手段はusingかby usingかbyかwithか?

論文を書いていると、「手段」を表すときの英単語として、using とby usingのどちらを使うべきかでよく迷います。withやbyという選択肢もありますので、さらに迷います。

using? by using? with? by? 何を使えば良いのか、参考になりそうなウェブサイト、書籍、および、論文中の例を紹介します。

‥‥ 「by using」と「using」はいずれも可能ですが、どちらにするかによって文意が微妙に異なります。「by using」によっては、Aを得るのに coupled cluster method だけで十分だというニュアンスが含まれます。(by, using, by using の使い分けについて エナゴ学術英語アカデミー)

 

(ある行為を描写している文の)動詞が受身形である場合には、byの目的語になりうるのはその行為を行う行為者を表す語のみだということである。つまり、その行為者が利用する道具、手段などがbyの目的語になることはありえない。(科学論文の英語用法百科 第1編 よく誤用される単語と表現 Chapter 29 147ページ)

能動態の場合でも、by の替わりに、(by) using、with、(by) employing、through、in terms of、by applying、(by) utilizing、(by) making use of、through use of、by means of、with the help of、with the aid of、from のような、意味がよりはっきり限定された表現を使用した方が望ましい。(科学論文の英語用法百科 第1編 よく誤用される単語と表現 Chapter 29 147ページ)

 

語句の選択にあたっては、文法的に正しいか、語法が正しいか、保守的・厳格か、内容的に意味をなすか、著者が意図してそのニュアンスを出したいのか、事実を正確に表すか、語呂的によいか、どちらでもいいのか、などの観点から考える必要があると思います。

出版された論文の英文が必ず全て正しい、最善であるという保証がないので、参考としてグーグルスカラーのヒット件数と合わせて紹介します。Ludwigという論文執筆者向けの英文検索サービスも、無料版だと検索回数が限られますが、使い勝手が良いです。

 

~の装置を用いて観察した

byを用いた文例

  1. The cells were examined by fluorescent microscopy using a Leica SP2 confocal microscope (Leica, Wetzlar, Germany). (doi: 10.1186/1471-2202-13-48 PMC3407521) [Google Scholar “examined by * microscopy” 約 151,000 件]
  2. Cells were examined by confocal microscopy following MitoTracker staining. (10.1371/journal.pone.0015901) [Google Scholar “examined by * microscopy” 約 151,000 件]
  3. These images were obtained by ceiling mounted X-ray sources and corresponding floor mounted amorphous silicon image detectors. (10.3389/fonc.2012.00063) [Google Scholar “obtained by * detector” 約 2,050 件] :

withを用いた文例

  1. MOR distribution was examined with a Zeiss confocal microscope using a 63× oil immersion objective. (10.1371/journal.pone.0019372) [Google Scholar “examined with * microscope” 約 7,180 件]

usingを用いた文例

  1. All images were acquired using a Zeiss confocal microscope (LSM 510 META DuoScan) (10.1371/journal.pone.0009465)[Google Scholar “acquired using * microscope” 約 1,020 件]

by usingを用いた文例

  1. Living and fixed cells were imaged by using widefield microscopy as previously described. (10.1371/journal.pone.0009898) [Google Scholar “imaged by using * microscopy” 約 140 件 ]

 

~の手法を用いて調整した

usingを用いた文例

  1. Multiple comparisons were controlled for using the Bonferroni correction (P<0.0005). (10.1038/sj.bjc.6604935) [Google Scholar ” controlled for using” 約 5,890 件]

by usingを用いた文例

  1. Day of the week effects, holidays, and epidemics were controlled for by using dummy variables. (10.1289/ehp.7387)[Google Scholar “controlled for by using” 約 2,770 件 ]

 

~によって制御した;~によって(実験条件を)制御した

by usingを用いた文例

  1. Our findings underscore the importance of considering HER3 behavior in the context of its molecular environment, which we were able to control by using a cell line that does not endogenously express HER receptors. ( 10.1073/pnas.1617994114) [Google Scholar “by using a cell line” 約 404 件]

 

(実験材料)を用いて実験した

usingを用いた文例

  1. To separate the effects of cell cycle perturbation from changes in viral gene expression, we conducted experiments using a cell line that is relatively resistant to profound growth arrest with rapamycin treatment. (10.1371/journal.pone.0014535) [Google Scholar “experiments using a cell line” 約 72 件 ]

 

『科学論文の英語用法百科 第1編 よく誤用される単語と表現』のChapter 29では、13ページにわたって、日本人が犯しやすいbyの誤用に関する詳細な説明があります。その中の、29.1[行為]+by+[道具]のような表現 29.1.3「道具」が手段、過程、方法、などである場合 というセクションから一つだけ例を紹介します。

誤:This integral was performed by the Newman method.

正:This integral was performed /with/using/ the Newman method.

 

(~の手法を用いて)計算した

byを用いた文例

  1. The intervertebral rotation calculated by our method during an
    extension movement was comparable to the rotation calculated by the manual method for the C2/C3 to C6/C7 segments. (Image Analysis: 20th Scandinavian Conference, SCIA 2017) [Google Scholar “calculated by * method” 約 92,700 件]

usingを用いた文例

  1. The normalized mean number of division that cells have undergone was calculated using method of De Boer and Perelson, where Xn(t)  =  the number of cells undergone n divisions by time t [51]. (10.1371/journal.pone.0015154) [Google Scholar “calculated using * method” 約 44,500 件]

withを用いた文例

  1. Intraclass correlation coefficients were calculated with the method described by Snijders and Bosker. (10.1136/bmj.b5479) [Google Scholar “calculated with * method” 約 16,600 件]

 

~の手法で解析した

usingを用いた文例

  1. The level of βGeo expression was analyzed using two methods. (10.1186/1471-2202-11-62)[Google Scholar “was analyzed using * method” 約 5,180 件] [Ludwigh “was analyzed using * method 30 ]

withを用いた文例

  1. Data was analyzed with Prism 5 (GraphPad software). (10.1186/s12915-015-0167-8) [Google Scholar “data was analyzed with” 約 17,500 件]

byを用いた文例

  1. Data was analyzed by custom Matlab scripts. (10.7554/eLife.08688) [Google Scholar “data was analyzed by” 約 19,000 件]
  2. Data was analyzed by ∆-∆CT method using 18S ribosomal transcript as endogenous control. (10.1038/s41598-017-12940-0) [Google Scholar “was analyzed by * method” 約 13,300 件] [Ludwig “was analyzed by * method” 2 件]

 

参考

  1. オンライン言語検索サービスのLudwigで英文をブラッシュアップ (TechCrunch Japan 2016年8月07日) 2016年2月に公開されたLudwigは、正しい英語の文章を書くサポートをする言語検索エンジンだ。(1日15回検索まで無料。それ以上のヘビーユーザーには有料コースあり)
  2. Ludwich (ludwig.guru): We built a gigantic database with millions of correct English sentences and an algorithm specialized in language so that you can compare any of your English phrases with a set of similar correct and contextualized ones.(1日15回検索まで無料。それ以上のヘビーユーザーには有料コースあり)
  3. エナゴ学術英語アカデミー パケット道場~初級アカデミック英語講座~
  4. 科学論文の英語用法百科 第1編 よく誤用される単語と表現 グレン・パケット 著 京都大学学術出版会

 

 

【大学選びガイド】志望大学の選び方20個のポイント

高校生のあなたにとって、どの大学を選ぶかはその後の人生を大きく左右する大きな決断となります。志望大学をどのようにして決めますか?

自分で自分の志望大学を決めるのはそう簡単ではありません。自分は一体何者になりたいのか、どんな職業についてどんな人生を歩みたいのか、そのためには大学ではどんなことを学びたいのか、そのためにはどの大学のどの学部・学科を目指せばよいのか、と考える必要があります。

自分の意志だけでなく、親の意見、先生の意見、他人からの見られ方なども影響してきます。

高校生の時点ではまだ何になりたいのかが見えていない人も多いとは思いますが、大学選びの助けになりそうなポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

 

1 今の学力で志望大学を決めるか、受験当日の学力で決めるか

多くの中高校生は今の自分の偏差値だとこの辺りの大学かなと、早い段階で決めつけています。受験までまだ間があるのなら、まっとうな勉強方法で努力を続ければ学力は伸びるものです。今の成績で志望大学を決めるのではなく、志望大学を先に決めて、その大学に合格できるだけの学力をつける努力をしたほうが、モチベーションが上がりますし自分の可能性が広がります。

みんな定期テストなどの結果によってある程度成績の序列というのが決まっていて、その序列に応じたように志望校を決めていく。「オレは、大体あのへんかなー」というイメージをみんな持っていて、そのイメージ通りのところに行く。これって、どうなのでしょうか?(「行ける大学」ではなく、「行きたい大学」へ 池田潤 OFFICIAL BLOG

  • 難関大学に合格する人の多くは、いわゆる秀才タイプではなく努力家タイプ
  • 今、成績が良くないのは、あなたの能力がないからではなく、やり方が悪いから
  • 自ら考えて戦略を立て、勉強法を工夫し、主体性を持って勉強を進めていかねばならない(和田秀樹先生に聞く! 難関大に合格する受験生の条件 大学受験パスナビ 2016/4/7

 

2 大学入試はあなたを落とすためでなく、受け入れるためにある

高校生のあなたは意外に思うかもしれませんが、大学の入試問題はあなたを振り落とすためにあるわけではありません。あなたがこんな人ならば是非来てほしい、あなたにはこんな勉強をしたうえで来てほしいという気持ちがこめられたメッセージが入試問題なのです。ですから、過去の入試問題を研究することによって、大学が求めるものが見えてきます。偏差値的には横並びとされる大学であっても、過去の入試問題を見てみると出題傾向、出題形式は決して同じではなく、大学によって欲しい学生像に違いがあります。大学は、偏差値の高い生徒に来てほしいと思っているわけではありません。

東京大学の入試問題は,どの問題であれ,高等学校できちんと学び,身につけた力をもってすれば,決してハードルの高いものではありません。(東京大学アドミッション・ポリシー

東大受験生 「2倍角・3倍角・半角・和積・積和公式はいざとなれば加法定理から全部導ける。とにかく根幹となる加法定理だけは確実に暗記しておこう。受験勉強はこうやって効率よくやることが大事だ。」
東大教授  「では、加法定理を証明せよ。」
東大受験生 「ぎゃああああああああああああああああああ」
受験の月

(1)一般角θに対して sine θ, cos θの定義を述べよ.
(2) (1)で述べた定期にもとづき,一般角 α, βに対して
sin (α+β) = sin α cos β + cos α sin β ,
cos(α+β) = cos α cos β – sin α sin β
を証明せよ. [1999 東大 前期]

東大の世界史過去問題集に目を通した。そこには目を見張るような良問が並んでいた。東大生ならば、ぜひとも歴史から学ぶことで、混迷した現代社会の課題を読み解き、解決していけるような洞察力と論理性を身に着けて欲しいという、まさに受験生へのラブレターのような問題であった。(「東ロボくん」研究の教授コメント 「人間、頑張れ!」 朝日新聞 DIGITAL 2015年11月14日 ブログ記事

大学生になるためにどうしても通らなければならない関門が「入学試験」です。高校3年間の学習の成果が問われる一大イベントですが、私たち入試問題を作る立場の人間も、ただ難しい問題を受験生に課しているわけではありません。その中には、こんな知識を持った学生さんに入学して欲しい、入学後も応用化学科のカリキュラムに対応できる学力を持って欲しい、そんな様々なメッセージが込められています。今コーナーでは過去に出題した入試問題の解説とともに、私たちが入試問題に込めたメッセージを紹介します。(入試問題に込められた思い 宇都宮大学 応用化学科

このような人材育成の理念に基づき、高校時代に身につけた学力範囲の基礎的な知識を基盤にして、さまざまな局面において自ら状況を考え、判断する能力をもつ学生を選抜できるように問題を作成しました。以下に、今年度入試問題各科目の出題意図を開示します。問題に込められた私たちのメッセージを汲み取って頂くことを願っています。(一般入試個別学力試験作題班 東北大学

「中央理工」は出題傾向が真面目な基本重視で安定しているので受験しやすいと定評があります。(受験の知識 中央大学 学部入試 理工学部

 

3 アドミッションポリシーを読んで大学や学科が求めている学生像を知ること

文部科学省は各大学に対して、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)という3つのポリシーを明示することを求めています。これを受けて、大学のウェブサイトには、大学が求める学生像やどのような教育が行われているのかが明示されています。アドミッションポリシー、カリキュラム・ポリシーディプロマポリシーをよく読んで大学や学科の特色を把握しましょう。

いろいろな大学のアドミッション・ポリシーを読むと、ありきたりの言葉に終始している大学(コピペ?)が多い中、熱意が伝わってくる大学もあります。

応用のための知識ではなく、どのような局面にも対応できる真の基礎を身につけてもらうために、時間と手間をかけた少人数制の教育を実践しています。 理系の学問分野についての能力や知識があることはもちろん望まれますが、それ以上に、自分の頭でしっかりと物を考えること、自分の目で自然や数理の世界を観察すること、そして、自分の手を動かして実験したり計算したりすることが好きな、熱意と好奇心にあふれる若者を求めています。積極的な学生は、入学早々から一流の研究者である教員と「仲間」のように接して学問の世界について語り合うことができます。これは多数の学生を抱えるマンモス大学では決して味わえない贅沢です。(アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)(学部)学習院大学 理学部

 

4 自分に合う校風かどうかを見極める

あなたが興味を抱いている大学のキャンパスを実際に訪ねてみれば、大学ごとにそれぞれ雰囲気がまったく違っていて、偏差値という数字で大学の姿が表されているわけではないことにすぐに気づくでしょう。大学にはその大学の校風というものがあります。それは、大学創立者の信念、その伝統を受け継いできた大学の教職員、これまでの卒業生、在学生、キャンパスの立地や設備、様々な要素によって築きあげられてきた有形無形のものです。大学のキャンパスを訪れてみたときに、その学校の校風を肌で感じて、合うと思うか思わないか、好きと思うか思わないかは、大学選びにおける一つの重要なポイントでしょう

急きょ授業内容を変更して、「立教大学を考える」というテーマで二回の講義をすることにしました。 ‥‥ いつ創設されたかから始めて、どうやってキリスト教育を続けてきたか、そのなかでどうやって旧制大学になったか、戦争中はどういうことをやっていたのか、戦後どんな苦しい目に合い、そこから立ち直ったのかまで話しました。‥‥  感想は実に多種多様でした。「どうして立教が青山学院大や明治学院大と違うかということについて、今日は誰も全く知らないような話を聞きました。‥‥ 」「‥‥ 実はこれまで、この大学が嫌いで嫌いでたまりませんでした。しかし、卒業間際に先生の話を聞いてすごく好きになりました。」(大学改革 その先を読む 寺崎昌男 著 東信堂

偏差値的には同じでも、奥深い教養がマナーとして態度にも出る傾向がある大学と受験勉強はできたかもしれないけど、品格的にどうなのかという出身大学があるようでああ、○○大卒なんだ、そんな感じだなあと思うことが多々あります。(発言小町

類は友を呼ぶということわざ通り、大学には校風というものがありその校風に憧れて同じような志や慣性をもった人たちが集まります。

単位より 友達欲しい 四年生(大学川柳)

「その大学コミュニティやその大学の学生同士」で「どういう存在が”良い”と思っているか」という評価基準が案外大学によって大きく違っているので、それが4年プラスアルファの時間をその中で過ごすことによってかなり「違う人間」に形作って行くんですよね。私が所属していたゼミは毎年東大のゼミとディベート対決するイベントがあったんですが、まだ3年とかしかその場に参加してないのに、集合的に見ると「こんなにキャラが違うのか?」というぐらい両チームの雰囲気が違っていて、それは笑っちゃうぐらいのものでした。(あえて京大受けてみると人生変わるかも?という話 倉本圭造 経営コンサルタント、経済思想家 2017年01月17日 00時20分 JST HUFFPOST)

 

5 学部・学科選び

文学部の社会学専修に国際関係研究コースがある!というのが唯一の理由で、あとは学生さんと雰囲気に憧れて入学したのです。しかし、いざ国際関係論の授業は自分が思っているのと全く違ったものでした。文学部に入った意味がなくなった;と思いました。未来が崩れさったかんじです(このままこの大学に通っていていいのでしょうか。教えて!goo

研究者までチェックする必要は無いが、どんな科目が開講されているかは必要。 法学部では大学によって開講科目が雲泥の差があり、偏差値が高くても十分な科目が設定されていない事が多いのが現実。学生定員が少ない為に偏差値が高い大学は授業科目が足りない事が多い。@nekonekocyan

なにもない 登録できず 授業なし (大学川柳)

先輩: 「理学部!?もの好きだね~。あそこって自己満の学部でしょ!」
僕:「入る学部を間違えた!人の役に立てる工学部を選べばよかった!!!」
(大学選びに失敗した4つの理由。進路の選び方とは? 進路相談室

多くの大学は、受験時に学科を決める必要がありますがリベラルアーツを重要視する大学では最初は教養課程を学び入学後に学科を選ぶことができるところもありますし、受験時には細かい学科を選ぶ必要がない大学もあります。

多くの大学では学部学科ごとに入学者を募集しますが、東大では推薦入試等を除き文科一類から理科三類までの6つの科類が募集の単位となります。これらの科類の間ではカリキュラムも異なるのですが、最大の違いは3年生以降に進学できる学部が異なるということでしょう。各科類から進学できる学部学科は大まかに以下の通りです。文科一類……法学部 文科二類……経済学部 文科三類……文学部、教育学部、教養学部(主に文系の学科) 理科一類……工学部、理学部(主に物理・化学系の学科) 理科二類……農学部、工学部や理学部の主に生物・化学系の学科、薬学部 理科三類……医学部医学科 といっても、上であげた進学先はあくまで原則にすぎず、これに含まれない進学も可能となっています。(東大ガイド

「これからどの分野の学問を究めていこうか」。この問いに答えることは、大学生にとっても容易ではありません。分野それぞれの基礎さえも本格的に習っていない、高校生にとってはなおさらでしょう。そこで本学では、教育する学問領域を7つの類に分け、類別に入試を実施しています。これにより学生は、1年目に理工系や文系の多様な教養科目を中心に幅広く学修したうえで、2年目に自分の選んだ類と対応する学院・系に進むことになります。つまり、1年間かけて知識や経験を培いながら、進路についてじっくりと考えることができるのです。(平成30年度東京工業大学入試ガイド

ICUは教養学部1学部で、その中に30を超えるメジャー(専修分野)を設けています。学生は入学時に専攻を定める必要がなく、一般教育科目や、各メジャーの基礎科目などを履修し、自分の関心がどの分野にあるのかを見極めた後、3年次になる前の段階でメジャーを決定します。(ICU 国際基督教大学

 

6 その大学で学んだことは将来まで使えるのか

すぐに使える知識は、すぐに使えなくなります。世間では、社会に出たときにすぐに使える知識や技能を大学で教えるべきだという声がどんどん大きくなってきていますが、テクノロジーは日進月歩なので、大学で技術を学んだとしても数年後に働き始めたとき会社で活かせるとは限りません。仕事で必要なことは仕事の中で覚えていくことのほうが圧倒的に多いのです。それよりも、新しいことを学べる能力、新しいことを学ぶための土台となる基本的な事柄を大学で学ぶのが良いのではないでしょうか?

 

7 学びたい先生がいるかどうかで決めるべきか

大学院選びだと間違いなく、大学を選ぶのでなく先生を選ぶことになりますが、大学選びの場合には、もっと総合的な判断が必要になるかもしれません。その大学が卒業研究に対してどれくらい重きをおいているか、全学ゼミが開講されているか、実験・実習がどれくらいあるかなどにより、教官と学生の距離感も変わってくると思います。

大切なのは、「この大学に入りたい」ということよりも、「この先生に学びたい」という思いですよ。大学は先生で選ぶのです。(道文化学部 在学生インタビュー(20)

高校生に言いたいのは、「大学の先生の研究内容をよく調べて志望大学を決めよう」というのは意味がないということ。研究者は異動するし定年退職もある。 @yamagatm

大学の志望理由書についてです。大学の志望理由書に、○○教授の授業を受けたい というのはやめたほうがいいでしょうか?その教授が大学から移動したりする可能性を考えて避けたほうがいいでしょうか?(YAHOO!JAPAN知恵袋

 

8 偏差値の細かい数字に囚われすぎないこと

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広島大教授が学生を暴行 懲戒休職6カ月

 

事件の経過

2017年3月12日 研究室の航海実習で鹿児島県の硫黄島を訪れていた際、停泊中の船内で長沼毅教授(56)が指導学生(20歳代男子)と口論になり、教授が学生の足を払って転倒させ、学生に馬乗りになり「死ね」と首を絞め、顔につばを吐いた。学生は腰を骨折する全治3週間の怪我を負い、救急車で病院に搬送。警察に被害届を出した。当時、教授は酒に酔っていた。

教授は東広島区検から傷害罪で略式起訴され、東広島簡裁が2017年11月1日付で罰金30万円の略式命令を下した。

* 長沼毅教授は、高校時代に部活動で柔道部主将を務めた経験者。(ウィキペディア

 

事件以前の教授の言動

  1. 2016年11~12月 同じ学生に対して、複数回にわたり「クビにするぞ」と叱咤。学生は1週間、大学を欠席。
  2. ほかの研究室の指導学生に対しても「バカ」「研究室から出ていけ」などの発言を繰り返していた。。

 

長沼毅教授の釈明

「自分の要求するレベルに学生が届かず、感情的になってしまった」(朝日新聞)

 

広島大学のコメント

越智光夫学長「教員としてあるまじき行為で誠に遺憾。深くおわびする」

 

世間の反応

    1. 卒業生「やっぱりやらかしたか」
    2. 卒業生「いつかやりかねないと思っていた」
    3. 卒業生「卒業生だけど、この人いつかやりかねないと思っていた。手を出しているところは見たことなかったけど機嫌が悪いと生徒をものすごい剣幕で怒鳴りつけたり、研究室の学生はこの人の小間使い。酒癖も良いとは言えないレベル。」

長沼毅教授の活躍

  1. 2007年NHK放送プロフェッショナル 仕事の流儀「地の果てにこそ、真実がある 
〜生物学者 長沼毅〜」に出演。以後、テレビ番組出演多数。
  2. ゴールデンタイムのバラエティ番組に過去10本以上出演。
  3. 『深海生物大図鑑』や『「地球外生命体の謎」を楽しむ本』監修
  4. 深海生物「オオグソクムシ」ヒットの火付け役。「深海生物といえば長沼教授」と言われる。
  5. 微生物などの研究で極地に出向き、「科学界のインディ・ジョーンズ」として多くのテレビ番組に出演。

 

参考

  1. 広島大の長沼毅教授が学生に暴行し罰金 馬乗りになり「死ね」(Livedoor News / 読売新聞 2017年11月9日 9時7分)
  2. 長沼毅教授の暴行原因にアルコール依存症の影…広島大卒業生「酒癖悪い、やっぱりか」の声 (MTALK! UPDATE:2017-11-9)
  3. 広島大教授、暴行で罰金 「科学界のインディ」(日本経済新聞 2017/11/9 /11:59 )
  4. 学生転倒させ、つばはきかける 広島大教授を休職処分 (朝日新聞 DIGITAL 2017年7月28日21時16分)
  5. 広島大 教授が学生に暴行 傷害罪で30万円罰金命令 (毎日新聞2017年11月9日 12時48分 最終更新 11月9日 13時26分 会員限定有料記事)
  6. NHK放送プロフェッショナル 仕事の流儀「地の果てにこそ、真実がある 
〜生物学者 長沼毅〜」
  7. 長沼毅准教授テレビ出演(NHK BS)のお知らせ 長沼毅准教授がNHKのBS番組『熱中スタジアム』に出演します。みなさまどうぞご覧ください。【番組名】 『熱中スタジアム』【テーマ名】 「宇宙ロマン 第2夜」(広島大学
  8. 原点を忘れなければ仕事は楽しめる ~ 生物学者 長沼 毅 ~ 茂木健一郎の「超一流の仕事脳」 2007年9月18日(火)
  9. 映画『シン・ゴジラ』が大ヒットしている。現実のサイエンスを土台に,「巨大不明生物ゴジラ」というフィクションを立ち上げており,怪獣映画というよりも一級のSF作品として評価した方がふさわしい。製作に協力した研究者の1人は極限環境微生物の研究で知られ,「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を取る広島大学の長沼毅教授。(シン・ゴジラの科学

 

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    黒染めか退学か 大阪府を女子高生が提訴

    黒く染めるか退学するかを迫られた、地毛が茶色の女子高生が大阪府を提訴しました。

    目次

    「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴

    毎日新聞2017年10月27日 11時29分(最終更新 10月27日 11時41分)

    頭髪が生まれつき茶色いのに、学校から黒く染めるよう強要され精神的苦痛を受けたとして、大阪府羽曳野市の府立懐風館(かいふうかん)高校3年の女子生徒(18)が約220万円の損害賠償を府に求める訴えを大阪地裁に起こした。27日に第1回口頭弁論があり、府側は請求棄却を求めた。生徒は昨年9月から不登校になっており、「指導の名の下に行われたいじめだ」と訴えている。

    このニュースが、世界でも報道されています。

    アメリカのインターネットメディア、NEWSERの記事。

    School’s Alleged Threat: Dye Hair or Get Out
    Japanese student suing over physical, mental anguish

    NEWSER By Arden Dier, Newser Staff Posted Oct 27, 2017 11:23 AM CDT
    A high school student has filed a lawsuit calling attention to strict dress codes in Japan—but her complaint doesn’t actually involve clothes. The 18-year-old says administrators at Kaifukan High School in Osaka threatened to expel her in 2015 if she didn’t dye her hair black, then kicked her out after she obliged because streaks of her naturally brown hair were still visible.

    記事への131件のコメント

    インターネットメディアQuartzの記事。

    A teenager in Japan is suing her school for forcing her to dye her natural brown hair black

    Quartz Written by Isabella Steger October 27, 2017

    Having lighter hair can be an offense in Japanese schools.

    A student in Osaka prefecture is suing her high school for ¥2.2 million ($19,265) in damages after she was forced to dye her hair black in 2015, according to local media reports (link in Japanese). The student, 18, said that in addition to mental suffering, the dye caused physical harm to her scalp and hair. The first arguments were heard in a court in Osaka today (Oct. 27).

    The student was allegedly forbidden to attend class last year when her hair wasn’t dyed black enough, and was later prevented from going on a school trip. Her name was also removed from the school register. She hasn’t attended school since late 2016. The school reportedly told the girl’s lawyer that even a “blonde-haired foreign-exchange student would have to dye their hair black.”

    タイのバンコクポスト紙(ロイターの記事転載)。

    Japanese girl says school forced her to dye hair black

    Bangkok Post 27 Oct 2017 at 15:34 WRITER: REUTERS

    記事への6件のコメント

    イギリスのガーディアン紙。

    Japanese student sues over school’s order to dye hair black
    Teenager says multiple applications of dye to her naturally brown hair have caused rashes on her scalp

    The Guardian Justin McCurry in Tokyo Friday 27 October 2017 11.24 BST

    A teenager in Japan has taken local authorities to court after her school told her to dye her hair black or face exclusion.

    The 18-year-old, who has naturally brown hair, is seeking 2.2m yen (£14,700) in damages from the Osaka prefectural government in western Japan due to anguish caused by repeated commands to colour her hair black.

    ロイター通信。

    Japanese girl says school forced her to dye hair black, sues government: media

    REUTER October 27, 2017 / 3:40 PM Reporting by Chang-Ran Kim; Editing by Michael Perry
    TOKYO (Reuters) – A Japanese teenager is suing the government of Osaka, saying her public high school repeatedly forced her to dye her naturally-brown hair black or be banned from attending school, local media reported on Friday.

    アメリカのタイム誌の記事。

    Japanese Teen Says School Told Her to Dye Her Natural Hair Black or Drop Out

    TIME Oct 27, 2017by Kate Samuelson

    A Japanese schoolgirl is suing her local government, after she says her school made her repeatedly dye her naturally brown hair black in keeping with the institute’s ban on hair coloring.

    アメリカのニューヨークタイムズ紙(ロイターの記事転載)。

    Japanese Girl Says School Forced Her to Dye Hair Black, Sues Government: Media

    The New York Times By REUTERS OCT. 27, 2017, 2:42 A.M. E.D.T.

    ハローギグルズ(若い女性向けメディア)の記事。

    A Japanese teen says her school forced her to dye her hair black — and she’s suing

    Hello Giggles by Olivia Jade Khoury Olivia Jade Khoury October 28, 2017 3:05 pm
    As the end of the year approaches, most teenagers are gearing up for final exams. But one Japanese student is busy suing her school because they allegedly forced her to dye her hair. We’ve heard of sexist dress codes and confusing policies that wrongfully shame young women. And while we know that many schools in Japan have strict guidelines and dress codes for students, this goes beyond a short skirt or too much makeup.

    イギリスのBBCニュース。

    Japan teen ‘forced to dye hair black’ for school

    BBC NEWS 27 October 2017

    An 18-year-old Japanese girl is suing her local government after her school made her repeatedly dye her naturally-brown hair black, media reports say.

