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大学の研究室の形態:小講座制と大講座制の違い 教授退官後の新教授着任で起こること

教授が定年退官したあとで、下に残された准教授、講師、助教がどのような処遇を受けるかは、ケースバイケースだとは思いますが、その口座に残っている教員を新しく来た教授が追い出そうとしてトラブルになるという噂は、あまり珍しいことではなくて、自分も実際に聞いたことがあります。

新任教授が使えるラボスペースは限られているので、そこに、自分の研究とは無関係の教員が居座ってもらっては困るというのが新任教授の考えなのでしょう。また、新しく教授をリクルートする大学としても、できるだけ良い研究環境を新しい教授に与えて研究成果を挙げてもらう必要があるので、残ってしまった教員などのスタッフの処遇は悩ましいものがあると思います。残された教員は教員で、そもそも定年制の職に就いているわけですから、突然邪魔者扱いされて出ていけといわれても納得できないでしょう。

何が正解かわかりませんが、研究の世界ではどんなことが起こりえるのかを知っておくことは、これから研究の世界に身を投じる人間にとっては大事なことだと思います。大学によっても、当事者の人間の人柄や考え方によっても、そして、時代によってもいろいろなバリエーションがあります。

以下、ほぼ(AI による概要)です。

小講座制は教授をトップに、准教授、助教が上下関係をなす伝統的な研究室制度で、大講座制は学科全体を一つの大きな講座とみなし、教授と准教授がそれぞれ独立した研究室を運営する制度 です。

大講座制では、教員の増加や制度上の柔軟性向上を図る目的で1990年代以降に導入が進められましたが、制度の運用形態は大学によって異なり、中には旧来の小講座制の運営形態を維持している場合もあります。

小講座制とは?

構成: 教授を主宰者とし、准教授、助教といった教員が階層構造をなす。

特徴: 教授が研究室の運営を主導し、その指示・指導のもとで他の教員が研究を進める伝統的なスタイル。 メリット: 意思決定が速く、研究方針が明確になりやすい。

デメリット: 教授の権限が強く、研究の自由度が制限される可能性がある。

大講座制とは?

構成: 学科や研究センター全体を一つの大きな講座とみなし、その中に複数の教授・准教授の研究室が配置される。 特徴: 教授と准教授がそれぞれ独立した研究室を運営する。

メリット: 研究の多様化、教員の裁量拡大、民主的な運営の推進などが期待される。

デメリット: 研究室の立ち上げから運営まで、PI(研究主宰者)の負担が大きくなる場合がある。また、教員数減少により学生一人あたりの指導環境が悪化しているという指摘もある。

かつては「教授」「助教授」「助手」という階層でしたが、法改正により「助教授」は「准教授」と改称され、「教授を助ける」役割から「独立した研究者」という意味合いが強まりました。 制度の現実: 制度上は大講座制でも、実際には小講座制に近い形で運営されている場合も少なくありません。

小講座制における教授の退官に伴う「追い出し部屋」問題は、主に旧体制の継承者であるスタッフ(准教授など)が、新任教授や大学の方針によって研究環境を失うことを指します。以前の大学では、教授が研究室を主宰し、その教授が退官するまで研究室のメンバーの身分は安定していました(小講座制)。国立大学の法人化や、研究分野の変化に伴う大学の組織改革が進みました。これにより、講座制から分野横断的な研究組織へと移行する大学が増えています。組織再編により、定年退職した教授のポストが補充されず、別の教員公募に回されたり、ポストそのものが消滅したりするケースが増加しました。

「追い出し部屋」問題のメカニズム

  1. 教授の退官:小講座制の時代から続く研究室の教授が定年を迎えます。
  2. 新体制への移行:教授の退官後、研究室は解体されるか、別の教授が新たに主宰します。
  3. 旧スタッフの冷遇:新体制の方針により、旧体制に所属していた准教授や助教らが、研究室から事実上締め出される状況に追い込まれます。
  4. 研究環境の剥奪:具体的には、研究室スペースの縮小、研究費の削減、学生の配属停止といった措置が取られます。これにより、研究活動の継続が困難になります。
  5. 「追い出し部屋」:これらのスタッフは、窓際的な部署や、研究とは無縁の部屋に追いやられることから、「追い出し部屋」と呼ばれます。

最近の事例(北海道大学)

 

2024年に報じられた北海道大学の事例は、この問題の典型例として知られています。化学部門で教授が退職した後、残された複数の准教授が「旧スタッフ」として扱われ、研究室の環境悪化や学生指導の停止といった冷遇を受けました。准教授らは大学に抗議し、問題が報道されたことで、最終的に独立した研究室の設置と学生指導の再開が認められました。この問題は、単なるハラスメントではなく、旧体制と新体制の間の権力闘争、大学におけるポストの削減、終身雇用(テニュア)を持つスタッフの処遇といった、より複雑な構造が背景にあります。教員にとって、退官した教授のポストが維持される保証がないことが、こうした問題を引き起こす一因となっています。

  1. 「座敷牢のよう」記者に届いた訴え 北大「追い出し部屋」にみる悪弊 鳥井真平 毎日新聞 2025/7/24 11:00(最終更新 7/24 11:00) 有料記事
  2. 北海道大教員「追い出し」訴え 講座制の“純化”で歯止めかからず? 鳥井真平 毎日新聞 2024/6/21 06:30(最終更新 9/9 17:59) 有料記事

アメリカ大統領来日 大統領の警護体制:電波妨害車など

トランプ大統領来日

  1. 【速報】トランプ大統領が来日 第2次政権では初、6年4カ月ぶりテレビ朝日系(ANN) 849 コメント849件
  2. 【速報】トランプ大統領が来日 第2次政権では初、6年4カ月ぶり 2025/10/27(月) 17:02配信 841 コメント841件 テレビ朝日系(ANN)
  3. トランプ氏来日、日米両国の狙いはどこに?アメリカ側は「米中首脳会談」を前に協力強化が目的か【Nスタ解説】 2025/10/27(月) 19:54 コメント305件

警護体制

参考

  1. トランプ米国大統領の来日に伴う電波監視体制の強化 -重要無線通信妨害対策実施本部を設置- 総務省関東総合通信局(局長:内藤 茂雄)は、トランプ米国大統領の来日予定に伴い、令和7年10月26日(日曜日)から30日(木曜日)までの間、局長を本部長とする「関東総合通信局重要無線通信妨害対策実施本部」を設置し、電波監視体制の強化を図ります。 【概要】 10月27日(月曜日)から29日(水曜日)まで東京都内で開催される日米首脳会談等において、警察・消防無線、航空無線、鉄道無線等の重要無線通信に対する混信や電波妨害の発生に備え、24時間体制で電波監視体制を強化します。令和7年10月24日関東総合通信局 総務省ウェブサイト
  2. 【解説】驚異のテクノロジー!トランプ大統領専用車「ビースト」を徹底解剖! カーチューブ チャンネル登録者数 1.93万人  95,709 回視聴 2023/06/03に公開済み
  3. 電波妨害に特殊部隊…トランプ大統領の車列34台を完全解説(1) 記事投稿日:2019.05.28 11:00 最終更新日:2022.05.25 13:22 出典元: SmartFLASH 著者: 『FLASH』編集部
  4. 電波妨害に特殊部隊…トランプ大統領の車列34台を完全解説(2)

令和7年10月23日 鈴木農林水産大臣職員訓示

鈴木農林水産大臣職員訓示(令和7年10月23日) maffchannel チャンネル登録者数 4.51万人

改めまして皆さんこんにちは。この度農林水産大臣を拝命をいたしました、鈴木典和です。

20年前私が農林水産省に入省いたしましたが、そんな私が、今この場でして皆さんの前でお話をすることができるのは、これまでご指導をいただいた農水の職員としての先輩方、そして同期の皆さん、また後輩の皆さん、皆さんがいて今の私がおります。

皆さんから教えていただいたことは、農林水産行政はどのようにあるべきか、科学に基づく食品安全行政はどういうものか、そして何よりも消費者行政の大切さをしたことを教えていただいたように思います。

これをもにしてこれから新たな農林水産行政、そして国民への食料の安定供給、日本の食料安全保障の確保、これを皆さんと一緒にやりたいという風に思っております。

今世界は地球温暖化と複雑な国際異常情勢の中で、食料供給のリスクというのが過去になく増大をしていると認識をしています。そういう中で私たち農林水産省には、現場の生産者の皆さんからの納得感、そして間に入る流通加工の皆さんからの行政への納得感、そして何よりも消費者の皆さんの農林水産行政への納得感、これが求められているという風に私自身感じています。

そのことを元にしてこれから素晴らしい政務三役の皆さんが来ていただきました。どの皆さんも根本先生、山下先生、広瀬先生、山本先生、皆さん誰しもが農林水産行政に思いを持って国会議員としてやってくださっている皆さんであります。皆さんと一緒にこの農政を新たな高みに持っていきたいという風に思っております。

その上で私からは職員の皆さんに今日は全国でお聞きの皆さんもいらっしゃると思います。3点お話をさせていただきます。

1点目

私が農林水産省の門を叩いた時、初めてその当時の、秘書課長の面接を受けました。どなたかについては先輩方は分かっているかもしれません。あの、個性豊かなあの人です。

その人から私の志望動機を申し上げた時に言われた言葉はこういう言葉でした。

「なるほどね。君は頭では考えてきたんだね。」

もう一度言います。

「なるほどね。君は頭では考えてきたんだね。」

この言葉は私の心に本当に刺さりました。

どんなに正しい政策でも、どんなに理想的な政策であったとしても、現場の皆さんの心が動かなければ、この国のいい姿は成し遂げるということができないという風に思っております。

生産、流通、消費の現場の皆さんの心、そして気持ち、これをよく踏まえて私たちはやっていかなければなりません。

現場に出向くということではなくて、現場にいる人の気持ちに立って私たちは取り組もうではありませんか?ここにいる政務三役の皆さんと一緒に、私たちみんな政務三役が一番厳しい現場に、一番辛い現場にお邪魔をして、その皆さんの気持ちに立って心の通う農林水産行政を実現をしたいという風に思っております。

2点目

そして2点目、是非職員の皆さんには役人としての正義感を、そしてフェアな心を公平さを心がけていただきたいという風に思っております。

時には政治からの「これはないよね」という要求があるかもしれません。

世論の皆さんからの「それはないよね」と思う世論になるかもしれません。それでも私たちは、20年先から今を振り返った時に「あの時の私たちの行動は正しかった。あの時の正義感は間違っていなかった。」そういう風に思えるような判断を一人ひとりの皆さんにやっていただきたいという風に思っています。そのための議論や、そのためのそれぞれの場所での戦いは大歓迎です。

是非政務三役とも皆さん正義感を持って戦っていただけたらと思いますし、政治の圧力に屈しない、こういう農林水産行政を目指そうではありませんかと、政治家の私が言うのはあんまり説得力がありません。

3点目

そして最後に是非農林水産省の全国の職員の皆さん、これまでのマインドを変えてください。日本は今長い間のデフレからインフレに変わろうとしています。多くの国民の皆さんがこの局面の転換の中で、マインドをどうやって変えていけるか、まさに今この過渡期にあります。

様々な対策は政治が責任を持って皆さんと一緒にやらなければなりません。ただその第一歩目に必要なのは、職員の皆さんと私たち自身のマインドの転換だという風に思っています。

「今まではこうでした。」「補助の上限はこれでした。」「財務省がこういう壁を…」全部乗り越えていこうではありませんか。

そして今まで中間地域を始め、私たちが本来やらなければならなかった、衰退を止めることのできなかった、通した農林水産行政のこれまでの壁を皆さんと一緒に乗り越えて、ぶれない、「猫の目農性」と言われない、将来が見通せる、そういう農政を皆さんと一緒に作っていきたいという風に思いますので、全ての責任は私が負います。是非皆さんと一緒にこの国の将来のために前に進んでいきたいと思いますので、どうかこれからよろしくお願いいたします。私からのご挨拶以上といたします。

  1. 鈴木憲和・農相、朝の生放送で”無双状態”に「すげぇ」「玉川さん達言い返せないw」ネット沸く 10/27(月) 13:01コメント2716件 中日スポーツ

フェンタニル fentanylとは?

フェンタニルは、主に鎮痛薬として使用される強力な合成ピペリジン系オピオイドで、ヘロインの50倍、モルヒネの100倍の効力を持つ。主な臨床用途は、ガン患者や手術患者の術中・術後の疼痛管理。(ウィキペディア

フェンタニルについて、医学的・社会的観点から包括的に説明いたします。

フェンタニルとは

フェンタニルは、1960年にベルギーの製薬会社ヤンセン・ファーマスーティカのポール・ヤンセン博士によって開発された合成オピオイド鎮痛薬です。モルヒネの50-100倍の鎮痛効果を持つ非常に強力な薬物で、化学名はN-(1-フェネチル-4-ピペリジル)プロピオンアニリドです。

製造の歴史と発展

開発当初は手術時の麻酔補助薬として使用が始まりました。1960年代から70年代にかけて、その優れた鎮痛効果と比較的短い作用時間から、医療現場で急速に普及しました。1990年代には、がん性疼痛管理のためのパッチ製剤(デュロジェシック)が開発され、慢性疼痛管理の選択肢が広がりました。

その後、舌下錠、鼻腔スプレー、ロリポップ型製剤など、様々な剤形が開発され、突出痛(ブレークスルーペイン)の管理にも使用されるようになりました。

医学的効能と作用機序

フェンタニルは主に以下の医療場面で使用されます:

正当な医療用途:

  • 全身麻酔の導入と維持
  • 術後疼痛管理
  • がん性疼痛の緩和
  • 慢性疼痛症候群の管理
  • 集中治療室での鎮痛・鎮静

作用機序としては、中枢神経系のμオピオイド受容体に結合し、痛覚伝達を遮断します。血液脳関門を速やかに通過するため、静脈投与後数分で効果が現れ、作用時間は30-60分程度と比較的短時間です。

人体への影響と毒性

治療効果:

  • 強力な鎮痛作用
  • 鎮静効果
  • 咳嗽反射の抑制

副作用:

  • 呼吸抑制(最も危険な副作用)
  • 意識レベルの低下
  • 悪心・嘔吐
  • 便秘
  • 身体依存の形成

毒性と過量投与: 過量投与は致死的な呼吸抑制を引き起こします。治療域と中毒域が近接しているため、わずかな過量でも生命危険があります。違法に製造されたフェンタニルは純度や含有量が不明確なため、特に危険性が高くなります。

社会的問題の深刻化

アメリカのオピオイド危機

2010年代以降、特に北米では「オピオイド危機」と呼ばれる深刻な公衆衛生上の問題が発生しています。CDCによると、アメリカでは2021年に薬物過量死の約70%がフェンタニルを含む合成オピオイドによるものでした。

違法製造と流通

中国やメキシコで違法に製造されたフェンタニルが、麻薬カルテルを通じて流通しています。これらは:

  • ヘロインやコカインに混入される
  • 偽造処方薬として販売される
  • インターネットを通じて取引される

依存症と社会的影響

医療用フェンタニルからの依存形成や、違法フェンタニルへの移行が問題となっています。家族崩壊、医療費増大、労働力喪失、犯罪増加など、広範な社会的影響を及ぼしています。

国際的な課題

規制と取り締まり

国連麻薬委員会はフェンタニル類縁体の国際規制を強化していますが、新たな類縁体が次々と開発されるため、規制が追いついていない状況です。

外交問題

アメリカは中国に対して前駆物質の輸出規制強化を求めており、米中間の外交課題の一つとなっています。メキシコとの国境管理も重要な政治問題です。

国際協力の必要性

WHO、UNODC(国連薬物犯罪事務所)などが中心となり、情報共有、規制の調和、治療プログラムの普及など、国際的な対策が進められています。

将来の展望と対策

技術的対策

  • ナロキソン(拮抗薬)の普及拡大
  • 薬物検査キットの開発と配布
  • より安全な鎮痛薬の研究開発
  • AI を活用した処方監視システム

政策的アプローチ

  • ハームリダクション政策の導入
  • 依存症治療へのアクセス改善
  • 処方ガイドラインの厳格化
  • 薬物裁判所など司法改革

社会的取り組み

  • 教育・啓発活動の強化
  • スティグマの軽減
  • 回復支援コミュニティの拡充
  • 痛み管理の代替療法の普及

結論

フェンタニルは医療において不可欠な薬物である一方、その強力な作用と依存性から、深刻な社会問題を引き起こしています。この問題の解決には、医療、法執行、社会政策、国際協力など、多面的なアプローチが必要です。適切な医療使用を確保しながら、違法使用と依存症に対処するバランスの取れた対策が求められています。

今後は、より安全な疼痛管理方法の開発、依存症の予防と治療の改善、国際的な協調による供給チェーンの管理強化などが重要な課題となるでしょう。

(Claude.ai)

 

【大石が聞く】死のドラッグ!フェンタニル問題/街がゾンビタウンに⁉/名古屋も関係?そのナゾを追う CBCニュース【CBCテレビ公式】 チャンネル登録者数 38.4万人

フェンタニル濫用問題

カナダのゾンビたち (こんなの見たことない) 吹替版 Joe HaTTab チャンネル登録者数 1880万人

アメリカ、フィラデルフィアのゾンビストリート。

【広がるゾンビランド】フェンタニル・超大国むしばむ最悪薬禍 米フィラデルフィア 日本経済新聞 チャンネル登録者数 22.2万人

サンフランシスコのフェンタニル中毒者

‘Walking dead’: American city crippled by drug ‘zombies’ 7 News Spotlight チャンネル登録者数 113万人

