2016年ノーベル化学賞は分子マシンの合成に

2016年10月5日に、2016年度のノーベル化学賞受賞者が発表されました。受賞したのは分子マシンを設計・合成したジャン=ピエール・ソヴァージュ(Jean-Pierre Sauvage)氏、ジェームス・フレーザー・ストッダート(Sir J. Fraser Stoddart)氏、バーナード・フェリンガ(Bernard L. Feringa)氏の3人です。

1983年にソヴァージュ氏がリングがチェーンのようにつながった分子カテナン(catenane)の合成に成功。

ソヴァージュ氏のインタビュー。

1991年にストッダート氏が、リングが車軸の上を動くような分子「rotaxane 」の合成に成功。これをもとに分子リフト、分子マッスル、分子コンピュータチップなどを合成。

ストッダート氏のレクチャー。

1999年にはフェリンガ氏が分子モーターを合成しました。また、分子で「自動車」も作製しています。下の動画は、Supplementary information from the paper “Electrically driven directional motion of a four-wheeled molecule on a metal surface,” authored by Tibor Kudernac, Nopporn Ruangsupapichat, Manfred Parschau, Beatriz Maciá, Nathalie Katsonis, Syuzanna R. Harutyunyan, Karl-Heinz Ernst & Ben L. Feringa, published in Nature 479: 208–211, 10 November 2011. http://dx.doi.org/10.1038/nature10587

 

フェリンガ氏のレクチャー。

参考

  1. The Nobel Prize in Chemistry 2016
  2. ノーベル化学賞は欧米研究者3人 分子マシン開発など (NHK NEWS WEB 10月5日 18時51分):”ことしのノーベル化学賞に、「知恵の輪」のように結びついた2つの分子などに刺激を与えると形が変わり、あたかもスイッチやモーターのように機能する「分子マシン」と呼ばれる分子の合成などに成功したフランスとアメリカ、それにオランダの3人の研究者が選ばれました。”
  3. ストッダート研究室ウェブサイト(米ノースウェスタン大学)論文リスト
  4. フェリンガ教授(蘭フローニンゲン大学) 論文リスト
  5. ソヴァージュ博士(仏ストラスブール大学)論文リスト(researchgate.net)
  6. 分子の知恵の輪(有機化学美術館):”2つの環がまるで鎖か知恵の輪のように絡み合った「カテナン」と呼ばれる分子があります(catenaはギリシャ語で「鎖」)。”
  7. フラフープ分子・ロタキサン(有機化学美術館):”ロタキサンは「2つの分子が、直接つながってはいないが外れもしない」という点でカテナンと共通しています。カテナンは2つの輪がからみ合っていましたが、ロタキサンは輪の中にひも状の分子が通っており、その両端に輪より大きな「ストッパー」がついているためにひもが輪から抜けないという構造です。 ”
  8. ナノカー2号発進!(今週の分子 Molecule of the Week (58) 有機化学美術館):”ナノプシャン、ナノカーなど興味深いナノテク世界を切り開いているTour教授の研究室から、また新作が発表されました。今回のニューモデルは、なんと光のエネルギーを受けて自走する「モーター付きナノカー」です。今回組み込まれたモーターは、オランダのFeringaらによって開発されたもので、回転軸となるのは中心にある二重結合部分です。以前述べた通り二重結合はふつう回転できないのですが、光を当てると結合の1本が切れ、自由に回転できるようになります。普通の分子ではどちら向きにでも回ることができ、回転方向を制御することができませんが、Feringaの設計したこの分子ではメチル基の引っかかりにより一方向にのみにしか回転できないようになっています(実際の理屈はもう少し複雑ですが、興味のある方はNature 437, 1337 (2005)あたりをご覧下さい)。”

2016年ノーベル物理学賞はサウレス、ハルデン、コステリッツの3氏に

2016年10月4日に2016年度のノーベル物理学賞授賞者が発表されました。授与されるのは、物性理論の研究者デビッド・J・サウレス (David J. Thouless)氏、F・ダンカン・M・ハルデン(F. Duncan M. Haldane)氏、J・マイケル・コステリッツ(J. Michael Kosterlitz)氏の3名です。

参考

  1. Press Release: The Nobel Prize in Physics 2016 (nobbelprize.org 4 October 2016) The Royal Swedish Academy of Sciences has decided to award the Nobel Prize in Physics 2016 with one half to David J. Thouless (University of Washington, Seattle, WA, USA) and the other half to F. Duncan M. Haldane (Princeton University, NJ, USA) and J. Michael Kosterlitz (Brown University, Providence, RI, USA) for theoretical discoveries of topological phase transitions and topological phases of matter.

インターネットメディアによる報道・解説記事

  1. 2016年ノーベル物理学賞!「トポロジーのメガネ」で見えた物体の新しい世界 (日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ 2016年10月04日雨宮崇)

テレビ、新聞の報道

  1. ノーベル物理学賞は米の3人に 日本人の受賞ならず (NHK NEWS WEB 10月4日 22時19分):”スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル物理学賞を、いずれもイギリス出身で、アメリカのワシントン大学のデイビッド・サウレス氏、プリンストン大学のダンカン・ホールデン氏、それに、ブラウン大学のマイケル・コスタリッツ氏の3人に贈ると発表しました。3人は1970年代、超電導や超流動など、物質に見られる特殊な物理現象がなぜ起きるのか明らかでなかったときに、数学の「トポロジー」という概念を利用して説明する理論的な基礎を築きました。”
  2. ノーベル物理学賞に米の研究者3人 超伝導など原理解明 (朝日新聞DIGITAL 2016年10月4日19時32分):”スウェーデン王立科学アカデミーは4日、今年のノーベル物理学賞を米国の大学の研究者3人に贈ると発表した。3人は、米ワシントン大学のデビッド・サウレス氏(82)、米プリンストン大学のダンカン・ホールデン氏(65)、米ブラウン大学のマイケル・コステリッツ氏(73)。3人は電気抵抗がゼロになる超伝導など、物質の特異な状態がなぜ起きるのかをトポロジー(位相幾何学)という概念を使ってときあかした。”
  3. 【ノーベル賞】物理学賞にサイレス氏ら英国出身の3人の米国の学者 (産経ニュース 2016.10.4 19:33更新):”3人は、凝縮系物理学の研究に貢献し、原子、電子や核子からなる拡張系の理解に多くの理論的貢献を果たし、個体物質が完全に予期せぬ行動を行うことを解明し、これらの数奇な特性を幾何学など数理的な構造で明らかにした。”
  4. ノーベル物理学賞、英国の3氏2組に エキゾチック物質研究で (AFP BB NEWS 2016年10月04日 19:48):”選考委員会は声明で「今年の物理学賞は、物質が奇妙な性質を持ち得る未知の世界への扉を開いた。受賞者らは、超電導体や超流体、磁性薄膜といった、通常から逸脱した物質の位相、あるいは性質を研究するために先進的な数学的手法を用いた。彼らの先駆的な仕事により、この探求は今、新たに物質のエキゾチックな位相を追究している」と述べた。”
  5. ノーベル物理学賞、サウレス、ホールデン、コステリッツの3氏に授与 (Niklas Magnusson, bloombergco.jp2016年10月4日 20:02 JST):”同アカデミーの発表によれば、物質の特異な状態を高度の数学を活用して理論的に説明したことが評価された。”
  6. 3 Who Studied Unusual States of Matter Win Nobel Prize in Physics (By DENNIS OVERBYE and SEWELL CHAN. The New York Times, OCT. 4, 2016)

その他

  1. F Duncan M Haldane, Princeton University. Tuesday, February 5, 2013 19:37 – 20:50 The marriage of topology with geometry in the fractional quantum Hall effect: ‘Hall viscosity’ and the origin of incompressibility (ハルデン氏のレクチャー動画)

2016年ノーベル医学生理学賞は大隅良典氏

2016年ノーベル医学生理学賞はオートファジー(自食作用)の分子メカニズム解明に貢献した大隅良典氏が単独受賞

2016年10月3日11:30(スウェーデン現地時間)(日本時間は同日18:30)に、2016年のノーベル医学生理学賞がオートファジーの分子メカニズム解明に貢献した大隅良典氏に授与されることが発表されました。

細胞が自分で自分のタンパク質を分解してしまう「オートファジー」と呼ばれる現象がどのような仕組みで生じるのかは長年の謎でしたが、大隅良典氏はまずオートファジーという現象が酵母においても存在することを示し、次に酵母を用いた遺伝学を駆使することでオートファジーに関与する多数の遺伝子を一気に同定し、その後はそれらの遺伝子産物がどのように協同してオートファジーを生じるのか、その分子メカニズムを明らかにしてきました。

ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏が東工大で会見(2016年10月3日) THE PAGE

(大隅氏の言葉 3:25~)
… ノーベル賞、わたしは少年時代にはまさしく夢だったように記憶しておりますが、実際に研究生活に入ってからは、ノーベル賞は全くわたしの意識の外にありました。わたしは自分の私的な興味に基いて、生命の基本単位である細胞がいかに動的な存在であるかということに興味を持って、酵母という小さい細胞に長年、いくつかの問いをしてまいりました。

わたしは人がやらないことをやろうという思いから、酵母の液胞の研究を始めました。1988年、今から27年半ほど前に、液胞が実際に細胞の中での分解に果たす役割というものに興味を持ちまして、そういう研究を東大の教養学部の私自身たった一人の研究室に移ったときに始める機会になり、それ以降28年にわたってオートファジーという研究に携わってまいりました。

オートファジーという言葉は耳慣れない言葉かと思いますが、酵母が実際に飢餓に陥ると自分自身のタンパク質を分解を始めます。その現象を私は光学顕微鏡で捉えることができたということが、私の研究の出発点になりました。

馬場美鈴さんと電子顕微鏡でその過程を解析することで実はそれがそれまで動物細胞で知られていたオートファジーという現象と全く同一の過程だということがわかりました。

酵母は遺伝学的な解析というのにとっても優れた生物なので早速私たちはオートファジーに必須の遺伝子を探すことを始めました。幸い、これも大学院生としてJOINした塚田美樹さんという人の努力で、割りに短時間の間でたくさんのオートファジーに必須の遺伝子をとることができました。それらの遺伝子は実はオートファジーの膜現象の基本的な分子装置であるということがその後のわたしたちの解析でわかることになりました。

幸いこれらの遺伝子は酵母のみならず人とか植物細胞にも広く保存されているということがわかりました。こうしてオートファジーの遺伝子が同定されたということで、これまでのオートファジーの研究は、質が大きく転換をすることになりました。その後はさまざまな細胞で、オートファジーがどのような機能をしているかということが世界じゅうのたくさんの研究者で解析をされて今日に至っております。

私はずっと酵母という材料でオートファジーの研究をしてまいりました。酵母の研究がですね、そのような基礎的な研究が、今日のオートファジーの大きなきっかけになったということであれば、私は基礎生物学者としてこの上もない幸せなことだと思っております。

もちろん現代生物学は一人でやりおおせるものではありません。わたしもこの間、27年間わたしの研究室で研究にたゆまぬ努力をしてくれた大学院生、ポスドク、それからスタッフの方々の努力の賜物だと思っております。

それから、酵母から動物細胞のオートファジーへと展開してくれました、水島昇、吉森保、両氏がいま現在動物細胞におけるオートファジーの、世界を牽引している二人とも、私は今日の栄誉を分かち合いたいと思っております。

今後、オートファジーって言う、タンパク質の分解っていうのは細胞の持っているものすごく基本的な性質なので、今後益々いろいろな現象に関わってくるということが明らかになってくれるということを、私も期待をしております。

ひとつだけ強調しておきたいことは、私がこの研究を始めたときに、オートファジーが必ずがんにつながるとか、人間の寿命の問題につながるということを確信して始めたわけではありません。基礎的な研究っていうのがそういう風に展開してくもんだっていうことを是非理解をしていただければと思います。基礎科学の重要性をもう一度強調しておきたいと思います。

これまで私の研究の場を与えていただきました東京大学教養学部、理学部、基礎生物学研究所、それから東京工業大学には厚く御礼申し上げます。(-10:09)

東京大学教養学部生物学教室(現 生物部会)で初めて独立してラボを持った頃の2つの論文が、その後の全ての研究の流れを作り出しています。まず、遺伝学的手法が使える酵母においてもオートファジー現象が存在することを見出したのが原点です。

当時、液胞の内部で、何をどのように分解しているのかについては全くの謎だった。大隅は、まずは液胞内で起こっていることを何とか顕微鏡で観察できないかと考えた。そして、あるとき、1つのアイデアが浮かんだ。酵母は栄養がなくなり飢餓状態に陥ると、細胞内部を作り変えて胞子を形成し、飢餓を乗り切る。仮に液胞が分解機能を持つとすれば、その機能が最も活発に働くのは、胞子を形成する飢餓状態のときなのではないだろうか。その状態で液胞内での分解機能を止めることができれば、何が分解されようとしているのかがわかるはずだ―。そこで、さっそく液胞内の分解酵素が欠損している酵母の変異体を取り寄せ、飢餓状態の液胞内で何が起こるかを電子顕微鏡で観察し始めた。…「数時間飢餓状態にした酵母を観察したところ、液胞内にたくさんの小さな粒々が蓄積して、それらが激しく動き回っているのが確認されました。その粒々は液胞の周囲の細胞質の成分の一部を膜構造が包み込み、それが液胞内に取り込まれて、ブラウン運動をしている様子だったのです。酵母にはタンパク質がほとんどなく粘性が低いため、ブラウン運動が起っていたのです。大変感動し、何時間もその様子を見続けましたね」と語る大隅。液胞のオートファジー機能の過程を世界で初めて肉眼で捉えた瞬間だった。(顕微鏡観察がすべての出発点  顔 東工大の研究者たち Vol.1 大隅良典

そして、オートファジー研究の大きな潮流の源となったのは、大隅博士が修士課程の学生と二人で行った研究です。まさに宝の山を掘り起こした仕事でした。

大隅博士らは、まだ他にもオートファジーに必要な遺伝子があると考えた。しかし、五〇〇〇個の変異体を検査してオートファジーに異常があったのはわずかにapg1変異体だけである。そのまま続けていては途方もない仕事になる。ここで大隅博士らは巧妙な作戦を立てた。オートファジーができないと死にやすくなるという性質に注目したのである。いきなり顕微鏡で検査をするのではなく、まず飢餓で死にやすい細胞を選ぶことにした。…その結果、最終的にapg1を含めて十四種類のオートファジー不能変異体が同定された。この膨大で精緻な研究のほとんどは、大隅博士と当時修士大学院生であった塚田美鈴氏のわずか二名によって行われた。この記念すべき研究成果は一九九三年に「FEBS Letters」という雑誌に小さな論文として発表された。…しかし、この十四種類の変異体とそれにもとづく遺伝子の発見こそが、オートファジー研究の歴史を大きく変える事件だったのである。今ではこの論文はオートファジー研究史上最も価値ある論文のひとつとして世界中が認めている。細胞が自分を食べるオートファジーの謎 水島昇 著 PHP研究所

Key publications (Yoshinori Ohsumi The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2016)

  1. Takeshige, K., Baba, M., Tsuboi, S., Noda, T. and Ohsumi, Y. (1992). Autophagy in yeast demonstrated with proteinase-deficient mutants and conditions for its induction.Journal of Cell Biology 119, 301-311
  2. Tsukada, M. and Ohsumi, Y. (1993). Isolation and characterization of autophagy-defective mutants of Saccharomyces cervisiae.FEBS Letters 333, 169-174
  3. Mizushima, N., Noda, T., Yoshimori, T., Tanaka, Y., Ishii, T., George, M.D., Klionsky, D.J., Ohsumi, M. and Ohsumi, Y. (1998). A protein conjugation system essential for autophagy.Nature 395, 395-398
  4. Ichimura, Y., Kirisako T., Takao, T., Satomi, Y., Shimonishi, Y., Ishihara, N., Mizushima, N., Tanida, I., Kominami, E., Ohsumi, M., Noda, T. and Ohsumi, Y. (2000). A ubiquitin-like system mediates protein lipidation.Nature, 408, 488-492

参考

研究内容

  1. Yoshinori Ohsumi The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2016  (Nobelprize.org Press Release 2016-10-03):”The Nobel Assembly at Karolinska Institute has today decided to award the 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine to Yoshinori Ohsumi for his discoveries of mechanisms for autophagy.”
  2. 顕微鏡観察がすべての出発点(顔 東工大の研究者たち Vol.1 大隅良典)
  3. オートファジーを長き眠りからめざめさせた酵母 (2012年9月19日 荒木保弘・大隅良典 東京工業大学フロンティア研究機構):”オートファジーは,タンパク質など細胞質成分のみならずオルガネラのような巨大な構造体を丸ごと分解する,真核生物に広く保存されたバルク分解系である.オートファジーの概念は最初に哺乳動物の系から提唱されたが,その分子実体が明らかになるのに40年もの年月を要した.このブレイクスルーは,もっともシンプルな真核生物のモデル系である出芽酵母によるものであった.ここでは,出芽酵母がどのようにオートファジー研究に飛躍をもたらしたかを,これまで筆者らが得たオートファジーの分子機構に関する知見を中心に解説する.”
  4. 酵母のオートファジー (馬場 美鈴, 大隅 良典 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 顕微鏡 Vol. 41 (2006) No. 2 P 73-76)
  5. 東京工業大学 大隅良典研究室ウェブサイト
  6. Yoshinori Ohsum. Historical landmarks of autophagy research. Cell Research (2014) 24:9–23. doi:10.1038/cr.2013.169; published online 24 December 2013
  7. Dr.Yoshinori Ohsumi speaks at Canada Gairdner Awardees Lecture
  8. THE 2012 KYOTO PRIZE COMMEMORATIVE LECTURE –Yoshinori Ohsumi
  9. 科研費について思うこと (大隅 良典 東京工業大学 フロンティア研究機構 特任教授  私と科研費 No.78(平成27年7月発行)):”私は、研究者は自分の研究が、いつも役に立つことを強く意識しなければいけない訳でもないと考えている。「人類の知的財産が増すことは、人類の未来の可能性を増す」と言う認識が広がることが大切だと思う。役に立つことをいつも性急に求められていると思うことで、若者がほとんど就職試験での模範回答のごとく、考えもなく“役に立つ研究をしたい”という言葉を口にする。直ぐに企業化できることが役に立つと同義語の様に扱われる風潮があるが、何が将来本当に人類の役に立つかは長い歴史によって初めて検証されるものだという認識が、研究者の側にも求められていると思う。”

