「 研究生活 」 一覧

植松努氏のTED講演『思うは招く』~「どうせ無理」「だったらこうしてみたら?」~

以下、動画の音声の書き起こしの転載です。見出し、太字下線強調は当サイト。 挨拶 はい、では みなさん、改めまして こんにちは。(こんにちは)緊張が ほぐれました。今からみなさんに時間を借りてお話を聞いてもらいます。それは 「思うは招く」っちゅう お話です。僕の母さんが 中学生のときに教えてくれた言葉です。思ったら そうなるよって意味です。思い続けるって大事です。僕は 今日のお話で、みなさんの中か 仲間が見つかったらいいやと思ってしますので、ぜひね仲間になってほしいです。   自己紹介 僕は今から47年前に生まれました。植松 努っていいます。僕は今北海道の真ん中へんにある赤平っていう町で生まれて初めて会社を経営しています。僕たちはそこで本当はリサイクルに使われるマグネットっていう機械をつくっています。でも そのかたわらで ロケットをつくります。僕たちは宇宙開発ができて、丸ごとロケットをつくれて 打ち上げできるようになって、そして人工衛星も丸ごと 飛ばせるようになって、そして世界で3つしかない日本には僕の会社にしかない、宇宙と同無重力状態をつくる 実験装置も持っています。どれも 売っていないから 買うことができません。でも 自分たちでがんばって つくりました。でも僕にとって宇宙開発は僕の夢じゃないんです。僕にとって宇宙開発は僕の手段にすぎません。   祖母のこと 僕は 今から47年前に生まれました。小さかった僕に ばあちゃんが 大事なことを 教えてくれました。僕のばあちゃんは 北海道の北にある 樺太という島で昔から 自動車の会社をやっていてがんばって働いて お金を貯めて豊かに暮らしたそうですでも 樺太は1945年 突然ソビエト軍が攻めてきてたくさんの人が殺されてばあちゃんは 自分が貯金したお金が全部 紙くずになったことを …

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大学院生やポスドクをいじめるボス

  2018/07/07    研究生活

大学院生やポスドクを自分のラボにせっかく受け入れたにもかかわらず、受け入れ後になぜかいじめだす教授(やPI)がいます。 「俺がボスだ、わかったか? 俺の言ったことをやれ。やらないなら、ラボから出て行け。」 “I’m the boss, get it? Do what I say or get out of my lab.” (3 Academic Advisors Who Will Ruin Your PhD Career cheekyscientist.com)(訳:当サイト) 「いじめを働く人」に分類される人たちが、それをいじめだと自分で認識することはほとんどない。彼らは、自分の行動には全く何の問題もないと信じているのだ。 People labelled as bullies rarely self-identify in the role, believing their behaviour to …