  1. 「現代のアヘン戦争」 米中間の深刻な懸念 強力な麻薬フェンタニル 山田敏弘(国際情勢アナリスト) 2023年04月13日08時00分

フェンタニルによる筋肉の硬直

Case Report of Very-Low-Dose Fentanyl Causing Fentanyl-Induced Chest Wall Rigidity Ronza Zoorob, Logan Uptegrove, Benjamin L Park Cureus. 2023 Aug 20;15(8):e43788. doi: 10.7759/cureus.43788 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10508708/

Opioid-induced rigidity after intravenous fentanyl C M Viscomi 1, P L Bailey Affiliations Expand PMID: 9166335 DOI: 10.1016/s0029-7844(97)81423-8 Obstet Gynecol . 1997 May;89(5 Pt 2):822-4. doi: 10.1016/s0029-7844(97)81423-8. 本文有料

 

参考

 

小野田 紀美(おのだ きみ) 経済安全保障担当大臣 就任会見

10月21日夜に発足した高市早苗内閣に参議院岡山選挙区選出で、初めて入閣した小野田紀美経済安全保障担当大臣。22日、就任会見で抱負を述べました。https://news.yahoo.co.jp/articles/a303d258a6834531dff97c367588bb788c948cec

小野田紀美経済安全保障担当相が、2025年10月22日に大臣就任会見を行った。https://news.yahoo.co.jp/articles/f20367837c2d4ffbda0f4bc027467434a8797d1e

【LIVE】小野田紀美 経済安全保障担当大臣 就任会見|外国人との秩序ある共生社会推進担当、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、経済安全保障)ニコニコニュース チャンネル登録者数 29.8万人

小野田紀美大臣 就任記者会見

おはようございます。この度、経済安全保障担当大臣、外国人との秩序ある共生社会推進担当大臣、並びにクールジャパン戦略、知的財産戦略科学技術政策宇宙政策人口知能戦略、経済安全保障を担当する内閣府特命担当大臣を拝命した小野田です。よろしくお願いします。

まず経済安全保障についてですが、我が国の自立性、そして優位性、不可欠性の確保に向け、サプライチェーンの強靱化、重要技術の流出対策、同盟国、同志国との連携の強化など、関係の協力を得ながら各般の施策にしっかり果敢に取り組んでまいります。この他にも産業が直面する各種リスクの点検、総合的な経済安全保障シンクタンク機能の強化など、いわば足腰を強めるための課題もございまして、これらも含めて様々な課題に必要な体制を構築しつつ、スピード感を持って取り組んでまいります。 これらに加えて、令和4年に成立した経済安全保障推進法に定められた各施策(かく せさく)を着実に実施いたします。その上で同法では施行後3年を目途(もくと)に必要な措置を講ずることと規定されておりまして、見直しに向けた検討を進めてまいります。さらに今年5月に施行された重要経済安保情報保護法を着実に運用してまいります。

次に重要土地政策について。重要土地等調査法に基づき、対象となる区域内の土地等の利用状況等について土地等利用状況調査等を着実に実施し、重要施設及び国境離島等に対する機能阻害行為を防止すべく万全を期してまいります。また、同法の附則第2条には法の施行後5年を経過した時点での見直し規定が置かれているところでございまして、法の執行状況や安全保障を巡る国内外の情勢などを見極めた上で、有識者の意見も聴取しつつ、同法の見直しの議論を進めてまいりたいと考えています。

次に外国人との秩序ある共生社会の推進について。一部の外国人による犯罪や迷惑行為、各種制度の不適切な利用などにより、国民の皆様が不安や不公平を感じる状況も現在生じております。排外主義に陥ってはなりませんが、国民の皆様の安全安心の確保は経済成長に不可欠です。ルールを守らない方々への厳格な対応や、外国人を巡る現下(げんか)の情報に十分対応できていない制度・政策の見直しを含めた様々な課題について、関係行政機関との緊密な連携のもとで政府一体となって総合的な検討を進めてまいりたいと思います。

次に科学技術政策について。科学技術イノベーションは経済成長を加速させ、社会課題を解決する原動力であり、世界の安全保障を取り巻く環境が厳しさを増す中で、その重要性は一層高まっています。今年度は来年4月から始まる第7期科学技術イノベーション基本計画の策定年度にあたることから、特に重要なタイミングで担当大臣に任命していただいたものと認識をしております。我が国の研究力を抜本的に強化するとともに、AI、量子、フュージョンといった重要分野でのイノベーションを一層推進すべく検討を進めてまいります。

原子力政策についてですけれども、原子力委員会が策定した「原子力利用に関する基本的な考え方」を踏まえて、エネルギー安定供給やカーボンニュートラルに資する原子力エネルギーの活用を、安全確保を大前提に、国民の理解と信頼を得つつ進めていくことが重要です。その際、内閣府としては中立的・俯瞰的視点から関係省庁としっかり連携して検討と取り組みを進めていく必要があると考えております。

次にAI戦略について。AIは社会課題の解決や産業競争力の強化に不可欠な、国力を左右する技術です。世界でAIの開発競争が激化する中で、我が国もまずはAIを使ってみる。その上でAIでイノベーションを生み出していくことで、反転攻勢を仕掛けなければなりません。AI戦略担当大臣として、AI基本計画を年内目途(もくと)に策定するとともに、スピード感を持って必要な支援策や制度的な対応を講じてまいります。

次にグローバルスタートアップキャンパス構想についてですけれども、日本(にほん、にっぽん)の持つ技術を生かし、先端技術から世界に通用するスタートアップを生み出すエコシステムを形成するため、グローバルスタートアップキャンパス構想(ぐろーばるすたーとあっぷきゃんぱすこうそう)を推進してまいります。昨年8月に統合イノベーション戦略推進会議で決定された基本方針に基づき、エコシステムのハブとなる拠点の運営法人の設立準備や拠点の整備、先行的活動をしっかりと進めてまいります。

次に宇宙政策について。近年、世界的に官民による宇宙の開発利用が活発化し、国際競争が激化しています。我が国としても世界の動きに遅れを取ってはなりません。外交、防衛、経済、科学技術など様々な分野につながる総合的な国力の源泉とも言える宇宙政策を、私自身が先頭に立って関係省庁と協力し、しっかりと進めてまいります。

次に健康医療戦略の推進について。国民が健康な生活と長寿を享受することができる社会を実現しなくてはなりません。第3期健康医療戦略を踏まえた出口志向の研究開発マネジメントの強化や、創薬エコシステムの発展に向けた取り組み、医療データの利活用の推進、感染症危機対応医薬品等の開発戦略の策定等を行うことにより、健康医療に関する研究開発がさらに発展し、国民の皆様にその成果が迅速に届くように取り組んでまいります。さらにグローバルヘルス戦略等を通じた国際展開の促進や新産業創出など、健康長寿社会の実現に向けた施策(しさく)を着実に進めてまいります。

次に知的財産戦略について。イノベーションの活性化や国際競争力の強化に向けて、内閣府が司令塔となって知的財産推進計画の着実な実行や、新たな国際標準戦略の推進に取り組んでまいります。

クールジャパン戦略についてですけれども、新たなクールジャパン戦略等を踏まえ、関係省庁と連携してクールジャパン関連産業の国際競争力の強化や、コンテンツを活用した地方創生の好循環プランの推進に取り組んでまいります。

次に特定秘密保護の運用について。特定秘密の保護に関する制度に関する事務についても担当するようご指示を頂きました。制度の適正運用に万全を期してまいります。

次に遺棄化学兵器処理(いきかがくへいきしょり)についてですけれども、化学兵器禁止条約上の我が国の義務を履行(りこう)するために、引き続き処理事業を着実に進めてまいります。

次に日本学術会議についてですけれども、先の国会にて新たな日本学術会議法が成立したことを受け、来年10月の新法人発足(しんほうじんほっそく)に向けて準備を進めております。学術に関する知見を活用した国民及び社会への貢献、課題解決への寄与という新法の趣旨を実現できるように、学術会議とのコミュニケーションを取りながらしっかりと進めてまいります。

高市内閣(たかいちないかく)の一員として精一杯務めてまいる所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

(科学新聞 ナカムラ記者) 大臣おめでとうございます。早速科学技術政策についてお伺いしたいんですけれども、大臣としては科学技術政策どういう、どんなですね、問題意識を持っているのか、また、最優先で進めるべきことは何なのか教えてください。

(小野田大臣) はい、ありがとうございます。科学技術イノベーションは言うまでもなく国力の源泉でありまして、城内(きうち)前大臣が実施されてきたことを着実に引き継いで、私自身も可能な限り現場の取り組みを見させていただきながら取り組みたいと考えております。 特に、就任今間もない時点での考えでございますけれども、基礎研究力を抜本 に強化するための科学の再興、そして国際的に競争が激化しているフュージョンなどの戦略分野への着実な投資。これを重要と思っておりまして、来年4月から5年間の第7期科学技術イノベーション基本計画の検討をしっかりと進めてまいりたいと思います。 あとですね、AI基本計画の早期策定、そしてグローバルスタートアップキャンパス構想の推進も重要だと思っておりますので、こちらも進めてまいりたいと思っております。詳細についてはこれから現場の声をですね、ちゃんと現場で聞きながら把握して進めて検討していきたいと思っておりますけれども、我が国が科学技術創造立国として世界を先導していくために、科学技術イノベーション政策の推進に全力で取り組んでまいりたいと思っております。

(共同通信 イワムラ記者) 共同通信のイワムラと申します。科学技術の関係で伺います。国際頭脳循環ということについて、政府これまで取り組みを進めてきておりますが、この海外から優秀な学生や研究者をこう、受け入れていくこと、これを強化していくことについてどうお考えかということと、実際来られた方が、日本がまず選んでもらって、かつ来た人がこう長く日本で研究をしていける環境を作る上でどういう方策が必要であるかという点についてお聞かせください。

(小野田大臣) はい、ありがとうございます。海外の優れた研究者を獲得していくことは、科学技術イノベーションの推進において非常に重要なことだというふうに思っております。海外の優れた研究者の招聘について、政府としては本年6月にJ-RISE(イニシアチブ)を取りまとめて、我が国が研究者にとって世界で最も魅力的な国になるように向けて取り組みを進めているところであります。 このイニシアチブに盛り込んだ施策については、優れた研究者等を直接支援するための取り組みに加えて、そうした人材の我が国への定着を図るために人事給与改革、そして世界トップレベルの魅力ある研究環境を実現していくための各種取り組みを合わせて実施することという風に考えております。 これまたですね、現場の声をしっかり何が必要とされているのかを聞きながら、研究セキュリティも確保しながらしっかりと取り組みを進めてまいりたいと思います。

(山陽新聞 アベ記者) 山陽新聞のアベと申します。外国人政策について伺います。これは連立を組む維新との合意事項にも盛り込まれており、高市首相の肝煎りの政策ということなんですけれども、改めてこの現状の課題どのように認識されているか、そして今後どのように取り組んでいくか、所見を伺いたいと思います。

(小野田大臣) はい。冒頭発言でも申し上げましたけれども、本当一部の外国人による犯罪や迷惑行為、そして各種制度の不適切な利用によって、国民の皆様が不安や不満、不公平感を感じていらっしゃるというのは、今の現状だと思います。 それをですね、排外主義に陥ることなく、ちゃんと国民の皆様の安心安全を確保していくという視点から、総理からは関係大臣と協力して、国・地方自治体の情報連携や制度の適正利用、そして国土の適切な利用管理など、外国人との秩序ある共生社会に向けた施策を総合的に推進するということ。そのために必要な推進体制の強化を図るようにとのご指示をいただいているところでございます。 これらの課題について、もう主(おも)に入管庁になってくると思うんですけれども、関係行政機関との緊密な連携のもとで政府一体となって総合的な検討をしてまいりたいという風に思っています。

(電気新聞ツツミ記者) 電気新聞、ヤマノウチの代理のツツミと申します。よろしくお願いいたします。科学技術政策のうちの、核融合について、城内(きうち)大臣からの方針を引き継いでいくと思われますが、イノベーション戦略の課題は、検討課題は数多くあると思います。大臣が取り組むべき課題、真っ先に解決するとするべきところがどういうところか教えてください。

(小野田大臣) はい、ありがとうございます。城内(きうち)大臣、非常にこのフュージョンについても力を入れてらっしゃったのは承知しております。で、我が国初の国家戦略『フュージョンエネルギー・イノベーション戦略』が高市総理の主導のもとで策定されて、今年の6月には城内(きうち)大臣の元で改定され、2030年代の発電実証を目指すことが明記されております。 高市総理、城内(きうち)大臣が築かれた方向性に基づき、わたくしもこのフュージョンには大変期待しているところでございますので、引き続きフュージョン関連の政策を進めていきたいという風に思っています。 また、発電実証に向けては改定された戦略を踏まえて、現在内閣府のタスクフォースにおいて社会実装にあたっての課題を整理しているところでございます。このタスクフォースの検討結果も踏まえながら、フュージョンエネルギーの早期実現に向けて必要な取り組みを講じてまいりたいと思っております。

(読売新聞 オオヤマ記者) 読売新聞のオオヤマです。よろしくお願いいたします。今の質問に関係してなんですけども、フュージョンに関しましては、高市首相もですね、相当熱意を持って取り組まれていたかと思うんですけども、その関係でですね、何か総理から指示あったんでしょうか? 現状でのですね、認識改めて伺いたいのと、もし、実現に向けて意気込みがあればお聞かせください。

(小野田大臣) はい。高市総理は令和4年の8月から令和6年の10月まで2年2ヶ月の間、科学技術政策担当大臣を務めていらっしゃって、その間もいろんなところでこのフュージョンエネルギーの大切さ、分野に高い関心を持ってらっしゃるというのは、重々(じゅうじゅうう)私(わたくし)も承知しております。 フュージョンエネルギーの社会実装に向けては、さらなる研究開発の推進、そしてコストと実施主体のあり方など、様々な課題が存在するという風に認識しておりますけれども、先ほど申し上げたようにタスクフォースの検討結果も伺いながら、とにかくフュージョンエネルギーの早期実現に向けて、私自身もここには大変期待をしているところでございますので、取り組んでまいりたいと思っております。

(読売新聞 ミズノ記者) ご就任おめでとうございます。読売新聞のミズノと申します。経済安保担当大臣は総理も務められた役職になります。総理ご自身も思い入れあるかと思うんですけども、総理からどのようなお言葉をもらいましたでしょうか? また、総理は『決断と前進』の内閣だというふうにおっしゃっています。大臣、この経済安保の分野でどういった課題に対してどう決断し、前進させていくお考えでしょうか。お願いします。

(小野田大臣) はい。先ほど申し上げました高市総理が2年2ヶ月、経済安全保障大臣を務めていらっしゃったわけでございまして、今般(こんぱん)その高市さんが大変大切に、総理が大変大切に思われてる担当大臣をお任せいただいたということで、身が引き締まる思いです。 その上で経済安全保障については、戦後最も厳しく複雑な安全環境のもとで、経済的手段を通じた様々な脅威が高まっている状況というのは本当にもう迫っているので、こうした中で我が国の自立性、優位性、不可欠性の確保に向けて、冒頭発言でも申し上げたような各種政策について、必要な体制を構築しつつ、とにかくスピード感を持ってやってまいりたいというふうに思っています。

(ニコニコ動画ナナオ記者) (ニコニコ動画のナナオ)と申します。今ですね、生配信(なまはいしん)やっておりますけど、ものすごい同時接続数でですね、大臣の期待の大きさが伺えます。よろしくお願いします。 クールジャパン戦略についてお聞きします。劇場版の『鬼滅の刃 無限城編』第一章(きめつのやいば むげんじょうへん)がですね、今年9月の公開時に、全米でですね、興行収入第1位を獲得しまして、アニメ映画のオープニング興行収入記録を樹立するなどですね、年々、その、日本独自のコンテンツの世界的評価、高まっていると思います。 大臣のご関心高いことは承知しておりますけど、改めてですね、ゲーム、アニメ、漫画等の日本のコンテンツに対する評価をお聞きしたいのと、もう1点がですね、クールジャパン戦略が、これまでですね、国民からしてみると一体何をやってきたのかと、よくわからない状況の中で、例えば大臣、就任されてですね、今後詰めていくと思うんですが、例えば成長戦略の柱とするお考えがあるのか、あるとすればそれはどういった側面からの取り組みを進めていくべきとお考えなのか。現状の認識、お考えをお聞かせください。

(小野田大臣) はい、ありがとうございます。ご指摘の通り、我が国のゲーム、アニメ、漫画等の日本のコンテンツというのも、今や世界的な人気を博しておりまして、海外展開の市場規模、半導体産業や鉄鋼産業を超えて、2023年には約5.8兆円に達していると。 で、こうした中で昨年新たなクールジャパン戦略を策定いたしまして、コンテンツ産業を基幹産業として位置づけて、日本発のコンテンツの海外市場規模を2033年まで20兆円とするという目標を掲げております。 また、コンテンツはアニメツーリズムやロケ誘致など、観光客の誘致にも地方創生にも大きな期待が込められていると思います。そのために、コンテンツを起点としてアニメのゆかりの地の食や伝統文化などの地域資源を最大限活用した、地域一体となった取り組みを加速し、コンテンツ産業と地域経済の活性化の好循環につなげていくこととして、そして骨太の方針や成長戦略にも位置づけているところでございます。 加えてですね、クールジャパンのこのコンテンツ政策に対しては、その輸出規模だとかこの経済効果が言われがちなんですけども、それだけではないと思っておりまして、今、日本語を学ぶ方々のきっかけの多くがアニメ、漫画、ゲームであり、そしてそれをきっかけに日本の文化とか考え方とか、この日本が世界で1番多様性がある国だということを分かってもらえるきっかけになる武器でもあると思ってます。 なので、あくまでそのお金の道具だけではなくて、この日本が誇る文化が知日派、親日派の育成にもなっていますし、世界平和にも貢献してるんだと私は思っておりますので、そういったその日本の自由な表現が持つコンテンツの力というものを、これからその海外との交流にもそうですし、そして経済の柱としても、ある面で皆様の『好きを力に変えていく』を実現していけたらなと思っております。 あ、そう。そして引き続き関係省庁、自治体、民間事業者等と連携しながらコンテンツに携わる人材育成、本当に人材育成しないと外に流出がすごくしてしまってるので、この人材育成や海外の事業展開の両面について強力に取り組みを推進していきたいと思っています。

小野田 紀美(おのだ きみ)さんってどんな人?

