Category Archives: 科学行政

採択?不採択? 2018年度科研費交付内定が通知される

 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

関連記事 ⇒ 2020年度(令和2年度)科研費交付内定が通知

関連記事 ⇒ 2019年4月1日科研費の採択が通知される

 

毎年4月の初日は科研費当落の通知があるため(種目によっては6月)、研究者はハラハラドキドキさせられたあげく、歓喜、または、残念さのどちらかを味わうことになります。科研費に纏わるツイートをいくつか紹介します。

科研費が採択されたかどうかの判別法

科研費が通ったかどうか、いつもわかりにくいです。特に、落ちている場合。

基盤Aの話題

 

基盤Cの話題

若手A廃止の話題

 基盤S通知の時期

科研費全般の話題


 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

 

追記


 

20170704追記 関連記事 2017年に新しく採択された20件の新学術領域研究(研究領域提案型) のテーマと領域代表者氏名

 

20170702追記
日本学術振興会のウェブサイトによれば、挑戦的研究(萌芽)、挑戦的研究(開拓)および新学術領域研究(研究領域提案型)の新規研究領域の交付内定が2017年6月30日にありました。

従来の「挑戦的萌芽研究」にかわって、「挑戦的研究(萌芽)」および「挑戦的研究(開拓)」が新設されたことに伴い、”挑戦的研究”が基盤研究等とは全く異なる性格の研究助成であることが、制度導入の際にしきりに強調されていました。審査においても同様で、単に優れた研究であるだけでなく、”これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画”かどうかは、採択、不採択を分ける一つの重要なポイントになったようです。

 

659Nanashi_et_al.2017/06/30(金) 17:09:44.18
今回はほんとに充足率100%なんだな
661Nanashi_et_al.2017/06/30(金) 17:50:01.44
俺も500万で申請して満額認められたわ
712Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 00:41:59.34
萌芽もう結果出てるんだ
ダメだったんだな
713Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 06:18:49.63
これで海外の研究会には行かれなくなった。
論文の投稿先も変えることになった。
残念。
729Nanashi_et_al.2017/07/02(日) 23:02:18.69
基盤通らず萌芽しか通らない万年助教です。
見たら絶望的萌芽通ってた。充足率すげー。

 

児島 将康『科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版』 2020.8.20 羊土社
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

 参考

  1. 日本学術振興会 NEWS 2017年6月30日
  2. 科研費総合スレ Part 3 (https://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1493614598/)
  3. 新学術 南極の海と氷床 南大洋・南極氷床から地球の未来を探る 熱-水-物質の巨大リザーバ:全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床
  4. 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集(各領域において運営されているホームページ)(日本学術振興会)
  5. 平成29年度 新学術領域研究(研究領域提案型) 領域計画書 応募情報(Web 入力項目)作成・入力要領 (PDF) (MEXT)
  6. 挑戦的研究(開拓・萌芽)の応募に当たっての留意事項(1)(PDF) 挑戦的な研究課題を支援する観点から、応募額を最大限尊重した配分(特に(萌芽)については、応募額の100%を基本とした配分)を行う予定です。
  7. <平成29年度における主な変更点等>(PDF)① 挑戦的萌芽研究を見直し、新たな種目「挑戦的研究(開拓・萌芽)」を設けました。(挑戦的萌芽研究の公募は行いません。)
  8. 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 平成28年12月20日 科学技術・学術審議会学術分科会研究費部会
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 概要  (PDF:812KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(本文)  (PDF:840KB) PDF :”挑戦的な研究が減退しているという傾向が今後も継続するとすれば、我が国の学術研究がその本来的な役割を果たすことができなくなることが危惧される。(page 2) ..  ・現行の科研費は「基盤研究」種目群を基幹として、全ての学術研究を通じて「挑戦性」を求めてきているが、学術の昨今の動向に即してより一層挑戦的な研究への支援を強化するに当たり、次のとおり、それぞれの種目群の役割・関係性を見直し、明確にする必要がある。◆「基盤研究」種目群:「基盤研究(S・A・B・C)」 ・これまでの蓄積に基づいた学問分野の深化・発展を目指す研究を支援し、学術研究の足場を固めていく種目群。 ◆「学術変革研究」種目群:「新学術領域研究」「挑戦的研究(開拓・萌芽)」(後述) ・斬新な発想に基づく研究を支援し、学術の体系や方向の変革・転換、新領域の開拓を先導する潜在性を有する種目群。 ◆「若手研究」種目群:「若手研究」「研究活動スタート支援」 ・若手研究者に独立して研究する機会を与え、研究者としての成長を支援し、「基盤研究」種目群等へ円滑にステップアップするための種目群。 ◆「特別推進研究」 ・新しい学術を切りひらく真に優れた独自性のある研究を支援する種目。「基盤研究」種目群、「学術変革研究」種目群双方の性質を併せ持つ。(pages 5-6) .. (2)「挑戦的萌芽研究」の見直し ①「挑戦的萌芽研究」の現状・課題、発展的見直しの必要性 ・現行の科研費において挑戦的な研究を促している「挑戦的萌芽研究」は、平成2年度に導入された「一般研究(C)」等における萌芽的研究への支援を端緒とし、平成8年度に「萌芽的研究」、平成14 年度に「萌芽研究」として見直された後、平成21 年度に現行の形となった。その最大の特徴は、論文などの実績を一切求めず、研究課題における斬新なアイディアやチャレンジ性を特に評価することにより、小規模(500 万円以下)の助成を行うことにある。平成28 年度助成においては、継続課題を含め、8,821 件に対して約100 億円(直接経費)の助成を行っている。その受給者は、若手からベテランまで幅広い年齢層に分布している。(page 8) .. ・「挑戦的研究」においては、NSF におけるTFR の考え方を踏まえ、例えば、「新しい原理や学理の発見・追求」、「学術の概念や体系の見直し」、「研究のブレークスルーをもたらすような、大きな発想の転換や斬新な方法論の導入」など、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画を支援するものとする。 .. こうした「挑戦性」の扱いをめぐる「基盤研究」種目群との違いについて応募者・審査委員に対して明確に示し、共通の理解を得る必要がある。・「挑戦的研究」においては、より大規模の挑戦的な研究への支援の必要性と、現行の「挑戦的萌芽研究」が果たしてきた役割を踏まえ、「基盤研究(B)」相当の「挑戦的研究(開拓)」(英名:Challenging Research(Pioneering))、「基盤研究(C)」相当の「挑戦的研究(萌芽)」(英名:Challenging Research(Exploratory))の2つの区分を設ける。.. 「挑戦的研究」においては、種目の趣旨を踏まえた真に挑戦的な研究課題を支援する観点から、採択率の考え方等審査の進め方に関して「基盤研究」種目群と明確に異なる取扱いを行う。具体的には、制度の趣旨に沿った質の高い研究課題を選び抜くため、科研費の全体目標である採択率30%の目標にとらわれず、採択件数を一定数に絞る。(page 10)” (太字強調は当サイト)
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(参考資料)  (PDF:1007KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その1)  (PDF:2204KB) PDF
    • 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その2)  (PDF:1874KB) PDF

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本学術振興会ウェブサイトによると、平成29年度の科学研究費補助金(科研費)の交付内定の通知が2017年4月1日に行われました。内定通知があった研究種目は、特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援です。ちなみに、挑戦的研究(開拓)と挑戦的研究(萌芽)の交付内定の時期は、7月です(参考:公募から交付決定までのスケジュール)。

 

参考

  1. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について
  2. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)、若手研究(B))の交付内定について
  3. 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(基盤研究(B)及び若手研究(A))(平成24年度から平成26年度採択の研究課題)の交付内定について
  4. 平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について 別紙1:平成29年度科学研究費助成事業の交付内定・交付決定の日程(予定)(PDF)
  5. L-Rad(エルラド)は、未活用の研究申請書をキーとした、研究者と企業とのマッチングサービス。 科研費などの公的資金、民間助成金につぐ、第三の研究者資金獲得手法として、各方面から注目されているサービスです。
  6. 科研費不採択研究にフロンティアあり 不採択申請書のDB「L-RAD」への登録研究者が500人を突破 (日経バイオテク 2016.09.07 00:00 小崎丈太郎):”科研費(科学研究助成金/学術研究助成基金助成金)に申請しても採択されなかった不採択申請書をデータベース(DB)に登録、一定のルールに従って企業が閲覧し、産学連携を推進するシステムL-RAD(https://l-rad.net/)に参加した研究者の数が、9月1日までに502人(200大学・研究機関)に達した。”

 

科研費に纏わるつぶやき(TWEETS)

 

失速する日本の科学 Nature Index 2017

日本の科学研究の失速ぶりを、ネイチャーインデックスニュースやネイチャーインデックス2017日本版が伝えています。

While the total number of articles in Scopus increased by about 80% between 2005 and 2015, Japan’s output grew by a mere 14%. (The slow decline of Japanese research in 5 charts natureINDEX 23 March 2017 Nicky Phillips)

 


Nature Index 2017 Japan Vol. 543 No. 7646 ppS1-S40

研究ランキング

ネイチャーインデックスは、いろいろなカテゴリーごとにランキングを発表していますが、アジア勢では中国に大きく水をあけられています。

2016年1月1日~2016年12月の期間での、Weighted fractional count (WFC)という指標を用いた場合の国別ランキングは、
1位 米国  WFC=16164.15
2位 中国 WFC=6508.29
3位 ドイツ WFC=3834.73
4位 イギリス WFC=32383.48
5位 日本 WFC=2764.79

日本の大学・研究所のランキング100位 2016年(WFCスコアによる)

1 位    東京大学 The University of Tokyo WFC=379.04
2位     京都大学 Kyoto University WFC=228.53
3位     大阪大学 Osaka University WFC=172.95
4位    東北大学Tohoku University WFC=157.37
5 位    理化学研究所 RIKEN WFC=138.30
6 位    東京工業大学  Tokyo Institute of Technology WFC=121.40
7 位     名古屋大学 Nagoya University WFC=107.90
8位     九州大学 Kyushu University WFC=97.69
9位     北海道大学 Hokkaido University WFC=92.34
10位     物質・材料研究機構 National Institute for Materials Science WFC=69.18

ネイチャーインデックス(Nature Index)は、論文出版や世界の研究動向を明らかにするために、研究成果を国・機関別にプロファイリングするデータベースで、選ばれたジャーナル68誌の発表論文に基づいています(参考:Nature Indexについて)。Weighted Fractional Count(WFC)というのは、ジャーナル総数が少ない宇宙物理科学にのみ重み付けを行うことで標準化されたFractional Count(FC)で、FCとは、共著者の割合に応じて国や機関に論文数を割り振る計算方法です。ちなみに、Article Count(AC)は、共著機関または共著国全てに対して1論文を1と数える計算方法です(参考:Nature Indexの論文カウント方法)。

 

ネイチャーインデックスの高品質科学論文雑誌

現時点で、ネイチャーインデックスが「高品質科学論文」を出版する雑誌社としてネイチャーインデックスの算出の対象にしている68誌(参照:FAQ NATURE INDEX)。

  1. Advanced Materials (1066 articles)
  2. American Journal of Human Genetics (228 articles)
  3. Analytical Chemistry (1523 articles)
  4. Angewandte Chemie International Edition (2468 articles)
  5. Applied Physics Letters (3014 articles)
  6. Astronomy & Astrophysics (1833 articles)
  7. Cancer Cell (113 articles)
  8. Cell (387 articles)
  9. Cell Host & Microbe (114 articles)
  10. Cell Metabolism (126 articles)
  11. Cell Stem Cell (107 articles)
  12. Chemical Communications (2788 articles)
  13. Chemical Science (926 articles)
  14. Current Biology (417 articles)
  15. Developmental Cell (156 articles)
  16. Earth and Planetary Science Letters (631 articles)
  17. Ecology (379 articles)
  18. Ecology Letters (129 articles)
  19. European Physical Journal C (708 articles)
  20. Genes & Development (170 articles)
  21. Genome Research (184 articles)
  22. Geology (253 articles)
  23. Immunity (169 articles)
  24. Inorganic Chemistry (1441 articles)
  25. Journal of Biological Chemistry (2308 articles)
  26. Journal of Cell Biology (195 articles)
  27. Journal of Clinical Investigation (280 articles)
  28. Journal of Geophysical Research: Atmospheres (862 articles)
  29. Journal of Geophysical Research: Oceans (479 articles)
  30. Journal of Geophysical Research: Solid Earth (475 articles)
  31. Journal of High Energy Physics (2132 articles)
  32. Journal of Neuroscience (1041 articles)
  33. Journal of the American Chemical Society (2233 articles)
  34. Molecular Cell (265 articles)
  35. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society (3557 articles)
  36. Nano Letters (1200 articles)
  37. Nature (827 articles)
  38. Nature Biotechnology (87 articles)
  39. Nature Cell Biology (94 articles)
  40. Nature Chemical Biology (165 articles)
  41. Nature Chemistry (165 articles)
  42. Nature Communications (3428 articles)
  43. Nature Genetics (171 articles)
  44. Nature Geoscience (133 articles)
  45. Nature Immunology (121 articles)
  46. Nature Materials (159 articles)
  47. Nature Medicine (141 articles)
  48. Nature Methods (111 articles)
  49. Nature Nanotechnology (134 articles)
  50. Nature Neuroscience (152 articles)
  51. Nature Photonics (109 articles)
  52. Nature Physics (163 articles)
  53. Nature Structural & Molecular Biology (121 articles)
  54. Neuron (321 articles)
  55. Organic Letters (1657 articles)
  56. PLOS Biology (167 articles)
  57. Physical Review A (256 articles)
  58. Physical Review B (854 articles)
  59. Physical Review D (155 articles)
  60. Physical Review Letters (2309 articles)
  61. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (2981 articles)
  62. Proceedings of the Royal Society B (725 articles)
  63. Science (734 articles)
  64. The Astrophysical Journal (2999 articles)
  65. The Astrophysical Journal Letters (572 articles)
  66. The Astrophysical Journal Supplement (182 articles)
  67. The EMBO Journal (134 articles)
  68. The Journal of Physical Chemistry Letters (753 articles)

 

参考

  1. 世界トップクラスの研究成果を示す新たな指標:Nature Index
  2. 日本の科学研究はこの10年間で失速していることが、Nature Index 2017日本版から明らかに (Nature Index 2017年3月23日 シュプリンガー・ネイチャー / PR Wire 共同通信PRワイヤー):”Nature Indexによると、日本の科学成果の発表の水準は低下しており、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っていることが明らかになりました。”
  3. Nature Index Japan 2017
  4. Nature Index Japan 2016
  5. Nature Index Japan  Nature 519,S56–S57 (26 March 2015) doi:10.1038/519S56a Published online 25 March 2015

平成29年度 卓越研究員ポストが公開される

平成29年度 卓越研究員を受け入れる大学、研究所、企業が提示したポストのリストが公開されました。日本全国の国公立大学、私立大学のほか、日立製作所、出光興産、パナソニック、住友電気工業、富士通、日本電気、キリン、日本電子、第一三共、ソニーコンピュータサイエンス、その他の企業が受け入れを表明しています。ジョブタイトルは、助教、講師、准教授、教授、グループリーダー、主任研究員、その他となっており、エクセルファイルの一覧を見ると全部で204件あります。

エクセルファイル、分野別PDFで閲覧可能 ⇒ 平成29年度 卓越研究員事業 公開ポスト一覧 (日本学術振興会)

JREC-INのサイトでも、卓越研究員の求人を検索できます。⇒ JREC-IN(検索:「卓越研究員」)

 

卓越研究員の年齢制限について

卓越研究員事業の英語名はLeading Initiative for Excellent Young Researchers(LEADER)で、「若手」対象であることが明言されており、実際、卓越研究員応募条件には平成30年4月1日の時点で40歳未満であることという年齢制限があります。2012年のデータですが、ポスドク14171人のうち40歳以上は16.4%(2324人の計算)、35歳以上と合わせれば37.2%(5272人の計算)にもなります。それから5年近く経ちポスドク高齢化が一層進んでいること、ポスドクとは別に、任期付き助教も相当数存在することを考えると、年齢がネックで卓越研究員に応募すらできない人は、かなりの数にのぼりそうです。

平成28 年度からの5年間の科学技術政策の方向性を定める第5期科学技術基本計画においては、「40 歳未満の大学本務教員の数を1割増加」、「我が国の企業、大学、公的研究機関のセクター間の研究者移動数を2割増加」させることが目標値として掲げられています。本事業においては、この2つの目標値の達成にも資するため、新たな研究領域に挑戦するような若手研究者が安定かつ自立して研究を推進できるような環境を実現するとともに、全国の産学官の研究機関をフィールドとして活躍し得る若手研究者の新たなキャリアパスを提示することを目指しています。(Q 卓越研究員事業の狙いは何か。)

Q 「②平成30 年4月1日現在、40 歳未満(ただし、臨床研修を課された医学系分野においては43 歳未満)の者」とあるが、例えば、病気休暇等で研究を中断した場合など、個別の事情がある場合、例外的に申請することはできるのか。
A 申請者(研究者)の要件について、出産又は育児により、子供1人につき、合計3カ月以上の間、研究を中断した場合を除き、個別の事情を考慮せず、一律に判断させていただきます

Q 「②平成30 年4月1日現在、40 歳未満(ただし、臨床研修を課された医学系分野においては43 歳未満)の者」とあるが、雇用対策法との関係はどうなるのか。
A 雇用対策法の改正により、平成19 年10 月1日から、労働者の募集及び採用に当たって、年齢の制限を設けることができなくなっています(雇用対策法第10 条)。一方、本事業は、若手研究者の安定的な雇用の促進を目的とする国の施策であることから、雇用対策法施行規則第1条の3第1項第3号ニに該当するため、雇用対策法第10条の適用除外となります。(平成29年度卓越研究員事業公募に係るQ&A 平成29年2月6日 文部科学省 科学技術・学術政策局

 

中でも深刻なのは発展著しい生命科学の分野で、日本分子生物学会の最新のアンケート調査(2015年、会員のみ対象)では、ポスドクの59%が35歳以上となっている。(ポスドク問題と人材の流動化―日本のサイエンスを救うために―サイエンスポータル 2016年12月6日)

 

近藤:20年前に大学院の重点化を進めたことで、現在40歳前後のPDがたくさんおり、非常に厳しい就職難になっています。この年齢層に対する何らかのケアは可能でしょうか?
生田:難しいと思います。財政当局の視点からすると、その年齢層の研究者に対して、大学院重点化を通じて高額の投資を したという解釈になっており、その人達をケアするための別途の予算措置は理解を得られないのではないでしょうか。本来であれば、産業界が、その人材を吸収 するはずだったのですが、産業界と大学とのミスコミュニケーション、さらには90年代からの不況がそれを不可能にしたのではないでしょうか?(日本の科学を考える ガチ議論 2015.10.24)(当ウェブサイトの記事:新たに創設される「卓越研究員」制度(2016年公募開始)は、博士研究員(ポスドク)や任期付大学教員の雇用不安の改善に貢献できるのか?)

