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NHKスペシャル『追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~』のネット上での反響

2017年12月10日(日)午後9時00分~9時49分に、NHKスペシャル 追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~ が放送されました。NHKの番組説明を読むと、研究不正問題の背景となる日本の科学政策の問題点に関して批判的なメッセージを伝えることが一番の狙いのようです。 激化する国際競争の中で変容してきた科学研究費の配分を巡って、翻弄される科学者の姿。そして、科学技術立国を掲げ、研究成果を国の発展につなげようという施策が、皮肉にも、科学を停滞させかねないという現実。(NHKスペシャル 追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~)   視聴者は、この番組をどのように見て、メッセージをどのように受け取ったのでしょうか?番組に関するツイートをいくつか紹介します。 激化する研究費獲得競争が研究不正の要因なのか? 流し見での感想だけど、 1.民間では競争は余りにも普通で、大きな受注を逃して待遇が悪化したり、無能力等を理由とした解雇もあり得るのに、何故、研究者は競争をしない方が良い結果が得られると確信しているのか? nhk 追跡 東大研究不正~ゆらぐ科学立国ニッポン~ https://t.co/oH9DG0Lrpd — a.o.kitty 🐾 (@anger_of_kitty) 2017年12月10日 研究費獲得が競争的になったから研究不正が起こったというNHKスペシャルの内容だけど、それまで競争が少なくて国からお金もらえたというのがおかしくて、競争があって当然でしょう。世間では知られてないだけで、教授は資金集めが最も重要な仕事。 — 肥和野 佳子 (@lalahearttwit) 2017年12月11日 研究費がなくても不正をしない研究者は大勢いる。というか、それが大多数。ここで不正を報じられたり、これまでに不正をしたと世間で知られた研究者は殆どが数億単位の研究費を持っていた極めて特殊な研究者です。研究費獲得競争の激化にだけ不正の原因を求めるのはどうにも得心しない。#東大研究不正 — Koichi Kawakami (@koichi_kawakami) 2017年12月10日 研究費獲得のために不正するなら、他の多くのラボでも不正が見つかるだろ?でもそうじゃないってことは、仮定が間違ってるんだよ。不正するやつはするし、しないやつはしない — takanzai (@takanzai) 2017年12月10日 昨夜のNHKスペシャルを見て、指導教員が常々言っていた「不正をするやつは辞めろ」を思い出した(実際はもっと過激なワードですが)。私は綺麗事をそのまま受け入れていられる修士の段階で止めておいて幸せだったのかもしれない。(悠)#東大研究不正 — …

