FRONTIERSもハゲタカジャーナルだと?!

FRONTIERSの始まり

FRONTIERSは2007年にスイスの神経科学者によって、オープンサイエンスの理念のもとに創刊された雑誌です。最初はFrontiers in Neuroscienceだけだったと思いますが、2010年にはFrontiers in Psychiatry、Frontiers in Psychology、Frontiers in Neurology、Frontiers in Physiology、Frontiers in Pharmacology、Frontiers in Plant Science、Frontiers in Microbiology、Frontiers in Cellular Infection Microbiology、Frontiers in Endocrinology、 Frontiers in Immunology、Frontiers in Geneticsの11個の雑誌が新たに加わりました。Wikipediaでみると、Frontiers in ~という名称の雑誌は全部で123誌が刊行されています。

  1. https://www.frontiersin.org/about/history

 

Frontiersジャーナルのインパクトファクター

フロンティアジャーナルのインパクトファクターはFrontiers in Immunologyの7.561を筆頭に高い値を持っています。

  1. Frontiers in Immunology IF(2020)=7.561
  2. Frontiers in Cell and Developmental Biology IF(2020)=6.684
  3. Frontiers in Nutrition IF(2020)=6.576
  4. Frontiers in Oncology IF(2020)=6.244
  5. Frontiers in Cardiovascular Medicine IF(2020)=6.05
  6. Frontiers in Bioengineering and Biotechnology IF(2020)=5.89
  7. Frontiers in Pharmacology IF(2020)=5.81
  8. Frontiers in Plant Science IF(2020)=5.753
  9. Frontiers in Aging Neuroscience IF(2020)=5.75
  10. Frontiers in Microbiology IF(2020)=5.64
  11. Frontiers in Molecular Neuroscience IF(2020)=5.639
  12. Frontiers in Endocrinology IF(2020)=5.555
  13. Frontiers in Cellular Neuroscience IF(2020)=5.505
  14. Frontiers in Cellular and Infection Microbiology IF(2020)=5.293
  15. Frontiers in Molecular Biosciences IF(2020)=5.246
  16. Frontiers in Chemistry IF(2020)=5.221
  17. Frontiers in Medicine IF(2020)=5.091
  18. Frontiers in Marine Science IF(2020)=4.912
  19. Frontiers in Neuroscience IF(2020)=4.677
  20. Frontiers in Genetics IF(2020)=4.599
  21. Frontiers in Environmental Science IF(2020)=4.581
  22. Frontiers in Physiology IF(2020)=4.566
  23. Frontiers in Synaptic Neuroscience IF(2020)=4.506
  24. Frontiers in Ecology and Evolution IF(2020)=4.171
  25. Frontiers in Psychiatry IF(2020)=4.157
  26. Frontiers in Neuroinformatics IF(2020)=4.081
  27. Frontiers in Energy Research IF(2020)=4.008
  28. Frontiers in Neurology IF(2020)=4.003
  29. Frontiers in Neuroanatomy IF(2020)=3.856
  30. Frontiers in Public Health IF(2020)=3.709
  31. Frontiers in Physics IF(2020)=3.56
  32. Frontiers in Behavioral Neuroscience IF(2020)=3.558
  33. Frontiers in Materials IF(2020)=3.515
  34. Frontiers in Earth Science IF(2020)=3.498
  35. Frontiers in Neural Circuits IF(2020)=3.492
  36. Frontiers in Pediatrics IF(2020)=3.418
  37. Frontiers in Veterinary Science IF(2020)=3.412
  38. International Journal of Public Health IF(2020)=3.38
  39. Frontiers in Systems Neuroscience IF(2020)=3.289
  40. Pathology and Oncology Research IF(2020)=3.201
  41. Frontiers in Human Neuroscience IF(2020)=3.169
  42. Frontiers in Psychology IF(2020)=2.99
  43. Frontiers in Integrative Neuroscience IF(2020)=2.763
  44. Frontiers in Surgery IF(2020)=2.718
  45. Frontiers in Neurorobotics IF(2020)=2.65
  46. Frontiers in Computational Neuroscience IF(2020)=2.38

参照:Journal Impact Factors and CiteScores

 

Frontiersはハゲタカジャーナルか

MDPIはハゲタカか?という疑問を持って以前記事を書きました。ネット上の研究者の意見をいろいろ見ていたら、Frontiersに対して懐疑的な見方が存在することを知りました。MDFPIの記事を書いた以上、Frontiersに関して書かないのは片手落ちかと思い、この記事を書いています。

Frontiersはオープンサイエンスのプラットフォームとして創刊されたいきさつがあることから、自分はまさかハゲタカジャーナルと見られる可能性があるなどとは想像すらしませんでした。ところが、Frontiersには、あの有名なBeall氏のリストに加えられた過去があります。2015年10月にBeall氏はFrontiersをリストに加えましたが、Fronteirs側は激しく反発し、彼の勤務先であるコロラド大学デンバー校に乗り込んで激しく抗議して大学に圧力をかけた結果、大学は2016年1月に不正調査委員会を立ち上げ図書館員であるBeall氏の行為について正式な調査を行いました。失職の危機に晒されるまで追い詰められたBeall氏は、ようやくFrontiersをリストから外しました。「Beall’s list」そのものも、2017年1月15日に姿を消しました。

  1. Backlash after Frontiers journals added to list of questionable publishers Mollie Bloudoff-Indelicato Nature volume 526, page613 (2015) Published: 23 October 2015 
  2. Beall-listed Frontiers empire strikes back BY LEONID SCHNEIDER SEPTEMBER 14, 2016 For Better Science
  3. Frontiers: vanquishers of Beall, publishers of bunk BY LEONID SCHNEIDER SEPTEMBER 18, 2017 For Better Science
  4. Why Beall’s blacklist of predatory journals died Paul Basken, The Chronicle of Higher Education 22 September 2017 University World News
  5. フロンティアーズ社(Frontiers)(スイス) 白楽の研究者倫理

 

Beall’s listの最期

  1. Controversial website that lists ‘predatory’ publishers shuts down Andrew Silver Nature Published: 18 January 2017 
  2. No More ‘Beall’s List’ Librarian removes controversial list of “predatory” journals and publishers, reportedly in response to “threats and politics.” By Carl Straumsheim January 18, 2017
  3. Why did Beall’s List of potential predatory publishers go dark? January 17, 2017 Retraction Watch

Frontiersがハゲタカジャーナル視されうる状況について

特集号のエディターになりませんかとやたらめったらいろんな研究者に勧誘をして、特集号を乱発するのは、ハゲタカジャーナルの特徴と考えられます。リサーチトピックのエディターを引き受けると、大変みたいです(やったことはない)。だいたい知り合いの研究者に論文投稿してくれない?とお願いして回ることになるのでしょう。また、エディター・雑誌社側から研究者にお願いしているため、質の低い論文を投稿されてしまってもリジェクトしにくくく、結果としてレベルの低い特集号になってしまう危険があります。

FRONTIERS(フロンティアーズ)はハゲタカジャーナル視されているのか

Frontiersは、自分はハゲタカだと思っていなかったのですが、最近(2021年~2022年)やたらと特集号のエディターお誘いを送りつけたり、特集号のエディターを引き受けた人からの論文投稿の誘いが送り付けられてきたりというのが頻発していて、ハゲタカ臭が出てきた印象があります。

みんながどう思っているのかなと思っていたところ、ツイッター上でのアンケート調査の結果が出ていました。

MDPIをハゲタカ視する人は約6割、Frontiersをハゲタカ視する人が3割強いることがわかります。フロンティアーズをハゲタカ認定する人が3割を超えていたのは自分としては意外でした。

関連記事 ⇒ FRONTIERSがハゲタカ視される理由

 

参考

  1. BEALL’S LIST OF POTENTIAL PREDATORY JOURNALS AND PUBLISHERS https://beallslist.net/

 

2021年度 創発的研究支援事業 259件の採択課題 氏名 所属機関 所属部署 役職 研究課題名

関連記事 ⇒「創発」3期生 創発的研究支援事業2022年度新規研究 採択 課題が発表される

 

令和3年11月26日に科学技術振興機構(JST)が2021年度創発的研究支援事業の採択課題を発表しました。JSTの創発は、将来ノーベル賞が期待できるような優れた研究者に独立して研究できる環境を与えることを趣旨としています。

未来のノーベル賞につながるような成果が創出されることを期待しています。(令和2年6月1日 文部科学大臣 萩生田 光一)(2020年度募集要項

具体的には、大学等の研究機関における独立した又は独立が見込まれる若手を中心とする研究者からの挑戦的で多様な研究構想を募集します。(創発的研究支援事業の概要 科学技術振興機構 JST)

関連記事 ⇒ JST創発的研究支援事業(”創発”)第1期生(2020年度)採択者252名一覧

 

