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目に優しいデジタルペーパー(電子ペーパー)製品比較 今から買うならコレ!

自分は普段、ソニーの電子ペーパーDPT-RP1でPDFの書類を読んでいますが、文書が表示された状態で電子ペーパーを机の上に置いておくと、知らない人が見たとき「紙かと思った。」という驚きの声を上げます。それくらいパッと見が紙のようです。実際、ペンでの書き味も紙に似せられています(つるつるでなくざらっとした感じがある)。長いことお世話になってきたソニーの電子ペーパーDPT-RP1ですが、最近、電源ボタン部分が怪しくなってきました。枠の部品が少し浮いてるせいで、電源ボタンが陥没気味で押しにくくなってしまったのです。そろそろ買い替えどきかなと思います。

白黒の電子ペーパー

カラーの電子ペーパーがあれば即買いですが、残念ながら市場にあるのは白黒がほとんどです。

ソニーの電子ペーパー

ソニーストアではも販売終了していますが、アマゾンではまだ売られています。

  • ソニー DPT-RP1 A4サイズ 重量:349g 実売価格:99,800円(アマゾン

ソニーが電子ペーパーから撤退するのは非常に残念なことです。今後カラー化すればさらにマーケットは拡大するだろうに。PCのモニタは目を痛めるので電子ペーパーがいい。論文を読むのでA4がいい。書籍や資料なども多量に読みたいし、手書きメモも取りたい。そんな研究者にとっては素晴らしいツールだと思うのですが。研究者は、本当に仕事に役立つなら研究費で電子ペーパーを買うので、一般消費者には買いにくい高額な価格設定であっても売れると思います。

Adventures with SONY Digital Paper Constructive criticism  I maintain this list because the SONY DPS has quite literally changed the way I work for the better, and I have become fully committed to helping SONY produce the best possible second version of this device.
https://www.phys.hawaii.edu/~kcroker/sonydps/#wishlist

電子ペーパーSONY DPT-RP1は数学者にとって便利な道具ですが, …
How to Use SONY DPT-RP1 on Linux(SONY DPT-RP1をLinuxで使う方法)

Here we introduces a python command tool dpt-rp1-py to operate DPT-RP1 on Linux.
Everything About DPT-RP1 When Using LINUX

もう先がない製品を買うのもいやなので、別のメーカーの電子ペーパーを探してみようと思いました。現行品があるのは、富士通のQUADERNOくらいしかなさそうです。写真で見る限り、見た目はソニーとほぼ同じ。

富士通 QUADERNO クアデルノ

クアデルノは楽譜を見るのにも使えるみたいです。bluetoothのフットペダルで譜めくり可能。これは、便利層。ソニーの電子ペーパーを長いこと使ってきましたが、譜面を見るのに使おうという発想がなぜか浮かびませんでした。

  • 楽譜に書き込み 楽器演奏のポイントを楽譜に書き込み A4サイズの大画面なので楽譜の大きさにも最適です。楽譜の細部までクッキリと見えます。練習中に気になったポイントや指揮者の指示などを手書きで書き込むこともできます。

論文を読むならA4サイズが必須なのですが、ソニーも富士通も白黒というのがネックです。ところで、電子ペーパーもカラー化の波が来ています。

上の記事を書いたときはまだ発売前でした。その後発売されたようですが法人向けに販売のみであり、2024年8月現在、まだ個人消費者向けの市場に出てないみたいです。

カラーの電子ペーパー

Linfiny

個人消費者のニーズがあるのに、法人向けのみの販売に限定されているのは、残念。商品を開発した株式会社アイオイ・システムは、物流の会社でそもそも個人消費者向けの商品をつくっている会社ではないからというなのでしょう。

電子ペーパーの書籍リーター

Onyx社

自分もOnyxという会社名もBOOXという製品名もあまり馴染みがありません。

残念ながらOnyxって聞いたことがない人が多いんじゃないでしょうか。残念、というのはここ数年、Onyxはメジャーなブランドが恥ずかしくなるくらいすごい機能・性能の電子書籍、電子メモデバイスを作り続けてるんです。