平成28年度の卓越研究員について

卓越研究員候補者リスト 開始初年度(平成28年度)は、849名の申請者(研究者)の内176名が卓越研究員候補者として認定されましたが、各研究機関との雇用調整が完了し、安定した研究環境を得た卓越研究員は83名に留まりました(平成28年10月末現在、下記のサイトより引用)。残りの93名については、今もなお来年度以降の職を得るために雇用調整を続けている状態ですが、未だ状況は不透明です。文部科学省発表によれば、平成29年度にも再度新たな形で各研究機関からポストを募り、雇用調整を行う事が可能とされています。しかし、卓越研究員候補者達が一体どのような研究を行っているのか、どのような人物達なのかについての一般向けの情報提供が行われていないため、各研究機関側としてもポストを提供するための検討材料に乏しいのが現実です。そのため、我々卓越研究員候補者リスト 発起人一同は、研究分野の垣根を越えて協議しながら、まずは卓越研究員候補者自身の氏名・採択課題名等をリスト化して一般公表する事に致しました。

参考

  1. 平成29年度卓越研究員事業の公募説明会(申請者(若手研究者)向け) (日本学術振興会)日時:平成29年3月29日(水)  13:00~14:00 場所:一橋大学 一橋講堂(東京都千代田区) 平成29年度の本事業において、一覧化公開されたポストを提示した研究機関により、個別のポスト等について説明
  2. 平成29年度科学技術人材育成費補助事業「卓越研究員事業」公募説明会(申請者(若手研究者)向け)の開催について(文部科学省 お知らせ平成29年3月6日)日時:平成29年3月29日(水曜日)13時00分~14時00分 説明会終了後、平成29年度の本事業において一覧化公開されたポストを提示した研究機関により、個別のポスト等について説明する場を設けます。場所:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)
  3. 卓越研究員事業(Leading Initiative for Excellent Young Researchers(LEADER) ) 文部科学省 お知らせ 平成29年3月6日  平成29年度卓越研究員事業ポストの一覧化公開について、掲載しました。
  4.  

報道

  1. 文科省の若手研究者仲介、JFEなど21社が名乗り(日本経済新聞 電子版2017/3/5 23:34):”文部科学省が2016年度から始めた若手研究者を企業や大学に仲介する「卓越研究員」制度で、17年度の受け入れ先に住友電気工業やJFEスチール、パナソニックなど21社が名乗りを上げたことがわかった。大学や公的研究機関を合わせると72機関、約200人の求人となる。”

ネットの反応(TWITTER)

  1. 今年度も年齢制限が明記されているシニアポスドク排除の公募「卓越研究員制度」が始まった。年齢制限ふざけるな。(@tetsujister 20:37 – 2017年3月7日)
  2. 卓越研究員事業の募集を見ると、非卓越研究員の人々は絶望する気がする( ・ิϖ・ิ)この事業は、非卓越研究員のヤル気を削ぎ落とす、気がする。(@y2o1012 19:29 – 2017年3月6日)
  3. 卓越研究員。去年も思ったけど、なんで年齢制限するんだろ。若手救済の意味はわかるけど、老齢ポスドクは競争に参加することも許されないわけ?(@sato_dehanai 17:28 – 2017年3月6日)
  4. 40過ぎてもテニュアにつけないヤツなんかどうなろうと知るかって感じ?今の30前半の若手を実際に指導したのは、この世代なんだけどね。ポスドク増、任期制増、テニュアポスト減の中、研究も雑用も学生の面倒もって頑張ったのに報われない人たちいるよね。。(@sato_dehanai 17:35 – 2017年3月6日)
  5. 卓越研究員オーバーエイジ枠(@ritzberry15:35 – 2017年3月6日)
  6. 春の季語 卓越研究員募集 (@detsup 3月6日)

ポスドク問題

  1. ポスドク問題と人材の流動化―日本のサイエンスを救うために―(サイエンスポータル 掲載日:2016年12月6日 東京大学分子細胞生物学研究所教授(生物科学学会連合・ポスドク問題検討委員会委員長) 小林武彦 氏):”… ところがこの状況が一変するのは、まさにその頃から始まった大学院重点化政策、つまり大学院生を増やす政策である。1997年には大学院博士課程の修了者数が9,860人、2013年には16,446人と急激に増加した(図1)。…2000年代に入ると目標の1万人をはるかに上回り、2007年には17,945人、それから若干減少したものの2012年の調査でも依然16,000人をこえるポスドクがいる(図2)。…2013年の調査では37.1%(約6千人)が35歳以上の「シニアポスドク」となっている。中でも深刻なのは発展著しい生命科学の分野で、日本分子生物学会の最新のアンケート調査(2015年、会員のみ対象)では、ポスドクの59%が35歳以上となっている。”
  2. 生物科学学会連合 生科連からの<重要なお願い> 平成27 年4 月(第二版)(PDF) 生物科学学会連合より行政(国、地方)、企業、大学・研究機関、および研究者コミュニティーに対するお願い 今、次世代を担う若手研究者が窮地に陥っています。ポスドク(任期付博士研究員)の雇用促進と研究者育成に是非ご協力ください。平成27 年4 月(第二版) 生物科学学会連合 ポスドク問題検討委員会
  3. 国立大学で若手研究者が減少、「40代でも先見えないのが普通」の声 (THE PAGE 2016.10.27 12:08):”40歳代になっても任期付き教員の職すら得られず、かといって年齢もあり民間企業へも行けない、そういった人たちが増えているという。博士課程に進む後輩も減っているという。「出身研究室(トップ層国立大)では、学部からの内部進学が減り、中堅私大からの進学が増えている。トップの学生は研究の道へ入るのを避け始めているのかも」と憂う。”
  4. 悪化する研究環境とポスドク若手研究者の無権利 月刊誌『KOKKO』2015年11月号(第3号)座談会:”研究環境が悪化し続けていて希望が見えない、光が見えてこないというのが正直なところで、現場の研究者や職員の心が荒んできているのではないかと心配に思いました。アンケートの中で、精神的な不安を訴える方も多いですし、うつ病が増えている状況もあります。非正規雇用の研究者や職員を使い捨てる研究現場で、人間として尊厳が破壊されるような現状が広がっているので、医者としてものすごく心配です。”
  5. ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2015年度実績)の実施について 科学技術・学術政策研究所 2016年11月11日 「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査(2015年度実績)」は、平成27年度内(平成27年4月1日~平成28年3月31日)に、日本の大学、研究開発を行っている独立行政法人、公的研究機関で研究活動に従事しているポストドクター等の雇用状況およびその後の進路(平成28年4月1日時点)を調査いたします。提出期限 平成29年1月20日(金)
  6. 「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査 -大学・公的研究機関への全数調査(2012年度実績)-」 調査資料-232の結果公表について 科学技術・学術政策研究所 2014年12月22日 

科学政策

  1. 2016.5.10内閣委「特定国立研究開発法人促進特措法案」理研のSTAP細胞不正事件の総括、まだですよね?! (参議院議員 山本太郎 国会活動 2016年05月11日)”… そうなんですよね、40歳ぐらいの方々、40歳未満の方々ということですよね。手を差し伸べられやすい状況が若手の中にはあるんですけれども、全体の37.1%を占める35歳以上のシニアポスドクと言われる方々がかなり厳しい状況に置かれていると。大学の博士課程修了の任期付き研究者、いわゆるポスドク、シニアポスドク問題について少し触れさせてください。…さらに、シニアポスドク、より年上の人たちになると次のポジションを見付けにくい。正規のような昇級、昇進なども少ないため自身の将来像が見えない。特に熟練した研究者であるシニアポスドクに対する雇用の促進、健全な研究者社会を維持するためには急務だとこの方々がおっしゃっている。…要は、この方々に対する手厚いといいますか、高給じゃなくてもいい、でも安定した先が見通せるような働き方が提案されなければ非常に厳しいと思うんですよ。日本の科学というものは終わってしまうかもしれない。そこを何とか大臣に検討していただきたいんですけど、いかがでしょうか。
    国務大臣(島尻安伊子君) おっしゃるとおり、やはり若手研究者をどう育てていくかというのは、将来の科学技術の発展にもうこれは欠かせないところでございますので、そこもしっかり対応させていただきたいと思います。“
  2. 安倍政権「一億総活躍」の意味が、ようやく分かった ~なるほど、進次郎に逃げられたのも納得 (鈴木哲夫 現代ビジネス 2015.11.05):”安倍政権にも通じている経産省OBが、「一億総活躍社会」という第三次安倍改造内閣のキャッチフレーズについてこんな説明をしてくれた。「発足以来の安倍政権を船に見立てれば、いまの内閣の問題がよく分かります。船長も船員スタッフも同じ、向かっている方向も同じ、船の大きさも同じ、スピードも同じ。ただ、船の名前や外側の色を変えているだけです。船長は安倍首相、スタッフは経産省を中心にした側近たち。方向は長期政権維持や憲法改正、財界と連携した経済政策など。船の名前はこの前までは統一地方選挙を見据えた『地方創生号』でしたが、今は参院選へ向かって『一億総活躍社会号』と名前を変えただけです」…事実、10月19日には加藤勝信・一億総活躍担当相と、石破茂・地方創生担当相との間で初の政策のすり合わせが行われたが「そこで行われたのは、新しいものを考え出すのではなく、これまでにある地方創生政策のどれを一億総活躍に移動させどれを残すか、といったすみ分けに過ぎなかった」(自民党政調幹部)という。…「中身がないないとあなたは言うが、そもそもそれは当然、まったく不思議じゃない。だってこの一億総活躍社会は、官邸が『政策』ではなく、『国民運動』として考えたみたいだからね」”

日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.org)が閉鎖?リニューアル?「研究は、結局、最後は人である」再掲

日本の科学研究に関する問題提起などを行っていた「日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.org)」にアクセスできなくなりました。一時的なものなのか不明です。このウェブサイトの中で自分が一番共感を覚えた記事が、「研究は、結局、最後は人である」(キャッシュ)でした。この記事が失われるのは惜しいので、キャッシュの内容をここに転載します。研究力の要となるのは「人」であり、有能なポスドクらが使い捨てにされる今の研究システムを改善しない限り、日本の競争力は低下の一途を辿るだけでしょう。博士課程への進学を回避する大学生の神経は極めてまっとうであり、ポスドク使い捨てシステムを改善せずに、理系離れ解消、リケジョ増加などの政策を進めるのは無責任だと思います。以下、転載。

 

研究は、結局、最後は人である

質問1 – 現在の日本のサイエンスにおける問題は何だと思いますか。
日本のサイエンスと言ってもよく分かりませんが、平均的な研究者の一人としては、問題はキャリアパスが崩壊していることではないかと思います。それが研究自体にも大きな影響を与えています。キャリアパスとは、それを職業として自分や家族が安定した生活を送る未来が描けるかどうかということですが、それが非常に厳しくなっています。私は自分の子供には研究者を職業として勧められません。

学問としての自然科学において、発想の自由さ、多様性は本質的に重要です。複数の著名な生物学者と潤沢な資金を誇る某機関を巻き込んだ昨年の騒動の後に大村智さんが今年の医学生理学賞を受賞されたことも、私の目には象徴的に映ります。何が本質的に大切であり守らなければならないことであるかを、改めて指し示していると思うからです。

結局、最後は人です。人に投資すべきなのに、それを減らして消耗品を買わせているのが現状だと思います。間違っています。

質問2 – その原因は何だと思いますか。
競争させるべきではない局面(≒本来運営交付金とすべきところ)まで競争させるようになったことではないかと思います。

なぜそうなったかと言うと、ビジョンが無かったからです。何でもかんでも競争させておけばいいというのは、ビジョンでも何でもなく、国の科学研究施策を考える立場の人間としては責任の放棄です。

研究には自由な発想と自由な資金が必要です。しかも、その資金は特に若手にはそんなに多く額の資金は必要ありません。現状は、若手に限らず自由な発想と言うより如何に短期に確実に論文に出来るか、目立つか、という方向に流れているように思います。多くの研究者にとって、なかなか学問と向き合って悠長にやってる時間はなくなって来ています。

なぜそうなるかと言うと、それが評価されるからです。即ち、問題の本質は評価法に行き着きます。

様々な研究領域があり、様々なアプローチがあり、様々な研究者が居る、その多様性の全てをサポートすることは出来ませんが、ある程度のバランスが必要なんだと思います。今はそれが極端に偏っていて、その弊害が論文数という形で誰の目にも明らかに生産性に反映されるまで深刻化してしまった、ということだと思います。

質問3 – 改善するためには、まず誰が・何をするべきだと思いますか。
私の理想に近い形は、ポストは終身個人に与えられて、条件が合えばそれをどこにでも持って行けるというフランスのシステムに似たものです。終身雇用と人材の固着は、実は切り離すことができます。終身雇用への転換に伴う財源に関する批判に対して、現状でも出処が違うだけで支払われているという指摘もあります。また、「安定性と競争性を担保する日本版テニュアトラック制度」では、最低限の給与を公的機関(国)が保証し、自ら獲得した研究費の間接経費からも加算する方法が提案されています。これは現在の仕組みを変えて行く具体的な方法の一つであると思いますが、私自身は公的機関の研究職は国家公務員資格と同等なものとして扱う仕組みがあればいいと思っています。

また、現在科研費の採択率は25%前後だと思いますが、本来優劣などつけられない研究に順位をつけるなど思い上がりも甚だしいといつも思っています。一定の基準を満たしていれば全て採択し、SとかAとか一部に集中する予算を減らすのが良いです(バランスですが)。研究費の持続性については、これまでにも提案されているような評価によってゆるやかに額が変動する安定した基盤的研究費は良いアイデアだと思います。

しかし、そんな考えは、現状発言力を持ち予算を取っている一部の人たちからすれば都合がよろしいはずがありません。では、誰が?

昨年の騒動で、日本分子生物学会は規模も大きく領域も近かったこともあり、積極的な役割を果たせたと思います。前会長の功績です。他に中立的な立場で科学政策に対する意見が言えそうだと思った日本学術会議は、全く役立たずでした。今後、日本の科学研究施策を少しでも研究者のアイデアの多様性を確保するという方向に動かすために、大多数の研究者の声を文科省の役人に分からせる仕組みが必要だと思います。現在発言力を持つ人たちではなく大多数の研究者の声を反映させること、が肝要です。分生のような組織が母体になって日本研究者会議のようなものが役人を教育する、という感じになって欲しいです。教授だけではなく、准教授、講師、助教がそれぞれの比率に応じた発言権を持つような組織です。

今は国の無計画なポストドク施策のために需要と供給のバランスが狂っていますが、本来なら民間を含めポストの数に応じた学生を育てるか、或いは学生の数に応じたキャリアパスを責任をもって用意すべきでした。そういう責任を直接的に負っていたのは誰かと言うと、国ということになるのでしょうか。しかし、数年ごとに交代する事務次官や政治家では、学問にとって何が大事なことなのか理解出来ない、そういう何も分からない人たちを相手にしているということを深く考えるべきかと。

国立大学准教授(任期制のため匿名希望)

ーー以上、日本の科学を考えるガチ議論(scienceinjapan.jp)「研究は、結局、最後は人である」(キャッシュ)からの転載ーー

オリジナル記事

サイトが復活し元の記事も読めるようになっていました。

  1. 研究は、結局、最後は人である http://scienceinjapan.org/topics/20151105b.html

関連記事

  1. 日本の科学研究の問題点~ブラック企業のような構造と研究者が抱える雇用不安~

 

更新 20170202 日本の科学を考えるガチ議論のURLを訂正(正しいURLはhttp://scienceinjapan.org/)

理研が研究者の無期雇用枠を拡大へ

読売新聞が報じたところに拠れば、理化学研究所は任期付き研究者を無期雇用に転換する制度を4月から導入することを決めました。PIだけでなく一般の研究者にも適用されるようです。

報道

  1. 理研、終身雇用を4割に…「任期付き」から選抜 (YOMIURI ONLINE 2017年01月08日):”日本最大級の研究機関・理化学研究所(理研)は、60歳の定年まで働ける長期雇用の研究者を、将来的に全体の4割に増やす方針を決めた。”