今回は2期目となります。2期目2021年度は、259名が採択されました。

採択者所属大学の内訳

大学の内訳を数えようと思ったら、すでにツイートされている方がいらしたので、紹介。

2021年度 創発的研究支援事業 採択者

研究課題名を見てみると、分野違いでもなんだか面白そうと思えるものが多いです。

氏名(五十音順) 所属機関 所属部署 役職 研究課題名

  1. 藍川 志津  東京大学  医学部附属病院 女性診療科・産科 特別研究員  着床期胚浸潤に着目した妊娠成立機構の解明
  2. 浅井 秀太  理化学研究所  環境資源科学研究センター  上級研究員  植物病原菌寄生成立機構の解明と圃場での応用 Shuta Asai @AsaiShuta
  3. 浅井 健彦  筑波大学  システム情報系  准教授  浮体式大規模構造物の高効率制振発電技術の開拓
  4. 東 俊一  名古屋大学  大学院工学研究科  教授  オープン群知能学の創成:「群の制御」から「群で制御」へ
  5. 熱田 勇士  九州大学  大学院理学研究院 生物科学専攻  助教  ”蛇足”創出ロードマップ
  6. 阿部 圭晃  東北大学  流体科学研究所  助教  異なる物理を繋ぐデータ駆動型の連成数理モデルの創出
  7. 有薗 美沙  京都大学  大学院医学研究科  特定講師  シナプスの「横のつながり」を作るアストロサイト
  8. 安楽 泰孝  東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻  特任准教授  脳内情報を血液中に持ち帰る自立駆動型ナノマシンの開発
  9. 飯嶋 益巳  東京農業大学  応用生物科学部食品安全健康学科  准教授  新規食品品質マーカーの探索とその高感度検出
  10. 池内 桃子  新潟大学  自然科学系  准教授  植物の器官新生過程における細胞運命決定と自己組織化機構の解明 Momoko Ikeuchi @p_persica123
  11. 石井 智  物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点  主幹研究員  光学微細構造を用いたサーマルフォトニクス
  12. 石川 麻乃  東京大学 大学院新領域創成科学研究科  准教授  トップダウン型制御ネットワークの進化原理と生態系改変機構の解明
  13. 石本 健太  京都大学 数理解析研究所  准教授  流れを介した細胞間コミュニケーション力学
  14. 井田 大貴  東北大学 学際科学フロンティア研究所  助教  細胞研究を革新する汎用アト流量制御基盤の創出
  15. 井手上 敏也  東京大学 大学院工学系研究科  助教  2次元結晶ナノ構造の設計原理と量子機能性開拓
  16. 伊藤 哲史  富山大学 学術研究部医学系 システム機能形態学講座  教授  「ことば」音認知とその障害の神経基盤の解明
  17. 伊藤 美菜子  九州大学 生体防御医学研究所  准教授  脳の発達・老化・病態時における免疫細胞の意義の解明
  18. 稲木 信介  東京工業大学 物質理工学院 准教授  無給電式バイポーラ電解反応システムの構築
  19. 井上 飛鳥  東北大学 大学院薬学研究科  准教授  GPCRシグナルの自在な切り分けから目指す安全性の高い創薬
  20. 井上 和俊  東北大学 材料科学高等研究所  准教授  マルチスケール粒界理論の構築による新材料開拓
  21. 井上 久美  山梨大学 大学院総合研究部 工学域基礎教育センター  准教授  バイポーラ電気化学顕微鏡による生命システムの計測
  22. 井上 貴雄  山口大学  大学院医学系研究科・脳神経外科学  講師(特命)  局所脳温の制御技術確立とその垂直水平展開
  23. 井上 剛  長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科内臓機能生理学  教授  アセチルコリンで切り拓く新たな恒常性維持機構の解明
  24. 猪熊 泰英  北海道大学  大学院工学研究院  准教授   「中分子ひも」を鍵とする巨大機能性分子の創成
  25. 今泉 允聡  東京大学 総合文化研究科  准教授  深層学習の原理記述に向けた構造汎化理論スキームの開発    いんそうさん@insou
  26. 今崎 剛  神戸大学 大学院医学研究科 生体構造解剖学野  特命助教  微小管を軸とした細胞極性形成機構の解明 ima3@timasaki
  27. 今見 考志  京都大学 大学院薬学研究科  特任講師  タンパク質翻訳機構のプロテオームレベルでの再考
  28. 入枝 泰樹  信州大学 学術研究院(農学系)  准教授  病原糸状菌群に対する重層的植物免疫システムの解明と体系化
  29. 上田 瑛美  九州大学 大学院医学研究院視機能再生学講座  助教  生体網膜イメージング技術の開発と認知症医療への応用
  30. 上野 祐司  順天堂大学 医学部神経学講座  准教授  テイラーメイドエクソソームによる脳梗塞新規治療の開発
  31. 海塩 渉  東京工業大学  環境・社会理工学院 建築学系  助教  寒冷負債の解明とモデル化による高血圧予見医学への挑戦
  32. 遠西 大輔  岡山大学 岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター  研究教授  ハイブリッド遺伝子変異の全貌解明に基づく次世代がん精密医療の開発
  33. 王 謙  名古屋大学 工学研究科 物質プロセス工学専攻  准教授  ソーラー燃料の高効率製造に向けた波長帯域の補完的技術の融合
  34. 大石 篤郎  杏林大学 医学部 肉眼解剖学教室  講師  オーファンGPCRのリガンド発見と新たながん治療の創生
  35. 大石 陽  筑波大学  国際統合睡眠医科学研究機構  助教  覚醒時の徐波生成機序解明による眠気発生原理の理解
  36. 大上 雅史  東京工業大学 情報理工学院  助教  マルチモダリティ創薬を拓くインフォマティクス基盤 大上雅史|Ohue M @tonets
  37. 大岡 忠生  山梨大学 大学院総合研究部医学域 社会医学講座  特任助教  AIとオミックス情報の融合による先制医療の社会実装への挑戦 Tadao Ooka 大岡忠生 @tadook
  38. 大岡 英史  理化学研究所  環境資源科学研究センター  研究員  非平衡状態における触媒反応ネットワーク理論の開拓
  39. 大久保 潤  埼玉大学 大学院理工学研究科  准教授  方程式と双対性でつなぐ革新的データ処理技術の創出
  40. 大黒 亜美  広島大学 統合生命科学研究科  助教  匂い物質感受性の変化や個人差の解明
  41. 太田 泰友  慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科  准教授  集積磁気ナノフォトニクスの開拓
  42. 大谷 将士  高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設  助教  小型ミューオン加速器による革新的イメージング技術の実現
  43. 大藪 幾美  情報・システム研究機構 国立極地研究所 研究教育系  特任研究員  南極氷床コアの気体分析から100年スケールで読み解く氷期-間氷期の全球気候変動
  44. 小笠原 徳子 札幌医科大学 医学部 微生物学兼耳鼻咽喉科教室 講師  ヒトNALT新奇細胞群解析に基づいたニューモウイルス生活環の解明
  45. 岡田 智  東京工業大学 科学技術創成研究院  准教授  磁性分子による脳階層構造の統合解析
  46. 緒方 奨  大阪大学 大学院工学研究科地球総合工学専攻  助教  ミクロ空間から紐解く亀裂岩体のふるまいと長期性能
  47. 小川 剛伸   京都大学 大学院農学研究科  助教  AIを用いた俯瞰統合による食-生命システムの理解
  48. 沖野 友哉  理化学研究所 光量子工学研究センター  研究員  マルチスケール分子ダイナミクス計測法の開発
  49. 奥野 将成  東京大学 大学院総合文化研究科  准教授  新規非線形ラマン過程の開拓による振動分光の革新
  50. 奥村 美紗子  広島大学 大学院統合生命科学研究科  准教授  動物における第4の光受容体が拓く光生物学の新領域
  51. 奥山 輝大  東京大学 定量生命科学研究所  准教授  「自己」と「他者」の脳内表象メカニズムの解明
  52. 押木 守  北海道大学 大学院工学研究院・環境創成工学部門  准教授  環境調和を実現するアンモニア再生・ヒドラジン合成技術の開発
  53. 越智 正之  大阪大学 大学院理学研究科  准教授  多体波動関数に基づく次世代第一原理計算手法の確立
  54. 小野 大輔  名古屋大学 環境医学研究所  講師  厳しい地球環境に適応するための哺乳類生体機能の解明
  55. 温 文  東京大学 大学院工学系研究科人工物工学研究セ ンター  計算論的アプローチを用いた身体意識のモデル化と臨床検証
  56. 垣内 伸之  京都大学 白眉センター  特定准教授  細胞の個体内進化の解析
  57. 風間 慎吾  名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所  准教授  極低放射能技術で解明する宇宙暗黒物質の謎
  58. 樫村 博基  神戸大学 大学院理学研究科  講師  「地球」流体力学から惑星流体力学へ
  59. 片山 哲郎  徳島大学 大学院社会産業理工学研究部  助教  光励起を伴わない超高速化学反応計測装置の開発
  60. 勝田 陽介  熊本大学 大学院先端科学研究部  助教  新しい機序で作用する核酸医薬の開発
  61. 加藤 豪司  東京海洋大学 学術研究院海洋生物資源学部門  准教授  GAS細胞を起点とする魚類独自の鰓粘膜免疫機構
  62. 加藤 節  広島大学 大学院統合生命科学研究科  助教  無秩序な細胞死の機構解明と制御
  63. 加藤 大輔  名古屋大学 大学院医学系研究科  講師  髄鞘がもつ多面的機能の理解に基づく神経精神疾患の病態解明
  64. 金子 奈穂子  名古屋市立大学 大学院医学研究科脳神経科学研究所  准教授  成体新生ニューロンの環境適応的な分化制御と再生
  65. 上川内 あづさ 名古屋大学 大学院理学研究科  教授  昆虫の求愛コミュニケーションを担う聴覚機構の解明と制御
  66. 茅原 栄一  京都大学 化学研究所  助教  全共役型環状高分子の化学の開拓
  67. 香山 尚子  大阪大学 高等共創研究院  准教授  腸管における間葉系細胞を中心とした細胞間相互作用の包括的理解
  68. 川口 綾乃  名古屋大学 大学院医学系研究科  准教授  上皮構造からの細胞離脱による器官形成制御
  69. 川崎 瑛生  産業技術総合研究所 計量標準総合センター  研究員  量子測定を用いた精密分光の高精度化とその応用
  70. 川﨑 猛史  名古屋大学 大学院理学研究科  講師  多様な非晶性固体の構造抽出スキームの開発 Takeshi Kawasaki @TakeshiKawasak
  71. 甘蔗 寂樹  東京大学 大学院総合文化研究科  准教授  磁気モーメント変化による排冷熱からの環境発電技術の創生
  72. 岸 哲史  東京大学 大学院教育学研究科総合教育科学専攻  助教  睡眠ダイナミクスの人工的操作によるヒト睡眠能力の拡張
  73. 北嶋 俊輔  がん研究会 がん研究所 細胞生物部   研究員  二本鎖RNA認識経路を標的とした新規がん免疫療法の開発
  74. 木塚 康彦  岐阜大学 糖鎖生命コア研究所  准教授(センター長)  N型糖鎖の分岐形成機構の解明と制御
  75. 木戸屋 浩康  福井大学 学術研究院医学系部門 血管統御学分野  血管機能の概念を革新するアンジオクライン血管学の創出
  76. 木村 里子  京都大学 大学院横断教育プログラム推進センター プラットフォーム学卓越大学院  水中音響リモートセンシングで駆動するアジア沿岸生態系の生態解明と環境影響評価
  77. 木村 哲也  大阪大学 免疫学フロンティア研究センター  特任助教(常勤)  マクロファージは肥満症から世界を救う
  78. 木村 航  理化学研究所 生命機能科学研究センター 心臓再生研究チーム  心筋の代謝と再生をつなぐメカニズムの解明
  79. 桐谷 乃輔  大阪府立大学 大学院工学研究科・電子・数物系専攻  准教授  電子/量子物質における散逸的機能化の探求
  80. 久住 亮介  京都大学 大学院農学研究科  助教  三次元磁場配向NMRによるセルロース生合成機構の全容解明
  81. 黒田 剛史  東北大学 大学院理学研究科  助教  火星における天気予報の実現と水環境マップの構築 TK@schwarzfeld
  82. 小泉 直也  電気通信大学 大学院 情報理工学研究科  准教授  時空自在計算による究極のディスプレイの設計手法 Naoya KOIZUMI / 小泉直也 @kizm_naoya
  83. 小嶋 良輔  東京大学 大学院医学系研究科  助教  合成生物学的手法による細胞外微粒子の包括的理解と発展的利用
  84. 小槻 峻司  千葉大学 環境リモートセンシング研究センター  准教授  計算科学と水災害伝承の融合による未曽有災害の予見
  85. 小林 玄器  自然科学研究機構分子科学研究所 物質分子科学研究領域  准教授  ヒドリドイオン導電性材料の開拓と新規イオニクスデバイスの創製
  86. 小林 博樹  東京大学 情報基盤センター 部門長  教授  野生動物間情報通信網による高線量地帯の生態調査
  87. 小森 祥央  名古屋大学 大学院理学研究科  助教  超伝導マルチフェロイクスによる超省電力メモリの創製
  88. 小薮 大輔  筑波大学 プレシジョン・メディスン開発研究センター  准教授  Morpho-informaticsで切り拓く身体構築のプレシジョン・メディスン
  89. 小山 翔一  東京大学 大学院情報理工学系研究科  講師  音の空間的制御とその応用展開 Shoichi Koyama @sh01
  90. Kong Lingbing  香川大学 農学部  助教  A Novel Strategy to Discover Rare Sugar Oligosaccharides’ Potentials in Immunological Applications
  91. 近藤 智恵子  長崎大学 大学院工学研究科  教授   温暖化係数が極めて小さいエネルギー輸送媒体設計
  92. 坂下 陽彦  慶應義塾大学 医学部 分子生物学教室  助教  内在性レトロウイルスを介した全能性制御機構の解明
  93. 坂本 直哉  北海道大学 創成研究機構  助教  クライオ同位体顕微鏡による太陽系水進化の解明
  94. 佐久間 俊  鳥取大学 農学部  助教  異種ゲノム導入技術の開発による作物の多様化
  95. 佐久間 臣耶  九州大学 大学院工学研究院  准教授  高速マイクロ流体制御が拓く超高分解能時空間バイオプシーの学理
  96. 櫻井 勝康  筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構  助教  味覚のインタラクティブ・ブレインマップの作成と応用
  97. 佐々木 伸雄  群馬大学 生体調節研究所 粘膜エコシステム制御分野  組織幹細胞を制御する“加菌”システムの開発
  98. 佐々木 真理子  東京大学 定量生命科学研究所  助教  染色体外環状DNAの包括的理解とその応用
  99. 笹野 遼平  名古屋大学 大学院情報学研究科  准教授  深層学習とフレーム意味論の融合 Ryohei Sasano @cacaho
  100. 貞清 正彰  東京理科大学 理学部第一部  講師  規則性ナノ細孔を駆使した超多価イオン伝導材料の創出
  101. 佐藤 拓哉  京都大学 生態学研究センター  准教授  寄生生物による生物機能創発機構の解明と制御への基盤研究
  102. 佐藤 由也  産業技術総合研究所 環境創生研究部門  主任研究員  種間相互作用リプログラミングで生態系の進化と機能を操る
  103. 佐野 友彦  慶應義塾大学 理工学部機械工学科  専任講師  高速計算と精密実験がひもとく幾何学材料の相転移機構の解明 Tomohiko Sano @Tomo_1121
  104. 猿山 雅亮  京都大学 化学研究所  特定助教  ナノ結晶の自己集積化による構造特異的反応場の構築
  105. 澤田 敏樹  東京工業大学 物質理工学院  准教授  繊維状ウイルスの合目的配列制御に基づく機能物性創発
  106. 三宮 工  東京工業大学 物質理工学院  准教授  電子線を用いた多次元多空間ナノスケール光計測
  107. 篠北 啓介  京都大学 エネルギー理工学研究所  助教  半導体モアレ超構造を用いた量子電磁力学の創生
  108. 白崎 伸隆  北海道大学 大学院工学研究院環境工学部門  准教授  革新的VLPsの創成が拓くウイルス浄水処理の新展開
  109. ジルベルト アレキシー  東京工業大学 理学院・地球惑星科学系  助教  Isotopomics: towards understanding position-specific isotope signatures at natural abundance
  110. 新竹 純  電気通信大学 大学院情報理工学研究科  助教  植物ロボットの研究
  111. 進藤 麻子  熊本大学 発生医学研究所  独立准教授  器官形態形成を制御する環境依存性のシステミック機構
  112. 新村 毅  東京農工大学 グローバルイノベーション研究院  教授  家畜における致死的暴力性の起源の解明と制御
  113. 新屋 良治  明治大学 農学部  専任准教授  線虫化学コミュニケーションの理解と寄生線虫防除への応用
  114. 杉 拓磨  広島大学 大学院統合生命科学研究科  准教授  革新的リアルタイム三次元計測・操作技術の開発と応用
  115. 杉浦 慎哉  東京大学 生産技術研究所  准教授  ワイヤレス通信における革新的非直交フレームワークの確立
  116. 杉田 征彦  京都大学 白眉センター/ウイルス・再生医科学研究所  やわらかな病原性エンベロープウイルスの構造解明
  117. 杉原 加織 東京大学 生産技術研究所  講師  異種の抗菌ペプチド混合により発現する新機能を用いた抗菌薬開発
  118. 杉本 泰  神戸大学 大学院工学研究科  助教  誘電体ナノアンテナの増強キラル近接場による不斉光反応場の創成
  119. 筋野 智久  慶應義塾大学 医学部  専任講師  小腸難病疾患の1細胞レベル時空間的解析を利用した創薬シーズの探索
  120. 鈴木 郁夫  東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻  准教授  ヒト固有遺伝子を切り口にした多様なヒトらしさの生物学
  121. 鈴木 康介  東京大学 大学院工学系研究科  准教授  原子レベルで精密設計された分子状担持金属触媒の創製
  122. 鈴木 淳  京都大学 高等研究院 物質‐細胞統合システム拠点  革新的技術の創成による脂質を介した細胞間相互作用の解明
  123. 鈴木 大地  産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター  研究員  同一素子での多角的情報解析を可能とするセンサースキンの創出
  124. 鈴木 俊貴  京都大学 白眉センター  特定助教  動物言語学の創出と展開 鈴木俊貴 すずきとしたか(動物言語学) @toshitaka_szk
  125. 鈴木 啓道  国立がん研究センター 研究所脳腫瘍連携研究分野  分野長  U1 snRNA変異型髄芽腫におけるRNA異常プロセスの解明と治療標的の同定
  126. 清家 美帆  広島大学 大学院先進理工系科学研究科  助教  巨大閉鎖空間近未来都市の火災安全設計
  127. 瀬川 泰知  自然科学研究機構分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域  准教授革新的有機半導体を指向した周期的3次元π共役構造体の創製 Segawagroup_IMS@segawagroup
  128. 瀬戸 義哉  明治大学 大学院農学研究科  准教授  植物病原菌が生産するストリゴラクトン様活性分子の探索
  129. 芹澤 愛  芝浦工業大学 工学部 材料工学科  准教授  軽金属のプラットフォーム化技術の確立
  130. 鷹尾 祥典  横浜国立大学 大学院工学研究院  准教授  90%超の効率を維持した推力可変な宇宙推進機
  131. 高木 悠花  千葉大学 大学院理学研究院  助教  海洋の光共生が織りなす異生物間ネットワークの解明
  132. 高橋 阿貴  筑波大学 人間系  准教授  怒りの爆発を抑える生物学的基盤の解明
  133. 高橋 和貴  東北大学 大学院工学研究科  准教授  大電力磁気ノズルプラズマ推進機による宇宙輸送革新
  134. 高橋 史憲  東京理科大学 先進工学部 生命システム工学科  准教授  小分子分泌による長距離乾燥応答の制御解明
  135. 高橋 陽太郎  東京大学 大学院工学系研究科  准教授  ナノスピン構造とトポロジーがつくる光スピントロニクス
  136. 高山 雄貴  金沢大学 理工研究域  准教授  空間経済分析枠組の再構築
  137. Max Planck Institute for Molecular Genetics Department of Genome Regulation  Postdoctoral fellow  脱分化細胞の再分化誘導法の確立による機能蘇生医学の創発
  138. 武市 拓也  名古屋大学 大学院医学系研究科皮膚科学  講師  完全な炎症制御による先天性魚鱗癬の克服
  139. 竹内 尚輝  産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター  主任研究  断熱超伝導回路による革新的量子ビット制御技術
  140. 武田 はるな  国立がん研究センター 研究所分子遺伝学ユニット  独立ユニット長  大腸がんの転移機構の解明
  141. 竹原 宏明  東京大学 大学院工学系研究科  講師  超低侵襲電子デバイス技術によるデジタル生体エンジニアリング
  142. 田中 伸弥  九州大学 生体防御医学研究所  准教授  自己関連疾患を制御する末梢自己反応性CD4+T細胞についての包括的理解
  143. 田中 雅臣  東北大学 大学院理学研究科  准教授  宇宙における重元素の起源の解明
  144. 田中 嘉人  東京大学 生産技術研究所  助教  ナノ構造が拓くマクロな物体の光マニピュレーション
  145. 谷本 祥  名古屋大学 大学院多元数理科学研究科  准教授  高次元代数幾何と数論幾何の相互作用による新展開
  146. 田村 彰吾  名古屋大学大学院 医学系研究科 総合保健学専攻 オミックス医療科学  骨髄発生の再現により達成する骨髄オルガノイド開発
  147. 田村 陽一  名古屋大学 大学院理学研究科  准教授  次世代大型サブミリ波望遠鏡の限界性能への挑戦
  148. 張 慧  群馬大学 大学院理工学府  助教  計算科学とナノ微細加工技術を駆使した超高感度Siナノワイヤバイオセンサシステムの創製
  149. 辻 直人  東京大学 大学院理学系研究科  准教授  高エネルギー超伝導物性物理学の創出
  150. 恒松 雄太  静岡県立大学 薬学部  講師  超炭素鎖有機分子の生合成 Yuta TSUNEMATSU @yuta_tsunematsu
  151. 津村 遼介  産業技術総合研究所 健康医工学研究部門  研究員  形態化身体知を規範とした自動診断プラットフォームの創生
  152. 都留 智仁  日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター  研究主幹  欠陥ダイナミクスに基づく力学機能設計と材料開発への挑戦
  153. 鶴岡 典子  東北大学 大学院工学研究科  助教  極細径針1本で刺激・計測を行う極低侵襲局所負荷試験
  154. 寺尾 京平  香川大学 創造工学部  准教授  生体を分解・構築する1分子機械加工の実現
  155. 寺本 篤史  広島大学 先進理工系科学研究科  准教授  微生物を活用した居住者自身が行う建築材料の診断及び高耐久化方法の提案
  156. 所 裕子  筑波大学 数理物質系 物質工学域  教授  ナノと双安定性の相関による新奇機能性物質の探索機構の創出
  157. 野老山 貴行  名古屋大学 大学院工学研究科  准教授  2.5次元炭素骨格が生みだす超省エネルギ表面の創製と探索
  158. 富永 依里子  広島大学 大学院先進理工系科学研究科  准教授  海洋光合成細菌が化合物半導体を結晶成長する機構の全貌解明
  159. 富安 亮子(大石 亮子)  九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所  准教授  生物由来の新しいパッキング生成法による離散モデリング
  160. 鳥屋尾 隆  北海道大学 触媒科学研究所  助教  外挿的探索が可能な機械学習を用いた未踏触媒空間の探索
  161. 内藤 英樹  東北大学 大学院工学研究科  准教授  AIを活用した社会基盤構造物の高精度健全性診断
  162. 中川 桂一  東京大学 大学院工学系研究科  講師  音と細胞に関する研究開発
  163. 長久保 白  大阪大学 大学院工学研究科  助教  nm/サブTHz領域における極限超音波技術の創出
  164. 中嶋 藍  東京大学 大学院薬学系研究科  助教  神経活動依存的な神経回路形成を支える情報表現機構の解明
  165. 中島 雄太  熊本大学 大学院先端科学研究部  准教授  包括的がん医療実現にむけた免疫細胞モジュールの創成
  166. 中島 悠太  大阪大学 データビリティフロンティア機構  准教授  映像記述のための言語を創出する人工知能の実現
  167. 永田 健一  名古屋大学 大学院医学系研究科 機能組織学  特任助教  レコーディングマウスによる神経炎症の全容解明
  168. 中西 未央  千葉大学 大学院 医学研究院  講師  前駆細胞の脱分化による組織再生メカニズム解明とその制御法の創出
  169. 永野 惇  龍谷大学 農学部  准教授  野外トランスクリプトームの化学的制御手法の確立
  170. 中村 彰彦  静岡大学 農学部応用生命科学科  テニュアトラック准教授  プラスチックを探して壊すバイオマイクロドローンの創出
  171. 鍋倉 宰  筑波大学 生存ダイナミクス研究センター  助教  記憶NK細胞の人為的分化誘導法の開発とその応用
  172. 新居 陽一  東北大学 金属材料研究所  助教  先端計測による強相関フォノニクスと熱機能の開拓
  173. 新見 康洋  大阪大学 大学院理学研究科  教授  原子層人工結晶の創製とスピン流プローブの学理構築
  174. 西村 俊哉  北海道大学 大学院水産科学研究院  助教  鰭(ヒレ)から魚を創る
  175. 丹羽 健  名古屋大学 工学研究科  准教授  高エネルギー密度窒化炭素の創製と機能創出
  176. 根本 理子  岡山大学 学術研究院環境生命科学学域農生命科学専攻  がん細胞内過剰鉄を酸化鉄に変換する革新的技術の開発
  177. 野中 元裕  京都大学 大学院医学研究科  准教授  エピトープ模倣ペプチドの横断的解析と液性免疫の制御
  178. 野間 健太郎  名古屋大学 大学院理学研究科  准教授  遺伝学的スクリーニングによる神経機能老化機構の解明
  179. 野村 征太郎  東京大学 医学部附属病院 循環器内科  特任助教  心筋細胞の可塑性に着目した心不全の層別化と治療法の開発
  180. 野本 貴大  東京工業大学 科学技術創成研究院・化学生命科学研究所  代謝制御型薬物送達技術に基づく次世代医療モダリティの革新と創出
  181. 橋口 未奈子  名古屋大学 大学院環境学研究科  助教  有機金属化学に基づく隕石有機物形成と化学進化過程の解明
  182. 橋本 綾子  物質・材料研究機構 先端材料解析研究拠点  主任研究員  ホモロジー解析によるTEM/STEM画像からの微細構造の定量的深層抽出
  183. 羽田 真毅  筑波大学 数理物質系  准教授  高コヒーレンス・極短パルス電子線創出によるナノ構造体の動的構造解析の新展開
  184. 畠山 歓  早稲田大学 先進理工学部 応用化学科  講師(任期付)  プロセスに強いMIの創出と複合材料系での実践
  185. 服部 梓  大阪大学 産業科学研究所  准教授  強相関電子系固体のフレクソ物性科学
  186. 服部 祐季  名古屋大学 大学院医学系研究科  特任助教  ミクログリア多様性の理解と母体炎症による影響の解明
  187. 林 香  慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科  専任講師  血球細胞DNAメチル化変化を標的とした新規腎臓病治療戦略の開発
  188. 林 正太郎  高知工科大学 環境理工学群  講師  柔軟性分子性結晶の創出とその機能開拓
  189. 林 竜平  大阪大学 大学院医学系研究科  寄附講座教授  オルガノイドモデルを用いたヒト器官発生機構の定量的理解と制御
  190. 早水 桃子  早稲田大学 理工学術院  専任講師  離散数学と統計科学の融合による生命科学データ解析の技術革新 早稲田大学 早水桃子研究室 @hayamizu_lab Momoko Hayamizu YOUTUBEチャンネル
  191. ハラ エミリオ・サトシ  岡山大学 学術研究院 医歯薬学域・生体材料学分野  細胞膜を基盤材料とした生体組織の修復技術の開発研究
  192. 原 祐子  東京工業大学 工学院  准教授  IoTエッジ向け組込みハードウェア/ソフトウェアのセキュア設計
  193. 久野 遼平  東京大学 大学院情報理工学系研究科  講師  認知・実態ネットワークによる社会情報の構造化
  194. 土方 亘  東京工業大学 工学院機械系  准教授  生体組織を設計し,操るモデルベース開発法の創発
  195. 兵藤 文紀  岐阜大学 大学院医学系研究科 先端画像開発講座  電子伝達体をプローブとする多重超偏極イメージング法の創成
  196. 平井 志伸  東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 睡眠プロジェクト  主任研究員  脳生理機能を支える糖の脳内動態の解明
  197. 平野 康次  大阪大学 大学院工学研究科  准教授  多価カチオン種の創発と合成化学への展開
  198. 平林 由希子  芝浦工業大学 大学院理工学研究科  教授  気候変動適応支援のための超高解像度全球河川防護データの構築
  199. 平松 光太郎  東京大学 大学院理学系研究科  助教  コグニティブ分光プラットフォームの創生
  200. 深谷 雄志  東京大学 定量生命科学研究所  講師  ハブの形成を介した転写制御機構の統合理解
  201. 福永 久典  北海道大学 環境健康科学研究教育センター  特任准教授  環境放射線被ばく後の精子形成と次世代影響
  202. 福山 真央  東北大学 多元物質科学研究所  講師  タンパク質核生成解析のための界面化学的液液相分離サイズ調整
  203. 藤田 桂英  東京農工大学 大学院工学研究院  准教授  つながる人工知能の実現 ーAI間交渉・協調ー
  204. 藤田 航平  東京大学 地震研究所  准教授  BDEC完全解析の創出~社会基盤を例に
  205. 藤田 岳  神戸大学 医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科  講師  医工融合による低侵襲・高解像な感音難聴の精密診断の実現
  206. 船戸 洋佑  大阪大学 微生物病研究所  助教  生命がマグネシウムに応答する仕組みの解明
  207. 舟洞 佑記  名古屋大学 大学院工学研究科  助教  着衣型能動デバイスが拓くヒト動作と触感覚の制御
  208. 布山 美慕  早稲田大学 人間科学学術院  講師  量子確率を用いた不定な文章理解とその効果の認知研究
  209. 古山 賢一郎  京都大学 iPS細胞研究所未来生命科学開拓部門  特定拠点講師  多細胞因子に着目した新たなリプログラミング医療の創出
  210. 別所 学  名古屋大学 高等研究院  特任助教  盗タンパク質をもつ発光生物の発見
  211. 星野 歩子  東京工業大学 生命理工学院  准教授  母胎連関エクソソームが司る自閉症発症機序の解明
  212. 細川 晃平  金沢大学 附属病院 高密度無菌治療部  助教  骨髄不全の分子基盤の解明と臨床応用
  213. 細川 正人  早稲田大学 理工学術院大学院先進理工学研究科  准教授  大規模1細胞ゲノムから設計する微生物叢の戦略的制御
  214. 仏坂 健太  東京大学 大学院理学系研究科付属 ビッグバン宇宙国際研究センター  重力波宇宙物理学のための理論開発
  215. 堀江 朋子(川俣 朋子)  東京工業大学 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター  助教  オートファジーの脂質コード
  216. 牧野 顕  福井大学 高エネルギー医学研究センター  准教授  オージェ電子放出核種を利用した放射線内照射治療法の開発
  217. 真下 智昭  豊橋技術科学大学 機械工学系  准教授  サブミリスケールのロボティクス基盤技術の創製と統合
  218. 松下 祐樹  長崎大学/ミシガン大学 歯学部/歯学部  客員准教授/Research
    Investigator  間葉系幹細胞を基軸としたがんの進展メカニズムの解明と治療戦略
  219. 真鍋 良幸  大阪大学 大学院理学研究科  助教  合成糖鎖を用いた細胞表層グリココードの解読と利用
  220. 馬渕 拓哉  東北大学 学際科学フロンティア研究所  助教  ナノ空間反応性イオン輸送制御システムの創出
  221. 眞弓 皓一  東京大学 物性研究所  准教授  強相関ソフトマターの時空間階層構造解析
  222. 丸島 愛樹  筑波大学 医学医療系  講師  生体内レドックス反応を制御するナノメディシンの創出
  223. 三浦 恭子  熊本大学 大学院先導機構/大学院生命科学研究部  長寿齧歯類特有の恒常性維持機構の解明と応用 Kyoko Miura @debadebaba
  224. 水谷 司  東京大学 生産技術研究所  准教授  道路路面下の全自動三次元透視技術の完成
  225. 水谷 知裕  東京医科歯科大学 東京医科歯科大学病院 消化器内科  助教  上皮細胞サーキュレーションによる疾患制御イノベーション
  226. 水本 憲治  京都大学 大学院総合生存学館  准教授  ヒト微生物叢への時系列因果関係推定の応用-疾病制御を目指して
  227. 三目 直登  筑波大学 システム情報系  助教  複雑現象の革新的数値解析パラダイムによる減災設計戦略
  228. 宮崎 晃平  京都大学 大学院工学研究科  准教授  アニオン駆動型電気化学の創発と応用展開
  229. 宮澤 清太  大阪大学 大学院生命機能研究科  招へい准教授  意匠の創発をもたらす進化機構の解明
  230. 宮田 治彦 大阪大学 微生物病研究所  准教授  雌の生殖路における精子機能調節機構
  231. 宮田 耕充  東京都立大学 大学院 理学研究科物理学専攻  准教授  原子シート高次構造の構築と機能開拓
  232. 宮武 広直  名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所  准教授  多波長観測で拓く高赤方偏移宇宙論
  233. 村岡 貴博  東京農工大学 大学院グローバルイノベーション研究院  教授  細胞膜から着想する生体操作分子の開発
  234. 村島 基之  名古屋大学 大学院工学研究科  助教  摩擦面リアクターその場潤滑剤生成による超低摩擦の新学理解明
  235. 村手 宏輔  名古屋大学 大学院工学研究科  助教  究極的光励起テラヘルツ光源による安心・安全社会の実現
  236. 村松 眞由  慶應義塾大学 理工学部  専任講師  量子アニーリングによる材料トポロジー設計システムの構築
  237. 毛利 彰宏  藤田医科大学 大学院保健学研究科・臨床検査学領域レギュラトリーサイエンス分野  うつ病を予防するセルフマネジメントシステムの構築
  238. 本村 泰隆  大阪大学 大学院医学系研究科 生体防御学  准教授  Innate IgEによるアレルギー体質形成機構
  239. 森 立平  東京工業大学 情報理工学院  助教  グラフ状態の効率的な生成及び活用
  240. 森田 斉弘  University of Texas Health Science Center at San Antonio Department of Molecular Medicine  Principal Investigator and Tenure-Track Assistant Professor  疾患オルガネラ間コミュニケーションの動的変化と生理機能の解明
  241. 森本 直記  京都大学 大学院理学研究科  助教 人類最後の共通祖先からサピエンスへの進化史
  242. 柳澤 実穂  東京大学 大学院総合文化研究科  准教授  ナノ-マクロ空間相転移の学理によるシン材料科学 Miho Yanagisawa @mh_yanagi
  243. 柳田 絢加  東京大学 医科学研究所 幹細胞治療部門  特任研究員  ヒト胚発生モデル構築によるヒト胚発生機構の解明
  244. 柳谷 耕太  九州大学 生体防御医学研究所  准教授 オルガネラ量ホメオスタシスの根底原理の解明
  245. 柳谷 隆彦  早稲田大学 先進理工学部 電気・情報生命工学科  准教授  電池レス無線給電デバイス用の新規3次元配向圧電薄膜の創製
  246. 山野 友義  金沢大学 医薬保健研究域 医学系  助教(卓越研究員)  デザイナー抗原提示細胞による免疫制御法の開発
  247. 山本 玲  京都大学 高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点  特定拠点准教授   革新的 in-vivo cell history recorderマウスモデルの確立
  248. 八幡 穣  筑波大学 生命環境系  卓越研究員テニュアトラック助教  生と死を瞬時に可視化するイメージングAIで解明する細胞死の意味
  249. 兪 史幹  理化学研究所 開拓研究本部 Yoo生理遺伝学研究室  主任研究員  エレボーシスを切り口とした腸恒常性維持機構の解明
  250. 弓本 佳苗  九州大学 生体防御医学研究所  特別研究員  播種性腫瘍細胞を標的とした革新的ながん治療法の開発
  251. 横田 紘子  千葉大学 大学院理学研究院 物理学研究部門  准教授  カイラル分域壁科学の創成
  252. 吉井 幸恵  量子科学技術研究開発機構 分子イメージング診断治療研究部  上席研究員  革新的「みえる」がん治療の創発:融合トランスレーショナル科学への挑戦
  253. 吉岡 耕太郎  東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 脳神経病態学分野  プロジェクト助教  DDS内在型2本鎖核酸医薬技術の創生
  254. 吉田 健史  大阪大学 大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔・集中治療医学教室  肺傷害のリスクを可視化するLung stress mapping法の確立と臨床応用への挑戦
  255. 吉種 光  東京都医学総合研究所  体内時計プロジェクト プロジェクトリーダー  様々な時間軸の「時」を決定する分子メカニズムの解明 Hikari_Yoshitane@HYtane
  256. 義永 那津人  東北大学 材料科学高等研究所  准教授  ソフトマテリアルの構造形成プロセスを理解するための数理モデルと データ科学の協奏
  257. 吉見 昭秀  国立がん研究センター 研究所がんRNA 研究ユニット  独立ユニット長   ミススプライシング産物の時空間的運命の決定
  258. 吉村 奈津江  東京工業大学 科学技術創成研究院  准教授  脳波による脳内メカニズムに基づいた音声合成技術の創発
  259. 李 秦宜  九州大学 大学院工学研究院  准教授  ナノスケール熱計測基盤と熱のキャリアダイナミクス