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研究者の結婚、研究者との結婚

研究者という職業は、パーマネントの職に就くまでは非常に雇用が不安定で、しかも長時間労働のわりに、恐ろしく低収入です。この経済的な不安定さは研究者の結婚を非常に困難な問題にしています。 さて、研究者はいつ、どこでどんな人と知り合って、どのような結婚をするのでしょうか?   研究者の結婚問題 結婚に関して研究者が抱える固有の問題点は、以下の論説で的確にまとめられています(太字強調は当サイト。全文はリンク先を参照のこと)。 近年の日本人初婚平均年齢が男性31歳,女性30歳であることを鑑みると,博士課程在籍時~学位取得後5年くらいが結婚適齢期である.ところが,仕事のうえでも同様の時期が勝負どきであり,常勤のポストを獲得するために必死に働く必要がある.そのため,ある程度思い切った決断を下さなければ婚期を逃しかねない.… 経済的自立がままならない状況では,結婚を考えるのは難しい.… 身分が不安定な状態では,将来にわたって家庭を支えていく自信がもてず,家庭をもつことに踏み切りづらい.… 結婚,出産,育児は一時的な研究活動の縮小を意味するため,生産性の低下を懸念する研究室主宰者は少なくないだろう.… (第17回 若手研究者の結婚を支える3つのこと 谷中冴子 生化学若い研究者の会キュベット委員会 ※実験医学2011年11月号より転載 実験医学Opinion) 5年後どうしているかが分からないという状況に置かれて、家族形成も躊躇せざるを得ないわけですからね。私の職場(医学部)ではポスドクで結婚している率は少ないです。同世代の医者と比べて、子どもがいる率も少ない気がする。ちゃんとしたデータはありませんが、回りを見ると30代で子どもがいるという任期付き助教の人はいません。「結婚はどうですか?」と聞いてみたこともありますが、「なかなか踏み出せません」と話していました。つまり職業として崩壊しつつあります。家族か研究かを選ばなきゃいけない、この研究者の道を選ぶなら私生活を犠牲にしなければいけない。これでは健全な職業とは呼べないのではないでしょうか。(職業として崩壊しつつある研究職 KOKKO 2015 Nov) 大学3年の彼氏が将来大学で研究職につくことを考えているようです。 私には詳しいことはわからないのですが、収入が安定している、とは言い切れず、しばらくは各地の大学を転々とするかもしれないと言われました。 安定するのは40代以降かもしれない、とも。 (研究者コミュ > 研究者と結婚  MIXI 2011年11月06日)   研究者の男性は結婚をどう考えているのか 周りを見渡せば、皆、子供を作ってアカデミアに残っている人は、パーマネントポストを取ってから作っている。パーマネントポストを取らずに子供を作るということは、研究を諦めるということと同義だ。(■研究者は結婚がこわい はてな匿名ダイアリー 2017-03-25)   適齢期もしくは適齢期を過ぎた独身男性研究者は結婚をどう考えているのか でも出会いもないし、出会いの機会を作る気もないし、そもそも独り身が楽だし・・・。こういうことを言っている人間はまず結婚できないのですが、そういう人間は周囲にたくさんいます。それこそ上は50歳前後まで。(研究者ってだいたいいつ頃結婚するのが普通なのですか? YAHOO!JAPAN 知恵袋 2012/1/30 19:40:54)   研究者はどこで配偶者と出会うのか? 男性の大学院生やポスドクの数が多く、秘書やラボテクニシャンの多くが適齢期の女性であったラボでは、自分の知るだけでもラボ内で5組が結婚しました。 出会いのパターンは大きく分けてこの二つ。 ①  大学時代に出会う。この場合、相手は同じ学問分野(同学科の同級生)、同趣味(サークルで出会う)、あるいは別学部や別学部(教養科目や友人を介して)だと考えられる。 ②  研究室で出会う。相手は同じ分野の研究者。あるいは研究補助員・テクニカルスタッフ・秘書。(研究者同士の結婚について。 aprilone78 …

