Category Archives: 科学行政

“量子コンピューター”開発成功のイムパクト

ImPACT(内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム)のプレスリリースおよび報道によると、初めての国産量子コンピューターの開発に成功したとのことです。

内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の山本 喜久 プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 鵜浦 博夫 以下、NTT)NTT物性科学基礎研究所 量子光制御研究グループの武居 弘樹 上席特別研究員、本庄 利守 主任研究員らのグループ、情報・システム研究機構 国立情報学研究所(東京都千代田区、所長 喜連川 優 以下、NII)情報学プリンシプル研究系の河原林 健一 教授、加古 敏 特任准教授らのグループ、および東京大学(東京都文京区、総長 五神 真)生産技術研究所 合原 一幸 教授、神山 恭平 特任助教らのグループは、光の量子的な性質を用いた新しい計算機「量子ニューラルネットワーク(QNN)」をクラウド上で体験できるシステムを開発し、2017年11月27日より公開いたします。

 

量子コンピュータを実現するハードウェアとしては、ゲート型、アニール型、ニューラルネットワーク型の異なる3つのアプローチがあります。インターネットを介して実機を体験できるクラウドウェブサイトとしては、IBMがゲート型15ビットマシンを、D-WAVEがアニール型2000ビット、12000結合マシンを今年に入って次々と公開しています。また、Googleも来年春にはゲート型49ビットマシンを公開する予定です。今回、日本から公開されるニューラルネットワーク型2000ビット、400万結合マシンは、世界最大規模の量子コンピュータであり、これまでの限界を30倍以上拡大した2000ビットまでの組み合わせ最適化問題が解けます。(山本 喜久 ImPACTプログラム・マネージャーのコメント 量子ニューラルネットワークをクラウドで体験 ~量子を用いた新しい計算機が使えます~JST 平成29年11月20日

スーパーコンピューターをはるかにしのぐ性能が期待される次世代のコンピューター、「量子コンピューター」の初の国産機の開発に成功したと国立情報学研究所やNTTなどのチームが発表しました。(初の国産量子コンピューター 無料公開 NHK NEWS WEB 11月20日 19時14分

 

しかしながら今回の成果を「量子コンピューター」と呼ぶことに関して、インターネット上で異論が湧き起こっています。

研究者としては「量子コンピュータ」とは呼べないものを研究者が「世界最大規模の量子コンピュータを開発した」と言って大大的に広報したということ。報道が勝手に書いたとかなら、またマスゴミが、で済むんですが、研究領域が大切にしている言葉の定義を研究者自身が広報のために歪めて使うというのは、研究倫理の問題にもなるんじゃないかと思います。‥(中略)‥

ビッグデータ、人工知能、IoT・・・。量子コンピュータもそのうちのひとつのバブリワードなわけで、バブリワードを使ってプレスしたほうがPR効果が大きいという判断なんでしょうね。‥(中略)‥

なんだかアホらしい話ですが、最近の大学や研究機関のプレスリリースは研究者としての誠実さよりも、バズること、世の中にウケることが最優先になっています。(内閣府ImPACTの誇大広告広報と量子コンピュータの話 人間とテクノロジー 2017-11-21)

 

追記20171010

ついに、この研究成果の共同研究者もこれは量子コンピュータではないと認めていることが、毎日新聞により報道されました。

チームのメンバーの西森秀稔・東京工業大教授は毎日新聞の取材に「計算の一番本質のところで量子効果を使っていない」と話す。
共同研究者に名を連ねる井上恭・大阪大教授も「『これは量子コンピューターと違う』と言う人がいたら反論できない」と話した。
(「スパコン超え」国産コンピューター 「量子」命名に異論 集積回路、従来のまま (毎日新聞 2017年12月10日 東京朝刊))

2018年10月12日(金)学振採用者発表 審査結果が通知される

 

最新関連記事 ⇒ 2021年9月27日(火)学振採用者発表 審査結果が通知される

 

2018年10月12日(金)学振の審査結果が通知される

学振採用通知日に思うこと

しかし学振の特にDC、あれだけ手間かけて申請して審査して得られる待遇が生活保護レベルなのは正気の沙汰ではない。院生向けベーシックインカム制度とミックスして初めて意義がある制度だと思う。 0:22 – 2018年10月12日

学振DCの年俸240万円っていうのは,年間所定労働日数を255日として一日8時間労働で計算すると時給1176円. 東京都の最低賃金985円を下回るとかそんなことは流石にないのだけれど,学振は副業禁止・有給なし・社会保険料自腹(・大学によっては学費免除なし)となるので……. 0:53 – 2018年10月12日

学振10連敗は悔しいし、その3年があればどれだけ研究進められただろうかとか思うけど、学振採択されて任期中に立派な業績詰んだ優秀な若手研究者たちも未だにテニュアトラックでさえない任期付きをウロウロして渡り歩いてるのが現状だから退くも地獄進むも地獄って感じで救いがないよな。 5:06 – 2018年10月12日

学振落ちた人は世の中へ出るといいよ。世の中には君たちにお金を払ってくれる人がいっぱい居るから。そしてお金を貰ったら高級な焼肉か高級な寿司を食べるといい。色々とバカらしくなってくるから。  1:17 – 2018年10月12日

学振受かっても受からなくても、やることは変わらない。1:20 – 2018年10月12日

2018年10月12日付けで学術振興会特別研究員(学振)の採用の通知がありました。

平成31年度採用分特別研究員(PD,DC2,DC1)の第一次選考(書類選考)結果について(2018年10月12日)

  • 第一次選考(書類選考)の結果を平成30年10月12日付で、電子申請システム上にて開示しました。申請者は、自身の電子申請システムログイン用ID・パスワードで電子申請システムにアクセスし、選考結果を確認してください。
    ※申請者の電子申請システムログイン用ID・パスワードは本会では再発行できません。申請機関へお問い合わせください。
    電子申請システム:http://www-shinsei.jsps.go.jp/index2.html
  • 募集要項に記載のとおり、結果について郵送による通知は行っておりません。<面接候補の方>
    平成30年10月19日(金曜日)15時までに、電子申請システムにて面接の出欠についてご回答ください。(欠席する場合も必ずご回答ください。)
    なお、上記日時までに回答がない場合には、選考辞退として取り扱います。

(引用元:日本学術振興会

学振で今年から変わったこと

学振の審査結果発表を間近に控えた心境

学術振興会特別研究員(学振)採用者決定の通知が毎年10月中旬にありますが、待つ身にはつらいようです。

  1. 今年の学振DC/PDの結果発表はおそらく2018/10/15(月)。 ちなみに昨年は2017/10/16(月)、一昨年は2016/10/14(金)でした。 ?  19:19 – 2018年10月6日
  2. そろそろ学振の結果発表ですね。うちのボス曰く、「半年かけてつくった申請書とやっつけでつくった申請書はすぐわかる」。 7:59 – 2018年10月11日

2017年10月16日学振の結果が通知される

学術振興会特別研究員(学振)の審査結果が今日発表されました。面接試験免除での合格、不合格、面接試験へ進む、の3つに分かれたようです。

日本の研究の「今」を垣間見ることができるツイッターをいくつか紹介します(随時追加削除入れ替える可能性あり)。

本日発表

  1. そうか、今日は学振の発表か。 From: ZoZomiK0222 at: 2017/10/16 18:36:24 JST Re 公式RT
  2. 今日は学振発表デーだったのね。From: SSeiya60260 at: 2017/10/16 14:32:58 JST Re 公式RT
  3. うああ..学振の日だったのね ううううう From: yokonozo at: 2017/10/16 15:14:47 JST Re 公式RT
  4. 学振の結果が出たらしくて重い空気が広がってる From: suzutomo1020 at: 2017/10/16 15:38:26 JST Re 公式RT

結果を知ることに対する恐れについて

  1. 学振結果発表でメール来てるけど怖くて開けられない From: rarudosiori at: 2017/10/16 14:32:35 JST Re 公式RT
  2. 学振の結果出てるのか (確認するの怖い) From: usage_based at: 2017/10/16 16:08:42 JST Re 公式RT
  3. RT @m43net: 学振の 結果開示を 見たくない From: Holyithylene at: 2017/10/16 16:18:11 JST Re 公式RT
  4. 学振の結果発表メール来てて学振(ガクブル)してる From: raru_psychology at: 2017/10/16 14:53:08 JST Re 公式RT

学振のキーワードがトレンドランキング上位に

ヤフーリアルタイム検索では、一時、「学振」がランキング3位にまで上昇しました。

  1. RT @yusuke_kaimori: 学振がリアルタイム検索にランクインしててつらい。 pic.twitter.com/g852xgDYba From: TTAGGGn at: 2017/10/16 14:16:38 JST Re 公式RT

 

喜び・安堵

  1. 学振通った…よかった… From: migidoh_honten at: 2017/10/16 15:56:17 JST Re 公式RT
  2. 一年越しで学振に通ったやったー!!!!! From: ponytailkicker at: 2017/10/16 15:53:17 JST Re 公式RT
  3. 学振通ったああああああああああ pic.twitter.com/rzdDWfyqYk From: Se3pEpp1 at: 2017/10/16 15:29:49 JST Re 公式RT
  4. おかげさまで学振通りました。もろもろお世話になった方、ありがとうございます。 From: leo_metoro at: 2017/10/16 15:18:23 JST Re 公式RT
  5. 学振通りました~! From: ChiffonHimeyuri at: 2017/10/16 14:44:12 JST Re 公式RT
  6. 学振PD採用内定きたぁああああああ!!!!!! やったーーーーーーー!!!!! From: ONODA_in_Onodac at: 2017/10/16 14:29:51 JST Re 公式RT
  7. 学振受かったぁぁぁあーーーー!!! 死ぬほど嬉しい!!! From: wednesday0814 at: 2017/10/16 14:16:47 JST Re 公式RT

学振に通るということ

  1. ラボで学振通った人いてすげーってなってる!😃 From: 1catcherNo at: 2017/10/16 19:33:01 JST Re 公式RT
  2. 可愛い子におめでとうって言ってもらえたから、 学振通って良かったと思います。
  3. 彼女さんがうちよりも学振採択喜んでくれていて幸せなう 
  4. ♥️先輩♥️、学振通ってた♥️ From: 4Ag_O2 at: 2017/10/18 12:20:01 JST Re 公式RT

落胆・口惜しさ・辛さ

  1. はーーーーー 学振落ちたーーー From: eggnist at: 2017/10/16 16:16:18 JST Re 公式RT
  2. 学振落ちた!!!!!涙 From: fuguindy at: 2017/10/16 15:01:55 JST Re 公式RT
  3. 学振落ちた。ぐやじい From: PenguinPotato at: 2017/10/16 14:32:37 JST Re 公式RT
  4. 学振ダメだったンゴ From: Mentyu at: 2017/10/16 14:23:11 JST Re 公式RT
  5. 学振ダメでした From: maru9_tkb at: 2017/10/16 14:16:24 JST Re 公式RT
  6. はー…学振…(まだ凹んでる) とりあえずご飯食べようそうしよう From: mymh8389 at: 2017/10/16 23:07:44 JST  Re 公式RT

気持ちの切り替え・これから

  1. 学振を落としたのでない。私が飛翔したのだ。 From: tdualdir at: 2017/10/16 18:13:45 JST Re 公式RT
  2. RT @tdualdir: 学振が取れなかったのではない。学振が俺を捕まえきれなかったのだ。 From: stenoritama at: 2017/10/16 19:54:48 JST Re 公式RT
  3. 今年も学振おちたりもしたけれど、私はげんきです。 From: pocute_physics at: 2017/10/16 16:13:39 JST Re 公式RT
  4. RT @Mentyu: われわれはもはや蹉跌と敗北の学振申請書を閉じねばならない。戸外では秋はすでに深まり、院生室には修論執筆の焦燥が訪れて来たのである。 From: Dr_Raugust at: 2017/10/16 15:10:35 JST Re 公式RT
  5. 学振厳しいなー。来年までに成果出して、DC2でやり返さねば。ある意味、研究意欲が湧かされたね笑 From: aki_hiro1003 at: 2017/10/16 15:07:58 JST Re 公式RT
  6. 学振は今年もダメでした、がDC1申請時より評価はあがったので日本語力は多少あがったのかなと。しょうもない比較だがまずはポジティブに考えることにする。 From: KalynKwmt at: 2017/10/16 14:26:10 JST Re 公式RT
  7. アカデミック志向だからといって学振に通るとはもちろん限らないわけだが、それで落ちて腹立たしければ、そのエネルギーで死ぬほど研究がんばるしかないんだろうなと。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 19:33:45 JST Re 公式RT

指導者の喜び

  1. うおーがくせーが学振通った! From: tatary at: 2017/10/16 14:20:05 JST Re 公式RT
  2. 学生くん無事に学振DC2採択、良かった! From: maplesyrup100 at: 2017/10/16 14:32:19 JST Re 公式RT
  3. うちのラボで学部から指導させてもらっている大学院生の一期生が,学振DC1に採択していただいたとの連絡.色々感慨深くて涙出た. From: neuromusiker at: 2017/10/16 14:21:37 JST Re 公式RT
  4. ラボのメンバーが学振通った。嬉しい! From: koichi_kawakami at: 2017/10/16 14:34:22 JST Re 公式RT

学振の面接

今日の通知では、面接試験免除で学振採用が確定した人と、次に面接試験に進むことが決まった人とに分かれました。

  1. 学振の面接5分で何を言うんや… From: GrClown at: 2017/10/16 17:49:36 JST Re 公式RT
  2. ちなみに学振は面接候補でした。4分間の発表と6分の質疑応答。あまり情報がないのですが、やれるだけやってみます。私の領域では約570の応募者、採択101名、面接候補28名なのですが、割合的に面接候補の方がレアじゃないですか?採択者より選ばれてる感出てません?? From: ayas2ayaaaa at: 2017/10/16 15:51:11 JST Re 公式RT
  3. 学振の結果出ました。 「面接候補」 戦いは続く。 From: ryuta_ut at: 2017/10/16 15:38:36 JST Re 公式RT
  4. 振DC2、面接回った。 理解されないかもと思ったが、尖った内容だったから拾われたのかなぁ。 もう少し頑張ります。 From: _yavailable_ at: 2017/10/16 15:00:22 JST Re 公式RT
  5. 学振の面接いやぁ….. From: MrBoilingFrog at: 2017/10/16 14:33:57 JST Re 公式RT
  6. 学振面接候補かあ、、、、、、 From: watanabeckeiich at: 2017/10/16 14:24:27 JST Re 公式RT
  7. RT @TechPcho: おお、学振TLですね。 喜びと悲しみな間に揺れるTLの中、わずかながら、ひっそりと面接試験となった人たちもいると思います。 秒速4万円以上の価値がある面接となると思います、万全を期して頑張ってください! From: takeshi8931 at: 2017/10/16 14:21:20 JST Re 公式RT

学振の制度の意義について

  1. 情報系では学振なんていらないだろうけど、理学・文学系には死活問題なんやで From: termoshtt at: 2017/10/16 15:41:37 JST Re 公式RT
  2. 生きる上で学振には大変お世話になりました(人╹ω╹ ) From: e_ekami at: 2017/10/16 14:32:36 JST Re 公式RT
  3. 学振が仕分け対象にされたときの評価書がこれか… なかなか香ばしい zoology.or.jp/news/img/f_use… 「博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策」 「実社会から逃避して、大学に留まる人をいたずらに増やしてしまう」 「博士取得者のセーフティネット事業」From: tackson5 at: 2017/10/17 16:29:31 JST  Re 公式RT
  4. このような厳しい審査を勝ち抜いた学振PDは、とある政党では生活保護みたいなシステムで働いてる人たちって言われてしまうらしい。はぁ、、 twitter.com/tonets/status/…

●博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策。博士養成に関する見直しが必要。テニュア・トラック制については存続。
●過去の政策のつけであるから少しずつ減らしていくしかない。毎年5%ずつカット。
●目的が重複しており、施策の整理統合が必要。その上で効果の明らかな事業に絞り込んでいくべき。
●教員免許をポスドクに付与する政策を検討すべき。実社会から逃避して、大学に留まる人をいたずらに増やしてしまう側面も否定できない。大学そのものが過剰であり、この適切な統廃合も必要。
●大学の教員制度の見直し必要。
●ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があったはず)。
●若手研究者が安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構築。
●若手研究者の問題は政治の問題でもあるので、十分な見直しが必要。
●競争的資金と合わせて再考すべき。省をまたがった&シンプルな研究者支援を先端技術研究と合わせて考えるべき。
●研究費ベースの事業をますます複雑化している。研究費配分として整理すべき。PD対策は、キャリア支援、TA/RAとしての採用枠など学術振興会枠はシンプルに。
●博士取得者のセーフティネット事業と理解しているが、民間企業を出口にする政策が不可欠である。民間企業から国費の不足分を補う政策を期待する。
●雇用対策のようなものになっているのではないか。その為の統合的な対応が必要でないか。将来的な雇用対策につなげることが必要ではないか。
●大学→大学院→キャリアのプランがないことは問題だが、むしろキャリア計画教育の問題。高等教育全体にキャリア教育が不足している点と関係がある。

(出典:行政刷新会議「事業仕分け」第3WG 評価コメント 評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント)事業番号3-21 競争的資金(若手研究育成)①科学技術振興調整費(若手研究者養成システム改革)②科学研究費補助金(若手研究(S)(A)(B)、特別研究員奨励費)③特別研究員事業)

学振採用通知のタイミングについて

  1. RT @msmt9: 学振の採用内定予定は貰えたけど博士進学内定は決まってないんだなこれが(マクロ再再履修マン) From: Voca_Espoir at: 2017/10/16 14:25:09 JST Re 公式RT
  2. 学振、お金がもらえるかどうか決まるのが博士課程の入試後とかいうのシステムの欠陥すぎると思う From: Bluepost125 at: 2017/10/16 15:23:59 JST Re 公式RT
  3. “”実験核物理の””学振DC1 通りました。残念ながら学振提出直後に進路を情報科学に変えたので、手続き次第では辞退します twitter.com/mikskw/status/…
  4. 学振PD採用内定もらいました。 がテンモンダイが受入じゃないので、、これは話し合いをしないと。。。 From: 730kou_haya at: 2017/10/16 15:00:41 JST Re 公式RT

学振制度の問題点

  1. RT @YOSIX_: @N_Y_Big_Apple 学振取れたら副業禁止なのに、副業がなければ生活が底辺というおぞましさ。しかも期限付き。日本が大事とか言ってるわりに、日本の科学者資源はないがしろにする。最後はこの国、科学に泣くと思う。 From: YuzukaMinaduki at: 2017/10/16 20:36:54 JST Re 公式RT
  2. 学振、研究に専念しなくちゃならないというのがなあ。もっと額増やして欲しいとみんな思っているんだろうけど昨今の学問に関する予算感を見ると希望もなさそうです。 From: salut_copain at: 2017/10/16 14:46:47 JST Re 公式RT
  3. 学振通ったら学費半額免除、落ちたら学費全額免除のジレンマ From: exotilium at: 2017/10/16 15:35:29 JST Re 公式RT
  4. RT @kida_yusuke: 学振、取ってしまうとアルバイトやめなきゃいけないので、採用期間終了後が大変。私の場合、学振DC2終わったあとは専業非常勤で食いつないだけど、あの2年間は本当にカツカツでした。
  5. 前回の学会で海外の先生に誘ってもらってて、学振に通ったのでお金の心配なくいけると連絡し日程等を相談してたんですけど、金額(月20万,副業不可)を伝えたら、これビザとるのにギリギリな額で、かなり厳しい生活になるっぽいし、為替相場によっては僕留学いけないっぽい(ウケる(ウケない)) 
  6. タイムラインに学振の結果発表がでてるけど、自分が知ってる限り額がこの20年は額が変わってないぽい。。デフレのせいといえばそうだけど、流石に最近のインフレ分ぐらいは反映してもよいのではないだろうか… From: hamayou at: 2017/10/16 23:06:32 JST  Re 公式RT
  7. いずれにしても、うちの大学の事務は「海外出張禁止」にこだわっているので、ぼくは今年は応募できない。大学側が知らないふりして応募しても学振側は特に気にしない、ということが過去に何度もあったというのに(自分が聞いただけでも数件あるので、実際はその数十倍の数では?)。From: goeland_argente at: 2017/10/18 20:20:46 JST Re 公式RT
  8. 科研費も学振も、採用者も不採用者も点数だけでなくコメントを見せてほしい。関係者に要望したら、検討しているとは聞きましたが。 From: esumii at: 2017/10/18 10:56:16 JST Re 公式RT

日本の大学院生・ポスドク支援制度の問題点

  1. RT @ronbunwokaku: 学振に通ったのだけど、日本での博士課程学生の扱いがどんなものなのかを採用率から分からされて、めでたい気持ちにならない。 From: bananataisi at: 2017/10/16 18:16:54 JST Re 公式RT
  2. 学振や科研費、大学の予算配分の問題を考える時いつも思うのは当事者である研究者や院生やポスドクはそういうアドボカシーに割く余力が無いんだよね。 ブラック企業と同じで、それに立ち向かう力を潜在的に最も持つのは当事者なんだけど、それが出来る状態ではなかったり視野の外にある。 From: salut_copain at: 2017/10/16 18:07:02 JST Re 公式RT
  3. RT @yoh2: 学振なんて縁がなかったから(出してはいたけど)博士んときは深夜バイト(23-5時)で食いつないでた。丈夫で健康なわがままボディに感謝したい。 From: saiteejin at: 2017/10/16 20:23:04 JST Re 公式RT
  4. RT @Uncopolymer: 学振の当落を高みから観察するパーマネント勢 From: tjmlab at: 2017/10/16 20:22:49 JST Re 公式RT
  5. バイト先は院に入るときに(大学の)先輩から受け継ぎ、学振を取ってまた後輩に受け継ぐというのをもう20年近くやっており、今年も1人学振に通り、辞める事になった。 自分がここに勤めてから3人目だ。 From: yudai_TNB at: 2017/10/16 20:28:39 JST Re 公式RT
  6. 「学振というのは院生間に格差と妬みを生じさせる非常に不公平な制度なので、全ての博士課程の学生を対象にした給付型奨学金の拡充を図るべきである」(半分冗談半分本気) 

学振を取ったことにより生ずる変化

  1. 学振受かった。これで本屋で三時間迷ったあげく、震える手で本を書棚に戻し、絶望感に浸りながら帰路に着くことがなくなる。 54分前
  2. 学振を担保に結婚する人多いよな 
  3. 学振もらった後の大学内待遇はいくつかあって,某大学では学振取ったら学費免除+学内表彰で報奨金出すことにより,学振富豪が誕生することもある. From: m_morise at: 2017/10/16 18:01:53 JST Re 公式RT
  4. RT @tkmpkm1: そういえばかなりの地方の人たちが「学振通ると、学振太りする人が出てくる」とか言ってたが、そうなのか・・。 From: Ag_smith at: 2017/10/16 18:35:19 JST Re 公式RT
  5. 学振がいかに少なくて悲惨かという話をする人が多数なんだけど、学振富豪なり学振太りなりいろんな方もいるようです。すべてはどこに住んでいるかに依存。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 18:12:19 JST Re 公式RT

博士課程教育リーディングプログラムやその他の制度と学振の制度について

  1. RT @namicha_1: 東大工学系研究科の場合、学振と金銭的に同等の奨学金やらRAやらの募集が毎週のようにあるのが進学してから分かってとても驚いた。しかもほとんどが学振持ちの人は応募できないから競争率も低そうだし、単純に金銭的な問題でいえば学振に落ちてもそんなに困らなそう… From: kyama0321 at: 2017/10/16 18:00:28 JST Re 公式RT
  2. @takanzai 噂ではリーディングだけならうちの学費全額免除が通るけれど、学振に通ると半額免除までしかいかない、とか、後リーディングはバイト可能かどうかとか……。 From: Ag_smith at: 2017/10/16 17:44:03 JST Re 公式RT
  3. 学振+リーディング大学院で月40万にならないと言っていましたがどういう計算になるのですか? — 多分リーディング大学院のお金は停止されて、学振の月20だけになるんだと思います。 l.ask.fm/igoto/45DKECN7…
  4. RT @tomatoha831: 学振DC1(月20万)+リーディング大学院(月20万)≠(月40万)が成立しないアカデミックの闇 From: ray_yut at: 2017/10/16 15:09:34 JST Re 公式RT
  5. リーディングの人が学振とっても、どちらかの枠や支給金がふえるでもないし、結局金を宙に浮かせているだけなのでは、という反省を誰かして、どうぞ。 From: N_Soma_ at: 2017/10/16 14:53:55 JST Re 公式RT

学振制度とポスドクの雇用

  1. 学振PD、この時期に決まるんですね。受け入れラボになってて申請した人が落ちちゃったとしたらみんなどうしてるんですかね?普通にポスドクで雇えるラボはそんなに多くないですよね…。 From: kuzukz801 at: 2017/10/16 14:32:50 JST Re 公式RT

学振の競争率について

  1. 学振、狭き門だなあ From: kdxu at: 2017/10/16 14:29:22 JST Re 公式RT
  2. むしろ同期で学振通った人誰なんだ From: PhiEle at: 2017/10/16 14:48:51 JST Re 公式RT
  3. RT @__1GO__: 学振採択率30%くらいなんだから、博士課程進学者を今の30%にして全員学振研究員にして、ポスドク問題も解決 From: sasa_tsuki_ at: 2017/10/16 18:46:39 JST Re 公式RT
  4. RT @autotaker1984: 学振PDの採択率が40/230位らしいと聞いてやはり狭い門だなあというのと、全国で230人くらいしか申請しないのかという驚き。 From: wanimaru47 at: 2017/10/16 14:28:17 JST Re 公式RT
  5. 学振PD、今年の申請者数は2223人でした。jsps.go.jp/j-pd/pd_sinsei… 実際に申請した人は分野内の採用/面接/分野全人数が分かりますが、それによれば今年の1次採用は15〜16%、面接候補は10〜11%のようです… twitter.com/i/web/status/9…

学振の通りやすさについて

  1. やっぱうちは学振強いな From: yves_twit at: 2017/10/16 14:27:33 JST Re 公式RT
  2. T研初の学振落ちマンにならずに済んだ From: _TomoyoSakagami at: 2017/10/16 15:46:54 JST Re 公式RT
  3. 学振なんて取れなくて普通とかいいますけど、知り合いのD進勢は取っている方が多いような気さえするのですが、、、 From: PAM1934 at: 2017/10/18 02:15:34 JST Re 公式RT
  4. 私も出身ラボの先輩後輩に学振マンいない。 From: MarunouchiPanda at: 2017/10/17 23:59:19 JST Re 公式RT
  5. @salut_copain それはある程度存在するかと。やはり学振合格者の多い研究室だと合格率は高いと感じます。 From: ilya_une_trace at: 2017/10/16 17:47:12 JST Re 公式RT
  6. これ、やっぱりでかいと思うRT 学振のノウハウは強い研究室に蓄積されていって、過去とった人が一人もいない研究室と年々差がついていく
  7. うちの大学でも死に物狂いで頑張れば、学振のDC1とPDにストレートで採択されるってことを証明できたぞ! ただ、本当の意味で何回か死にかけるぞ! #学振 #学術振興会 #特別研究員
  8. 学振についてこんなに微妙な気持ちなの私だけだろうな。でも、・研究分野が修士博士で異なっても採用され得る・主語に「私」を使っても大丈夫。が証明された。From: givemesalary at: 2017/10/16 14:15:51 JST Re 公式RT

学振の審査基準について

  1. 学振落ちた。業績点が低かったので、まず論文通るように頑張る。他の項目は思ったより点数が高かった。そこはボスと同期による絶大なる添削のおかげだと思う。 From: keipon33 at: 2017/10/16 19:25:47 JST Re 公式RT
  2. 開示結果によると研究計画が足を引っ張っていた様子。他は半数の審査員が4以上を点けていたようだ。もう学振pdには出せないはずだけど、次からは他の書類にこの反省を生かそう。。 From: Milchspeise at: 2017/10/16 18:45:35 JST Re 公式RT
  3. 論文1本くらいじゃもはや学振は無理ゲーじゃのう… From: drk0311 at: 2017/10/16 15:17:13 JST Re 公式RT
  4. 「成果が全て」というのをつよく思い知らされた1週間だったと言えそうです。 得点としては 能力、将来性 3.83 実績 2.83 計画 4.00 総合 3.17 で不採用Bでした。 実績がなければ、授業料免除も通らないし学振も通らないな、と。正直、きついです。 From: ATS31tuat at: 2017/10/16 14:59:23 JST Re 公式RT
  5. 知り合いらの学振結果全然predictできなかった。 From: takeuchi_fr at: 2017/10/16 14:58:30 JST Re 公式RT
  6. 学振DC1で論文がないと厳しいとか…、意味が分からんけど現実なのよね。 確かに私の時代じゃ学会発表があれば十分戦えたね。 twitter.com/kuzukz801/stat… From: kuzukz801 at: 2017/10/16 14:47:41 JST Re 公式RT
  7. 学振については「不思議の採択なし、不思議の不採択あり」なので、まあどっちにころんでもがんばれ。 From: kosukesa at: 2017/10/16 14:45:03 JST Re 公式RT
  8. 周りの人見てると優秀っぽい人でも学振落ちてたりするのである一定ライン超えたらガチャっぽいな From: kdxu at: 2017/10/16 14:36:17 JST Re 公式RT
  9. 学振の落選ハガキ5回くらいはもらってる。応募できる学年の時には必ず応募した。でも審査員やってる先生にどんなに面白い研究でも論文が少ないと通らないよと教えてもらって、PDになったら論文を書く/添削する能力が足りなくて、研究者は無理だなと思った。方針転換して会社員になってよかった。 From: kotokotora at: 2017/10/18 10:17:04 JST Re 公式RT