    イギリスのデイリーメール紙のオンライン版。

    Japanese girl sues the government after ‘her high school forced her to dye her naturally-brown hair BLACK’

    Daily Meil Online By Rod Ardehali For Mailonline Published: 07:40 GMT, 27 October 2017 | Updated: 13:33 GMT, 27 October 2017
    A Japanese teenager is suing the Osaka government after claiming she was repeatedly forced to dye her naturally-brown hair black.

    The 18-year-old schoolgirl alleges she was threatened with being banned from attending school if she did not comply, local media reported.

    ロシアのRT(旧称:ロシア・トゥデイ)の記事。

    Paint it black: Japanese student seeks $20K after school forced her to dye hair

    RT Published time: 27 Oct, 2017 15:46
    An 18-year-old student has lodged a complaint with a Japanese court after her high school forced her to dye her brown hair black under faculty rules.

    記事への20件のコメント

    ネットメディア、BUSTLEの記事。

    A School In Japan Forced A Student To Dye Her Hair Black, & Now She’s Suing

    BUSTLE By Kyli Rodriguez-Cayro a day ago

    When you’re in high school, any kind of self-expression can feel like a godsend — painting your nails, putting on makeup, or dyeing your hair are popular ones, even though your school might not always allow you to do so. In Japan, however, some schools are forcing students to dye their hair black — even if their natural hair is light.

    フランスのラジオ放送局Europe 1のウェブサイトの記事。

    Japon : une adolescente forcée à teindre ses cheveux attaque son lycée en justice

    europe1.fr 11h58, le 27 octobre 2017, modifié à 12h20, le 27 octobre 2017
    Une lycéenne japonaise est en procès contre les autorités de sa région parce que ses professeurs la forçaient à teindre en noir ses cheveux, qui sont naturellement bruns, au nom du règlement intérieur de l’établissement, a appris l’AFP vendredi.

    その他、日本のメディアの英語サイト、日本の情報を発信する英文サイトなど。

    ジャパンタイムズの記事。

    Teen sues Osaka Prefectural Government for being forced to dye hair black to attend school

    The Japan Times Kyodo Oct 27, 2017

    An 18-year-old teen has filed a suit seeking ¥2.2 million ($19,000) in damages from the Osaka Prefectural Government, alleging her public high school demanded that she dye her naturally brown hair black to continue attending classes.

    毎日新聞の英語版。

    Teen sues Osaka Pref. after school forces her to dye natural brown hair black

    October 27, 2017 (Mainichi Japan)
    An 18-year-old girl is suing Osaka Prefecture for mental anguish after her prefectural high school forced her to repeatedly dye her naturally brown hair black.

    JAPAN TODAYの記事。

    Japanese girl says school forced her to dye hair black; sues Osaka gov’t

    JAPAN TODAY Oct. 27 03:49 pm JST
    記事への74件のコメント

     

     

    参考

    1. 大阪府立懐風館高等学校ウェブサイト
    2. 生まれつき茶色い髪の黒染めを強要⇒海外メディアが続々「日本の厳しい校則」報道
      「日本の学校で無理強いされてるルールが明るみに」(HUFFPOST 南 麻理江 ハフポスト日本版ニュースエディター 2017年10月28日 11時28分 JST | 更新 15時間前)
    3. 生まれつき茶髪なのに教諭から黒染めを強要された…高校生が提訴 「外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」と教諭に言われた (HUFFINGTONPOST/朝日新聞DIGITAL 2017年10月27日 13時22分 JST | 更新 2017年10月27日 13時33分 JST):”訴状によると、生徒の母親は2015年4月の入学時、生徒の髪が生まれつき茶色いことを学校側に説明。黒染めを強要しないよう求めた。しかし教諭らは、染色や脱色を禁じる「生徒心得」を理由に、黒く染めるよう指導した。「生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」とも述べたという。”
    4. Most Tokyo high schools demand students prove their real hair color, study finds (BUSINESS INSIDER Chris Weller May 4, 2017, 2:31 PM)

     

    年収300万円非常勤講師を遮る常勤の壁

    2017年10月25日の東洋経済ONLINEに、大学教員公募に関する記事 年収300万円「非常勤講師」が苦しむ常勤の壁 がありました。同記事はヤフージャパンでも読めますが、両ウェブサイトのコメント欄には、あわせると400以上ものコメントが書き込まれました。その中から、アカデミア就活に役立ちそうなコメントをいくつか紹介します(随時入れ替えあり)。

     

    不採用になる理由

    1. 大学がほしいと思う人材ではないということ
    2. 採用先が採用したい人をとるただそれだけ

     

    職には呼ばれるもの

    1. 本当に実力があれば、面接なんかせんでも声がかかるよ
    2. 実力がある人へは向こうからオファーが殺到する

     

    大学教員公募選考過程の実際

    1. 大学の採用が出来レースなのは周知の事実。… 大抵は教え子か、コネのある人が空いたポストを埋める。表向き公平性を保つために外部に求人を公開しているだけ
    2. 確かに出来レースのコネ採用あります。公募でコネ採用とは実に迷惑な話です。ただすべてがそうではありません。… また大学の教員は高校教員とは違い、研究分野を非常に絞って採用を掛けます。分野違いではいくら研究業績が素晴らしくても採用には至らないでしょう。また、面接での態度や人間関係、大学の求める人物像なども加わります。
    3. 採用する側に居たこともありますが、外部の優秀な人材より、自分の手下として使える人間を選ぶ行為が平然と行われていました
    4. 優秀って言う人程扱いづらくて、結局優秀ではなかったりするから、教授の気に入った人しか採用はされない

     

    採用する側は応募者のどこを見るのか

    1. 研究業績がダントツでも人格的に問題があれば採用されない
    2. 研究業績の数が優先されるのは、東大京大など一部の研究大学のみです。それ以外の大学では、最低限の業績や経験に加えて、最優先で「人柄」を見ます。学生及び同僚や事務員さんなどと、波風立てず気持ちよく仕事ができる人かどうか、が最も重要

     

    研究だけではない大学教員の仕事を理解すること

    1. 旧帝大などを除いた一般的な大学では、大学教員の仕事は、・研究・教育・大学(学部)運営の三本柱から成つのが普通です。研究業績だけで採用が決まるわけではありません
    2. 多くの大学教員は自分の好きな研究だけをしているわけではなく、学生に講義をして、人によっては入試や学務など事務的な仕事も大量に処理をするなど、担当する業務は一般に思われているよりもはるかに多面的です。そのために、研究業績は採用時に重要な意味を持つものの、いわゆる研究大学であっても、研究業績だけで評価する訳ではありません。… 組織として機能するために、研究業績以外の側面も勘案して、直面する状況に合わせて適切に人員を配置することが、求められます

     

    各大学のニーズにマッチさせること

    1. 研究実績よりも教育実績の方が大切な可能性もあり
    2. 業績で選ばれたければ、業績を必要としている大学に応募すること
    3. ご自身の考えと大学の求めているニーズが一致しない点を再度考え直して
    4. 学生に今までの経験ご還元でき、学生の満足度を高める授業をできないなら申し訳ないが採用は厳しい

     

    コネ採用の現実

    1. 世の中コネですよ
    2. いいも悪いも世の中コネだらけ
    3. 以前、国立大に非常勤で勤務していたけど、採用はコネでしかないんだよね。

     

    コネの概念を正しく理解すること

    1. コネも実力
    2. 実力とは何か?厳しく言えば、コネが多いことだよ
    3. 本当に実力があるならコネと人脈は後から付いて来る
    4. 人の社会で生きてるんだから、人脈使っていきることを否定したら終わりやろうなあ
    5. 本当の実力社会とはコネです。なぜなら、自己申告はいくらでも誤魔化せますが、他人の評価は誤魔化せないから

     

    コネ採用をする大学側の心理

    1. 大学とか狭い世界では民間企業以上にコネが重要
    2. 仕事はできるけど性格に問題があるとか。面接ではなかなかわからないから、知り合い、知っている人からの推薦が優先されるのは仕方がない
    3. コネというと人聞きが悪いけど、全く知らない人を採用するのはギャンブルに近い。業績も大事だけど、この仕事は人柄も非常に大事なので何らかの知り合いがいないと採用には踏み切れません。
    4. 大学もいったん採用すればそう簡単には首にできないので、業績のみならず、研究能力、教育能力、管理運営能力など見極めなければなりません。そのために推薦する人の意見を聞くことは、コネとはやや違う
    5. 「この候補者は人格的に大丈夫か?」という重要な情報について、「この人は本当にいい人で、仕事もきちんとこなすから大丈夫」という確認がしたい、ということで「コネ」がある
    6. 面接だけで判断できる人なんてないんだから信頼できる人に紹介してもらうのは悪い事ではない。面接だけで判断するって事は上っ面や顔で判断する事と同じだと思う。それの方が問題ではないのか?

     

    自分の価値を決めるのは他人

    1. 実力を判定するのはあくまでも他人
    2. 自分より劣っている人間が採用されている云々と申しますが、「劣っているか」どうかを決定するのは採用側です

     

    採用する大学の側に立って考えること

    1. 自分がやりたいこと、ではなく、相手がやって欲しいと望むことをやらなければ

     

    アカデミアのキャリアパスと年齢について

    1. 日本は年齢が全て
    2. 現政府の文科省の国公立大学への圧力(人事凍結・文学部の削減)からすれば、この年齢の人を正規雇用でとることはほとんどない。私大を含め、もしとるなら既に専任教員だった人を取る
    3. 35歳までにうまく波に乗れずに非常勤トラックにまきこまれると、もう、ほとんど非常勤からはあがれなくなる。そうなると、業績なんていくらあげても、ぜんぜんだめだ。大学の授業の半分ぐらいは、アルバイト並みの給料で雇うあぶれものの非常勤講師でまかなわれているから、非常勤講師は重宝な存在

     

    人生の区切りを決めておくこと、自分の態度を決めること

    1. コネでもなんでも使って家族のために収入を優先するか、理想とする姿を曲げずに研究のため今のスタイルを貫くか
    2. 結婚も子供もあきらめて理想に殉じるか、あるいはあらかじめ「35まで非常勤ならあきらめて就職する」とか決めておかないと
    3. 家庭がある場合は希望職とか言わずにどこでも働くべきだと思います。家族を幸せにすることが稼ぎ手の責任です

     

    義理を欠かさないこと

    1. お世話になった人に対して”気を遣えない”人をアカデミックポストも含めて社会が受け入れますか

     

    原因と結果の法則

    1. 自分が原因と考えず、運が悪かったというところが今の現実がある

     

    大人の考え方に切り替えること

    1. 世の中に公平や平等など有ると思って生きている思考が幼稚

     

    結果論

    1. 実力ある人が出世するかって言うとそうでもないし、結局出世した人が実力があった人ってこと
    2. 世の中は正しいか?間違えか?で動いていません 最終的に結果を出したものが正義になる

     

    雇われるのでなく雇うという選択

    1. 俺も大学講師をしているが大学講師以外にも幾つも仕事を掛け持ちしている。更に研究もしているし著作物も出版している。また俺自らが代表取締役となり講師及び研究者育成、派遣、講座主催、研究受託、コンサルタント、バイザー、カウンセリング、情報配信事業と幅広く行っている。年収は1000万円を軽く超える。この記事の人に足りないのは能動的に仕事を開拓して運営する力

     

    参考

     

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      2018年10月12日(金)学振採用者発表 審査結果が通知される

      目次

       

      最新関連記事 ⇒ 2021年9月27日(火)学振採用者発表 審査結果が通知される

       

      2018年10月12日(金)学振の審査結果が通知される

      学振採用通知日に思うこと

      しかし学振の特にDC、あれだけ手間かけて申請して審査して得られる待遇が生活保護レベルなのは正気の沙汰ではない。院生向けベーシックインカム制度とミックスして初めて意義がある制度だと思う。 0:22 – 2018年10月12日

      学振DCの年俸240万円っていうのは,年間所定労働日数を255日として一日8時間労働で計算すると時給1176円. 東京都の最低賃金985円を下回るとかそんなことは流石にないのだけれど,学振は副業禁止・有給なし・社会保険料自腹(・大学によっては学費免除なし)となるので……. 0:53 – 2018年10月12日

      学振10連敗は悔しいし、その3年があればどれだけ研究進められただろうかとか思うけど、学振採択されて任期中に立派な業績詰んだ優秀な若手研究者たちも未だにテニュアトラックでさえない任期付きをウロウロして渡り歩いてるのが現状だから退くも地獄進むも地獄って感じで救いがないよな。 5:06 – 2018年10月12日

      学振落ちた人は世の中へ出るといいよ。世の中には君たちにお金を払ってくれる人がいっぱい居るから。そしてお金を貰ったら高級な焼肉か高級な寿司を食べるといい。色々とバカらしくなってくるから。  1:17 – 2018年10月12日

      学振受かっても受からなくても、やることは変わらない。1:20 – 2018年10月12日

      2018年10月12日付けで学術振興会特別研究員(学振)の採用の通知がありました。

      平成31年度採用分特別研究員(PD,DC2,DC1)の第一次選考(書類選考)結果について(2018年10月12日)

      • 第一次選考(書類選考)の結果を平成30年10月12日付で、電子申請システム上にて開示しました。申請者は、自身の電子申請システムログイン用ID・パスワードで電子申請システムにアクセスし、選考結果を確認してください。
        ※申請者の電子申請システムログイン用ID・パスワードは本会では再発行できません。申請機関へお問い合わせください。
        電子申請システム:http://www-shinsei.jsps.go.jp/index2.html
      • 募集要項に記載のとおり、結果について郵送による通知は行っておりません。<面接候補の方>
        平成30年10月19日(金曜日)15時までに、電子申請システムにて面接の出欠についてご回答ください。(欠席する場合も必ずご回答ください。)
        なお、上記日時までに回答がない場合には、選考辞退として取り扱います。

      (引用元:日本学術振興会

      学振で今年から変わったこと

      学振の審査結果発表を間近に控えた心境

      学術振興会特別研究員(学振)採用者決定の通知が毎年10月中旬にありますが、待つ身にはつらいようです。

      1. 今年の学振DC/PDの結果発表はおそらく2018/10/15(月)。 ちなみに昨年は2017/10/16(月)、一昨年は2016/10/14(金)でした。 ?  19:19 – 2018年10月6日
      2. そろそろ学振の結果発表ですね。うちのボス曰く、「半年かけてつくった申請書とやっつけでつくった申請書はすぐわかる」。 7:59 – 2018年10月11日

      2017年10月16日学振の結果が通知される

      学術振興会特別研究員(学振)の審査結果が今日発表されました。面接試験免除での合格、不合格、面接試験へ進む、の3つに分かれたようです。

      日本の研究の「今」を垣間見ることができるツイッターをいくつか紹介します(随時追加削除入れ替える可能性あり)。

      本日発表

      1. そうか、今日は学振の発表か。 From: ZoZomiK0222 at: 2017/10/16 18:36:24 JST Re 公式RT
      2. 今日は学振発表デーだったのね。From: SSeiya60260 at: 2017/10/16 14:32:58 JST Re 公式RT
      3. うああ..学振の日だったのね ううううう From: yokonozo at: 2017/10/16 15:14:47 JST Re 公式RT
      4. 学振の結果が出たらしくて重い空気が広がってる From: suzutomo1020 at: 2017/10/16 15:38:26 JST Re 公式RT

      結果を知ることに対する恐れについて

      1. 学振結果発表でメール来てるけど怖くて開けられない From: rarudosiori at: 2017/10/16 14:32:35 JST Re 公式RT
      2. 学振の結果出てるのか (確認するの怖い) From: usage_based at: 2017/10/16 16:08:42 JST Re 公式RT
      3. RT @m43net: 学振の 結果開示を 見たくない From: Holyithylene at: 2017/10/16 16:18:11 JST Re 公式RT
      4. 学振の結果発表メール来てて学振(ガクブル)してる From: raru_psychology at: 2017/10/16 14:53:08 JST Re 公式RT

      学振のキーワードがトレンドランキング上位に

      ヤフーリアルタイム検索では、一時、「学振」がランキング3位にまで上昇しました。

      1. RT @yusuke_kaimori: 学振がリアルタイム検索にランクインしててつらい。 pic.twitter.com/g852xgDYba From: TTAGGGn at: 2017/10/16 14:16:38 JST Re 公式RT

       

      喜び・安堵

      1. 学振通った…よかった… From: migidoh_honten at: 2017/10/16 15:56:17 JST Re 公式RT
      2. 一年越しで学振に通ったやったー!!!!! From: ponytailkicker at: 2017/10/16 15:53:17 JST Re 公式RT
      3. 学振通ったああああああああああ pic.twitter.com/rzdDWfyqYk From: Se3pEpp1 at: 2017/10/16 15:29:49 JST Re 公式RT
      4. おかげさまで学振通りました。もろもろお世話になった方、ありがとうございます。 From: leo_metoro at: 2017/10/16 15:18:23 JST Re 公式RT
      5. 学振通りました~! From: ChiffonHimeyuri at: 2017/10/16 14:44:12 JST Re 公式RT
      6. 学振PD採用内定きたぁああああああ!!!!!! やったーーーーーーー!!!!! From: ONODA_in_Onodac at: 2017/10/16 14:29:51 JST Re 公式RT
      7. 学振受かったぁぁぁあーーーー!!! 死ぬほど嬉しい!!! From: wednesday0814 at: 2017/10/16 14:16:47 JST Re 公式RT

      学振に通るということ

      1. ラボで学振通った人いてすげーってなってる!😃 From: 1catcherNo at: 2017/10/16 19:33:01 JST Re 公式RT
      2. 可愛い子におめでとうって言ってもらえたから、 学振通って良かったと思います。
      3. 彼女さんがうちよりも学振採択喜んでくれていて幸せなう 
      4. ♥️先輩♥️、学振通ってた♥️ From: 4Ag_O2 at: 2017/10/18 12:20:01 JST Re 公式RT

      落胆・口惜しさ・辛さ

      1. はーーーーー 学振落ちたーーー From: eggnist at: 2017/10/16 16:16:18 JST Re 公式RT
      2. 学振落ちた!!!!!涙 From: fuguindy at: 2017/10/16 15:01:55 JST Re 公式RT
      3. 学振落ちた。ぐやじい From: PenguinPotato at: 2017/10/16 14:32:37 JST Re 公式RT
      4. 学振ダメだったンゴ From: Mentyu at: 2017/10/16 14:23:11 JST Re 公式RT
      5. 学振ダメでした From: maru9_tkb at: 2017/10/16 14:16:24 JST Re 公式RT
      6. はー…学振…(まだ凹んでる) とりあえずご飯食べようそうしよう From: mymh8389 at: 2017/10/16 23:07:44 JST  Re 公式RT

      気持ちの切り替え・これから

      1. 学振を落としたのでない。私が飛翔したのだ。 From: tdualdir at: 2017/10/16 18:13:45 JST Re 公式RT
      2. RT @tdualdir: 学振が取れなかったのではない。学振が俺を捕まえきれなかったのだ。 From: stenoritama at: 2017/10/16 19:54:48 JST Re 公式RT
      3. 今年も学振おちたりもしたけれど、私はげんきです。 From: pocute_physics at: 2017/10/16 16:13:39 JST Re 公式RT
      4. RT @Mentyu: われわれはもはや蹉跌と敗北の学振申請書を閉じねばならない。戸外では秋はすでに深まり、院生室には修論執筆の焦燥が訪れて来たのである。 From: Dr_Raugust at: 2017/10/16 15:10:35 JST Re 公式RT
      5. 学振厳しいなー。来年までに成果出して、DC2でやり返さねば。ある意味、研究意欲が湧かされたね笑 From: aki_hiro1003 at: 2017/10/16 15:07:58 JST Re 公式RT
      6. 学振は今年もダメでした、がDC1申請時より評価はあがったので日本語力は多少あがったのかなと。しょうもない比較だがまずはポジティブに考えることにする。 From: KalynKwmt at: 2017/10/16 14:26:10 JST Re 公式RT
      7. アカデミック志向だからといって学振に通るとはもちろん限らないわけだが、それで落ちて腹立たしければ、そのエネルギーで死ぬほど研究がんばるしかないんだろうなと。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 19:33:45 JST Re 公式RT

      指導者の喜び

      1. うおーがくせーが学振通った! From: tatary at: 2017/10/16 14:20:05 JST Re 公式RT
      2. 学生くん無事に学振DC2採択、良かった! From: maplesyrup100 at: 2017/10/16 14:32:19 JST Re 公式RT
      3. うちのラボで学部から指導させてもらっている大学院生の一期生が,学振DC1に採択していただいたとの連絡.色々感慨深くて涙出た. From: neuromusiker at: 2017/10/16 14:21:37 JST Re 公式RT
      4. ラボのメンバーが学振通った。嬉しい! From: koichi_kawakami at: 2017/10/16 14:34:22 JST Re 公式RT

      学振の面接

      今日の通知では、面接試験免除で学振採用が確定した人と、次に面接試験に進むことが決まった人とに分かれました。

      1. 学振の面接5分で何を言うんや… From: GrClown at: 2017/10/16 17:49:36 JST Re 公式RT
      2. ちなみに学振は面接候補でした。4分間の発表と6分の質疑応答。あまり情報がないのですが、やれるだけやってみます。私の領域では約570の応募者、採択101名、面接候補28名なのですが、割合的に面接候補の方がレアじゃないですか?採択者より選ばれてる感出てません?? From: ayas2ayaaaa at: 2017/10/16 15:51:11 JST Re 公式RT
      3. 学振の結果出ました。 「面接候補」 戦いは続く。 From: ryuta_ut at: 2017/10/16 15:38:36 JST Re 公式RT
      4. 振DC2、面接回った。 理解されないかもと思ったが、尖った内容だったから拾われたのかなぁ。 もう少し頑張ります。 From: _yavailable_ at: 2017/10/16 15:00:22 JST Re 公式RT
      5. 学振の面接いやぁ….. From: MrBoilingFrog at: 2017/10/16 14:33:57 JST Re 公式RT
      6. 学振面接候補かあ、、、、、、 From: watanabeckeiich at: 2017/10/16 14:24:27 JST Re 公式RT
      7. RT @TechPcho: おお、学振TLですね。 喜びと悲しみな間に揺れるTLの中、わずかながら、ひっそりと面接試験となった人たちもいると思います。 秒速4万円以上の価値がある面接となると思います、万全を期して頑張ってください! From: takeshi8931 at: 2017/10/16 14:21:20 JST Re 公式RT

      学振の制度の意義について

      1. 情報系では学振なんていらないだろうけど、理学・文学系には死活問題なんやで From: termoshtt at: 2017/10/16 15:41:37 JST Re 公式RT
      2. 生きる上で学振には大変お世話になりました(人╹ω╹ ) From: e_ekami at: 2017/10/16 14:32:36 JST Re 公式RT
      3. 学振が仕分け対象にされたときの評価書がこれか… なかなか香ばしい zoology.or.jp/news/img/f_use… 「博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策」 「実社会から逃避して、大学に留まる人をいたずらに増やしてしまう」 「博士取得者のセーフティネット事業」From: tackson5 at: 2017/10/17 16:29:31 JST  Re 公式RT
      4. このような厳しい審査を勝ち抜いた学振PDは、とある政党では生活保護みたいなシステムで働いてる人たちって言われてしまうらしい。はぁ、、 twitter.com/tonets/status/…

      ●博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策。博士養成に関する見直しが必要。テニュア・トラック制については存続。
      ●過去の政策のつけであるから少しずつ減らしていくしかない。毎年5%ずつカット。
      ●目的が重複しており、施策の整理統合が必要。その上で効果の明らかな事業に絞り込んでいくべき。
      ●教員免許をポスドクに付与する政策を検討すべき。実社会から逃避して、大学に留まる人をいたずらに増やしてしまう側面も否定できない。大学そのものが過剰であり、この適切な統廃合も必要。
      ●大学の教員制度の見直し必要。
      ●ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があったはず)。
      ●若手研究者が安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構築。
      ●若手研究者の問題は政治の問題でもあるので、十分な見直しが必要。
      ●競争的資金と合わせて再考すべき。省をまたがった&シンプルな研究者支援を先端技術研究と合わせて考えるべき。
      ●研究費ベースの事業をますます複雑化している。研究費配分として整理すべき。PD対策は、キャリア支援、TA/RAとしての採用枠など学術振興会枠はシンプルに。
      ●博士取得者のセーフティネット事業と理解しているが、民間企業を出口にする政策が不可欠である。民間企業から国費の不足分を補う政策を期待する。
      ●雇用対策のようなものになっているのではないか。その為の統合的な対応が必要でないか。将来的な雇用対策につなげることが必要ではないか。
      ●大学→大学院→キャリアのプランがないことは問題だが、むしろキャリア計画教育の問題。高等教育全体にキャリア教育が不足している点と関係がある。

      (出典:行政刷新会議「事業仕分け」第3WG 評価コメント 評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント)事業番号3-21 競争的資金(若手研究育成)①科学技術振興調整費(若手研究者養成システム改革)②科学研究費補助金(若手研究(S)(A)(B)、特別研究員奨励費)③特別研究員事業)

      学振採用通知のタイミングについて

      1. RT @msmt9: 学振の採用内定予定は貰えたけど博士進学内定は決まってないんだなこれが(マクロ再再履修マン) From: Voca_Espoir at: 2017/10/16 14:25:09 JST Re 公式RT
      2. 学振、お金がもらえるかどうか決まるのが博士課程の入試後とかいうのシステムの欠陥すぎると思う From: Bluepost125 at: 2017/10/16 15:23:59 JST Re 公式RT
      3. “”実験核物理の””学振DC1 通りました。残念ながら学振提出直後に進路を情報科学に変えたので、手続き次第では辞退します twitter.com/mikskw/status/…
      4. 学振PD採用内定もらいました。 がテンモンダイが受入じゃないので、、これは話し合いをしないと。。。 From: 730kou_haya at: 2017/10/16 15:00:41 JST Re 公式RT

      学振制度の問題点

      1. RT @YOSIX_: @N_Y_Big_Apple 学振取れたら副業禁止なのに、副業がなければ生活が底辺というおぞましさ。しかも期限付き。日本が大事とか言ってるわりに、日本の科学者資源はないがしろにする。最後はこの国、科学に泣くと思う。 From: YuzukaMinaduki at: 2017/10/16 20:36:54 JST Re 公式RT
      2. 学振、研究に専念しなくちゃならないというのがなあ。もっと額増やして欲しいとみんな思っているんだろうけど昨今の学問に関する予算感を見ると希望もなさそうです。 From: salut_copain at: 2017/10/16 14:46:47 JST Re 公式RT
      3. 学振通ったら学費半額免除、落ちたら学費全額免除のジレンマ From: exotilium at: 2017/10/16 15:35:29 JST Re 公式RT
      4. RT @kida_yusuke: 学振、取ってしまうとアルバイトやめなきゃいけないので、採用期間終了後が大変。私の場合、学振DC2終わったあとは専業非常勤で食いつないだけど、あの2年間は本当にカツカツでした。
      5. 前回の学会で海外の先生に誘ってもらってて、学振に通ったのでお金の心配なくいけると連絡し日程等を相談してたんですけど、金額(月20万,副業不可)を伝えたら、これビザとるのにギリギリな額で、かなり厳しい生活になるっぽいし、為替相場によっては僕留学いけないっぽい(ウケる(ウケない)) 
      6. タイムラインに学振の結果発表がでてるけど、自分が知ってる限り額がこの20年は額が変わってないぽい。。デフレのせいといえばそうだけど、流石に最近のインフレ分ぐらいは反映してもよいのではないだろうか… From: hamayou at: 2017/10/16 23:06:32 JST  Re 公式RT
      7. いずれにしても、うちの大学の事務は「海外出張禁止」にこだわっているので、ぼくは今年は応募できない。大学側が知らないふりして応募しても学振側は特に気にしない、ということが過去に何度もあったというのに(自分が聞いただけでも数件あるので、実際はその数十倍の数では?)。From: goeland_argente at: 2017/10/18 20:20:46 JST Re 公式RT
      8. 科研費も学振も、採用者も不採用者も点数だけでなくコメントを見せてほしい。関係者に要望したら、検討しているとは聞きましたが。 From: esumii at: 2017/10/18 10:56:16 JST Re 公式RT

      日本の大学院生・ポスドク支援制度の問題点

      1. RT @ronbunwokaku: 学振に通ったのだけど、日本での博士課程学生の扱いがどんなものなのかを採用率から分からされて、めでたい気持ちにならない。 From: bananataisi at: 2017/10/16 18:16:54 JST Re 公式RT
      2. 学振や科研費、大学の予算配分の問題を考える時いつも思うのは当事者である研究者や院生やポスドクはそういうアドボカシーに割く余力が無いんだよね。 ブラック企業と同じで、それに立ち向かう力を潜在的に最も持つのは当事者なんだけど、それが出来る状態ではなかったり視野の外にある。 From: salut_copain at: 2017/10/16 18:07:02 JST Re 公式RT
      3. RT @yoh2: 学振なんて縁がなかったから(出してはいたけど)博士んときは深夜バイト(23-5時)で食いつないでた。丈夫で健康なわがままボディに感謝したい。 From: saiteejin at: 2017/10/16 20:23:04 JST Re 公式RT
      4. RT @Uncopolymer: 学振の当落を高みから観察するパーマネント勢 From: tjmlab at: 2017/10/16 20:22:49 JST Re 公式RT
      5. バイト先は院に入るときに(大学の)先輩から受け継ぎ、学振を取ってまた後輩に受け継ぐというのをもう20年近くやっており、今年も1人学振に通り、辞める事になった。 自分がここに勤めてから3人目だ。 From: yudai_TNB at: 2017/10/16 20:28:39 JST Re 公式RT
      6. 「学振というのは院生間に格差と妬みを生じさせる非常に不公平な制度なので、全ての博士課程の学生を対象にした給付型奨学金の拡充を図るべきである」(半分冗談半分本気) 

