大学院博士課程に進学する理由、しない理由

自分が修士から博士に行くかどうかを決めたときを思い出すと、ちょっとした決断を迫られたという感覚がありました。やはり人生の分岐点になります。自分が研究者としてやっていけるのか?を自身に問い直す瞬間だったと思います。

自分の場合、学位指導教官が「ただのおっさん」に見えたので、このおっさんにできてることが自分にできないわけがないと思って、自分も研究者になれるだろうと考えて院進しました。あとから振り返って、その当時わかってなかったこととして、

  1. ただのおっさんにしか見えなかったその先生の若い時の業績は、トップジャーナル複数報という華々しいものだったこと
  2. どんな研究者でもある程度の年齢になると、言動がただのおっさん(非常に大雑把な指示)になるということ
  3. 研究職をとりまく状況が時代によって大きく変化すること
  4. 学生のころは、自分の実力や能力を自分で客観的に把握することは容易ではないこと

といったことがあります。

さて、現在(2025年)の研究者を取り巻く状況はどのようなものでしょうか?ここ20年くらいをふりかえってみたときに、就職が極めて困難な状況は全く改善していないように思います。大学院博士課程に進学するかどうかを迷っている学生にもし相談されたなら、自分は、「迷うようなら止めとけ」とアドバイスすることでしょう。「迷いなく」突き進んだ人たちのなかのごく一部が生き残る世界だと思います。

博士進学者数と景気は反比例するそうで、景気が悪いときは院進する人が増えて、景気が良いときは大学院に行く人が減るそう。最近のニュースでも、初任給をかなり高く設定している会社が多いみたいなことを言っていました。日本だけこの30間、平均賃金が上がっていないという統計データがある一方で、最近のニュースによれば初任給は昔の倍だそうで、今自分が博士に行くかどうかという時期だったとしたら、かなり迷いそう。

Grok

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。

Grok 3:

日本で大学院の博士課程に進学しない方がよい理由を、率直に以下に挙げます。ただし、これらは一般的な傾向や状況に基づくもので、個々のケースや分野、目標によって異なることを前提とします。

1. **経済的負担が大きい**

   – 博士課程は通常3年以上かかり、学費や生活費の負担が重い。奨学金やTA(ティーチング・アシスタント)などの支援はあるが、十分でない場合が多く、経済的リスクが高い。特に、博士号取得後のキャリアが不透明な場合、投資に見合わない可能性がある。

2. **就職市場での需要の低さ**

   – 日本では博士号取得者の雇用市場が狭い。特に文系や一部の理系分野では、企業が博士号保有者を積極的に採用しない傾向がある。「オーバークオリファイド(過剰な資格)」と見なされ、学部卒や修士卒に比べて不利になる場合も。

3. **アカデミックポストの不足**

   – 大学や研究機関の常勤ポストは非常に限られており、博士号取得後もポスドク(博士研究員)として不安定な雇用が続くことが多い。テニュア(終身雇用)ポジションを得るのは極めて競争率が高く、安定したキャリアパスが描きにくい。

4. **時間の機会費用**

   – 博士課程に費やす3~5年は、若いうちに実務経験を積んだり、別のキャリアを築くための重要な時間。この期間に企業で経験を積む方が、スキルや人脈、収入の面で有利になる場合が多い。

5. **研究環境の制約**

   – 日本の大学や研究機関は、予算や設備、国際的な研究ネットワークの面で欧米に比べて制約がある場合がある。分野によっては、最新の研究に追いつくのが難しかったり、研究資金の獲得が厳しいことも。

6. **過労やメンタルヘルスのリスク**

   – 博士課程は研究のプレッシャーや指導教員との関係、論文執筆のストレスが大きく、メンタルヘルスに影響を与えることがある。特に成果が出にくい場合や、指導教員との相性が悪い場合、精神的な負担が増す。