(参照:https://www.jst.go.jp/souhatsu/call/sel21.htmlツイッター すみません、ツイートを勝手に拾いました)

論文を投稿するジャーナルの選び方

論文をどのジャーナルに投稿しようかと悩む人がいるかもしれません。インパクトファクターが全てではないという研究者も多いですが、実際には、インパクトファクターが高いジャーナルに論文業績があるほうが、良い評価を受けられる可能性が高いことは間違いありません。

教員公募の際に、応募者の論文業績リストにインパクトファクターを書かせる大学がありますし、教員の任用・昇進に際して論文数だけでなくインパクトファクターを考慮する大学もあります。いろいろな学会が自分のところの学会誌のインパクトファクターの変化を一喜一憂したりもしています。

研究キャリア形成の途上にいる限り、研究者はインパクトファクターを度外視して論文投稿先のジャーナルを選ぶことは不可能でしょう。そこで、インパクトファクターの範囲を意識しつつ、どのジャーナルに論文を投稿したらいいのかについて自分の思うところを書いてみます。これが正しいというわけではなく、考えるための話題提供程度のつもり。

ジャーナルには歴然とした「ランク」が存在します。一つの出版社は、それぞれのランクの論文を取りこぼしなく取り込むために、異なるランクのジャーナルを用意していることが多いです。例えば、ネイチャー系であれば、Nature、Nature姉妹紙、Nature Communications、Nature Communications姉妹紙、Scientific Reportsといった感じです。セルプレスであれば、Cell、Cell姉妹紙、Cell Reports、iScienceといったところでしょうか。

ネイチャー系が一番段階付けが細かいので、これを参考に他の出版社の雑誌がどのあたりに相当するのかを考えて雑誌を選ぶのも一つの方法だと思います。

NatureかScienceかCellか(インパクトファクター40以上)

生物系の場合、「CNS持ち」という言葉があるくらいで、セル、ネイチャー、サイエンスは別格の扱いです。インパクトファクターはNature、Science、Cellのいづれも40を超えており、他のジャーナルとは一線を画しています。NatureとScienceが科学の総合誌なのに対して、Cellは名前が示す通り生物学の専門誌、特に細胞生物学の専門誌です。細胞生物学の研究成果であれば、専門誌であるCellの方が掲載されやすいはずで、総合誌と専門誌を同列に並べるは変な話なのですが、それでもCNSと一括りにされて語られることが多いです。

これらの雑誌は、既成概念を変えるような大発見であったり、長年にわたって誰も成功しえなかったようなことを成し遂げた研究成果が掲載されるものであり、conceptural advanceの大きさが絶対条件となります。

関連記事 ⇒ ネイチャー(Nature)に論文を出す方法

関連記事 ⇒ サイエンス(Science)に論文を出す方法

 

Nature姉妹紙かCell姉妹紙か (IF=15以上)

Nature Medicine、Nature Immunology、Nature Cell Biology、Nature Neuroscienceなど、Nature姉妹紙のトップには専門誌が位置しています。Cell Pressの専門誌としては、Neuron、Immunity、Molecular Cellなどがあります。

よくリジェクトされるときの決まり文句で「専門誌のほうに出したほうがよい」というものがありますが、Nature系の一般誌であるNature CommunicationsやScientific Reportsよりもこれらの専門誌の方が上位なので、これらの姉妹紙のトップジャーナルに蹴られた際に専門誌への投稿を勧められたとしても、それより「下位」の一般誌に掲載される可能性は十分にあります。

ネイチャーの姉妹紙の中のトップジャーナルやセルプレスの専門誌のトップジャーナルは、それぞれの研究領域における最高峰に位置するものであり、インパクトファクターの大小だけでは雑誌の評価や受理される難しさは測れません。業界ごとに、このジャーナルはこうだよねという見方が存在しています。

  1. Nature Medicine: Impact factor (2020) = 53.44
  2. Nature Genetics: Impact factor (2020) = 38.333
  3. Nature Cell Biology: Impact factor (2020) = 28.824
  4. Molecular Cell: Impact factor (2020) = 17.970
  5. Nature Immunology: Impact factor (2020) = 25.606
  6. Immunity: Impact factor (2020) = 31.745
  7. Nature Neuroscience: Impact factor (2020) = 24.884
  8. Neuron: Impact factor (2020) = 17.173

 

PLOS BiologyかeLifeかNature CommunicationsかCell ReportsかCurrent BiologyかPNASか(インパクトファクター10前後の総合生命科学雑誌)

生命科学分野における総合誌で、インパクトファクターが10前後のものが多数あります。

PLOS BiologyはPLOSのフラッグシップジャーナル。eLifeは独自の編集・査読方針を打ち出した生命科学専門誌で、どちらもインパクトファクター的には同じところに位置します。理念が素晴らしくてもインパクトファクターが低いと、高い雑誌に客を奪われる傾向が強いみたい。PNASは総合科学雑誌なので、他分野の研究者からも認められやすいため、雑誌の見られ方としては、インパクトファクターの影響を受けにくい。