報道

  1. Yoshinori Ohsumi of Japan Wins Nobel Prize for Study of ‘Self-Eating’ Cells (The New York Times OCT. 3, 2016, By GINA KOLATA and SEWELL CHAN):”… But his Ph.D. thesis was unimpressive, and he could not find a job. His adviser suggested a postdoctoral position at Rockefeller University in New York, where he was to study in vitro fertilization in mice.“I grew very frustrated,” he told the Journal of Cell Biology in 2012. He switched to studying the duplication of DNA in yeast. That work led him to a junior professor position at the University of Tokyo where he picked up a microscope and started peering at sacks in yeast where cell components are degraded — work that eventually brought him, at age 43, to the discoveries that the Nobel Assembly recognized on Monday….”
  2. <ノーベル賞受賞大隅教授>自他共に認める「へそ曲がり」 原点は故郷・福岡 (西日本新聞 10月3日(月)19時32分配信):”「競争するのは好きじゃないし、勝つ自信もない」。今年のノーベル医学生理学賞に決まった東京工業大栄誉教授、大隅良典さん(71)はそう語る。研究者らしからぬ発言だが、その真意は「人と違うことをやる」ということだ。…「たくさんの人がやっている領域は『俺が1番』と早さを競うしかない。でもそこに興味がない。誰も見たことがない現象を見るのが楽しいんです」。助手もいない中、独り顕微鏡と向き合った。それがオートファジー(自食作用)の発見につながった。”
  3. ノーベル医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授(朝日新聞DIGITAL 2016年10月3日21時38分):”大隅さんは1988年、単細胞の微生物である酵母の細胞で老廃物をため込む「液胞」という器官に注目し、世界で初めてオートファジーを光学顕微鏡で観察した。特殊な酵母を飢餓状態にすると、分解しようと細胞内のたんぱく質などが液胞に次々に運ばれていた。詳しい過程を電子顕微鏡でも記録し、92年に発表した。大隅さんはオートファジーに欠かせない遺伝子も15個発見した。これらの発見をきっかけに、世界中でオートファジー研究が広がり、ヒトやマウスなどの哺乳類、植物、昆虫などあらゆる生物に共通の生命現象であることがわかった。”
  4. ノーベル医学・生理学賞 東工大 大隅良典栄誉教授 (NHK NEWS WEB 10月3日 18時35分:”大隅さんは、酵母の細胞を使って、「オートファジー」の仕組みの解明に取り組み、平成5年にこの仕組みを制御している遺伝子を世界で初めて発見しました。その後も同様の遺伝子を次々と発見してそれぞれが果たしている機能を分析するなど、「オートファジー」の仕組みの全体像を解き明かしてきました。”
  5. ノーベル賞 医学生理学賞に大隅良典・東工大栄誉教授(毎日新聞2016年10月3日 18時35分(最終更新 10月3日 20時19分)):”大隅氏は生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる現象を分子レベルで解明。この働きに不可欠な遺伝子を酵母で特定し、生命活動を支える最も基本的な仕組みを明らかにした。近年、オートファジーがヒトのがんや老化の抑制にも関係していることが判明しており、疾患の原因解明や治療などの医学的な研究につなげた功績が高く評価された。 ”
  6. 【大隅良典さんノーベル医学・生理学賞受賞】受賞に妻「想像できないくらい驚いた」(産経ニュース2016.10.3 20:41更新):”萬里子さんは「(良典さんは)典型的な研究者で、研究が始まると、われを忘れてしまう。これから忙しくなると思うと、夫の体が心配」と気遣いを見せながらも、「皆さんのおかげで受賞できたので、いろんな人に感謝の気持ちでいっぱい」と語った。”
  7. 2016年ノーベル医学生理学賞、大隅良典氏-基礎科学の典型(1)金善栄(キム・ソンヨン)ソウル大生命科学部教授 中央日報日本語版 2016年10月06日09時30分):”1945年生まれの大隅氏は、東京大で大腸菌を素材にたんぱく質の分解に関する過程を研究して博士を取得し、「職場を得るのが難しい」ため1974年末に米ロックフェラー大学のジェラルド・エーデルマン教授の研究室に行った。エーデルマン博士は抗体構造に関する研究で1972年にノーベル賞を受賞している。大隅氏が受けた最初のプロジェクトはマウスで体外受精を研究するというものだった。しかしこの研究に適応できなかった大隅氏は、1年半後に酵母のDNA複製を分析する課題に変更した。酵母はパンやビールを作る時に使われる単細胞真核生物だ。ここでも大隅氏は大きな成果を出せなかったが、一世一代の観察をすることになった。酵母の核を分離する過程で液胞を容易に集められることを知ったのだ。…1988年に43歳の年齢で助教授になり、大隅氏は初めて独立的に研究室を運営することになった。

単独受賞に関して

  1. Medicine Nobel for research on how cells ‘eat themselves’ (nature.com Nature News 03 October 2016 Corrected:07 October 2016by Richard Van Noorden & Heidi Ledford):”Others have made key contributions to the field, and were considered to be contenders for a share of a Nobel. Biochemist Michael Thumm of the University Medical Center Göttingen in Germany, for example, also discovered autophagy genes, as did cell biologist Daniel Klionsky of the University of Michigan in Ann Arbor.“If they’re going to give it to just one, Ohsumi’s the one,” says Hall. “But it also would have been good to include other people.””
  2. Nobel honors discoveries on how cells eat themselves (Science News Oct. 3, 2016 , 6:00 AM By Science News Staff):””I think Ohsumi is the right person” to win the Nobel, says David Rubinsztein, who studies the role of autophagy in neurodegenerative diseases at the University of Cambridge Institute for Medical Research in the United Kingdom. “While there are many other people who have made important contributions to the field, he is justifiably considered the father of the field,” he says. “His lab was the first to identify yeast genes that regulate autophagy. Those discoveries have allowed us to then understand how autophagy is important in mammalian systems, because the yeast genes are very well conserved.” “Of course, this kind of research is not something only one person can do,” Ohsumi said today, thanking the graduate students, postdocs, and staff who “strove mightily” in his lab for 27 years. (Ohsumi is “a very modest man,” Haucke said at the Berlin meeting.) Some of the follow-up work on mammalian autophagy was done by people who trained in Ohsumi’s lab, such as Tamotsu Yoshimori at Osaka University in Japan and Noboru Mizushima at the University of Tokyo. Both have “really been influential,” Rubinsztein says.”

科学行政・研究環境に関する分析的な記事

  1. ぶっちぎりで単独受賞した大隅良典先生のノーベル賞受賞 (潮流 (No.79) 馬場錬成 2016.10.06 発明通信社)
  2. 2016年ノーベル生理学医学賞大隅良典栄誉教授の論文・特許および資金調達に係る予備的分析を実施しました (GRIPS 科学技術イノベーション政策研究センター (SciREX センター) 2016年10月05日)
  3. 韓経:「韓国の科学者、論文への執着を捨ててこそノーベル賞見える」(中央日報日本語版 2016年10月06日13時03分):”シェクマン教授は審査委員として活動したサムスン未来技術育成財団の基礎科学支援事業で、韓国の科学者の研究提案書を見て驚いたという。財団側はいかなる基準も提示していないにもかかわらず、多くの科学者が影響力の大きい主要学術誌に数件の論文を出すという内容を書いていたからだ。…シェクマン教授は成果主義文化の背後にサイエンスやセル、ネイチャーなど有名学術誌があると指摘した。シェクマン教授は「これら学術誌はほとんど興行のために論文を選択し、ジャーナルの影響力拡大に集中する」とし「今年ノーベル賞を受賞した大隅良典東京工業大教授が書いた論文さえもサイエンスやネイチャーに掲載されていない」と述べた。 “
  4. 再び日本がノーベル賞、「中国人は頭を冷やす必要がある」=中国報道 (ライブドアニュース/サーチナ 2016年10月5日 10時43分):”中国の国内総生産(GDP)は日本を上回ったが、中国はノーベル賞を受賞できるだけの研究や科学分野におけるイノベーションの点で日本に圧倒的に遅れを取っているのが現実であり、GDPで日本を超えたことでのぼせ上がっている中国人は頭を冷やす必要があると指摘した。さらに記事は、日本が多くのノーベル賞受賞者を輩出できる理由として、「日本の大学教授は評価のためだけに論文を書き、研究を行うわけではない」と指摘。中国のように功名心や野心が動機ではなく、あくまでも興味と好奇心が根底にあると指摘したほか、研究に打ち込むことのできる環境づくりも要因の1つだと指摘。”
  5. 紙幣を見て納得した! 日本がノーベル賞受賞者を輩出できる理由=中国メディア (Searchina 2016-10-10 08:39):”中国メディアの一点資訊は8日、大隅氏は自然科学分野でノーベル賞を受賞した22人目の日本人となったと伝え、この数字は英国やドイツ、ロシアを上回っていると紹介。さらに、日本がこれだけ多くのノーベル賞受賞者を輩出できた理由は「日本の紙幣」を見ればよく分かると伝えている。記事は、紙幣という「小さい」存在から、日本が「ノーベル賞大国」である理由が見て取れると伝え、日本の紙幣には他国のように国王や政治家などの肖像は描かれていないと指摘。確かに中国は1元札から100元札まですべての紙幣が毛沢東だが、日本の場合は「思想家や科学者、作家、教育家が紙幣に採用されている」と紹介した。”
  6. <ノーベル賞>日本人の女性研究者が出ない理由(毎日新聞 10月9日(日)9時30分配信):”毎年、ノーベル賞の発表の時期、夫にはノーベル賞、妻には受賞者の妻の地位という栄誉がもたらされます。晴れの舞台である記者会見で喜びをわかちあう夫婦の姿は、感動的です。しかし、その背後には、妻の長年にわたる葛藤や、キャリアへの未練、そして「家族の神話」があったのではないでしょうか。”

インターネット上の声

お祝いの言葉

  1. 大隅良典先生のノーベル生理学医学賞2016受賞に寄せて (2016/10/5 中野明彦 東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 ニュースアーカイブ ):”… 大隅さんは,1977年,3年間のロックフェラー大学留学を終えて帰国し,本生物科学専攻の前身の一つである植物学教室の生体制御研究室,安楽泰宏教授の研究室の助手に着任しました。…理学部2号館で酵母の液胞の研究を10年あまり続け,かつては細胞内のゴミ溜めとさえ呼ばれていたこのオルガネラが,活発な膜輸送を通じて細胞質の恒常性維持に重要な役割を果たしていることを示した大隅さんは,駒場で独立したのを契機に,また新しいことを始めようと考えました。その一つが,液胞が細胞内の分解を担っていることを示し,その分子機構に迫ろう,ということでした。大隅さんは,液胞のタンパク質分解酵素をほぼ完全に欠損した多重変異体を手に入れ,飢餓状態で何が起こるか,顕微鏡で観察しているうちに,液胞内に小さな顆粒がどんどん蓄積し,激しく動き回っていることを発見したのです。これが,歴史に刻まれるべき酵母オートファジーの発見です。大隅さんが興奮気味に2号館にやってきて,どう思う?って写真を見せてくれました。「何ですか!これは? すごくおもしろいじゃないですか!」と私もわくわくしたのを覚えています。
    その後,馬場さんの美しい電顕写真の助けを得て,この仕事の第1報をJ. Cell Biol.に発表したこと(1992)。塚田さんという大学院生が,ただひたすら顕微鏡を覗き続けてこの現象が起こらない突然変異株apg1の単離に成功し,続いて続々と変異株が取れるようになって分子機構の解明の端緒になったこと。一方,クローニングしてもクローニングしても,取れてくるのは何ともホモロジーが見つからない全く未知の遺伝子ばかりで,ぼくほど運の悪い男はいない(大隅),とずっと愚痴っていた時代。基生研の教授になって,助教授に吉森君に来てもらって動物細胞のオートファジーの仕事も始めようと思うけど,どう思う?と相談されたこと(もちろん全面的に賛成)。どんどんメンバーが増え,活気が増していった中で,水島さんがAtg12を中心とするユビキチン様結合システムを発見して,また一気に国際的な注目を得たこと。等々… いずれも,身近なこととしてリアルタイムにその興奮を感じることができた私も幸せ者だったのだと思います。…”
  2. 隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して)(元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄):”… こうして関西医大から吉森保君がやってきます。また東大の教養学部からついてきた野田健司君、それに東京医科歯科大からきた水島昇君が加わって、大隅研の態勢ができあがりました。…”
  3. 大隅良典先生のノーベル生理学・医学賞受賞を祝して(所長メッセージ) (自然科学研究機構 基礎生物学研究所 所長 山本 正幸 2016年10月03日):”… しかし当初、基礎研究にありがちなことですが、周囲はお仕事に大きな関心を示さず、また現象に関係する遺伝子を捕まえてきても、それらの遺伝子がどんな働きをしているのか皆目分からないという時期が続きました。先生はこうした状況に屈することなく、ひたすらオートファジーの全体像の解明に立ち向かわれました。1996年に基礎生物学研究所に教授として着任され、お仕事が深まり、さらに広がりが増していきました。13年間の研究所在職中に、先例がないために配列だけを見ても働きが分からなかったオートファジーに関わる遺伝子の役割を次々と解明され、また酵母で見つかったものと同様のシステムが動物細胞でも働いていることを明らかにされました。オートファジーは細胞が正しく機能するために不可欠な仕組みとして今日多くの研究者が研究するところとなり、オートファジーの異常と様々な疾患との関係も見えてきました。先生の一貫した研究に対するご熱意とご努力にいくらかでもお応えできるよう研究環境を整え、有能な若手研究者たちとともに研究を大きく発展させるお手伝いができたことを、基礎生物学研究所は大きな誇りに思います。…”
  4. 大隅良典先生(本学および基礎生物学研究所の名誉教授)のノーベル生理学・医学賞受賞をお祝い申し上げます(学長メッセージ)(2016.10.04  総合研究大学院大学長 岡田 泰伸):”… 大隅先生は、1996年に基礎生物学研究所に教授として着任されると同時に、同年総合研究大学院大学の教授ともなられ、オートファジーのメカニズムに関するすばらしい研究展開をされると共に、13年近く大学院生の教育・指導にもあたってこられました。今回の受賞のKey Publicationの4論文のうちの1つは、総研大生2名が第一および第二著書となったものであり、総研大としても大きな誇りと感じております。 …”
  5. 良典先生が2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞されることになりました 2016/10/03 東京大学大学院理学系研究科長・理学部長 福田裕穂:”大隅先生は、東京大学の教養学部を卒業後、理学系研究科相関理化学専門課程に進まれ、1974年に理学博士の学位を取得しました。その後、アメリカ合衆国ロックフェラー大学で研究を行い、1977年より1988年まで東京大学理学部生物学科の安楽泰宏先生の研究室で助手、講師を務められました。”
  6. 祝 ノーベル生理学・医学賞受賞 大隅良典先生 2016.10.04  東京大学大学院総合文化研究科長・教養学部長 小川 桂一郎:”大隅先生は、本学大学院を修了されたのち、米国ロックフェラー大学に留学され、帰国後は理学部の安楽泰宏教授研究室で講師として酵母の「液胞」をご研究されました。昭和63年(1988年)、教養学部の助教授として独立した研究室をスタートされ、駒場の大学院生とともにオートファジーの研究を始められました。ノーベル賞受賞理由として引用されている4報の重要論文のうちの2報は、本学教養学部生物学教室(現在は生物部会)での研究業績です。”
  7. 祝 ノーベル医学・生理学賞受賞 大隅良典先生 (東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 生命環境科学系・広域システム科学系・相関基礎科学系 2016年10月 6日 14:20):”本専攻の前身である相関理化学専攻にて博士号を取得され、また 1988年~1996年に教養学部生物学教室(現在は生物部会)で助教授として研究室を主宰されておりました大隅良典先生(現・東工大栄誉教授)がノーベル賞を受賞されました。今回の受賞対象の「オートファジー」の研究は、東大駒場キャンパス大隅研の時代に開始・発見されたものです。心より、お祝いを申し上げます。”
  8. 大隅良典先生のノーベル生理学・医学賞受賞にあたっての総長メッセージ [受賞/表彰] (広報室) 東京大学総長 五神 真 2016年10月03日:”… 大隅先生は、東京大学教養学部を卒業した後、理学系研究科に進学、博士取得後、理学部にて助手、講師、教養学部にて助教授として研究・教育に従事されました。…”

大隅良典博士略歴((東京工業大学 東工大ニュース 大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞決定 より)
1967(昭和42)年3月東京大学教養学部基礎科学科 卒業
1974(昭和49)年11月東京大学大学院理学系研究科 理学博士号取得
1974(昭和49)年12月米国ロックフェラー大学 研究員
1977(昭和52)年12月東京大学理学部 助手
1986(昭和61)年7月東京大学理学部 講師
1988(昭和63)年4月東京大学教養学部 助教授
1996(平成8)年4月岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所 教授
2004(平成16)年4月大学共同利用機関法人自然研究機構基礎生物学研究所 教授
2009(平成21)年4月東京工業大学統合研究院 特任教授
2010(平成22)年4月東京工業大学フロンティア研究機構 特任教授
2014(平成26)年5月~東京工業大学 栄誉教授
2016(平成28)年4月~東京工業大学 科学技術創成研究院 特任教授

