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平成24年度(2012年度)科学研究費補助金 新学術領域研究(研究提案型)に係る事後評価報告書(最終報告書)

研究期間が平成24年度~平成28年度の新学術領域(研究提案型)のまとめです。中間報告書作成&中間審査が平成26年度、最終報告書作成&最終審査結果が平成29年度に行われています。中間評価結果や事後評価結果はA,A+,A-などとつけられるようです。 平成24年度科学研究費補助金(新学術領域研究)採択研究領域(HTML) 中間評価結果(A,A+,A-などの一覧) 平成29年度「新学術領域研究(研究領域提案型)」中間・事後評価に係る領域代表者からの報告・科学研究費補助金審査部会における所見(86頁PDF) 事後評価結果(A,A+,A-などの一覧) 「平成29年度 新学術領域研究(研究提案型)に係る事後評価報告書」のPDFはKAKENデータベースの「報告書」欄にありました。 新学術領域のウェブサイトはすでに閉鎖されてしまっているところもあり、学術的にも広報的にも価値が高いのに、非常にもったいないと思います。永続的に閲覧可能にしてほしいものです。    【人文・社会系委員会審査分】 領域番号 研究領域ウェブサイト 領域代表者 所属機関・所属・職 ニュースレター 中間評価報告書・事後評価報告書 1401 現代文明の基層としての古代西アジア文明―文明の衝突論を克服するために― 常木 晃 筑波大学・人文社会科学研究科(系)・教授   KAKEN  【理工系委員会審査分】 領域番号 研究領域ウェブサイト 領域代表者 所属機関・所属・職 ニュースレター 中間評価報告書・事後評価報告書 2401 元素ブロック高分子材料の創出(文部科学省) 中條 善樹 京都大学・工学(系)研究科(研究院)・教授   KAKEN 2402 重力波天体の多様な観測による宇宙物理学の新展開 中村 …

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2019年度の科研費新規採択率が発表される~若手40.0%、基盤(B)29.2%の記録的高さ~

  2019/05/23    科学行政, 研究助成, 科研費

2019年度の科研費採択率が発表されています。若手研究は以前はAとBがありましたが、今はAがなくなり、Bに相当するものが「若手研究」として残っています。若手研究の採択率が今年度40.0%(前年度は30.7%)という高さなのが目を引きます。これは「若手研究」に予算が増額された措置によるものだそうです。また、基盤研究(B)も前年度の25.6%から今年度29.2%と大幅にアップしています。これも同様の措置がが取られたということのようです。   2019年度の科研費新規採択率 科研費審査結果一覧(令和元年度 新規採択分 速報値 5月現在) ()内は、前年度2018年度の数値です。 研究種目 応募件数 採択件数 採択率(%) 特別推進研究 106 (105) 12 (12) 11.3(11.4) 新学術 3522 (4422) 809 (857) 23.0 (19.4) 基盤研究(A) 2412 (2454) 605 (605) 25.1 (24.7) 基盤研究(B) 11396 (11577) 3327 (2965) 29.2 (25.6) 基盤研究(C) 45758 (43587) 12918 …

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【変わる科研費】新学術領域研究を見直しへ~制度の主な変更点~

現在、文科省の研究費部会では科研費「新学術領域研究」を見直すための議論が行われています。2019年(令和元年)5月22日に文部科学省において第10期研究費部会(第2回)が開催され、現時点での構想が明らかにされました。新学術はだいぶ制度が変わるようです。 仮称ですが、「学術変革領域研究」と変更され、助成金額や研究機関などの規模の違いで(A)と(B)の2つに分かれます。(A)はこれまでの新学術領域研究に近い内容ですが、(B)は若手向けに新設されたもので、「公募研究」は無く、研究グループ数も3~4つ、応募金額上限が5000万円という規模で、研究成果をあげて(A)へステップアップすることが期待されています。 学術変革領域研究(A)は従来の新学術領域研究を踏襲しているように思えますが、審査区分から「複合領域」が廃止されました。また”真に必要な場合”には、従来の応募金額の上限を超えるものも認めるとしています。最も大きな変更点は、年齢制限を加えたことでしょう。若手研究者を支援するためという意図をかなり全面に押し出した制度変更のようです。   新学術領域研究の主な変更   これまでの新学術領域研究 学術変革領域研究(A) 学術変革領域研究(B) 規模     3~4研究グループ。将来(A)への展開が期待される研究 応募金額 1000万円~3億円程度 現行の新学術領域研究を踏まえて措置 5000万円まで 公募研究 有り 有り 無し 審査区分 4系(人文・社会系、理工系、生物系、複合領域) 3系(人文・社会系、理工系、生物系) 3系(人文・社会系、理工系、生物系) 計画研究の年齢の条件   若手から中堅の研究者(45 歳以下の研究者を想定)を研究代表者とする計画研究が、少なくとも複数含まれる領域構成とする 若手から中堅の研究者(45 歳以下の研究者を想定) 公募研究の年齢の条件   総採択件数の半数程度が若手研究者(博士の学位を取得後8年未満又は39 歳以下の博士の学位を未取得の研究者を想定)   (配布資料3 「新学術領域研究(研究領域提案型)の見直しについて(作業部会における検討状況の経過報告」(PDF)を参考にして一部の情報のみ抜粋して表を再構成)   学術変革領域研究の狙いは何? …