      学振を取ったことにより生ずる変化

      1. 学振受かった。これで本屋で三時間迷ったあげく、震える手で本を書棚に戻し、絶望感に浸りながら帰路に着くことがなくなる。 54分前
      2. 学振を担保に結婚する人多いよな 
      3. 学振もらった後の大学内待遇はいくつかあって,某大学では学振取ったら学費免除+学内表彰で報奨金出すことにより,学振富豪が誕生することもある. From: m_morise at: 2017/10/16 18:01:53 JST Re 公式RT
      4. RT @tkmpkm1: そういえばかなりの地方の人たちが「学振通ると、学振太りする人が出てくる」とか言ってたが、そうなのか・・。 From: Ag_smith at: 2017/10/16 18:35:19 JST Re 公式RT
      5. 学振がいかに少なくて悲惨かという話をする人が多数なんだけど、学振富豪なり学振太りなりいろんな方もいるようです。すべてはどこに住んでいるかに依存。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 18:12:19 JST Re 公式RT

      博士課程教育リーディングプログラムやその他の制度と学振の制度について

      1. RT @namicha_1: 東大工学系研究科の場合、学振と金銭的に同等の奨学金やらRAやらの募集が毎週のようにあるのが進学してから分かってとても驚いた。しかもほとんどが学振持ちの人は応募できないから競争率も低そうだし、単純に金銭的な問題でいえば学振に落ちてもそんなに困らなそう… From: kyama0321 at: 2017/10/16 18:00:28 JST Re 公式RT
      2. @takanzai 噂ではリーディングだけならうちの学費全額免除が通るけれど、学振に通ると半額免除までしかいかない、とか、後リーディングはバイト可能かどうかとか……。 From: Ag_smith at: 2017/10/16 17:44:03 JST Re 公式RT
      3. 学振+リーディング大学院で月40万にならないと言っていましたがどういう計算になるのですか? — 多分リーディング大学院のお金は停止されて、学振の月20だけになるんだと思います。 l.ask.fm/igoto/45DKECN7…
      4. RT @tomatoha831: 学振DC1(月20万)+リーディング大学院(月20万)≠(月40万)が成立しないアカデミックの闇 From: ray_yut at: 2017/10/16 15:09:34 JST Re 公式RT
      5. リーディングの人が学振とっても、どちらかの枠や支給金がふえるでもないし、結局金を宙に浮かせているだけなのでは、という反省を誰かして、どうぞ。 From: N_Soma_ at: 2017/10/16 14:53:55 JST Re 公式RT

      学振制度とポスドクの雇用

      1. 学振PD、この時期に決まるんですね。受け入れラボになってて申請した人が落ちちゃったとしたらみんなどうしてるんですかね?普通にポスドクで雇えるラボはそんなに多くないですよね…。 From: kuzukz801 at: 2017/10/16 14:32:50 JST Re 公式RT

      学振の競争率について

      1. 学振、狭き門だなあ From: kdxu at: 2017/10/16 14:29:22 JST Re 公式RT
      2. むしろ同期で学振通った人誰なんだ From: PhiEle at: 2017/10/16 14:48:51 JST Re 公式RT
      3. RT @__1GO__: 学振採択率30%くらいなんだから、博士課程進学者を今の30%にして全員学振研究員にして、ポスドク問題も解決 From: sasa_tsuki_ at: 2017/10/16 18:46:39 JST Re 公式RT
      4. RT @autotaker1984: 学振PDの採択率が40/230位らしいと聞いてやはり狭い門だなあというのと、全国で230人くらいしか申請しないのかという驚き。 From: wanimaru47 at: 2017/10/16 14:28:17 JST Re 公式RT
      5. 学振PD、今年の申請者数は2223人でした。jsps.go.jp/j-pd/pd_sinsei… 実際に申請した人は分野内の採用/面接/分野全人数が分かりますが、それによれば今年の1次採用は15〜16%、面接候補は10〜11%のようです… twitter.com/i/web/status/9…

      学振の通りやすさについて

      1. やっぱうちは学振強いな From: yves_twit at: 2017/10/16 14:27:33 JST Re 公式RT
      2. T研初の学振落ちマンにならずに済んだ From: _TomoyoSakagami at: 2017/10/16 15:46:54 JST Re 公式RT
      3. 学振なんて取れなくて普通とかいいますけど、知り合いのD進勢は取っている方が多いような気さえするのですが、、、 From: PAM1934 at: 2017/10/18 02:15:34 JST Re 公式RT
      4. 私も出身ラボの先輩後輩に学振マンいない。 From: MarunouchiPanda at: 2017/10/17 23:59:19 JST Re 公式RT
      5. @salut_copain それはある程度存在するかと。やはり学振合格者の多い研究室だと合格率は高いと感じます。 From: ilya_une_trace at: 2017/10/16 17:47:12 JST Re 公式RT
      6. これ、やっぱりでかいと思うRT 学振のノウハウは強い研究室に蓄積されていって、過去とった人が一人もいない研究室と年々差がついていく
      7. うちの大学でも死に物狂いで頑張れば、学振のDC1とPDにストレートで採択されるってことを証明できたぞ! ただ、本当の意味で何回か死にかけるぞ! #学振 #学術振興会 #特別研究員
      8. 学振についてこんなに微妙な気持ちなの私だけだろうな。でも、・研究分野が修士博士で異なっても採用され得る・主語に「私」を使っても大丈夫。が証明された。From: givemesalary at: 2017/10/16 14:15:51 JST Re 公式RT

      学振の審査基準について

      1. 学振落ちた。業績点が低かったので、まず論文通るように頑張る。他の項目は思ったより点数が高かった。そこはボスと同期による絶大なる添削のおかげだと思う。 From: keipon33 at: 2017/10/16 19:25:47 JST Re 公式RT
      2. 開示結果によると研究計画が足を引っ張っていた様子。他は半数の審査員が4以上を点けていたようだ。もう学振pdには出せないはずだけど、次からは他の書類にこの反省を生かそう。。 From: Milchspeise at: 2017/10/16 18:45:35 JST Re 公式RT
      3. 論文1本くらいじゃもはや学振は無理ゲーじゃのう… From: drk0311 at: 2017/10/16 15:17:13 JST Re 公式RT
      4. 「成果が全て」というのをつよく思い知らされた1週間だったと言えそうです。 得点としては 能力、将来性 3.83 実績 2.83 計画 4.00 総合 3.17 で不採用Bでした。 実績がなければ、授業料免除も通らないし学振も通らないな、と。正直、きついです。 From: ATS31tuat at: 2017/10/16 14:59:23 JST Re 公式RT
      5. 知り合いらの学振結果全然predictできなかった。 From: takeuchi_fr at: 2017/10/16 14:58:30 JST Re 公式RT
      6. 学振DC1で論文がないと厳しいとか…、意味が分からんけど現実なのよね。 確かに私の時代じゃ学会発表があれば十分戦えたね。 twitter.com/kuzukz801/stat… From: kuzukz801 at: 2017/10/16 14:47:41 JST Re 公式RT
      7. 学振については「不思議の採択なし、不思議の不採択あり」なので、まあどっちにころんでもがんばれ。 From: kosukesa at: 2017/10/16 14:45:03 JST Re 公式RT
      8. 周りの人見てると優秀っぽい人でも学振落ちてたりするのである一定ライン超えたらガチャっぽいな From: kdxu at: 2017/10/16 14:36:17 JST Re 公式RT
      9. 学振の落選ハガキ5回くらいはもらってる。応募できる学年の時には必ず応募した。でも審査員やってる先生にどんなに面白い研究でも論文が少ないと通らないよと教えてもらって、PDになったら論文を書く/添削する能力が足りなくて、研究者は無理だなと思った。方針転換して会社員になってよかった。 From: kotokotora at: 2017/10/18 10:17:04 JST Re 公式RT

      学振総合スレ Part74 http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/rikei/1507873146/

      結果:(面接/面接免除/不採用A~C)
      資格:(DC1/DC2/PD/SPD/その他)
      系別:
      分科と細目:
      業績:
      学位の有無(PD以上):(満退/博士見込み/博士)
      出身大学:
      受入先:(出身研究室/他研究室/他大学・機関)
      指導教員の知名度(出身):
      指導教員の知名度(受入):
      出願回数:
      コメント:

      学振制度との距離感

      1. 学振、存在すら知らずに博士進学してた。 From: Reseaercherwat1 at: 2017/10/16 15:23:25 JST Re 公式RT
      2. 論文出ないだろうからDC2も無理だろうなーって思うと、来年また学振書くモチベが皆無 From: Ryokuhu at: 2017/10/16 15:17:02 JST Re 公式RT
      3. 学振PDに至っては出してすらない(業績的にまず無理) From: nayutime at: 2017/10/16 14:57:58 JST Re 公式RT
      4. 学振に落ちたものはまだ幸いである。修士・博士課程の中で学振の話を一切聞かなかったものに比べれば。 From: ponilong at: 2017/10/16 14:42:35 JST Re 公式RT
      5. Fラン私大から出てきた私は当然学振なんて言葉知らなかったなぁ。 twitter.com/KazuSamejima/s…
      6. なんなら学振という制度をM2のときに知った。さらに研究者は学会に出て論文を書く義務(?)があることもM2のときに知った。偏差値の低い大学にいたから、そういう文化も知らずにギャップに苦しんだ。本当に浅学だった。GPAさえあればいいと思ってた。
      7. 学振の存在すら明らかにしてくれない地方無名私大です。掲示板にでてもいません。来年…応募しても落ちるけどやってみるか…。私を置いて指導教員は一年海外に行ってしまいますが。生きる術をください From: mo00onmoon at: 2017/10/17 11:48:02 JST Re 公式RT

      学振が全てではないことについて

      1. 私は学振通ってないが、なんとかなっている。 From: borylation at: 2017/10/16 19:32:24 JST Re 公式RT
      2. ちなみに僕は学振応募したものすべて落ちて今がありますから(笑) From: mohzeki222 at: 2017/10/16 14:55:01 JST Re 公式RT
      3. D3のとき学振PDに落ちたので、台湾でポスドクをさせてもらい、そのまま落ち着いてしまった。もし採用されていたら、台湾に来ていなかったかもしれない。 From: TheorEcoLab at: 2017/10/16 15:47:32 JST Re 公式RT
      4. 学振に通らなかったからアメリカに行かざるを得なかったし、それで良かった。で、その結果今に繋がってる。何が幸いするか、災いするか分からない。 twitter.com/borylation/sta… From: TakaraLab at: 2017/10/16 21:46:28 JST Re 公式RT
      5. 今日は学振の結果発表の日なのか。自分は学振は全て不採択だったので心の深いところが痛む日だ。でもなんとか研究者として生き残っている。不採択だった人は今日は残念会ということでまた明日から頑張ろう。それにしても研究アピール能力ばっかりが重視される時代になったな。そして論文数は減少傾向だ From: silver_plasmon1 at: 2017/10/16 14:28:07 JST Re 公式RT
      6. 甲子園で活躍できないからってプロ野球で通用しないってことじゃないんだから 学振落ちたからって才能ないかも…とかで研究辞めるってことないといいな From: statistic_fox at: 2017/10/16 14:17:07 JST Re 公式RT
      7. 私の周辺では学振なし、アルバイトでコースを乗り切った博士が何人もいるが、すべてアカポス(テニュア)か企業の主研についている。精神的強靭さが職場でも役に立っていると思う。 twitter.com/ibarakistan/st…
      8. 「学振に落ちてもオレ生きてる」系の励ましツイートを見て、学振に全く縁がなかった身としてそれはそうだと感じつつ、学振の結果とかどうでもいいから論文をたくさん書かないとよっぽど後悔するということはぜひ伝えたい。しばしば後悔しているから。

      「学振に落ちたからもう自分はダメ」

      「学振に受かったから自分は研究者に適性がある」

      本当にそうでしょうか?これまでの過去の風潮、業界の風習に縛られてはいませんか?

       

      個人的には、科研費や学振でのパイの奪い合いをやるよりも、自分で稼ぐ力を付けて 他の研究者や学生で学振が必要な人が取ればいいやという考えになっています。

      (学振に落ちた君へ 異端者からのメッセージ ちらのネットビジネスラボラトリー 更新日:2017年10月17日)

      学振経験者のキャリアパス

      1. そういえば今気が付いたが、俺の先輩後輩で学振DC1/2の受給者のうち、少なくとも半分は、博士卒で民間か、それともポスドクの後民間に行ってる。まさしく時代を反映しているようだ。

      研究者という人生

      1. 日本のアカデミアを目指すってことは,学振相当の門を毎年数回は叩く生活になるんで,そういうことでメンタルが消耗する人には向いていないような気がします(研究者以外でも同じような世界な気はするけど,ストレスの多寡は比較できません). From: m_morise at: 2017/10/16 18:39:26 JST Re 公式RT
      2. RT @StockAndScience: 要するに、学振受かったら、純粋におめでとう。 一方で、学振落ちたとしても、落ちたことをエネルギーにできない人間はアカデミアはもちろん、どこにいっても通用しないから、エネルギーと思って頑張れということ。 From: SSeiya60260 at: 2017/10/16 14:31:10 JST Re 公式RT

      研究者の過酷な状況

      1. 学振通るほど有能な大学院生に月20万しか出せない(保険・年金は自腹、雇用保険も無し)っての見ると力抜けてくな From: km1n_st3 at: 2017/10/18 00:01:33 JST Re 公式RT
      2. 日本の博士課程は学振とって月20万(副業は基本禁止)ー学費55万・税金やぞ From: sterblichmaiden at: 2017/10/17 08:24:09 JST Re 公式RT
      3. あーあー学振受かったら歯を直そうと思ったのに。 From: hpo11043 at: 2017/10/18 04:47:41 JST Re 公式RT
      4. 学振通ったのでバイトできません!すいません!ってバイト辞めたかった…来年また頑張る From: mgk0 at: 2017/10/16 14:28:51 JST Re 公式RT
      5. RT @Hori_alpaca: 親に博士行くなら学振取らないとなと圧をかけられつつもなんとかDCをとって交わしたと思いきや,研究で生きて行くなら早くパーマネントを取らないとなとまた圧をかけられる人生だった. From: Life_Gackt at: 2017/10/16 17:52:22 JST Re 公式RT
      6. 学振とかいうやみ From: ossangairu at: 2017/10/16 15:28:41 JST Re 公式RT
      7. RT @toritorix: 考えてみると,学振とれない方が生活は安定している気がするし,学振とれた方が将来活躍できるという定量的評価を見たことがない. From: kida_yusuke at: 2017/10/16 14:54:41 JST Re 公式RT
      8. 学振採用おめでとうなんてとても言えね… From: FaLiP_lvsg at: 2017/10/16 14:40:03 JST Re 公式RT
      9. 学振より安心が欲しい。 学振あっても仕事がないんじゃね… From: _yavailable_ at: 2017/10/17 23:39:55 JST Re 公式RT

      学振の想い出

      1. 学振の結果が入った私宛の封筒が師匠のメールボックスに来たとき、師匠は待ちきれず「開けても良いか」と電話がかかってきたのは良い思い出です。あの頃はキラキラしていたけど、今は何だかなぁ..From: h_oyakata at: 2017/10/18 16:42:16 JST Re 公式RT
      2. 学振の発表あったのかー思い出がいっぱいで胃が痛い From: azitukemoyashi at: 2017/10/16 18:14:05 JST Re 公式RT
      3. RT @kosukesa: 学振といえば、面接のために上京してせっかくだからと翌日のゼミをサボって都内にしかない珍しいパチンコ台打って帰ったんだけど、面接官が師匠の知人で「面接日程を伝え聞いたけど早々に終わってたらしいじゃない、なにしてたの」と詰められたって話があってですね From: riet911 at: 2017/10/16 17:50:36 JST Re 公式RT
      4. ここだけの話をしますが学振はDC1, DC2ともに応募すらしたことありません。無理だと思っていたし言われてもいたしで。なのでそれに応募して採用されなかった人がこの世の終わり的なリアクションをしたり全否定されたかのような反応をしたりするのは自分には異世界の話のよう From: uger_san at: 2017/10/16 14:58:58 JST Re 公式RT
      5. そういえば、今の学振の発表ってWebで行われるんでしたっけ?私の頃は、郵送されてきたんですよ..葉書だと不採用、厚い封筒だと面接(面接の詳細が付いてくる)、薄い封筒だと面接せずに採用だったので、封筒を見るまでもなく結果が分かりました。 From: h_oyakata at: 2017/10/18 16:35:53 JST Re 公式RT

      学振不採用の結果、岐路に立たされることについて

      1. 改めて、学振落ちました。 来年からどうするかはこれから考えます。 From: nyann_kichi at: 2017/10/16 17:40:10 JST Re 公式RT
      2. 学振。妥当な結果だったけど、「落ちたんで仕事ください」って言ったら、「すぐ履歴書送って」って返事がきたから、なんか食ってける気がする\(^o^)/ From: Spr0utlings at: 2017/10/16 16:14:38 JST Re 公式RT
      3. 学振落ちたけど、さてどうしたものかな From: Lbfuvab at: 2017/10/16 15:10:52 JST Re 公式RT
      4. 学振落ちてスタートアップに貢献してオキュウリョウもらって圧倒的成長するのもありと思いませんか From: CeleuC at: 2017/10/16 14:44:12 JST Re 公式RT
      5. 学振通ったら内定蹴ります勢は今もしかしたら絶賛内定辞退電話中なのかも知れない From: roger_titech at: 2017/10/16 14:43:50 JST Re 公式RT
      6. 学振落ちて就活する勢 From: wxy40 at: 2017/10/16 14:26:37 JST Re 公式RT

      大学院生・ポスドクが経済的に困難な状況に置かれていることに対する揶揄

      1. 朝からずっとどうして学振落ちると航空会社に行く流れができているんだろうと思ったけど調べてみたらそうじゃなかった。。。 From: marineozz at: 2017/10/16 20:01:13 JST Re 公式RT
      2. 「学振落ちたら体を売ろう(意訳)」ってあまりにも激ヤバすぎでは From: __Nyaka at: 2017/10/16 14:43:15 JST Re 公式RT
      3. 学振落ちたら風俗落ちの世界ヤバすぎでは? From: ma_ttsu_n at: 2017/10/16 14:16:23 JST Re 公式RT
      4. RT @m43net: 学振に 落ちたらVanillaで 高収入 From: lhipelal at: 2017/10/16 14:16:09 JST Re 公式RT
      5. RT @Uncopolymer: バーニラ!バニラ!バーニラ!学振♡♡ バーニラ!バニラ!収入~⤴︎⤴︎ From: al_qrantz at: 2017/10/16 14:16:08 JST Re 公式RT

      学振焼肉について

      1. RT @groebner_basis: 「学振が採れた」と君が言ったから 10日16日は焼肉記念日 From: j_u_pd at: 2017/10/16 17:45:10 JST Re 公式RT
      2. 学振焼肉ってツイッタランドでしか見聞きしたことがない From: airslave_of_cat at: 2017/10/16 16:09:47 JST Re 公式RT
      3. まさか勘違いしている人がいるとは思わなけど、念のために言っておくと、学振焼肉とは「学振受かった人、学振に挑戦したけどダメだった人に、何はともあれおつかれ」という気持ちを込めて周りの人が焼肉を奢ることですよ? From: m_ishihata at: 2017/10/16 14:39:43 JST Re 公式RT
      4. 私の周辺にはそういう神話はなかったようで、先輩後輩が学振DCPDとったときも、私自身がDCとったときも、焼肉をごちそうされたりしたりはしませんでした。が、全員アカポスについているので反例を4つ提出しておきますね。 From: keigomi29 at: 2017/10/16 14:33:11 JST Re 公式RT
      5. RT @Schwarzeon: 学振を全額焼肉をおごるのに使った博士学生は今や一流大学のエースとして教授職に就いているし、学振で焼肉をおごるとアカデミック職が手に入るかもしれないですよ From: Yatu_Walker at: 2017/10/16 14:28:11 JST Re 公式RT
      6. RT @qqyyyaaa: 学振PD、面接免除で採用されました!(:D でも焼肉はきらい…。 From: SendaiHisCafe at: 2017/10/16 14:26:58 JST Re 公式RT
      7. 学振通ったらおごるという伝統はあるらしい・・・・ twitter.com/gin_chaku/stat…
      8. RT @Fm7: (学振を取った皆さん…今皆さんの頭の中に直接語りかけています… 焼肉です…焼肉を周囲に振舞うのです… 学振に採用されたにも関わらず論文が出せず消えていった先人は焼肉を振舞うことを怠ったのです… そのような目に逢いたくなければお世話になった人全員に焼肉を振舞… From: tamio0524 at: 2017/10/16 14:15:41 JST Re 公式RT

      祝福

      1. 後輩「おめでとうございます!!!ところで学振って何すか??」
      2. 学振通った人おめでと〜〜 From: tjmlab at: 2017/10/16 18:59:11 JST Re 公式RT
      3. 学振に通った方々,おめでとうございます。 From: FUJIKIDaisuke at: 2017/10/16 15:16:14 JST Re 公式RT
      4. ともあれ、学振に通った学生諸君はおめでとう。 From: tkmpkm1 at: 2017/10/16 14:37:24 JST Re 公式RT

       

      参考

      1. twitter ツイッター検索 (t-proj.org) “学振”
      2. 「学振」のYahoo!検索(リアルタイム)
      3. 学振焼肉2015 (togetter)
      4. 学振焼肉 (togetter 2014年10月16日)

       

      学振関連記事

        2020年新入試英語はマーク式と民間の両試験

        2020年度から大学入試制度が激変します。知識偏重の入試から、思考力や判断力を問う入試へと変革させることが狙いだそうですが、出題内容だけでなく受験の形式も大きく変わるため、過渡期に大学を受験する生徒にとっては、試験準備のための精神的な負担が非常に大きくなりそうです。1日も早く、最終的な試験の形式が確定してほしいものです。

        これまでの「大学入試センター試験」は、2020年度からは「大学入学共通テスト」に取って代わられます。大学入学共通テストの英語は、2024年度からは民間の資格・検定試験が使われます。2020~2023年度の過渡期は、民間の資格・検定試験と現行のマーク式が併用され、大学がどちらかを選べるというものでした。しかしながら、今回のニュースによれば、2017年10月12日に行われた国立大学協会の理事会で、全国立大が足並みをそろえて両試験を課すべきだという結論になったようです。

        出題傾向の異なる2つの試験の受験を課するとなると、2020~2023年度の受験生には大きな負担を強いることになりそうです。

        共通テストの英語に、民間の試験を活用するとして8つほど候補が挙げられていますが、実際にどの試験が採用されるのかすらまだ明らかになっていません。

        英語はコミュニケーション能力を重視し、「読む・聞く」の2技能だけを測っていた試験を廃止し、4技能を測るため英検やTOEICなどの民間試験を使うことになる。どの団体の試験を認めるかは、今年度中にも決める。(朝日新聞DIGITAL 2017年7月10日23時27分 センター試験後継テストの英語、完全民間移行は24年度 )

        実施に当たっては、英検やTOEICなどの資格・検定試験のうち、必要な水準や要件を満たす試験をセンターが認定。(時事ドットコムニュース 2017/07/10-15:04民間試験・マーク式併存=センター後継、英語で4年間-文科省

        大学入試センター試験に代えて2020年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語について、国立大学協会の理事会は12日、従来型のマークシート式と実用英語技能検定(英検)などの民間試験の両方を全国立大82校の受験生に課す方針を決めた。(読売新聞 YOMIURI ONLINE 2017年10月13日 06時00分国立大英語「マーク式と民間」必須…新大学入試 )

        共通テストの英語は24年度から民間の資格・検定試験に全面移行する。実用英語技能検定(英検)やTOEICなどの採用が検討されている。(日本経済新聞 2017/10/13 11:07マーク式と民間試験が必須に 国立大入試の英語 20~23年度

        共通テストの英語は4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に測るため、英検やTOEFLなどの民間試験を活用し、高校3年の4~12月に受ける。(2017年10月13日 23時07分 毎日新聞/ @niftyニュース新テスト:国立大、英語2試験「負担大」 高校側の反発も )

        英語については、これまでの「読む・聞く」に加え「話す・書く」をあわせた4技能を評価することを目的とし、実用英語技能検定(英検)やTOEIC、TOEFLなど英語能力をはかる10種類の民間試験の中から、大学入試センターが「認定試験」として選定。(日本経済新聞 第321回 2017/5/20 6:00 大学入試、民間試験活用に賛成ですか )

         

        文科省のウェブサイトを見ると、平成29年度英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会(第1回)配付資料 の中で、主な英語の資格・検定試験として、英検など以下の8つが紹介されています。

        1. Cambridge Englishケンブリッジ大学英語検定機構
        2. 英検(公益財団法人日本英語検定協会
        3. GTECベネッセコーポレーション Berlitz International ELS Educational Services ※CBT:一般財団法人進学基準研究機構(CEES)と共催)
        4. IELTSブリティッシュ・カウンシル 公益財団法人日本英語検定協会等)
        5. TEAP /TEAPCBT (公益財団法人日本英語検定協会
        6. TOEFL iBT (テスト作成: ETS 日本事務局: 国際教育交換協議会(CIEE)
        7. TOEIC L&R (テスト作成: ETS 日本事務局: 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
        8. TOEIC S&W (テスト作成: ETS 日本事務局: 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)

        TOEICは内容がビジネスマン向けで、アカデミックな内容に乏しいため、高校生が学校で学ぶべき内容とはとても言い難く、大学入試のための共通テストには不向きでしょう。TOEFLは海外の大学に進学するときに外国人に課せられるテストで、そもそも大学で学ぶのに必要な英語力を問うものですから、共通テストにふさわしい性格を備えています。

         

        参考

        1. 平成29年度英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会(文部科学省) 議事録(平成29年9月7日(木曜日)13時~15時)
        2. 英語4技能試験情報サイト 資格・検定試験 懇談会:”平成26年12月、文部科学省にて「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会」(以下、連絡協議会)が発足致しました。「英語4技能資格・検定試験懇談会」は、連絡協議会に参加する6つの試験運営団体が集まり、教育関係者、受験者、保護者等に、ポータルサイトの運営や指針作り等を通して、適正かつ包括的な英語4技能試験の内容・レベル・活用事例等の情報提供を行うことを目的とした懇談会です。参加団体(50音順):グローバル・コミュニケーション&テスティングケンブリッジ大学英語検定機構国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)、公益財団法人 日本英語検定協会、株式会社 ベネッセコーポレーション
        3. 大学入試新テスト、認定した民間試験を全国の公立高校で一斉実施か (fourskills.jp 2017.06.22)
        4. 文部科学省英語教育改革PM葛城崇が語る、高大接続最終報告に託した5つの願い (fourskills.jp 2016.03.31)
        5. 安河内哲也が語る、2020年4技能入試で日本人の英語学習は激変する! (fourskills.jp 2015.09.07)
        6. 資料1 英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会の設置について (文部科学省 平成 29年 9月 7日) 英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会委員 名簿【50音順】

        青山 智恵   ケンブリッジ大学英語検定機構 試験開発部門 日本統括マネージャー
        阿部 恵    独立行政法人国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校総合科学教育科教授
        石鍋 浩    港区立御成門中学校校長
        圓月 勝博   同志社大学副学長・文学部教授、日本私立大学団体連合会(一般社団法人日本私立大学連盟教育研究委員会委員)
        奥田 吾朗   大阪国際大学短期大学部理事長、日本私立短期大学協会副会長
        尾関 直子   明治大学国際日本学部教授、大学英語教育学会副会長
        川越 豊彦   荒川区立尾久八幡中学校校長、全日本中学校長会総務副部長
        川嶋 太津夫  大阪大学高等教育・入試研究開発センター教授(センター長)、一般社団法人国立大学協会入試委員会専門委員
        小林 真記   神田外語大学准教授、日本私立大学団体連合会(日本私立大学協会)
        塩崎 修健   公益財団法人日本英語検定協会教育事業部部長
        柴田 洋三郎  公立大学法人福岡県立大学学長、一般社団法人公立大学協会副会長
        鈴木 厚人   公立大学法人岩手県立大学盛岡短期大学部学長、全国公立短期大学協会
        田代 桂子   株式会社大和証券グループ本社 取締役兼専務執行役、公益社団法人経済同友会 教育問題委員会委員
        多田 幸雄   株式会社双日総合研究所相談役、長崎大学経済学部客員教授
        田原 正夫   公立大学法人首都大学東京 東京都立産業技術高等専門学校校長、全国公立高等専門学校協会副会長
        根本 斉    国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部事業統括本部長
        長谷川 知子  一般社団法人日本経済団体連合会教育・CSR本部長
        平方 邦行   工学院大学附属中学校・高等学校校長、日本私立中学高等学校連合会常任理事
        松本 茂    立教大学グローバル教育センター長
        三橋 峰夫   一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)R&D室室長
        宮本 久也   東京都立西高等学校校長、全国高等学校長協会会長
        村田 圭治   近畿大学工業高等専門学校校長、日本私立高等専門学校協会理事
        安河内 哲也  一般財団法人実用英語推進機構代表理事
        山﨑 昌樹   株式会社ベネッセホールディングス取締役・株式会社ベネッセコーポレーション副社長
        山本 廣基   独立行政法人大学入試センター理事長
        吉田 研作   上智大学言語教育研究センター教授