  1. Nature Communications: Impact factor (2020)=14.914
  2. PNAS: Impact factor (2020)=12.291
  3. Current Biology: Impact factor (2020)=10.834
  4. Cell Reports: Impact factor (2020)=9.423
  5. PLOS Biology: Impact factor (2020)=8.029
  6. eLife: Impact factor (2020)=8.14

全然関係ないけど、PNASのことを「ピーナス」と発音する日本人研究者がいまだにいるけど、それはジャーナルの名前ではなくて、男性の外部生殖器であるところのpenisにしか聞こえないので、やめたほうが良いといつも思う。ピーエヌエイエスでいいんじゃないかな。

 

Communications BiologyかPLOS姉妹紙かFrontiers専門誌か(インパクトファクター5前後の専門誌)

  1. Communications Biology: Impact factor (2020)= 5.489
  2. Journal of Biological Chemistry: Impact factor (2020)= 5.157

 

Scientific ReportsかiScienceかPLOS ONEか(オープンアクセスメガジャーナルの総合誌)

サイエンティフィックリポーツはネイチャー系ジャーナルの一番下に位置付けられています。上で戦うのに疲れたら、サイレポにトランスファーするというのは一つの選択です。

  1. Scientific Reports: Impact factor (2020)= 4.379
  2. iScience: Impact factor (2020)= 5.08
  3. PLOS ONE: Impact factor (2020)= 3.240

 

インパクトファクターで選ぶ

研究は中身が大事と言いつつもインパクトファクターを重視する研究者がほとんどですので、上記のようにインパクトファクターを意識して投稿先を選ぶことは基本的な態度だと思います。

 

トランスファーか他社の同程度の雑誌に出し直すか

最近は投稿したファイル一式をトランスファーする制度があるので、同じ出版社で雑誌のレベルを落として投稿する場合には、出し直す手間がありません。レフリーーのコメントも次の雑誌に送られるので、採否の決定がスピードアップします。

この便利なトランスファー制度のおかげで、論文の投稿先は最初のサブミッションよりも、リジェクトされたあとの方が悩みます。つまり、同じ出版社の下位ジャーナルにトランスファーするか、それとも別の出版社の同じインパクトファクターの雑誌に出し直すかで悩むわけです。自分の論文の価値を信じるなら、雑誌の格を落としたくないのですが、さっさと通る雑誌に通して楽になって次に進みたい気持ちもよぎります。

 

専門誌か総合誌かで選ぶ

論文業績を誰に対してアピールする必要があるのか?生物系の人間が、物理化学系の人たちにも業績を認めてもらう必要がある状況が想定されるのであれば、生物、物理、化学と広いスコープを持つジャーナルを選ぶという戦略があります。

 

アクセプトまでが最短最速の雑誌を選ぶ

公募されていた教員の職の最有力候補に選ばれたが、規程の論文数に足りていないため、いついつまでに論文数を増やす必要がありという状況になることがあり得ます。また、有期の職を得た場合、何年間で何報という規定を満たさないと職が更新してもらえない場合がありえます。

関連記事 ⇒ 10年間で論文20報届かず富山大教授解雇

そんなときは、雑誌の評判に構っている場合ではないので、要件を満たすジャーナルであればどの雑誌でも良いでしょう。そんなニーズを満たすために作られた言われているのがMDPIのジャーナル群です。

関連記事 ⇒ MDPIはハゲタカジャーナルなのか?気になるMDPIの評判まとめ

PLOS ONEのIF、採択率、査読期間、評判

PLOS ONEとは

PLOS ONEは、PLOS(Public Library of Science)が2006年に創刊したオンラインジャーナルです。地球上のどこの誰でもネットにアクセスできさえすれば無料で科学論文を読むことができるという点が画期的でした。大学にいるときに文献検索していると、ほとんどの論文が無料で読めるのが当たり前だと錯覚しますが、たまに自宅からアクセスすると読みたい論文が40ドルなど支払い画面に誘導されて、所属大学が出版社と契約して高いお金を払っていただけであって、実は科学論文というものはほとんどの場合が無料ではなかったことに気付かされます。

また、PLOS ONEはデータが確かなものであれば、研究の意義は(あまり?)問わないという点も画期的でした。研究の意義を決めるのは、その論文が出版された後、その論文を読んだ読者にゆだねればよいという発想です。

PLOS ONEの守備範囲はもともと生物学や医学でしたが、後に工学や人文社会科学なども含むようになったようです。そのためか、基礎科学の研究者から見ると、非科学的と思える突飛な論文が出版されて物議を醸したりします。

関連記事 ⇒ 人間の手の精巧さは創造主なる神の賜物 PLOS ONE

こんな論文が掲載されてしまったということは、査読や編集がちゃんとしていたのかという疑念を生じさせますが、PLOS ONEをハゲタカジャーナルと見なす研究者はとりあえずいないはず。

PLOS ONEのインパクトファクター

PLOS ONEは2006年の創刊で、最初インパクトファクターが2009年4.351、そして2010年は4.411と好調な滑り出しだったと思います。しかし、2011年は4.092と翳りが見え始め、2012年には3.730と4を切ってしまいました。PLOS ONEに続いて同じコンセプトのオープンアクセスジャーナルが多数創刊されたせいか、その後インパクトファクターは下がり気味で、2020年のインパクトファクターは3.240になっています。

  1. The Rise and Fall of PLOS ONE’s Impact Factor (2012 = 3.730) By PHIL DAVISJUN 20, 2013  The scholarly kitchen
  2. PLOS One (Wikipedia)

PLOS ONEの採択率

PLOS ONEの採択率は、当初70%程度と非常に高かったような記憶がありますが、今みてみたら45%前後でした(2019年)。

  1. PLOS ONE Journal Information 

 

PLOS ONEの査読期間

投稿してから、エディターキックを食らうかそれとも査読にまわるかの決定までの日数は2週間程度。査読後の可否の決定までが45日前後、最終的にアクセプトかリジェクトかの決定までが3か月程度というのが、PLOS ONEが公表しているタイムスケジュール実績になっています。

  1. PLOS ONE Journal Information 

まあ普通それくらいかかるでしょうとは思いますが、MDPIなどのように査読の質を犠牲にしても速さ命で突き進むジャーナルを見慣れてしまうと、遅いと感じる人も多いのではないでしょうか。研究者のほとんどは、限られた年数の間に論文のアクセプトまでこぎつけないと次がないという崖っぷちの生活をしているので、アクセプトまでのスピード感は、論文投稿者が望む最大のサービスだと言えます。

  1. https://scirev.org/journal/plos-one/ 

 

PLOS ONEの評判

PLOS ONEは、創刊当初は採択率7割で出せば通る救済雑誌のイメージを自分は持っていたのですが、その後、採択率はもう少し厳しくなったようで、最近は4~5割の間みたいです。PLOS ONEを良い雑誌と見なすか、良い雑誌とは見ないかは、その人が普段どのレベルのジャーナルに出しているかにもよるので、何とも言えないところです。

ツイッターでは辛口の声も聞かれますが、リアルでどうかというと、自分はPLOS ONEを持ち上げる人に出会ったことはありませんが、かといって、PLOS ONEのことをことさらけなす人にも出会ったことがありません。

ネットのレビューサイトに、多数の経験談が掲載されているのでURLだけ紹介しておきます(英語読むのがめんどくさいので)。査読がどれくらい厳しいのか、などの情報が得られると思います。

  1. https://scirev.org/reviews/plos-one/ 

個人的なことをいうと、もともとPLOS (Public Library of Science)の理念は素晴らしいと思っていたので、そのPLOSが明確なコンセプトのもとにつくったPLOS ONEにも良い印象があります。高い採択率のオープンアクセスジャーナルでサイエンティフィックな意義にはこだわらないという以上、玉石混交になるのは想定内なのではないでしょうか。

PLOS ONEは創刊当初の勢いを失っているように思います。競合他社が同様の戦略を採用しており、Nature系のScientific ReportsやCell Press社のiScienceなどに勢いを感じます。

 

参考

  1. PLOS ONEのこれまで,いま,この先 佐藤 翔 情報管理/57 巻 (2014) 9 号 p. 607-617 DOI https://doi.org/10.1241/johokanri.57.607

尿1滴で網羅的ながん検査ができるN-NOSE(エヌノーズ)

尿1滴で網羅的ながん検査ができるN-NOSE(エヌノーズ)のCMを見かけました。線虫を使ってがんの診断ができるという研究成果は以前からあちこちで紹介されていましたが、ずいぶんと大々的に販売プロモーションをかけているようです。東山紀之さんがTVCMに起用されています。

エヌノーズ【N-NOSE】TVCM / 東山紀之「告白1 受けていない人」篇 2021/10/29 HIROTSUバイオサイエンス

 

がん検査・早期発見の重要性

  • 癌は、早期であればある程、診療にかかる精神的・身体的・経済的・社会的負担が軽く、根治の可能性も高い。進行すればする程、根治の可能性は低下し、切除不能の進行再発癌に至っては、多大の負担と損失のうえ、延命治療となる現実がある。
  • このため、いずれの年齢や社会においても、癌を早期発見・早期治療できれば、様々な場面において負担と損失が小さくできることは明白である。
  • しかし、早期癌では症状が無い事が一般的であり、受診者は癌検診を受けるためのモチベーションに欠けるのが現実である。
  • 簡単で安価、多くの人を対象として施行可能で高精度な癌検診法が新たに開発・応用されれば、世界の癌診療に革命をもたらすと言っても過言ではない。

線虫の嗅覚を用いた癌検出法 (WO2015088039A1 patents.google.com)

 

線虫の嗅覚

N-NOSEは、線虫の嗅覚の感度がずば抜けていることが基盤となっています。HIROTSUバイオサイエンスを起業した代表取締役の広津崇亮氏は学生のときに線虫の嗅覚の研究を開始したそうです。

Hirotsu T., Saeki S., Yamamoto M. and Iino Y. The Ras-MAPK pathway is important for olfaction in Caenorhabditis elegans.  Nature, 404, 289-93 (2000)https://www.nature.com/articles/35005101

その後、広津氏は2013年にがん患者の尿と健常者の尿を線虫が嗅ぎ分けることができることを発見したそう。

  1. A Highly Accurate Inclusive Cancer Screening Test Using Caenorhabditis Elegans Scent Detection. Hirotsu T., Sonoda H., Uozumi T., Shinden Y., Mimori K., Maehara Y., Ueda N., Hamakawa M. PLOS ONE, 10(3):e0118699(2015)
  2. 線虫嗅覚によるがん検査 Cancer screening test using C. elegans scent detection. 広津 崇亮 Hirotsu T. アロマリサーチ Aroma Research,16,134-136 (2015)

 

線虫の嗅覚を用いた癌検出法(特許)

一部を抜粋して紹介。

  1. 【請求項1】被検者由来の生体関連物質又はその処理物の匂いに対する線虫の反応を指標として癌を検出することを特徴とする癌の検出方法であって、被検者由来の生体関連物質又はその処理物の匂いに対して、線虫が正の応答を示したときは、当該応答結果は、被検者は癌である、又は癌のリスクがあると判定することの指標となり、生体関連物質又はその処理物が、体液、細胞、組織、又は細胞若しくは組織の培養物若しくは保存液である、前記方法。
  2. 【請求項4】被検者由来の生体関連物質又はその処理物の匂いに対するトランスジェニック線虫のカルシウム濃度の変化を指標として癌を検出することを特徴とする癌の検出方法であって、前記トランスジェニック線虫は、カルシウム結合タンパク質及び蛍光タンパク質をコードするインディケーター遺伝子を発現させてあり、
    被検者由来の生体関連物質又はその処理物を前記トランスジェニック線虫に刺激として与えたときの、インディケーター遺伝子によりコードされるインディケータータンパク質から発する蛍光の蛍光強度比の変化又は蛍光強度変化が、対照の生体関連物質又はその処理物を使用したときの蛍光強度比の変化又は蛍光強度変化と比較して大きいときは、当該比較結果は、被検者は癌である、又は癌のリスクがあると判定することの指標となり、前記生体関連物質又はその処理物が、体液、細胞、組織、又は細胞若しくは組織の培養物若しくは保存液である、
    前記方法。
  3. 線虫は匂い物質に対して、寄る、逃げるといった化学走性を示すことから、本発明においては、この行動を指標として癌の匂いに対する線虫の反応を調べる。健常者、及び癌患者の尿に対する線虫の反応を調べたところ、健常者の尿に対しては忌避行動を、癌患者の尿に対しては誘引行動を示し、30検体を調べその精度は100%であった(図1)。また、早期癌を含む、胃癌、結腸・直腸癌、膵臓癌の全てに反応したことから、がん探知犬の行動と同じく、様々な癌に共通した、癌特有の匂いに反応している事が示された。
  4. 早期癌を検出することが可能である。ステージ0、1の早期癌についても、高精度で検出可能である。尿を採取した時点(2011年)で既存の腫瘍マーカーで陰性と判断された検体について、このテストでは陽性を示した。この患者は、経過観察中の2年間に癌を発症した。すなわち、既存の腫瘍マーカーでは検出できない癌を、本発明により検出することが可能である。
  5. 一度の検診で多くの種類の癌について診断することができる。これまでのところ、胃癌、結腸・直腸癌、食道癌、膵臓癌、前立腺癌、胆管癌、乳癌、悪性リンパ腫、消化管間葉性腫瘍、盲腸癌、肺癌について検出可能であることを確認している。
  6. 30検体のテストでは100%の感度・特異度で検出が可能であった。さらに、中規模テスト(242検体)を行っても、癌患者について100%の感度・95%の特異度で検出が可能であった。

引用元:https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6336481 https://patents.google.com/patent/WO2015088039A1/ja

Q&A

  1. がんの匂い物質の正体は? ⇒ まだわかっていない。
  2. 線虫でがん検出という発想はどこから? ⇒ がん探知犬の話は聞いたことがあったので、犬でできるなら線虫でも。
  3. 課題は? ⇒ いかに多くの人が受けられるように広げるか。

参照:日立財団高尾記念科学技術セミナー2017.10.15国立科学博物館

 

研究者から事業家へ

元々私は理学部にいたので、正直なところずっと基礎研究にしか興味がありませんでした。… 線虫の嗅覚が優れているのであれば、その機能を世の中の役に立たたせることが出来るのではないかと閃きました。… 2015年の3月に、線虫ががんの匂いを識別する内容の論文を発表しましたが、その当時私は理学部の教員でしたので、実用化は誰かがやるだろうと他人任せにしていました。… 2015年に取材を受けた時、当初は気楽に「実用化は10年後くらいですかね。」と答えていたのですが、このままでは10年後といわず永遠に実用化は不可能だと思い、論文発表の半年後に起業する決断をしたわけです。… 当時は九州大学の教員でしたので兼業という形でやっていました。… 結果失敗しました。ちょうどそのベンチャーを畳む時に今の創業メンバーと知り合いました。… 「あなたが社長をやりなさい!技術の体現をしているのはあなただけなのだから、あなたが先頭に立たないと皆に信用してもらえない。」と言われまして、その時は半信半疑でしたが社長になる決断をしました。(『線虫を用いたがん撲滅への飽くなき挑戦』〜線虫嗅覚センサーを利用した革新的がん検査〜 hbio.jp)*太字強調は当サイト

 

参考

  1. https://lp.n-nose.com/
  2. HIROTSU BIOSCIENCE
  3. 世界初の線虫がん検査で世界を変える大学発ベンチャー 2019年 1月 21日 中小機構
  4. エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社(平成3年7月~社名変更 旧社名:エイベックス&ヒロツバイオエンパワー合同会社 AVEX & HIROTSU BIO EMPOWER LLC )
  5. 一般社団法人 Empower Children

  6. 尿1滴で、線虫が早期がんを嗅ぎ分ける! ――95.8%という驚きの高感度 2016年3月17日 IBM 廣津崇亮(ひろつ・たかあき)九州大学大学院理学研究院生物科学部門助教1972年生まれ。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。サントリーでの勤務を経て、1998年、再び東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻へ。博士課程で、線虫の嗅覚について研究を開始。2001年、博士課程修了。博士号取得。その後、日本学術振興会特別研究員(東京大学遺伝子実験施設)、京都大学大学院生命科学研究科ポスドク研究員を経て、2005年より現職。

学校も塾も教えてくれなかった、正しい勉強法とは?