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私立大学研究ブランディング事業選定校と事業名(研究テーマ)、成果、論文業績

  2019/04/09    科学行政, 研究助成

私立大学研究ブランディング事業は、各大学の取り組みを特設ウェブサイト上で見ることができます。ウェブサイトを眺めていると、各大学の特徴が出ていおり、大学研究としても大変面白いです。志望大学を選べずに迷っている高校生にも、アピールするのではないでしょうか?そんな私立大学研究ブランディング事業ですが、オトナの事情で期間短縮や制度廃止などになってしまったのがとても残念です。 関連記事 ⇒ 文科省の汚職事件の余波 私立大学研究ブランディング事業の制度廃止・現行事業の期間短縮 2016年度から始まった。16年度(予算額72・5億円)に40校、17年度(同79億円)に60校、18年度(同56億円)にも20校を採択。(私大への支援事業、計画途中で打ち切りへ 大学側は反発 2019/04/09 05:00 朝日新聞DIGITAL) 平成28年度私立大学研究ブランディング事業選定校一覧  (PDF 文科省) 平成29年度私立大学研究ブランディング事業選定校一覧  (PDF 文科省) 平成30年度私立大学研究ブランディング事業選定校一覧  (PDF 文科省)   平成28年度(2016年)私立大学研究ブランディング事業選定40校 以下、大学名は、私立大学研究ブランディング事業学内特設サイトまたは事業を担う学内センターへのリンク 東北学院大学 東北における神学・人文学の研究拠点の整備事業 石巻専修大学 震災復興から地域資源の新結合による産業創出へ -草葉起源による内水面養殖業の創出- 千葉科学大学 「フィッシュ・ファクトリー」システムの開発及び「大学発ブランド水産種」の生産 工学院大学 巨大都市・複合災害に対する建築・情報学融合によるエリア防災活動支援技 術の開発と社会実装 女子美術大学 染織文化資源研究拠点の形成 染織文化資源研究所 金沢工業大学 ICT・IoT・AIの先端技術を活用した地方創生 金沢医科大学 北陸における細胞治療イノベーションの戦略的展開 論文発表等 北陸大学 北陸地方の生薬研究と食文化を基盤とした健康と創薬イノベーション 福井工業大学 『宇宙』事業推進のために地域と協働する“ふくいPHOENIXプロジェクト” 愛知文教女子短期大学 「食物アレルギーの子どもを守る」大学へ―保育所における職種間連携を含む食物アレルギー教育推進事業― …

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2019年4月1日科研費の採択が通知される

2019年4月1日、科研費の採択が通知されました。科研費採択・不採択に纏わる悲喜こもごものツイートをいくつか紹介します。 科研費採択・不採択の見分け方 「交付内定時の手続き」に研究課題名が記載されていれば採択ですよね。#科研費 — 漁火書店 (@kyam_pchem) 2019年4月1日 科研費、 「交付内定時の手続き」のところに研究課題名が出ればいいんですよね? 基盤(C)という小規模のやつですが、なんとか内定っぽいです。 #科研費 — Tetsuro Kitahara (@tetsurokitahara) 2019年4月1日   科研費内定出てた~!!!!イエ~イ!!!!生き延びたぜ~!!#科研費 科研費申請システムログイン→「交付内定時の手続きの手続きを行う」→通ってたら申請題目が表示される — アリッサム (@i_am_alyssum) 2019年4月1日   科研費に採択されるということ 科研費とったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!神がまだ研究しろと言っているのか,これはアブドゥルを殺された後のポルナレフの気持ちなのか、自分でもなにってるかわk(ry — PWM (@PWM44451776) 2019年4月1日 科研費通ってた!めっちゃ嬉しい〜 — ami (@amikura1986) 2019年4月1日 科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版 科研費 採択される3要素 第2版 …

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[JRECIN] 日本語なみに英語が使えて研究実績・実務経験もある東大の博士研究員の時給が驚愕の1700円~!!

