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小保方晴子氏が2014年4月9日に記者会見【ニコニコ生放送】

1月28日の記者会見以来公の場に姿を現していなかった小保方晴子氏ですが、ついに、2014年4月9日に記者会見を開くそうです。4月1日に行なわれたSTAP細胞論文調査委員会の記者会見では小保方氏が単独でデータ捏造、改竄を行なったと結論付けられましたが、これを不服とする申し立てを8日に行い、9日の記者会見で研究不正認定に対する反論を行なう予定です。

小保方晴子氏が反論することで、理化学研究所調査委員会による小保方晴子ユニットリーダーの研究不正行為の認定が覆る可能性はあるのでしょうか?弁護士ドットコムの記事が参考になります。

小保方博士はDNAの電気泳動の写真でレーンの切り貼りを行なったことに関しては悪意はなかったと反論していますが、調査委員会のいう「悪意」とは法律用語であって通常の日本語とは意味が異なるようです。4月1日の最終報告記者会見に同席していた理研側の弁護士も、悪意というのは知っていながらという意味、故意ということ、と説明していました。小保方博士は、見栄えが良くなる様に切り貼りしたと主張しているので、「悪意」(=故意)を自ら認めていることになるようです。

博士論文からの画像流用に関しては小保方博士は単純なミスだったと反論しています。問題が指摘された図はSTAP現象を示すこの論文のメインとなる図であるため、取り違えたという説明には説得力がありません。

みなが一番知りたいことはどうしてこのような「論文の体をなしていない」論文が世に出てしまったのかということでしょう。いったいどんな研究体制でSTAP細胞の研究が行なわれたのか、研究や論文作製の全体像がわかるような説明が小保方晴子氏の口から語られることが期待されます。

4月9日の記者会見で小保方氏がどのような説明を行なうのかが注目されます。

ニコニコ生放送(番組ID:lv175328217)
小保方晴子氏 記者会見 生中継<STAP細胞・最終報告書に対する不服申し立て>

2014/04/09(水) 開場:12:50 開演:13:00
【説明者】小保方晴子 理化学研究所・細胞リプログラミング研究ユニットリーダー、三木秀夫 弁護士、室谷和彦 弁護士

参考

  1. STAP論文「不正があった」とする理研調査委「最終報告書」 弁護士はどう見るか? (弁護士ドットコム2014年04月07日 21時50分):今回の最終報告書では、客観的な資料にもとづき、研究不正行為を認定することが困難なものについては全て否定しているうえ、博士論文で使用された画像と今 回の論文で使用された画像が『同一のもの』と断定せずに『酷似するもの』と判断するなど、非常に慎重な判断を行っていると評価することができます
  2. STAP細胞:小保方氏、9日に記者会見…7日入院 (毎日新聞 2014年04月07日 17時39分、最終更新 04月07日 20時37分): 小保方氏は「私のミスでこんなに大きな問題になり申し訳ないが、調査に納得できない。私から説明したい」と話し、本人の意向で記者会見を開く。…小保方氏は調査委に関して「イエス、ノーで答える質問が多く、言いたいことが言えなかった」と不満を述べているという。
  3. 小保方氏 8日不服申し立て 9日会見へ (NHK NEWSWEB 4月7日 17時30分):弁護士によりますと、小保方リーダーは心身の状況が不安定なため、7日、入院したということですが、会見には出席するということです。
  4. 小保方氏、9日に会見へ 理研に不服申し立て (ITmedia  2014年04月07日 17時29分 更新):会見の出席者は、小保方氏と代理人の三木秀夫弁護士、室谷和彦弁護士。
  5. 小保方氏、9日に記者会見へ(産経ニュース2014.4.7 17:33):新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)は不正を認定した調査 委員会の最終報告は承服できないとして、理研に対し8日に不服申し立てを行う方針を決めた。9日に大阪市内で記者会見する。
  6. 小保方氏、9日会見=STAP細胞、発表後初 (ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 07日 18:19 JST):1月28日にSTAP細胞の発表記者会見を開いて以降、小保方氏が公の場に出るのは初めて。
  7. 小保方氏、体調不良で入院…9日に記者会見 (読売オンライン2014年04月07日 19時12分):STAP細胞の論文に捏造や改ざんがあるとした理化学研究所の調査委員会の最終報告書について、不正を認定された小保方晴子ユニットリーダー(30)が8日に理研に不服申し立てを行った上で、9日午後、大阪市内のホテルで記者会見すると、代理人の弁護士が明らかにした。
  8. 小保方氏、9日に記者会見 理研へ8日不服申し立て(ニコニコニュース/共同通信デジタル:ニュース一覧 2014年4月7日(月)17時58分配信):三木弁護士によると、小保方氏は心身の状態が不安定だとして、7日に入院した。
  9. 小保方氏、9日に記者会見…所属する理研と全面対決か(サンスポ 2014.4.7 20:29):申し立てでは、理研が調査委員会の委員を入れ替えて再調査し、捏造や改ざんがあったとの結論を撤回するよう求める。
  10. 理研 疑惑4点“グレー”判断も「論文の体をなさない」(スポニチ2014年3月15日):STAP細胞の論文に不適切な画像データなど数々の疑義が寄せられている問題で、理化学研究所の調査委員会は14日、都内で中間報告の会見を行い、「論文の体をなしていない」と撤回を求めた。

2014年4月7日理化学研究所丹羽博士らがSTAP細胞検証実験計画で記者会見

STAP細胞検証実験を行なう神戸理研の丹羽博士らが、実験計画を説明するための記者会見を2014年4月7日に東京で開きました。

「STAP細胞」論文問題 共同執筆者、STAP細胞検証実験の概要を発表(14/04/07)

STAP細胞作製プロトコール(Protocol Exchange)の責任著者が今になってSTAP細胞が「あるかどうか分からない」のだとすると、あのプロトコールは一体何だったのでしょうか?NATURE誌のSTAP細胞論文は小保方氏のみが研究不正で断罪されましたが、NATURE論文疑惑の釈明として後から出されたSTAP細胞作製プロトコールの著者は小保方、笹井、丹羽(責任著者)の3氏です。

理研調査委員会の最終報告にあるようにデータ捏造、改竄は小保方氏一人の行為だったとしても、この「後出しプロトコール」こそが研究不正の組織的隠蔽工作そのものだと感じた人も多いはずです。STAP細胞が「あるかどうか分からない」 のにSTAP細胞作製プロトコールを連名で発表した責任は誰がどう取るのでしょうか?

笹井氏は、NATURE論文の中に多数の不正データが見つかった現時点でもなおSTAP現象でしか説明がつかない部分があると述べています。だとすれば、NATURE論文にまだ残っているという信頼できるデータが何なのかのまず最初に説明をすべきではないでしょうか?それをやらずにSTAP細胞の検証実験に踏み切った場合、STAP細胞捏造論文を出した著者らがさらに多額の税金を使ってSTAP細胞「仮説」の検証実験を行うことに国民が理解を示せるでしょうか?

小原雄治・国立遺伝学研究所特任教授は産経ニュースへ寄稿した中で、

理研は今後、細胞の存在を調べる再現実験を行うというが、まずは論文の真正なデータを検証可能な形で明らかにし、再現実験に値するかどうか見極めた方がいいのではないか。もしリンパ球の目印がなければ、再現実験は幽霊を追い掛けるようなものだ。(http://sankei.jp.msn.com/science/news/140407/scn14040710100003-n1.htm)

と指摘しています。

参考

  1. 「STAP現象はあくまでも一つの仮説」 論文の共著者・丹羽氏が記者会見で明言(弁護士ドットコム 2014年04月07日 21時13分):丹羽氏によると、STAP細胞の研究においては、主に、論文の構成に関するアドバイスを小保方ユニットリーダーにおこなっていた。2014年2月以降は、実験手順書(プロトコル)を作成するため、実験の流れを3回ほど確認したが、自ら手を動かして実験をしていたわけではなかったという。
  2. STAP論文問題、検証実験の詳細は 会見の一問一答(朝日新聞デジタル 2014年4月7日23時11分):丹羽氏は、どのようにSTAP細胞の研究にかかわったのか。丹羽 2013年1月から研究に参加した。論文の構成への助言や、幹細胞の研究をしているので、その方面から適切に表現できるよう助言した。直接、実験はしていない。
  3. 「共著者の1人として心よりおわび」 丹羽氏が記者会見 再現実験へ(ITメディアニュース2014年04月07日 14時42分 更新):丹羽氏はNature論文の撤回に同意しており、STAP細胞の存在については、「あるかどうか分からない」という立場。「あるかどうかを知りたいというスタンスから、検証実験に参加することにした」
  4. 小保方氏を検証に加えず 理研チームが会見、「協力は得たい」(産経ニュース 2014.4.7 15:45):実験責任者の相沢慎一特別顧問は、小保方氏しか知らない実験のテクニックもあり得るとして「協力を得られるものなら得たい」と話した。
  5. STAP論文の共著者が7日会見(日本経済新聞 2014/4/4 22:30):理化学研究所は7日午後、新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の存在を検証する実験計画を説明するため、論文の共著者の一人である理研発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史・プロジェクトリーダーらが東京都内で記者会見する。
  6. Haruko Obokata,Yoshiki Sasai & Hitoshi Niwa. Essential technical tips for STAP cell conversion culture from somatic cells.     Protocol Exchange  (2014) doi:10.1038/protex.2014.008. Published online 5 March 2014. Corresponding author Correspondence to:Hitoshi Niwa (niwa@cdb.riken.jp)
  7. 「理研は元データ開示し根本的検証を」 小原雄治・国立遺伝学研究所特任教授(産経ニュース 2014.4.7 10:31):小保方晴子氏らは捏造とされた画像について、本来の画像が存在するとしているが、調査委員会の最終報告では、実験ノートの不備などで、それが真正なものとは証明できなかったと解釈できる。
  8. 調査委員会報告の概要を受けてのコメント(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 笹井 芳樹 2014 年 4 月1日)(PDFリンク):なお、Figure 2 の免疫染色の画像の件では、以前に、画像の不正流用の組織的な隠匿などの疑義を問う一部の報道がありましたが、そう言った事実は一切ないことをここに述べさせていただきます。Figure 2 の免疫染色の画像の取り違いの調査委員会への報告の際、私どもの当初の説明に不十分なものがあったとのご指摘も報告書にございましたが、これは自己点検での発見された過誤を追加報告する際の私どもの不手際によるものであり、隠蔽とは次元の異なるものであります。…刺激惹起性多能性獲得という現象の真偽は、今後の生物学研究に大きな影響をもつものであり、今後、その検証は厳密かつ公正に行うことが必須であると思います。また、理研には、そうした集中的な検証に貢献する責務があると思っております。仮に、今回疑義を生じたデータを除いてみたとしも、その他のデータで刺激惹起性多能性獲得を前提としない説明が容易にできないものがあると私は考えており、理研内外での予断のない再現検証に対して積極的に協力して、真偽の解明に貢献したいと思っております。

【実録】「生命科学研究を考えるガチ議論」シンポジウム

2013年12月5日(木)の夜、第36回日本分子生物学学会年会企画として行なわれた「生命科学研究を考えるガチ議論」。近藤 滋氏(大阪大学大学院 教授, 年会大会長, ガチ議論代表)、宮川 剛氏(藤田保健衛生大学 教授, ガチ議論スタッフ)らが企画し、宮野 公樹氏(京都大学学際融合教育研究推進センター准教授・総長学事補佐)がファシリテーター役を務めて、川上 伸昭氏(文部科学省政策評価審議官)、斉藤 卓也氏(文部科学省タスクフォース戦略室長)、鈴木 寛氏(元文部科学副大臣)、原山 優子氏(内閣府総合科学技術会議常任議員)、安宅 和人氏(ヤフー株式会社・CSO)らをパネリストに迎えてのこの集まり。神戸国際会議場1階メインホールを埋め尽くした研究者らとともに何が議論されどのような結論が導かれたのでしょうか?