大隅良典博士受賞歴((東京工業大学 東工大ニュース 大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞決定 より)
2005(平成17)年藤原賞
2006(平成18)年日本学士院賞
2007(平成19)年日本植物学会学術賞
2008(平成20)年朝日賞
2012(平成24)年京都賞
2013(平成25)年トムソン・ロイター引用栄誉賞
2015(平成27)年ガードナー国際賞
2015(平成27)年国際生物学賞
2015(平成27)年慶應医学賞
2015(平成27)年文化功労者 顕彰
2016(平成28)年ローゼンスティール賞
2016(平成28)年ワイリー賞
2016(平成28)年国際ポール・ヤンセン生物医学研究賞

更新:2016/10/09 リンク等追加

eLifeの論文掲載料が2500ドルに

これまで無料だったeLifeの論文掲載料ですが。

For the first few years, it will be free to publish in eLife; we will have no publication fees or other charges to authors. (eLife All that buzz Tuesday, April 24, 2012)

2017年1月1日以降に投稿された分からは、2500ドルの掲載費用が課せられるとのことです。

This month, eLife is announcing that a fee for publication of $2,500 (USD) will take effect on January 1, 2017. All papers submitted from January 1 will be subject to the fee if they are accepted for publication, although authors with insufficient funding will be eligible for a fee waiver. (Inside eLife: Setting a fee for publication Thursday, September 29, 2016)

上記の記事では、2500ドルという設定の妥当性についても詳細に説明しています。

参考

  1. Inside eLife: Setting a fee for publication (elife news Thursday, September 29, 2016)
  2. All that buzz (elife news Tuesday, April 24, 2012)
  3. 科学出版の本当のコスト 低コストのオープンアクセスジャーナルの出現で、論文掲載料に対する出版社の付加価値に関して疑問の声が上がっている。(Nature 495, 426-429 (2013年3月28日号) | doi:10.1038/495426a Richard Van Noorden)

スペースXのマスク氏が火星植民計画を発表

メキシコ西部の都市グアダラハラ(Guadalajara)で開催中の第67回国際宇宙会議(IAC)で、スペースXのCEOイーロン・マスク(Elon Musk)氏が火星植民計画を発表しました。

Making Humans a Multiplanetary Species

参考

  1. 67th International Astronautical Congress (IAC) September 26th-30th 2016, Guadalajara, Mexico
  2. 火星コロニー構想、スペースXのマスク氏発表 「楽しい旅」に(YAHOO!JAPANニュース AFP=時事 9月28日(水)9時43分配信):”【AFP=時事】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は27日、火星に人類のためのコロニーを建設する構想を発表した。”
  3. イーロン・マスク(ウィキペディア)

匿名A氏のリスト:類似画像を含む論文 111報

当ウェブサイトは以前、「日本の科学を考えるガチ議論」の記事『捏造問題にもっと怒りを』のコメント欄に匿名A氏が書き込んだ84報を紹介しました。このコメント欄に、類似画像を含む論文等総計111報がリストアップされていたので転載します。新たな論文を指摘するものではなく、匿名A氏がこれまでに2chや『捏造問題にもっと怒りを』のコメント欄で指摘してきた論文の総まとめだそうです。

#1 Nature. 1998 Jan 1;391(6662):96-9.
Fig 1a. Lane 1 is similar to Lane 5. Lane 6 is similar to Lane 10.
#2 J Biol Chem. 2000 Mar 17;275(11):8091-6.
Fig 3A. Lane 3 is similar to Lane 8, 9, and 10. Fig 3B. Lane 1 is similar to Lane 2.
#3 Arch Biochem Biophys. 2001 Apr 1;388(1):91-9.
Fig 2A. Lanes 2-3 are similar to lanes 9-10. Fig 4B. Lanes 2-3 are similar to lanes 9-10.
#4 Diabetes. 2002 Oct;51(10):2915-21.
Fig 5. 18S of B is similar to that of C (horizontal flip).
#5 Nat Med. 2002 Jul;8(7):731-7. Epub 2002 Jun 17.
Fig 1b. +/- is partially similar to -/-. Fig 2. 18S of a is similar to that of b. Fig 5a. 28s of TNF-alpha(-) and Adiponectin(+) is similar to that of TNF-alpha(+) and Adiponectin(+).
#6 J Biol Chem. 2003 Jun 13;278(24):21344-51. Epub 2003 Apr 1.
Fig 5. Lane 2 is partially similar to lane3.
#7 Mol Cell Biol. 1996 Jun;16(6):3074-84.
Fig 7C. Lane a is similar to Lane b.
#8 J Biol Chem. 2001 Nov 2;276(44):41245-54. Epub 2001 Aug 31.
Fig 4G. PIPs are similar to those of Fig. 5d in another paper (J Clin Invest. 2001 Oct;108(7):1001-13. #9 in this list.) The date of submission of this paper is later than that of #9.
#9 J Clin Invest. 2001 Oct;108(7):1001-13.
Fig 6b. The CD36 band in the lane HF is similar to the UCP2 band in the lane HF+BADGE (horizontal flip). The CD36 band in the lane HF+BADGE is similar to the UCP2 band in the lane HF+HX531 (horizontal flip).
#10 Nat Genet. 2002 Feb;30(2):221-6. Epub 2002 Jan 30.
Fig 6. 28S in a (WAT) is similar to that of in d (BAT).
#11 Biochem Biophys Res Commun. 2004 Oct 8;323(1):242-8.
Fig 2A. The control lanes are similar to the salicylate lanes. Fig 3B. p-Akt in Lane 3 is similar to that in Lane 7. p-Akt in Lane 5 is similar to that in Lane 6. Akt in Lane 4 is similar to that in Lane 6. Fig 4. Lane 5 is similar to Lane 7 (horizontal flip).
#12 J Biol Chem. 2001 Jul 20;276(29):27519-26. Epub 2001 May 24.
Fig 6. E is similar to f. Fig 9. D is similar to e and f (enlarge).
#13 Exp Cell Res. 2002 Jan 1;272(1):23-31.
Fig7. Bone marrow cells of LZP is similar to those of CRP.
#14 Oncogene. 2002 Jan 24;21(5):844-8.
Fig 1b. These figures (HUVEC and ST2 cells) are similar to those of the COS7 cells in another paper (Fig. 6 in J Biol Chem. 2001 Jul 20;276(29):27519-26. #12 in this list.)
#15 Biochem Biophys Res Commun. 2002 Apr 26;293(1):332-7.
Fig 1. The mice of 2 weeks are similar to those of 3 weeks (vertically enlarge).
#16 J Virol. 1999 Nov;73(11):9237-46.
Fig 5B. Some bands seem to be pasted in the figures. For example, lane 3 in the left SeV/mSF figure.
#17 J Virol. 2000 Jun;74(12):5619-28.
Fig 2A. In the upper figure, 4C(-) 20 is simiar to 4C(-) 26. Fig 2B. GAPDHs of Wt 14, Wt 38, 4C(-) 14, and 4C(-) 20 are similar.
#18 J Virol. 2001 Apr;75(8):3802-10.
Fig 4C. Y1+ is similar to Y2+.
#19 J Virol. 2002 Jul;76(14):7114-24.
Fig 4B. Y2.5+ is similar to Y3+.
#20 J Virol. 2004 Jul;78(14):7443-54.
Fig 5. STAT2 of None is similar to that of Cm5.
#21 J Virol. 2007 Apr;81(7):3264-71. Epub 2007 Jan 10.
Fig 4. In the most upper figure, Sev Wt 0 is similar to Sev Wt 6 in both 2fTGH STAT1(+/+) cells and U3A STAT1(-/-) cells.
#22 Biochem Biophys Res Commun. 2002 Aug 9;296(1):194-200.
Fig 3A. Lane 1 is similar to Lane2 for GluSyn.
#23 Biochem Biophys Res Commun. 2001 Nov 30;289(2):531-8.
Fig 1 and Fig 2. 18S rRNA of Lane 2 (monocytes) in Fig 1 is similar to that of Lane 2 (alpha-GalCer-imDCs) in Fig 2.
#24 Circ Res. 2004 Jun 11;94(11):1492-9. Epub 2004 Apr 29.
Fig 2 and Fig 3. E1A in the lanes 1-2 of Fig 2A is similar to that in the lanes 2-3 of Fig 3C.
#25 J Biol Chem. 2002 Apr 5;277(14):12351-8. Epub 2002 Jan 22.
Fig 1B. D is similar to g. Fig 3B. The right part of Myc-MST1 WT is similar to that of Flag-MST1 444P.
#26 J Biol Chem. 1999 Apr 23;274(17):11995-2000.
Fig 4. EDTA is similar to Fuc.
#27 J Biol Chem. 2000 Jun 9;275(23):17233-6.
Fig 2B. Input of 0-45 is similar to that of 90-180. Fig 4. ECT2-N1(-) 45 is simialr to ECT2-N1(+) 45.
#28 J Biol Chem. 2002 Dec 27;277(52):50966-72. Epub 2002 Oct 21.
Fig 2B and Fig 4C. The actin in Fig 2B is similar to that of Fig 4C (horizontally flip.) Fig 4C and Fig 5D. The six COX bands in Fig 5D is similar to six bands of actin in Fig 4C.
#29 J Biol Chem. 2001 Mar 23;276(12):9460-7. Epub 2000 Dec 19.
Fig 1B. In the lower figure, RET-2B is similar to RET-2B/LAR.
#30 J Biol Chem. 1999 Dec 31;274(53):38251-9.
Fig 2A. 37 degrees Celsius is partially similar to 30 degrees Celsius.
#31 Nucleic Acids Res. 2000 Mar 15;28(6):1355-64.
Fig 7A. 18S rRNA of placenta is similar to that of mammary gland in another paper (Fig 2A in Mol Biol Cell. 1999 May;10(5):1637-52.)
#32 DNA Repair (Amst). 2007 Jun 1;6(6):760-9. Epub 2007 Feb 5.
Fig 5A. GAPDH of W in 5 weeks is similar to that of SP in 16 weeks.
#33 J Biol Chem. 2000 Aug 18;275(33):25146-54.
Fig 6D. pMAPK of S10A is similar to that of WT-DMSO (horizontally flip). You can pay attention to the noise of the rim.
#34 J Biol Chem. 2002 Apr 26;277(17):14355-8. Epub 2002 Mar 11.
Fig 1B. Tubulin in cytoplasm is similar to that in whole cell.
#35 EMBO J. 2002 Dec 2;21(23):6312-20.
Fig 2C. p47phox is similar to p67phox.
#36 J Biol Chem. 2003 Jul 4;278(27):25234-46. Epub 2003 Apr 25.
Fig 3A. The two lower left cells are similar between wt and P156Q.
#37 J Biol Chem. 2003 Jun 20;278(25):22908-17. Epub 2003 Apr 7.
Fig 2. MRP11-116/MRP2 is similar to MRP11-1480/MRP2.
#38 J Virol. 1999 Oct;73(10):7981-7.
Fig 1A. Lane 1 is similar to Lane 3 and 6. Lane 2 is similar to Lane 8. Lane 4 is similar to Lane 7.
#39 J Biol Chem. 2002 Jan 18;277(3):2132-7. Epub 2001 Oct 22.
Fig 2b. The FLAG band of GST-WT is similar to the GST band of WT-WT. Fig 3A. The left upper figure is similar to the left lower figure (horizontally flip).
#40 J Biol Chem. 2004 Jun 11;279(24):25474-82. Epub 2004 Mar 22.
Fig 5A. Lanes 8-9 are similar to lanes 12-13.
#41 Diabetes. 2003 Nov;52(11):2657-65.
Fig 3B. APS bands in GFP lanes seem to be pasted in. IR beta bands in GFP lanes are similar to those in APS(YF) lanes.
#42 J Biol Chem. 1999 Nov 5;274(45):32309-17.
Fig 4A. Lane 1 is similar to Lane 15 (horizontally flip). Lanes 12-13 are similar to Lane 16-17 (horizontally flip).
#43 J Biol Chem. 2000 Sep 1;275(35):26856-63.
Fig 9C. Mock-transfected cell (-) is somewhat similar to Mutant probe (-). Mock-transfected cell oligo TRE is somewhat similar to Mutant probe Ang II.
#44 J Biol Chem. 2000 Feb 11;275(6):4369-73.
Fig 3. GAPDHs of Time 4, 5, and 6 are similar in PAO+. Fig 4. iNOS mRNA of Lane +-+- is similar to that of Lane +–+.
#45 Hepatology. 2000 Nov;32(5):1037-44.
Fig 3. 3h None is similar to 5h Hypo.
#46 J Hepatol. 2004 Apr;40(4):616-23.
Fig 4A. Phospho-Akt of 2h(-) is similar to that of 2h(+).
#47 Am J Physiol Endocrinol Metab. 2005 May;288(5):E876-82. Epub 2004 Dec 21.
Fig 4A. 28S and 18S in lanes 1-6 are similar to those in another paper (Fig 1A in Biochem Biophys Res Commun. 2004 May 14;317(4):1075-9.)
Fig 5A. In the adiponectin bands, Lanes 1-4 are similar to lanes 12-15. Lanes 6-7 are similar to lanes 9-10.
#48 Biochem Biophys Res Commun. 2001 Apr 27;283(1):255-9.
Fig 2. V/Vsp in lanes 1-3 is similar to V/Vsp in lanes 7-9, STAT1 in lanes 10-12, and STAT1 in lanes 13-15. IRF9 in lanes 10-12 are similar to that in lanes 13-15.
#49 J Virol. 2002 Dec;76(24):12683-90.
Fig 8. In the Blot:FLAG, FL is similar to FLMT in the two middle lanes (vertically enlarge).
#50 J Biol Chem. 2003 Oct 24;278(43):41654-60. Epub 2003 Aug 13.
Fig 4. HSF-1s of OSC19-MP(mock) C and IFN in Fig 4A, from total cell lysate, are similar to those of OSC19 cytosol C and IFN in Fig 4C. HSF-1s of OSC19-MP(STAT-1) C and IFN in Fig 4A, from total cell lysate, are similar to those of OSC19-MP cytosol C and IFN in Fig 4D.
#51 J Med Virol. 2006 Apr;78(4):417-24.
Fig 2. GAPDH of RSV 5 is similar to that of inactivated SARS 1. GAPDH of FluAV 1 is similar to that of inactivated SARS 2. Fig 5. GAPDH of RSV 5 is similar to that of inactivated SARS 1. GAPDH of FluAV 1 is similar to that of inactivated SARS 2.
#52 Cancer Lett. 1999 Jul 19;142(1):23-30.
Fig 2B. hTERT of lane D is similar to that of lane F2.
#53 Leukemia. 2000 Jul;14(7):1260-5.
Fig 1b and 3b. hTERT of Fig 1b is similar to that of Fig 3b (horizontally flip).
#54 Biochem Biophys Res Commun. 2004 Apr 2;316(2):528-32.
Fig 1. 15 N is partially similar to 30 N.
#55 Cancer Lett. 2008 Mar 18;261(2):226-34. Epub 2007 Dec 21.
Fig 1. K562/hTERT 1 is similar to K562/hTERT 10.
#56 Cancer Res. 2006 Oct 15;66(20):9913-20.
Fig 4C. ADAM28 of Day3 is similar to that of Day 31 (vertically enlarge). Fig 5C. Lane 1 is similar to Lane 4.
#57 Biochem Biophys Res Commun. 2005 Mar 25;328(4):1232-43.
Fig 2. Two exon 3 figures are similar.
#58 Biochem Biophys Res Commun. 2000 Aug 11;274(3):603-8.
Fig 5. Two right lower bands in Fig 5A are similar to two left lower bands in Fig 5B.
#59 Biochem Biophys Res Commun. 2001 May 11;283(3):707-14.
Fig 3C. In the lower figure, the left four bands are similar to the middle four bands and the right four bands.
#60 Nat Cell Biol. 1999 Dec;1(8):479-85.
Fig 4a. Western(PS) of A246E is partially similar to that of delta E9.
#61 J Biol Chem. 2001 Jan 19;276(3):2108-14. Epub 2000 Oct 12.
Fig 1. Lanes N and H in Fig 1C are similar to Fig 1D.
#62 J Biol Chem. 2001 Nov 16;276(46):43446-54. Epub 2001 Sep 10.
Fig 1a and Fig 2a. Ten actin bands of Fig 1a are similar to those of Fig 2a.
#63 J Biol Chem. 2002 Apr 12;277(15):12931-6. Epub 2002 Jan 25.
Fig 3b. PY20 of Src is similar to Lysate of Src.
#64 Circulation. 2002 Jun 18;105(24):2893-8.
Fig 2. ERK of Fig 2C is similar to that of Fig 2D (horizontally flip, change brightness and contrast).
#65 J Biol Chem. 2002 Mar 8;277(10):8076-82. Epub 2002 Jan 4.
Fig 3. Cyclin D1 and actin of 694F are somewhat different with those of delta p85.
#66 J Biol Chem. 2005 Feb 11;280(6):4929-39. Epub 2004 Nov 24.
Fig 2A. Bcl-2 and actin of ED(-) are similar to those of ED(+).
#67 J Biol Chem. 2005 Apr 1;280(13):13163-70. Epub 2005 Jan 25.
Fig 5E. The left four lanes of CHO-B are similar to the right four lanes of CHO-B.
#68 J Biol Chem. 2001 Mar 30;276(13):9688-98. Epub 2000 Dec 14.
Fig 2C. Lane +— is similar to Lane +-+-. Fig 5B. Lane 1 is similar to Lane 3.
#69 J Biol Chem. 2001 Dec 14;276(50):47642-9. Epub 2001 Oct 10.
Fig 1B. Lane 2 is similar to Lane 4 (horizontally flip). Fig 5A. ERKs of lanes 1-4 are similar to those of lanes 5-8 (horizontally flip). Fig 7A. The upper two bands of pSG5 are similar to those of ER beta (horizontally flip).
#70 J Biol Chem. 2001 Feb 2;276(5):3459-67. Epub 2000 Oct 23.
Fig 7B. pSG5 is similar to ER beta (horizontally flip).
#71 J Biol Chem. 2002 Sep 6;277(36):33490-500. Epub 2002 Jun 26.
Fig 1B. ERKs of lanes 1-3 are similar to those of lanes 4-6. Fig 3A. Lanes 1-2 of Caov-3 are similar to lanes 3-4 of Caov-3 (horizontally flip). Fig 4A. Lanes 1-2 of BAD are similar to lanes 3-4 of BAD. Fig 6B. Phospho-Raf of Lane 2 is similar to that of Lane 5.
#72 Endocrinology. 2004 Jan;145(1):49-58. Epub 2003 Sep 18.
Fig 3B. Akt of lanes 1-2 is similar to that of lanes 3-4.
#73 Clin Cancer Res. 2004 Nov 15;10(22):7645-54.
Fig 1D. Akt of lanes 1-2 is similar to that of lanes 3-4.
#74 Endocrinology. 2004 Mar;145(3):1302-13. Epub 2003 Nov 26.
Fig 8B. Lane 1 of A2780 is similar to Lane 3 of Caov-3.
#75 J Biol Chem. 2004 May 28;279(22):23477-85. Epub 2004 Mar 16.
Fig 2A. Lanes 2-4 of actin are similar to lanes 6-8 of actin (horizontally flip).
#76 J Biol Chem. 2000 Nov 10;275(45):35051-62.
Fig 7C. Lanes i, j and k of abDbf4p are somewhat similar.
#77 Proc Natl Acad Sci U S A. 2000 Dec 5;97(25):13824-9.
Fig 4A. The most upper figure of insulin is similar to that of IGF-1.
#78 J Biol Chem. 1999 Mar 26;274(13):8531-8.
Fig 5C. In the Ad5IkB lane, Bcl-2 is similar to Bcl-x (horizontally flip and vertically enlarge). In the Ad5LacZ+TNF lane, Bcl-2 is partially similar to Bcl-x (vertically enlarge).
#79 FASEB J. 2001 May;15(7):1218-20.
Fig 1A. Akt of Cont is similar to that of VEGF.
#80 Nat Med. 2001 Mar;7(3):317-23.
Fig 2a. Actin of Astrocytes is similar to that of another paper (Fig 5C in J Biol Chem. 2001 Feb 2;276(5):3046-53. Epub 2000 Oct 20.)
#81 J Biol Chem. 2003 Jan 17;278(3):2058-65. Epub 2002 Nov 7.
Fig 2. wt is similar to delta alpha 1.
#82 J Biol Chem. 2001 Sep 7;276(36):34259-69. Epub 2001 Jul 2.
Fig 7. SRE-352 is similar to SRE-344 (vertically enlarge).
#83 J Biol Chem. 2005 Mar 18;280(11):10468-77. Epub 2005 Jan 7.
Fig 5B. IB:anti-V5 of STAM1 is similar to that of STAM1-mUIM.
#84 Cancer Res. 2007 Jun 1;67(11):5162-71.
Fig 2A. The well of WT is similar to that of control.
#85 Nature. 2008 Jul 17;454(7202):345-9.
Fig. 1c. The beta-actin of the lane 1 is similar to that of the lane 2.
Fig. 3b. The beta-actin of the lane 1 is similar to that of the lane 2.
Fig. 3e. The alpha-MHCs of the lanes 1, 4, and 6 and the GATA-4 of the
lane 5 are similar.
Fig. 3e. The GATA-4 of the lane 1 is similar to that of the lane 6.
Supplementary Fig. S3e. The bands of Nkx2.5 (-) and GATA4 BP4-2 are similar.
Supplementary Fig. S3f. The bands of Nkx2.5 (-) and beta-actin (-) are
similar (resized).
#86 J Biol Chem. 2004 Mar 19;279(12):11384-91.
Fig. 3. The MLC-2v is similar to the cardiac alpha-actin.
#87 Nat Med. 2009 Sep;15(9):1082-7.
The CT scan of WT (HS/HS) of Supplemental Fig. 2c is similar to those
of Pre operation of Supplemental Fig. 2d, G4 (HS/HS) of Supplemental
Fig. 2c, and G4 Trp53+/-(HS/HS) of Supplemental Fig. 2c.
The bars of G4 (HS/HS) and G4 Trp53+/- (HS/HS) for lean tissue/BW in
the right of Supplemental Fig. 2c are identical for mean and SEM.
#88 Nat Cell Biol. 2004 Jun;6(6):499-506.
The lower right band in the Fig. 2f is similar to the right band of Fig. 2h.
The upper band in the lane 3 in Fig. 2e is similar to the band in the
lane 2 in Fig. 3e.
#89 Biochem Biophys Res Commun. 2004 Sep 10;322(1):310-9.
Fig. 2b. The 28Ss of the lane 1-3 are similar to those of the lane 4-6.
#90 J Biol Chem. 1999 Mar 19;274(12):8231-9.
TTF1 of Fig. 2b is similar to NKE2 of Fig. 2c and CSX+ GATA-4+ of Fig. 7.
#91 Biochem Biophys Res Commun. 2000 Apr 21;270(3):1074-9.
Fig. 2a. GAPDH of WT At is similar to that of TG At. GAPDHs of WT Vt,
TG Vt, and TG Sk are similar.
#92 Circulation. 1999 Nov 16;100(20):2100-7.
Fig. 3b. DM 10 min in GST-c-Jun (1-79) is similar to DM 60 min
(horizontally flip.)
#93 Circulation. 2003 Dec 16;108(24):3024-30.
Fig. 5c. The upper band in Sham TG is similar to that of I/R TG.
#94 Circulation. 1998 May 19;97(19):1952-9.
Fig. 4. 18S of the right of Wild Type Banding is similar to that of
AT1a KO Banding.
18S of the left of Wild Type Sham is similar to that of Wild Type Banding.
18S of the right of Wild Type Sham is similar to those of the both
lanes of AT1a KO and that of the left lane of ShamAT1a KO Banding.
#95 Circ Res. 1999 Mar 5;84(4):458-66.
Fig. 2. The (-) in the upper MBP is similar to D.N.Cdc42.
#96 EMBO J. 2000;19(20):5533-41.
Fig. 3a. The upper band of +/- is similar to the band of -/-. Pay
attention to that the three “+” over the figure are not identical.
Fig. 7b. The eight error bars in the right panel are similar.
#97 Hypertension. 1998 Jan;31(1):50-6.
Fig. 5. The two lanes of S(SHRSP) in 24 wk are similar.
#98 Circ Res. 1998 Oct 5;83(7):752-60.
Fig. 1c. The 5 min is similar to the 3h (horizontally flip.)
#99 J Am Soc Nephrol. 2003 Mar;14(3):584-92.
Fig. 1c. The three lanes of ERK are similar to those of p38.
#100 Hypertens Res. 2005;28(5):447-55.
Fig. 2b. Con is similar to ALD/Spi.
#101 J Pharmacol Sci. 2005;98(4):372-9.
Fig. 4. BNP is similar to MCP-1.
#102 Circulation. 2003;107(10):1411-7.
Fig. 5. The lanes 1 and 2 of alpha-tubulin are similar to the lanes 3 and 4.
#103 Hypertension. 2006; 48:628-636.
All of the pictures and graphs of Fig. 1 HT are similar to those of
Fig. 5 HT-SD for.
All of the pictures and graphs of Fig. 2 HT is similar to Fig. 7 HT-SD
for except for the ICAM Western.
The ICAM Western in Fig. 2 NT is similar to that of Fig. 7 HT-SD
(horizontally flip.)
The actin of NT in Fig. 2 is similar to that of HT-Chimera in Fig. 7.
#104 Mol Pharmacol. 2005;67(5):1666-73.
Fig. 2A p-Src is similar to Fig. 2A Ser-STAT3 and Fig. 2C Tyr-STAT3.
The left 7 lanes of Fig. 2A Src are similar to the right 7 lanes of Fig. 2C Src.
The right 7 lanes of Fig. 2A ERK are similar to the left 7 lanes of Fig. 6A ERK.
The right 7 lanes of Fig. 2A Jak2 are similar to the left 7 lanes of
Fig. 2C Jak2.
Fig. 2C p-Pyk2 is similar to Fig. 2C Pyk2.
Fig. 2C Ser-STAT1 is similar to Fig. 2C Ser-STAT3.
The right 5 lanes of Fig. 2C Ser-STAT1 are similar to the right 5
lanes of Fig. 4A siRNA-MKP-1 MKP-1 (horizontally flip.)
The left 2 lanes of Fig. 4A siRNA-Lamin A/C alpha-SM actin are similar
to the left 2 lanes of Fig. 4A siRNA-MKP-1 alpha-SM actin.
The rightest lane of Fig. 4A siRNA-Lamin A/C alpha-SM actin is similar
to that of Fig. 4A siRNA-MKP-1 alpha-SM actin.
The left 7 lanes of Fig. 4B siRNA-Lamin A/C ERK are similar to the
right 7 lanes of Fig. 4B siRNA-MKP-1 ERK.
Fig. 6A Pyk2 is similar to Fig. 6C Pyk2.
Fig. 6A Src is similar to Fig. 6A Jak2.
Fig. 6A p-ERK is similar to Fig. 6C p-ERK.
The left 4 lanes of Fig. 6A p-Tyk2 are similar to the left 4 lanes of
Fig. 6A Tyr-STAT1 and the left 4 lanes of Fig. 6C Tyr-STAT3.
The right 4 lanes of Fig. 6A Tyr-STAT1 are similar to the right 4
lanes of Fig. 6A STAT3.
The left 7 lanes of Fig. 6A Tyr-STAT3 are similar to the left 7 lanes
of Fig. 6C Tyr-STAT1.
The right 4 lanes of Fig. 6A Tyr-STAT3 are similar to the left 4 lanes
of Fig. 6A STAT3 (horizontally flip.)
Fig. 6C p-Src is similar to Fig. 6C p-Tyk2 and Fig. 6C Ser-STAT1.
Fig. 6C Src is similar to Fig. 6C Tyk2 and Fig. 6C STAT1.
Fig. 2C Src is similar to Fig. 2C STAT3 (horizontally flip.)
#105 Arterioscler Thromb Vasc. 2012 Jun;32(6):1453-9.
Fig. 5. oxLDL (-) of A is similar to oxLDL (50ug/ml) of B.
#106 Nature. 1998 Jul 2;394(6688):92-6.
Fig. 2b. -TGF-beta, M-2[Evi-1(-)] is similar to +TGF-beta, E-5[Evi-1(+)].
#107 Circulation. 2006 Aug 29;114(9):953-60.
Supplemental Fig. IV. Something wrong in DKO+Vehicle of ICAM-1.
#108 Circulation. 2002 Sep 10;106(11):1397-402.
Fig. 3. 2-c is similar to 3-c (rotate.) The experimental condition for
3-c is different between the main text and the figure legend.
#109 Circulation. 2002 Mar 12;105(10):1240-6.
The lanes 1-3 in Skeletal alpha-actin in Fig. 3a is similar to the
lanes 2-4 of Skeletal alpha-actin in Fig. 1B.
#110 Arthritis Rheum. 2000 Feb;43(2):259-69.
There are a lot of duplications in the actin of Fig. 3B.
#111 J Clin Invest. 1999; 104(2):137-146
Fig. 2a. Src. Control is similar to AxCATcsk(moi) 100 (horizontally flip.)
Fig. 4b. IL-6. Control is similar to AxCASLacZ. Actin. Control is
partially similar to AxCATcsk(moi) 100.
Fig. 6d. Csk. Ax1w1 is similar to AxCATcsk Day42.

