令和7(2025)年度採用分特別研究員(PD、DC2、DC1)の第一次選考の結果を令和6(2024)年9月27日付けで、電子申請システム(外部サイト)にて開示しました。申請者は、申請書作成時に使用したID・パスワードで電子申請システムにアクセスし、選考結果を確認してください。
令和7(2025)年度採用分特別研究員(PD、DC2、DC1)の第一次選考の結果を令和6(2024)年9月27日付けで、電子申請システム(外部サイト)にて開示しました。申請者は、申請書作成時に使用したID・パスワードで電子申請システムにアクセスし、選考結果を確認してください。
生成AIで科研費の申請書を書くことは可能か?という素朴な疑問を追求するために、前回、4つの生成AIを試してみました。
このときは、なんとなく「それっぽい」仕上がりになったように思ったのですが、もっといろいろ試してみないと、生成AIがどれくらい有用なのかがわからないので、引き続き別のテーマで試してみます。
生成AIの一つであるPerplexityに、「全身エリテマトーデスに対する新規治療戦略に関して研究助成申請書作成のためのたたき台をつくってくれない?」とお願いして、あとは分量を増やしてもらったり、箇条書きをやめてもらったりして、科研費申請書の下書きを作ってもらいました。具体的に何をやってほしいかに関してはノーヒントです。生成AIが数秒で作ってくれた申請書がこれ。
研究課題名: SLEにおけるIRF5阻害による新規治療戦略の開発
概要:
本研究は、全身性エリテマトーデス(SLE)の病態形成に重要な役割を果たす転写因子IRF5を標的とした新規治療法の開発を目指す。IRF5阻害剤の開発と、その治療効果の検証を行う。マウスSLEモデルを用いた前臨床試験、患者由来細胞を用いたex vivo解析、および臨床検体を用いたバイオマーカー探索を統合的に実施する。IRF5阻害剤の投与による治療効果を評価し、免疫細胞の機能変化を解析することで治療メカニズムを解明する。患者由来細胞を用いて、IRF5阻害の効果と個人差を評価し、治療効果予測因子を探索する。さらに、臨床検体を用いてIRF5活性化状態を反映するバイオマーカーを同定し、疾患活動性や治療反応性との相関を解析する。本研究により、SLEの病態メカニズムの解明と新たな治療法の確立が期待される。
(1)本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」
SLEは自己免疫疾患の代表的疾患であり、多様な臓器障害を引き起こす難治性疾患である。現行の治療法では、ステロイドや免疫抑制剤を中心とした非特異的な免疫抑制が主体となっており、長期的な副作用や治療抵抗性の問題が存在する(Schmid et al., 2024, Breast Cancer Res Treat 12(3):345)。そのため、より特異的かつ効果的な治療法の開発が急務となっている。近年の研究により、転写因子IRF5がSLEの病態形成に重要な役割を果たすことが明らかになってきた。IRF5は、I型インターフェロン(IFN)の産生や炎症性サイトカインの発現を制御する中心的な転写因子であり、SLE患者の免疫細胞で異常に活性化していることが報告されている(Inoue et al., 2023, Cancer Res 83(15):2789)。本研究の着想に至った経緯として、我々の予備的研究において、IRF5阻害剤の開発に成功し、マウスSLEモデルにおいてその有効性を確認したことが挙げられる。この結果を踏まえ、本研究では以下の学術的「問い」を設定する:
(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性
本研究の目的は、IRF5阻害剤を用いたSLEの新規治療法を開発し、その有効性と安全性を検証することである。本研究の学術的独自性と創造性は、IRF5という特異的な分子標的に着目し、従来の非特異的免疫抑制とは異なるアプローチを提案している点にある。独自に開発したIRF5阻害剤を用いることで、これまで困難であったIRF5の機能解析が可能となる。さらに、マウスモデル、患者由来細胞、臨床検体を統合的に解析することで、基礎研究から臨床応用までを見据えた包括的な研究デザインを採用している点も特筆すべきである。
(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ
SLE治療の分野では、近年、B細胞を標的としたベリムマブやT細胞共刺激を阻害するアバタセプトなど、より特異的な治療法が開発されている(Ohto et al., 2023, Nat Biotechnol 41(8):1023)。しかし、これらの治療法も十分な効果を示さない患者が存在し、新たな治療標的の探索が続けられている。IRF5に関しては、遺伝学的研究によりSLEの疾患感受性遺伝子として同定されて以来、その病態への関与が注目されてきた。しかし、IRF5を標的とした治療法の開発はまだ初期段階にあり、本研究はこの分野における先駆的な取り組みとして位置づけられる。
(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか
本研究では、以下の3つの側面から研究を進める:
(5)本研究の目的を達成するための準備状況
本研究を遂行するための準備状況として、独自のスクリーニング系を用いて高い特異性と効果を持つIRF5阻害剤の候補化合物を同定している。また、MRL/lprマウスを用いたSLEモデルの系を確立しており、予備的な実験でIRF5阻害剤の有効性を確認している。さらに、SLE患者の血液サンプルおよび臨床情報のバンクを整備しており、倫理委員会の承認も得ている。解析技術面では、単一細胞RNA-seq、マルチカラーフローサイトメトリー、プロテオミクス解析など、最新の解析技術を導入済みである。これらの準備状況により、本研究を効率的かつ効果的に進めることが可能となっている。
(6)本研究がどのような国際性を有するか
本研究は、SLEが世界中で問題となっている難治性疾患であり、IRF5阻害という新規アプローチが国際的な自己免疫疾患研究コミュニティーの注目を集めると予想されることから、高い国際性を有する。研究成果は国際学術誌への投稿や国際学会での発表を通じて、世界に向けて発信する予定である。また、海外の研究機関との共同研究を計画しており、国際的な研究ネットワークの構築を目指している。さらに、将来的には国際共同臨床試験の実施を視野に入れており、本研究の成果がSLEの国際的な治療ガイドラインの策定にも貢献することが期待される。これらの取り組みにより、本研究は世界のSLE研究をリードし、国際的な医療の発展に寄与することが可能となる。
申請書を書いてくれたのはいいのですが、なぜ転写因子IRF5に注目したの?と思いました。
なんのことはない、Perplexityが吐き出した研究内容と同じ結果がすでに研究成果として出ていたのですね。これは生成AIの落とし穴だと思います。不用意に生成AIを使うと、他人の研究成果を真似しただけのような計画書が出来上がってしまう恐れがあるというわけです。生成AIに相談を持ち掛けるにしても、自分独自の何かをもっていて、それを使ってさてどうするかで相談するのが良いのでしょう。最初から丸投げだと、他人のアイデアの盗用を無自覚にしてしまう危険があるということが今回わかりました。
すぐに生成AIに頼ると自分が頭を使わなくなってバカになりそうですが、自分で考えても煮詰まってしまったときには、生成AIは強力な助けになります。アイデア出しに使うとよいのではないでしょうか。あるいは時間をかけたくない定型文書作成の場合は、最初から使うのも良いと思います。読むべき論文を効率よく探す目的なら、生成AIは非常に有用です。
目次
Concensusは、AI-powered Academic Search Engineというだけあって、文献検索に使いやすい生成AIです。日本語でふつうに会話するように質問を投げることができます(他の生成AIもそうですが)。例えば、「コーヒーは体いいいの?」と聞くと、文献を紹介しつつ、いいのかどうかを教えてくれるという便利なもの。特に、イエスかノーかで答えられるような質問の仕方をしたときには、YesかNoかで確率付きで答えてくれて便利です。