ネット上の反応

参考

  1. 卓越研究員候補者リスト:”開始初年度(平成28年度)は、849名の申請者(研究者)の内176名が卓越研究員候補者として認定されましたが、各研究機関との雇用調整が完了し、安定した研究環境を得た卓越研究員は83名に留まりました(平成28年10月末現在、下記のサイトより引用)。残りの93名については、今もなお来年度以降の職を得るために雇用調整を続けている状態ですが、未だ状況は不透明です。文部科学省発表によれば、平成29年度にも再度新たな形で各研究機関からポストを募り、雇用調整を行う事が可能とされています。しかし、卓越研究員候補者達が一体どのような研究を行っているのか、どのような人物達なのかについての一般向けの情報提供が行われていないため、各研究機関側としてもポストを提供するための検討材料に乏しいのが現実です。そのため、我々卓越研究員候補者リスト 発起人一同は、研究分野の垣根を越えて協議しながら、まずは卓越研究員候補者自身の氏名・採択課題名等をリスト化して一般公表する事に致しました。”
  2. 拡大する「日本の科学の空洞化」 (NHK NEWS WEB 2016年12月20日):”北森教授が若い研究者の間に「異変」が起きていると感じたのは、今から10年ほど前、博士課程に進んで研究者の道を選ぶ学生が大きく減ったのがきっかけでした。それまでは、毎年、数人が博士課程に進んでいたのが、急に誰もいなくなり、いてもせいぜい1人。大学生から修士課程を経て、これからというところで、就職の道を選ぶ学生が続出し始めたのです。… ことし11月から働く樽井寛さん(46)は、これまで、日本を代表する研究機関で成果を挙げてきましたが、今の立場は「アルバイト」、つまり非正規雇用です。安定したポストを探し続けていますが、なかなか見つからないと言います。…綱渡りな人生です。いい研究をしていても、もし、雇用がなくなると、研究者としての人生が途絶えてしまいます。”  ニュース内で紹介された一部の映像 ⇒
  3. 山形大学有機材料システムフロンティアセンター ニュース2016年12月13日:”山形大学は優秀な若手研究者を支援するため文科省が2016年度から始めた「卓越研究員」に4人が選ばれたと発表した。国立大学では東大(6人)、京大(5人)に次ぐ人数となる。日本経済新聞(東北版)2016年12月13日”
  4. 疲弊する研究現場のリアル 座談会 悪化する研究環境とポスドク若手研究者の無権利 研究者を非正規で使い捨て荒む研究現場、職業として崩壊しつつある研究職、ポスドク若手研究者は育休も産休もなく家族形成すら困難(KOKKO 第3号 November 2015):”一体こんな研究環境をつくって誰が得しているのかが、全然分からない。日本の国としても、研究成果が出ないということを含めて得していないですよね。誰も得する人がいないのに、荒んだ研究環境が続いているというところに絶望感を感じます。私はこういう状況を何とかしなければと言い続けて15年以上になりますが、なかなか明るい兆しが見えないというのが正直なところです。”
  5. 研究者の雇用 任期付(有期雇用)一辺倒から、定年制への揺り戻しの動き [雇用管理] (高井経営労務事務所 高井 利哉(特定社会保険労務士)2015-07-06):”日本で最初に研究者の任期制を取り入れたのは理研とされる。1986年に発足した「国際フロンティア研究システム」が1期5年、最長3期(15年間)までの雇用制度を導入した。世界の優れた研究者が行き交い新しい発想が芽生えるようにと、人材の流動性が議論される背景があった。理研はそれを先取りし、86年に29人を採用した。当時の任期付き研究者の比率は約6%だった。その後、拡大を続けて97年の任期付き研究者は533人と、定年制研究者の472人を上回った。現在では、任期付き研究者は2600~2700人までになり、研究者の9割近くを占める。(7月3日の日本経済新聞)”
  6.  若手研究者 描けぬ未来図増える「任期付き」雇用安定せず 「定年制に移行」理研が検討   ( 日本経済新聞 2015/7/3付    朝刊)  :”大学や公的研究機関で年数を限って雇用する「任期付き研究者」の数が増えている。人材の流動性を高めて組織を活性化する利点がある半面、若手の安定的な雇用を脅かしている弊害も指摘されている。理化学研究所が今春、任期付きから定年制に移行できる制度の検討を開始するなど、改善に向けた動きも出始めた。 大学など日本の研究機関は第2次世界大戦後、職員を定年まで雇う終身雇用制度を取り入れてきた。”
  7. 研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律及び大学の教員等の任期に関する法律の一部を改正する法律の公布について(通知) 25文科科第399号 平成25年12月13日 (文部科学省)
  8. 改正労働契約法で国立大学の非正規雇用はどう変わるか?(「教育・研究系非常勤職員」編)(国立大学職員日記 / 2013-02-12)
  9. ポスドク若手研究者の雇用不安・パワハラ・長時間労働-「うつ病のような状態でいい研究できない」 (すくらむ 2011-10-03)):”一番切実な声は、今現在の職を失うのではないかという不安です。この問題は、雇用の財源自体が不安定で財源自体がいつ途絶えるかわからないという外部的な要因もあれば、もし今進めている研究に行き詰まり、この1年で論文が出なかったら来年の契約があるのだろうか? たとえ口約束で3年任期と言われていても、1年目、2年目で論文が出なかった場合にはどうなってしまうのだろうか?という不安もあります。また、今現在の研究プロジェクトに関しては成果が出せているけれども、プロジェクト終了後に次のポストがあるのかないのかという不安も多くのポスドクが感じています。ポスドクにとって最も大きな関心事の一つは正規雇用ポストの獲得です。(国立環境研究所労働組合「ポスドクアンケート」)”
  10. 労働問題としてのポスドク問題 (5号館を出て 2007年 08月 10日) :”ポスドク1万人計画というのは、その前に重点化された大学院で「需要と無関係に続々生産された行き場のない専門職予備軍」である博士が、とりあえず「失業者」になることを阻止するために考え出された政治的時間稼ぎだったのだと思います。事実、当時そうした議論がありました。とりあえずポスドクとしてでも雇っておかないと、すぐさま「失業博士問題」が浮上するからなんとかしなければならないという、当時の中曽根政権の危機感だったのでしょう。”
  11. 博士の就職難 科学技術の現場で 将来展望見えない (「しんぶん赤旗」2007年6月24日、7月1日掲載):”2006年3月の博士課程卒業者(博士号をとらずに満期退学した人を含む)は、1万5973人。90年の2・7倍に増えています。…首都圏の大学で講師を務める41歳のAさんは今年3月、任期切れのため退職するよう宣告をうけました。…好きで選んだ道です。20本以上の論文を書き、研究実績に自信をもっています。「これほど将来に不安を覚えながら研究を続けることになるとは思わなかった」といいます。同僚の准教授は「彼のような有能な人材の受け皿がないのはよくない」と話します。”
  12. 科学技術政策の変遷(科学技術基本法制定(平成7年)以降)(文部科学省)  平成8(1996)年度  ポストドクター等1万人支援計画 策定
  13. 今更だが大学院重点化について (一大学職員の備忘録 2015年12月26日):”大学院重点化とは、ざっくり言うと「大学院生を大幅に増やす政策」 です。2000年までに大学院定員を倍増させ、国内研究者の養成機関を充実させようという文科省による目標の下、東京大学が1991年に先陣を切りました。文科省の学校基本調査によれば、国公私立大学院在籍者数は、重点化着手前の85年度には69,688人だったのが、20年後の2005年には239,436人と、約3.5倍まで増加し、目標は達成することができました。因みに現在一部の大学では教員は学部でなく研究科所属となっているかと思いますが、それはこの大学院重点化による結果です。しかしこの重点化政策、大きく2つの問題が発生しました。”
  14. 大学院重点化の際に博士後期課程へ進んだ人たちへの支援 (発声練習 2008-03-25)
  15. 大学は、なぜ大学院生を増やしたいのか (5号館を出て 2007年 10月 14日)
  16. 九州大学移転問題・独立行政法人化問題・研究院構想に関する意見交換の広場 大学院の重点化 12校で打ち切り(中日新聞2000/01/29)  :”重点化された大学は、大学院の定員を大幅に増やすとともに、教官一人当たりの予算配分額も約二五%増す恩恵を受けた。教官の所属が変わるだけで、予算が大幅に増えるというおいしい話だったため、各国立大学が重点化を競っていた。”
  17. 東京大学の歴史 (UT-Life) :”1991年(平成3年)からは大学院重点化が始まり、学部での教育より大学院での教育に重きをおくようになりました。1998年(平成10年)には新領域創成科学研究科、2000年(平成12年)には情報学環・学際情報学府が設置されるなど、大学院の組織が数多く整備されています。2004年(平成16年)には、国立大学法人法の制定により「国立大学法人東京大学」となりました。”

関連投稿記事

  1. 研究者・科学者を目指すことの勧め、もしくは目指さないことの勧め:アカデミアにおける研究者のキャリアパスと雇用状況の過酷な現実 (March 20, 2016)
  2. 日本の科学研究の問題点~ブラック企業のような構造と研究者が抱える雇用不安~(May 29, 2015)

TWITTER

この社会、国の財政状況はおおらかではない

朝日新聞の報道によれば、鶴保庸介・科学技術担当相が、「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」という発言をしたそうです。どのような文脈でこのような発言が飛び出したのかは、この記事構成からはわかりませんが。

… 大隅さんの受賞決定を受け、松野博一・文部科学相は4日の閣議後会見で、運営費交付金の充実を検討したうえで、「競争的資金をどの程度伸ばすか、予算確保に向けて努力をしたい」と話した。だが、競争的資金は年限があり、息の長い研究には向いていない。
大隅さんは「この研究をしたら役に立つというお金の出し方ではなく、長い視点で科学を支えていく社会の余裕が大事」と話す。
海外との差もある。研究開発費に占める基礎研究の割合はフランスでは8割をゆうに超えるが、日本の大学では半分強にとどまる。
鶴保庸介・科学技術担当相は4日、「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」と述べた。
また、ドイツなどの欧州では研究費が広く薄く行き渡るように分配されているとされるが、日本では競争的資金が有力な研究者に集中しがちだ。…
(大隅氏、基礎研究の危機訴え ノーベル賞金、若手支援に活用 朝日新聞 DIGITAL 2016年10月5日05時00分)

日本の科学行政のトップのこの発言が、大きな波紋を広げています。

大隅君はインタビューで、基礎研究の重要性を訴え、現状を憂い、そして一億に近い賞金をあげて若手を育てるために役立てたいとコメントしています。それに対してマスコミや首相は応用面のことにしか触れず、文科相は競争的資金の増額というような見当はずれの弁、科学技術担当相に至っては社会に役立つかどうかわからないものにまで金を出す余裕はないという始末です。なげかわしい。これでは科学・技術立国など成り立つはずがありません。(隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して) 元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄 2016年10月07日)

以下、出典を示していないものはツイッター上の意見。

日本の科学行政のお粗末さを嘆く声

  1. うわああ 何この発言
  2. 日本終了のお知らせですか?
  3. これが科技相の発言。ちょっと信じられない。
  4. そりゃあそうなんだが、じゃあ科学立国とかゆうなよ
  5. わかってはいたつもりだけど、これが日本の科学技術行政やね。
  6. これが科学技術担当大臣の発言な時点でこの国の未来が思いやられる。
  7. って、この機会に基礎研究の重要性を社会に訴えるどころかこの言い様……
  8. いやあ、そういうこっちゃないんですよ、マジ、この本を読んでみてよ。ということで紹介するのは、三宅泰雄『空気の発見』。大隅良典さんが影響を受けた三冊のうちの一冊だ。(ノーベル賞大隅良典「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」が伝わらない悲劇 エキサイトレビュー 2016年10月5日 18時00分 ライター情報:米光一成)

大臣の資質を疑う声

  1. それでももぎ取ってくるのがお前の仕事じゃねぇのか。
  2. 自分の仕事をわかってない人間を大臣なんてやらせてていいの?
  3. ドアホ。将来そうする為の投資だろ。その為の予算も取れないならバッジ捨てろ
  4. あははははもう笑うしかねぇ。科学振興の匙投げるならそのポスト要らねえだろ辞めちまえよ

政府が判断することに対する不信感

  1. 「役立つかどうか」を判断できるほど政府は有能ではない。
  2. お前に役に立つかどうかの判断が出来るのか?と聞きたい
  3. それ以前の話。 「社会に役立つか役立たないか」役人や政治家に判断は出来ない。

予算配分のバランスの悪さに対する不満

  1. 散々無駄遣いをしている政権のいうべきことではないだろう。
  2. といって、「役立つ」と声高に主張する「役立たない」ところにばかりお金が行っていないかな?
  3. というなら,他の使途はどうなのさ.一般会計96兆円のうち基礎研究に使ってるのは何パーセントさ?
  4. ならば,科研費十数年分の3兆円も食う五輪なんてやめちまえ
  5. じゃあ3600億円で中古オスプレイ17機も買っている場合か
  6. そんなこと言うなら年間約2千億円の「思いやり予算」もカットしてよ
  7. え、高速増殖炉は??? さんざん迷惑かけて、どんどん好きにやっている
  8. ならばまず社会に何の役にも立っていない日本のアニメをクールジャパンで推進する予算をゼロにするべき

参考

  1. 鶴保内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)(内閣府)
  2. 鶴保庸介(ウィキペディア)

H28年度新規採択 新学術領域代表者と計画班

追記20170705 新しい記事⇒ 2017年(平成29年度)に新しく採択された20件の新学術領域研究のテーマと領域代表者氏名

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

平成28年度(2016年度)から新たに始まる新学術領域研究 (研究領域提案型) に採択された課題が、KAKEN科学研究費助成事業データベース上で公開されました。

人工知能と脳科学の対照と融合
研究領域(略称)人工知能と脳科学
研究課題/領域番号 4805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 銅谷 賢治  沖縄科学技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (80188846) 計画研究11件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4805/

brain-ai

 

多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解
研究領域(略称) 「個性」創発脳
研究課題/領域番号4802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 大隅 典子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00220343) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4802/

koseisouhatsu

脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学
研究領域(略称)思春期主体価値
研究課題/領域番号4801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 笠井 清登  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80322056) 計画研究4件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4801/

value

 

意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進
研究領域(略称)意志動力学
研究課題/領域番号4806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 桜井 武  金沢大学, 医学系, 教授 (60251055) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4806/

willdynamics

脳構築における発生時計と場の連携
研究領域(略称)脳構築の時計と場
研究課題/領域番号 3803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 影山 龍一郎  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3803/

time

スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御
研究領域(略称) スクラップビルド
研究課題/領域番号 3802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 榎本 和生  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953) 計画研究8件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3802/

scrapandbuild

生物ナビゲーションのシステム科学
研究領域(略称)生物移動情報学
研究課題/領域番号 4803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 橋本 浩一  東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80228410) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4803/

navi-science

数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解
研究領域(略称)数理シグナル
研究課題/領域番号 4804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 武川 睦寛  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332) 計画研究6件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4804/

math-signal

植物新種誕生の原理―生殖過程の鍵と鍵穴の分子実態解明を通じて―
研究領域(略称)植物新種誕生原理
研究課題/領域番号 3806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 東山 哲也  名古屋大学, その他の研究科, 教授 (00313205) 計画研究7件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3806/

plant

新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化
研究領域(略称)新光合成
研究課題/領域番号 3801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 皆川 純  基礎生物学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (80280725) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3801/

photosynthesis

ネオ・セルフの生成・機能・構造
研究領域(略称)ネオ・セルフ
研究課題/領域番号 3804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 松本 満  徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (60221595) 計画研究7件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3804/

neoself

ネオウイルス学:生命源流から超個体、そしてエコ・スフィアーへ
研究領域(略称)ネオウイルス学
研究課題/領域番号 3805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 河岡 義裕  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70135838) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3805/

neo-virology

生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学
研究領域(略称)生合成リデザイン
研究課題/領域番号 2805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 阿部 郁朗  東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496) 計画研究12件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2805/

tennen

複合アニオン化合物の創製と新機能
研究領域(略称)複合アニオン
研究課題/領域番号 2807
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 陰山 洋  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40302640) 計画研究3件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2807/

mixed-anion

配位アシンメトリー:非対称配位圏設計と異方集積化が拓く新物質科学
研究領域(略称)配位アシンメトリ
研究課題/領域番号2802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 塩谷 光彦  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60187333) 計画研究15件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2802/

asymmetallic

光圧によるナノ物質操作と秩序の創生
研究領域(略称)光圧ナノ物質操作
研究課題/領域番号2806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 石原 一  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60273611) 計画研究4件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2806/

optical-manipulation

特異構造の結晶科学:完全性と不完全性の協奏で拓く新機能エレクトロニクス
研究領域(略称)特異構造の科学
研究課題/領域番号 2801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 藤岡 洋  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50282570) 計画研究4件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2801/

tokui

ヒッグス粒子発見後の素粒子物理学の新展開~LHCによる真空と時空構造の解明~
研究領域(略称)真空と時空
研究課題/領域番号2803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 浅井 祥仁  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60282505) 計画研究6件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2803/

vacuum-space-time

スロー地震学
研究領域(略称)スロー地震学
研究課題/領域番号2804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 小原 一成  東京大学, 地震研究所, 教授 (40462501) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2804/

sloweq

パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究
研究領域(略称)パレオアジア
研究課題/領域番号1802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 西秋 良宏  東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70256197) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1802/

paleoasia

グローバル秩序の溶解と新しい機器を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立
研究領域(略称)グローバル関係学
研究課題/領域番号1801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 酒井 啓子  千葉大学, 法経学部, 教授 (40401442) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1801/

glblcrss

 

参考

  1. 平成29年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)で募集する公募研究について(補足)(文部科学省)
  2. 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集 (各領域において運営されているホームページ)(文部科学省)
  3. KAKEN科学研究費助成事業データベース
  4. 平成28年度の採択課題情報(一部)の収録(学術コンテンツサービスサポート 2016年7月4日):”平成28年度の採択課題情報 新規243件(新学術領域研究(研究領域提案型)- 研究領域: 21件、総括班: 21件、計画研究: 164件、公募研究: 17件、国際活動支援班: 20件)を追加収録しました。”
  5. H28年度新規の新学術領域(生物系)(ある生物系研究室での日常 “Experimenting is optional; Thinking is mandatory” 2016年07月05日)
  6. 新学術領域「個性」創発脳が採択されました (大隅典子の仙台通信2016-06-30):”本日、新学術領域「多様な<個性>を創発する脳システムの統合的理解」(領域略称:「個性」創発脳)が採択されたという通知を頂きました。”
  7. 新学術領域研究(研究領域提案型)(文部科学省):”「新学術領域研究(研究領域提案型)」は、研究者又は研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成等の取り組みを通じて発展させることを目的とするものです。”

更新 2016/09/28 領域ホームページ追加

特定国立研究開発法人法案が成立 政府主導強化

研究目標の策定、研究目標の変更、研究成果の評価、研究所長の解任を行う権限が主務大臣に与えられるという内容を含む特定国立研究開発法人の法案が、2016年5月11日の参議院本会議で可決・成立しました。特定国立研究開発法人に指定されるのは、理化学研究所と産業技術総合研究所、それに物質・材料研究機構の3研究機関です。

参考

  1. 特定国立研究開発法人法案の概要
  2. 2016.5.10内閣委「特定国立研究開発法人促進特措法案」理研のSTAP細胞不正事件の総括、まだですよね?!(BLOGOS / 山本太郎 2016年05月13日 08:17):”…具体的には、総合的な研究機関の選定に当たっては、論文の被引用数の世界ランキングの公的研究機関における総合順位が上位20位程度まで、そして論文の被引用数の研究分野別の世界ランキングが3分野以上で100位程度以内という要件を理化学研究所及び産総研のみが満たすということを確認をいたしました。また、特定分野で卓越した研究機関の選定に当たっては、論文の被引用数の研究分野別の世界ランキングが一分野で10位程度以内に入るものという要件を物質・材料研究機構のみが満たすということを確認をいたしました。加えて、研究成果の実用化の観点から、国際特許出願の件数の世界ランキングが上位20位程度までに位置することという要件について、産総研、理研、そして物質・材料研究機構が要件を満たすということを確認をいたしました。…”
  3. 人材確保へ、高額報酬の支払い可能に 理研など3機関 (朝日新聞デジタル 竹石涼子  2016年5月12日08時42分):”材を確保する特定国立研究開発法人を作り、理化学研究所など3機関を指定する特別措置法が11日の参議院本会議で可決・成立した。高額報酬の支払いを可能にし、日本の研究競争力を強化する狙い。…”
  4. “最高水準の成果目指し研究者に高額報酬” 法律成立 (NHK NEWS WEB 5月11日 11時42分 ):”世界最高水準の研究開発による成果の創出を目指して研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」を創設し、理化学研究所など3つの組織を指定する法律が、11日の参議院本会議で可決・成立しました。…”

