ムーンショット型研究開発制度

      2018/09/04




研究者同士を競わせるという発想は一体どこから出てきたんだろう?誰がいつ言い出したのか?

政府は来年度から、日本発の革新的な技術開発を推進するため、複数の研究者らに予算を配分し、同じ開発テーマの成果を競わせる新制度を始める方針を固めた。… 新制度は「ムーンショット型研究開発制度」と命名され、内閣、文部科学、経済産業の3府省合同で実施する。来年度予算の概算要求で内閣、文科両府省が関連予算に約60億円を計上した。今後、経産省分予算が上乗せされ、要求総額は100億円を超える見通しだ。(台風回避・人工冬眠…夢の技術、競わせ開発へ 読売新聞 YOMIURI ONLINE 2018年09月03日 06時00分)

(問)科学新聞の中村です。 今朝の推進会議なんですけれども、そこで菅官房長官から、政府研究開発投資の拡充に向けて、概算要求で最大限努力すると。松山大臣としては、今度の概算要求に向けてどういう点を重視したいとお考えなのか教えてください。

(答)本日の会議で、御指摘のように官房長官から、推進会議の下で統合イノベーション戦略を迅速かつ確実に実行するために、政府事業・制度のイノベーション化を含めて、政府の研究開発投資の拡充に向けて、概算要求において最大限努力してくれと御指示を頂いております。 統合イノベーション戦略におきましては、Society 5.0の実現に向けて取組を示しておりまして、一つはAI人材育成、もう一点は、大学改革、さらにはムーンショット型研究開発、これを同戦略の中では重要項目に位置付けていまして、特に重点的に要求していきたいというふうに思っております。 今後、推進会議を中心として、関連の司令塔会議、また関係府省と概算要求に向けた調整も含めて連携・協力しながら、統合イノベーション戦略を進めていきたいと思いますので、推進会議を中心として、そこのところをしっかり調整、予算関係も調整していきたいと思っています。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月27日(金) 10:41~10:53  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

(問)科学新聞の中村です。 科学技術関係でお聞きしたいんですけども、ImPACTが今年度で終了するということで、その後の後継施策については大臣どのようにお考えでしょうか。

(答)ImPACTは平成25年にスタートして、今年度が最終年度になります。近年、欧米等でも破壊的なイノベーションを目指して、これまでの延長線上にはない野心的な構想を掲げて、世界トップクラスの研究者を集めたり、かなり挑戦的な研究開発を積極的にやっておられますので、こうした海外の状況も踏まえて、先日閣議決定しました「統合イノベーション戦略」の中でも、より野心的な構想の下に関係省庁と一体となって、集中・重点的に研究開発を推進する「ムーンショット型の研究開発制度」、これについてその仕組みを検討するということになりました。 現在、ImPACT関連の施策を実施している文科省、経産省と調整を図りながら、来年度の概算要求も含めて、具体的な対応について検討を行っているところであります。 これらを踏まえて、今後、CSTIにおいて更に議論を進めるということにしておるところでございます。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月20日(金) 9:30~9:36  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

(問)科学新聞の中村です。 統合イノベーション戦略なのですけども、今回の閣議決定を受けて、これから様々に実行されていくかと思うのですけども、これによって研究の現場がどのように影響を受けるのか、どういうふうに変わっていくのか、そこら辺について教えてください。

(答)統合イノベーション戦略は、知の創造に関する取組として、大学の研究現場における経営環境の改善、人材の流動性の向上であるとか若手の活躍機会の創出、あるいは研究生産性の向上、ボーダレスな挑戦の促進といった重要な課題を掲げておりまして、それぞれ目指すべき将来像や達成目標というものを掲げております。 こういう目標を実現するための具体的な方策としては、例えば、民間資金の獲得に応じた運営費交付金の配分とインセンティブを付与する仕組みを作っていく、導入していくということ。 また、年俸制の拡大ですね、業績に応じた年俸制の拡大など人事給与システムを改善する。あるいは、科研費等の若手の重点化、また、外国の大学で博士号を取得した人材の増加促進などの施策を盛り込んだところであります。 非連続的なイノベーションを生み出すムーンショット型の研究開発など、政府における戦略的な研究開発も推進するということにしておるところであります。こういう取組を推進しながら、大学における研究現場が活性化するように、また独創的・挑戦的な研究が促進されるように我が国の科学技術・イノベーション力、質量と共に一層向上させていくために力を入れていきたいというふうに思っております。(松山内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年6月15日(金) 9:21~9:31  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

2017 年度に行った制度検証結果も踏まえ、失敗も許容した大胆な挑戦が可能となるようImPACTの研究開発手法を改善・強化し、関係府省庁に普及・定着させるとともに、関連施策の見直し等も図りつつ、ImPACTの取組が節目を迎えることを受け、より野心的な構想の下、関係府省庁が一体となって集中・重点的に研究開発を推進する仕組み(ムーンショット型の研究開発制度)を検討し、政府全体として非連続的なイノベーションを生み出す研究開発を継続的かつ安定的に推進する。(統合イノベーション戦略 平 成 3 0 年 6 月 1 5 日 閣 議 決 定)

 

参考

  1. 統合イノベーション戦略 平 成 3 0 年 6 月 1 5 日 閣 議 決 定
  2. ムーンショット研究の推進について 平成30年6月14日 総合科学技術・イノベーション会議 橋 本 和 仁

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