【神対談】小野田氏が突撃→神対談に発展【見どころ切り抜き】 政治ツッコミちゃんねる チャンネル登録者数 6230人

小野田紀美@岡山@onoda_kimi 小野田紀美(おのだきみ)日常呟き&岡山宣伝アカウント。本人だけど非公式。

The Importance of Diversity: Recognizing the Hurdles to Achieving Change Columbia Business School チャンネル登録者数 10.6万人

 

大学の研究者向けAIエージェントのお勧めは?

質問:大学の研究者向けAIエージェントのお勧めは?

回答(ChatGPT 5):いいね、その方向性は超アリ。研究者向けに「実用性高め」でまとめると、こんなスタックとツールがおすすめだよ

まずは土台:ノーコード自動化

  • n8n(エヌエイトエヌ):オープンソース/自前ホスト可のワークフロー自動化。最近はLLMノードも標準で、論文収集〜要約〜通知まで一気通貫に組めるのが強み。(n8n)
    • 例ワークフロー:TelegramにDOIを投げる→Crossref/DataCite/Unpaywallでメタデータ取得→PDF添付→LLMで抄録要約→Zoteroへ登録(テンプレが公開されてる)。(n8n)
    • Zotero連携のテンプレ(コレクションからメタデータ抽出)もあり。(n8n)

エージェント(自律・協調で仕事させる)

  • CrewAI:マルチエージェントの設計・実行・監視が揃った軽量フレームワーク。論文探索担当・スクリーニング担当・要約担当みたいに“役割別クルー”を作りやすい。(docs.crewai.com)
  • AutoGen(Microsoft):人間参加型や自律実行など構成を柔軟に組める実績あるフレームワーク。(microsoft.github.io)
  • OpenAI Responses/Agents系:Web検索・ファイル検索・PC操作などのツール呼び出しとトレースが整備。自前ツールと組み合わせた“実務エージェント”化に向く。(OpenAI)

文献探索・下調べの“外部頭脳”

  • Perplexity Deep Research:数十件〜数百件の検索&読了を自動で回して下調べレポートを返す“長距離リサーチ”モード。初期の系統的レビューの叩き台作りに向く。(Perplexity AI)
  • SciSpace Copilot:PDF上で式・表・図を指差し質問できる“論文読み”特化のAIアシスタント。(SciSpace)

PDF→構造化(表・参考文献の抽出)

  • GROBID:PDFから著者・誌名・参考文献を高精度にTEI/XMLへ。複数ベンチマークでメタデータ/参考文献抽出が強いと報告。n8nやエージェントの前処理に最適。(grobid.readthedocs.io)

APIで論文メタデータを確実に引く

  • Semantic Scholar API:著者・引用・会議録などをRESTで取得。自動スクリーニングの足回りに。(Semantic Scholar)

研究者向け・実戦的ワークフロー例(そのまま組める設計)

  1. DOI投下→自動インボックス(Zotero)
    Trigger: Telegram/SlackでDOI投稿 → n8nがCrossref/DataCite/Unpaywallでメタデータ+PDF取得 → LLMで抄録150字和文要約Zoteroに登録 → Slackに要約とPDFサムネ通知。(n8n)
  2. “スコーピングレビュー下地作り”エージェント
    CrewAI/AutoGen
  • Agent A: 検索式からPerplexity Deep Researchを起動して関連トピックの地図を作る
  • Agent B: 上位20本のPDFを取得→GROBIDでメタデータ・参考文献抽出
  • Agent C: バイアス・研究デザイン・サンプルサイズ等を表に要約(PICO列つき)
  • n8nで全体をパイプライン化し、Semantic Scholar APIで欠損メタを補完、最終的にCSV/Notionへ。(Perplexity AI)
  1. “読む⇄書く”の往復
    PDFをSciSpace Copilotで精読→重要式・表の説明を抽出→n8nでノート(Obsidian/Notion)に自動整理→次回ミーティング用のサマリーをSlack送信。(SciSpace)

ユースケース別の“推し”

  • 論文収集〜整理がボトルネック:n8n+Zoteroテンプレ(DOI→Zotero自動登録、要約付与)。(n8n)
  • 系統的レビューの叩き台を素早く:Perplexity Deep Research → GROBID前処理 → CrewAIで表・要約を自動整形。(Perplexity AI)
  • PDFの式や表を理解したい:SciSpace Copilot。(SciSpace)
  • 自前の“研究エージェント”を作りたい:CrewAI or AutoGen(ロール分担と人手確認ステップを入れて安全運用)。(docs.crewai.com)
  • メタデータの信頼性を上げたい:Semantic Scholar APIで補完・照合。(Semantic Scholar)

まずはこの最小構成(無料〜低コスト)

  • n8n(自前ホスト)ZoteroSemantic Scholar APIGROBID
    → 収集・整形・格納の土台を固める
  • 読解にはSciSpace Copilot、広域探索にはPerplexity Deep Researchを“外部頭脳”として追加。(SciSpace)

必要なら、あなたの分野・施設の制約(オンプレ/学内サーバ/VPN/秘匿データ等)に合わせて、具体的なn8nフローチャート(ノード構成・APIキーの置き方・エラーリトライ設計)まで書き起こすよ。

(ChatGPT 5)

Shosaku Numa (1929-1992), Infinite Effort

The above audio summary was generated by NoteBookLM based on the content of the webpage http://scienceandtechnology.jp/archives/9655.

Transcript:

Welcome back to the Deep Dive. Today we’re taking you inside one of the most legendary research labs of the 20th century.

That’s right. We’re talking about the Numakin, Dr. Shosaku Numa’s lab at Kyoto University back in Japan’s Showa era.

Numa was a giant in molecular neurobiology, active really up until his passing in 1992.

Absolutely. His work was fundamental. He and his team were the ones who first nailed down the primary structures of crucial things like neurotransmitter receptors and ion channels.

So basically giving us the molecular blueprint for how parts of the brain actually function.

Exactly. It was groundbreaking stuff. And his lab, well, it became famous, maybe infamous, for churning out Nature papers throughout the 80s and early 90s.

It’s interesting. He really burst onto that world stage relatively late, around 1979 when he was already 50.

Yeah, but the impact afterwards was just immense. Now, we need to be clear about how we’re approaching this.

Right. We’re looking at anecdotal accounts, stories from people who actually worked there. And the sources themselves point out um that by today’s standards, Reiwa era standards, a lot of this would likely be seen as academic harassment.

Definitely. We’re not here to judge it by modern ethics necessarily, but to understand it, to report on the atmosphere as it was described.

Our mission, then, is to really get inside that intense environment. What drove this incredible productivity, this culture defined by Numa’s own words, “Effort is infinite.”

Let’s start there, with infinite effort. Because it wasn’t just a slogan, it was the lived reality.

A 24/7 expectation. Numa himself set the pace, didn’t he? Staying until 2:00 AM, sometimes even 5:00 AM.

Oh yeah. He lived it. And that meant everyone was expected to be available. Always. There’s this one story. A researcher gets a call. 6:00 AM Sunday morning.

Okay, must be an emergency, right? Yeah. Lab fire, contamination.

Nope. It’s Numa just casually asking for Pst I.

Pst I, that’s a restriction enzyme, right? Standard tool. He’s calling at 6:00 AM on a Sunday for that.

Exactly. It shows how blurred the lines were between work and, well, everything else. Even made-up holidays weren’t off-limits.

You mean like New Year’s?

Precisely. A staff member worked late on New Year’s Eve, took the first off, naturally. Then, on the afternoon of January 2nd, planning to head home, the phone rings.

Let me guess. Numa.

You got it. Asking, it’s already the 2nd, when are you coming back to the lab?

Wow. The implication is just brutal. Anytime off is slacking off.

It was seen as a lack of passion, a lack of dedication. And Numa even connected this dedication, this tension, as he called it, to physical health.

How so?

He claimed he personally never got colds because he maintained constant tension, which he believed made his body secrete ACTH, the stress hormone.

So stress keeps you healthy, that’s counterintuitive today.

Well, it fit his worldview. There’s an incident where someone was late because they had to go to the hospital for a cold. Numa’s reaction.

Let me brace myself.

He told them off saying, “You should not confuse public and private matters.” Illness was a private matter, interrupting the public duty of research.

So being physically present, demonstrating that effort, was paramount. It wasn’t just about the experiments.

Absolutely. He confronted one person who was just waiting by the phone for a collaborator’s call. Numa told him straight up, “I don’t feel any passion from you. I noticed you sometimes didn’t come to the lab on Saturdays and Sundays.”

It all comes back to that visible, relentless presence. Which logically leads to the next point, the demand for absolute rigor during that time.

Zero tolerance. For mistakes, for excuses, for anything less than perfection, really. And he established this from the moment you walked in.

Like that story about the new graduate student.

Yeah, incredible. The student was working with an enzyme that wasn’t very stable at room temperature, you know, only active for a few seconds.

Okay, a real technical challenge. Right.

And when the student mentioned this instability as a reason for maybe slower progress, Numa’s response wasn’t advice, it was, “Why don’t you quit graduate school?”

Just like that.

Quit. Just like that.

The message was clear: Find a way, or you don’t belong. Excuses weren’t part of the equation. If there’s a problem, infinite effort overcomes it.

And this applied even when technology seemed to offer a shortcut. Like with DNA sequencing.

Oh, absolutely. This was the era when sequence analysis software was coming in. But Numa insisted his team manually check every single nucleotide sequence the computer spat out.

Manually. Why?

His reason, “Computers make mistakes.” Yeah. He actually claimed that this painstaking manual double-checking was why his lab’s previous papers had zero errors.

So he’s directly linking this intense, almost paranoid methodology to their publication success. No trust, verify everything by hand.

It was about achieving absolute data integrity, which, you know, in cloning complex receptors, it’s critical. Mistakes could cost months or years.

That makes sense in a high-stakes environment. What about equipment failures? Things break down in labs?

Not an excuse. There’s the famous fraction collector incident. Machine stops overnight, the crucial active fractions are lost.

Okay, frustrating, but it happens. What did Numa say?

He demanded, “Why weren’t you watching it?” When the researcher said the machine failed, Numa shot back, “It’s natural for a fraction collector to fail. I always check it all night.”

He expected someone to literally watch a machine run all night long.

That was the implication. Perpetual vigilance. And he enforced this rhythm. Almost every night around 10:00 PM, he’d come down to the lab.

For what?

Daily progress reports. He wanted to know exactly what you did that day, and then he’d set specific, tough goals for the next day. No room to just coast.

It sounds incredibly hierarchical, almost military.

He even used that analogy. Apparently, when a colleague tried to push back even slightly, Numa’s response was chilling. He referenced the battlefield.

What did he say?

Something like, “I saw those who defied their superior’s orders on the battlefield. The next moment, their head was gone.”

Wow, that’s intense. But it raises a question, doesn’t it? Science is supposed to be about questioning, challenging assumptions. How did genuine breakthroughs happen under that kind of rigid authority?

That’s the paradox, maybe. The absolute compliance wasn’t necessarily about the ideas, perhaps, but about the execution. The elimination of error in the process. The data had to be perfect.

And that perfectionism, that rigor, carried right through to getting the work published.

Absolutely. Which brings us to what the researchers themselves called, the publication death match.

The death match. Sounds ominous.

And by all accounts it was. This was the final stage, writing the paper. It meant a two-to-three-week, one-on-one, intense session between Numa and the lead author.

One-on-one for weeks?

Yes. Often involving pulling multiple all-nighters in a row. And the feedback was brutal.

How brutal?

Authors were told their English was below middle school level, sometimes even preschool level. Manuscripts apparently got torn up in front of them.

After years of work on the research itself, that must have been crushing.

You’d think so. But Numa’s view was that the paper was the final product, the only thing the world sees. And the writing itself had this very peculiar method.

What was that?

He called it “English borrowing.” Basically, you were forbidden from writing original sentences, unless the finding was completely novel and required new phrasing.

So, how did you write?

You had to find established phrases, sentences used in top journals like Nature or Cell, written by native English speakers. And for every phrase you wanted to use, you had to provide Numa with multiple published examples.

So he was constantly asking, “Where’s the example? Show me where this was used before.”

Exactly. It was about minimizing any risk of awkward phrasing or grammatical error. Using language that was already validated, already accepted by the gatekeepers. Scientific precision applied to prose.

It’s like building with pre-approved blocks only.

Kind of, yeah. And the pressure wasn’t just on the writing, but the submission. He had this incredibly tight schedule.

For mailing a paper?

Yes. Specifically for Nature. To ensure the manuscript arrived in London by Thursday or Friday, making it into that week’s review batch, it had to be dropped off at the Osaka Central Post Office by 1:00 PM sharp on Tuesday.

Missing that deadline by an hour meant potentially losing a week’s lead on competitors.

That’s how he saw it. It was about controlling every variable, maximizing speed and competitive edge. Utter logistical control.

And this obsession with perfection extends to figures, illustrations, too.

Oh, absolutely. The story of the alignment figure is legendary. Numa would check figure dimensions with a ruler.

With a ruler? Seriously?

Seriously. They had this huge complex figure, B4 size, showing sequence alignments. After all the work, they found one single line was drawn solid when it should have been dashed.

Okay, a small error. Can’t they just fix it? White out, maybe?

Normally, yes, but Numa apparently hated correction fluid, forbade it. So the entire massive figure had to be redrawn from scratch.

Oh my god, for one dashed line.

And the story goes, the young secretary who made the mistake was so upset, her tears actually smudged the ink, making the redo absolutely necessary anyway.

The unbelievable pressure. Numa’s take on it captured his whole philosophy. “A paper is like a painting to a painter. You rewrite until you are satisfied. You must not lose power until the last stroke.”

So, let’s step back. We have this image of immense pressure, infinite effort, brutal critiques, but also incredible success. What was the core philosophy Numa tried to impart beyond just getting papers out?

Well, he really emphasized learning through doing. He’d say things like, “Knowledge from textbooks is important, but you must actually do experiments to gain living knowledge. It is more important to think while doing experiments.”

The less armchair theorizing, more getting your hands dirty.

Exactly. And he pushed people to aim high with their research topics, not just safe bets.

What did he advise there?

He told them, “Do work that is as important and meaningful as possible.” He apparently worried that younger researchers were playing it too safe, choosing projects that were easy to publish but didn’t tackle the big questions. He called it poking around in the corners of a heavy box.

He wanted them to try and lift the whole box.

Right. He believed scientists needed to take risks. He even compared it favorably to high-altitude climbing, arguing that, you know, research failure doesn’t actually cost a life.

That puts it in perspective. Did he have advice on timing those big, risky projects?

He did. He had this very specific idea. “A theme that is too early or too late compared to the flow of the world is not good. Choosing a theme that is half a step early ensures success.”

Half a step early. Not too far ahead, but just ahead of the curve.

Precisely. And you can see that in his own work, like the acetylcholine receptor cloning. It was a huge undertaking, right when the techniques became feasible and the field was ready for it. Landed him a Nature cover. Perfect timing.

His career really models that advice. High risk, perfectly timed, massive reward.

It does. And after all that intensity, all that demand, there is one quote that shows maybe a tiny sliver of understanding the human cost.

What’s that?

He apparently said, “A little alcohol is good. Sometimes you need it to bear the hardships of life.”

A rare concession to the pressure, maybe? So, looking back, we see this incredible engine of discovery. The Numa lab produced foundational work, changed neuroscience. But the anecdotes paint a picture of immense personal sacrifice demanded from everyone involved.

Exactly. And that’s the tension, isn’t it? Today, we rightly prioritize well-being, ethical treatment, work-life balance. These things are crucial. But Numa’s story, however extreme, poses a persistent question about what it takes to achieve truly transformative breakthroughs.

That relentless focus, that demand for absolute precision and unlimited effort on difficult, important problems.

It remains a benchmark, even if the methods are now unacceptable.

Tackling the very hardest questions often requires something beyond a standard nine-to-five commitment.

Numa himself said, “The most important thing I want to leave behind is the challenge to attempt something difficult.” So, thinking about that, and his idea that effort is infinite, where do you, listening now, draw the line?