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ディオバン臨床研究不正事件まとめ

(不完全なまとめ 随時変更あり) ディオバン事件の概要 今回の問題は、ノ社の依頼で臨床研究をした大学の研究者が、降圧剤としての効能自体ではなく、高血圧以外の疾病、例えば、心疾患などに対しても効能があるとする論文を発表し、それが、医学専門誌等での広告宣伝に使われたことで、他社の同種薬より優れている、との認識を医療関係者に持たせた。ところが、その根拠となった臨床試験のデータが不正に作られていたことが判明し、論文が撤回された、というものです。(高血圧薬ディオバン問題、難航する真相解明 検察、公取委の出方は?Asahi Judiciary 2013/08/26)   ノバルティス社の関与 ノバルティスの薬ディオバンの効果を調べる5つの臨床研究で、ノバルティスの社員がデータの統計処理を一手に引き受けていました。 ノバルティスの三谷元社長は、臨床試験や論文執筆への会社としての関与を否定していた。 しかし、3月28日に毎日新聞が、京都府立医大が実施した臨床試験の統計解析に、ノバルティスの元社員(既に退職)が関与していたことをすっぱ抜く。 この元社員は、臨床試験データの統計処理のプロで、大阪市立大学などの非常勤講師の肩書も持っていた。ノバルティス社員の立場を表に出さず、京都府立医大のほか、東京慈恵会医科大、千葉大、滋賀医科大、名古屋大で、ディオバンの論文作業にかかわっていたという。 (製薬業界の資金提供に疑惑の目 医学論文捏造疑惑、「ディオバン事件」の罪深さ 経済界 2013年7月2日) ノバルティス社の報告書の中に、元社員が市大の非常勤講師の身分を使えば許されると思い込んでいたとか、会社も同様に解釈していたと書かれていました。大きな製薬企業の報告書として、そのような恥ずかしいことが堂々と書かれていること自体に問題の深刻さを感じました。(山口委員 2014年4月17日 第1回 臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会 議事録 厚生労働省) 当該元社員は、当時、ある学術機関(大阪市立大学)の非常勤講師でもありました。このため、当該元社員は、臨床研究に関わる活動と弊社の業務とを区別しておけば、臨床研究に深く携わることができると理解していました。つまり、学術機関における立場により、臨床研究への関与が正当化されると考えていたのです。また、当該元社員だけでなく、当時の上司や他の社員、研究者も同様の考えをもっていました。(バルサルタンを用いた5つの医師主導臨床研究におけるノバルティスファーマ株式会社の関与に関する報告書  ノバルティスファーマ株式会社 2013年7月29日 PDF) ノバルティスの報告書には臨床研究への関与は一個人でなく会社の業務と認めたような記述があります。厚生労働省の報告書では、ノバルティス社が臨床研究に会社として関与したと断定しています。 当該元社員らの上司とノバルティスファーマの経営陣の一部の者は、当該元社員の研究への関与の程度について認識していた、ないしは認識して然るべきであったといえます。一方、経営陣のうちの上層部の者は 当該元社員の日々の業務については把握していなかった と考えられます。(バルサルタンを用いた5つの医師主導臨床研究におけるノバルティスファーマ株式会社の関与に関する報告書  ノバルティスファーマ株式会社 2013年7月29日 PDF 6ページ) これらを総合的に判断すると、当該元社員が今回の事案に深く関与していた実態がノバルティス社にとって最近になって判明したものとは言い難い。また、当該元社員の関与のみならずその上司及び一部の経営陣による認識などの人的状況、並びに当該元社員にかかる必要経費の会社負担及び会社の意図及び期待等を伴った奨学寄附金の提供などの金銭的状況などから、今回の事案は、当該元社員一個人が関与していたというよりは、実態としてはノバルティス社として今回の事案に関与していたと判断すべきものである。(高血圧症治療薬の臨床研究事案を踏まえた 対応及び再発防止策について (報告書) 平成26年4月11日 高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する 検討委員会 参考資料1 PDF)   何が問題なのか ノバルティスの社員が論文の上で身分を隠して関与し、しかもデータの統計処理の段階で不正に操作していたことを問題視する報道が多いですが、仮に、この社員が論文上で身分を明かしており、統計処理でも不正を働いていなかったとしたら、問題はなかったと言えるのでしょうか? 実は、データ取得時に不適切なデータの取り扱いを行っていた医師が存在した可能性を追及する報道があります。 当時の医局員の雰囲気では「これは慈恵 HEART Study」ではなく「望月 HEART Study」と揶揄する声もあり、皆きちんと報告していた。望月氏の症例だけで一次エンドポイントの症例に80件の差が付いている。バルサルタンが心血管系イベントの発生を抑制したという論文の結果は、ほぼ望月氏の症例だけから出されている。(「JHSから手を引いたわけ」元慈恵医大医師の供述調書 m3.com …