もちろん文献も表示されます。今の場合は10個の論文に絞り込まれていました。普通に検索するとおそらく数百~数千件はヒットしそうな内容ですので、たった10件に絞られたこれらの論文がどれだけ妥当なのかが気になります。質の良い重要な論文に絞り込んでくれるのだとしたら重宝しそうです。質問をちょっとずつ細かくしていけば、別の論文も拾えてくるので、候補となる論文を広げていくことができます。数百、数千件の検索結果を自分で絞りこむ手間を考えれば、10件の結果を吟味するこのやり方のほうが効率的で現実的だと思いました。
ChatGPTには 自分は毎月20ドル払って有料版を使っています。GPT-3.5(無料)とGPT-4(有料)を比較したことがありますが、自分が良く知っている日本人歌手のヒット曲Top10を教えてといったお願いをしたときに、GPT-4のほうがましな回答をよこしてきました。GPTは日本の事情にはかなり疎い印象です。
自分がやりたい事務処理を自動で行うpythonコードを書いてもらったときは、ほぼそのまま動くコードを書いてくれて重宝しました。
Claudeに科研費の申請書を書いてと依頼したときに、代筆はお断りとあっさり断られことがあります。人間よりもよほど研究倫理がしっかりしているなと感心しました。しかし、頼む言葉を少し変えたら書いてくれました。無料版の場合、数回、使うとすぐに数時間使えなくなります。なので無料版は実用的ではありません。
旧称Bard。
Perplexityは文書作成や文献検索ができますが、生成AIエンジンは他社のものを使っているようです。無料版でもけっこうイケますが、有料版(月額20ドル)の説明を読むと、
といった特徴があります。
無料版はなくて月10ドルからのサブスクの設定になっています。
研究ネタのテキストを放り込むと、なんだか製薬会社かベンチャー企業のパンフレットのイメージ図みたいな写真が合成されてでてきました。学術的な内容を表したイラストを期待していたので、ちょっとズレました。
しかし、ためしに大学の講義のシラバスを作ってもらうようにしてみたら、なんと講義スライドをさくさくと作ってくれました。スライドごとに埋め込まれたイラストは苦笑いしてしまうレベルで、正確ではないので使えませんが、トピックを羅列した部分は講義内容を考えるうえで非常に役立つと感じました。ただし8回分の(つまりスライド8枚)お願いは無料でしたが、14回の講義にしようとしたら、プロ版が必要になりました。まあ、イラストは使えないので、文書生成系AIツールがあれば事足りるようにも思います。
ChatGPTのOpenAIが出している画像用のAI。これは画像を生成してくれるAIのようです。テキストに基づいて画像をつくれるらしい。ネットではDall-E 2の紹介記事が多かったのですが、もうDall-E 2は終了していてDall-E 3にバージョンアップしていました。使おうと思ったら、「Try in ChatGPT」というメッセージしかなくてChatGPTの画面に飛ばされるので、単独で使うのでなくChatGPTに組み込まれているということのようです。科研費の申請書の一部をテキストとして放り込んで、模式図を作ってもらいましたが、全然使える代物ではありませんでした。得意不得意があるのでしょう。
ウェブ上にどんなイラストを描いてほしいかをテキストで入れるとそのイメージを画像にしたものが生成されるそう。科学的な内容を試してみましたが、まったく使いものになりませんでした。
芸術的で独創的な画像生成をしてくれるそうですが、 テキスト処理能力はないみたい。月額8ドルからのサブスクリプションをしないと全くお試しもできないみたい。
ハルシネーション,バイアス,プライバシー,著作権などの懸念 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/advpub/0/advpub_2024-010/_html/-char/ja
AIツールは研究者の創造性や独創性を失わせる可能性があります。AIはインプットと既存の研究知識に基づいています。科学を発展させるには、その分野の人々による独創的、創造的、批判的思考が必要です。また、AIが生成したテキストをコピーペーストするだけでは、剽窃につながる可能性があります。
AIツールを学術研究に効果的に活用するには プロダクト Paperpal 学習コンテンツ 論文執筆のヒント September 25, 2023 https://www.editage.jp/blog/using-ai-powered-tools-effectively-for-academic-research/
チェックを怠ると、自分の研究に他者の研究を意図せず取り込んでしまう可能性があり、それが発覚すると、著者と出版社の双方の信用が傷つく恐れがあります。アイデアの独自性と帰属を維持することは研究公正を守るうえで必須であり、研究者はAI生成コンテンツの引用が適切であることを確かめ、意図せぬ倫理違反がないように気を配る必要があります。https://www.turnitin.jp/blog/ai-writing-in-academic-journals-mitigating-its-impact-on-research-integrity
生成AI花盛りの今日この頃ですが、科研費の申請書作成においても生成AIを活用した人が多かったのではないでしょうか。科研費の研究計画調書を生成AIに丸投げしたときに、どれくらいまともな申請書を作ってくれるのか試してみたいと思います。
依頼内容:トリプルネガティブ乳がんの新しい表面分子マーカー標的の探索という研究テーマで、科研費の申請書を書いてください。
生成AIといえばChatGPTしか知りませんでしたが、知人が、「ChatGPTよりも、PerplexityとかClaudeのほうがいいよ」というので、まずはPerplexity無料版から試してみます。
以下、Perplexityが数秒で返してくれた回答がわりとあっさりしていたので、内容をもう少し具体的にして分量を増やすようにお願いしたほか、学術的な問いもしっかり書くようにお願いしてみました。自分は分量などの指示をしただけで、実験方法や計画に関しては、最初のテーマ(上記)の指示以外は、何の指示もしていません。引用文献も適宜いれてくれるように指示しました。
目次
研究課題名: トリプルネガティブ乳がん新規表面マーカー探索
概要
本研究は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新規表面分子マーカーを同定し、診断・治療標的としての有用性を検証することを目的とする。最新のプロテオミクス技術と機械学習を組み合わせ、TNBC特異的な表面タンパク質を網羅的に探索する。同定されたマーカー候補の機能解析と臨床検体での検証を行い、TNBCの早期診断や個別化治療に貢献する新規標的分子の発見を目指す。本研究では、(1)プロテオミクス解析によるTNBC特異的表面タンパク質の同定、(2)機械学習を用いた候補分子の絞り込み、(3)候補分子の機能解析、(4)臨床検体での検証、(5)診断・治療標的としての有用性評価を行う。これにより、TNBCの分子病態の理解を深め、新たな診断マーカーや治療標的の開発につながる知見を得ることが期待される。
(1)本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、HER2のいずれも発現していない乳がんサブタイプであり、他の乳がんサブタイプと比較して予後不良であることが知られている(Schmid et al., 2024, Breast Cancer Res Treat 12(3):345)。TNBCに対する治療法は限られており、新たな診断・治療標的の同定が急務となっている。近年、がん細胞表面に発現する分子が、診断マーカーや治療標的として注目されている。特に、抗体薬物複合体(ADC)の開発により、がん細胞特異的な表面タンパク質を標的とした精密な治療法が可能になりつつある(Ohto et al., 2023, Nat Biotechnol 41(8):1023)。しかし、TNBCにおいては特異的な表面マーカーの同定が遅れており、その探索が重要な課題となっている。本研究の着想に至った経緯として、最新のプロテオミクス技術と機械学習の発展が挙げられる。これらの技術を組み合わせることで、網羅的かつ効率的なタンパク質解析が可能になった(Inoue et al., 2023, Cancer Res 83(15):2789)。さらに、クライオ電子顕微鏡技術の進歩により、タンパク質複合体の詳細な立体構造解析が可能になり、抗体と標的分子の相互作用を原子レベルで理解できるようになった。これらの背景を踏まえ、本研究では以下の学術的「問い」を設定する:
これらの問いに答えることで、TNBCの分子病態の理解を深め、新たな診断法や治療法の開発につながる重要な知見が得られると考えられる。
(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性
本研究の目的は、TNBCの新規表面分子マーカーを同定し、その診断・治療標的としての有用性を検証することである。
本研究の学術的独自性と創造性は、最新のプロテオミクス技術と機械学習を組み合わせた網羅的探索アプローチを用いてTNBC特異的な表面タンパク質を同定し、その機能解析を行うとともに、臨床検体を用いた新規マーカーの検証と臨床応用可能性の評価を一貫して行う点にあり、これにより従来のアプローチでは見出せなかった新たな診断・治療標的の発見が期待される。
(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)研究の分野では、近年、新規バイオマーカーの同定と治療標的の探索が精力的に進められている。TNBCは他の乳がんサブタイプと比較して予後不良であり、効果的な治療法が限られているため、新たな診断・治療標的の同定が急務となっている(Schmid et al., 2024, Breast Cancer Res Treat 12(3):345)。最近の研究では、TNBCにおけるIL-34の高発現が予後不良と相関することが報告され、新たな治療標的として注目されている(Kiyono et al., 2020, Breast Cancer 27(4):518)。また、プロテオミクス技術と機械学習を組み合わせたアプローチにより、TNBC特異的な表面タンパク質の網羅的探索が進められている(Inoue et al., 2023, Cancer Res 83(15):2789)。さらに、抗体薬物複合体(ADC)を用いた新規治療法の開発も活発に行われており、TNBCに対する治療効果が期待されている(Ohto et al., 2023, Nat Biotechnol 41(8):1023)。本研究は、最新のプロテオミクス技術と機械学習を組み合わせた網羅的探索アプローチを用いて、TNBC特異的な新規表面分子マーカーの同定を目指す。さらに、同定されたマーカーの機能解析と臨床検体での検証を通じて、TNBCの早期診断や個別化治療に貢献する新規標的分子の発見を目指す。このアプローチは、既存の研究手法を統合し、さらに発展させたものであり、TNBCの分子病態の理解を深め、新たな診断マーカーや治療標的の開発につながる重要な知見をもたらすことが期待される。
(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか
(5)本研究の目的を達成するための準備状況
まず、TNBC細胞株および非TNBC細胞株のコレクションを確立し、研究に必要な細胞材料を整えた。次に、表面タンパク質解析のためのプロテオミクスプラットフォームの最適化を行い、高精度な網羅的解析が可能な状態にある。また、機械学習アルゴリズムの開発と予備的なデータ解析を実施し、TNBC特異的な表面タンパク質の効率的な同定に向けた準備が整っている。臨床検体の収集と使用に関しては、倫理委員会の承認を取得済みであり、患者サンプルを用いた検証実験を速やかに開始できる体制が整っている。さらに、候補分子の機能解析のための分子生物学的手法を確立しており、同定された新規マーカーの機能的重要性を迅速に評価できる準備が整っている。これらの準備状況により、本研究を効率的かつ効果的に進めることが可能となっている。
(6)本研究がどのような国際性を有するか
本研究で同定される新規マーカーは、TNBCの診断・治療に新たな展開をもたらし、国際的な乳がん研究の方向性に影響を与える可能性を持つ。同定されたマーカーの検証や機能解析において、海外の研究機関との共同研究を積極的に推進し、国際的な協力体制を構築する。また、日本人TNBC患者の特性を考慮したマーカー探索を行うことで、人種間での差異を明らかにし、個別化医療の発展に貢献する。研究成果は国際学会や高インパクトファクターの学術誌で発表し、世界的な認知度を高めるとともに、同定された新規マーカーや関連技術について国際特許の出願を目指す。これらの取り組みを通じて、本研究は世界の研究をけん引し、国際協同を通じて世界の研究の発展に貢献するとともに、我が国独自の研究としての高い価値を創出することが期待される。
引用文献
いかがでしょうか?ほんの15分くらいで、自分の専門外のトピックでこれだけの研究計画調書が書けてしまいました。分量的にはこれで3ページちょっとなので、適当な図も入れてほしかったのですが、Perplexityは図を描く能力は無いみたいです。
さて、ChatGPTのほうはどうでしょうか。自分はChatGPTはサブスクを購入しているのですが、ChatGPT 4o 以外に、ChatGPT o1-preview という目新しいものが登場してiいたのを見つけ、それに書いてもらいました。以下が、ChatGPTが作った申請書です。以下は、ChatGPTが書いてくれた科研費の申請書です。
表題: トリプルネガティブ乳がん新規表面分子マーカーの探索
概要
本研究は、予後不良で治療法が限られるトリプルネガティブ乳がん(TNBC)に焦点を当て、新たな表面分子マーカーを探索することを目的とする。最新のプロテオミクス技術を活用し、TNBC細胞の表面タンパク質を網羅的に解析することで、TNBCに特異的な分子を同定する。さらに、同定した分子の機能解析を行い、細胞増殖や転移への関与を明らかにする。臨床検体を用いた検証により、これらの分子が診断や治療標的として有用であるかを評価する。最終的に、TNBC患者の予後改善に寄与する新規治療法の開発基盤を築くことを目指す。
本文
(1) 本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」:
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、およびHER2が陰性である乳がんの一種であり、全乳がんの15–20%を占める(Foulkes et al., 2010, N Engl J Med 363(20):1938)。TNBCは高い増殖能と転移性を特徴とし、他のサブタイプと比較して予後が悪い。さらに、ホルモン療法やHER2標的療法が適用できないため、化学療法が主な治療手段となっている。しかし、化学療法に対する抵抗性や副作用の問題から、新たな治療戦略の開発が喫緊の課題である。
近年、がん細胞の表面分子を標的とした治療法が注目を集めている。特に、抗体療法やCAR-T細胞療法は、特異的な表面抗原を持つがん細胞を選択的に攻撃することが可能である(Shimizu et al., 2018, Nat Rev Clin Oncol 15(12):731)。しかし、TNBCにおいては、広く適用可能な表面分子マーカーが限られているため、この分野での進展が妨げられている。
本研究の着想は、プロテオミクス技術の進歩により、細胞表面のタンパク質群を網羅的に解析できるようになったことに基づく。これにより、従来の遺伝子発現解析では見つからなかった新規の表面分子を同定できる可能性がある。本研究の核心をなす学術的「問い」は、「TNBCに特異的な新規表面分子マーカーを同定し、それが診断および治療の新たな標的となり得るか」である。
(3) 関連分野の研究動向と本研究の位置づけ:
現在、TNBCの分子特性を解明するために、遺伝子発現プロファイリングが盛んに行われており、複数の分子サブタイプが提唱されている(Lehmann et al., 2011, J Clin Invest 121(7):2750)。これにより、各サブタイプに適した治療法の開発が期待されている。しかし、遺伝子レベルでの解析は必ずしもタンパク質の発現や機能を反映しないため、タンパク質レベルでの解析が重要となっている。
一方、表面プロテオミクスによりがん細胞の表面タンパク質を網羅的に解析する研究が進んでいるが、TNBCに特化した研究は限定的である。特に、TNBCの細胞表面に存在するタンパク質を網羅的に解析し、機能的な役割を解明する研究はほとんど行われていない。
本研究は、最新のプロテオミクス技術を用いてTNBCの表面タンパク質を網羅的に解析し、新規の分子マーカーを同定する点で独創的である。また、同定した分子の機能解析や臨床検体での検証を行うことで、実際の診断・治療への応用可能性を示すことができる。本研究は、タンパク質レベルでの新たな知見を提供し、TNBC研究の新たな方向性を示すものである。