How do you balance that necessary drive for excellence, for pushing boundaries in your own field, with the need to maintain a sustainable, whole life?

It’s the fundamental challenge, perhaps, for anyone aiming high. Where does that infinite effort stop? That’s something to think about.”

(Transcribed by Gemini 2.5 Flash)

一体型ミニコンポ(CDプレーヤー、MP3プレーヤー、ラジオ、ブルートゥース)

家にある大量のCDをPCのスピーカーで鳴らしても音楽はあまり楽しめません。引っ越しが度重なり、昔持っていたミニコンポも処分し、CDラジカセも廃棄し、結局、今はスマホとPCくらいしか音が出るものは無い状態です。

せっかくならいい音楽をいい音で聴きたいものです。CDだけでなくストリーミング(YOUTUBEなど)も聴ける、ある程度音が良いオーディオ装置となると、どんなものがあるのでしょうか。昔からBOSEには憧れがありますが、手頃な商品はあるのでしょうか。自分のWISHLISTに載せておきたい商品をまとめておきます。

ヤマハ(YAMAHA)

  1. TSX-B237(MN) デスクトップオーディオ CD/USB/FMラジオ/Bluetooth/Qi対応 amazon.co.jp 一体型ミニコンポ

JVCケンウッド

  1. JVCケンウッド JVC NX-W30 ミニコンポ Bluetooth ¥29,700 税込 amazon.co.jp スマートフォンはもちろん、CD・FM・USBメモリーと幅広いメディアに対応

パナソニック

  1. Technics OTTAVA f SC-C70MK2-K https://kakaku.com/item/K0001292791/
  2. パナソニック USB ミニコンポ SC-RS60-W

東芝

  1. 東芝AUREXの一体型ミニコンポ「AX-XSS100」に、“ラジカセ屋の本気”を見た 小岩井 博2025年9月26日 08:00 https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2047393.html

BOSE

BOSE VIA

  1. BOSE VIAについて https://bose-kaitori.com/colum_list/colum30 ボーズ感性工学リサーチ株式会社がかつて販売していた、コンパクトオーディオシステム 音源が実際には存在しない場所から出ているかのように感じさせる仮想的なサウンドステージを構築します。VIA技術は、リスナーに広がりと奥行きのある音場を提供します。これによりまるで多くのスピーカーが周囲に設置されているかのよう
  2. Bose VIA VIRTUAL IMAGING ARRAY (premium vintage) ¥168,000 税込(アマゾン)
  3. メルカリ https://jp.mercari.com/search?keyword=Bose%20VIA&status=on_sale 3万円台~10万円台くらいの幅で、多数の商品が出品されていました。

Tivoli Audio(チボリ・オーディオ)

  1. https://tivoliaudio.co.jp/

  2. Music System BT ¥125,400 税込 https://www.amazon.co.jp/dp/B00HHC6WKQ/

JBL

JBL L42ms Music System

これはCDは聴けないみたいです。一体型はJBLの商品ラインアップにはないんですね。

  1. https://jp.jbl.com/L42MS.html
  2. ジェイビーエル JBL JBL L42ms Music System インテグレーテッド・ミュージックシステム ウォールナット JBLL42MSWALJN ハイエンドオーディオのテクノロジーをサイドボードに乗せられるサイズに凝縮。価格: ¥146,520(税込) yodobashi.com

CDプレーヤー

  1. JBL CD350 Classic JBL CD350 Classic コンパクトディスク・プレーヤー https://jp.jbl.com/CD350.html

ruarkaudio

  1. R3 Compact Music System【ruarkaudio(ルアークオーディオ) ¥165,000 税込 Wi-FiやBluetoothなどワイヤレス接続可能 CD インターネットラジオ FMラジオ 受信周波数帯域:87.5~108.0MHz https://delfinjapan.com/items/601271826e84d54be3c28024

授業評価アンケートに纏わるet cetera

授業評価アンケートいろいろ

 

学生アンケートが不評で雇止め

  1. 「学生に不人気だから」雇い止めに…50代男性“非常勤講師”が大学を提訴、裁判所の判断は?

大学教授の講義能力について

大阪大学における非常勤講師の評価システムの特殊性について

大学受験は点取りゲームなのか?

大学受験に限らず、テストの点数というものは勉強した結果に過ぎず、勉強するための目的ではありません。問題(学問)にどう向き合うかが一番大事なことだと自分は思ってきたのですが、その考えが世間で多数派というわけでもなさそうです。

大学受験は点取りゲームなのか

大学受験は点取りゲームだという塾や予備校の先生がたの主張をネットでよく見かけます。合格させてなんぼの立ち場からすれば当然という面もありますし、ゲームで育った子供にしてみれば、大学受験をゲームと見立てるのは勉強意欲を書きたてるよい方法なのでしょうか。

試験とは「点取りゲーム」だと言えます。解ける問題は「宝箱」、解けない問題は「落とし穴」です。問題用紙の上にそれらがバラバラに配置されています。いかにうまく落とし穴を避けて宝箱をゲットしていくかが大事です。(試験は点取りゲームだ! 修学塾 *太字強調は当サイト https://www.shugakujuku-kyoto.com/archive_detail23.html)

自分はほぼ全くゲームをやらない(やったことがない)人間なので、受験をゲームとみなす上のブログ記事の説明は、非常にわかりやすく、なるほどと思いました。

ゲームのボスを倒すのにどんな装備が良いのか?何が弱点なのか?どんな立ち回りが良いのか?など考えていると思います。勉強も全く同じです。自分の志望校に受かるためには何が必要なのか?何をすれば良いのか?どのくらい頑張ればクリア出来るのか?を理解できるようになれば、短時間・最短距離で合格可能です。(受験やテストは点取りゲームと考えるべき 札幌市WISDOM *太字強調は当サイト)

上の説明も説得力があります。ゲーム攻略も大学受験も「目標を達成する過程」という点では共通することが多いので、このアナロジーは当然と言えば当然かもしれません。

 

  1. 塾で受験対策の授業をしていると,受験は点取りゲームだなということをつくづく実感する。時間内にいかに多くの点をたたき出すか,に焦点を当て,それにコミットすることが受験においては何よりも大切であって,こだわりやプライド,強すぎる感情,好奇心などがあると点を稼ぐことは難しくなる。(点取りゲームの受験 2017/01/12 ゆきさん の ひとりごと)*太字強調は当サイト
  2. 受験は学問ではなく、いかに得点を得ることができるかの点取りゲーム 朝日新聞 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部
  3. ゲームとして見る大学受験 ~合格までの戦略的プロセス~ 2023年08月08日(火) 武田塾垂水校
  4. 受験はゲームだと考えたほうがいい理由 まなびレーダー 2024年1月11日 06:30 受験というのは、一言でいうと点取りゲームです。
  5. 【特別公開】大学受験のゲーム性について 二者面談 チャンネル登録者数 1330人 https://www.youtube.com/watch?v=0ogvhxw44pw

よく受験はゲームだなんていうけど、その通りだと思う。世の中にはその解釈に同感する人は結構多いように感じるけど、でもその「ゲームのようだ」ということがどんなことか理解している人は実は少ないんじゃないだろうか。(大学受験勉強とゲーム 2022-04-19 Math x Life Style!!)

しかし、受験を点取りゲームと考えて日頃の勉強に向かうのは、大学合格以降の人生まで考えたときには、あまりお勧めできないことです。特に、大学卒業後に大学院に進学し、研究者を目指すような場合は、学問に対する態度として全くお勧めできません。

 

受験を点取りゲームと考えるのが良くないわけ

人生における大学の位置づけは人それぞれなので、大学に合格したあとで勉強しようがしなかろうがその人の自由だとは思います。ただし正論を言えば、大学は勉強するところ、学問をするところですから、大学での学問につながるようなやり方で大学受験勉強をしていたほうが、高大接続がスムーズなんじゃないかと思います。

自分は理系の大学に行ったので理系のことしかわかりませんが、理系の学生が学ぶべき自然科学の量は膨大で、高校3年間で学ぶ量の軽く10倍以上、100倍くらいかもしれません。高校3年間かけて学ぶような重要な概念でも、大学の授業の中では数分で通過します。新しいことを勉強することが好きでない限り、理系の大学の勉強内容をこなすのはかなりしんどいでしょう。ゲーム攻略とのアナロジーが成立するとも思えません。

下のブログの記事が、自分が伝えたい内容をズバリ言語化してくれていました。

どうやら、大学というのは点取りゲームの会場ではないということがだんだんわかってきた。じゃあここはなんなんだと思った。どうやら大学は「知ることそのものを楽しむ場所」らしい。研究とかいうものをするために専門的な知識を得る場所。そしてそれに気づいたときに僕は絶望した。ここは地獄だと思った。だって、知ることは全然楽しくなかったから。点を取ることが楽しかっただけだから。

大学に入ってから勉強は好きじゃないことに気づいた やき 2019年1月19日 22:53 https://note.com/hack_yuck/n/nd16c4e869a8d *太字強調は当サイト

下の記事も、大学受験をゲームと捉えることの落とし穴を指摘しており、全くその通りだと思いました。

基本的に日本の入試(大学、高校、中学問わず)は、何をすれば高い評価を得られるか極めて明白な、シンプルなルールのパターン化された点取りゲームです。

与えられた課題に対しては好パフォーマンスができても、頼まれてもいないことを突き詰めて考えたり、「答えのない問題」や「答えが複雑で状況に応じ変化する問題」に太刀打ちできる"能動的な想像力・創造力"は身につきません。

モーリーがあえて言う。「日本の”受験教育”はもう終わりにしたほうがいい」2023年09月04日 週プレNEWS *太字強調は当サイト

  1. 受験と学問と研究は本当に違うゲームなのか?(かきかけ) 2016-04-22
  2. 受験は課金ゲーなのか 2021年03月06日 お受験ブルーズ
  3. 鉄緑会やサピの過剰教育で悲しいパターンにならないために(パターン演習の功罪)2024年05月16日お受験ブルーズ ”「点数だけをとる」ことに特化すれば、網羅的に全問題を洗い出してパターン化し、それを繰り返し演習するに決まっています。それを節操もなくやっているのが有名塾である側面があるのです。”

 

参考

  1. 【Q&Q&A夏期特別編】Q7.「進学振り分けってやっぱり点取りゲームなんですか?どんな授業取りました?」 東大入試.com
  2. 受験勉強を対戦ゲームにしたら超楽しかった 2012-03-21 シロクマの屑籠

 

まだ受験までに何年もあるのに、その時点での高校や塾、予備校におけるテストの順位を気にする人も多いですが、塾や高校での成績の順位が、大学合格を保証するわけではありません。行きたい大学の入試問題が受験当日に解けるかどうかで合格・不合格が決まります。

 

論文の書き方:自然科学・社会科学・人文科学論文執筆の教科書

アメリカでポスドクをやっていて何年か経ちデータがある程度溜まったときに、ボスから「論文、お前が書くか?」と言われて、「自分が書きます。」と自信を持って言えませんでした。結局、そのときは、ラボの複数の人が関わる仕事だったこともあり、ボスがさっさと書いてくれました。

自分の時代は、論文執筆の技法は、見様見真似で覚えるものでしたし、自分でとにかく論文を何本か書いて覚えるという時代でした。今は、論文の書き方のノウハウが多数出版されています。結局は自分で書いてみないことには身に付きませんが、論文を書く際の考え方、鉄則、作法を知識として知っているだけで、論文を書くハードルはかなり下がると思います。

論文の書き方

  1. Science Research Writing For Non-Native Speakers of English Second Edition (Hilary Glasman-Deal) 2009/12/18  動詞の時制の使い分けなど。分野を問わず、論文の書き方をマスターする方法を伝授。要は、自分の研究領域のお手本となる論文を選び、それがどのように書かれているのかを分析して、学びましょうということ。
    1. (邦訳)理系研究者のためのアカデミックライティング 2011/12/8 ヒラリー・グラスマン=ディール 原書を読むことに比べると、f日本語はやっぱり読みやすい。
  2. From Science to Citation (Stephen Lisberger 2011年):研究をすること、および、論文を書くための教科書。論文執筆に自信を持てるようになる。
  3. Writing Science (Joshua Schimel 2011年)
  4. Scientific Writing = Thinking in Words (David Lindsay 2011年):論文執筆にあたっての考え方。
  5. すばらしい論文を書くための秘訣(日本動物学会近畿支部 2014年)
  6. これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 (酒井 聡樹 2006年)
  7. Good Style: Writing for Science and Technology (第2版 John Kirkman 2005年 Routledge)
  8. 理系のための英語論文執筆ガイド (原田 豊太郎 2002年)

 

英語論文特有の英語の問題をマスターするための教科書

  1. 科学論文の英語用法百科 第2編: 冠詞用法 (グレン・パケット 2016年 京都大学学術出版会):プロの研究者として科学英文を書く以上、冠詞を極めることは絶対に必要。冠詞の理解=英語力が一段上がること。
  2. 科学論文の英語用法百科〈第1編〉よく誤用される単語と表現 (グレン・パケット 2004年 京都大学学術出版会):英語論文執筆者の机に一冊常備すべき教科書。
  3. 理数系のための技術英語練習帳 (金谷健一 2012年 共立出版)
  4. 英語論文のミス100 (エディテージ 2016年)

 

医学英語論文の書き方

  1. 査読者が教える 採用される医学論文の書き方 (森本 剛 2013年 中山書店)
  2. 必ずアクセプトされる医学英語論文 完全攻略50の鉄則 (康永 秀生 2016年)

 

社会科学系論文の書き方・研究のやり方

  1. Interviewing as Qualitative Research: A Guide for Researchers in Education and the Social Sciences 5th Edition   (Irving Seidman 2019年 Teachers College Press)

 

人文科学系論文の書き方

  1. まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書(阿部幸大 2024年  光文社)
  2. Constructing Research Questions: Doing Interesting Research (Mats Alvesson and Jorgen Sandberg 2024 SAGE Publications Ltd)  Kindle版(電子書籍)7028円 ”a problematization methodology for identifying and challenging the assumptions underlying existing knowledge, and for generating research questions that can lead to more impactful theories.”(アマゾン書籍紹介より)
    1. (邦訳)面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 第2版: 論文刊行ゲームを超えて (佐藤 郁哉 翻訳 2024年 白桃書房) Kindle版(電子書籍)2940円

科研費の学内締切を守らなかった研究者へ捧げる言葉

大学の科研費担当部署の事務職員は科研費の申請書をチェックして、JSPS(日本学術振興会)に締切日時までに確実に送信しなければなりません。チェックするための日数を確保するために学内締切は早めに設定されていますが、研究者の中には学内締切を守らない人もいるようです。

そんなときに、事務の人はどんな言葉を研究者にかけたいと心の中で思っているのでしょうか。想像してみました。以下、全て想像・創作です(協力:Google Gemini)。生成AIは間違うことがあります。

長崎大学(長崎弁)

「先生、科研費の件ですばい。締切の過ぎとるごたるばってん、どがんかなさいましたと?」

「先生、締切はもう過ぎとるとですよ。ばってん、まだ確認のできとらんけん、こっちもちょっと困っとっとです。なん、まだ提出されんとですか?」

「先生、そがんことじゃいかんとですよ! 締切は守れっち、あれだけ言うたとに! 今日中に出さんやったら、もう知らんたい! はよせんですか!」

「科研費、学内締切守ってって言っとったとに、なんで守ってくれんかったとって、言っとーと。」

長崎県立大学(佐世保弁)

「科研費の件ですけど、締切は過ぎとりますばってん、まだお済みでないとですか?」

「先生、科研費の締切は過ぎとるけん、はよ出してもらわんと、こっちもやぐらしかとですよ。なんまだ出してくれんとですか?」

「いっちょん言うこと聞かん! 締切は守れっち言うたたい! 今日中に出さんなら、もう知らんたい!」

九州大学(博多弁)

「先生、科研費の学内締切、守ってくださいって言いよったやないですか。なんで守ってくれんかったとですか?」

「先生、科研費の締切は守ってくれって、あれだけ言うとったとに。なんし守ってくれんやったとですか?」

「やけん、科研費の学内締切は守らんといかんって言いよったでしょうが! なんで守ってくれんとですか、もう!」

九州工業大学(筑豊弁)

「先生、科研費の締切の件ですけど、もう過ぎとるっちゃ。どげんかしたんけ?」

「先生、締切は守ってくれっち言いよったやろーが。こっちも予定があるんやけん、正直困るんちゃ。なんし、まだ出さんとけ?」

「ええ加減にせえっちゃ! 先生、締切は守らんといかんっち、言いよろうが! 今日中に出さんやったら、もう知らんけんね! はよ持ってきない!」

熊本大学(熊本弁)

「先生、科研費の学内締切の件ですばってん、まだ確認のできとらんごたんですけど、どぎゃんかなさいましたと?」

「先生、締切は過ぎとるだけん、このままだと手続きの滞って、こっちも難儀しよるとですよ。なんでまだ出してくれんとですか?」

「先生、たいがいにしとかなっせ! 締切は守らんといかんち、言うたばい! 今日中に出さんなら、もう知らんたい! はよせんか!」

佐賀大学(佐賀弁)