7. **社会的な評価の低さ**

   – 日本社会では博士号に対する評価が欧米ほど高くない場合がある。「博士=就職できない」というステレオタイプが根強く、企業や社会一般での理解が不足していることも。

8. **専門性の狭さによるリスク**

   – 博士課程では特定の分野に深く特化するため、柔軟なキャリアチェンジが難しくなる。もし研究職や専門職に就けなかった場合、他の職種への適応が難しい場合がある。

9. **国際競争力の課題**

   – 日本の博士課程は国際的な論文発表やグローバルな研究コミュニティへの参加が不足している場合があり、海外でのキャリア形成に不利になることも。英語での論文執筆やプレゼンテーション能力が求められるが、十分な訓練が得られない場合も多い。

10. **ライフプランの遅延**

    – 博士課程に進むと、結婚や出産、住宅購入などのライフイベントが遅れる可能性がある。特に女性の場合、年齢や社会的な期待とのバランスが難しい場合も。

### 注意点

これらの理由は一般的な傾向に基づくもので、特定の分野(例:工学、医学、AIなど)や個人の目標(例:アカデミアでのキャリアを強く志向)によっては、博士課程に進むメリットが大きい場合もあります。進学を検討する場合は、以下の点を考慮するとよいでしょう:
– 自分のキャリア目標(研究者になりたいのか、企業で働きたいのか)
– 経済的な余裕や支援の有無
– 指導教員や研究環境の質
– 海外留学や国際的な研究活動の可能性
もし特定の分野や状況について詳しく知りたい場合、教えてください。より具体的な情報やデータ(例:Xでの意見や統計)を基に回答できます!

ChatGPT

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。
ChatGPT 4o:

承知しました。以下に、日本において大学院の博士課程に進学しないほうがよいとされる理由を、遠慮なく率直に挙げます。あくまで現状に基づいた現実的な観点です。


1. 博士号取得後のキャリアパスが非常に限定的

  • 日本の産業界では、博士号保持者の需要が限定的で、修士卒に比べて就職が難しくなるケースもあります。
  • 民間企業では「年齢が高く、扱いにくい」「給与レンジが合わない」などの理由で敬遠されることも多く、オーバースペック扱いされることもあります。
  • アカデミアに残るためには、非常に限られたポスト(任期付きポスト含む)を争う熾烈な競争に勝ち抜かなければなりません。

2. 任期付きポストの不安定性

  • ポスドクや特任教員などの任期付き雇用が主流で、安定した職に就くのが困難です。
  • 特に地方国立大学では、常勤・任期なしのポストはほぼゼロに近く、助教→講師→准教授→教授という従来のキャリアパスは制度的にも困難。
  • 契約更新のたびに「次があるかわからない」状況が続き、生活設計が立てにくい

3. 待遇・給与の低さ

  • 博士課程在学中は、奨学金などでしのぐことが多く、経済的負担が大きい
  • 博士号を取っても、初任給は修士卒と変わらないか、年齢が高い分マイナス評価になることもある
  • ポスドクの年収は300万円台が一般的で、社会人経験者と比べて大きく劣る場合がある。

4. 社会的評価・理解の不足

  • 日本社会では「博士=すごい」というイメージよりも、「研究ばかりして世間知らず」「就職できなかった人」というネガティブな偏見も根強くあります。
  • 親や周囲の理解も得にくく、孤独な進路選択になりやすい。

5. 博士課程の指導体制の脆弱さ

  • 指導教員の研究費やポスト数の都合で、学生が労働力として酷使されることも少なくありません。
  • 研究倫理やキャリア支援の体制が整っていない研究室もあり、精神的なストレスを抱えるケースも。

6. 進学による「機会費用」が大きすぎる

  • 博士課程の3〜5年間で得られる給与・経験・人脈を失う一方、確実な見返りが期待できない
  • 「何かになれる」というより、「何者にもなれない可能性が高い」進路になりかねない。

7. 制度的・構造的に出口戦略が不在

  • 政策的に「博士育成」が謳われてきたものの、出口(受け皿)の整備が不十分なまま。
  • 博士課程の拡充に反して、大学の定員減・予算減が続いており、矛盾した構造が続いています。