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マレーシアの日本人大富豪に学ぶ研究への態度

『マレーシア大富豪の教え』(小西史彦 著)は、ビジネスパーソン向けの内容だと思いますが、高校、大学時代の実験や研究室に関するエピソードがあって、大変興味深いと思ったので紹介します。(長いストーリーの筋が分かる程度に転載し、割愛部分は… で示した) 高校の生物クラブで あるとき、プランクトンを顕微鏡で観察してスケッチすることになりました。ところが、私はスケッチがヘタで、どう見ても実物とかけ離れている。… 「だったら顕微鏡で実物を撮影してやろう」と思い立ちました。… 当時はまだ顕微鏡撮影は一般的ではありませんでしたが、一眼レフにアダプターを取り付ければ撮影は可能。… 今のカメラのようにオートフォーカスではないので、シャッター速度や絞りなどは試行錯誤を繰り返すほかありませんでした。だから、夏休みも学校に通って、無我夢中になってデータを延々と取り続けました。徹底的に「数」をこなしたのです。そして夏休みも終わりごろようやく撮影に成功。… 学校でも大評判を呼びました。 … 顕微鏡撮影などやったこともありませんでしたが、徹底的に撮影データを取り続ければ誰でもできる。そう思って、延々とやり続けることで、誰もやったことのないことに成功したのです。未経験のチャレンジであっても、「数」をこなせば成功できることを学んだ貴重な経験でした。(p59~p61)   大学の写真部で コンテストに応募することが決定しました。… 写真は大好きですが、正直、才能はそれほどないとわかっていました。… 多少腕が悪くても、特徴のあるアングルを確保できればチャンスがある、考えたわけです。… 夕方から明け方まで火の見櫓に陣取って写真を撮りまくりました。… 陽が沈むときや夜が明けるときには、秒単位で光の具合が変化していきます。才能のない私が、狙ってベストのシャッターチャンスをとらえられるはずがない。だから、とにかく「数」を撮ったわけです。… すると、1000枚のうちに2~3枚くらいは奇跡的に美しい写真があるのです。… なんと大学連盟コンテストで金賞を受賞。平凡な人間であっても「数」をこなせば、圧倒的な「質」を生み出すことができる。このとき、私は、この真理を実感したのです。(p61~p63)   大学の研究室で 4年生になってから研究室に入るのが普通なのに、私は3年生の夏休みから来るように指示されました。… 最初に任されたのは「洗い屋」の仕事。朝から晩まで、ひたすら機材を洗う役割です。… 「ビーカー洗いの一流になってやる」と思って、ピッカピカに磨き上げましたね。それだけではありません。ありとあらゆる雑用を頼まれました。 … まさしく「使い走り」ですが、文句ひとつ言わずにこなす毎日でした。すると、だんだん頼みごとが変わってきました。「ちょっとメシ食べてくるから、この実験見ておいてくれ」 … 「この実験は一晩中やる必要があるが、大事な用事があるから、小西、やっといてくれ」 … 3年生の夏休み中に研究に着手できるのは、異例中の異例。… 実験の仕方からレポートの書き方まで手取り足取り教えてもらうこともできました。 … これはどの社会でも通用することです。要するに、「先輩にかわいがられなければしょうがない」ということです。そのためには、「下積み」「下働き」は非常に有効なのです。どんな頼み事でも、イヤな顔ひとつせずに笑顔でやる。しかも、頼まれた以上の成果をお返しするつもりでやる。すると、さらに頼まれます。そうやって頼まれたことを全部こなすうちに、信頼されるようになる。かわいがってもらえるようになる。そして、自然とチャンスが舞い込んでくるのです。これは、世界中どんな場所でも変わらない真理です。間違っていけないのは、先輩に媚びる必要は一切ない、ということです。(p69~p71)   参考 小西史彦 マレーシア大富豪の教え ダイヤモンド社 2017年4月5日発行 マレーシア大富豪の教え DIAMOND online 第1回2017.4.10~第30回2018.2.3

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ラボ報告会で発表するデータがない時

ラボでは定期的にラボミーティング(プログレス、報告会)が行われ、大学院生やポスドクは研究の進捗状況をボスや他のラボメンバーの前で発表するのが一般的です。さて、このラボミーティングですが、いいデータを見せられれば良いのですが、実験なんて大抵の場合期待はずれの結果にしかならないことが多いわけです。そんなときに、どのようにプレゼンを行えばよいのでしょうか?また、研究の原動力、推進力となるようなラボミーティングとはどのようなものであるべきなのでしょうか?   ボスからの期待 報告会にて。 教授「なんでこんなデータが少ないんだ、いままで何してたんだ?」 学生「すいません、あまり学校にきてませんでした」 教授「なぜこないんだ?これでは卒業できないよ」 学生「…..研究室に馴染めなかったです」 教授「…..じゃあ来年は研究室を変えましょうか」 ww — しょーーた (@wish_on_stars) 2016年1月29日   ラボミーティングは誰だって気が重い ラボミーティングのプレッシャーで大変な思いをしているのは、自分だけではないんだと知るだけでも、少しは気が楽になります。 あぁ、もうまた月曜だ、ラボミーティングで見せるデータが全然無い‥ Ahh another monday, another lab meeting with very little data to show… @Genyi1681 4:52 – 2010年1月11日   ラボミーティングで見せるデータがほとんど無い=ツライ時間 lab meeting with very little data …

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任期が切れた助教はどこへ行くのか?

