研究者と任期切れ

国立大学の研究者はテニュアトラックで無事にテニュアを取らない限り、任期があって10年で雇止め(正確には雇止めとはみなされず、任期満了に過ぎない)の憂き目にあいます。

もちろん任期が切れる前に次の職を探せよという話なのですが、現実問題、次の職がちゃんと得られるのはよっぽど幸運な人々であって、任期が切れて万事休すという状態になっている人が多いと思います(肌感覚)。

自分も、自分が研究代表者として獲得した研究費も十分にあり、研究成果もひとつの内容で連続的に出ており次の論文ネタも良いものがありましたが、任期切れ目前のため、次の論文が仮に出てももう任期切れのタイミングには間に合わず失職するというところまできてしまい、最後は研究どころではなくなり公募への応募などの就職活動に明け暮れ、そんな就職活動も手応えゼロのまま万事休しました。

 

任期が切れるということ

  1. 任期切れの足音 2017-07-16 Pentaroの日記
  2. 大学教員の任期切れ(雇止め)の通知はどんなふうに来るのか 最終更新日:2019年4月2日 青木宣明のブログ

 

参考

  1. 若手研究者の任期制雇用の現状 特集●研究者のキャリアと処遇 小林 淑恵 (文部科学省 科学技術・学術政策研究所 上席研究官)日本労働研究雑誌 No.660/July2015
  2. 若手研究者「任期つき雇用」増加で「才能の無駄遣いを強いられている」 渡辺豪2018.2.23 11:30 AERAdot.
  3. 若手研究者 コロナ禍で苦境 2020年5月29日 公明党ニュース
  4. 早稲田大学「教員公募の闇」書類選考で落ちた男性が訴訟を起こした 選考プロセスが不透明すぎる 田中 圭太郎 2019.1120 ismedia