卓越研究員受入れ92機関総計317人リスト公表

文科省のウェブサイトで卓越研究員受け入れ機関全リストが公表される:92機関が総計317人分のポストを提示

文科省の卓越研究員事業のウェブサイトで、卓越研究員受け入れ先全リストが公開されました。大学や企業など全92機関による317人分のポストが提示されています。多くは「テニュアトラック雇用」や「その他任期付き」で、「無期雇用」は76件です。

一覧化公開ポスト

本事業の対象となる、各機関からの提示ポストは以下のとおりです。

年収1450万円ということが新聞で取り上げられたトヨタ自動車の募集要項には確かにアメリカ勤務で年俸は基本給だけで13万ドルとなっています。
ToyotaTakuetsu

卓越研究員受入れ募集要項123件がJREC-INに

2016年3月29日追記:

文科省の卓越研究員事業のウェブサイトで、卓越研究員受け入れ先全リストが公開されました。

一覧化公開ポスト

本事業の対象となる、各機関からの提示ポストは以下のとおりです。

* * * * *

卓越研究員の受け入れ先が募集要項を公開し、2016年3月28日に、JREC-INに123件が掲載されました。

卓越研究員を受け入れを希望する大学、研究機関、民間企業の募集要項が、2016年3月28日にJREC-INに123件掲載されました。新聞の報道によれば、文部科学省が受け入れ先として、63大学、23社を含む92機関を発表し、その中にはトヨタ自動車、日立製作所、アステラス製薬、キヤノンなども含まれるそうです。

このウェブページはJRECINの内容に基づいていますが内容の正確さや新しさを保証致しませんので、必ずJREC-INでご確認下さい。

住友電気工業株式会社

  1. 【卓越研究員】「計算科学を活用した無機材料の研究に取り組む研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-材料工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  2. 【卓越研究員】「放射光分析および第一原理計算を活用した材料解析を研究する研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-量子ビーム科学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  3. 【卓越研究員】「電力システムに関する研究開発を対象とする研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  4. 【卓越研究員】「マイクログリッドのためのエネルギー管理システム開発の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [数物系科学-物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  5. 【卓越研究員】「高機能なデバイス研究開発において、基礎となる物理などを研究する研究員」を募集(狭ギャップ超格子構造)住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  6. 【卓越研究員】「RE系高温超電導線材の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-材料工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  7. 【卓越研究員】「高機能なデバイス研究開発において、基礎となる物理などを研究する研究員」を募集(化合物半導体トランジスタ)住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  8. 【卓越研究員】「エネルギー監視・制御システムの研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  9. 【卓越研究員】「集光型太陽光発電(CPV)システムの応用研究と開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】「高効率分散電力システムの研究・開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  11. 【卓越研究員】「透過電子顕微鏡を使用た無機材料、無機/有機材料界面、半導体材料の解析の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-ナノ・マイクロ科学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  12. 【卓越研究員】「革新的化合物半導体結晶成長技術の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  13. 【卓越研究員】「多波長光源のファイバへの高効率結合技術開発の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  14. 【卓越研究員】「レドックスフロー電池の高性能化研究の研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [化学-材料化学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  15. 【卓越研究員】「化合物半導体(特にSiC)の結晶またはエピタキシャル成長技術に関する研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  16. 【卓越研究員】「LED照射機器開発の研究を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  17. 【卓越研究員】「電気化学的手法を用いた微細回路形成プロセスに関する研究開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [化学-材料化学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  18. 【卓越研究員】「量子構造における半導体中の不純物・欠陥の評価・解析の研究を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [総合理工-応用物理学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  19. 【卓越研究員】「エネルギー利用コスト低減と住環境品質維持の最適化の研究開発を行う研究員」の募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  20. 【卓越研究員】「パワー半導体モジュール及びその周辺回路に関する研究開発を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  21. 【卓越研究員】「パワー半導体用SiC結晶・エピの評価技術開発の研究を行う研究員」を募集 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  22. 【卓越研究員】「パワー半導体デバイスに関する研究開発を行う研究員」を募集する 住友電気工業株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

日産自動車株式会社

  1. 【卓越研究員】準静電界の自動車への応用の研究員の募集 日産自動車株式会社 [工学-電気電子工学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  2. 【卓越研究員】電気化学デバイスの研究員の募集 日産自動車株式会社 [化学-複合化学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  3. 【卓越研究員】Share Economy、Servitizationの市場動向の研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-経済学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  4. 【卓越研究員】Assumptions Studyの研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-社会学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  5. 【卓越研究員】新構造燃料電池の非自動車用燃料電池マーケットの研究員の募集 日産自動車株式会社 [社会科学-政治学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  6. 【卓越研究員】自動運転・知能化環境理解システムの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  7. 【卓越研究員】最先端応用技術開発を実行するための研究者の募集 日産自動車株式会社 [工学-機械工学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  8. 【卓越研究員】ビックデータ・AIの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  9. 【卓越研究員】Connected Carシステム開発の研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】自動運転・知能化行動決定システムの研究員の募集 日産自動車株式会社 [総合理工-計算科学]研究員・ポスドク相当、研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

第一三共株式会社

  1. 【卓越研究員】癌免疫領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  2. 【卓越研究員】疼痛領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  3. 【卓越研究員】バイオインフォマティクス研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  4. 【卓越研究員】細胞治療領域の探索研究者の募集 第一三共株式会社 [医歯薬学-薬学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

住友化学株式会社

  1. 【卓越研究員】ポスドク募集(化学分野)住友化学株式会社 [化学-全て]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

旭化成株式会社

  1. 【卓越研究員】人工知能分野の研究開発と応用研究 旭化成株式会社 [情報学-全て]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

株式会社富士通研究所

  1. 【卓越研究員】人工知能、機械学習に関する研究員 株式会社富士通研究所 [情報学-人間情報学]助教相当、「卓越研究員」、研究員・ポスドク相当 常勤(任期なし)

株式会社ニコン

  1. 【卓越研究員】主任研究員 株式会社ニコン [数物系科学-数学]研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期あり)

株式会社豊田自動織機

  1. 【卓越研究員】文部科学省卓越研究員事業を経た研究開発リーダーの募集 株式会社豊田自動織機 [工学-材料工学]研究開発・技術者相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

飯田グループホールディングス株式会社

  1. 【卓越研究員】研究員の募集(未来住宅の商用化研究開発)飯田グループホールディングス株式会社 [工学-建築学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(任期なし)

教授

  1. 【卓越研究員】情報科学研究科 ハードウェアセキュリティ分野 教授公募 奈良先端科学技術大学院大学 [情報学-計算基盤]教授相当、「卓越研究員」常勤(任期なし)

准教授など

  1. 【卓越研究員】医学研究科 神戸大学 [医歯薬学-シグナル伝達医学]助教相当、准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】熊本大学大学院生命科学研究部先端生命医療科学部門分子機能薬学講座准教授の公募について 熊本大学 [医歯薬学-薬学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(電気電子情報工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-電気電子工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】准教授または助教の募集(応用昆虫学分野)宮崎大学 [農学-生産環境農学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】 助教、講師もしくは准教授募集(獣医内科学分野)宮崎大学 [農学-動物生命科学]助教相当、准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(物質材料工学専攻)長岡技術科学大学 [化学-材料化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(環境社会基盤工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-土木工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  8. 【卓越研究員】准教授または講師の募集(機械創造工学専攻)長岡技術科学大学 [工学-総合工学] 准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  9. 【卓越研究員】准教授の募集(腫瘍学分野)熊本大学 [総合生物-腫瘍学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  10. 【卓越研究員】准教授の募集(環境・エネルギー工学分野)宮崎大学 [工学-総合工学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  11. 【卓越研究員】准教授(水圏応用科学分野)宮崎大学 [農学-水圏応用科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  12. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (A.動物生産科学)東京農工大学 [農学-動物生命科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  13. 【卓越研究員】大阪大学情報科学研究科 准教授の募集(情報科学分野)大阪大学 [総合理工-計算科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  14. 【卓越研究員】大阪大学データビリティフロンティア機構 准教授又は助教の募集(情報学分野)大阪大学 [情報学-人間情報学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  15. 【卓越研究員】大阪大学接合科学研究所 准教授又は助教の募集(工学分野)大阪大学 [工学-材料工学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  16. 【卓越研究員】准教授(特定有期教員)の公募 九州大学 [複合領域-デザイン学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  17. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (B.生命工学)東京農工大学 [生物学-生物科学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  18. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (C.有機材料化学)東京農工大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  19. 【卓越研究員】准教授(テニュアトラック)の公募 (D.メディア対話工学)東京農工大学 [情報学-情報学フロンティア]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  20. 【卓越研究員】横浜国立大学大学院工学研究院教員の公募(知的構造の創生部門准教授)横浜国立大学 [数物系科学-物理学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  21. 【卓越研究員】准教授又は助教の公募(環境創成学、環境保全学又は環境解析学)長崎大学 [環境学-環境創成学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

講師など

  1. 【卓越研究員】特命講師、特命助教(総合理工分野)の公募 神戸大学 [総合理工-全て]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】大阪大学工学研究科 講師の募集(化学分野)大阪大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】講師の募集(教師教育学(臨床心理学または学校臨床心理学分野))福井大学 [社会科学-教育学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】講師または助教の募集(グリーンイノベーション分野)京都工芸繊維大学 [工学-電気電子工学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】講師または助教の募集(昆虫先端研究分野) 京都工芸繊維大学 [総合生物-ゲノム科学] 准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】テニュアトラック講師または助教公募(応用化学専攻 物質物理化学分野)神戸大学 [化学-複合化学]准教授・常勤専任講師相当、助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】テニュア・トラック講師の募集(高等教育推進機構)大阪府立大学 [社会科学-教育学]准教授・常勤専任講師相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

助教

  1. 【卓越研究員】助教の募集(生物科学分野)北海道大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  2. 【卓越研究員】助教の募集(総合分野)九州工業大学 [情報学-計算基盤]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  3. 【卓越研究員】助教の募集(工学分野)九州工業大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  4. 【卓越研究員】テニュアトラック助教募集(越境性動物疾病制御研究センター)鹿児島大学 [農学-動物生命科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  5. 【卓越研究員】助教の募集(総合人文社会分野)人間文化研究機構国際日本文化研究センター [総合人文社会-地域研究]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  6. 【卓越研究員】助教の募集(化学分野)千葉大学 [化学-基礎化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  7. 【卓越研究員】高知大学 海洋コア総合研究センター テニュアトラック教員(特任助教)の募集(地球惑星科学分野)高知大学 [数物系科学-地球惑星科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  8. 【卓越研究員】助教の募集(情報学フロンティア)東京工業大学 [情報学-情報学フロンティア]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  9. 【卓越研究員】もの創造系領域(環境調和材料工学研究センター)助教の公募 室蘭工業大学 [工学-材料工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  10. 【卓越研究員】特命助教(社会科学分野)の公募 神戸大学 [社会科学-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  11. 【卓越研究員】横浜国立大学大学先端科学高等研究院(大学院環境情報研究院)助教(テニュアトラック制)の公募(数理情報学)横浜国立大学 [情報学-情報学基礎]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  12. 【卓越研究員】助教の募集(生物科学)東京工業大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  13. 【卓越研究員】助教の募集(電気電子工学分野)東京工業大学 [工学-電気電子工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  14. 【卓越研究員】助教の公募(工学・プロセス・化学工学分野)熊本大学 [工学-プロセス工学・化学工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  15. 【卓越研究員】助教の公募(数物系科学・物理学分野)熊本大学 [数物系科学-物理学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  16. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(植物分子科学/植物ゲノム科学分野)千葉大学 [農学-生産環境農学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  17. 【卓越研究員】助教の公募(工学・材料工学分野)熊本大学 [工学-材料工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  18. 【卓越研究員】任期付助教の公募(複合化学分野)宇都宮大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  19. 【卓越研究員】任期付助教の公募(機械工学(機械力学・制御)分野)宇都宮大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  20. 【卓越研究員】助教の募集(農芸化学分野)香川大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  21. 【卓越研究員】助教の募集(生物情報解析科学研究分野)北海道大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  22. 【卓越研究員】特任助教の募集(発生工学分野)山梨大学 [生物学-生物科学]助教相当、卓越研究員常勤(テニュアトラック)
  23. 【卓越研究員】助教の募集(社会・安全システム科学分野)香川大学 [複合領域-社会・安全システム科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  24. 【卓越研究員】特任助教の募集(ワイン科学、応用微生物学分野)山梨大学 [農学-生産環境農学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  25. 【卓越研究員】特任助教の募集(低エネルギー通信システム分野)山梨大学 [工学-電気電子工学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  26. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(農芸化学分野)宇都宮大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  27. 【卓越研究員】助教の公募(複合化学分野)岐阜大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  28. 【卓越研究員】任期付助教の公募(機械工学(ロボティクス)分野)宇都宮大学 [工学-機械工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期あり)
  29. 【卓越研究員】 助教(獣医病理学分野)宮崎大学 [農学-動物生命科学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  30. 【卓越研究員】大阪大学基礎工学研究科 助教の募集(工学分野)大阪大学 [工学-プロセス工学・化学工学]助教相当、卓越研究員 常勤(任期なし)
  31. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(環境保全部門)鳥取大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  32. 【卓越研究員】千葉大学融合科学研究科テニュアトラック助教の公募 千葉大学 [総合理工-応用物理学] 助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  33. 【卓越研究員】順天堂大学難病の診断と治療研究センター難治性疾患・再生医療実用化研究室員の募集(再生医療分野)順天堂大学 [医歯薬学-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  34. 【卓越研究員】大阪大学産業科学研究所 助教の募集(物質・デバイス分野)大阪大学 [総合理工-全て]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  35. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(基礎医学分野)群馬大学 [医歯薬学-基礎医学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  36. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の募集(複合化学分野)群馬大学 [化学-複合化学] 助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  37. 【卓越研究員】テニュア・トラック助教の募集(経済学研究科)大阪府立大学 [社会科学-経済学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  38. 【卓越研究員】長崎大学大学院医歯薬学総合研究科薬学部医薬品合成化学分野卓越研究員(助教)公募 長崎大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  39. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募( 宇宙史 (実験・観測)分野 )筑波大学 [数物系科学-物理学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック) 情報科学研究科 ハードウェアセキュリティ分野 教授公募 奈良先端科学技術大学院大学 [情報学-計算基盤] 教授相当 常勤(任期なし)
  40. 【卓越研究員】北陸先端科学技術大学院大学教員公募(先端科学技術研究科助教)北陸先端科学技術大学院大学 [化学-複合化学]助教相当、卓越研究員常勤(テニュアトラック)
  41. 【卓越研究員】テニュアトラック助教の公募(応用微生物分野)筑波大学 [農学-農芸化学]助教相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)
  42. 【卓越研究員(予定)】学術研究院農学系助教(食品化学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】信州大学 [農学-農芸化学]助教相当 常勤(テニュアトラック)
  43. 【卓越研究員(予定)】学術研究院農学系助教(応用分子細胞生物学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】信州大学 [農学-境界農学] 助教相当 常勤(テニュアトラック)

その他の研究職員

  1. 【卓越研究員】研究職「R16-06」(正職員)-ナノ材料工学 (定年制) 国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  2. 【卓越研究員】研究職「R16-01」(正職員)-生体材料(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [複合領域-人間医工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  3. 【卓越研究員】研究職「R16-02」(正職員)-固体表面・界面の機能探索とその応用(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [総合理工-応用物理学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  4. 【卓越研究員】研究職「R16-03」(正職員)-二次電池(特にリチウム金属負極)材料(定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当常勤(任期なし)
  5. 【卓越研究員】研究職「R16-07-1」(正職員)-物質・材料一般(応用物理学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [総合理工-応用物理学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  6. 【卓越研究員】研究職「R16-07-2」(正職員)-物質・材料一般(材料化学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [化学-材料化学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  7. 【卓越研究員】研究職「R16-07-3」(正職員)-物質・材料一般(材料工学) (定年制)国立研究開発法人物質・材料研究機構 [工学-材料工学]独立研究者、卓越研究員、助教相当、准教授・常勤専任講師相当 常勤(任期なし)
  8. 【卓越研究員】研究員募集(がんの予防・診断・治療に資する研究)公益財団法人がん研究会 [医歯薬学-基礎医学]研究員・ポスドク相当、卓越研究員 常勤(テニュアトラック)

参考

  1. 文部科学省事業「卓越研究員制度」ポストを公開開始 文部科学省事業の卓越研究員制度ポスト(機関から依頼されたもの)を、本日よりJREC-IN Portalで公開いたしました。求人公募情報検索画面のフリーキーワード欄に【卓越研究員】と入力して検索すると、JREC-IN Portalに掲載されている卓越研究員制度での求人公募情報の一覧がご覧いただけます。
    http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/takuetsu/index.htm(文部科学省)では、卓越研究員制度での全ポスト一覧がご覧いただけます。 [JREC-IN 2016年03月28日 ]
  2. 卓越研究員 若手を熱烈歓迎!…トヨタが年収1450万円 (毎日新聞2016年3月28日):”優秀な若手研究者の雇用を確保する国の新制度「卓越研究員制度」について、大学や企業などからの受け入れ表明が想定を超える約300件に上ったことが分かった。トヨタ自動車が年間13万ドル(約1450万円)の基本給を示すなど破格の条件も含まれる。…同省によると、受け入れ表明は、同省の選抜予定人数を超え、国立大58校、企業23社など計92機関が317件のポストを提示する予定だ。そのうち約3割の96件を企業が占めた。トヨタ自動車は自動運転技術などで米国で勤務する若干名を募集。日立製作所はロボット技術などの研究職、アステラス製薬は再生医療を担う主任研究員、東京大は基礎生物学の助教を募集する。”
  3. 研究者受け入れ、東大など92機関 若手仲介事業 (日本経済新聞 2016/3/28):”文部科学省は28日、2016年度から始める若手研究者を企業や大学に仲介する事業で、受け入れ先となる92機関を発表した。大学では東京大や京都大、名古屋大など63大学、企業ではトヨタ自動車、第一三共、キヤノンなど23社が名乗りを上げた。京大などは准教授ポスト、奈良先端科学技術大学院大は教授職のポストを用意するという。”