ツイッターなどで話題になっている、はてな匿名ダイアリーの記事の一部を抜粋して紹介します。全文は引用元サイトでごらんください。 周囲のパーマネントの職についている人と比べても、むしろかなり研究者としての能力を発揮しているにもかかわらず、任期付き職であるがために、去らざるを得ない人が多いのではないでしょうか?   講義だって持ったし学生の指導だってやった。自分で外部資金取ってきて、論文だって毎年筆頭をひとつは出したさ。 … 公募もずいぶん出した。北から南、東から西。ときには海の向こう。渾身の研究計画を書いて、業績欄には年齢を超える数の論文をならべた。10にひとつは面接に呼ばれた。その都度イチから推敲したプレゼンを準備し、見知らぬ土地で熱く語った。 … だけども、内定の声はかからなかった。 … 多くの先生方に言われたのは「何とかしてやりたい気持ちはあるが…こればかりは」というやつだ。 … 学生は言ってくれたりもする。「先生に見てもらえて良かった」と。 … こうして任期切れ助教は大学を去る。次にどこにいくのかは、僕だって知らない。 (引用元:任期切れた助教はどこにいくの はてな匿名ダイアリー anond:20180326180513) この記事に関するネット上の感想などをいくつか紹介します。 知っている先生の中で、金持っている人に電話しろ。会社にも。そうすれば誰かが誰か知り合いを見つけてくれる。(anond:20180326180513) アラフォー特任助教です。僕もこの年度末で任期満了です。新着論文レビューにも書いたことがあります。留学先でも論文を出しました。グラントもとってます。でもアカデミアからリタイアです。… 日本でも海外でもアカデミアの職が見つかりませんでした。… 現在のアカデミア研究業界はおかしすぎないですかね?(anond:20180326180513)   このアンケートを見ている皆さんは、「任期切れで研究職・大学教員職を失ってその後無職or専業非常勤講師orフリーター」などの不安定なキャリアに陥った人を — TJO (@TJO_datasci) 2018年3月30日 参考 「博士」に未来はあるか—若手研究者が育たない理由 (仲野 徹 nippon.com 2018.03.14) 博士課程を出た先輩がなかなか任期なしポストに就けない事態を目の当たりにする若者が、博士課程への進学をためらうのは当然のことだろう。 無題 研究者の声 (BioMedサーカス.com 2012年6月21日更新) 大学院での研究では同期よりも先輩よりもimpact factorの高い雑誌に論文が掲載された。これまでの研究室の歴史の中で自分の論文が一番高いimpact factorだった。しかし、自分だから当然の結果だと思っていた。そのときは、挫折などは凡人が感じるものだと心の底から信じきっていた。雲行きが怪しくなったのは、某財団から奨学金を獲得して海外に留学してからだった。奨学金も特に苦労せずに獲得できたため、海外のLabで自分が研究すれば2年ほどでCellやNature、Scienceに論文が出るものだと思っていた。