以上が、「進学しないほうがよい」とされる主な理由です。
もちろん、研究に強い情熱があり、覚悟が決まっている人には意味のある道かもしれませんが、「なんとなく」や「周囲に言われて」という理由で進むには、あまりにもリスクが大きい選択肢と言わざるを得ません。

Claude

自分:日本で、大学院の博士課程には進学しないほうがよい理由を、遠慮なく挙げてください。

Claude Sonnet 4:

日本で博士課程に進学しない方がよい理由を率直に挙げます:

経済的な問題

博士課程は通常3年以上かかり、その間の収入は限定的です。奨学金や研究助手の給与だけでは生活が厳しく、借金を抱える学生も多くいます。同世代が働いて収入を得ている間に、経済的な遅れが生じます。

就職市場での不利

日本企業の多くは博士号取得者を「オーバースペック」と見なし、採用を敬遠する傾向があります。年齢が高くなることで新卒採用の機会を逃し、中途採用でも経験不足として評価されにくくなります。

アカデミック職の競争の激しさ

大学教員のポストは非常に限られており、博士号を取得しても研究職に就ける保証はありません。ポスドクを転々とする「ポスドク問題」は深刻で、安定した職に就けない研究者が多数存在します。

研究環境の厳しさ

指導教員との関係が絶対的で、パワーハラスメントや研究の方向性を一方的に決められるリスクがあります。長時間労働が常態化し、メンタルヘルスを損なう学生も少なくありません。

社会復帰の困難さ

長期間アカデミックな環境にいることで、一般企業で求められるビジネススキルや実務経験が不足します。博士課程を中退した場合、学歴的にも中途半端な状況になりがちです。

機会コストの大きさ

博士課程に費やす時間とエネルギーを、他のキャリア形成に投資した方が、より確実にスキルアップや収入向上を図れる可能性が高いです。

 

ただし、これらは一般的な傾向であり、明確な研究目標があり、リスクを十分理解した上での進学なら、また別の判断もあり得ます。

 

博士をとろう(2040博士人材3倍増計画)

「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」について

令和6年3月26日に文部科学大臣を座長とする「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」において、「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を取りまとめました。文部科学省としては、博士を目指したい方が安心して学修できる環境を整え、高い専門性と汎用的能力を有する人材として生き生きと活躍することを後押ししていきます。 https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/1278386_00002.htm

企業へのお願い

経済団体・業界団体等の長 殿
博士人材の活躍促進に向けた企業の協力等に関するお願いについて

博士人材は高い専門性や国際性、課題設定・解決能力などの汎用的能力を備えた高度専門人材であり、イノベーション創出にも貢献することから、アカデミアのみならず、産業界での活躍が期待されています。文部科学省においては、博士人材の強み・魅力を可視化し、社会の多様なフィールドで一層活躍を後押しするための取組を実施しているところです。

一方、現状では、博士課程修了者の進路として大学教員等のアカデミア志向が強い傾向があり、また、産業界においては博士人材の能力や強みが十分に意識されているとは言い難い状況にあります。

そこで、文部科学省においては、大学院教育改革の推進、博士後期課程学生への経済的支援やキャリアパスの多様化推進に着実に取り組んでまいります。加えて、「博士人材の活躍促進に向けた企業の協力等に関するお願い」をまとめましたので、以下の事項について会員企業をはじめとした企業の皆様に周知していただくとともに、御協力をお願い申し上げます。

1.博士人材の採用拡大・処遇改善
2.博士人材の採用プロセスにおける海外留学経験の評価促進
3.博士後期課程学生を対象としたインターンシップの推進
4.博士人材の雇用に伴う法人税等の税額控除の活用促進
5.奨学金の企業等による代理返還制度の活用促進
6.従業員の博士号取得支援
7.企業で活躍する博士人材のロールモデルの選定と情報提供
※各項目の詳細については別紙のとおり

博士人材の産業界での活躍を促進し、ひいては我が国の経済、社会の持続的発展を叶えるために、文部科学省として、企業の皆様と連携しながら、着実に施策を実行してまいります。御理解・御協力くださいますようお願い申し上げます。