東京大学医学部不正疑惑論文調査の懐疑点 一私見 ~医学部の不正調査をやり直すべき~

報道によれば、東大医学部の論文の図のほとんどに関して、残されていたオリジナルデータと論文の図で示されたデータとは一致しなかったという事実を、調査委員会も認めている。また、エラーバーが手作業で作成されたことも、調査委員会は認めている。ここまで聞けば、論文データは捏造されていたと理解するのが、常識的な感覚であろう。それにもかかわらず、東大の調査委員会は何の根拠も示さずに、捏造ではなかった、だからこれ以上の説明はしないと言ってお終いにした。「へ?」ってなもんである。 “生物学および医学では、さらに手作業を加えることが通常に行われている。 ” わけないじゃん!捏造ラボ特有の習慣を、一般化するな! 論文不正の告発を受けた東京大学(3) 告発通りに図版の誤りはあったが……(詫摩雅子) – Y!ニュース https://t.co/DFFSrPAivF — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年8月13日 東大執行部は気が狂っているのか?この気違いじみた報告書を受け取って良しとした文科省やAMEDもまた、まともに対応したとは到底思えない。(←ていうか、どうせみんなグルだろ?) 捏造ではないということを誰もきちんと説明できないような、デタラメな図表だらけの論文が複数指摘されたにもかかわらず、東大は、「不正行為はない」 の7文字をウェブ上に掲載しただけである。報告書の本文すら一般国民には公開していない。記者会見当日に報道関係者には配布したのかもしれないが、大手メディアは分生研のことばかり詳細に報じたので、医学部の疑惑がどうなったのかについては、一般の人間には知る由もない。年間何百億円も税金を使っている東大が、このような重大な疑惑に関する調査報告書の本文すら国民から隠すのは無責任極まりない。矛盾に満ちた支離滅裂な内容だからきっと見せたくなかったのだろうと想像する。 情報が乏しいとはいえ、断片的にでもネット上で報じられたこれらの事実を前にしたときに、現東大執行部が医学部の研究不正を隠蔽したという以外の受け止め方が、どうしてできようか。もっといえば、東大執行部だけでなく、それを黙認した文科省などの監督省庁、つまりは、日本が国を挙げて研究不正を公認したという見方をする方が現実に即しているのかもしれない。できれば否定したい考えではあるが、これを反証する材料が見当たらない。恐ろしい話である。こんなことが今の日本で起こり得るのかと考えると、本当にゾッとする。 ウソであってほしい、自分の錯覚であってほしいと思うが、ネイチャーのウェブサイトに行けば、全てのグラフのエラーバーが全部デタラメという論文がそこに、まるで何事もなかったかのような顔をして今日も存在しており、この異常な世界の中で自分が生きているという現実を、再確認させられる。Ordinary_researchersはそれぞれの雑誌編集部にも告発内容を伝えているので、ネイチャーなど雑誌の編集長はこの状況を理解しているはずなのだが、なぜここまであからさまな論文に関してすら即刻対処しないのだろうか。 東大医学部の疑惑論文、エラーバーすら使い回しって。。これで不正と認定されない可能性って0.0何パーセントくらいあるんだろうか? https://t.co/bhYH3q0wbr pic.twitter.com/I5vNyFNHD9 — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年6月21日 エラーバーを手作業で適当にくっつけたような、真正でないデータの図表からなるネイチャー論文等の業績に基づいて、この先さらに何億円、何十億円もの研究予算がこれらのラボに注ぎ込まれるのかと考えると、怒りが収まらない。(←てか、コレ、犯罪じゃね?) 科研費申請の時期に研究計画調書がなかなか書けなくて、ウンウン唸りながらも頑張っている大勢の研究者達が、滑稽に見えてくる。 事の重大さは、個人が暴走したSTAP細胞事件の比ではない。にもかかわらず、この重大事件を取り上げた新聞や大手メディアは今のところ皆無である。日経サイエンス10月号が、この医学部不正疑惑問題への東大の対応に関してつつましやかに疑問を呈したのが、かろうじて目に留まっただけである。このような深刻な事態に異議を唱えずに、日本の科学研究が失速していると嘆くのだとしたら、実に愚かなことである。捏造ラボが巨額の研究資金を使ってさらに捏造論文を出し続けても、科学の進展に全く寄与しない。税金の無駄遣いだし、捏造ラボ内のまともな大学院生や研究者らの人生を破壊するし、研究者コミュニティに対しては大きな迷惑となるだけである。医学系の論文の場合は、一般の人が大きな不利益を被る可能性もある。 誠実な研究者が何年も努力してやっと一本の論文を仕上げている間に、実験結果に有意差が出ようが出まいがエラーバーを短く見せかけたグラフで論文を出して、研究費も職も取っていくような人たちが、咎められずにいる。普通の人間が地道に研究して論文業績を多少積み上げたところで、任期が切れてもその先に職はなく、それでお終いである。今の日本では、研究不正を働いた人間のほうが高い確率で生き残ることができるんじゃないか?若者たちがこんな世界に来たいと思うわけがない。真面目に働いている大多数の研究者を見たときに職業として成り立っていないうえに、これほど研究不正が蔓延っている状況とあっては、若い人たちに研究職を勧めることができない。 「研究者もひとりの人間ですので、2年後にクビになる身分と、クビにならない身分では、研究の質も変わってきます。」(梶田氏) 日本のアカデミズムは危機にあるのか――ノーベル賞受賞者も警鐘 https://t.co/IxphZ0VIX1 #Yahooニュース — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年10月5日 Ordinary_researchersに指摘された東大医学部の論文が捏造であろうことや、東大の現執行部がその研究不正を隠蔽したというのは、自分の仮説に過ぎない。しかし、図表のおかしさを指摘された論文著者らが1年以上もダンマリを決め込み、釈明も論文の訂正も何もせずにこれらの論文を放置してきたという事実を見れば、うっかりミスだったのだろうと善意に解釈することは、自分には到底できない。東大の支離滅裂な説明や、調査書本文をウェブ公開せずに逃げ切ろうとする姿勢などをみるにつけ、自分の仮説が正しいのだろうという思いが強まる。 本当に研究不正がなかったのであれば、捏造不正の疑いを晴らすために、指摘された論文ごとに、さらに、指摘された実験の図ひとつひとつについて、実験ノートの存在の有無(その図のもととなった実験が本当に行なわれたのか)、実験データの数値(論文で示された数値と一致するのか)、有意差のありなし(論文で示された有意差が本当にあり、論文の結論が支持されるのか)、図表の不備が生じた理由などの報告があってしかるべきである。なにしろ、通常の研究者の目から見たらまっクロだよねという図の指摘なのだから、そのくらいのことをしない限り、データ捏造の疑いは晴れない。     分生研の不正疑惑を厳格に調査したのと同じ基準に則って、医学部の不正疑惑は調査をやり直すべきである。東大の医学部不正疑惑に関する報告(2017年8月1日)は、実験ノートはあったりなかったり、確認できたオリジナルデータの数値は論文の図とはほとんど違ってた、でも似たような実験はしていたみたいだから、不正はないと結論するという、およそサイエンティストがまとめた報告とは思えないような支離滅裂な代物である。東大は、生物学および医学の分野では、数値処理ソフトで描いたグラフに手を加えることが通常だと言う。なんのジョークだ、それ?あまりにも恥ずかしすぎて、報告書本文がウェブに掲載できないのも当然かと思う。 東京大学の執行部は、東大医学部不正隠蔽仮説が反証されるような材料がもし存在するのであれば、速やかに開示すべきである。それは、日本一の研究大学を自認する東京大学が研究者コミュニティや納税者に対して負うべき当然の責任であろう。研究不正が存在したのであれば、不正の隠蔽に加担した者も含めて、行為に見合うペナルティを受けるべきである。研究の世界を無法地帯化するのは、本当に勘弁願いたい。   同じカテゴリーの記事一覧

