特集号のエディターをしませんか?とか、特集号に投稿しませんか?というお誘いメールが、Fronteirsという雑誌社からやたらと頻繁に届くようになったのですが、これってちょっとやりすぎでは?と最近(2021年~2022年)思い始めています。
特集号を乱発する雑誌がハゲタカ臭を発する理由
その分野の大御所がエディターとして特集号を組む場合には、自分の知り合いの実力のある研究者に声をかけて論文投稿してもらえば、とても良い特集号ができあがります。しかし、雑誌社が特集号を乱発すると、似たようなトピックが乱立します。そして、人的ネットワークがあまり大きくない研究者が特集号のエディターになると、論文を投稿してくれる人を探すのに苦労することになります。エディター側から「お願い」して論文投稿してもらうことになるので、質の悪い論文を投稿されたとしてもこちらからお願いした立場上、リジェクトできません。これは自分の経験ですが、Frontiersの特集号のために投稿された論文を自分が査読したときに、自分はリジェクトしたかったのですが、エディターはほとんど通すことが前提の態度で、実際に自分の意見は全く聞き入れてもらえませんでした。つまり、「特集号」というのはまともな論文を投稿してくれるような十分な数の研究者の人的ネットワークをもった人がハンドリングする場合には機能しますが、「特集号」乱発によりどんな研究者にでも論文投稿のお願いをせざるを得ない状況になると、質の悪い論文でも採択されてしまうのです。査読がないわけではないので、論文著者が査読コメントに従って論文原稿を改善すれば、出版される論文のクオリティが上がりますが、本来ならリジェクトされるべきレベルの論文であっても受理されてしまうという意味で、査読が事実上ないハゲタカジャーナルと大差なくなるのです。
エディターとしてハンドリングする場合、雑誌の格や論文のレベルに応じて適切な査読者を選定することになります。投稿された論文のレベルがあまり高くないと、査読者探しに非常に苦労させられることになります。適切な査読者が見つけられない場合も、結果的に掲載される論文の質の低下につながることでしょう。
FRONTIERSのSNS上の評判
研究者の方々はFRONTIERSをどう見ているのでしょうか。SNS上で飛び交う意見をまとめておきたいと思います。FRONTIERSをハゲタカジャーナルと認識する人がなぜそう考えるに至ったのか、その理由に関して自らの体験談をツイートしています。もちろん、FRONTIERSはハゲタカではないと信じる研究者も多いので、両者の意見を紹介。
2022年のFRONTIERSの評判
Frontiersって”ハゲタカジャーナルとして有名”と銘打つ程なのか🤔色々と噂はあったけどそこまででは無いと思うんだが… https://t.co/mYGJG4920q
— くすりさん (@Kusurisann) April 2, 2022
Frontiersはアクセプト後に査読してくれた先生公開されるのですが、一人が尊敬する先生(イギリスの獣医大学の教授)だったの、なんとなくちょっと嬉しかった
— Takeshi Mizuno🇯🇵🫀心臓外科を生業とする獣医さん🐾 DVM, PhD (@VetCardSurgeon) March 22, 2022
世間的には賛否両論だが,Frontiersやサイレポなど.ある程度のレベルのOA雑誌を僕が好きなのは,(システム的な問題は置いておいて)ちゃんと査読をした上で,フェアに色々な現象的知見を載せてくれるから.
こういう場があることは,自分みたいにふらふら生きている研究者からすると救いだ..🐕💦
— hideyuki takahashi (@hideman2009) February 22, 2022
Frontiersなら7割くらいの人が出してもよいと考えているということがわかりました。Frontiersの査読は査読者の名前がでるので、建設的、真面目にやっていて、基本的に信用できると思います。 https://t.co/vqUgBOlpNH
— 山形方人(nihonGO) (@yamagatm3) February 9, 2022
FrontiersとMDPI?のん、なんでそんなハゲタカとかなんとか言われはじめたんだろ。
Frontiersは普通に読むなあ
Cellsとかいうのはちょっと名前が寄せ過ぎでしかめづらにはなるけど読むときはある。— sn (@super_nanorly) February 6, 2022
下のツイートで報告されていますが、FRONTIERSでは査読者が査読した論文をリジェクトすると、査読フォーラムから追い出されるって、一体どういうことでしょうか。査読者がリジェクトできない論文査読システムのFrontiersって‥。
Frontiers still playing the predator game.