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現代ラボ用語の基礎知識

ラボでは当たり前に使われている言葉でも、一般の人には新鮮に響くことがあるようです。そんな、ラボ特有の言い回しをまとめてみました。(生物系のラボ。随時追加、変更あり) あ アクセプト【accept】投稿した論文が受理(掲載許可)されること。「リバイスに1年もかかったけど、やっとアクセプトされたよ!」「おめでとう!」 アクティビティ【activity】いい論文をコンスタントに出している状態。「あのラボはアクティビティが高いね。」 あてうま【当て馬】採用される人が予め決まっている公募の面接に呼ばれる他の候補者のこと。「東○大に面接に呼ばれたんだって?」「どうせ当て馬だと思うけど、しっかり準備して行くよ。」 あとがない【後が無い】①研究職の任期が切れる寸前だが、次の職がまだ決まっていない状態。「この論文、絶対通ってくれないと。俺、後が無いから。」 ②出すジャーナルを下げすぎて、もうこれ以上下げられない状態。 「サイレポにも蹴られて、もう後が無いよ。」「大丈夫、ジャーナルなんて、ほかにいくらでもあるから。」「いや、俺もう、後がないから。」 あれ、どうなった?【あれ、どうなった?】何も考えていないボスが、学生に進捗状況を聞くときに使う、いい加減な言葉。「おい、あれ、どうなった?」「今、実験している最中です。」「おお、そうか!」 「あれ、どうなった?」「あれってなんですか?」「あれだよ、あれ、ほら、その‥。」 い いいしごと【いい仕事】雑誌のインパクトファクターが、その雑誌の個々の論文の価値を示すものではないという批判は常に存在するが、現実的なこととして、インパクトファクターの高いジャーナルに出た論文や人を高く評価する傾向が多くの人に見られる。そのため、「いい仕事=いい論文」と、同義語のように用いられることが多い。「これはきっといい仕事になると思うよ。」「彼は凄くいい仕事をしていてね。」 いいとこねらう【いいとこ狙う】トップジャーナルへの掲載を目指すこと。「これなら、いいとこ狙えるんじゃない?」 イエローチップ【yellow tip】ピペットマンで200マイクロリットルまでを測りとるためのチップ。もともと純正のものは黄色だったことから。他社製品であろうと、色が何色であろうと、イエローチップと言えばこのサイズのチップのことを意味する。「昔は、貧乏なラボでは、イエローチップを洗って再利用していたんだぞ。」「昔は、ラボに新しく入って最初の仕事は、イエローチップを(ラックに)詰めることだったんだよ。」「いつの時代だよ?」 いきのこる【生き残る】アカデミアにおいて大学教員などのパーマネントの研究職を得ること。あるいは、任期付きであっても順調に次の職を得るか任期更新が行われ、コンスタントに仕事ができている状態。サバイブする、と同義。「なんとか生き残ることができた。」 「もう自分は生き残れないと思う。」 「今の時代、生き残るだけでも大変だね。」 いちゃもん【イチャモン】投稿論文に対する差読者のコメントの中で、差読者が、実行不可能な実験などを著者に要求してくること。「(査読コメントに目を通した後、)こんなの、イチャモンだよ!(怒)」 いっぱつアクセプト【一発アクセプト】リバイスを経ることなく速やかに投稿論文が受理されること。「ジャーナル下げたら、一発アクセプトだった。」 いわれたことだけ【言われたことだけ】①最近の若者が、言われたことだけしかやらないこと。②論文投稿中の研究者が、リバイスの際に、差読者に言われたことだけしかやらないこと。「原稿の修正や追加実験は、言われたことだけにしといたほうがいいよ。」 インパクトファクター【impact factor】雑誌のランキングを決める数値指標で毎年算出される。「PLOS ONEのインパクトファクターって今いくつくらいだっけ?」 う うえから【上から】少しでもインパクトファクターの高いジャーナルに論文を出すことを目的として、駄目もとでトップジャーナルからから順番に投稿を試みること。最初にネイチャーやセル、サイエンスのどれかに投稿し、リジェクトされた場合には、同じ出版社の姉妹紙でもう少し通りやすいところや、あるいはインパクトファクターなどを考慮して他の出版社の学術誌に、ランキングを下げながら順にトライしていくこと。 「(この仕事、)どこに出すの?」「上からトライしてみようかな、と。」 うつくしい【美しい】研究者が用いる場合には、美しい女性でも、美しい絵画でもなく、美しい「ストーリー」を持った研究成果を指すことが多い。「今週のネイチャーのあの論文、美しいストーリーだね。」”Beautiful work! Congratulations!” うぷす【Oops!】オッと。アメリカ帰りの研究者が、何かちょっとした失敗をしたときに思わず発してしまう言葉。英語がさほどしゃべれるようになっていなくても、感情を表す言葉だけは、なぜか口をついて出てくる。ただし、発音は日本語化している。「うっぷす。(試薬を)入れる量、間違えた!」 え えいぶんこうせい【英文校正】論文原稿の中に、ネイティブに意味が取れない箇所がないかチェックすること。「違う意味に直されちゃったよ。」「誤解される表現だったんじゃない?」 エディターキック【editor kick】査読にまわされずに、編集者や編集部の判断で蹴られること。「だめもとでネイチャーに出したら、あっさりエディターキックを食らった。」 エネルギー【energy】研究を行なうために必要な情熱やエネルギーのこと。「ボスと話をすると、エネルギーを吸い取られちゃうなあ。」 エラーバー【error bar】平均値を表す棒グラフなどにおいて、標準誤差や標準偏差などを示した線分のこと。通常は、統計処理ソフトで自動的に計算・描画が行なわれる。例外的に、東京大学医学部においてはエラーバーの作成は手作業で行なわれるのが通常である(出典)。「エラーバー、もっと短くならないの?」 えぬ【n】実験サンプルの例数。「nを増やせば、有意差出るかも。」 エタチン【エタ沈】エタノール沈殿の略。DNAの精製過程で、塩とエタノールの混合液中でDNAを沈殿させるステップ。「行こうよ。エタ沈で止めておけばいいじゃん。」 エッペン【Eppendorf tube】エッペンドルフチューブの略。生物系のラボで最も多用される1.5mlチューブのこと。本来はエッペンドルフ社の製品を指すが、高価なため安価な他社製品を使うラボが多い。しかし、どの会社の製品であっても1.5mlチューブのことをエッペンと呼ぶことが通常になっている。「エッペンちょっと分けてもらっていい?」「エッペンなくなりかけているから、次、注文しておいて。」「このラボ、エッペン、エッペンドルフのを使ってるんだ?金持ちだね。」 お おかね【お金】研究費のこと。「あのラボはお金がないから、(そこに進学するのは)やめといたほうがいいよ。」 「今年はお金があまりない。」 「金持ちのラボ」 …

