小保方氏らによりNATURE誌に発表されたSTAP細胞作製ですが、その再現に取り組んできた香港中文大学の李嘉豪(Kenneth Ka Ho Lee)教授は、小保方氏らが発表した方法ではSTAP細胞は作れなかったという論文を発表しました。
STAP論文問題をずっと取り上げててきたカリフォルニア大学医学部デービス校の幹細胞研究者ポール・ノフラー博士は、この論文はNATURE編集部が撤回するのが当然だという意見を自身のブログで表明しています。
I believe it is really only a question of when, not if, Nature will editorially retract them.(http://www.ipscell.com/2014/05/perspectives-on-lee-lab-f1000-paper-that-stap-cell-method-does-not-work/)
NATURE誌もネイチャーブログやネイチャーニュースで理研の対応などSTAP問題の状況を逐次伝えてきており、編集部がこの問題を深刻に受け止めていることが窺えます。
2014年5月8日 Misconduct verdict stands for Japanese stem-cell researcher
2014年4月25日 Investigator of controversial stem-cell study resigns
2014年4月9日 Acid-bath stem-cell scientist apologizes and appeals
2014年4月1日 Stem-cell scientist found guilty of misconduct
2014年3月10日 Call for acid-bath stem-cell paper to be retracted
参考
- STAP細胞論文、Nature編集部が“強制撤回”も 「結論近い」 (1/2)(ITMEDIA 2014年05月12日):STAP細胞の論文を掲載した英科学誌ネイチャーは9日、理化学研究所が不正と確定させた調査結果に関して「独自に評価を進めており、結論に達しつつある。何らかの対応をしたい」と表明し、編集部の判断で論文を撤回することも含め、近く対応を決める可能性を示唆した。