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科研費に採択されるための教科書と副読本、厳選4冊

科研費の申請をしてあたり前のように採択される研究者がいる一方で、なかなか採択されずにいる研究者もいます。不採択になる原因はいくつかありますが、書き方のコツがわかっていない場合がほとんどです。残念ながら、実際的なコツというものは、公募要領にも計画調書の注意書きにも書かれていません。 そういったコツはどこで知ることができるかというと、科研費に採択されるための教科書として執筆された書籍の中にあります。ですから、これらの本を読んでから申請書作成に取り掛かることをお勧めいたします。でなければ、既に科研費を獲っている先輩や先生にお願いして、自分が書いた申請書を読んでもらったり、採択された申請書を見せてもらったりしましょう。コツを知らずにひとりよがりで書いている限り、何年チャレンジを続けても不採択にしかなりません。 科研費獲得の方法とコツ 児島 将康 著『科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略』2020/8/20 羊土社 科研費の制度に変更があるたびに、タイムリーに改訂版が出ていて、一番みなに頼られているのがこの本。この本を読んでいない人はいないのでは?と思えるくらいに普及しています。だから、買ったけど読んでいないなどと呑気なことを言っていると、差がつきます。しっかり読み込んで、自分の申請書作成に活かしましょう。   科研費 採択される3要素: アイデア・業績・見栄え 郡 健二郎 著『科研費 採択される3要素 第2版: アイデア・業績・見栄え』2017/7/3 医学書院 この本が刊行されたあとで計画調書の書式に大きな変更があったため、若干内容に古いところも出てきてしまっているのが惜しい。例えば、要旨のスペースは以前は厳格だったが、今では行数の指定が取れたためこの本で強調されているほどの緻密さは必要なくなったかもしれない。しかし、医学部の先生による本なので、医学部の先生にはこっちの本のほうがしっくりくるかもしれない。本質的なところを読み取れる読者なら、どっちの本でも良いと思います。書籍タイトルで重要ポイントを言いつくしていますが、その意味するところを本当にわかって書かないと採択されません。例えば、業績があるということと、業績を申請書の中でしっかりアピールできているということとは、全く別の話です。業績があるからと言って、業績リストをただ載せただけでは、いまどき、他の申請書と比べられたときに見劣りします。きちんと、研究目的や研究計画のセクションの中で業績の関連性のアピールしておくことは必須。   科研費の書き方のノウハウがわかっても、肝心の日本度運用能力が低いと審査委員を説得できません。以下に紹介する本は、読み易く伝わる日本語の書き方を教えてくれます。 100ページの文章術 酒井 聡樹『100ページの文章術 -わかりやすい文章の書き方のすべてがここに』2011/3/10 共立出版  研究者のタマゴ向けの著作もある著者による、日本語の文章の書き方の本。科研費は日本語で書くので、日本語を書く能力を上げることが、採択への早道となります。採択されない先生の書いた文章の特徴は、非専門家が読んだときに理解できない文を書いてしまっているところ。科研費の審査委員は、同じ研究領域の専門家に当たるとは限りません。若手研究や基盤研究(C)の場合は4人の審査員がいるので、4人とも申請者と同じ専門ということはありえません。4人のうち一人でも、「わかりにくい!」と思って悪い点を付けると、残り3人がそこそこ良い点を付けてくれたとしても挽回できません。非専門家が読んでもわかるように書けるかどうかは、採択されるための最低条件です。   わかりやすい文章の書き方ガイド 林 健一『こうすれば医学情報が伝わる!! わかりやすい文章の書き方ガイド』2014/10/8 ライフサイエンス出版  どちらかといえば学生向けであった100ページの文章術で飽き足らない人に薦めたいのが、この本。シニアレベルの研究者でも、徹底的に鍛えられます。内容は医学系なので、科研費申請書の執筆に必要な日本語力にちょうど照準があっています。     学振申請書の書き方とコツ 科研費ではなく学振ですが、ついでに紹介しておきます。本質的なことは変わりありません。 学振申請書の書き方とコツ 改訂第2版 …