日本の科学を考える(http://scienceinjapan.org)ウェブサイトで、シンポ・テープ起こしが順次公表されています。

トピック1【諸悪の根源、単年度予算制度】 単年度予算制度によって、年度末駆け込みによる無駄な使用、残券ゼロ化の無駄な努力、そし て預かり金という不正、などの諸問題が発生。全ての公的研究費の複数年度予算化をお願いしたいという提案。アンケートでは「研究費の基金化を全ての種目について進めるべきだと思いますか?」に対して「はい」が88%。約9割が基金化を希望しているという結果。

トピック2【研究者の雑用が多すぎ】

トピック3【研究者のポスト問題】 ポスドク1万人計画後、ポスト競争が加熱。競争過多で研究にマイナス。常勤と非常勤の待遇の差が大きすぎ。5年、あるいは10年の雇い止めも大問題。提案:安定性と競争性を担保する日本版テニュアトラックのようなものができないか。身分そのものは安定させるけれども、基本報酬は低く抑え、競争的なアドオン給与をつける。よほどのことがない限りテニュアが取得できるように。「このようなテニュアトラック制度、導入してほしいですか?」約9割が導入を希望。

トピック4【ギャンブル性が高すぎる競争的研究費】当たるか外れるかのall or none。安定した基盤的研究費の導入を提案。研究者の過去の実績の評価に主に基づき、研究費の額が緩やかに変動。突然ゼロになったり極端に増えるということはなし。アンケートでは、9割以上がこのような研究費の導入を希望。

などのトピックをはじめ、さまざまな話題に関して議論が行なわれたようです。

リンク:第36回日本分子生物学学会年会企画「生命科学研究を考えるガチ議論」シンポジウム書き起こし

 

「実験ノートがない=研究不正」

小保方氏は3年間の研究生活で実験ノートがたったの2冊しかなく、しかも日付が書いていなかったり実験条件が明記されていなかったりして、理研のSTAP細胞論文調査委員会が実験事実の有無を確認するために実験ノートの記述を追跡調査することが不可能だったそうです。

追記:小保方氏はノートの冊数に関しては4~5冊あると後に反論しています(2014年4月9日小保方晴子氏、記者会見で反論【全編動画2時間36分12秒】)。

国会に参考人として意見を求められた京都大学の山中伸弥教授は、「実験ノートがない=不正行為」とみなすと発言しました。実験科学の研究者の中で、この山中教授の意見に対して異論を持つ人はいないでしょう。

国会で山中教授「ノートのチェック徹底を」(14/04/04)

「研究不正を予防する一つの重要な方法は、日ごろの研究記録をきちっと残すことだと思います。そのためには、ノートの記録が非常 に単純なことでありますが、大切です。ノートのチェックを徹底させる。本当に私たちもチェックしています。僕たちは(ノートを)出さない人は、『不正をし ていると見なします』と言明しています」(京都大学・山中伸弥教授:)(http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000024478.html

参考

  1. ラボノート(理化学研究所): “ラボノート”ってご存知でしたか? 実験ノートとも呼ばれ、研究者等が実験データやアイデアを記録し、第三者が確認をとる仕様となっていて、研究の過程を証明するためのノートです。
  2. 理研最終報告 小保方氏「承服できぬ」 不正指摘に激しく反発(YAHOOニュース/産経新聞 4月1日(火)15時35分配信):小保方氏は1日に発表したコメントで、調査結果を「驚きと憤りの気持ちでいっぱい」「改竄、捏造と決めつけられたことは、とても承服できません」と激しい言葉で非難し、近く、理化学研究所に不服申し立てをする考えを示した。
  3. スッピン反論に“理研のドン”怒った!小保方氏「懲戒解雇」も(東京スポーツ2014年04月04日 09時00分):「問題が発覚した段階でも相当怒ってましたが、今回の彼女の態度で、怒りはピークに達しています。理研の看板に傷をつけておいて、反省しないどころか、不 服申し立てですからね。野依さんは『徹底的にやる!』と豪語しており『理研に著しい損害を与えた』という理由で、懲戒解雇処分も視野に入れているそうで す」
  4. 小保方氏側が理研調査は不十分と主張へ(ニッカンスポーツ2014年4月5日12時32分):STAP細胞の論文不正問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが理研への不服申し立てで「理研の調査は不十分で(捏造(ねつぞう)と認定 した)最終報告は推測にすぎない」と主張する方針であることが5日、分かった。代理人を務める三木秀夫弁護士が明らかにした。
  5. 利権闘争、セクハラ… 小保方晴子氏が隠し持つ「爆弾」とは(Yahooニュース/NEWS ポストセブン 4月4日(金)16時6分配信):例えば、ユニットリーダーに対して給与とは別に支給される研究費が、理研内部ではどのように使用されているか。年間30億円という巨額の税金で運営される理研で、その予算獲得のために、いかにいびつな権力闘争があるか…などなど。もっと突っ込めば、彼女には、実は長年悩んでいるセクハラやパワハラ問題などもあるし、それこそ今メディアで囁かれている上層部との“関係”についての真相も暴露しかねない。そうなったら、内部は大混乱に陥りますよ

大学院受験者から100万円 東大教授が解雇

諭旨解雇

東京大学は、大学院教授(男性、50歳代)に対し、概要以下のような事実を認定し、3月28日付けで、諭旨解雇の懲戒処分を行った。

(1) 教授は、平成22年夏頃、甲(仮名)から、教授就任の祝儀の名目で現金100万円を受領した。また、その後、甲が本学大学院の入学試験の受験を希望していることなどを知ったにもかかわらず、当該金員を返還しなかった。
(2) 教授は、平成22年の大学院入試の受験を希望していた甲に対し、当該入試への出願を見送って平成23年の大学院入試を受験するように働きかけた。 教授は甲に対し、平成23年の大学院入試について、何らかの優遇を受けられるかのように思わせる態度をとっていたが、平成23年の大学院入試の出願時期に なると、それまでの態度を翻し、大学院学生として受け入れることは難しいことを告げるなどして甲を翻弄した。
(3) 教授は、甲が平成23年の大学院入試を受験した際、口述試験の試験委員として質問を行い、採点に関与するなど、大学院入試の公正性、厳格性に疑念を生じさせる行為を行った。

教授の行為は、就業規則第38条第5号に定める「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」及び同条第8号に定める「この規則及び大学法人の諸規則によって遵守すべき事項に違反し」た場合に該当し、同規則第39条第5号に定める諭旨解雇の懲戒処分を行ったものである。

http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_260331_j.html

実在しないSTAP細胞作製の再現実験は無駄

「実在しないSTAP細胞作製の再現実験は研究費と時間の無駄遣い」

STAP細胞を報告した小保方博士らのNATURE論文にデータ捏造やデータ改竄が見つかったことから、STAP細胞の存在に対する疑義が大きくなりました。STAP細胞が存在するかどうかは科学的な検証が必要なため、理化学研究所の調査委員会のミッションではないとして議論の対象外に置かれました。調査委員会は疑義が指摘された論文の図のみを取り上げたため、残りの論文の図に関して小保方博士らが本当に実験した証拠があるのかどうかは全く明らかではありません。

STAP細胞が存在するという実験的な証拠は、信頼するに足るものが存在しない状態です。それでもSTAP現象が本当ならば非常に重要な発見になるため、世界中でSTAP細胞を再現する試みが行なわれています。残念ながら、いまだに誰も成功していません。

そんな努力を続けてきた研究者の一人、香港中文大学のケニース・リー(李)博士は、ついに再現実験を止めると表明しました。

李博士は、「自分はSTAP細胞が存在するとは思わないし、これ以上この実験を続けることは労力や研究費の無駄遣いになる。」「自分の実験に戻りたい。」と述べています。

Kenneth Ka-Ho Lee · The Chinese University of Hong Kong

Thank you all for your excellent suggestions on improving the data.  Personally, I don’t think STAP cells exist and it will be a waste of manpower and research funding to carry on with this experiment any further.

実験ノートを見せられないけれども実験データは正しいと主張したところで、それを信じる研究者はいません。

参考

  1. 「捏造ではありません」ナマ声で反論 小保方さん“臨戦態勢”へ 「週刊新潮」が直撃 (産経ニュース 2014.4.3 11:27):「週刊新潮」によると、神戸市内でその姿を発見されるや、「STAP細胞は捏造ではありません!」と、質問される前からこう言い放ったという。
  2. ラボノート (理化学研究所):“ラボノート”ってご存知でしたか? 実験ノートとも呼ばれ、研究者等が実験データやアイデアを記録し、第三者が確認をとる仕様となっていて、研究の過程を証明するためのノートです。

香港のリー博士が「酸処理なし・機械刺激のみ」の条件でSTAP細胞作製再現に成功??【否定】

【注意】当初ポジティブに報道された李博士のこのSTAP細胞に関する実験結果ですが、李博士自身否定的な見解に落ち着いたようです。

 

香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)のケニース・リー(Kenneth Ka-Ho Lee)博士が、ヴァカンティ教授が発表したプロトコールの一部を変更した方法によりSTAP細胞作製に成功したかもしれないという実験結果をリサーチゲート(researchgate.net)に投稿しました。

多能性獲得の分子マーカーOCT4などの遺伝子発現が、機械刺激後培養3日目で検出されたという実験結果です。

KennethLee_qPCR_20140401

LEE博士の実験結果によれば、酸処理はむしろ逆効果で、破砕処理(TRITURATON)の機械的刺激のみのほうが条件として良いといえます。

LEE博士は、現段階での実験結果にはいろいろな解釈があり得るので、STAP細胞ができたとは言わない、と慎重なコメントを出しています。

“Potentially, expression of these pluripotent markers could be the bi-product of un-regulated gene expression by the dying or stressed cells. I agree 100% with Paul Knoepfler’s comments.

I am not claiming that “STAP” cells exsist  – only presenting the results of our research as it is – which is open to interpretation.  Please, don’t Hype up this data!” (Kenneth Ka-Ho Lee

またStem Cell Blogを運営するノフラー博士はリー博士のこの実験結果に対して懐疑的な態度を示しています。

Let’s see how this develops, but I remain skeptical that this is a specific induced pluripotency-related event related to trituration and that what you are seeing here is STAP cells. I hope I’m wrong and it is something real on the STAP front, but I doubt it. Thanks again, Ken, for all the hard work that your lab is doing! Paul (Paul Knoepfler · University of California, Davis)

JCASTニュースによれば、

3日放送のテレビ朝日系「モーニングバード」とフジテレビ系「とくダネ!」はリー教授に直接電話で話を聞いた。リー教授は、STAP細胞の生成に成功したとか存在しているとか言ったことはない、と完全否定し、

「実験結果を報告しただけで、それがSTAP細胞だと勘違いされてしまった。STAP細胞に関しては、実験を始めて3日後に細胞は死んでしまい失敗してしまいました。できた細胞はSTAP細胞の特質すらありませんでした」

と語っていた。

とのこと。

さらに新しい朝日新聞の報道によると、李博士は

李教授は「本当にSTAP細胞ならマーカーの値は数百倍程度に上がるはず。誤解を与える伝え方をして反省している」と話した。

とのことです。結局、李博士はSTAP細胞の再現実験の試みは止めるそうです。

参考

  1. ResearchGate.net Review of article: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency.Haruko Obokata, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato, Charles A
  2. 香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か(WIRED.JP 2014.4.2 WED 修正版4.3):李氏は、自分の実験結果(現在公開されている手法ではSTAP細胞は作製されないとするもの)を『Nature』に提出し、3月24日に同誌から掲載を拒否されていたが、同氏はその後、ヴァカンティ氏の手法の応用に取りかかった。李氏は自らのすべての実験プロセスを、オープンソース・プラットフォーム「ResearchGate」において、リアルタイムで公開…「わたしはSTAP細胞が存在していると主張しているわけではない。わたしがResearchGateに掲載した実験結果は、非常に初期のものだからだ。わたしはヴァカンティ氏のプロトコルを追試した。それは、小保方氏のプロトコルとは大きく異なるものだ」「わたしが提供した情報は、酸に浸す処理というよりは物理的な研和処理が幹細胞を誘発するかどうかについて、ほかの研究所が追試するときに助けになると確信している」
  3. Prof LEE Ka Ho Kenneth 李嘉豪(香港中文大学 生物医学学院 The Chinese University of Hong Kong, School of Biomedical Scinces)
  4. Blogger Reports STAP Success(The Scientist April 1, 2014):Lee now claims he has succeeded at reproducing STAP using Vacanti’s protocol—well, sort of.
  5. 関由行 ‏@yoshiyuki_seki 12時間 @TJO_datasci @yulimekko 8倍程度ですからねー。ESだと数百倍は発現しているので、8倍程度では発現しているとはみなせないと思いますよ。
  6. 香港の大学でSTAP細胞の作成に成功?? ネットで「理研は小保方に謝れ!」騒ぎになったが誤報だった (JCASTニュース 2014/4/ 3 17:43)
  7. 「STAP細胞が存在する証拠ない。エイプリルフールのジョークというべきだった」香港の李教授が自ら否定 (The Huffington Post 2014年04月03日 10時14分 JST):STAP細胞生成の再現に香港中文大学の李嘉豪教授が成功したと報道された件について、李教授は4月2日、自らのTwitterでこれを否定した。…「小保方さんの実験方法ではSTAP細胞は再現できませんでした。他の人がやっても時間の無駄です。STAP細胞は存在しないと思います」…
  8. STAP細胞再現、一転訂正 香港の研究者(朝日新聞デジタル 2014年4月3日22時00分):STAP細胞とみられる多能性幹細胞の培養に成功した可能性がある、と公表していた香港中文大の李嘉豪教授が3日、朝日新聞の取材に、できたのはSTAP細胞ではない可能性が高いことを明らかにした。再現実験もやめるという。

調査委員会最終報告で小保方氏の不正を認定

2014年4月1日に理化学研究所のSTAP細胞NATURE論文調査委員会が最終報告となる記者会見を行い、小保方氏のデータ捏造・改竄の研究不正を認定する結論を下しました。DNAの電気泳動ゲルの写真のレーンの切り貼りを改竄と認定し、また、博士論文の図をNATURE誌の論文の図に流用した行為を捏造と判断しました。研究論文の疑義に関する調査報告書は3月31日付けの書類として公表されています。