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2017年10月16日学振の結果が通知される

学術振興会特別研究員(学振)の審査結果が今日発表されました。面接試験免除での合格、不合格、面接試験へ進む、の3つに分かれたようです。 日本の研究の「今」を垣間見ることができるツイッターをいくつか紹介します(随時追加削除入れ替える可能性あり)。 本日発表 そうか、今日は学振の発表か。 From: ZoZomiK0222 at: 2017/10/16 18:36:24 JST Re 公式RT 今日は学振発表デーだったのね。From: SSeiya60260 at: 2017/10/16 14:32:58 JST Re 公式RT うああ..学振の日だったのね ううううう From: yokonozo at: 2017/10/16 15:14:47 JST Re 公式RT 学振の結果が出たらしくて重い空気が広がってる From: suzutomo1020 at: 2017/10/16 15:38:26 JST Re 公式RT 結果を知ることに対する恐れについて 学振結果発表でメール来てるけど怖くて開けられない From: rarudosiori at: …

OIST職員ダイバー潜水事故の報告書が公開

  2017/07/14    事故・安全管理, 研究生活

沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究ユニット(准教授がPI)が推進する沖縄海洋観測システム構築のために、2016年11月に流向流速計の海底設置作業を行っていたOIST職員の潜水士が行方不明になった事故に関して、沖縄科学技術大学院大学潜水事故対策外部検討委員会の調査報告書が公開されました。 6月にOISTのピーター・グルース学長から職員宛てに送信された外部調査委員会報告書のサマリーおよびOISTの対応を以下に示します。外部調査委員会の報告書全文はこちらから閲覧いただけます。(OISTダイビング事故:今後の歩みについて 2017-07-11) また、この報告を受けて、OISTは2017年7月12日に記者会見を開き、潜水作業の安全管理に不備があったことを認めました。 RBC THE NEWS「潜水事故 OISTが謝罪」2017/07/13   行方不明になったOIST職員のダイバーの方は、OISTのウェブサイトを見ると、OIST内の研究ユニットの一つで博士研究員としての研究歴があり、研究者から研究支援職へ転身されていたようです。 しかしなぜこのような事故が起きてしまったのでしょうか?直接の原因は不明ですが、事故がいつ起きてもおかしくないような安全管理面の不備があったこと、そもそもOISTが安全管理を徹底させられるような組織構造を持っていなかったことを報告書が指摘しています。 5.6 結論 海底で潜水作業者Mに何が起こったかは不明であるが、以上の議論から本事故対策検討委員会として、今回の潜水事故は、自然の脅威が原因の不可抗力による回避不可能な事故ではなく、杜撰、自己過信、準備不足な潜水計画と、それを検証せず任せきりにしたプロジェクト進行を主たる要因とし、併せてそれらを助長する方向に働いた組織管理により生じた、回避が十分に可能な事故であったと結論付ける。(報告書38ページ)   当日の作業内容と事故が起きたときの状況 二人のダイバーが予定していた作業に関して (2)作業目的 今回作業は、沖縄海洋観測システム設置場所付近にある伊江水道において、一定期間(約一か月)の流向流速を計測するために、ブイ一体型係留装置という浮力体の中に流向流速計を収めた機械を船上から投下する作業と、水深約60mに2名の潜水作業者がそれぞれ流向流速計と架台を運び、海底で架台の上に流向流速計を設置、固定する作業の二つを実施するものであった。