参考

  1. 新参者のために私がこれまで2ちゃんねるやこのコメント欄でしてきた111報の指摘を再び紹介します。匿名Aとは何か? この指摘をした人物のことです。あとはどーでもいい低脳な話をしているだけ。全て新規指摘ではないので騒がないでください。騒いだらか恥ずかしいです。新しく科学部に配属されたマスコミの方々は、一つ一つ丁寧に調べ、私が隠した数百万人の命に関わるリスクを見つけてください。(日本の科学を考えるガチ議論 捏造問題にもっと怒りを コメント欄 匿名A)
  2. 酷似する画像を含む生命科学論文がインターネット上で大量に指摘される

DNAの解析でキリンは4種に分類される

動物のキリンは、種としてはひとつだけから成っており、亜種としていくつかに分かれるとこれまで考えられてきました。しかし、見た目は同じようにみえるキリンですが、DNAレベルでの解析から4種に分けるべきだと主張する論文が、カレント・バイオロジーに掲載されました。DNAの差がこれほど大きければ、これらの4種間が野生で交尾することはないだろうと著者は述べています。

“We have studied the genetic relationships of all giraffe subspecies from across the continent. We found, that there are not only one, but at least four genetically highly distinct groups of giraffe, which apparently do not mate with each other in the wild. This we found looking at multiple nuclear genes considered to be representative of the entire genome” says Professor Axel Janke, researcher at the Senckenberg Biodiversity and Climate Research and Professor at the Goethe University in Frankfurt, Germany. “Consequently, giraffe should be recognized as four distinct species despite their similar appearance.” (EurekAlert! 8-Sep-2016)

参考

  1. Multi-locus Analyses Reveal Four Giraffe Species Instead of One (Current Biology Published: September 8, 2016)
  2. Giraffes more speciose than expected: Gene analyses reveal that there are not one, but 4 giraffe species (EurekAlert! Goethe University Frankfurt Public Release: 8-Sep-2016)
  3. キリン、実は4種類? 独チームが遺伝子解析で新説(朝日新聞DIGITAL ワシントン=小林哲 2016年9月10日11時28分):”キリンを遺伝子解析した結果をもとに、アフリカ全体でただ一つの種に属するとしてきた従来の学説に反して「異なる四つの種に分類されるべきだ」とする新説を、ドイツなどの研究チームが米専門誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。”
  4. キリン、単独種でなく4種 (ロイター 2016年 09月 9日 02:05 JST):”これまで亜種を含めて一つの種と考えられていたキリンが、実は独立した四つの種に分かれているとする遺伝子解析の結果を、ナミビアの「キリン保護基金」やドイツの研究者らのチームが8日付の米科学誌カレントバイオロジーに発表した。”
  5. キリンは4種、遺伝子解析=保護策に活用も-独大学など(NIFTY NEWS/時事通信 2016年09月09日 14時14分):”これまでキリンは1種とされてきたが、ドイツ・フランクフルト大などは遺伝子解析で4種に分かれると発表した。アフリカに生息するの遺伝子を解析すると、四つの種に分類されることが分かった。体の形などに基づく従来の分類では一つの種で、種の下の亜種レベルで九つに分類されることが多い。”
  6. キリン 単独種ではなく4種に分けられると研究で明らかに(LIVEDOOR NEWS 2016年9月9日 13時1分):”米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に掲載された論文によると、研究チームはアフリカ全域のキリン190頭の皮膚からサンプルを採取し、そのDNAを調べた。”
  7. birth of a giraffe (キリンの雄同士の儀式化した闘争行動、雄と雌の交尾、出産の映像)
  8. Giraffe Vs Giraffe Deadliest Fight Ever Seen – Nat Geo Wild (オス同士の激しい闘争行動。後頭部に打撃を与えて、相手を気絶させるキリン)
  9. 数秒以内に終了するキリンの交尾

  10. 9割が同性愛! キリンの異常な愛情とは? (世界中の仰天ニュースをお届け! 2014年1月18日):”戦いを通じて雄同士で愛情が芽生えるのでしょうか。何と争った後には雄同士で首を愛撫しあい、そのままセックスを始めるというのです。驚くべきはその割合。動物学者の推定によるとおよそ74%~95%ものキリンが雄同士でセックスをするのだとか。”

 

3D女子高生 Saya テルユカプロジェクト

2016年10月5日追記

シーテックジャパン(Combined Exhibition of Advanced Technologies (CEATEC)JAPAN)2016年10月4日-10月7日 幕張メッセで、動くSayaさんが発表されました。ちなみに動きに関しては、実際に人間にモデルとなってもらい、その体の動きのデータを取り込んで用いています。
CEATEC JAPAN 2016 シャープブース CG美少女「Saya」動画デモ

参考

  1. 動く「Saya」に会える! 「CEATEC JAPAN 2016」のシャープブースで、女子高生CGキャラ「Saya」の8K動画を公開(SHARP Blog 2016年10月4日):”10月4日から7日まで幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2016」の当社ブースにて、これまで静止画での作品発表だった女子高生CGキャラ「Saya」の8K動画を、当社の8K映像モニターで公開しています。”

 

* * *

TELYUKA(テルユカ)プロジェクトの3D女子高生 Sayaさんは、3Dコンピュータグラフィックスなんだそうですが、どうみてみ実写にしか見えません。

saya2016small

(画像:TELYUKA(テルユカ)プロジェクトのウェブサイト telyuka.com より)

参考

  1. telyuka.com
  2. 3DCG女子高生Saya2016がヤバい出来に。完全に不気味の谷を超えた(世永玲生)(engadget日本版 BY 世永玲生(Reo Yonaga) 2016年09月09日 18時15分):”フリーランスの夫婦CGユニット”TELYUKA”(テルユカ)のプロジェクト「Saya」の2016バージョンがつい先ほど公開されました。”
  3. CG女子高生「Saya」が超リアル 「不気味の谷」超えた執念の手描き (withnews.jp 信原 一貴 2016年05月17日):”昨年秋、一人の美少女「Saya」の画像がツイッターに投稿され、大きな反響を呼びました。実在の少女を写したような圧倒的にリアルな画像が、すべてコンピューターグラフィックス(CG)で描かれたものだったからです。あれから半年、Sayaの進化は止まっていません。”
  4. 超リアルな女子高生CG『Saya』の作者が実践する、フォトリアルキャラクター制作術|CGWORLD 2015 クリエイティブカンファレンス個別レポ(6)(CGWORLD.jp 2016.01.16 SAT):”2015年11月22日(日)、文京学院大学 本郷キャンパスにて催された「CGWORLD 2015 クリエイティブカンファレンス」。本稿では、世間一般からも大きな注目をあつめた超フォトリアルな女子高生CGキャラ『Saya』を生み出したTELYUKAの2人によるセッション「フォトリアルキャラクターメイキング」をレポートする。 “
  5. “かぎりなく実写”な女子高生CGキャラ『Saya』で国内外から注目をあつめるデジタルアーティスト、「TELYUKA」(テルユカ)とは、何者?(CG・映像の専門情報サイト CGWORLD.jp スペシャルインタビュー 2015.11.19)