        高校生物の重要語句512語のリスト

        日本学術会議は、高校生物で学習すべき重要語句を512に絞りこみ、その結果を公表しました。これは、生物学が暗記科目にならないようにという狙いから、「覚えなくてはならない語」を減らし、その目安を示したものです。

        教科書中ゴシック体などで重要であると指定される用語も増え続け、現行の主要教科書出版社が出版する高等学校教科書「生物」では、延べ2,000を超える数の用語が選ばれている。これは、理科の他の教科に比べて膨大に多い数字であり、生物学が暗記を求める学問であるという誤ったメッセージを若者に送っている。

        大学入学者選抜においても、単なる知識の量や細かな知識の有無のみにより評価を行うことがないようにすることが要請されている。穴埋め問題で答えさせられる用語を減らし、また重要語として教えられていない用語については、試験問題の文中でも注をつけることによって理解を助けることができれば、受験のための高等学校生徒の負担も軽減され、暗記ではなく、生物学の面白さを学ぼうという気持ちをもってもらえるのではないか。
        (高等学校の生物教育における重要用語の選定について 平成29年9月28日 日本学術会議 基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同生物科学分科会 PDF

        数を絞り込んだだけではなく、複数の呼称がある場合には「推奨」される語句も示しています。また、遺伝学用語として定着している「優性」,「劣性」という言葉が、日常語としての優劣との意味と混同される恐れがあることから、「顕性」(dominant)、「潜性」(recessive)と呼び替えることを提唱しています。

         

        高等学校の生物教育で教え、学習して欲しい最重要語254語、重要語258語、併せて512語のリスト。

        最重要語

        高等学校の生物教育において、学習すべき主要な概念とのつながりが特に高い用語、254語。

        日本語 英語 の順に表記

        1. 細胞 cell
        2. 単細胞生物 unicellular organism
        3. 多細胞生物 multicellular organism
        4. 核 nucleus
        5. 細胞質 cytoplasm
        6. 細胞膜 plasma membrane/cell membrane
        7. 呼吸 respiration
        8. 光合成 photosynthesis
        9. ミトコンドリア mitochondrion
        10. 葉緑体 chloroplast
        11. グルコース ブドウ糖 glucose
        12. 有機物 organic matter
        13. 代謝 metabolism
        14. エネルギー energy
        15. 酵素 enzyme
        16. 触媒 catalyst
        17. ATP ATP
        18. ADP ADP
        19. 遺伝 inheritance
        20. 遺伝子 gene
        21. DNA デオキシリボ核酸 DNA
        22. 塩基配列 nucleotide sequence
        23. 塩基対 base pair
        24. ヌクレオチド nucleotide
        25. 二重らせん double helix
        26. ゲノム genome
        27. DNA 複製 DNA replication
        28. 細胞周期 cell cycle
        29. 細胞分裂 cell division
        30. mRNA メッセンジャーRNA/伝令 RNA mRNA/messenger RNA
        31. RNA リボ核酸 RNA
        32. タンパク質 protein
        33. 転写 transcription
        34. 翻訳 translation
        35. 恒常性 homeostasis
        36. 血液 blood
        37. 赤血球 erythrocyte
        38. 白血球 leukocyte
        39. 血小板 platelet
        40. 血漿 血しょう blood plasma
        41. 血清 serum
        42. 解毒作用 detoxification
        43. 自律神経系 autonomic nervous system
        44. 交感神経系 sympathetic nervous system
        45. 副交感神経系 parasympathetic nervous system
        46. 内分泌系 endocrine system
        47. 内分泌腺 endocrine gland
        48. 脳下垂体 下垂体 pituitary gland
        49. 成長ホルモン growth hormone
        50. 受容体 receptor
        51. インスリン insulin
        52. ホルモン hormone
        53. 血糖 blood sugar
        54. 糖尿病 diabetes
        55. 免疫 immunity
        56. 抗原 antigen
        57. 抗体 antibody
        58. 免疫グロブリン immunoglobulin
        59. B 細胞 B cell
        60. T 細胞 T cell
        61. リンパ球 lymphocyte
        62. マクロファージ macrophage
        63. 食作用 phagocytosis
        64. ワクチン vaccine
        65. アレルギー allergy
        66. 植生 vegetation
        67. 遷移 succession
        68. 森林 forest
        69. 極相 climax
        70. バイオーム biome
        71. 優占種 dominant species
        72. 草原 grassland
        73. 荒原 砂漠 desert
        74. 生態系 ecosystem
        75. 物質循環 nutrient cycling
        76. エネルギーの流れ energy flow
        77. 生産者 producer
        78. 消費者 consumer
        79. 分解者 decomposer
        80. 食物網 food web 注)「食物連鎖」という語が使われる場合もあったが、「食物網」に統一することを推奨する。
        81. バイオマス 現存量 biomass
        82. 環境 environment
        83. 保全 conservation
        84. 細胞小器官 organelle
        85. 小胞体 endoplasmic reticulum
        86. ゴルジ体 Golgi apparatus
        87. リソソーム lysosome
        88. 液胞 vacuole
        89. 細胞骨格 cytoskeleton
        90. 微小管 microtubule
        91. アクチンフィラメント アクチン繊維 actin filament
        92. 細胞壁 cell wall
        93. リボソーム ribosome
        94. 核酸 nucleic acid
        95. 脂質 lipid
        96. リン脂質 phospholipid
        97. 炭水化物 carbohydrate
        98. 能動輸送 active transport
        99. アミノ酸 amino acid
        100. ペプチド peptide
        101. ポリペプチド polypeptide
        102. 立体構造 three‐dimensional structure
        103. 基質 substrate
        104. 基質特異性 substrate specificity
        105. 活性部位 active site
        106. 失活 inactivation
        107. 変性 denaturation
        108. 解糖 glycolysis 注)従来グルコース代謝の反応系としては「解糖系」という用語が用いられ、筋肉における嫌気的代 謝で乳酸を生じる過程を「解糖」と呼ぶ慣習があったが、本来 glycolysis は代謝経路全体を指す言葉なので、解糖で統一することを推奨する。
        109. 発酵 fermentation
        110. クエン酸回路 citric acid cycle
        111. 電子伝達系 electron transport system
        112. カルビン回路 Calvin cycle
        113. クロロフィル chlorophyll
        114. 窒素固定 nitrogen fixation
        115. 遺伝情報 genetic information
        116. コドン codon
        117. 突然変異 変異 mutation 注)本来この語は「突然」という意味を含まない概念を指しているので、「突然」をと り「変異」と呼ぶことが日本遺伝学会により提唱されている。ただ、variation の意味で用いる「変異」と混同す るおそれがあり、ここでは併記とする。「変異」とする場合には混同しないよう用法に注意。
        118. tRNA 転移 RNA tRNA/transfer RNA
        119. rRNA リボソーム RNA rRNA/ribosomal RNA
        120. 遺伝子発現 gene expression
        121. 転写因子 transcription factor
        122. プロモーター promoter
        123. 分化 differentiation
        124. 組換え DNA recombinant DNA
        125. 形質転換 transformation
        126. 生殖 繁殖 reproduction
        127. 有性生殖 sexual reproduction
        128. 減数分裂 meiosis
        129. クローン clone
        130. 染色体 chromosome
        131. 組換え recombination
        132. 連鎖 linkage
        133. アレル 対立遺伝子 allele 注)「対立遺伝子」という語が長年使われてきたが、「対立」も「遺伝子」も本来の概念に そぐわない。日本遺伝学会、日本人類遺伝学会の提案にしたがい、「アレル」を用いることを推奨する。
        134. 遺伝子座 locus
        135. 遺伝子型 遺伝型 genotype
        136. 表現型 phenotype
        137. 発生 development
        138. 細胞分化 cell differentiation
        139. 卵 egg
        140. 精子 sperm
        141. 受精 fertilization
        142. 受精卵 fertilized egg
        143. 卵割 cleavage
        144. 胚 embryo
        145. 胞胚 blastula
        146. 原腸胚 gastrula
        147. 誘導 induction
        148. 外胚葉 ectoderm
        149. 内胚葉 endoderm
        150. 中胚葉 mesoderm
        151. 形態形成 morphogenesis
        152. 幼生 larva
        153. 変態 metamorphosis
        154. 発生運命 fate
        155. 卵細胞 egg cell/ovum
        156. 精細胞 sperm cell/spermatid
        157. 花粉 pollen
        158. 種子 seed
        159. 胚乳 endosperm
        160. 形成層 cambium
        161. 神経 nerve
        162. 神経系 nervous system
        163. 神経細胞 neuron
        164. 脳 brain
        165. 大脳 cerebrum
        166. 中脳 midbrain
        167. 小脳 cerebellum
        168. 大脳皮質 cerebral cortex
        169. 新皮質 neocortex
        170. 灰白質 gray matter
        171. 白質 white matter
        172. 間脳 diencephalon
        173. 脳幹 brain stem
        174. 延髄 medulla oblongata
        175. 脊髄 spinal cord
        176. 中枢神経系 central nervous system
        177. 末梢神経系 peripheral nervous system
        178. 運動神経 motor nerve
        179. 感覚神経 sensory nerve
        180. シナプス synapse
        181. 軸索 axon
        182. 樹状突起 dendrite
        183. 興奮 excitation
        184. 活動電位 action potential
        185. 膜電位 membrane potential
        186. 伝導 conduction
        187. 伝達 transmission
        188. 神経伝達物質 neurotransmitter
        189. 視覚 vision
        190. 聴覚 hearing
        191. 味覚 taste
        192. 嗅覚 olfaction
        193. 網膜 retina
        194. 色覚 color vision
        195. 筋肉 muscle
        196. 骨格筋 skeletal muscle
        197. 行動 behavior
        198. 学習 learning
        199. フェロモン pheromone
        200. 植物ホルモン plant hormone
        201. オーキシン auxin
        202. エチレン ethylene
        203. ジベレリン gibberellin
        204. サイトカイニン cytokinin
        205. アブシシン酸 アブシジン酸 abscisic acid
        206. 光受容体 photoreceptor
        207. フィトクロム phytochrome
        208. 発芽 germination
        209. 屈性 tropism
        210. 休眠 dormancy
        211. 個体 individual
        212. 集団 個体群 population
        213. 群集 community
        214. 共生 symbiosis
        215. 競争 competition
        216. ニッチ 生態的地位 niche
        217. 生物多様性 biodiversity
        218. 攪乱 かく乱 disturbance
        219. 絶滅 extinction
        220. 化学進化 chemical evolution
        221. 原核生物 prokaryotes
        222. 真核生物 eukaryotes
        223. 古生代 Paleozoic
        224. 中生代 Mesozoic
        225. 新生代 Cenozoic
        226. 哺乳類 mammal
        227. 霊長類 primate
        228. ホモ・サピエンス Homo sapiens
        229. 裸子植物 gymnosperm
        230. 被子植物 angiosperm
        231. 進化 evolution
        232. 適応 adaptation
        233. 自然選択 natural selection
        234. 種分化 speciation
        235. 共進化 coevolution
        236. 変異 variation 注)mutation も変異と呼ばれることがあるので、用法に注意。variation の意味には、「多様性」、「変動」の語を用いることを日本遺伝学会は提案しているが、混乱を広げるおそれもあり、 ここでは併記しない。
        237. 遺伝的浮動 genetic drift
        238. 分子進化 molecular evolution
        239. 分類 classification
        240. 系統 lineage
        241. 系統分類 systematics
        242. 系統樹 phylogenetic tree
        243. 種 species
        244. 学名 scientific name
        245. ドメイン domain
        246. 界 kingdom
        247. 門 phylum
        248. アーキア Archaea
        249. 細菌 Bacteria
        250. 菌類 Fungi
        251. 脊椎動物 vertebrate
        252. 無脊椎動物 invertebrate
        253. 種子植物 Spermatophyta
        254. 藻類 algae

         

        重要語

        高等学校の生物教育において、学習すべき主要な概念とのつながりが高い用語、258語。

        1. 原核細胞 prokaryotic cell
        2. 真核細胞 eukaryotic cell
        3. 組織 tissue
        4. 器官 organ
        5. 光化学系 I photosystem I
        6. 光化学系 II photosystem II
        7. 炭素同化 炭酸同化/炭酸固定 carbon assimilation
        8. 細胞内共生 endosymbiosis
        9. アルコール発酵 alcohol fermentation
        10. 乳酸発酵 lactate fermentation
        11. NADH NADH
        12. NADPH NADPH
        13. リン酸 phosphate
        14. ピルビン酸 pyruvate
        15. デンプン starch
        16. 塩基 base
        17. 相補性 complementarity
        18. アデニン adenine
        19. グアニン guanine
        20. チミン thymine
        21. シトシン cytosine
        22. 分裂期 mitotic phase
        23. 間期 interphase
        24. 体細胞分裂 mitosis
        25. 形質 trait
        26. 発現 expression
        27. アミノ酸配列 amino acid sequence
        28. ウラシル uracil
        29. 体内環境 internal environment
        30. 循環系 circulatory system
        31. 体液 body fluid
        32. リンパ液 lymph
        33. ヘモグロビン hemoglobin
        34. 血液凝固 blood coagulation
        35. 血餅 血ぺい blood clot
        36. 胆汁 bile
        37. 集合管 collecting duct
        38. 糸球体 glomerulus
        39. 尿細管 細尿管 renal tubule
        40. ネフロン nephron
        41. 再吸収 reabsorption
        42. 尿素 urea
        43. 標的器官 target organ
        44. 視床下部 hypothalamus
        45. 甲状腺 thyroid
        46. アドレナリン adrenalin
        47. グルカゴン glucagon
        48. グリコーゲン glycogen
        49. 抗原抗体反応 antigen‐antibody reaction
        50. 体液性免疫 humoral immunity
        51. 細胞性免疫 cellular immunity
        52. 樹状細胞 dendritic cell
        53. 拒絶反応 rejection
        54. がん cancer
        55. 土壌 soil
        56. 二次遷移 secondary succession
        57. 生活形 life form
        58. 垂直分布 vertical distribution
        59. 水平分布 horizontal distribution
        60. 森林限界 forest line
        61. 植物相 flora
        62. 動物相 fauna
        63. 相観 physiognomy
        64. 炭素循環 carbon cycle
        65. 窒素循環 nitrogen cycle
        66. 純生産量 net production
        67. 総生産量 gross production
        68. 地球温暖化 global warming
        69. 富栄養化 eutrophication
        70. 外来生物 alien species
        71. サイトゾル 細胞質基質/細胞質ゾル cytosol
        72. 核膜 nuclear envelope
        73. 核小体 nucleolus
        74. 生体膜 biomembrane
        75. 繊毛 cilium
        76. 鞭毛 べん毛 flagellum
        77. ミオシン myosin
        78. 筋原繊維 myofibril
        79. 中心体 centrosome
        80. 細胞接着 cell adhesion
        81. 分泌 secretion
        82. チャネル channel
        83. ポンプ pump
        84. 輸送体 transporter
        85. イオンチャネル ion channel
        86. 受動輸送 passive transport
        87. ナトリウムポンプ sodium pump
        88. アクアポリン 水チャネル aquaporin
        89. セルロース cellulose
        90. 多糖 polysaccharide
        91. 脂肪 fat
        92. 脂肪酸 fatty acid
        93. 水素結合 hydrogen bond
        94. 糖 sugar 注)「糖質」とも呼ぶ。広義に「炭水化物」と同義に用いられることが多いが、単糖、オリゴ糖など、より限られた用法もあるので注意する。
        95. ヒストン histone
        96. ペプチド結合 peptide bond
        97. 一次構造 primary structure
        98. 二次構造 secondary structure
        99. 三次構造 tertiary structure
        100. 特異性 specificity
        101. 活性化エネルギー activation energy
        102. 生成物 product
        103. 最適pH optimum pH
        104. 最適温度 optimum temperature
        105. 補酵素 coenzyme  注)酵素の機能発現にかかわる因子として古くから使われてきた用語であるが、現在で は必ずしも適切な概念とは言えない。まだ一般に用いられているので残すが、歴史的な語である。酸化還元酵素 の NADH などは、現在では基質として扱われるのが一般的である。
        106. 脱窒 脱窒素 denitrification
        107. 窒素同化 nitrogen assimilation
        108. DNA ポリメラーゼ DNA polymerase
        109. RNA ポリメラーゼ RNA polymerase
        110. 遺伝暗号 genetic code
        111. イントロン intron
        112. エキソン exon
        113. 開始コドン start codon
        114. 終止コドン termination codon
        115. スプライシング splicing
        116. 挿入 insertion
        117. 欠失 deletion
        118. 置換 substitution
        119. DNA 修復 DNA repair
        120. 発現調節 expression regulation
        121. オペロン operon
        122. オペレーター operator
        123. リプレッサー repressor
        124. PCR PCR/polymerase chain reaction
        125. 制限酵素 restriction enzyme
        126. ベクター vector
        127. プラスミド plasmid
        128. 一倍体 単相 haploid
        129. 二倍体 複相 diploid
        130. 生殖細胞 germ cell
        131. 配偶子 gamete
        132. 接合 conjugation
        133. 相同染色体 homologous chromosome
        134. 無性生殖 asexual reproduction
        135. 常染色体 autosome
        136. 性染色体 sex chromosome
        137. X 染色体 X chromosome
        138. Y 染色体 Y chromosome
        139. ホモ接合体 homozygote
        140. ヘテロ接合体 heterozygote
        141. 優性 顕性 dominant
        142. 劣性 潜性 recessive  注)dominant と recessive。古くから使われてきた遺伝学用語であるが、前者が優れ、後 者が劣った性質という誤解を与えるため、大きな問題であると関連学会で議論されてきた。この度、日本遺伝学 会と日本人類遺伝学会が「顕性」、「潜性」と呼び替えることを提唱したのでここに併記する。一般に定着するま でには少し時間を要するのではないかと思われる。
        143. 初期発生 early development
        144. 器官形成 organogenesis
        145. 配偶子形成 gametogenesis
        146. オーガナイザー 形成体 organizer
        147. 原基 primordium/anlage
        148. 決定 determination
        149. 原口 blastopore
        150. 陥入 invagination
        151. 脊索 notochord
        152. 体節 segment/somite  注)2つの英語に同じ日本語が用いられているので注意。segment は,動物一般の頭尾軸に沿った分節 構造を指す言葉で、一方 somite は,脊椎動物の発生において、神経管の側の中胚葉が頭尾軸に沿って分節してできる構造を指す。
        153. 神経胚 neurula
        154. 神経管 neural tube
        155. 幹細胞 stem cell
        156. 多能性 pluripotency
        157. プログラム細胞死 programmed cell death
        158. アポトーシス apoptosis
        159. 胚珠 ovule
        160. 胚嚢 胚のう embryo sac
        161. 花粉管 pollen tube
        162. 柱頭 stigma
        163. 重複受精 double fertilization
        164. 胚軸 hypocotyl
        165. 茎頂分裂組織 shoot apical meristem
        166. 根端分裂組織 root meristem
        167. 刺激 stimulus
        168. シグナル伝達 情報伝達 signal transduction
        169. 受容器 receptor organ
        170. 効果器 effector organ
        171. 反射 reflex
        172. 桿体細胞 rod cell
        173. 錐体細胞 cone cell
        174. 水晶体 lens
        175. 盲斑 blind spot
        176. 海馬 hippocampus
        177. 筋収縮 muscle contraction
        178. 横紋筋 striated muscle
        179. アセチルコリン acetylcholine
        180. 平衡覚 static sense
        181. 静止電位 resting potential
        182. シナプス小胞 synaptic vesicle
        183. 走性 taxis
        184. 刷込み imprinting
        185. 渡り migration
        186. 条件づけ conditioning
        187. 光屈性 phototropism
        188. 光周性 photoperiodism
        189. 重力屈性 gravitropism
        190. 長日植物 long‐day plant
        191. 短日植物 short-day plant
        192. カルス callus
        193. 離層 abscission layer
        194. 共存 coexistence
        195. 生息場所 habitat
        196. 縄張り テリトリー territory
        197. 種内競争 intraspecific competition
        198. 種間競争 interspecific competition
        199. 群れ group
        200. 寄生 parasitism
        201. 捕食者 predator
        202. 被食者 prey
        203. 個体群密度 population density
        204. 生存曲線 survival curve
        205. 成長曲線 growth curve
        206. シアノバクテリア Cyanobacteria
        207. 魚類 fish
        208. 両生類 amphibian
        209. 爬虫類 は虫類 reptile
        210. 鳥類 bird
        211. 類人猿 anthropoid
        212. 大量絶滅 mass extinction
        213. オゾン層 ozone layer
        214. 遺伝子プール gene pool
        215. 遺伝子頻度 gene frequency
        216. 遺伝子重複 gene duplication
        217. 遺伝的変異 genetic variation
        218. 突然変異体 変異体 mutant 注)「変異体」もしばしば使われるが、最重要語で述べたように、「変異」 は mutation と variation の2通りの意味に使われているので注意。
        219. 倍数体 polyploid
        220. 生殖的隔離 reproductive isolation
        221. 地理的隔離 geographic isolation
        222. 適応度 fitness
        223. 適応放散 adaptive radiation
        224. 二名法 binomial nomenclature
        225. 分類群 taxon
        226. 綱 class
        227. 目 order
        228. 科 family
        229. 属 genus
        230. 脊索動物 Chordata
        231. 節足動物 Arthropoda
        232. 線形動物 Nematoda
        233. 軟体動物 Mollusca
        234. コケ植物 Bryophyte
        235. シダ植物 Pteridophyte
        236. 原生生物 Protista
        237. 酵母 yeast
        238. 胞子 spore
        239. ウイルス virus
        240. 心臓 heart
        241. 腎臓 kidney
        242. 肝臓 liver
        243. 膵臓 すい臓 pancreas
        244. 脾臓 ひ臓 spleen
        245. 胸腺 thymus
        246. 結合組織 connective tissue
        247. 上皮 epithelium
        248. 気孔 stoma
        249. 花 flower
        250. 葉 leaf
        251. 茎 stem
        252. 根 root
        253. 芽 bud
        254. 蒸散 transpiration
        255. 子房 ovary
        256. 維管束 vascular bundle
        257. 道管 vessel
        258. 篩管 師管 phloem

         

        参考

        1. 高等学校の生物教育における 重要用語の選定について 平成29年(2017年)9月28日 日本学術会議 基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同 生物科学分科会 PDF
        2. 日本学術会議(2017)高校生物用語 選定リスト(OpenDocument表計算ファイル)

         

        報道

        1. 高校生物「重要用語」現行の4分の1へ厳選…日本学術会議 (resemom.jp 2017.9.28 Thu 19:15):”現行の主要教科書出版社が出版する高等学校「生物」の教科書では、のべ2,000を超える用語が重要であるとされている。これは、理科のほかの教科に比べて非常に多く、生物学が暗記を求める学問であるという誤解を生んでいる。また、生物科学や生命科学の方面に進むことを志望していながら、知識を詰め込む科目という認識から、生物学を敬遠して生物系学部・学科や医学部でも生物学を十分に学んでいない学生が入学してくることも珍しくないという。”

         

        512語(日本語 英語 別名がある場合は併記)