卓越研究員制度利用テニュアトラック教員公募

関連記事 ⇒ 文科省のウェブサイトで卓越研究員受け入れ機関全リストが公表される(2016年3月29日)
関連記事 ⇒ 卓越研究員の受け入れ先が募集要項を公開 2016年3月28日 JREC-INに123件が掲載される

卓越研究員事業の推薦制度を利用したテニュアトラック教員公募が始まっています。以下は、インターネット上で公開されている公募情報の例です。

東京農工大学

東京農工大学 テニュアトラック推進機構  卓越研究員(准教授(テニュアトラック)) 4名 締切:2016年05月09日(月曜日)17時00分必着
東京農工大学では文部科学省科学技術人材育成費補助事業「卓越研究員事業」(以下、「卓越研究員事業」という。)に基づき、先進的研究成果の創出と、本学の機能強化を推進する研究特区として創設したグローバルイノベーション研究院において、本学テニュアトラック制度による准教授(テニュアトラック)4名を募集します。… また、本募集は卓越研究員事業による公募であるため、応募時において、以下の要件を全て満たしていることが必要です。 … 本学では卓越研究員全員分のテニュアポストを用意しますので、優れた業績を上げれば全員がテニュアに採用される可能性があります。ただし、テニュア付与審査の結果、テニュアを付与しないこととなった場合は任期満了の退職となります。 … 【卓越研究員の給与について】給与は年俸で約600万円から750万円を予定しています。 …

筑波大学

教員の公募について
このたび筑波大学生命環境系では, 文部科学省「卓越研究員事業」に基づき,  下記の要領により教員を公募いたします。…なお,  本公募は文部科学省「卓越研究員事業」に基づいていることから, 別途, 文部科学省が実施する「卓越研究事業」に応募いただき,  卓越研究員候補者に決定されることが必要となります。1.公募人員 テニュアトラック教員 助教1名 …

卓越研究員 筑波大学では,以下のとおり卓越研究員に係る公募を行う予定です。公募の詳細については,3月下旬に大学ホームページ及びJREC-IN Portalに掲載予定の公募要領によりご確認ください。 …

信州大学

信州大学農学部2016年3月4日 学術研究院農学系助教(食品化学)の公募について【応募締切:平成28年5月9日】
応募資格 … 本公募への応募と並行して、文部科学省が行う「卓越研究員事業」に申請することを、応募要件の一つとします。(平成29年4月11日申請受付開始予定)
その他 本公募で採用された方が卓越研究員として採択された場合、採択後1~2年度目に限り、各年度600万円を上限として、研究費の支援が受けられます。なお、卓越研究員として採択されなかった場合でも本公募は実施いたしますが、研究費の支援はございません。(予定) 書類選考に合格された方について、卓越研究員事業への推薦対象者といたします。

山口大学

以下の通り物理学分野の教員1名を公募します。
公募人員    助教(テニュアトラック) (「卓越研究員」) 1名
所属           山口大学大学院創成科学研究科(平成28年4月設置予定)
理学系学域 物理学分野(理学部物理・情報科学科 担当)
専門分野    観測天文学
担当教育    共通教育科目、物理・情報科学科の専門科目、大学院専門科目等
応募資格
博士の学位を有する方(着任時までに取得見込みを含む)。
山口32m電波望遠鏡、山口干渉計、およびVLBIを積極的に利用する観測天文学の研究者。
平成29年4月1日において40歳未満であること。(テニュアトラック制)
文部科学省の卓越研究員事業の「推薦」の仕組みを利用するポストである。

京都大学

京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」
これまでの白眉プロジェクトを踏襲した【グローバル型】に加え、文部科学省の卓越研究員事業を活用した【部局連携型】による募集を行いますので、各募集の詳細については下記をご確認ください。
【部局連携型】
平成28年度から開始される文部科学省の卓越研究員事業(http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/takuetsu/)を活用し、当該事業において卓越研究員候補者として決定された若手研究者を対象に募集を行います。詳細につきましては、3月下旬に予定されている国によるポスト一覧化公開においてお知らせいたします。

参考

  1. 卓越研究員募集taketsuflyer
  2. 卓越研究員事業(Leading Initiative for Excellent Young Researchers (LEADER) )のウェブサイト(文部科学省):”卓越研究員事業では、最初に、文部科学省が、卓越研究員の受入れを希望する研究機関からポストを募集し、提示されたポストのうち要件を満たすものを文部科学省のHPを通じて、一覧化し、公開します。それと並行して、若手研究者に対し、卓越研究員の公募を実施します。次に、中立的な公的機関が、若手研究者のピアレビューを実施し、文部科学省が卓越研究員候補者を決定します。”
  3. 平成28年度 卓越研究員事業 公募要領 (51ページPDF)(文部科学省 科学技術・学術政策局 平成28年2月)
  4. 2016年度から新たに始まる「卓越研究員」制度は、博士研究員(ポスドク)や任期付大学教員の雇用不安の改善に貢献できるのか?
  5. 卓越研究員に関するツイート

特定国立研究開発法人法案の概要

特定国立研究開発法人の新たな設置は、理研のSTAP細胞論文捏造事件のために見送られていました。
その後、理研の運営体制の見直しや不正再発防止策が進んだとして、政府は本国会で特定国立研究開発法人設置のための法案を提出する方針を決めました。

過去の報道では、優秀な研究者の報酬・給与を特別待遇にするという部分が強調されてきました。しかし今回公表された概要には、目標の策定、変更、成果の評価、長の解任を行う権限が主務大臣に与えられるという規定が盛り込まれており、特定国立研究開発法人を新たに設置する狙いが明確になっています。

政府は理化学研究所などが研究者に高額な報酬を支払えるようにする法案の概要を固め、成果が上がる見込みのない場合、法人の長を解任できるようにすることなど、担当大臣の権限を強化する規定を盛り込みました。…政府は法案を今の国会に提出し、成立を目指すことにしています。 (研究者への高額報酬可能に 法案の概要固まる NHK NEWS WEB2月3日 7時39分)

特定国立研究開発法人法案の概要

○特定国立研究開発法人は、産学官の人材・知・資金を結集し、イノベーションシステムを強力に駆動する中核機関
○総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の意見を法人運営に反映する等の仕組みにより、国家戦略との連動性を高め、我が国の科学技術水準の著しい向上を図り、国際的な産業競争力の強化を実現

基本方針の策定:CSTIの意見を反映した基本方針の策定
基本方針に基づく中長期目標の策定:CSTIの意見を反映し、主務大臣が中長期目標を策定・変更
業務運営の改善:中長期計画に基づき業務運営を改善
情勢変化に迅速な対応:主務大臣が科学技術に関する著しい情勢変化への迅速な対応を要求
報酬・給与の特例:世界最高水準の専門知識・経験を有する国際的に卓越した人材への報酬・給与の支給基準を柔軟化
研究開発等の特性への配慮:政府は研究開発等の特性(注)に配慮 (注)「長期性」「不確実性」「予見不可能性」「専門性」など
評価:CSTIの意見を反映した主務大臣による成果の評価
長の解任:研究開発成果の創出が見込まれない場合は主務大臣が長を解任可能
制度の見直し:政府は適当な時期に制度の在り方を検討
(内閣府 平成28年2月4日 資料 研-2)

特定国立研究開発法人による研究開発等の促進に関する特別措置法案の概要

我が国のイノベーションシステムを改革することで、経済社会情勢の変化に
対応して、産業の国際競争力を強化するとともに、世界最高水準の研究開発
成果を創出するため、新たに特定国立研究開発法人制度を創設する。

法律案の概要
(1)総合科学技術・イノベーション会議による関与の強化
○内閣総理大臣は、総合科学技術・イノベーション会議の意見を聴いて、特
定国立研究開発法人による研究開発等を促進するための基本方針の案を
作成し、閣議の決定を求めなければならない。
○主務大臣は、基本方針に基づき中長期目標を策定・変更するとともに、中
長期目標の策定・変更、中長期目標期間終了時の見直し等に際しては、総
合科学技術・イノベーション会議の意見を聴かなければならない。

(2)独法通則法の特例等による国際競争力の強化
○世界最高水準の高度の専門的な知識及び経験を特に必要とする業務に従
事するものについて、報酬・給与の支給基準の考慮事項として、国際的に
卓越した能力を有する人材を確保する必要性の観点を加える。
○主務大臣は、科学技術に関する内外の情勢に著しい変化が生じた場合に
おいて、対応を迅速に行うことが必要であると認めるときは、法人に対して、
必要な措置をとることを求めることができる。
○主務大臣は、世界最高水準の研究開発成果の創出が見込まれない場合
であって、その法人の長に引き続き当該業務を行わせることが適切ではな
いと認めるときは、その法人の長を解任することができる。

(3)研究開発等の特性への配慮
○政府は、通則法及び個別法の運用に当たっては、特定国立研究開発法人
による研究開発等の特性(注)に常に配慮しなければならない。
(注)「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」(平成25年12月閣議決定)において、研究開発業務の特性として「長期性」「不確実性」「予見不可能性」「専門性」が挙げられている。

対象法人
物質・材料研究機構、理化学研究所、産業技術総合研究所

その他
○施行期日:平成28年10月1日
○法施行後、適当な時期に対象法人の範囲も含め制度の在り方を検討
(内閣府 平成28年2月4日 資料 研-1)

 

総合科学技術・イノベーション会議の構成員

総合科学技術・イノベーション会議は、内閣総理大臣を議長として、14人の議員をもって構成することとしています。有識者議員の任期は3年としており、必要に応じて再任できることとなっています。また、3年ごとに全て改選するのではなく、ほぼ半数ごとに改選期が到来するよう任命時期を調整し、議論の継続性を担保しています。有識者議員については、国の科学技術政策をリードする役割の重要性にかんがみ、任命に当たって、事前に国会の同意を得ることが必要となっています。

安倍 晋三     内閣総理大臣
菅 義偉     内閣官房長官
島尻 安伊子     科学技術政策担当大臣
高市 早苗      総務大臣
麻生 太郎     財務大臣
馳 浩      文部科学大臣
林 幹雄      経済産業大臣
久間 和生(常勤議員)         元三菱電機株式会社常任顧問
原山 優子(常勤議員)         元東北大学大学院工学研究科教授
内山田 竹志(非常勤議員)     トヨタ自動車株式会社取締役会長
小谷 元子(非常勤議員)     東北大学原子分子材料科学高等研究機構長兼大学院理学研究科数学専攻教授
中西 宏明(非常勤議員)     株式会社日立製作所代表執行役 執行役会長兼CEO
橋本 和仁(非常勤議員)     国立研究開発法人物質・材料研究機構理事長
平野 俊夫(非常勤議員)     大阪大学名誉教授
大西 隆 (非常勤議員)    日本学術会議会長
(内閣府 総合科学技術・イノベーション会議の構成員)

参考

  1. 科学技術政策担当大臣等政務三役と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合 特定国立研究開発法人による研究開発等の促進に関する特別措置法案について 平成28年2月4日
  2. 島尻安伊子 内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が和光地区を視察(理化学研究所 2016年2月1日):”平成28年1月29日(金)、島尻安伊子 内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が和光地区を視察されました。まず、松本洋一郎理事より冒頭挨拶と理研の概要について説明しました。次に、研究不正再発防止策の実施状況として、有信睦弘理事(研究コンプライアンス本部長兼務)が研究不正の防止に向けた多層的な取組みについて、岡本仁副センター長(脳科学総合研究センター)が研究倫理教育責任者としてセンターにおける取組みについて説明しました。…”
  3. 理研、産総研、物材研の3機関を選定 特定研究開発法人で政府方針 (マイナビニュース・Science Portal 2015/12/21):”特定国立研究開発法人は、政府が「国家戦略に基づき、国際競争の中で、科学技術イノベーションの基盤となる世界トップレベルの成果を生み出すことが期待される法人」として昨年の通常国会での法案提出を目指していた。…3研究機関は、優秀な研究者を集めるために高額給与を支払うことなど研究者の好待遇が認められる。”
  4. 国立研究開発法人(ウィキペディア):日本の独立行政法人のうち主に研究開発を行う法人で、個別法によって定められたもの。独立行政法人通則法の一部を改正する法律(平成26年法律第66号)によるもので、2015年4月1日より施行された。独立行政法人はその業務の特性によって中期目標管理法人、国立研究開発法人、行政執行法人(従前の特定独立行政法人に対応)の3つに区分されることとなった。
  5. STAP細胞問題とブラック企業化する特定国立研究開発法人-裾野削り地盤沈下する日本の科学技術 (BLOGOS 2014年03月26日)

科研費申請書を書いたら審査員の目で読み返す

科研費の審査基準や採点方法は明確に定められており、文書化されて一般に公開されています。

shinsa

研究目的や計画の欄をどう書いたらいいのかわからない人は、逆に、その欄に何がどのように書いてあれば評点が高くなるのかを知れば、通りやすい申請書が書けるかもしれません。

既に申請書を書き上げた人も、審査の手引きの採点項目・採点基準をみながら自分が審査員になったつもりで再度チェックしてみてはいかがでしょうか?

参考

  1. 誰も教えてくれなかった”通る”科研費申請書の書き方
  2. はじめての科研費申請に役立つウェブサイト

日本の科学技術イノベーション総合戦略

新聞報道によると、日本政府は2015年5月28日、国の研究開発の指針となる今年の「科学技術イノベーション総合戦略」の原案を総合科学技術・イノベーション会議の会合で示しました。

参考

  1. 2015年(平成27年)5月28日 第9回基本計画専門調査会 (木)14:00~16:00 中央合同庁舎8号館6階 623会議室 配布資料  資料1第5期科学技術基本計画に向けた中間取りまとめ(案)(PDF28ページ)、資料2今後の予定について、資料3第8回基本計画専門調査会議事録(案)
  2. 総合科学技術・イノベーション会議(Council for Science, Technology and Innovation):総合科学技術・イノベーション会議は、内閣総理大臣、科学技術政策担当大臣のリーダーシップの下、各省より一段高い立場から、総合的・基本的な科学技術・イノベーション政策の企画立案及び総合調整を行うことを目的とした「重要政策に関する会議」の一つです。
  3. 科学技術イノベーション総合戦略2015構成(案)(PDF1ページ)
  4. CRDS-FY2014-FR-01 研究開発の俯瞰報告書 主要国の研究開発戦略(2015年)(PDF191ページ)
  5. 科学技術:おもてなしシステムを重点課題に 政府(毎日新聞 2015年05月28日):”2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、多言語翻訳できるロボットの開発や、バスと信号機が通信して定時運行を可能にする「次世代都市交通システム」の実用化など、観光客のための「おもてなしシステム」構築を、重点課題として掲げた。”
  6. 自動運転車など科技戦略案提示 政府、16年度予算から振り分け(日本経済新聞 2015/5/28):”年間約4.5兆円で推移する科学技術関係予算を、2016年度予算から自動運転車や農作業の自動化といった重点分野に振り分ける。”
  7. 科学技術イノベーション総合戦略2014 ~未来創造に向けたイノベーションの懸け橋~ 平成26年6月24日 閣 議 (PDF82ページ)

学振 申請書の書き方と面接対策

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心の準備

学術振興会特別研究員の審査方針に、「学術の将来を担う優れた研究者となることが十分期待できること」とあります。ですから、「私は、学術の将来を担う優れた研究者になります。」と公言する覚悟をまず持ちましょう。この公約を表現したものが学振申請書になります。

採用申請は、たかが10ページ程度の文章ですが、 書く精神的、肉体的負担は大きく、私も胃痛を生まれて初めて経験しました 「私は、誰よりも優秀なので、お金をもらうべきである」ぐらいの不遜さで書いた方が、個人的に採用されやすいと思っています( ω ) (めざせ学振!! かんたん特別研究員DC1採用申請の書き方 (文系院生向けです。) オニテンの読書会 2017-02-08)

トップレベルの大学や研究所で研究職を取ろうと思ったら、大学院での目標を単に修士号の取得、博士号の取得に設定していてはだめです。 修士のうちにジャーナルに査読論文を出版して早めに学振をとり、博士課程では自力で論文を最低でも数本は出版するぐらいの心構えでなくてはそういうポジションは狙えません。 博士号などは、研究者にとって自動車免許程度のものであり、博士合格基準をはるかに上回る成果を挙げて博士号など「おまけ」でもらう、というレベルでないと厳しいでしょう。…学振になるべく早く採用されることが研究者として生き残っていく上で重要なポイントです。 (戸谷研 学生心得)

不採用になったのは、君の存在性が否定されたからではないよ。(クマムシさんからの学振アドバイス)

学振に落ちる人のほとんどは、トップを目指す覚悟が足りません。… 『うちの大学からの採用者なんてほとんど居ない』と嘆くあなたは、東大の、MITの院生にも負けない自信を持っていますか?(学振DC1を本気で狙うためにすべき4つのこと はてな匿名ダイアリー 2009-01-20))

【学振・都市伝説】特に学振DC1について、投稿論文業績、指導教員の知名度、大学のレベルが、採用の基準に関わるという噂を聞く。これは明らかに嘘で、投稿論文なし、知名度の低い指導教員、東大京大ではないが、DC1で採択された人を沢山知っている。そんなM2の皆さんは、悲観する必要はない。(@Markchloroさんによる学振書類書き方 まとめ)

 

学振申請書の書き方

心構えから具体的な細かい書き方まで、網羅的でバランスの良いアドバイス集がネット上に多数あります。

学振特別研究員になるために~2018年度申請版  東京工業大学で開催された 日本学術振興会特別研究員 公募にかかる学内説明会 (2017年3月9日) での講演資料 (講師は『学振申請書の書き方とコツ DC/PD獲得を目指す若者へ』(講談社 2016年)の著者)

学振申請書を磨き上げる11のポイント [文章編・前編] 日本最大の化学ポータルサイト Chem-Station 2013/5/8 一般的な話題, 化学者のつぶやき 学振, 申請書, 科研費 投稿者: cosine