「先生、科研費の締切の件ですけど、まだみたいのごつありますばってん、どがんかなさいましたか?」

「先生、締切の過ぎとるけん、このままだと手続きの滞って、こっちもがばい困るとですよ。なんまだ出してくれんとですか?」

「先生、そいはでけん! 締切は守らんといかんち、言うたばい。今日中に出さんやったら、もう知らんけんね! そいぎんた!」

大分大学(大分弁)

「先生、科研費の締切の件ですけど、まだ確認ができてねぇみたいなんですが、どげえなっちよんですか?」

「先生、締切はもう過ぎちょんのですよ。このままだと手続きが進まんけん、こっちもしんけん困りよんのです。早めに提出してもらえんと、ほんと困ります。」

「ええ加減にしてください! 締切はとっくに過ぎちょんっち、言うたやろ! 今日中に出さんかったら、もう知らんけんね! こっちもよだきいんじゃ!」

鹿児島大学(鹿児島弁)

「先生、おやっとさあです。科研費の学内締切の件じゃっど、まだ確認ができちょらんのですが、どげんかなされましたか?」

「先生、科研費の締切はこないだまでち言うたがです。ないごてまだ未提出じゃっとな?じゃっから、こっちも手続きが進まんくて、正直困っちょっど。」

「そいじゃっかい! 先生、科研費の締切は守れち、あれほど言うたが! 今日中に出さんば、もう受け付けもんなんて! 早よ(はよ)しったもんせ!」

琉球大学(沖縄方言)

「先生、はいさい。科研費ぬ学内締切ぬ件やいびーんが、まだ提出が確認できてうらんくとぅ、ちゃーすがやいびーみ?」

「先生、科研費ぬ締切、もう過ぎとーいびーんよ。だーから、このままだと次ぬ手続きに進めんでーじやいびーん。ぬーが理由(わけ)で、まだなんでぃしょうか。」

「あんしぇー、先生!何回言わさーね!締切は守らんといかんち言ったやろ!今日中に出さんかったら、もう無理やんどー!はーやくしーさい!」

高知大学(土佐弁)

「先生、科研費の学内締切の件ですけんど、まだ確認ができてないがです。どうかなされましたかちや?」

「先生、科研費の締切は過ぎちゅうき。このままだと手続きが進まんきに、まっこと困るがです。どういてまだ出してくれんがですか?」

「えい加減にしいや、先生! 締切は守らんといかん言うたろうが! 今日中に出さんかったら、もう知らんぜよ! はよせえ!」

広島大学(広島弁)

「先生、科研費の学内締切の件なんじゃけど、まだ確認ができてないんですよ。どうかなさいましたかのう?」

「先生、科研費の締切はもう過ぎとるんですよ。このままだと手続きが滞るんじゃけえ、こっちもぶち困るんよ。なんでまだ出してくれんのですか?」

「ええ加減にせえよ、先生! 締切は守らんといけん言うたじゃろうが! 今日中に出さんかったら、もうわしは知らんたい! はよせえや!」

神戸大学(神戸弁)

「先生、科研費の学内締切のこと、お伝えしとったんですけど、その後どうなっとう?」

「先生、科研費の締切、もう過ぎとんですよ。このままだと手続きが止まって、こっちもえらい迷惑しよるんです。早めに提出してもらえませんやろか。」

「先生、ええ加減にしてください。締切は守ってもらわな困るって言うたやないですか。今日中に出してくれへんのやったら、もう受理できまへんからね。はよしてください。」

大阪大学(大阪弁)

「科研費の学内締切、守ってくださいねってお願いしてましたのに、どうして守っていただけへんかったんでしょうか…?」

「先生、科研費の学内締切、守ってやーって言うてましたやん。なんで守ってくれへんかったんですか?」

「先生!科研費の学内締切、あれだけ守ってくださいって言うてたのに、なんで守ってくれはらへんのですか!こっちも段取りあるんですよ、もう!」

京都大学(京都弁)

「先生、科研費の学内締切の件どしたけど、あれ、お守りいただかへんとこちらが大変難儀しておりますのえ。以前にもお伝えしたと思うんですけど…。」

「先生、科研費の学内締切のこと、お守りいただくようお願いしとりましたのに、どうして守っていただけしまへんでしたんやろか…?」

「先生。科研費の締切、とうに過ぎておりますけど、何か特別なご事情でもおありどしたか? 皆さんきちんと出してくれはるので、先生だけやと、こちらとしても手続きが進められしまへんので、どないかしていただけしまへんやろか。」

奈良女子大学(奈良弁)

「先生、科研費の学内締切の件なんですけど、まだ確認できてへんみたいでしてねえ。どないかなさはりましたかよう?」

「先生、科研費の締切、もう過ぎてますよって。このままだと手続きが止まってしまうよって、こっちも困ってるんですよぅ。早めに提出してくれはりますか?」

「先生、ええ加減にしてくださいよぅ。締切は守ってもらわんとあかんて、言うてたやないですか。今日中に出してくれへんのやったら、もう受理でけへんのです。はよしー。」

名古屋大学(名古屋弁)

「先生、科研費の学内締切の件ですけど、まだご提出が確認できてないみたいなんですわ。どうしてみえますかね?」

「先生、科研費の締切はもう過ぎとるんですよ。だもんで、このままだと手続きが進まんで、どえりゃあ困るんですわ。なんでまだ出してちょうせんのですか?」

「ちょっと先生、ええ加減にしとかんといかんがね!締切は守ってちょって言ったでしょうが!今日中に出さんかったら、もう知らんがや!はよやりゃあ!」

東京大学(標準語)

「先生、先だってお知らせしておりました科研費の学内締切の件ですが、まだご提出が確認できていないようなのですが、状況はいかがでしょうか。もしお手続きで何かお困りのことがございましたら、遠慮なくお声がけください。」

「先生、科研費の件、学内締切を既に過ぎておりますが、まだご提出が確認できておりません。今後の手続きに支障が出てまいりますので、もし何かご事情がおありでしたら、一度ご連絡をいただけますでしょうか。」

「先生、再三お願いしております科研費の件ですが、学内締切を大幅に超過しております。これ以上遅れますと、先生の申請を受理できなくなります。本日中にご提出いただけない場合は、今回は申請見送りと判断せざるを得ません。至急ご対応をお願いいたします。」

東京大学(江戸言葉)

「先生、科研費の件ですがね。とっくに締切は過ぎてまさぁ。どうなってんですかい?何か手伝えることでもありやすかい?」

「先生、ちっと待ってくださいよ。科研費の締切は守ってくれって言ったじゃねえですか。こっちも段取りってもんがあんだから、ちゃんとしてもらわねえと、後がつかえて困っちまうんでい。」

「いい加減にしやがれってんでい! 先生、科研費の締切、守るって言ったこと、忘れちまった訳じゃあるめえな! 今日中に持ってこねえと、こいつぁもう受け付けられねえんだからね! わかってんですかい!」

群馬大学(群馬弁)

「先生、科研費の学内締切の件なんですけど、まだ確認できてねぇんですよ。どうかなさいましたかい?」

「先生、科研費の締切は過ぎてるんさ。このままだと手続きが止まっちまって、こっちもなっから困るんだいね。なんでまだ出してくんねんかい?」

「先生、いい加減にしろい! 締切は守るって約束したんべ! 今日中に出さねえんなら、もう知らねえんべからな! はやくしてくんない!」

茨城大学(茨城弁)

「先生、科研費の学内締切、守ってくださいって言っといたんですけどねぇ。なして守ってくんねがったんですかね?」

「先生よぉ、科研費の学内締切、守ってくれって言ったっぺよ。なんで守ってくんねんだっぺか?」

「だーから、科研費の学内締切は守ってくれって言ったべ! なして守ってくんねんだよ、もー!」

福井大学(福井弁)

「先生、科研費の学内締切の件、お願いしとったんですけど、まだ確認できてねぇんやざ。どうかなさいましたか?」

「先生、科研費の締切は先日までやて、言うといたのに。なんでまだ出してくれんのけ?こっちも次の手続きがあるもんで、ほんと困るんやざ。」

「先生、ええ加減にしてくれんかの。締切は守ってくれって、何度も言うたやろ。今日中に出さんかったら、もう受け付けられんのやで。はよしねま!」

金沢大学(金沢弁)

「先生、科研費の学内締切の件なんですけど、まだお済みでないみたいながですけど、どうかなさいましたか?」

「先生、科研費の締切、もう過ぎとるげん。このままだと次の手続きに進めんくて、こっちも困るげんて。早めに提出してもらえんやろか?」

「先生、何度も言いましたよね。締切は守ってもらわんと本当に困るげんて。今日中に提出しまっし! そうしないと、もう受け付けられんようになるじ!」

福島大学(福島弁)

「先生、科研費の学内締切の件なんですけど、まだ確認できてねぇみたいだもんで。どうかなさいましたべが?」

「先生、科研費の締切、過ぎてるんだい。このままだと手続きが進まねぇから、こっちも困ってんだよね。なしてまだ出してくんねんだべ?」

「先生、ええ加減にしてください! 締切は守ってくれって、何回も言ったべした! 今日中に出さねぇど、もうなんねぇかんな! はえぐしてけろ!」

東北大学(仙台弁)

「先生、おばんです。科研費の学内締切の件ですども、まだ先生のが確認できてねぇんですが、何かあったんでしょうか。わがんねごどでもあれば、言ってけさいんね。」

「先生、科研費の締切、こないだまでだったべしたよね。なしてまだ提出されてねぇんでしょうか。このままだと手続きさ支障が出っから、早めにお願いしますだ。」

「先生、んだから、科研費の締切は守ってけさいんて、あれほど言ったべした!今日中に出してもらわねど、もうどごにもなんねぇんですよ!早ぐしてください!」

弘前大学(津軽弁)

「先生、科研費の締切の件ですばって、まだ出てねぇみたいだはんで、どうしたべがど思って、お電話しました。」

「先生、科研費の締切、過ぎでまったはんで。このままだど手続き進まねくて、まいねんだべ。だしてまだ出してけねんだべが?」

「先生、なんぼ言えばわがるんだ! 締切守ってけろって言ったべ! 今日中に出さねば、もう受理しねぇはんでな! はぐしねばまいねど!」

秋田大学(秋田弁)

「先生、科研費の学内締切のことだすども、まだいだだいでねぇみたいで。どうがしたべがなと思って、電話したんす。」

「先生、科研費の締切、過ぎでるんすよ。このままだど手続きできねぐなるすけ、こっちもえらい困るんだす。なしてまだなんですべが?」

「先生、ええ加減にしてけれ! 締切は守ってけれって、何度も言ったべ。今日中に出さねば、もう受け付けねぇど! はえぐしてけれ!」

山形大学(山形弁)

「先生、おばんですっす。科研費の学内締切の件ですっけど、まだ確認できてねぇんっすよ。どうかなさいましたっすか?」

「先生、科研費の締切、過ぎてるんっすよ。このままだと手続きさ支障が出っから、こっちもいぎなり困るんっす。なしてまだ出してけねんっすか?」

「先生、いい加減にしてけろ! 締切は守ってけろって、何回も言ったべした! 今日中に出さねど、もう知らねぇがらな! わらわらしてけろ!」

岩手大学(盛岡弁)

「先生、科研費の学内締切の件ですども、まだ確認できてねぇんすよ。どうかなさいましたべが?」

「先生、科研費の締切、過ぎてるんですよ。このままだと手続き進まねぇすけ、こっちもがっと困るんです。なんでまだ出してけねぇんでしょうか?」

「先生、ええ加減にしてくなんせ! 締切は守ってけろって、何度も言ったべっちゃ! 今日中に出さねば、もう受け付けねぇすからね! はやくしてけろ!」

北海道大学(北海道弁)

「先生、科研費の学内締切の件、先日まででしたっしょ。まだ提出が確認できていないようなのですが、何かありましたでしょうか?」

「先生、科研費の締切、もう過ぎてるんですよ。したっけ、このままだと次の手続きに進めなくて、まずいんです。どうしてまだ提出されてないんでしょうか。」

「先生、何度も言ったっしょ。締切は守らないとダメだって。したっけ、今日中に出してもらわないと、もう今回は本当に通せないんですよ。ちゃんとしてください、ほんとに。」

OIST(英語)

“Hi. Just checking in on your Kakenhi application. We’re a bit past the internal deadline now, and I don’t seem to have it yet. Just wanted to make sure everything’s okay.”

” I need to be direct. Your Kakenhi application is now overdue, and it’s starting to hold up the submission process for everyone else. I really need you to get it to me by the end of today.”

“Look, this is the final warning. Your application is now significantly overdue. If it is not on my desk by noon tomorrow, we are officially withdrawing it from the submission cycle. There are no exceptions.”

「選択と集中」ではなく「戦略と創発」が重要

本提言は、一般社団法人日本経済団体連合会が2025年4月15日に取りまとめ、同年5月22日の総合科学技術・イノベーション会議基本計画専門調査会で提示されたものであり、次期科学技術・イノベーション基本計画に向けた方向性を示している。まず、科学技術が果たすべき使命として、経済発展にとどまらず国民の安心・安全・Well-beingの確保を重視し、次代を担う若者に夢と希望を与えることを掲げる。そして、わが国は産学官の連携により未踏分野に挑み、創造性を発揮し、未来を切り開く姿勢を持たねばならないとする。次期計画への期待としては、科学技術・イノベーションを通じて国際社会における自律性や不可欠性を高め、現状を多角的に評価しつつこれまでの強みを再認識し、力強い前進と飛躍のためにダイナミックな「科学技術・イノベーション創出構造」の再構築が必須であると指摘する。背景には、国際情勢の変化に伴うサプライチェーン分断、食糧・資源・エネルギー供給の不安定化、経済安全保障の重要性増大があり、また各国が集中的投資で科学技術を加速させる中で、日本の相対的地位が低下している現状がある。一方で、DX等により国民生活の利便性が向上し、日本の安心・安全・安定した研究環境は世界から優秀な人材を引きつける要因となり得る。

目指すべき社会像としては、日本発の「Society 5.0」を世界各国・人類が共有しうる普遍的未来社会像と位置づけ、それを超える「Society 5.0+」の実現を目指し、ポストSDGsの策定に官民連携で積極的かつ戦略的に参画することを提案する。「日本らしさ」を保ちつつ、国内に閉じず世界にソリューションを展開する姿勢が必要であり、目標・テーマ設定では近視眼的・国内限定的な視点に陥らぬことが重要である。

次期計画に向けた三つの視点として、第一に重点領域の考え方を転換し戦略を再構築することが挙げられる。社会的課題の解決や経済安全保障の確保に向け、総花的な配分ではなく限られたリソースを重点領域に集中投下し、自律性の観点から日本が直面する課題を特定し、その解決に必要な要素技術を明らかにするとともに、不可欠性の観点からサプライチェーン維持・強化に必要な素材・材料や半導体製造技術などの確保も重視する。社会的課題としては人口減少、エネルギー・資源不足、自然災害、食糧確保などがあり、AI、フュージョンエネルギー、データ利活用、ロボット、バイオ・ヘルスケア、宇宙関連技術などの要素技術が関係する。

第二に、研究力のさらなる強化が求められる。日本の研究力は国際的に低迷しており、研究開発費の伸び悩み、研究者の高齢化、研究時間減少、注目領域参画の低迷などがボトルネックとなっている。研究者が十分な資金と時間を確保できる環境改善が急務である。

第三に、イノベーションを生み出す土壌の再耕が重要である。イノベーションは不確実性が高いため、「選択と集中」ではなく「戦略と創発」が鍵となる。長期戦略に基づく研究・投資と、多様性や融合によって短期目標に縛られず創発的に進める研究・投資の両立を図り、協創の場や研究設備などのハードインフラ、多様性・包摂性といったソフトインフラを整備することで土壌を耕す。

こうした方向性を実現するための七つの具体的改革として、第一に政策遂行体制の強化があり、CSTIの省庁横断的な総合調整機能を強化し、重点領域選定や戦略見直しを可能にするシンクタンク機能を設置する。国は予算・施策拡充、制度改革、国際標準活動を主導し、企業は科学技術の実装と普及で経済成長を牽引し、大学は科学的知見の創出と深化を担い、国立研究開発法人は目利き・橋渡し役として国家的課題に戦略的対応を行う。第二に実施組織の役割分担を再定義し、内閣府のシンクタンク設置と直接的政策関与を図る。第三に政府研究開発投資を拡充し、評価に基づく迅速なポートフォリオ変革を行い、トップ大学支援(高さの引上げ)と基盤的経費拡充(裾野の拡大)の両面で研究者が資金と時間に不自由しない環境を実現する。

第四に人材獲得・育成と評価の再考を行い、多様性に配慮しつつ留学する日本人学生・来日留学生の双方を飛躍的に増やし、大学は構造変化を先取りしたカリキュラムを編成し、企業は博士号取得者採用を積極化する。第五に産学連携を通じた協創強化と社会課題解決への貢献を図り、研究インテグリティ・セキュリティ確保、技術成熟度の可視化、クロスアポイントメントの活用、地方における大学と公設試験研究機関の連携強化を推進する。第六に国際共同研究や国際的連携を活用し、海外研究者招聘や国内研究者の国際的プレゼンス向上を図り、官民連携による国際ルール形成に参画する。第七に社会的理解を醸成し、科学技術に関する国民の認知向上、理数・情報教育充実、研究者の社会的尊敬の確立を進める。