        細胞 cell 単細胞生物 unicellular organism 多細胞生物 multicellular organism 核 nucleus 細胞質 cytoplasm 細胞膜 plasma membrane/cell membrane 呼吸 respiration 光合成 photosynthesis ミトコンドリア mitochondrion 葉緑体 chloroplast グルコース ブドウ糖 glucose 有機物 organic matter 代謝 metabolism エネルギー energy 酵素 enzyme 触媒 catalyst ATP ATP ADP ADP 遺伝 inheritance 遺伝子 gene DNA デオキシリボ核酸 DNA 塩基配列 nucleotide sequence 塩基対 base pair ヌクレオチド nucleotide 二重らせん double helix ゲノム genome DNA 複製 DNA replication 細胞周期 cell cycle 細胞分裂 cell division mRNA メッセンジャーRNA/伝令 RNA mRNA/messenger RNA RNA リボ核酸 RNA タンパク質 protein 転写 transcription 翻訳 translation 恒常性 homeostasis 血液 blood 赤血球 erythrocyte 白血球 leukocyte 血小板 platelet 血漿 血しょう blood plasma 血清 serum 解毒作用 detoxification 自律神経系 autonomic nervous system 交感神経系 sympathetic nervous system 副交感神経系 parasympathetic nervous system 内分泌系 endocrine system 内分泌腺 endocrine gland 脳下垂体 下垂体 pituitary gland 成長ホルモン growth hormone 受容体 receptor インスリン insulin ホルモン hormone 血糖 blood sugar 糖尿病 diabetes 免疫 immunity 抗原 antigen 抗体 antibody 免疫グロブリン immunoglobulin B 細胞 B cellT 細胞 T cellリンパ球 lymphocyte マクロファージ macrophage 食作用 phagocytosis ワクチン vaccine アレルギー allergy 植生 vegetation 遷移 succession 森林 forest 極相 climax バイオーム biome 優占種 dominant species 草原 grassland 荒原 砂漠 desert 生態系 ecosystem 物質循環 nutrient cycling エネルギーの流れ energy flow 生産者 producer 消費者 consumer 分解者 decomposer 食物網 food web バイオマス 現存量 biomass 環境 environment 保全 conservation 細胞小器官 organelle 小胞体 endoplasmic reticulum ゴルジ体 Golgi apparatus リソソーム lysosome 液胞 vacuole 細胞骨格 cytoskeleton 微小管 microtubule アクチンフィラメント アクチン繊維 actin filament 細胞壁 cell wall リボソーム ribosome 核酸 nucleic acid 脂質 lipid リン脂質 phospholipid 炭水化物 carbohydrate 能動輸送 active transport アミノ酸 amino acid ペプチド peptide ポリペプチド polypeptide 立体構造 three‐dimensional structure 基質 substrate 基質特異性 substrate specificity 活性部位 active site 失活 inactivation 変性 denaturation 解糖 glycolysis 発酵 fermentation クエン酸回路 citric acid cycle 電子伝達系 electron transport system カルビン回路 Calvin cycle クロロフィル chlorophyll 窒素固定 nitrogen fixation 遺伝情報 genetic information コドン codon 突然変異 変異 mutation tRNA 転移 RNA tRNA/transfer RNA rRNA リボソーム RNA rRNA/ribosomal RNA 遺伝子発現 gene expression 転写因子 transcription factor プロモーター promoter 分化 differentiation 組換え DNA recombinant DNA 形質転換 transformation 生殖 繁殖 reproduction 有性生殖 sexual reproduction 減数分裂 meiosis クローン clone 染色体 chromosome 組換え recombination 連鎖 linkage アレル 対立遺伝子 allele 遺伝子座 locus 遺伝子型 遺伝型 genotype 表現型 phenotype 発生 development 細胞分化 cell differentiation 卵 egg 精子 sperm 受精 fertilization 受精卵 fertilized egg 卵割 cleavage 胚 embryo 胞胚 blastula 原腸胚 gastrula 誘導 induction 外胚葉 ectoderm 内胚葉 endoderm 中胚葉 mesoderm 形態形成 morphogenesis 幼生 larva 変態 metamorphosis 発生運命 fate 卵細胞 egg cell/ovum 精細胞 sperm cell/spermatid 花粉 pollen 種子 seed 胚乳 endosperm 形成層 cambium 神経 nerve 神経系 nervous system 神経細胞 neuron 脳 brain 大脳 cerebrum 中脳 midbrain 小脳 cerebellum 大脳皮質 cerebral cortex 新皮質 neocortex 灰白質 gray matter 白質 white matter 間脳 diencephalon 脳幹 brain stem 延髄 medulla oblongata 脊髄 spinal cord 中枢神経系 central nervous system 末梢神経系 peripheral nervous system 運動神経 motor nerve 感覚神経 sensory nerve シナプス synapse 軸索 axon 樹状突起 dendrite 興奮 excitation 活動電位 action potential 膜電位 membrane potential 伝導 conduction 伝達 transmission 神経伝達物質 neurotransmitter 視覚 vision 聴覚 hearing 味覚 taste 嗅覚 olfaction 網膜 retina 色覚 color vision 筋肉 muscle 骨格筋 skeletal muscle 行動 behavior 学習 learning フェロモン pheromone 植物ホルモン plant hormone オーキシン auxin エチレン ethylene ジベレリン gibberellin サイトカイニン cytokinin アブシシン酸 アブシジン酸 abscisic acid 光受容体 photoreceptor フィトクロム phytochrome 発芽 germination 屈性 tropism 休眠 dormancy 個体 individual 集団 個体群 population 群集 community 共生 symbiosis 競争 competition ニッチ 生態的地位 niche 生物多様性 biodiversity 攪乱 かく乱 disturbance 絶滅 extinction 化学進化 chemical evolution 原核生物 prokaryotes 真核生物 eukaryotes 古生代 Paleozoic 中生代 Mesozoic 新生代 Cenozoic哺乳類 mammal 霊長類 primate ホモ・サピエンス Homo sapiens 裸子植物 gymnosperm 被子植物 angiosperm 進化 evolution 適応 adaptation 自然選択 natural selection 種分化 speciation 共進化 coevolution 変異 variation 遺伝的浮動 genetic drift 分子進化 molecular evolution 分類 classification 系統 lineage 系統分類 systematics 系統樹 phylogenetic tree 種 species 学名 scientific name ドメイン domain 界 kingdom 門 phylum アーキア Archaea 細菌 Bacteria 菌類 Fungi 脊椎動物 vertebrate 無脊椎動物 invertebrate 種子植物 Spermatophyta 藻類 algae 原核細胞 prokaryotic cell 真核細胞 eukaryotic cell 組織 tissue 器官 organ 光化学系 I photosystem I 光化学系 II photosystem II 炭素同化 炭酸同化/炭酸固定 carbon assimilation 細胞内共生 endosymbiosis アルコール発酵 alcohol fermentation 乳酸発酵 lactate fermentation NADH NADH NADPH NADPH リン酸 phosphate ピルビン酸 pyruvate デンプン starch 塩基 base 相補性 complementarity アデニン adenine グアニン guanine チミン thymine シトシン cytosine 分裂期 mitotic phase 間期 interphase 体細胞分裂 mitosis 形質 trait 発現 expression アミノ酸配列 amino acid sequence ウラシル uracil 体内環境 internal environment 循環系 circulatory system 体液 body fluid リンパ液 lymph ヘモグロビン hemoglobin 血液凝固 blood coagulation 血餅 血ぺい blood clot 胆汁 bile 集合管 collecting duct 糸球体 glomerulus 尿細管 細尿管 renal tubule ネフロン nephron 再吸収 reabsorption 尿素 urea 標的器官 target organ 視床下部 hypothalamus 甲状腺 thyroid アドレナリン adrenalin グルカゴン glucagon グリコーゲン glycogen 抗原抗体反応 antigen‐antibody reaction 体液性免疫 humoral immunity 細胞性免疫 cellular immunity 樹状細胞 dendritic cell 拒絶反応 rejectionがん cancer 土壌 soil 二次遷移 secondary succession 生活形 life form垂直分布 vertical distribution 水平分布 horizontal distribution 森林限界 forest line 植物相 flora 動物相 fauna 相観 physiognomy 炭素循環 carbon cycle 窒素循環 nitrogen cycle 純生産量 net production 総生産量 gross production 地球温暖化 global warming 富栄養化 eutrophication 外来生物 alien species サイトゾル 細胞質基質/細胞質ゾル cytosol 核膜 nuclear envelope 核小体 nucleolus 生体膜 biomembrane 繊毛 cilium 鞭毛 べん毛 flagellumミオシン myosin 筋原繊維 myofibril 中心体 centrosome 細胞接着 cell adhesion 分泌 secretion チャネル channel ポンプ pump 輸送体 transporter イオンチャネル ion channel 受動輸送 passive transport ナトリウムポンプ sodium pump アクアポリン 水チャネル aquaporin セルロース cellulose 多糖 polysaccharide 脂肪 fat 脂肪酸 fatty acid 水素結合 hydrogen bond 糖 sugar ヒストン histone ペプチド結合 peptide bond 一次構造 primary structure 二次構造 secondary structure 三次構造 tertiary structure 特異性 specificity 活性化エネルギー activation energy 生成物 produc t最適pH optimum pH 最適温度 optimum temperature 補酵素 coenzyme 脱窒 脱窒素 denitrification 窒素同化 nitrogen assimilation DNA ポリメラーゼ DNA polymeraseRNA ポリメラーゼ RNA polymerase 遺伝暗号 genetic code イントロン intron エキソン exon 開始コドン start codon 終止コドン termination codon スプライシング splicing 挿入 insertion 欠失 deletion 置換 substitution DNA 修復 DNA repair 発現調節 expression regulation オペロン operon オペレーター operator リプレッサー repressor PCR PCR/polymerase chain reaction 制限酵素 restriction enzyme ベクター vector プラスミド plasmid 一倍体 単相 haploid 二倍体 複相 diploid 生殖細胞 germ cell 配偶子 gamete 接合 conjugation 相同染色体 homologous chromosome 無性生殖 asexual reproduction 常染色体 autosome 性染色体 sex chromosomeX 染色体 X chromosomeY 染色体 Y chromosome ホモ接合体 homozygote ヘテロ接合体 heterozygote 優性 顕性 dominant劣性 潜性 recessive 初期発生 early development 器官形成 organogenesis 配偶子形成 gametogenesis オーガナイザー 形成体 organizer 原基 primordium/anlage 決定 determination 原口 blastopore 陥入 invagination 脊索 notochord 体節 segment/somite 神経胚 neurula 神経管 neural tube 幹細胞 stem cell 多能性 pluripotency プログラム細胞死 programmed cell death アポトーシス apoptosis 胚珠 ovule 胚嚢 胚のう embryo sac 花粉管 pollen tube 柱頭 stigma 重複受精 double fertilization 胚軸 hypocotyl 茎頂分裂組織 shoot apical meristem 根端分裂組織 root meristem 刺激 stimulus シグナル伝達 情報伝達 signal transduction 受容器 receptor organ 効果器 effector organ 反射 reflex 桿体細胞 rod cell 錐体細胞 cone cell 水晶体 lens 盲斑 blind spot 海馬 hippocampus 筋収縮 muscle contraction横紋筋 striated muscle アセチルコリン acetylcholine 平衡覚 static sense 静止電位 resting potential ナプス小胞 synaptic vesicle 走性 taxis 刷込み imprinting 渡り migration 条件づけ conditioning 光屈性 phototropism 光周性 photoperiodism 重力屈性 gravitropism 長日植物 long‐day plant 短日植物 short-day plant カルス callus 離層 abscission layer 共存 coexistence 生息場所 habitat 縄張り テリトリー territory 種内競争 intraspecific competition 種間競争 interspecific competition 群れ group寄生 parasitism 捕食者 predator 被食者 prey 個体群密度 population density 生存曲線 survival curve 成長曲線 growth curve シアノバクテリア Cyanobacteria 魚類 fish 両生類 amphibian 爬虫類 は虫類 reptile 鳥類 bird 類人猿 anthropoid 大量絶滅 mass extinction オゾン層 ozone layer 遺伝子プール gene pool 遺伝子頻度 gene frequency 遺伝子重複 gene duplication 遺伝的変異 genetic variation 突然変異体 変異体 mutant 倍数体 polyploid 生殖的隔離 reproductive isolation 地理的隔離 geographic isolation 適応度 fitness 適応放散 adaptive radiation 二名法 binomial nomenclature 分類群 taxon 綱 class 目 order 科 family 属 genus 脊索動物 Chordata 節足動物 Arthropoda 線形動物 Nematoda 軟体動物 Mollusca コケ植物 Bryophyte シダ植物 Pteridophyte 原生生物 Protista 酵母 yeast 胞子 spore ウイルス virus 心臓 heart 腎臓 kidney 肝臓 liver 膵臓 すい臓 pancreas 脾臓 ひ臓 spleen 胸腺 thymus 結合組織 connective tissue 上皮 epithelium 気孔 stoma 花 flower 葉 leaf 茎 stem 根 root 芽 bud 蒸散 transpiration 子房 ovary 維管束 vascular bundle 道管 vessel 篩管 師管 phloem

        2017年度ノーベル化学賞はクライオ電顕に

        2017年度ノーベル化学賞は、クライオ電子顕微鏡法の開発に貢献したジャック・デュボシェ(Jacques Dubochet)博士(75)、ヨアヒム・フランク(Joachim Frank)博士(77)、リチャード・ヘンダーソン博士(Richard Henderson)(72)に贈られました。

        クライオ電子顕微鏡法の開発の歴史や3人のノーベル賞受賞者の貢献が解説された、ノーベル財団が公表した文書。
        Scientific Background on the Nobel Prize in Chemistry 2017
        THE DEVELOPMENT OF CRYO-ELECTRON MICROSCOPY (PDF nobelprize.org)

         

        クライオ電顕の現状を語るリチャード・ヘンダーソン博士。

        Single-Particle Electron Microscopy – Richard Henderson (14分31秒)

        5:52- 単粒子クライオ電子顕微鏡法は非常に一般的になってきています。今まで全く何も知らなかった人々にも広まっています。いまどきの状況はこんな感じです。誰かがこう言います。「自分はこのたんぱく質の構造を決めようとして10年間も試みてきたんだ。精製して、分析して、結晶化しようとして努力したが実らなかった。自分の場合、結晶化してくれないのか、あるいは、結晶化しても整列が不十分で構造が決められない。」それから、こう言うのです。「クライオ電子顕微鏡を試してみるべきかもしれないな。」 そう言って、非常に微量の試料、わずか数滴をグリッドに載せ、デュボシェ法によりブロットし、急速に凍結し、電子顕微鏡にセットし、画像を取得します。いまではそれは、新しい検出器でデジタル化されています。それから構造を計算します。そうすると数日以内にはもう構造が決まってしまうのです。他の方法を試して10年間を費やした、たんぱく質の構造がです。
        (上の動画のトランスクリプト http://serious-science.org/single-particle-electron-microscopy-8637

         

        ノーベル賞受賞直後にインタビューに答えるヨアヒム・フランク博士。

        2017 Nobel Prize in Chemistry Awarded to Prof. Joachim Frank

         

        ノーベル賞受賞が決まって喜びの表情のジャック・デュボシェ博士(フランス語)。

        Le Suisse Jacques Dubochet gagne le Prix Nobel de Chimie
        https://youtu.be/xUyS6RT0X5E

        ノーベル賞受賞直後にインタビューに答えるジャック・デュボシェ博士(フランス語)。
        Le Suisse Jacques Dubochet gagne le Prix Nobel de Chimie

         

        参考

        1. Press Release: The Nobel Prize in Chemistry 2017 (nobelprize.org 4 October 2017)

        2017年度ノーベル化学賞報道

        1. <ノーベル化学賞>欧米の3氏に 高解像の電子顕微鏡 (毎日新聞 10/4(水) 19:00配信) スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2017年のノーベル化学賞を、生体内の分子を極低温にして高解像度で観察する「クライオ電子顕微鏡」を開発した欧米の3氏に贈ると発表した。…  受賞が決まったのはスイス・ローザンヌ大のジャック・デュボシェ名誉教授(75)、米コロンビア大のヨアヒム・フランク教授(77)、英MRC分子生物学研究所プログラムリーダーのリチャード・ヘンダーソン博士(72)。

        クライオ電子顕微鏡法(Cryo-EM)

        クライオ電顕とは?

        クライオ電子顕微鏡法は、生体内の構造を染色することなく生のまま凍らせて観察する方法です。従って、「クライオ電子顕微鏡」という顕微鏡があるわけではなく、高性能な透過型電子顕微鏡(Transmission electron microscopy, 通常 TEMと略称されます)に、低温(-160 ~ -270度) のまま観察出来る装備(クライオホルダーや、試料汚染防止装置)を備えたものです。(クライオ電子顕微鏡法 KIKKAWA LAB)

        クライオ電顕の手順

        A 3 minute introduction to CryoEM 3分で学ぶクライオ電顕の手順(音声無し)

        クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析法の原理の解説

        Part 6: SPA Reconstruction Basic Workflow – G. Jensen(caltech 2015/02/05 に公開 31分52秒) 単粒子解析法(single particle analysis, SPA)の基本的なワークフロー

        Part 6: Single Particle Analysis – G. Jensen(caltech 2015/02/05 に公開 21分58秒)単粒子解析法

        クライオ電顕に関する講義

        Yifan Cheng (UCSF & HHMI) 1: Single Particle Cryo-EM (34分06秒)

        12:24- クライオ電顕のサンプル調整法、原理

         

        クライオ電顕に関するセミナー動画

        Lecture “Cryo-Electron Microscopy Method in Structure Biology” by Ping Zhu in SibFU

         

        クライオ電顕のサンプル調整法

        NRAMM/SEMC CryoEM Grid Preparation Workshop(NRAMM SEMC 2017/05/05 に公開)

        40:32- Electron cryomicroscopy of membrane proteins (膜タンパク質のクライオ電子顕微鏡法)John Rubinstein

         

        1. 高分子の3次元再構成のための試料調製のプライマーおよび高品質データ収集:クライオ電子顕微鏡ののいいことといけないことをやる(JoVE)

         

        クライオ電顕データの解析方法

        Workshop on Computational Methods for CryoEM

         

        参考

        1. 【速報】2017年ノーベル化学賞は「クライオ電子顕微鏡の開発」に! (Chem-Station 2017/10/4)
        2. クライオEM (GATAN)
        3. National Resource for Automated Molecular Microscopy (NRAMM)

        平成29年度CREST 新規採択課題が発表される

        平成29年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題がJST CRESTのウェブサイトにて発表されました。

        研究領域

        閲覧の便宜を図るため、PDFをHTML化して、以下に転載します。

        目次

        戦略目標:「実験とデータ科学等の融合による革新的材料開発手法の構築」 研究領域:「実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新」
        研究総括:細野 秀雄(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)

               氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        宇佐美 徳隆

        名古屋大学 大学院工学研究科

        教授

        多結晶材料情報学による一般粒界物性理論の 確立とスマートシリコンインゴットの創製

        大場 史康

        東京工業大学 科学技術創成研究院

        教授

        データ駆動型材料探索に立脚した新規半導 体・誘電体の加速的開拓

        清水 研一

        北海道大学 触媒科学研究所

        教授

        触媒インフォマティクスの創成のための実 験・理論・データ科学研究

        中嶋 健

        東京工業大学 物質理工学院

        教授

        熱可塑性エラストマーにおける動的ネットワ ークのトポロジー制御

        水上 成美

        東北大学 材料科学高等研究所

        教授

        計算科学を用いた磁気抵抗スイッチ素子基盤 材料の創出

        <総評> 研究総括:細野 秀雄(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)
        日本の強い製造業を支えてきた材料研究の強さが失われつつあります。また、米国で始まったMaterials Genomeに代表される新しい研究手法が欧米や中国で急速に進展しています。本研究領域では、 これらを背景に強い実験とデータ科学や物性理論や数学などを横串として駆使した、日本らしい新しい材料研 究の手法の確立を図るのが目標です。具体的には、世界に勝てる新しい材料研究のやり方を、重要性の高い材 料の開発に挑戦することで、ケーススタディとして社会に提示することを目指しています。

        本研究領域は今年度の発足で、公募情報公開から締切までの準備期間が限られていたにもかかわらず、幅広 い材料・物質分野から60件の応募を頂きました。
        選考にあたっては、公募要領や説明会で示した次の5つの観点に注目し、提案の評価を行いました。
        1.これまでに無い新しい材料開発手法の提案となっているか
        2.研究のアウトプットである、重要な「材料」が具体的に明記されているか
        3.物性理論の裏付けのある革新的な計算科学的手法やデータ科学的手法を用いた提案となっているか
        4.チーム体制の独自性と強みについて(特に実験研究者)、明記されているか
        5.研究代表者が次世代の材料開発を担う人材として適切であるか

        選考は12名の領域アドバイザーの協力を得ながら、厳正かつ公平に進め、12件を面接選考の対象とし、 その中から革新的な材料開発手法の構築が期待される5件の提案を採択しました。今回の選考では、分野別に 件数を決めずにより優れた提案を採択するという方針を採りました。その結果、採択されたテーマはスピント ロニクス、半導体・誘電体、触媒、結晶成長、高分子に分類されます。

        選考を終えた印象としては、第一に気鋭の研究者からの従来の材料研究とは大いに異なるチーム編成での提 案が多数に及んだことです。採択に至らなかった提案の中にも、これまでの材料開発研究では殆どみられなか ったチーム編成での興味深い研究提案が数多くあり、今年度提示された戦略目標の重要性をあらためて認識し ました。一方で、学術的には重要で興味深いものの、基礎的なレベルの物質研究にとどまっている提案は、本 研究領域の趣旨に合致しないので、残念ながら不採択としました。第二に、初年度であったためかデータ科学 や物性理論などとの連携が形式的で、有機的に連携しブレークスルーを狙うという具体的な提案が少なかった ことです。すなわち、データ科学などで分析した結果を実験にフィードバックし、独自のアプローチを行うこ とで材料研究者の本来の腕を試したい、という強い意欲が伝わってくる提案がもっと欲しかったということです。 本研究領域は平成30年度、31年度も公募を予定しているので、リスキーであっても成功すれば、世界をリードできる材料創製をターゲットとした意欲的な提案を期待します。

        戦略目標:「材料研究をはじめとする最先端研究における計測技術と高度情報処理の融合 研究領域:「計測技術と高度情報処理の融合によるインテリジェント計測・解析手法の開発と応用」 研究総括:雨宮 慶幸(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
        副研究総括:北川 源四郎(明治大学 先端数理科学インスティチュート 所員)

               氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        岡田 真人

        東京大学 大学院新領域創成科学研究科

        教授

        ベイズ推論とスパースモデリングによる計測 と情報の融合

        高田 彰二

        京都大学 大学院理学研究科

        教授

        高速原子間力顕微鏡 1 分子計測のデータ同化に よる生体分子 4 次元構造解析法の開発

        平田 直

        東京大学 地震研究所

        教授

        次世代地震計測と最先端ベイズ統計学との融 合によるインテリジェント地震波動解析

        向川 康博

        奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

        教授

        多元光情報の符号化計測と高次元化処理の協 調設計

        矢代 航

        東北大学 多元物質科学研究所

        准教授

        超圧縮センシングによるミリ秒 X 線トモグラフ ィ法の開発

        <総評> 研究総括:雨宮 慶幸(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
        本研究領域は、計測・解析技術の深化による新たな科学の開拓や社会的課題の解決のために、多様な計測・ 解析技術に最先端の情報科学・統計数理の研究を高度に融合させることによって、インテリジェント計測・解 析手法の開発とその応用を目指します。

        本研究領域は平成28年度に発足し、今回は第2回目となる募集でした。応募説明会 では、「これまでの計測 技術の高度化・高分解能化だけでは超えることが困難な計測限界(課題)を、高度情報処理(情報科学・統計 数理)との融合により突破(問題の解決)して、新たな物理量・物理状態・潜在要因を検出することを可能に し、物質・材料をはじめ、生命・医療・創薬、資源・エネルギー、地球・宇宙の広い分野にわたる出口で、イ ンパクトのある研究成果に繋がるテーマを期待している」ことを説明しました。本研究領域の情報は下記のU RLに掲載しています。
        http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research_area/ongoing/bunyah28-3.html

        書類選考および面接選考では、下記の観点で評価を実施しました。
        ① 新たに捉えようとする計測対象が具体的であり、具体的にどのような計測限界を突破しようとしている のか。また、それにより、どのようなインパクトのある研究成果が生まれるのか。
        ② 計測技術と情報科学の研究者が、各々高いレベルで緊密な協力関係を築いて融合研究を進める状況が整 っているか。

        そして、総計67件の応募について、14名の領域アドバイザーと4名の外部評価委員の協力を得ながら厳 正かつ公平に書類選考を行い15件の面接課題を選び、その中から意欲的な提案を5件(融合アプローチ3件、 情報アプローチ2件)採択することができました。採択課題は昨年の6件と併せて11件になります。その分 野は材料、生命、医療、地球物理など広範であり、これだけ幅の広い課題の採択は学際的な本研究領域ならで はであり、計測と情報の融合を中心軸において、更には、さきがけの研究課題との情報交換もより密にして、 本複合領域全体の研究を推進して行きたいと思います。

        書類選考や面接選考に至らなかった研究提案の中にも、研究レベルが高く、挑戦的な提案が数多くありま した。研究のビジョン(具体的な計測限界の突破)や融合の度合いを深化させて、再挑戦されることを期待し ています。

        戦略目標:「量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓」 研究領域:「量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出」
        研究総括:荒川 泰彦 (東京大学 生産技術研究所 教授・光電子融合研究センター長)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        青木 隆朗

        早稲田大学 理工学術院

        教授

        スケーラブルな光学的量子計算に向けた超 低損失ナノファイバー共振器 QED 系の開発

        神成 文彦

        慶應義塾大学 理工学部

        教授

        波長分割多重プログラマブル大規模量子シ ミュレータの研究

        小坂 英男

        横浜国立大学 大学院工学研究科

        教授

        ダイヤモンド量子セキュリティ

        齊藤 志郎

        日本電信電話(株)

        NTT 物性科学基礎研究所

        主幹研究員・特 別研究員

        超伝導量子ビットを用いた極限量子センシ

        ング

        仙場 浩一

        情報通信研究機構

        未来 ICT 研究所

        上席研究員

        超伝導量子メタマテリアルの創成と制御

        田中 歌子

        大阪大学 大学院基礎工学研究科

        講師

        オンチップ・イオントラップによる量子シ ステム集積化

        田中 雅明

        東京大学 大学院工学系研究科

        教授

        強磁性量子ヘテロ構造による物性機能の創 出と不揮発・低消費電力スピンデバイスへ の応用

        <総評> 研究総括:荒川 泰彦(東京大学 生産技術研究所 教授・光電子融合研究センター長) 本領域は、量子状態制御の物理と機能の探究、新たな量子情報処理、ならびに従来性能を凌駕する量子素子・
        システム機能の実現を目指し、このたび2年目の研究課題の募集と採択を実施しました。募集は、昨年同様、 本領域の2本柱である“量子状態制御の物理の探究とその新しい源流の創出を計る「新しい源流の創出」”と、 “将来の社会・産業イノベーションを牽引する量子技術の実装に向けた「革新的システム機能の創成」”を基本 的な枠組として行いました。特に、本年度は、これまでの研究分野(量子計算、量子通信、量子計測)に加え、 それらの枠を超えた量子技術の開拓とその応用展開を目指す「新量子技術」の提案も期待しました。

        本年度の募集では、光子、原子・分子、半導体、磁性体、超伝導体、生体分子など、実に様々な系の量子状 態制御・システムに関する提案が29件ありました。10人の領域アドバイザーの先生方と厳正なる書類なら びに面接選考を実施し、計7件の提案を採択しました。採択にあたっては、提案内容の学術的価値のみならず、 研究の独創性と提案者の熱意、ならびに提案が量子技術として将来的に社会的に実装できるかどうかについて も評価しました。結果として、量子計算、量子通信、量子計測、新量子技術の各分野の課題をバランス良く採 択することができました。研究対象となる量子系も、イオン、NV センター、超伝導体、光量子、磁性体など多 様であり、昨年度採択した課題と合わせて、領域全体として分野バランスと物理的多様性を兼ね備えた研究ポ ートフォリオを構築することができました。今回採択した課題が量子状態の制御の科学に新風を吹き込み、本 領域を学術的に豊かで技術的革新性にも富み、社会的に意義深いものとすることを期待します。

        今回採択に至らなかった提案にも優れたものが数多くありました。量子状態制御の科学は新しい分野であり、その研究はこれまでに採択された課題の分野・内容に限定されるものではありません。今年度ご応募頂いて残 念ながら採択されなかった方々、そして今年度応募いただかなかった方々も来年度はふるって優れた研究提案 を本領域にいただければ幸いです。

        量子状態制御の科学は日々進展する分野であり、今後科学技術・社会に大きなインパクトを与える可能性を 秘めています。量子状態制御の新しい物理の探求と量子技術の実装に向けた革新的システム機能の創成を通じ て、科学技術と社会の発展に貢献できるよう本研究領域を運営して行く所存です。

        戦略目標:「新たな光機能や光物性の発現・利活用による次世代フォトニクスの開拓」 研究領域:「新たな光機能や光物性の発現・利活用を基軸とする次世代フォトニクスの基盤技術」
        研究総括:北山 研一 (光産業創成大学院大学 特任教授)

                  氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        石田 康博

        理化学研究所 創発物性科学研究センター

        チームリ ーダー

        殆どが水よりなる動的フォトニック結晶の開発 と応用

        成瀬 誠

        情報通信研究機構 経営企画部

        プランニ ングマネ ージャー

        ナノ光学と光カオスを用いた超高速意思決定メ カニズムの創成

        野田 進

        京都大学 大学院工学研究科

        教授

        変調フォトニック結晶レーザーによる 2 次元ビ ーム走査技術の開発

        福田 大治

        産業技術総合研究所 計量標準総合センター

        研究グル ープ長

        単一光子スペクトル計測によるイメージング技 術開発と細胞機能ヴィジュアライザの創成

        藤 貴夫

        自然科学研究機構 分子科学研究所

        准教授

        超短赤外光パルス光源を用いた顕微イメージン グ装置の開発と生命科学への応用

        <総評> 研究総括:北山 研一 (光産業創成大学院大学 特任教授)
        本研究領域では、応募される提案は次世代フォトニクスに関わる基礎的な学理の創造だけではなく、成果が 将来の社会・産業ニーズに応える「破壊的イノベーション」の創造に貢献できるものでなければならないこと を強調し、募集説明会において説明して参りました。また本研究領域が、ナノスケール領域における微細光加 工・計測技術開発、有機物や未知の半導体等の新物質・機能創成、バイオフォトニクス分野のセンシング・イ メージング手法の高度化、プラズモンなどの電子状態の観察手法やそのデバイス応用、アト秒領域の時空間計 測・制御技術、レーザ冷却、コヒーレント光通信におけるシャノン限界の実現など多岐にわたることを示し、 領域の趣旨に合致する提案を募りました。

        さて最終回(3回目)となるH29年度の公募では、昨年度よりも多い57件の応募をいただきました。11名の領域アドバイザーとともに公平かつ厳正に書類選考し、13件の面接課題に絞り込み、最終的に単一光 子分光素子開発、赤外超短パルス光源開発、レーザー光の高速ビームステアリング技術開発、新たなフォトニ ック結晶材料、超高速意思決定に関する5件を採択しました。結果として競争率は3年連続して10倍(H27年度は16倍超)を越える難関となりました。選考に当たっては新規性や独創性、チーム編成、成果が近い 将来もたらす社会的インパクトを勘案し、さらには基礎研究と実用化の間に横たわる「死の谷」を越える道筋 と覚悟が示されている提案を厳選しました。

        採択されなかった提案の中にも、目標が達成されれば環境問題、バイオ・医療などの身近な問題の解決につ ながる実用上重要な提案もありました。しかしながら、既存技術に対する優位性が明確ではない、期待される 社会へのインパクトが描き切れていないなどの理由により採択には至りませんでした。 今年度採択した5課題を含む16件の研究課題により、他の研究領域との連携を推進すると共に、世界の第一 線の研究グループとの交流を通じ、世界をリードする国際的共同研究体制の構築を目指します。これらの活動 は順次ホームページ等で報告していきますので、引き続き関心を持っていただければ幸いです。

        戦略目標:「多様な天然炭素資源を活用する革新的触媒の創製」 研究領域:「多様な天然炭素資源の活用に資する革新的触媒と創出技術」
        研究総括:上田 渉(神奈川大学 工学部物質生命化学科 教授)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        片田 直伸

        鳥取大学 大学院工学研究科

        教授

        メタンによる直接メチル化触媒技術の創出

        高橋 啓介

        物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門

        研究員

        実験・計算・データ科学の統合によるメタン変 換触媒の探索・発見と反応機構の解明・制御

        松村 晶

        九州大学 大学院工学研究院

        教授

        原子分解能その場観察解析に基づく触媒機能 の原理解明と革新的触媒創製

        山下 誠

        名古屋大学 大学院工学研究科

        教授

        超臨界メタンを基質兼媒質とした均一系・不均 一系触媒プロセスの開発

        <総評> 研究総括:上田 渉(神奈川大学 工学部物質生命化学科 教授)
        本研究領域は、多様な天然炭素資源をバランスよく活用できる将来の産業基盤の確立を目標に、その根幹をなすメタンをはじめとするアルカンガス資源を従来にない形で有用な化成品・エネルギーに変換するための革 新的触媒の創出を目的にしています。この目的のもと、2チームによる酵素系触媒研究、1チームによる錯体 系触媒研究、そして4チームによる固体系触媒研究、1チームによる計算化学の視点から本研究領域とさきが け領域にまたがり、各研究チームを支援する研究がすでに進行しており、革新的な触媒創出をめざした研究が 活発になされ、組織展開を期した体制を敷いています。

        本年度にあたっては、本領域課題であるメタン利用触媒研究の拡充をさらに図りつつも、触媒機能あるいは 触媒物質自体の創出方法論の開発を指向した研究、特異なメタン反応場を与える新規な反応システム研究、ま たマテリアルズインフォマティクスを展開するなどして触媒インフォマティクスを構築し、新規触媒物質を創 出する研究、さらに環境 TEM や放射光などを用いたその場観察計測をベースにして、実触媒に近い環境下での 触媒機能のダイナミズムを理解、高度解析・予測することを主題にした革新的触媒を連携研究的に創出する研 究などを推進する方針のもと、研究提案を募集しました。このような中、本年度は28件の応募があり、いず れもメタン利用触媒技術開発への研究提案者の強い熱意と情熱を基盤にし、様々な角度からの飛躍的発想と挑 戦的創造を示したすばらしい研究提案がありました。応募された皆様に感謝いたします。