学校の先生はよく、静かに授業を聞きなさいとか、宿題をちゃんとやりなさいと言いますが、どうやって勉強をしたらいいかを教えてくれる先生は皆無です。

今から振り返って考えてみると、勉強するまえに勉強方法について考えておけば良かったと思います。勉強は大学受験で終わりではなく、むしろ大学に入ってからが始まりで、さらに研究の道に進むと一生勉強し続ける人生になります。そうなると、一生使える勉強方法というものを子供のときに身に付けている人のほうが人生において成功しやすいんじゃないかと思います。一生ものの「正しい」勉強方法とはどのようなものなのでしょうか。

 

白紙に議論を再現する

自分が読んだ部分は、Coffee Break 「日々の授業の受け方」というコラムがネットでサンプルページとして公開されていました。

学んだ内容を自分自身の言葉で再現できるか

先生になったつもりで、誰かに教える気持ちになって、できるだけ丁寧に再現してみましょう

「復習」というと、多くの人はさらっとノートを見て、類題を解くという形が多いと思いますが、この「先生になりきってその日の内容を再現する」復習は効果バツグンなので、ぜひ一度チャレンジしてみて下さい。

Focus Gold・Focus Gold Smartの特徴 あなたはどっちのタイプ?タイプによって選べる2種類の参考書 https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kou/math/focus-series-lp.html 

高校の受験参考書に載っていた教えと全く同じ教えが、大学の教科書にも書かれていました。

量子論に限らず、最良の練習問題は、本の内容の一節を、自分なりのやり方でよいから、紙に書いて繰り返してみることである。(清水明 新版 量子論の基礎 サイエンス社)

東大生の勉強方法を紹介したネット記事にも全く同じことが書かれていました。学習方法に関する普遍的なことなので、当然ではあります。

自分がたどり着いた「3つの勉強法」

  1. 白紙に「再現できるように」勉強する
  2. 「どういう場でアウトプットするために暗記しているのか」を明確にする
  3. 勉強している間、ずっと考え続けてやる

合格後に東大生の友達らに話したときの反応:「え、それフツーじゃない?
(引用元:元偏差値35の東大生が教える「残念な勉強法」 2018年6月11日 東洋経済オンライン

チャンネル登録者300万人超のこのYOUTUBER教育家も、全く同じことを言っていました。ホワイトボードに描きながら誰かに教えるかのように解説するのだそうです。まず1番目に大事なのは「良い教育リソース」を手に入れること。この人の守備範囲は医学系なので、定番の教科書などです。教科書をじっくり読みこみながら自分でノートにまとめます。そしてノートにまとめた情報を今度は、模式図のように描くことです。そして今度は誰かに教えるようにホワイトボードなどを使って説明することです。ちゃんと普通に声を出して。すると自分の声で聴覚的にも学べるのだそう。そしてあとは、教科書などの問題を解くことです。

Ninja Nerd | Behind the Scenes: How Zach Studies and Prepares for a Lecture Ninja Nerd チャンネル登録者数 336万人

大学で非常勤講師など学生相手に教える機会を得て、授業準備のために真剣に準備していると、教えるのが一番自分の勉強になることを実感できます。

 

自分の頭を使う

解く前に問題の答えを見ると、それで多くの事柄がわかったような気持になるかもしれません。しかし、それでは、考えたり理解を深めたりする機会を失います。… ファインマン博士は、「問題を解いて行き詰った場合には、答をチラッと見て、ヒントを得たらまた自分で考える」という方法を 薦めています。(編集委員会 裳華房フィジックスライブラリー)

定評のある教科書を通読する

基礎学力をつけるのにもっともよい方法は、演習問題を解くことだけでなく、しっかり書かれた教科書を通読することです。これは、大学を出てからも、新しい分野を身につける必要に迫られるたびに行うことです。(物理学科教員一同 https://www.rs.kagu.tus.ac.jp

表面的なことをなんとなく真似しない

ビル・エバンスは、表面的なことを真似するのでなく、本質的なこと、基本的なことを学びましょうと教えます。自分が何をやっているのか理解できている範囲で、やることが大事。

Bill Evans – The Creative Process and Self-Teaching

512GB、1TB、2TB のSDメモリーカードの価格、メーカー、製品情報(2021年10月)

USBメモリーに比べるとSDカードはなかなか大容量化しないようです。今、2021年10月現在に市場に出ているのは1TBまで。ノートPCのスロットに挿すとSDカードはあまり出っ張らないので、ノートPCに挿しておいて、デスクトップPCの間でデータのやりとりが必要なときは抜いて移せるので便利そう。しかし、SDカードにはSD(~2GB)、SDHC(~32GB)、SDXC(~2TB)、SDUC(~128TB)と種類があって、古いSDカードリーダーでは新しい大容量のSDカードが読めない可能性もありそうです。自分のノートPCではSDHCまでしか使ったことがありません。

512GB SDメモリーカード

512GBのSDカードは8000円くらい。格安のものもありますが、信頼性がどうかわかりません。

1TBSDメモリーカード

今市場に出ているSDカードの容量は最高が1TBのようです。価格は2万円~3万円程度。512GBのSDカードの値段がこなれているのに比べると、割高感があります。しかしここまで大容量だとノートPC本体のバックアップに使えそう。

サンディスク

  1. 世界初、1TBのSDカード。あなたのパソコンより大容量かも 2016.09.21 塚本直樹 GIZMODO

2TB のSDメモリーカード

アマゾンに2TBのメモリーカードがあったようですが、偽物だそうです。「現在在庫切れです。 この商品の再入荷予定は立っておりません。」とのこと。ニセモノですから、当然でしょう。

  1. SDUC、SD EXPRESSとは?従来型SDカードと比較 2018年6月30日
  2. 第882回:SDUCカード とは 大和 哲2018年11月20日 06:00 今回紹介する「SDUCカード」とは、最大128TBという大容量のSDカードです。SDUCの“UC”とは「超容量」を意味する英語“Ultra Capacity”が由来です。
  3. 【MWC上海2018】最大128TBのSDカード規格「SDUC」と、より高速な「SD Express」 海外 2018/06/28 18:30 当初規格では最大容量2GBだったSDメモリカードは、最大32GBのSDHC(High Capacity)、最大2TBのSDXC(eXtended Capacity)と拡張されてきたが、今回発表されたSDUC(Ultra Capacity)では128TBまでの容量に対応。

2021年ノーベル化学賞は不斉有機分子触媒の開発でベンジャミン・リスト博士とデイビッド・マクミラン博士の両氏に

2021年ノーベル化学賞は不斉有機分子触媒の開発でベンジャミン・リスト博士とデイビッド・マクミラン博士の両氏に授けられました。

  1. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2021
  2. ベンジャミン・リスト Benjamin List (ケムステ)
  3. デイヴィッド・マクミラン David W. C. MacMillan (ケムステ)
  4. Princeton’s David MacMillan receives Nobel Prize in chemistry The Office of Communications Oct. 6, 2021, 6:15 a.m. (プリンストン大学)
  5. ノーベル化学賞に米独の2氏 非対称有機触媒を開発 10/6(水) 18:56 朝日新聞デジタル スウェーデン王立科学アカデミーは6日、今年のノーベル化学賞を、非対称有機触媒を開発した独マックス・プランク研究所のベンジャミン・リスト氏と、英国出身で米プリンストン大のデービット・マクミラン氏に贈ると発表した。

 

参考

  1. 不斉有機触媒の最近の進歩 林 雄二郎 Recent Progress in the Asymmetric Organocatalysis Yujiro Hayashi 有機合成化学協会誌 2005年

2021年ノーベル物理学賞は地球温暖化の予測モデルを提唱した真鍋淑郎博士、Klaus Hasselmann博士、および無秩序系の解析等に貢献したGiorgio Parisi博士に

2021年ノーベル物理学賞は、二酸化炭素の増加が地球温暖化をもたらすことをモデルにより予測した真鍋淑郎博士(米在住、米国籍取得)とKlaus Hasselmann博士に、また、無秩序で複雑なシステムの研究などで業績のあるGiorgio Parisi博士に贈られました。

  • Syukuro Manabe demonstrated how increased levels of carbon dioxide in the atmosphere lead to increased temperatures at the surface of the Earth.
  • Klaus Hasselmann created a model that links together weather and climate, thus answering the question of why climate models can be reliable despite weather being changeable and chaotic.
  • Giorgio Parisi discovered hidden patterns in disordered complex materials. His discoveries are among the most important contributions to the theory of complex systems. They make it possible to understand and describe many different and apparently entirely random materials and phenomena, not only in physics but also in other, very different areas, such as mathematics, biology, neuroscience and machine learning.

引用元:The Nobel Prize in Physics 2021

Scientific Background “For groundbreaking contributions to out understanding of complex physical systems” (pdf)

真鍋氏の論文業績

真鍋氏の受賞対象となった論文業績の一部(プレスリリースでの説明の中での引用)

  1. Manabe, S, M¨oller, F. 1961. On the radiative equilibrium and heat balance of the atmosphere. Mon. Wea. Rev. 89, 503–32.
  2. Manabe, S, Strickler, RF. 1964. Thermal equilibrium of the atmosphere with a convective adjustment J. Atmos. Sci. 21, 361–85.
  3. Manabe, S, Wetherald, RT. 1967. Thermal equilibrium of the atmosphere with a given distribution of relative humidity. J. Atmos. Sci. 24, 241–259.
  4. Manabe, S, Wetherald, RT. 1975. The Effects of Doubling the CO2 Concentration on the climate of a General Circulation Model. J. Atmos. Sci. 32, 3–15.

引用元:https://www.nobelprize.org/uploads/2021/10/advanced-physicsprize2021.pdf

参考

  1. https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2021/press-release/
  2. 【速報】ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏 10/5(火) 18:51配信 1311 この記事についてツイート この記事についてシェア TBS系(JNN)YAHOO!JAPAN 真鍋さんは1958年に東京大学大学院を修了後、アメリカ海洋大気庁(当時:気象局)の研究員となりました。1997年に帰国し、当時の科学技術庁の温暖化研究チームに着任、2001年からは再びアメリカにわたり、現在はプリンストン大学上席研究員をつとめています。真鍋さんは現在、アメリカ国籍を取得しています。
  3. ノーベル物理学賞に米プリンストン大の真鍋淑郎氏…コンピューターによる気候変動予測を創始 2021/10/05 19:04 読売新聞 真鍋氏は、1958年に米気象局(当時)の研究員として渡米。67年、高速コンピューターを使い、大気の運動と気温の関係を定めるモデルを開発し、「二酸化炭素が2倍に増えると地上気温が2・3度上昇する」と世界で初めて予測した。

2021年ノーベル医学生理学賞は熱を感じる受容体の発見でDavid Julius博士、圧力を感じる受容体の発見でArdem Patapoutianの2氏

2021年ノーベル医学生理学賞は、温度や圧力がどうして感じられるのかの仕組みを明らかにした2人の研究者に贈られました。熱を感じる受容体の発見でデイヴィッド・ジュリアス(David Julius)博士、圧力を感じる受容体の発見でアーデム・パタポティアン(Ardem Patapoutian)博士の二人が分け合いました。

2021年度ノーベル医学生理学賞受賞者の発表

参考

  1. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2021/press-release/
  2. Congrats, David Julius! (UCSF) 
  3. Julius Lab at UCSF 
  4. The Patapoutian Lab  
  5. 「フォース」を感知するタンパク質を求めて Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2020.200418 原文:Nature (2020-01-09) | doi: 10.1038/d41586-019-03955-w | The quest to decipher how the body’s cells sense touch 

2021年 ノーベル賞受賞者発表の日程

これがきっかけ!ノーベル賞ずかん (見る・知る・考えるずかん)
ノーベル賞受賞者が教えるノーベル賞をとる方法
湯川 秀樹 旅人 ある物理学者の回想

1年がめぐるのは早いもので、もう2021年のノーベル賞受賞者発表の季節になりました。ノーベル賞発表の日程は以下の通りです。

ノーベル賞につづく可能性が高いとされるラスカー賞ですが、2021年ラスカー賞はCOVID-19のmRNAワクチンの開発者Katalin Kariko博士(BioNTech)とDrew Weissman博士(University of Pennsylvania)に贈られました。新型コロナウイルスがまだ終息していない今の段階でのノーベル賞受賞はないだろうと思いますが、彼らがノーベル賞を取るのは時間の問題ではないかと思います。

彼らが直面した主な障害は、RNAが有害反応として、望ましくない免疫および炎症反応を引き起こすことだった。2005年には、彼らは合成ヌクレオシドを用いてRNAを修飾し、体内から見えなくするという画期的な研究結果を発表した[8]。この画期的な進歩は、RNA治療薬の使用の基礎を築き、最終的には、バイオンテック/ファイザーとモデルナが彼らからCOVID-19ワクチン開発ライセンスを取得した[9]。(ウィキペディア:ドリュー・ワイスマン

 

2021年10月4日(月) 医学生理学賞

2021年ノーベル医学生理学賞は熱を感じる受容体の発見でDavid Julius博士、圧力を感じる受容体の発見でArdem Patapoutianの2氏

  1. 予想で楽しむノーベル賞、日本人受賞者を自分で考える3つのコツ 2021年09月22日(水)16時55分 茜 灯里 Newsweek 前田浩氏(熊本大学名誉教授)、松村保広氏(国立がん研究センター主幹研究員)、森和俊氏(京都大学教授)、満屋裕明氏(国立国際医療研究センター所長)、岸本忠三氏(大阪大学元学長)、平野俊夫氏(量子科学技術研究開発機構理事長)、坂口志文氏(大阪大学特任教授)、竹市雅俊氏(京都大学名誉教授)、審良静男氏(大阪大学特任教授)、遠藤章氏(東京農工大学特別栄誉教授)、柳町隆造氏(ハワイ大学名誉教授)、水島昇氏(東京大学教授)、御子柴克彦氏(東京大学名誉教授)らの名前が頻繁に挙がっています。

2021年10月5日(火) 物理学賞

  1. 物理学賞は量子コンピューター・量子暗号の背後にある「基礎論」がいよいよか!? 高エネルギー加速器研究機構・筒井泉特別准教授に今年の予想を聴く 勝田敏彦 元朝日新聞記者、高エネルギー加速器研究機構職員 2021年09月30日  論座 RONZA

2021年10月6日(水) 化学賞

  1. SNS予想で盛り上がれ!2021年ノーベル化学賞は誰の手に!? Chem-Station ハッシュタグ #ケムステ化学賞予想 で、SNS(Twitter・Facebook)でつぶやくと当選者5名にAmazonギフト券10,000円をプレゼント

2021年10月7日(木) 文学賞

2021年10月8日(金) 平和賞

2021年10月11日(月) 経済学賞

参考

  1. 2021年 ノーベル賞 日程・結果 朝日新聞
  2. Lasker Award goes to mRNA vaccine researchers Saturday, Sept. 25, 16:10
  3. 「ノーベル賞」発表迫る!コロナ関連もある、有力候補者と研究成果をまるっと紹介 2021年09月28日 ニュースイッチ

2021.9.27学振採用者発表 審査結果が通知

関連記事⇒2023年9月XX日学振の選考結果発表:令和6(2024)年度採用分特別研究員(PD、DC2、DC1)の第一次選考結果について

 

2021年9月27日(火)に学術振興会特別研究員(通称、”学振”)の採用者が応募者に通知されました。自分は学振を取っていませんが、自分が大学院生だった頃にすでに学振の制度があったのか自分が知らなかっただけなのかわかりません。あったとしても、今の時代のように学振、学振という雰囲気は全くなかったように思います。めでたく学位を取得して大学院卒業の門出にはトータル600万円以上もの借金を背負うことになる、育英会の奨学金を得られて、無邪気に喜んでいました。

大学院生にとって経済的な支援があるかどうかは、たとえそれが奨学金と言う名の多額の借金であったとしても、研究者への道に踏み出せるかどうかを決める非常に大きな要素になります。最近でこそ、いろいろと大学院生向けの経済的な支援制度が立ち上がりつつありますが、やはり学術振興会特別研究員(学振)はその中でもメジャーなものとして定着しており、大学院生やポスドクにとって特別な重さがあると思います。

 

学振の審査過程について

新型コロナウイルスの影響だと思いますが、このところ、学術振興会特別研究員の審査で面接は実施されていないようです。

 

学振悲喜こもごも

学振採用の発表がある日は毎年、採択された人と不採択だった人のツイートがネットを駆け巡ります。

 

学振採否結果の受け止め方

学振は序の口で、研究者になる道のりには合否や採否に関しては幾多もの試練が待ち受けています。それはすでに大学入試、大学院入試から始まっており、希望するラボへの配属、学振、論文のリジェクト、科研費その他の助成金の採否、ポスドクやPI職の採否などなど、自分の希望が全部叶うような幸運な人はそうそういません。

「世間から否定された」ときに自分を失わせないでくれるものは何でしょうか。それは結局、研究に対する興味だったり、自分がやっている研究の面白さを自分で信じられることなのではないかと思います。

 

学振に関する当事者の思い込み

学振に不採用になることは、研究者としてのキャリアパスの一つの分岐に過ぎません。別にそこで行き止まりになるわけではないのです。

学振に落ちて困る理由

そうは言ってもやはり、自分が認められなかったという体験は苦痛です。また、経済的に他に当てが無い場合には、DCが取れるかどうかはかなりクリティカルになります。

 

学振の採択率

学振の採択率は結構低くてたったの16%だそうです。科研費の若手研究が近年は40%、基盤研究(C)が3割弱ですから、学振DCはかなりの競争率です。不採択になったからといってめげる必要はありません。

学振の合否ライン

 

学振に通る理由・落ちる理由 能力との相関について

 

とある学振の通り方

 

DC1採択の戦略

 

学振DCのお給料の金額

 

学振の経済的な待遇に関する懐疑点

学振に落ちたあとに取るべき行動について

次回の学振採択を目指して

  1. 学振DC1/DC2に落ちたらどうする?対策3本柱 かだの研究ブログ 2021.09.26

 

学振に落ちても研究者として生き残れることについて

 

学振焼きそばについて

学振制度改革への提言

 

学振昔話

学振の制度の歴史

 

学振の採用通知の時期に関する考察

 

学振合否発表がツイッター界隈に投げかける波紋について

 