中間報告書のスライドでゲルの写真に「修正」が加えられていたことに関しては質疑応答のときに記者から質問が出ましたが、石井調査委員長は未発表データなので削って欲しいと著者らの申し出があったために削ったと説明しました。

小保方氏はこの最終報告を受けて、「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。」「とても承服できません。」「到底容認できません。」という声明を出しました。

調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱ
いです。特に,研究不正と認定された2点については,理化学研究所の規程で「研究不正」の対
象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず,改ざん,ねつ造と決めつけられたこと
は,とても承服できません。近日中に,理化学研究所に不服申立をします。
このままでは,あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず,到底容認
できません。小 保 方 晴 子(http://www3.riken.jp/stap/j/p9document8.pdf

理化学研究所が研究不正の定義を極度に狭く解釈するのを逆手に取って、小保方氏が反撃に転じた格好です。理研と小保方氏の間の泥仕合に発展する様相を呈してきました。本日の記者会見での竹市センター長のコメントによれば理化学研究所は小保方氏をユニットリーダーとして迎えるにあったって研究室のセットアップ費用を1500万円をかけているそうです。それに加えて小保方晴子ユニットリーダーに割り当てられた研究費が年間1千万円、部下を雇うための人件費として1千万円、そして週刊誌などの情報によれば年俸が800万円~1千万円程度だそうです。これらが全て税金で賄われていることを考えると、データ捏造・改竄を全く悪いことと認識できない倫理観の人間を研究リーダーとして雇い入れた理化学研究所の責任は非常に重いものがあります。

今回の最終報告でも結局のところ本当に実験がなされていたのかが曖昧なままでした。テラトーマ形成の実験の図に対応するHE(ヘマトキシリン・エオジン)染色のプレパラートは調査委員が確認したそうです。しかしそのスライドガラスには日付や実験条件のラベルがなく、また実験ノートも杜撰でまともに日付や実験条件が書き込まれておらず、そのプレパラートが本当にその実験を行ったときのものかどうかを実験ノートをもとに追跡、検証できなかったというのですから、「実験は行われていたと思う」と調査委員がコメントするのはお人良し過ぎます。どんな実験条件のプレパラートかわからない以上、その実験が行われた証拠は見つからなかったと言うべきです。

小保方氏の実験ノートの現物を調査委員会が入手したのが中間報告を行った3月14日よりも後だったというのも、本気で調査がなされていなかったことを物語っています。書き換え、廃棄、付け足しなどを許さないように実験ノートやデータの入ったPCは直ちに調査委員会の管理下に置くべきだったでしょう。

小保方氏は論文の図を作製する根拠となった実験が正しく行われたことを立証する責任があります。第三者が客観的に検証可能な実験ノートの記載がないのであれば、その実験は行われなかった可能性が高いとみなすのが、通常の研究者の研究不正に対するスタンスでしょう。悪意があったかとかミスかどうかという議論以前に、コピペで博士論文を作成し、実験ノートをまともに付けない人を研究者として雇っていることがおかしいのです。

HuffPost Japanの記事「小保方晴子さんが単独で『STAP細胞論文を捏造・改ざん』理研が最終報告書」に対して多数寄せられたフェイスブック上のコメントはほとんどが、理化学研究所は小保方晴子氏一人に全部の責任を擦り付けて、トカゲの尻尾きりをしたに過ぎない、小保方氏はかわいそう、がんばれ!小保方さん、という論調ばかりです(https://www.facebook.com/HuffPostJapan)。今回の研究不正に対して早い段階から毅然とした取り組みを行なわなかったせいで理研は研究者社会からの信用を失い、データ捏造を行なった小保方氏に世間の同情が集まるというおかしな事態になっています。

 

STAP細胞:記者質問【全】4/1理研調査委

参考

  1. 研究論文の疑義に関する調査報告書(研究論文の疑義に関する調査委員会 委員長 石井 俊輔、委員 岩間 厚志、古関 明彦、眞貝 洋一、田賀 哲也、渡部 惇 平成26 年3 月31 日)(PDFファイル):(1-2)論文1:Figure 1i の電気泳動像においてレーン3 が挿入されているように見える点。 調査結果 小保方氏と笹井氏の連名により提出されたFigure 1i の元になったゲルの写真の電子ファイルと実験ノート類及び同図の作成経緯と方法の書面による説明、並びに両氏からの個別の聴取内容を精査した結果、Figure 1i の図は2 つのパルスフィールド電気泳動ゲルを撮影した2枚の写真に由来する加工画像であることを確認した。同電気泳動においては、合計29 のサンプルを、サンプル1 から14 をゲル1 に、サンプル15 から29 をゲル2 に電気泳動したこと、Figure 1i のレーン1, 2, 4, 5 がゲル1 の左から1, 2, 4, 5 番目のレーン(標準DNA サイズマーカーをレーン0 として左から番記)に相当し、レーン3 がゲル2 のレーン1(同)に相当することを、各ゲルに写った写真情報から確認した。なお、ゲル1 のレーン3とゲル2 のレーン1 はともにT 細胞受容体遺伝子再構成を示すポジティブコントロールであり、それぞれ脾臓のCD45+血液細胞とCD45+CD3+ T リンパ球由来のDNA のPCR 産物を泳動したものである。画像の加工については、ゲル1 のレーン1, 2, 3, 4, 5 の写真において本来レーン3 が存在していた場所にゲル2 のレーン1 の写真が単純に挿入されたものではなく、前者のゲルにおける標準DNA サイズマーカーレーンの泳動距離が後者のそれに比して約0.63 倍であり、Figure 1i の作成時に前者を縦方向に約1.6 倍に引き伸ばす加工をした上で後者が挿入されたことを、前者に写った埃類の位置関係の縦方向への歪み等から確認した。また後者については写真に淡く写ったスメアが消失して挿入されていることからコントラストの調整も行われていたと判断した。そこで小保方氏に説明を求めたところ、T 細胞受容体遺伝子の再構成のポジティブコントロールを明瞭に示すためにはゲル2 のレーン1 が適しており、ゲル1とゲル2 のそれぞれの標準DNA サイズマーカーの泳動について双方のゲルにおいて、標準DNA サイズマーカーの対数値と泳動距離が良好な直線性を保っている関係にあることを目視で確認した上で、ゲル1 の写真を縦方向に引き伸ばし、標準DNA サイズマーカーの位置情報に基づいてレーン3 の写真の挿入位置を決定したとの説明があった。検証の結果、ゲル1 とゲル2 の間には、標準DNA サ
    イズマーカーの対数値と泳動距離について直線性の保持は見られず、説明どおりに標準DNA サイズマーカーの位置情報に基づいてレーン3 を配置することが無理であること、仮にFigure 1i のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に近い標準DNA サイズマーカー群に絞ってそれらの位置情報に基づいてレーン3 の画像を配置するとFigure 1i のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンドとは異なる位置にT 細胞受容体遺伝子再構成バンドが来ることから、説明を裏付けることはできなかった。説明とは逆に、Figure 1i のレーン3 に見られるT 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置に合わせる形でレーン3 の画像を配置すると、ゲル1 とゲル2 の標準DNA サイズマーカーバンドの位置にずれが生じることから、Figure 1i の画像加工時には、標準DNA サイズマーカーを基準にしていたのではなく、T 細胞受容体遺伝子再構成バンド群の位置を隣接するレーン4 のそれらに合わせる形で図の挿入が行われたことが示唆された。電気泳動されたサンプルについては、実験ノート類などの記載やサンプルチューブのラベルなど小保方氏から提供された各種の情報は、Figure 1i のレーン1, 2,4, 5 は論文のとおりであること、論文で「Lymphocytes」とラベルされたレーン3はCD45+CD3+ T リンパ球であることを示していた。 評価(見解) 論文に掲載された画像が、2枚の別々に電気泳動されたゲルの写真から作成された合成画像であることは、画像の詳細な解析から間違いない。この論文で重要な役割を持つFACS-Sorted Oct4-GFP 陽性細胞群2 つに由来するサンプルが泳動された2 つのレーンを含む複数のレーンの画像を、意図的に且つ軽微とは言いがたい約1.6 倍の倍率で縦方向に引き伸ばした画像に、ポジティブコントロールの役割を持つ1 つのレーンをコントラスト調整して配置することで合成している。加えて、当該1 レーンの貼り付け操作において、科学的な考察と手順を踏まないでT 細胞受容体遺伝子再構成バンドを目視で配置していることなどは、2枚の異
    なるゲルのデータをあたかも1枚のゲルで流したかのように錯覚させるだけでなく、データの誤った解釈を誘導する危険性を生じさせる行為である。当時の小保方氏には、このような行為が禁止されているという認識が十分になかった、また、このようなデータをその真正さを損なうことなく提示する方法についてNature 誌が指定していることを認知していなかったともうかがえる点がある。研究者を錯覚させるだけでなく、データの誤った解釈へ誘導することを、直接の目的として行ったものではないとしても、そのような危険性について認識しながらなされた行為であると評価せざるを得ない。T 細胞受容体遺伝子再構成バンドを綺麗に見せる図を作成したいという目的性をもって行われたデータの加工であり、その手法が科学的な考察と手順を踏まないものであることは明白である。よって、改ざんに当たる研究不正と判断した。改ざんされた画像は、小保方氏が行った実験データを元に、同氏が作成したものであり、笹井、若山、丹羽の三氏は、この実験及び画像データ作成に関与していない。三氏は、小保方氏から、論文投稿前に、すでに改ざんされた画像をその事実を知らされないまま示されており、この改ざんは容易に見抜くことができるものではなかったことなどから、三氏については、研究不正はなかったと判断さ
    れる。(1-5)笹井、小保方両氏から、以下の修正すべき点が見つかったとの申し出を受け、この点についても調査した。論文1:Figure 2d, 2e において画像の取り違えがあった点。また、これらの画像が小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似する点。 調査結果 2 月20 日に笹井氏と小保方氏より、修正すべき点についての申し出とこれに関する資料の提出を受けた。申し出の内容は、論文1の脾臓の造血系細胞から作製したSTAP 細胞からの分化細胞並びにテラトーマの免疫染色データ画像の一部(Figure 2d 下段中央の1枚とFigure 2e 下段の3枚)が、実際には骨髄の造血系
    細胞から作製したSTAP 細胞を用いた画像であること、正しい画像に訂正することを考えているという2点であり、提出された資料はこれらの画像のファイルであった。小保方氏から、それぞれの実験の過程で、脾臓及び骨髄に由来する血液細胞のサンプルに対し、いずれもhemato(hematopoietic:血液系の意味)というラベルを用いていたため混乱が生じ、同氏において画像の取り違えをしてしまったとの説明を受けた。その後、論文1の画像は、小保方氏の早稲田大学における学位論文に掲載された画像と酷似することが判明した。上記の申し出の際、これらの図が小保方氏の学位論文に掲載されたデータから得られたものであるとの言及はなかった。笹井氏と小保方氏の両氏より、学位論文のデータは、学術雑誌への投稿論文に使用することが可能と理解していたため言及する必要はないと考えていたとの説明を受けた。論文1では生後1週齢のマウス脾臓由来細胞を酸処理することにより得られた
    STAP細胞が用いられているが、他方、学位論文では生後3ないし4週齢の骨髄由来細胞を細いピペットを通過させる機械的ストレスをかけることにより得られたsphere細胞(球状細胞塊形成細胞)が用いられており、実験条件が異なる。小保方氏は、この条件の違いを十分に認識しておらず、単純に間違えて使用してしまったと説明した。論文1の画像を解析すると学位論文と似た配置の図から画像を
    コピーして使用したことが認められた。また論文1の画像は、2012年4月にNature誌に投稿したものの採択されなかった論文にすでに使用されており、その論文においては、学位論文に掲載されている機械的ストレスによって得られたsphere細胞からの分化細胞の免疫染色画像3枚と、テラトーマのヘマトキシリン・エオジン染色画像3枚、並びに免疫染色データ画像3枚に酷似した画像が使用されていたことを確認した。小保方氏は、その後Nature誌に再投稿するにあたり、酸処理により得られたSTAP細胞を用いた画像に一部差し替えを行っているが、その際にも、この画像の取り違えに気付かなかったと説明した。委員会では、実験ノートの記述や電子記録等から、上記各画像データの由来の追跡を試みたが、3年間の実験ノートとして2冊しか存在しておらず、その詳細とは言いがたい記述や実験条件とリンクし難い電子記録等からこれらの画像データの由来を科学的に追跡することは不可能であった。笹井氏は、2月20日の委員会のヒアリングの数日前に小保方氏から画像の取り違え等について知らされ、論文を訂正するための正しいデータを至急取り直すことを小保方氏に指示したと説明した。実際に、訂正のために提出されたテラトーマに関する画像の作成日の表示は2014年2月19日であった。笹井氏から、学位論文は投稿論文に使用できると認識していた、正しいと思われるデータが得られたことから、学位論文の画像が使用されていた件については委員会のヒアリングでは言及しなかったが、この点については深く反省しているとの説明を受けた。評価(見解) 小保方氏が学位論文の画像に酷似するものを論文1に使用したものと判断した。データの管理が極めてずさんに行われていたことがうかがえ、由来の不確実なデータを科学的な検証と追跡ができない状態のまま投稿論文に使用した可能性もある。しかしながら、この2つの論文では実験条件が異なる。酸処理という極めて汎用性の高い方法を開発したという主張がこの論文1の中核的なメッセージであり、図の作成にあたり、この実験条件の違いを小保方氏が認識していなかったとは考えがたい。また、論文1の画像には、学位論文と似た配置の図から切り取った跡が見えることから、この明らかな実験条件の違いを認識せずに切り貼り操作を経て論文1の図を作成したとの小保方氏の説明に納得することは困難である。このデータはSTAP 細胞の多能性を示す極めて重要なデータであり、小保方氏によってなされた行為はデータの信頼性を根本から壊すものであり、その危険性を認識しながらなされたものであると言わざるを得ない。よって、捏造に当たる研究不正と判断した。小保方氏は、客員研究員として若山研在籍時、またその後もチームリーダーとしてテラトーマ作製の実験を行っており、若山氏は、所属する研究室の主宰者として、またこのような実験を指導する立場でともに研究を行っていた者として、これらのデータの正当性、正確性、管理について注意を払うことが求められていた。笹井氏についても、本論文執筆を実質的に指導する立場にあり、データの正当性と正確性を自ら確認することが求められていた。もとより、両氏は、捏造に関与したものではなく、データの正当性等について注意を払わなかったという過失によりこのような捏造を許すこととなったものであるが、置かれた立場からし
    ても、研究不正という事態を招いたことの責任は重大であると考える。丹羽氏は、論文作成の遅い段階でこの研究に参加したものであり、画像データの抽出等には関与しておらず、不正は認められなかった。なお、上述のとおり、画像の取り違えに関する笹井氏らの当初の説明には、不十分なものがあった。このような行為は委員会の調査に支障をきたす恐れがあり、真摯な対応が求められるところである。
  2. 調査報告書に対するコメント」(小 保 方 晴 子 平成26年4月1日)(理研ウェブサイト上のPDFファイル):
  3. 調査委員会報告の概要を受けてのコメント(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
    笹井 芳樹 2014 年4 月1日)(理研ウェブサイト上のPDFファイル)