データ捏造で研究費2億ドル 損害賠償請求訴訟

2016年9月1日のサイエンス誌のニュース記事によると、アメリカのデューク大学らの研究者は不正な研究データに基づいて総額2億ドルの研究費助成金を国から得ていたとして、研究者および大学は国に与えた損害額の3倍を支払うよう訴えられていることが明らかになりました。

デューク大学のWilliam Foster教授の研究室で働いていたErin Potts-Kant博士が研究データの捏造などの不正を行い、Potts-Kant博士とFoster教授の共著で論文を出していましたが、結果的に、彼女が関与した15報の論文が現在までに撤回されていす。Potts-Kant博士およびFoster教授は不正論文に基づいて研究費を獲得しさらに不正論文を生産することを長期わたって繰り返した結果、不正に得た研究資金の総額が2億ドル(助成件数60件以上)にも上っていました。データ捏造に直接関与したPotts-Kant博士、不正を隠蔽したFoster教授およびデューク大学は、国に与えた損害を弁済すべしというのが、今回の訴えの内容です。

Relator Joseph M. Thomas brings this action on behalf of the United States of America under the False Claims Act (“FCA”), 31 U.S.C.§§3729-33,  against Defendants Duke University, Duke University Health System, Inc,(“DUHS”), William M.Foster, Ph.D. (“Foster”), and Erin N. Potts-Kant (“Potts-Kant”) to recover losses sustained by the Public Health Service (“PHS”), the National Institutes of Health (“NIH”), the Environmental Protection Agency (“EPA”), and other Federal agencies responsible for administrering scientific aresearch grants. (Civil Action No.4:13-cv-00017)

裁判でこの訴えが認められると、実際に支払いを求められるのは不正で獲得した研究費の金額ではなく、ペナルティが科せられます。訴状によると、デューク大学、Foster教授、Potts-Kant博士らの被告側に対して、国に与えた損害金額の3倍の金額の支払いなどが求められています。

WHEREFORE, Relator, on be half of the United Sates, prays that judgment be entered in their favor and against Defendants as follows:
1. That Defendants pay the United States triple the amount of its damages to be determined, plus civil penalties of up to $11,000 for each false claim, statement, or record; (Civil Action No.4:13-cv-00017)

告発者は、当時デューク大学に所属していた研究者で、訴えが認められた場合、インセンティブとして数百万ドル(数億円)を手にする可能性があるとのことです。今回のこの訴訟は、国のお金を横領した個人や会社などに対して、その返還を求めて、個人が国を代表して訴訟を起こす制度False Claims Actに基づくものです。

ちなみに、Potts-Kant博士は今回問題にされている研究そのものに関する不正とは別に、25000ドル以上の研究費を着服し、アマゾンやウォルマート、ターゲットなどでの買い物に使っていたかどで2013年に逮捕されています。

サイエンスの記事:

”And last month, a U.S. district court unsealed a whistleblower lawsuit filed by a former colleague of Potts-Kant. It accuses the researcher, her former supervisor, and the university of including fraudulent data in applications and reports involving more than 60 grants worth some $200 million. If successful, the suit—brought under the federal False Claims Act (FCA)—could force Duke to return to the government up to three times the amount of any ill-gotten funds, and produce a multimillion-dollar payout to the whistleblower.” (Whistleblower sues Duke, claims doctored data helped win $200 million in grants. Science News By Alison McCook, Retraction WatchSep. 1, 2016 , 2:00 PM)

訴状は公開されていて、内容を読むことが可能です。

DukeSuedCivilActionNo4-13-cv-00017

Former researcher sues Duke, alleges Uni used improper data to receive funding. Duke University The Chronicle By Staff Reports | Friday, September 2 訴状へのリンク)

 

参考

  1. Duke Is Wake-up Call for Research Compliance (bna.com April 4, 2018) The case is in the discovery phase in preparation for a possible trial, according to filings tracked by Bloomberg Law.
  2. Judge Refuses to Dismiss Whistleblower’s False Research Data Suit Against Duke University and Two Faculty Members (The Health Law Firm Thursday, May 11, 2017) On April 27, 2017, a federal judge in North Carolina refused to dismiss a False Claims Act (FCA) lawsuit against Duke University and some of its faculty.
  3. Survival of Duke Research Whistle-Blower Case Could Mean More Suits (bna.com May 2, 2017)  Duke University and two Duke researchers will have to face claims they defrauded the government on NIH research grants ( United States ex rel. Thomas v. Duke Univ. , M.D.N.C., No. 1:17-cv-00276-CCE-JLW, order 4/25/17 ). Former Duke University employee Joseph M. Thomas sufficiently stated claims against Duke and the researchers, Judge Catherine C. Eagles of the U.S. District Court for the Middle District of North Carolina said in an April 25 order refusing the defendants’ bid to dismiss the suit.
  4. Joseph Thomas vs. Duke University: Lawsuit Update 4.28.17 (Scribd)
  5. Former researcher sues Duke, alleges Uni used improper data to receive funding (Duke University The Chronicle By Staff Reports | Friday, September 2)
  6. Whistleblower sues Duke, claims doctored data helped win $200 million in grants. (Science News By Alison McCook, Retraction Watch Sep. 1, 2016 , 2:00 PM)
  7. Embezzlement, 15 retractions, and a whistleblower could add up to trouble for Duke (Retraction Watch Written by Ivan Oransky September 1st, 2016 at 2:00 pm)
  8. William Michael Foster, PhD Professor in Medicine Depart of Medicin Duke University School of Medicine
  9. Lawsuit: Scientific fraud at Duke cost government $200 million in grant awards (The News&Observer By Jane Stancill September 2, 2016 7:22 PM)
  10. Duke researcher adds another retraction in JCI, bringing count to 15 (Retraction Watch Written by Alison McCook May 11th, 2016 at 12:05 pm):”We’ve found another retraction for Erin Potts-Kant, a former researcher at Duke, bringing her total to 15.”
  11. So you want to be a whistleblower? A lawyer explains the process (Retraction Watch Written by Alison McCook March 18th, 2015 at 9:30 am)
  12. False Claims Act (Wikipedia): The False Claims Act (31 U.S.C. §§ 3729–3733, also called the “Lincoln Law”) is an American federal law that imposes liability on persons and companies (typically federal contractors) who defraud governmental programs. It is the federal Government’s primary litigation tool in combating fraud against the Government.[1] The law includes a qui tam provision that allows people who are not affiliated with the government, called “relators” under the law, to file actions on behalf of the government (informally called “whistleblowing” especially when the relator is employed by the organization accused in the suit). Persons filing under the Act stand to receive a portion (usually about 15–25 percent) of any recovered damages. As of 2012, over 70 percent of all federal Government FCA actions were initiated by whistleblowers.

2008年ノーベル化学賞Roger Y. Tsien博士が死去

2008年ノーベル化学賞受賞のカリフォルニア大学サンディエゴ校教授ロジャー・ツェン博士(64)が、訪れていたオレゴン州ユージンで2013年8月24日に亡くなられました。

UC San Diego Chancellor Pradeep Khosla said that Tsien apparently died while on a bike trail, the San Diego Union-Tribune reported (http://bit.ly/2bSZn8Z), but the cause of death had not been determined.(abcnews.go.com)

参考

  1. UCSD Nobel laureate Roger Tsien dies (The San Diego Union-Tribune By Gary Robbins | 10:27 a.m. Aug. 31, 2016 | Updated, 6:51 p.m.)
  2. Nobel Laureate Roger Tsien Dies, Age 64(UC San Diego News Center August 31, 2016 | By Scott LaFee)
  3. Nobel Prize Winner Roger Tsien Dies; Helped Track Cells (ABC NEWS By The Associated Press SAN DIEGO — Aug 31, 2016, 7:16 PM ET)

第57期王位戦七番勝負第5局、羽生善治王位が木村一基八段に敗れる

2016年8月30、31日に徳島県徳島市で行われた第57期王位戦七番勝負第5局は、20時6分に終局し、羽生善治王位が木村一基八段に敗れました。

201608312006Kifu

棋譜 http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/57/oui201608300101.html

参考

  1. 第57期王位戦をリアルタイムで解説!王位戦中継 第57期王位戦七番勝負 対局日程
  2. 王位戦第5局 木村が激戦制しタイトル王手(神戸新聞NEXT016/8/31 21:42):”将棋の羽生善治王位(45)=王座、棋聖=に木村一基八段(43)が挑戦している第57期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)第5局は31日午前9時から徳島市の渭水苑(いすいえん)で指し継がれ、午後8時6分、172手までで後手番の木村が勝ち、対戦成績3勝2敗で初のタイトル獲得に王手をかけた。”

手の発生と魚の胸びれの発生とに共通の仕組み

手は、進化的には魚の胸鰭(むなびれ)の部分に相当すると考えられています。しかし、魚の鰭には鰭条(きじょう)と呼ばれるスジが多数ありますが、指があるわけでもなく、その構造は手とは似ても似つかぬものです。そのため、手のどの部分が鰭のどの部分に対応するのかはわかりません。

シカゴ大学ニール・シュービン博士の研究グループがマウスの前肢やゼブラフィッシュの胸鰭の形成に関与する遺伝子の発現機構を調べたところ、そこに一つの共通性が浮かびあがってきました。

これまでの研究でシュービン博士らは、ゼブラフィッシュよりも進化の過程でゲノムの変化が少ないスポッテッド・ガーという魚のゲノムを調べ、マウスの”手”になる部分で遺伝子の発現を制御することができる特定のゲノム領域(エンハンサー)を見つけていました。スポッテッド・ガーの「手のエンハンサー」をゼブラフィッシュに導入し、発生の時期にこのエンハンサーが働いた細胞がその後何になるのか追跡調査してみたところ、鰭のスジの部分になっていることがわかったのです(下の写真)。

limb and fin UChicagoNewsマウスの前肢(左)とゼブラフィッシュの胸鰭(右)を標識するエンハンサーの働き(緑色)(シカゴ大学ニュースより)

マウスの”手”の部分の形成には、Hoxa13とHoxd13という2つの遺伝子関わっており、この2つの遺伝子の働きをなくすと、手の部分が形成されなくなることが知られています。そこで、ゼブラフィッシュでも同様にHoxa13とHoxd13の遺伝子の働きをなくしてみたところ、鰭のスジがある部分が小さくなり、かわりに、鰭の根元の部分の硬い骨からなる領域が増大することがわかりました。指=ヒレのスジの部分というわけでは決してありませんが、形がまったく異なっていても、遺伝子の働きという視点でみると共通性が見えてくるのは面白いものです。

研究チームの中村哲也研究員:「魚が陸上生物へ進化したメカニズムの解明に向け、大きな一歩だ」(魚のひれにある骨、哺乳類の手に進化 シカゴ大確認 日経新聞 2016/8/20

参考

  1. Tetsuya Nakamura, Andrew R. Gehrke, Justin Lemberg, Julie Szymaszek & Neil H. Shubin. Digits and fin rays share common developmental histories.  Nature Published online 17 August 2016
  2. Evolutionary biology: Fin to limb within our grasp. By Aditya Saxena and Kimberly L. Cooper Nature News & Views 17 August 2016
  3. Discovery reveals evolutionary path from fins to fingers — New gene-editing methods help map cells linking fish fins and mammal limbs. (By John Easton. U Chicago News August 18, 2016)
  4. シュービン研究室ウェブサイト(シカゴ大学)
  5. ニール・シュービン(ウィキペディア)
  6. Andrew R. Gehrke, Igor Schneider, Elisa de la Calle-Mustienes, Juan J. Tena, Carlos Gomez-Marin, Mayuri Chandran, Tetsuya Nakamura, Ingo Braasch, John H. Postlethwait, José Luis Gómez-Skarmeta, and Neil H. Shubin. Deep conservation of wrist and digit enhancers in fish. PNAS U.S.A. January 20, 2015
    vol. 112 no. 3
  7. Marcus C. Davis, Randall D. Dahn & Neil H. Shubin. An autopodial-like pattern of Hox expression in the fins of a basal actinopterygian fish. Nature 24 May 2007;Vol447
  8. Neil Shubin (U. Chicago): Finding Tiktaalik, the Fossil Link Between Fish and Land Animals

1日でできる小中学生の夏休みの宿題、自由研究、工作・理科実験のテーマ選びとまとめ方

小学生、中学生を悩ませる夏休みの自由研究の宿題ですが、工作や理科実験のテーマの選び方や、アイデア&方法などについてまとめました。

 

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自由研究とは?

そもそもそのような宿題を課すことこそ子供の自主性や主体性を否定しているという、大変に矛盾した宿題である。…多くの場合において、この宿題は子供の想像を越えた何かの偉業を成し遂げなければならないのではないかという畏怖心を夏休み突入直前の児童らに抱かせる。そして同様に多くの場合、この宿題は夏休みの残り2日で適当な思い付きだけで片付けられる。(『自由研究』アンサイクロペディア


 

自由研究のやり方(王道)

中学理科の教科書が参考になります。

自由研究 課題を見つけて探求しよう 

1 疑問を持つ
何を不思議に思ったのか、何を知りたいのか、はっきりさせる。

2 課題を設定する
知りたいことがはっきりしたら、これから取り組む課題を設定する。

3 仮説をもち、計画をたてる
研究課題についての情報を、書籍やインターネットなどを利用して集め、研究の手順や方法を具体的に考える。そして、研究に必要な器具や材料を準備する。

4 観察や実験を行い、結果を得る
観察・実験・調査などを行い、結果を記録する。結果はスケッチ、写真、ビデオ、メモなどで記録し、表などにまとめる。

5 結果をもとに考察する
結果からどのようなことがわかるか、自分の仮説は正しいといえるか、考察して話し合う。

6 疑問から、さらなる課題へ
新たな疑問は何か、さらに、知りたいことは何か、はっきりさせる。(2に戻る)
中学校理科1 教育出版 文部科学省検定済教科書 中学校理科用 17教出 理科731 平成28年度 253ページ)

 

悩まなくてすむ!自由研究テーマ選びお助けサイト

  1. おすすめテーマ診断 夏休みの自由研究カンタン解決策特集! ベネッセ教育情報サイト:学年、屋内外、ジャンル、期間などを選ぶだけで、夏休みの自由研究テーマの候補をリストアップしてくれるウェブサイト。
  2. 夏休みおうえんスペシャル プロが教える自由研究 学研キッズネット:カテゴリーでさがす 場所でさがす
  3. 自由研究 HondaKids:学年から探す カテゴリから探す
  4. 夏休みKoKaNet(子供の科学)
  5. 自由研究特集Microsoft:小学生学年別テーマ選び
  6.  キャノンサイエンスラボ・キッズ オススメ!夏休み自由研究
  7. SUNTORY「水育」やってみよう!水の自由研究 「水」の実験と、調べ学習。
  8. DAIKIN 空気の学校 夏休み自由研究スペシャル 空気をテーマにした工作・実験。
  9. 雪印メグミルクの夏休み自由研究応援 作って!あそんで!学んで!
  10. ミツカン MIZKAN Mr.スミスの夏休み自由研究 実験!お酢のチカラ
  11.  キッズざ@nifty 夏休みの自由研究2018工作・実験などの自由研究ネタ
  12. 自由研究のわ:テーマをさがしやすい、期間別・学年別・種類別
  13. KidsEnergia!:電気についての実験
  14. Z会 夏休みおたすけたいZ

 

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自由研究の参考になりそうな、過去の研究報告や実際のやり方などを紹介したウェブサイトを集めてみました。