When will people learn to stop engaging with them? https://t.co/dqIHI9Vn7s
— Pietro Spanu (@PietroSpanu) February 1, 2022
ていうか前にfrontiers in immunologyに総説書いた時も今回frontiers in microbiologyに原著出した時も特集号に合わせて書いたのに査読でボロクソにされてまぁお陰で良いクオリティにはなったんだが、そんな訳で金で何でもacceptするようなハゲタカみは体感としてはないんだよなぁ。分野によるのか?
— 高等夢眠 (@NobuKoba1988) January 11, 2022
2021年のFrontiersの評判:リジェクトができない査読システム(?)
Fronteirsの雑誌では、査読者が論文をリジェクトしようとすると、査読者自身がFrontiersからリジェクトされるというシステムになっているという恐ろしいツイート。
I reviewed an article for them, I suggested the article to be rejected. I was then immediately kicked out of the peer-review system, and has never heard from Frontiers again (invites to submit, or invite to peer-review). 😄
— Mikael Lindström (@mikaellindstro2) December 30, 2021
さすがにCtrl皆無のNature論文はみたことないんだけど。regular articleなの?
僕もFrontiers~の論文がハゲタカだとは思わないな。言葉を使う人の定義の問題かとも思う。適切なreviewがされているかどうかも、実はジャーナル単位だけでなく揺らぐことがあるし、難しいなと思う。— カエルプリンセス (@suimye) December 23, 2021
#今年読んだ一番好きな論文2021 で紹介した論文含め、Frontiers系列の論文は自分がきちんと読んだ範囲ではまともなものが多い印象なんだけど、どうしてハゲタカ扱いされてるのか不思議。査読者も公開されるから下手な査読できないしなあ。コントロール実験皆無のNature論文よりよっぽどマトモ。
— C. elegans (@aeijmnoost) December 23, 2021
#Frontiers_Journals are predatory as I still get spams about “becoming editors/submit research/join editorial board etc.” even after publishing an article couple of years back 😂
— Raj Rajeshwar (@TheRajSmile) December 22, 2021
Frontiersは初めて投稿したけど、プロセスが早いし査読状況のトラッキングが良い感じだしなんなら提出されている査読コメント(全て揃う前でも読める)も良質。たまたまなのかもしれないが、かなり良い印象。
— KRSK (@koro485) December 16, 2021
Frontiersは査読者見つけるの大変ですよね… https://t.co/410KqePW62 pic.twitter.com/QnmXcwYNRQ
— TYK (@TYK92069037) December 15, 2021
まあFrontiersは無理した感じの特集号も多いから斜め読みして判断。
— F.IKGM🌏イケガミ・ジオリサーチ (@geoign) December 13, 2021
フロンティアーズはハゲタカジャーナルかどうか、ツイッターでの投票結果。181票中、16.6%の研究者がハゲタカジャーナル認定、52.5%の研究者が準ハゲタカジャーナル認定。信頼のおける出版社と考える研究者が27.6%。非常に信頼できるという研究者が3.3%という結果です。なんと7割の研究者がハゲタカと考えているようです。
What is your opinion on Frontiers Media? 5/6
— Mark Hanson (@HansonM90) November 26, 2021
I don’t publish in Frontiers journals, partly because I find their practices to be predatory. I still don’t think I’m wrong… pic.twitter.com/zgVGgPOVB4
— Jeremy Guest (@JeremyGuest) November 24, 2021
上の英語のツイッターの投票結果と比べると、日本人研究者の結果はだいぶ様相が異なります。ハゲタカ視している日本人研究者は英語圏の研究者よりもずっと少ないという結果。
