「 科学出版 」 一覧

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MDPIはハゲタカジャーナルか?MDPIのインパクトファクター(JCR2018)(2019年6月発表)

オープンアクセスジャーナルの発行元の一つに、MDPI (Multidisciplinary Digital Publishing Institute)という会社があります。以前はBeall氏にハゲタカジャーナルという認定を受けていたのですが、強行な抗議行動を行ったため、結局Beall’s Listからは外されました。Beall氏の最近の論文を読む限り、彼はBeall’s ListからMDPIを外しはしましたが、MDPIに対する考え方は全く変えていないようです。MDPIがいかに執拗な嫌がらせ行動を仕掛けてきたかを報告しています。 Still others tried different strategies. Some tried annoying university officials with numerous emails and letters, often sent as PDF attachments, with fancy letterhead, informing the university how I was hurting its reputation. They …

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医学系の学術雑誌インパクトファクター 2018ランキング

生命科学全般はコチラ ⇒ インパクト・ファクター(IF)2017学術誌ランキング(2018年発表)   基礎医学および臨床医学の主要な学術誌のインパクトファクターを纏めます。 臨床医学・基礎医学総合誌 NEJM (New England Journal of Medicine) ニューイングランドジャーナルオブメディシン IF=79.258 (bioxbio.com) “Our mission is to bring physicians the best research and information at the intersection of biomedical science and clinical practice” (About)  THE LANCET (ランセット) IF=53.254 (bioxbio.com) JAMA (The Journal …

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動画ジャーナルJoVEから投稿の勧誘が来たけど出すべき?個人的な利用体験談

ジョベかと思ったら、JoVEはジョウブ、ジョーブと読むようです。 JoVEが初めて世に登場したときは、実験のやり方の実際が動画で見られるとは、なんて画期的なんだと思いました。それから長い年月が経ってJOVEの動画も随分増えましたし、JoVEも勧誘メールを無差別に?論文著者に対して送り付けてきているようです。JoVEからメールをもらった研究者の、「JoVEってどうなの?」、「動画作ったほうがいいの?」という声をよく耳にします。 そこで、JOVEについて自分の印象をまとめておきます。個人的な偏った見方に過ぎないことはご理解ください。   JoVE設立の意義、コンセプト 科学論文のマテリアルズ&メソッズ(Materials and Methods)セクションを読んでも、自分がやったことがない実験の場合にはチンプンカンプンなことが多いです。実験手技を文字で説明されるよりも映像で見ることができればわかりやすいのに、という思いに答えたのがJoVEなわけです。 Academic Video Publishing: Moshe Pritsker, PhD, CEO, Co-founder JOVE Publishing (1 of 2) Academic Video Publishing: Moshe Pristker, PhD, CEO, Co-founder of JOVE (2 of 2)(YOUTUBE 8:27)     JoVEの設立者は誰? 創立者は、Moshe Pritsker博士ら。 …

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ハゲタカ学会からのこんな座長依頼・参加勧誘メールに引っ掛かっちゃダメ!

同じカテゴリーの記事一覧   国際ハゲタカ学会という言葉が新聞記事タイトルにあって、一瞬、ハゲタカという動物に関する学会かと思いました。ハゲタカジャーナルから、ハゲタカ学会までくるとちょっとハゲタカに申し訳ない気がします。と思って、ウィキペディアをみたら、ハゲワシという動物はいますがハゲタカという生物種は存在しないようなので(=ハゲタカは俗称)、ホッとしました。   ハゲタカ学会の特徴 ハゲタカ学会に詳しい研究者によると、無関係の複数分野にまたがる学会を合同で開く▽参加を勧誘するメールを不特定多数に送る▽ホームページに運営者情報が明記されていない▽発表概要の審査が異常に速い――などの特徴がある。(「国際ハゲタカ学会」横行 料金払えば審査なく参加 「業績」ではく付け 2019年1月19日 毎日新聞)   ハゲタカ学会の勧誘メールの文例 不特定多数に参加を勧誘しているメールの文例を紹介します。個人名と学会名と日程、セッション番号は、XXXX、YYYY, ZZZZ、OOOOと伏字にしておきます。分野違いの研究者にメールを送りつけて、学会のセッションの座長に勝手に勧誘し、あなたの研究分野でなければ別の人に回せという、チェーンメールまがいのことまで要求しています。 Dear Dr. XXXX YYYY, I’m writing to follow-up my last invitation as below, would you please give me a tentative reply? Thank you very much. I apologize for the inconvenience …

ハゲタカジャーナル(粗悪学術誌)論文掲載 不名誉な大学ランキング【悲報】東大、阪大などの研究者も投稿していたことが発覚  (≧▽≦ )