ツイッターで知ったのですが、JRECINに出ていたこの募集内容には驚きました。日本の博士の価値って本当に低いんですね。 東京大学 大学総合教育研究センター(教育課程・方法開発部門)特任研究員の公募 [仕事内容(業務内容、担当科目等)] (1) 当センター事業として推進するProfessional and Global Educators’ Community(PAGE)プロジェクトなどのオンライン教育開発、ワークショップの企画・制作、プロジェクトの運営、ウェブサイト更新等の管理業務を行う。 (2)英語で授業を教えるスキルを磨くためのオンライン教育、ワークショップ技法の研究開発を行う。 職種:研究員・ポスドク相当 応募資格: 1)博士課程を修了していること(教育学・応用言語学分野の研究業績があることが望ましい)。 2)英語での教育経験、オンライン教育の運営経験を持つこと(英語で授業を教える(English Medium Instruction)教育方法についての専門知識があることが望ましい)。 3)高い日本語及び英語能力を有し、両言語で実務ができること。 [給与] 東京大学短時間勤務有期雇用教職員就業規則による(時給:1,700円~、資格、経験、能力に応じて決定)。 募集期間: 2019年01月25日 必着 https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119010114 *募集要項の一部のみ転載。太字強調は当サイト。 英語と日本語を同じ程度に使いこなせて、教育に関して研究実績や実務経験のある博士号研究者で、英語で教える経験もあって、それで時給1700円というのは、あんまりではないかと思います。 研究者を目指す諸君,もはやこういう時代なんだぞ。 「東京大学特任研究員 時給1700円(週30時間)」 52週をフルに働いて,東大のポスドクが年収265万円。https://t.co/rnDRpFD3PE — ポスドク問題とアカデミアを考える会 (@UNIONTELLING) 2019年1月10日   同じカテゴリー内の記事

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研究者にのしかかる奨学金返済の重圧

「奨学金 返し切らずに 任期切れ 」(詠み人知らず)  「研究者 辞めても残る 奨学金 定職なくとも 206,879円」(詠み人知らず)  家庭が裕福でないが大学に行きたい、大学院に行きたいという場合に、奨学金は夢を叶えてくれる非常に有効な手段です。しかし、「奨学金」とは名ばかりで実際には借金なので返済の義務があります。自分の場合、大学院の修士課程の2年間、博士課程の3年間、奨学金のお世話になりました。無利息の第1種奨学金ですが、大学院修了時に約650万円もの借金を抱えることになりました。 3.大学院 【修士課程相当(*1)の場合】月額50,000円または88,000円 【博士課程相当(*2)の場合】月額80,000円または122,000円 (*1)修士課程、博士前期課程、専門職学位課程(専門職大学院)、一貫制博士課程前期相当分 (*2)博士課程(博士医・歯・薬(6年制学部卒)・獣医学課程を含む)、博士後期課程、一貫制博士課程後期相当分 (転載元:平成30年度以降入学者の貸与月額 日本学生支援機構) この金額は今もあまり変わらないようです(88,000円x24カ月+122,000円x36カ月=総額6,504,000円)。めでたく博士号を取得しても650万円の借金を背負った状態で薄給のポスドク生活をスタートさせるのは大変です。   月々の返済金額 ポスドクの給料は財源にもよりますが、科研費で雇用される場合、月給は20万円程度で、どんなに歳をとってもやはり20万円台でしょう。パーマネントのアカデミアの職にありつける人はほとんどいないので、もし民間への就職をせずにアカデミアで実績を積んで頑張ろうとすると、毎月の奨学金の返済は非常に大きな重荷になります。修士に借りた分と博士で借りた分の返済が、大学院卒業後すぐに始まるので、月々の返済金額は、「大学院 ・ 返還例(日本学生支援機構)」 を参考にすると、修士の貸与額を14年で、博士の貸与額を20年で返済するプランの場合、月々の支払は12,571+18,300=30871円となります。20万円そこそこの月給から3万円の返済額を出すのは経済的にかなりきついです。 参考 研究者(ポスドク)の平均給料・給与 22万円(給料BANK) 学部学生の時代から借りると奨学金の総額もかなりのものになります。 1000万円を超えることもある奨学金の総額とその返済の大変さ 私は大学を一度中退して再受験しているのですが、奨学金の内訳としては3種類に分かれます。 一つ目の大学で2年間で借りた、JASSO第二種奨学金:2,800,000円 二つ目の大学で6年間で借りた、JASSO第一種奨学金:3,672,000円 二つ目の大学で6年間で借りた、JASSO第二種奨学金:8,640,000円 合計15,112,000円です。… 普通に返していくと、完済にどうやら20年かかるらしいです。JASSOによると、月々7万円くらいを240回(20年)払い。奨学金で学んだ結果、死にそう。(奨学金1500万プレイヤー阪大生のブログ) ちなみに上のブログの方は、奨学金の返済額が1万5千円程度なんだったらブログで賄えば?と奨学生がブログを始めることを提案されています。 28歳女性です。… 私は私学大学・大学院まで卒業しましたが、奨学金を借りていました。… 日本学生支援機構の第一種、第二種ともに満額借りており、当時は毎月約24万借りていました。… 大学院まで卒業した時点で私の返済額は利子込み1310万円。卒業時にまた、日本学生支援機構の成績優秀者の減額制度で110万円減は勝ち取れたので、1200万円の返済を抱えて社会人スタートです。毎月の返済額は約53000円で、数十年先までです。私の月の手取りは約15万円。(奨学金返済と結婚・入籍について 2017/3/2210:47:50 YAHOO!JAPAN知恵袋)   奨学金8436847円 毎月35000円を240回払いで鬱 pic.twitter.com/LwoNqv7WYo — 三葉 (@rounin_mitsuha) …