 

 

理化学研究所調査委員会がSTAP細胞論文捏造事件に関する最終報告【ニコニコ生放送】

産経ニュースの報道によると、理化学研究所が設置したSTAP細胞研究論文に関する調査委員会の最終報告は4月1日の午前中に発表されるとのことです。3月14日に行われた中間報告では重大な項目に関して不正の認定を先送りにして不評を買いました。

中間報告ではうやむやにされていましたが、問題になっている論文の図に対応する実験ノートの記載は結局のところあったのかなかったのか?

調査委員会が公表していた中間報告書が3月31日付けで突然何の説明もなしに「修正」されました。データ捏造の証拠になる重要な実験データを削除したのではないかという疑いでネット上が騒然としていますが、この「修正」の真意がきちんと説明されるのか?

悪意が立証できない意図的な捏造・改竄を不正と認めるのか?

今回の最終報告でどのような裁定が下るのか、非常に注目されます。

STAP細胞の懐疑点 PART198

10 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 22:51:38.58
悲報、理化学研究所がstap細胞論文の中間報告書を無言で差し(すり?)替えか
1 :Ψ:2014/03/31(月) 20:52:18.11 ID:r81D0YWx0
TJO ?@TJO_datasciもう気付いた人も多いみたいだけど、いつの間にか理研は3/14の会見で見せていた中間報告書を3/31付で差し替えている。
現在の版
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-5.pdf
以前の版
http://web.archive.org/web/20140314222554/http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-5.pdf以前の版に出ていた電気泳動バンド画像の中に、見られては困るものでもあったのかな
https://twitter.com/TJO_datasci/status/450577511185793024cuttingedge ?@cuttingedgevvv
@TJO_datasci 以前の版10 ページにあるGe2では、右端3つのレーンでキメラのTCR遺伝子再構成が写っているのですが、それがバッサリ削除されてる。
https://twitter.com/cuttingedgevvv/status/450578629735358464

37 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 23:07:42.66
923 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 22:35:44.39
誰か明日の会見で
前の中間報告書のゲル電気泳動全体像の図の2枚目の一番右の方3つに2Nキメラマウス(STAP)のレーンがあり
そこではTCR再構成を示すバンドが複数でているんだけど、報告書を差し替えてそこを”なかったことにした”のはなぜですか?と聞いてみろ
ついでに、あなたたちのストーリーだとすべての問題は悪意がないということになっているけど
もしTCR再構成のおこったSTAP細胞からマウスを作れたという事実が最初からないなら、当然、2Nマウスのレーンにそれが見えてしまうことはありえないんだけど
どうして見えてしまったんでしょうか?ってことをきいてみてw
68 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 23:17:12.19
3月31日付の中間報告訂正で消された2NキメラのTcrbは、今回の実験に捏造があった何よりの証拠。
これを理研が消したってことは、捏造はなかったと言うことで最終報告を終わらせようとするやる気満々の姿勢。以前に出した詳細なプロトコルでSTAP幹細胞にTcrなしと報告したこととも矛盾する。
91 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 23:24:53.87
問題は、修正点と修正理由が一切書かれていないことだ

134 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/31(月) 23:34:16.88

>>57これが、中間報告のオリジナルのスライド資料。
P9, P10 にPCRの電気泳動の生データ(14レーン+15レーン)がある。なぜ、これを削除して、中間報告のスライド資料を改変したのか!
これは、是非明日質問すべきだと思う。信じられないことする。改変前(3月14日の発表時)
http://fast-uploader.com/start/6951831088893/改変後
調査委員会調査中間報告書(スライド資料)(2014年3月31日修正)
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-5.pdf

ニコニコ生放送予定

2014/04/01(火) 開場:10:00 開演:10:30
STAP細胞 研究論文の疑義に関する最終報告 調査委員会会見 (番組ID:lv174525186)

調査委員会による調査報告に関する会見
【出席者】
石井 俊輔 研究論文の疑義に関する調査委員会 委員長
川合 眞紀 理事(研究担当・調査委員会委員)
米倉 実  理事(コンプライアンス担当・調査委員会委員)

2014/04/01(火) 開場:12:30 開演:13:00
 STAP細胞 研究論文の疑義に関する最終報告 理研による会見 (番組ID:lv174525904) 

理化学研究所会見
【出席者】
野依 良治 理事長
川合 眞紀 理事(研究担当)
米倉 実  理事(コンプライアンス担当)
竹市 雅俊 発生・再生科学総合研究センター センター長
石井 俊輔 研究論文の疑義に関する調査委員会 委員長

文部科学省のウェブサイトには研究不正を疑われた研究者には説明責任があると記されています。調査委員会が「悪意」を証明する必要など全くないのです。

〔不正行為の疑惑への説明責任〕
○ 調査において、被告発者が疑惑を晴らそうとする場合、自己の責任において科学的根拠を示して説明しなければならない。
○ 被告発者が生データや実験・観察ノート、実験試料・試薬等の不存在など、本来存在するべき基本的な要素の不足により証拠を示せない場合は不正行為とみ なされる。ただし、その責によらない理由により、上記の基本的な要素を示すことができなくなった場合等正当な理由があると認められた場合を除く。(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu12/houkoku/attach/1334652.htm

参考

  1. 4月1日に最終報告書公表=理研、STAP細胞論文問題で(時事ドットコム2014/03/31-13:16):理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに発表した新万能細胞「STAP(スタップ)細胞」論文に疑義がある問題で、理研は31日、調査委員会(委員長・石井俊輔理研上席研究員)による最終調査報告書について、東京都墨田区内で4月1日午前10時半から記者会見を開くと発表した。
  2. 論文疑惑、1日に最終報告 不正の有無が争点 (産経ニュース 2014.3.31 22:29):理化学研究所は31日、小保方晴子・研究ユニットリーダーらが発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文を巡る疑惑で4月1日午前に東京都内で記者会見を開き、調査委員会の最終報告書を公表すると発表した。
  3. “STAP細胞” 理研が最終報告へ (NHK NEWS WEB 3月31日 15時19分):理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」について、論文の画像やデータに不自然な点が相次いで指摘されている問題で、理化学研究所は4月1日、記者会見を開き、調査の最終的な報告を公表すると発表しました。

早稲田大学が博士論文の不正行為を調査へ

小保方晴子博士が早稲田大学先進理工学部生命医科学科に提出した博士論文に関して、論文の中の文章や実験データをコピーアンドペースト(コピペ)により作成していたことが発覚しましたが、これを受けて早稲田大学は不正の有無に関して調査を行うことを表明しました。

平成24年度私立大学等経常費補助金学校別交付額一覧(日本私立学校振興・共済事業団PDF)によると早稲田大学への交付額は95億2828万8千円で、慶應義塾大学の96億889万円に次いで第2位。私学の雄と自他共に認める早稲田大学には毎年これだけの金額の税金が国から投入されているのです。剽窃などの不正行為を働いた論文に対して博士号が授与されて良いはずがありません。残念なことに、小保方晴子氏が所属していた研究室や同じ学科の他の研究室でもコピペ博士論文が大量に発覚しており、もはや小保方晴子氏の個人の問題だけでは済まされない状況になってきました。小保方氏が教育を受けた環境に構造的な問題があるのかもしれません。

ちなみに、上記の私立大学等経常費補助金に加えて、早稲田大学には「卓越した大学院拠点形成支援補助金」として平成25年度で2億8172万4千円。平成24年度が4億6490万9千円交付されています。交付の対象 は、「実践的化学知」教育研究拠点。小保方晴子氏はこの「実践的化学知」教育研究拠点の制度を利用してハーバード大学に留学しています(ここがよかった!GCOEハーバード留学体験記-小保方晴子 氏)。

参考

  1. 早稲田大学の博士論文のコピペ発覚リスト  (計21名)(http://stapcells.blogspot.jp)
  2. 小保方さん博士論文 早大が調査開始へ(NHK NEWS WEB 3月26日 13時14分):理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、早稲田大学に提出した博士論文に文章の盗用などの疑いが出ている問題で、早稲田大学は不正の有無について外部の有識者を交えた詳しい調査を始めることを明らかにしました。…早稲田大学は不正が確認された場合には、小保方さんの博士論文や学位の取り消しを検討するとしています。
  3. レポートにおける剽窃行為について(早稲田大学メディアネットワークセンター):書籍やWebなどの他人の文章をレポート(Webページの作成課題を含む)として提出することは許されません。 一部分であったとしても、後述の出所の明示を含む引用の要件がみたされていなければ同様に許されません。上記に該当するレポートは試験におけるカンニング 行為(他人の答案や持込の禁止されている資料を写すこと)と同様にみなされ、不正行為に該当します。不正行為が発覚した場合、Waseda-net IDの利用停止、該当科目の無効、また所属学部・研究科において、その時点で履修しているすべての科目の無効、停学を含む厳しい処罰が下されますので、十 分に注意してレポートを提出してください。レポートの一部に、他人の文章の一部を引用する、あるいは内容の一部を同一性が失わないように要約して引用する 場合は、その出所を示し、自分の書いた文章 ではないことを明示する必要があります。また引用にはそのほかにも守る必要のあるルールがあります。これらを守らずに提出すると、剽窃にあたり、著作権法 に抵触します。
  4. 剽窃・盗用は不正行為(早稲田大学政治学研究科 剽窃定義確認書 PDF):研究を志す者が、絶対に行ってはならない行為として、剽窃・盗用があります。剽窃・盗用(英語ではPlagiarism)とは、「他人の作成した著作物の内容やその基になっているアイデアなどを、脚注をつけるなどの必要な手続きを踏まずに借用し、あたかも自分のものであるように書いたり報告したりすること」です。これは、カンニングと同様の不正行為です。絶対に行ってはなりません。
  5. 博士学位取り消しについて(早稲田大学2013/10/21、2013/12/26追記):早稲田大学は、下記のとおり、不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明しましたので、当該学位について、授与の取り消しを決定しました。…学位規則(学位授与の取消)第23条 本大学において博士、修士または専門職学位を授与された者につき、不正の方法により学位の授与を受けた事実が判明したときは、総長は、当該研究科運営委員会および研究科長会の議を経て、既に授与した学位を取り消し、学位記を返還させ、かつ、その旨を公表するものとする。
  6. 「卓越した大学院拠点形成支援補助金」の交付決定について(文部科学省 平成25年10月):「卓越した大学院拠点形成支援補助金」は、優秀な学生をひきつけ、世界で活躍できる研究者を輩出する環境づくりを推進することを目的として、優れた研究基 盤を活かし高度な教育と研究を融合する卓越した拠点を有する大学に対し、博士課程の学生が学修研究に専念する環境を整備するために必要な経費を支援するも のです。
  7. 私立大学等経常費補助金交付要綱第2条(文部科学省):私立大学等経常費補助金(以下「国庫補助金」という。)は、私立の大学、短期大学及び高等専門学校(以下「私立大学等」という。)の教育条件の維持及び向上並びに私立大学等に在学する学生に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに、私立大学等の経営の健全性を高め、もって私立大学等の健全な発達に資するため、日本私立学校振興・共済事業団(以下「事業団」という。)が学校法人に対し私立大学等の経常的経費について補助するための財源として、国から事業団に交付するものである。