自宅待機命令の無効確認を岡山地裁が退ける 岡山大学の研究不正を告発した森山芳則元教授(63)と榎本秀一元教授(53)への自宅待機命令

大学側による自宅待機命令の無効確認などを求めて、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則元教授(63)と榎本秀一元教授(53)が大学側を訴えていた裁判の判決が2017年8月22日に岡山地裁でありました。地裁は「命令は正当」として2人の請求を退けています。   報道など 本学に関する裁判の結果について (岡山大学 17.08.22):本学元教員2名が、本学が行った自宅待機命令が無効であるとして、岡山地方裁判所に同命令の無効確認と慰謝料(各300万円)を求めていた訴訟の判決が、平成29年8月22日にあり、同裁判所は元教員2名の自宅待機命令の無効確認請求を却下し、慰謝料請求を棄却する旨の判決を行ないました。 この判決に対する学長のコメントは以下のとおりです。 本学の主張の正当性が認められたものと考えています。今後も適正な運用を行っていくよう、努める所存です。 岡山大元教授2人の請求退ける 自宅待機命令無効訴訟で地裁判決 (山陽新聞 2017年08月22日 20時27分 更新)(会員限定有料記事)   参考 製薬会社と医学部の癒着 現役国立大学教授が実名で現状告発 (NEWSポストセブン 2014.02.10 07:00) 今、岡山大学で何が起きているのか? 岡山大学の抱える問題点を告発し、大学執行部による懲戒処分の背景を解説します。 twilog 片瀬久美子@kumikokatase 【岡山大の件】 森山先生を支援する会   同じカテゴリーの記事