学振申請書を磨き上げる11のポイント [文章編・後編] 日本最大の化学ポータルサイト Chem-Station 2013/5/9 一般的な話題, 化学者のつぶやき 学振, 申請書, 科研費 投稿者: cosine

採択される申請書は申請者の抑えきれない情熱が文字に置き換えられたものである。もし申請書にイージーなミスが発見されたとすれば、申請者は書類を読み返す手間さえ惜しんだのだと、その程度の情熱しかなかったのだと冷徹な評価が下されてしまうだろう。(学振に通るための5つのポイント 日本バイオロギング研究会の会報に寄稿した大学院生向けの文章 2013年5月2日)

日本学術振興会 特別研究員(PD)に採用されるための申請書の書き方とその考察 Published on Mar 12, 2016 2016年3月12日に若手の会で発表した時に用いたスライド

博士課程で特別研究員(学振)として活躍するために U-runner’s View April 23 [Mon], 2012, 23:59

 

どう審査されるかの理解

採点基準と採点方法がわかると、どう書いたらいいかわからないという悩みが解消します。採点のポイントに即して書けば良いのですから。

日本学術振興会特別研究員申請対策説明会「審査について」京都大学 研究推進部研究推進課研究助成掛 平成29年3月22日(PDF) K.U.RESEARCH 京都大学研究支援 日本学術振興会特別研究員(DC・PD・RPD・海外特別研究員)

 

一貫性を持たせること

「現在までの研究状況」と、「これからの研究計画」が統一的な学理の中で、一貫した流れになると良いです。(あしたからがんばる ―椀屋本舗 December 24, 2012 学振に2回落ちて3回目で通った話)

最初から最後までぶれずに一本の筋を通すこと(PDF 申請書類作成にあたり注意した点 2013/4/5 2014年度(平成26年度)日本学術振興会特別研究員応募に関する説明会)

書類はひとつの物語になっていなければならない。物語が「自分語り」でも「研究分野史」でもなく、自分の研究が後世から見たときにちゃんと歴史的物語になることを想定して、その筋道をすっと通してあれば、読み手はおもしろく読めるはずだ。【理想論】(@rhetoricoさんによる【学振書類】の書き方  togetter >人文 2013年4月20日)

 

読める日本語で書くこと

日本語が危ういレベルの人は、これを良い機会と捉えて、国語力をもっと上げましょう。作文技術を習得するための本が多数出版されています。

ひとりの審査員が何人分もの申請書をみるので、審査員によっては誤字脱字、常体敬体、その他文章の体裁に乱れがあるもの、一言でいうと読みにくいものは中身を確認することなく切り捨てられる可能性がある。企画書などでも同じだと思うが、人に読んでもらうレベルに達していない文章はアカン、ということです。(学振とかの申請書の書き方について書いてみる Beyond the Silence Sound of Science 2016-03-21)

 

人に見せてもらうこと

百聞は一見に如かず。実例を見ると、「そう書けばいいのか!」ということが簡単にわかります。

同じ研究室ですでに学振を もらっている人がいたら、その人の研究計画書は絶対に勉強になるので、参考にするにせよしないにせよ、もらって見てみましょう。(学振取るまで(NAIST 版))

自分の申請書を書き上げる前にやるべきことがあります。… 一度書き上げてしまった申請書は、質が悪くても、自分の目には良い申請書に映ってしまいます。1. 学振に採用された人の申請書を集める(先輩から) 2. 学振に採用された人の申請書を集める(Webから) 3. 集めた申請書を採点する (学振特別研究員 申請書(DC1/DC2/PD)の書き方:審査員視点を忘れるな Sizzleがはしる 2016-03-24 )

この申請書,決してひとりで書くものではないんですね.… どんなに意気込んで「自分だけで!」なんて思っても,先生・先輩方の書く科研等の申請書に勝てるはずがありません.研究のアピール方法,書類の見易さ,図の使い方などなど...これは実際に聞いてみないと分かりません.近くにいる先生,学会などでお世話になっている先輩等,様々な人から情報を集めてください.(MINEHIROの日本学術振興会特別研究員DC1への道 ~申請書作成編~ 帯広畜産大学 環境微生物学研究室 2014/2/14)

過去の申請書資料を学内者限定で閲覧できる大学もあるようです(京大)。

 

人に読んでもらうこと

自分で何回読み返しても、誤字脱字、論理のギャップや矛盾、説明の過不足、冗長さや無駄な語句、読みにくさ、レイアウトの悪さ、その他細かい点、根本的な考え違いなどになかなか気づけないものです。

指導教官とのやりとりだけだと、どうしても視野が狭くなって専門性が強くなりがちなので、それ以外の人に読んでもらうのも大事だと思います。(学振の申請書を書く時に気をつけたこと)

私の場合は、初めて他の人(ラボ出身の先輩)に申請書を読んでもらいました。自分では見落としていた思いがけないポイントを多数指摘してもらって、わかりやすい申請書になったと思います。今回通ったのはこれが一番でかかったのでは、と個人的には思っています。(学振の申請書を書く時に気をつけたこと 酵母研究者の長くて短い一日 2011年3月 3日)

申請書を交換できる友人を持とう(一番重要)◦ひとりよがりで書き上げてうまくいく人は少ない。◦恥ずかしがらずに人に見せる(学振&科研費申請書で気をつけたこと EVERNOTE更新日 2017/05/01)

【学振申請書・大前提】学振に採用された経験のある人と、知り合いになれるかどうかが、採用の為の最大の秘訣である。そして、いろいろアドバイスをもらい、コメントしてもらう事が大切。(@Markchloro さんによる学振書類書き方のまとめ togetter 2013年5月7日)

自分の周りには読んでくれそうな人がいないからといって諦めないでください。真剣さと覚悟を持って頼めば、いままでほとんど話したことがなかった先輩、先生も喜んで手助けしてくれるはずです。

 

わかりやすく書くこと

わかりやすい申請書を書ける人は、肝心なことが何かをよく考え抜いていて、論理もよく整理できていることが多い。([学振]申請書と論文の違い)

何も知らない人に研究内容を説明する文章を作ります。(学振DCを取る方法(僕の場合) http://www.oishi.info.waseda.ac.jp/~takayasu/dc.html)

“研究目的が明快でない申請書はその時点で×”ともおっしゃっていた.申請書全文を読んで,審査員自ら研究目的を悟ってくれることはない.(審査員経験者から申請書の書き方について聞いてみた ちゃらんぽらんな新米漁師のブログ 2010年5月12日)

最初に「これまでの研究」って書くじゃないですか。いきなり「研究」を書きすぎなんです。いきなり専門的すぎるんです。やっぱり読む側は申請書を書く人間にも、そのテーマにも興味をもっていくれるわけじゃないんですから、読む側にも納得できそうな問題提起を明示して、そこから「これまでの研究」と「現在の状況」をつなげていくのがいいんじゃないかな、って。(■絶対に受かるとは思わない学振申請書の書き方  はてな匿名ダイアリー 2016-03-28)

 

申請書の具体例

生物学、医学、化学、コンピュータサイエンス、人文社会科学など分野は違っていても、良い申請書には論理的な流れ、熱意、ビジョンが見えるという共通点があり、実例から多くのことが学べます。

学振・海外学振の書き方  学振申請書の具体例 http://科研費.com/how-to-write-gakushin/

学振取るまで(NAIST 版)

2008年度にPDに通ったときの書類を置いておきます。 (http://jj57010.web.fc2.com/gakushin.html):社会科学・法哲学の内容 申請者の注釈付き

学振PDに提出した計画書をアップします 「人文学」の「外国語教育」枠で応募 2012年「不採用」 2013年「採用」 (こにしき(言葉、日本社会、教育)  April 09, 2014)

 

 

面接の対策

せっかく知らない人にアピールする場なので、この研究は面白そうだなと思ってもらいたいでしょう。面接官を楽しませるのが目標です。(学振DCを取る方法(僕の場合))

それよりも、予め用意してきたスピーチを、重要な点や研究の特長は特に強調しつつ、4分間流れるように披露するのが結局一番良いのである。(学振研究員面接審査について:スピーチ編)

それでも想定外の質問はくるものだけど,これ以上ない!!ってくらいに準備しておくとなんとかそこで自信を保った回答ができます.(学振 面接 感想戦)

業績がほとんどない中で採用になったのは、提案した研究のおもしろさ(わくわく感ときっちり感)を共感してもらえたからだと思います。(学振面接に行く (本番編))

 

【注意】申請書、面接の様式は変更されている部分があります。最新情報を公式サイトでご確認下さい。

 

参考

  1. 日本学術振興会特別研究員

 

更新:20170513 新たな検索結果を追加

学振申請書の書き方とコツ
論理トレーニング101題
理科系の作文技術
日本語の作文技術

CREST・さきがけ 応募締め切り迫る!

科学研究費補助金(科研費)がボトムアップ型なのに対して、「CREST」や「さきがけ」は日本が国の政策として研究の方向性を予め決めて行う、いわゆるトップダウン型の研究助成です。

「CREST」は、科学技術イノベーションに大きく寄与する卓越した成果を創出するネットワーク型研究(チーム型)で、研究期間は5年半以内、研 究 費は総額1.5 ~ 5 億円/ チーム。平成27年度第1期CREST研究提案募集に対する応募の締め切りが5/19( 火) 正午。

「さきがけ」は科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出するネットワーク型研究(個人型)で、研究期間は3年半以内、研 究 費が総額3 ~ 4 千万円。平成27年度第1期さきがけ研究提案募集応募締め切りが5/12( 火) 正午。

CRESTやさきがけに応募するにあたっては、トップダウン型という特質を理解したうえで申請書を書く必要があります。

JSTグラントの申請書のポイント
•戦略目標にそって研究総括が定めた「領域のねらい」、「募集に当たって」などが公表されます。
•いくら基礎的にすぐれた研究でも、「領域のねらい」に合致しないと採用されません。
•研究論文ではありません。あくまで研究課題の提案を書いて下さい。専門外の方も審査に加わります。わかりやすく、図をまじえて書いて下さい。
•これまでの研究成果もすべて書くのではなく、当課題の提案の根拠になるものにとどめて下さい。

申請書の審査ポイント
•オリジナリティがあるか。
•個人(CRESTの場合研究代表者のチーム)の貢献がどの程度あるか。
•期間内にどこまでしようとしているのか。
•計画は申請金額に見合っているか。
•基礎となる予備研究があるか。
•パブリケーションの能力があるか。
(引用元:JST CREST,さきがけの特徴と申請のポイント http://home.sato-gallery.com/research/Grant-Proposal-JSTkobe2014.pdf)

CREST

研究領域

(研究領域ウェブサイトへのリンク)

研究総括 戦略目標 発足年度
現代の数理科学と連携するモデリング手法の構築 坪井 俊
(東京大学 大学院数理科学研究科 教授)
平成27年4月6日 坪井 俊 研究総括による研究領域趣旨説明
社会における支配原理・法則が明確でない諸現象を数学的に記述・解明するモデルの構築 平成
26年度
人間と調和した創造的協働を実現する知的情報処理システムの構築 萩田 紀博
(国際電気通信基礎技術研究所取締役/社会メディア総合研究所所長)
平成27年4月6日萩田紀博研究総括による研究領域趣旨説明
人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理技術の開発
統合1細胞解析のための革新的技術基盤 菅野 純夫
(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
生体制御の機能解明に資する統合1細胞解析基盤技術の創出
二次元機能性原子・分子薄膜の創製と利用に資する基盤技術の創出 黒部 篤
(株式会社東芝 研究開発センター 理事)
二次元機能性原子・分子薄膜による革新的部素材・デバイスの創製と応用展開
再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造とその利用のための革新的基盤技術の創出 江口 浩一
(京都大学 大学院工学研究科 教授)
再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた革新的エネルギーキャリア利用基盤技術の創出 平成
25年度
素材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成 桜井 貴康
(東京大学 生産技術研究所 教授)
横山 直樹(副研究総括)
(株式会社富士通研究所 フェロー)

平成27年4月7日 桜井貴康研究総括より説明
情報デバイスの超低消費電力化や多機能化の実現に向けた、素材技術・デバイス技術・ナノシステム最適化技術等の融合による革新的基盤技術の創成
超空間制御に基づく高度な特性を有する革新的機能素材等の創製 瀬戸山 亨
(三菱化学株式会社 フェロー・執行役員/株式会社三菱化学科学技術研究センター 瀬戸山研究室長)
平成25年4月26日 H25年度公­募説明会 瀬戸山 亨 研究総括
選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換等を実現する物質中の微細な空間空隙構造制御技術による新機能材料の創製
科学的発見・社会的課題解決に向けた各分野のビッグデータ利活用推進のための次世代アプリケーション技術の創出・高度化 田中 譲
(北海道大学 大学院情報科学研究科 特任教授)

平成27年4月6日 田中 譲 研究総括による研究領域趣旨説明
分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化
ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化 喜連川 優
(国立情報学研究所 所長/東京大学生産技術研究所 教授)

平成27年4月6日 喜連川 優 研究総括による研究領域趣旨説明
分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化

さきがけ

研究領域(研究領域ウェブサイトへのリンク) 研究総括 戦略目標 発足年度
社会的課題の解決に向けた数学と諸分野の協働 國府 寛司
(京都大学 大学院理学研究科 教授)
H26年度さきがけ「数学協働」領域(研究総括:國府寛司)募集説明会
社会における支配原理・法則が明確でない諸現象を数学的に記述・解明するモデルの構築/分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化 平成
26年度
社会と調和した情報基盤技術の構築 安浦 寛人
(九州大学 理事・副学長)
2015年4月2日さきがけ「社会情報基盤」領域(研究総括:安浦 寛人)募集説明会)
人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理技術の開発/分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化
統合1細胞解析のための革新的技術基盤 浜地 格
(京都大学 大学院工学研究科 教授)
生体制御の機能解明に資する統合1細胞解析基盤技術の創出
再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造とその利用のための革新的基盤技術の創出 江口 浩一
(京都大学 大学院工学研究科 教授)
再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた革新的エネルギーキャリア利用基盤技術の創出 平成
25年度
素材・デバイス・システム融合による革新的ナノエレクトロニクスの創成 桜井 貴康
(東京大学 生産技術研究所 教授)
横山 直樹(副研究総括)
(株式会社富士通研究所 フェロー)
平成27年度募集さきが­け選考方針 横山直樹副研究総括
情報デバイスの超低消費電力化や多機能化の実現に向けた、素材技術・デバイス技術・ナノシステム最適化技術等の融合による革新的基盤技術の創成
疾患における代謝産物の解析および代謝制御に基づく革新的医療基盤技術の創出 小田 吉哉
(エーザイ・プロダクトクリエーション・システムズ バイオマーカー&パーソナライズド・メディスン機能ユニット プレジデント)
H25年度 CREST及びさきがけ募集説明会 「疾患代謝産物」領域(2) さきがけ研究領域「疾患における代謝産物の解析および代謝制御に基づく 革新的医療基盤技術の創出」(小田吉哉研究総括)
疾患実態を反映する生体内化合物を基軸とした創薬基盤技術の創出
超空間制御と革新的機能創成 黒田 一幸
(早稲田大学 理工学術院 教授)
H25年度 さきがけ公募説明会「超空間制御」領域 黒田研究総括
選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換等を実現する物質中の微細な空間空隙構造制御技術による新機能材料の創製
ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化 喜連川 優
(国立情報学研究所 所長/東京大学生産技術研究所 教授)
平成27年4月6日 喜連川 優 研究総括による研究領域趣旨説明
分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化

(引用元:JST 科学技術振興機構 研究提案を募集する研究領域(第1期)、およびYOUTUBEより関連動画をピックアップ)

参考

  1. 研究提案を募集する研究領域(第1期)(JST 科学技術振興機構)
  2. 平成27年度 第1期 CREST・さきがけ 研究提案募集リーフレット(PDF)(JST 科学技術振興機構)

採択される科研費申請書の書き方22のヒント

科研費申請書の書き方 記事一覧

【注意】科研費の申請書は研究者が個人的にJSPSにに提出するものではありません。所属機関・大学を通じた提出になります。したがって、研究者は、JSPSのウェブサイトにある締切り日時ではなく、所属大学・機関の締切り日時を守る必要があります。

文部科学省の科学研究費補助金(科研費)は、研究テーマの自由度が最も高く、全ての研究者にとって非常に重要な外部資金です。研究領域や研究テーマが予め指定されているトップダウンの研究費とは異なり、誰にでも研究資金獲得のチャンスがあります。

そこで、初めて科研費を出す人、まだ一度も科研費が当たったことがない人に向けたアドバイスを、自分の経験とネット上の情報を纏めて書きました。「基盤(C)」や「若手」といった少額の研究種目を想定しています。

初心者が陥りやすい失敗

まずは、初心者が陥りやすい失敗31個がまとまっているスライドシェアがあったので紹介しておきます。

#01 研究テーマが科研費向きではない
#02 応募先の審査種目(小区分)は、何も考えずに決めた
#03 応募先の審査種目(小区分)の審査委員の顔ぶれは、知らない
#04 研究計画調書(様式)の指示は、読んでいない
#05 「概要」が概要になっていない
#06 審査における「概要」の重要性がわかっていない
#07 「背景」で教科書的な説明を書いている
#08 「学術的な問い」が書かれていない
#09 「学術的な問い」と「研究目的」が同じ
#10 問題提起がない
#11 仮説がない・仮説の図がない
#12 「研究動向と位置づけ」が書かれていない
#13 申請書全体で、目的が一貫しない
#14 仮定の上に仮定を重ねた実験デザイン
#15 予備実験データを見せていない
#16 計画欄の記載に具体性が足りない
#17 方法ありきになっている
#18 研究の意義・売りを書いていない
#19 論文業績が業績ページにしか書かれていない
#20 研究者(=審査委員)の常識から外れている
#21 読む人のことを考えずに書いた
#22 読まれ方を考えずに書いた
#23 4人の審査委員の幅を意識して書いていない
#24 申請書内の矛盾
#25 説得力がない
#26 先まで読まないと理解できない
#27 文と文とがつながっていない
#28 申請書にふさわしくない言葉遣い
#29 採択された調書を見たことがない
#30 落とし穴にはまっていることに気付かない
#31 いつも締切り間際になる

採択される申請書の条件:研究目的を明確に伝える~作業仮説を示す~

科学は「仮説の検証」の繰り返しで作り上げられていくものです。研究の提案は、「仮説の検証」の形をとるのが典型的なやり方です。ところが、日本の科学教育ではあまり仮説をもつことの重要性が強調されてこなかったように思います。研究目的に書くべき事柄は、「申請者はどんな仮説を立ててそれをどうやって検証するのか」です。これを明確に伝えられない場合、何がやりたいのか不明瞭な申請書になる可能性が高いでしょう。