小保方氏のSTAP細胞は若山氏のマウスと別

STAP細胞がいろいろなマウスの系統から作れるかどうかを調べるために、若山博士が129系統のマウスを小保方博士に渡していたにもかかわらず、そのマウスから調整したはずのSTAP細胞2系統に関してDNAを解析した結果、129系統由来ではなく、B6系統とF1系統由来のDNAであるという結果が得られたそうです。

若山博士から129系統のマウスを受け取っておきながら、小保方博士があえてB6やF1でSTAP細胞を作製し、129系統由来のSTAP細胞として若山博士に渡した意図は不明です。

参考

  1. 保存細胞にも疑念 実験と別種のマウスと判明(産経ニュース 2014.3.25 21:16):若山照彦山梨大教授は、小保方氏に129系統という種類のマウスを渡してSTAP細胞の作製を依頼。小保方氏はこのマウスの細胞を弱酸性溶液で刺激し、STAP細胞の塊を2株作製できたとして若山教授に渡したという。 …遺伝子を調べたところ、129系統ではなく、実験には使わなかったはずのB6とF1という別種のマウスの細胞だったことが判明。
  2. 依頼と違うマウスで使用 STAPで若山氏が報告(中国新聞2014年3月26日)
  3. 別マウスの遺伝子検出 STAP細胞実験、新たな疑念(アピタル 朝日新聞の医療サイト 2014年3月25日):小保方さんはいずれの株についても「129」と呼ばれる系統のマウス由来の細胞だとして若山さんに提供した。しかし遺伝子を調べたところ、「B6」というマウスと、B6と129の子どものマウスに由来する細胞とわかったという。
  4. 依頼と違うマウスで作製 STAP細胞で小保方氏 共著者が報告(スポニチアネックス2014年3月25日 23:13):理研によると、若山氏は論文の発表前、マウスの系統に関係なくSTAP細胞を作れるかを調べるため「129」と呼ばれる系統のマウスを小保方氏に提供し、STAP幹細胞の作製を依頼した。
  5. STAP幹細胞:別マウスの遺伝子検出 山梨大の保存分(毎日新聞 2014年03月25日 21時58分 最終更新 03月25日 22時15分):STAP細胞を作るため使ったはずのマウスの遺伝子のタイプが確認されず、別の系統のマウスしか検出されなかった
  6. Generation of Mice from ES Cells at MIT:There are three types of mouse embryonic stem (ES) cells that are used routinely for targeting and generation of mice at MIT: 129, C57BL/6 and 129/B6 F1. ES細胞作製で使われる3系統、129、B6,F1の説明
  7. マウスおよびラット系統の命名法に関する規則と指針(PDF):系統は、20 世代かそれ以上兄妹交配が行われた時、近交系とみなされ、その系統の個体をたどると1 組の祖先にたどることができる。…ハイブリッド(交雑系) 同じ手順で交配した2 系統の子孫であるマウス、ラットは遺伝的に同一で、2 系統の省略
    記号を使って大文字で表記し、そのうしろにF1 をつける。(ただし、母系統を最初に記述)。…省略が認められている系統は下記の通り。129 129 strains (サブタイプを含む:例 129S6 は、129S6/SvEvTac の略)…B6 C57BL/6 strains
  8. Hybrid mice(The Jackson Laboratory):F1 hybrid mice are produced by crossing mice of two different inbred strains. Although they are heterozygous at all loci for which their parents have different alleles, they are similar to inbred strains in that they are genetically and phenotypically uniform.
  9. 細胞培養基礎講座 第22回「ES細胞のマウス系統」(細胞・培地・血清の「細胞.jp」):「まず、毛色が違うよ。129SVは茶色、C57/BL6は黒色、DBA/1は淡褐色をしているんだ。」

STAP細胞NATURE論文捏造事件の理研中間報告会見に対するリアルタイムな世間の反応

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)の研究者らが関与したSTAP細胞NATURE論文捏造事件の中間報告が2014年3月14日に理化学研究所により行われ、ニコニコ動画で生放送されました。匿名掲示板2ちゃんねるでは、専門分野の人たちがこの会見に対する感想をリアルタイムで書き込んでいきました。最初から結論ありきの調査報告に憤りのコメントが多数寄せられましたが、記者会見に臨んだ5名の方々が4時間ぶっ通しという長時間の会見の疲労にもかかわらず最後まで真摯に答えていたことや一人ひとりの本音が見えてくる部分もあったことから、会見を行ったことに対して一定の評価をする声も上がりました。

実験ノートの有無を曖昧なままにしたり、データ改竄、捏造の事実をただちに研究不正と認めなかったり、調査委員会の役割を非常に限定することにより他の不正の可能性に目をつむるなど、この中間報告は理研のような日本のトップの研究所が積極的に研究不正を隠蔽しようとしているという印象を世間に与えてしまい、若手研究者を絶望的な気分にさせるのに十分な内容でした。日本の科学研究の未来のためにも万人が納得する最終報告が望まれます。

会見は午後2時から午後6時過ぎまで続きました。以下、2ちゃんねるのスレッド「STAP細胞の懐疑点PART117,119,120」にリアルタイムで書き込まれた約三千件の投稿の一部を紹介します。

STAP細胞の懐疑点 PART117
117 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 14:58:51.61
理研「コピペは不正ではない」

146 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:02:12.84
こりゃ科学者全員敵に回したな

155 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:03:20.32
理化学研究所は世界の信頼を失ってもオボカタを守る
その並々ならぬ決意が伝わる会見だった

194 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:10:37.91
この組織駄目だろ
のらりくらりで何も答えようとしない

255 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:24:04.89
悪意のない改ざん、意図的でない改ざんなんて存在するのか?w
こんな説明で納得するバカがいるのか?w

274 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:27:35.76
関係者が自分の組織を守ることしか考えてないから滅茶苦茶だな
国際問題なんだよ
解ってんのかよ

283 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:28:29.76
肝心の所は全部「調査中」「詳細は影響するので公表できません」
でも、STAPの真実性については、「科学コミュニティでの検証にまかせる」
すげーなw

293 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:29:12.26
研究不正には当たらないと判定
はぁ??

294 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:29:13.09
実験ノートくらい今すぐ出せよ

295 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:29:15.72
嘘を曲解で乗り切る感じかな

308 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:32:35.03
これで「不正はない」なんていったら、何が不正になるんだよ。
理研CDBは一回解体だよ。

370 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:43:46.94
一般的な意味での「不正」と、理研の言う「不正」って言葉の定義にズレがあるんだな。

376 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:44:36.17
組織保身が全力すぎる

407 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:48:46.28
実験ノートや生データそのものを、
科学者コミュニティにゆだねたら?

482 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 15:57:38.33
CDBだけかと思ったら
理研全体が腐ってやがんな
もう解体しろよ

525 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:02:44.95
あいたくちがふさがらない

530 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:03:04.03
ここのレス見てると違和感覚えるんだけど理研の会見ってそんなにひどかった?
ここでもずっと言われてて忘れられてるようなブロックノイズの奴も引き合いに出して
疑念を持たれてる奴には余さず応えてた
オボが覚えてないとは言っても剽窃は認めてたし、
すり替えられた写真は本物があるから再提出するって言ってるし。まぁそんなものないとは思うけど

538 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:04:03.32
理研は教育機関だった。小学生並の人間が年収2000万もらいながら研究者まで養成されます。
論文捏造&研究不正 ‏@JuuichiJigen 2分
(質問)不正がなかったと判定されたとしても、理研は著者らをサポートしていくのか?
論文を再投稿しても相手にされないのではないのか → (回答)教育をしていきたい。

550 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:04:49.72
>>538
理研が教育機関だったとは初耳だ。

555 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:05:26.71
>>530
むしろあまり問題視されていない部分を大々的に「問題なし」と発表し、
やばそうなところは「調査中なので」「ここで扱うことじゃないので」で逃げてるように感じるけどな。

581 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:07:04.59
世界中から、なぜ日本が隠蔽体質と叩かれるか
その理由が分かるよ~www
全部隠す気だぞ、これwwwwww

583 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:07:07.97
腐ってる。腐り切ってる。
何だこの組織。
1円たりとも税金使わせるべきではない。

594 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:07:40.86
理研は何が何でも「ミス」で押し通すつもりなんだな

623 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:09:59.59
取り違え
ミス
下書き
コピペ
すべてが許される世界か理研は

640 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:10:40.75
もう見るのが嫌になってきた。
嫌悪感と怒りしか感じない。
何だこいつら。何だこの組織。

658 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:11:53.62
未熟な奴を理研に入れるなや・・・

659 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:11:54.88
倫理観の欠如した研究機関から未熟と呼ばれるユニットリーダー

666 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:12:14.93
理研が組織として未熟なんだよww

733 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:16:07.43
へえ、実験ノートの存在を確認してないってw w w
この組織狂ってるわw

764 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:18:10.76
実験ノートをかくにんしてないとか何を調査していたんだ

776 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:18:33.04
悪意なければコピペし放題!

783 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:19:05.99
「実験ノートは確認していないが無いとは確定してない。存在を確信しているし、これから作成のプロトコルを出す」
ですか?わかりません。

792 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:19:40.05
>>783
小保方の実験ノートは、シュレディンガーの猫かよw

819 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:21:03.82
もう駄目じゃん…何も調査してないやろこれ

833 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:21:55.95
実験ノートとか重要な証拠の所在は分からないのに
根拠のない確信はあるって言われても

845 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:22:35.57
まあ、理研というのが
どういう組織か良く分かったよ。
ホンマ腹立つ。
おいおい理研超腐り過ぎだろww

869 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:23:45.95
少なくともこの世界では
実験ノートが残っていない=捏造って印象だよな

908 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:26:35.67
実験ノートすら確認していない内部調査ってただの時間稼ぎだよね
分子生物学会からは生データの即時かつ全面的な開示を求められているのに

925 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:27:29.21
CDBだけじゃなくて理研を潰すべきじゃね?日本と科学のためには

977 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:30:27.54
少なくとも海外には通用しなさそうな会見だったな

984 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:30:51.29
武市さんや野依さんは不正だって言いたいけど、口を濁してる感じだね。

STAP細胞の懐疑点 PART119
18 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:32:50.27
記者会見見て、腹の底から怒りがわいてきた。
みんなと同じように。

26 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:33:24.64
NHKだいぶ踏み込んだな
はじめはどうなるかと思ったが、会見が進むにつれて理研側も喋り出したw

31 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:33:42.38
ニコニコ放送、累計来場者数:88,433,046
9000万人近い!

66 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:35:59.45
実験ノートはあったのかなかったのかどっちなんだよ!!

74 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:36:12.55
ノーベル賞受賞者とかがよってたかってこのコピペを擁護する構図が
非常に恐ろしい
何がどうなればこのコピペがここまでガードしてもらえるのか

77 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:36:29.25
調査委員会が理研に肩入れしてて意味あんのこの調査

95 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:37:47.37
>>74
組織を守ってるだけなんだけど構図が酷いよな
巡り合わせで

108 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:38:09.59
>>74
本当に、本当に悲しいけど、これが今の野依先生の仕事なんだよ。
いや、野依理事長か…(;ω;)

109 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:38:14.67
>>95
末期的だよな
この時点で組織自体が終わってるって丸わかりだという

124 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:39:17.60
>>74
違う擁護じゃなくて逆にあきれてんだ
ある意味捏造疑惑で干されるよりきついやろこれ

137 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:40:21.56
腐ってるわあ。。。
何かが湧いて見える

148 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:40:40.99
>>124
さすがに科学者だし頭はいいから、言葉はきっちり選んでいるけど
「察してくれ」状態だよね

228 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:44:33.05
調査委っていったいなにをやってたの?

259 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:46:49.15
竹市先生が気の毒になってきた

274 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:47:50.44
管理責任問われてんのに同情するとか哀れとか言ってるやつは何なんだよwwwww

286 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:48:15.31
何かこの人達言ってること変化してるよね
疲れてきたのか分からんが

361 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:52:56.53
右端の調査のおっさん
「実験ノートや生データをとりよせて調査している」
とか言ってたのにwwwww
実験ノートないんやんかwwwwwwwwwwwwwwwwwww
生データもないんとちゃうの?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

374 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:53:37.14
だいたいさ、科学的な検証も不正かどうかの判断にとって重要だろ?
何考えてんだよ?