世界の大学ランキング、大学をランク付けすることに関する議論

  2018/09/29    科学行政

文科省のウェブサイトからランキング付けに関する議論を紹介します。 【米澤東北大学教授】大学とは何かというのは,本来は大学のそれぞれの日常的な営み,あるいは高等教育のそれぞれの日常的な営みから生み出されていくべきものだと思います。ですが,ここ15年ぐらいの間に我々にとってかなり深刻なのは,世界大学ランキングが普及してきたことです。その中で特にトップ大学が大学の在り方というものを世界大学ランキングの中で考えるようになってきているということがあります。同時に国も世界大学ランキングに巻き込まれているところがございます。特に,新興国が国際的な競争として資源を集中してトップ大学を創っていこうとするわけですが,先進国も同じように対抗して巻き込まれていくということがあります。 ランキングの基本的な流れとして,レピュテーションの部分はそんなに毎年変わるものではない。つまり,様々な専門家あるいは関係者がこの大学はすばらしいというふうに言っているアンケート結果は,実は毎年大きくは変化してはいません。変化しているのはむしろ方法論の部分です。どういうふうに論文の数を測るかあるいは引用度を測るかという部分はかなり技術的にも変化しております。ここが大きく変化していて,かつ日本が大学ランキングにおいてかなり厳しい状況におかれています。 大学の在り方はランキングを上げるためにやっているわけではありません。 カリフォルニア大学バークレー校のJohn・Douglassさんという方が作っていらっしゃるものが研究大学の望ましい在り方として注目を浴びています。これはどちらかというと,ランキングに対して批判的な考え方に立っているもので,それぞれの国が置かれている,あるいは社会に置かれている位置付けというのを考えていこうという考え方になっています。 (将来構想部会(第9期~)(第18回) 議事録 平成30年5月18日(金曜日)10時~12時 文科省)(太字強調は当サイト) 【西尾部会長】ちょうど先月,Times Higher Educationの世界大学ランキングの結果が公表されました。商業的性質が高く,よくあることですけれども,年ごとに評価項目の重み付けが変わってきている。私としては,そのようなランキングの順位に一喜一憂するということは適切ではないとは思いますが,一方で世界大学ランキングへの社会的関心が高まっているということも事実です。 【小泉特任教授】世界大学ランキングの何が問題かといいますと,とにかく順位は恣意的に作られていること。というのも,Times Higherを運営している会社が民間企業であり,例えば使用するデータベースの変更があったり,国別補正の仕方に変更があったり,1,000人以上の著者がいるビッグ・サイエンスのペーパー,キロオーサーペーパーと言われますが,そういったペーパーの扱いが変更になったり,とにかく毎年,毎年どのように計算するかという手法が変わっていきます。その中で順位が決められていくということで,こういったものは順位という一次元の指標において,何々大学の方が何々大学より上だねとか,下だねとかいうような,そういった指標にはならないのではないか。順位というのは,継続的に見る指標とはならないというのが我々,常日頃,申し上げていることですし,この部会でも既におっしゃっていることだと思っています。 その一方で,世界大学ランキングで使われている個々の個別の指標に関しましては研究力を表す指標もありますので,これについては少し注目して見る,精査して注目して見る必要があると思っております。 THE世界大学ランキングではどういう指標を使われているかというところを見ます。特にリサーチに関係するところは,特にリサーチの中でも30%ありますが,その中でもResearch output per staff FTEということ,これは論文数を表しているものです。