最後に、本提言は、これまでの科学技術予算拡充やCSTI設立、Society 5.0推進、スタートアップ支援などの経団連の取組を踏まえつつ、行き過ぎた社会実装・イノベーション志向が必ずしも「知」の強化に結びつかなかった点を反省し、わが国の強みを理解して潜在力を最大限発揮させ、戦略性と創発性を兼ね備えた構造改革により次代の科学技術立国を築くことを強く求めている。

(上記は、Re : Genesis科学技術・イノベーションで次代を創る~次期科学技術・イノベーション基本計画に向けた提言 のスライド資料をChatGPT 5で、文章化したものです。)

  1. Re : Genesis科学技術・イノベーションで次代を創る~次期科学技術・イノベーション基本計画に向けた提言~2025年4月15日一般社団法人日本経済団体連合会 https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon7/6kai/shiryo3.pdf
  2. 基本計画専門調査会(第6回)議事次第 日時 令和7年5月22日(木)10:00~12:00 場所 内閣府623会議室 https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon7/6kai/6kai.html
  3. 内閣府 基本計画専門調査会 https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon7/index.html

 

ペラグラ (pellagra)(ビタミンB3欠乏症)発症のメカニズムの解明

ペラグラという病気は、感染症ではなく、栄養の欠乏が原因だということを突き止めたJoseph Goldberger医師の研究ストーリー。ド迫力の研究人生です。

ペラグラ – 医学ミステリー Extra History チャンネル登録者数 430万人

  1. 9: ペラグラは感染症ではない!  栄養学の考え方を変えさせた実験 (原論文) http://www3.seinan-jo.ac.jp/university/nutrition/history/Paper09.htm
    1. Goldberger (1914)  ペラグラについての最初の論文
    2. Goldberger et al. 1915, Willets 1915)ミルク、卵、肉、インゲンマメ、ソラマメなどを充分に与えるとペラグラに罹るのを防ぐ
    3. Goldberger 1916 ペラグラ患者の鼻咽頭分泌物、血液、排泄物でペラグラが伝染しない
    4. Goldberger and Tanner (1922) アミノ酸がペラグラ予防栄養素であろう
    5. Goldberger and Sebrell (1930)
    6. エルヴィーエム (Elvehjem)  1937年 ナイアシンによる黒舌病の治療効果
    7. Krehl et al. (1945) ニコチン酸がトリプトファンから形成
    8. Vilter et al. (1949) ヒトのペラグラがトリプトファンで治癒
  2. ペラグラを栄養障害と見抜いた医学者の話 2019.02.21 https://www.med.gifu-u.ac.jp/neurology/column/medical/20190221.html
  3. Joseph Goldberger’s Filth Parties A crusading doctor’s stomach-churning efforts to beat back pellagra in the American South. by Sam Kean September 8, 2020 Health & Medicinehttps://www.sciencehistory.org/stories/magazine/joseph-goldbergers-filth-parties/
  4. Joseph Goldberger’s research on the prevention of pellagra Alfredo Morabia J R Soc Med. 2008 Nov 1;101(11):566–568. doi: 10.1258/jrsm.2008.08k010 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2586852/
  5. The unwavering doctor who unraveled a medical mystery Sarah Schmitz 1,2,⁎, Eve J Lowenstein 1,2 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6451741/ Int J Womens Dermatol. 2018 Oct 17;5(2):137–139. doi: 10.1016/j.ijwd.2018.09.001
  6. https://library.uab.edu/locations/reynolds/collections/regional-history/pellagra/history
  7. https://www.georgiaencyclopedia.org/articles/science-medicine/pellagra/
  8. https://www.americanheritage.com/pellagra-forgotten-plague 
  9. https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1258/jrsm.2008.08k010
  10. https://encyclopediaofarkansas.net/entries/pellagra-2230/

科研費申請書を生成AIに査読させるときに効果的な”忖度なし”のプロンプト

生成AI人気ランキング:ChatGPT vs. Claude vs. Gemini

科研費申請書を効果的に査読させるためのプロンプト

 

効果的なプロンプトを作るためのヒント

なぜ「不採択」という言葉を入れるかどうかで、結果が劇的に変わるのか?

面白い質問ですね。それは、AI(特に大規模言語モデル)の根本的な動作原理に関わる、非常に重要なポイントです。

なぜ「不採択」という言葉を入れるだけで結果が劇的に変わるのか、理由は大きく分けて4つあります。

1. 明確な「役割」と「視点」が設定されるから

AIに与える指示(プロンプト)は、AIに特定の「役割」を演じさせるようなものです。

  • 「厳しく査読して」の場合:
    • AIの役割は「査読者」です。査読者は、論文や申請書の良い点と悪い点をバランス良く評価しようとします。そのため、当たり障りのない総評や、改善点の軽い指摘に留まりがちです。視点が「評価」なので、全体を俯瞰してしまいます。
  • 「不採択の原因を教えて」の場合:
    • AIの役割は「不採択という決定を下した審査員」または「失敗の原因を分析する専門家」に変わります。この役割の目的は、良い点を探すことではなく、「なぜダメだったのか」という明確な根拠を見つけ出すことです。視点が「欠陥の特定」に強制的に絞り込まれます。

2. 「思考のプロセス」が逆になるから

人間が何かを考えるときと同じように、AIも思考の順序があります。

  • 「厳しく査読して」の場合:
    • 順方向の思考をします。「この文章を読んで、良い点、悪い点は何か?」と考え、網羅的にリストアップしようとします。
  • 「不採択の原因を教えて」の場合:
    • **逆方向の思考(バックワード・リーズニング)**をします。「結論=不採択」というゴールが先に決まっています。AIはその結論にたどり着くための、最も説得力のある「論理的な道筋(=不採択の理由)」を過去の膨大なデータから必死に探し出そうとします。これにより、最も致命的だと思われる欠陥を優先的に、かつ具体的に指摘せざるを得なくなります。

3. AIの「丁寧すぎる」という安全装置を外せるから

現在のAIは、ユーザーを不快にさせないよう、できるだけ協力的で、ポジティブな側面を強調するように設計されています。これは一種の「安全装置(ガードレール)」です。

  • 「厳しく査読して」の場合:
    • この指示だけでは、AIは「厳しさ」のレベルを測りかねます。安全装置が働き、「厳しいけれど、希望も持たせる」ような、遠慮がちな回答になりやすいのです。
  • 「不採択の原因を教えて」の場合:
    • これは「すでに起きてしまったネガティブな事実」を前提とするため、AIは遠慮する必要がなくなります。「ユーザーを傷つけるかもしれない」という安全装置をバイパスし、「事実を客観的に説明する」というタスクに集中できるため、より率直で厳しい指摘が可能になります。

4. 評価基準が具体的になるから

  • 「厳しい」 は非常に主観的で曖昧な言葉です。
  • 「不採択」 は、科研費の文脈においては、「新規性がない」「実現可能性が低い」「インパクトが不明確」「論理に飛躍がある」といった、具体的で典型的な落選理由と強く結びついています。AIは学習データからこのパターンを知っているため、「不採択」という言葉に反応し、それらの具体的な評価基準に沿って欠陥を探し始めます。

まとめ

分かりやすく表にすると、このようになります。

項目 「厳しく査読して」 「不採択の原因を教えて」
AIの役割 バランスの取れた査読者 失敗の原因を分析する専門家
思考の方向 網羅的・総花的 欠点探索・批判的
ゴール 改善点を提案する 不採択の根拠を発見する
結果 焦点がぼやけやすい、遠慮がち 致命的な欠陥が明確になる、率直

つまり、「不採択」という一言は、AIを**「優しいコーチ」から「冷徹な検死官」へと役割変更させる魔法の言葉**なのです。AIに求める結果が「改善点の発見」である以上、この役割変更は極めて効果的と言えます。

(Gemini 2.5 Pro)

 

大きく分けて二つの理由があります。


1. プロンプトがモデルに与える「フレーミング効果」

・前提条件を明示すると探索空間が狭まる

  • 「不採択の理由を教えて」と書くと、モデルは 「欠点を列挙するタスク」 に最適化されます。
  • 逆に「厳しく査読して」だけだと、
    1. 長所・短所のバランスを取る
    2. 申請書が採択される可能性も残す
    3. 口調を丁寧にする
      …といった“曖昧な査読パターン”を含む広い分布から出力を選ぼうとします。

・学習データ中の「不採択レビュー」パターンを呼び出す

LLM は大量の論文査読コメントや審査報告書を学習しています。

  • “不採択”という単語は、多くの場合「重大な欠陥の具体的指摘→改善勧告」という文脈で出現するため、モデルがそのテンプレートを強く想起します。
  • その結果、指摘が鋭く、ネガティブ寄りにシフトするわけです。

2. 指示の具体性がモデルの「確信度」を高める

  • LLM の内部では、生成確率が高い単語列ほど“確信度”が高くなります。
  • 「不採択なので欠点を列挙してほしい」と指定すると、評価軸(欠点探し)と結論(不採択)が完全に決まるため、モデルは迷いなく批判的記述を選択します。
  • 反対に結論が決まっていない状態では、肯定・否定の両スタンスをほどよく混ぜた“穏当な文章”が確率的に優勢になりやすいのです。

まとめ

  • キーワード「不採択」を入れること自体が、モデルに「徹底的に欠点を探す」という役割をインプリントする。
  • その結果、同じ資料でも指摘の数・具体性・トーンが劇的に変わる。
  • ただし「不採択前提」で書かせると確認バイアスがかかるので、最終判断では「採択され得る長所」も別途評価しておくのが安全です。

(ChatGPT o3)

 

生成AIの動作原理の話ですね。

生成AIは、入力されたプロンプトに含まれる単語やフレーズから、次に来る可能性の高いトークン(単語や文字)を確率的に予測していきます。

「不採択」という前提条件の影響:

  1. トークン生成の方向性が決定される
    • 「不採択の原因を教えて」と入力すると、AIは「問題点」「欠陥」「不足」といった否定的な評価に関連するトークンを生成する確率が高くなります
    • 最初の数トークンで否定的な文脈が確立されると、その後の生成も一貫してその文脈に沿って進みます
  2. 注意機構(Attention)の焦点
    • Transformerベースのモデルでは、「不採択」というキーワードが他のトークンとの関連性を計算する際の重要な基準点となります
    • 申請書の内容を処理する際、「不採択」と関連性の高い要素(弱点、不明瞭な記述、論理の飛躍など)により強い注意が向けられます
  3. 生成の一貫性
    • 一度「この申請書には○○という問題がある」という方向で生成が始まると、AIは自己整合性を保とうとするため、その後も問題点を探し続ける傾向があります
    • これは自己回帰的な生成プロセスの特性で、前に生成したトークンが次のトークン予測に影響を与え続けるためです

つまり、「不採択」という前提は、AIの確率的な予測プロセスに強いバイアスをかけ、批判的な視点での分析に特化した回答を生成させる効果があるんです。

(Claude Opus 4)

博士人材が活躍する方法

大学院に進学して博士号を取得しても、その先が闇でしかないアカデミアですが、アカデミアでの就職(つまり大学教員になること)以外のオプションに目を向けると、いろいろな可能性が広がるというのは良く言われることです。しかし、実際にどんな可能性があるというのでしょうか?

研究を続けることでむしろ視野狭窄に陥り、考え方が硬直化してキャリア形成に関する柔軟性を失う危険はあると思います。どのような考え方をすれば、博士号取得がプラスになるのかについて、納得感のある説明があったので紹介したいと思います。

「特定の領域に特化した専門性を周辺領域でも活かせるのは理系学生の強みです。理系学生には、自分の専門性を強みとして幅広いキャリアを選択できる可能性があります」

「技術を社会実装する上での心構えにも通じますが、短期的には専門性を深め、人に語れるレベルにしておくことが重要です。例えば化学の専門性を極めた上で製薬系のコンサルティングファームに入ったとすると、その専門知識を活かして活躍できるでしょう」

「専門性を深めていくとファンダメンタルなところで他の分野とも通じる部分があり、周辺領域でも自分の意見を語りやすくなります」

「理系学生であれば、まずは初手になる技術を磨くことになるでしょう。ですが、技術を磨いた後は、それに固執しないという心の強さも持ち合わせていなければいけません。技術を社会実装していく上では、あえて自分の技術に固執せず、広く視野を持つことが大切です」

「組み合わせ最適化問題」を量子技術と数理最適化で解決する 山城 悠(やましろ・ゆう) 株式会社Jij 代表取締役 CEO TOP INTERVIEW 理系ナビ

 

J-RISE Initiative ~Japan Research & Innovation for Scientific Excellence~

What is J-RISE Initiative?

With the goal of making Japan the most attractive country in the world for researchers, the relevant ministries and agencies are working together to advance related policies in a coordinated manner. 日本が研究者にとって世界で最も魅力的な国となることを目指して、関係府省が一丸となって関連施策を推し進めています。https://pitmc.org/

J-RISE stands for Japan – Research and Innovation for Science Excellence. It is a national policy announced by the Japanese government on June 13, 2025, with the stated goal of making Japan “the most attractive country in the world for researchers.” The initiative promotes international brain circulation and calls for cross-ministerial reforms to strengthen Japan’s research environment.

The policy process began on May 19, 2025, when Prime Minister Shigeru Ishiba received a formal proposal from the Liberal Democratic Party’s Special Committee on Science, Technology and Innovation Strategy, chaired by Keitaro Ohno. The proposal urged the government to enhance Japan’s capacity to accept foreign researchers, referencing the outflow of scientists from the United States in response to research budget cuts under the Trump administration.

Following this proposal, on June 4, during a meeting of the Council for Science, Technology and Innovation (CSTI), Prime Minister Ishiba instructed relevant ministries to accelerate efforts to promote international researcher mobility. The Cabinet Office, working in coordination with all ministries, compiled and released the J-RISE Initiative just nine days later, on June 13.

While the initiative positions Japan as an open and globally competitive destination for scientific talent, it has drawn critical reactions on social media platforms such as X (formerly Twitter). Users have pointed out that for more than a decade, the Japanese government has failed to address longstanding challenges faced by domestic researchers—such as unstable employment due to fixed-term contracts, limited career advancement opportunities, and insufficient institutional support. In this context, some have described the sudden shift toward international recruitment as contradictory, noting that the country appears eager to welcome foreign scientists while continuing to overlook the precarious conditions of its own.

  1. J-RISE Initiative ~Japan Research & Innovation for Scientific Excellence~の公表について 令和7年6月13日 科学技術・イノベーション推進事務局 プレスリリース
  2. 政府、「優秀な研究者」獲得に1000億円…研究費削減で米国から流出のトップ研究者らの受け皿に 6/13(金)/2025 2:03 コメント775件 読売新聞オンライン YAHOO! JAPAN ニュース 政府は、日本人を含む海外の優秀な研究者を獲得するため、政府が設けた10兆円規模の「大学ファンド」の運用益の活用など、総額1000億円規模の資金を投じる方針を固めた。米トランプ政権下の研究費削減で失職したトップ研究者が米国外に流出する中、世界で激化する人材獲得競争に日本も本格参戦する。The Japanese government has decided to invest a total of around 100 billion yen to attract top researchers from around the world, including Japanese nationals. The funding will include profits generated from the management of a 10-trillion-yen university endowment fund established by the government. Amid intensifying global competition for talent—fueled in part by the exodus of leading researchers from the United States following research budget cuts under the Trump administration—Japan is making a full-fledged entry into the race to secure top scientific minds.
  3. 石破首相が優秀な海外研究者の招へい強化表明 トランプ政権がハーバード大留学生受け入れ停止表明の中 フジテレビ 政治部 2025年6月4日 水曜 午後8:27
  4. 自民党「米国研究者の積極受け入れを」 科学技術政策巡り首相に提言 2025年5月19日 19:18 日本経済新聞 石破茂首相は19日、自民党の科学技術・イノベーション戦略調査会(大野敬太郎会長)から科学技術政策に関する提言を受け取った。海外の研究者を日本に受け入れる環境を整えるよう政府に要請した。トランプ米政権が研究予算の削減を進め、米国の研究者が国外に流出していることを念頭におく。

 

My thoughts on J-RISE

I asked Grok 3 to help articulate my opinion on J-RISE.

A Critique of the J-RISE Initiative: A Misguided Policy that Undermines Japanese Researchers

The J-RISE Initiative, officially titled Japan Research & Innovation for Scientific Excellence, claims to aim for making Japan “the most attractive country for researchers worldwide.” Yet, this policy, as outlined by the Cabinet Office, reveals a profound disconnect from the realities faced by Japanese researchers and a troubling prioritization of foreign talent over domestic expertise. While international collaboration is valuable, the initiative’s approach—importing foreign researchers at potentially exorbitant costs while neglecting the systemic issues plaguing Japan’s own academic workforce—is not only illogical but also a betrayal of the very researchers who have sustained the nation’s scientific output. Below, I outline the core absurdities of this policy, grounded in reason but fueled by the frustration shared by many in the academic community.

1. Disregard for Japanese Researchers’ Plight

For decades, Japanese researchers have endured precarious employment conditions, with many facing non-renewable contracts and “employment termination” (yatoi-dome) despite consistent academic output and success in securing competitive funding like Kakenhi grants. These researchers—often at the peak of their productivity—are discarded as if their contributions are expendable. The J-RISE Initiative, rather than addressing this crisis, turns a blind eye to it. Instead of investing in stable career paths for domestic talent, the government proposes to lure foreign researchers with promises of resources and opportunities that Japanese academics can only dream of. This is not just a policy oversight; it is an insult to those who have dedicated their lives to advancing Japan’s scientific legacy under grueling conditions.