学振総合スレ Part74 http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/rikei/1507873146/

結果:(面接/面接免除/不採用A~C)
資格:(DC1/DC2/PD/SPD/その他)
系別:
分科と細目:
業績:
学位の有無(PD以上):(満退/博士見込み/博士)
出身大学:
受入先:(出身研究室/他研究室/他大学・機関)
指導教員の知名度(出身):
指導教員の知名度(受入):
出願回数:
コメント:

学振制度との距離感

  1. 学振、存在すら知らずに博士進学してた。 From: Reseaercherwat1 at: 2017/10/16 15:23:25 JST Re 公式RT
  2. 論文出ないだろうからDC2も無理だろうなーって思うと、来年また学振書くモチベが皆無 From: Ryokuhu at: 2017/10/16 15:17:02 JST Re 公式RT
  3. 学振PDに至っては出してすらない(業績的にまず無理) From: nayutime at: 2017/10/16 14:57:58 JST Re 公式RT
  4. 学振に落ちたものはまだ幸いである。修士・博士課程の中で学振の話を一切聞かなかったものに比べれば。 From: ponilong at: 2017/10/16 14:42:35 JST Re 公式RT
  5. Fラン私大から出てきた私は当然学振なんて言葉知らなかったなぁ。 twitter.com/KazuSamejima/s…
  6. なんなら学振という制度をM2のときに知った。さらに研究者は学会に出て論文を書く義務(?)があることもM2のときに知った。偏差値の低い大学にいたから、そういう文化も知らずにギャップに苦しんだ。本当に浅学だった。GPAさえあればいいと思ってた。
  7. 学振の存在すら明らかにしてくれない地方無名私大です。掲示板にでてもいません。来年…応募しても落ちるけどやってみるか…。私を置いて指導教員は一年海外に行ってしまいますが。生きる術をください From: mo00onmoon at: 2017/10/17 11:48:02 JST Re 公式RT

学振が全てではないことについて

  1. 私は学振通ってないが、なんとかなっている。 From: borylation at: 2017/10/16 19:32:24 JST Re 公式RT
  2. ちなみに僕は学振応募したものすべて落ちて今がありますから(笑) From: mohzeki222 at: 2017/10/16 14:55:01 JST Re 公式RT
  3. D3のとき学振PDに落ちたので、台湾でポスドクをさせてもらい、そのまま落ち着いてしまった。もし採用されていたら、台湾に来ていなかったかもしれない。 From: TheorEcoLab at: 2017/10/16 15:47:32 JST Re 公式RT
  4. 学振に通らなかったからアメリカに行かざるを得なかったし、それで良かった。で、その結果今に繋がってる。何が幸いするか、災いするか分からない。 twitter.com/borylation/sta… From: TakaraLab at: 2017/10/16 21:46:28 JST Re 公式RT
  5. 今日は学振の結果発表の日なのか。自分は学振は全て不採択だったので心の深いところが痛む日だ。でもなんとか研究者として生き残っている。不採択だった人は今日は残念会ということでまた明日から頑張ろう。それにしても研究アピール能力ばっかりが重視される時代になったな。そして論文数は減少傾向だ From: silver_plasmon1 at: 2017/10/16 14:28:07 JST Re 公式RT
  6. 甲子園で活躍できないからってプロ野球で通用しないってことじゃないんだから 学振落ちたからって才能ないかも…とかで研究辞めるってことないといいな From: statistic_fox at: 2017/10/16 14:17:07 JST Re 公式RT
  7. 私の周辺では学振なし、アルバイトでコースを乗り切った博士が何人もいるが、すべてアカポス(テニュア)か企業の主研についている。精神的強靭さが職場でも役に立っていると思う。 twitter.com/ibarakistan/st…
  8. 「学振に落ちてもオレ生きてる」系の励ましツイートを見て、学振に全く縁がなかった身としてそれはそうだと感じつつ、学振の結果とかどうでもいいから論文をたくさん書かないとよっぽど後悔するということはぜひ伝えたい。しばしば後悔しているから。

「学振に落ちたからもう自分はダメ」

「学振に受かったから自分は研究者に適性がある」

本当にそうでしょうか?これまでの過去の風潮、業界の風習に縛られてはいませんか?

 

個人的には、科研費や学振でのパイの奪い合いをやるよりも、自分で稼ぐ力を付けて 他の研究者や学生で学振が必要な人が取ればいいやという考えになっています。

(学振に落ちた君へ 異端者からのメッセージ ちらのネットビジネスラボラトリー 更新日:2017年10月17日)

学振経験者のキャリアパス

  1. そういえば今気が付いたが、俺の先輩後輩で学振DC1/2の受給者のうち、少なくとも半分は、博士卒で民間か、それともポスドクの後民間に行ってる。まさしく時代を反映しているようだ。

研究者という人生

  1. 日本のアカデミアを目指すってことは,学振相当の門を毎年数回は叩く生活になるんで,そういうことでメンタルが消耗する人には向いていないような気がします(研究者以外でも同じような世界な気はするけど,ストレスの多寡は比較できません). From: m_morise at: 2017/10/16 18:39:26 JST Re 公式RT
  2. RT @StockAndScience: 要するに、学振受かったら、純粋におめでとう。 一方で、学振落ちたとしても、落ちたことをエネルギーにできない人間はアカデミアはもちろん、どこにいっても通用しないから、エネルギーと思って頑張れということ。 From: SSeiya60260 at: 2017/10/16 14:31:10 JST Re 公式RT

研究者の過酷な状況

  1. 学振通るほど有能な大学院生に月20万しか出せない(保険・年金は自腹、雇用保険も無し)っての見ると力抜けてくな From: km1n_st3 at: 2017/10/18 00:01:33 JST Re 公式RT
  2. 日本の博士課程は学振とって月20万(副業は基本禁止)ー学費55万・税金やぞ From: sterblichmaiden at: 2017/10/17 08:24:09 JST Re 公式RT
  3. あーあー学振受かったら歯を直そうと思ったのに。 From: hpo11043 at: 2017/10/18 04:47:41 JST Re 公式RT
  4. 学振通ったのでバイトできません!すいません!ってバイト辞めたかった…来年また頑張る From: mgk0 at: 2017/10/16 14:28:51 JST Re 公式RT
  5. RT @Hori_alpaca: 親に博士行くなら学振取らないとなと圧をかけられつつもなんとかDCをとって交わしたと思いきや,研究で生きて行くなら早くパーマネントを取らないとなとまた圧をかけられる人生だった. From: Life_Gackt at: 2017/10/16 17:52:22 JST Re 公式RT
  6. 学振とかいうやみ From: ossangairu at: 2017/10/16 15:28:41 JST Re 公式RT
  7. RT @toritorix: 考えてみると,学振とれない方が生活は安定している気がするし,学振とれた方が将来活躍できるという定量的評価を見たことがない. From: kida_yusuke at: 2017/10/16 14:54:41 JST Re 公式RT
  8. 学振採用おめでとうなんてとても言えね… From: FaLiP_lvsg at: 2017/10/16 14:40:03 JST Re 公式RT
  9. 学振より安心が欲しい。 学振あっても仕事がないんじゃね… From: _yavailable_ at: 2017/10/17 23:39:55 JST Re 公式RT

学振の想い出

  1. 学振の結果が入った私宛の封筒が師匠のメールボックスに来たとき、師匠は待ちきれず「開けても良いか」と電話がかかってきたのは良い思い出です。あの頃はキラキラしていたけど、今は何だかなぁ..From: h_oyakata at: 2017/10/18 16:42:16 JST Re 公式RT
  2. 学振の発表あったのかー思い出がいっぱいで胃が痛い From: azitukemoyashi at: 2017/10/16 18:14:05 JST Re 公式RT
  3. RT @kosukesa: 学振といえば、面接のために上京してせっかくだからと翌日のゼミをサボって都内にしかない珍しいパチンコ台打って帰ったんだけど、面接官が師匠の知人で「面接日程を伝え聞いたけど早々に終わってたらしいじゃない、なにしてたの」と詰められたって話があってですね From: riet911 at: 2017/10/16 17:50:36 JST Re 公式RT
  4. ここだけの話をしますが学振はDC1, DC2ともに応募すらしたことありません。無理だと思っていたし言われてもいたしで。なのでそれに応募して採用されなかった人がこの世の終わり的なリアクションをしたり全否定されたかのような反応をしたりするのは自分には異世界の話のよう From: uger_san at: 2017/10/16 14:58:58 JST Re 公式RT
  5. そういえば、今の学振の発表ってWebで行われるんでしたっけ?私の頃は、郵送されてきたんですよ..葉書だと不採用、厚い封筒だと面接(面接の詳細が付いてくる)、薄い封筒だと面接せずに採用だったので、封筒を見るまでもなく結果が分かりました。 From: h_oyakata at: 2017/10/18 16:35:53 JST Re 公式RT

学振不採用の結果、岐路に立たされることについて

  1. 改めて、学振落ちました。 来年からどうするかはこれから考えます。 From: nyann_kichi at: 2017/10/16 17:40:10 JST Re 公式RT
  2. 学振。妥当な結果だったけど、「落ちたんで仕事ください」って言ったら、「すぐ履歴書送って」って返事がきたから、なんか食ってける気がする\(^o^)/ From: Spr0utlings at: 2017/10/16 16:14:38 JST Re 公式RT
  3. 学振落ちたけど、さてどうしたものかな From: Lbfuvab at: 2017/10/16 15:10:52 JST Re 公式RT
  4. 学振落ちてスタートアップに貢献してオキュウリョウもらって圧倒的成長するのもありと思いませんか From: CeleuC at: 2017/10/16 14:44:12 JST Re 公式RT
  5. 学振通ったら内定蹴ります勢は今もしかしたら絶賛内定辞退電話中なのかも知れない From: roger_titech at: 2017/10/16 14:43:50 JST Re 公式RT
  6. 学振落ちて就活する勢 From: wxy40 at: 2017/10/16 14:26:37 JST Re 公式RT

大学院生・ポスドクが経済的に困難な状況に置かれていることに対する揶揄

  1. 朝からずっとどうして学振落ちると航空会社に行く流れができているんだろうと思ったけど調べてみたらそうじゃなかった。。。 From: marineozz at: 2017/10/16 20:01:13 JST Re 公式RT
  2. 「学振落ちたら体を売ろう(意訳)」ってあまりにも激ヤバすぎでは From: __Nyaka at: 2017/10/16 14:43:15 JST Re 公式RT
  3. 学振落ちたら風俗落ちの世界ヤバすぎでは? From: ma_ttsu_n at: 2017/10/16 14:16:23 JST Re 公式RT
  4. RT @m43net: 学振に 落ちたらVanillaで 高収入 From: lhipelal at: 2017/10/16 14:16:09 JST Re 公式RT
  5. RT @Uncopolymer: バーニラ!バニラ!バーニラ!学振♡♡ バーニラ!バニラ!収入~⤴︎⤴︎ From: al_qrantz at: 2017/10/16 14:16:08 JST Re 公式RT

学振焼肉について

  1. RT @groebner_basis: 「学振が採れた」と君が言ったから 10日16日は焼肉記念日 From: j_u_pd at: 2017/10/16 17:45:10 JST Re 公式RT
  2. 学振焼肉ってツイッタランドでしか見聞きしたことがない From: airslave_of_cat at: 2017/10/16 16:09:47 JST Re 公式RT
  3. まさか勘違いしている人がいるとは思わなけど、念のために言っておくと、学振焼肉とは「学振受かった人、学振に挑戦したけどダメだった人に、何はともあれおつかれ」という気持ちを込めて周りの人が焼肉を奢ることですよ? From: m_ishihata at: 2017/10/16 14:39:43 JST Re 公式RT
  4. 私の周辺にはそういう神話はなかったようで、先輩後輩が学振DCPDとったときも、私自身がDCとったときも、焼肉をごちそうされたりしたりはしませんでした。が、全員アカポスについているので反例を4つ提出しておきますね。 From: keigomi29 at: 2017/10/16 14:33:11 JST Re 公式RT
  5. RT @Schwarzeon: 学振を全額焼肉をおごるのに使った博士学生は今や一流大学のエースとして教授職に就いているし、学振で焼肉をおごるとアカデミック職が手に入るかもしれないですよ From: Yatu_Walker at: 2017/10/16 14:28:11 JST Re 公式RT
  6. RT @qqyyyaaa: 学振PD、面接免除で採用されました!(:D でも焼肉はきらい…。 From: SendaiHisCafe at: 2017/10/16 14:26:58 JST Re 公式RT
  7. 学振通ったらおごるという伝統はあるらしい・・・・ twitter.com/gin_chaku/stat…
  8. RT @Fm7: (学振を取った皆さん…今皆さんの頭の中に直接語りかけています… 焼肉です…焼肉を周囲に振舞うのです… 学振に採用されたにも関わらず論文が出せず消えていった先人は焼肉を振舞うことを怠ったのです… そのような目に逢いたくなければお世話になった人全員に焼肉を振舞… From: tamio0524 at: 2017/10/16 14:15:41 JST Re 公式RT

祝福

  1. 後輩「おめでとうございます!!!ところで学振って何すか??」
  2. 学振通った人おめでと〜〜 From: tjmlab at: 2017/10/16 18:59:11 JST Re 公式RT
  3. 学振に通った方々,おめでとうございます。 From: FUJIKIDaisuke at: 2017/10/16 15:16:14 JST Re 公式RT
  4. ともあれ、学振に通った学生諸君はおめでとう。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 14:37:24 JST Re 公式RT

 

参考

  1. twitter ツイッター検索 (t-proj.org) “学振”
  2. 「学振」のYahoo!検索(リアルタイム)
  3. 学振焼肉2015 (togetter)
  4. 学振焼肉 (togetter 2014年10月16日)

 

学振関連記事

平成29年度CREST 新規採択課題が発表される

平成29年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題がJST CRESTのウェブサイトにて発表されました。

研究領域

閲覧の便宜を図るため、PDFをHTML化して、以下に転載します。

戦略目標:「実験とデータ科学等の融合による革新的材料開発手法の構築」 研究領域:「実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新」
研究総括:細野 秀雄(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)

       氏名

所属機関

役職

課題名

宇佐美 徳隆

名古屋大学 大学院工学研究科

教授

多結晶材料情報学による一般粒界物性理論の 確立とスマートシリコンインゴットの創製

大場 史康

東京工業大学 科学技術創成研究院

教授

データ駆動型材料探索に立脚した新規半導 体・誘電体の加速的開拓

清水 研一

北海道大学 触媒科学研究所

教授

触媒インフォマティクスの創成のための実 験・理論・データ科学研究

中嶋 健

東京工業大学 物質理工学院

教授

熱可塑性エラストマーにおける動的ネットワ ークのトポロジー制御

水上 成美

東北大学 材料科学高等研究所

教授

計算科学を用いた磁気抵抗スイッチ素子基盤 材料の創出

<総評> 研究総括:細野 秀雄(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)
日本の強い製造業を支えてきた材料研究の強さが失われつつあります。また、米国で始まったMaterials Genomeに代表される新しい研究手法が欧米や中国で急速に進展しています。本研究領域では、 これらを背景に強い実験とデータ科学や物性理論や数学などを横串として駆使した、日本らしい新しい材料研 究の手法の確立を図るのが目標です。具体的には、世界に勝てる新しい材料研究のやり方を、重要性の高い材 料の開発に挑戦することで、ケーススタディとして社会に提示することを目指しています。

本研究領域は今年度の発足で、公募情報公開から締切までの準備期間が限られていたにもかかわらず、幅広 い材料・物質分野から60件の応募を頂きました。
選考にあたっては、公募要領や説明会で示した次の5つの観点に注目し、提案の評価を行いました。
1.これまでに無い新しい材料開発手法の提案となっているか
2.研究のアウトプットである、重要な「材料」が具体的に明記されているか
3.物性理論の裏付けのある革新的な計算科学的手法やデータ科学的手法を用いた提案となっているか
4.チーム体制の独自性と強みについて(特に実験研究者)、明記されているか
5.研究代表者が次世代の材料開発を担う人材として適切であるか

選考は12名の領域アドバイザーの協力を得ながら、厳正かつ公平に進め、12件を面接選考の対象とし、 その中から革新的な材料開発手法の構築が期待される5件の提案を採択しました。今回の選考では、分野別に 件数を決めずにより優れた提案を採択するという方針を採りました。その結果、採択されたテーマはスピント ロニクス、半導体・誘電体、触媒、結晶成長、高分子に分類されます。

選考を終えた印象としては、第一に気鋭の研究者からの従来の材料研究とは大いに異なるチーム編成での提 案が多数に及んだことです。採択に至らなかった提案の中にも、これまでの材料開発研究では殆どみられなか ったチーム編成での興味深い研究提案が数多くあり、今年度提示された戦略目標の重要性をあらためて認識し ました。一方で、学術的には重要で興味深いものの、基礎的なレベルの物質研究にとどまっている提案は、本 研究領域の趣旨に合致しないので、残念ながら不採択としました。第二に、初年度であったためかデータ科学 や物性理論などとの連携が形式的で、有機的に連携しブレークスルーを狙うという具体的な提案が少なかった ことです。すなわち、データ科学などで分析した結果を実験にフィードバックし、独自のアプローチを行うこ とで材料研究者の本来の腕を試したい、という強い意欲が伝わってくる提案がもっと欲しかったということです。 本研究領域は平成30年度、31年度も公募を予定しているので、リスキーであっても成功すれば、世界をリードできる材料創製をターゲットとした意欲的な提案を期待します。

戦略目標:「材料研究をはじめとする最先端研究における計測技術と高度情報処理の融合 研究領域:「計測技術と高度情報処理の融合によるインテリジェント計測・解析手法の開発と応用」 研究総括:雨宮 慶幸(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
副研究総括:北川 源四郎(明治大学 先端数理科学インスティチュート 所員)

       氏名

所属機関

役職

課題名

岡田 真人

東京大学 大学院新領域創成科学研究科

教授

ベイズ推論とスパースモデリングによる計測 と情報の融合

高田 彰二

京都大学 大学院理学研究科

教授

高速原子間力顕微鏡 1 分子計測のデータ同化に よる生体分子 4 次元構造解析法の開発

平田 直

東京大学 地震研究所

教授

次世代地震計測と最先端ベイズ統計学との融 合によるインテリジェント地震波動解析

向川 康博

奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

教授

多元光情報の符号化計測と高次元化処理の協 調設計

矢代 航

東北大学 多元物質科学研究所

准教授

超圧縮センシングによるミリ秒 X 線トモグラフ ィ法の開発

<総評> 研究総括:雨宮 慶幸(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
本研究領域は、計測・解析技術の深化による新たな科学の開拓や社会的課題の解決のために、多様な計測・ 解析技術に最先端の情報科学・統計数理の研究を高度に融合させることによって、インテリジェント計測・解 析手法の開発とその応用を目指します。

本研究領域は平成28年度に発足し、今回は第2回目となる募集でした。応募説明会 では、「これまでの計測 技術の高度化・高分解能化だけでは超えることが困難な計測限界(課題)を、高度情報処理(情報科学・統計 数理)との融合により突破(問題の解決)して、新たな物理量・物理状態・潜在要因を検出することを可能に し、物質・材料をはじめ、生命・医療・創薬、資源・エネルギー、地球・宇宙の広い分野にわたる出口で、イ ンパクトのある研究成果に繋がるテーマを期待している」ことを説明しました。本研究領域の情報は下記のU RLに掲載しています。
http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research_area/ongoing/bunyah28-3.html

書類選考および面接選考では、下記の観点で評価を実施しました。
① 新たに捉えようとする計測対象が具体的であり、具体的にどのような計測限界を突破しようとしている のか。また、それにより、どのようなインパクトのある研究成果が生まれるのか。
② 計測技術と情報科学の研究者が、各々高いレベルで緊密な協力関係を築いて融合研究を進める状況が整 っているか。

そして、総計67件の応募について、14名の領域アドバイザーと4名の外部評価委員の協力を得ながら厳 正かつ公平に書類選考を行い15件の面接課題を選び、その中から意欲的な提案を5件(融合アプローチ3件、 情報アプローチ2件)採択することができました。採択課題は昨年の6件と併せて11件になります。その分 野は材料、生命、医療、地球物理など広範であり、これだけ幅の広い課題の採択は学際的な本研究領域ならで はであり、計測と情報の融合を中心軸において、更には、さきがけの研究課題との情報交換もより密にして、 本複合領域全体の研究を推進して行きたいと思います。

書類選考や面接選考に至らなかった研究提案の中にも、研究レベルが高く、挑戦的な提案が数多くありま した。研究のビジョン(具体的な計測限界の突破)や融合の度合いを深化させて、再挑戦されることを期待し ています。

戦略目標:「量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓」 研究領域:「量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出」
研究総括:荒川 泰彦 (東京大学 生産技術研究所 教授・光電子融合研究センター長)

        氏名

所属機関

役職

課題名

青木 隆朗

早稲田大学 理工学術院

教授

スケーラブルな光学的量子計算に向けた超 低損失ナノファイバー共振器 QED 系の開発

神成 文彦

慶應義塾大学 理工学部

教授

波長分割多重プログラマブル大規模量子シ ミュレータの研究

小坂 英男

横浜国立大学 大学院工学研究科

教授

ダイヤモンド量子セキュリティ

齊藤 志郎

日本電信電話(株)

NTT 物性科学基礎研究所

主幹研究員・特 別研究員

超伝導量子ビットを用いた極限量子センシ

ング

仙場 浩一

情報通信研究機構

未来 ICT 研究所

上席研究員

超伝導量子メタマテリアルの創成と制御

田中 歌子

大阪大学 大学院基礎工学研究科

講師

オンチップ・イオントラップによる量子シ ステム集積化

田中 雅明

東京大学 大学院工学系研究科

教授

強磁性量子ヘテロ構造による物性機能の創 出と不揮発・低消費電力スピンデバイスへ の応用

<総評> 研究総括:荒川 泰彦(東京大学 生産技術研究所 教授・光電子融合研究センター長) 本領域は、量子状態制御の物理と機能の探究、新たな量子情報処理、ならびに従来性能を凌駕する量子素子・
システム機能の実現を目指し、このたび2年目の研究課題の募集と採択を実施しました。募集は、昨年同様、 本領域の2本柱である“量子状態制御の物理の探究とその新しい源流の創出を計る「新しい源流の創出」”と、 “将来の社会・産業イノベーションを牽引する量子技術の実装に向けた「革新的システム機能の創成」”を基本 的な枠組として行いました。特に、本年度は、これまでの研究分野(量子計算、量子通信、量子計測)に加え、 それらの枠を超えた量子技術の開拓とその応用展開を目指す「新量子技術」の提案も期待しました。

本年度の募集では、光子、原子・分子、半導体、磁性体、超伝導体、生体分子など、実に様々な系の量子状 態制御・システムに関する提案が29件ありました。10人の領域アドバイザーの先生方と厳正なる書類なら びに面接選考を実施し、計7件の提案を採択しました。採択にあたっては、提案内容の学術的価値のみならず、 研究の独創性と提案者の熱意、ならびに提案が量子技術として将来的に社会的に実装できるかどうかについて も評価しました。結果として、量子計算、量子通信、量子計測、新量子技術の各分野の課題をバランス良く採 択することができました。研究対象となる量子系も、イオン、NV センター、超伝導体、光量子、磁性体など多 様であり、昨年度採択した課題と合わせて、領域全体として分野バランスと物理的多様性を兼ね備えた研究ポ ートフォリオを構築することができました。今回採択した課題が量子状態の制御の科学に新風を吹き込み、本 領域を学術的に豊かで技術的革新性にも富み、社会的に意義深いものとすることを期待します。

今回採択に至らなかった提案にも優れたものが数多くありました。量子状態制御の科学は新しい分野であり、その研究はこれまでに採択された課題の分野・内容に限定されるものではありません。今年度ご応募頂いて残 念ながら採択されなかった方々、そして今年度応募いただかなかった方々も来年度はふるって優れた研究提案 を本領域にいただければ幸いです。

量子状態制御の科学は日々進展する分野であり、今後科学技術・社会に大きなインパクトを与える可能性を 秘めています。量子状態制御の新しい物理の探求と量子技術の実装に向けた革新的システム機能の創成を通じ て、科学技術と社会の発展に貢献できるよう本研究領域を運営して行く所存です。

戦略目標:「新たな光機能や光物性の発現・利活用による次世代フォトニクスの開拓」 研究領域:「新たな光機能や光物性の発現・利活用を基軸とする次世代フォトニクスの基盤技術」
研究総括:北山 研一 (光産業創成大学院大学 特任教授)

          氏名

所属機関

役職

課題名

石田 康博

理化学研究所 創発物性科学研究センター

チームリ ーダー

殆どが水よりなる動的フォトニック結晶の開発 と応用

成瀬 誠

情報通信研究機構 経営企画部

プランニ ングマネ ージャー

ナノ光学と光カオスを用いた超高速意思決定メ カニズムの創成

野田 進

京都大学 大学院工学研究科

教授

変調フォトニック結晶レーザーによる 2 次元ビ ーム走査技術の開発

福田 大治

産業技術総合研究所 計量標準総合センター

研究グル ープ長

単一光子スペクトル計測によるイメージング技 術開発と細胞機能ヴィジュアライザの創成

藤 貴夫

自然科学研究機構 分子科学研究所

准教授

超短赤外光パルス光源を用いた顕微イメージン グ装置の開発と生命科学への応用

<総評> 研究総括:北山 研一 (光産業創成大学院大学 特任教授)
本研究領域では、応募される提案は次世代フォトニクスに関わる基礎的な学理の創造だけではなく、成果が 将来の社会・産業ニーズに応える「破壊的イノベーション」の創造に貢献できるものでなければならないこと を強調し、募集説明会において説明して参りました。また本研究領域が、ナノスケール領域における微細光加 工・計測技術開発、有機物や未知の半導体等の新物質・機能創成、バイオフォトニクス分野のセンシング・イ メージング手法の高度化、プラズモンなどの電子状態の観察手法やそのデバイス応用、アト秒領域の時空間計 測・制御技術、レーザ冷却、コヒーレント光通信におけるシャノン限界の実現など多岐にわたることを示し、 領域の趣旨に合致する提案を募りました。

さて最終回(3回目)となるH29年度の公募では、昨年度よりも多い57件の応募をいただきました。11名の領域アドバイザーとともに公平かつ厳正に書類選考し、13件の面接課題に絞り込み、最終的に単一光 子分光素子開発、赤外超短パルス光源開発、レーザー光の高速ビームステアリング技術開発、新たなフォトニ ック結晶材料、超高速意思決定に関する5件を採択しました。結果として競争率は3年連続して10倍(H27年度は16倍超)を越える難関となりました。選考に当たっては新規性や独創性、チーム編成、成果が近い 将来もたらす社会的インパクトを勘案し、さらには基礎研究と実用化の間に横たわる「死の谷」を越える道筋 と覚悟が示されている提案を厳選しました。

採択されなかった提案の中にも、目標が達成されれば環境問題、バイオ・医療などの身近な問題の解決につ ながる実用上重要な提案もありました。しかしながら、既存技術に対する優位性が明確ではない、期待される 社会へのインパクトが描き切れていないなどの理由により採択には至りませんでした。 今年度採択した5課題を含む16件の研究課題により、他の研究領域との連携を推進すると共に、世界の第一 線の研究グループとの交流を通じ、世界をリードする国際的共同研究体制の構築を目指します。これらの活動 は順次ホームページ等で報告していきますので、引き続き関心を持っていただければ幸いです。

戦略目標:「多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製」 研究領域:「多様な天然炭素資源の活用に資する革新的触媒と創出技術」
研究総括:上田 渉(神奈川大学 工学部物質生命化学科 教授)

        氏名

所属機関

役職

課題名

片田 直伸

鳥取大学 大学院工学研究科

教授

メタンによる直接メチル化触媒技術の創出

高橋 啓介

物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門

研究員

実験・計算・データ科学の統合によるメタン変 換触媒の探索・発見と反応機構の解明・制御

松村 晶

九州大学 大学院工学研究院

教授

原子分解能その場観察解析に基づく触媒機能 の原理解明と革新的触媒創製

山下 誠

名古屋大学 大学院工学研究科

教授

超臨界メタンを基質兼媒質とした均一系・不均 一系触媒プロセスの開発

<総評> 研究総括:上田 渉(神奈川大学 工学部物質生命化学科 教授)
本研究領域は、多様な天然炭素資源をバランスよく活用できる将来の産業基盤の確立を目標に、その根幹をなすメタンをはじめとするアルカンガス資源を従来にない形で有用な化成品・エネルギーに変換するための革 新的触媒の創出を目的にしています。この目的のもと、2チームによる酵素系触媒研究、1チームによる錯体 系触媒研究、そして4チームによる固体系触媒研究、1チームによる計算化学の視点から本研究領域とさきが け領域にまたがり、各研究チームを支援する研究がすでに進行しており、革新的な触媒創出をめざした研究が 活発になされ、組織展開を期した体制を敷いています。