Kindleも他のアプリも入れられる電子書籍リーダー「Onyx Boox Leaf 2」 2022.12.06 20:00 26,845 author Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]( 福田ミホ )

Onyx社のBOOXの製品も気になります。電子ペーパーというより書籍リーダーという触れ込みで、その分、重量も他社製品より重め。ソニーの349gの電子ペーパーは知らない人にも持ってもらうと「軽い!」という反応が多いです。キンドルスクライブは433gですが、正直、「重い」と思います。10.2インチという小ささなのに433gもあると、電車で手で支えて持つとき「重くて面倒」という気持ちになります。重いと思うかどうかは「サイズに対して」という部分も入ってくるので、13.3インチ(A4サイズ)だと、こんどは「大きくて重い」という印象になりそう。現物を触ったことがないのでなんとも言えませんが。何と比べるかにもよるので、1kgを超えるノートPCと比べれば「軽い」と思うでしょう。

  • BOOX Tab X GPU搭載13.3インチ電子書籍リーダー Androidタブレット OS:Android 11 メモリ:6GB 価格¥148,000 A4サイズ13.3インチ 重量:560g (アマゾン)(sktnetshop.com

自分は普段アマゾンのキンドル書籍を買って読んでいるので、キンドルが読めない電子書籍リーダーはまったく自分には不向きです。BOOXでキンドルが読めるならBOOXが「次に欲しいものリスト」のトップにきそう。メモリ6GBというのはちょっと少なくて不安があります。外部メモリも使えなさそうなので、ヘビーユーザーだと容量が不足しそう。

 

アマゾンキンドルスクライブ

アマゾンキンドルはキンドル書籍が読めて、電子ペーパーとしても使えます。しかし一番大きい画面でも10.2インチのサイズしかないのが、電子ペーパーでA4サイズの資料を読みたいには不満なところ。A4サイズのPDFをもちろん10.2インチのモニター上に表示はできますが、やはり文字が小さくなるので、若い人はともかく年齢が高い人(老眼が始まっている人)にはつらいでしょう。

キンドル書籍は図や写真が載っている場合はカラーのものが多いですが、キンドルスクライブは白黒の電子ペーパーE-inkを利用した製品なので、白黒でしか表示されません。これも残念なところ。

  1. Kindle Scribe キンドル スクライブ (64GB) 10.2インチディスプレイ 手書き入力機能搭載 プレミアムペン付き 販売価格例:59980円(アマゾン

 

自分が欲しい電子ペーパー・電子書籍のスペック

A4サイズの電子ペーパーと10.2インチサイズのアマゾンキンドルスクライブの両方を持ち歩くのは面倒なので、個人的には、

  1. A4サイズ(13.3インチ)の画面で、
  2. 色鮮やかなカラーの、
  3. メモリは本体数百GB以上で、外部メモリも大容量のマイクロSD(500GBや1TB)が使える、
  4. 軽くて上部で持ち運びしやすい重量が400g以下で、
  5. リアルな紙とペンの書き心地の、
  6. PDFのやりとりをいちいちUSBケーブルをつながなくていい、
  7. できればPDFだけでなく他の電子書籍のフォーマットや、マイクロソフト・オフィスのワードファイルまで読める、
  8. 電池が長持ちする(2週間以上はもつ)、
  9. ペンのほうは充電不要な、
  10. ページめくりがなめらかで、1000ページ超の書籍でも読みたいところがすぐに探せる(前回読んだところ、付箋をはったところ、しおりを挟んだところ、書き込みしたところ、ハイライトしたところ、線を引いたところ、検索した結果など)、
  11. アマゾンキンドルスクライブもしくはキンドル書籍が読める電子書籍リーダー

が出てきてほしいです。

 

電子ペーパーのPCモニター

電子ペーパーは「紙」の代用だけでなく、PCモニタの代用としても使う製品も市場にあるようです。

  • BOOX Mira,13.3インチ EInk 電子ペーパーディスプレイ(アマゾン在庫なし)
  • 13.3inch E Inkモニター 1134,489円(アマゾン