(報告書9ページ) 事故が起きたときの状況が報告書に説明されています。 2016 年 11 月 14 日 ‐ 予定通りに大学を出発。 – 移動中の車内にて計画の再確認、体調確認(口頭)実施 ‐ 本部到着後、若干前倒しで、全て予定通りに作業進行。 ‐ 水面ブイの状況から若干の流れを確認も、十分に作業出来る環境であり時間的にも潮が緩んでいく方向のため、作業可能と判断し、潜水作業者Bが架台、潜水作業者Mが流向流速計を持ち、潜水開始。 潜水作業者Mは、水面ブイからブイ一体型係留装置上部の中層ブイに至るロープを確保することに失敗し、浮上。潜水作業者Mは、作業船につかまって潜水位置まで戻り、再潜水。 【潜水作業者B、M1回目の潜水】リブリーザー使用(添付資料 5、6) 10:12 頃 両潜水作業者が潜降を開始してすぐ、潜水作業者Bが後ろを振り返ったところ、潜水作業者MはOKサインを返し追随。 10:15 頃 潜水作業者Bは中層ブイと水面ブイをつなぐロープを掴み、ロープ沿いに潜降。水深20-25m付近の中層ブイに到着した時点で、振り返った時に潜水作業者Mが確認できず。潜水作業者Bは潜水作業者Mがロープにたどり着けず流されてしまったのか、ロープにたどり着けずそのまま潜降してしまったのかが判断できず、一人で潜降している可能性を想定して、一人で潜降。 10:17 …

海外出張の保険料を科研費から支出?

  2017/07/03    研究生活, 科学行政

海外出張のときの保険料は高額で、かなり懐が痛みます。ですから、学会発表や研究目的で行くのになぜそこは自腹を切らないといけないのか?という疑問、不満を持つ薄給の研究者は多いと思います。 ツイッターの議論をみると、海外出張に際して科研費による保険料の支出を認める大学や研究機関が結構あります。個人的なことなので科研費は使えませんという事務方の主張は、ローカルルールかもしれません。 ちゃんと確認したら、勤務校では、科研費を含め、いずれの予算でも旅行保険の加入を認めない運用してるとの回答を会計課から得たので、はてさてどうしたものか考えてるところ。 https://t.co/VJ8JVjuRnt — 吉田光男, Ph.D.; bot (@ceekz) 2017年7月15日 科研費で国際学会行く時の保険払えたのか…これまでずっと自腹切ってた… https://t.co/4ifLIHh0nG — Kensuke Nakata (@cyclosa_sp) 2017年6月14日 海外の学会に参加するのに、「旅行保険は科研費の対象外」と事務から言われたのだが、納得できない。普通なのか? — Kazuaki (@KazuakiKuwahata) 2017年6月30日 そういえば、早稲田の研究者が海外に出張する場合、早稲田指定の保険に入るなら科研費で支払えると聞いた。大学の事務に直接確認したわけではないが、これが本当なら、妥当な線だろう。 — Hiroki MORI (森 裕紀) (@HirokiMori) 2017年6月17日 科研費で保険料が払えるみたいでよかった。 ただ、文科省のいう高額になりすぎないように適正にはなかなか微妙。 各研究機関で基準作っててきとうにやってね、ということでいいのかな。 夫にきいたら「科研費がもらえる人の贅沢な悩みかもしれないよ」と。 そりゃない人はそもそも全部自腹…。 — じゃん姉 (@rosysea22) 2017年6月15日 科研費の直接経費は研究者につくお金で、直接経費の管理等のために研究機関側につくお金が間接経費。研究者の保険等は直接経費から支出するのに(間接経費からの場合は交渉があるかな)、なぜ研究機関側が出し渋るのだろうか…。不正使用を防ぐためなら、御門違いであるし… …