本年度にあたっては、本領域課題であるメタン利用触媒研究の拡充をさらに図りつつも、触媒機能あるいは 触媒物質自体の創出方法論の開発を指向した研究、特異なメタン反応場を与える新規な反応システム研究、ま たマテリアルズインフォマティクスを展開するなどして触媒インフォマティクスを構築し、新規触媒物質を創 出する研究、さらに環境 TEM や放射光などを用いたその場観察計測をベースにして、実触媒に近い環境下での 触媒機能のダイナミズムを理解、高度解析・予測することを主題にした革新的触媒を連携研究的に創出する研 究などを推進する方針のもと、研究提案を募集しました。このような中、本年度は28件の応募があり、いず れもメタン利用触媒技術開発への研究提案者の強い熱意と情熱を基盤にし、様々な角度からの飛躍的発想と挑 戦的創造を示したすばらしい研究提案がありました。応募された皆様に感謝いたします。

触媒分野を中心とした領域アドバイザー12名の協力を得て、これらの応募課題の選考を厳正かつ公正に進 め、4件の研究提案を採択しました。1つは固体系触媒研究で、ゼオライト物質に革新をもたらす物質研究と メタン活性化研究を実施するもので、メタン利用の化学を考える中で欠くことのできないゼオライト物質の新 展開を期すものです。物質研究のターゲットを限定した上記提案とは対極に、ハイスループット式触媒反応の ビッグデータ収集からなる触媒インフォマティクス構築により新規メタン選択酸化触媒を生み出す取り組み も採択しました。さらに、メタン超臨界というメタンが反応基質でもあり溶媒でもある特殊場を利用した反応 システムの応用基盤を構築する課題、および実触媒反応環境下での固体触媒の作用現場をみるオペランド分析 システムを構築・実施する課題を採択しました。特に後半2件はこれまで採択した課題すべてと連携し、研究 の新展開を図ることができるものと期待しています。

本研究領域の募集は今年度で終了となりますが、触媒革新への着実な道筋として必要な物質科学、生体化学、 物質情報科学、高度計算分析化学の参画が成立し、メタン反応のための触媒化学の学術と技術に革新をもたらす本格的な研究・連携体制ができたと考えています。これよりメタン利用革新的触媒創出を導く戦略的かつ挑 戦的な研究が本格スタートしますので、社会基盤の発展に貢献していけるようこの研究領域を運営していく所 存です。

戦略目標:「細胞外微粒子により惹起される生体応答の機序解明と制御」 研究領域:「細胞外微粒子に起因する生命現象の解明とその制御に向けた基盤技術の創出」 研究総括:馬場 嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

        氏名

所属機関

役職

課題名

秋田 英万

千葉大学 大学院薬学研究院

教授

リンパシステム内ナノ粒子動態・コミュニケー ションの包括的制御と創薬基盤開発

秋吉 一成

京都大学 大学院工学研究科

教授

糖鎖を基軸とするエクソソームの多様性解析と 生体応答・制御のための基盤研究

澤田 誠

名古屋大学 環境医学研究所

教授

シグナルペプチド:細胞外微粒子機能の新規マ ーカー

福田 光則

東北大学 大学院生命科学研究科

教授

細胞外小胞の形成・分泌とその異質性を生み出 す分子機構の解明 ~人工細胞外小胞への展開

山下 潤

京都大学 iPS 細胞研究所

教授

分化再生と生体恒常性を制御するエクソソーム の新しい細胞同調機能の解明とナノ粒子による 生体機能制御への応用

吉森 保

大阪大学 大学院生命機能研究科

教授

オートファジーによる細胞外微粒子応答と形成

<総評> 研究総括:馬場 嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授) 本研究領域は、細胞外微粒子を対象として、それに起因する生命現象の解明及びその制御に向けた基盤技術の創出を目指し本年度より発足しました。細胞外微粒子は、環境中から生体内に取り込まれる外因性微粒子と 生体内由来の内因性微粒子に大別されますが、本研究領域は双方の微粒子研究のコミュニティの融合を特色の 一つとして掲げています。これは、お互いの知見の持ち寄りや課題を共有することで両者のシナジー効果を高めるとともに、これまでにない分野融合的・集学的な研究領域に発展させることで、新たな生命現象の解明や 革新的な技術開発の創出につなげていくことを狙いとするものです。具体的には、本研究領域の柱として、
「(1)細胞外微粒子の生体・細胞への取り込み、体内動態の理解に基づく生体応答機序解明」、「(2)細胞外 微粒子の検出・分離・計測・解析に係る基盤技術の創出及び高度化」、「(3)細胞外微粒子の体内動態制御に 向けた基盤技術創出への展開」の3つを据えて研究開発を推進します。

本年度は、上記3つの柱のうち少なくとも2つは取り込んだチーム構成での提案募集を行い、総計79件の 応募がありました。今回のCRESTで募集を行った研究領域の中では最多の応募数であり、本研究領域への 注目度の高さが伺えました。選考では、「内因性と外因性の融合との親和性や本研究領域への波及効果の面か ら戦略目標の達成にどのように貢献できるか」、「新たな『微粒子研究』の突破口となるポテンシャルを有して いるか(従来の研究の延長に留まっていないか)」、「チャレンジングなテーマについては、予備データの提示 等その実現可能性についても考慮する」といった観点を重視しました。そして、12名の領域アドバイザーの 協力を得て、厳正かつ公平に選考を進めた結果、12件の研究提案に対して面接選考を行い、多くの優れた提 案の中から外因性微粒子研究と内因性微粒子研究の融合に大きく貢献するブレークスルーをもたらすと期待 される意欲的な研究提案を6件採択いたしました。

一方で、厳しい競争下での選考において、残念ながら不採択となった提案の中には、社会的にも意義のある重要なテーマに取り組んでおり、ポテンシャルの感じられる意欲的な研究提案も多くありました。このうち、 外因性微粒子を対象とした提案には、優れた基盤技術を有するものの、生体応答解析の観点で踏み込みが今一 歩不足しているといった提案もありましたので、研究提案内容やチーム編成も含めて今一度ご検討いただき、 是非、来年度の再提案を期待しています。また、来年度は、外因性微粒子・内因性微粒子の研究を融合したチ ーム構成による研究提案を歓迎いたします。細胞外微粒子の研究領域は、非常に幅広い分野の研究者の方々が 関わっており大変競争の厳しい分野ではありますが、今年度残念ながら採択されたかった方々、さらに今年度 応募いただかなかった方々も来年度ふるって本研究領域に応募いただければ幸いです。

戦略目標:「生命科学分野における光操作技術の開発とそれを用いた生命機能メカニズムの解明」 研究領域:「光の特性を活用した生命機能の時空間制御技術の開発と応用」
研究総括:影山 龍一郎(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授)

        氏名

所属機関

役職

課題名

礒村 宜和

玉川大学 脳科学研究所

教授

シナプス光遺伝学を用いた脳領域間シグナル伝 播機構の解明

小澤 岳昌

東京大学 大学院理学系研究科

教授

定量的光操作と計測技術を基軸とする生体深部 の細胞応答ダイナミクスの解析

神取 秀樹

名古屋工業大学 大学院工学研究科

教授

細胞内二次メッセンジャーの光操作開発と応用

野田 昌晴

自然科学研究機構 基礎生物学研究所

教授

オプトバイオロジーの開発による体液恒常性と 血圧調節を司る脳内機構の解明

和氣 弘明

神戸大学 大学院医学研究科

教授

ホログラム光刺激による神経回路再編の人為的

創出

渡邉 大

京都大学 大学院医学研究科

教授

自由行動下での神経情報操作・解読技術の開発 と意思決定の神経基盤解明への応用

<総評> 研究総括:影山 龍一郎(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授) 本研究領域は、光操作技術の開発および応用による生命機能の高度理解と制御を目的として昨年度に発足しました。光操作技術の開発を推進することで、生体に対する侵襲性および操作と観察範囲の局所性といった課題を克服し、これらの技術開発をもとに複雑な生体システムの理解と制御を目指します。 研究提案募集の2年目となる今回は28件の応募があり、いずれもレベルの高い内容であったことから、研究課題を選考するにあたって非常に苦労いたしました。提案内容の多くは、新規技術開発から光操作技術と観 察技術との連携構想、複雑で巧妙な生命原理の理解と制御など、領域の目標に合致するものでした。

これら28件の応募に対し、生命科学、イメージング、光操作などを専門とする11名の領域アドバイザー の協力を得て選考を進めました。各研究提案に比較的近い分野を専門とする領域アドバイザー5名が提案書類 の査読をし、それらの書面評価に基づいた討議を通じて、12 件の面接選考対象課題を選定しました。面接 選考では、領域アドバイザーの意見を踏まえ、最終的に6件の研究提案を採択しました。選考の全過程を通し て、JSTの規則に基づき、利害関係にある評価者の関与を避けた厳正な評価を行いました。

選考にあたっては昨年同様、領域の趣旨に合致している提案の中で、選考方針である以下の視点を取り込ん だ提案を特に重視しました。
・提案した観察技術あるいは光操作技術でしか解明できない生命機能を含むこと。
・既存技術ではなく新しい技術を開発し活用していること。
・最適な研究実施体制であり、研究構想の実現に必要な手掛かりが得られていること。 採択に至らなかった提案の中にも、重要な生命現象を取り上げたもの、独自性の高いアイデアに基づくもの
など、優れた提案が多くありました。しかしながら、そのような提案であっても、新規技術開発の要素が不十分と思われるもの、予備データ等が不足し実現可能性が不明確なもの、あるいは生命機能の解明に焦点が合っていないものは不採択としました。残念ながら不採択となった研究提案者におかれましては、今回の不採択理由を踏まえて研究提案を再考され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

今年度は、光操作技術があまり浸透していない生命現象へ応用する提案もありました。最終回となる来年度の募集では、引き続き既存技術では解析できなかった生命現象の理解と制御につながるような革新的な提案を期待しています。特に、様々な分野に応用できる汎用性の高い技術を含み、領域内外の研究との連携に意欲的 な提案を期待します。

戦略目標:「気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築」 研究領域:「環境変動に対する植物の頑健性の解明と応用に向けた基盤技術の創出」
研究総括:田畑 哲之((公財)かずさDNA研究所 所長・副理事長)

        氏名

所属機関

役職

課題名

宇賀 優作

農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター

上級研究員

ROOTomics を利用した環境レジリエント作物 の創出

杉山 暁史

京都大学 生存圏研究所

准教授

根圏ケミカルワールドの解明と作物頑健性制 御への応用

中川 博視

農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター

ユニット長

ハイブリッドモデリングによる環境変動適応 型品種設計法の開発

<総評> 研究総括:田畑 哲之((公財)かずさDNA研究所 所長・副理事長)
本研究領域は、フィールドにおける植物の環境応答機構を包括的に理解し、これに基づいて実用植物を分子 レベルから設計する技術の確立に資する研究を推進することを目的として平成27年度に発足しました。主と して実用植物を対象として、環境変動にロバストに応答する植物の特性を定量的に把握し、生長や機能の人為 的な制御を可能とする新技術の確立を目指しています。本領域では、各種Omics解析を含むゲノム生物学、 植物分子遺伝学、統計学、情報学、農学、工学など幅広い学問分野が対象となりますが、これらが有機的に連 携・融合することによって、単なる従来分野の発展や既存技術の改良に留まらない新たな展開が生まれること を期待しています。

募集にあたっては、①植物の環境応答機構に関する高精度定量解析に関する研究、②植物の環境応答機構に 関するモデルの構築、③遺伝子群の人為的再構築によって生じる植物の形質評価、の3本の柱を立てて、本領域の目標を達成するための道筋を明示しました。さらに、先端性に優れた高精度オミクス解析法、高精度形質 評価法や高精度オミクスデータと高精度表現型データの連関解析技術の独自性が高い改良や新規開発、新規性が高いモデル化技術の開発、また、ナス科、アブラナ科、マメ科やイネ科等の実用植物に重点を置いた提案や、 幅広い植物種に適用可能な汎用性が高いモデル構築や技術開発を含むチャレンジングな提案を求めているこ とを周知しました。その結果、本年度は39件の応募がありました。

選考においては、「新規植物創出のための基盤技術の開発」を強く意識していることに加えて、斬新な発想 に基づく先端性が高い研究開発、世界に誇れるような革新的な技術開発や異分野融合による新たな研究領域な ど、チャレンジ性が高い提案に特に着目しました。
選考は、本領域に関連するさまざまな研究分野からの9名の領域アドバイザーと12名の外部専門家による 審査の結果8件を面接対象とし、最終的に3件を採択しました。

今年度に採択の3課題は、根の高解像度フェノタイピング等に基づく環境変動頑健性に優れた作物の創出、 根圏環境のミネラルや代謝物の高精度計測等による頑健性バイオマーカーの同定、作物生育モデルと環境応答モデルを融合した新たな生育モデルの開発に関するもので、環境変動に対する頑健性を有する実用植物の設計 に資する新規技術の開発に向けて、今後の成果が期待されます。

今回の選考の結果、本研究領域の12課題が確定しました。全体として当初に設定した3本の柱を広くカバ ーしており、充実したポートフォリオを構築することができました。今後の領域運営にあたっては、各課題で 実施されている研究開発の競争力を高めること、各課題の進捗度評価をもとに重点化を図り領域全体としての先進性、革新性を確保すること、課題間の情報共有や連携を強化しシナジー効果を創出することに注力し、領 域目標の達成に努めるとともに、戦略目標の達成にもつなげていきたいと思います。

戦 略 目 標:「ネットワークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化」 研 究 領 域:「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」
研 究 総 括:間瀬 健二(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)

        氏名

所属機関

役職

課題名

五十嵐 健夫

東京大学 大学院情報理工学系研究科

教授

データ駆動型知的情報システムの理解・制 御のためのインタラクション

神田 崇行

(株)国際電気通信基礎技術研

究所 知能ロボティクス研究所

室長

街角環境で共生するロボットのインタラ クション基盤技術

小池 英樹

東京工業大学 情報理工学院

教授

技能獲得メカニズムの原理解明および獲 得支援システムへの展開

津田 一郎

中部大学 創発学術院

教授

脳領域/個体/集団間のインタラクショ ン創発原理の解明と適用

中澤 篤志

京都大学 大学院情報学研究科

准教授

「優しい介護」インタラクションの計算 的・脳科学的解明

<総評> 研究総括:間瀬 健二(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)
本研究領域は、人間・機械・情報環境からなる共生社会におけるインタラクションに関する理解を深め、人 間同士から環境全体まで多様な形態でのインタラクションを高度に支援する情報基盤技術の創出と展開を目 指して、平成29年度に発足し、今回が初回の募集でした。

本募集に対して、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、機械学習、ロボティックス、認知 科学、脳科学、データ科学、エージェント工学など様々な分野の技術を基礎にして、医療・介護・健康、教育・ 学習、スポーツ、発想支援、コミュニケーション支援、芸術、流通、社会システム、ゲーム・エンタテイメン トなど多岐にわたる共生インタラクションの実現を目指す研究提案の応募が73件ありました。

選考に当たっては、情報科学、ロボティックス、HCI、インタラクションデザイン、コンピュータグラフ ィクス、機械学習、人工知能、セキュリティ等に関わる研究者や産業界の有識者を中心に、法律の専門家も加 えた9名の領域アドバイザーの協力を得て、公平かつ厳正に実施し、書類選考での評価が優れていた12件の 研究提案を面接選考し、特に優れた提案5件を採択しました。

書類選考、面接選考では、以下の観点を重視して評価を実施しました。
・ 成果が活用される分野
・ 研究課題の社会ニーズ、成果の社会インパクト
・ コア技術または概念の独創性と新規性
・ 挑戦的で国際的に通用するテーマ
・ 分野のベストメンバーのチーム
・ ELSI 課題の将来解決へのアイデア 今回採択されなかった提案の中にも、教育・学習におけるインタラクションなど重要な社会課題に取り組もうとする意欲的な提案や学術的意義の高いものが多くありました。しかしながら、戦略目標である「ネットワ ークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化」や、研究領域の趣旨である「革新的な情報基盤技術と共生インタラクション技術の研究開発」などに合致しないものや、前述の評価の観点において不十分な要 素があるもの、提案内容が十分練られていないものなどについては不採択としました。また、社会実装を意識 するあまり、研究開発要素が弱い提案も見受けられました。戦略的な基礎研究を推進するCRESTの趣旨を 勘案し、研究成果の社会的インパクト等を意識しつつも、コア技術の独創性や新規性について十分アピールし た多彩な提案が集まることを期待しています。今回採択とならなかった提案につきましても、不採択理由を踏 まえて研究提案を再検討され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

戦 略 目 標:「急速に高度化・複雑化が進む人工知能基盤技術を用いて多種膨大な情報の利活用を可能とする 統合化技術の創出」
研 究 領 域:「イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化」
研 究 総 括:栄藤 稔(大阪大学 先導的学際研究機構 教授)

        氏名

所属機関

役職

課題名

落合 陽一

筑波大学 図書館情報メディア系

助教

計算機によって多様性を実現する社会に 向けた超 AI 基盤に基づく空間視聴触覚技 術の社会実装

角田 篤泰

中央大学 研究開発機構

機構教授

AI 技術を用いた法的文書作成支援

関谷 勇司

東京大学 情報基盤センター

准教授

サイバー脅威ビッグデータの解析による リアルタイム攻撃検知と予測

田中 聡久

東京農工大学 大学院工学研究院

准教授

脳波の機械判読によるてんかん診断・治療

支援 AI の構築

松谷 宏紀

慶應義塾大学 理工学部

准教授

リアルタイム性と全データ性を両立する エッジ学習基盤

諸岡 健一

九州大学 大学院システム情報 科学研究院

准教授

3D 画像認識 AI による革新的癌診断支援シ ステムの構築

<総評> 研究総括:栄藤 稔(大阪大学 先導的学際研究機構 教授)
本研究領域は、実社会の膨大なデータを知的・統合的かつセキュアに収集・処理・学習・制御するための人 工知能基盤技術と、その成果を組み合わせることにより社会問題の解決と産業の自動化・最適化に貢献するイ ノベーション創発に資する技術の確立を目指して平成 28 年度に発足し、今回が 2 回目の募集でした。

本募集に対して、産業応用に資する汎用的機能の実現を目指す基盤研究実証型の提案が 11 件、医療・農業・ インフラ・観光等の多岐にわたる社会課題を取り上げたイノベーション創出型の提案が 21 件、合計 32 件の応 募がありました。社会実装を見据えて企業等との連携体制を構築した研究提案も多く見られました。

選考は、機械学習、画像処理、ロボティクス、データベース、セキュリティなどの研究者に、産業界で社会 イノベーション創出や新規事業立ち上げに携わる有識者も加えた 10 名の領域アドバイザーと、医学分野の 1 名の外部評価委員の協力を得て公平かつ厳正に実施しました。書類選考での評価が優れていた 13 件の研究提 案を対象に面接選考を行い、特に優れた提案 6 件を採択しました。

選考にあたっては、以下の点を考慮して評価を実施しました。
・イノベーションに向けたシナリオが明確か。2 年 6 ヶ月後/5 年 6 ヶ月後に得られる成果が想像できるか。 その成果に向けた熱意が感じられるか。
・チーム内の役割分担が明確で、必要不可欠な研究体制になっているか。
・機械学習をベースとした提案の場合、データが準備されているか。あるいはデータが準備される具体的な予定があるか。
・社会実装を目指す提案の場合、システムを実装運用することが考慮された研究体制になっているか。
・適切な規模および範囲で、解決すれば有用な問題設定を行い、焦点の定まった研究提案となっているか。
– 複数の社会問題の一部分のみを切り出して集めたテーマ設定ではなく、小さくても役に立つ、ある社会問題を的確に捉えたテーマ設定となっているか。
・研究には、その技術課題が達成できないかもしれないというリスクがある。それが明確に意識されている か。スモールフェーズ採択チームのうち 1/2~1/3 が加速フェーズに進むという本領域の枠組みを鑑みて、 挑戦的な目標が設定されている提案を歓迎する。

今回採択されなかった提案の中にも、重要な社会課題に取り組もうとするもの、学術的意義の高いものが多くありました。しかしながら、上記の観点において不十分な要素のあるものや、提案内容の新規性・独自性について説明が不足しているもの、また、「人工知能基盤技術の創出と統合化」という領域の趣旨に合致しない ものなどについては不採択としました。今回採択とならなかった提案につきましても、不採択理由を踏まえて 研究提案を再検討され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

 

参考

  1. 平成29年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題及び評価者について(JST)

2017年採択新学術領域研究テーマと代表

2017年に新規で採択された新学術領域研究(研究領域提案型) (研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31)が公表されました。

  1. 光合成分子機構の学理解明と時空間制御による革新的光ー物質変換系の創製 領域代表者  沈 建仁 岡山大学 教授
  2. 脳情報動態を規定する多領野連関と並列処理 領域代表者  尾藤 晴彦 東京大学 医学(系)研究科(研究院) 教授
  3. 細胞社会ダイバーシティーの統合的解明と制御  領域代表者  藤田 直也 公益財団法人がん研究会
  4. 共創的コミュニケーションのための言語進化学 領域代表者 岡ノ谷 一夫 東京大学 総合文化研究科 教授
  5. 熱ー水ー物質の巨大リザーバ:全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床 領域代表者  川村 賢二 国立極地研究所 准教授
  6. 予防を科学する炎症細胞社会学 領域代表者 松島 綱治 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授
  7. 性スペクトラム - 連続する表現型としての雌雄 領域代表者 立花 誠 徳島大学 先端酵素学研究所 教授
  8. 細胞機能を司るオルガネラ・ゾーンの解読 領域代表者  清水 重臣 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授
  9. 植物の生命力を支える多能性幹細胞の基盤原理 領域代表者 梅田 正明 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 教授
  10. 進化の制約と方向性 ~微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明~ 領域代表者 倉谷 滋 国立研究開発法人理化学研究所
  11. 代謝アダプテーションのトランスオミクス解析 領域代表者 黒田 真也 東京大学, 理学(系)研究科(研究院) 教授
  12. 分子合成オンデマンドを実現するハイブリッド触媒系の創製 領域代表者  金井 求 東京大学 薬学研究科(研究院) 教授
  13. 化学コミュニケーションのフロンティア 領域代表者  掛谷 秀昭 京都大学 薬学研究科(研究院) 教授
  14.  重力波物理学・天文学:創世記 領域代表者  田中 貴浩 京都大学 理学(系)研究科(研究院) 教授
  15. 分子夾雑の生命化学 領域代表者  浜地 格 京都大学 工学(系)研究科(研究院) 教授
  16. ソフトクリスタル:高秩序で柔軟な応答系の学理と光機能 領域代表者 加藤 昌子 北海道大学 理学(系)研究科(研究院) 教授
  17. 次世代物質探索のための離散幾何学 領域代表者 小谷 元子 東北大学 理学(系)研究科(研究院) 教授
  18. 水惑星学の創成  領域代表者  関根 康人 東京大学 理学(系)研究科(研究院) 准教授
  19. 和解学の創成-正義ある和解を求めて 領域代表者  浅野 豊美 早稲田大学 政治経済学術院 教授
  20. トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 領域代表者  山口 真美 中央大学 文学部 教授

 

参考

  1. KAKEN科学研究費助成事業データベース 検索
  2. 科新学術領域研究(研究領域提案型)(文部科学省)

 

海外出張の保険料を科研費から支出?

海外出張のときの保険料は高額で、かなり懐が痛みます。ですから、学会発表や研究目的で行くのになぜそこは自腹を切らないといけないのか?という疑問、不満を持つ薄給の研究者は多いと思います。

ツイッターの議論をみると、海外出張に際して科研費による保険料の支出を認める大学や研究機関が結構あります。個人的なことなので科研費は使えませんという事務方の主張は、ローカルルールかもしれません。

 

参考

  1. 科研費の4つの費目についての質問 (文部科学省) 【Q4441】 海外への出張に係る海外旅行傷害保険料、査証(ビザ)の申請料や予防接種等を科研費から支出することは可能ですか? 【A】研究遂行上、必要であれば支出可能です。ただし、例えば、保険料においては、契約に当たって適正な掛け金となっているかなど、過度に高額な支出にならないように留意することが必要です。
  2. ローカル線に乗った研究者の皆様へ (衆議院議員 河野太郎公式サイト 2017.05.15):”ローカルルールの廃止と統一ルールへの統合について。ローカルルールを廃止できない大学の評価をどうするかについては文科省で検討中です。”

 

研究生活カテゴリーの記事一覧

さきがけ・ACT-I募集締切平成29年5月30日

CREST募集締切平成29年6月6日   さきがけ・ACT-I募集締切平成29年5月30日

戦略的創造研究推進事業CREST・さきがけ・ACT-I の研究提案が募集中です。これらは、国家戦略に基づいて分野や方向性が定められた、いわゆるトップダウン型の研究助成であり、研究領域の趣旨に合致し、戦略目標の達成に貢献することが要件になっています。募集の締め切りは、さきがけとACT-Iは、平成29年5月30日(火)正午。CRESTは平成29年6月6日(火)正午。

CREST

研究領域 研究総括 戦略目標 発足年度
細胞外微粒子に起因する生命現象の解明とその制御に向けた基盤技術の創出 馬場 嘉信
(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)
細胞外微粒子により惹起される生体応答の機序解明と制御(説明会PDF) 平成
29年度
ナノスケール・サーマルマネージメント基盤技術の創出 粟野 祐二(研究室
(慶應義塾大学 理工学部 教授)
ナノスケール熱動態の理解と制御技術による革新的材料・デバイス技術の開発
実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新(募集案内PDF) 細野 秀雄(研究室案内
(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)
実験とデータ科学等の融合による革新的材料開発手法の構築
人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開 間瀬 健二(研究室
(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)
ネットワークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化
光の特性を活用した生命機能の時空間制御技術の開発と応用 影山 龍一郎
(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授)
生命科学分野における光操作技術の開発とそれを用いた生命機能メカニズムの解明

(平成28年度採択分:伊佐 正 河西 春郎 佐藤 守俊 松田 道行 柳沢 正史 山中 章弘

平成
28年度
計測技術と高度情報処理の融合によるインテリジェント計測・解析手法の開発と応用 雨宮 慶幸 (CREST担当)
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 特任教授)
北川 源四郎(副研究総括:さきがけ担当)
(明治大学 先端数理科学インスティチュート 所員)
材料研究をはじめとする最先端研究における計測技術と高度情報処理の融合

(平成28年度採択分:岡本 博 小松崎 民樹 佐藤 薫 村上 恭和 吉川 元起 鷲尾 隆

量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出 荒川 泰彦
(東京大学 生産技術研究所 教授・光電子融合研究センター長)
量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓 (平成28年度採択分:井元 信之 北川 勝浩 高橋 義朗 竹内 繁樹 樽茶 清悟 蔡 兆申
イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化 栄藤 稔
(株式会社NTTドコモ 執行役員 イノベーション統括部長)
急速に高度化・複雑化が進む人工知能基盤技術を用いて多種膨大な情報の利活用を可能とする統合化技術の創出 (平成28年度採択分:飯山 将晃 大川 剛直 加藤 真平 岸本 泰士郎 佐藤 克文 佐藤 真一 篠田 浩一 花岡 悟一郎 浜本 隆二 盛合 志帆
新たな光機能や光物性の発現・利活用を基軸とする次世代フォトニクスの基盤技術 北山 研一
(光産業創成大学院大学 特任教授)
新たな光機能や光物性の発現・利活用による次世代フォトニクスの開拓

(平成27年度採択分:石川 顕一 大岩 顕 永井 健治 納富 雅也 古澤 明 水本 哲弥 平成28年度採択分:岩坂 正和 岩谷 素顕 金光 義彦 上妻 幹旺 矢花 一浩

平成
27年度
多様な天然炭素資源の活用に資する革新的触媒と創出技術 上田 渉
(神奈川大学 工学部物質生命化学科 教授)
多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製

(平成27年度採択分:阿部 英樹 阪井 康能 荘司 長三 山中 一郎 吉澤 一成 平成28年度採択分:伊東 忍 大山 茂生 村松 淳司)

環境変動に対する植物の頑健性の解明と応用に向けた基盤技術の創出 田畑 哲之
(かずさDNA研究所 所長・副理事長)
気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築 (平成27年度採択分:工藤 洋 永野 惇 三宅 親弘 三宅 亮 柳澤 修一 平成28年度採択分:明石 良 岩田 洋佳 清水 健太郎 平山 隆志)