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東大が会見、医学系5教授は不正なしとする

2016年8月にOrdinary_researchersが東京大学の6研究室から発表された学術論文の不正を告発した問題に関して、2017年8月1日に東京大学が不正調査委員会の調査結果の結論を公表しました。 (画像キャプチャー元:データねつ造など…東大教授らが研究不正 日テレ NEWS 24 2017年8月1日 18:28 )   分子細胞生物学研究所(分生研)の不正認定は先日、一部新聞等で報道されていましたが(記事)、今回は東大が記者会見を行い公に発表したものです。分生研論文の不正認定が大きく報道されてその影に隠れていますが、注目すべきは、分生研の疑惑論文と同等かそれ以上に不正の疑いが強いと多くの研究者がみなしていた医学部論文に関して、東大が不正はなかったとしたことです。東大が医学部論文に不正はなかったとし、新聞はそのまま言葉の受け売りで「不正なし」と報道していますが、読者がそれを鵜呑みにするのは非常に危険です。以前記事にしましたが、Ordinary_researchersが指摘した東大医学部論文の疑惑の一例として下の図で示すように、デタラメなエラーバーのグラフがあったのに不正はなかったというのは、普通の研究者には到底受け入れられません。このようなグラフからは、実験がそもそも行なわれていなかった可能性や、実験していたとしても有意差のないデータをあたかも有意差が出ていたかのように見せかけた可能性が強く疑われます。東大は医学部の論文に関しても、Ordinary_researchersの指摘した疑惑の一つ一つに関してどのような調査結果を根拠に不正なしと判断したのかを公表すべきです。   東大医学部の疑惑論文、エラーバーすら使い回しって。。これで不正と認定されない可能性って0.0何パーセントくらいあるんだろうか? https://t.co/bhYH3q0wbr pic.twitter.com/I5vNyFNHD9 — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年6月21日     東大分生研と東大医学部の調査に天と地ほどの落差があるのが大きな謎でしたが、下のツイートによれば、調査委員員が別だったようです。 ついでに書くと、調査は分生研と医学部は別々の調査班が行っていて、双方の調査結果をまとめたのが、本部の調査委員会。医学部手抜きの黒幕は本部にいると予想 https://t.co/gC0wcgqiIy — バイクくん 寄り添いません (@Micheletto_D) 2017年8月2日 今回の関係者を整理すると 調査班は医学部と分生研でそれぞれ報告書を作成 まとめたのが本部科学行動規範委員会に設置された調査委員会 報告書は、文科省、JSPS、JST、AMEDに送られて、レビューしたのは文科省。 キーマンは民進党櫻井充議員。彼は昨年10月に国会で質問している — バイクくん 寄り添いません (@Micheletto_D) 2017年8月3日   公正かつ平等な不正調査とするためには、論文著者らと利害関係のない外部の研究者のみからなる調査委員会が全ての論文に関して一貫性のある調査を行うべきです。東大の調査報告書または内部資料の一部と思われる文書がネット上に掲載されましたが、下に示すように、医学部論文に関しては、小学生でも騙されない幼稚な言い訳が並んでいます。こんな稚拙な言い訳を認めてそれ以上の追及をしなかったのだとしたら、不正調査をしたとはとても言えません。 (東大研究不正調査、医学部教授おとがめなしのカラクリ YAHOO!JAPAN ニュース より) …

東京大学医学部不正疑惑論文調査の懐疑点 

東京大学分子細胞生物学研究所は解体か、などというショッキングな記事が出る一方で、東京大学医学部に関する調査結果が全く報道されていません。多くの人の頭の中でさまざまな疑問が渦巻いているようです。     東大の研究不正の件はこないだのちっちゃなニュースで終わりなのだろうか。正式な記者会見ぐらいはして欲しい。 — enju (@enju0425) 2017年6月28日   東大は2年前の大量疑義事件の時に医学系の予備調査の結果をすぐに公表したが、今回は公表しない。不正を認定したのか、不正なしの理由の公表が不都合だからだろうか。https://t.co/FXxPGbAM33 — 世界変動展望 著者 (@lemonstoism) 2017年6月25日 東大の公式発表を待たずになぜ分生研の渡邊教授の不正認定だけがニュースとして出てくるのかが非常に謎。何かオカシくね?なぜ東大医学部論文の不正認定の有無がニュースにならないんだろう。こんなハチャメチャなことやっているのに。東大の意図は? https://t.co/bhYH3q0wbr — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年6月22日 University of Tokyo scientist hit by anonymous allegations fights back https://t.co/aHOfaca5xg 分生研渡辺氏の論文疑惑Scienceで報じられてしまった。医学部の方が深刻な問題なのに! — Green Flash (@EastSNW) 2017年6月22日 東大は分生研解体するなら医学部もじゃない。 — arune …