生物

  1. バイオ基礎教室:野菜からDNAを抽出してみよう (くらしとバイオプラザ21):”この実験では、家庭にあるもの、あるいは、100円ショップ、スーパーストア、薬屋さんで購入できるものだけを使います。”
  2. セミの羽化の観察 : “2日で完成します。短時間で、ちょっぴり感動的に仕上がります。先生へのウケは大変良かったです。…セミの幼虫は、木の根本などにあいた小さな穴を見つけて、細長い草の茎や木の枝を注意深くさしこんでやれば、向こうからしがみついてくる” (ほぼ日刊イトイ新聞 夏休みの自由研究相談所)
  3. とかげのくらし (小学校6年 自然科学観察コンクール 小学校の部 文部科学大臣奨励賞):”トカゲとカナヘビに学習能力はあるのか? 《学習能力実験のまとめ》・トカゲもカナヘビも正しい出口を見分け、学習する能力を持っている。・正しい出口の判断は方角で行う。・形も学習し、見分けることができる(トカゲでは実験できていない)。・学習能力はトカゲの方が高い。トカゲは自分の巣穴を掘って、行動することから、位置に関係する学習能力はカナヘビより高いことが分かる。”
  4. メダカの研究(中学校の部 自然科学観察コンクール入賞作品 継続研究奨励賞):”<方法>メダカに、前後左右から水槽をたたく刺激を50回ずつ与え、ビデオカメラで撮影する。メダカの動きを線にして、一枚の紙に描く。<結果>尾ビレの実験と同様に、メダカの右側から刺激を与えると左に動き、左側から刺激を与えると右に動く傾向があった。”
  5. 黒出目金の条件反射に関する研究 (小学校6年 自然科学観察コンクール入賞作品):”研究の動機 エサをやる前には、「エサだよー」と話しかけるような感じで、水そうを何度かたたいていた。1カ月ぐらいたつと水そうをたたくだけで、水そうの水面近くまで泳いできて、エサをねだるような行動をするようになった。”
  6. カマキリの食べ物の研究 (小学校3年 自然科学観察コンクール入賞作品 文部科学大臣賞):”自然界ではエサと天敵をどこで見分けているのか不思議です。●小さな虫→エサと判断して襲いかかる。●人が動かしているもの→同じ物でも、エサと判断して襲いかかる場合と逃げる時がある。●大きな虫→敵と判断して隠れる。●風で動いている葉→無視する。”
  7. くもについてしらべよう! (小学校1年 野依科学奨励賞 出雲科学館):”好物調べでは、生きた虫・死んだ虫・干しえび・パン・葉っぱ・ビスケットなどを巣に取り付けて実験をしました。生きた虫とビスケットに反応を示したので、これをさらに詳しく調べました。その結果、生きた虫が大好物であることが判明しました。”
  8. ダンゴ虫の大研究 (小学校3年 自然科学観察コンクール入賞作品):”最初のT字路では、左右どちらに曲がるかは言えない。その次からは必ず反対方向に、左右交互に進む。”
  9. ダンゴ虫の学習能力 ほぼ日刊イトイ新聞 夏休みの自由研究相談所):”私もダンゴ虫の研究をしました。厚紙で作ったT字路の右に行くと電流がながれ、左に行くと無事脱出できるという装置を作り、ダンゴ虫君が何回でそれを覚えるかというものです。ええ、100回ぐらいは覚悟していましたとも。しかし200回歩かせても、300回歩かせても、このダンゴ虫君まったく覚えない。”
  10. 水中の微生物の観察 (ビクセン)
  11. シーモンキー育成キット (PRTIMES):”シーモンキーは「アルテミア サリーナ」という 甲殻類の仲間です。形はエビに似ていますが、エビの仲間ではありません。シーモンキーは、アメリカのソルトレイクなどの塩分の多い湖に生息しています。”
  12. 「猫の一日」 飼い猫のココさんの1日を観察 (ARuFaの日記 2008-08-14):”小学4年生の時に、猫の一日を観察して先生に提出したら怒られたんです。先生「そんなふざけた課題は受け入れられません!」と、言われ、ショックでした。しょうがないので、家にあったプチトマトを持ってきて、俺「観察はしてないけど、育てました」と、言ったら褒められました。”

 

化学

  1. 紫キャベツによるpH測定 (アクア環境株式会社):”実験室では、pH試験紙を使ったり、pH計といった専用の機械を使って測定します。でも、もっと簡単に小学生でも測定することができるんですよ。ここでは紫キャベツを使ったpH測定法を紹介します。”
  2. うがいぐすりでビタミンCをしらべよう(「身近な自然で遊ぼう」 自然大好き! 身近な自然観察から環境教育を考えるホームページ)
  3. スケルトンたまごを作ろう!(Mr.スミスの夏休み自由研究 実験!お酢のチカラをときあかせ MIZKAN):たまごのカラが、お酢でとける‥!?
  4. 海水で作った天然の塩(moomii.jp 【夏休み自由研究】簡単で高評価の小学生向けおすすめ15作品):”手間がほとんどかからず、2日でできた割には科学的な実験風になってよかったと思います。”
  5. やってみよう!水の自由研究(サントリー 水育):水の力でふしぎお絵かき、表面張力の実験、ひとりでに進むふしぎなボート、他。
  6. 水がぷるっぷるんのぽよんぽよんになる実験 (ねとらぼ 2015年8月18日):”材料がそろえば3時間くらいで作れてしまう…なぜぽよぽよになるのか。アルギン酸ナトリウムに含まれた「アルギン 酸」とは、褐藻などに含まれている多糖類かつ食物繊維の一種で、ワカメやコンブのぬるぬるの素。これが乳酸カルシウムのカルシウムイオンと反応すること で、「アルギン酸カルシウム」という水に溶けないゲル状の物質に変化する。ぽよぽよした膜の部分だ。アルギン酸カルシウムは人体への害もないため、人工イクラの皮膜に使われるなど、液体を包み込む手段として食品や飲食業界で幅広く活用されている。…自由研究にしたい少年少女は、着色料など使えばゲーム 「ぷよぷよ」や人工イクラなどいろんなものに変身させられるので、思いつくままの物体を作ってみて欲しい。”
  7. レモン電池 (ASCII.JP 大人の自由研究「秘めたる果実から湧き出るアレ」(レモン電池) 2013年06月18日 ):”レモンを2つに割って、そこに銅版を差し込む。反対側には亜鉛版を差し込んで、あとは両者の間に電子オルゴールを接続するだけ。”
  8. ミョウバンの結晶”長く放置すればするほど、大きくなります。けど、1日だけでも、ちゃんとした結晶ができます。8月31日に始めても、間に合います!(笑)方法と材料を画用紙に書いて、結晶を添えて提出。あんまり苦労してないのに、いい評価をいただいて、文化祭か何かで展示してもらいました。” (ほぼ日刊イトイ新聞 夏休みの自由研究相談所)  ミョウバンの結晶づくり手釣りのロダン「ミョウバンの結晶づくり」の落とし穴!(1)(京都市青少年科学センター)

 

物理

  1. わくわくEスクール 自由研究おたすけ隊 つくってみよう!:電気についての実験を楽しく紹介するよ。モーターで発電 くだもの電池 光電池で船を動かそう くるくるモーター 磁石スイッチで踊るコップ コンデンカー
  2. 光のカラフル実験(学研キッズネット アイデアデータベース):”1本で光の3原色をてらせる「3色LEDライト」を使って、いろいろな実験をしてみよう。”
  3. ピンホールカメラで光の実験(カメラのキタムラ 夏休み自由研究特集【工作】)
  4. ポニーテールはなぜ揺れる?(小学校5年 自然科学観察コンクール入賞作品1等賞):”ポニーテールを観察していると、その人がわざと揺らしているのではないかと思うほど、リズミカルに揺れています。その反面、あまり揺れていない人もいることに気づきました。どんな時によく揺れて、どんな風になるとあまり揺れないのでしょうか。そんな秘密を調べたい。”
  5. ミルククラウンに関する研究: “撮影にはSony DCR-TRV900を用いた.最近のデジタルビデオカメラは高速シャッターが切れるものが多く ,このカメラも最高1/10000秒のシャッタースピードで撮影できるので,変化の激しいミルククラウンを止めることが可能である.しかしながら,使用したデジタルビデオでは高画質モードであるプログレッシブモードを使うと,撮影間隔は66ミリ秒(通常モードでは33ミリ秒)であるのに対して ,ミルククラウンの形成から崩壊にかかる時間は,およそ30ミリ秒であるので,ミルククラウンのめまぐるしい変化を連続的にとらえる事はできず ,一つのミルククラウンの形成から崩壊までの間に一コマの画像を得ることしかできない.そこで,クラウンの形成の再現性が良いことを利用し,録画しながら次々と液滴を落とし,クラウンを捕らえたコマを後で並べ替えて高速度カメラでとらえたような連続画像を得た. 液滴を滴下させる時間間隔は,液滴の滴下前に,衝突する流体層の水面が静止するように調整した.並べ替えの際の時間の指標とするため,液滴の落下点付近にセンサーを設置し,液滴がここを通過してからの経過時間を,一連の画像の中に写し込んだ.”

 

文房具

  1. 夏休みの宿題で作った文房具図鑑がすごい(デイリーポータルZ 2015年10月20日):”彼の名は、山本健太郎くん。夏休みの自由研究として『オール手書き、100ページの文房具図鑑』を作った少年である。” 文房具図鑑を作った小学生、その後すごいことに(デイリーポータルZ 2015年12月29日)

 

食品化学

  1. 夏休みの宿題に 料理で自由研究しよう!(COOKPAD自由研究):学年別にさがす 教科別にさがす 動画をみながらさがす
  2. マヨネーズ作り(moomii.jp 【夏休み自由研究】簡単で高評価の小学生向けおすすめ15作品):”娘はサラダ油の量や酢の量が多いと食べられなくなることが分かり、娘好みのマヨネーズを作り見事に食べられるようになって終了!”
  3. 牛乳からチーズを作ろう!(Mr.スミスの夏休み自由研究 実験!お酢のチカラをときあかせ MIZKAN)
  4. 大豆からとうふを作ろう(おやこでキッズGOO 自由研究)
  5. 夏休みの自由研究で、手作り味噌を作ろう!(南日味噌醤油株式会社) :”暑い夏に味噌作りを行うと、味噌の発酵熟成が約30日で観察できる”
  6. だんごの研究 (小学校の部 自然科学観察コンクール オリンパス特別賞):”研究の動機 これまでにない食感やおいしさをもつ新しいタイプのだんごを考え出したい。.. 研究の成果 3つの新しいタイプのおいしいだんご「もちきび粉ハーフだんご」「もち麦粉ハーフだんご」「そば粉(二番粉)ハーフだんご」を作ることに成功した。”
  7. 食べられる石「琥珀糖」 (cookpad.com)
  8. 自由研究にいかが?食べられる石がきれいすぎる♡ (mamanoko.jp) “最近話題の食べられる石、実は「琥珀糖」という日本伝統の和菓子なんだそうです。見た目も美しく、おいしい食べられる石は簡単に作れるので、子どもでも挑戦しやすいです♪調理過程を写真に撮ってみたり、食感についてまとめてみたり、和菓子について調べてみたりと、研究の幅も広がります!”

 

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音楽

  1. 夏休み!こども作曲セミナー2016(ピュアメロディー):”夏休みの「自由研究」に「作曲」を選び、出来た曲はCDにして2学期に学校へ提出。先生からほめられ、クラスの人気者に!” (*今年の日程は終了)

 

 

工作

  1. 電池を使って工作しよう!(マクセルKIDSわんだーらいぶらりー 楽しく学べるマクセルの子どもサイト):1.ヘビローテーション 2.無限の部屋3.電気磁動車 4.ロデオマシーン 5.踊るステージ 6.電動コマまわし 7.モーターで進む船 8.メリーゴーラウンド 9.ミラーボール 10.静電気発生機 11.まわるヒコーキ 12.ガタガタびっくり箱 13.プロペラサイレン 14.シャボン玉発射機 15.投影型の顕微鏡 16.電動フリスビー 17.ゾートロープ(回転のぞき絵) 18.ピンポン玉発射機 19.ロードローラー 20.かんたんOHP 21.ストロボスコープ 22.なんでもベル 23.フレミングのブランコ 24.ブラシ・クラフト 25.虹色万華鏡 26.手作りモーター 27.どこでもGO! 28.ホバークラフト 29.メリーゴーランド(2) 30.クリスマスツリー
  2. 牛乳パックでつくろう!楽しい工作(雪印メグミルク)
  3. 学生×タミヤ! 「夏の工作」コンテスト2013 作品発表! 小学生たちの夏の宿題を見てみたい! というコンセプトで開催されている「タミヤ 夏の工作コンテスト」。

 

プログラミング

  1. スタディサプリxTEch Kids School 夏休み特別公開 自由研究スペシャル プログラミングでキミだけのゲームをつくろう! :”小学生向けプログラミングスクールでいま話題のTech Kids Schoolとのスペシャルコラボ!夏休み自由研究のための特別レッスンです。さあ、キミも早速挑戦!テレビゲームっておもしろいよね。みんなもやったことあると思う。でもね、ゲームは作るのも面白いんだ。みんなが普段遊んでいるゲームは、プログラミングという技術でできている。プログラミングで世界でひとつしかないキミだけのゲームを作って、ともだちに見せびらかしちゃおう!”
  2. 超小型PC「Raspberry Pi」で夏休み自由課題・第1回 – Raspberry Piとは? 入手とセットアップ Raspberry Piでコンピューターを学ぼう(マイナビニュース>パソコン>自作/テクノロジ):”ここでは「夏休みの自由課題」をテーマに、Raspberry Piを使った「パソコンではやりにくいこと(3種類)」を紹介したい。だいたい小学校高学年からを想定している。”

 

天文

  1. ペルセウス座流星群が極大(国 立天文台):”ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。毎年、 ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。…今年(2016年)のペルセウス座流星群はたいへんよい条件で観察ができます。 条件がよい理由のひとつは、8月11日が上弦のため、夜半頃に月が沈むことです。その後は、月明かりの影響がない暗い空で観察ができ、暗い流星まで見るこ とができます。もうひとつの理由は、極大が日本時間の8月12日22時頃と予想されており、日本で流星を観察しやすい時間帯に近いことです。 また、今年は普段の年よりも流星群の活動が活発で、例年より多くの流星が見られるかもしれないという予想もあります。… 望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。”
  2. 夏休み定番の天文ショー ペルセウス座流星群観測ガイド ペルセウス座流星群で夏休みの自由研究に挑戦(倉敷科学センター)

 

社会

  1. 主要国道の交通量を調べる:”自分の自宅が国道1号線沿いなので、クーラーの効いた部屋の窓から数日間、車の種類や数をかぞえるということだけでした。…車の数をカウントしている時にお父さんがわざわざ何回も家の前の国道を通って手を振ってくれていたのも忘れられません。…主要国道沿いのお子さんならあと数日でも間に合うテーマかなぁ” (ほぼ日刊イトイ新聞 夏休みの自由研究相談所)
  2. 詳しくわかる・自由研究の進め方 (総務省 統計局 なるほど統計学園 自由研究お助け隊):日本の人口/人口密度/男性と女性の人口の差/住宅の建て方、空き家の数/太陽光発電(ソーラーパネル)、太陽熱温水器、窓の二重サッシなど色々な省エネの設備/家庭のお金の使いかた/日本の雇用/スポーツ、勉強、旅行、趣味・娯楽、ボランティア、インターネットの使い方など47都道府県地域別の違い

 

スマートフォンを顕微鏡に

  1. レーウェンフック式スマホ86顕微鏡Pro&3D:(tocol.net 商品説明サイト):”ボールレンズとブラケットだけのシンプルな構造なので取付がとても簡単★スマートフォンやタブレットが顕微鏡に早変わりします。”
  2. iPhpne 6s にスマホ86顕微鏡をつけて撮影した微生物 (アオミドロ、ボルボックス、ミジンコ、ソライロラッパムシ、ミドリゾウリムシ、アメーバ、メトプス、ロテリア)
  3. Leye スマートフォン顕微鏡Leyeで見るミクロの世界 Leyeサンプル集 (leye.jp)
  4. Life is Smallプロジェクト(科学コミュニケーションセンター)
  5. iPhoneを顕微鏡にする『スマホde顕微鏡』で遊んでみよう【スマホで自由研究03】(週刊アスキー 2015年08月13日):”動き回る小さなアリの姿を、しっかり美しく捉えている! パンの欠片の周りに小石を積み、隠そうとしているのがわかる。”
  6. 自宅で出来る精子観察!TENGAメンズルーペの使い方 (YOUTUBE):”スマートフォン用精子観察キットを使用し、自宅で簡単に精子観察が出来る時代になりました。”
  7. 最大400倍まで対応する、スマホを顕微鏡にするアタッチメント「nurugo micro」(thebridge.jp 2016.4.27)
  8. 自分のスマホが顕微鏡に、プレパラートも作れる「μHandy」 (resemom.jp 2016.7.26):”μHandyは、日本と台湾の産学官連携の合同チームが進めているプロジェクト。すでに販売されている台湾ではサイエンスコミュニティーが起ち上がり、知 的好奇心の高い科学に携わる大人同士の交流や子どもの発見に対してフィードバックをするなど活発な盛り上がりを見せているという。日本ではまだ未発売の製 品のため、まずは7月~8月の期間限定で朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port」にて先行予約販売を実施している。”

 

スマートフォンを天体望遠鏡に

  1. DIY スマホ天体望遠鏡 MoMoPANDA 発売 2016年3月16日(tocol.net 商品詳細サイト)
  2. 『スマホ天体望遠鏡 MoMOPANDA』で撮影した月と木星 (iPhone 6s 4K動画/撮影地:東京都渋谷)『スマホ天体望遠鏡 MoMoPANDA』にiPhone 6sをつけて撮影しました。立体感のあるクレーターや海のような月面がとても神秘的です。木星の4個のガリレオ衛星も撮影。スマホでもしっかり写りました。衛星に平行して、木星本体に2本の縞模様も少し写っています。 
  3. iPhoneで月面撮影! スマホ対応の天体望遠鏡 クレーターがくっきり見える(NIKKEY TRENDY NET 2016年05月19日):”エレコムの「スマホ天体望遠鏡 EDG-TLS001」は、段ボール素材のパーツを組み立てて作る天体望遠鏡。商品名の通りスマホで天体などが撮影でき る。望遠鏡としての性能は光学約35倍と入門機クラスで、スマホのズームと合わせると最大約130倍で天体を観察できるという。”
  4. スマホで天体観測の時代がキタ!夏の夜空をタッチ撮影だ(ASCII.JP X ELECOM 2016年07月19日):”エレコムから「組立式スマホ天体望遠鏡」(EDG-TLS001)が登場。手持ちのスマホで月や惑星を手軽に取れるという画期的なものだ。とはいえ、厚紙製で組み立て式というから、どこまで撮影できるものなのか気になるところ。”

アマゾン夏休み自由研究特集

自由研究作品アーカイブ

  1. 自然科学観察コンクール入賞作品一覧(シゼコンアーカイブ)”「自然科学観察コンクール」(通称:シゼコン)は、全国の小・中学生を対象とした理科自由研究コンクールです 自然科学観察コンクール シゼコン 昭和35年から半世紀を超えて続く、全国の小・中学生を対象とした理科自由研究コンクール。自由研究の発表の場として、動・植物の生態・成長記 録、鉱物、地質、天文、気象の観測など、自由なテーマでの作品募集を毎年行っています。”
  2. ディスカバリーチャンネル x アニマルプラネット 教育プロジェクト 自由研究大賞 過去の受賞作品
  3. 愛媛県児童生徒理科研究作品 受賞作品(平成20年度~平成26年度) (愛媛県総合教育センター)
  4. 千葉市 平成26年度 科学論文集 掲載作品一覧 小学校の部 中学校の部:バッタの研究 パートⅣ ~色変わりの謎にせまる!(小学校5年 千葉県知事賞 市総合展教育長賞)、セミはいつ羽化するの-天気・気温・湿度・地中温・明るさの関係(千葉県教育研究会理科教育部会長賞 小学校5年)、ダンゴムシのひみつ パート④(千葉県発明協会会長賞 小学校5年)ほか
  5. ほぼ日刊イトイ新聞 夏休みの自由研究相談所