さきがけ

研究領域 研究総括 戦略目標 発足年度
量子技術を適用した生命科学基盤の創出(募集案内PDF) 瀬藤 光利
(浜松医科大学 医学部 教授)
量子技術の適用による生体センシングの革新と生体分子の動態及び相互作用の解明 平成
29年度
生体における微粒子の機能と制御 中野 明彦
(東京大学 大学院理学系研究科 教授)
細胞外微粒子により惹起される生体応答の機序解明と制御 (説明会PDF)
熱輸送のスペクトル学的理解と機能的制御(概要、選考方針PDF) 花村 克悟
(東京工業大学 工学院 教授)
ナノスケール熱動態の理解と制御技術による革新的材料・デバイス技術の開発
人とインタラクションの未来(募集方針PDF) 暦本 純一(研究室
(東京大学 大学院情報学環 教授 / 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 副所長 )
ネットワークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化
生命機能メカニズム解明のための光操作技術 七田 芳則
(立命館大学 総合科学技術研究機構 客員教授 / 京都大学 名誉教授)
生命科学分野における光操作技術の開発とそれを用いた生命機能メカニズムの解明(28年度1期生:五十嵐 啓  伊藤 博  井上 謙一  大川 宜昭  川上 隆史  河野 恵子  高山 和雄  角田 聡  徳田 崇  野間 健太郎  野村 雄高  丸山 剛  山下 貴之  ) 平成
28年度
計測技術と高度情報処理の融合によるインテリジェント計測・解析手法の開発と応用 雨宮 慶幸 (CREST担当)
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 特任教授)
北川 源四郎 (副研究総括:さきがけ担当)
(明治大学 先端数理科学インスティチュート 所員)
材料研究をはじめとする最先端研究における計測技術と高度情報処理の融合(28年度1期生:安藤 正浩  小川 絋樹  小野 峻佑  葛西 卓磨  片山 建二  桑谷 立  中村 友哉  野々村 拓  松永 康佑  渡辺 義浩
量子の状態制御と機能化 伊藤 公平
(慶應義塾大学 理工学部 教授)
量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓(28年度1期生:相川 清隆  加藤 真也  桐谷 乃輔  素川 靖司  田中 宗  根来 誠  野口 篤史  藤井 啓祐  山下 太郎  山本 直樹  )
新しい社会システムデザインに向けた情報基盤技術の創出 黒橋 禎夫
(京都大学大学院 情報学研究科 知能情報学専攻 教授)
急速に高度化・複雑化が進む人工知能基盤技術を用いて多種膨大な情報の利活用を可能とする統合化技術の創出(28年度1期生:荒川 豊  石原 尚  金子 知適  河添 悦昌  高村 大也  田中 雄一  戸田 智基  福嶋 政期  松原 靖子  山田 誠  吉野 幸一郎  )
光の極限制御・積極利用と新分野開拓 植田 憲一
(電気通信大学 名誉教授)
新たな光機能や光物性の発現・利活用による次世代フォトニクスの開拓 (27年度1期生:磯村 彰宏  井上 圭一  小笠原 慎治  岡本 亮  小川 美香子  沖野 友哉  久保 結丸  小澤 祐市  坂本 高秀  田中 嘉人  時田 茂樹  松本 伸之  余語 覚文  28年度2期生:秋田 総理  岩崎 孝之  植竹 智  上村 直  貴田 祐一郎  齊藤 尚平  種村 拓夫  田原 樹  西内 満美子  松永 隆佑  向山 敬 平成
27年度
微小エネルギーを利用した革新的な環境発電技術の創出 谷口 研二
(大阪大学 名誉教授)
秋永 広幸 (副研究総括)
(産業技術総合研究所 総括研究主幹)
微小エネルギーの高効率変換・高度利用に資する革新的なエネルギー変換機能の原理解明、新物質・新デバイスの創製等の基盤技術の創出 (27年度1期生:黒崎 健  黒澤 昌志  鈴木 孝明  野村 政宏  藤岡 淳  藤ヶ谷 剛彦  松野 丈夫  湯浅 裕美(福澤裕美)  吉田 秀人  28年度2期生:片瀬 貴義  酒井 英明  高橋 竜太  中嶋 宇史  中村 優男  野々口 斐之  村田 理尚  柳谷 隆彦  山田 智明
革新的触媒の科学と創製 北川 宏
(京都大学 大学院理学研究科 教授)
多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製 (27年度1期生:天野 史章  大洞 光司  鎌田 慶吾  楠本 周平  田村 正純  船津 麻美  邨次 智  横井 俊之  28年度2期生:石塚 智也  稲垣 怜史  浦川 篤  小河 脩平  菊川 雄司  熊谷 崇  杉本 敏樹  中山 哲  藤枝 伸宇  松本 剛
理論・実験・計算科学とデータ科学が連携・融合した先進的マテリアルズインフォマティクスのための基盤技術の構築 常行 真司
(東京大学 大学院理学系研究科 教授)
多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製 / 情報デバイスの超低消費電力化や多機能化の実現に向けた、素材技術・デバイス技術・ナノシステム最適化技術等の融合による革新的基盤技術の創製(H25)/ 分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化(H25)/ 環境・エネルギー材料や電子材料、健康・医療用材料に革新をもたらす分子の自在設計「分子技術」の構築(H24)(27年度1期生:大久保 勇男  烏山 昌幸  小林 正人  小原 真司  是常 隆  佐伯 昭紀  世古 敦人  袖山 慶太郎  瀧川 一学  Dam Hieu Chi  塚田 祐貴  中島 千尋  中村 壮伸  畑中 美穂  山地 洋平  28年度2期生:池野 豪一  緒明 佑哉  大塚 朋廣  熊谷 悠  坂上 貴洋  志賀 元紀  辻 直人  原渕 祐  Randy Jalem  本郷 研太  溝口 照康  森 寛敏
フィールドにおける植物の生命現象の制御に向けた次世代基盤技術の創出 岡田 清孝
(龍谷大学 農学部 教授)
気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築 (27年度1期生:赤木 剛士  市橋 泰範  犬飼 義明  大西 孝幸  岡本 昌憲  菅野 茂夫  田野井 慶太朗  寺田 愛花  萩原 伸也  水多 陽子  山口 暢俊  吉田 健太郎  28年度2期生:泉 正範  井上 晴彦  神谷 岳洋  高岡 洋輔  田中 佑  東樹 宏和  晝間 敬  藤井 壮太  山本 英司  横井 彩子
情報科学との協働による革新的な農産物栽培手法を実現するための技術基盤の創出 二宮 正士
(東京大学 大学院農学生命科学研究科 特任教授)
気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築 / 社会における支配原理・法則が明確でない諸現象を数学的に記述・解明するモデルの構築(H26) (27年度1期生:伊勢 武史  杉浦 綾  野田口 理孝  福田 弘和  峰野 博史  矢 志央理  28年度2期生:浅井 秀太  潮 雅之  辰己 賢一  西内 俊策  野下 浩司  松井 秀俊

ACT-I

研究領域 研究総括 戦略目標 発足年度
情報と未来 後藤 真孝
(産業技術総合研究所 情報技術研究部門 首席研究員)
急速に高度化・複雑化が進む人工知能基盤技術を用いて多種膨大な情報の利活用を可能とする統合化技術の創出 / 人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理技術の開発 / 分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化 (28年度1期生:青木 裕一  荒瀬 由紀  飯塚 里志  石黒 祥生  井上 中順  今倉 暁  内山 彰  浦西 友樹  小田 昌宏  久保 勇貴  黒木 菜保子  小林 亮太  シモセラ エドガー  鈴木 久美子  曽我部 舞奈  高木 信二  千葉 直也  鄭 銀強  寺山 慧  中島 一崇  馬場 雪乃  原 祐子  舟洞 佑記  松井 勇佑  森前 智行  矢内 直人  山口 勇太郎  山本 和彦  米谷 竜  若宮 翔子 平成
28年度

参考

  1. CREST・さきがけ・ACT-I平成29年度研究提案募集のご案内

雇止めに関する各大学・研究所の対応状況

平成25年(2013年)4月の労働契約法改正から5年というリミットの最終年度となった今、大学や研究機関では、研究支援を行ってきた有期雇用事務職員、研究室秘書、研究補佐員(ラボテクニシャン)の雇止め問題が深刻化しています。

今起きている問題は全て2013年の時点で予想されていたことですが、残念ながら、有効な手が打たれないまま今に至ってしまいました。下記の榎木英介氏の記事(2013年)では、この法律が日本の科学研究に及ぼす影響に関して、議論されています。

労働契約法改正は科学者コミュニティにどのような影響をあたえるか … 一つは、たとえ望んだとしても、常勤雇用の研究者や研究補助者を増やせないという現状がある。… 二つ目は、この法改正の解釈が専門家間で異なっていることである。… 三点目にあげたいのが、「無期契約」の意味である。…  (労働契約法改正は朗報か 榎木英介 BioMedサーカス.com 2013年11月7日更新

 

教授から厚い信頼を寄せられ、大学院生にも慕われて、専門的な職務を遂行する高い能力を持った人たちの雇用が継続できない、現在の日本の研究システムは本当に矛盾しています。

(以下、引用箇所の太字強調は当サイトによる)

今までの大学の説明会で、これだけの人が出席したことがあっただろうかという、物凄い大盛況の会場の模様で、空いた席も無い状況だった。… 研究室秘書さんからは、怒涛のごとく質問が飛び交い、中には泣き出してしまう人もいた位で、とても可哀想だった。そもそも、改正労働契約法の趣旨が、雇用期間が5年を超えて働き続ける場合、無期転換しなくてはならないという、雇用の安定を図る制度のはずが、むしろ雇い止めを助長する制度になってしまったという皮肉な結果になっているのが問題なのだ。 (無期支援員(仮称)制度についての説明会が突然に開催されました 国立大学職員の趣味日記 2017年02月18日)

安定した雇用自体が一部を除いて望めなくなっていて、さらに研究環境を悪化する方向に追い詰めています。とりわけ技術職員の皆さんの技術が継承できない、質が保てないというのはとても大きな問題です。スキルアップしてやっとこれからというところでやめなければならない。賽の河原の石積みのような状況で、中で働いている職員の方々も職業に誇りを持てないというのを感じました。  また、正規職員と非正規職員との間の身分の違いみたいなものによる差別や分断が研究職場をより荒んだものにしているように思います。.. 誰も得する人がいないのに、荒んだ研究環境が続いているというところに絶望感を感じます。私はこういう状況を何とかしなければと言い続けて15年以上になりますが、なかなか明るい兆しが見えないというのが正直なところです。(KOKKO 2015年11月号 特集 疲弊する研究現場のリアル)

 

雇い止め撤廃へ向けた各大学・研究機関の動き

2017年12月19日現在、大学により対応がかなりばらついています。早い段階から雇い止め撤廃に動いた大学もあれば、未だに雇い止めを強行しようとしている大学や研究機関もあります。

東大教職員組合の佐々木彈執行委員長によれば、有期雇用者を無期雇用に転換する際、大学側が、資金不足でできないと言い訳する場合があるという。しかし、「無期雇用化に昇給や待遇改善は必要ない。現職を雇い止めしたところで、業務が続くなら後任を雇わなければならない。金が無ければ無期雇用に出来ないというのは都市伝説。合理性はない」と批判した。

文科省が昨年度実施した調査では、86の国立大学法人のうち、有期職員に契約更新の上限を設けていないのは、浜松医科大や秋田大など6校。約6割にあたる56校は無期転換について「職種によって異なる対応を行う」と事実上の様子見状態だった。

(東大の非正規教職員「5年上限ルール」撤廃へ キャリコネ 2017年12月19日)

 

以下では、各大学や研究機関個における最新の動きに関する新聞報道等を紹介します。

全国立大学法人(86法人)及び大学共同利用機関法人(4法人)を対象に、平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針について実施された調査結果によれば(PDF)、①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)と回答したのは、三重大学、秋田大学、浜松医科大学、京都教育大学、奈良教育大学、愛知教育大学の6大学しかありませんでしたでした。

三重大学

三重大学で5年を超えて働いている事務補佐員、技術補佐員、非常勤講師をはじめ有期雇用労働者のみなさん 来年4月1日から学長への申出により「無期雇用」に転換できます。(三重大学教職員組合 2017年12月 週刊あのつ第198号 20171219.pdf)

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)パートタイム職員については、契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)が、フルタイム職員については従来から雇用期間が通算3年を超えないこととしている。また、パートタイム職員から引き続きフルタイム職員として雇用された場合、通算5年を超えて雇用できないこととし、原則、フルタイムのまま無期転換権が生じないようにしている。なお、このような場合であっても雇い止めをするのではなく、パートタイム職員として雇用を継続できることとなっている。(PDF  平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 文部科学省)

  1. 三重大学教職員組合

浜松医科大学

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)(PDF  平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 文部科学省)

京都教育大学

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)(PDF  平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 文部科学省)

奈良教育大学

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)ただし、外部資金等のプロジェクトにより雇用されるものおよび特任教員については5年(大学教員・特任教員は10年)を上限とする。)(PDF  平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 文部科学省大)

秋田大学

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)平成29年4月1日付けで非常勤職員就業規則を改正し、契約更新期間の通算5年上限を撤廃し、H25.4.1以降の有期労働契約の通算が5年を超える場合に無期転換申込ができるようにする予定。また、非常勤職員を対象とした勤務評定制度を新たに定め、有期労働契約の更新の要件として勤務評定結果も加えることとした。そのため、契約更新の要件(勤務評定の他、健康状態、業務進捗状況、予算の状況等)を満たした場合に契約更新を行うことから、全ての非常勤職員が「原則無期転換する」というものではない。(PDF 平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 各国立大学法人及び大学共同利用機関法人における無期転換ルールへの対応状況に関する調査 結果概要(平成28 年度)文部科学省大臣官房人事課)

  1. 秋田大学教職員組合

愛知教育大学

①契約更新に上限を設けない(原則、無期転換する)学内規程を平成28年度末に改正し、平成25年4月1日以降の採用(契約更新を含む。)の日から5年を超えた場合の無期労働契約について定めた。契約更新の上限は設けていないが、雇用期間は1年を超えないものとしており、雇用期間終了の前に、その都度、業務の必要性、予算状況、本人の適性等を確認し、要件を満たした場合に契約更新を行い、結果、5年を超える場合は無期転換を認めることとなる。なお、研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成20年法律第63号)及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律(平成25年法律第99号)の該当者は5年を10年と読み替える。(PDF 平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針 文部科学省)

 

徳島大学

徳島大学は4月1日から教員系を除く有期雇用職員について、雇用期限(契約更新回数の上限)を撤廃することにしました。約千人の有期雇用職員が対象となる見込みです(看護師は無期雇用に移行済み)。同大学教職員労働組合との労使協議で大学側が回答したもの。同組合は「組合の主張通りの結論であり、労働契約法改正を機に5年で雇い止めを徹底する方針の国立大学が多い中、画期的な成果」と歓迎しています。(徳島大1000人”無期雇用”へ 労組の運動実る 雇い止め改善「画期的成果」(しんぶん赤旗 2013年3月18日/シジフォス 2013/03/31

  1. 徳島大学教職員労働組合

早稲田大学

名門・早稲田大学で、2017年4月まで続いていた、大学と非常勤講師の4年間にわたる闘争をご存知だろうか。3000人以上いるといわれる非常勤講師を5年で雇い止めすることなどを目的に、2013年3月に突如、強引な手段で就業規程の導入を試みた早稲田大学。これに対して、非常勤講師らが、刑事告発や刑事告訴といった手段で対抗。早稲田大学の「違法行為」が露呈した結果、2017年4月、非常勤講師側の勝利に終わったのだ。(早稲田大学で起こった「非常勤講師雇い止め紛争」その内幕 田中 圭太郎 現代ビジネス 2017.07.26)

  1. 早大 5年雇い止め撤回 非常勤講師組合が和解 3000人 無期雇用へ道 (しんぶん赤旗 2015年11月26日):”首都圏大学非常勤講師組合(東京公務公共一般労働組合加盟)と同組合早稲田ユニオンは25日、厚生労働省内で会見し、早稲田大学が非常勤講師を5年上限で雇い止めにする方針を撤回することで、和解協定を結んだと発表しました。早大で働く約3000人の非常勤講師たちが、5年以上勤務して無期雇用に転換する展望をひらいたことになり、全国の大学に影響を与えるとみられます。”
  2. <早稲田大学・労働問題>非常勤講師の契約期間「上限5年」撤回で和解成立 (弁護士ドットコム NEWS 2015年11月25日):”和解内容は、(1)2014年3月31日以前から勤務している非常勤講師については、契約期間「5年」の上限を撤回し、5年間勤務すれば無期契約の転換を申し込む権利が生じること、(2)2014年4月1日以降から勤務している非常勤講師については、契約年限の上限を「10年」とすること、(3)労働基準法に違反するとして、組合がおこなった刑事告発を取り下げることなど。”

名古屋大学

日本有数の国立大学のひとつ、名古屋大学が来年4月から有期契約の非常勤職員を雇用継続5年で無期契約に転換する学内ルールをつくったことが13日、本紙の調べで分かりました。5年以上働きながら今年度途中で雇用期限を迎える非常勤職員についても、無期転換をすすめる経過措置が取られます。東京大学や東北大学が3000~5000人の非常勤職員を契約5年以内で雇い止めとする制度をつくるなか、名大が雇用を安定させる施策をとったことが注目されます。(非常勤を無期契約転換へ 名古屋大が雇用安定化施策 組合奮闘で筆記選抜中止 田代正則 しんぶん赤旗 2017年9月14日

2017年5月16日には2月の無期転換案の修正案が提案されました。5月19日に組合と過半数に対してもその内容が説明されました。この日の説明会にむけても組合員にメールマガジンで参加を呼びかけ、用意された会場は参加者でほぼ埋まりました。 この後、部局や組合と過半数の意見聴取を経て、6月20日には再修正案とこれらの無期転換案を実施するための就業規則改訂案が提案され、経営協議会を経て7月18日の教育研究評議会において、期限付き職員の「無期化」のルールが正式に決定されました。 本制度の概略は  ‥  (雇止め問題 ~名古屋大学の場合 – 全大教 名古屋大学職員組合 書記次長 全国大学高専教職員組合 中央執行委員 佐々木 康俊 全大教時報Vol.41 No.4 2017.10 11ページPDF)

  1.  名古屋大学職員組合

金沢大学

金沢大学「事務補佐員の無期転換制度が実現」全大教新聞342号(12月)

  1. 金沢大学教職員組合
  2. 非常勤職員の無期雇用契約への転換 大学案(2017.10.20 10/20に組合に対して事務補佐員の無期労働契約への転換制度について説明がありました。資料は10/20付けのもので、今後の交渉等で変更される場合もあります。金沢大学教職員組合

岡山大学

組合からは,2018年3月で5年を迎える非常勤職員・特別契約職員について,2018年4月以降の契約の有無を早急に本人に通知するよう求めました。実際に岡山市の保育園の入所申し込みが11月21日と迫っており,申し込みをするためには2018年4月以降にも雇用予定であるという情報が必要になっています。また,2018年4月以降の雇用契約について部局によって現段階での通知の有無や取り扱いに違いがあり,大学で統一した取り扱いをしてほしいと求めました。法人側からは,この問題は部局での取り扱いとなっていること,部局から5年を超えての契約の連絡があれば人事課としてそれに対応していること,2018年4月以降の雇用契約の有無の通知については速やかに行うよう人事課から各部局には通知していること,という回答がありました。また一部の部局では5年を超えて雇用契約をする場合は全員配置転換をするという説明があったと聞いているという話を組合側からしたところ,人事課としてはそれは承知していないとの回答でした。(5年を超えての非常勤職員・特別契約職員の契約通知をすみやかに 岡山大学職員組合 組合だより 216号2017年11月28日 全大教PDF)

  1. 岡山大学職員組合

東京大学

 

 

東京大が、有期契約の教職員の雇用を最長でも5年までとする規定を、来年4月に撤廃する方針を固めたことが15日、関係者への取材で分かった。改正労働契約法で来年4月以降、5年を超えて働けば無期契約への転換を申請できる「無期転換ルール」が始まるが、東大では規定で5年を超えることができず、労働組合などが「無期転換逃れだ」と廃止を求めていた。(5年雇い止め規定撤廃へ 東大、無期に転換可能 産経ニュース 2017.12.15 12:07更新)

  1. 東京大学教職員組合
  2. 2017年12月14日 国会院内集会 基調報告(無期雇用転換手前の雇い止めの危機が迫る大学)資料 東京大学(PDF 35ページ)
  3. 東大、職員4800人雇い止めで失職も…組合と大学側が全面対決、国の働き方改革に逆行 (深笛義也 Buisiness Journal 2017.09.28)

室蘭工科大学

 

理化学研究所

理化学研究所(理研、埼玉県和光市)に「雇い止め」されそうになっていた有期職員345人が、直前で雇い止めを回避した。理研は2月26日、2015年度以前から雇用されていた有期職員に限り、2018年3月末の「雇い止め」はしないと職員らに発表した。 (理研の有期職員345人、タイムリミット直前に「雇い止め」を回避 HuffingtonPost 2018年02月26日 20時26分 更新 2018年02月27日 00時23分 JST)

理研労働組合(理研労)は同日、厚労省内で会見し、雇い止め回避を歓迎し、脱法的制度運用にならないようチェックし、5年雇い止め制度の完全撤廃まで引き続き交渉するとしています。(理研 3月末雇い止め撤回 しんぶん赤旗 2018年2月27日)

  1. 理化学研究所(埼玉県和光市)の労働組合が18日、記者会見を開き、同研究所がパートなど有期職員の契約期間の上限を通算5年とする規則を作っていたことを明らかにした。2013年に施行された改正労働契約法により、来年4月以降は5年を超えて勤務する有期職員が希望すれば無期契約に切り替えができるが、同研究所は同法施行後に規則を改定しており、組合側は撤回を求めている。 組合によると、規則が改定されたのは昨年。新たに無期契約を結ぶには採用試験に合格する必要があり、来年3月には有期職員約3300人のうち、100人以上が雇い止めになる可能性があるという。組合側は「職員の無期転換を逃れるための脱法的な規則の改定だ」としている。【古関俊樹】(理研 有期職員雇い止め、労組が撤回要求 毎日新聞2017年12月18日)
  2. 対応状況(平成28年調査) 職種によって異なる対応を行う
    【事務職】契約更新に通算5年以内の上限を設けるが、別途の無期転換制度を整備した。
    【研究職】契約更新に原則として通算5年以内の上限を設けるが、一定の要件(研究開発力強化法による無期転換ルールの特例に該当)を満たした場合に、通算5年を超える更新を認める(通算10年まで)。その他、別途の無期転換制度を整備した。(出典:各独立行政法人における無期転換ルールへの対応状況に関する調査 結果概要(平成28 年) 厚生労働省労働基準局
  3. 独立行政法人理化学研究所テクニカルスタッフ雇止事件  東京地裁 − 平成16年(ワ)第26603号 (女性就業支援全国展開事業 女性就業支援バックアップナビ)

 

神戸大学

大学は11月30日付回答で5については「現行の5年を上限とする制度は引き続き運用して参ります。ただし、『大学が特に必要と認める者』として、5年を超えて雇用する方について制度整備を検討いたします。なお、改正規則施行前の平成25年3月31日(学期の区分により退職日が異なる場合は当該日を含みます。)に在籍する非常勤講師で平成25年4月1日(学期の区分により採用日が異なる場合は当該日を含みます。)以降引き続き在籍する者は、教育の質保証の確認行為を経て、任期の制限は設けないこととします。また、これらの方々については、平成29年度の雇用契約は、半期契約の非常勤講師の方でも、クーリング期間とみなさず雇用継続扱いとします。」と回答し、2013年3月31日から継続雇用の非常勤講師の5年雇い止め回避を示唆しました。(神戸大学、2013年3月31日から継続雇用の非常勤講師の5年雇い止め回避へ! 第50号関 西 圏 大 学 非 常 勤 講 師 組 合2016年12月11日発行 非常勤の声 PDF

  1. 神戸大学教職員組合

東京工業大学

  1. 東工大職組掲示板(ezbbs.net
  2. 東京工業大学 雇用の「5年上限」適用遅らせ2018年4月は無期転換を検討 5年上限起算日を2014年4月1日とすることを年内に検討 2016年11月24日実施STOP!雇い止め団体交渉報告(tohokuhk.exblog.jp

京都大学

2017年12月15日 京都大学総長  山極 壽一 殿 京都大学職員組合 中央執行委員長 白岩 立彦
時間雇用教職員の「通算雇用期間5年上限」撤廃を求める申入れ
 職員組合は、有期雇用教職員の無期転換ルールの対応について、これまで就業規則における「通算雇用期間5年上限」の撤廃並びに「例外措置」適用制度の活用促進等を求めてきました。先日11月9日にも団体交渉を実施しましたが、京都大学法人からは「通算雇用期間5年上限」にかかる方針を見直す姿勢が見られませんでした。
 一方、政府・国会では、厚生労働大臣が「無期転換ルールを避けることを目的として、無期転換権が発生する前に雇止めをすることや、更新年限や更新回数の上限を一方的に設けるといったことは、労働契約法の趣旨に照らして望ましくない…。そのような事案を把握した場合には、都道府県労働局においてしっかり啓発指導を行ってまいりたい」と答弁しました。これを受け文部科学省は各国立大学に対し無期転換ルールへの対応を求める通知を発し、12月1日の衆院文部科学委員会でも文部科学省審議官が「各国立大学法人が適切に対応するようお願いしています」と答弁しています。また、いくつかの都道府県労働局において国立大学への啓発指導が行われました。
 こうした中、徳島大学、岡山大学、名古屋大学などでは有期雇用の非常勤教職員にかかる年限雇止めの方針が大きく見直され、多くの非常勤教職員に無期転換の道が開かれました。そして、ついには東京大学においても、12月12日に「通算雇用期間5年上限」の廃止が役員懇談会及び科所長会議で了承されたとのことです。
 これらの情勢に鑑み職員組合は、京都大学法人においても労働契約法、「同一労働同一賃金」を含む働き方改革への対応のために関係規則の改正の検討を行い、時間雇用教職員の就業規則上の「通算雇用期間5年上限」を撤廃するよう、改めて求めるものです。 (京大職組:時間雇用教職員の”通算雇用期間5年上限”撤廃を求める緊急申入れ 全大教 2017/12/15)
  1. 京都大学職員組合

北海道大学

「無期転換ルール」の適用と「5年雇い止め」について平成25年の労働契約法の改正により「無期転換ルール(有期労働契約を更新し、通算5年を超えた場合、労働者の申込みにより無期労働契約に転換されるルール)」が成立しました。この申し込みが平成30年度より本格化します。改正法の趣旨を踏まえると、無期転換ルールを避けることを目的として、無期転換申し込み権が発生する前に雇い止めをすることは問題があり、希望するすべての者に、このルールが適用される必要があります。また、雇用の安定と人材確保の両面から、5年での雇い止めを見直す必要があると考えます。この点について、見解をおうかがいしたいと存じます。(2017年11月27日 北海道大学総長 名和豊春様 北海道大学教職員組合 執行委員長松本伊智朗会見の申し込み 北大職組PDF
  1. 北海道大学教職員組合

東北大学

東北大が非正規職員の有期雇用契約を5年を超えて更新できないよう規則を改めた問題で、大学は28日、非正規職員を対象にした無期雇用の正職員への採用試験の結果を公表した。応募した821人のうち合格は690人。職員組合によると、不合格となった131人は雇い止めになる可能性が高いという。(東北大、無期雇用採用試験で131人不合格 雇い止めか 井上充昌 朝日新聞DIGITAL 2017年11月29日07時16分)

2013年4月、労働契約法が改正され、契約社員やパート、アルバイト、派遣、嘱託などの非正規労働者が、通算5年を越えて契約更新をする場合、労働者が申し込めば、期間の定めのない無期雇用契約に転換できるという新たなルールが設けられた。正規職員として働きたくても働けなかった非正規労働者にとって、この法改正はまさに「画期的」なものだったと言える。 ところが現在、この改正労働契約法の趣旨に逆行して、無期雇用への転換の権利が発生しないよう、非正規労働者を「5年までで雇い止め」にする動きが、各地の国立大学で進みつつある。 なかでも東北大学は、就業規則を変更し、雇用契約の更新上限を原則5年とした上で、大学が独自に設けた厳格な制度によって無期転換できなければ、2018年4月から非正規職員3200人(対象は事務職、技術職で、非常勤講師は含まれない)を順次雇い止めする意向を示している。 (非情!名門・東北大学で3200人の非正規職員が「雇い止め」の危機!国立大学に広がる「5年雇い止め」の現状とは? 大学労組関係者らが緊急集会――共産党・吉良よし子議員「法の趣旨とかけ離れている」 IWJ Independent Web Journal 2016.10.11)