それから,Citations(30%)とありますが,これはいわゆる分野補正をしたサイテーションを,FWCI(Field Weighted Citation Impact)というものを用いています。… 同じく30%以上,比重を占めているところというのは,Teaching,それからResearchのところにそれぞれ入っておりますreputationです。評判調査というものになります。… THEでは論文数を教員数,FTEで換算しています。ここには著作物も2年前から含まれるようになりました。本も含まれるようになりました。プロシーディングズ,先ほど議論になりましたが,そこも含まれています。そういった量の部分。それから,質に関しましては,分野ごとに論文被引用数の絶対値というのは違いますので,これを分野ごとに補正して,分野世界平均を1としたFWCIという数値を使っておりますが,これが量と質というのを,THE世界大学ランキングでは見ているわけです。 THEの世界大学ランキングですが,当然ながらFWCIが30%占めておりますので,これとランキングはかなりリニアに相関しております。… ただ,ばらつきも大きくて,実はばらついている中の1つが日本でございます。例えばこの6ページ目の下に書いてありますが,東京大学のFWCIは,実は1.34しかございません。世界平均1に対して,被引用度の割合を示すと1.34です。東京大学,1位から50位以内のバンドに入る大学ではございますが,実はこのFWCIだけを見ると500位という非常に悪いところに入ってきてしまいます。じゃあ,何で東大は上の方に来るのかというと,実はreputationが良いためです。reputationによって保たれているという現状。reputationだけで33%ありますので,FWCI30%の部分が悪くても,reputationで保たれていますが,reputationというのは評判ですので,FWCIが下がってしまえば評判も下がってくるというのは,何となく思っているところです。なので,世界大学ランキングを上げたければ,まずは論文の質を上げなさいというのが,最も基本的であり,最も正当なところだと思います。 (引用元:第9期研究費部会(第4回) 議事録 平成29年10月31日(火曜日)13時00分~15時00分 文科省)(太字強調は当サイト) 昨今、様々な世界大学ランキングがあるが、その「順位」については、それぞれの分析方法や分析機関によって大きく変動し得るため、研究力を測る指標としては妥当性に問題がある。一方、大学ランキングに用いられている数多くの定量的指標については、その数値・内容を十分に理解・判断したうえで使用すれば、大学・研究機関の研究力を測るひとつのベンチマークとなりうると考えられる。各大学の個性・特色に応じた機能強化が求められる中、大学・研究機関の研究力・活動状況に係る指標の抽出・選択及びそれらの関係性の分析は重要な課題となっている。 国際的には、例えば英国において、世界大学ランキングのような「順位」による研究分析ではなく、国家の効率的な資金配分の観点から研究力評価体制の確立(REF、Research Excellence Framework)がなされるとともに、大学が自ら研究力を分析し自己改革につなげるための指標群の提案がなされている。 (引用元:資料4-7 研究力を測る指標(分野別・大学機能別)の抽出と大学の研究力の可視化に関する基礎的研究(科学研究費助成事業 学術分科会(第63回) 配付資料 平成28年8月9日(火曜日)14時00分~16時00分 文部科学省)(太字強調は当サイト) 【西尾委員】 我が国の政府研究開発投資は頭打ちの状態ですが、諸外国は積極的にその拡充を図っています。そのような状況において、学術研究の中心的な担い手である大学の国際ランキングは低下しており、冷静に問題を直視することが必要だと思います。 