        触媒分野を中心とした領域アドバイザー12名の協力を得て、これらの応募課題の選考を厳正かつ公正に進 め、4件の研究提案を採択しました。1つは固体系触媒研究で、ゼオライト物質に革新をもたらす物質研究と メタン活性化研究を実施するもので、メタン利用の化学を考える中で欠くことのできないゼオライト物質の新 展開を期すものです。物質研究のターゲットを限定した上記提案とは対極に、ハイスループット式触媒反応の ビッグデータ収集からなる触媒インフォマティクス構築により新規メタン選択酸化触媒を生み出す取り組み も採択しました。さらに、メタン超臨界というメタンが反応基質でもあり溶媒でもある特殊場を利用した反応 システムの応用基盤を構築する課題、および実触媒反応環境下での固体触媒の作用現場をみるオペランド分析 システムを構築・実施する課題を採択しました。特に後半2件はこれまで採択した課題すべてと連携し、研究 の新展開を図ることができるものと期待しています。

        本研究領域の募集は今年度で終了となりますが、触媒革新への着実な道筋として必要な物質科学、生体化学、 物質情報科学、高度計算分析化学の参画が成立し、メタン反応のための触媒化学の学術と技術に革新をもたらす本格的な研究・連携体制ができたと考えています。これよりメタン利用革新的触媒創出を導く戦略的かつ挑 戦的な研究が本格スタートしますので、社会基盤の発展に貢献していけるようこの研究領域を運営していく所 存です。

        戦略目標:「細胞外微粒子により惹起される生体応答の機序解明と制御」 研究領域:「細胞外微粒子に起因する生命現象の解明とその制御に向けた基盤技術の創出」 研究総括:馬場 嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        秋田 英万

        千葉大学 大学院薬学研究院

        教授

        リンパシステム内ナノ粒子動態・コミュニケー ションの包括的制御と創薬基盤開発

        秋吉 一成

        京都大学 大学院工学研究科

        教授

        糖鎖を基軸とするエクソソームの多様性解析と 生体応答・制御のための基盤研究

        澤田 誠

        名古屋大学 環境医学研究所

        教授

        シグナルペプチド:細胞外微粒子機能の新規マ ーカー

        福田 光則

        東北大学 大学院生命科学研究科

        教授

        細胞外小胞の形成・分泌とその異質性を生み出 す分子機構の解明 ~人工細胞外小胞への展開

        山下 潤

        京都大学 iPS 細胞研究所

        教授

        分化再生と生体恒常性を制御するエクソソーム の新しい細胞同調機能の解明とナノ粒子による 生体機能制御への応用

        吉森 保

        大阪大学 大学院生命機能研究科

        教授

        オートファジーによる細胞外微粒子応答と形成

        <総評> 研究総括:馬場 嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授) 本研究領域は、細胞外微粒子を対象として、それに起因する生命現象の解明及びその制御に向けた基盤技術の創出を目指し本年度より発足しました。細胞外微粒子は、環境中から生体内に取り込まれる外因性微粒子と 生体内由来の内因性微粒子に大別されますが、本研究領域は双方の微粒子研究のコミュニティの融合を特色の 一つとして掲げています。これは、お互いの知見の持ち寄りや課題を共有することで両者のシナジー効果を高めるとともに、これまでにない分野融合的・集学的な研究領域に発展させることで、新たな生命現象の解明や 革新的な技術開発の創出につなげていくことを狙いとするものです。具体的には、本研究領域の柱として、
        「(1)細胞外微粒子の生体・細胞への取り込み、体内動態の理解に基づく生体応答機序解明」、「(2)細胞外 微粒子の検出・分離・計測・解析に係る基盤技術の創出及び高度化」、「(3)細胞外微粒子の体内動態制御に 向けた基盤技術創出への展開」の3つを据えて研究開発を推進します。

        本年度は、上記3つの柱のうち少なくとも2つは取り込んだチーム構成での提案募集を行い、総計79件の 応募がありました。今回のCRESTで募集を行った研究領域の中では最多の応募数であり、本研究領域への 注目度の高さが伺えました。選考では、「内因性と外因性の融合との親和性や本研究領域への波及効果の面か ら戦略目標の達成にどのように貢献できるか」、「新たな『微粒子研究』の突破口となるポテンシャルを有して いるか(従来の研究の延長に留まっていないか)」、「チャレンジングなテーマについては、予備データの提示 等その実現可能性についても考慮する」といった観点を重視しました。そして、12名の領域アドバイザーの 協力を得て、厳正かつ公平に選考を進めた結果、12件の研究提案に対して面接選考を行い、多くの優れた提 案の中から外因性微粒子研究と内因性微粒子研究の融合に大きく貢献するブレークスルーをもたらすと期待 される意欲的な研究提案を6件採択いたしました。

        一方で、厳しい競争下での選考において、残念ながら不採択となった提案の中には、社会的にも意義のある重要なテーマに取り組んでおり、ポテンシャルの感じられる意欲的な研究提案も多くありました。このうち、 外因性微粒子を対象とした提案には、優れた基盤技術を有するものの、生体応答解析の観点で踏み込みが今一 歩不足しているといった提案もありましたので、研究提案内容やチーム編成も含めて今一度ご検討いただき、 是非、来年度の再提案を期待しています。また、来年度は、外因性微粒子・内因性微粒子の研究を融合したチ ーム構成による研究提案を歓迎いたします。細胞外微粒子の研究領域は、非常に幅広い分野の研究者の方々が 関わっており大変競争の厳しい分野ではありますが、今年度残念ながら採択されたかった方々、さらに今年度 応募いただかなかった方々も来年度ふるって本研究領域に応募いただければ幸いです。

        戦略目標:「生命科学分野における光操作技術の開発とそれを用いた生命機能メカニズムの解明」 研究領域:「光の特性を活用した生命機能の時空間制御技術の開発と応用」
        研究総括:影山 龍一郎(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        礒村 宜和

        玉川大学 脳科学研究所

        教授

        シナプス光遺伝学を用いた脳領域間シグナル伝 播機構の解明

        小澤 岳昌

        東京大学 大学院理学系研究科

        教授

        定量的光操作と計測技術を基軸とする生体深部 の細胞応答ダイナミクスの解析

        神取 秀樹

        名古屋工業大学 大学院工学研究科

        教授

        細胞内二次メッセンジャーの光操作開発と応用

        野田 昌晴

        自然科学研究機構 基礎生物学研究所

        教授

        オプトバイオロジーの開発による体液恒常性と 血圧調節を司る脳内機構の解明

        和氣 弘明

        神戸大学 大学院医学研究科

        教授

        ホログラム光刺激による神経回路再編の人為的

        創出

        渡邉 大

        京都大学 大学院医学研究科

        教授

        自由行動下での神経情報操作・解読技術の開発 と意思決定の神経基盤解明への応用

        <総評> 研究総括:影山 龍一郎(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授) 本研究領域は、光操作技術の開発および応用による生命機能の高度理解と制御を目的として昨年度に発足しました。光操作技術の開発を推進することで、生体に対する侵襲性および操作と観察範囲の局所性といった課題を克服し、これらの技術開発をもとに複雑な生体システムの理解と制御を目指します。 研究提案募集の2年目となる今回は28件の応募があり、いずれもレベルの高い内容であったことから、研究課題を選考するにあたって非常に苦労いたしました。提案内容の多くは、新規技術開発から光操作技術と観 察技術との連携構想、複雑で巧妙な生命原理の理解と制御など、領域の目標に合致するものでした。

        これら28件の応募に対し、生命科学、イメージング、光操作などを専門とする11名の領域アドバイザー の協力を得て選考を進めました。各研究提案に比較的近い分野を専門とする領域アドバイザー5名が提案書類 の査読をし、それらの書面評価に基づいた討議を通じて、12 件の面接選考対象課題を選定しました。面接 選考では、領域アドバイザーの意見を踏まえ、最終的に6件の研究提案を採択しました。選考の全過程を通し て、JSTの規則に基づき、利害関係にある評価者の関与を避けた厳正な評価を行いました。

        選考にあたっては昨年同様、領域の趣旨に合致している提案の中で、選考方針である以下の視点を取り込ん だ提案を特に重視しました。
        ・提案した観察技術あるいは光操作技術でしか解明できない生命機能を含むこと。
        ・既存技術ではなく新しい技術を開発し活用していること。
        ・最適な研究実施体制であり、研究構想の実現に必要な手掛かりが得られていること。 採択に至らなかった提案の中にも、重要な生命現象を取り上げたもの、独自性の高いアイデアに基づくもの
        など、優れた提案が多くありました。しかしながら、そのような提案であっても、新規技術開発の要素が不十分と思われるもの、予備データ等が不足し実現可能性が不明確なもの、あるいは生命機能の解明に焦点が合っていないものは不採択としました。残念ながら不採択となった研究提案者におかれましては、今回の不採択理由を踏まえて研究提案を再考され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

        今年度は、光操作技術があまり浸透していない生命現象へ応用する提案もありました。最終回となる来年度の募集では、引き続き既存技術では解析できなかった生命現象の理解と制御につながるような革新的な提案を期待しています。特に、様々な分野に応用できる汎用性の高い技術を含み、領域内外の研究との連携に意欲的 な提案を期待します。

        戦略目標:「気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築」 研究領域:「環境変動に対する植物の頑健性の解明と応用に向けた基盤技術の創出」
        研究総括:田畑 哲之((公財)かずさDNA研究所 所長・副理事長)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        宇賀 優作

        農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター

        上級研究員

        ROOTomics を利用した環境レジリエント作物 の創出

        杉山 暁史

        京都大学 生存圏研究所

        准教授

        根圏ケミカルワールドの解明と作物頑健性制 御への応用

        中川 博視

        農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター

        ユニット長

        ハイブリッドモデリングによる環境変動適応 型品種設計法の開発

        <総評> 研究総括:田畑 哲之((公財)かずさDNA研究所 所長・副理事長)
        本研究領域は、フィールドにおける植物の環境応答機構を包括的に理解し、これに基づいて実用植物を分子 レベルから設計する技術の確立に資する研究を推進することを目的として平成27年度に発足しました。主と して実用植物を対象として、環境変動にロバストに応答する植物の特性を定量的に把握し、生長や機能の人為 的な制御を可能とする新技術の確立を目指しています。本領域では、各種Omics解析を含むゲノム生物学、 植物分子遺伝学、統計学、情報学、農学、工学など幅広い学問分野が対象となりますが、これらが有機的に連 携・融合することによって、単なる従来分野の発展や既存技術の改良に留まらない新たな展開が生まれること を期待しています。

        募集にあたっては、①植物の環境応答機構に関する高精度定量解析に関する研究、②植物の環境応答機構に 関するモデルの構築、③遺伝子群の人為的再構築によって生じる植物の形質評価、の3本の柱を立てて、本領域の目標を達成するための道筋を明示しました。さらに、先端性に優れた高精度オミクス解析法、高精度形質 評価法や高精度オミクスデータと高精度表現型データの連関解析技術の独自性が高い改良や新規開発、新規性が高いモデル化技術の開発、また、ナス科、アブラナ科、マメ科やイネ科等の実用植物に重点を置いた提案や、 幅広い植物種に適用可能な汎用性が高いモデル構築や技術開発を含むチャレンジングな提案を求めているこ とを周知しました。その結果、本年度は39件の応募がありました。

        選考においては、「新規植物創出のための基盤技術の開発」を強く意識していることに加えて、斬新な発想 に基づく先端性が高い研究開発、世界に誇れるような革新的な技術開発や異分野融合による新たな研究領域な ど、チャレンジ性が高い提案に特に着目しました。
        選考は、本領域に関連するさまざまな研究分野からの9名の領域アドバイザーと12名の外部専門家による 審査の結果8件を面接対象とし、最終的に3件を採択しました。

        今年度に採択の3課題は、根の高解像度フェノタイピング等に基づく環境変動頑健性に優れた作物の創出、 根圏環境のミネラルや代謝物の高精度計測等による頑健性バイオマーカーの同定、作物生育モデルと環境応答モデルを融合した新たな生育モデルの開発に関するもので、環境変動に対する頑健性を有する実用植物の設計 に資する新規技術の開発に向けて、今後の成果が期待されます。

        今回の選考の結果、本研究領域の12課題が確定しました。全体として当初に設定した3本の柱を広くカバ ーしており、充実したポートフォリオを構築することができました。今後の領域運営にあたっては、各課題で 実施されている研究開発の競争力を高めること、各課題の進捗度評価をもとに重点化を図り領域全体としての先進性、革新性を確保すること、課題間の情報共有や連携を強化しシナジー効果を創出することに注力し、領 域目標の達成に努めるとともに、戦略目標の達成にもつなげていきたいと思います。

        戦 略 目 標:「ネットワークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化」 研 究 領 域:「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」
        研 究 総 括:間瀬 健二(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        五十嵐 健夫

        東京大学 大学院情報理工学系研究科

        教授

        データ駆動型知的情報システムの理解・制 御のためのインタラクション

        神田 崇行

        (株)国際電気通信基礎技術研

        究所 知能ロボティクス研究所

        室長

        街角環境で共生するロボットのインタラ クション基盤技術

        小池 英樹

        東京工業大学 情報理工学院

        教授

        技能獲得メカニズムの原理解明および獲 得支援システムへの展開

        津田 一郎

        中部大学 創発学術院

        教授

        脳領域/個体/集団間のインタラクショ ン創発原理の解明と適用

        中澤 篤志

        京都大学 大学院情報学研究科

        准教授

        「優しい介護」インタラクションの計算 的・脳科学的解明

        <総評> 研究総括:間瀬 健二(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)
        本研究領域は、人間・機械・情報環境からなる共生社会におけるインタラクションに関する理解を深め、人 間同士から環境全体まで多様な形態でのインタラクションを高度に支援する情報基盤技術の創出と展開を目 指して、平成29年度に発足し、今回が初回の募集でした。

        本募集に対して、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、機械学習、ロボティックス、認知 科学、脳科学、データ科学、エージェント工学など様々な分野の技術を基礎にして、医療・介護・健康、教育・ 学習、スポーツ、発想支援、コミュニケーション支援、芸術、流通、社会システム、ゲーム・エンタテイメン トなど多岐にわたる共生インタラクションの実現を目指す研究提案の応募が73件ありました。

        選考に当たっては、情報科学、ロボティックス、HCI、インタラクションデザイン、コンピュータグラフ ィクス、機械学習、人工知能、セキュリティ等に関わる研究者や産業界の有識者を中心に、法律の専門家も加 えた9名の領域アドバイザーの協力を得て、公平かつ厳正に実施し、書類選考での評価が優れていた12件の 研究提案を面接選考し、特に優れた提案5件を採択しました。

        書類選考、面接選考では、以下の観点を重視して評価を実施しました。
        ・ 成果が活用される分野
        ・ 研究課題の社会ニーズ、成果の社会インパクト
        ・ コア技術または概念の独創性と新規性
        ・ 挑戦的で国際的に通用するテーマ
        ・ 分野のベストメンバーのチーム
        ・ ELSI 課題の将来解決へのアイデア 今回採択されなかった提案の中にも、教育・学習におけるインタラクションなど重要な社会課題に取り組もうとする意欲的な提案や学術的意義の高いものが多くありました。しかしながら、戦略目標である「ネットワ ークにつながれた環境全体とのインタラクションの高度化」や、研究領域の趣旨である「革新的な情報基盤技術と共生インタラクション技術の研究開発」などに合致しないものや、前述の評価の観点において不十分な要 素があるもの、提案内容が十分練られていないものなどについては不採択としました。また、社会実装を意識 するあまり、研究開発要素が弱い提案も見受けられました。戦略的な基礎研究を推進するCRESTの趣旨を 勘案し、研究成果の社会的インパクト等を意識しつつも、コア技術の独創性や新規性について十分アピールし た多彩な提案が集まることを期待しています。今回採択とならなかった提案につきましても、不採択理由を踏 まえて研究提案を再検討され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

        戦 略 目 標:「急速に高度化・複雑化が進む人工知能基盤技術を用いて多種膨大な情報の利活用を可能とする 統合化技術の創出」
        研 究 領 域:「イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化」
        研 究 総 括:栄藤 稔(大阪大学 先導的学際研究機構 教授)

                氏名

        所属機関

        役職

        課題名

        落合 陽一

        筑波大学 図書館情報メディア系

        助教

        計算機によって多様性を実現する社会に 向けた超 AI 基盤に基づく空間視聴触覚技 術の社会実装

        角田 篤泰

        中央大学 研究開発機構

        機構教授

        AI 技術を用いた法的文書作成支援

        関谷 勇司

        東京大学 情報基盤センター

        准教授

        サイバー脅威ビッグデータの解析による リアルタイム攻撃検知と予測

        田中 聡久

        東京農工大学 大学院工学研究院

        准教授

        脳波の機械判読によるてんかん診断・治療

        支援 AI の構築

        松谷 宏紀

        慶應義塾大学 理工学部

        准教授

        リアルタイム性と全データ性を両立する エッジ学習基盤

        諸岡 健一

        九州大学 大学院システム情報 科学研究院

        准教授

        3D 画像認識 AI による革新的癌診断支援シ ステムの構築

        <総評> 研究総括:栄藤 稔(大阪大学 先導的学際研究機構 教授)
        本研究領域は、実社会の膨大なデータを知的・統合的かつセキュアに収集・処理・学習・制御するための人 工知能基盤技術と、その成果を組み合わせることにより社会問題の解決と産業の自動化・最適化に貢献するイ ノベーション創発に資する技術の確立を目指して平成 28 年度に発足し、今回が 2 回目の募集でした。

        本募集に対して、産業応用に資する汎用的機能の実現を目指す基盤研究実証型の提案が 11 件、医療・農業・ インフラ・観光等の多岐にわたる社会課題を取り上げたイノベーション創出型の提案が 21 件、合計 32 件の応 募がありました。社会実装を見据えて企業等との連携体制を構築した研究提案も多く見られました。

        選考は、機械学習、画像処理、ロボティクス、データベース、セキュリティなどの研究者に、産業界で社会 イノベーション創出や新規事業立ち上げに携わる有識者も加えた 10 名の領域アドバイザーと、医学分野の 1 名の外部評価委員の協力を得て公平かつ厳正に実施しました。書類選考での評価が優れていた 13 件の研究提 案を対象に面接選考を行い、特に優れた提案 6 件を採択しました。

        選考にあたっては、以下の点を考慮して評価を実施しました。
        ・イノベーションに向けたシナリオが明確か。2 年 6 ヶ月後/5 年 6 ヶ月後に得られる成果が想像できるか。 その成果に向けた熱意が感じられるか。
        ・チーム内の役割分担が明確で、必要不可欠な研究体制になっているか。
        ・機械学習をベースとした提案の場合、データが準備されているか。あるいはデータが準備される具体的な予定があるか。
        ・社会実装を目指す提案の場合、システムを実装運用することが考慮された研究体制になっているか。
        ・適切な規模および範囲で、解決すれば有用な問題設定を行い、焦点の定まった研究提案となっているか。
        – 複数の社会問題の一部分のみを切り出して集めたテーマ設定ではなく、小さくても役に立つ、ある社会問題を的確に捉えたテーマ設定となっているか。
        ・研究には、その技術課題が達成できないかもしれないというリスクがある。それが明確に意識されている か。スモールフェーズ採択チームのうち 1/2~1/3 が加速フェーズに進むという本領域の枠組みを鑑みて、 挑戦的な目標が設定されている提案を歓迎する。

        今回採択されなかった提案の中にも、重要な社会課題に取り組もうとするもの、学術的意義の高いものが多くありました。しかしながら、上記の観点において不十分な要素のあるものや、提案内容の新規性・独自性について説明が不足しているもの、また、「人工知能基盤技術の創出と統合化」という領域の趣旨に合致しない ものなどについては不採択としました。今回採択とならなかった提案につきましても、不採択理由を踏まえて 研究提案を再検討され、是非来年度に再応募していただきたいと思います。

         

        参考

        1. 平成29年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題及び評価者について(JST)

        あなたが論文を書けない理由がわかる40の質問


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        なぜあなたの研究は進まないのか?
        なぜあなたは論文が書けないのか?
        なぜあなたの発表は伝わらないのか?


         

        実験を頑張って良い結果を得ることと、それらのデータに基づいて論文原稿をまとめることは、頭や体の使い方がまったく異なる別の作業です。事実、実験は楽しくてそれだけで満足感が得られるが、その後、論文を書くのは苦痛という大学院生やポスドク研究者は相当数います。さらに、論文原稿を書き上げてから、実際にどこかの学術誌にアクセプトされるまでがまた遠い道のりです。

        Work, Finish, Publish. (Michael Faraday) 「はたらき、まとめ、出版せよ」(科学者として成功した秘訣をたずねられたときのマイケル・ファラデーの答え) (参考:学術論文作成の基本 2012エルゼビア ランチョンセミナー PDF

        論文掲載に至る途上には、研究者の気持ちをくじく障壁はたくさんあるわけですが、それを全てクリアしてめでたく論文アクセプトに持っていく底力が、研究者には要求されます。この力は論文を実際に出すことによってしか身につきません。ただし、その際、見通しが良くなるような指針があるとその苦労は軽減されます。

         

        「なぜあなたは論文が書けないのか?」という、多くの研究者をギクッとさせるタイトルの本があります(メディカルレビュー社 2016年)。自分が責められているような気分になる人がいるかもしれませんが、ご安心を。副題は、「理由がわかれば見えてくる,論文を書ききるための処方箋」となっており、論文を書くという行動に心のブレーキをかけている研究者の心強い味方となる本です。

        本書のプロローグのQ3では、まず、論文が書けない人、出せない人のパターンを4つに分けて分析しています。あなたの今の状況も、以下の4つの症状のどれかに当てはまるのではないでしょうか?

        症状1:論文を書こうとパソコンに向かいはするが、どうも効率が悪い。いつまでたっても仕上がらない。

        症状2:論文を書きたい、あるいは書かなければならないとは思っている。しかしどこから手をつけたらいいのかわからず、堂々巡りを繰り返している気がする。

        症状3:論文を書いていはいるが、クオリティが低い気がする。それぞれのパートをどのように仕上げていったらいいかわからず、しっくりこない。

        症状4:論文を一度は書き上げたもののpublicationに結びついていない。どこかの段階で止まってしまっている。

        (Q3 論文作成のどこが律速段階になっているか─論文欠乏症の具体的症状を考えてみたか? より)

        本書では、各々の症状に対する処方箋が章仕立てになっているので、解決策がすぐに見つかります。

         

        IMRAD(Introduction, Methods, Results And Discussion)の解説本は多数ありますが、本当に論文をアクセプトにまで持っていくための心の持ち方、時間の遣い方や生活態度、論文の各セクションの書き方のポイントをここまで実践的に教えてくれる本は、他に例がありません。論文を書くときに一番悩ましいのがディスカッションのセクションだと思いますが、これに関しても、その必要性、目的、盛り込むべき内容、典型的な書き方のパターンなど、具体的かつ実際的な解説があります。

        また、せっかく論文の原稿を書き上げたのにボスが読んでくれずに放置されているという悩みを大学院生やポスドクがしばしば口にします。この問題はQ38で取り上げられており、問題点の分析および対処法が述べられています。

         

        論文を書かなきゃいけないのに億劫がっている人には、本書の目次だけでもかなり参考になるので、以下、目次を紹介します。

        プロローグ

        Q1 何のためにあなたは論文を書くのか,明確な答えがあるか?
        Q2 論文を書くことはあなたの人生にとって無駄ではないと言い切れるか?
        Q3 論文作成のどこが律速段階になっているか─論文欠乏症の具体的症状を考えてみたか?

        CHAPTER 1 あなたが論文を書けないのには理由がある 執筆スタイルから取り組む論文作成術

        Q4 学会発表は結構しているのに論文が書けていない,ということはないか?
        Q5 論文をイッキに書き上げようとしていないか?
        Q6 論文作成の大部分は「単純作業」だと認識しているか?
        Q7 目標と同時に「持ち時間」も小分けにしているか?
        Q8 「まとまった時間がないから書けない」を言い訳にしていないか?
        Q9 論文作成はあなたにとって「差し迫った」問題か?
        Q10 論文作成中,ついネットやメールをしていないか?
        Q11 論文作成に必要な「知的作業」のために,まとまった時間を確保しているか?
        Q12 論文作成中にデータが不十分だと感じて筆を止めていないか?
        Q13 書きかけの論文が複数ないか?
        Q14 英文を書くことに意識過剰になっていないか?

        CHAPTER 2 すべての物事は2度作られる いよいよ論文執筆? その前にやっておくべきこと=第一の創造

        Q15 論文の核になるデータがあるか?
        Q16 データさえ揃えば論文はすぐに書けると思っていないか?
        Q17 ストーリーは描けているか?
        Q18 論文の構想(第一の創造)を相談できる相手がいるか?
        Q19 論文のテーマに関連した文献を30 以上集めて目を通したか?
        Q20 モデルとなる論文が3 本程度見つかったか?
        Q21 論文作成のためのWord 文書を作成したか?

        CHAPTER 3 なんとなく書いていないか? メリハリをつけるパート別論文執筆のコツ

        Q22 まずはここから:論文の結論を1 ~ 2 行で簡潔に書ききれるか?
        Q23 Introduction 1 明確な研究の「目的」または「仮説」を書いているか?
        Q24 Introduction 2 知識のギャップを中心にした3 段論法を展開できているか?
        Q25 Introduction 3 味付けはサラッとしているか?
        Q26 Materials and Methods 1 なぜ何を書くかを頭の中で整理できているか?
        Q27 Materials and Methods 2 Reviewer・読者にわかりやすく簡潔にまとまっているか?
        Q28 Result 1 Figure の紙芝居で組み立てたストーリーに沿って書き進めているか?
        Q29 Result 2 建て前と本音を区別して読者を誘導できているか?
        Q30 Result 3 Result とDiscussion の棲み分けができているか?
        Q31 Discussion 1 なぜ論文にDiscussion が必要かを理解しているか?
        Q32 Discussion 2 書き出しのパターンを押さえているか?
        Q33 Discussion 3 ポイントとなる結果と過去の文献を使って結論を支持しているか?
        Q34 Discussion 4 研究の限界(limitation)を述べているか?
        Q35 すべてのパートが同じベクトルを持って書かれているか?

        CHAPTER 4 書いただけで終わっていないか? ここからが本当に大事なツメの作業

        Q36 目標Journal の投稿規定に目を通したか?
        Q37 倫理規定は守れているか?
        Q38 書き上げたはずの論文が放置されていないか?
        Q39 Reject されて心が折れていないか?
        Q40 Reviewer の質問に,前向きかつポジティブに答えられているか?

         

        以上40個の質問に対する答えが自分の頭の中で明確に整理できていない人には、本書の内容が非常に深い示唆を与えてくれるでしょう。やるべきことが明らかになれば、論文を書くモチベーションが高まり、アクセプトまでの道のりがたとえ長くても、そのモチベーションを維持することができるはずです。

         

        参考

        1. なぜあなたは論文が書けないのか?(メディカルレビュー社 書籍詳細ページ )

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        なぜあなたの研究は進まないのか?
        なぜあなたは論文が書けないのか?
        なぜあなたの発表は伝わらないのか?


        岡大教授自宅待機の無効確認を岡山地裁が棄却

        大学側による自宅待機命令の無効確認などを求めて、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則元教授(63)と榎本秀一元教授(53)が大学側を訴えていた裁判の判決が2017年8月22日に岡山地裁でありました。地裁は「命令は正当」として2人の請求を退けています。

         

        報道など

        1. 本学に関する裁判の結果について (岡山大学 17.08.22):本学元教員2名が、本学が行った自宅待機命令が無効であるとして、岡山地方裁判所に同命令の無効確認と慰謝料(各300万円)を求めていた訴訟の判決が、平成29年8月22日にあり、同裁判所は元教員2名の自宅待機命令の無効確認請求を却下し、慰謝料請求を棄却する旨の判決を行ないました。 この判決に対する学長のコメントは以下のとおりです。 本学の主張の正当性が認められたものと考えています。今後も適正な運用を行っていくよう、努める所存です。
        2. 岡山大元教授2人の請求退ける 自宅待機命令無効訴訟で地裁判決 (山陽新聞 2017年08月22日 20時27分 更新)(会員限定有料記事)

         

        参考

        1. 製薬会社と医学部の癒着 現役国立大学教授が実名で現状告発 (NEWSポストセブン 2014.02.10 07:00)
        2. 今、岡山大学で何が起きているのか? 岡山大学の抱える問題点を告発し、大学執行部による懲戒処分の背景を解説します。
        3. twilog 片瀬久美子@kumikokatase 【岡山大の件】
        4. 森山先生を支援する会

         

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          学校の授業を外部委託に?