(4) 本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか:
(5) 本研究の目的を達成するための準備状況:
本研究を遂行するための技術的および人的な準備は整っている。質量分析装置(LC-MS/MS)やデータ解析用のソフトウェアは既に導入済みであり、プロテオミクス解析のための実験手技についても十分な経験がある。さらに、TNBC細胞株および非TNBC細胞株は研究室内で培養可能であり、倫理委員会の承認を得て患者由来の臨床検体も入手可能である。研究チームは、分子生物学、プロテオミクス、病理学の専門家から構成されており、各分野での豊富な研究経験を持つメンバーが揃っている。これらの準備により、研究開始後すぐに実験に着手できる体制が整っている。
(6) 本研究がどのような国際性を有するか:
本研究は、世界的に解決が求められているTNBCの治療戦略に新たな知見を提供するものである。得られた成果は国際的な学術雑誌に投稿し、主要な国際学会での発表を予定している。また、同分野で活躍する海外の研究者との共同研究を推進し、情報交換や技術交流を行う計画である。日本独自の高い技術力と独創的な研究手法を活かし、世界のTNBC研究を牽引する役割を果たすことを目指している。これにより、国際的な研究コミュニティにおける日本のプレゼンスを高め、TNBC患者の予後改善に貢献することが期待される。
引用文献リスト:
以上は、ChatGPTが書いてくれた科研費の申請書でした。文献を引用してくれるのはいいのですが、その文献そもそも存在するの?ということも起こるので要注意です
さて、Claudeも試してみましょう。以下は、Claudeが書いてくれた科研費の申請書になります。
トリプルネガティブ乳がん新規表面分子標的の探索
研究概要
本研究は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新規表面分子マーカーを同定し、治療標的としての有用性を評価することを目的とする。TNBCは予後不良であり、効果的な治療法の開発が急務となっている。本研究では、最新のプロテオミクス技術と機械学習を組み合わせた革新的アプローチにより、TNBCに特異的な表面タンパク質を網羅的に探索する。同定された候補分子について、in vitroおよびin vivo実験によりその機能と治療標的としての可能性を詳細に検証する。さらに、同定された分子の発現パターンと臨床病理学的特徴との関連を解析し、バイオマーカーとしての可能性も評価する。本研究により得られる知見は、TNBCの分子病態の理解を深めるとともに、新規診断法や治療法の開発につながることが期待される。最終的に、本研究はTNBC患者の予後改善に貢献し、乳がん治療の新たな展開をもたらす可能性を秘めている。
1. 本研究の学術的背景、着想に至った経緯、および学術的「問い」
乳がんは女性の悪性腫瘍の中で最も頻度が高く、その中でもトリプルネガティブ乳がん(TNBC)は特に予後不良であることが知られている(Foulkes et al., 2010, N Engl J Med 363(20):1938-1948)。TNBCは、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、およびHER2受容体が陰性であり、これらを標的とした従来の治療法が効果を示さない(Bianchini et al., 2016, Nat Rev Clin Oncol 13(11):674-690)。そのため、TNBCに対する新規治療法の開発は喫緊の課題となっている。
近年、がん細胞表面に発現する分子を標的とした治療法が注目を集めている。例えば、HER2陽性乳がんに対するトラスツズマブや、PD-L1を標的とした免疫チェックポイント阻害剤などが臨床で成功を収めている(Emens, 2018, Cancer 124(10):2086-2103)。しかし、TNBCに特異的な表面分子マーカーは依然として限られており、有効な標的治療法の開発が遅れている状況にある。
最近の研究により、TNBCの不均一性が明らかになってきた(Lehmann et al., 2011, J Clin Invest 121(7):2750-2767)。この不均一性は、TNBCの治療抵抗性の一因となっていると考えられる。したがって、TNBCのサブタイプに共通する、あるいは特異的な表面分子マーカーを同定することが、新規治療法開発の鍵となる可能性がある。
プロテオミクス技術の進歩により、細胞表面タンパク質を網羅的に解析することが可能になってきた(Bausch-Fluck et al., 2018, Proteomics 18(21-22):e1800200)。さらに、機械学習技術の発展により、大規模なデータセットから有意義な情報を抽出する能力が飛躍的に向上している(Zou et al., 2019, Nat Rev Genet 20(6):311-322)。
これらの背景を踏まえ、本研究では以下の学術的「問い」を設定する:
2. 本研究の目的および学術的独自性と創造性
本研究の主な目的は、TNBCに特異的な新規表面分子マーカーを同定し、その機能解析を通じて治療標的としての可能性を評価することである。この目的を達成するため、最新のプロテオミクス技術と機械学習を統合した新規アプローチを採用する。この方法により、従来の手法では見落とされていた微妙な発現パターンの違いを検出し、新規マーカーの同定につなげることが可能となる。さらに、本研究ではTNBCの不均一性を考慮した解析を行う。これにより、TNBCのサブタイプ間の違いを考慮に入れたよりきめ細かな治療標的の同定を目指す。同定された候補分子については、in vitroおよびin vivo実験を通じて多角的に機能を解析する。この包括的なアプローチにより、候補分子の生物学的意義と治療標的としての可能性を総合的に評価することが可能となる。このように、本研究は最新技術の統合、TNBCの不均一性への注目、多角的な機能解析という独自の視点と方法論を組み合わせることで、TNBCの新規治療法開発に向けた革新的な知見をもたらすことが期待される。
3. 関連分野の研究動向と本研究の位置づけ
TNBC研究の分野では、新規バイオマーカーや治療標的の探索が精力的に行われている。近年、アンドロゲン受容体(AR)やPoly(ADP-ribose) polymerase (PARP)などが注目を集めており、これらを標的とした治療法の開発が進められている。また、免疫チェックポイント阻害剤の登場により、TNBCに対する免疫療法の可能性が開かれつつある。しかし、これらの治療法の有効性は限定的であり、より効果的な治療法の開発が求められている。
既存の研究が特定の分子や経路に焦点を当てているのに対し、本研究ではプロテオミクスと機械学習を用いた網羅的なアプローチを採用する。これにより、これまで見落とされていた新規標的を発見する可能性を高める。さらに、表面タンパク質の発現パターン、臨床病理学的特徴、機能解析のデータを統合的に解析することで、より包括的な理解を目指す。また、同定された分子について、治療標的としての可能性を直接評価することで、基礎研究から臨床応用への橋渡しを目指す。このように、本研究は網羅的、統合的、そして臨床応用を見据えたアプローチを採用することで、TNBC研究の新たな展開をもたらすことが期待される。
4. 本研究で明らかにしようとする内容
本研究では、以下の点を明らかにすることを目指す:
5. 本研究の目的を達成するための準備状況
本研究を遂行するための準備は十分に整っている。当研究室では、これまでに100例以上のTNBC患者の腫瘍サンプルと臨床情報を収集しており、さらに複数の医療機関との共同研究体制を構築していることから、追加サンプルの収集も可能である。プロテオミクス解析に関しては、最新の質量分析装置(Q Exactive HF-X)を導入済みであり、高感度かつ網羅的な解析が可能な体制を整えている。データ解析のための計算機環境も整備されており、経験豊富なバイオインフォマティシャンとの協力体制も確立している。細胞実験に関しては、TNBC細胞株(MDA-MB-231, BT-549など)および正常乳腺上皮細胞株を保有しており、in vitro実験のための準備が整っている。動物実験についても、マウス異種移植モデルの作製および解析の経験があり、必要な設備・体制が整っている。さらに、同定された分子に対する抗体作製のため、抗体作製会社との協力体制を構築している。これらの準備状況により、本研究計画を迅速かつ効率的に遂行することが可能である。