商業的な世界大学ランキングでの順位に一喜一憂することは適当でなく、大学評価における取扱いも極めて慎重であるべきと考えられます。ただし、ランキングの指標となる論文生産数、トップ10%論文比率などに着目することは、示唆に富むものと考えています。 世界大学ランキングの算定に当たっては、研究・論文に係るスコアは約6割のウェイトを占めており、日本の大学の評価を規定している要素は研究力と言っても過言ではありません。こうした研究力の課題については、政府研究開発投資の頭打ち、大学の基盤的経費の縮減、さらには、研究時間の減少が大きな問題であると考えられます。 また、第5期科学技術基本計画では、「我が国の総論文数を増やしつつ、我が国の総論文数に占める被引用回数トップ10%論文数の割合が10%となることを目指す」ことを達成目標に掲げていますが、論文数といったアウトプット指標だけでなく、研究への投資や研究時間といったインプット指標も含め、多様な指標によるバランスのとれた評価が必要です。 【保立東京大学理事・副学長】 「世界大学ランキングに対するRU11の見解について」というタイトルでございます。述べてまいりましたことは、先ほどの西尾委員からのお話とも整合するものでございます。具体的には、ランキングという順位指標は、導出方法のわずかな変更でも大きな変化が起きてしまうものであって、大学ランキングに過度に依存する大学改革は、大学の価値を自ら損なうおそれがあります。飽くまである側面から大学を見たときの外部の視点・意見の一つとして、冷静・客観的に受け止めながら、今後の大学改革に生かしていきたいと私どもは思っております。 国際共同研究の展開や国際的な共著論文の相対的な不足、こういったものは、研究成果の国際発信力の不足等々ということで、多くの大学が抱える課題を客観的に示しているとも認識しておりまして、研究成果をより積極的に発信していくよう、機能強化を進めていきたいと、これもRU11の考えでございます。 また、多様なミッションを持つ大学に対しまして、普遍的で唯一のランキングがあるかのように扱われてしまう風潮が一部に見受けられることに対しましては、RU11としては懸念を抱いておりまして、ランキングを政策的な方針や計画、あるいは、政策実施後の成果達成指標として簡単に利用するということは、あるべきではないと考えております。 (引用元:学術分科会(第63回) 議事録 平成28年8月9日(火曜日)14時00分~16時00分 文部科学省)(太字強調は当サイト) 【上山委員】日本で行われているのは、恐らく分野ごとの評価がきちんとなされていないということだと思います。例えば、東京大学は、モレキュラー・バイオロジーに対して、日本ではトップである。免疫学で言うと、ひょっとすると阪大は非常に強いかもしれない。そういう分野ごとの、それぞれの大学が持っているPhDの価値ということがきちんと査定されて、その中でトップ何位かのプログラムを持っている大学が、研究大学というものに分類されていく。もちろんこれは固定的なものではなくて、時間によって変わっていくということです。そういう意味での各大学の持っている強みということをきちんと精査するような体制が、実はできていない。 さらには、グローバル大学ランキングという奇妙なランキングが出てきました。これは大学全体でやっているわけですが、ランキングシステムというのは、アメリカで1925年に既に始まっていて、そのときの初めというのは何をやったかというと、各大学の持っているプログラムのどの分野が強いかということを、分野ごとに精査することによって、例えば、生物学であれば、どこの大学がトップである、2位であるということをやり、それによってそこの大学で教育を受けたいと思っている大学院生たちを引き付ける装置として始まったものです。そういうものの体制が、日本ではなかなかできていないんです。 …