査読システムが機能していない(事実上存在しない)ので、お金を払えば誰でも論文が出せるジャーナルがあります。英語論文を出したい著者の心理に付け込んでお金を巻き上げるイメージなので、研究者を食い物にするハゲタカジャーナル(捕食ジャーナル)と呼ばれています。英語はpredatory journalsなので、「捕食ジャーナル」のほうが英語に忠実な訳語ですが、言葉のインパクトの強さのせいか「ハゲタカジャーナル」という呼称が優勢です。 どの学術誌がハゲタカジャーナルとみなされているかについては、ジェフリー・ビール(Jefferey Beall)さんがいかがわしい雑誌社・雑誌リストをつくって公表したBeall’s listが有名です。しかしながら、Beallさんは訴訟問題を避けるために公開するのをやめたようで、今では誰かがそれを転載したものがネット上に存在するだけです。グーグルで検索すれば極めて容易にリストのコピーにたどりつけるので、ここでも面倒をさけるためにリンクは張らないことにします。   Beall’s Listとは ビオール氏は、「ハゲタカ(悪徳)オープンアクセス出版」に対抗する活動で有名です。これは同氏が2010年に考え出した造語です。同年、彼は最初の悪徳学術誌リストを出版しました。そこに含まれていたのは20誌未満でしたが、その後このリストは増え続け、今では包括的な「ビオールのハゲタカ出版社リスト」(Beall’s List of Predatory Publishers)として知られています。(「『ハゲタカ出版社』は、あらゆる手を使ってまともな出版社のふりをします」Editage Insights 2015年7月24日 ) オープンアクセス(OA)の進展とともに,論文処理費用をだまし取るハゲタカ出版社の出現が問題となっている。本稿はハゲタカ出版社のブラックリストを作成しているジェフリー・ビールの活動を中心に,この問題をめぐる状況と議論を整理して紹介する。ビールのリストは高く評価される一方,名前をあげられた出版社から10億ドルの損害賠償を請求されたり,根拠不十分と批判されたりしている。(ハゲタカオープンアクセス出版社への警戒 栗山 正光 情報管理 2015 年 58 巻 2 号 p. 92-99)   よい子は関わってはいけないハゲタカジャーナル こういう悪徳な雑誌社は、「論文をうちに出しませんか?」というメールをしょっちゅう送りつけてきます。完全に分野違いであっても「エディトリアルボードに加わりませんか」というお誘いもスパム的に送りつけてきます。シツコイなあと思ってBeall’s listをチェックすると、大抵の場合そこに名前があるので、無視したほうが無難です。関わってしまうと、研究者としての自分の信用を失うことになります。 先月、ある出版社から学術論文誌のEditorial Board Memberをやってくれないか、というメールをもらいました。研究者にとって学術誌の編集をやることは大変名誉なことで普通は喜んでやることですが、何か引っかかりました。… (大学教員・研究員の心を鷲掴みにするうまいビジネス 2017-06-17 23:09 留職先の独り言@ケンタッキー&ルイジアナ)   Beall’s listに載っているかどうかは知りませんが、自分が過去に受け取ったフザケたメールの例を紹介します。宛先のメールアドレスは数十人!もいて、名前の最初の文字がアルファベットが一致する人たちでしたので、どう考えても機械的に集めたメールアドレスに一斉送信したスパムメールとしか考えられません。面倒はいやなので、出版社の名前と個人名は伏字(XXXXXX)にします。 Dear Colleague, XXXXXXXXXXXXX  is …

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論文数世界ランキングで日本は6位に後退

  2018/01/25    研究力強化, 科学出版

全米科学財団(National Science Foundation, NSF)が、世界の科学技術の動向をまとめた報告書Science and Engineering Indicators 2018を発表しました。2016年の論文数世界ランキングで、日本は6位。論文総数が減少傾向にある国は日本だけで、その凋落ぶりが際立ちます。 論文数ランキング1位は中国 、以下、2.アメリカ、3.インド、4.ドイツ、5.イギリス、6.日本。7.フランス、8.イタリア、9.韓国、10.ロシア、11.カナダ、12.ブラジルの順。 (出典:Science and Engineering Indicators 2018) 中国の台頭は、総論文数だけでなく被引用数ランキングトップ1%論文のランキングで見ても、著しいものがあります。 (出典:Science and Engineering Indicators 2018)   ちなみに前回の報告書Science and Engineering Indicators 2016では、日本は3位でした。Science and Engineering Indicators 2018のレポートでは、ドイツ、イギリス、インドに抜かれて6位に転落したということになります。 (出典:Science and Engineering Indicators 2016)   10年前の報告書 日本が論文数2位という時代が、かつてありました。 (出典:Science …