375 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:53:38.79
>>361
結局ノートあるのかないのか意味が分からん

403 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:55:18.58
本物をすぐに出せないのはなぜなの?
実験ノートをすぐに出せないのはなぜなの?

427 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:57:29.14
@mitsuhiroyana ?@mitsuhiroyana ・ 55 分
理研の説明を見ると、悪意はないというのがやたらに目につきます。
それじゃどういうのが悪意があると見るのか、と聞きたくなります。
これだけ多くの人々に誤った印象と情報をもたらし、
それは意図的でなかったのでしょうか。
そうすると意図なしに[自然に]コピペが起きたりしたのでしょうか。
@mitsuhiroyana ?@mitsuhiroyana ・ 51分
この中間報告なるものだと、論文を撤回すればそれでお咎めなし、
とでもなるような雰囲気です。ここまで徹底的に流用とコピペをして
しまってもお咎めなしの雰囲気の研究環境はわたくしには想像の
つかないものです。

451 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 16:59:07.85
調査委員会、神戸に乗り込んでもいないのかよ!

466 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:00:06.54
2014年03月14日は日本の生命科学が自殺した日として記憶されるだろう

481 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:01:05.48
>>451
不正がなさそうなこだけ不正ないとさっさと認定して
他のヤバいところは全部調査継続中という名のもとにスルーする調査なんて
最初っから結論ありきで調査なんてとても呼べんわ

505 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:02:38.22
え、学位を剥奪されても身分は変わらないの?
普通、一発で懲戒免職じゃないの?

537 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:04:54.64
>>466
理研と早稲田関係者が死んだだけだろ

543 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:05:15.52
コピペしといてあれ下書きだからいいもん!ってのたまう女を
ノーベル賞受賞者が頭下げてまで擁護するこの異常性が
世界で笑いものにされています

592 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:08:29.52
本人不在で全員ブチ切れてんじゃねーか
なんだよこの茶番は

593 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:08:29.43
お、「こういう改竄にありがち、捏造」と名言したぞw

597 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:08:54.92
つか、びっくりしたのはw
言葉の端々に本音が出ていて面白いよね。

607 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:09:32.27
石井委員「完全な悪質ではない」

623 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:10:42.16
>>607
むしろじゃあ完全な悪質を見せてくれよって言いたいわ
現状で既に科学史上最悪レベル余裕で突破してるというのに

636 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:11:19.02
ゲル切り貼りの時点でダウトでしょ?
なんでそこでもっと詳細な調査が必要とかいうんだろ

663 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:12:50.94
石井「実験データの故意の改ざんだけど捏造ではない」←??????????

637 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:11:20.83
プロなら絶対にありえないが悪質ではなく単なる偶然です
理研の委員会すげえな
これがスタンダードになるなら,もう日本に不正研究はなくなる

668 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:13:03.92
簡単に作れる万能細胞の存在は否定できないが
小保方論文による「STAP細胞」はもはや存在しない
野依含め周囲の人間が「STAP細胞」が未だに否定されて無いかのような
非科学的な主張を繰り返してるのが異常
もはや
STAP教
教祖は小保方
全員洗脳されてる

676 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:13:27.67
>>663
改竄は不正じゃないらしいよその調査委員会委員によると

688 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:14:08.42
まじめに実験するのアホらしくなった
理想の結果を思い描いて、その方向に近づける
悪意が無ければ問題ない
って理研に言われちゃぁなあ

703 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:14:46.70
今北
3行で頼む!

706 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:14:58.57
この動画、海外に英語字幕つきで転載されたら日本科学界終わりかねん
少なくとも理研は確実に全科学界から相手にされなくなる

714 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:15:51.65
もう理研自体 潰していいんじゃね? こんな対応じゃあ・・・

725 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:16:28.71
よく分からんけどこんな苦しい擁護して
そこまでして守るもんかこれw
科学の重鎮なんだろこの人たち

729 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:16:38.39
>>714
少なくともCDBは解体、上層部は全員入れ替えが必須だろこれ

735 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:16:55.89
>>706
科学者の墓場 になるんか。元楽園から
相手にされない研究所に金目当てに来るやつしか残らんな。特別法人になっても

736 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:16:59.16
悪意はない!
だから全部セーフ

738 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:17:04.77
理研がいかに腐ってるかを実感した会見だったな

739 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:17:15.83
>>725
100億と特殊法人化がかかってるんやで。

744 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:17:20.29
理研調査委員「捏造があれば経験でわかる」
すげえええええ

745 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:17:21.19
石井委員「完全な悪質ではない」「改竄だから不正ではない」

774 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:18:56.34
>>703
・関係者の処分はしない(反省文と教育のみ)
・実験ノートはわからない
・「不正の調査には科学的な検証が必要だが、調査委員会は科学的な検証はしない」
・「実験データに故意の改ざんはあったが捏造ではない」

786 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:19:29.67
下書きw
ところで大学生とか、まさかさっきの会見は見てないよね?
あれみたら若い人とかは日本の科学への信頼や研究への意欲がふっ飛びそう
なんか本当に世界の恥だなと思った。なんだこれ

795 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:19:43.07
再現は第三者に任せま~す
悪意の無いコピペは不正ではありませ~ん

798 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:19:51.98
日本を代表する科学者たちが凹のその場しのぎの嘘に振り回されているwwwww

812 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:20:19.45
>>744
調査委員自体の存在が捏造だな。

813 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:20:20.71
>>774
学部生ですら実験ノートに実験結果を残すのが普通なのに・・・

821 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:20:47.07
CDBの研究に対するスタンスはこういうことだと理解してもいいんでしょ?
もう物理的な意味でも解体してもいいよ
駐車場にでもした方が世の為

843 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:21:32.59
ノーベル賞受賞者も尻拭いに使える小保方の権力は、すごい

845 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:21:36.30
>>813
実験ノートつけないと、レポート書けないじゃんw

867 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:22:53.53
>>798
もうこれ本気で日本の科学界の重要な一部分が終わった日ってひしひしと感じるわ
こんなもんをめちゃくちゃな言い分でここまで擁護しなきゃならんとか・・・
もうはっきりと見えてる真実からよってたかって離れよう離れようとしかしない時点で
研究者である資格がないわ

933 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:25:39.80
ちょっと気分悪い…
とか言えば調査かんべんしてもらえるのかwwww
もうあきれるしかないwwww

STAP細胞の懐疑点 PART120
10 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:29:46.66
理研は若くて未熟なら不正してもOK

19 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:30:13.45
なんで論文の基礎的なルールを理解してない人が理研でリーダーやってるんだ…

21 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:30:28.17
まさかの「コピペも改竄も悪いと思っていなかった」発言に目が飛び出た

29 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:30:41.01
石井委員「完全な悪質ではない」「捏造があれば経験でわかる」
「改竄は不正ではない」

39 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:31:11.27
理研疲れてきてボロボロ本音出てる?
理研vs早稲田でおぼのなすりつけ合いファイッ

51 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:31:41.28
理研「コピペも改竄も不正ではない」「完全な悪質ではない」

63 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:32:14.94
もう壇上の5人も本音を隠しきれなくなってきたな

107 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:34:23.02
今日は日本の科学の命日です

127 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:35:34.55
分子生物学会以外のあらゆる学会、学者が声明出すべきレベル
こんなの許したらマジで日本のアカデミア自体が死ぬ

142 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:36:25.00
どーでもいいからもうお金(税金)返して。実験費用返却して。

163 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:37:22.21
オボを採用したのは間違いだったというコメントは貴重だな

169 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:37:42.40
>>163
まじで?誰が言ってたの

176 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:37:58.80
>>169
竹井センター長

186 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:38:13.11
理研がポツダム宣言受託するもんだと思ってたら科学界に宣戦布告しだした
もうさっさと原爆落とせよ

190 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:38:21.36
調査委員会まともだな
時間かけたら不正と認定するだろこれなら

191 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:38:27.55
もういいから投入された税金かえせよ

194 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:38:31.66
>>176
よかった
多少はまともな部分があるんだな

220 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:40:18.47
>>190
>・「不正の調査には科学的な検証が必要だが、調査委員会は科学的な検証はしない」
>・「実験データに故意の改ざんはあったが捏造ではない」
これでどうやって信頼できるんだよ

286 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:44:01.78
この会見はオボだけが悪者になってるな
オボなんかはもう枝葉末節だ
大きな問題は100億の金になる指定欲しさにこういうことの絵を描いた理研そのものなんだがな

369 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:48:03.17
コピペは悪くないっていう研究機関の論文は信用されませんよ

408 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:49:51.07
石井さんの応答は勉強になるなあw

424 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:50:36.21
>>408
恐ろしい安定感だよな。

425 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:50:36.26
1000万円の研究費!1000万円の人件費
一昔の若手Sクラスじゃん・・・
理研って、ヤバイ組織だよ・・・

451 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:52:34.83
>>408
しかし調査のほうはかなりアレくさいんだが。

518 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:56:43.80
石井委員「完全な悪質ではない」「捏造があれば経験でわかる」
「コピペや改竄は不正ではない」
「不正ではなくミステイク」

548 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:58:19.56
これはすごい。
今日の会見はマスコミ含めてほとんど誰も期待してなかったと思うが、
午後6時まで引っ張ったことで完全に流れ変わったな

580 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:59:45.78
生データは存在しないってことを匂わせてるんじゃねーの?
実験ノートの有無を確認してないとか、調査が未熟すぎるw
つまり、そういうものは無いと考えるのが妥当

581 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 17:59:50.59
4時間か。。。凄いなこれw

587 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 18:00:08.67
>>548
なんか意外と調査委員会も仕事してるの分かったし
竹市さんも事務の人もきちんと事態を認識してるのが分かったな

597 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 18:00:42.20
>>408
ただのらりくらりと逃げているだけじゃないか!

623 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 18:19:02.49
会見終わったね
とりあえずお疲れさまでしたー4時間やるとは思わなかった
個人的に
・竹市先生にこのままセンター長を続けて欲しい
プロトコル出した利権だから、30分で会見強制終了すると思っていた自分です。謝る
最終調査まで粛々と続けて欲しいと思う

641 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:05:19.81
なんか長すぎだったし2時から会議だったしあんま見てないんだけど
誰かまとめてよ

646 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:06:23.93
>>641
・「関係者の処分はしない(反省文と教育のみ) 」
・生データなど詳細な証拠の提出はあった、なお実験ノートについてはわからない
・「不正の調査には科学的な検証が必要だが、調査委員会は科学的な検証はしない」
・「実験データに故意の改ざんはあったが捏造ではない」
・小保方さんには実験を停止してもらっていると言ったが、実際には実験を停止してもらってはいない

650 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:07:06.10
石井俊輔って人のしゃべりに感心した
てっきり弁護士かと思ったよ
俺もあれくらい喋れるようになりたい

744 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:21:06.17
小保方を理研に採用した責任を取れるかと問われて竹市さんがyesと言った時胸が苦しくなった

781 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:25:20.00
理研は想像以上に末期的な組織だったんだなと
今回の感想はそれだけ

816 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:28:26.92
>>744
言ってた
グッと来た
他の質疑にもやっぱり頭いいから記者の腹を探るような質問に
スパって核心を答えてて凄かった

855 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:31:29.92
NHKが質問してたけど
博士論文をスキャナーでスキャンしてその上から画像編集したのは
明らかに故意じゃないかって問題を全く知らなかったみたいだな
本当に調査してんのかね

907 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:34:43.73
>>855
あそこが唯一石井先生が詰まったとこだね

908 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:34:47.47
理事長の怒りはハンパない感じでしたね♪
「つーか あのメンバーで最も凄まじい怒りを抱えているのは
オバサンだろう。青いオーラが出てたな。特に終了間際w」
「全員真実を熟知の上での会見だったんでしょうし♪」

914 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:35:17.01
>>855
本当だよな
あれは過失なわけがないんだから

928 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:36:07.08
科学者ってひたすら自然の真理を追求する純粋な人たちだと思ってた。
実際は保身と組織内政治に奔走する俗物なんだな。
知の尊厳とか幻想に過ぎない。

956 :名無しゲノムのクローンさん:2014/03/14(金) 19:37:44.61
>>928
竹市先生見ていたら、誠実な科学者だなと思ったよ

FNNnewsCH(フジニュースネットワーク)
(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(1/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(2/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(3/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(4/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(5/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(6/7)

(全録)「STAP細胞」論文 理研の調査委員会が中間報告(7/7)

STAP細胞の作り方(Vacanti研)

いまだに世界のどの研究室も再現できていないSTAP細胞作製ですが、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの小保方博士、丹羽博士、笹井博士らがプロトコール・エクスチェンジに詳細な手順を発表したのに続いて、STAP細胞NATURE論文の共著者であるハーバード大学バカンティ教授も自身が所属する所属するハーバード大学ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科のウェブサイト上にSTAP細胞作製のプロトコールが発表されました。

vacantiProtocol

このプロトコールには著者名が記されていませんが、バカンティ教授を紹介するウェブサイト上にリンクがあることから、バカンティ研究室による発表と理解されます。

Protocol for generating STAP cells from mature somatic cells (STAP細胞作製プロトコールへのリンク)

協同してNATURE誌にSTAP細胞作製に関する論文を発表したにも関わらず、著者らがばらばらに2つのSTAP細胞作製プロトコールを発表するというのは不可解です。しかし、もしSTAP細胞作製が真実なのであれば、少しでも情報が多いということは再現実験を試みている研究者にとっては良いことでしょう。

参考

  1. Protocol for generating STAP cells from mature somatic cells (Department of Anesthesiology, Brigham and Women’s Hospital)
  2. Charles A Vacanti, M.D. (Center for Tissue Engineering & Regenerative Medicine, Brigham and Women’s Hospital)
  3. Essential technical tips for STAP cell conversion culture from somatic cells. Haruko Obokata,Yoshiki Sasai & Hitoshi Niwa. Protocol Exchange, Published online 5 March 2014
  4. STAP再現実験をより明解にするための1つの提案(http://www.ipscell.com/tag/stap-cells/ Posted on March 19, 2014 By Jun Seita, M.D., Ph.D.): …ストレスや障害を受けた細胞が自家蛍光を発することは良く知られた現象です。…プロトコールに1つのコントロールの追加を提案したいと思います。Oct3/4-GFP遺伝子改変マウスから採取した細胞に追加して、野生型マウスからも同じ手順で細胞を採取し、同じ手順で外部刺激処理・培養し、同じ条件で解析を行ってください。
  5. Reactions to New On-Line Vacanti Lab STAP Cell Protocol(http://www.ipscell.com/ Posted on March 20, 2014):The thing that first struck me most strongly about this published protocol is that it is not the same protocol reported in the Nature papers and it also is not the same as the recently posted RIKEN STAP protocol.