ムーンショット型研究開発制度

  2018/09/03    科学行政

研究者同士を競わせるという発想は一体どこから出てきたんだろう?誰がいつ言い出したのか? 政府は来年度から、日本発の革新的な技術開発を推進するため、複数の研究者らに予算を配分し、同じ開発テーマの成果を競わせる新制度を始める方針を固めた。… 新制度は「ムーンショット型研究開発制度」と命名され、内閣、文部科学、経済産業の3府省合同で実施する。来年度予算の概算要求で内閣、文科両府省が関連予算に約60億円を計上した。今後、経産省分予算が上乗せされ、要求総額は100億円を超える見通しだ。(台風回避・人工冬眠…夢の技術、競わせ開発へ 読売新聞 YOMIURI ONLINE 2018年09月03日 06時00分) (問)科学新聞の中村です。 今朝の推進会議なんですけれども、そこで菅官房長官から、政府研究開発投資の拡充に向けて、概算要求で最大限努力すると。松山大臣としては、今度の概算要求に向けてどういう点を重視したいとお考えなのか教えてください。 (答)本日の会議で、御指摘のように官房長官から、推進会議の下で統合イノベーション戦略を迅速かつ確実に実行するために、政府事業・制度のイノベーション化を含めて、政府の研究開発投資の拡充に向けて、概算要求において最大限努力してくれと御指示を頂いております。 統合イノベーション戦略におきましては、Society 5.0の実現に向けて取組を示しておりまして、一つはAI人材育成、もう一点は、大学改革、さらにはムーンショット型研究開発、これを同戦略の中では重要項目に位置付けていまして、特に重点的に要求していきたいというふうに思っております。 今後、推進会議を中心として、関連の司令塔会議、また関係府省と概算要求に向けた調整も含めて連携・協力しながら、統合イノベーション戦略を進めていきたいと思いますので、推進会議を中心として、そこのところをしっかり調整、予算関係も調整していきたいと思っています。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月27日(金) 10:41~10:53  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室) (問)科学新聞の中村です。 科学技術関係でお聞きしたいんですけども、ImPACTが今年度で終了するということで、その後の後継施策については大臣どのようにお考えでしょうか。 (答)ImPACTは平成25年にスタートして、今年度が最終年度になります。近年、欧米等でも破壊的なイノベーションを目指して、これまでの延長線上にはない野心的な構想を掲げて、世界トップクラスの研究者を集めたり、かなり挑戦的な研究開発を積極的にやっておられますので、こうした海外の状況も踏まえて、先日閣議決定しました「統合イノベーション戦略」の中でも、より野心的な構想の下に関係省庁と一体となって、集中・重点的に研究開発を推進する「ムーンショット型の研究開発制度」、これについてその仕組みを検討するということになりました。 現在、ImPACT関連の施策を実施している文科省、経産省と調整を図りながら、来年度の概算要求も含めて、具体的な対応について検討を行っているところであります。 これらを踏まえて、今後、CSTIにおいて更に議論を進めるということにしておるところでございます。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月20日(金) 9:30~9:36  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室) (問)科学新聞の中村です。 統合イノベーション戦略なのですけども、今回の閣議決定を受けて、これから様々に実行されていくかと思うのですけども、これによって研究の現場がどのように影響を受けるのか、どういうふうに変わっていくのか、そこら辺について教えてください。 (答)統合イノベーション戦略は、知の創造に関する取組として、大学の研究現場における経営環境の改善、人材の流動性の向上であるとか若手の活躍機会の創出、あるいは研究生産性の向上、ボーダレスな挑戦の促進といった重要な課題を掲げておりまして、それぞれ目指すべき将来像や達成目標というものを掲げております。 こういう目標を実現するための具体的な方策としては、例えば、民間資金の獲得に応じた運営費交付金の配分とインセンティブを付与する仕組みを作っていく、導入していくということ。 また、年俸制の拡大ですね、業績に応じた年俸制の拡大など人事給与システムを改善する。あるいは、科研費等の若手の重点化、また、外国の大学で博士号を取得した人材の増加促進などの施策を盛り込んだところであります。 非連続的なイノベーションを生み出すムーンショット型の研究開発など、政府における戦略的な研究開発も推進するということにしておるところであります。こういう取組を推進しながら、大学における研究現場が活性化するように、また独創的・挑戦的な研究が促進されるように我が国の科学技術・イノベーション力、質量と共に一層向上させていくために力を入れていきたいというふうに思っております。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年6月15日(金) 9:21~9:31  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室) 2017 年度に行った制度検証結果も踏まえ、失敗も許容した大胆な挑戦が可能となるようImPACTの研究開発手法を改善・強化し、関係府省庁に普及・定着させるとともに、関連施策の見直し等も図りつつ、ImPACTの取組が節目を迎えることを受け、より野心的な構想の下、関係府省庁が一体となって集中・重点的に研究開発を推進する仕組み(ムーンショット型の研究開発制度)を検討し、政府全体として非連続的なイノベーションを生み出す研究開発を継続的かつ安定的に推進する。(統合イノベーション戦略 平 成 3 0 年 6 月 1 5 日 閣 議 決 定)   参考 統合イノベーション戦略 平 成 3 0 年 …