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夏休み自由研究自由工作お助けイベント

  1. 夏休み2016宿題自由研究大作戦 小学生と保護者のためのイベント(JMA日本能率協会)
  2. 夏休みの自由研究を応援する「ラズベリーパイ」プログラミング講座を開催:”ユーバープログラミングスクールは、小学生とその保護者を対象にしたプログラミング講座「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)で スクラッチプログラミング」を8月13日から開催する。同講座では、小型コンピューター「ラズベリーパイ」と3.2インチタッチパネルを組み合わせて、スクラッチで開発したプログラムを動かし、オリジナルの装置を製作。途中経過や完成品の写真と製作過程の考察をまとめ、夏休みの自由研究を応援する内容となっている。”
  3. タミヤの工作フェス:”この夏、工作を始めてみたい方、一歩進んだ工作に挑戦してみたい方、お子様の夏休みの工作宿題でお悩みの方におすすめのイベントが開催されます。会場ではさまざまな工作のプロフェッショナルもお待ちして、キミの工作熱を全面的にバック アップします。見学だけでもOK。お一人で、ご家族で、お友達同士で、ぜひお越しください!”(*今年の日程は終了)

 

その他参考

  1. 気象庁 過去の気象データ検索都府県、市、データ取得の年月の範囲、日ごとの検索条件を指定します。2016年8月の東京の日ごと値を取得した例
  2. 【夏休み自由研究】簡単で高評価の小学生向けおすすめ15作品(マーミー moomii.jp):おならの研究 貝殻の標本 海水で作った天然の塩 草木染めのハンカチ 砂の種類の違い 飲料水の糖分 しそジュース作り カルメ焼き作り 簡単アイスクリーム作り マヨネーズ作り 塩の観察面白い結晶 グリーンカーテン きのこのひみつ 鳥小屋 メダカの観察
  3. レゴスクールLEGO EDUCATION AFTERSCHOOL PROGRAMS プログラミングスペシャルキャンプ(PROGRAMMING SPECIAL CAMP) いま注目のプログラミング教育
  4. 小学2年生の自由工作、LEGOはダメでしょうか(お悩み掲示板)
  5. TENGA MEN’S LOUPE  550倍のレンズで泳ぐ精子を簡単に観察できます。(tenga.co.jp 商品詳細サイト)
  6. Tech Kids CAMP Summer 2016:”「Tech Kids CAMP」は、小学生のためのプログラミング入門ワークショップです。 オリジナルアプリやゲームの開発を短期間で学びます。”
  7. 学研の自由研究 中学生の理科 自由研究 チャレンジ編 改訂版  こ の本の目次    表面張力をはかってみよう 色をつくる!草木染めの研究 鏡の“くもり”を防ぐには? 卵とセロハンで浸透圧の実験 地震で起こる液状化の不思議 自作ス ピーカーの性能比べ 大シャボン玉づくりの実験 ヨーヨーの動きのひみつ ふっくらパンのなぞを探る! 甘いトマトを見分けるには? ドライアイスで雲を つくる! リモコンから出る信号の研究 ガムをとかす食材の研究 家庭内の消費電力調べ パイナップルゼリーのひみつ 向かい風でもヨットは進む! 蒸し パンの色はなぜ変わった? 甘さは光ではかれるか? 植物の好きな光の色は何? デジタルカメラで星空を撮ろう! バナナも日焼けをするの? 調べてまと める自由研究 その他のテーマ集
  8. 社会科教育 2014年 07月号 特集 夏休み自由研究:子供に大人気テーマ100

 

自由研究コンクール

  1. ディスカバリーチャンネル x アニマルプラネット 教育プロジェクト 自由研究大賞2016
  2. シゼコン 自然科学観察コンクール
  3. 目指せ!メダカと水辺の生き物博士コンテスト2016(株式会社キョーリン 協力 子供の科学)
  4. 算数・数学の自由研究 作品コンクール(一般財団法人 理数教育研究所 RIMSE)

 

アマゾン夏休み自由研究特集

拡張現実(AR)テクノロジーが生み出したポケモンGOに世界中の人々が没頭

拡張現実(Augmented Reality;AR)の技術が使われているポケモンGOが、世界中で爆発的な人気となっています。

アメリカでは国務省の記者会見でカービー報道官がISIS掃討作戦の現状を説明している最中に、出席していた記者の一人がポケモンGOに興じているのがバレてしまうハプニングも。

カービー報道官:「あなた、今そこでポケモンやってるでしょ?」
記者:「見てるだけです。」
カービー報道官:「捕まえたの?」
記者:「いや。接続状態が良くなくて。」
カービー報道官:「それは残念だね。」
Pokemon interrupts State Department briefing

秋葉原でポケモンGO。
POKEMON GO IN JAPAN!!! |DAY 1 Gameplay in Tokyo – Akihabara|ポケモンGO日本 今日 配信 開始

ニューヨークでポケモンGO。
Playing Pokémon GO in New York

参考

  1. あっという間にランキング1位 『ポケモンGO』が日本でも配信開始 (WIRED.JP 2016.07.22 FRI 17:30):”欧米で大きな話題を呼んでいた『Pokémon GO』(ポケモンGO)が、7月22日10時過ぎに日本でもリリースされた。App Storeではあっという間に「無料アプリ総合ランキング」の1位に輝いた。Niantic Inc.(ナイアンティック)と任天堂、株式会社ポケモンが共同開発し、世界各国で爆発的な人気を博しているスマートフォンアプリ『Pokémon GO』(ポケモンGO)の配信が、日本でもスタートした。”
  2. 会見中にポケモン遊びの記者に「注意」、米国務省報道官(CNN.CO.JP 2016.07.2):”米国務省が毎日開く国際問題の背景説明の会見に出席した記者1人が話題のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」に興じているのをカービー報道官が見付け、同記者に「やっているのかい?」と声をかける一幕がこのほどあった。”

H28年度新規採択 新学術領域代表者と計画班

追記20170705 新しい記事⇒ 2017年(平成29年度)に新しく採択された20件の新学術領域研究のテーマと領域代表者氏名

 

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平成28年度(2016年度)から新たに始まる新学術領域研究 (研究領域提案型) に採択された課題が、KAKEN科学研究費助成事業データベース上で公開されました。

人工知能と脳科学の対照と融合
研究領域(略称)人工知能と脳科学
研究課題/領域番号 4805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 銅谷 賢治  沖縄科学技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (80188846) 計画研究11件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4805/

brain-ai

 

多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解
研究領域(略称) 「個性」創発脳
研究課題/領域番号4802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 大隅 典子  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00220343) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4802/

koseisouhatsu

脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学
研究領域(略称)思春期主体価値
研究課題/領域番号4801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 笠井 清登  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80322056) 計画研究4件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4801/

value

 

意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進
研究領域(略称)意志動力学
研究課題/領域番号4806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 桜井 武  金沢大学, 医学系, 教授 (60251055) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4806/

willdynamics

脳構築における発生時計と場の連携
研究領域(略称)脳構築の時計と場
研究課題/領域番号 3803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 影山 龍一郎  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3803/

time

スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御
研究領域(略称) スクラップビルド
研究課題/領域番号 3802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 榎本 和生  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80300953) 計画研究8件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3802/

scrapandbuild

生物ナビゲーションのシステム科学
研究領域(略称)生物移動情報学
研究課題/領域番号 4803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 橋本 浩一  東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80228410) 計画研究10件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4803/

navi-science

数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解
研究領域(略称)数理シグナル
研究課題/領域番号 4804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 武川 睦寛  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30322332) 計画研究6件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-4804/

math-signal

植物新種誕生の原理―生殖過程の鍵と鍵穴の分子実態解明を通じて―
研究領域(略称)植物新種誕生原理
研究課題/領域番号 3806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 東山 哲也  名古屋大学, その他の研究科, 教授 (00313205) 計画研究7件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3806/

plant

新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化
研究領域(略称)新光合成
研究課題/領域番号 3801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 皆川 純  基礎生物学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (80280725) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3801/

photosynthesis

ネオ・セルフの生成・機能・構造
研究領域(略称)ネオ・セルフ
研究課題/領域番号 3804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 松本 満  徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (60221595) 計画研究7件 
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3804/

neoself

ネオウイルス学:生命源流から超個体、そしてエコ・スフィアーへ
研究領域(略称)ネオウイルス学
研究課題/領域番号 3805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 河岡 義裕  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70135838) 計画研究8件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3805/

neo-virology

生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学
研究領域(略称)生合成リデザイン
研究課題/領域番号 2805
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 阿部 郁朗  東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40305496) 計画研究12件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2805/

tennen

複合アニオン化合物の創製と新機能
研究領域(略称)複合アニオン
研究課題/領域番号 2807
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 陰山 洋  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40302640) 計画研究3件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2807/

mixed-anion

配位アシンメトリー:非対称配位圏設計と異方集積化が拓く新物質科学
研究領域(略称)配位アシンメトリ
研究課題/領域番号2802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 塩谷 光彦  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60187333) 計画研究15件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2802/

asymmetallic

光圧によるナノ物質操作と秩序の創生
研究領域(略称)光圧ナノ物質操作
研究課題/領域番号2806
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 石原 一  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60273611) 計画研究4件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2806/

optical-manipulation

特異構造の結晶科学:完全性と不完全性の協奏で拓く新機能エレクトロニクス
研究領域(略称)特異構造の科学
研究課題/領域番号 2801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 藤岡 洋  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50282570) 計画研究4件 
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2801/

tokui

ヒッグス粒子発見後の素粒子物理学の新展開~LHCによる真空と時空構造の解明~
研究領域(略称)真空と時空
研究課題/領域番号2803
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 浅井 祥仁  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60282505) 計画研究6件
研究期間(年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2803/

vacuum-space-time

スロー地震学
研究領域(略称)スロー地震学
研究課題/領域番号2804
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 小原 一成  東京大学, 地震研究所, 教授 (40462501) 計画研究6件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-2804/

sloweq

パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究
研究領域(略称)パレオアジア
研究課題/領域番号1802
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 西秋 良宏  東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70256197) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1802/

paleoasia

グローバル秩序の溶解と新しい機器を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立
研究領域(略称)グローバル関係学
研究課題/領域番号1801
研究種目 新学術領域研究(研究領域提案型)
領域代表者 酒井 啓子  千葉大学, 法経学部, 教授 (40401442) 計画研究5件
研究期間(年度)2016-06-30 – 2021-03-31
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-1801/

glblcrss

 

参考

  1. 平成29年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)で募集する公募研究について(補足)(文部科学省)
  2. 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集 (各領域において運営されているホームページ)(文部科学省)
  3. KAKEN科学研究費助成事業データベース
  4. 平成28年度の採択課題情報(一部)の収録(学術コンテンツサービスサポート 2016年7月4日):”平成28年度の採択課題情報 新規243件(新学術領域研究(研究領域提案型)- 研究領域: 21件、総括班: 21件、計画研究: 164件、公募研究: 17件、国際活動支援班: 20件)を追加収録しました。”
  5. H28年度新規の新学術領域(生物系)(ある生物系研究室での日常 “Experimenting is optional; Thinking is mandatory” 2016年07月05日)
  6. 新学術領域「個性」創発脳が採択されました (大隅典子の仙台通信2016-06-30):”本日、新学術領域「多様な<個性>を創発する脳システムの統合的理解」(領域略称:「個性」創発脳)が採択されたという通知を頂きました。”
  7. 新学術領域研究(研究領域提案型)(文部科学省):”「新学術領域研究(研究領域提案型)」は、研究者又は研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成等の取り組みを通じて発展させることを目的とするものです。”

更新 2016/09/28 領域ホームページ追加

小保方晴子研究員らによる2014年の理研STAP現象検証実験の結果が論文として公表

2014 年7 月1 日から2014 年11 月末日までの期間、”STAP 現象の有無を科学的に解明する”ことを目的として、相澤慎一特任顧問の指揮・監督の下、小保方晴子研究員本人による検証が行われました。その結果は、理化学研究所が「STAP現象の検証結果」として2014年12月19日に発表していましたが、その内容が2016年6月1日付けの論文としてオンライン誌F1000Researchに発表されました。

この論文は相澤慎一氏の単著で、小保方晴子氏本人は再現実験終了後連絡が取れなくなったために、著者には入っていないという説明がなされています。

Aizawa2016F1000Research

ちなみに、丹羽仁史チームリーダーによる検証結果は、サイエンティフィック・リポーツ誌に2016年6月13日付けで掲載されました。

参考

  1. Aizawa S. Results of an attempt to reproduce the STAP phenomenon [version 1; referees: 1 approved]. F1000Research 2016, 5:1056 (doi: 10.12688/f1000research.8731.1)
  2. Hitoshi Niwa. Investigation of the cellular reprogramming phenomenon referred to as stimulus-triggered acquisition of pluripotency (STAP).  Scientific Reports 6, Article number: 28003 (2016). doi:10.1038/srep28003. Reprogramming Totipotent stem cells. Received:06 October 2015. Accepted:26 April 2016, Published online:13 June 2016
  3. If you fail to reproduce another scientist’s results, this journal wants to know (sciencemag.org/news/ By Jocelyn KaiserFeb. 4, 2016 , 4:00 AM):”The contradictory results—along with successful confirmations—will be published by F1000Research, an open-access, online-only publisher. Its new “Preclinical Reproducibility and Robustness channel,” launched today, will allow both companies and academic scientists to share their replications so that others will be less likely to waste time following up on flawed findings, says Sasha Kamb, senior vice president for research at Amgen in Thousand Oaks, California.”
  4. STAP現象の検証結果 (理化学研究所 2014 年12 月19 日):”「STAP 現象の検証」は、2014 年1 月に英国科学誌Nature に発表した2 篇の研究論文(7 月に撤回済み)に記載された、刺激による分化細胞の多能性誘導現象が存在するか否かを検証することを目的として、2014 年4 月1 日から1 年間を期限に、実験総括責任者に相澤慎一特任顧問、研究実施責任者に多細胞システム形成研究センターの丹羽仁史チームリーダーを充て、実施してきた。 2014 年7 月1 日、STAP 現象の有無を科学的に解明するためには小保方晴子研究員本人による検証が必要との判断により、相澤特任顧問の指揮・監督の下、2014 年11 月末日を期限に検証計画に参加させることとした。なお、小保方研究員による検証は、丹羽チームリーダーによる検証とは独立に、あらかじめ研究不正再発防止改革推進本部が指名した者の立ち会いの下、管理された新たな実験室で行われた。”

東京医科大、東邦大学医療センター、資生堂が自家毛髪培養細胞を用いた臨床研究を開始

脱毛症や薄毛に悩む人たちを対象とした毛髪再生医療の臨床研究を開始することを、2016年6月27日に東京医科大学が発表しました。この臨床研究は、東京医科大学の坪井良治主任教授、東邦大学医療センター大橋病院の新山史朗准教授および株式会社資生堂再医療開発室からなる共同研究チームにより行われます。

毛髪再生の方法は、まだ毛が残っている後頭部から数ミリの広さの頭皮を採取し、毛球部毛根鞘という特定の細胞だけを取り出して培養した後、毛が無い部分にその細胞を移植するというものです。頭皮組織の採取は東京医科大学病院および東邦大学医療センター大橋病院で行い、特定の細胞を取り出して培養する過程は資生堂の細胞加工培養施設で行われます。おなじ被験者の脱毛部へ培養した細胞を戻すステップは再び病院で行われます。

この臨床研究で毛髪再生のカギとなるのが、毛根鞘という特定の細胞を増殖させる技術で、資生堂は、この技術を開発したRepliCel(レプリセルライフサイエンス社)と提携しています。

RepliCel(レプリセルライフサイエンス社)は、健康な細胞の不足により引き起こされた症状の治療、機能回復のための細胞治療の開発を行う再生医療開発会社です。

製品概要:RCT-01、RCS-01及びRCH-01はそれぞれ慢性腱症、老化・紫外線等による皮膚ダメージ及び脱毛症の治療を目的とした細胞治療製品です。

パートナー契約:当社は、資生堂と2013年に日本、中国、韓国を含むアジア全域を対象としたRCH-01(毛髪再生医療技術)のライセンス契約を行いました。(RepliCel-Fact-Sheet-Feb-2016-Japanese1.pdf)