6. 本研究の国際性
本研究は高い国際性を有している。TNBCは世界中で問題となっているがんタイプであり、本研究で同定される新規標的分子は、国際的な乳がん研究コミュニティに大きなインパクトを与える可能性がある。研究の進捗に応じて、AACR(American Association for Cancer Research)やESMO(European Society for Medical Oncology)などの国際学会で積極的に成果を発表し、世界の研究者とのディスカッションを通じて研究の質を高める予定である。また、本研究で得られた知見を基に、海外の研究機関との共同研究を積極的に推進する。特に、同定された分子の機能解析や治療標的としての評価において、各国の専門家との協力を進める計画である。本研究は、日本の強みであるプロテオミクス技術と機械学習を組み合わせた独自のアプローチを採用しており、日本発の革新的な研究として国際的に高い評価を得ることが期待される。研究成果は Nature、Science、Cancer Cell などの国際的に評価の高い学術誌に投稿し、世界中の研究者に向けて発信する。最終的に、本研究の成果はTNBCの診断・治療法の開発につながる可能性があり、世界中の患者の予後改善に寄与することが期待される。これらの取り組みを通じて、本研究は日本の乳がん研究の国際的プレゼンスを高め、世界の研究の発展に貢献することを目指す。
引用文献リスト
以上はClaudeが作ってくれたものです。明らかに不要な文などを削除するなど、微修正はしましたが、吐き出された文章そのままです。
GEMINIに頼んだら、アウトラインを箇条書きにしてくれるのですがなかなか申請書っぽい文章にしてくれません。代筆させられるのをいやがっているかのようです。「上記はあくまで一例です。ご自身の研究内容に合わせて、より詳細な情報を加えてください。」とやたらと念を押してきます。それでもごり押しして、書いてもらいました。
表題案
概要
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、既存の治療法が限られ、予後不良な悪性腫瘍である。本研究は、この難治性のTNBCに対して、全く新しい治療戦略を確立することを目的とする。具体的には、最新のAI技術とオミクス解析を融合し、TNBC細胞表面に特異的に発現する新規分子マーカーを網羅的に探索する。同定したマーカーを標的とすることで、従来の治療法では効果が得られなかったTNBC患者に対して、効果的な治療が可能となることが期待される。本研究を通じて、TNBCの分子メカニズムを深堀りし、新規治療薬の開発へと繋げ、最終的にはTNBC患者の生存率向上に貢献する。本研究は、AIと生命科学の融合による革新的ながん研究であり、国際的な学術界において注目を集める。
(1)本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」
トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、乳がんの中でも特に悪性度が高く、治療が困難なタイプとして知られている。乳がんは、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2と呼ばれる3つの受容体によって、その性質が大きく異なる。TNBCは、この3つの受容体すべてが陰性であるため、ホルモン療法やHER2を標的とした治療が効きにくく、治療選択肢が限られている。
TNBCは、乳がん全体の約15~20%を占め、その予後不良性から、新たな治療標的の探索が急務である。これまでの研究により、TNBCは遺伝子変異やエピジェネティックな変化が非常に多様であり、その分子機序は複雑であることが明らかになっている。Lehmannらの研究(2011)は、TNBCがBL1とBL2という2つの主要なサブタイプに分類されることを示し、TNBCの分子多様性の深さを浮き彫りにした。さらに、Liuらの研究(2016)は、TNBCが腫瘍微小環境との複雑な相互作用を通じて進展することを示唆し、TNBCの治療標的探索の難しさを際立たせている。
このようなTNBCの多様性に対応するためには、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2が陰性であるTNBCに対して効果的な従来のホルモン療法や分子標的療法とは異なり、新規の表面分子マーカーを探索し、それらを標的とする新たな治療法の開発が不可欠である。従来の研究では、既知の癌遺伝子や腫瘍抑制遺伝子に焦点を当てられてきたが、TNBCの多様性から考えると、これらの既知の遺伝子だけでは、全てのTNBC患者をカバーできない可能性がある。そこで本研究では、AI技術を活用した網羅的なオミクス解析により、従来の解析手法では見つけることができなかった、TNBCに特異的な分子シグネチャーを同定し、「TNBCの多様な分子背景において、共通して発現が変動し、かつ治療標的となりうる新規表面分子マーカーは存在するか?」という学術的な問いに対する答えを見つけることを目指す。AI技術の進歩により、膨大なオミクスデータを解析し、TNBCの分子メカニズムのより深い理解を目指し、最終的には、TNBC患者の予後改善に貢献したい。
(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性
本研究の目的は、以下の3点です。
本研究は、TNBCの分子メカニズムの解明を深め、新規治療標的の同定を可能にし、最終的にTNBC患者の予後改善に繋がることを目指す。
学術的独自性と創造性
本研究は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新規治療標的探索において、AI技術とオミクス解析を融合するという、極めて革新的なアプローチを採用する。従来のTNBC研究は、特定の遺伝子や経路に焦点を当てた探索が主流であったが、本研究では、AIの力を借りて、膨大なオミクスデータを網羅的に解析し、未知の分子マーカーを探索する。
具体的には、深層学習などのAI技術を活用し、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームなど、多層のオミクスデータを統合的に解析することで、TNBCに特異的な分子シグネチャーを効率的に抽出する。これにより、従来の手法では見つけられなかった、より精度の高いマーカーの同定が期待できる。
本研究の学術的な独自性は、単に既存の手法を組み合わせるのではなく、AIという新たなツールを導入することで、TNBC研究の新たな地平を開拓しようとする点にある。また、多層オミクスデータを統合的に解析するという点も、本研究の大きな特徴である。これらの独創的なアプローチにより、TNBCの分子メカニズムの解明を深め、最終的には、TNBC患者の生存率向上につながる新たな治療法の開発に貢献することが期待される。
さらに、本研究で得られた成果は、TNBCだけでなく、他の種類の癌の研究にも応用できる可能性があり、広範なインパクトを与えることが期待される。AI技術と生命科学の融合という学際的なアプローチを通じて、従来の枠組みを超えた新たな知見を創出し、がん研究に革新をもたらす可能性を秘めている。
(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ
近年、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の分子標的療法開発に向けた研究が活発化しており、特にオミクス解析技術の進歩により、TNBCの分子多様性が明らかになってきた。従来の研究では、特定の遺伝子変異や経路に焦点を当てた探索が主流であったが、TNBCの多様性に対応するため、より網羅的な解析手法が求められてきた。本研究は、こうした研究動向を踏まえ、AI技術と多層オミクス解析を融合することで、TNBCの新規表面分子マーカーを探索するという、極めて革新的なアプローチを採用する。AI技術の進歩により、膨大なオミクスデータを解析し、複雑な生物学的ネットワークから、TNBCに特異的な分子シグネチャーを抽出することが可能になった。本研究の独自性は、AI駆動型マーカー探索、多層オミクスデータの統合解析、新規治療標的の開拓という3点に集約される。AI技術を活用することで、従来の手法では見つけられなかった、より精度の高いマーカーの同定が期待できるだけでなく、多層オミクスデータを統合的に解析することで、より包括的な分子プロファイルを構築し、TNBCの分子メカニズムの解明を深めることができる。最終的には、これらの成果を基に、TNBCに対する新しい治療法の開発に繋げ、患者生存率の向上に貢献することを目指す。本研究は、オミクス解析とAI技術を融合することで、TNBC研究の分野において、より網羅的で精度の高い分子標的探索を可能にするという点で、学術的な貢献が期待される。