2. A Questionable Allocation of Resources

The initiative’s focus on attracting foreign researchers at “premium” costs raises serious questions about fiscal responsibility and fairness. Japan’s research ecosystem is chronically underfunded, with universities struggling to maintain basic infrastructure and researchers scraping by on meager budgets. Yet, the government seems prepared to allocate significant resources to import foreign talent, potentially at salaries and benefits far exceeding those offered to Japanese researchers. This creates a two-tier system where domestic researchers are treated as second-class citizens in their own country. Why should foreign researchers be courted with lavish incentives while Japanese academics are left to compete for scraps? The government’s failure to prioritize equitable investment in all researchers undermines the very excellence J-RISE claims to pursue.

3. A Hollow Promise of Global Competitiveness

The J-RISE Initiative’s lofty rhetoric about making Japan a global hub for research rings hollow when viewed against the backdrop of the past two decades. The government has systematically eroded the attractiveness of research careers through stagnant funding, bureaucratic red tape, and a lack of permanent positions. As posts on X have pointed out, Japanese researchers face wages so low that many struggle to afford basic living expenses or start families, driving talent abroad or out of academia entirely. For the government to now claim it will make Japan “the most attractive country for researchers” without addressing these foundational issues is not just unrealistic—it’s disingenuous. A policy crafted in mere days cannot undo decades of neglect, and expecting foreign researchers to flock to a system that has failed its own is naive at best.

4. Undermining National Talent for Short-Term Gains

The emphasis on importing foreign researchers risks perpetuating a cycle of dependency rather than building a sustainable research ecosystem. Japanese researchers have a proven track record of producing world-class results, as evidenced by numerous Nobel Prizes and groundbreaking discoveries. Yet, the J-RISE Initiative seems to assume that foreign talent is inherently superior or necessary to elevate Japan’s scientific standing. This not only demoralizes domestic researchers but also risks the outflow of proprietary knowledge, as foreign researchers may return to their home countries, taking expertise with them. A truly forward-thinking policy would invest in retaining and nurturing Japan’s own talent, ensuring long-term stability and innovation.

5. A Lack of Transparency and Engagement

The J-RISE Initiative appears to have been developed with minimal input from the very community it claims to serve. As one X user noted, the initiative’s website is little more than a portal redirecting to other sites, lacking substance or appeal to attract serious researchers. This suggests a rushed, top-down approach that fails to engage with the realities of academic life in Japan. If the government is serious about fostering excellence, it must involve researchers—both Japanese and foreign—in shaping policies that reflect their needs and aspirations. Anything less is a bureaucratic exercise in optics, not a genuine commitment to science.

A Call for Reason and Respect

To the Japanese researchers who have toiled under precarious conditions, who have published consistently despite dwindling resources, and who have kept Japan’s scientific flame burning: your frustration is valid. The J-RISE Initiative, in its current form, dismisses your sacrifices and contributions in favor of a flashy, poorly conceived plan to import solutions rather than build them from within. Excellence in research cannot be bought with foreign hires; it must be cultivated through fair treatment, stable careers, and genuine investment in the talent already here.

The government must reverse course. Prioritize funding for permanent positions for Japanese researchers. Address the systemic issues driving talent abroad. Engage with the academic community to craft policies that actually work. Anything less is not just a policy failure—it’s a betrayal of the researchers who are the backbone of Japan’s scientific future. Stop this madness before it further erodes the trust and morale of those who have given everything to this field.

日本語はこちら:

J-RISEイニシアチブの批判:日本の研究者を裏切る誤った政策

J-RISEイニシアチブ、正式名称「Japan Research & Innovation for Scientific Excellence」は、日本を「世界の研究者にとって最も魅力的な国」にするという目標を掲げています。しかし、内閣府が公表したこの政策は、日本人研究者が直面する過酷な現実を無視し、国内の才能よりも外国人研究者を優先する、深刻な矛盾に満ちたものです。国際連携は重要ですが、外国人研究者を高額で招聘する一方で、日本自身の研究者の苦境を放置するこのアプローチは、非論理的であるだけでなく、国の科学を支えてきた研究者への裏切りです。以下に、この政策の不条理さを、理路整然と、しかし研究者の怒りと共感を込めて批判します。

1. 日本人研究者の苦境への無視

何十年もの間、日本人研究者は不安定な雇用環境に耐えてきました。論文をコンスタントに発表し、科研費などの競争的資金を獲得し続けても、任期切れを理由に雇止めされ、使い捨てにされる研究者が後を絶ちません。こうした研究者たちは、生産性のピークにいながら、まるでその貢献が無価値であるかのように切り捨てられています。J-RISEイニシアチブは、この危機に目を向けるどころか、完全に無視しています。国内の研究者に安定したキャリアパスを提供する代わりに、日本人研究者が夢でしか見られないようなリソースや機会を外国人研究者に約束するのです。これは単なる政策の失策ではなく、長年過酷な環境で日本の科学を支えてきた研究者への侮辱です。

2. 資源配分の不公平さ

このイニシアチブが、外国人研究者を「プレミアムな」コストで招聘することに重点を置いている点は、財政的責任と公平性について重大な疑問を投げかけます。日本の研究環境は慢性的な資金不足に苦しみ、大学は基本的なインフラの維持にすら苦労し、研究者はわずかな予算でやりくりしています。それなのに、政府は日本人研究者の給与や待遇をはるかに上回る可能性のある高額な報酬や福利厚生で外国人研究者を呼び込む準備ができているようです。これにより、国内の研究者が自国で二流市民として扱われる二重構造が生まれます。なぜ外国人研究者には豪華なインセンティブが与えられ、日本人研究者はわずかな資源を奪い合わなければならないのか? 政府がすべての研究者に公平な投資を優先しない限り、J-RISEが掲げる「卓越性」は空虚なスローガンにすぎません。

3. グローバル競争力という空虚な約束

「日本を研究のグローバルハブにする」というJ-RISEの華々しい看板は、過去20年の実態を振り返れば、ただの虚飾にすぎません。政府は、停滞した研究資金、煩雑な官僚主義、恒久的なポストの不足によって、研究職の魅力を着実に削いできました。Xの投稿でも指摘されているように、日本人研究者の給与は低く、生活費を賄うことや家庭を持つことすら難しい状況が続き、海外流出や研究離れが進んでいます。そんな国が、今になって「研究者にとって最も魅力的な国」を名乗るのは、笑いものを通り越して不誠実です。数日で作られたような政策で、数十年の放置を帳消しにできるはずがありません。国内研究者が直面する根本的な問題を解決せずに、外国人研究者がこの環境に飛び込むと本気で考えるのは、楽観的を通り越して愚かです。

4. 短期的な利益のための国内才能の軽視

外国人研究者の招聘に重点を置くこの政策は、持続可能な研究環境を築くのではなく、依存のサイクルを助長する危険があります。日本人研究者は、ノーベル賞受賞や画期的な発見に象徴されるように、世界トップレベルの実績を上げてきました。それなのに、J-RISEは、外国人研究者が日本の科学的水準を高めるために不可欠であるかのような前提に立っているようです。これは国内研究者の士気を下げるだけでなく、外国人研究者が母国に帰国する際に、ノウハウや知識が流出するリスクを高めます。本当に未来を見据えた政策なら、日本自身の才能を保持し、育成することに投資し、長期的な安定とイノベーションを確保するはずです。

5. 透明性と対話の欠如

J-RISEイニシアチブは、研究コミュニティの声をほとんど反映せずに作られたように見えます。Xのユーザーが指摘するように、公式ウェブサイトは他のサイトへのリンク集にすぎず、具体性や研究者を引きつける魅力に欠けています。これは、拙速でトップダウンのアプローチを示しており、学術現場の実情を無視した政策であることを物語っています。真に卓越性を追求するなら、日本人・外国人問わず研究者と対話し、彼らのニーズや希望を反映した政策を共に作り上げるべきです。それを怠るのは、科学への真摯な取り組みではなく、単なる見せかけの官僚的パフォーマンスです。

研究者への呼びかけ

不安定な環境で研究を続け、限られた資源で論文を出し、日本の科学の灯を守ってきた日本人研究者の皆さん、あなた方の怒りは正当です。J-RISEイニシアチブは、皆さんの犠牲と貢献を無視し、国内で解決策を築くよりも外から答えを買い求める、近視眼的で無責任な計画です。研究の卓越性は、外国人研究者の輸入で買えるものではありません。公平な待遇、安定したキャリア、真の投資を通じて、すでにここにいる才能を育てることで初めて実現します。

政府は方向転換すべきです。日本人研究者の恒久ポストを増やし、資金を充実させ、海外流出の原因となる問題に真剣に取り組むべきです。研究コミュニティと対話し、現実に即した政策を共に作り上げるべきです。それを怠れば、研究者の信頼と士気をさらに蝕み、日本の科学の基盤を危うくするだけです。この狂気を止めるのは、今しかないのです。

 

Links

  1. J-RISE Initiative Japan Research & Innovation for Scientific Excellence https://pitmc.org/ 

大学院博士課程に進学する理由、しない理由

自分が修士から博士に行くかどうかを決めたときを思い出すと、ちょっとした決断を迫られたという感覚がありました。やはり人生の分岐点になります。自分が研究者としてやっていけるのか?を自身に問い直す瞬間だったと思います。

自分の場合、学位指導教官が「ただのおっさん」に見えたので、このおっさんにできてることが自分にできないわけがないと思って、自分も研究者になれるだろうと考えて院進しました。あとから振り返って、その当時わかってなかったこととして、

  1. ただのおっさんにしか見えなかったその先生の若い時の業績は、トップジャーナル複数報という華々しいものだったこと
  2. どんな研究者でもある程度の年齢になると、言動がただのおっさん(非常に大雑把な指示)になるということ
  3. 研究職をとりまく状況が時代によって大きく変化すること
  4. 学生のころは、自分の実力や能力を自分で客観的に把握することは容易ではないこと

といったことがあります。

さて、現在(2025年)の研究者を取り巻く状況はどのようなものでしょうか?ここ20年くらいをふりかえってみたときに、就職が極めて困難な状況は全く改善していないように思います。大学院博士課程に進学するかどうかを迷っている学生にもし相談されたなら、自分は、「迷うようなら止めとけ」とアドバイスすることでしょう。「迷いなく」突き進んだ人たちのなかのごく一部が生き残る世界だと思います。

博士進学者数と景気は反比例するそうで、景気が悪いときは院進する人が増えて、景気が良いときは大学院に行く人が減るそう。最近のニュースでも、初任給をかなり高く設定している会社が多いみたいなことを言っていました。日本だけこの30間、平均賃金が上がっていないという統計データがある一方で、最近のニュースによれば初任給は昔の倍だそうで、今自分が博士に行くかどうかという時期だったとしたら、かなり迷いそう。

Grok

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。

Grok 3:

日本で大学院の博士課程に進学しない方がよい理由を、率直に以下に挙げます。ただし、これらは一般的な傾向や状況に基づくもので、個々のケースや分野、目標によって異なることを前提とします。

1. **経済的負担が大きい**

   – 博士課程は通常3年以上かかり、学費や生活費の負担が重い。奨学金やTA(ティーチング・アシスタント)などの支援はあるが、十分でない場合が多く、経済的リスクが高い。特に、博士号取得後のキャリアが不透明な場合、投資に見合わない可能性がある。

2. **就職市場での需要の低さ**

   – 日本では博士号取得者の雇用市場が狭い。特に文系や一部の理系分野では、企業が博士号保有者を積極的に採用しない傾向がある。「オーバークオリファイド(過剰な資格)」と見なされ、学部卒や修士卒に比べて不利になる場合も。

3. **アカデミックポストの不足**

   – 大学や研究機関の常勤ポストは非常に限られており、博士号取得後もポスドク(博士研究員)として不安定な雇用が続くことが多い。テニュア(終身雇用)ポジションを得るのは極めて競争率が高く、安定したキャリアパスが描きにくい。

4. **時間の機会費用**

   – 博士課程に費やす3~5年は、若いうちに実務経験を積んだり、別のキャリアを築くための重要な時間。この期間に企業で経験を積む方が、スキルや人脈、収入の面で有利になる場合が多い。

5. **研究環境の制約**

   – 日本の大学や研究機関は、予算や設備、国際的な研究ネットワークの面で欧米に比べて制約がある場合がある。分野によっては、最新の研究に追いつくのが難しかったり、研究資金の獲得が厳しいことも。

6. **過労やメンタルヘルスのリスク**

   – 博士課程は研究のプレッシャーや指導教員との関係、論文執筆のストレスが大きく、メンタルヘルスに影響を与えることがある。特に成果が出にくい場合や、指導教員との相性が悪い場合、精神的な負担が増す。

7. **社会的な評価の低さ**

   – 日本社会では博士号に対する評価が欧米ほど高くない場合がある。「博士=就職できない」というステレオタイプが根強く、企業や社会一般での理解が不足していることも。

8. **専門性の狭さによるリスク**

   – 博士課程では特定の分野に深く特化するため、柔軟なキャリアチェンジが難しくなる。もし研究職や専門職に就けなかった場合、他の職種への適応が難しい場合がある。

9. **国際競争力の課題**

   – 日本の博士課程は国際的な論文発表やグローバルな研究コミュニティへの参加が不足している場合があり、海外でのキャリア形成に不利になることも。英語での論文執筆やプレゼンテーション能力が求められるが、十分な訓練が得られない場合も多い。

10. **ライフプランの遅延**

    – 博士課程に進むと、結婚や出産、住宅購入などのライフイベントが遅れる可能性がある。特に女性の場合、年齢や社会的な期待とのバランスが難しい場合も。

### 注意点

これらの理由は一般的な傾向に基づくもので、特定の分野(例:工学、医学、AIなど)や個人の目標(例:アカデミアでのキャリアを強く志向)によっては、博士課程に進むメリットが大きい場合もあります。進学を検討する場合は、以下の点を考慮するとよいでしょう:
– 自分のキャリア目標(研究者になりたいのか、企業で働きたいのか)
– 経済的な余裕や支援の有無
– 指導教員や研究環境の質
– 海外留学や国際的な研究活動の可能性
もし特定の分野や状況について詳しく知りたい場合、教えてください。より具体的な情報やデータ(例:Xでの意見や統計)を基に回答できます!

ChatGPT

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。
ChatGPT 4o:

承知しました。以下に、日本において大学院の博士課程に進学しないほうがよいとされる理由を、遠慮なく率直に挙げます。あくまで現状に基づいた現実的な観点です。


1. 博士号取得後のキャリアパスが非常に限定的

  • 日本の産業界では、博士号保持者の需要が限定的で、修士卒に比べて就職が難しくなるケースもあります。
  • 民間企業では「年齢が高く、扱いにくい」「給与レンジが合わない」などの理由で敬遠されることも多く、オーバースペック扱いされることもあります。
  • アカデミアに残るためには、非常に限られたポスト(任期付きポスト含む)を争う熾烈な競争に勝ち抜かなければなりません。

2. 任期付きポストの不安定性

  • ポスドクや特任教員などの任期付き雇用が主流で、安定した職に就くのが困難です。
  • 特に地方国立大学では、常勤・任期なしのポストはほぼゼロに近く、助教→講師→准教授→教授という従来のキャリアパスは制度的にも困難。
  • 契約更新のたびに「次があるかわからない」状況が続き、生活設計が立てにくい

3. 待遇・給与の低さ

  • 博士課程在学中は、奨学金などでしのぐことが多く、経済的負担が大きい
  • 博士号を取っても、初任給は修士卒と変わらないか、年齢が高い分マイナス評価になることもある
  • ポスドクの年収は300万円台が一般的で、社会人経験者と比べて大きく劣る場合がある。

4. 社会的評価・理解の不足

  • 日本社会では「博士=すごい」というイメージよりも、「研究ばかりして世間知らず」「就職できなかった人」というネガティブな偏見も根強くあります。
  • 親や周囲の理解も得にくく、孤独な進路選択になりやすい。

5. 博士課程の指導体制の脆弱さ

  • 指導教員の研究費やポスト数の都合で、学生が労働力として酷使されることも少なくありません。
  • 研究倫理やキャリア支援の体制が整っていない研究室もあり、精神的なストレスを抱えるケースも。

6. 進学による「機会費用」が大きすぎる

  • 博士課程の3〜5年間で得られる給与・経験・人脈を失う一方、確実な見返りが期待できない
  • 「何かになれる」というより、「何者にもなれない可能性が高い」進路になりかねない。

7. 制度的・構造的に出口戦略が不在

  • 政策的に「博士育成」が謳われてきたものの、出口(受け皿)の整備が不十分なまま。
  • 博士課程の拡充に反して、大学の定員減・予算減が続いており、矛盾した構造が続いています。

以上が、「進学しないほうがよい」とされる主な理由です。
もちろん、研究に強い情熱があり、覚悟が決まっている人には意味のある道かもしれませんが、「なんとなく」や「周囲に言われて」という理由で進むには、あまりにもリスクが大きい選択肢と言わざるを得ません。

Claude

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。

Claude Sonnet 4:

日本で博士課程に進学しない方がよい理由を率直に挙げます:

経済的な問題

博士課程は通常3年以上かかり、その間の収入は限定的です。奨学金や研究助手の給与だけでは生活が厳しく、借金を抱える学生も多くいます。同世代が働いて収入を得ている間に、経済的な遅れが生じます。