Shiseido Talks RepliCel Technology – Part 1

Shiseido Talks RepliCel Technology – Part 2

参考

  1. 毛髪再生医療の確立へ向けた臨床研究を開始~東京医科大学が、東邦大学医療センター大橋病院および株式会社資生堂と提携し、脱毛症や薄毛に悩む患者さんのQOK向上に貢献へ~ プレスリリース 2016年6月27日 東京医科大学 東邦大学医療センター大橋病院 株式会社資生堂
  2. 生涯フサフサ時代がやってくる?自分の頭皮細胞から毛髪を再生 東京医科大などが年内に臨床研究 (日刊工業新聞 2016年6月29日):”東京医科大学皮膚科学分野の坪井良治主任教授らの研究グループは、東邦大学、資生堂と共同で、加齢に伴い薄毛になる症状「壮年性脱毛症」の患者の毛髪を細胞移植により再生する治療法の臨床研究を2016年中に始める。”
  3. 朗報!「毛髪再生」へ臨床研究始まる 「自分の細胞」培養、女性にも優しい技術 (J-Cast 2016/6/29 18:30):”東京医科大学と東邦大学、資生堂は2016年6月27日、中年以降に脱毛症や薄毛になる患者の毛髪を再生させる臨床研究を今年から始めると発表した。”
  4. 東京医大や資生堂、毛髪再生へ今年から臨床研究 (読売新聞 YOMIURI ONLINE 2016年06月28日 08時03分):”東京医科大学や資生堂などは27日、中年以降に薄毛となる脱毛症の患者の、毛髪を再生させる臨床研究を今年から始めると発表した。”
  5. 東京医大など、自家細胞移植による毛髪再生医療確立に向けた臨床研究を開始 (マイナビニュース 小林行雄 2016/06/27):”東京医科大学(東京医大)、東邦大学、資生堂の3者は6月27日、脱毛症や薄毛に悩む患者を対象に、医師主導の臨床研究を開始すると発表した。”
  6. 資生堂が研究する画期的新技術 あと2年で薄毛が治る? (NEWSポストセブン 2016.03.09 07:00):”まず、脱毛症や薄毛に悩む患者の後頭部から毛がある頭皮を直径5mmほど切り取り、「底部毛根鞘細胞」を取り出す。続いて特殊な技術を用いてこの細胞を数百万個まで培養した後、患者の脱毛部位(主に頭頂部や生え際)に注射器で注入する。”
  7. NHK サイエンスZERO No.502細胞技術が毛髪再生を変える2015年4月19日 放送 (NHK): “大手化粧品メーカー 再生医療開発室・室長 岸本治郎さん 細胞培養で毛髪の再生医療をめざす。 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター 器官誘導研究チーム・リーダー 辻孝さん 上皮系と間葉系の2種類の細胞を使って、マウスの毛の再生に成功した。 杏林大学 医学部 皮膚科 教授 大山学さん ヒトiPS細胞を上皮系細胞に分化させ、マウスで「毛包」の部分的な再生に成功した。”
  8. 髪フサフサ再び 資生堂、再生医療で商機探る 慶応大、iPSで毛包作成(日本経済新聞2014/6/1 7:00):”資生堂は毛髪の再生医療事業に参入する。神戸市に拠点を開設、今秋にもカナダのベンチャーが開発した再生医療製品の提供を開始する予定だ。”
  9. Shiseido Opens Research Facility Dedicated to Hair Regeneration – Shiseido Cell-Processing and Expansion Center –  (businesswire.com April 21, 2014 10:00 PM Eastern Daylight Time): “Shiseido Co., Ltd. (TOKYO:4911) announces plans to open the Shiseido Cell-Processing and Expansion Center (SPEC) on May 1, 2014. The center, located in the in the Kobe Biomedical Innovation Cluster in Kobe, Japan, will centralize research and development on hair regenerative medicine with an aim toward commercialization.”
  10. RepliCel Receives Japanese Patent Covering its Hair Regeneration Technology (replicel.com January 13, 2014): “RepliCel Life Sciences Inc. (OTCQB: REPCF) (TSXV: RP) today announced that it has been granted a patent by Japan’s Ministry of International Trade and Industry for hair follicle mesenchymal stem cells and their use thereof. These cells are used in RepliCel’s RCH-01 treatment for androgenetic alopecia, also known as pattern hair loss. With the issuance of this patent, RepliCel now has patents issued in Japan, the United States, Australia and the European Union protecting its technology with other jurisdictions still pending. This patent approval is an important milestone as RepliCel’s licensing partner, Shiseido Company, prepares to conduct human clinical trials using RCH-01. Shiseido has an exclusive license to use RCH-01 in Japan, China, South Korea, Taiwan and the ASEAN countries representing a population of approximately 2.1 billion people.”
  11. RCH-01 – Hair Regeneration DSC Cell Therapy – Treatment for Androgenetic Alopecia (replicel.com):”RCH-01 is an autologous cell therapy utilizing dermal sheath cup (DSC) cells isolated from the hair follicle to treat androgenetic alopecia. ” Replicel.com | RCH-01 Technology Video  

生浜高校生物部が殻なし鶏卵の孵化に成功

殻無しの状態で卵を培養してヒヨコを誕生させることは、長らく不可能と考えられていました。

しかし、千葉県立生浜(おいはま)高等学校生物部(顧問:田原豊先生)では、食用鶏卵を割卵した内容物を透明プラスチックラップの中へ移して胚を培養する「ラップ法」の研究を続けた結果、2012年6月22日、7月8日、7月15日に計3個体のヒヨコを誕生させることに成功しています。その年度の実験だけでも300個以上の卵を用いて試行錯誤を続けたそうですが、成功したときの条件下での実験に限れば、10個中3個が孵化したため、成功率率30%とのこと。

最初の成功例では、56時間保温後に割卵していたそうですが、その後の研究により保温時間無しでも孵化に成功。また、最近では鶏卵だけでなくウズラ卵の孵化にも成功しているそうです。

生浜高校生物部のこれらの研究成果は数々の賞に輝いていますが、今年、NHK番組『ガッテン!(ためしてガッテン)』(5月18日(水)放送)で取り上げられたことがきっかけとなり、世界的な反響を呼んでいます。

Does this answer which one came first?
Amazing video shows an egg transform into a chicken using a plastic cup and cling film but NO SHELL in school science experiment
(Mail Online By Louise Cheer for Daily Mail Australia Published: 08:35 GMT, 8 June 2016)

 

Bizarre experiment shows egg grow into a chick WITHOUT a shell (Mirror 12:02, 7 Jun 2016 Updated 14:21, 8 Jun 2016 By Kara O’Neill)

 

Video shows how to incubate an egg without the shell
A class of high school students in Japan have used a plastic cup and cling film to incubate and “hatch” a chicken egg without the shell. (CNET June 7, 201611:53 PM PDT by Michelle Starr)

 

Students create a baby chick from an egg without a shell (NEW YORK POST By Alexandra Klausner June 8, 2016)

 

ザ!世界仰天ニュース 高校生が「殻を割った卵からヒヨコをふ化

生浜高校生物部顧問の田原豊先生らが新しい方法を報告した論文。

A Novel Shell-less Culture System for Chick Embryos Using a Plastic Film as Culture Vessels
The Journal of Poultry Science Vol. 51 (2014) No. 3 p. 307-312

NoShell

 

参考

  1. 千葉県知事賞 殻無し卵孵化への挑戦! ー誕生ー 千葉県立生浜高等学校生物部 (PDFファイル):””生物部の顧問である田原豊先生は食用有精卵を割卵し殻無し状態で発生を詳しく観察する実験を30年以上先輩の方々と続けてこられた。しかし、誕生には一度も成功していなかった。この実験に興味を持った私たちはヒヨコを誕生させることを目標に、この研究を開始することにした。”
  2. 千葉県教育長賞 殻無し卵孵化への挑戦!Ⅱ -保温0時間割卵- (PDFファイル)(千葉県立生浜高等学校 3年次 チームピヨちゃん):”千葉県立生浜高等学校生物教室では,2012年独自に開発したプラスチック製人工容器内でニワトリのヒナ誕生に成功した。しかし,この成果は保温0時間での割卵ではなく,保温56時間前後の割卵での成功であった。このとき,割卵時期はとても重要で56時間前後が最適と結論付けられた。ところが,2011年に同様の研究を行っていた千葉県立船橋高等学校の谷春菜さん他2名の研究により,保温0時間割卵では孵化は不可能であるが,卵殻外で途中までは培養が可能であるという報告があった。千葉県立船橋高等学校の谷春菜さんらの方法を再検証し,孵化に至らない主な原因は異常な率の奇形発生,カルシウム不足および孵化が近づいた時期の酸欠であることを突き止めた。すでにカルシウム不足と酸欠の対処法は先輩たちが解き明かしていたので,奇形を発生させないための条件を突き止めることが出来れば,誕生の可能性がでてくるのではないかと考えた。”
  3. 千葉県立生浜高等学校 理科通信 TOPICS
  4. 速報:チームピヨちゃん快挙!殻無しウズラ卵孵化研究 (特集記事 生物室通信 千葉県立生浜高等学校):”平成26年12月22日からお台場にて行われていた、日本学生科学賞中央審査会で、本校研究チーム「チームピヨちゃん」が、読売新聞社賞を受賞しました。”
  5. 6月22日(水) 本校の殻なし卵孵化研究、更に世界を駆けめぐる (生浜NOW 千葉県立生浜高等学校)
  6. 日本の高校生が「殻無しの卵からヒナを誕生」させた! 千葉県の高校生物部の研究が世界で話題に (POUCH 田端あんじ 2016年6月15日):”現在は、ニワトリのみならずウズラのヒナをも孵すことにも成功したという、生浜高校生物部。一体なぜ、今再び彼らの研究が注目を集めているのかといいますと、それは今年5月18日(水)放送のNHK番組『ガッテン!(ためしてガッテン)』で取り上げられたから!”
  7. 三重県総合教育センター課題研究講座 生物教材 No.114 「ニワトリのふ化の観察 -殻無し卵を用いた観察方法-」 :”これまで適当な観察法がなかったために授業での展開が難しかったのですが、1995年に日本生物教育会の千葉大会で千葉工業高校の田原先生が発表された「殻無し卵のふ化実験」は新しい観察法で、飯南高等学校でも生徒の関心の高い観察・実験となっています。”

相手の体に触れない新しい”体位” カエルで発見

カエルの受精は体外で起こりますので、雌が産んだ未受精卵に雄がただちに精子をかけられるよう、予め雄が雌を抱きかかえるような体勢をとります。この行動は「包接」と呼ばれますが、カエルの包接の”体位”はこれまで6種類が知られていました。

Willaert2016PeerJGraphicalAbstract6Positions(PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117)

インドの研究者らは、ボンベイナイトフロッグ(英語名:Bombay night frogs, 学名:Nyctibatrachus humayuni)が、この6つのいずれでもない、新しい体位で包接することを発見し、この新しい体位を「背面またぎ」(Dorsal straddle)と命名しました。

DorsalStraddle(PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117)

この体位の特徴は、雄は雌を抱きかかえることはせず、葉や木の枝をつかんだりして体を保持しながら雌の背中の上にまたがる格好になり、雌の背中に精子を放出するというものです。射精後に雄は雌から離れ、そのあと、雌が産卵します。背中を伝わり落ちてきた精子が、産み出された未受精卵に到達して受精が起こると考えられます。

… しかし、ハンケン氏が面白いと思ったのはその後だった。

「ほとんどのカエルは、メスが産卵するのと同時にオスが精子を出します。ボンベイナイトフロッグの場合、メスはオスが去ってだいぶ経ってから卵子を放出します。これにはとても驚きました」

 ダス氏とその研究チームは、この時間差はオスの精子がメスの背中を下りてきて受精するのを待つためではないかと考えている。ハンケン氏も、おそらくその 推測は正しいだろうとしながらも、卵子と精子が正確にいつどこで出会うのかについてこの研究は言及していないと指摘した。 (カエルの交尾に「7番目の体位」発見 NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 2016.06.17)

Froggy Style: New Sex Position Discovered Among Frogs and Toads

参考

  1. Willaert B, Suyesh R, Garg S, Giri VB, Bee MA, Biju SD. (2016) A unique mating strategy without physical contact during fertilization in Bombay Night Frogs (Nyctibatrachus humayuni) with the description of a new form of amplexus and female call. PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117
  2. Doing it froggy style: Kermit Sutra’s seventh position revealed (New Scientist By Sandrine Ceurstemont 14 June 2016)
  3. The ‘Dorsal Straddle’ Is a Newly Discovered Froggy Sex Position (Discover By Carl Engelking | June 14, 2016 6:00 am)
  4.  New sex position ‘froggy style’ found by studying mating habits of FROGS (MIRROR Online 11:59, 14 Jun 2016 Updated 12:18, 14 Jun 2016 By Katherine Clementine)
  5. カエルの交尾に「7番目の体位」発見 メスの背中に射精する「背中またぎ」、「ドラマを見ているよう」とインドの研究者 (NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 2016.06.17)
  6. カエルの特異な交尾、体に触れない「7番目の体位」 研究 (YAHOO!JAPANニュース AFP=時事 6月15日(水)16時37分配信)

若年者では抗うつ剤とプラセボに差なし LANCET

  1. 9~18歳の5260人を対象に行われた34件の臨床試験を調査
  2. 有効成分を含有しない偽薬より高い抗うつ作用がみられたのはフルオキセチンのみ(YAHOO!JAPANニュース/AFPBB News  6月9日

Comparative efficacy and tolerability of antidepressants for major depressive disorder in children and adolescents: a network meta-analysis (THE LANCET Published Online: 08 June 2016 DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(16)30385-3)

この論文で調査対象とされたのは、以下の14種類の抗うつ剤です。

  1. amitriptyline アミトリプチリン(トリプタノール、ラントロン) 第1世代三環系抗うつ薬
  2. citalopram シタロプラム(セレクサ)選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)。日本では未承認
  3. clomipramine クロミプラミン (アナフラニール)第1世代三環系抗うつ薬
  4. desipramine デシプラミン(パ-トフラン) 三環系抗うつ剤
  5. duloxetine デュロキセチン(サインバルタ) セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  6. escitalopram エスシタロプラム (レクサプロ)  選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)。シタロプラムの光学異性体のうちのS体
  7. fluoxetine フルオキセチン(プロザック) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)。日本では未承認
  8. imipramine イミプラミン (イミドール、トフラニール) 第1世代三環系抗うつ薬
  9. mirtazapine ミルタザピン(レメロン、リフレックス) 四環系抗うつ薬。ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬 (NaSSA) 。
  10. nefazodone ネファゾドン(サーゾーン) セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  11. nortriptyline ノルトリプチリン(ノリトレン) 第1世代三環系抗うつ薬
  12. paroxetine パロキセチン(パキシル) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
  13. sertraline セルトラリン(ジェイゾロフト) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
  14. venlafaxine ベンラファキシン(イフェクサー) セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

参考

  1. Comparative efficacy and tolerability of antidepressants for major depressive disorder in children and adolescents: a network meta-analysis (THE LANCET Published Online: 08 June 2016)
  2. The Lancet: Most antidepressant drugs ineffective for children and teens, according to study (EurekAlert! Public Release: 8-Jun-2016)
  3. Most antidepressants not working for children and teenagers – study (The Guardian Thursday 9 June 2016 01.48 BST)
  4.  「サインバルタがこんなに効くなんて思いませんでした」という言葉 (kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ) 2016-02-26 20:57:39):”結果だが、サインバルタの10㎎は目が覚めるように奏功したのである。同時に、もはや必要でなくなった薬を整理できた。彼女は、「サインバルタがこんなに効くなんて夢にも思いませんでした」と話していた。また、全ての感性が生き返ったと表現していた。臨床的に、患者さんの忍容性は時間が経つと変化することは良く経験する。”
  5. 『うつの8割に薬は無意味』 (井原 裕 朝日新聞出版 2015/5/13)
  6. サインバルタカプセル(デュロキセチン)の効果・特徴 (せせらぎメンタルクリニック|精神科・心療内科 2014.03.25) :”効果が強いわりには副作用も少なく、従来の抗うつ剤が苦手としていた「意欲」へ効果を示す点が、サインバルタが支持されている理由でしょう。意欲低下が主体のうつ病の患者さんや他の抗うつ剤で意欲が今ひとつ改善しない患者さんによく用いられます。”
  7. Irving Kirsch. Antidepressants and the Placebo Effect. Z Psychol. 2014; 222(3): 128–134. Abstract: Antidepressants are supposed to work by fixing a chemical imbalance, specifically, a lack of serotonin in the brain. Indeed, their supposed effectiveness is the primary evidence for the chemical imbalance theory. But analyses of the published data and the unpublished data that were hidden by drug companies reveals that most (if not all) of the benefits are due to the placebo effect. Some antidepressants increase serotonin levels, some decrease it, and some have no effect at all on serotonin. Nevertheless, they all show the same therapeutic benefit. Even the small statistical difference between antidepressants and placebos may be an enhanced placebo effect, due to the fact that most patients and doctors in clinical trials successfully break blind. The serotonin theory is as close as any theory in the history of science to having been proved wrong. Instead of curing depression, popular antidepressants may induce a biological vulnerability making people more likely to become depressed in the future.
  8. 抗うつ薬は本当に効くのか アービング・カーシュ (Irving Kirsch) 2010年 エクスナレッジ
  9. Irving Kirsch. Challenging Received Wisdom: Antidepressants and the Placebo Effect. Mcgill J Med. 2008 Nov; 11(2): 219–222.
  10. 抗うつ薬の時代―うつ病治療薬の光と影 デーヴィッド ヒーリー (David Healy) 2004年 星和書店
  11. 獨協医科大学越谷病院 こころの診療科 “当科は本邦の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」です。患者さまは精神科に、薬物療法だけを求めているわけではないはずです。本邦精神医学の薬物療法偏重(いわゆる「薬漬け」)の現状に抗して、私どもは一石を投じるべく療養指導・精神療法中心の治療をめざしています。過量処方に疑問をお感じの患者さま、強力な薬物療法を希望しない患者さまは、どうぞ当科へおこしください。” “うつ・不安の患者さまのほとんどは、睡眠時間の極度の不足、不安定な睡眠相、過度の飲酒(成人の場合)、極端な運動不足、対人交流の乏しさなど、生活習慣 上の問題を伴っています。それらを医師の指導のもとに少しずつ是正していけば、必ずしも薬物を使わなくても、諸症状は軽快します。不眠の場合も、就床・起 床パターンと日中の活動量の見直しによって、強い睡眠薬を使わなくても治っていきます。”
  12. プラセボとは?(武田薬品工業株式会社):”乳糖やでんぷんなど、くすりとしての効き目のないもので錠剤やカプセル剤をつくり、頭痛の患者に本物のくすりとして服用してもらう実験をすると、半数くら いの人が治ってしまうこともあります。くすり(に似たもの)を飲んだという安心感が、体にひそむ自然治癒力を引き出すのかもしれません。これを「プラセボ効果」といいます。”