(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか
本研究では、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新規治療標的の探索を目的とし、以下のステップで研究を進める。
まず、トリプルネガティブ乳がん患者から手術で切除された腫瘍組織および対応する正常組織を収集し、RNA、タンパク質、代謝産物を抽出し、それぞれRNA-seq、質量分析、メタボローム解析を行う。これら高スループットなオミクス解析により、膨大な量の分子データを生成する。
次に、得られたトランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームデータを統合し、多変量解析を行うことで、TNBC特異的な分子シグネチャーを同定する。このシグネチャーから、TNBCと正常組織を識別できる特徴的な遺伝子、タンパク質、代謝産物を抽出する。
抽出された特徴量を用いて、深層学習などの機械学習モデルを構築し、TNBCと正常組織を分類するモデルを構築する。構築したモデルを用いて、TNBC細胞表面に特異的に発現している可能性のある新規分子マーカーを予測する。
予測されたマーカーの検証として、免疫組織化学染色やウェスタンブロッティングを用いて、腫瘍組織および正常組織におけるマーカーのタンパク質発現を評価する。さらに、ノックダウンや過剰発現実験を行い、マーカーの細胞増殖、浸潤、転移など、腫瘍形成における役割を評価する。
最終的には、予測されたマーカーを標的とする抗体医薬やペプチド医薬を設計し、in vitroでの評価を行う。また、独立した臨床検体を用いて、同定されたマーカーの臨床的有用性を検証し、バイオマーカーとしての活用可能性も検討する。
これらの実験を通じて、TNBCの新規表面分子マーカーを同定し、その機能を解明することで、最終的にはTNBCに対する新しい治療法の開発に繋げ、患者生存率の向上に貢献することを目指す。
(5)本研究の目的を達成するための準備状況
本研究は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の新規治療標的の探索を目的とする。この目的を達成するため、以下の準備を進めた。
まず、複数の医療機関と連携し、トリプルネガティブ乳がん患者の貴重な腫瘍組織および対応する正常組織の収集体制を確立した。これらの臨床サンプルは、本研究の基盤となる重要なデータである。次に、RNA-seq、質量分析、メタボローム解析といった大規模なオミクス解析を行うための設備とノウハウを有する研究機関との連携も進めている。これらの解析手法により、膨大な量の分子データを生成し、TNBCの複雑な分子メカニズムを解明するための基盤を築く。
さらに、深層学習をはじめとする最先端のAI技術を用いた解析パイプラインの構築を完了した。このパイプラインにより、膨大なオミクスデータを効率的に解析し、TNBCに特異的な分子シグネチャーを抽出することが可能になる。また、オミクス解析、AI、腫瘍学などの各分野の専門家と連携することで、より高度な解析と議論を行う体制を整えている。
これらの準備により、本研究は計画通りに進展し、トリプルネガティブ乳がんの新規治療標的発見に貢献できると確信する。具体的には、臨床サンプルの確保、高性能な解析機器の利用、最先端の解析ソフトウェアの導入、そして各分野の専門家との連携という4つの柱が、本研究の成功を支える基盤となっている。
(6)本研究がどのような国際性を有するか
本研究は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)という国際的な課題である疾患を対象とし、その成果は世界中の患者に貢献する可能性を秘める。
具体的には、世界各地の研究機関と連携し、多様な遺伝的背景を持つ患者サンプルを収集・解析することで、より普遍的な知見を得る。また、国際的な学会で研究成果を発表し、世界の研究者との議論を通じて、研究の質を高める。さらに、RNA-seq、質量分析、メタボローム解析など、国際的に標準化された解析手法を採用することで、研究成果の再現性と信頼性を高め、世界の研究コミュニティとの連携を強化する。
研究で得られた膨大なデータを、国際的なデータベースに登録することで、世界の研究者が自由にアクセスし、共同研究を促進する。これにより、TNBC研究の加速化に貢献し、世界的な医療の発展に寄与する。また、NatureやCellといった国際的な学術誌への論文投稿を目指し、研究成果を世界に発信する。これにより、本研究のインパクトを最大化し、世界のTNBC研究をリードする。
最終的に、本研究で同定された新規バイオマーカーや治療標的は、将来的に国際的な臨床試験に展開され、世界中のTNBC患者に新たな治療選択肢を提供する可能性がある。
このように、本研究は、国際的な共同研究、標準プロトコルの採用、データベースへの貢献、学術誌への発表、そして国際的な医療への貢献という多角的な側面から、高い国際性を有する。
GEMINIは、なんだか素直に言うことを聞いてくれなくて使いにくかったです。研究倫理の倫理観がかなり強めなのかもしれません。
生成AIがここまでやってくれるのだとしたら、自分の申請書作成のブラッシュアップに活かさない手はないでしょう。2025年の科研費の採否は、どの生成AIを使った人が勝つのでしょうか。
生成AIの弱点としては、大量の文書を読み込んでそれに基づいて出力していることから明らかなように、本当にオリジナリティの高いアイデアは提供してくれないはずです。そのため、生成AIを使ってかかれた科研費申請書は、どれも似たような物になる可能性が高いと思います。実際上の4つは、シンプルな依頼にも関わらず、研究の戦略はほとんど同じようなものになりました。もしみんなが生成AIを使って書いていたのだとしたら、今年、科研費を審査する人は、どれもそつなく書かれているけど尖ったところがないなという印象を持つのではないでしょうか。
そうはいっても、人間が考える場合でも世の中の潮流の影響を受けて新しい研究を着想するわけですから、人間が書いたからといってどれくらいオリジナリティがあるのかわかりません。生成AIのほうに分がないとも言えないでしょう。
日本語の文章の読みやすさに関しては、生成AIが圧倒的に有利だと思います。人間が書いた文章のように、文の始まりと文の終わりで呼応関係がうっかりズレたといった、しょうもないミスはまずしません。
文章の流れが十分論理的かというと、PerplexityもChatGPTもClaudeも情報を羅列気味であり、必ずしも論理的な流れがハッキリはしていません。人間が書いたほうが接続語などを効果的に使ってもっと論理的な流れがはっきりした文章が作れるだろうと思います。
なんの知識もない人間が一切労力もかけずに、この程度の申請書を書けてしまうのですから、今年度に応募者みんなが生成AIを使っていたならば、これらの文章がこれからの科研費応募書類の最低レベルということになるでしょう。
一個試しただけだと、たまたまということもあるので、別の研究テーマでも試してみました。こちらもご覧ください。
【Q2207】 研究機関の担当者が研究計画調書の応募情報を電子申請システムで承認し日本学術振興会に送信した後に、研究者から研究計画調書の一部に誤りがあったとの連絡がありました。差し替えを行いたいのですが、どうすればよいでしょうか。
【A】 日本学術振興会が定めた研究計画調書等の提出(送信)期限(以下「学振受付期限」という。)より前であれば、日本学術振興会への提出(送信)後に研究機関担当者※により研究計画調書等(応募書類)を引き戻し、必要に応じた訂正、再提出を行うことができます。ただし、学振受付期限後に、研究計画調書等の引き戻し、再提出を行うことはできませんので、提出いただく前に十分確認をお願いします。なお、引き戻しを行った場合、一度提出した研究計画調書等であっても、最終的に電子申請システム上の応募状況が「学振受付中」となるまで日本学術振興会に提出されたことにはなりませんので、十分に留意してください。また、アクセスが集中して期限までに再提出が完了できない場合があるため、学振受付期限当日は引き戻しを行わないようにしてください。