令和6年3月26日
文部科学大 臣
盛 山 正 仁

https://www.mext.go.jp/content/20240326-mxt_kiban03-000034860_3.pdf

盛山正仁文科相は「私自身、博士を取得してステップアップになった。博士が、アカデミアのみならず、多様なフィールドで活躍する社会を実現するため、▽多様なキャリアパスの構築、▽大学院改革と学生等への支援充実、▽学生本人への動機づけ-という3つを柱とする具体的な施策をまとめた。今後、文部科学省としても率先して取り組み、産業界や関係省庁、大学等ともしっかり連携をしながら着実に施策を実行してまいりたい」と話す。

大学等 博士号取得者3倍に 文科省「人材活躍プラン」公表 2024.04.05 科学新聞

  1. 博士3倍プラン始動…ポスドク問題で根付いたネガティブイメージ払拭できるか 2024年04月10日 ニューススイッチ日刊工業新聞 約30年前の「ポスドク1万人計画」と異なるのは博士人材の需要を学術界の外に作ろうとしている点だ。
  2. 「求められる博士」へ改善要請 文科省、大学・産業界に 2024年3月26日 18:00 日本経済新聞 「博士人材活躍プラン」で、40年に人口100万人あたりの博士号取得者数を20年度比で約3倍の300人超にし、世界トップ級に引き上げる目標
  3. 文部科学省 2040年までに博士課程修了者「3倍」計画  2024年3月29日 https://cog-lab.net/ 「博士修了者の数を増やすこと」や「そのための環境整備」は本来「手段」のはずです。「増やしてどうしたいか」が「目的」であるはずですが、明文化されていません。… 無理に「人数を3倍だ〜!」とするより、今の環境でも志を持って進む人もいるのだから、本当に優秀な人にきちんと収入が入る仕組みを整えてあげてほしい。
  4. 前代未聞!?文科省が「博士人材活躍プラン」を発表!2040年にドクター3倍へ 2024.03.28 博士情報エンジン 文部科学省が、実際に先頭を切って博士人材の活用を進めています。2022年~2024年の文部科学省総合職採用者数に占める博士課程修了者の割合は、平均10.8%
  5. 「博士人材活躍プラン」でよぎる苦い過去|コラム:現場的にどうでしょう更新日2024/05/30黒坂宗久AnswersNews – 製薬業界で話題のニュースがよくわかる 今回もまた「博士号取得者を3倍にする」という目標だけが独り歩きしてしまわないか、心配になってしまうんですよね。… 文科省の今回のプランは博士人材を「社会全体の成長・発展をけん引することができる重要な存在」だとしています。私も本当にそう思います。人口減少を迎えた日本では、20年先、30年先の世界を見据えて知の水平線を広げつつそれを社会の成長や発展にどうつなげいくのか、議論と実装に向けた活動がさまざまなレイヤーでなされていなければならないと思っています。

博士人材活躍プランでニッポンは救えるか?!

https://peatix.com/event/4110113/

下のアンケート調査の自由記載(コメント)を読むと、現在のアカデミアの過酷さが良くわかります。一部を紹介します(自分と同じような意見を中心に)。日本の研究業界の現実が浮き彫りにされているので、是非、全部目を通してみてください。

「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」 意見書提出に向けたアンケート 集計結果(第1版) 回答期間:2024.4.10 – 5.10 回答者数:1531名

 

そもそも日本でも、1990年代以降に大学院重点化と言って文科省は博士号取得者の増加に努めてきたはずである。その結果、博士号取得後も就職できない者が大量に発生した。後輩は先輩の様子を見聞きし、博士課程進学を控えるようになっている。この失敗の分析を全くしていないために、同じ悲劇を繰り返そうとしているようにしか見えない。

毎度のことながら就職枠は企業頼みであり、他力本願である。また、博士の人材を増やす環境といっておきながら、地方大学には基盤となる設備の新たな導入や更新を文科省は渋っている現状にある。