【アンケート】医学生物学の研究に携わっている方への質問です。
Q. MDPIやFrontiersはハゲタカジャーナルだと思いますか?
— biomedcircus (@biomedcircus) November 22, 2021
Frontiersって査読者が、自分が査読した論文を紹介できるところが良いところでもあるが、それに違和感を持つ人もまだいるだろうな(Frontiersは誰がeditorとかreviewerとかが紹介されます。 https://t.co/wVQqLj9DaN
— Daisuke Sakamoto|坂本大介 (@DaisukeSakamoto) December 3, 2021
Frontiers, 文字制限あるのに査読者が結構無茶な要求してきたので、気合で対応しようとしたら、時間差でアクセプトされちゃった。なんか凄い達成感がない。
— ムーミソ (@rosiasamui) October 11, 2021
存じ上げない人から自分の専門分野に近い査読依頼が来て、引き受けたい気持ちがある一方で、Frontiersかぁという気持ち。あの催促メールは好きじゃないし、7日以内に査読は出来ないんだよなぁ
— アンチ (@antimon19860509) October 21, 2021
Frontiersの論文査読終了。Frontiersは色々言われているけど,アクセプトされた論文の査読者が公開されるので,そう言った意味ではかなりまともだと思う。他の雑誌でも査読者が載るようにはなってきているけど。
— Yasushi Tamura (@Tamura_Lab) October 19, 2021
“OMICS is just the tip of the iceberg of a swiftly evolving fraudulent business model.”:OMICSグループのその後の展開が興味深いです。Hydraの喩えが出てくるのも納得できます。FrontiersとMDPIの違いは査読結果がオープンかどうかなのかなとか考えました。 https://t.co/LRwEePsjmR
— Satoshi Tanaka (@sato51643335) October 26, 2021
正高信男元教授の不正行為についての報告。
4編の論文を捏造と認定。
全部単著で Frontiersか…。
Frontiers の査読システムにも問題があるでしょうね。Frontiers がブラックリスト入りするのもやむなしですかね。残念でならん。研究活動上の不正行為に係る調査結果について https://t.co/4hP4QaP7rG
— 高雄 啓三 (Keizo TAKAO) (@keizotakao) October 18, 2021
frontiersの査読システムがイケてないのはわかる(わかる
— 大上雅史|Ohue M (@tonets) October 13, 2021
Frontiersはリジェクト判定出すとそこで査読から弾かれてしまい、リジェクトしなかった査読者だけと著者はやり取りを続けてアクセプトに繋げる。丁寧にリジェクトの理由を書いてもコメントが著者に届いたかもわからない。査読者としてはリジェクトするとジャーナルから罰を与えられた気分になる。
— パティ (@patty_ohare) October 13, 2021
下のツイートのスレッドには、いろいろ興味深いツイートがあります。
I agreed to review a paper for a Frontier’s journal and that was a mistake.
— dr regina baucom (@gbaucom) September 15, 2021
リジェクトしたら査読から外されたと憤っているツイートもありましたが、実際にその通りのようです。下のツイートに、査読システムの解説がありました。その査読内容は、エディターに考慮されるとのこと。
I’m an editor for Frontiers in Genetics, have rejected papers. If a reviewer recommends rejection they can’t contribute further to the review process but thier review is taken into consideration by the editor.
— Ed Hollox (@edhollox) September 16, 2021
The quality varies hugely by journal. I am a editor for frontiers in molecular biosciences and the journal/review process is solid. However I am being spammed multiple times a week by frontiers in cell and developmental biology to review papers that seem to be pretty terrible 😬
— Dr. Andy Truman (@TrumanLab) September 15, 2021
テニュアがとれるまえの研究者はFRONTIERSに出さないほうがよいという意見も。
Totally. I’ve been asked to be an editor for 2 Frontiers journals for which I am completely unqualified. & They’ve never dealt with their ethical problems from 2015 AFAIK. Strongly advise untenured faculty to not publish there.