※個人管理の研究種目の場合は、提出した研究者本人による引き戻しが可能です。https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_faq/kakenhi_faq.pdf
令和6(2024)年7月16日(火)~9月18日(水)午後4時30分(厳守)
令和7(2025)年度基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究、若手研究の公募について 科学研究費助成事業(科研費) Grants-in-Aid for Scientific Research 公募情報 日本学術振興会
トレンドに「大数の法則」が入っていて、何かと思ってみたら、サイコロを1万回振ることの意義についての議論が活発に行われていました。
目次
中3の夏休みにサイコロ1万回振って確率が本当にどの目も1/6に近づくのか調べてた中学生がいたけど、大数の法則ってなんなのか教えてもらってないのかな。
それだと標本調査がどーして成り立つのか全然理解できないだろうね。— おがたつ@中学数学専門 (@OgaTatsu_NAC) August 29, 2024
大数の法則が何なのか教えて貰ってたら、実際に一万回試行しようなんて思うはずがない、が論旨てことになるけど、僕が知る知的好奇心旺盛でイノベーティブな人たちはたいてい教えて貰った上で「実際振ってみよ」ってサイコロ振り始めるタイプばっかですね。 https://t.co/ZpNhNNw7OE
— inuro (@inuro) August 30, 2024
サイコロ一万回は、数学の道と自然科学の道の岐路かもですね。
— 出羽 (@dewa3t) August 31, 2024
理学と工学の違いだなぁ
理想サイコロ振ってるなら無限回変わらないから1万回に意味は見出せないだろうが
物理サイコロは、そもそも誤差があり、摩擦もある世界なので、1万回のときに変わるかもしれない豆腐のサイコロは大数の法則を当てはめてはならぬとか、発見するかもしれないからやる意味はある https://t.co/p367mnYlNp
— サト("8") (@sat_ukiyoe) August 30, 2024
今回の場合、「ただし、サイコロの重量バランスと空気抵抗は考えないものとする」ってのが学問、実際に振るのが実験。
一万振ったその上で、「あれこれ100回でもほとんど同じ結果が出てない?」って気づいたらそっから統計学のスタートだ https://t.co/96qiF46aAu— 8月あき (@PinkMayuNyan) August 30, 2024
一万回も振れば、サンプル数が巨大になると、無視されるはずの違いが無視できなくなることがある。
サイコロなら投げ方の癖や微妙な重心の偏りが顕在化するかもしれない。
だから実験は楽しいんだ。— 秋津 (@akatonbo1024) August 30, 2024
サイコロの話を読んで、金属加工会社が高精度のサイコロを製作したという話を思い出しました。https://t.co/6SQsiZDHDy
何事も自分で確かめてみる姿勢というのは、実験系の研究者の素質があると思います。 https://t.co/qapHsuVFuS
— 泡月@インデックス投資 (@Bubb1eM00n) August 31, 2024
ウンウン↕️
たぶん、ゲーム競技用のサイコロはそれを考えて品質管理しているだろうし、それは他製品、例えば自動車部品の品質管理などにも通じる話……
工業の仕組みまでわかる秀逸な自由研究の気がしますね— 平沢ヌル@小説語り (@hirasawa_null) August 31, 2024
ある法則が本当に成り立つのかどうかを信頼できる手法で地道に検証することは最も基本的な科学的態度である。1万回サイコロを振って自明とされる法則そのものを批判的に検討する中学生、立派じゃないか。 https://t.co/l6KEd5gWJF
— y uchida (@uchida204) August 30, 2024
出目確率が1/6になるよう
正立方体を作る技術の向上、
サイコロの振り方の研究。
それを実証検証するのが、
科学とちゃうの?— hidetanaka (@hidetanaka41) August 30, 2024
サイコロ振らない人は、「知った」人。
サイコロ振る人は、「学んだ」人。研究者や発明家は学べる人じゃないと務まらないと思う。
と、個人的に思うワケです。
異論は認める!— apapu (@papu19830919) August 31, 2024
仮説を立てて実験する。文字では簡単なことかもしれないけど研究職というのはこれを成功するまでやる。論文が認められるまでやるからすごいんだ。それこそ、サイコロを一万回するようになんども繰り返すんだよ。論文を読んでるだけじゃ学術の進化は始まらない https://t.co/kNlLUEI6tZ
— 352 (@tochi__tocchi) August 30, 2024
そもそも現実世界のサイコロは、本当に1/6になるのか?というのを考えた人もいる。何より科学は考えたことを実験で確かめることでみんなが納得して先に進んできたんだろうが。最近はノーベル賞だって理論の段階では貰えんぞ。
1から6まで目の出る確率は均等なのか? https://t.co/Ec0OJ2TLOT pic.twitter.com/1M9sbJqh1W
— えんたろう…ごはんがともにあらんことを (@entaro_) August 30, 2024
昔、中学の自由研究で1000個サイコロ振ってみた、ってのやったやついたな。当時は、頭ヤバいのでは、と思ってたけど、今は面白みが分かる。これが”教養”ってやつなんだろうかな。
いややっぱ今考えても頭おかしいか。 https://t.co/SnK6TdHGqd
— ト (@uet1) August 31, 2024
サイコロ1個を10000回振って出た目を記録するのと、サイコロ10000個を1回振って出た目を記録することが、同じであることを確認する自由研究やりたいわね
— たかはしけい / Takahashi K (@KayT0309) August 31, 2024
実は僕も小学生の夏休みの自由研究でサイコロをたくさんふる実験をやった。4年生くらいだったかな。1万回はやらなかったと思う。1/6にはぜんぜんならなかった。
— ksaino (@ksaino) August 31, 2024
小学生の頃サイコロ1000回振って確率取ったのを自由研究にした俺くんはマジで賢いんだけど、問題はカスのガキだったから途中で飽きて嘘の結果書き込んだことなんだよな
— 染み”ュー (@swswnonasu) August 31, 2024
何年か前に、小学生の娘の夏休みの自由研究で10000回サイコロを振って1/6に近づくか調べたことがある笑
もちろん、安いサイコロなので近付かず…、正直に表にまとめ提出した。
かなりの力作と自信があったが、全く評価されなかったことがある過去をもつ私。娘より、私が悔しかった。 https://t.co/hBzdsd2Fza— ティンパニーちゃん(公式) (@ngoro_timpani) August 31, 2024
大学の確率統計の講義で最初にこれやったわw
そんなに優秀な大学ではなかったから目的は東大のように高尚で哲学的なものではなかったと思う(データ数の少ない範囲では人間が思うほどサイコロの出目は確率通りではないということに驚いてもらう内容だった)
でも pic.twitter.com/bQPASQpdjL— わくぁかれす (@waqakares) August 30, 2024
大学の授業では、大人数で同じ試行を繰り返して、サイコロの製品によるバラツキなんかも統計処理して、その差異の原因分析までやりました。
サイコロの種類も2種類ぐらいあったかな。興味深い実験でしたよ。
個人的には、単純だけど深堀りのできる良い自由研究だと思いますけどね。— たけちぃ。【逃避中】 (@TakechNorthFace) August 30, 2024
ふーん。
工学部統計学専攻・修士のワイ、大学の授業で同じくサイコロ1万回振って確率を調べたけど?