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日本の科学研究におけるロスジェネ

日本のロスト・ジェネレーション(ロスジェネ)世代とは、1991年のバブル崩壊後の就職氷河期に大学を卒業し、長期の経済不況(「失われた10年」)と日本の新卒採用制度のために、雇用の機会を奪われ、就職難民と化して派遣や契約社員などの不安定な働き方を余儀なくされた人が多いということで特徴付けられる世代です(参考:コトバンク)。だいたい1970年から1982年生まれの人(2018年現在38~48歳)に相当します。 ロスジェネと 世に棄てられて 博士捨つ (詠み人知らず  ラボ川柳)   東大理学部→東大院に進んだ部活の同期も、ロスジェネ&ポスドク問題のダブルパンチを受け、就職することも研究室に残ることもできず、警備員を続けている。ネットで検索するといくつか論文が出てくるくらいだから、それなりに研究業績を上げていただろうに。国家的損失である。 https://t.co/3BAZHiynE3 — カイローヤー (@kai_lawyer) 2017年12月9日 団塊ジュニアも含まれ、日本の科学政策であるポスドク一万人計画(1996~2000年度)の影響もあり、このあたりの世代は大量の博士号取得者が職にあぶれて生活に困窮する状態が継続しているのが現在の日本の科学研究業界の状況です。 今後、若手研究者を対象とした制度が、より一層拡充されることが望まれる。これまで、大きな成果を上げた研究者がしばしば若手であるということは、ノーベル賞受賞者がどの年齢で受賞業績を上げているかを調べたデータから理解できる(第1-1-30図)。この資料は、1987年から2006年までの自然科学系3賞(物理学賞、化学賞、医学・生理学賞)を受賞した合計137名に対して調査したものである。この図から、ノーベル賞を受賞するような優れた業績は各分野とも30代から40代前半に集中していることが分かる。(平成19年版 科学技術白書 第1部 第1章 第4節 1 科学技術関係人材の育成・確保の重要性 文部科学省) 文科省はノーベル賞研究が生まれるのは30代に集中ということを常々強調しており、30代の若手にチャンスを与えるという政策を打ち出すため、それより上のの世代は完全に捨て置かれています。高いレベルでの教育を受け、現在、科学研究に貢献しているにもかかわらず、定職にすら就くことができず人間として最低限の生活の保障すらないまま人生を彷徨い、現在の日本の科学行政から見棄てられた状態にあり、まさに「ロスト・ジェネレーション」になっています。科学を作り上げているのは、何もノーベル賞級の研究だけではありません。裾野の部分があってはじめてその上に高さが築かれるのです。文科省や政府は、科学研究の本質を全く理解していないようです。 2004年ごろからの国⽴⼤学の法⼈化と⼤学⼈や研究職の⼈事の流動化は、「研究成果がすぐ⾦になるかどうか」というものさしの流⾏を⽣み、少ない任期付ポストの取り合いばかり横⾏する事態を⽣みました。基礎研究の研究成果は即物的な基準では判断できないのにもかかわらず、無理⽮理切り捨てに遭って 久しい状況です。関係者の皆様には、⼤学や研究所の研究教育活動は、すぐにお⾦になるかどうかという価値観では測ることができない、という点によくよく留意して政策⽴案にあたっていただきたく、強く強くお願いいたします。さきに述べたような誤った政策が取られてすでに10年以上も経っており、もはやわたしより若い世代は、就職に苦労することがわかっている⼤学や研究所のキャリアを選ばなくなっています。⼤学や研究所への予算の復活と、任期なしのポストを増やすこ と。これらをぜひお願いいたします。(男性研究者 41歳 第5期科学技術基本計画答申素案へのパブリックコメントより) 日本の無責任な科学政策やその後の「無策」によって生じたこのロスに対処する責任が、文科省や政府の科学行政を司る人たちにはあるのではないでしょうか? 突然若手優遇を始めるとロスジェネは救われませんよ。ロスジェネを救う政策が必要だと思います — kikumaco(6/24 0g、7/16ベアーズ (@kikumaco) 2018年6月16日   ロスジェネの労働参画の推進と生産性の高い働き方の実現が、この国の経済・産業の成長・発展のカギを握る可能性が出てきている。しかも、労働市場の中で主要層であるロスジェネの所得が拡大すれば、国内消費にも好影響を及ぼすだろう。(女性や老人よりロスジェネに予算をまわせ 忘れられた「巨大集団」の秘めた力 三菱総合研究所主任研究員 奥村 隆一 PRESIDENT Online 2018.3.29)   …