現在30代後半から40代のポスドクの境遇が悲惨に見えるから。私は現在29歳であり、我々の世代に対する支援は拡充していると思うのだが、我々からみて「目標とするべき先輩」である世代(35-45歳)の方々の現状が悲惨に見える。

これまで「ポスドク1万人計画」で大量の博士人材を輩出したのに、博士取得後の進路について、文科省は有効なサポートをしてこなかった。そのような前例があるのに、「文部科学省も大学関係者・産業界の皆さんと共に取り組んでまいります。」と言われても、信用するのはなかなか難しい。

現在困っているいわゆるポスドク1万人計画世代(氷河期世代)の博士人材のことには触れられていない。まずは、ポスドク1万人計画で生みだされ、任期無しポジションにつけず薄給で生活し、結婚もままならないなど非人間的な生活を送らざるを得ない、40代前後の博士人材を活用するのが先だと考える。博士取得後のリアルな姿に夢がないのに、博士号をとりたい人が増えるわけがないと思います。

これらの取り組みを経て、企業が積極的に博士を採用するようになるまで何年かかるかによる。目の前の博士卒の先輩が良い企業に採用され活躍している様子を見れば、修士卒学生が博士進学を選び、たとえば10人の修士のうち9名が企業就職…

自身の経験から、企業等の採用側も博士学生に対して明確な価値を感じていないことは明らかであり、その意識を変革していくにはそれなりの時間がかかると考える。

日本は企業とアカデミアで必要とされるスキルや知識の乖離が非常に大きいため、さまざまな企業が博士号取得者を積極的に採用するとは思えない。

様々な分野での活躍推進もいいのですが、まずは博士取得後にアカデミアに残っている若手から特に中堅の研究環境を改善させて、「教員」の質と人数を増やすことが大事だと思います。結局は、博士課程で指導できる人と環境がなければ、博士の育成は不可能になると思います。まずはアカデミアの環境(お金と時間の確保)を良くしてほしいです。

文科省は各研究機関にいるポスドクや会計年度雇用職の研究者の業績をちゃんと調査したほうが良いと思います。ものすごい業績の方々がたくさんいます。まずはそうした方々にスポットライトを当てるべきです。若い学生さんたちはちゃんと現状を見て博士課程進学を避けています。

今回、文科省のプランをじっくりと読ませていただいたが、誰をどのように救いたいのか、全然、大学院産業界など少なくとも両サイドの現場の実態がみえていないと感じた。

https://drive.google.com/file/d/1OENzKk694dJeDfknrJJWxXn-Sy9Ixffe/view

 

応募書類の中でも厄介なのが「業績リスト」です。… 業績リストの提出フォーマットは、応募先によってバラバラです。単著と共著、査読の有無などの分類方法、新しい順・古い順などの並び順、個々の業績にひもづく著者名、タイトル、掲載誌名、発行年、巻号、ページ数の順序などが統一されていません。そして、ファイルフォーマットは謎のエクセル方眼紙だったり、1行ずれるとそれ以降の全てがずれるワードのテーブルだったりします。… 人気の職場には「募集人数1名」に100人以上が応募することもあります。そのため、高度な専門性を持った優秀な人材が、その専門性を全く生かさずに「コピペ職人」になりきって作った書類のほとんどは、応募先でシュレッダーにかけられることになるのです。

文科省「博士数を3倍に増やす」と言うが… 博士号取得者の“就職”が困難を極めるワケ 2024.04.28 https://otonanswer.jp/post/202081/2/

 

企業の動向・反応

研究職以外を含め博士人材の採用を今後増やす意向や計画を聞くと「特になし」が61・5%、「意向はある」が36・4%、「計画がある」企業は2・1%だった。理由を聞くと学位よりも学業を重視して採用を進めているという回答が最多だった。

文科省が掲げる「博士号取得者3倍増」に黄色信号、企業「採用増の意向なし6割」の背景事情 2024年08月22日 ニュースイッチ 日刊工業新聞