          報道によれば、経済産業省は2018年から教育現場の生産性を高めるための事業を始めるそうです。

          「教育現場の生産性」という聞きなれない言葉への反応

          文科省の管轄だと思われていた教育に経産省が関わってくることへの驚きの声

          批判の声

          企業との癒着を心配する声

           

          報道

          1. 業の外部委託支援、教育の生産性向上へ経産省(日本経済新聞 電子版 2017/8/21 17:36):”経済産業省は2018年から教育現場の生産性を高めるための事業を始める。生徒一人ひとりのレベルに合わせたインターネット経由の外部の講師による授業を導入したり、部活動の指導を外部へ委託したりする取り組みを資金面で支援する。IT(情報技術)や外部人材の活用で教育内容を改めるとともに、学校に所属する教員の労働を軽くする狙いがある。”

           

          分析・評論記事

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          4. 悪評紛々! 安倍政権の「人づくり革命」ネーミングのルーツは日本会議の設立宣言か、池田勇人のスローガンか(リテラ 2017.08.10)
          5. 「人づくり革命」って何なの? 「意味不明」「自分で言ってて恥ずかしくないのか」と困惑する人続出(BLOGOS 2017年08月05日 10:07):”安倍晋三首相は8月3日、内閣改造で「人づくり革命」担当相を新設した。自民党の政務調査会長で衆議院議員の茂木敏充氏(61)が経済財政再生担当大臣と兼任するという。人づくり革命という言葉に対し、ネット上では「信じられないセンス」といった声が相次いでいる。「1億総活躍大臣より更に何の担当大臣か意味不明」”
          6. 内閣に新ポスト「人づくり革命担当大臣」にネットがざわつく クローンやミュータントを想像する人も。(2017/08/2 15:34 籏智 広太 BuzzFeed News Reporter, Japan)

           

          参考

          1. [WBS]茂木新大臣に単独インタビュー!「人づくり革命」って一体なに!? 2017/8/9

           

          生命科学が学べる日本の大学院 大学 学部 学科

          生命科学を学びたい高校生、大学生向けに学科紹介をピックアップ(順不同。随時追加、更新予定)

           

          大阪大学大学院 生命機能研究科 ”生命のない分子がどのように編み上げられて生命が生まれてくるのか。私たちはそれを生命機能とよび、それを知りたいのです。 それには、物理学、化学、分子生物学、細胞生物学、医学など、生命体を形成する各階層の問題に取り組む研究者が集まって、議論し、成果を示し合い、共同研究を進めながら、階層を貫く原理を求める必要があります。” (アドミッションポリシー研究室一覧 研究成果

          東北大学大学院 生命科学研究科 研究分野 分子生命科学専攻 生命機能科学専攻 生態システムk生命科学専攻 研究室一覧  研究成果

          名古屋大学 理学研究科 生命理学専攻 研究室・教員一覧 論文紹介

          理化学研究所 脳科学総合研究センター(理研BSI) 研究室一覧 プレスリリース

          東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻 ”生物化学専攻と旧・生物科学専攻を統合して新・生物科学専攻となり”(専攻案内) 最新の研究成果 生物情報科学科 “おおまかにいうとバイオインフォマティクスは生命を「情報」として捉え、生命科学の膨大なデータを解析するための情報科学的手法を開発し、生命現象の背後にひそむ法則性や規則性を見つけ出す研究分野です。また、システム生物学は生命を「システム」として捉え、遺伝子やタンパク質など個別の要素である”部分”と生命現象のダイナミックな振る舞いである”全体”との関係を数理モデルなどを使って明らかにする研究分野です。いずれの分野も、いわば、生命科学を物理学や工学のような視点から理論的に捉えることが共通した特徴です。” 教員・研究室一覧 生物学科 教員一覧 生物化学科 教員・研究紹介

          理化学研究所 統合生命医科学研究センター 研究室紹介 プレスリリース

          総合研究大学院大学 生命科学研究科 生理学専攻 講座及び担当教員一覧 プレスリリース・研究報告 基礎生物学専攻 研究教育職員一覧 プレスリリース一覧 遺伝学専攻 研究室主宰者一覧 プレスリリース

          熊本大学 発生医学研究所 研究室一覧 ニュープレス

          慶應義塾大学 先端生命科学研究所 “慶應義塾はこの研究所を「アカデミックベンチャー」と位置付け、失敗を恐れず未知の領域に果敢に挑戦し、新規先端技術の開発を積極的に推進します。” (所長挨拶) メンバー 論文ハイライト

          東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系 教員・研究室 研究成果ニュース

          東京大学大学院 農学生命科学研究科 専攻・附属施設等一覧 研究科トピックス(研究成果)

           

          京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 スタッフ一覧 

          京都大学 農学研究科・農学部 応用生命科学科 教員一覧

          立教大学 理学部 生命理学科 ”ポストゲノム時代の今日、立教の生命理学では「一味ちがった」生命へのアプローチを目指しています。それは、生命現象を、「理学」として(目先の応用を追い求めるのではなく)、分子科学に基礎をおいて(DNAやタンパク質といった生物をつくる分子から)、多面的にとらえることです。” 研究室の紹介

          東京理科大学 基礎工学部 生物工学科 “学科を構成する各研究室では、生化学、遺伝学、生理学、分子生物学、細胞生物学、有機化学などの多岐に渡る手法を用いて、バクテリアから真核生物、哺乳類の細胞にいたるまで幅広い研究を展開しています。 ”  教員・研究室紹介

          東京理科大学 理工学部 応用生物化学科 “本学科は、微生物から高等動植物に至る多様な生命機構を主として細胞や分子のレベルで解明する生物科学と、それを基盤とする応用技術を研究することにより、バイオサイエンスの基礎から応用にいたる知識と創造力を身につけた人材の育成を目指しています。”(学科紹介 研究室・教員紹介

          同志社大学大学院 脳科学研究科 “我々脳科学研究科の「発達加齢脳専攻」8部門長は、それぞれ、神経回路シグナル伝達制御、神経膜分子輸送、神経発生制御因子、神経回路メカニズム、神経回路形態、神経回路情報処理、神経変性疾患、イオンチャネル動態を研究標的として国際的実績を挙げており、脳科学研究科の学位プログラム(教育課程)は、この研究拠点を母体とする5年一貫制博士課程において、次世代を担う研究者を養成することをめざしています。 ” (研究科の概要)

          玉川大学 脳科学研究所 専任教員の紹介

          慶應義塾大学 理工学部 生命情報学科 教員スタッフ一覧

          上智大学 理工学部 物質生命理工学科 教員紹介  

          早稲田大学 先進理工学部 生命医科学科 教員および研究テーマ紹介

          弘前大学 農学生命科学部 教員・研究紹介一覧 

          福岡大学 理学部 化学科 研究室紹介 

          京都産業大学 総合生命科学部 教員一覧 ”京都産業大学は、2019年4月に向けて総合生命科学部を再編し、新たに『生命科学部(仮称)』を開設することといたしました。… 生命科学部は、先端生命科学科と産業生命科学科の2学科構成といたします。さらに、それぞれの学科は、学びの分野を明確にし、医療と健康、食料と資源、生態と環境の3つのコースを設けて、専門性を高めます。また、動物生命医科学科で実施してきた、実験動物1級技術者、食品衛生管理者の資格取得についても継続して取り組みます。今後は、創薬やES細胞・iPS細胞等の最先端医療技術開発に関わる動物実験の需要が高まることが予想されるため、高度な知識と技術を有する実験動物技術者の育成に関わる国家資格の創設等について、京都府とともに求めていくこととします。研究においては、国際的にも高い評価を得ているタンパク質動態研究をはじめ、発生・再生医学、インフルエンザウイルスなどを対象とする感染症研究、植物生理学、ミツバチを含む動植物育種学、植物ゲノム解析、集団遺伝学、ダニなどの環境微生物研究など、これまで総合生命科学部で培ってきたテーマを新学部でも継続するとともに、共同研究などにより学部内で積極的に融合を図ることで、より一層研究を発展させていきます。。” (生命科学部(仮称)設置構想について2017.07.14)

           

          近畿大学 理工学部 生命科学科 ”生命科学科は、生命現象から地球環境とヒトの相互作用までの幅広い分野を扱います。医療・薬品・食品・環境などの産業で活躍する人材、生命科学に関する研究を牽引する人材、中学や高等学校で理科・生物学を正しく生徒に教えることができる人材の育成を目指しています。”(アドミッションポリシー) 教員及び研究室

          大阪府立大学 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 応用生命科学専攻の教育は地球生命系を構成する生物が持つ多彩な生命現象を解明するバイオサイエンスの発展と生物の多様な機能の応用技術としてのバイオテクノロジーの発展に寄与する人材の育成を目的としています。教員

          芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 ”生命科学科では、人の老化に対して、その生理学的解明、薬品や食品の効用、環境因子、微生物などのバイオテクノロジー技術を駆使して科学的に解明するとともに、人工臓器、再生医療、医療ロボット、福祉機器、リハビリテーション手法などの工学的手法をベースにした基礎研究や装置開発をマッチングさせることで、生命の不思議に正面から立ち向かう教育と研究を進めています。”(アドミッション・ポリシー)

          東洋大学 生命科学部

          立命館大学 生命科学部 応用化学科 生物工学科 生命情報学科 生命医科学科 教員・研究室一覧

          九州産業大学 生命科学部 生命科学科 教員紹介

           

          参考

          1. “生命科学”を志願している受験生に告ぐ。やめときなさい。(YAHOO!JAPAN知恵袋 2011/8/23)
          2. 自分は研究に向いているか? を知る14の質問

           

          1945年8月6日 アメリカが広島に原子爆弾を投下した日

          World’s First Atomic Bomb – Manhattan Project Documentary – Films

          「はだしのゲン」の被爆体験

          Peter Jennings – Hiroshima: Why the Bomb was Dropped (1995)

           

          参考

          1. Voices of the Manhattan Project: “A public archive of our oral history collections of Manhattan Project veterans and their families. Our online collection features 400 audio/visual interviews with Manhattan Project workers and their families, including J. Robert Oppenheimer, General Leslie R. Groves, Glenn Seaborg, Hans and Rose Bethe, George and Vera Kistiakowsky, and many more.”

           

          報道

          1. 広島原爆の日のあいさつでも黙殺…安倍首相の「核兵器禁止条約」拒否姿勢の裏に核兵器保有願望が (リテラ 2017.08.06)
          2. 被爆者「満腔の怒りで抗議」 核禁止条約に首相触れず (朝日新聞 DIGITAL 2017年8月6日21時23分):”核兵器禁止条約の歴史的採択から初めて迎えた、広島原爆の日。しかし安倍晋三首相は6日の平和記念式典で、条約には一切触れなかった。”
          3. きょう72年 広島原爆の日 核兵器のない世界を (NHK NEWS WEB 8月6日 4時00分):”6日の平和記念式典は安倍総理大臣や世界80か国の代表が参列し、午前8時から始まります。式典ではこの1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人5530人の名前が書き加えられた、30万8725人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められます。”
          4. 6日、広島原爆の日=72回目「核禁止条約、橋渡しを」(時事ドットコムニュース 2017/08/05-20:15):”被爆者健康手帳を持つ人は今年3月末時点で16万4621人。平均年齢は81.41歳で、昨年より0.55歳高くなった。 式典では、この1年に死亡が確認された5530人の名前を記した原爆死没者名簿を慰霊碑に納める。犠牲者は30万8725人となった。”

          中学理科の教科書が教える仮説駆動型研究

          研究目的が曖昧なまま実験を続ける大学院生、仮説をもたずに研究している研究者、実験結果を得ていないのにグラフを作成してしまうトンデモナイ人、考察が書けずに悩む人、次の研究テーマが思い浮かばない人など、研究の現場にはさまざまな悩みや問題を抱えた人たちがいます。いまいちど、中学校の理科の教科書に立ち戻って、研究の進め方に関する基本事項を再確認してみるというのはいかがでしょう?

          以下、中学校1年生の理科の教科書(教育出版)の最初の数ページから、一部を抜粋して引用・紹介します。

          理科学習の進め方

          進め方1 疑問を持つ
          はじめに、不思議に思ったことや疑問に思ったこと、知りたいことなどをはっきりさせておきましょう。

          進め方2 課題を設定する
          知りたいことや調べたいことがはっきりしたら、これから取り組む課題を設定しましょう。

          進め方3 仮説をもち、計画をたてる
          課題がきまったら、自分はその課題に対してどのような考えかたをもっているか、どのようにしたら自分の考えが正しいかどうかわかるのかを話し合いましょう。 自分の考えは仮説としてノートに書いておき、調べたあとで振り返ることができるようにしておきましょう。

          進め方4 観察や実験を行い、結果を得る
          自分で立てた計画に沿って、実際に観察や実験を行い、得られた結果は、あとで考察しやすいように表などにまとめましょう。また、結果をグラフに表すと、知りたいことがわかりやすくなる場合があります。

          進め方5 得られた結果をもとに考察する
          観察や実験が終わったら、得られた結果からどのようなことがわかるか、そして、自分の立てた仮説は正しいといえるか、考察し、自分の考えを発表しあいましょう。

          進め方6 新たな疑問から、さらなる課題へ
          みんなの考えがまとまり、設定した課題が解決したら、観察や実験を行ってわかったことが、次にどのように役に立つのか考えましょう。また、調べてみて、新たな疑問が生じたら、次の課題を設定して、さらに調べていきましょう。
          中学校理科1 教育出版 文部科学省検定済教科書 中学校理科用 17教出 理科731 平成28年度 2~6ページ)

          日本の中等教育の教科書は科学的な態度を育むように書かれています。高校の教科書にも、研究の進め方が解説されています。以下、啓林館の「生物基礎」から一部を抜粋して紹介。

          ●私たちの探求活動●

          仮説を立てずに観察・実験する方法もありますが、ここでは仮説を設定する方法で考えます。

          <課題の発見>

          最初は自然現象をよく観察することです。疑問を生み出す方法を紹介します。まず比較という方法があります。.. 5W1Hを活用する方法もあります。「何が(Who)」「何を(What)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」のパターンで疑問をつくってみます。 .. この課題でやろうと思ったら、同じテーマですでに研究されているかどうかを調べてみます。

          <仮説の設定>

          仮説を設定します。考えつく限りの仮説をあげていましょう。仮説が立ったら、その仮説は、どのような観察や実験を行えば証明できるのかを考えて実験・観察を計画します。実験・観察から得られる結果から、立てた仮説が論理的に導かれるように計画する必要があります。

          <観察・実験>

          観察・実験で大切なことは「再現性」です。 .. 因果関係を調べるときには「対照実験」の設定も必要です。対照実験とは、比較のために対象とする条件以外を同じにして行う実験のことです。 ..

          <結果の記録と処理>

          結果の記録は正確に行うように心がけます。 ..

          <考察>

          実験などの結果かが仮説の正しさを証明したかを考察します。結果が仮説と矛盾しないかを考えます。ひとつの仮説を検証すると、そこから新しい疑問や課題が生じてくるものです。また明らかになった知見が、これまでに知られていることとどう関係するかも考える必要があります。 ..

          <報告書の作成と発表>

          研究したことは報告にまとめて、発表するようにしましょう。 ..

          (引用元:啓林館 平成30年度 生物基礎 改訂版 本川達雄 谷本英一 編 (10~11ページ) 61啓林館 生基315 文部科学省検定済教科書 高等学校理科用)

          中等教育(中学、高校)でも、高等教育である大学でも、サイエンスの基本はまったく同じです。たとえば、放送大学「自然科学はじめの一歩」の授業内容の説明には、

          実際の科学研究は分野によらず、問いを立て、仮説を設定して検証し、結論を導き出すという一連の作業を通して進行する。さらに文献調査、論文執筆といった作業が伴う。放送大学「自然科学はじめの一歩」第15回 自然科学の展望:さらなる一歩へ向けて

          とあります。放送大学の放送の中では、子供の自由研究と科学者が行う研究との違いは何でしょうか?実はやっていることはどちらも変わらないんです。ただし、プロの研究者は、自然界に関する新しい知識を作り出してそれを人類で共有するために論文発表をする、それが唯一の違いですと解説されていました(主任講師: 岸根 順一郎 2017年7月22日放送 第15回 自然科学の展望:さらなる一歩へ向けて)。

          このように日本の理科教育では、研究がいかにして進められるかに関してしっかりと教えるようになっています。ところが、肝心の、プロの研究者を育てる場であるはずの大学院においては、仮説に基づいて実験するという当たり前の態度がなぜかないがしろにされている研究室が散見します。中学や高校での理科教育で強調されてきたことは、研究の現場である大学院でも実践されて然るべきでしょう。

          呼吸に必要な酵素の遺伝子を持っていない(?)不思議な細菌を発見

          地表に現れたマントル由来の岩石に湧く泉で、どのような生物がいるか調べたところ、27種の微生物の遺伝子が見つかった。周辺は強アルカリ性で、約40億年前の地球に似た過酷な環境という。 そのうち、岩石に付着した細菌では、酸素を使った呼吸など生命維持に必要とされるエネルギーを得るための遺伝子を一つも持っていなかった。(どうやって生きてるのか…「常識外れ」の細菌、泉で発見 朝日新聞 DIGITAL7/21(金) 23:27

          論文はこちら。

          The ISME Journal , (21 July 2017) | doi:10.1038/ismej.2017.111

          Unusual metabolic diversity of hyperalkaliphilic microbial communities associated with subterranean serpentinization at The Cedars

          Shino Suzuki, Shun’ichi Ishii, Tatsuhiko Hoshino, Amanda Rietze, Aaron Tenney, Penny L Morrill, Fumio Inagaki, J Gijs Kuenen and Kenneth H Nealson

          Water from The Cedars springs that discharge from serpentinized ultramafic rocks feature highly basic (pH=~12), highly reducing (Eh<−550 mV) conditions with low ionic concentrations. These conditions make the springs exceptionally challenging for life. Here, we report the metagenomic data and recovered draft genomes from two different springs, GPS1 and BS5. GPS1, which was fed solely by a deep groundwater source within the serpentinizing system, was dominated by several bacterial taxa from the phyla OD1 (‘Parcubacteria’) and Chloroflexi. Members of the GPS1 community had, for the most part, the smallest genomes reported for their respective taxa, and encoded only archaeal (A-type) ATP synthases or no ATP synthases at all. Furthermore, none of the members encoded respiration-related genes and some of the members also did not encode key biosynthesis-related genes. In contrast, BS5, fed by shallow water, appears to have a community driven by hydrogen metabolism and was dominated by a diverse group of Proteobacteria similar to those seen in many terrestrial serpentinization sites. Our findings indicated that the harsh ultrabasic geological setting supported unexpectedly diverse microbial metabolic strategies and that the deep-water-fed springs supported a community that was remarkable in its unusual metagenomic and genomic constitution.

          (Copyright © 2017, Rights Managed by Nature Publishing Group)

           

           

          OIST職員ダイバー潜水事故の報告書が公開

          沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究ユニット(准教授がPI)が推進する沖縄海洋観測システム構築のために、2016年11月に流向流速計の海底設置作業を行っていたOIST職員の潜水士が行方不明になった事故に関して、沖縄科学技術大学院大学潜水事故対策外部検討委員会の調査報告書が公開されました。

          6月にOISTのピーター・グルース学長から職員宛てに送信された外部調査委員会報告書のサマリーおよびOISTの対応を以下に示します。外部調査委員会の報告書全文はこちらから閲覧いただけます。(OISTダイビング事故:今後の歩みについて 2017-07-11

          また、この報告を受けて、OISTは2017年7月12日に記者会見を開き、潜水作業の安全管理に不備があったことを認めました。

          RBC THE NEWS「潜水事故 OISTが謝罪」2017/07/13

           

          行方不明になったOIST職員のダイバーの方は、OISTのウェブサイトを見ると、OIST内の研究ユニットの一つで博士研究員としての研究歴があり、研究者から研究支援職へ転身されていたようです。

          しかしなぜこのような事故が起きてしまったのでしょうか?直接の原因は不明ですが、事故がいつ起きてもおかしくないような安全管理面の不備があったこと、そもそもOISTが安全管理を徹底させられるような組織構造を持っていなかったことを報告書が指摘しています。

          5.6 結論 海底で潜水作業者Mに何が起こったかは不明であるが、以上の議論から本事故対策検討委員会として、今回の潜水事故は、自然の脅威が原因の不可抗力による回避不可能な事故ではなく、杜撰、自己過信、準備不足な潜水計画と、それを検証せず任せきりにしたプロジェクト進行を主たる要因とし、併せてそれらを助長する方向に働いた組織管理により生じた、回避が十分に可能な事故であったと結論付ける。(報告書38ページ)

           

          当日の作業内容と事故が起きたときの状況

          二人のダイバーが予定していた作業に関して

          (2)作業目的 今回作業は、沖縄海洋観測システム設置場所付近にある伊江水道において、一定期間(約一か月)の流向流速を計測するために、ブイ一体型係留装置という浮力体の中に流向流速計を収めた機械を船上から投下する作業と、水深約60mに2名の潜水作業者がそれぞれ流向流速計と架台を運び、海底で架台の上に流向流速計を設置、固定する作業の二つを実施するものであった。(報告書9ページ)

          事故が起きたときの状況が報告書に説明されています。

          2016 年 11 月 14 日
          ‐ 予定通りに大学を出発。
          – 移動中の車内にて計画の再確認、体調確認(口頭)実施
          ‐ 本部到着後、若干前倒しで、全て予定通りに作業進行。
          ‐ 水面ブイの状況から若干の流れを確認も、十分に作業出来る環境であり時間的にも潮が緩んでいく方向のため、作業可能と判断し、潜水作業者Bが架台、潜水作業者Mが流向流速計を持ち、潜水開始。
          潜水作業者Mは、水面ブイからブイ一体型係留装置上部の中層ブイに至るロープを確保することに失敗し、浮上。潜水作業者Mは、作業船につかまって潜水位置まで戻り、再潜水。

          【潜水作業者B、M1回目の潜水】リブリーザー使用(添付資料 5、6)
          10:12 頃 両潜水作業者が潜降を開始してすぐ、潜水作業者Bが後ろを振り返ったところ、潜水作業者MはOKサインを返し追随。
          10:15 頃 潜水作業者Bは中層ブイと水面ブイをつなぐロープを掴み、ロープ沿いに潜降。水深20-25m付近の中層ブイに到着した時点で、振り返った時に潜水作業者Mが確認できず。潜水作業者Bは潜水作業者Mがロープにたどり着けず流されてしまったのか、ロープにたどり着けずそのまま潜降してしまったのかが判断できず、一人で潜降している可能性を想定して、一人で潜降。
          10:17 頃 着底後、潜水作業者Mがいないことを確認。
          10:19 頃 架台をブイ一体型係留装置底部の錘とロープでつなぎ、浮上開始。途中、ブイ一体型係留装置の設置状況や途中に設置した水温計設置状況の確認のため、カメラで写真を撮りながら浮上。
          10:27 頃 表層で流されていたと考えられる潜水作業者Mは、水面に浮かんでいるところを船上の作業支援員に発見され、船のラダーにつかまり作業現場に戻り、潜降を再開。潜水作業者Bは、水深約10mで潜降してきた潜水作業者Mと合流。潜水作業者Mが先になり、中間ブイと海底の錘を結んだロープを掴みながら急速潜降(潜降速度:約 27m/分)継続。
          10:31 頃 水深約50mの地点で、潜水作業者Bは潜水作業者Mが腰のカラビナにつけていた流向流速計を海底に投下。
          10:32 頃 潜水作業者M、潜水作業者Bの順に着底。潜水作業者Mは膝立ちで待機、潜水作業者Bは潜水作業者Mの背後に着底。着底後すぐに潜水作業者Bは混合ガスが無くなったことに気づいたため、潜水作業者Mに背後から浮上のサインを送り、予備の空気タンクに切り替え。
          10:34 頃 潜水作業者Bは、中間ブイと海底の錘を結んだロープを掴まず浮上を開始。
          10:35 頃 潜水作業者Bは浮上の途中、潜水作業者Mのものと思われる泡が上がってきているのを確認、潜水作業者Mも浮上しているものと理解し、浮上を継続。
          10:36 頃 水深20mくらいまで浮上した時点で、船上の作業者に位置を知らせるために、バルーン(シグナルフロート)を打ち上げ。
          10:37 頃 水深10mの位置で確認したところ、潜水作業者Mの泡が確認できないため、減圧停止をやめて、水面まで浮上。潜水作業者Mは、この潜水作業以降水面に浮上せず、2017 年 4月 7 日現在において、行方不明となっている。

          【潜水作業者B2回目の潜水】空気タンク使用(添付資料 7)
          10:45 頃 潜水作業者Bは、14L の空気タンクに切り替え、予備の 14L の空気タンクを持って、ロープ伝いに再度潜降。
          10:46 頃 水深44mから海底が視認可能も、潜水作業者Mを確認できず。
          10:49 頃 ロープを離し、蛇行し海中を確認しながら水面まで浮上。
          10:52 頃 潜水作業者Bから指示を受けた船上の作業支援員(当日乗船者I)が海上保安庁に通報。その後、船上から水面を下流方向に向かって捜索。

          【潜水作業者B3回目の潜水】空気タンク使用(添付資料 7)
          10:59 頃 元の位置に戻り、再度ロープ伝いに潜降開始。
          11:00 頃 水深約51mまで潜り、ロープを離し、下流に向かって数分蛇行して捜索。その後、浮上を開始し、減圧停止を行いながら浮上。
          11:14 頃 船上に戻ったあと、減圧症の自覚症状が出始めたため、酸素を吸入。その後、当日乗船者Iに搬送用の救急車の依頼をし、山川港からドクターヘリで病院に搬送、再圧治療。(翌日退院)  (報告書10~12ページ)

          これを読んで不可解に思えたのは、亡くなられた潜水作業者Mさんは、作業を始めた直後から10分程度行方不明になっているのに、その時点でMさんを探すことなく作業が続行されている点です。報告書には”潜水作業者Mは、水面ブイからブイ一体型係留装置上部の中層ブイに至るロープを確保することに失敗し、浮上”とありますが、単純なミスだったのか、体調は大丈夫だったのか、潜水機器は正常に動作していたのかが全くわかりません。誰も気にしなかったのでしょうか?報告書には、この対処に関して言及しています。

          上述の通り、最初の潜降を開始してから数メートル付近まではバディ潜水を行っていたと思われるが、中層ブイ(27m)に到着した時点で潜水作業者Bは潜水作業者Mを確認できなかった。この時点で潜水作業者Bは浮上して潜水作業者Mを探すべきであった。

          その後、単独潜水で海底まで到達し、潜水作業者Bが携行していた装置を設置した後、ゆっくりと減圧地点の 10m 水深まで浮上し、減圧中に潜水作業者Mと合流する。この時、潜水作業者Mがはぐれた原因などの状況を確認しなかった。

          潜水作業者Bは潜水作業者Mが携行している装置の設置を優先させるため、再潜水を行った。再潜水は当初想定されていなかった。潜水作業者Bが 2 回目に海底に到達して潜水作業者Mを後方から確認した後、単独で浮上を開始した。この時、バディ潜水で浮上すべきであった。以後、潜水作業者Mは行方不明となった。(報告書19ページ)

          作業中止の基準の策定やその判断をできるものが今回乗船していれば、潜水作業者Mが水面に浮かんでいるところを船上の作業支援員に発見され、船のラダーにつかまり作業現場に戻る時点で作業を中止することも可能であったと思われる。(報告書20ページ)

           

          事故が発生した状況の説明は潜水士Bさんの証言に基づくものと思われますが、Mさんに何が起きたのかを理解するための手掛かりがありません。

          また、潜水作業者Bのメール等の文面に社会通念上許容レベルを越えるようなきつい表現が散見されること、発言の内容に一貫性がなく関係者が対応に困ったという証言(これに関しては、委員会においても事故を起こした作業の説明が三度の証言の中で微妙に変化していることからも裏付けられる)などは、OMSSS 及び研究ユニットの関係者間の不調和の原因の一つであることは間違いがない。(報告書29ページ)

           

          事故を生じさせた、もしくは事故を防げなかった要因の主要なものとして、調査委員会は、安全管理を軽視した作業計画、潜水時のバディシステムの崩壊、不適切な潜水機器(リブリーバー)の選択、作業管理責任者の不在、非常時の対処策・装備の欠如などを挙げています。

          委員会では潜水作業者Bから三度ヒアリングを行ったが、潜水作業者Bは潜水の安全性を少しでも高めるために世界標準となっているバディシステムに対し、極めて否定的な見解を持っている。この証言は複数回安定して行われていることから、潜水作業者Bのバディシステムに対する否定的な考えは、彼のダイバーとしての本質であると考えられる。これらのことから、潜水作業者Bは、絶対に近い安全性が要求される職業としての潜水に対する理解が根本的に誤っていると言わざるをえない。(報告書29ページ)

          以上のように、純粋な作業潜水の実施の観点から見て、潜水作業者B、潜水作業者Mがとった行動は、潜水作業における安全確保を全く考慮していない杜撰な計画に従って行われた。また、潜水時に潜水作業者Bがとった行動(バディシステムの無視、再会後浮上せずに再潜降)は、事故を防止する最終的な機会を失うこととなった。(報告書33ページ)

          また、今回の作業を行うにあたり、潜水器材としてリブリーザーが選択されている。しかし、潜水作業者が OIST で保有するリブリーザーの運用について十分理解していない上に、その使用法に習熟していないこと、潜水作業者は、このリブリーザーのトレーニングはレベル 2(ヘリオックス、トライミックス潜水)まで受講しているが、レベル 2 トレーニングの受講資格であるレベル 1(ナイトロックス潜水)での 50 時間の潜水経験なくして、レベル 2 のトレーニングを受講しており、またレベル 2 での潜水経験も少ないこと、潮流が速い海域でのボートエントリーによる上下方向の移動がメインとなる潜水作業であることなどから、リブリーザーの使用の判断は間違っていたと言わざるを得ない。