就職市場での不利

日本企業の多くは博士号取得者を「オーバースペック」と見なし、採用を敬遠する傾向があります。年齢が高くなることで新卒採用の機会を逃し、中途採用でも経験不足として評価されにくくなります。

アカデミック職の競争の激しさ

大学教員のポストは非常に限られており、博士号を取得しても研究職に就ける保証はありません。ポスドクを転々とする「ポスドク問題」は深刻で、安定した職に就けない研究者が多数存在します。

研究環境の厳しさ

指導教員との関係が絶対的で、パワーハラスメントや研究の方向性を一方的に決められるリスクがあります。長時間労働が常態化し、メンタルヘルスを損なう学生も少なくありません。

社会復帰の困難さ

長期間アカデミックな環境にいることで、一般企業で求められるビジネススキルや実務経験が不足します。博士課程を中退した場合、学歴的にも中途半端な状況になりがちです。

機会コストの大きさ

博士課程に費やす時間とエネルギーを、他のキャリア形成に投資した方が、より確実にスキルアップや収入向上を図れる可能性が高いです。

 

ただし、これらは一般的な傾向であり、明確な研究目標があり、リスクを十分理解した上での進学なら、また別の判断もあり得ます。

 

博士をとろう(2040博士人材3倍増計画)

「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」について

令和6年3月26日に文部科学大臣を座長とする「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」において、「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を取りまとめました。文部科学省としては、博士を目指したい方が安心して学修できる環境を整え、高い専門性と汎用的能力を有する人材として生き生きと活躍することを後押ししていきます。 https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/1278386_00002.htm

企業へのお願い

経済団体・業界団体等の長 殿
博士人材の活躍促進に向けた企業の協力等に関するお願いについて

博士人材は高い専門性や国際性、課題設定・解決能力などの汎用的能力を備えた高度専門人材であり、イノベーション創出にも貢献することから、アカデミアのみならず、産業界での活躍が期待されています。文部科学省においては、博士人材の強み・魅力を可視化し、社会の多様なフィールドで一層活躍を後押しするための取組を実施しているところです。

一方、現状では、博士課程修了者の進路として大学教員等のアカデミア志向が強い傾向があり、また、産業界においては博士人材の能力や強みが十分に意識されているとは言い難い状況にあります。

そこで、文部科学省においては、大学院教育改革の推進、博士後期課程学生への経済的支援やキャリアパスの多様化推進に着実に取り組んでまいります。加えて、「博士人材の活躍促進に向けた企業の協力等に関するお願い」をまとめましたので、以下の事項について会員企業をはじめとした企業の皆様に周知していただくとともに、御協力をお願い申し上げます。

1.博士人材の採用拡大・処遇改善
2.博士人材の採用プロセスにおける海外留学経験の評価促進
3.博士後期課程学生を対象としたインターンシップの推進
4.博士人材の雇用に伴う法人税等の税額控除の活用促進
5.奨学金の企業等による代理返還制度の活用促進
6.従業員の博士号取得支援
7.企業で活躍する博士人材のロールモデルの選定と情報提供
※各項目の詳細については別紙のとおり

博士人材の産業界での活躍を促進し、ひいては我が国の経済、社会の持続的発展を叶えるために、文部科学省として、企業の皆様と連携しながら、着実に施策を実行してまいります。御理解・御協力くださいますようお願い申し上げます。

令和6年3月26日
文部科学大 臣
盛 山 正 仁

https://www.mext.go.jp/content/20240326-mxt_kiban03-000034860_3.pdf

盛山正仁文科相は「私自身、博士を取得してステップアップになった。博士が、アカデミアのみならず、多様なフィールドで活躍する社会を実現するため、▽多様なキャリアパスの構築、▽大学院改革と学生等への支援充実、▽学生本人への動機づけ-という3つを柱とする具体的な施策をまとめた。今後、文部科学省としても率先して取り組み、産業界や関係省庁、大学等ともしっかり連携をしながら着実に施策を実行してまいりたい」と話す。

大学等 博士号取得者3倍に 文科省「人材活躍プラン」公表 2024.04.05 科学新聞

  1. 博士3倍プラン始動…ポスドク問題で根付いたネガティブイメージ払拭できるか 2024年04月10日 ニューススイッチ日刊工業新聞 約30年前の「ポスドク1万人計画」と異なるのは博士人材の需要を学術界の外に作ろうとしている点だ。
  2. 「求められる博士」へ改善要請 文科省、大学・産業界に 2024年3月26日 18:00 日本経済新聞 「博士人材活躍プラン」で、40年に人口100万人あたりの博士号取得者数を20年度比で約3倍の300人超にし、世界トップ級に引き上げる目標
  3. 文部科学省 2040年までに博士課程修了者「3倍」計画  2024年3月29日 https://cog-lab.net/ 「博士修了者の数を増やすこと」や「そのための環境整備」は本来「手段」のはずです。「増やしてどうしたいか」が「目的」であるはずですが、明文化されていません。… 無理に「人数を3倍だ〜!」とするより、今の環境でも志を持って進む人もいるのだから、本当に優秀な人にきちんと収入が入る仕組みを整えてあげてほしい。
  4. 前代未聞!?文科省が「博士人材活躍プラン」を発表!2040年にドクター3倍へ 2024.03.28 博士情報エンジン 文部科学省が、実際に先頭を切って博士人材の活用を進めています。2022年~2024年の文部科学省総合職採用者数に占める博士課程修了者の割合は、平均10.8%
  5. 「博士人材活躍プラン」でよぎる苦い過去|コラム:現場的にどうでしょう更新日2024/05/30黒坂宗久AnswersNews – 製薬業界で話題のニュースがよくわかる 今回もまた「博士号取得者を3倍にする」という目標だけが独り歩きしてしまわないか、心配になってしまうんですよね。… 文科省の今回のプランは博士人材を「社会全体の成長・発展をけん引することができる重要な存在」だとしています。私も本当にそう思います。人口減少を迎えた日本では、20年先、30年先の世界を見据えて知の水平線を広げつつそれを社会の成長や発展にどうつなげいくのか、議論と実装に向けた活動がさまざまなレイヤーでなされていなければならないと思っています。

博士人材活躍プランでニッポンは救えるか?!

https://peatix.com/event/4110113/

下のアンケート調査の自由記載(コメント)を読むと、現在のアカデミアの過酷さが良くわかります。一部を紹介します(自分と同じような意見を中心に)。日本の研究業界の現実が浮き彫りにされているので、是非、全部目を通してみてください。

「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」 意見書提出に向けたアンケート 集計結果(第1版) 回答期間:2024.4.10 – 5.10 回答者数:1531名

 

そもそも日本でも、1990年代以降に大学院重点化と言って文科省は博士号取得者の増加に努めてきたはずである。その結果、博士号取得後も就職できない者が大量に発生した。後輩は先輩の様子を見聞きし、博士課程進学を控えるようになっている。この失敗の分析を全くしていないために、同じ悲劇を繰り返そうとしているようにしか見えない。

毎度のことながら就職枠は企業頼みであり、他力本願である。また、博士の人材を増やす環境といっておきながら、地方大学には基盤となる設備の新たな導入や更新を文科省は渋っている現状にある。

現在30代後半から40代のポスドクの境遇が悲惨に見えるから。私は現在29歳であり、我々の世代に対する支援は拡充していると思うのだが、我々からみて「目標とするべき先輩」である世代(35-45歳)の方々の現状が悲惨に見える。

これまで「ポスドク1万人計画」で大量の博士人材を輩出したのに、博士取得後の進路について、文科省は有効なサポートをしてこなかった。そのような前例があるのに、「文部科学省も大学関係者・産業界の皆さんと共に取り組んでまいります。」と言われても、信用するのはなかなか難しい。

現在困っているいわゆるポスドク1万人計画世代(氷河期世代)の博士人材のことには触れられていない。まずは、ポスドク1万人計画で生みだされ、任期無しポジションにつけず薄給で生活し、結婚もままならないなど非人間的な生活を送らざるを得ない、40代前後の博士人材を活用するのが先だと考える。博士取得後のリアルな姿に夢がないのに、博士号をとりたい人が増えるわけがないと思います。

これらの取り組みを経て、企業が積極的に博士を採用するようになるまで何年かかるかによる。目の前の博士卒の先輩が良い企業に採用され活躍している様子を見れば、修士卒学生が博士進学を選び、たとえば10人の修士のうち9名が企業就職…

自身の経験から、企業等の採用側も博士学生に対して明確な価値を感じていないことは明らかであり、その意識を変革していくにはそれなりの時間がかかると考える。

日本は企業とアカデミアで必要とされるスキルや知識の乖離が非常に大きいため、さまざまな企業が博士号取得者を積極的に採用するとは思えない。

様々な分野での活躍推進もいいのですが、まずは博士取得後にアカデミアに残っている若手から特に中堅の研究環境を改善させて、「教員」の質と人数を増やすことが大事だと思います。結局は、博士課程で指導できる人と環境がなければ、博士の育成は不可能になると思います。まずはアカデミアの環境(お金と時間の確保)を良くしてほしいです。

文科省は各研究機関にいるポスドクや会計年度雇用職の研究者の業績をちゃんと調査したほうが良いと思います。ものすごい業績の方々がたくさんいます。まずはそうした方々にスポットライトを当てるべきです。若い学生さんたちはちゃんと現状を見て博士課程進学を避けています。

今回、文科省のプランをじっくりと読ませていただいたが、誰をどのように救いたいのか、全然、大学院産業界など少なくとも両サイドの現場の実態がみえていないと感じた。

https://drive.google.com/file/d/1OENzKk694dJeDfknrJJWxXn-Sy9Ixffe/view

 

応募書類の中でも厄介なのが「業績リスト」です。… 業績リストの提出フォーマットは、応募先によってバラバラです。単著と共著、査読の有無などの分類方法、新しい順・古い順などの並び順、個々の業績にひもづく著者名、タイトル、掲載誌名、発行年、巻号、ページ数の順序などが統一されていません。そして、ファイルフォーマットは謎のエクセル方眼紙だったり、1行ずれるとそれ以降の全てがずれるワードのテーブルだったりします。… 人気の職場には「募集人数1名」に100人以上が応募することもあります。そのため、高度な専門性を持った優秀な人材が、その専門性を全く生かさずに「コピペ職人」になりきって作った書類のほとんどは、応募先でシュレッダーにかけられることになるのです。

文科省「博士数を3倍に増やす」と言うが… 博士号取得者の“就職”が困難を極めるワケ 2024.04.28 https://otonanswer.jp/post/202081/2/

 

企業の動向・反応

研究職以外を含め博士人材の採用を今後増やす意向や計画を聞くと「特になし」が61・5%、「意向はある」が36・4%、「計画がある」企業は2・1%だった。理由を聞くと学位よりも学業を重視して採用を進めているという回答が最多だった。

文科省が掲げる「博士号取得者3倍増」に黄色信号、企業「採用増の意向なし6割」の背景事情 2024年08月22日 ニュースイッチ 日刊工業新聞

 

内分泌の正しい読み方は、ないぶんぴつ?それとも、ないぶんぴ?

生成AIの回答を鵜呑みにしちゃいけないなと思った最近の事例。「内分泌」の読み方を聞いたところClaudeとChatGPTとでは、正反対の答えが返ってきました。さて、どちらが正しいんでしょうか。ちなみに自分は、周りの研究者で「ないぶんぴつ」と言う人が多いので、自分も「ないぶんぴつ」と呼んでいますが、子供のころは「ないぶんぴ」と教わったような気がします。大学1年生が「ないぶんぴ」と読むのを聞いたことがあるので、高校では今でも「ないぶんぴ」なのかもしれません。

Claude Sonnet 4

「内分泌」の正しい読み方は ないぶんぴつ です。

「分泌」は「ぶんぴつ」と読みます。「ぴ」だけでは不完全で、最後の「つ」まで含めて読むのが正しい読み方です。

医学用語でよく使われる言葉なので、正確に覚えておくと良いですね。

claude.ai

ChatGPT

ご質問ありがとうございます。
医学や生物学の専門用語としての 「内分泌」 の正しい読み方は:

ないぶんぴ【内分泌】

です。


✅ 詳しく解説:

  • 「分泌」は、「ぶんぴ」慣用読みとして長く使われており、専門分野(特に医学、生理学、生物学)では 「内分泌(ないぶんぴ)」 と読むのが標準的です。
  • 「ぶんぴつ(文筆)」と間違われやすいため、専門家の間では「ぶんぴ」と区別して読むことが一般的です。

辞書的にも:

  • 『広辞苑』『大辞林』などの国語辞典でも、「分泌」の読みは 「ぶんぴ」 と記載されています(「ぶんぴつ」は誤読または別語)。
  • NHKの『日本語発音アクセント辞典』や医学辞書でも「ないぶんぴ」が採用されています。

✅ 結論:

  • 話し言葉でも、文書でも、「ないぶんぴ」 と読むのが正しく、正式です。
  • 「ないぶんひつ」と読んでしまうと、誤読として訂正される可能性が高いです。

ご参考までに、同様の例に「分泌腺(ぶんぴせん)」「ホルモン分泌(ぶんぴ)」などもありますね。

実際に「ないぶんぴつ」と発音している大学の先生が多いというのは、日本の現場ではよくあることです。これには、歴史的な言葉の変化や専門語の慣用読みと国語的な正規読みのズレが関係しています。


なぜ「ないぶんぴつ」と言う先生が多いのか?

  1. 漢語の読み慣れによる影響
    「秘書(ひしょ)」や「筆記(ひっき)」など、「つ」の発音が語尾に来る熟語に慣れているため、「分泌」もつい「ぶんぴつ」と読んでしまう。
  2. 音の流れの自然さ(音便化)
    日本語では、語尾に「つ」がつくと語調が整いやすく、言いやすいと感じる人も多いです。
  3. 誤読が定着してしまったケース
    特に、若手研究者や学生が、上の世代の誤読を聞いて育ち、それが「正しい読み」と思い込んでしまうことがあります。
  4. 医学部や理系の教員でも、実際に誤読が広まっている
    これは学力や知識とは無関係で、「読み方を誰も訂正してくれない」ことが多く、意外と長く残るんです。

✅ では、正しいのは?

やはり、正式な読み方は「ないぶんぴ」 です。

  • 文部科学省や医学辞典、NHK、日本医学会が採用しているのも「ぶんぴ」。
  • 「ぶんぴつ」は誤読とされます(文筆との混同の恐れもあるため)。

豆知識:学会発表では?

  • **発表スライドや論文中では「ないぶんぴ」**と読むのが無難です。
  • ただし、口頭発表で「ないぶんぴつ」と言っても、すぐに誤解されることは少なく、訂正されないまま通ってしまうのが実情です。

✍️まとめ:

読み方 状況 備考
ないぶんぴ ✅ 正しい 学術的・公式な読み方
ないぶんぴつ ❌ 誤読(慣用化している) 教員・医師でも多いが、正しくはない

言語って、現場での“慣れ”と公式な“正しさ”がズレること、よくありますね。学術の場では「正しさ」も大事なので、知っておくと一目置かれること間違いなしです。

 

日本の大学における授業の英語化について

主なポイント

  • 国際化の推進: 英語化(EMI)は日本の大学を国際的に競争力のあるものにし、外国人留学生の受け入れを増やす可能性があるが、効果は学生や教員の英語力に依存する。
  • 教育の質への懸念: 研究によると、英語力不足により科学教育の理解が妨げられ、教育レベルが低下するリスクがある。
  • 学生の挑戦: EMIは英語スキルを向上させる動機となるが、英語力の低い学生は授業内容の理解に苦労する。
  • 教員の負担: 教員は英語での授業準備に時間を要し、内容の深さが損なわれる可能性がある。
  • 議論の複雑さ: EMIは国際化と地域文化のバランスを求めるため、賛否両論が存在し、慎重な導入が必要である。

国際化の利点 日本の大学におけるEMIは、国際化を推進する重要な手段として認識されています。政府の「トップグローバル大学プロジェクト」(TGUP)は、外国人留学生の受け入れを増やし、大学の世界ランキングを向上させることを目指しています。たとえば、Global 30プロジェクトは2020年までに留学生数を30万人に増やす目標を掲げました。科学教育では、英語が研究論文の主要言語であるため、EMIは学生を国際的な研究やキャリアに備えるのに役立ちます。

教育の質への影響 しかし、EMIが教育の質に与える影響は議論の的です。科学教育では、専門用語や複雑な概念を英語で理解する必要があり、英語力の低い学生は授業内容を十分に把握できない可能性があります。研究では、高校で英語を日本語で学んだ学生がEMI大学で語彙や理解に苦労することが示されています。これにより、教育レベルの低下が懸念されます。

学生と教員の視点 学生にとって、EMIは英語力向上の機会を提供しますが、英語力不足は講義の理解やディスカッションへの参加を妨げます。教員は英語での授業に多くの準備時間を要し、内容の深さが損なわれる場合があります。さらに、教員へのトレーニング不足が問題とされています。

結論 EMIは日本の大学の国際化に貢献する可能性がありますが、教育の質や文化的アイデンティティへの影響を考慮する必要があります。学生と教員への十分なサポートがあれば、科学教育におけるEMIの利点を最大化しつつ、課題を軽減できるかもしれません。

Key Citations

(By Grok)