中学校の教科書で教えている仮説駆動型研究が、なぜか、実際に研究を始める大学院ではほとんど教えられていないという日本の現状は憂うべきものです。

  1. 中学理科の教科書が教える仮説駆動型研究
  2. 科学における仮説とは何か
  3. 論文から学ぶHypothesis-driven research

仮説駆動型でないタイプの研究も勿論ありえますが、何か興味深い生命現象のメカニズムを探ることを科研費研究として行いたいのであれば、仮説が書かれていない申請書というのは考えにくいと思います。

作業仮説は図にして、見せましょう。本文を読まなくても図を見ただけでどんな作業仮説なのかがわかることが大事です。そして、その作業仮説の図を中心に文章を書いていくのがお勧め。審査委員が本文を読んでいてわかりにくいと思ったときに仮説の図があると理解を助けますし、迷子にならなくて済みます。

自分が何を研究したいのかが明確になっていない段階だと、仮説の図は描けないはずです。逆に、仮説の図を作り上げる過程で自分のアイデアが明確になっていきます。

関連記事 ⇒ 仮説を書かない科研費申請書なんて…

採択されるための早道:書いたものを他人に見せる

科研費に採択されるための最良の方法は,「書き上げた申請書を誰かに見せて添削してもらうこと」だと思う.見てもらう人が採択経験豊富な人ならなおよい.そういった人に申請書を見てもらって何度も何度も直すのが一番よい方法だ.(小噺その10:科研費に採択されるための最良の方法 Smart Lab Life 羊土社)

今回初めて科研費を申請する人や、毎年出し続けているのに採択されない人は、ひとりよがりな申請書を書いてしまっている可能性が(極めて)大です。研究内容以前の話として、申請書の書き方がなっていないというだけの理由であっさりと不採択になっている人がかなりの数に上ると推測されます。業績もある程度あり、研究のアイデアや熱意もあるのに、それが全く計画調書に表現されていないだけで不採択を食らっているのに、本人はそのことに全く気付けていない、といのは実にもったいない話です。

落ちる申請書には理由があった!京都大学で採択・不採択になった科研費申請書を網羅的に分析すると、明らかな差があることに気付いた。(「科研費申請書の教科書」学外非公開)

だから、一番のおすすめは、自分の書いた申請書を人に読んでもらい、ダメ出しをしてもらうことです。研究者はみな忙しいので、なかなかこれが実際にはできないものです。そんな場合は、大学でURA(リサーチアドミニストレーター)が研究支援活動を行っていれば、そのサポートを活用することをお勧めします。

計画調書を読んでもらう人は科研費採択経験者であればベストですが、必ずしも研究者でなくても、得るものはあります。自分の親兄弟、配偶者などの家族、親しい友人、とにかく国語力のある人に読んでもらうことができれば、自分で気づけない点が見えてくるはずです。

身近に読んでくれる人がいない場合には、添削サービスを利用するという手もあります。

  1. coconala での科研費添削サービスの検索結果(68件)

科研費を採択されるための王道:情熱を示す

自分の研究に賭ける情熱、想いを科研費計画調書に凝縮して落とし込むことです。

「本当に真剣に考えた申請書は、読む人を感動させるものになります。そういうものが、いい申請書だといえるでしょう」(JREC-IN Portal 研究人材のための5分間キャリアップ読本 インタビュー記事)

ページ下部に余白を1行足りともつくらないというのは、情熱のひとつの表れです。(見やすくするために、項目タイトルの上に空行を入れるのはOK)

科研費採択の条件:研究の意義を伝える

科研費の『審査の手引き』に書かれていますが、「学術的な意義」があるかが審査の一つのポイントになっています。お金をもらうのですから当たり前の話で、やる価値がないことにお金はあげられません。

ところが、やる内容、目的までは書いているのに、研究の意義についてまでは計画調書で触れていない人が結構います。「言わなくてもわかるでしょ」というつもりなのかもしれませんが、言わなきゃわかりません。どうして自分の研究はやる意義があるのか、お金をもらってまでやる価値があるのか、うまくいけばどれくらい学術的な波及効果や社会へのインパクトがあるのかをアピールすることは、非常に重要です。

 

科研費採択の条件:研究計画は具体的に書く

研究課題の意義がいくら大きくても、研究計画に具体性が欠けると説得力がありません。まだ行っていない実験のことを細かく書きようがないではないかと思う初心者も多いでしょうが、だからこそ予備実験を行いある程度実験を進めておくことが必要なのです。ただ単に「解析する」と書いても、何をどう解析するのかが書かれていなければ、審査委員を説得できません。具体的にといっても、実験のプロトコールを書けという意味ではありません。適度な具体性が必要だということです。具体性に欠ける計画調書は、いくら立派なことを言っていても、実現可能性がないと判断されて不採択になります。

 

採択される科研費計画調書とは:神は細部に宿る

研究計画のアイデアが十分に湧いてきていない状態だと、申請書の空欄が広大に見えてしまい、どう埋めればいいのかと途方にくれるかもしれません。全部埋める必要はあるのでしょうか?

無駄な余白は(一行たりとも)あってはいけない
2008.3.21 第1.01版私大研究者のための「採択率を上げる研究費申請書」の書き方、七つの基礎早稲田大学先進理工学部 竹内淳(PDFファイル 2ページ)

だからといって、やみくもに文字でびっしりと埋めればいいというものではありません。通る申請書は内容だけでなく、見た目も自ずと良いものになるのです。

用いる文字や図表の位置、大きさ、形、色などには全て必然性がなければならない、なぜそこで使うのかを説明できなければいけない。
研究資金獲得のためのガイド 2011年7月 立命館大学博士キャリアパス推進室 (PDFファイル 96ページ)

割り当てられた多量の科研費の申請書を読まなければならない審査員の負担を想像できるかどうかも、勝敗を分ける要因になりそうです。

文字でびっしり埋められていると、「読む気がしなくなる」(研究にかける熱量を短い言葉に凝縮し、申請書に落とし込む JREC-IN Portal 研究人材のための5分間キャリアップ読本>2. 研究資金を獲得する>#06 東京都総合医学研究所 所長 田中 啓二氏)

とにかくギリギリまで何度も読み返して、少しでも読みやすいものを提出しましょう。

できるだけ頭を空っぽにして.先入観をなるべく捨てて私は音読する.私は誤字脱字などの自分の書いた文章を校正するのが非常に不得意(間違っていないと無意識に思ってしまう)ので,音読するようにしてる.そうすると,一言一句間違えずに読み上げることになるので,案外間違いに気づいたりする.(博士課程(女)の記録)

気持ちのこもった申請書であれば、誤字脱字などあるはずもなく、スカスカに空いたスペースもなく、かといってぎっちり文字だけが詰まっているわけでもなく、遠目にみてもレイアウトが素晴らしく、中身をじっくり読んでもウーンと唸らされるような寸分の隙もないものに仕上がっているはずです。

 

評点を落とさないためのノウハウ:指示に従う

これまでに科研費を申請したことがない研究者にとっては、非常に気が重くなることかもしれません。しかし、科研費の研究計画調書には何をどうかけばいいのかが細かく指示されていますので、全く気に病む必要はありません。むしろ、”指示された通りに書く”ことこそが最重要なのです。

研究者にとって、これほど書きやすい応募書類はない
科学研究費(科研費)研究計画調書の書き方説明会 2013年9月20日(金)吉田地区URA室 (PDFファイル スライド25枚)

計画調書には、この欄にはこれこれについて書きなさいと具体的な指示があり、それに従って書けばよいだけの話なのですが、初心者の人はそれが全く出来ていないことが多いのです。

なぜそんな細かい指示があるのでしょうか?それは、申請者が書きやすいように、また、審査員が審査しやすいようにそうなっているのです(多分)。あなたの研究の独自性をアピールしてくださいという場所であなたが何も書かないでいると、評点をつけようがないので、良い評価は得られないでしょう。仮に、ほかの部分にそれらしいことが書いてあったとしても、審査委員がそれに気付かなければ評価されません。

不採択となる調書は、研究計画や内容は素晴らしいのに、その素晴らしさがまったく伝わってこないようなものが多いと思います。

 

採択される申請書であるための絶対条件:論理的な日本語で書く

日本人だから日本語が書けるかというと、そうでもありません。忌憚のない意見を言ってくれる人に、自分が書いた文章を読んでもらいましょう。文章を書くことの難しさをちゃんと自覚して、自分の至らなさに気づくことが、科研費採択への第一歩です。日本語の文章を書くことが仕事の一部である以上、研究者は一度徹底的に自分の日本語作成能力を鍛え直す必要があります。

良い申請書を仕上げるコツ以前に重要なのは、読んだ人に内容が理解できて、言いたいことががちゃんと伝わるような、まともな日本語の文章を書くということです。

論理力のない科学者に税金をあげようと思う方は多分いないです
論理力があるかどうかは、5行読めば分かってしまいます
研究計画調書を見比べて想うこと 日本大学文理学部物理生命システム科学科 松下祥子 (PDFファイル スライド30枚)

論理的な文章を書く技術は、誰でも学ぶことができます。

パラグラフライティングを徹底する!これは日本の教育システムで教える機会がほとんどなく、大半の人が身についていません。論理的文章を書くための黄金律なのですがね・・・。
学振申請書を磨き上げる11のポイント [文章編・前編] chem-station.com

不採択となる計画調書にありがちな日本語のマズさを、いくつか挙げておきます。

  1. 主語と述語の呼応がおかしい。
  2. 複数の節からなる文の場合、1つめの節と2つめの節とで主語が変わっていて読みにくい。
  3. 文と、次の文とのつながりがない。
  4. 論理的なつながりを表す接続詞が使われているのに(したがって、それゆえ、しかしながら、等)、その論理が実際には存在しない。
  5. 文章に、結論に向かう流れがない。方向性が見えない。
  6. 一つのパラグラフの中で、主題が変化していて、何について書きたいパラグラフなのかがわからない。
  7. ところどころ話し言葉が混じる。
  8. 略語が説明抜きで使われている。
  9. その専門分野の人にしか理解できないテクニカルタームが説明抜きで使われている。
  10. 言葉足らずで、ギャップを読者に埋めさせようとしている。(専門外の読者にはそのギャップを埋められない、もしくは、労力を要するので、読みにくい日本語になる)

読みやすい 文章というのは、重力にまかせて上から下に流れていくだけできちんと意味のとれる、読み手にストレスを与えない文章である。(学振に通るための5つのポイント 2013年5月2日 渡辺佑基 日本バイオロギング研究会の会報への寄稿)

科学的な文章の書き方に関しては、いくつか定番といえる本があります。45年前に書かれたロングセラーが『理科系の作文技術 』です。研究者でこの本を知らない人はおそらくいないでしょう。

木下 是雄 理科系の作文技術 (アマゾン)

木下 是雄 まんがでわかる 理科系の作文技術  2018/1/19 久間月 慧太郎 (イラスト)(アマゾン)

福地 健太郎, 園山 隆輔 増補改訂版 図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方 論文・レポートを自力で書けるようになる方法 (アマゾン)

 

科学的な文章以前に、自分の国語力に自信がない人は、基本から身につけるほうが早道です。フクシマ式が速習に向いていてオススメ。下の本は1時間くらいで読めますが、効果は抜群です。

福嶋隆史 (著) 言葉を自在に操るための論理思考トレーニング 考えていることが正しく伝わる、シンプルで確実な方法 「ビジネスマンの国語力」が身につく本(アマゾン)

上の本によれば国語力とは突き詰めれば「3つの力」にまとめられるということですが、その1番目の「言いかえる力」(具体→抽象、抽象→具体の言い換え)に話題を絞って書かれた本もあります。

細谷 功(著) 具体と抽象 (アマゾン)

文章を書いている時、多くの場合、具体と抽象を行き来しています。上の本を読んでおけば、それを意識しながら書くことができますので、書いた文章が慢然とならず、非常に明解でシャープなものになります。上記の本は2冊とも、普通の文学作品のように文字がぎっちり詰まったものではなく、非常に読みやすいので、1時間くらいで読めます。国語力アップに1時間を投資するだけで、異次元の科研費申請書作成能力(前後比較)が身につくのですから、こんなコスパの高い努力はめったにありません。

 

科研費採択のための絶対条件:計画調書の中に矛盾をつくらない

概要と本文が対応していなかったり、研究計画と経費の項目がつじつまが合っていなかったり、不採択だった計画調書はいろいろと矛盾を含んでいることが多いのです。目的を達成できそうにない実験計画というのも、致命的な矛盾です。申請書を書いている当人の頭の中ではなんとなく繋がっていて、実は辻褄があっていないのに気付けないということが多いのです。数多くの調書を読みなれている審査委員は直ちにその矛盾に気付き、不採択のほうへ振り分けてしまうことでしょう。

私が確認を頼まれた後輩の申請書や、ギリギリ評価点が足りずに落ちてしまった方の申請書にはほぼ必ず論理的におかしいと思う部分があります。つまり、論理性を保った申請書を書くだけでも差別化に繋がるということになります。(論文ゼロでも学振DC1に面接経由で採用された申請書の書き方のコツと面接対策ポイント minoblog)

  1. 児島 将康 科研費獲得の方法とコツ 改訂第9版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略
  2. 郡 健二郎『科研費 採択される3要素 第2版』(臨床医学系)

 

科研費採択への道:採択された計画調書を見せてもらう

何をどう書けば良いのかわからない人は、まずは、実際に採択された人の申請書を見せてもらい、採択のためのスタンダードの高さを知ること。また、他人の申請書を読めば、どんな文章表現を使うと効果的なのかがわかり、具体的な言葉遣いを学べるというメリットもあります。

①~である.しかしながら,Aに関しては未だ不明な点も多く,その解明には既存の手法ではなく,新しい視点からのアプローチが必要である.②申請者らは,近年Aの生理学的意義が注目されている~に着目し,Bを明らかにした.③本研究では,AにおけるBの意義・役割について明らかにする. (①現状の問題提起,②申請者らの研究成果,③研究目的)(若手研究者向け科研費セミナー ー採択されやすい計画調書の書き方ー URA室倉石泰平成27年8月4日 東京医科歯科大学 PDF 19ページ)

 

大学によっては、採択された科研費計画調書を学内で見せたりしているところも結構あるようです。採択された、他人の計画調書を見る機会がない人も多いと思いますので、ネット上で公開されている調書を紹介します。様式が変わっても、良い申請書の本質的なことは普遍的です。

基盤研究(A)

下の申請書は、自分には馴染みがない研究分野ですが、読んだときにその迫力に圧倒されました。きっと多くの人に役立つと思うので紹介させていただきます。

① 研究の全体構想・具体的な目的・何をどこまで明らかにしようとするのか?
動物媒の花の著しい多様性は、送粉動物への適応を通じて進化したと考えられている。しかし、送粉動物による花形質への淘汰を実測しようとした研究は、必ずしも成功していない。その理由として、花形質の集団内変異が小さいことが指摘されている。本研究では、種間雑種を作り、さまざまな花形質を分離させることによってこの障害を克服し、異なる送粉動物への適応進化の過程を実証的に調べる。研究材料として、ユウスゲ属の 2 種をとりあげる。2 種は、‥

(基盤研究(A)計画調書PDFリンク http://seibutsu.biology.kyushu-u.ac.jp/~ecology/yahara/KibanA.pdf)

 

学振DC2

下のリンク先で学振の申請書が公開されていますが、計画調書作成の戦略まで細かく解説されています。異なる分野の人にも絶対に役立つであろう内容です。

■研究背景
申請者は”薬剤の効かない難治性てんかん患者”をターゲットに、生体冷却を用いた代替治療総日の開発(図1)を行ってきた。てんかんとは、‥

(引用元:面接免除になった学振DC2の書類を公開と工夫した点について 更新日:2019-05-04 公開日:2018-09-20 そうだ研究しよう)

 

採択されるためのヒント:審査の手引きを読む

科研費計画調書の審査は、公正を期するために審査基準が明確に定められておりそれは「審査における評定基準等」や「審査の手引き」という文書として公開されています。

審査委員のための「審査の手引き」は、実は申請者にこそ必読の書です。公開されている「審査の手引き」に目を通しておけば、自分の研究計画がどのように採点されるのかの具体的なイメー ジが湧きます。すると、科研費申請書をどう書けばいいのかのアイデアが、自然にいろいろ浮かびます。申請書を書き上げたあと、自分が審査員になったつもりで自分の申請書を採点してみると、ちゃんと書けているのかどうかのチェックになります。

基盤研究、萌芽、新学術などの種目ごとに存在意義が異なるため、当然のことならがら審査される際の観点も異なります。その種目が助成した研究はどのような種類の研究なのかをきちんと理解しておくことは、申請書を書く以前の問題です。

審査の手引きを読めば点数が付けられるさいの審査のポイントがわかりますから、逆に、そのポイントを押さえた調書を仕上がることが可能になります。大学受験で採点基準を意識して解答すれば減点されにくい答案が書けるのと同じ理屈です。

  1. 審査における評定基準等(平成31年度)基盤研究(B・C)、若手研究(PDF)
  2. 審査における評定基準等(平成31年度)挑戦的研究(開拓・萌芽)(PDF)
  3. 科学研究費助成事業 審査・評価について(JSPS )

 

採択されるための戦略:敵を知る

誰が自分の科研費の審査をしたのかは、公開されています。自分が出す分野の審査委員の顔ぶれを知っておくことは非常に重要です。出す分野を決める際の参考にもなります。

また、審査委員がどのような気持ちで申請書を読んでいるのか、その心理を理解しておくことも大事です。科研費の取り方に関する教科書などでも紹介されていることですが、一人の審査委員に100近くもの計画調書が送られてきて、審査委員は忙しい業務の合間を縫ってその調書の評価をしなければならないため、一つの調書あたりにかけられる時間は申請者が想像するよりもはるかに短いようです。本では言葉を濁していますが、科研費審査経験者が説明会に引っ張り出されて話ているのを総合すると、おそらく10分~20分程度ではないでしょうか。この程度の時間しか割けないとなると、隅から隅まで一字一句漏らさずに読むという読み方は到底できないはずで、緩急を付けながらサッサと読んでいっているはずです。日本語が読みにくかったり、説明がわかりにくいものは当然、良さが伝わりにくいので低評価を受けることでしょう。