ツイッターにおける生存者バイアスについて

 

学振のその先にある厳しい現実について

大学院生が精神を病む理由 

大学院生活は、結果が順調に出ていればいいのですが、期待した実験結果が得られない日々が続くと精神的にどんどん追い込まれていき、大変な思いをします。

大学院で精神を病まない方法は、大学院に行かないことです。大学院は非常に特殊な場所であって、科学に対する強い興味を持ち、能力があり覚悟があり努力が継続できる人しか向いていません。

また、大学院生に学位をとらせることに対して強い責任感を持っている教授もいれば、学位研究の成功は本人の自己責任と考える教授もいて、教授の教育に対する考え方は両極端にまで広がるスペクトラムになっています。自分が志望する大学院の研究室の教授の考え方が、自分が期待する教授からの指導形態と一致することはとても大事です。

参考記事 ⇒ 自分が研究に向いているかを知る28の質問

 

大学院は病むところ

多くの大学院生は精神的に病んでいる傾向にあることが判明(2018年04月02日 GigaZine)

大学院は病まない人のいるところ

 

大学院生が病む理由:指導教員の人格

大学院は心が病みやすい場所です。そうでなくても研究で結果を出すのは大変なのですが、指導教官がいろいろな意味で「毒親」気質だったりするとなおさらです。テーマの選択や実験の進め方に関して自主性が認められず研究の自由がなく縛られたような状態でも、大きなストレスになります。

研究者としての優秀さと、人間としての徳の両方を兼ね備えた教授は非常に少ないと思います。ましてや、学生がそんな人を見極めるのは至難の業。

教授ってその分野では飛び抜けとるけど他は全然な変人が多いから、やばい教授の研究室に入るといじめられ続ける事もある。

大学院生がうつ病になる7つの理由と、ならないためのポイント #理系大学院生活2017.08.23 ぴかちゃうりょうの音楽日記)

発表の途中で先生からこんなことを言われました。「まだこんなことやってるんですか。5月の進捗ですよ!」「うちの研究室の恥です。」

【第一話】ある理系大学生がうつになった理由 2020年7月14日 20:07 マツキと申す者)

 

教授と呼ばれる人種には、正論で人の心を傷つける心の殺人鬼みたいなやつが一定数存在します。『修論が書けないのはあなたの能力・努力不足だ』といった純度100%の正論であなたの心を痛めつけることでしょう。

(【ダメ学生専用】修論がどうしても書けない場合の対処法【ゴミ論文でも提出する勇気が大事】 2021.04.03 2020.11.17大学生活のすべてが学べるブログ)

大学院生が病む理由:実験がうまくいかない

多くの実験は当てが外れてうまくいかないものです。そこで実験が期待通りにならなかった原因を考えて、修正していく能力がつまりは研究能力なのですが、研究のなんたるかがわかっていないうちは、当てが外れると精神的にダメージを受けます。

もしも「自分の考えていた実験手法と、その手法によって得られるであろう特定の実験結果」が根本的に間違っていたとすると、‥

大学院生が高確率で精神的に病む、4つの理由 2019.11.12 エリアブルー )

実験が上手くいかない理由として、選んだ実験手法がそもそも目的を達成するのに不適切だったということもありますが、もっと低レベルな話として、実験が下手くそで実験そのものが失敗しているだけということもあります、もしくはその両方の可能性があるのだけれども、ポジコンをうまく置いていないために、そのどちらなのかの判断がつけられないという失敗もよく見られます。

大学院生が病む理由:物事に対する本人の考え方

人生に対する考え方、研究に対する考え方、人間に対する考え方が、病みやすい思考パターンに陥っていると、病み易くなります。

実験系の研究なんて上手く行かないことのほうが多いものです。実験失敗の理由を上司や同僚と議論しては何とか改善して繰り返した末にようやく結果が得られるものですが、何がいけなかったかという議論を自分への人格攻撃と取ってしまう人、繰り返し挑戦するエネルギーがない人、上手くいくかどうかわからない不安に負けてしまう人、というのは意外に多いものです。(poi********さん)

(心を病む大学院生が多いのは、同年代の社会人よりも厳しい環境にいるからですか?2017/10/29 YAHOO!JAPAN知恵袋

 

大学院生が病む理由:やりたいことが見つからない

大学院に進学してラボで生活するということは、アカデミックな環境で研究者のトレーニングを受けるということなのですが、やりたいこととやれることが一致していなかったり、そもそも自分は何がやりたいのか明確でなかったりすると、様々なストレスに対処しきれなくなる恐れがあります。

  • 大学院入試には受かっていたためそのまま大学院に進学し、修士の研究でもテーマが見つからないという問題に直面
  • 毎週のミーティングで先生に報告できるような進捗を作らなければという重圧
  • 修論発表の期日までに成果を出せないかもしれないという漠然とした不安と戦う毎日
  • 心から休める時間は1秒たりともありませんでした

(研究と鬱と休学の話 2018-12-02 開拓馬の厩 Haena Blog)

 

自分の大学院時代を振り返ると、修士の時はラボの研究体制やテーマが既に決まっておりそこに組み込まれたため、博士課程の学生の研究の手伝いで二年があっという間に過ぎてしまいました。しかも当時はゲノム計画よりもずっと前の時代でモノ取り全盛期だったため、今思えばいわゆる「ピペド」状態でした。精神的にも肉体的にもクタクタになりましたが、頭を使うトレーニングが不十分で、本来一番やる気に満ちていたはずの時期に、研究者としての基本的な態度が学べなかったかなと思います。

博士課程では、今度こそ自分でテーマを見つけてやりたいことをやろうと必死にもがきましたが、固定された体制からなかなか抜け出せず、精神的な自由を得ることが困難で、フラストレーションがたまる生活でした。仮説を立ててそれを検証するための実験をあれこれやりましたが、なかなか思った結果が得られず、時間ばかりが過ぎていきました。

修士課程のときは、やることは一本道だったのですが、うまくいって当たり前の実験でどつぼにはまり精神的にかなり追い込まれました。博士課程のときは、うまくいって欲しい実験が期待通りにならずpublishableな結果が得られなくて、精神的に辛い思いをしました。博士の最終学年の夏になっても絶望的な状態で、論文が出せると思えるポジティブな結果が出たのは秋になってからでした。

大学院時代の自分は精神的にかなり参っていたなあと思います。

自分の研究人生で失敗だったなと思うのは、博士研究で結果が出るのが遅くて、博士号を取得しても論文が出ていなくて、同じラボでそのままずるずるとポスドクを続けてしまったことです。順調に論文が出ていれば、博士号を取得すると同時に、ポスドクを他所のラボでやってもっといろいろな経験が積めたのにと思います。遅ればせながらアメリカに行って驚いたのは、ポスドクの期間は、ポストドクトラルトレーニングと呼ばれていて、まだトレーニングの時期(PIになるための)と見なされていたことです。基本、放置型のラボ出身の自分としては、アメリカという国はなんて教育的な国なんだろうと思いました。

大学院生が博士研究の成果をネイチャーやサイエンスやセル、あるいはそれらのトップ姉妹紙に出すのが割と普通なラボがゴロゴロある環境を、海外留学して初めて知り、もっと早くこういう場所に自分も身を置くべきだったと思いました。受ける刺激が全然違いました。確かに、日本にもトップジャーナルに論文が出るラボがありましたが、当時の自分のいた環境は、重要な分子の同定(cDNAクローニング)で一報、その遺伝子をノックアウトして興味深い(期待された)表現型が出れば一報、という時代でした。幸運にも面白い遺伝子・タンパク質を自分のものにできれば、という運の要素が大きい研究の進め方でした。自分がアメリカ留学で知ったのは、分子ありきではなく、現象ありきでメカニズムに関して作業仮説を持ち、論理的に実験を進めることによりその仮説を検証して、その結果をトップジャーナルに出すというスタイルでした。分子ありきではないため、実験結果をみながら逐次ストーリーを考え直すという必要があり、常に頭を使い続けることが自然な生活を大学院生が送っていたように思います。中心となる注目する分子があっても、もはやcDNAクローニングだけでいい論文が出る時代は終わっていたので、毎日頭を使う生活を皆がしていたのではないかと思います。そういう、科学研究における物事の運び方は、セミナーなどを聞いてもプレゼンのスタイルに現れていて、知的刺激が多い場所だと思いました。

自分が学生だった当時の日本だと修士課程の学生は博士課程の学生と組まされて、その下請け仕事をやるかわりに実験手技を学ばせてもらうというシステムでしたが、アメリカでは、大学院に入るまえにラボテクニシャンを1~2年やって、すでに実験手技を身に付けてから博士課程に進学する人が多くて、最初から自分で独立したテーマで研究を始めていました。若いPIのラボの場合、そのPIがテニュアを取るためにはトップジャーナルの論文業績が求められるので、結果的に、そのPIのもとで博士研究をした大学院生は、順調にいけば自分の仕事がトップジャーナルに載ることになります。面白いと思ったのは、そのようなレベルの高い場所でありながら、別に悲壮感もなく、みんな結構リラックスした状態で仕事をしていたように見えたことです。

日本にいたときは自分は朝の8時半から夜中12時近くまでラボにいて実験するのが普通だったのですが、アメリカで自分が体験したそのラボは、大学院生は9時か10時くらいから仕事を始めて、夜の7時か8時には皆いなくなり、一番働きものの学生でも夜9時には帰宅していました。それ以降、夜遅くまでラボにいるのは日本人のポスドクだけという状況でした。アメリカの町は物騒で夜中まで仕事すると帰りが危険なので、自分も遅くても夜の10時には帰宅していました。

 

参考

  1. 大学院生がうつ病になる7つの理由と、ならないためのポイント #理系大学院生活2017.08.23 ぴかちゃうりょうの音楽日記
  2. 研究室で病む人たち 2015-08-07 駆け出し研究者の雑記帳 Hatena Blog
  3. 理系の大学院で病んだ話 2021.09.19 ぼんや理系な寝言

YOUTUBER・ユーチューブチャンネル登録者数世界・日本ランキング

YOUTUBEがここまで一般生活に入り込んでくるとは数年前まで自分は想像できませんでした。いまやテレビでYOUTUBEを見ることができるため、テレビとインターネットとの間の距離もなくなりました。

人気YOUTUBERの年収は、トップアスリートと比べても遜色がないレベルで、時代の変化に驚くばかりです。YOUTUBEチャンネルでチャンネル登録者数が多いものをみてみました。世界の人口はおよそ79億人。そのうちインド人の人口はおよそ14億人。世界の人口の18%はインド人ということを反映してか、インドのYOUTUBEチャンネルが上位にいくつも来ています。個人が運営するピューディーパイのチャンネル登録者数が1億人を超えているのもびっくりしました。また、子どもがつくるYOUTUBEチャンネルが大人気なのも知りませんでした。

日本のユーチューブチャンネルの登録者数ランキング1位は、なんと自分の子どもの日常を撮影しただけの他愛のないもので、YOUTUBEというメディアの常識を破壊するパワーには圧倒されます。

YOUTUBER登録者世界ランキング

T-Series チャンネル登録者数 1.93億人 India’s largest Music Label & Movie Studio インドの音楽レーベルのユーチューブチャンネルだそうです。音楽PVなど。

Cocomelon – Nursery Rhymes チャンネル登録者数 1.18億人 To engage families with entertaining and educational content that makes universally-relatable preschool moments fun. 未就学児童向けの番組

SET India チャンネル登録者数 1.15億人 Sony Entertainment Televisionが制作するヒンディー語の家族向け総合娯楽チャンネル。ドラマ、コメディー、ゲーム、ダンスその他の内容。

PewDiePie チャンネル登録者数 1.1億人 ピューディーパイ。スウェーデン人Felix Arvid Ulf Kjellbergさんのチャンネル。2016年のタイム(Time)誌で世界で最も影響力のある100人の中に選ばれています。 2010年にビデオゲームをプレイする動画のチャンネルとして開設。2013年8月15日に世界で一番登録者数の多いチャンネルにまで成長しました。一個人が運営するチャンネルとしては、世界ランキング一位。

  1. PewDiePie (Wikipedia)

Kids Diana Show チャンネル登録者数 8340万人 ウクライナの子どもDiana(2014年4月1日生まれ)が両親と一緒に制作している子ども向けチャンネル。

  1. Kids Diana Show (Wikipedia)

WWE チャンネル登録者数 8170万人 アメリカのプロレス団体World Wrestling Entertainment (WWE) 世界レスリングエンターテインメントのチャンネル。

Zee Music Company チャンネル登録者数 7700万人 Zee Music Companyはインドのテレビメディアの会社で、世界最大級のヒンディー語の番組制作会社。

Like Nastya チャンネル登録者数 7670万人 ロシア人の子どもNastya(Анастасия Юрьевна Радзинская 2014年1月27日生まれ)と彼女の両親が、遊び、学び、歌い、探検し、いろいろな体験を視聴者と共有するためのチャンネル。

  1. Like Nastya (Wikipedia) 

5-Minute Crafts チャンネル登録者数 7360万人 DIYその他。子供向け番組。

Vlad and Niki チャンネル登録者数 7220万人 二人の子どもVladとNiki兄弟による未就学児向け番組。

MrBeast チャンネル登録者数 6960万人 成人男性の個人のチャンネルのようです。

BLACKPINK チャンネル登録者数 6690万人

Justin Bieber チャンネル登録者数 6520万人 男性人気歌手ジャスティン・ビーバーさんのチャンネル。

Canal KondZilla チャンネル登録者数 6480万人 ブラジルの脚本家Konrad Cunha Dantasさんが運営するチャンネル。

  1. KondZilla (Wikipedia)

HYBE LABELS チャンネル登録者数 6140万人 韓国の総合エンターテインメント企業のチャンネル。7人組男性ヒップホップグループ「防弾少年団(BTS)」を世に出した会社のようです。

  1. HYBE(ウィキペディア)

Zee Tv チャンネル登録者数 5920万人 インドのテレビエンターテインメント業界のパイオニア 

Goldmines Telefilms チャンネル登録者数 5860万人 ヒンディー語のインドの映画などのチャンネルのようです。

BANGTANTV チャンネル登録者数 5810万人 世界的な人気を誇る韓国の7人組男性ボーカルグループBTS(防弾少年団)のチャンネル。

Sony SAB チャンネル登録者数 5730万人 もともとヒンディー語のお笑いテレビ番組だったのをソニーが買収して、ジャンルを広げたもの。

  1. Sony SAB (Wikipedia)

Dude Perfect チャンネル登録者数 5670万人

~~

It’s Okay To Be Smart チャンネル登録者数 404万人  

 

ユーチューバー登録者日本のランキング

せんももあいしーCh Sen, Momo, Ai & Shii チャンネル登録者数 1030万人

HikakinTV チャンネル登録者数 1020万人

はじめしゃちょー(hajime) チャンネル登録者数 959万人

Junya.じゅんや チャンネル登録者数 954万人

タキロン Takilong Kids’ Toys チャンネル登録者数 737万人

Travel Thirsty チャンネル登録者数 698万人

Fischer’s-フィッシャーズ- チャンネル登録者数 692万人

Nino’s Home チャンネル登録者数 628万人

東海オンエア チャンネル登録者数 609万人

米津玄師 チャンネル登録者数 603万人

SUSHI RAMEN【Riku】 チャンネル登録者数 586万人

avex チャンネル登録者数 569万人

Yuka Kinoshita木下ゆうか チャンネル登録者数 548万人

HikakinGames チャンネル登録者数 528万人

JunsKitchen チャンネル登録者数 526万人

THE FIRST TAKEチャンネル登録者数 504万人 「THE FIRST TAKE」は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。 ONE TAKE ONLY, ONE LIFE ONLY. 一発撮りで、音楽と向き合う。

mania japansongチャンネル登録者数 487万人

ヒカル(Hikaru) チャンネル登録者数 455万人

きまぐれクックKimagure Cookチャンネル登録者数 454万人

はねまりチャンネル・HANEMARI Channel チャンネル登録者数 452万人

~~

メンタリスト DaiGo チャンネル登録者数 241万人 

ラファエル Raphael チャンネル登録者数 181万人

よみぃ チャンネル登録者数 162万人 ピアニスト、作曲家、太鼓の達人マスター 

ジョーブログ【CRAZY CHALLENGER】 チャンネル登録者数 138万人

椎名林檎 チャンネル登録者数 89.8万人

Cateen かてぃん チャンネル登録者数 81.7万人  Cateen (Hayato Sumino) channel

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」 チャンネル登録者数 77.8万人

SCIENCE CHANNEL(JST) チャンネル登録者数 47万人  

中島みゆき公式チャンネル チャンネル登録者数 38.3万人

中島美嘉 Official YouTube Channel チャンネル登録者数 26.7万人

ポチパパ ちゃんねる【保護犬達の楽園】 チャンネル登録者数 23.1万人 

松浦景子の【けっけちゃんねる】チャンネル登録者数 22.1万人 

からわかラボ チャンネル登録者数 20.2万人 人体・健康・勉強法・睡眠など、役立つ「科学的な知識」を「絵を使って」解説 

松任谷由実 チャンネル登録者数 17.7万人

日本科学情報 チャンネル登録者数 15.7万人 WEB動画クリエイターの午後正午がお届けする宇宙科学情報チャンネル。難しい数式を一切使わず、最新物理学や宇宙について詳しく紹介

少年革命家ゆたぼんチャンネル チャンネル登録者数 14.8万人

ぴよのカエルch チャンネル登録者数 11.3万人 カエルに癒される不思議な動画

ピアニスト 森本麻衣チャンネル登録者数 9.91万人 テレビ朝日放送《関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦》では 強豪ピアニストを勝ち抜き見事優勝、第3回「ピアノ王」。

篠原好 チャンネル登録者数 8.54万人 あなたを努力の天才にする 京大模試全国1位・世界のシノハラが語る 受験勉強チャンネル

さだまさしオフィシャルYouTubeチャンネル チャンネル登録者数 7.64万人

LALALAちゃんねる!チャンネル登録者数 7.39万人 ミステリー👁宇宙🪐UFO🛸異星人👽謎🤔科学⚡️オカルト🤖など

茂木健一郎のもぎけんチャンネル チャンネル登録者数 6.55万人  

科学ヤバイchチャンネル登録者数 5.8万人 科学にまつわる面白い話をアニメーション動画にてお届け。 キャベチと、キャベチのリアルの友人であるぽぬめ、あうたを加えた3人で動画投稿

甲斐犬一休と猫のしずくと僕のチャンネル チャンネル登録者数 3.62万人

34歳東大受験生TAWASHIの勉強チャンネル チャンネル登録者数 3.2万人

週刊科学ニュースチャンネル登録者数 8450人

ケアネット公式チャンネル登録者数 7320人  36万人以上の医療者(医師19万人超)が利用する医学情報サイトCareNet.com。 臨床の第一線で活躍する一流講師陣による、楽しく役立つ情報が満載

KitasatoUnivチャンネル登録者数 1730人 生命科学の総合大学である北里大学の公式Youtubeチャンネル。大学紹介や行事、チーム医療演習などの取り組みを中心に、北里大学の各キャンパスや専門学校の様子を動画で公開

【公式】福岡伸一 チャンネル登録者数 1200人

うつ病精神科医チャンネル登録者数 716人 うつ病を経験した精神科医 岡本浩之が、「心の病気、精神科、運動、自身のうつ病」について発

公益財団法人筑波メディカルセンターチャンネル登録者数 262人

ナゾロジー編集部チャンネル登録者数 13人

 

参考

  1. 【2021年版】世界で最もチャンネル登録者が多いYouTuberランキング! 2021.07.30 週間動画RANKING!
  2. 2021年9月 チャンネル登録者ランキング YOUTURA

博士課程の学生に教授は指導してくれる?