— Jeff Dudycha (@JLDudycha) September 15, 2021
ひどい論文を査読者がリジェクトしても、結局、FRONTISERはアクセプトしてしまうというツイート。
They do publish some good work but I recently reviewed a wildly misinterpreted and dangerously misleading paper and despite my objections it was published. This will be my last.
— Craig Wilen (@WilenLab) September 16, 2021
FRONTIERSの中の人が、FRONTIERSは金儲けのためのビジネスだと言っていたよというツイート。
Based on feedback from Frontiers staff, this publisher would be for-profit. That is enough for me to decline any request from them 💸📃
— Valentin Couvreur (@ValentinCouvre1) September 16, 2021
Yes it was…..you will now get 100 requests a day to review (I mean be an editor!) and be asked for ever more to lead a new Special Topic. Good luck getting out of the cult.
— Gordon Ramage (@ramage_gordon) September 16, 2021
Frontiersいいかげん今は査読無理だから延長してもらおうと思ったらボタン一つで5日伸びた。なにこれ。
— トム🇯🇵@🇺🇸研究者 (@Tomsanpenn) October 12, 2021
最近Frontiers系列のジャーナルから査読依頼を頻繁に受けますが,いくつか受けてみての率直な感想はハゲタカ出版社。他のジャーナルではお目にかからないレベルの原稿ばかりで,リジェクトを提案すると査読者から外されて終了。その後,しれっと掲載されているのを見て悲しくなります。
— medi (@igakunomichi) September 22, 2021
Frontiers グループは新興なのでハゲタカと勘違いされたこともありましたが、実際はちゃんとしてますよ
— てるてる (@IWKRterter) August 9, 2021
Frontiers グループは新興なのでハゲタカと勘違いされたこともありましたが、実際はちゃんとしてますよ
— てるてる (@IWKRterter) August 9, 2021
下で紹介するいくつかのツイートでは、Frontiersではリジェクトする仕組みがないという体験が報告されています。査読はされるがリジェクトはされないという、論文を出したい研究者にとっては夢のような世界ですね。どんなに質の悪い論文であっても査読者がリジェクトできないようにしている雑誌社FRONTIERSがハゲタカジャーナルではないと言えるのか?判断は読者にお任せいたします。
I recommended a rejection on a paper I reviewed for Frontiers. There were fundamental problems with the study design. We then went through multiple review rounds, each time I was being asked to reconsider, each time I said, I would recommend rejecting. It was published anyway.
— Dr Nicola Byrom (@NicolaByrom) August 6, 2021
下のツイートでも、リジェクトしようとした査読者が逆に査読から排除されたという体験が報告されています。
That happened to me as a reviewer. The paper went through several rounds of reviews, and I continued to recommend rejection… When it became apparent that I would not recommend accept, I was terminated as reviewer and a new reviewer was invited (!!)
— Melissa Kibbe (@levels_of) August 5, 2021
下のツイートも、リジェクトしようとした査読者が、新しい査読者にすげ替えられたという体験。
I’m concerned about the editorial process at Frontiers. A reviewer for a paper I’m handling recommended Reject. This review was deactivated and a new review commissioned (not by me!). Why? Is it to get two positive reviews, so the paper can be published, so they can make money?