データ捏造論文が生まれる瞬間 現場を知る研究者による分析

  2017/06/25    論文データ捏造

以前も紹介しましたが、2008年12月 日本分子生物学会 若手教育シンポジウム 記録全文『今こそ示そう科学者の良心2008 -みんなで考える科学的不正問題-』(PDF)の中の、夏目徹氏による分析を再び紹介したいと思います。現場を知る研究者にしかわからない、データ捏造の心理メカニズムを理解する一助になります。 不正論文が告発され調査委員会が不正の有無を認定し報告書をまとめる際、単に個々のデータに関して不正の状況を明らかにしてお終い、では誰も納得しません。研究組織を改編したところで、中にいる人間の中身が変わらない限り同じことが起きます。ここに示されたような徹底的な心理分析を行ってその結果を公表しないと、真に効果的な再発防止策は生まれてこないでしょう。 (以下、本文部分は議事録中の夏目氏の発言の一部を転載したもの。見出しは当サイトによる)   データ捏造の心理メカニズム 捏造が生まれる瞬間、捏造の温床、それから、まさに捏造が発覚する瞬間というのをですね、まあ幸か不幸か、自慢にも何にもならないんですが、結構な数を見てしまいました。それを見てしまってですね、その後、何が見えてきたかということなんですけども、だいたい私の見るところによると、捏造というのは4つのパターンに分類されます。   捏造レベル1 基本的には、まずボトムアップ型というのが非常に基本的ですね。ボトムアップ出来心。あなたが実験をやったとします。「ここに、バンドが出ればなぁ…」、「この濃淡がひっくり返ってくれたらなぁ…」なんて思いながらですね、ついデータをいじってまった。これは全く遊びでやったんですけども、やってるうちに何か妙に熱中してくるんですね。「この濃淡、意外に自然じゃないか」とかですね。悪いことにですね、それをボスに見つかっちゃうんですよ。「お、A君、やったな、とってもいいじゃないか」、「いや、先生これは…」、「よくやったな。君はいつかやってくれると思ってたんだ」、なーんてやってるうちにデータが一人歩きしてですね、言い出せなくなってしまう。で、それがパブリッシュされる。それがたまたま某プレミアムジャーナルで、記者会見までしてしまって・・・。最悪のパターン。これはボトムアップ出来心型という、一番レベルの低い捏造です。   捏造レベル2 レベル2というのはですね、ボトムアップ確信犯型というやつですね。レビューアーから「確かめの実験をしなさい。ここの再現性をもう少し見なさい」、あるいは「このデータは数値が少し差が少ない。もう一回確認しなさい」。これはもう何回やったって同じだと。でもしょうがないからやろう。やろうと思ったんですが、それをやるにはですね、抗体が要るんですが、「あっ、抗体が切れてる。ストックが尽きた。しょうがない、ハイブリドーマを起こさなきゃいけないな」。そしたらですね、もう正月休みだったんですね。正月返上で、レビューアーが、「リバイズしなさい」。誰もいない正月の研究室で、ストックを開けてみたらですね、液体窒素が切れてるんですよ。(笑)ハイブリドーマ全滅。どうしようと途方に暮れてる時に除夜の鐘がボ~ンなんて鳴ってね。僕がやったんじゃないですよ。そこで、ですよ。ところが、それで仕方ないと途方に暮れてエクセルに向かってですね、カシャカシャ…。そこに立ち話をしにボスが来たっていうのも知らないのに、やってしまった。というのもあるんですね。これがボトムアップ確信犯型です。どうせバレない。これは非常にたち悪いです。最近ハイテク化したので、こういうのをほぼ生業としているプロの方もいらっしゃって、皆さん「えっ?!」と思うような、ものすごい手口があるんです。それはなかなか見破られません。   捏造レベル3 それから、次のレベル3は、もっとたち悪いですね。ボトムアップがあるということは、当然トップダウンもあるんですね。トップダウン恫喝型というのがありますけれども。これはですね、ボスが非常に思い込みの激しい情熱家だったりする場合が多いんですけども、このストーリーの実験でこういうデータが出るまで絶対許さない。データを出さない限りは家にも帰っちゃだめ。全くコントロールと差のないデータを先生に出しても、「心の目で見てみろ」とすごいことを言われて… 泣く泣く捏造に近いことを、なかば強制される。恫喝される。これをトップダウン恫喝型って言うんですね。で、これはレベル3です。   捏造レベル4 レベル4はどういうやつだと思いますか? トップダウン洗脳型というやつです。これはですね、これは私、見て本当に驚いたんですけども「捏造は悪ではない」。こんなのやったってやんなくても変わらないようなものはやる必要はない。それによってコストと人件費を大幅に節約できるのだと。「だからバレそうもない捏造は大いにやりなさい」というようなことを激励するような人を、私はたった1人ですが、見たことがあります。(笑)   研究不正を防ぐためにPI(研究室主宰者)ができること 実はボトムアップというのも、出来心っていうのもですね、これは、実はボスの責任ですね。PIの責任ですね。そんなうかつにいいデータが出たのを喜んじゃいけないんです。きちんとしたモラルがあれば、こういう捏造というのは未然に防がれるはずです。それからですね、先ほど非常にたち悪いと言いました確信犯型ですね。ボトムアップ確信犯型。もう全然最初からモラル、ある一種の精神異常者に近いと言われてますけど、犯罪が嬉しいんですよね。で、そういう人たちというのも、実はですね、ボスの目から、PIの目からは見えないんですけども、そういうことをやる人間ってやっぱり、何となく雰囲気がおかしいので、周りの人間には何となく伝わってるんです。ということは、ボスがですね、周りの人間によく話を聞いて、データが出た時、ビッグデータが出た時、それをいろんな人間に意見を聞いて検証すれば、これも実は未然に防げるんです。 私の意見としては、鉄則としてはですね、若手の方に「モラルを持って良心を示せ」というPRをもっとしっかりしなきゃいけない。それからですね、先ほども議論があったと思うんですけども、恫喝型の捏造をやむなくしなかった人というのは、ものすごい苦しかったと思うんですね。やっぱり告白する場所がないというのが非常に大変で、ましてや洗脳されなんかしたりすると、悪い宗教に引っかかっちゃったようなもので、抜け出すの大変ですよ。ということは、4つのタイプの捏造も、実際はそのミックスのタイプなんですけども、だいたいの原因、捏造を生む温床というものは、まあ我々自身、研究所のスタッフがつくっている。というふうに私は思ってですね、全然趣旨のない、関係のない話をしました、どうもすみませんでした。 引用元:http://www.mbsj.jp/admins/ethics_and_edu/doc/081209_wakate_sympo_all_final.pdf   同じカテゴリーの記事一覧