          さらには、潜水作業者Bの証言によれば、今回の潜水作業は、今までの経験を踏まえ、できるだけ簡素化して 1 回の短時間潜水で、潜水開始から海面浮上まで最長 30 分で終わるように見積もっていたということであった。しかしながら、見積もりの可能性を見極めるため、現場での潜水開始前海流状況調査(潮流、海水温度の計測)や ROV による海底事前調査(視界、海底状況把握のため)を行っておらず、また、その減圧手順はダイビングコンピューター任せで、63mの海底まで重量物を携行して設置するという作業内容から判断すると、リブリーザーで行うような潜水作業ではない。また、作業の簡素化に特化するあまり、高圧則で定められたさがり綱の使用についても見落とされていた。

          実際の潜水作業の準備状況についても、船上にスーパーバイザーやスタンバイダイバーを用意していないこと、60m を越える深度まで潜降可能な予備器材を準備していないこと、水中ノート等のコミュニケーション器具を携行していないこと、緊急用のシグナルフロートのロープが 30m しかないことなど、海底付近でトラブルが生じた場合の対策について、何も準備されていないことが証言から明らかになった。また、今回のダイビングでは約 15m/分の速度で潜降しているが、リブリーザーを用いたダイビングでは、急激な潜水深度の変化は禁忌である。そのため、急激な潜降による酸素分圧の上昇による健康被害が発生する危険があった。このことは、今回の潜水作業のリスク評価が全くなされていなかったことを示していると判断される。(報告書17~18ページ)

           

          研究プロジェクトリーダーの責任

          この流向流速計の海底設置作業の総責任者は研究プロジェクトのリーダーであることから、報告書では准教授(研究ユニットリーダーで、沖縄海洋研究支援セクション(OMSSS)リーダーを兼任)の責任も指摘しています。

          委員会での准教授Aの証言によると、准教授Aは、OMSSS のリーダーを兼務する以前から、自らがリーダーを務める研究ユニットで沖縄海洋観測システムの設置などにおいて、これまで約5年間に亘る長期間の間、ダイビングを伴う研究開発業務に関わっている。沖縄海洋観測システム設置時の潜水作業者Bの功績や信頼する共同研究者のコメントなどから、作業ダイバーとしての潜水作業者Bの能力を評価・過信し、ダイビングを伴う作業については潜水作業者Bに任せきりとなっていた。結果としてプロジェクトの責任者としてのチェック機能を放棄していたと言わざるを得ない。
          また、今回の事案においても、潜水計画のリスクアセスメントを怠り、現場で作業の立会いもなく、OIST 野外活動マニュアルに定められているスーパーバイザーの任命もなされていない。当日、船上にスーパーバイザーがいれば、潜水作業者Mが水面に浮かんでいるところを船上の作業支援員に発見された際に作業の中止等、最善の指示が行われたのではないかと考えられる。さらには、委員会での証言で、野外活動計画をチェックし、安全を確認するのは安全衛生セクションの責任であるかの表現をしていたが、研究行為の第一の責任がユニットリーダーにあることを理解していないと言える。(報告書28ページ)

          野外活動マニュアル(p5、添付資料 11)においては、「責任者は、原則として教員またはセクションリーダーでなければならない。」、「現地における参加者の安全衛生管理、事故防止及び適正な野外活動の実施について、責任者は、責任者を補佐するスーパーバイザーを置くことができる。」、「責任者が野外活動に参加しない場合、責任者は参加者の中からスーパーバイザーを選出し、野外活動期間中の安全衛生確保及び法令遵守に努めさせる。」こととなっている。今回のケースにおいては、責任者が野外活動に参加していないにも関わらず、スーパーバイザーの配置が行われていなかった。(報告書20ページ)

          今回の潜水作業の計画から実行に至るまで、作業中に何らかのトラブルが発生する可能性は全く考慮されておらず、全ての手順が 100%順調に進められることを前提としている。すなわち、計画に対するリスクアセスメントは行われていなかった。これは、潜水計画策定と実際の作業全般を任されていた潜水作業者Bとともに、研究全体の管理者、リーダーである准教授Aの潜水作業に対する無知・無理解と潜水作業者Bへの無条件の信頼、それらに加えて研究の安全管理に対する責任感の欠如によるところが大きい。研究ユニットは、少々の無理をしてでも研究成果を目指すことがあり、支援部門に対して困難な要求をすることがあるのは容易に想像できる。研究ユニットのリーダーとしての准教授Aは作業ダイビングの経験は無いが、その経験がなくとも第三者の専門家にアドバイスを求めることなど、海中作業の実態やその危険性の把握は可能であり、この点の意識欠如が今回の事故の大きな背景であったといえる。(報告書33ページ)

           

          OIST執行部の責任

          報告書はまた、安全管理を適切に執行する組織作りを怠ったOISTの責任も指摘しています。

          また、准教授Aの兼任についても、テニュアトラック上の准教授に対し、研究ユニットだけでなく支援セクションの管理も要求することは、明らかに必要以上の負担を強いている行為であると考えられる。テニュア獲得へ向けて最も研究成果が必要な時期に、研究支援業務の管理を行うことは、明らかにコンフリクトの要因となる。このことは准教授A自身も認識し、研究担当ディーンを通じて兼任解除の要望を出していたが、一年以上にわたって解消されることは無かった。(報告書36ページ)

          研究担当ディーンは、研究支援部門を統括するものであり、OMSSS も安全衛生セクションもその配下にある。OMSSS の組織構造上の問題点を認識しながらその対応が遅れたことや、安全衛生セクションが支援対象とする研究範囲の増大への対策の遅れは、研究担当ディーンの管理上の責任範囲内である。また、潜水業務の危険性の認識が甘く、OMSSS で行われている潜水作業が実質的に潜水作業者B一人の判断に依存していたことを看過し、事故を招いたことは管理上の責任が問われる問題である。そもそも本来独立すべき研究、研究支援、安全衛生管理・研究上のリスク管理の三要素が研究担当ディーン一人のもとに集約された組織構造であり、組織としての相互チェック機能がうまく働かない構造になっている。このような組織構造上の不備を放置したことについては、OIST 執行部にもその責任の一端があると言える。(報告書34ページ)

           

          研究第一で安全を軽視するOISTの風潮が、事故に直接つながるさまざまな要因をつくりだしたのではないかというのが潜水事故対策外部検討委員会の考えです。

          今回の事故の背景には、このような全学における研究第一、安全衛生は二の次という OIST の安全文化の寄与が大きいといっても過言ではない。(報告書35ページ)

          また、安全衛生管理委員会活動からも判るように、OIST では組織の安全衛生を確立するために定められている様々な法律や規程が十分に守られているとは言い難い状況にある。組織の安全衛生体制は、組織のトップの率先垂範が原則であるが、以前、安全衛生委員長の欠席が多かったことや、准教授Aの証言にあった、研究の安全衛生管理は安全衛生セクションの仕事というような発言は、OIST において組織的な安全文化が全く育っておらず、研究成果しか追い求めていない、安全を軽視した組織であることを強く示唆している。

          今回事故を起こした潜水計画は、全く余裕や冗長性が無く、またトラブル発生の想定も行われていない。これは、実質的な潜水計画策定者である潜水作業者Bの自己の技術に対する慢心と、それに対してチェックすることを放棄したリーダーの准教授Aの不作為、潜水作業者Bと潜水作業者Mの間の強い権威勾配がその主たる要因であると考えられる。また、本作業は心身ともに万全の体調で臨むべき難易度の高い作業であることから OMSSS 内の人的関係の不調和が潜水作業者Mに与えていた過度の精神的な負担は事故発生の要因として無視できないレベルにあった。

          以上のことから、背景要因として組織および潜水作業者の状態について調査した結果、潜水作業者Mを取り巻く環境は、事故の危険性を増長する方向に働いていたと結論づけられる。(報告書31ページ)

           

          報告書はまた、人間関係の不調和やハラスメンによる心身の疲弊も事故の一因となった可能性があると指摘しています。

          事故となった潜水作業の難易度を考えると、潜水作業者は心身ともに健康であることが必須となるが、通報メールの内容は無視できるものではなく、潜水作業者の心身の健康状態に大きな影響を与えた可能性を排除できないと判断された。 .. ・潜水作業者のハラスメント被害可能性とそれに伴う精神的負担に関する疑問 .. ・OMSSS に関わる人間関係のトラブルに対する疑問 .. ・トラブルへの OIST の対応に対する疑問と意見 .. ・2016 年夏ごろからの潜水作業者Mの心身の状態に関する懸念  .. ・潜水作業者Mの部署の状態に対する懸念(報告書26ページ)

          実際メールに書かれた内容は、起こした過失に比べて極めてきつく、社会通念を逸脱した表現であり、潜水作業者Mや関係者に対するハラスメントに該当することも十分に考えられるものであった。(報告書27ページ)

          潜水作業者Bを中心とした関係者間の不和と作業上の潜水作業者Bの必要性の狭間で、潜水作業者Mに大きな精神的負担があったことは想像に難くない。潜水作業者Mの友人も、潜水作業者Mが仕事に関して、身体的な負担よりも人間関係で悩んでいたと発言している。また、同時期に OMSSS の人員の減少(休暇や異動など)と臨海実験施設の開設準備が重なり、業務量の負担も増大していた。そのような中で、OIST の組織的な支援もうまく進まないことから、潜水作業者Mは退職を決意していた。(報告書30ページ)

           

          OISTにおけるハラスメントへの対応のまずさについても指摘があります。

          今回のケースは、ハラスメントではなく、マネジメント教育が必要という人事上の判断は尊重するが、実際の対応には大きな疑問が残る。通常ハラスメントの存在が疑われる場合、組織は申し出者、或いは被害者の保護を最優先に考え、両者の接触を可能な限り低減する措置を取る。しかし、このケースの場合、潜水業務を通して、潜水作業者Bと関係者が所属する OMSSS との業務上の関係性が維持され、異動前と大きく状況は変わっていない。むしろ准教授Aがセクションのリーダーを兼務することで、両者の共通の上司となり、より関係が複雑化する、問題解決につながりにくい対応であったと言わざるを得ない。(報告書36ページ)

          OIST には各種ハラスメントに対する通報や保護の制度を有している。今回、委員会はこれらの制度が十分に浸透または信頼されていないと考えられるコメントを複数受け取った。(報告書40~41ページ)

           

          報告書は、OISTの体制についても苦言を呈しており、改善への具体的な提言をしています。

          しかしながら、トップダウンが行き過ぎた場合には、ネガティブな情報の隠匿やハラスメント、さらには研究不正など、様々な教育研究機関としての弊害の温床になる危険性を秘めている。(報告書41ページ)

          トップダウンによる弊害を未然に防ぐためには、様々な職域間でお互いにチェックを行い、自律的且つ建設的に調節(checks and balances)することが可能な組織構造をデザインすべきである。(報告書41ページ)

          OIST では研究担当ディーンが研究予算、研究支援、安全衛生管理を所管しており、安全衛生管理については安全衛生管理セクションが設置されている。通常、組織においてはその組織の本来業務を統括する部門、本来業務を支援するスタッフ部門、万一に対応するためのリスク管理部門がそれぞれ独立して配置されており相互にチェックし、組織運営に不合理がないかを常に確認している。これは大学においても同じであり、研究担当、研究支援担当、環境安全・リスク管理担当の副学長等は別々に、それぞれ独立してその職務を遂行しているのが通例である。この点について、OIST では研究担当ディーンにこれらの3業務が集中しており、組織としての相互チェックが機能せず、又、緊急時に適切な判断が困難な組織構造となっている。(報告書23ページ)

           

          参考

          事故に関するOISTの発表

          1. OISTダイビング事故:今後の歩みについて (OIST 2017年07月11日) 報告書『伊江水道で発生した潜水事故の経緯・原因究明の検討結果及び再発防止のための勧告』(沖縄科学技術大学院大学潜水事故対策外部検討委員会 2017年5月10日付け)
          2. 行方不明ダイバーの事案に関するご報告(OIST 2016年12月29日)
          3.  行方不明ダイバーの捜索活動についてのご報告 (OIST 2016年11月24日)
          4. 潜水事故について (OIST 2016年11月18日)

           

          OISTの組織

          1. OIST フィールドサポートセクション (Field Resources Section; FRS) :海洋研究に関する共通機器の管理,また海洋研究に関わる各種のアクティビティをサポートします.我々の役割 共通機器を利用した環境モニタリングサービス オンサイトでのフィールドワークサポート 共通機器のレンタルとメンテナンス  海洋セーフティトレーニング(リクエストに応じて提供)
          2. OIST 沖縄海洋研究支援セクション(OMSSS):沖縄海洋科学センター(OMSC)の企画・運営 OISTマリン・サイエンス・スエーションの運営 海洋観測システムの維持・管理 その他の海洋科学研究に関する共通機器の維持・管理 潰瘍科学研究に関するフィールドワークのサポート

           

          その他(OIST)

          1. ダイビング安全主任者 (20170421-JD_Ja-divingsafetyofficer.pdf) 業務内容 OISTでは、ダイビング安全主任者を募集しています。ダイビング安全主任者は、OISTで実施される作業潜水やその他の海洋・水辺フィールドワークの審査、監督を行い、作業潜水士やフィールドワークに参加するもののトレーニングや健康診断受診状況を監督します。その他、ダイビングやその他の海洋・水辺フィールドワークで用いる器材の点検、保守、修理を管理します。作業潜水を実施する場合には、必要に応じて現場監督者の役割を担います。ダイビング安全主任者は、安全衛生セクションリーダーにレポートします。OISTやセクションの業務の拡大に伴い、新たな業務が加わります。 1.OISTフィールドワーク安全委員会や外部の専門家と協力した潜水作業計画の審査の実施 2.作業潜水時の現場監督 2.関係者のトレーニング、健康診断受診状況の確認 3.ダイビングトレーニングの実施 4. ダイビングやその他の海洋・水辺フィールドワークで用いる器材の点検、保守、修理の管理 5.外注にて作業潜水を実施する場合の潜水作業計画と安全体制の確認 給与 本学園の規程に基づき経験・能力に応じて支給する 本給: 720万円~1130万円 (ジョブクラス: スペシャリストII, A5)
          2. 世界を見る目を形作る 2014-10-16

           

          事故に関するテレビ報道

          1. OIST職員潜水事故 事故調”大学の安全管理に問題”(沖縄テレビ放送 2017/07/11 18:16) 【動画】
          2. OIST職員のダイビング事故「管理体制の欠陥」(琉球朝日放送報道製作部Qプラス 2017年7月12日 18時43分)【動画】
          3. 潜水事故 OISTが謝罪 (Ryukyu Broadcasting Corp, RBCニュース 2017/07/13 13:02)【動画】

           

          事故に関する新聞報道

          1. 「僕が戻ってこなくても悲しまないで」  潜水事故の職員が母に残した言葉 沖縄科学技術大学院大学(沖縄タイムズ 2017年7月13日 22:00):”報告書によると、亡くなった男性は実家に帰省した際、母親に「僕が海から戻ってこなくても悲しまないで」「何度か危険な目にも遭った」などと話しており、「深度潜水に対して危機意識を有していたと思われる」とした。”
          2. OIST水難「事故、回避できた」外部委報告書(毎日新聞 2017年7月13日)
          3. 「安全管理に深刻な問題」 潜水事故で沖縄科学技術大学院大学が謝罪(沖縄タイムズ 2017年7月13日 06:44):”OISTは関係者3人を厳重注意したほか、管理職についても処分を検討している。”
          4. 潜水中の職員不明「計画ずさん」、ハラスメントにも言及 沖縄科学技術大学院大学・外部委(沖縄タイムズ 2017年7月12日 08:46):”検討委は、この作業は心身ともに万全の体調で臨むべき難易度が高いものだったが、男性が所属する部署内の「人間関係の不調和が男性に与えていた過度の精神的負担は、事故発生要因として無視できないレベルにあった」とも言及している。同僚が、過去に男性らに対して送った叱責(しっせき)のメールが「社会通念を逸脱した表現で、男性や関係者らへのハラスメントに該当することも十分に考えられるものだった」としている。”
          5. 潜水中の職員死亡「安全管理ずさん」 沖縄科学技術大学院大 外部委が指摘(琉球新報 2017年7月11日 07:30):”第11管区海上保安本部は本紙の取材に対し、関係者からの聞き取りなどを実施していることを明らかにした上で「捜査を継続している」とし、業務上過失致死での立件も視野に捜査を進めている。 .. OISTは10日に47ページの報告書を学内向けに公表し、学外には「要望があれば後日公開する」としている。教育研究中に学生や研究員の水難死亡事故を起こした東京大(2005年7月)、九州大(16年9月)では調査委員会による「原因究明および再発防止のための報告書」を事故が発生した年度内に一般公開した。”

           

          ダイビング関連

          1. リブリーザーダイビングの事故で思うこと・・・ (旭潜水技研 2016年12月22日):”しかしあの海域は元々本当に流れが強くて有名なところだったのにも拘らず、更にあの日は「スーパームーン」だと世間が騒いでいた大潮中の大潮の特別な日だったのですから・・・。特にROVを海に入れて画面を通して分かりましたが、更にあの海域は上と下とで流れが逆になる二枚潮だったり、突然流れが止まったかと思うと急に逆に流れ出したり、潮止まりが極端に短かったりだとか、周囲の海底地形と島々との間の水路などで本当に難しい海域です・・・。よくこんな海域にましてやあんな扱いづらいリブリーザーなんかで潜ったものだと正直ぞっとしました・・・。”
          2. 捜索海域の海象悪化のために潜水捜索活動は1日で終わった (ダイブチームムラタ 2016年11月15日);”潜水深度での対応を考えると二名だけの対応が、どうだったのだろうか。潜水作業する深度が60mとなると空気潜水は法律で厳禁となっている。リブリーザーで潜るか、トライミックスガス潜水の二つの選択肢が出てくるのでした。今回は、リブリーザーを使用しているとの情報だ。バックアップ対応する予備ダイバーが二名、全体管理の責任者として一名。その他で二名の対応となると全体的には7名くらいの部隊編成となる。 “
          3. テクニカルダイビング(ウィキペディア)
          4. リブリーザーダイビングとは (藤本院長コラム 2014.01.11):”リ=再び。ブリーズ=息する。つまり、吐いた息に肺によって消費された酸素を足して、捨てられた二酸化炭素を吸着してキレイになった空気を再度呼吸するというダイビング機材をリブリーザーと言います。リブリーザーのメリットは、長時間潜水が可能であること。(3時間持続的に潜水できます)そして、ダイバーが最も怖がっている死に追いやられる減圧症(潜水病)のリスクが劇的に低下することです。デメリットは、機材が高額であること。そして、コンピューター管理されている機材を使うにあたりそれなりのスキルがいることがあることです。”
          5. ダイビング講座 バディシステム ”なによりたいせつなのは潜水の基本動作で、その一つが「バディシステム」(連れ添い潜水)です。 バディ(BUDDY)とは仲間の意ですが、潜水におけるバディとは、単に時間的、空間的に一緒に潜った仲間ということでなく、お互いの不完全な感覚(とくに注意力)を補い合い、判断を客観視し合い、行動を豊かにし合うツレアイ、おおげさにいえば、命を預けあった伴侶ということがいえます。”
          6. 日本ROV (Remotely Operated Vehicle)事業者協会

           

          沖縄科学技術大学院大学(OIST)の組織体制に関するブログ記事(2011年の時点)

          1. 昨日の皇居での茶会、きょうは北中城での結婚披露宴、わたくしの考える沖縄科学技術大学院大学 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 05日):”大学組織の現状は、惨憺たる状態というのが、赤裸々な真実と思っています。なぜそうなっているのか、沖縄大学院大学の教授の一人として正直に現状を伝える責務を感じます。しかし、それを果たすのは非常にたいへんなのです。その大変さは、これからの一週間わたくしが書きつづる内容を読まれれば明らかとなるでしょう。 “
          2. 楽しかった結婚披露宴、とんでもない沖縄大学院大学の新学長の年収、大学院大学組織のイロハ (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 06日)
          3. 想定読者、軍事研究費導入議論に否定的でない新学長、そして新学長の兄弟、まず二つの提言 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 07日)
          4. コネと裏口、税金100%の私立大学の向かう方向、外部資金の危険性 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 08日)
          5. 大学院大学の前身の体質、河野修己記者による記事の抜粋 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 08日)
          6. 沖縄大学院大学の人脈 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 09日)
          7. 南アフリカ共和国人脈とウイーゼル人脈 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 09日)
          8. 沖縄大学院、現場からの告発 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 10日)
          9. 沖縄大学院のあるべき鉄則 米国臭の排除 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 10日)
          10. 私企業沖縄大学院大学、監督官庁の奮起を、ガンバレ日本語をしゃべる研究者、職員、私も公もごちゃごちゃ (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 11日)  :”わたくしの気分は、いまの大学院大学は大学院に程遠い。実感は私企業に雇用されている感じです。日本語をまったくしゃべらない、どこかのしらないファミリー連中の下で、私企業の雇用者の実感といえば多くの人たちはうなずくでしょう。わたくしの給与も私企業感覚で決められているはずです。まさにここを会社と呼ぶ人たちが多いのもうなずけます。ですから、何かをすれば身の危険(クビ)を感じるのでしょう。わたくしは、一刻も早く大学らしい雰囲気になって欲しいのですが、トップアドミのほとんどは大学人の雰囲気は皆無ですから。”
          11. メディアは(生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 11日)
          12. 京大病院での死亡事故、しらけて待つ創立記念行事 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 14日)  “名前から、沖縄を取って、国際を代わりに入れると、いまの流れにあうのでしょうか。国際ファミリーコネ科学技術大学院と名付けると、現状に近い。”
          13. 北朝鮮へのアンバサダー、進化する楽天・田中沢村賞投手、公私混同大学院大学、ヘチマの写真 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 15日) “きのう、国際ファミリーコネ科学技術大学院などといってしまいましたが、ここで同等に問題なのは、公私混同です。公私混同大学院と言いたいくらいです。”
          14. 大学院大学理事会議長への請願書、ヤギ汁は妊婦もOKとのこと (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 17日) :”以下の三氏は公明公正な大学経営者として、罷免にあたいするとおもわれる不適格な行為をしているという疑いがあり、理事会で議論していただきたい。第三者委員会による調査も考慮していただければ幸いです。○○○○○学長、理事長 実兄が客員教授となること、教授会に相当する会議に出席し議論に加わること、を容認していること。これにより議論の方向性に影響を与え、外部には大学のファミリービジネス化の疑いを増大させていること。さらに学長、理事長の権限を独裁的に発動し、公私混同を厳にいましめるべきであるのに、それらに反する行為が日常的に多い。 ○○○○○プロボースト お子さんのハーバード大学での学業にたいし、旧独立法人の経費や研究費でもって便宜をはかろうとしたという疑い。高潔であるべき大学経営者として不適格である。 ○○○○○副学長 お子さんの沖縄科学技術大学院大学での学業をしている研究室への研究費の便宜供与の疑い。税金100%の機構大学院大学の経理の最高責任者の取るべき行為ではない。
          15. こころづよい支持の声 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 18日)
          16. 徹底批判、徹底抗戦の意欲、わたくしがもしも理事長、学長なら (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 19日):”この大学の公私混同とファミリービジネス化の深まりは想像をぜっするものではないか、という疑いを感じます。ファミリーというか、自分を有利に扱ってくれる友人や同国人、同郷人までいれるととんでもないネットワークがもう強固にできあがっていて、手がつけられないくらいかもしれません。”
          17. 門前払い (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 19日)
          18. なるほど、TPP的大学なのだ (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 19日)
          19. 三つ目のヘチマ、Aさんの論文とM君の学位、今年の論文刊行、陰惨からお笑いへ、ノーベル系人を対象に (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 20日)
          20. 請願にたいする返事 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 21日):””This is the response from the Board of Governors of the Okinawa Institute of Sciences and Technology School Corporation to your petition to me, listing perceived misconduct by President ***, Provost *** and Vice President ***. After careful consideration of your allegations, the Board conducted a closed meeting and concluded that there was no substance to these allegations. You should be aware that the Okinawa Institute of Science and Technology School Corporation has effective mechanisms to detect and report misconduct.
          21. まったく倫理観の異なる理事会、この大学院の第一歩の日 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 21日)
          22. 日本の国土に建つ外国人縁故大学院大学 その創立記念の日 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 22日) :”こういう縁故でこりかたまった連中がノーベル賞の受賞お偉いさんなら、もう日本はいい加減目をさますべきです。”
          23. ちょっと疲れたかな、名刺辞令 (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 22日)
          24. 来週の北京訪問、大学院大学わたくしなりの中間の答え (生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ 2011年 11月 23日) :”さてわたくしの働き場所、大学院大学です。うんざり、というのがひと言での実感です。それは理事会や学内執行部の縁故主義の蔓延が原因ですし、また統治能力のレベルの低さと指導能力の劣悪さにともなういろいろなレベルでみる無能力、無責任、それに批判勢力の欠落、がもたらす組織的なだるさもわたくしの憂鬱の原因です。 ..  しかし、こんかいわたくしなりに体をはって(?)やったこともあり、中間の答えが得られました。この縁故の問題の元凶のひとりこそ理事会の議長であると。新大学院大学の最高権力者です。かれが縁故、ネポティズムの元締めでした。もっと前から知ってなければいけなかったことでした。”

           

          OISTの執行体制

          1. 沖縄科学技術大学院大学学園理事 (一覧)
          2. OIST 運営委員会会議要旨
          3. 役員・副学長等 (一覧)
          4. 沖縄科学技術大学院大学学園評議員 (一覧)
          5. 沖縄科学技術大学院大学 次期学長にピーター・グルース博士が決定 (OIST 2016-12-15):”この度、沖縄科学技術大学院大学学園(OIST)理事会は、ピーター・グルース博士をOIST学園の次期理事長兼学長に選任しました。グルース博士は遺伝子制御および発生生物学の分野で国際的に著名な研究者で、2002年から2014年までドイツのマックス・プランク学術振興協会(MPS)会長を務めました。MPS会長の前職では、ドイツのゲッティンゲンにあるマックス・プランク生物物理化学研究所分子細胞生物学部部長を16年間務めました。同博士は2011年11月の本学創立時から理事長兼学長を務めるジョナサン・ドーファン博士の後任として、2017年1月1日に就任します。..グルース博士の学長任命をもって、世界規模の次期学長選考は終了となります。2015年10月のOIST理事会会合で本選考開始が発表され、同年11月にアルブレヒト・ワグナー博士を議長とする、OIST理事8名と教員4名から構成される選考委員会(PSC)が立ち上がりました。2016年1月初旬には、研究・教育分野の主要専門誌などへの掲載を通じて公募を開始しました。その後、自薦・他薦による応募者140名以上の中から、厳格な審査・評価、およびビデオ会議による第一次面接を経て、5名の最終候補者(内、女性2名)がPSCとOIST理事会運営委員会により選出され、面接が行われました。その中でも傑出していたのがグルース博士で、2017年1月1日付で同博士を次期理事長兼学長に任命することがその後OIST理事会の全会一致で承認されました。この度、正式な任命手続が完了したこととなります。 “

          学術機関が共闘 ELSEVIER購読を打ち切り

          以下、Creative Commonsライセンスに基づく記事転載(出典元:エディテージ・インサイト


           

          60以上の学術機関がエルゼビア発行誌へのアクセスを失う(ドイツ)

          スネハ・クルカルニ (Sneha Kulkarni) 2017年7月7日

          ドイツの60以上の学術機関が、オランダの大手出版社エルゼビアとの購読契約を打ち切りました。これにより、数千人の研究者が同社発行誌へのアクセスを失うことになりました。

          高額な購読料は、学術機関と出版社の間で生じている論戦の争点となっています。また、ドイツの学術機関は、エルゼビアへのコストの支払いを困難と感じています。こうした状況の中、ドイツの大学、公共図書館、研究機関は2014年、「Project DEAL」というコンソーシアムを結成しました。これは、大手学術出版社との2017年度のライセンス契約を、全国規模で締結することを目指すものです。しかしながら、エルゼビアとの協議は2016年12月に中断されたことが発表されました。同コンソーシアムは、エルゼビアからの提示が「オープンアクセス方針と公正な価格体系に応じるものでなかった」ため、それを拒否したと説明しています。この結果、交渉に関わったすべての学術機関が、12月31日を最後に、エルゼビアのジャーナルへのアクセスを失うことになりました。ゲッティンゲン大学は次のような声明を発表しています。「ジャーナルへのアクセスを失うことで研究や指導にどのような影響が出るかは、交渉に参加している誰もが十分に理解しています。それでも我々は皆、多くの研究機関が手を携えて圧力をかけることが、現状では、ドイツの科学コミュニティに利益をもたらす唯一の方法であるという強い信念を持っています」。一方、エルゼビアは、来年以降も交渉を続ける意向があることを表明しています。

          多くの国が同様の問題に直面しており、高騰する購読料によって学術機関の運営が難しくなってきています。2016年12月初頭には、国立台湾大学(NTU)図書館が、高額な購読料を理由に、2017年以降のエルゼビアのScienceDirectジャーナルの購読を打ち切る予定であることを発表しました。購読料の高騰は、科学の発展を阻害しかねない深刻な問題であり、全世界で解決していかなければならない課題と言えるでしょう。

          参考文献:

          Thousands of German researchers set to lose access to Elsevier journals

          本記事:60以上の学術機関がエルゼビア発行誌へのアクセスを失う(ドイツ)は元々エディテージインサイトに掲載されたものです。


          参考

          1. Thousands of German researchers set to lose access to Elsevier journals (By Gretchen Vogel,  Science News Dec. 22, 2016 , 12:30 PM)