— Andrew Shtulman (@andrewshtulman) August 4, 2021
もう1つ追加で言うと、僕がFrontiersで特集号を担当した時、30名に論文審査依頼しても審査員が一向につかまらなかった😢MDPIは審査員を探すという作業を基本事務員がやってくれるけど、Frontiersはやってくれません😢
— sakuma『Sarcopenia 1st Edition』 (@sakuma33110207) July 24, 2021
特集号のエディターをやった人の経験談。そもそもリジェクトするシステムが存在しない!という内情を暴露。
The peer review process is now a sham process at many journals. This is not just at journals on the “predatory journal” blacklist. Years ago, I served as editor of a special issue editor at Frontiers and discovered there was no way in their system to reject a paper! 4/
— Mara Mather (@MaraMather) June 29, 2021
The Frontiers series varies quite a bit. For a while, it was a considered a predatory series. Over the past couple of years it seems to have gained some repute particularly among European scholars. I believe it still has a slightly negative reputation in the US, though.
— John S. Seberger (@jsseberger) June 8, 2021
米:
雑誌『Frontiers in Pharmacology(薬理学のフロンティア)』が既存薬剤の転用を特集した際、二本の論文が査読を通過したにもかかわらず、出版社が独断で掲載をキャンセルしたとして、ゲスト編集者だった4人の研究者が抗議の辞任。https://t.co/iC9uKuMT94— signal9.jp (@Signal9J) April 28, 2021
FRONTIERSに出して蹴られることなんてあるの?という疑問をみんなが持っているのか、こんな投票が。リジェクトされる論文もあるようですが、採択率はかなり高い模様。
Friday night poll! Have you heard of a Frontiers paper being rejected?
— Dr. Lauren Atlas (@laurenatlas) February 5, 2021
Interesting thread. I’ve been often invited to lead such special issues, & am still wondering : Predatory or Not Predatory (the same question holds for #Frontiers, for instance). A debate and in-depth analysis is needed. Students cannot pay those fees, only scholars may. So ? https://t.co/MVXNZx7Bph
— Pierre-Michel Forget (@PiMForget) January 9, 2021
2020年のFrontiersの評判
今日はハゲタカ・ジャーナルについての議論:FrontiersやMDPIの著者・エディターになることは自身のCVの問題だけではなく、その出版ビジネスを支持するシグナルを送ることも意味する。 https://t.co/VFCPAE7OKE
— 久保 雄広 (@takakubo_jp) November 18, 2020
Are “Frontiers in…” journals predatory? @OpenAcademics
— Jesse G. Meyer, PhD (@J_my_sci) November 3, 2020
frontiers in psychologyとかハゲタカ・ジャーナル臭がするけれど、レビューおもしろい。このシリーズは、psychiatryも面白い。これでいいのかと思うけれど、読み物的に面白いなぁと思ってしまうのと、オープンアクセスだしなぁ…
— 矢野宏之 (@hiroyuki_83) October 25, 2020
Frontiersから来る山のような査読依頼の9割以上はdeclineしています。タイトルとアブストで面白そうなものだけ査読しています。 https://t.co/PmTLegwOSl
— Ryo Nakabayashi, PhD | 中林 亮 (@Digging_Plants) September 20, 2020
NatureSpringer:権威、科学界の竹Φ平ζ