研究室主催者(Principal investigator; PI)の大学教授や准教授が博士課程の大学院生を指導することが当然かどうかということに関して言うなら、それは大学教員の責任として当然に決まっていると自分は思います。しかしながら、現実はどうかというと、指導をしてもらえず放置された大学院生が途方に暮れるということが全く珍しくありません。

研究が進まずに大学院を途中でやめることになったり、多少のデータは出せて大学に提出する博士論文はなんとかまとめたけれども肝心の論文が出せずじまいになったり、適切な指導を受けられずに研究から離れていく大学院生は少なくないと思います。

教授の考えと学生の期待が一致しなくて不幸な状況が生じることが、残念ながら少なからずあるのです。どこまで指導するか、どこまで指導されたいかという両者の思惑がかみ合わないのです。

大学指導教員と博士課程大学院生との考えの乖離

ショレムは、アダマールが誰かから論文のテーマと指導を求められて激怒しているのを目撃したことがあると話していた。「とんでもない男だ。自分でテーマを見つけられないやつが、よくも博士号をとろうなどとかんがえられたものだな!

引用元:ベノワ・B・マンデルブロ『フラクタリストーマンデルブロ自伝ー』早川書房2013年 242ページ

大学院生は博士研究のテーマを教授からもらえるものなのかどうかは学問分野にもよると思います。ラボの研究が一定の方向に向かっている場合には、必然的に生まれるテーマを大学院生に割り当てられることはよくあります。

しかし、PIが提案した研究テーマがそのまま簡単に結果に結びついた例を自分は見たことがありません。大抵、教授に貰ったテーマはうまくいかず、試行錯誤する過程で自分なりのテーマを見出すことが多いように思います。

関連記事 ⇒ 研究テーマの選び方 22のポイント

指導する・しない問題の存在

指導する・しない問題は言葉のあや?

大学院博士課程で学べること

大学院博士課程における研究とは

大学院というところ

自分の大学院生時代はというと、大きなラボで中ボス(助教)が実際の指導にあたっていたので、教授と研究の議論をする機会はほとんど全くありませんでした。

アメリカに留学したときの大学院は、大学院生の進捗状況をチェックする仕組みが制度的にあったようです。まず5年間の博士研究の研究計画をしっかり立てて提出したり、毎年(?)学部内の発表会で研究進捗状況・成果を発表させられていました。今では日本でもそういう仕組みを取り入れている大学はあるようです。

大学教員からの指導がどのくらい受けられるかは教授の性格・方針次第

大学院教育がどのようなものになるかは、指導教員(教授や准教授)の性格や教育哲学によりけりです。学生を徹底的に鍛えようとする意欲に満ち満ちた人もいれば、教育に対する責任はあるけれども学生の個性をみながらリラックスした雰囲気で学生に接する人もいたり、あるいは、学生に対し全く何の興味も示さない人もいますし、国際学会の招待講演で飛び回っていてそもそもラボにほとんどいない人もいます。一方、毎週ミーティングを開いて学生に実験ノートを持ってこさせて濃密な研究の議論をする人もいます。毎日学生の実験結果をチェックする指導教員もいるかもしれません。

ほぼ毎日夜10時ころ沼先生が研究室へおりてこられ,
きょうの実験は如何でしたか?
と質問され,わたしがデータを説明すると,
では明日はどこそこまで進みますね。」,
なにかミスがあると,
なぜすぐやり直さないのですか。
といった調子でした。 (医 化 学 教 室 と 私)

博士課程の大学院生にお勧めしたい日頃の態度

大学院教育における大学教員の責任と役割

時代とともに変わる大学教員の役割

 

世界の博士事情

大学教授は助教の指導もすべきか

大学教授は助教の指導もすべきかといえば、それは助教の能力しだいだと思います。教授としては論文を出してもらわないと困るので、足りていない部分があれば手助けをするのは当然でしょう。ラボから論文が出なくても気にしない教授がもしいたら、指導することはないかもしれません。

参考

JST「次世代研究者挑戦的研究プログラム~博士後期課程学生支援プロジェクト~」採択大学と人数

次世代研究者挑戦的研究プログラムとは

事業統括の役割

次世代研究者挑戦的研究プログラムの公募

 

次世代研究者挑戦的研究プログラムへの期待

 

次世代研究者挑戦的研究プログラムの懐疑点

次世代研究者挑戦的研究プログラムに採択された40の大学

大学名、事業統括の氏名 プロジェクト名 予定人数 です。

東京大学 大越 慎一 グリーントランスフォーメーション(GX)を先導する高度人材育成 600
京都大学 江上 雅彦 京都大学大学院教育支援機構プログラム 515
東北大学 山口 昌弘 東北大学高等大学院博士後期課程学生挑
戦的研究支援プロジェクト
511
北海道大学 石森 浩一郎 Society 5.0を牽引するDX博
士人材育成のための研究支援プロジェク
467
大阪大学 森井 英一 学際融合を推進し社会実装を担う次世代挑戦的研究者育成プロジェクト 420
筑波大学 加藤 光保 学問分野の壁を超えて多様な人材と共創できるトランスボーダー型価値創造人材
育成プロジェクト
351
九州大学  君塚 信夫 未来を拓く博士人材育成のためのオープ
ンプラットフォーム型教育システムの構
349
名古屋大学/
岐阜大学
藤巻 朗/
植松 美彦
東海国立大学機構融合フロンティア次世
代研究事業
320
慶應義塾大学 武林 亨 未来社会のグランドデザインを描く博士人材の育成 263
広島大学 安倍 学 広島大学創発的次世代研究者育成・支援プログラム 199
東京工業大学 神田 学 殻を破るぞ!越境型理工系博士人材育成―総合知の創造と社会変革に貢献する― 187
早稲田大学  笠原 博徳 早稲田オープン・イノベーション・エコシステム挑戦的研究プログラム 180
千葉大学 中山 俊憲 全方位イノベーション創発博士人材養成プロジェクト 150
金沢大学 中村 慎一  突破力をもって分野の壁を破壊し、新たな価値を創造する次世代精鋭人材創発プロジェクト 120
東京医科歯科
大学
 礒村 宜和 TMDU卓越大学院生の挑戦的研究支援プロジェクト 120
東京農工大学 五味 高志 FLOuRISHフェローシップ事業 120
大阪市立大学
/大阪府立大
重松 孝昌/
河北 哲郎
 リゾーム型研究人材育成プログラム 70
熊本大学 高島 和希 Well-Being 社会を先導する異分野横断型博士人材育成プログラム 60
新潟大学 本田 明治 未来のライフ・イノベーションを創出するフロントランナー育成プロジェクト 50
立命館大学 徳田 昭雄 立命館先進研究アカデミー(RARA:Ritsumeikan AdvancedResearch Academy)次世代研究者育成プログラム 45
山口大学 堤 宏守  “シン・文殊グループ”を核とする異分野
融合研究実践型博士後期課程学生育成プ
ロジェクト
36
岡山大学  那須 保友  岡山大学次世代研究者挑戦的研究事業(O
U フェローシップ タイプ B)
30
同志社大学 塚越 一彦  同志社大学大学院博士後期課程次世代研
究者挑戦的研究プロジェクト
30
北陸先端科学技術大学院大学 山口 政之 未来創造イノベーション研究者支援プロ
グラム
30
電気通信大学 米田 仁紀 独自ネットワーク形成を行う、開発主導型
博士学生研究・教育支援プログラム
24
徳島大学 安友 康二  研究クラスターを核とした学際的イノベ
ーション人材の育成 -徳島大学うずしお
プロジェクト-
24
名古屋市立大学 澤本 和延 グローバル未来都市共創に資する次世代
研究者エンパワメントプログラム
20
京都工芸繊維
大学
吉本 昌広 京都産学共創 異分野融合人材育成フェロ
ーシッププログラム
18
東京薬科大学 林 良雄 未来医療創造人育成プロジェクト 『BU
TTOBEぶっとべ』~Beef Up Toyaku Talents to go
BEyond the border
18
三重大学 金子 聡  環境循環型社会に資する地域と連携した
若手研究者育成支援
16
青山学院大学 黄 晋二 AGUフューチャーイーグルプロジェクト(AGU Future Eagle Project) 15
東京農業大学 志和地 弘信 グローバルで食料生産向上に挑戦する高度人材養成包括的プロジェクト 15
奈良女子大学 遊佐 陽一 奈良女子大学博士後期課程学生支援 SGC+(Shattering the glass ceiling and beyond)プロジェクト 14
名古屋工業大学 井門 康司 複数指導教員体制による新しい研究分野を開拓する次世代研究者育成プロジェクト 12
山梨大学 西田 継 VUCA時代対応型博士人材育成プロジェクト 11
総合研究大学
院大学
青野 重利 「SOKENDAI 特別研究員(挑戦型)」制度による次世代研究者の支援・育
成の推進
10
東京都市大学 田口 亮 アジア大洋州地域の発展をリードする次世代のグローバル研究者育成プログラム 10
甲南大学 村嶋 貴之 地域連携プラットフォームを活用する産学・官学連携インターンシップによるトランスレーショナル人材の育成 5
奈良先端科学
技術大学院大
飯田 元 「先端科学技術融合分野におけるイノベーティブ博士人材支援プロジェクト (NAIST Touch Stone)」 5
(合計) 5450

参照元:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1519/pdf/info1519.pdf

 

次世代研究者挑戦的研究プログラムが生み出す大学院格差

東京大学600人

北海道大学467人

 

大阪大学420人

筑波大学351人

  1. 次世代研究者挑戦的研究プログラム ~博士後期課程学生支援プロジェクト~ について 筑波大学

九州大学349人

千葉大学150人

  1. 千葉大学は「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されました。 ‥ 千葉大学では学長を事業統括とした「全方位イノベーション創発博士人材養成プロジェクト」を開始し、博士後期課程の全専攻(4年制大学院を含む)を対象に優秀な学生150名を選抜して、1人あたり年額204万円の生活費相当額と年額50~150万円の研究費を支給するとともに、様々なキャリアパス支援に向けた取り組みを行っていきます。 これにより、我が国の超高齢少子化大規模災害等の課題、新規感染症等の人類共通の課題に迅速に対応し、様々な研究分野やセクターでイノベーションを創発する博士人材の養成を目指します。(千葉大学

東京医科歯科大学120人

金沢大学120人

 

電通大21人

名古屋市立大学

 

青山学院大学

山口大学

同志社大学

東京都市大学

総合研究大学院大学(SOKENDAI)

 

山梨大学

岐阜大学

  1. 岐阜大学はJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されました岐阜大学は,名古屋大学と共同で申請した国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されました。これにより,「東海国立大学機構融合フロンティア次世代リサーチャー事業」として,博士課程に在籍する優秀な学生に経済的支援を行い,また,企業等で求められるスキルを身につけるコースを用意することで就職等への不安を払拭し,研究に専念できる環境を用意するプログラムを実施します。本年度(10月から支援)の公募は,令和3年9月9日(木)から9月24日(金)13時まで行います。この期間内に,申請書等をご提出ください。(岐阜大学

何だったのベネッセJAPAN e-Portfolio

日本の教育へのベネッセの食い込み方がえげつなくて、見ていて気持ち悪いと感じます。高校生がベネッセの模試に振り回されているのは見るに堪えません。ベネッセの模試対策を高校の授業で行ったり、ベネッセ模試の復習を高校の授業で行うのは、もはや教育ではありません。

そんなベネッセですが、e-Portfolioというのも以前ありました。高校生の学習状況などを全て管理、記録するシステムで、しかもそれを大学入学志望者の選抜に使うなんて、なんか気持ち悪いという印象だけ持って、その後は忘れていたのですが、いつのまにか廃止されていたようです。

 

e-Portfolioの気持ち悪さ

生徒のあらゆる活動が入試を意識した高校生活になってしまう懸念が生じる。そういったシステムが本当によいのか(東京大学大学院教育学研究科の中村高康教授 2020年7月9日注目記事大学入試の新システム運営許可取り消す方向  NHK

 

JAPAN e-Portfolio」運営許可の取り消し

 「JAPAN e-Portfolio」については、大学入学者選抜において、学力の3要素、とりわけ「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価するための一つのツールとして、文部科学省が大学入学者選抜改革推進委託事業(主体性等分野)(実施期間:平成28年度~30 年度)における調査・研究により、開発されたものです。
委託事業終了後の平成31年度からは、運営を希望する非営利組織が運営許可要件を満たす場合に、文部科学省が「JAPAN e-Portfolio」の運営主体として許可する制度とし、実際、平成31年3月に一般社団法人教育情報管理機構に対して、今後事業運営に必要な資力を有していることの確認を行い、要件を満たさない場合には運営許可を取り消す場合があることを前提に、運営を「許可(条件付き)」していたところです。
しかしながら、委託事業期間中は文部科学省の委託研究事業としての試行的な取組でしたが、運営許可後は同機構が主体となって事業運営を行っていくこととなったため、文部科学省としても委託事業において参画していた大学に対し引き続きの利用を求める形をとらず、ゼロベースでの事業運営としたことから、運営当初からの一定規模の大学数を確保できず、事業運営に制約がありました。また、文部科学省も特段、大学数の増加に係る促進策を講じなかったことから、大学においても「JAPAN e-Portfolio」を入試で活用することの理解が進まず、このことも、事業運営に影響を与えたものと考えます。
こうした中にあって同法人の関係者におかれては、所属する大学の立場を超えて、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価することの必要性に賛同していただき、「JAPAN e-Portfolio」の運営を通じて、高等学校教育における継続的な「主体的な学び」や、個別大学の入学者選抜における多面的・総合的な評価が促進されるよう、ご尽力いただきました。
しかしながら、事業運営に必要な資力と安定的な財務状況を確保していくことが、事業継続には不可欠であり、この度複数回の運営許可に係る審査等も踏まえて、文部科学省として同法人の財務状況の改善は見込めないと判断し、運営許可の取り消しに至りました。

運営許可の取り消しに至った経緯 「JAPAN e-Portfolio」について 文部科学省

上の文科省の説明文が気持ち悪いのは、ベネッセに対して馬鹿丁寧な口調で、まるで文科省が悪かったかのような低姿勢ぶりです。許可を出す側の言葉とは全く思えません。文科省がベネッセンに支配されているんですか?とすら勘ぐってしまいそうな文章です。

 

JAPAN e-Portfolioも忘れてはならない。ゴミのようなシステムにつきあわさた挙句、結局ゴミはゴミだとわかりポイ捨てされた。yut*****

大学入試改革の深き闇…「Japan e-Portfolio」中止騒動がキナ臭すぎる ベネッセに「再委託」が行われていた 2020.8.23 gendai.ismedia.jp