また、採択率から考えると、ほとんどの調書(~7割)を「不採択」のほうに振り分ける必要があるため、ダメなところが見つかり次第「不採択」の方に分けていくことになるでしょう。ですから、明らかにダメな部分を作らないということが、一つの重要な戦略になると思います。振るい落とされるような隙を作らない、ソツのない計画調書に仕上げることが、採択のための最低条件といえそうです。

 

採択されるための戦略:敵を味方に

どんな大学であっても、科研費審査を経験された先生がいらっしゃるはずです。過去の審査経験者は公開されているわけですから、自分の大学に所属する審査経験のある先生を見つけて審査のポイントを聞きに行くということも可能なのではないかと思います。みんながやると先生の時間が奪われてしまうでしょうが。その場合、大学のURAがそういう情報を学内に還元するのが良いのではないでしょうか。

 

科研費採択のための戦略:勝てる場所を選ぶ

科研費を申請するときには、審査区分を選ぶ必要があります。それぞれの審査区分ではその分野の研究者が審査委員を務めるわけです。自分の研究内容がどの審査区分にマッチするかをじっくりと考える必要があります。さらに、自分の研究計画が複数の審査区分で出せそうなときには、どこに出せばライバルが弱くて自分の勝つチャンスが増やせるかを考えましょう。それというのも、科研費の審査は「区分ごとの相対評価」だからです。これに関しては、審査の手引きなどを熟読して、自分の申請書がどのようなプロセスを経て合否の判断が下るのかを理解しておく必要があります。

KAKENデータベースをみれば、どの程度の論文業績の人がどの審査区分においてどのような研究プロジェクトで採択されたかを知ることができます(過去に、審査委員の先生が誰だったかも)。過去に採択された人たちの研究と自分がこれからだそうとしている研究計画とを比べたときに、ここで戦って自分は勝てそうか?と考えて、勝てそうな場所(=審査区分)を選ぶことも非常に重要な戦略です。

 

採択の条件:他者との差別化をはかる

何を究明したいのか問題意識を明確にし、どのような手法でそれを実現するのかを具体的に立案。…例えば、分野の空白を埋める研究なのか、学問・科学の発展の流れを把握し、切り開いていく研究なのか、全く新しい発想による研究なのかなど「特色」を明らかにして「他の人との違い」を積極的にアピール。
科研費応募の手引き 平成21年8月20日 小山和義 原子力GCOE (PDFファイル スライド47枚)

 

評点を稼ぐノウハウ:採点されやすい調書に仕上げる

審査委員はみな大学の研究者ですから、超多忙の合間を縫って科研費の申請書を読んで採点しています。一つ一つの申請書を全部同じようにじっくり読む時間はないはず。「当確」な調書と「論外」な調書は時間をかけずに判断されると思います。問題は、当落線上の調書でしょう。少しでも採択の可能性を上げたければ、審査委員の心証を良くする必要があると思います。それは結局、審査委員の負担を軽くする、つまり、読みやすく採点しやすい調書に仕上げればよいのです。

極意1 審査員に読ませない、まとめさせない(K3茶論 第15回 科研費申請書作成のポイント 高等教育コンソーシアム信州 加藤鉱三 スライド+ウェブキャスト)

審査員は、一度に短い時間で多くの調書を読まなければならないことを十分意識して書く。そのため斜め読みでも、重要な要点がきちんと伝わるように書く。
科学研究費助成事業(科研費)研究計画調書作成のポイント集 産学公連携センター (PDF スライド22枚)

 

科研費採択のための必要条件:予備実験データを見せる

どんな立派な研究計画であっても、その実現可能性が低そうだと思われると採択されません。実現可能性の高さをアピールする最善の方法は、予備実験を行ってその結果を図にして示すことです。

* 実際のデータを入れる。(具体性、実現可能性をアピールできる)
* 自分のデータを入れる。あと一歩で金さえあればできると言外に示す。
* 何らかの予備データ(レターペーパーでもいいので既に発表済み)があってその課題で結果が得られる可能性が高いことをアピール … 既に結果のある人、つまり結果を出せる能力 があると客観的に証明できないとなかなか取れない
(Bio TEchnicalフォーラム No.882-TOPIC – 2008/03/27 (木) 21:29:37 – 申請書の書き方でアクセプトされやすいコツなどがあれば何でも構わないので教えてください。)

「科研費に申請を出すために予備実験を行う」というよりも、日常的に研究をしているわけですから、「次に論文が出そうな内容で科研費を出す」ほうが現実的かもしれません。つまり、既に結果が出ている内容で、研究費の申請を行うのです。

研究計画の実現可能性を研究費を獲得したら、きちんと論文を出すことが必要ですが、研究者として確実に生き残るための絶対に失敗しない方法は、すでに結果が出ている内容で研究費を獲ることです。

「申請を出す研究は80%程度完成していて,残りの20%を達成するために科研費を申請するぐらいが丁度良い.」
(文部科学省科学研究費若手B を獲得するための5 つのポイント 勝平 純司 国際医療福祉大学学会誌  第18巻2号 2013)

論文を書き上げて投稿を済ませたものを申請書に書いてもいいくらいです。

論文投稿後に研究費が獲得できたら、そのお金はリバイス実験に当てるくらいの感覚です。こうやって、先取りしながら論文とお金を回していければ、追われる生活にならなくてすみます。

 

採択される計画調書の条件:実現可能性をアピールする

科研費申請書には、「これまでの研究について」書く欄や、「研究環境」について書く欄があります。ここを漫然と書いている人が結構多いのですが、申請書の目的は、研究の意義と研究計画の実現可能性をアピールすることであることを思い出せば、「これまでの研究について」や「研究環境」は、研究計画の実現可能性をアピールするための場所であることは明らかです。これらのセクションを書くときも、研究計画につなげて書く工夫をしたほうがよいでしょう。そうすれば、自分がこの研究をやることが相応しい人間であり、それが可能であるということが伝わります。

 

採択への早道:科研費の教科書を読む

こんなウェブ記事を自分で書いていて言うのもなんですが、定評のある科研費の教科書を読めば、必要なこと全てが書いてあります。 羊土社から出版されている児島 将康の著作『科研費獲得の方法とコツ』は、最新の科研費制度の変更に合わせて改訂されており特におすすめ。この本の読者と、読んだことがない科研費初心者は、例えていうなら、オトナと赤ちゃんくらいの違いがありますから、科研費採択を賭けた土俵に出たときに全く勝負にならないでしょう。

これらの本を読めば、申請書の各セクションで、何をどう書くべきか、ポイントの押さえ方がわかります。公式の記入要領に目を通しても初心者には思い及ばないことばかりです。豊富な実例、徹底的な解説、そして著者の情熱に触れながら自分の申請書を書くと、モチベーションも上がります。教科書に数千円投資して、科研費採択で数百万円以上を手にするのですから、費用対効果は抜群です。こういった書籍を読んだ人と読まずに書く人との差は今後ますます開いていくのではないかと思います。

自分は、世の中で売られている科研費関連本にはすべて目を通しています。応募歴・採択歴がある程度あるが、こう書けば必ず採択されるといったノウハウまで体得できているという自信がない人には、審査員の心情を暴露してくれている『狙って獲りにいく! 科研費 採択される申請書のまとめ方』が、一番オススメです。この申請書を読む審査委員は、どう感じるのか?が分かれば対処すべきことが自ずとわかります。初心者にはオーソドックスで網羅的に書かれた書籍が良いかもしれません。

  1. 中嶋 亮太狙って獲りにいく! 科研費 採択される申請書のまとめ方  2022/8/20
  2. 児島 将康 科研費獲得の方法とコツ 改訂第9版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略
  3. 郡 健二郎『科研費 採択される3要素 第2版』(臨床医学系)

関連記事 ⇒ 科研費申請書の書き方の教科書 厳選5冊

医学書院から出ている郡 健二郎著『科研費 採択される3要素』は、医学部の先生が書かれているので、文例が医学関連なので医学部の研究者には親和性が高いと思います。ただし、これら2冊は分野を超えて普遍的な原則が解説されていますので、解説のスタイルに関して自分の好みで選べばよいと思います。

 

採択へのまわり道:日本語の文章力を上げること

急がば回れといいますが、採択されるためには読み易い日本語の文章を書くことも大事です。毎年不採択という人の申請書を見せてもらうと、そもそも読みにくい日本語を書いていることが多いように思います。

『こうすれば医学情報が伝わる!! わかりやすい文章の書き方ガイド』を読み通せば、日本語の文章力が一段確実に上がります。

『こうすれば医学情報が伝わる!! わかりやすい文章の書き方ガイド』(アマゾン)

 

科研費採択への早道:学内の支援制度を利用する

いまどき、多くの大学で研究推進のためにURAが設置されています。京大などはURAが科研費採択の教科書を作成して学内で配布するなど、科研費採択率アップのために活発に活動しているようです。このような研究支援制度が学内で利用できるのであれば、使わない手はありません。

東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室(UTRA)が科研費獲得の方法や申請書の書き方を教える文書を公開しています。

電子書籍 「研究生活とキャリアパス -はじめての競争的資金獲得をめざして-」 iTunesにて無償公開  (ダウンロードサイト)
 第1分冊-科研費獲得を目指す「若い君たち」へ 勝木元也
 第2分冊-研究生活と競争的資金、研究計画書の書き方
 東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室(UTRA)

科研費採択への早道:商業サービスを利用する

  1. ジーラント株式会社(代表取締役 児島 将康)科研費申請書の添削サービス(個人向け) 科研費獲得総合プラン(研究機関向け)
  2. ココナラ(科研費に特化した添削サービスを提供している個人)

採択のために:制度の趣旨を理解する

科研費にはいろいろな研究種目があり、それぞれに存在する理由があります。萌芽であれば文字通り萌芽的な研究テーマが期待されているわけで、「これ、別に基盤(C)でいいんじゃね?」と思われるような常識内に収まるテーマだと、高い評価を受けないようです。

新学術領域の公募の場合は、当然、その領域の趣旨に完全に合っていないといけません。どんなに優秀な研究者であっても、領域の趣旨から外れた研究テーマで申請すれば採択される可能性は低いでしょう。

平成30年度から審査体制がだいぶ変更されたことも無視できません。審査区分が大きくなった研究種目の場合には、審査委員になる先生の研究分野が相当ばらけている可能性があり、制度変更前までと同じような書き方をしていると、せっかくの研究の意義も伝わらない恐れがあります。

 

科研費採択のノウハウのまとめ

押さえるべきポイントを押さえるかどうかで、申請書の出来に天と地ほどの差がでます。科研費申請書を書く上で重要なのは、(1)審査員の気持を理解し、(2)審査員が自分の申請書をどのように評価、採点するのかその具体的なプロセスを把握したうえで、(3)自分の研究のアイデアと目標達成能力をしっかりとアピールしつつ、(4)自分が研究期間内に実現したいことを明確に述べ、(5)非常に読みやすくかつ審査しやすい計画書を作り上げることです。そして、(6)「コイツにお金をあげたい」と審査員に思わせるのです。もちろん、未来の計画実現可能性をアピールするためには、過去の論文実績が重要です。科研費申請の締め切りまでに今の仕事の論文がアクセプトされるよう、全力を尽くしましょう。

関連記事

  1. 科研費研究計画調書の書き方 セクションごとの具体的、実践的な書き方のアドバイス

科研費制度の変化

平成30年度(平成29年申請)から科研費の制度が大きく変わりました。主な変更点やその対策に関しては、以下のサイトをチェック!

この速報では,「科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版」では詳しく触れられなかった来年度からの新しい申請書への対応について解説していく.【速報】平成30年度公募の要点と申請書の書き方(児島将康/羊土社)

科研費不採択の受け止め方

万が一、不採択の結果に終わったとしても、研究計画を真剣に練って文章化するという作業は、自分のやりたいことを整理し、研究意欲を高め、自分の研究に対する信念を強固にしてくれるものです。

無鉄砲に挑戦し続けた科研費が私の研究を伸ばしてくれたと感謝している。
「科研費-伸びる研究」(私と科研費(2014年2月号))伊藤 早苗

 

参考

申請するたびに必ず通る先生がいました。その先生は研究者として特定の分野で有名人なわけでもありません。しかし、研究種目を変えても、審査区分を変えてもやっぱり通るのです。どのように計画調書を組み立てるのかを伺うと、目から鱗が落ちたものです。 ‥

そのような経験を事務方と教員全体で共有していった結果、10年間で科研費の獲得件数は実に25倍になりました。

科研費申請書類の書き方のコツ (大学で研究助成金獲得業務に携わった「もとじむ」さんのサイト)

  1. 研究者コミュニティへの影響大 30年ぶりの科研費改革 (Science Portal サイエンスポータル 2015年10月27日):”一見するとただ分野融合を進めるだけの見直しにも見えるが、実は日本の研究者コミュニティに大きな影響を与える改革である。現在の科研費の各分野における配分額は、分化細目ごとの応募数によって決まっている。つまり、ある分野の研究者が多くなり、科研費の申請が増えれば、自然とその分野への研究費の配分額も増えてくる。学問の進展に柔軟に対応していくシステムといえる。しかし、逆に言えば、特定の研究者コミュニティが一定の研究費を継続的に確保し続けるため、その分野のボス支配が強まるシステムであるといえる。”
  2. 科研費改革説明会(「科研費審査システム改革2018」について)(動画時間44:02)
    講演者:文部科学省研究振興曲学術研究助成課課長 鈴木 俊之 氏
    平成29年6月8日於東京大学本郷キャンパス安田講堂
  3. 平成30年度科学研究費助成事業-科研費-公募内容の変更点(動画時間1:25:02)
    講演者:日本学術振興会研究事業部研究助成第一課課長 吉田正男氏
    平成29年9月6日 東京大学本郷キャンパス安田講堂

 

 

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【実録】「生命科学研究を考えるガチ議論」シンポジウム

2013年12月5日(木)の夜、第36回日本分子生物学学会年会企画として行なわれた「生命科学研究を考えるガチ議論」。近藤 滋氏(大阪大学大学院 教授, 年会大会長, ガチ議論代表)、宮川 剛氏(藤田保健衛生大学 教授, ガチ議論スタッフ)らが企画し、宮野 公樹氏(京都大学学際融合教育研究推進センター准教授・総長学事補佐)がファシリテーター役を務めて、川上 伸昭氏(文部科学省政策評価審議官)、斉藤 卓也氏(文部科学省タスクフォース戦略室長)、鈴木 寛氏(元文部科学副大臣)、原山 優子氏(内閣府総合科学技術会議常任議員)、安宅 和人氏(ヤフー株式会社・CSO)らをパネリストに迎えてのこの集まり。神戸国際会議場1階メインホールを埋め尽くした研究者らとともに何が議論されどのような結論が導かれたのでしょうか?

日本の科学を考える(http://scienceinjapan.org)ウェブサイトで、シンポ・テープ起こしが順次公表されています。

トピック1【諸悪の根源、単年度予算制度】 単年度予算制度によって、年度末駆け込みによる無駄な使用、残券ゼロ化の無駄な努力、そし て預かり金という不正、などの諸問題が発生。全ての公的研究費の複数年度予算化をお願いしたいという提案。アンケートでは「研究費の基金化を全ての種目について進めるべきだと思いますか?」に対して「はい」が88%。約9割が基金化を希望しているという結果。

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トピック3【研究者のポスト問題】 ポスドク1万人計画後、ポスト競争が加熱。競争過多で研究にマイナス。常勤と非常勤の待遇の差が大きすぎ。5年、あるいは10年の雇い止めも大問題。提案:安定性と競争性を担保する日本版テニュアトラックのようなものができないか。身分そのものは安定させるけれども、基本報酬は低く抑え、競争的なアドオン給与をつける。よほどのことがない限りテニュアが取得できるように。「このようなテニュアトラック制度、導入してほしいですか?」約9割が導入を希望。

トピック4【ギャンブル性が高すぎる競争的研究費】当たるか外れるかのall or none。安定した基盤的研究費の導入を提案。研究者の過去の実績の評価に主に基づき、研究費の額が緩やかに変動。突然ゼロになったり極端に増えるということはなし。アンケートでは、9割以上がこのような研究費の導入を希望。

などのトピックをはじめ、さまざまな話題に関して議論が行なわれたようです。

リンク:第36回日本分子生物学学会年会企画「生命科学研究を考えるガチ議論」シンポジウム書き起こし

 

トップ22大学の研究強化に年間2億~4億円

近年の科学研究における日本の国際競争力低下を受けて、文部科学省は新たな研究支援を行うことを決め、支援対象となる大学・研究機関名を発表しました。まず、各大学・研究機関の研究力を評価するための指標を定め、それに基づいて算出されたランキング上位の研究機関の研究力の増強を図る戦略です。支援期間は10年間が予定されています。

今回のこの支援で特徴的なのは、研究そのものというよりも研究支援体制を整えることにお金を使ってもらうことが主たる目的だという点です。

支援対象として選ばれた大学・研究機関と平成25年度の支援額は

  1. 東京大学 4億円
  2. 京都大学 4億円
  3. 東北大学 4億円
  4. 名古屋大学 4億円
  5. 大阪大学 3億円
  6. 早稲田大学 3億円
  7. 東京工業大学 3億円
  8. 筑波大学 3億円
  9. 東京医科歯科大学 3億円
  10. 奈良先端科学技術大学院大学 3億円
  11. 広島大学 3億円
  12. 電気通信大学 3億円
  13. 九州大学 3億円
  14. 自然科学研究機構 3億円
  15. 高エネルギー加速器研究機構 3億円
  16. 情報・システム研究機構 3億円
  17. 慶應義塾大学2億円
  18. 北海道大学 2億円
  19. 豊橋技術科学大学 2億円
  20. 神戸大学 2億円
  21. 岡山大学 2億円
  22. 熊本大学 2億円

私立大学からは2校、早稲田大学と慶應義塾大学が選ばれました。

文科省が想定する取り組みの例としては、

  1. 研究戦略、知財管理等を担う研究マネジメント人材(リサーチ・アドミニストレーター)の設置
  2. 世界トップレベルの研究者の結集による国際競争力のある研究の加速
  3. 若手研究者の研究奨励、既存組織を超えた先駆的な分野
  4. 横断的研究の推進
  5. 国際事務サポート体制の構築・充実等

参考資料

  1. 研究大学強化促進費~世界水準の研究大学群の増強~
  2. 平成25年度「研究大学強化促進事業」支援対象機関及び配分予定額