Elservier:嫌われ者、科学界のワταミグレーハゲタカとか言われてるMDPIとかFrontiersが良心的出版社に見える
— Koji Fujita (@cozyfujita) October 20, 2020
MDPIとFrontiersを某リストと何人かの話からハゲタカ雑誌と思い込んでたけど、自分の分野に関しては面白い研究(追試もされてる)とか手の込んでる研究もあったし、かなり大きいラボの有名な先生も投稿してて。「論文投稿のお誘いメールが来る」だけでハゲタカ認定は拙速かも知れんと思った
— び。 (@miroku_med) September 9, 2020
数多くの質の悪い論文をリジェクトしたエディターがFRONTIERSから切られてしまったそう。
Editor sacked by Frontiers because she rejected too many papers for being of insufficient scientific quality https://t.co/wozrsZ4iRl via @schneiderleonid
— Christian Hertweck (@c_hertweck) August 13, 2020
Frontiers、査読をサポートするシステムとしてAIを導入。Artificial Intelligence to help meet global demand for high-quality, objective peer-review in publishinghttps://t.co/gcooZkKJLD
— マーキュリー2世 (@uranus_2) August 28, 2020
ハゲタカジャーナルかも、という声も知りながら、単発トピック企画で関わっているFrontiersの’Editorial Board Webinar’なるものに初めて出席。出版料高すぎとか違う分野の査読頼まれたとか苦情は聞くけど、従来の出版スタイルと別の方向目指しているだけで、十分マトモであるとはっきり言っておく。 https://t.co/jdSX93blpN
— 🧬Omics Core & Kuraku Lab in Kobe RIKEN (@phyloinfokobe) May 20, 2020
Frontiersって、査読者として回答すると、そのままダイレクトに著者とチャット形式でやりとりする感じになるので、通常のフォームではリジェクトを選べない仕様になっている。一度、どう考えても研究が成立していないことがあり、リジェクトしようとして、なかなか分からなかったw
— サクセスリバーinエイトプリンス (@rei_nari) March 13, 2020
イタリアのLuciano Merliniから特集号に誘われて1度投稿しました。特集号にもかかわらず2-3回は突き返されたかな、、、Feeは高めですよね。Frontiersの審査はこれまで30回以上は担当してきました。たまに変なのもありますけど、全体的に著名なグループの論文投稿が目立つという印象です
— sakuma『Sarcopenia 1st Edition』 (@sakuma33110207) May 12, 2020
前にも同じくFrontiers in Cell and Developmental BiologyからMitochondrial Communication in Physiologyのトピックで論文書かないか誘いが来てたのだけど,なにか怪しいハゲタカ的なやつかと思って無視してしまっていた。。
— Yasushi Tamura (@Tamura_Lab) April 1, 2020
オープンアクセス系列で信頼できる、Frontiers in Earth ScienceとかEGU-Copernicus系列とかは基本断らない。
ハゲタカ系はもちろんNG、というか査読依頼が来ないか。 https://t.co/h9yfBB40Nn
— Koji Fujita (@cozyfujita) March 12, 2020
2019年のFrontiersの評判
ハゲタカジャーナルと言われるスイスのFRONTIERS系列雑誌。これまで30回以上論文審査して来てるけど、かなり、かなりまともな内容の論文多いです😁IF2以上あるならハゲタカもクソも無いと思いますけど😉
— sakuma『Sarcopenia 1st Edition』 (@sakuma33110207) November 12, 2019
サイレポはこれからなんじゃない?まだ判断がつきません。BMJ Openは数回査読したけど、内容がめちゃ薄いイメージ。Frontiersは僕も40回は査読した。あれは掲載時に審査員の名前が出て、人質に取られてるから酷いのは少ないと思う。BMCは僕も招待されて総説数回書いたけど、、原著は投稿しないかな
— sakuma『Sarcopenia 1st Edition』 (@sakuma33110207) August 19, 2019
このまえ某プレスリリースで炎上してた論文と同じfrontiers系ジャーナルだよ.これはハゲタカじゃないとおもう.査読者も実名公表っていうシステムだし,新しい試みは混乱もあるだろうけどね.運営母体はNatureと同じ会社らしい.