東大分生物研渡邊教授が論文不正疑惑を説明

NHKニュースなどによれば、東京大学分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授はOrdinary_researchersによって告発された論文に関して、コメントを発表しました。また、告発で指摘された図表に関して説明した文書、および、雑誌編集者とのやり取りなど論文の訂正に関する対応状況を説明した文書を、関連分野の研究者らに対して開示しました。   写真:NHKニュースサイト(既にリンク切れ)の画面のキャプチャー     Corrections in our papers コミュニティーの皆様へ                           2017.6.17 このたび東京大学に対する匿名の論文不正の告発があり、私どもの研究室から出された7報の 論文について全てのデータに渡る詳細な調査を受けることになり、研究室を上げて全面的に調 査に協力してきました。8ヶ月に及ぶ調査の結果、5報の論文において、いくつかのデータの表示 において不適切な操作およびミスがあったことが調査委員会により指摘されました。私は今回の 調査結果を真摯に受け止め、これらの論文の責任著者として、論文に正確さに欠ける図表が 載ってしまったことに大きな責任を感じております。指摘を受けたいずれの記載も、当該論文自体 の科学的な結論に影響を与えるものではないと考えておりますが、論文の訂正あるいは取り下 げに関しましては、掲載誌と相談した上で最も適切な処置を速やかにとらせて頂く所存です。私 どもの論文疑惑が関連分野の研究者の皆様をいたずらに惑わすことのないように、委員会より 不適切の指摘を受けた記載についての詳細な情報と、それに対する生データに基づいた修正を、 以下に開示いたします。このたびの私どもの軽率な行いにより、研究者コミュニティーの皆様には 大変なご迷惑をおかけしましたことを心より陳謝いたします。 東京大学分子細胞生物学研究所 染色体動態研究分野 渡邊嘉典   追記(20170622):Science誌のニュース欄で、渡邊氏が開示した文書Corrections in our papers全文のリンク(link on a personal website)を含む記事が報道されています。 Watanabe goes through the 23 allegations one-by-one in …

不正疑惑渦中の東大医学部論文 および東大分生研論文の告発内容を 画像編集フリーソフトで確認する方法

DIY: Exposing hidden error bars in Nature papers ネットには真偽不明な情報が氾濫しています。正反対の主張を目にしたとき、どちらを信じればよいのでしょうか? Ordinary_researchersの主張 東京大学は、この夏に2回にわたって届いた研究不正の告発書を受けて、規程に従って予備調査を行い、正式に調査に入ると9月20日に発表した。医学部を中心とした6つの研究室から出ている合計22本の論文で、不自然な点があるという。6つの研究室の主宰者は、いずれもその分野では名前の知れた大物教授ばかりだ。国から受けている研究費の額も大きい。 (ヤフーニュース 2016/10/15) 告発された東大教授らの一人の反論 “This is a totally groundless and false accusation by a faceless complainant,” Kadowaki told ScienceInsider in an email. “We have absolute confidence in all of our data,” …