東北大学が3200人もの非常勤職員を雇い止めしようとしている。非常勤職員は労働組合に結集し、たたかいに立ち上がる。無期転換権を行使させようとさせない全国の使用者とのたたかいの先陣になるため注目が集まる。… 東北大学の他、大阪大学、神戸大学、河合塾、理化学研究所などの労働組合からも報告がありました。無期転換権を行使できるのは、最も早い人で2018年4月です。使用者側はそれ以前に、更新回数の上限をつけた契約書への同意を求めてきます。これが不更新条項です。不更新条項を提示された場合、その部分にだけは同意しないとの但し書きをつけて提出するたたかいが必要となります。東北大学もそうですが、その場合、「契約書は受け取れない」と受け取り拒否をしてきますが、更新させないという脅しを使って無理矢理不合理な条件への同意を求めてくる手法は、違法行為です。逆に、不更新条項に同意してしまうと、その争いは難しくなります。 (有期契約労働者が大量雇い止めされる危機!緊急集会開き対策探る  ゆにぶろ にいがた青年ユニオン公式ブログ 2016/10/13 トピック 労働契約法/ 雇い止め)

  1. 東北大学職員組合
  2. <東北大雇い止め>対象1140人 9割が雇用期間5年超 違法の恐れ指摘も (河北新報 2017年09月30日)
  3. 法律変わったのに「雇い止め」? 東北大、上限5年に(朝日新聞DIGITAL 小宮山亮磨、編集委員・沢路毅彦 2016年7月25日10時55分):”東北大で事務をする40代の女性職員は今年初め、上司との面談で、契約を打ち切る「雇い止め」の方針を伝えられた。1年契約で、2011年から更新を続けてきた。上司からは早めの退職を求められ、断ったが、3月には契約更新の上限を「18年3月まで」とする契約書を渡された。”
  4. 東北大学で大量雇止め通告 (弁護士 中村和雄オフィシャルブログ 2016.05.31):”東北大当局は、「優秀さ」を基準にごく一部の職員を無期転換させ、残りの非正規職員は雇い止めにすると公言しています。2016年2月16日の文書によれば、正規職員と「同等、あるいは同等以上の成果を出すと見込まれるものであること」が「無期転換候補者」の「選考の目安」としています。”

 

産業技術総合研究所

政府が所管する独立行政法人(独法)で、非正規職員の無期雇用への転換を避けるための6カ月以上のクーリング(雇用の空白)期間を4法人が設けているなど、政府の姿勢が問われる実態が7日、明らかになりました。 … クーリング期間を設けているのは、国際交流基金、日本スポーツ振興センター、産業技術総合研究所、国立環境研究所の4法人。…田村氏は、独法が無期転換を避けるクーリング期間を設けるなど許されないと指摘。「独法は政府が関与できる法人であり、監督官庁が協力してしっかり無期転換をやらせるべきだ」と求めました。(4独法がクーリング期間 無期転換 政府責任で 参院委 田村智議員が追及 しんぶん赤旗 2017年12月8日)

産総研の1573のテクニカルスタッフ全てが最長1年~10年・毎年更新制の有期契約職員。昨年度から契約期限がきた人に「再雇用禁止」ルールを設けました。労働契約法等では、有期契約が更新され通算5年(研究職種は10年)を超えたときは、労働者の申し出で無期労働契約に転換できるルールがつくられています。産総研では、「クーリング」と呼ばれる6カ月の未雇用期間があれば通算雇用期間がリセットされる仕組みを悪用し、テクニカルスタッフに「無期転換権」が生じないよう雇止めにしています。(研究者の雇用を守れ 山下氏 産総研の雇い止め追及 しんぶん赤旗 2016年5月16日)

山形大学

有期雇用契約の更新を重ねて2018年4月以降に通算5年を超えた場合、労働者の希望に応じて無期雇用に転換する労働契約法の改正を受け、山形大が来年3月末以降、賃金に民間研究費などの外部資金を充てている有期契約教職員約300人について、雇用契約を更新しない方針を固めたことが12日、関係者への取材で分かった。 有機ELやリチウムイオン電池など先端分野の研究に評価が高まる中、同大の外部資金受け入れ額は急増している。職員組合は「大学は無期転換を可能な限り限定しようとしている。表面上、継続的な人件費確保の難しさを雇い止めの理由にしようとしているだけだ」と批判している。(山形大が300人雇い止め 有期教職員を来年以降、組合側は批判 河北新報 2017年12月13日)

  1. 山形大学職員組合

信州大学

「非常勤職員就業規則」組合に連絡なく改定?「非常勤職員就業規則」を10月1日付けで改定する案が出されました(10月7日現在大学HP上には掲載されていません)。主たる変更点は、無期雇用転換に関することです。その中には、7月7日の「無期転換制度の説明会」で説明されなかった内容が含まれています。(PDF 組合そくほう 信州大学教職員組合事務局 通算822号2015年10月9日発行)

  1. 信州大学教職員組合

広島大学

2013年4月の労働契約法の改正を受け、広島大が契約職員の契約に5年の上限を設けて18年4月で5年を迎える。就業規則などにそのまま従うと、事務職員や特任教員たち約140人が18年春から契約を更新しない「雇い止め」となる。… 同大の契約職員は16年5月時点で2548人。13年4月以降に契約した上限付き職員は2割に当たる約540人に上り、18年春以降から順次雇い止めとなる。… 上限の設定について同大は「人件費の根幹になる国の運営費交付金が減る中、法改正を受けて多くの大学で上限を設ける動きがあった。人件費を考えて対応せざるを得なかった」と説明。 (広島大が契約職員期限切れで140人雇い止め  hiroshimastyle.com 2017年03月03日)

大阪大学

  1. 大阪大学教職員組合
  2. 大学で吹き荒れる「雇止め」の嵐 法改正のトバッチリ (田中龍作ジャーナル 2013年3月28日):”大阪大学の事務職員の半数は非常勤職員だが、大学は2015年に長期非常勤職員を全員解雇する方針を固めた。対象は200人になる。大阪大学では9割の非常勤職員が手取り200万円を切る。時給制で交通費は時給に含まれる。”

高知大学

  1. 高知大学教職員組合ブログ
  2. 大学側、ついに有期雇用職員の無期転換の可能性を認める!(こぶし 第4号 2017年11月17日 高知大学教職員組合中央執行委員会機関紙 PDF):” 10月25日に引き続き、11月7日(火)に教職員組合と大学との間で第2回の団体交渉が行われました。その概要をお知らせします。出席者・大学側:櫻井克年理事(総務・国際・地域担当)、竹田幸博理事(財務・労務担当理事)、ほか3名・組合側:中央執行委員など6名 徳島大や岡山大など全国的に無期転換ルールの策定が進んでいるのに、なぜ高知大では無期転換を拒むのか、と質問したところ、竹田理事からは「事務職員には正規職員が一定以上の割合を占めることが望ましい、しかし有期雇用職員から無期転換した無期転換職員は簡単に解雇できないので、結果として、正規職員が事務職員に占める割合が少なくなる可能性がある」という趣旨の発言がありました。 大学は慎重な姿勢を崩していませんが、少なくとも規則上、特別な資格などを持たない有期雇用職員でも5年までの雇用や無期転換が認められる余地があることが確認されたことは大きな成果です。今後は、無期転換などのルールを具体化・明確化していくことが必要ですが、雇い止めが迫っている方は少なくありません。とりあえず各部局などから推薦を挙げていくことが必要です。もし推薦してもらうのが難しい場合などは、組合までご相談下さい。”
  3. 非常勤職員の雇い止めがおかしい3つの理由。(こぶし 第6号2017年5月16日高知大学教職員組合中央執行委員会機関紙 PDF):”ところが、2013年度以降に採用された非常勤職員の契約更新については、一律に、原則3年まで(例外的に5年まで)とする(=無期転換の義務が生じる前に雇い止めする)としています。私たちはこれまでの団体交渉において、雇止めを行わないこと(=無期転換すること)を大学に求めてきましたが、大学はいまだそれを拒み続けています。”

筑波大学

  1. 判例 筑波大学外国人教師雇止事件 東京地裁 − 平成10年(行ウ)第59号 判決決定年月日 1999年05月25日 女性就業支援全国展開事業 女性就業支援バックアップナビ

東京医科歯科大学

  1. 東京医科歯科大学事件(東京地裁平成26年7月29日・労経速2227号28頁)裁判年月日:2014年7月29日 助教に対する研究業績不足を理由とする雇止めの効力が争われた事案(労働者一部勝訴)(zenkiren.com)(栗坊日記

日本大学

日本最大のマンモス大学、日本大学(本部・東京都千代田区)が、有期契約労働者の無期契約転換から逃れようと非常勤講師に雇い止めを通告しているとして、首都圏大学非常勤講師組合が撤回を求めてたたかっています。なかには、文部科学省から学部新設の認可を受けた計画を不履行にする雇い止め事例もあり、同組合は文科省にも日大への指導を求めています。 ‥ 非常勤講師組合の推計で、日大には4000人の非常勤講師が働いています。 日大から今年10月30日付で、非常勤講師に就業規則などが送付されました。契約期間が5年に達したら契約を更新しないことが規定されていました。(日本大学 非常勤講師に雇い止め通告 撤回求め労組が団交 「無期契約転換逃れだ」しんぶん赤旗 2017年12月3日)

  1. 日本大学スポーツ科学部・危機管理学部で雇い止めの危機?(東京法律事務所Blog 2017年12月18日):”日本大学のスポーツ科学部及び危機管理学部は、2016(平成28)年4月に新設された学部ですが、その英語担当の非常勤講師16名全員が、2017(平成29)年度末の雇い止めの危機にさらされています。”
  2. 日大雇い止め撤回を 非常勤講師立つ 労組に入り実名ネット発信 (しんぶん赤旗 2017年12月15日):”東京都世田谷区の日本大学三軒茶屋キャンパスに、2016年4月に新設されたばかりのスポーツ科学部と危機管理学部で、英語担当の非常勤講師16人全員が来年3月での雇い止めを通告されています。… 「1コマごとの契約という不安定雇用、低賃金の非常勤講師にとって、学生の成長を支えていることが最後のプライドなんです」”

宮城大学

2018年4月以降に有期労働契約が通算5年を超えると無期雇用が申請できる労働契約法改正を受け、18年度の雇用契約を更新しないのは不当だとして、宮城大(宮城県大和町)の非正規職員と任期付き正職員の計5人が雇用継続を求め、大学当局と団体交渉していることが6日、分かった。17年度で雇い止めされた場合、法的措置を検討する。 同大教職員組合などによると、5人のうち2人は単年度更新、3人は複数年更新の有期契約で、本年度で全員が勤続通算5年に達する。 5人は16年10月以降、大学側から18年度以降は雇用契約を結ばないと順次告げられた。17年度の契約更新の条件として雇い止めの同意を求められた人もいるという。(宮城大雇い止めか 非正規職員ら継続求め団交 河北新報2017年12月07日)

東京工科大学

  1. 東京工科大学で「パワハラ抗議自殺有名学長に疎まれた大学教員が再雇用を撤回され、研究室内で首吊り自殺。大学側は労基署に届けずかん口令。(FACTA September 2017 PDF
  1. 東京工科大学が「学内で起きた職員の凄惨な自殺」を隠蔽…背景に雇用をめぐるトラブルか (深笛義也/ライター Business Journal 2017.10.13):”N先生が東京工科大学に着任したのは、2012年10月。「特任教授募集」に応募したのだが、採用されてみると「特任講師」であった。… 2014年11月12日、大学の最高議決機関である大学評議会で、N先生の雇用契約の延長が発議され、同年11月には雇用契約を2018年9月までとすることが承認された。 だが、年が明けた1月、N先生は学部長から「今年で辞めていただく」と告げられた。…  それが3月になると、学部長より「これからも、ずっとよろしくお願いします」と言われ、仕事が続けられ、家族を養っていくこともできるとN先生は安堵した。 しかし6月12日、学部長より突然「9月で辞めていただく」と告げられた。普段は温厚なN先生が、あまりの理不尽さに怒鳴ったという。N先生が自分の研究室で自殺を遂げたのは、その夜だ。”

日本体育大学

不当な雇い止めにあったとして日本体育大学の元教員が同大(松浪健四郎理事長)に地位確認を求めた訴訟で、東京地裁は12月13日、請求を棄却した。‥ 判決によると、2012年4月1日〜13年3月31日の1年間、有期雇用の常勤講師として採用され、日体大の付属校で教えていた。雇用契約は13年4月1日と14年4月1日の二度にわたり更新されたが、14年度の更新時に「契約は契約期間満了時に更新しない」との不更新条項が記され、15年3月31日をもって雇い止めとなった。原告側は、元校長と和田氏が13年6月に会食した際、「無期の講師として採用してあげる。法人にとって必要な存在だ」と言われ、雇用契約が継続する合理的期待があったと主張。ただ判決は「何ら裏付けがなく、私的な場面での上司から部下への労いや激励にすぎないとみる余地がある」、「直ちに雇用継続の合理的期待が基礎付けられるとはいえない」などと退けた。(日体大・雇い止め訴訟、原告の元教員敗訴 弁護士ドットコム 2017年12月13日)

弘前大学

2017年12月15日弘前大学に働く非常勤職員の皆様へ弘前大学職員組合非常勤職員の雇用に関する「学長裁定」について 2017年10月4日、弘前大学で雇用される非常勤職員の雇用期間に関する「学長裁定」が出されました。これは、有期労働者の無期転換ルールなどを定めた改正労働契約法への対応を迫られてのことと推察されますが、職員組合は「学長裁定」は、改正労契法の趣旨に大きく反していると判断しています。

「学長裁定」は、契約期間の上限を超えて雇用できる対象者を「特例有期雇用」に限定し、その適用は所属部局長が判断し、学長が承認するとしています。残念ながら、そこには有期労働者が安心して働き続けるという法律の趣旨のかけらも見当たりません。さらに、申請条件として財源を所属部局で担保することを求めていますが、職員は大学法人が雇っているのですから、財源の保証は大学が行うものと考えます。 弘前大学職員組合

  1. 弘前大学職員組合

その他の大学

  1. 北海道教育大学 北海道教育大学函館校教職員組合
  2. 小樽商科大学 小樽商科大学教職員組合
  3. 帯広畜産大学 帯広畜産大学教職員組合
  4. 旭川医科大学
  5. 北見工業大学
  6. 岩手大学
  7. 宮城教育大学
  8. 福島大学 福島大学教職員組合 @FukudaiUnion
  9. 東京外国語大学
  10. 東京学芸大学 東京学芸大学教職員組合
  11. 東京農工大学 東京農工大学職員組合
  12. 東京芸術大学
  13. 東京海洋大学  東京海洋大学品川職員組合
  14. お茶の水女子大学
  15. 電気通信大学 電通大教職員組合
  16. 一橋大学  一橋大学教職員組合
  17. 公立大学法人首都大学東京労働組合
  18. 政策研究大学院大学
  19. 茨城大学 茨城大学農学部職員組合
  20. 筑波技術大学(視覚障害者か聴覚障害者であることを入学条件にした日本で唯一の大学 HUFFPOST
  21. 宇都宮大学 宇都宮大学職員組合
  22. 群馬大学 群馬大学教職員組合
  23. 埼玉大学 埼玉大学教職員組合
  24. 千葉大学
  25. 横浜国立大学
  26. 横浜市立大学教員組合
  27. 総合研究大学院大学
  28. 新潟大学 新潟大学職員組合
  29. 長岡技術科学大学
  30. 上越教育大学
  31. 富山大学 富山大学教職員組合
  32. 北陸先端科学技術大学院大学
  33. 福井大学  福井大学教職員組合
  34. 山梨大学 山梨大学教職員組合
  35. 岐阜大学 岐阜大学職員組合
  36. 静岡大学 静岡大学教職員組合
  37. 名古屋工業大学 名古屋工業大学職員組合
  38. 豊橋技術科学大学
  39. 滋賀大学
  40. 滋賀県立大学教職員組合
  41. 滋賀医科大学
  42. 京都工芸繊維大学 京都工芸繊維大学職員組合
  43. 京都府公立大学法人労働組合府大支部
  44. 大阪教育大学
  45. 大阪府大学教職員組合
  46. 兵庫教育大学
  47. 奈良女子大学
  48. 奈良先端科学技術大学院大学
  49. 和歌山大学 和歌山大学教職員組合
  50. 鳥取大学 鳥取大学教職員組合
  51. 島根大学 島根大学職員組合
  52. 山口大学 山口大学教職員組合
  53. 鳴門教育大学
  54. 香川大学 香川大学教育学部教員組合
  55. 愛媛大学
  56. 福岡教育大学
  57. 九州大学 九州大学教職員組合
  58. 九州工業大学 九州工業大学教職員組合
  59. 佐賀大学 佐賀大学教職員組合
  60. 長崎大学
  61. 熊本大学 熊本大学教職員組合
  62. 大分大学 大分大学教職員組合
  63. 宮崎大学 宮崎大学教職員組合
  64. 鹿児島大学 鹿児島大学教職員組合
  65. 鹿屋体育大学
  66. 琉球大学
  67. 情報・システム研究機構(ROIS)(国立極地研究所 国立情報学研究所 統計数理研究所 国立遺伝学研究所 データサイエンス共同利用基盤施設)
  68. 高エネルギー加速器研究機(KEK)(加速器研究施設及び共通基盤研究施設 素粒子原子核研究所 物質構造科学研究所)
  69. 自然科学研究機構(NINS)(国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所)
  70. 人間文化研究機構(国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館、国立国語研究所、国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所、国立民族学博物館)
  71. 全大教 加盟組合リスト

文科省

文部科学省が昨年12月、有期労働者が5年の継続雇用で無期雇用に転換できるルールについて、無期転換を避けるために雇い止めをすることは労働契約法の趣旨に反するとの事務連絡を国立大学に出していたことが、11日までに分かりました。(国立大非常勤職員の雇い止め 文科省「法の趣旨に反する」 各大学に事務連絡 田村議員に報告 しんぶん赤旗 2017年1月12日)

雇止めについては、個々の事案において、その必要性等について、各国立大学法人に説明責任が生じてくるところかと思いますので、都道府県労働局と相談の上、適切にご対応いただきますよう、よろしくお願いいたします。(貴学における無期転換ルールへの対応の検討に関する再周知のお願い及び無期転換ルールへの対応状況に関する調査について(御礼)2016/12/21 / 無期雇用の道の検討を –新年のあいさつにかえて– 2017.1 教職員組合委員長 水 谷 孝 男  電気通信大学教職員組合)

貴学における無期転換ルールへの対応の検討に関する再周知のお願い 及び無期転換ルールへの対応状況に関する調査について(依頼) 2016/12/09 ( 文科省 各大学に国立大非常勤職員の雇い止め「法の趣旨に反する」と事務連絡 エルムの森だより 北海道大学教職員組合執行委員会ブログ2017-01-23

文部科学省が昨年12月、有期労働者が5年の継続雇用で無期雇用に転換できるルールについて、無期転換を避けるために雇い止めをすることは労働契約法の趣旨に反するとの事務連絡を国立大学に出していたことが、11日までに分かりました。(国立大非常勤職員の雇い止め 文科省「法の趣旨に反する」各大学に事務連絡 田村議員に報告 しんぶん赤旗 日本共産党 2017年1月12日)

有期雇用といってもひとそれぞれ雇用形態や職種が多様ですし、大学や研究機関によっても対応にばらつきがあるため、この法律の影響を受ける有期雇用職員本人であっても非常にわかりにくいケースが多いようです。なお、無期転換申込権発生までの期間は原則5年ですが、大学等及び研究開発法人の研究者、教員等については特例としてそれが10年になっています。

大学等及び研究開発法人の研究者、教員等に対する労働契約法の特例について 研究開発能力の強化及び教育研究の活性化等の観点から「研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律」が公布され、大学等及び研究開発法人の研究者、教員等については、無期転換申込権発生までの期間(原則)5年を10年とする特例が設けられました(平成26年4月1日から施行)。(労働契約法の改正について~有期労働契約の新しいルールができました~ 厚生労働省

労働契約法改正により、平成25年4月から「有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できる」ことになりました。… 【誤解1】 5年のカウント時期 … 通算契約期間のカウントは、平成25年4月1日以後に開始する有期労働契約からが対象です。平成25年3月31日以前に開始した有期労働契約は通算契約期間に含めません。 … 【誤解2】 5年直前の雇止め  … 【誤解3】 無期契約=正社員 最後は、無期契約化=正社員という誤解です。 … あくまで有期契約が無期契約になるだけです。… (『無期雇用化』の誤解と対応策 山口 俊一労政時報の人事ポータル jin-Jour 2015.09.01 )

多くの大学では、非常勤職員や非常勤講師を5年で雇い止めにする方針を撤回し始めている。象徴的なのは、早稲田大学だ。 早大は東北大と同じように、雇い止めをするための就業規則改正を行う際に、過半数代表選挙を正しい形で行わなかったため、非常勤講師らに刑事告訴されて大騒動になった。 その結果、早大当局は当初の方針を撤回し、膨大な数の職員が実質的にクビになりそうだったところが、18年には約3000人の非常勤講師らが、希望すれば無期契約に転換できることになった。 この“早稲田ショック”は全国に波及し、日本大学、法政大学、中央大学、千葉大学などが、次々に雇用期間5年上限を撤回していった。また、早大の問題解決に先立って、全国大学高専教職員組合の取り組みにより、信州大学、徳島大学、国立高等専門学校(51校)などで、非正規職員の無期転換が約束されている。(Buisiness Journal 2016.12.27 東北大、3200人を一斉「雇い止め」に職員が反対運動…大学側が一方的に規則変更 林克明)

  1. 各国立大学法人及び大学共同利用機関法人における無期転換ルールへの対応状況に関する調査 結果概要(平成28 年度) 文部科学省大臣官房人事課 平成29年3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針(PDF)

国会審議、国会議員の活動

まず、国立大学の職員の雇止め問題に関しては、文科省と厚労省が協議をすることになりました。それを受けて、各国立大学が、単なる文言ではなく、客観的なルールを来年度の契約更新前までに策定し、提示することになる予定です。 (またしても研究者の皆様へ 衆議院議員 河野太郎公式サイト 自由民主党 2016.12.01

東北大学で非常勤職員3200人以上が雇い止めの危機にある問題で11日、大学関係者の労働組合が、希望者全員を無期雇用に転換するよう求める緊急集会を、参院議員会館で開きました。集会名は、「改正労働契約法の趣旨に反した国立大学での『5年雇い止め』を許さない ストッブ!東北大学3200名と全国の有期雇用職員雇い止め」です。 正規・非正規の枠を超え、東北非正規教職員組合、首都圏大学非常勤講師組合、全国大学高専教職員組合(全大教)が主催しました。 (東北大3200人雇い止めやめよ 衆議院議員 はたの君枝 2016年10月17日 日本共産党

田村氏は、有期契約が5年を超えると無期契約に転換が迫られる改正労働契約法の施行から5年となる2018年を前に、東北大学では教職員3000人を今年度で雇い止めにする宣言が出されていることを示し、「多くの研究機関で職員が今年中に首切りされる危険性がある」と指摘。厚労省に対し、無期契約への転換を避けるために事後的に雇用期間に上限を設けることは「労働契約法違反ではないか」とただしました。同省の山越敬一労働基準局長は、「紛争解決に援助を求められれば、必要な助言・指導に努める」と答えました。(無期契約への転換こそ 田村智氏 国立大雇い止めただす 参院委 しんぶん赤旗 日本共産党 2017年4月4日)

参考

  1. 無期契約への転換こそ 田村智氏 国立大雇い止めただす (参議院議員 田村智子 しんぶん赤旗2017年4月4日):”無期契約への転換こそ 田村智氏 国立大雇い止めただす日本共産党の田村智子議員は3日の参院決算委員会で国立大学などでの若手研究者らの雇い止め問題を取り上げ、「無期契約へ転換を促していくべきだ」と是正を求めました。”
  2. 「大学教授と非常勤講師の差が10倍って酷すぎでは?」佐々木俊尚さんのツイートに研究者からも賛否両論の意見が飛び交う事態に「高賃金カルテル」(togetter)
  3. 首都圏大学非常勤講師組合・速報 2017年 01月 08日 :”2013年3月18日 徳島大学で、同年4月1日から非常勤職員の雇用期間上限の廃止との報道。”
  4. 雇止め (コトバンク):”企業が、契約社員やパートタイマー社員等、有期雇用契約で雇っている労働者を契約期間満了時に契約更新を行わず、契約を終了させる事を言う。”
  5. 独立行政法人理化学研究所事件 2年2か月で雇止めを受けた任期制の研究所職員が地位確認と賃金支払等を請求した事案(労働者敗訴)事件番号:平成16(ワ)26603 (労働基準判例検索)
  6. 事務職員(特定業務)の雇用財源及び定員削減分を埋めるよう求める要求書 2017年1月5日 京都大学総長 山極 壽一 殿 京都大学職員組合 中央執行委員長 川島 隆 (京都大学職員組合):”雇用財源について外部資金の間接経費を可能とするよう「しくみ」を改善すること。”

派遣

  1. 【2017年最新版】労働者派遣法徹底解説 (jinzai-business.com)

民間における雇い止め問題

  1. 3カ月更新の契約で17年勤務…そして、突然の「雇い止め」 58歳派遣社員の思いは (HUFFPOST / YAHOO!JAPANニュース 12/19/2017)
  2. 非正規雇用者が多いNHKで派遣切り多発か 退職強要でうつ病になる人も (Livedoor NEWS 2015年12月6日)
  3. NTTで“ハケン切り”の嵐!切りすぎで、“スキルのない素人”社員だらけに… (ビジネスジャーナル 2015.07.21)
  4. やはり泣くのは非正社員、吹き荒れる「派遣切り」の嵐 (東洋経済ONLINE 2008年11月27日)

同一カテゴリーの記事一覧

採択?不採択? 2018年度科研費交付内定が通知される

 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

関連記事 ⇒ 2020年度(令和2年度)科研費交付内定が通知

関連記事 ⇒ 2019年4月1日科研費の採択が通知される

 

毎年4月の初日は科研費当落の通知があるため(種目によっては6月)、研究者はハラハラドキドキさせられたあげく、歓喜、または、残念さのどちらかを味わうことになります。科研費に纏わるツイートをいくつか紹介します。

科研費が採択されたかどうかの判別法

科研費が通ったかどうか、いつもわかりにくいです。特に、落ちている場合。

基盤Aの話題

 

基盤Cの話題

若手A廃止の話題

 基盤S通知の時期

科研費全般の話題


 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

 

追記


 

20170704追記 関連記事 2017年に新しく採択された20件の新学術領域研究(研究領域提案型) のテーマと領域代表者氏名

 

20170702追記
日本学術振興会のウェブサイトによれば、挑戦的研究(萌芽)挑戦的研究(開拓)および新学術領域研究(研究領域提案型)の新規研究領域の交付内定が2017年6月30日にありました。

従来の「挑戦的萌芽研究」にかわって、「挑戦的研究(萌芽)」および「挑戦的研究(開拓)」が新設されたことに伴い、”挑戦的研究”が基盤研究等とは全く異なる性格の研究助成であることが、制度導入の際にしきりに強調されていました。審査においても同様で、単に優れた研究であるだけでなく、”これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画”かどうかは、採択、不採択を分ける一つの重要なポイントになったようです。

 

659Nanashi_et_al.2017/06/30(金) 17:09:44.18
今回はほんとに充足率100%なんだな
661Nanashi_et_al.2017/06/30(金) 17:50:01.44
俺も500万で申請して満額認められたわ
712Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 00:41:59.34
萌芽もう結果出てるんだ
ダメだったんだな
713Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 06:18:49.63
これで海外の研究会には行かれなくなった。
論文の投稿先も変えることになった。
残念。
729Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 23:02:18.69
基盤通らず萌芽しか通らない万年助教です。
見たら絶望的萌芽通ってた。充足率すげー。

 

児島 将康『科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版』 2020.8.20 羊土社
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