— はかせ Mk-II (@hshimodaira) May 24, 2019
Frontiersがハゲタカジャーナル扱いされてカワイソウな思いをしてるのに比べたら昨日阪神が壮絶な引き分けに持ち込まれたのなんてどうでもよくなるな。。
— つか@国研 (@tsuka_pennstate) May 9, 2019
あのリストに載ってるだけでハゲタカ認定するのは浅はかすぎるんだよね。むちゃくちゃ手広くやってるんだからせめて自分の分野でどうか確認しないとダメだと思う。あと実質査読なしでお金払えばなんでも通すのがハゲタカのやり方だけどFrontiersは実名査読制だから誰が通したかはっきりわかる点が違う https://t.co/qUIaRT1Som
— ktrst🌻 (@ktrst) May 8, 2019
えっ???Frontiersもハゲタカなんですか?審査員として今まで40編は担当してきて、相方のレベルの高さといいかなりまともな雑誌だと思います。IFだって3は超えてるでしょ?MDPIだってそこまで問題だとは僕は思ってません😲😲 https://t.co/hADSo4BhkD
— sakuma『Sarcopenia 1st Edition』 (@sakuma33110207) May 8, 2019
みなさん、Frontiers in XXXXという雑誌、どんな印象なんでしょうかね?
分野によって違うとは思いますが。
最近、Guest Editorにならないかというメールが何度も来てます。
レベルの高い論文も時々乗っててmetricsも良好のようですが、査読者の正体が公表されるというシステムがどうも好きではない。— Shinya Fushinobu (@sugargroove) May 3, 2019
Frontiersはハゲタカジャーナルでは基本的にないはずなんですけどね…
— 江崎貴裕 | infonerv inc. (@tkEzaki) May 8, 2019
Frontiers Mediaはハゲタカではないです。こういうデマは困る。 https://t.co/kCpP6eQp5q
— F.IKGM🌏イケガミ・ジオリサーチ (@geoign) May 7, 2019
そーいや少し前に話題になった「旧帝大はハゲタカ誌の上客」みたいな話、Frontiersはハゲタカに含まれてるんだろうか。あれが入るとしたら自分も自分の周囲も餌食だらけになるけど…(自分の領域周辺では特に悪いイメージはない印象)(でもリジェクトされたという話は確かに聞いたことない気もする)
— 無理ですbot (@SReisfeld) May 5, 2019
(しかしこの論文が通ってしまうのは Frontiers 誌の査読者のクオリティを疑ってしまう)
— ™ (@tmaehara) May 3, 2019
frontiers、まじいろいろ混じりまくってるので読むときにreviewerも確認した方が良さそう(frontiersは査読した人が誰でもわかる)。
— takano (@mtknnktm) May 3, 2019
Me: I can’t believe the Prime Minister is planning to bring her historically-defeated Brexit plan back for a fourth time. She should just give up.
Also me: This manuscript has been rejected from four journals so far, let’s try one more journal before it goes to Frontiers.— Nick Davis (@n_j_davis) March 31, 2019
2018年のFrontiersの評判
そういえば昨晩の飲み会でのやり取りで、分野によってはFrontiersは「まだ、回ってる」という評価であることを知った。投稿が殺到しすぎで査読が遅れてるPLOSに比べて、投稿料が高い”お陰で”、まだ回っているという評価だった。全方面的に禿鷹認定という話ではないようだ。
— Hiraishi Kai (@kaihiraishi) September 27, 2018
件の粗悪学術誌について。昔、私はFrontiers系列に論文を出したのですが、あそこもハゲタカ扱いなのですね。。インパクトファクターも悪くないし、気づきませんでした。知らずに出している人もいるのでは。。
— ぷにぷにアザラシʕ•̫͡•ʔ with ヒト (@puni2azarashi) September 5, 2018
Frontiers、以前は潜在的ハゲタカジャーナルとしてBeal’s listにも載っていた時期があったらしい。掲載料でしか稼げないオープンアクセスジャーナルは査読が甘くなりがちなのだろう
— 煩悩 (@Toy_Agent) September 4, 2018
I just had a paper rejected by a Frontiers journal. So that actually happens! Good to know.