不正がなかった場合は原則結果は公表しない 東京大学

東大新聞オンラインによれば、生命医科学論文22報に関する不正告発を受けて東京大学が行っていた本調査は、5月31日に終了したそうです。 不正があった場合は調査結果を公表するが、不正がなかった場合は原則結果は公表しないという。(東大新聞オンライン2017年6月10日)   また、東京大学は調査結果をまだ発表していませんが(2017年6月15日現在)、多数の人にツイートされている医薬経済社(RISFAX)の記事見出しによれば、「分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授の論文について、学内の調査委員会が不正を認定」したそうです。 東大 分生研・渡邊教授の論文で不正 | 医薬経済社 https://t.co/vfKr2bCoKZ 「分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授の論文について、学内の調査委員会が不正を認定」 — 山形方人(nihonGO) (@yamagatm3) 2017年6月13日   東大医学部の論文に関する告発内容を見ると、誰もがきっと驚愕するはずです。なんと、エラーバーを棒グラフの裏に隠して短く見せている図が多数あることが判明したのです。これがデータ捏造・改竄でない可能性を考えることは、第三者にはおそらく不可能でしょう。東京大学は、実験ノートやこれらの図表作成に用いられた全てのデータポイント(数値)を公表して、本当に正しく実験が行なわれていたのかどうか、何のソフトウェアでどんな処理をすればこのように不可解極まりない図表が作成できるのか、研究者コミュニティや国民に対して説明する責任があります。 (告発文3.pdfより。ネイチャーのウェブサイトの発表論文の原図 Figure 1 a,b と比べてみてください)   告発文の一部を紹介します( .. は中略を示す)。是非、リンク先のPDFで全文をお読みください。 いうまでもなく,科学論文においてはデータが真正であることが絶対必要条件となる.科学は過去から蓄積されたデータをもとに新たな知見を積み上げていく営みであり,データは未来へと受け渡していくべきものである.データの捏造・改竄は先人たちや将来の仲間たちへの裏切り行為といえよう.特に生命科学分野は,患者をはじめとする社会からの期待が大きく,その影響は基礎科学の範囲に留まらず,事態は深刻である... 昨今,不正論文の大量訂正を行う研究者,それを許容する雑誌が一流誌にも見られる.しかし,多くの研究者はそのように訂正された論文が信用するに価し得ないものであることを知っている. .. 我々が今回これらの論文を対象にしたのは,研究者のあいだでは以前から再現性の無さが指摘されていたからである. .. 東京大学は日本最高峰の大学であり,海外から見れば日本を代表する大学である.その東京大学の医学部に良からぬ噂があるのは,我が国すべての生命科学研究者にとっても恥ずべきことである.  我々が今回指摘した疑義は,論文の根幹にかかわる深刻なものであるが,いずれも生データと照合すればすぐに検証可能なものでもある. .. あらぬ疑いをかけられている研究室の潔白を証明する良い機会になるか,それとも膿を出すことになるか,どちらにしても東京大学にとってのみならず,日本の生命科学研究にとって良い方向へと進むきっかけになるはずである. .. きわめて遺憾なことに,東京大学がかかる告発を有耶無耶にするように扱ったり,隠蔽しようとしたりする,あるいは告発者に何らかの圧力をかけようとするなどといった話も耳にする... こうした風聞がただのくだらない噂であることを示してもらいたい... 論文として公表されたものは,性善説に基づいて真正なものと認識され,優れた研究であれば予算もつく.データが捏造や改竄であれば,再現を試みる研究者の時間と資金と労力を無駄に消費するだけでなく,研究予算が投じられることで,本来はその予算が回るはずだった他の研究から資金を奪うことになる.何より忘れてはならないのは,ここであげた論文のように疾患をテーマにした研究の場合は,治療や新薬の開発を待ちわびる患者がいると言うことだ... 若者は公正さ,清廉さに対しては特に敏感である.職業倫理が低下し,正直者が馬鹿を見るような職にだれが就きたいと思うだろうか...  (2016年8月14日 Ordinary_researchers 告発文1 5cvq.pdf より)   …