 参考

  1. 日本学術振興会 NEWS 2017年6月30日
  2. 科研費総合スレ Part 3 (https://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1493614598/)
  3. 新学術 南極の海と氷床 南大洋・南極氷床から地球の未来を探る 熱-水-物質の巨大リザーバ:全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床
  4. 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集(各領域において運営されているホームページ)(日本学術振興会)
  5. 平成29年度 新学術領域研究(研究領域提案型) 領域計画書 応募情報(Web 入力項目)作成・入力要領 (PDF) (MEXT)
  6. 挑戦的研究(開拓・萌芽)の応募に当たっての留意事項(1)(PDF) 挑戦的な研究課題を支援する観点から、応募額を最大限尊重した配分(特に(萌芽)については、応募額の100%を基本とした配分)を行う予定です。
  7. <平成29年度における主な変更点等>(PDF)① 挑戦的萌芽研究を見直し、新たな種目「挑戦的研究(開拓・萌芽)」を設けました。(挑戦的萌芽研究の公募は行いません。)
  8. 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 平成28年12月20日 科学技術・学術審議会学術分科会研究費部会
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 概要  (PDF:812KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(本文)  (PDF:840KB) PDF :”挑戦的な研究が減退しているという傾向が今後も継続するとすれば、我が国の学術研究がその本来的な役割を果たすことができなくなることが危惧される。(page 2) ..  ・現行の科研費は「基盤研究」種目群を基幹として、全ての学術研究を通じて「挑戦性」を求めてきているが、学術の昨今の動向に即してより一層挑戦的な研究への支援を強化するに当たり、次のとおり、それぞれの種目群の役割・関係性を見直し、明確にする必要がある。◆「基盤研究」種目群:「基盤研究(S・A・B・C)」 ・これまでの蓄積に基づいた学問分野の深化・発展を目指す研究を支援し、学術研究の足場を固めていく種目群。 ◆「学術変革研究」種目群:「新学術領域研究」「挑戦的研究(開拓・萌芽)」(後述) ・斬新な発想に基づく研究を支援し、学術の体系や方向の変革・転換、新領域の開拓を先導する潜在性を有する種目群。 ◆「若手研究」種目群:「若手研究」「研究活動スタート支援」 ・若手研究者に独立して研究する機会を与え、研究者としての成長を支援し、「基盤研究」種目群等へ円滑にステップアップするための種目群。 ◆「特別推進研究」 ・新しい学術を切りひらく真に優れた独自性のある研究を支援する種目。「基盤研究」種目群、「学術変革研究」種目群双方の性質を併せ持つ。(pages 5-6) .. (2)「挑戦的萌芽研究」の見直し ①「挑戦的萌芽研究」の現状・課題、発展的見直しの必要性 ・現行の科研費において挑戦的な研究を促している「挑戦的萌芽研究」は、平成2年度に導入された「一般研究(C)」等における萌芽的研究への支援を端緒とし、平成8年度に「萌芽的研究」、平成14 年度に「萌芽研究」として見直された後、平成21 年度に現行の形となった。その最大の特徴は、論文などの実績を一切求めず、研究課題における斬新なアイディアやチャレンジ性を特に評価することにより、小規模(500 万円以下)の助成を行うことにある。平成28 年度助成においては、継続課題を含め、8,821 件に対して約100 億円(直接経費)の助成を行っている。その受給者は、若手からベテランまで幅広い年齢層に分布している。(page 8) .. ・「挑戦的研究」においては、NSF におけるTFR の考え方を踏まえ、例えば、「新しい原理や学理の発見・追求」、「学術の概念や体系の見直し」、「研究のブレークスルーをもたらすような、大きな発想の転換や斬新な方法論の導入」など、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画を支援するものとする。 .. こうした「挑戦性」の扱いをめぐる「基盤研究」種目群との違いについて応募者・審査委員に対して明確に示し、共通の理解を得る必要がある。・「挑戦的研究」においては、より大規模の挑戦的な研究への支援の必要性と、現行の「挑戦的萌芽研究」が果たしてきた役割を踏まえ、「基盤研究(B)」相当の「挑戦的研究(開拓)」(英名:Challenging Research(Pioneering))、「基盤研究(C)」相当の「挑戦的研究(萌芽)」(英名:Challenging Research(Exploratory))の2つの区分を設ける。.. 「挑戦的研究」においては、種目の趣旨を踏まえた真に挑戦的な研究課題を支援する観点から、採択率の考え方等審査の進め方に関して「基盤研究」種目群と明確に異なる取扱いを行う。具体的には、制度の趣旨に沿った質の高い研究課題を選び抜くため、科研費の全体目標である採択率30%の目標にとらわれず、採択件数を一定数に絞る。(page 10)” (太字強調は当サイト)
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(参考資料)  (PDF:1007KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その1)  (PDF:2204KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その2)  (PDF:1874KB) PDF

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本学術振興会ウェブサイトによると、平成29年度の科学研究費補助金(科研費)の交付内定の通知が2017年4月1日に行われました。内定通知があった研究種目は、特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援です。ちなみに、挑戦的研究(開拓)と挑戦的研究(萌芽)の交付内定の時期は、7月です(参考:公募から交付決定までのスケジュール)。

 

参考

  1. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について
  2. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)、若手研究(B))の交付内定について
  3. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(基盤研究(B)及び若手研究(A))(平成24年度から平成26年度採択の研究課題)の交付内定について
  4. 成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について 別紙1:平成29年度科学研究費助成事業の交付内定・交付決定の日程(予定)(PDF)
  5. L-Rad(エルラド)は、未活用の研究申請書をキーとした、研究者と企業とのマッチングサービス。 科研費などの公的資金、民間助成金につぐ、第三の研究者資金獲得手法として、各方面から注目されているサービスです。
  6. 科研費不採択研究にフロンティアあり 不採択申請書のDB「L-RAD」への登録研究者が500人を突破 (日経バイオテク 2016.09.07 00:00 小崎丈太郎):”科研費(科学研究助成金/学術研究助成基金助成金)に申請しても採択されなかった不採択申請書をデータベース(DB)に登録、一定のルールに従って企業が閲覧し、産学連携を推進するシステムL-RAD(https://l-rad.net/)に参加した研究者の数が、9月1日までに502人(200大学・研究機関)に達した。”

 

科研費に纏わるつぶやき(TWEETS)

 

失速する日本の科学 Nature Index 2017

日本の科学研究の失速ぶりを、ネイチャーインデックスニュースやネイチャーインデックス2017日本版が伝えています。

While the total number of articles in Scopus increased by about 80% between 2005 and 2015, Japan’s output grew by a mere 14%. (The slow decline of Japanese research in 5 charts natureINDEX 23 March 2017 Nicky Phillips)

 


Nature Index 2017 Japan Vol. 543 No. 7646 ppS1-S40

研究ランキング

ネイチャーインデックスは、いろいろなカテゴリーごとにランキングを発表していますが、アジア勢では中国に大きく水をあけられています。

2016年1月1日~2016年12月の期間での、Weighted fractional count (WFC)という指標を用いた場合の国別ランキングは、
1位 米国  WFC=16164.15
2位 中国 WFC=6508.29
3位 ドイツ WFC=3834.73
4位 イギリス WFC=32383.48
5位 日本 WFC=2764.79

日本の大学・研究所のランキング100位 2016年(WFCスコアによる)

1 位    東京大学 The University of Tokyo WFC=379.04
2位     京都大学 Kyoto University WFC=228.53
3位     大阪大学 Osaka University WFC=172.95
4位    東北大学Tohoku University WFC=157.37
5 位    理化学研究所 RIKEN WFC=138.30
6 位    東京工業大学  Tokyo Institute of Technology WFC=121.40
7 位     名古屋大学 Nagoya University WFC=107.90
8位     九州大学 Kyushu University WFC=97.69
9位     北海道大学 Hokkaido University WFC=92.34
10位     物質・材料研究機構 National Institute for Materials Science WFC=69.18

ネイチャーインデックス(Nature Index)は、論文出版や世界の研究動向を明らかにするために、研究成果を国・機関別にプロファイリングするデータベースで、選ばれたジャーナル68誌の発表論文に基づいています(参考:Nature Indexについて)。Weighted Fractional Count(WFC)というのは、ジャーナル総数が少ない宇宙物理科学にのみ重み付けを行うことで標準化されたFractional Count(FC)で、FCとは、共著者の割合に応じて国や機関に論文数を割り振る計算方法です。ちなみに、Article Count(AC)は、共著機関または共著国全てに対して1論文を1と数える計算方法です(参考:Nature Indexの論文カウント方法)。

 

ネイチャーインデックスの高品質科学論文雑誌

現時点で、ネイチャーインデックスが「高品質科学論文」を出版する雑誌社としてネイチャーインデックスの算出の対象にしている68誌(参照:FAQ NATURE INDEX)。

  1. Advanced Materials (1066 articles)
  2. American Journal of Human Genetics (228 articles)
  3. Analytical Chemistry (1523 articles)
  4. Angewandte Chemie International Edition (2468 articles)
  5. Applied Physics Letters (3014 articles)
  6. Astronomy & Astrophysics (1833 articles)
  7. Cancer Cell (113 articles)
  8. Cell (387 articles)
  9. Cell Host & Microbe (114 articles)
  10. Cell Metabolism (126 articles)
  11. Cell Stem Cell (107 articles)
  12. Chemical Communications (2788 articles)
  13. Chemical Science (926 articles)
  14. Current Biology (417 articles)
  15. Developmental Cell (156 articles)
  16. Earth and Planetary Science Letters (631 articles)
  17. Ecology (379 articles)
  18. Ecology Letters (129 articles)
  19. European Physical Journal C (708 articles)
  20. Genes & Development (170 articles)
  21. Genome Research (184 articles)
  22. Geology (253 articles)
  23. Immunity (169 articles)
  24. Inorganic Chemistry (1441 articles)
  25. Journal of Biological Chemistry (2308 articles)
  26. Journal of Cell Biology (195 articles)
  27. Journal of Clinical Investigation (280 articles)
  28. Journal of Geophysical Research: Atmospheres (862 articles)
  29. Journal of Geophysical Research: Oceans (479 articles)
  30. Journal of Geophysical Research: Solid Earth (475 articles)
  31. Journal of High Energy Physics (2132 articles)
  32. Journal of Neuroscience (1041 articles)
  33. Journal of the American Chemical Society (2233 articles)
  34. Molecular Cell (265 articles)
  35. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society (3557 articles)
  36. Nano Letters (1200 articles)
  37. Nature (827 articles)
  38. Nature Biotechnology (87 articles)
  39. Nature Cell Biology (94 articles)
  40. Nature Chemical Biology (165 articles)
  41. Nature Chemistry (165 articles)
  42. Nature Communications (3428 articles)
  43. Nature Genetics (171 articles)
  44. Nature Geoscience (133 articles)
  45. Nature Immunology (121 articles)
  46. Nature Materials (159 articles)
  47. Nature Medicine (141 articles)
  48. Nature Methods (111 articles)
  49. Nature Nanotechnology (134 articles)
  50. Nature Neuroscience (152 articles)
  51. Nature Photonics (109 articles)
  52. Nature Physics (163 articles)
  53. Nature Structural & Molecular Biology (121 articles)
  54. Neuron (321 articles)
  55. Organic Letters (1657 articles)
  56. PLOS Biology (167 articles)
  57. Physical Review A (256 articles)
  58. Physical Review B (854 articles)
  59. Physical Review D (155 articles)
  60. Physical Review Letters (2309 articles)
  61. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (2981 articles)
  62. Proceedings of the Royal Society B (725 articles)
  63. Science (734 articles)
  64. The Astrophysical Journal (2999 articles)
  65. The Astrophysical Journal Letters (572 articles)
  66. The Astrophysical Journal Supplement (182 articles)
  67. The EMBO Journal (134 articles)
  68. The Journal of Physical Chemistry Letters (753 articles)

 

参考

  1. 世界トップクラスの研究成果を示す新たな指標:Nature Index
  2. 日本の科学研究はこの10年間で失速していることが、Nature Index 2017日本版から明らかに (Nature Index 2017年3月23日 シュプリンガー・ネイチャー / PR Wire 共同通信PRワイヤー):”Nature Indexによると、日本の科学成果の発表の水準は低下しており、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っていることが明らかになりました。”
  3. Nature Index Japan 2017
  4. Nature Index Japan 2016
  5. Nature Index Japan  Nature 519,S56–S57 (26 March 2015) doi:10.1038/519S56a Published online 25 March 2015

平成29年度 卓越研究員ポストが公開される

平成29年度 卓越研究員を受け入れる大学、研究所、企業が提示したポストのリストが公開されました。日本全国の国公立大学、私立大学のほか、日立製作所、出光興産、パナソニック、住友電気工業、富士通、日本電気、キリン、日本電子、第一三共、ソニーコンピュータサイエンス、その他の企業が受け入れを表明しています。ジョブタイトルは、助教、講師、准教授、教授、グループリーダー、主任研究員、その他となっており、エクセルファイルの一覧を見ると全部で204件あります。

エクセルファイル、分野別PDFで閲覧可能 ⇒ 平成29年度 卓越研究員事業 公開ポスト一覧 (日本学術振興会)

JREC-INのサイトでも、卓越研究員の求人を検索できます。⇒ JREC-IN(検索:「卓越研究員」

 

卓越研究員の年齢制限について

卓越研究員事業の英語名はLeading Initiative for Excellent Young Researchers(LEADER)で、「若手」対象であることが明言されており、実際、卓越研究員応募条件には平成30年4月1日の時点で40歳未満であることという年齢制限があります。2012年のデータですが、ポスドク14171人のうち40歳以上は16.4%(2324人の計算)、35歳以上と合わせれば37.2%(5272人の計算)にもなります。それから5年近く経ちポスドク高齢化が一層進んでいること、ポスドクとは別に、任期付き助教も相当数存在することを考えると、年齢がネックで卓越研究員に応募すらできない人は、かなりの数にのぼりそうです。

平成28 年度からの5年間の科学技術政策の方向性を定める第5期科学技術基本計画においては、「40 歳未満の大学本務教員の数を1割増加」、「我が国の企業、大学、公的研究機関のセクター間の研究者移動数を2割増加」させることが目標値として掲げられています。本事業においては、この2つの目標値の達成にも資するため、新たな研究領域に挑戦するような若手研究者が安定かつ自立して研究を推進できるような環境を実現するとともに、全国の産学官の研究機関をフィールドとして活躍し得る若手研究者の新たなキャリアパスを提示することを目指しています。(Q 卓越研究員事業の狙いは何か。)

Q 「②平成30 年4月1日現在、40 歳未満(ただし、臨床研修を課された医学系分野においては43 歳未満)の者」とあるが、例えば、病気休暇等で研究を中断した場合など、個別の事情がある場合、例外的に申請することはできるのか。
A 申請者(研究者)の要件について、出産又は育児により、子供1人につき、合計3カ月以上の間、研究を中断した場合を除き、個別の事情を考慮せず、一律に判断させていただきます

Q 「②平成30 年4月1日現在、40 歳未満(ただし、臨床研修を課された医学系分野においては43 歳未満)の者」とあるが、雇用対策法との関係はどうなるのか。
A 雇用対策法の改正により、平成19 年10 月1日から、労働者の募集及び採用に当たって、年齢の制限を設けることができなくなっています(雇用対策法第10 条)。一方、本事業は、若手研究者の安定的な雇用の促進を目的とする国の施策であることから、雇用対策法施行規則第1条の3第1項第3号ニに該当するため、雇用対策法第10条の適用除外となります。平成29年度卓越研究員事業公募に係るQ&A 平成29年2月6日 文部科学省 科学技術・学術政策局

 

中でも深刻なのは発展著しい生命科学の分野で、日本分子生物学会の最新のアンケート調査(2015年、会員のみ対象)では、ポスドクの59%が35歳以上となっている。(ポスドク問題と人材の流動化―日本のサイエンスを救うために―サイエンスポータル 2016年12月6日)

 

近藤:20年前に大学院の重点化を進めたことで、現在40歳前後のPDがたくさんおり、非常に厳しい就職難になっています。この年齢層に対する何らかのケアは可能でしょうか?
生田:難しいと思います。財政当局の視点からすると、その年齢層の研究者に対して、大学院重点化を通じて高額の投資を したという解釈になっており、その人達をケアするための別途の予算措置は理解を得られないのではないでしょうか。本来であれば、産業界が、その人材を吸収 するはずだったのですが、産業界と大学とのミスコミュニケーション、さらには90年代からの不況がそれを不可能にしたのではないでしょうか?日本の科学を考える ガチ議論 2015.10.24)(当ウェブサイトの記事:新たに創設される「卓越研究員」制度(2016年公募開始)は、博士研究員(ポスドク)や任期付大学教員の雇用不安の改善に貢献できるのか?)

平成28年度の卓越研究員について

卓越研究員候補者リスト 開始初年度(平成28年度)は、849名の申請者(研究者)の内176名が卓越研究員候補者として認定されましたが、各研究機関との雇用調整が完了し、安定した研究環境を得た卓越研究員は83名に留まりました(平成28年10月末現在、下記のサイトより引用)。残りの93名については、今もなお来年度以降の職を得るために雇用調整を続けている状態ですが、未だ状況は不透明です。文部科学省発表によれば、平成29年度にも再度新たな形で各研究機関からポストを募り、雇用調整を行う事が可能とされています。しかし、卓越研究員候補者達が一体どのような研究を行っているのか、どのような人物達なのかについての一般向けの情報提供が行われていないため、各研究機関側としてもポストを提供するための検討材料に乏しいのが現実です。そのため、我々卓越研究員候補者リスト 発起人一同は、研究分野の垣根を越えて協議しながら、まずは卓越研究員候補者自身の氏名・採択課題名等をリスト化して一般公表する事に致しました。

参考

  1. 平成29年度卓越研究員事業の公募説明会(申請者(若手研究者)向け) (日本学術振興会)日時:平成29年3月29日(水)  13:00~14:00 場所:一橋大学 一橋講堂(東京都千代田区) 平成29年度の本事業において、一覧化公開されたポストを提示した研究機関により、個別のポスト等について説明
  2. 平成29年度科学技術人材育成費補助事業「卓越研究員事業」公募説明会(申請者(若手研究者)向け)の開催について(文部科学省 お知らせ平成29年3月6日)日時:平成29年3月29日(水曜日)13時00分~14時00分 説明会終了後、平成29年度の本事業において一覧化公開されたポストを提示した研究機関により、個別のポスト等について説明する場を設けます。場所:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)
  3. 卓越研究員事業(Leading Initiative for Excellent Young Researchers(LEADER) ) 文部科学省 お知らせ 平成29年3月6日  平成29年度卓越研究員事業ポストの一覧化公開について、掲載しました。
  4.  

報道

  1. 文科省の若手研究者仲介、JFEなど21社が名乗り(日本経済新聞 電子版2017/3/5 23:34):”文部科学省が2016年度から始めた若手研究者を企業や大学に仲介する「卓越研究員」制度で、17年度の受け入れ先に住友電気工業やJFEスチール、パナソニックなど21社が名乗りを上げたことがわかった。大学や公的研究機関を合わせると72機関、約200人の求人となる。”

ネットの反応(TWITTER)

  1. 今年度も年齢制限が明記されているシニアポスドク排除の公募「卓越研究員制度」が始まった。年齢制限ふざけるな。(@tetsujister 20:37 – 2017年3月7日)
  2. 卓越研究員事業の募集を見ると、非卓越研究員の人々は絶望する気がする( ・ิϖ・ิ)この事業は、非卓越研究員のヤル気を削ぎ落とす、気がする。(@y2o1012 19:29 – 2017年3月6日)
  3. 卓越研究員。去年も思ったけど、なんで年齢制限するんだろ。若手救済の意味はわかるけど、老齢ポスドクは競争に参加することも許されないわけ?(@sato_dehanai 17:28 – 2017年3月6日)
  4. 40過ぎてもテニュアにつけないヤツなんかどうなろうと知るかって感じ?今の30前半の若手を実際に指導したのは、この世代なんだけどね。ポスドク増、任期制増、テニュアポスト減の中、研究も雑用も学生の面倒もって頑張ったのに報われない人たちいるよね。。(@sato_dehanai 17:35 – 2017年3月6日)
  5. 卓越研究員オーバーエイジ枠(@ritzberry15:35 – 2017年3月6日)
  6. 春の季語 卓越研究員募集 (@detsup 3月6日)

ポスドク問題

  1. ポスドク問題と人材の流動化―日本のサイエンスを救うために―(サイエンスポータル 掲載日:2016年12月6日 東京大学分子細胞生物学研究所教授(生物科学学会連合・ポスドク問題検討委員会委員長) 小林武彦 氏):”… ところがこの状況が一変するのは、まさにその頃から始まった大学院重点化政策、つまり大学院生を増やす政策である。1997年には大学院博士課程の修了者数が9,860人、2013年には16,446人と急激に増加した(図1)。…2000年代に入ると目標の1万人をはるかに上回り、2007年には17,945人、それから若干減少したものの2012年の調査でも依然16,000人をこえるポスドクがいる(図2)。…2013年の調査では37.1%(約6千人)が35歳以上の「シニアポスドク」となっている。中でも深刻なのは発展著しい生命科学の分野で、日本分子生物学会の最新のアンケート調査(2015年、会員のみ対象)では、ポスドクの59%が35歳以上となっている。”
  2. 生物科学学会連合 生科連からの<重要なお願い> 平成27 年4 月(第二版)(PDF) 生物科学学会連合より行政(国、地方)、企業、大学・研究機関、および研究者コミュニティーに対するお願い 今、次世代を担う若手研究者が窮地に陥っています。ポスドク(任期付博士研究員)の雇用促進と研究者育成に是非ご協力ください。平成27 年4 月(第二版) 生物科学学会連合 ポスドク問題検討委員会
  3. 国立大学で若手研究者が減少、「40代でも先見えないのが普通」の声 (THE PAGE 2016.10.27 12:08):”40歳代になっても任期付き教員の職すら得られず、かといって年齢もあり民間企業へも行けない、そういった人たちが増えているという。博士課程に進む後輩も減っているという。「出身研究室(トップ層国立大)では、学部からの内部進学が減り、中堅私大からの進学が増えている。トップの学生は研究の道へ入るのを避け始めているのかも」と憂う。”
  4. 悪化する研究環境とポスドク若手研究者の無権利 月刊誌『KOKKO』2015年11月号(第3号)座談会:”研究環境が悪化し続けていて希望が見えない、光が見えてこないというのが正直なところで、現場の研究者や職員の心が荒んできているのではないかと心配に思いました。アンケートの中で、精神的な不安を訴える方も多いですし、うつ病が増えている状況もあります。非正規雇用の研究者や職員を使い捨てる研究現場で、人間として尊厳が破壊されるような現状が広がっているので、医者としてものすごく心配です。”
  5. ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2015年度実績)の実施について 科学技術・学術政策研究所 2016年11月11日 「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2015年度実績)」は、平成27年度内(平成27年4月1日~平成28年3月31日)に、日本の大学、研究開発を行っている独立行政法人、公的研究機関で研究活動に従事しているポストドクター等の雇用状況およびその後の進路(平成28年4月1日時点)を調査いたします。提出期限 平成29年1月20日(金)
  6. 「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査 -大学・公的研究機関への全数調査(2012年度実績)-」 調査資料-232の結果公表について 科学技術・学術政策研究所 2014年12月22日 

科学政策

  1. 2016.5.10内閣委「特定国立研究開発法人促進特措法案」理研のSTAP細胞不正事件の総括、まだですよね?! (参議院議員 山本太郎 国会活動 2016年05月11日)”… そうなんですよね、40歳ぐらいの方々、40歳未満の方々ということですよね。手を差し伸べられやすい状況が若手の中にはあるんですけれども、全体の37.1%を占める35歳以上のシニアポスドクと言われる方々がかなり厳しい状況に置かれていると。大学の博士課程修了の任期付き研究者、いわゆるポスドク、シニアポスドク問題について少し触れさせてください。…さらに、シニアポスドク、より年上の人たちになると次のポジションを見付けにくい。正規のような昇級、昇進なども少ないため自身の将来像が見えない。特に熟練した研究者であるシニアポスドクに対する雇用の促進、健全な研究者社会を維持するためには急務だとこの方々がおっしゃっている。…要は、この方々に対する手厚いといいますか、高給じゃなくてもいい、でも安定した先が見通せるような働き方が提案されなければ非常に厳しいと思うんですよ。日本の科学というものは終わってしまうかもしれない。そこを何とか大臣に検討していただきたいんですけど、いかがでしょうか。
    国務大臣(島尻安伊子君) おっしゃるとおり、やはり若手研究者をどう育てていくかというのは、将来の科学技術の発展にもうこれは欠かせないところでございますので、そこもしっかり対応させていただきたいと思います。
  2. 安倍政権「一億総活躍」の意味が、ようやく分かった ~なるほど、進次郎に逃げられたのも納得 (鈴木哲夫 現代ビジネス 2015.11.05):”安倍政権にも通じている経産省OBが、「一億総活躍社会」という第三次安倍改造内閣のキャッチフレーズについてこんな説明をしてくれた。「発足以来の安倍政権を船に見立てれば、いまの内閣の問題がよく分かります。船長も船員スタッフも同じ、向かっている方向も同じ、船の大きさも同じ、スピードも同じ。ただ、船の名前や外側の色を変えているだけです。船長は安倍首相、スタッフは経産省を中心にした側近たち。方向は長期政権維持や憲法改正、財界と連携した経済政策など。船の名前はこの前までは統一地方選挙を見据えた『地方創生号』でしたが、今は参院選へ向かって『一億総活躍社会号』と名前を変えただけです」…事実、10月19日には加藤勝信・一億総活躍担当相と、石破茂・地方創生担当相との間で初の政策のすり合わせが行われたが「そこで行われたのは、新しいものを考え出すのではなく、これまでにある地方創生政策のどれを一億総活躍に移動させどれを残すか、といったすみ分けに過ぎなかった」(自民党政調幹部)という。…「中身がないないとあなたは言うが、そもそもそれは当然、まったく不思議じゃない。だってこの一億総活躍社会は、官邸が『政策』ではなく、『国民運動』として考えたみたいだからね」”

日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.org)が閉鎖?リニューアル?「研究は、結局、最後は人である」再掲

日本の科学研究に関する問題提起などを行っていた「日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.org)」にアクセスできなくなりました。一時的なものなのか不明です。このウェブサイトの中で自分が一番共感を覚えた記事が、「研究は、結局、最後は人である」(キャッシュ)でした。この記事が失われるのは惜しいので、キャッシュの内容をここに転載します。研究力の要となるのは「人」であり、有能なポスドクらが使い捨てにされる今の研究システムを改善しない限り、日本の競争力は低下の一途を辿るだけでしょう。博士課程への進学を回避する大学生の神経は極めてまっとうであり、ポスドク使い捨てシステムを改善せずに、理系離れ解消、リケジョ増加などの政策を進めるのは無責任だと思います。以下、転載。

 

研究は、結局、最後は人である

質問1 – 現在の日本のサイエンスにおける問題は何だと思いますか。
日本のサイエンスと言ってもよく分かりませんが、平均的な研究者の一人としては、問題はキャリアパスが崩壊していることではないかと思います。それが研究自体にも大きな影響を与えています。キャリアパスとは、それを職業として自分や家族が安定した生活を送る未来が描けるかどうかということですが、それが非常に厳しくなっています。私は自分の子供には研究者を職業として勧められません。

学問としての自然科学において、発想の自由さ、多様性は本質的に重要です。複数の著名な生物学者と潤沢な資金を誇る某機関を巻き込んだ昨年の騒動の後に大村智さんが今年の医学生理学賞を受賞されたことも、私の目には象徴的に映ります。何が本質的に大切であり守らなければならないことであるかを、改めて指し示していると思うからです。

結局、最後は人です。人に投資すべきなのに、それを減らして消耗品を買わせているのが現状だと思います。間違っています。

質問2 – その原因は何だと思いますか。
競争させるべきではない局面(≒本来運営交付金とすべきところ)まで競争させるようになったことではないかと思います。

なぜそうなったかと言うと、ビジョンが無かったからです。何でもかんでも競争させておけばいいというのは、ビジョンでも何でもなく、国の科学研究施策を考える立場の人間としては責任の放棄です。

研究には自由な発想と自由な資金が必要です。しかも、その資金は特に若手にはそんなに多く額の資金は必要ありません。現状は、若手に限らず自由な発想と言うより如何に短期に確実に論文に出来るか、目立つか、という方向に流れているように思います。多くの研究者にとって、なかなか学問と向き合って悠長にやってる時間はなくなって来ています。

なぜそうなるかと言うと、それが評価されるからです。即ち、問題の本質は評価法に行き着きます。

様々な研究領域があり、様々なアプローチがあり、様々な研究者が居る、その多様性の全てをサポートすることは出来ませんが、ある程度のバランスが必要なんだと思います。今はそれが極端に偏っていて、その弊害が論文数という形で誰の目にも明らかに生産性に反映されるまで深刻化してしまった、ということだと思います。

質問3 – 改善するためには、まず誰が・何をするべきだと思いますか。
私の理想に近い形は、ポストは終身個人に与えられて、条件が合えばそれをどこにでも持って行けるというフランスのシステムに似たものです。終身雇用と人材の固着は、実は切り離すことができます。終身雇用への転換に伴う財源に関する批判に対して、現状でも出処が違うだけで支払われているという指摘もあります。また、「安定性と競争性を担保する日本版テニュアトラック制度」では、最低限の給与を公的機関(国)が保証し、自ら獲得した研究費の間接経費からも加算する方法が提案されています。これは現在の仕組みを変えて行く具体的な方法の一つであると思いますが、私自身は公的機関の研究職は国家公務員資格と同等なものとして扱う仕組みがあればいいと思っています。

また、現在科研費の採択率は25%前後だと思いますが、本来優劣などつけられない研究に順位をつけるなど思い上がりも甚だしいといつも思っています。一定の基準を満たしていれば全て採択し、SとかAとか一部に集中する予算を減らすのが良いです(バランスですが)。研究費の持続性については、これまでにも提案されているような評価によってゆるやかに額が変動する安定した基盤的研究費は良いアイデアだと思います。

しかし、そんな考えは、現状発言力を持ち予算を取っている一部の人たちからすれば都合がよろしいはずがありません。では、誰が?