— Joanna Schug (@joannaschug) May 17, 2018
2017年のFrontiersの評判:Beallのリスト消滅
Frontiersの投稿・査読がかなりいい感じにシステム化されていてすごい。他社もこれにしてくれないかな。査読は著者らと査読者(と編集者)によるフォーラムでリアルタイムにできるようになってる。
— takano (@mtknnktm) October 26, 2017
- Frontiers: vanquishers of Beall, publishers of bunk BY LEONID SCHNEIDER SEPTEMBER 18, 2017 For Better Science My earlier reporting made it a credible possibility that this Swiss publisher was behind the January 2017 shut-down and removal of Jeffrey Beall’s list of “potential, possible, or probable predatory scholarly open-access publishers”, and it was now indeed verified by an article in Chronicle of Higher Education.
- Beall’s list: gone but not lost TOM CULLEY Clarivate JANUARY 24, 2017
2016年のFrontiersの評判
Rejected title for my PhD recruiting poster:
“Join my lab—I guarantee you a Nature* paper!”
* note that Frontiers is part of NPG
— Jonathan Peelle (@jpeelle) August 5, 2016
2015年のFrontiersの評判:Beallのリストへ追加
Frontiersジャーナルは、あのBeall’s listに2015年に加えられました。そして、Frontiersがハゲタカジャーナルか否かに関する論争、FrontiersとBeall氏とのバトルが勃発し、結果としてFrontiersが勝利することになります。
- Backlash after Frontiers journals added to list of questionable publishers Mollie Bloudoff-Indelicato Nature volume 526, page613 (2015) Published: 23 October 2015 ”Researchers on social media have been split by the decision of academic librarian Jeffrey Beall” ”he has received dozens of e-mails from the scientific community outlining bad practices at Frontiers.”
OA publisher Frontiers added to list of questionable publishers, following wide disapproval from scientists. http://t.co/HHJTksXtb4 #OA
— Jeffrey Beall (@Jeffrey_Beall) October 18, 2015
FRONTIERSにも厳しいエディターはいるということ。
As editor at Frontiers in Cognition, I’ve rejected numerous articles. Other editors who refuse to do so are not doing their job.
— Daniël Lakens (@lakens) August 18, 2015
2014年のFrontiersの評判
@tbmhryk 。それ、いろんなジャーナルから来ますけれど、Frontiersから特集号を企画ませんかというのが来るので自分の中のFrontiersの評価がダダ下がり。以前と比べ、最近みなさんはよっぽどここの論文を読むようになったと思うのですが。
— Kazuhiro Goto (@drkgoto) January 10, 2014
@drkgoto Frontiersは、あれだけ機会があればいつでも出せるか、、といった雰囲気がありますね、。
— tbm (@tbmhryk) January 10, 2014
2013年のFrontiersの評判
査読する側としたら、自分がFrontiersで査読して最終的にリジェクトされた論文が、ある日突然別のFrontiersのカテゴリーで出版されてたらぶったまげるだろう。しかも内容がほとんど改善されていないような物が通っていたら自分の査読した意味はなんだったんだろうと思うはず。
— 林正道 / Masamichi Hayashi (@mjhayashi) May 29, 2013
おれはFrontiersがPeer-reviewの学術誌を名乗っていることは大いに問題だと思うよ。査読する研究者は搾取されるだけ。Frontiersは最終的に利益を手にしてウハウハ。そしてlow-qualityの「査読付き」論文が巷にあふれる。
— 林正道 / Masamichi Hayashi (@mjhayashi) May 29, 2013
スプリンガーネイチャーの主要な株主であるホルツブリンク・パブリッシング・グループが、フロンティアーズにも投資して経営に参画するというお知らせ。
The Holtzbrinck Publishing Group, at the time owner of Nature Publishing Group and now majority shareholder of SpringerNature, makes an investment in Frontiers and a Holtzbrinck representative is appointed to the Frontiers Board of Directors. (https://www.frontiersin.org/about/history)
参考
- ホルツブリンク・パブリッシング・グループとBC パートナーズが マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーションの大半の事業と シュプリンガー・サイエンス+ビジネスメディアの全事業との合併合意を発表 2015年1月14日