ベネッセ運営の情報システム 許可取り消し 廃止へ 野党批判「個人情報、民間利益に利用」 しんぶん赤旗電子版 2020年8月9日(日)  同省が運営の許可を取り消したのは、一般社団法人教育情報管理機構(理事長は山﨑光悦金沢大学学長)。同省は取り消す理由として▽利用する大学が少なく、債務超過に陥り、今後の事業運営に必要な資産がない▽プライバシーマークなど運営要件を満たす資格を取得していない―をあげています。この問題では日本共産党、立憲民主党、国民民主党などの野党が共同で「個人情報が民間業者の利益追求に利用される」とJeP廃止法案を提出。本紙は同法人の職員がゼロであり、運営要件を満たしていないことや、法人から運営サポートを委託された教育産業大手のベネッセがJePのシステム開発にも携わってきたことを告発してきました。

「主体性」評価サイト、来月停止 団体の運営許可取り消し―文科省 2020年08月07日21時33分

私は1年生を担当していました。この「JAPAN e-portfolio」は大学入試に活用されるので、みんな登録しなければならないと上から言われました。… ベネッセの社員は、この「e-portfolio」には自社の「classi」というアプリが便利だと強引な営業をかけてきました。… 生徒の大学入試を人質に取られているので従わざるを得ない。こういう愚かな流れの中で教育活動が行われていたのです。(「e-portfolio」に騙された 2020-07-11 15:44:36 とにかく書いておかないと)

 

 

高校生が記録サイトにアクセスするには、まず学校単位や個人でベネッセのID(無料)を取得しなければならない。このIDは、ベネッセの主力商品である進研模試や教材と共通のものだ。(入試で評価の記録サイト、利用には一企業ID 「利益誘導」疑う声も 2020/1/16 6:00 下村 ゆかり 西日本新聞

JAPAN e-Portfolioとは何か

JAPAN e-Portfolioはあくまでも「仕様」であって、eポートフォリオ出願システムとしてのJePのポータルサイトは唯一無二の存在ではないということは、ほとんど知られていない。つまり、前述したようなポートフォリオの項目や仕組みといった仕様が委託事業の成果物であり、現在運営されているJAPAN e-Portfolioのポータルサイトは、その仕様に則った事業体の一つという位置付けだ。仕様は公開されており、文部科学省の運営許可要件を満たす団体があれば、複数のサイトが並び立つことも可能性としてはあり得る。… JePの開発をもって文部科学省の委託事業は終わり、同時にJePの運営を希望する非営利組織からの申請を受け付けた。そこに唯一応募した一般社団法人教育情報管理機構が運営許可要件を満たしているとして事業を引き継いだ。

(誰も知らなかったJAPAN e-Portfolioの実像 eポートフォリオと高大接続を巡る疑問に全て答える 江口 悦弘(PCメディア編集部) 2019.10.29 教育とICT Online)

 

主体性等の評価で高大が意見交換-JePのカギの一つは「省察」欄の活用 2018年07月02日 between.shinken-ad.co.jp

大学入学共通テストへの記述式問題および英語民間検定試験の導入を断念することが正式に決まる

今更感がありますが、産経新聞(7/30(金) 22:38 YAHOO!JAPAN)に、

共通テスト「記述式」正式断念 今後は個別試験の充実課題

という記事が出ていました。長年の改善で一定の評価を得ていたセンター試験を廃止して、共通テストに鞍替えし、それを機会に英語試験を民営化したり、記述式問題を取り入れるという目論見でしたが、あまりにも杜撰なやり方のため関係者から猛反発が生じ、ついに断念される運びとなりました。

ヤフーニュース記事に寄せられたコメントを読んでみると、記事の本文には書かれていない裏事情を指摘するものが多くて、実情を理解する上でたいへん参考になります。624件ものコメントがありますが、なるほどと思ったコメントの内容の一部を紹介します(太字強調は当サイト)。

 

食いものにされる公教育

一番の問題点は、日本の教育を良くするためでもなく、高校生のためでもなく、文科省と癒着している一部の企業に丸儲けさせるために仕組まれた改革の様相であったことです。そのことは、上のヤフージャパンの記事に対するコメントでも指摘されていました。

委託先のベネッセで,学歴不問で採点者を低賃金で集めたスタッフで採点して採点ミスがあってもわからないシステムとは,なかなか素晴らしい事業であった。pop*****

東大を受験する高校生の答案を、二流大学の学生にアルバイトで添削させようとしていたのだから、潰れて当然。goz*****

これ、やめるにあたってベネッセ何千億円キャンセル料払ったんだよな。ipa*****

ベネッセに採点丸投げして儲けさせる意図が丸見えだった。yw1***** 9時間前

結局、共通テストの記述式はベネッセと文科省の癒着の産物でしかなかったので、やめて正解だと思います。ars*****

今の制度でほぼ問題ないのに、民間テスト(ベネッセ)の参入のための制度変更だろ!kur*****

50万人の答案を2週間足らずで公平な採点をしようと考えれば採点チェックが複数回必要な記述式が無理なことは明らか。大学生がアルバイトで添削しているベネッセに丸投げしようというアイデアそのものがお友だちへの利益誘導でしかない。ss4*****

まだ岡山の企業、ベネッセ共通テストe-ポートフォリオClassiGTECで巨額の税金や受験生・保護者のカネが流れたままあいまいになっていることが清算されていない。pas*****

赤字だったベネッセが、巻き返しのために、文教族議員を接待漬けにし、時にお金を握らせて記述式が良い、という風にして進めてきただけの話。最初から、誰も高校生、受験生のことなんなか1ミリも考えていない。pxd*****

関連記事⇒「文科省=ベネッセ」のズブズブな関係

 

破壊される日本

センター試験の作問・実施のオペレーションは、長年の間に素晴らしい完成度に達していました。社会のあらゆるところできっちりとした仕事がなされる古き良き時代の日本でした。オリンピックの運営もそうですが、近年の政治はそういうものを破壊することばかりに血道を挙げてきた。prara

自分も上の意見と同意見です。積み重ねられてきた努力の賜物を、その価値が理解できない愚かな政治家によって壊されているように思います。

関連記事⇒アベシンゾーの破壊的行為の忘備録

センター試験の質の高さ

改革の口実として、センター試験では真の実力が測れないと、さんざん悪く言われたと思いますが、自分はベネッセの模擬試験などと比べれば比較にならないくらい質の良い問題が揃っていたのではないかと思います。センター試験の英語の問題は、今の自分でどれくらい解けるかと思って試しに解いたりしたことがあります。そのたびに、出題に関しては感心していました。内容的に面白いと思えるものが出題されているからです。GTECやTOEICは、テストのためのテストに過ぎず、全く何の興味も掻き立てられません。

センター試験が非常に優れた基礎学力判定能力をもった良い試験であることも多くの心ある有識者には明白な事実である。gai*****

ベネッセ模試がやたらと「生徒のレポート」や「発表」という謎な文章を読ませて、そこに書いてあることは何ですか、とか無駄に面倒な問題ばかり増えてます。こねくり回した文章によりページ数増えて、本当に疲れます(←日本史です)。chi*****

記述=思考という短絡さ。多肢選択型の問題だと思考力が試せないというのは、全くの事実誤認。どんな問題だって思考しなければ解けるわけがない。drt*****

 

共通試験の本来の役割

大学一次試験は、共通一次試験、センター試験、大学共通テストと変更されてきた歴史がありますが、その役割は変わっていません。国立大学において、しっかりと学力をみるための試験が行えるように、予め受験者数を絞るという趣旨だったと思います。

共通第一次学力試験は、国公立大学の入学志願者に対し、各大学が実施する試験に先立ち、全国同一期日に同一問題で行われる試験であり、これによって、高等学校の段階における一般的かつ基礎的な学習の達成程度を問う良質な問題を確保しつつ、各大学がそれぞれの大学、学部等の特性に応じて行う第二次試験との適切な組合せによって、受験生の能力・適性を多面的・総合的に評価しようとするものであって、一回の学力試験に偏った従来の方法を改め、きめ細かで、丁寧な入試の実現を目指したものであった。

共通一次試験導入の狙い(文科HPより)mas***** | 9時間前

今でこそ「センター利用」などといって、私立大学がセンター試験だけで合否を判定したりする例も増えてきましたが、本来は記述式がメインの2次試験と組み合わせて効果的に大学入学志望者を選抜するためのものでした。ですから、受験者数が非常に多い一次試験に記述式問題を導入するのは、採点の大変さを考えればほとんど不可能だったと思います。

そんなことが分かってたから何十年も前に完全マークシートの共通1次をはじめて
記述は各大学が2次試験でという形にしたんちゃうん e*******y

上のコメントは、本当に全くその通りとしか言いようがありません。共通一次試験が導入された経緯を考えたら、今回のように記述式導入などという発想はありえなかったはずです。動機が不純だったことは明かでしょう。

膨大な人数の試験を行う際に重要なのは、「短期間で、公平に、客観性のある結果を提示できる」ということではないか。… 無能な政治家の空論で教育現場を混乱させないでいただきたい。shi*****

そもそも「記述式以前に一旦篩かけする」って形で浸透してたのにそこへ「記述式も混ぜる」って時点で無茶苦茶なんですよね s*******

共通一次もセンター試験も、元は国公立大学の二次試験への一次テストなので「基本が出来てて一定以上の学力があるか」さえわかれば良い。思考力だの読解力だの記述力だのは二次試験で各大学が判定すること。… 私立が入試に利用するから変更する気なら、そんなのは本末転倒である。Pink diamond

センター試験は、効率的かつ合理的に生徒を選別するもので、思考力や人間力を問うのは既に私立公立問わず2次試験であります。アーサー

センターで基礎的な学力は測れたマーク式で採点の公平性も保たれていた
記述式やら面接やらは各大学が必要とすれば二次試験で課せていたし、多くの大学が記述式を採用していた。バランスがとれてよかったと思う。aba*****

そもそも、一次試験の趣旨からすると記述式を導入する理由が全くなかったんですね。それを強行しようとしたのですから、愚かとしか言いようがありません。

 

記述式問題の採点の難しさ

河合塾で模試を受けた。試験後すぐに先生が解説をしたのだが、ある国語の問題で私の解答を模範として読んでくれた。しかし、戻ってきた答案用紙には×がついていた。採点をするのはアルバイトの大学生らしく長文の解答が理解できないんですよ。記述問題の採点者には解答者をはるかに超える能力が要求されるんです。top*****

高校の入試で、500人規模の採点でも、3日かかっている。50万人なんて、採点者が確保できないし、記述となれば採点基準はぶれまくる。3人でやっても、いちいち基準と突き合わせて、基準を更新していくのだから。大規模入試には記述は不可能。skz*****

関連記事⇒大学入学試験の答案はどのように採点されているのか?

 

一番の被害者は高校生・受験生

振り回された受験生の時間を返して欲しいです。2019年度高校卒の者です。センター試験最後の年でしたが、明らかに共通テストを意識した問題であり、傾向と対策が難しいものとなりました。… 利権や政治家の都合で受験生を振り回さないでください。hot*****

子供が最後のセンター試験を受験しました。傾向がかなり変わっていて模試でとってきた点数よりはるか下回り、涙を流していました。コロナ対応も、学術会議も今の利権ありきの能無し政権に振り回されっぱなし。ayk*****

 

責任の所在

これほど悪影響を与えておいて、誰も責任を取らないというのはあり得ないのではないでしょうか。

40万人の答案を短期間で公平に採点することに対する技術的課題だと思うが、過去採用を決めた時は可能だとして、今回は出来ないとした。何が変わって判断が変わったのかを明確にしてくれ。yui*****

共通テストの「記述式」は議論になった当初から「絶対無理」という声が現場では圧倒的だった。そのような声を無視して無駄な金をつぎ込んできた人たちの責任です。neg*****

責任取るなら大臣は辞任するくらいの事案だと思うが。pip*****

当時の大臣導入を進言したなんとか委員会の長も表に出て謝ったらどうだい?tan*****

ベネッセをやTOEICやら民間業者を儲けさせるためでしよう。文科省って三流官庁だから、儲けさせて天下り先確保に必死で、それに子供が振り回せられる構図。tadmjg

この少し考えればメチャクチャ無理があって現実不可能なのこ愚策・方針を推し進めた,文科省の官僚に責任を取らせるべきだ!!a_o*****

常識的に不可能なことを、企業に丸投げしてあたかも実現可能なようなことを言って入試改革を強行しようとしたのですから、本当に無責任極まりない行為です。

センター試験廃止は結局なんだったのか

始めから笑えるほどの机上の空論だった。やろうとしたことが時間と金の無駄使いの大問題。kih*****

結果的にテストの名前だけが変わっただけになったアホな改革。msd*****

教育ビジネスで利権を貪る官僚と政治家、犠牲となる受験生の構図だな。kan*****

原爆を作り、落としたアメリカ人科学者ハロルド・アグニュー (Harold M. Agnew)博士(1921-2013)が60年後に広島に来て語ったこと

ハロルド・アグニュー (Harold M. Agnew)博士は、2005年のBBCのインタビューで「アメリカの核兵器の約4分の3はロスアラモスで私の指揮の下設計された。私の遺産です。」と語ったそうです(参照:ウィキペディア)。

アグニュー氏は、広島に原爆を投下した戦闘爆撃機B-29「エノラ・ゲイ」とともに科学観測目的で同行していたB-29「グレイト・アーティスト」に搭乗し、原爆投下直後の空からの写真を撮影しました(参照:ウィキペディア)。

Harold Agnew’s Footage of the Atomic Strike Against Hiroshima

その時の私の正直な気持ちは、「日本人は当然の報いを受けた」というものでしたし、今でもその気持ちに変わりはありません。

My honest feeling at the time was that they deserved it, and as far as I am concerned that is still how I feel today. (The men who bombed Hiroshima By Matthew Davis BBC News, Washington updated at 10:07 GMT, Thursday, 4 August 2005 11:07 UK )

 

【アーカイブ】原爆を開発、投下に同行、映像撮影したアグニュー博士と被爆者の対話の一部始終(2005年放送)

上の動画で、対談している被爆者の男性が、謝罪をして欲しいとお願いしたときに、通訳からそれを聞いた瞬間、アグニュー氏「自分は謝らない。彼が謝るべきだ。」と感情的になっていました。

アグニュー氏の考えでは、一般市民であっても戦争に何らかの形で加担しているのだから、原爆のような無差別な大量殺戮も正当化されるようです。

  1. The men who bombed Hiroshima

「誰かを非難したいのなら、あんなことをした日本軍を非難すべきです。」(~11:29)

「私が思うに、銃弾で死のうが爆発物で死のうが原子爆弾で死のうが通常の爆弾で死のうが、死ぬときは死ぬんです。死ぬのは、ひどいもんです。あなたがた(インタビュー相手の被爆者の二人)はある意味、幸運です。あなたがたは生き延びたが、多くの人は死んだのですから。」(~12:28)

 

参考

  1. Harold Agnew’s Interview (1992) Voices of the Manhattan Project
  2. Harold Agnew, physicist, atomic bomb Everyman PNAS November 26, 2013 110 (48) 19179-19180.
  3. LA-UR-15-23148 (Accepted Manuscript) Harold M. Agnew, 1921-2013. Schwarz, Ricardo Blum Los ALamos
  4. Harold Agnew, head of atomic laboratory, dies at 92 By Elaine Woo October 2, 2013 The Washington Post

IBM, NEC, 富士通の電子カルテの口コミ評判

最近は街中のクリニックでも大学病院でも、診察中に医師がPCの画面を向いて患者の話を聞きながらなにやら入力しています。


昔はカルテは手書きだったと思いますが、今は電子カルテになっているんですね。


研究者の間に電子実験ノートが普及するのはまだまだ時間がかかりそうな状況ですが、医者は電子カルテに移行していたというわけです。

まだ紙の実験ノート使って研究してるの?【電子実験ノートの浸透】

大学病院への電子カルテの導入の経緯と歴史

日本の電子カルテはオーダエントリシステムから発展した歴史を持つ。… 当院は1993年に処方オーダ等のオーダエントリシステムを開始し、2000年にフルオーダエントリシステムを稼働、2005年からは電子カルテシステムを導入し、紙カルテとの並行運用を開始、2010年ペーパレス電子カルテへ完全移行した。

電子カルテにおける職種別権限管理の見直し 大阪大学医学部附属病院 医療情報部  第33回医療情報学連合大会 33rd JCMI(Nov.,2013))

 

電子カルテの業界勢力地図

電子カルテのメーカーは非常に多いようですが、街中の小さなクリニックが使う電子カルテや大学病院が使う電子カルテなどいろいろな種類の製品があるようです。大学病院の場合は、メーカーは限られていて、富士通、NEC、IBMの名前が目に留まります。

IBMの電子カルテの口コミ評判

富士通の電子カルテの口コミ評判

  1. HOPE LifeMark-HX (ホープ ライフマーク-エイチエックス)大中規模病院様向け電子カルテシステム 富士通
  2. 次期医療情報システムのご紹介(7月更新予定)モーニングセミナー平成26年4月7日 高松赤十字病院

NECの電子カルテの口コミ評判

  1. 電子カルテシステム「MegaOakHR」NEC

その他・参考

 

  1. Cloud-based Electronic Medical Record System for Small and Medium Hospitals: HOPE Cloud Chart FUJITSU Sci. Tech. J., Vol. 51, No. 3, pp. 57–62 (July 2015)
  2. Fujitsu Healthcare Business Overview February 2013