学術機関が共闘 ELSEVIER購読を打ち切り

  2017/07/08    科学出版

以下、Creative Commonsライセンスに基づく記事転載(出典元:エディテージ・インサイト)   60以上の学術機関がエルゼビア発行誌へのアクセスを失う(ドイツ) スネハ・クルカルニ (Sneha Kulkarni) 2017年7月7日 ドイツの60以上の学術機関が、オランダの大手出版社エルゼビアとの購読契約を打ち切りました。これにより、数千人の研究者が同社発行誌へのアクセスを失うことになりました。 高額な購読料は、学術機関と出版社の間で生じている論戦の争点となっています。また、ドイツの学術機関は、エルゼビアへのコストの支払いを困難と感じています。こうした状況の中、ドイツの大学、公共図書館、研究機関は2014年、「Project DEAL」というコンソーシアムを結成しました。これは、大手学術出版社との2017年度のライセンス契約を、全国規模で締結することを目指すものです。しかしながら、エルゼビアとの協議は2016年12月に中断されたことが発表されました。同コンソーシアムは、エルゼビアからの提示が「オープンアクセス方針と公正な価格体系に応じるものでなかった」ため、それを拒否したと説明しています。この結果、交渉に関わったすべての学術機関が、12月31日を最後に、エルゼビアのジャーナルへのアクセスを失うことになりました。ゲッティンゲン大学は次のような声明を発表しています。「ジャーナルへのアクセスを失うことで研究や指導にどのような影響が出るかは、交渉に参加している誰もが十分に理解しています。それでも我々は皆、多くの研究機関が手を携えて圧力をかけることが、現状では、ドイツの科学コミュニティに利益をもたらす唯一の方法であるという強い信念を持っています」。一方、エルゼビアは、来年以降も交渉を続ける意向があることを表明しています。 多くの国が同様の問題に直面しており、高騰する購読料によって学術機関の運営が難しくなってきています。2016年12月初頭には、国立台湾大学(NTU)図書館が、高額な購読料を理由に、2017年以降のエルゼビアのScienceDirectジャーナルの購読を打ち切る予定であることを発表しました。購読料の高騰は、科学の発展を阻害しかねない深刻な問題であり、全世界で解決していかなければならない課題と言えるでしょう。 参考文献: Thousands of German researchers set to lose access to Elsevier journals 本記事:60以上の学術機関がエルゼビア発行誌へのアクセスを失う(ドイツ)は元々エディテージインサイトに掲載されたものです。 参考 Thousands of German researchers set to lose access to Elsevier journals (By Gretchen Vogel,  …

Cell、Nature、Scienceには出しません

  2013/12/16    科学出版

生命科学の研究者にとって、セル、ネイチャー、サイエンスなどのいわゆる一流誌に論文を出すことは研究の世界で生き残る上で非常に大切なことです。 ところが、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞したランディ・シェックマン博士が、セル、ネイチャー、サイエンスの姿勢を批判し今後これらの雑誌には論文を投稿しないと宣言しました。 これはすでにノーベル賞を獲った人だからこそ言えることです。これからキャリアを築かなければならない人の場合は、セル、ネイチャー、サイエンスに論文を出せるかどうかは研究者人生の明暗を分ける分岐点になりかねません。 研究者は論文の質や量で評価され、研究費やポストの獲得に直結する。英国の「ネイチャー」や米国の「サイエンス」「セル」など有名科学誌は世界の研究者の注目度が高く、加藤氏も「(研究者としての)世界が変わる」とメンバーに投稿を強く勧めた。(毎日新聞、2013.7.26) 一般的にほとんどの教授は競争的資金を利用して研究している。その資金を得るためには良い業績が必要で殆どの場合、ImpactFactorが高い雑誌、特にCell,Nature,Scienceという通称CNSと呼ばれる雑誌に論文が載ることで大きなadvantageを得ることができる。(http://d.hatena.ne.jp/AMOKN/20100801) CNSに論文が載ればそのポスドクは帰国してアカポス取れる可能性が高まる。(http://scienceinjapan.org/topics/20130611.html) 現在の日本のバイオ系の研究レベルの上昇によりアカポスを得るにはCNS(Cell, Nature, Science)は最低1報は要るというくらいの状況になってきています。(http://ameblo.jp/bio-post-doctor/entry-10072353783.html 2008-02-13) 三大誌の一つであるScienceに初めて筆頭著者として論文が受理されたときの興奮はすさまじいものであった。若かったし、これで世界に認められる研究者になれたという恍惚感もあった。そして、実際、その論文のおかげで教授になれた。(http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/nakano/essay_009.html) やっぱり皆、Nature、Cell、Science、インパクトファクターの高い論文を狙ってます。それはですね、もしある職に対して3人の候補者が挙がった場合に、Nature、Cell、Scienceに載ってる人が基本的に優先的に選ばれる可能性が高い。科学研究費もそうなんです。(http://www.mbsj.jp/admins/ethics_and_edu/doc/081209_wakate_sympo_all_final.pdf) 参考 How journals like Nature, Cell and Science are damaging science.  Randy Schekman (The Guardian, Monday 9 December 2013 19.30 GMT) Nobel winner declares boycott of top science journals  …