宇宙誕生を説明するインフレーション理論の証拠となる重力波の痕跡を検出

【追記20150131】 この投稿記事で紹介した研究発表は、後に間違いであったと結論されました。

「原始重力波」実はノイズ…欧米チームが解析 (YOMIURI ONLINE 2015年01月31日)

米国の研究チームは、南極に設置した電波望遠鏡で原始重力波の痕跡をとらえたと昨年3月に発表。インフレーション理論を裏付ける観測結果で、「ノーベル賞級の成果」と注目された。

 しかし、発表当初から、この痕跡はノイズで生じた可能性が指摘され、米国やESAのチームが、観測衛星「プランク」で得られた新データなどを基に共同で解析を進めていた。両チームの関係者は「重力波の痕跡が隠れている可能性はまだあり、今後も研究を続ける」としている。(http://www.yomiuri.co.jp/science/20150131-OYT1T50053.html)

 

 

宇宙が誕生するときに急膨張が起きたとするインフレーション理論は佐藤勝彦博士らにより提唱されたものです。このインフレーション理論の証拠となる138億年前に生じた重力波の痕跡がアメリカの研究チームにより観察されました。

BICEP2 Press Conference – March 17, 2014

参考

  1. 佐藤勝彦教授の「宇宙誕生の理論」裏づけ 世界初「重力波」観測(FNN 0318 14:48):日本の宇宙物理学者・佐藤教授が、1981年に発表した「インフレーション理論」を裏づけるものとなる。
  2. 重力波、誕生間近の宇宙膨張の痕跡 米チームに「ノーベル賞級」との評価(産経ニュース2014.3.18 14:51):生まれたばかりの宇宙は急激に膨張したと考えられており、その際に発生した重力波の痕跡を今回、初めて見つけたとしている。
  3. わしのビッグバン理論は間違ってなかった…重力波初観測の大ニュースに涙ぐむ物理学者(動画)
    (GIZMODO 2014.03.19 23:00):今回紹介するのは、この発見で立証されたインフレーション理論の主提唱者のひとり、アンドレイ・ドミトリエヴィチ・リンデ( Andrei Dmitriyevich Linde)スタンフォード大教授です。教授は佐藤勝彦氏、アラン・グース氏がこの理論を提唱した翌1982年に独自の新モデルを発表し多大な影響を与えました。
  4. BICEP2 2014 Results Release (http://bicepkeck.org/)
  5. The Big Bang (NASA Science Astrophysics):…This and other cosmological problems could be solved, however, if there had been a very short period immediately after the Big Bang where the Universe experienced an incredible burst of expansion called “inflation.”
  6. 素粒子論的宇宙論基礎(新井真人 チェコ工科大学)(PDF) :標準ビッグバン理論の問題点 地平線問題 平坦性問題 > インフレーション理論(1981年 佐藤、グース)。インフレーション t=10^(-36)から10^(-32)の間に宇宙が10^26倍に。
  7. How astronomers saw gravitational waves from the Big Bang(nature.com/news 17 March 2014):On 17 March, John Kovac announced to the world that he and his team of radio astronomers had found the imprint of gravitational waves from the Big Bang. They did so by looking at the cosmic microwave background (CMB), sometimes called the ‘afterglow’ of the Big Bang, using BICEP2, a telescope experiment based at the South Pole. This signal of gravitational waves was seen in the polarization of the CMB — similar to the kind of polarization that certain sunglasses block — over a small patch of sky.This polarization map, which is reminiscent of the way iron filings arrange themselves on a surface under the effects of a magnetic field, was found to have particular vortex-like, or curly, patterns known as B modes. The presence of B modes is a tell-tale sign of the passage of gravitational waves generated during inflation, a brief period during which the Universe underwent an exponential expansion, right after its birth.

Vacanti教授らが疑惑論文Obokata et al., 2011を訂正

小保方晴子氏がハーバード大学バカンティ研究室に留学中に行った仕事が2011年に専門誌「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」に論文発表されていましたが、この論文中でデータの不適切さが指摘されていた箇所(http://stapcell.blogspot.jp)が「訂正」されました。「訂正」の要旨によれば、酷似したPCRのバンドが図3内で、また、図2と図3の間で、間違って配置されたり重複して使われていたということです。インターネット上で指摘されていた「画像の使いまわし」の内容を著者らが完全に認めています。

写真全体が重複していれば、同じ写真を間違って使ってしまったという釈明がありえるかもしれません。しかし、この論文ではゲルの一部のバンドを反転させて流用するなど、通常の図の作製過程では起こり得ないことが生じています。

「画像の使いまわし」=「データ捏造」にもかかわらず、この雑誌「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」の編集部も論文著者らもこの研究不正論文を「取り下げ」にせずに「訂正」で済ませるのは、倫理感が欠如しており非常に由々しき問題です。

VacantiErratum

Erratum: The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers

ABSTRACT

In our paper entitled; “The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers”, published in the journal, Part A Volume 17, Numbers 5 and 6, 2011, some errors have been identified in the figures published. Some very similar appearing PCR bands displayed in Figure 3, are incorrectly placed or redundantly used, either within Figure 3 or between Figures 2 and 3.

Dr. Charles A Vacanti, M.D. BWH, Anesthesiology, Boston, Massachusetts, United States; cvacanti@partners.orgDr. Haruko Obokata Harvard Medical School, Brigham and Women’s Hospital, Anesthesiology, 75 francis st. , Boston, Massachusetts, United States, 02446, +81-80-1137-2905; obokata@toki.waseda.jp

Dr. Koji Kojima 75 Francis Street, Boston, Massachusetts, United States, 02115, 16177325863, 16177302801; kojima@zeus.bwh.harvard.edu

Dr. Karen Westerman Harvard Medical School, Brigham and Women’s Hospital, Anesthesiology, Laboratory for Tissue Engineering and Regenerative Medicine, Boston, Massachusetts, United States; kwest@zeus.bwh.harvard.edu

Dr. Masayuki Yamato, Ph.D Tokyo Women’s Medical University, Institute of Advanced Biomedical Engineering and Science, 8-1 Kawada-cho, Shinjuku-ku, Tokyo, Japan, 162-8666, +81-3-3353-8111, +81-3-3359-6046; myamato@abmes.twmu.ac.jp

Prof. Teruo Okano Tokyo Women’s Medical University, Institute of Advanced Biomedical Engineering and Science, 8-1 Kawada-cho, Shinjuku-ku, Tokyo JAPAN, Tokyo, Japan, 1628666, +81-3-5367-9945, +81-3-3359-6046; tokano@twmu.ac.jp

Prof. Satoshi Tsuneda Waseda University, Department of Life Science and Medical Bioscience, Shinjuku, Tokyo, Japan; stsuneda@waseda.jp

Accepted: 02 23 2014
Received: 02 23 2014
参考
  1. Erratum: The Potential of Stem Cells in Adult Tissues Representative of the Three Germ Layers(Dr. Charles A Vacanti, M.D.,Dr. Haruko Obokata,Dr. Koji Kojima,Dr. Karen Westerman,Dr. Masayuki Yamato, Ph.D,Prof. Teruo Okano,Prof. Satoshi Tsuneda Online Ahead of Editing: March 13, 2014):Some very similar appearing PCR bands displayed in Figure 3, are incorrectly placed or redundantly used, either within Figure 3 or between Figures 2 and 3.
  2. Haruko Obokata, Koji Kojima, Karen Westerman, Masayuki Yamato, Teruo Okano, Satoshi Tsuneda, and Charles A. Vacanti. Tissue Engineering Part A. March 2011, 17(5-6): 607-615. doi:10.1089/ten.tea.2010.0385.
  3. 小保方氏の留学中の論文、画像使い回しか 共著者が訂正(アピタル 朝日新聞の医療サイト2014年3月19日):この専門誌「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」はバカンティ教授らが1995年に創刊した。

STAP細胞検証について日本学術会議が提言

STAP細胞捏造論文に関する理化学研究所の中間報告の記者会見が2014年3月14日に行われましたが、これを受けて日本学術会議はこの調査委員会の中立性に疑問を呈し、調査委員会のメンバーを明らかにすること、調査委員長は外部の人間にすること、また、STAP細胞作製の真偽にまで踏み込んだ調査を行うことなどを提言しました。

日本学術会議会長談話 STAP 細胞をめぐる調査・検証の在り方について 平成26 年3 月19 日
日本学術会議会長 大西 隆 (PDFリンク

この談話の中で、「調査委員会の構成が明らかにされておらず、委員長も内部の方が務めるなど、その的確性や透明性において必ずしも十分とは言い難い」と理研の対応を厳しく批判しています。そして

(1) 今後の調査スケジュールを示すこと、
(2) 調査メンバーを明らかにし、委員長は外部の人にすること、
(3) STAP細胞作製という主張の科学的妥当性を検証すること、
(4)研究実施及び論文作成・発表の過程における理化学研究所の組織ガバナンスの問題を検証すること、
の4点を要望しています。
参考
  1. 日本学術会議とは:日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、昭和24年(1949年)1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立されました。
  2. 科学者の社会的責任と科学の発展(2014年1月 第22期日本学術会議会長大西隆):研究論文のねつ造、改ざん、盗用をはじめとする不正行為や研究費の不正使用等は、科学者や科学が社会にもたらす損失であり、科学の信頼を失墜させます。日本学術会議は、高度に発達した科学の内包する危険を自覚し、その回避のために叡智を結集するとともに、不正行為や不正使用の撲滅のために、大学、研究機関、学協会等とともに具体的な取組を進めることにしました。

理化学研究所の体質

毎日新聞の報道によれば、2014年3月18日に自民党本部で開かれた科学技術・イノベーション戦略調査会などの合同会議で、理研の野依良治理事長らは「今の段階で捏造があったとは認められない。」と説明したそうです。

データ捏造や研究不正が明らかな事項を「調査継続中」として結論を先延ばしにしておき、「現段階では捏造があったとはみとめられない」というのは詭弁です。今回のデータ捏造の事実関係を把握していない人に対してこのような言葉を伝えるのは、その人を騙す行為です。日本の科学技術政策の決定に関わる場面で、このような詭弁を用いることが許されていいのでしょうか?真面目に研究している多くの科学者や納税者を愚弄しています。

参考

  1. STAP細胞:理研「再現実験に3カ月、まとめに1年」(毎日新聞 2014年03月18日 19時48分 最終更新 03月18日 20時21分):会議終了後、塩谷立同調査会長は「(理研によると)今の段階で捏造(ねつぞう)があったとは認められないとのことだった。再発を防ぐため、研究体制がどうあるべきか、できるだけ早い時期に提示してほしいと要望した」と述べた。
  2. 理化学研究所人員・予算(理化学研究所ウェブサイト):理化学研究所平成25年度予算844億4300万円
  3. 理研・野依理事長が研究・出版倫理と不正行為についてAdv. Synth. Catal.誌に寄稿(ワイリーサイエンスカフェ):すべての科学者は、不正行為が科学に対する裏切りだということを肝に銘じるべきである
  4. 野依良治(ウィキペディア):キラル触媒による不斉反応の研究で2001年ノーベル化学賞を受賞。

