2019年度の科研費新規採択率が発表される~若手40.0%、基盤(B)29.2%の記録的高さ~

2019年度の科研費採択率が発表されています。若手研究は以前はAとBがありましたが、今はAがなくなり、Bに相当するものが「若手研究」として残っています。若手研究の採択率が今年度40.0%(前年度は30.7%)という高さなのが目を引きます。これは「若手研究」に予算が増額された措置によるものだそうです。また、基盤研究(B)も前年度の25.6%から今年度29.2%と大幅にアップしています。これも同様の措置がが取られたということのようです。

 

2019年度の科研費新規採択率

科研費審査結果一覧(令和元年度 新規採択分 速報値 5月現在)

()内は、前年度2018年度の数値です。

研究種目 応募件数 採択件数 採択率(%)
特別推進研究 106 (105) 12 (12) 11.3(11.4)
新学術 3522 (4422) 809 (857) 23.0 (19.4)
基盤研究(A) 2412 (2454) 605 (605) 25.1 (24.7)
基盤研究(B) 11396 (11577) 3327 (2965) 29.2 (25.6)
基盤研究(C) 45758 (43587) 12918 (12175) 28.2 (27.9)
若手研究 19590 (20369) 7831 (6256) 40.0 (30.7)

(出典:2019年5月22日 研究費部会 配布資料2-1)

 

科研費採択率に関するツイッター上の声

科研費採択率はどれくらいが適切なのかは論議の的になっています。


 

科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか

参考

  1. 第10期研究費部会(文部科学省)

 

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