昨年の騒動で、日本分子生物学会は規模も大きく領域も近かったこともあり、積極的な役割を果たせたと思います。前会長の功績です。他に中立的な立場で科学政策に対する意見が言えそうだと思った日本学術会議は、全く役立たずでした。今後、日本の科学研究施策を少しでも研究者のアイデアの多様性を確保するという方向に動かすために、大多数の研究者の声を文科省の役人に分からせる仕組みが必要だと思います。現在発言力を持つ人たちではなく大多数の研究者の声を反映させること、が肝要です。分生のような組織が母体になって日本研究者会議のようなものが役人を教育する、という感じになって欲しいです。教授だけではなく、准教授、講師、助教がそれぞれの比率に応じた発言権を持つような組織です。

今は国の無計画なポストドク施策のために需要と供給のバランスが狂っていますが、本来なら民間を含めポストの数に応じた学生を育てるか、或いは学生の数に応じたキャリアパスを責任をもって用意すべきでした。そういう責任を直接的に負っていたのは誰かと言うと、国ということになるのでしょうか。しかし、数年ごとに交代する事務次官や政治家では、学問にとって何が大事なことなのか理解出来ない、そういう何も分からない人たちを相手にしているということを深く考えるべきかと。

国立大学准教授(任期制のため匿名希望)

ーー以上、日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.jp)「研究は、結局、最後は人である」(キャッシュ)からの転載ーー

オリジナル記事

サイトが復活し元の記事も読めるようになっていました。

  1. 研究は、結局、最後は人である http://scienceinjapan.org/topics/20151105b.html

関連記事

  1. 日本の科学研究の問題点~ブラック企業のような構造と研究者が抱える雇用不安~

 

更新 20170202 日本の科学を考えるガチ議論のURLを訂正(正しいURLはhttp://scienceinjapan.org/)

理研が研究者の無期雇用枠を拡大へ

読売新聞が報じたところに拠れば、理化学研究所は任期付き研究者を無期雇用に転換する制度を4月から導入することを決めました。PIだけでなく一般の研究者にも適用されるようです。

報道

  1. 理研、終身雇用を4割に…「任期付き」から選抜 (YOMIURI ONLINE 2017年01月08日):”日本最大級の研究機関・理化学研究所(理研)は、60歳の定年まで働ける長期雇用の研究者を、将来的に全体の4割に増やす方針を決めた。”

ネット上の反応

参考

  1. 卓越研究員候補者リスト:”開始初年度(平成28年度)は、849名の申請者(研究者)の内176名が卓越研究員候補者として認定されましたが、各研究機関との雇用調整が完了し、安定した研究環境を得た卓越研究員は83名に留まりました(平成28年10月末現在、下記のサイトより引用)。残りの93名については、今もなお来年度以降の職を得るために雇用調整を続けている状態ですが、未だ状況は不透明です。文部科学省発表によれば、平成29年度にも再度新たな形で各研究機関からポストを募り、雇用調整を行う事が可能とされています。しかし、卓越研究員候補者達が一体どのような研究を行っているのか、どのような人物達なのかについての一般向けの情報提供が行われていないため、各研究機関側としてもポストを提供するための検討材料に乏しいのが現実です。そのため、我々卓越研究員候補者リスト 発起人一同は、研究分野の垣根を越えて協議しながら、まずは卓越研究員候補者自身の氏名・採択課題名等をリスト化して一般公表する事に致しました。”
  2. 拡大する「日本の科学の空洞化」 (NHK NEWS WEB 2016年12月20日):”北森教授が若い研究者の間に「異変」が起きていると感じたのは、今から10年ほど前、博士課程に進んで研究者の道を選ぶ学生が大きく減ったのがきっかけでした。それまでは、毎年、数人が博士課程に進んでいたのが、急に誰もいなくなり、いてもせいぜい1人。大学生から修士課程を経て、これからというところで、就職の道を選ぶ学生が続出し始めたのです。… ことし11月から働く樽井寛さん(46)は、これまで、日本を代表する研究機関で成果を挙げてきましたが、今の立場は「アルバイト」、つまり非正規雇用です。安定したポストを探し続けていますが、なかなか見つからないと言います。…綱渡りな人生です。いい研究をしていても、もし、雇用がなくなると、研究者としての人生が途絶えてしまいます。”  ニュース内で紹介された一部の映像 ⇒
  3. 山形大学有機材料システムフロンティアセンター ニュース2016年12月13日:”山形大学は優秀な若手研究者を支援するため文科省が2016年度から始めた「卓越研究員」に4人が選ばれたと発表した。国立大学では東大(6人)、京大(5人)に次ぐ人数となる。日本経済新聞(東北版)2016年12月13日”
  4. 疲弊する研究現場のリアル 座談会 悪化する研究環境とポスドク若手研究者の無権利 研究者を非正規で使い捨て荒む研究現場、職業として崩壊しつつある研究職、ポスドク若手研究者は育休も産休もなく家族形成すら困難(KOKKO 第3号 November 2015):”一体こんな研究環境をつくって誰が得しているのかが、全然分からない。日本の国としても、研究成果が出ないということを含めて得していないですよね。誰も得する人がいないのに、荒んだ研究環境が続いているというところに絶望感を感じます。私はこういう状況を何とかしなければと言い続けて15年以上になりますが、なかなか明るい兆しが見えないというのが正直なところです。”
  5. 研究者の雇用 任期付(有期雇用)一辺倒から、定年制への揺り戻しの動き [雇用管理] (高井経営労務事務所 高井 利哉(特定社会保険労務士)2015-07-06):”日本で最初に研究者の任期制を取り入れたのは理研とされる。1986年に発足した「国際フロンティア研究システム」が1期5年、最長3期(15年間)までの雇用制度を導入した。世界の優れた研究者が行き交い新しい発想が芽生えるようにと、人材の流動性が議論される背景があった。理研はそれを先取りし、86年に29人を採用した。当時の任期付き研究者の比率は約6%だった。その後、拡大を続けて97年の任期付き研究者は533人と、定年制研究者の472人を上回った。現在では、任期付き研究者は2600~2700人までになり、研究者の9割近くを占める。(7月3日の日本経済新聞)”
  6.  若手研究者 描けぬ未来図増える「任期付き」雇用安定せず 「定年制に移行」理研が検討   ( 日本経済新聞 2015/7/3付    朝刊)  :”大学や公的研究機関で年数を限って雇用する「任期付き研究者」の数が増えている。人材の流動性を高めて組織を活性化する利点がある半面、若手の安定的な雇用を脅かしている弊害も指摘されている。理化学研究所が今春、任期付きから定年制に移行できる制度の検討を開始するなど、改善に向けた動きも出始めた。 大学など日本の研究機関は第2次世界大戦後、職員を定年まで雇う終身雇用制度を取り入れてきた。”
  7. 研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律の公布について(通知) 25文科科第399号 平成25年12月13日 (文部科学省)
  8. 改正労働契約法で国立大学の非正規雇用はどう変わるか?(「教育・研究系非常勤職員」編)(国立大学職員日記 / 2013-02-12)
  9. ポスドク若手研究者の雇用不安・パワハラ・長時間労働-「うつ病のような状態でいい研究できない」 (すくらむ 2011-10-03)):”一番切実な声は、今現在の職を失うのではないかという不安です。この問題は、雇用の財源自体が不安定で財源自体がいつ途絶えるかわからないという外部的な要因もあれば、もし今進めている研究に行き詰まり、この1年で論文が出なかったら来年の契約があるのだろうか? たとえ口約束で3年任期と言われていても、1年目、2年目で論文が出なかった場合にはどうなってしまうのだろうか?という不安もあります。また、今現在の研究プロジェクトに関しては成果が出せているけれども、プロジェクト終了後に次のポストがあるのかないのかという不安も多くのポスドクが感じています。ポスドクにとって最も大きな関心事の一つは正規雇用ポストの獲得です。(国立環境研究所労働組合「ポスドクアンケート」)”
  10. 労働問題としてのポスドク問題 (5号館を出て 2007年 08月 10日) :”ポスドク1万人計画というのは、その前に重点化された大学院で「需要と無関係に続々生産された行き場のない専門職予備軍」である博士が、とりあえず「失業者」になることを阻止するために考え出された政治的時間稼ぎだったのだと思います。事実、当時そうした議論がありました。とりあえずポスドクとしてでも雇っておかないと、すぐさま「失業博士問題」が浮上するからなんとかしなければならないという、当時の中曽根政権の危機感だったのでしょう。”
  11. 博士の就職難 科学技術の現場で 将来展望見えない (「しんぶん赤旗」2007年6月24日、7月1日掲載):”2006年3月の博士課程卒業者(博士号をとらずに満期退学した人を含む)は、1万5973人。90年の2・7倍に増えています。…首都圏の大学で講師を務める41歳のAさんは今年3月、任期切れのため退職するよう宣告をうけました。…好きで選んだ道です。20本以上の論文を書き、研究実績に自信をもっています。「これほど将来に不安を覚えながら研究を続けることになるとは思わなかった」といいます。同僚の准教授は「彼のような有能な人材の受け皿がないのはよくない」と話します。”
  12. 科学技術政策の変遷(科学技術基本法制定(平成7年)以降)(文部科学省)  平成8(1996)年度  ポストドクター等1万人支援計画 策定
  13. 今更だが大学院重点化について (一大学職員の備忘録 2015年12月26日):”大学院重点化とは、ざっくり言うと「大学院生を大幅に増やす政策」 です。2000年までに大学院定員を倍増させ、国内研究者の養成機関を充実させようという文科省による目標の下、東京大学が1991年に先陣を切りました。文科省の学校基本調査によれば、国公私立大学院在籍者数は、重点化着手前の85年度には69,688人だったのが、20年後の2005年には239,436人と、約3.5倍まで増加し、目標は達成することができました。因みに現在一部の大学では教員は学部でなく研究科所属となっているかと思いますが、それはこの大学院重点化による結果です。しかしこの重点化政策、大きく2つの問題が発生しました。”
  14. 大学院重点化の際に博士後期課程へ進んだ人たちへの支援 (発声練習 2008-03-25)
  15. 大学は、なぜ大学院生を増やしたいのか (5号館を出て 2007年 10月 14日)
  16. 九州大学移転問題・独立行政法人化問題・研究院構想に関する意見交換の広場 大学院の重点化 12校で打ち切り(中日新聞2000/01/29)  :”重点化された大学は、大学院の定員を大幅に増やすとともに、教官一人当たりの予算配分額も約二五%増す恩恵を受けた。教官の所属が変わるだけで、予算が大幅に増えるというおいしい話だったため、各国立大学が重点化を競っていた。”
  17. 東京大学の歴史 (UT-Life) :”1991年(平成3年)からは大学院重点化が始まり、学部での教育より大学院での教育に重きをおくようになりました。1998年(平成10年)には新領域創成科学研究科、2000年(平成12年)には情報学環・学際情報学府が設置されるなど、大学院の組織が数多く整備されています。2004年(平成16年)には、国立大学法人法の制定により「国立大学法人東京大学」となりました。”

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この社会、国の財政状況はおおらかではない

朝日新聞の報道によれば、鶴保庸介・科学技術担当相が、「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」という発言をしたそうです。どのような文脈でこのような発言が飛び出したのかは、この記事構成からはわかりませんが。

… 大隅さんの受賞決定を受け、松野博一・文部科学相は4日の閣議後会見で、運営費交付金の充実を検討したうえで、「競争的資金をどの程度伸ばすか、予算確保に向けて努力をしたい」と話した。だが、競争的資金は年限があり、息の長い研究には向いていない。
大隅さんは「この研究をしたら役に立つというお金の出し方ではなく、長い視点で科学を支えていく社会の余裕が大事」と話す。
海外との差もある。研究開発費に占める基礎研究の割合はフランスでは8割をゆうに超えるが、日本の大学では半分強にとどまる。
鶴保庸介・科学技術担当相は4日、「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」と述べた。
また、ドイツなどの欧州では研究費が広く薄く行き渡るように分配されているとされるが、日本では競争的資金が有力な研究者に集中しがちだ。…
(大隅氏、基礎研究の危機訴え ノーベル賞金、若手支援に活用 朝日新聞 DIGITAL 2016年10月5日05時00分)

日本の科学行政のトップのこの発言が、大きな波紋を広げています。

大隅君はインタビューで、基礎研究の重要性を訴え、現状を憂い、そして一億に近い賞金をあげて若手を育てるために役立てたいとコメントしています。それに対してマスコミや首相は応用面のことにしか触れず、文科相は競争的資金の増額というような見当はずれの弁、科学技術担当相に至っては社会に役立つかどうかわからないものにまで金を出す余裕はないという始末です。なげかわしい。これでは科学・技術立国など成り立つはずがありません。隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して) 元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄 2016年10月07日

以下、出典を示していないものはツイッター上の意見。

日本の科学行政のお粗末さを嘆く声

  1. うわああ 何この発言
  2. 日本終了のお知らせですか?
  3. これが科技相の発言。ちょっと信じられない。
  4. そりゃあそうなんだが、じゃあ科学立国とかゆうなよ
  5. わかってはいたつもりだけど、これが日本の科学技術行政やね。
  6. これが科学技術担当大臣の発言な時点でこの国の未来が思いやられる。
  7. って、この機会に基礎研究の重要性を社会に訴えるどころかこの言い様……
  8. いやあ、そういうこっちゃないんですよ、マジ、この本を読んでみてよ。ということで紹介するのは、三宅泰雄『空気の発見』。大隅良典さんが影響を受けた三冊のうちの一冊だ。(ノーベル賞大隅良典「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」が伝わらない悲劇 エキサイトレビュー 2016年10月5日 18時00分 ライター情報:米光一成

大臣の資質を疑う声

  1. それでももぎ取ってくるのがお前の仕事じゃねぇのか。
  2. 自分の仕事をわかってない人間を大臣なんてやらせてていいの?
  3. ドアホ。将来そうする為の投資だろ。その為の予算も取れないならバッジ捨てろ
  4. あははははもう笑うしかねぇ。科学振興の匙投げるならそのポスト要らねえだろ辞めちまえよ

政府が判断することに対する不信感

  1. 「役立つかどうか」を判断できるほど政府は有能ではない。
  2. お前に役に立つかどうかの判断が出来るのか?と聞きたい
  3. それ以前の話。 「社会に役立つか役立たないか」役人や政治家に判断は出来ない。

予算配分のバランスの悪さに対する不満

  1. 散々無駄遣いをしている政権のいうべきことではないだろう。
  2. といって、「役立つ」と声高に主張する「役立たない」ところにばかりお金が行っていないかな?
  3. というなら,他の使途はどうなのさ.一般会計96兆円のうち基礎研究に使ってるのは何パーセントさ?
  4. ならば,科研費十数年分の3兆円も食う五輪なんてやめちまえ
  5. じゃあ3600億円で中古オスプレイ17機も買っている場合か
  6. そんなこと言うなら年間約2千億円の「思いやり予算」もカットしてよ
  7. え、高速増殖炉は??? さんざん迷惑かけて、どんどん好きにやっている
  8. ならばまず社会に何の役にも立っていない日本のアニメをクールジャパンで推進する予算をゼロにするべき

参考

  1. 鶴保内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)(内閣府)
  2. 鶴保庸介(ウィキペディア)

H28年度新規採択 新学術領域代表者と計画班

追記20170705 新しい記事⇒ 2017年(平成29年度)に新しく採択された20件の新学術領域研究のテーマと領域代表者氏名

 

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平成28年度(2016年度)から新たに始まる新学術領域研究 (研究領域提案型) に採択された課題が、KAKEN科学研究費助成事業データベース上で公開されました。

人工知能と脳科学の対照と融合
研究領域(略称)人工知能と脳科学
研究課題/領域番号 4805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 銅谷 賢治  沖縄科学技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (80188846) 計画研究11件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4805/

brain-ai

 

多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解
研究領域(略称) 「個性」創発脳
研究課題/領域番号4802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 大隅 典子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00220343) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4802/

koseisouhatsu

脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学
研究領域(略称)思春期主体価値
研究課題/領域番号4801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 笠井 清登  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80322056) 計画研究4件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4801/

value

 

意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進
研究領域(略称)意志動力学
研究課題/領域番号4806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 桜井 武  金沢大学, 医学系, 教授 (60251055) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4806/

willdynamics

脳構築における発生時計と場の連携
研究領域(略称)脳構築の時計と場
研究課題/領域番号 3803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 影山 龍一郎  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3803/

time

スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御
研究領域(略称) スクラップビルド
研究課題/領域番号 3802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 榎本 和生  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953) 計画研究8件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3802/

scrapandbuild

生物ナビゲーションのシステム科学
研究領域(略称)生物移動情報学
研究課題/領域番号 4803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 橋本 浩一  東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80228410) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4803/

navi-science

数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解
研究領域(略称)数理シグナル
研究課題/領域番号 4804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 武川 睦寛  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332) 計画研究6件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4804/

math-signal

植物新種誕生の原理―生殖過程の鍵と鍵穴の分子実態解明を通じて―
研究領域(略称)植物新種誕生原理
研究課題/領域番号 3806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 東山 哲也  名古屋大学, その他の研究科, 教授 (00313205) 計画研究7件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3806/

plant

新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化
研究領域(略称)新光合成
研究課題/領域番号 3801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 皆川 純  基礎生物学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (80280725) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3801/

photosynthesis

ネオ・セルフの生成・機能・構造
研究領域(略称)ネオ・セルフ
研究課題/領域番号 3804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 松本 満  徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (60221595) 計画研究7件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3804/

neoself

ネオウイルス学:生命源流から超個体、そしてエコ・スフィアーへ
研究領域(略称)ネオウイルス学
研究課題/領域番号 3805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 河岡 義裕  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70135838) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3805/

neo-virology

生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学
研究領域(略称)生合成リデザイン
研究課題/領域番号 2805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 阿部 郁朗  東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496) 計画研究12件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2805/

tennen

複合アニオン化合物の創製と新機能
研究領域(略称)複合アニオン
研究課題/領域番号 2807
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 陰山 洋  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40302640) 計画研究3件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2807/

mixed-anion

配位アシンメトリー:非対称配位圏設計と異方集積化が拓く新物質科学
研究領域(略称)配位アシンメトリ
研究課題/領域番号2802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 塩谷 光彦  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60187333) 計画研究15件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2802/

asymmetallic

光圧によるナノ物質操作と秩序の創生
研究領域(略称)光圧ナノ物質操作
研究課題/領域番号2806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 石原 一  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60273611) 計画研究4件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2806/

optical-manipulation

特異構造の結晶科学:完全性と不完全性の協奏で拓く新機能エレクトロニクス
研究領域(略称)特異構造の科学
研究課題/領域番号 2801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 藤岡 洋  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50282570) 計画研究4件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2801/

tokui

ヒッグス粒子発見後の素粒子物理学の新展開~LHCによる真空と時空構造の解明~
研究領域(略称)真空と時空
研究課題/領域番号2803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 浅井 祥仁  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60282505) 計画研究6件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2803/

vacuum-space-time

スロー地震学
研究領域(略称)スロー地震学
研究課題/領域番号2804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 小原 一成  東京大学, 地震研究所, 教授 (40462501) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2804/

sloweq

パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究
研究領域(略称)パレオアジア
研究課題/領域番号1802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 西秋 良宏  東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70256197) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1802/

paleoasia

グローバル秩序の溶解と新しい機器を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立
研究領域(略称)グローバル関係学
研究課題/領域番号1801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 酒井 啓子  千葉大学, 法経学部, 教授 (40401442) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1801/

glblcrss

 

参考

  1. 平成29年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)で募集する公募研究について(補足)(文部科学省)
  2. 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集 (各領域において運営されているホームページ)(文部科学省)
  3. KAKEN科学研究費助成事業データベース
  4. 平成28年度の採択課題情報(一部)の収録(学術コンテンツサービスサポート 2016年7月4日):”平成28年度の採択課題情報 新規243件(新学術領域研究(研究領域提案型)- 研究領域: 21件、総括班: 21件、計画研究: 164件、公募研究: 17件、国際活動支援班: 20件)を追加収録しました。”
  5. H28年度新規の新学術領域(生物系)(ある生物系研究室での日常 “Experimenting is optional; Thinking is mandatory” 2016年07月05日)
  6. 新学術領域「個性」創発脳が採択されました (大隅典子の仙台通信2016-06-30):”本日、新学術領域「多様な<個性>を創発する脳システムの統合的理解」(領域略称:「個性」創発脳)が採択されたという通知を頂きました。”
  7. 新学術領域研究(研究領域提案型)(文部科学省):”「新学術領域研究(研究領域提案型)」は、研究者又は研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成等の取り組みを通じて発展させることを目的とするものです。”

更新 2016/09/28 領域ホームページ追加

特定国立研究開発法人法案が成立 政府主導強化

研究目標の策定、研究目標の変更、研究成果の評価、研究所長の解任を行う権限が主務大臣に与えられるという内容を含む特定国立研究開発法人の法案が、2016年5月11日の参議院本会議で可決・成立しました。特定国立研究開発法人に指定されるのは、理化学研究所と産業技術総合研究所、それに物質・材料研究機構の3研究機関です。

参考

  1. 特定国立研究開発法人法案の概要
  2. 2016.5.10内閣委「特定国立研究開発法人促進特措法案」理研のSTAP細胞不正事件の総括、まだですよね?!(BLOGOS / 山本太郎 2016年05月13日 08:17):”…具体的には、総合的な研究機関の選定に当たっては、論文の被引用数の世界ランキングの公的研究機関における総合順位が上位20位程度まで、そして論文の被引用数の研究分野別の世界ランキングが3分野以上で100位程度以内という要件を理化学研究所及び産総研のみが満たすということを確認をいたしました。また、特定分野で卓越した研究機関の選定に当たっては、論文の被引用数の研究分野別の世界ランキングが一分野で10位程度以内に入るものという要件を物質・材料研究機構のみが満たすということを確認をいたしました。加えて、研究成果の実用化の観点から、国際特許出願の件数の世界ランキングが上位20位程度までに位置することという要件について、産総研、理研、そして物質・材料研究機構が要件を満たすということを確認をいたしました。…”
  3. 人材確保へ、高額報酬の支払い可能に 理研など3機関 (朝日新聞デジタル 竹石涼子  2016年5月12日08時42分):”材を確保する特定国立研究開発法人を作り、理化学研究所など3機関を指定する特別措置法が11日の参議院本会議で可決・成立した。高額報酬の支払いを可能にし、日本の研究競争力を強化する狙い。…”
  4. “最高水準の成果目指し研究者に高額報酬” 法律成立 (NHK NEWS WEB 5月11日 11時42分 ):”世界最高水準の研究開発による成果の創出を目指して研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」を創設し、理化学研究所など3つの組織を指定する法律が、11日の参議院本会議で可決・成立しました。…”

卓越研究員受入れ92機関総計317人リスト公表

文科省のウェブサイトで卓越研究員受け入れ機関全リストが公表される:92機関が総計317人分のポストを提示

文科省の卓越研究員事業のウェブサイトで、卓越研究員受け入れ先全リストが公開されました。大学や企業など全92機関による317人分のポストが提示されています。多くは「テニュアトラック雇用」や「その他任期付き」で、「無期雇用」は76件です。

一覧化公開ポスト

本事業の対象となる、各機関からの提示ポストは以下のとおりです。

年収1450万円ということが新聞で取り上げられたトヨタ自動車の募集要項には確かにアメリカ勤務で年俸は基本給だけで13万ドルとなっています。
ToyotaTakuetsu

卓越研究員制度の懐疑点

ポストドクターの数は2012年度の統計では16,170人。

任期付教員の数は11研究大学に限ってもも、2013年度の数字で11,515人(参考:http://forum2015.lgs.u-tokyo.ac.jp/program/datas/staffseminar_3-1.pdf)。(RU11:北海道大学、東北大学、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、筑波大学、東京工業大学)

それに対して今回の卓越研究員の募集は150人。

現在定職を求めている人の何%が卓越研究員制度の恩恵を被るのでしょうか?

また、公募情報をみると大半がパーマネントに移行するかどうかは数年後の評価で決まるというもので、終身雇用を保証する文言は募集要項の中に見当たりません。

さらに、ポスドクや任期付き助教の高齢化が進んでいるため、卓越した研究業績があっても卓越研究員への応募資格がない研究者が相当数存在します。

以下、ツイッターのつぶやきの中から、卓越研究員制度に対する疑問の声を拾ってみました。

卓越研究員の公募そっ閉じ From: kawanonushi at: 2016/03/31 16:40:38 JST Re 公式RT

卓越研究員の40歳未満の制限は、ポスドクで40以上はもう助けませんよって解釈してしまうな。若めで優秀な人だけ最後に就職する機会をあげましょうと文科省が言ってるような気がする。From: shigeakishigea at: 2016/03/29 07:02:36 JST  Re 公式RT

卓越してないおっさん研究員な私。。。に未来は無い。From: yugohugo at: 2016/03/29 02:03:52 JST Re 公式RT

卓越研究員、やはり理学は弱い感が否めない…。From: matryo_sika at: 2016/03/29 01:18:29 JST Re 公式RT

卓越研究員の要件を見たが、一番就職に苦労している年齢層が切り捨てられてる気がしないでもない。From: osaka_sentaro at: 2016/03/28 23:49:24 JST Re 公式RT

どうもうちの分野に卓越研究員という制度はないらしい。From: shosho_sk at: 2016/03/28 23:20:20 JST Re 公式RT

卓越研究員(任期付き)という求人を見つけて、これ契約満了で不幸になるヤツや…と思ってる。From: iSO0015 at: 2016/03/28 21:46:14 JST Re 公式RT

NAISTの卓越研究員、任期なし教授という公募に胸熱。任期付き助教相当とか言ってる大学は(以下略)jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDe…From: simabuki at: 2016/03/28 21:37:53 JST Re 公式RT

卓越研究員の申請要件を満たしてなかった(´・ω・`)From: Hi_neu at: 2016/03/28 20:36:16 JST Re 公式RT

卓越研究員って有期雇用じゃないと思ったけど… でもそもそも卓越している研究者に必要な制度なのかしらん。From: sakhir75 at: 2016/03/28 19:51:32 JST Re 公式RT

卓越研究員事業、いくつか任期付きのがあってワロタ。「安定かつ自立して研究を推進できるような環境を実現する」らしいが、安定(期限付き)ってどういうことなんですかね・・・? From: Riongy18 at: 2016/03/28 19:00:11 JST Re 公式RT

卓越研究員、ピアレビューの前に受け入れ先の推薦を取らなきゃいけない(場合がある)点に注意です。推薦枠が一つだったら事実上普通の公募と変わらない。mext.go.jp/component/a_me…From: hisaom at: 2016/03/28 12:37:43 JST Re 公式RT

卓越研究員ってテニュアトラックと組み合わせてるのが普通なのか?制度がよくわからない。。From: orihakatk at: 2016/03/28 13:46:43 JST Re 公式RT

RT @ishihara_shun: (1)卓越研究員制度や学振の各種新規補助金だが、17年4月時点40歳未満という年齢制限は「ミスマッチ」でお話にならない。日本で職からあぶれている層が最も厚いのは、現時点で30台後半~40台半ばの研究者。その下の世代は上の世代の苦労をみている…From: qajusyponuq at: 2016/03/28 06:39:38 JST Re 公式RT

卓越研究員の公募を見てると暗澹たる気持ちになるな。自分の研究分野的に恩恵を受けることはほとんど無いと思っていたけど、ここまでとは・・・。From: Hayato_1117 at: 2016/03/28 12:49:06 JST Re 公式RT

必要なのは、わずか数%のエリートを優遇する事ではなく、 非正規や無職の若者を安定した職業に就ける事だ。 格差と貧困の助長する、国と大企業の癒着ではないか? 卓越研究員:若手を熱烈歓迎!…トヨタが年収1450万円 – 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20160…From: bionzx at: 2016/03/28 12:11:37 JST  Re 公式RT

卓越研究員受入れ募集要項123件がJREC-INに

2016年3月29日追記:

文科省の卓越研究員事業のウェブサイトで、卓越研究員受け入れ先全リストが公開されました。

一覧化公開ポスト

本事業の対象となる、各機関からの提示ポストは以下のとおりです。

* * * * *

卓越研究員の受け入れ先が募集要項を公開し、2016年3月28日に、JREC-INに123件が掲載されました。

卓越研究員を受け入れを希望する大学、研究機関、民間企業の募集要項が、2016年3月28日にJREC-INに123件掲載されました。新聞の報道によれば、文部科学省が受け入れ先として、63大学、23社を含む92機関を発表し、その中にはトヨタ自動車、日立製作所、アステラス製薬、キヤノンなども含まれるそうです。