理化学研究所中間報告の懐疑点

2014年3月14日の理化学研究所中間報告で最終報告のときには小保方さんも出席するのかという質問に答えて、石井調査委員長は「被告と原告」の関係なので調査委員会と小保方さんが同席しての会見はあり得ないと答えました。中間報告会の冒頭で理研幹部が国民に対して謝罪したことから明らかなように、同じ例えで言うなら納税者である国民が原告で、被告が理研というのが本来あるべき構図です。現在の調査委員会は被告が裁判官になっているようなもので、公正さが期待できません。

今回の調査委員会のあり方に関しては不可解なことがいくつもあります。

まず外部の有識者を交えた調査委員会を立ち上げたと報道されていましたが、理研所属の研究者である石井調査委員長以外にどのような人が調査委員として参加しているのかが明らかにされませんでした。メンバーを伏せられていたのでは調査がどれだけ公正なものなのかが全くわかりません。

6項目に絞って不正の有無を調べるだけ、と調査対象を最初から非常に限定しているのも変な話で、本気で調べるつもりがないのかという疑念が湧きます。

研究不正の有無の判定に関して悪意の有無にこだわっているのも、論点をずらそうとしているように見えます。

今回のSTAP細胞NATURE論文の問題はデータ捏造だけでなく、そもそも論文業績ゼロの人間がなぜ理研でPI(研究室の主宰者)として雇われたのかという理研人事の公正さに対する疑念もあります。

政府から巨額の予算が得られる「特定国立研究開発法人」に指定されるかどうかの瀬戸際にある理研ですから、理研に雇用されている研究者が調査委員長を務める調査委員会が理研に不利な裁定を下すとは思えません。中間報告の会見は理研によって完全にコントロールされているように見えました。

参考

  1. 「STAP」写真流用把握も問題と説明せず(NHK  NEWSWEB 3月13日 19時20分):NHKが関係者に取材したところ、およそ1か月前には、小保方さんと、研究チームの中心メンバーで研究所の副センター長がこの問題を把握 していたことが分かりました。さらに外部の有識者も入った調査委員会のメンバーには、この問題が単なる画像の取り違いと伝えられ、流用の疑いもある重要な 問題だとは説明されていなかったということです。
  2. 組織的隠蔽か? 「STAP細胞疑惑」にフタする理研の論理(日刊ゲンダイ2014年3月14日):この論文で研究の核心部分のひとつとなる写真は、小保方さんの博士論文から流用された疑いが指摘されている。当然、研究の信憑性に関わる重要な問題のはずだが、論文の共著者で理研の笹井芳樹・副センター長は事態を把握しながら、調査委の外部メンバーに「単なる画像の取り違え」などと伝え、流用疑惑を十分に説明しなかったという。
  3. 理研中間報告「肝心な部分が謎」…大隅教授不満(読売新聞2014年3月16日09時13分):(日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授は)「理研の中間報告は画像流用など肝心な部分の謎が解明されておらず、非常に残念。調査委員会の委員長が理研内部の人なのも不思議」などと、読売新聞の取材に述べた。
  4. 日々の研究(京都大学理学研究科教授佐々真一氏のブログ 2014-03-14 金曜日):今日の日記で、小保方氏を実名表記に変えたのは、「2/20に笹井氏と小保方氏より「画像の取り違え」として調査委員会に申し出があった」という事実を 知ったからである。これには意図があると考えざるを得ない。調査に対して事実でない説明を述べるのは、科学の作法以前の問題だし、証拠隠滅にもつながる行 為だと思う。
  5. 【辛坊治郎】STAP細胞論文での理化学研究所の中間報告は隠蔽会見! (YOUTUBE)
  6. 「STAP細胞」小保方さんと並ぶキーパーソン 「笹井芳樹」副センター長とは?(弁護士ドットコム2014年03月16日 15:15)

 

早稲田大学理工学部におけるコピペ教育

早稲田大学出身の小保方博士らの論文で画像データや本文の中に、他の論文からのコピーアンドペーストが数多く見つかったことは大きな驚きでした。しかも、そのような事実が露呈した時の小保方・理研研究ユニットリーダーのセリフが、「こんなことで研究そのものまで疑われるのは悔しい」というものでしたのでさらにびっくりしました。しかし、これは驚くべきことではないという驚くべき告白がはてな匿名ダイアリーに投稿されています。

これを読むと小保方晴子博士のSTAP細胞作製NATURE論文捏造事件は早稲田大学の杜撰な教育システムが遠因であるという見方もできそうです。一部を抜粋して紹介すると、

… 早稲田の理工に入ると、1年生の実験が始まる。週1回の実験で、レポートや試問が課され、それをまとめる必要がある。また、2年生になると学科別の専門的な実験が始まり、レポートの量も増え、求められるものも増える。レポートはダメなところがあると再提出になる。ひとつでもレポートが提出期限を守れていないと即留年である。規則は厳しい。

そこで、そのとてつもない量のレポートを量産するため、学生たちは必死にコピペを行う。先輩たちから大量に受け継がれてきた「過去レポ」をもらい、それを切り貼りして組み合わせるのである。切り貼りする手間がないときは、一字一句同じレポートが作られる。写経である。…

教授陣はコピペを容認している。学生がコピペを多用するのを知っていているため、私のいたときはレポートはすべて手書きでないと認められなかった。つまり、こういうことだ。どうせ殆どの学生はコピペをするのだから、それをパソコン上でやっては何も身につかないので、せめてコピペをして書いて覚えさせよう、と。実際に何人かの先生たちはそれを公に口にしていた。写経ならまだ意味があると。…

先ほどの1年生や2年生のレポートも、教授が見るには多すぎるので、ほとんどは修士課程の学生が採点を行う。そのため、かつて自分たちが行ってきたコピペを批判するケースはない。コピペでも必ずレポートは通過する。

1年生,2年生,3年生と学年が上がるにつれてひたすらコピペを繰り返してきた学生は、卒業論文でもひたすらコピペを行って卒業する。…ほとんどの人は先輩の修論や卒論をコピペする。…

そうやってコピペされてできあがった卒論や修論は、教授には見てもらえない。できあがった卒論や修論を一番読むのは、それをコピペする次の学生である。そして、一番の問題は、こうやって育っていった学生は、こう思うことだ。「レポートとは、コピペをすることであり、それは普通の方法である」と。学生にとって論文を書くこととコピペは表裏一体なのだ。博士課程にいったからといって、それがいきなり変わるかというと難しいと思う。

このように、早稲田の理系はコピペで成り立っているといっても過言ではない。そのため、今回話題になっていることも、早稲田出身から言わせれば、なんら違和感はないのではないだろうか。

この匿名の投稿記事の内容が真実であれば、今回の論文データ捏造事件には「悪意はなかった」と言えるかもしれません。しかし、悪意のない間違いは不正とはみなさないという理化学研究所の規則を拡大解釈するのはやはりおかしいでしょう。悪意があろうがなかろうが、無知のせいであろうが、意図的なデータ操作は研究不正そのものです。

ちなみに私立大学にも税金が投入されており、平成24年度の私立大学等経常費補助金(日本私立学校振興・共済事業団ウェブサイトPDFリンク)を見ると早稲田大学の場合、95億2828万8千円という数字です。早稲田大学がこのような教育をよしとしているのであれば、税金を使うべきではありません。

小保方氏はウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対して問題となっている博士論文は「下書き」であるなどと荒唐無稽な言い訳をしていたことが3月14日に明らかになりましたが、15日の報道によれば一転して、博士論文を自ら取り下げる決意をしたようです。

参考

  1. 早稲田大学の理工系におけるコピペ文化について(はてな匿名ダイアリー)
  2. 早稲田大学の博士論文のコピペ発覚リスト  (2014年3月21日 計21名 ):常田聡 研究室, 西出宏之 研究室, 武岡真司 研究室, 逢坂哲彌 研究室, 平田彰 研究室, 黒田一幸 研究室
  3. 科学研究上の不正行為の防止等に関する規程(平成24年9月13日規程第61号)(PDFリンク)第2条2 この規程において「研究不正」とは、研究者等が研究活動を行う場合における次の各号に掲げる行為をいう。ただし、悪意のない間違いおよび意見の相違は含まないものとする。(1)捏造 データや研究結果を作り上げ、これを記録または報告すること。(2)改ざん 研究資料、試料、機器、過程に操作を加え、データや研究結果の変更や省略により、研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること。(3)盗用 他人の考え、作業内容、研究結果や文章を、適切な引用表記をせずに使用すること。
  4. 小保方さん論文コピペ問題 「早稲田の理系はコピペで成り立っている」はてな匿名ダイアリーの記事が話題に(ガジェット通信2014.03.15 09:30)
  5. いけないという認識なし…画像加工で小保方さん(読売新聞2014年3月14日23時44分):理化学研究所調査委員会の石井俊輔委員長らによると、小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)はこれまで、2月20日、同28日、3月1日の計3回、聞き取り調査に応じた。遺伝子解析の画像の加工については「やってはいけないという認識はなかった。申し訳ありません」と謝罪したという。
  6. 小保方さん、博士論文撤回を早大に申し出 (ニッカンスポーツ2014年3月15日11時12分):新たな万能細胞「STAP細胞」の論文を発表した理化学研究所(理研)の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)が、早稲田大時代に博士号を得るために提出した3年前の博士論文を取り下げる意向があることが14日、大学関係者への取材で分かった。
  7. 「下書きで使った物が残っている」―小保方氏、博士論文巡る疑惑で (ウォール・ストリート・ジャーナル2014年 3月 14日 13:44 JST):小保方氏は14日朝にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)宛てに電子メールを送り、2011年に博士号を取るため早稲田大学に提出した博士論文の無断引用疑惑について回答した。…小保方氏は電子メールで「現在、マスコミに流れている博士論文は審査に合格したものではなく下書き段階の物が製本され残ってしまっている」と説明。さらに、下書き段階で参考のために転載した文章や図表が引用も訂正もなく、そのまま残っていると述べた。大学側には、小保方氏が下書きだとしているこの論文の撤回を要請したという。早稲田大学の広報担当者は、そのような要請は認識しておらず、別版の博士論文についても知らないと述べた。
  8. 早稲田大学の理工系の非コピペ文化について/電気・情報生命工学科の学生から
  9. 小保方氏「博士論文」、早大が本格調査へ (TBS NEWS 最終更新:2014年3月26日(水) 12時9分):新たな万能細胞として「STAP細胞」を発表した理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、3年前に早稲田大学に提出した博士論文について、早稲田大学は近く、本格的な調査委員会を設置することを決めました。

小保方晴子ユニットリーダーの研究費は5ヵ年契約で1億円

2014年3月14日に行われた理研の記者会見の質疑応答の中で、小保方ユニットリーダーに配分されているお金が年間で研究費1000万、人件費1000万円合計2000万円であることが明らかにされました。人件費というのは小保方氏本人の給与ではなくて、研究補助の技術員等を雇うためのお金です。5ヵ年契約で、総計1億円が小保方晴子ユニットリーダーに研究費として配分されるということです。

非常に優れた業績を上げている人だけが理研で職を得ることができ、しかも優れた業績を出し続けることが要求されてしかるべきです。本来そういう場所であるにも関わらず、データの写真の切り貼りをやってはいけないとは思わなかったと言う、研究者として何のトレーニングも受けていない人間が紛れ込んできて、1億円もの研究費を配給されるのですから、小保方氏を採用した理研CDBの責任が問われないというのはあり得ないことでしょう。税金をドブに捨てているようなものです。

小保方ユニットのウェブサイトを見ても技術員などのメンバーが一人も見当たりませんし、コピーアンドペーストで論文の図を作るのなら実験をたくさんする必要もないでしょう。巨額な研究費が一体何に使われているのか非常に不思議です。

2014年3月14日の記者会見を見る限り、調査委員会は論文の図に関して6項目を挙げて悪意のある改ざんがあったかどうかを調べると述べており、自らのタスクをかなり限局してしまっています。これでは理研が本気でこの問題に取り組んでいるということがあまり伝わってきません。研究費が本当に正しく使用されていたのか、問題にされていない図に関しても本当にそれに対応する実験が行われた形跡があるのかどうかなど、もっと研究不正の可能性を広く捉えて調査し発表すべきでしょう。実験が本当に行われていたのかどうかは、実験ノートの記述の有無や、必要な試薬や消耗品の購入履歴を調べることによっても確かめられるはずです。

理研の理事は調査委員会の結果報告を受けて処分を考えるという内容の発言をしていましたから、調査対象が最初からあまりにも狭いと、不正が見逃されてしまい適切な処分が下されなくなる恐れがあります。

小保方ユニットリーダーの場合 研究費・人件費各々1000万(合計2000万)

参考

  1. 理研が落ちた「わな」:再生医療の覇権争い iPS先行で(毎日新聞 2014年03月19日 16時16分 最終更新 03月19日 16時19分):STAP細胞の研究拠点である神戸市の理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)には年間30億円が配分される。研究不正の疑いがもたれている小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーは5年契約で、給与とは別に総額1億円の研究予算が与えられている。
  2. 理研について 人員・予算(理化学研究所ウェブサイト):平成25年度予算合計844億4300万円。発生・再生科学総合研究事業費29億3700万円