このウェブページはJRECINの内容に基づいていますが内容の正確さや新しさを保証致しませんので、必ずJREC-INでご確認下さい。

住友電気工業株式会社

  1. 【卓越研究員】「計算科学を活用した無機材料の研究に取り組む研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-材料工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  2. 【卓越研究員】「放射光分析および第一原理計算を活用した材料解析を研究する研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-量子ビーム科学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  3. 【卓越研究員】「電力システムに関する研究開発を対象とする研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  4. 【卓越研究員】「マイクログリッドのためのエネルギー管理システム開発の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [数物系科学-物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  5. 【卓越研究員】「高機能なデバイス研究開発において、基礎となる物理などを研究する研究員」を募集(狭ギャップ超格子構造)住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  6. 【卓越研究員】「RE系高温超電導線材の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-材料工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  7. 【卓越研究員】「高機能なデバイス研究開発において、基礎となる物理などを研究する研究員」を募集(化合物半導体トランジスタ)住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  8. 【卓越研究員】「エネルギー監視・制御システムの研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  9. 【卓越研究員】「集光型太陽光発電(CPV)システムの応用研究と開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】「高効率分散電力システムの研究・開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  11. 【卓越研究員】「透過電子顕微鏡を使用た無機材料、無機/有機材料界面、半導体材料の解析の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-ナノ・マイクロ科学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  12. 【卓越研究員】「革新的化合物半導体結晶成長技術の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  13. 【卓越研究員】「多波長光源のファイバへの高効率結合技術開発の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  14. 【卓越研究員】「レドックスフロー電池の高性能化研究の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [化学-材料化学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  15. 【卓越研究員】「化合物半導体(特にSiC)の結晶またはエピタキシャル成長技術に関する研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  16. 【卓越研究員】「LED照射機器開発の研究を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  17. 【卓越研究員】「電気化学的手法を用いた微細回路形成プロセスに関する研究開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [化学-材料化学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  18. 【卓越研究員】「量子構造における半導体中の不純物・欠陥の評価・解析の研究を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  19. 【卓越研究員】「エネルギー利用コスト低減と住環境品質維持の最適化の研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  20. 【卓越研究員】「パワー半導体モジュール及びその周辺回路に関する研究開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  21. 【卓越研究員】「パワー半導体用SiC結晶・エピの評価技術開発の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  22. 【卓越研究員】「パワー半導体デバイスに関する研究開発を行う研究員」を募集する 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

日産自動車株式会社

  1. 【卓越研究員】準静電界の自動車への応用の研究員の募集 日産自動車株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  2. 【卓越研究員】電気化学デバイスの研究員の募集 日産自動車株式会社 [化学-複合化学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  3. 【卓越研究員】Share Economy、Servitizationの市場動向の研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-経済学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  4. 【卓越研究員】Assumptions Studyの研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-社会学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  5. 【卓越研究員】新構造燃料電池の非自動車用燃料電池マーケットの研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-政治学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  6. 【卓越研究員】自動運転・知能化環境理解システムの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  7. 【卓越研究員】最先端応用技術開発を実行するための研究者の募集 日産自動車株式会社 [工学-機械工学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  8. 【卓越研究員】ビックデータ・AIの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  9. 【卓越研究員】Connected Carシステム開発の研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】自動運転・知能化行動決定システムの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

第一三共株式会社

  1. 【卓越研究員】癌免疫領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  2. 【卓越研究員】疼痛領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  3. 【卓越研究員】バイオインフォマティクス研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  4. 【卓越研究員】細胞治療領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

住友化学株式会社

  1. 【卓越研究員】ポスドク募集(化学分野)住友化学株式会社 [化学-全て]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

旭化成株式会社

  1. 【卓越研究員】人工知能分野の研究開発と応用研究 旭化成株式会社 [情報学-全て]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

株式会社富士通研究所

  1. 【卓越研究員】人工知能、機械学習に関する研究員 株式会社富士通研究所 [情報学-人間情報学]助教相当、「卓越研究員」、研究員・ポスドク相当 常勤(任期なし)

株式会社ニコン

  1. 【卓越研究員】主任研究員 株式会社ニコン [数物系科学-数学]研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

株式会社豊田自動織機

  1. 【卓越研究員】文部科学省卓越研究員事業を経た研究開発リーダーの募集 株式会社豊田自動織機 [工学-材料工学]研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

飯田グループホールディングス株式会社

  1. 【卓越研究員】研究員の募集(未来住宅の商用化研究開発)飯田グループホールディングス株式会社 [工学-建築学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

教授

  1. 【卓越研究員】情報科学研究科 ハードウェアセキュリティ分野 教授公募 奈良先端科学技術大学院大学 [情報学-計算基盤]教授相当、「卓越研究員」常勤(任期なし)

准教授など

  1. 【卓越研究員】医学研究科 神戸大学 [医歯薬学-シグナル伝達医学]助教相当、准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】熊本大学大学院生命科学研究部先端生命医療科学部門分子機能薬学講座准教授の公募について 熊本大学 [医歯薬学-薬学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(電気電子情報工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-電気電子工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】准教授または助教の募集(応用昆虫学分野)宮崎大学 [農学-生産環境農学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】 助教、講師もしくは准教授募集(獣医内科学分野)宮崎大学 [農学-動物生命科学]助教相当、准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(物質材料工学専攻)長岡技術科学大学 [化学-材料化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(環境社会基盤工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-土木工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  8. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(機械創造工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-総合工学] 准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  9. 【卓越研究員】准教授の募集(腫瘍学分野)熊本大学 [総合生物-腫瘍学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  10. 【卓越研究員】准教授の募集(環境・エネルギー工学分野)宮崎大学 [工学-総合工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  11. 【卓越研究員】准教授(水圏応用科学分野)宮崎大学 [農学-水圏応用科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  12. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (A.動物生産科学)東京農工大学 [農学-動物生命科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  13. 【卓越研究員】大阪大学情報科学研究科 准教授の募集(情報科学分野)大阪大学 [総合理工-計算科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  14. 【卓越研究員】大阪大学データビリティフロンティア機構 准教授又は助教の募集(情報学分野)大阪大学 [情報学-人間情報学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  15. 【卓越研究員】大阪大学接合科学研究所 准教授又は助教の募集(工学分野)大阪大学 [工学-材料工学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  16. 【卓越研究員】准教授(特定有期教員)の公募 九州大学 [複合領域-デザイン学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  17. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (B.生命工学)東京農工大学 [生物学-生物科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  18. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (C.有機材料化学)東京農工大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  19. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (D.メディア対話工学)東京農工大学 [情報学-情報学フロンティア]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  20. 【卓越研究員】横浜国立大学大学院工学研究院教員の公募(知的構造の創生部門准教授)横浜国立大学 [数物系科学-物理学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  21. 【卓越研究員】准教授又は助教の公募(環境創成学、環境保全学又は環境解析学)長崎大学 [環境学-環境創成学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

講師など

  1. 【卓越研究員】特命講師、特命助教(総合理工分野)の公募 神戸大学 [総合理工-全て]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】大阪大学工学研究科 講師の募集(化学分野)大阪大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】講師の募集(教師教育学(臨床心理学または学校臨床心理学分野))福井大学 [社会科学-教育学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】講師または助教の募集(グリーンイノベーション分野)京都工芸繊維大学 [工学-電気電子工学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】講師または助教の募集(昆虫先端研究分野) 京都工芸繊維大学 [総合生物-ゲノム科学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】テニュアトラック講師または助教公募(応用化学専攻 物質物理化学分野)神戸大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】テニュア・トラック講師の募集(高等教育推進機構)大阪府立大学 [社会科学-教育学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

助教

  1. 【卓越研究員】助教の募集(生物科学分野)北海道大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】助教の募集(総合分野)九州工業大学 [情報学-計算基盤]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】助教の募集(工学分野)九州工業大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】テニュアトラック助教募集(越境性動物疾病制御研究センター)鹿児島大学 [農学-動物生命科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】助教の募集(総合人文社会分野)人間文化研究機構国際日本文化研究センター [総合人文社会-地域研究]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】助教の募集(化学分野)千葉大学 [化学-基礎化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】高知大学 海洋コア総合研究センター テニュアトラック教員(特任助教)の募集(地球惑星科学分野)高知大学 [数物系科学-地球惑星科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  8. 【卓越研究員】助教の募集(情報学フロンティア)東京工業大学 [情報学-情報学フロンティア]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  9. 【卓越研究員】もの創造系領域(環境調和材料工学研究センター)助教の公募 室蘭工業大学 [工学-材料工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】特命助教(社会科学分野)の公募 神戸大学 [社会科学-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  11. 【卓越研究員】横浜国立大学大学先端科学高等研究院(大学院環境情報研究院)助教(テニュアトラック制)の公募(数理情報学)横浜国立大学 [情報学-情報学基礎]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  12. 【卓越研究員】助教の募集(生物科学)東京工業大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  13. 【卓越研究員】助教の募集(電気電子工学分野)東京工業大学 [工学-電気電子工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  14. 【卓越研究員】助教の公募(工学・プロセス・化学工学分野)熊本大学 [工学-プロセス工学・化学工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  15. 【卓越研究員】助教の公募(数物系科学・物理学分野)熊本大学 [数物系科学-物理学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  16. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(植物分子科学/植物ゲノム科学分野)千葉大学 [農学-生産環境農学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  17. 【卓越研究員】助教の公募(工学・材料工学分野)熊本大学 [工学-材料工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  18. 【卓越研究員】任期付助教の公募(複合化学分野)宇都宮大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  19. 【卓越研究員】任期付助教の公募(機械工学(機械力学・制御)分野)宇都宮大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  20. 【卓越研究員】助教の募集(農芸化学分野)香川大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  21. 【卓越研究員】助教の募集(生物情報解析科学研究分野)北海道大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  22. 【卓越研究員】特任助教の募集(発生工学分野)山梨大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員常勤(テニュアトラック)
  23. 【卓越研究員】助教の募集(社会・安全システム科学分野)香川大学 [複合領域-社会・安全システム科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  24. 【卓越研究員】特任助教の募集(ワイン科学、応用微生物学分野)山梨大学 [農学-生産環境農学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  25. 【卓越研究員】特任助教の募集(低エネルギー通信システム分野)山梨大学 [工学-電気電子工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  26. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(農芸化学分野)宇都宮大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  27. 【卓越研究員】助教の公募(複合化学分野)岐阜大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  28. 【卓越研究員】任期付助教の公募(機械工学(ロボティクス)分野)宇都宮大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  29. 【卓越研究員】 助教(獣医病理学分野)宮崎大学 [農学-動物生命科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  30. 【卓越研究員】大阪大学基礎工学研究科 助教の募集(工学分野)大阪大学 [工学-プロセス工学・化学工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  31. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(環境保全部門)鳥取大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  32. 【卓越研究員】千葉大学融合科学研究科テニュアトラック助教の公募 千葉大学 [総合理工-応用物理学] 助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  33. 【卓越研究員】順天堂大学難病の診断と治療研究センター難治性疾患・再生医療実用化研究室員の募集(再生医療分野)順天堂大学 [医歯薬学-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  34. 【卓越研究員】大阪大学産業科学研究所 助教の募集(物質・デバイス分野)大阪大学 [総合理工-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  35. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(基礎医学分野)群馬大学 [医歯薬学-基礎医学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  36. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(複合化学分野)群馬大学 [化学-複合化学] 助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  37. 【卓越研究員】テニュア・トラック助教の募集(経済学研究科)大阪府立大学 [社会科学-経済学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  38. 【卓越研究員】長崎大学大学院医歯薬学総合研究科薬学部医薬品合成化学分野卓越研究員(助教)公募 長崎大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  39. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募( 宇宙史 (実験・観測)分野 )筑波大学 [数物系科学-物理学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック) 情報科学研究科 ハードウェアセキュリティ分野 教授公募 奈良先端科学技術大学院大学 [情報学-計算基盤] 教授相当 常勤(任期なし)
  40. 【卓越研究員】北陸先端科学技術大学院大学教員公募(先端科学技術研究科助教)北陸先端科学技術大学院大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員常勤(テニュアトラック)
  41. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(応用微生物分野)筑波大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  42. 【卓越研究員(予定)】学術研究院農学系助教(食品化学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】信州大学 [農学-農芸化学]助教相当 常勤(テニュアトラック)
  43. 【卓越研究員(予定)】学術研究院農学系助教(応用分子細胞生物学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】信州大学 [農学-境界農学] 助教相当 常勤(テニュアトラック)

その他の研究職員

  1. 【卓越研究員】研究職「R16-06」(正職員)-ナノ材料工学 (定年制) 国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  2. 【卓越研究員】研究職「R16-01」(正職員)-生体材料(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [複合領域-人間医工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  3. 【卓越研究員】研究職「R16-02」(正職員)-固体表面・界面の機能探索とその応用(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [総合理工-応用物理学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  4. 【卓越研究員】研究職「R16-03」(正職員)-二次電池(特にリチウム金属負極)材料(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当常勤(任期なし)
  5. 【卓越研究員】研究職「R16-07-1」(正職員)-物質・材料一般(応用物理学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [総合理工-応用物理学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  6. 【卓越研究員】研究職「R16-07-2」(正職員)-物質・材料一般(材料化学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [化学-材料化学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  7. 【卓越研究員】研究職「R16-07-3」(正職員)-物質・材料一般(材料工学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  8. 【卓越研究員】研究員募集(がんの予防・診断・治療に資する研究)公益財団法人がん研究会 [医歯薬学-基礎医学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

参考

  1. 文部科学省事業「卓越研究員制度」ポストを公開開始 文部科学省事業の卓越研究員制度ポスト(機関から依頼されたもの)を、本日よりJREC-IN Portalで公開いたしました。求人公募情報検索画面のフリーキーワード欄に【卓越研究員】と入力して検索すると、JREC-IN Portalに掲載されている卓越研究員制度での求人公募情報の一覧がご覧いただけます。
    http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/takuetsu/index.htm(文部科学省)では、卓越研究員制度での全ポスト一覧がご覧いただけます。 [JREC-IN 2016年03月28日 ]
  2. 卓越研究員 若手を熱烈歓迎!…トヨタが年収1450万円 (毎日新聞2016年3月28日):”優秀な若手研究者の雇用を確保する国の新制度「卓越研究員制度」について、大学や企業などからの受け入れ表明が想定を超える約300件に上ったことが分かった。トヨタ自動車が年間13万ドル(約1450万円)の基本給を示すなど破格の条件も含まれる。…同省によると、受け入れ表明は、同省の選抜予定人数を超え、国立大58校、企業23社など計92機関が317件のポストを提示する予定だ。そのうち約3割の96件を企業が占めた。トヨタ自動車は自動運転技術などで米国で勤務する若干名を募集。日立製作所はロボット技術などの研究職、アステラス製薬は再生医療を担う主任研究員、東京大は基礎生物学の助教を募集する。”
  3. 研究者受け入れ、東大など92機関 若手仲介事業 (日本経済新聞 2016/3/28):”文部科学省は28日、2016年度から始める若手研究者を企業や大学に仲介する事業で、受け入れ先となる92機関を発表した。大学では東京大や京都大、名古屋大など63大学、企業ではトヨタ自動車、第一三共、キヤノンなど23社が名乗りを上げた。京大などは准教授ポスト、奈良先端科学技術大学院大は教授職のポストを用意するという。”

卓越研究員制度利用テニュアトラック教員公募

関連記事 ⇒ 文科省のウェブサイトで卓越研究員受け入れ機関全リストが公表される(2016年3月29日)
関連記事 ⇒ 卓越研究員の受け入れ先が募集要項を公開 2016年3月28日 JREC-INに123件が掲載される

卓越研究員事業の推薦制度を利用したテニュアトラック教員公募が始まっています。以下は、インターネット上で公開されている公募情報の例です。

東京農工大学

東京農工大学 テニュアトラック推進機構  卓越研究員(准教授(テニュアトラック)) 4名 締切:2016年05月09日(月曜日)17時00分必着
東京農工大学では文部科学省科学技術人材育成費補助事業「卓越研究員事業」(以下、「卓越研究員事業」という。)に基づき、先進的研究成果の創出と、本学の機能強化を推進する研究特区として創設したグローバルイノベーション研究院において、本学テニュアトラック制度による准教授(テニュアトラック)4名を募集します。… また、本募集は卓越研究員事業による公募であるため、応募時において、以下の要件を全て満たしていることが必要です。 … 本学では卓越研究員全員分のテニュアポストを用意しますので、優れた業績を上げれば全員がテニュアに採用される可能性があります。ただし、テニュア付与審査の結果、テニュアを付与しないこととなった場合は任期満了の退職となります。 … 【卓越研究員の給与について】給与は年俸で約600万円から750万円を予定しています。 …

筑波大学

教員の公募について
このたび筑波大学生命環境系では, 文部科学省「卓越研究員事業」に基づき,  下記の要領により教員を公募いたします。…なお,  本公募は文部科学省「卓越研究員事業」に基づいていることから, 別途, 文部科学省が実施する「卓越研究事業」に応募いただき,  卓越研究員候補者に決定されることが必要となります。1.公募人員 テニュアトラック教員 助教1名 …

卓越研究員 筑波大学では,以下のとおり卓越研究員に係る公募を行う予定です。公募の詳細については,3月下旬に大学ホームページ及びJREC-IN Portalに掲載予定の公募要領によりご確認ください。 …

信州大学

信州大学農学部2016年3月4日 学術研究院農学系助教(食品化学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】
応募資格 … 本公募への応募と並行して、文部科学省が行う「卓越研究員事業」に申請することを、応募要件の一つとします。(平成29年4月11日申請受付開始予定)
その他 本公募で採用された方が卓越研究員として採択された場合、採択後1~2年度目に限り、各年度600万円を上限として、研究費の支援が受けられます。なお、卓越研究員として採択されなかった場合でも本公募は実施いたしますが、研究費の支援はございません。(予定) 書類選考に合格された方について、卓越研究員事業への推薦対象者といたします。

山口大学

以下の通り物理学分野の教員1名を公募します。
公募人員    助教(テニュアトラック) (「卓越研究員」) 1名
所属           山口大学大学院創成科学研究科(平成28年4月設置予定)
理学系学域 物理学分野(理学部物理・情報科学科 担当)
専門分野    観測天文学
担当教育    共通教育科目、物理・情報科学科の専門科目、大学院専門科目等
応募資格
博士の学位を有する方(着任時までに取得見込みを含む)。
山口32m電波望遠鏡、山口干渉計、およびVLBIを積極的に利用する観測天文学の研究者。
平成29年4月1日において40歳未満であること。(テニュアトラック制)
文部科学省の卓越研究員事業の「推薦」の仕組みを利用するポストである。

京都大学

京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」
これまでの白眉プロジェクトを踏襲した【グローバル型】に加え、文部科学省の卓越研究員事業を活用した【部局連携型】による募集を行いますので、各募集の詳細については下記をご確認ください。
【部局連携型】
平成28年度から開始される文部科学省の卓越研究員事業(http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/takuetsu/)を活用し、当該事業において卓越研究員候補者として決定された若手研究者を対象に募集を行います。詳細につきましては、3月下旬に予定されている国によるポスト一覧化公開においてお知らせいたします。

参考

  1. 卓越研究員募集taketsuflyer
  2. 卓越研究員事業(Leading Initiative for Excellent Young Researchers (LEADER) )のウェブサイト(文部科学省):”卓越研究員事業では、最初に、文部科学省が、卓越研究員の受入れを希望する研究機関からポストを募集し、提示されたポストのうち要件を満たすものを文部科学省のHPを通じて、一覧化し、公開します。それと並行して、若手研究者に対し、卓越研究員の公募を実施します。次に、中立的な公的機関が、若手研究者のピアレビューを実施し、文部科学省が卓越研究員候補者を決定します。”
  3. 平成28年度 卓越研究員事業 公募要領 (51ページPDF)(文部科学省 科学技術・学術政策局 平成28年2月)
  4. 2016年度から新たに始まる「卓越研究員」制度は、博士研究員(ポスドク)や任期付大学教員の雇用不安の改善に貢献できるのか?
  5. 卓越研究員に関するツイート

東京女子医大が細胞シート論文を撤回

小保方晴子氏が筆頭著者の2011年ネイチャー・プロトコルズ(Nature Protocols)論文に関しては、以前から研究不正の疑惑が複数のインターネットサイトで指摘されていました。ネイチャー・プロトコルズが2016年2月25日に公表したところによれば、4人の共著者のうち小保方晴子氏を除く3人の申し出により、この論文は撤回されました。。

Retraction: Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice Published online 25 February 2016 (http://www.nature.com/nprot/journal/v11/n3/full/nprot0316-616a.html)

今回取り下げられたこの論文は小保方晴子氏が大学院時代に行った細胞シート工学関連の仕事です。早稲田大学と東京女子医大は医工融合研究教育拠点TWInsを2008年に設立しており、小保方氏の研究はここで実施されました。

Haruko Obokata,    Masayuki Yamato,    Satoshi Tsuneda    & Teruo Okano. Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice. Nature Protocols 6, 1053–1059 doi:10.1038/nprot.2011.356 Published online

論文著者4名のうち、筆頭著者の小保方晴子氏が実験の計画、実験の実施、データ解析、論文執筆を、大和雅之氏が実験の計画、データ解析、論文執筆を担当し、常田聡氏および責任著者の岡野光夫氏は研究プロジェクトの監督を行いました。

Contributions H.O. designed and conducted the experiments, analyzed the data and wrote the paper. M.Y. designed experiments, analyzed data and wrote the paper. S.T. and T.O. supervised the project.

大和雅之、常田聡、岡野光夫の3氏は、疑惑が指摘されていた論文の図に対応する生データが見つからず、論文の結果に対する確信が失われたため論文を取り下げたいと説明しています。ネイチャー・プロトコルズ誌は、論文撤回に関して小保方晴子氏の見解を求めようとしましたが連絡が取れませんでした。論文取り下げは、2016年1月13日付け。

retracted 13 January 2016
Masayuki Yamato, Satoshi Tsuneda and Teruo Okano would like to retract this protocol after concerns were raised by the community about some of the figures. Specifically, concerns were raised that the fourth graph in Figure 5a and the first graph in Figure 5b look very similar, and some of the error bars look unevenly positioned. Masayuki Yamato, Satoshi Tsuneda and Teruo Okano have been unable to locate some of the raw data to verify these figures and are no longer confident in the paper’s results. Given that these results are key to demonstrating the reliability and reproducibility of the protocol, these authors wish to retract the protocol, and they sincerely apologize for the adverse consequences that may have resulted from its publication. Haruko Obokata could not be reached by the journal for comment on the retraction. (http://www.nature.com/nprot/journal/v11/n3/full/nprot0316-616a.html)

この論文のデータの疑わしさや相反利益問題は、以前よりインターネット上の複数のサイトで指摘されていました。

小保方論文についてはNatureに出たSTAP細胞論文とTissue Eng. Aの論文について不正疑惑が出てますが、その陰に隠れてNat. Protocol.に2011年に出した論文でも怪しい点が指摘されているんです。それが、この図。Fig.5aのNumber of B cellsとFig.5bのNumber of neutrophilsの値がクリソツすぎる。違う細胞種を異なる条件で実験してるのに、この一致ぶりは奇跡。(もう一つの小保方論文のストーリー  anond.hatelabo.jp 2014-02-23)

伏線もあった。2011年、『ネイチャープロトコル』誌にセルシード社の細胞シートに関する論文が載った。執筆者には小保方氏、岡野氏、大和氏が名を連ね ている。岡野氏は細胞シートの利害関係者であるにもかかわらず、論文の「COMPETING FINANCIAL INTERESTS」(金銭的利害関係の有無)の欄には「The authors declare no competing financial interests.」(筆者らは競合する経済的利益はないと宣言する)と記していた。(小保方研究に関与する企業の株価が急上昇――STAP細胞騒動に株価操作疑惑 週刊金曜日 2014年4月30日

参考

  1. もう一つの小保方論文のストーリー (anond.hatelabo.jp 2014-02-23)
  2. 小保方研究に関与する企業の株価が急上昇――STAP細胞騒動に株価操作疑惑 (週刊金曜日 2014年4月30日)
  3. 東京女子医科大学 大和雅之教授は、(株)セルシード社の株主であり共同研究先 (小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑 stapcells.blogspot.jp 2014年2月13日):”利益相反事項の隠蔽疑惑:小保方晴子氏の2011年のNature Protocol誌の論文は、(株)セルシード社の製品の細胞シートの性能に関するものでした。そして、論文の共著者である東京女子医大の岡野光夫教授や大和雅之教授は(株)セルシードの関係者であり、特に、岡野光夫教授は、有価証券報告書ではこの時点で同社株の大量保有者かつ役員でした。このように、金銭的利益相反問題が存在するにも関わらず、このNature Protocol誌の論文には、”金銭的利益相反は無い(The authors declare no competing financial interests.)”と宣言していました。これらの虚偽記載もまた、彼らの信用を大きく損なう結果となりました。”
  4. 東証JQG 7776 (株)セルシード チャート(10年) ヤフーファイナンス
  5. 東京女子医科大学・早稲田大学連携 先端生命医科学研究教育施設 TWIns:”東京女子医大と早稲田大学による医工融合研究教育拠点である「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設」を2008年4月にオープンしました。東京女子医大のT、早稲田のW、そしてInstitutionを組み合わせて、通称「TWIns(ツインズ)」と命名しました。”
  6. 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 メンバー: 大和雅之 所長・教授 Masayuki YAMATO Director of TWIns, Professor 岡野 光夫 特任教授     Teruo OKANO Professor
  7. 小保方晴子(ウィキペディア)
  8. 株式会社セルシード (CellSeed) 基盤技術 論文紹介
  9. 株式会社セルシード 日本発・世界初の「細胞シート再生医療」の世界普及を目指す (東京女子医大先端生命科学研究所細胞シートティッシュエンジニアリングセンター)セルシードは、2001年に設立された東京女子医科大学発の再生医療企業です。日本発・世界初の再生医療プラットフォーム技術である「細胞シート工学」を 基盤技術とし、細胞シート工学を用いて組織や臓器を再生することによって様々な難治性疾患・損傷を治療する「細胞シート再生医療」の事業化・世界普及を目 指しております。
  10. 東京女子医大先端生命科学研究所細胞シートティッシュエンジニアリングセンター ご挨拶:”我々はこうした細胞シートの積層化で組織や臓器を少量の細胞から造り、まったく新たな“細胞シート治療学”の確立とその医療テクノロジーの普遍化を達成することで再生医療の世界拠点の形成を目指す。 特任教授 岡野光夫”
  11. 企業事例 IPO編 株式会社セルシード (あなたのビジネスを、公的機関がバックアップ! J-NEt21 中小企業ビジネス支援サイト 企業事例 こうして活用しよう中小企業向けファンド):”2001年5月に創業した際には、東京女子医科大学岡野教授など創業メンバーを中心にして資本金を集めた。そして、創業から入念な準備を経て、約1年後の2002年6月に、初めてVC投資を受け入れ、本格的な研究に取り組みはじめた。”
  12. 小保方氏のSTAP以前の論文撤回 ネイチャー姉妹誌 (日本経済新聞 2016/2/27):”英科学誌ネイチャーの姉妹誌「ネイチャープロトコルズ」は27日までに、小保方晴子氏がSTAP細胞論文より前に発表していた別の論文を撤回したと発表した。”
  13. 小保方氏らの論文撤回 英科学誌「元データ確認できず」(朝日新聞DIGITAL 2016年2月27日):”STAP細胞論文の筆頭著者で、早稲田大の大学院生だった小保方晴子・理化学研究所元研究員らが執筆した論文が撤回されたと、英科学誌ネイチャーの関連誌電子版で25日発表された。”
  14. 小保方氏ら4人論文 英科学誌が撤回 共著者3人申し出(毎日新聞2016年2月27日):”英科学誌「ネイチャー・プロトコルズ」は、元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らが2011年に報告した論文を、1月13日付で撤回したと発表した。”
  15. 小保方氏らネイチャー論文、共著者申し出で撤回(読売新聞 YOMIURI ONLINE 2016年02月27日12時37分):”元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らの2011年の論文が撤回されたと、英科学誌ネイチャーが25日、発表した。論文中の二つのグラフが酷似しているとの指摘があり、小保方氏以外の共著者3人が撤回を申し出た。同誌は小保方氏にも接触を試みたが、連絡がつかなかったという。論文は、再生医療に用いる「細胞シート」の性質を、マウスで評価するための手順をまとめた内容。STAP論文を発表する2年半前の11年6月、「ネイチャー・プロトコルズ」誌に掲載された。”
  16. 読売新聞の見出しは変だ: 「小保方氏らネイチャー論文、共著者申し出で撤回」 「ネイチャー」(本紙)と「ネイチャー・プロトコル」(同じ出版社だが、いわゆる姉妹雑誌)の違いを分かっていないようだ。 From: rjgeller at: 2016/02/28 06:50:56 JST
  17. ライフサイエンスと利益相反 (平成25年度「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」(研修・教育プログラムの作成)5.ライフサイエンスと利益相反 東京女子医科大学リサーチ・アドミニストレーター河原直人)
  18. 利益相反かあるかどうかを判断するための”6つのP” (Editage Insigts 投稿者 ヴィレンドラ・ナイク 2015年01月13日):”金銭的利益の原因となる利益相反は、著者が一番多く直面し、開示しなければならないものです。資金提供源、研究から金銭的利益を得る会社の株の所有、研究の恩恵を受ける会社からもらう顧問料や給料などが挙げられます”