なんか問題ありますかwww? https://t.co/NQJlTy3sR6— たけちぃ。【逃避中】 (@TakechNorthFace) August 30, 2024
私は実際にやってみて実験が予想を再現する様子を見るのとか好きなんだけど、1万回もサイコロを振るのを面倒くさがる大人になってしまったのでシミュレーションで済ませてしまう。
最初は振れの大きい確率が試行回数に従って収束する様子は、何の意外性もないんだけど見ていて楽しい。 https://t.co/scVAjMRqF1 pic.twitter.com/Fuwd2HVuJh— 倉 啓一郎 (@quityourj) August 30, 2024
サイコロを6万回投げた時のシミュレーションがこちら。
拙著『はじめての統計学レジの行列が早く進むのはどっち?』よりhttps://t.co/BZoi2UmHT7
↑東京都内の国立中学校の入試問題に採用された本です。7刷2万部。
先日は中学生の数学甲子園にて大数の法則教えて参りました。 https://t.co/SoCvxed3dN pic.twitter.com/cBpfYbJnhg— サトマイ『あっという間に人は死ぬから』 (@satou_rco) August 30, 2024
イギリスの統計学者ウェルドンによれば、12個のサイコロを26306回振って,5,6の出る確率は0.33であることを発見した.サイコロの出る目は1/6ずつではないという統計もあるのは転がし方、空気抵抗、摩擦、速度など影響するため意外と想像ができる。https://t.co/nHHxl2ic1G pic.twitter.com/H1Ru6ZFwKC
— ソマリ☕ (@suunnday_s) March 5, 2019
Labbyさんが自動でサイコロを振る装置を作って出目を調べた結果の方より。またピアソンさんがχ²検定を最初に書いた論文はWeldonさんが何万回もサイコロを振った結果を使っている。大数の法則だから、、、って意味がわからない。
Testing Goodness of Fit Using Chi-Squarehttps://t.co/vYGBlFJC8C pic.twitter.com/FvoXjLTw2H— tomo (@tonagai) August 30, 2024
サイコロ1万回の実験の前に大数の法則を習うべきかはさておいて、実際にサイコロだか硬貨だかを多数回投げて一様分布からの外れを調べた論文があったような気がするが、思い出せない https://t.co/vBOU9P1b5u
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) August 30, 2024
今話題の大数の法則の件で、この記事を思い出した
コインで表か裏が出る確率は“50%ではない?” 49人の研究者が35万回投げて検証 肝は投げる親指の動きhttps://t.co/1QKgFbb3ss
— 猫 (@nekolovercat) August 30, 2024
理論しか知らない典型的な教員だなという印象
10000回では確率は16~17%にどの目も収束していくが、1000回だと13%と18%の目があるみたいに明らかに偏った結果が生まれることもある
大数の法則がどうとか以前にサイコロに関しては1万回振ることは別にやり過ぎでも何でもない https://t.co/HqPIjuKG2F pic.twitter.com/QpxzYx9EKR— ֍ナギ@PSO2_ship5֎ (@PSO2_NAGI) August 30, 2024
#統計 そうなんです。たったの1万回だと結構ずれるんです!
どの出目もぴったり確率1/6で出るサイコロを1万回振ったとき、1から6のどれかの目が出た割合が0.99/6以下または1.01/6以上にずれる確率は99.5%もあります(相対誤差1%の場合)。
どれかの目の相対誤差が5%以上になる確率は14%程度もある。 https://t.co/BzKnyMSBWl pic.twitter.com/muQRE319oV
— 黒木玄 Gen Kuroki (@genkuroki) August 30, 2024
【自由研究】サイコロ一万回ふって統計とってみる【輪廻ヒロ】 輪廻ヒロ / Rinne Hiro チャンネル登録者数 118人
なぎ、中学の時に、何種類かのサイコロで、これやりました!
(1万回も振らなかったけど)結果、ものによってあまり1/6に近づかないサイコロがあって、サイコロにも品質があるのね、って気付きました~!! https://t.co/RcRtvMKs0l
— なぎ@分子科学?ちゃんねる / Hideki Katayanagi (@hdkktyng) August 30, 2024
昭和生まれの中学校時代は平成初期の人間だけど、中学校のときに後ろの席の奴がまさにそれやってたわ
さいころ6万回振って各目が1万回に近いのかどうかを出た目をすべてノートに記録するってやつ
夏休み前の授業中からさいころふりはじめてた。夏休みの自由研究って意味あるかどうかじゃないと思うが https://t.co/7uN9nh7JjU
— 002 (@002t) August 31, 2024
サイコロが昔から大好きだったので、中学生の自由研究で、リアルにこれやりました。数学担当の先生からは興味を持たれて、銀賞もらえました。
肝心の検証結果は、忘れました。 https://t.co/jPc9UO5Apf— べくそん (@tsubekuson) August 31, 2024
これ弟が自由研究でやりたいって言って家族総出で振りましたね、安いサイコロだとちゃんと出る目にクセがあります。
— ○○やまと○○です。 (@yamato105_16) August 30, 2024
中学校の時の自由研究はサイコロを千回振って確立が均等になるかを調査していて、回数を増やすと1/6に収束していくということに気づいたよい。これに大数の法則という名称が付けられていることを当時は知らなかったけど、それを綺麗に一般化することが研究ということなんだと最近気づいたよい。 https://t.co/vwxpkWiyMh
— 大学院生の不死鳥マルコbot (@i_love_OYAZI) August 30, 2024
サイコロと聞いて、かの有名な「アインシュタイン」博士の言葉を思い出しました。
「神はサイコロを振らない」
„Die Quantenmechanik ist sehr achtunggebietend. Aber eine innere Stimme sagt mir, daß das noch nicht der wahre Jakob ist. Die Theorie liefert viel, aber dem Geheimnis des…
— アイスクリーマ (@icecreamer_X68K) August 30, 2024
目次
2025年度科研費から、申請書の様式に、(6)本研究がどのような国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究としての高い価値を創出する等)を有するか について具体的かつ明確に記述すること という指示が付け足されました。
うを。科研費申請書、記載項目が増えてるー。「(6)本研究がどのような国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究としての高い価値を創出する等)を有するか」つまり、国際性をより前面に出す必要があるわけだ…。https://t.co/EHbkQH2C9E
— 哎呀ai-ya!? (@ai_yojg) July 17, 2024
ここをどう書けばよいのか戸惑い、悩んでいる人がたくさんいます。変更されてから初めての応募なので、どうのように書いた申請書が採択されたのかという情報がなく、正解がわからないのです。
科研費調書の国際性って何を書けばいいんですか。国際査読誌に載せます、じゃだめですか。
— 宮城島 要 (@KanameMiyagi) August 5, 2024
科研費の追加項目が難題だ
(6)本研究がどのような国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究 としての高い価値を創出する等)を有するか— 河 正一 (@Jeongil1122) August 14, 2024
科研費て研究者が国から研究に対して貰うお金なのだけどその申請書の項目に「国際性」というのが増えてあらゆる人が微妙な反応している所まで把握した。。
— ᎠᎵᏰᏑᏍᏔᏪ (@Ckis) August 20, 2024
単に、様式に(6)国際性が加わっただけというものではなく、それに対応して審査委員の評定要素に国際性が加わっていることに注意を要します。つまり、このセクションの記述に対して点数が付けられるのですから、おろそかにはできないのです。
今年度から科研費の書類に「本研究がどのような国際性を有するか」という項目が加わった。私の研究に関して言えば、私と同じ研究をしている人は海外には複数いるが、国内にはほぼいない。特にヨーロッパと韓国に多くいる気がする。アメリカは似ているけどちょっと違う感じ。 pic.twitter.com/qXYOjs91zr
— 渡邉究/第二のコロチキ西野氏を目指す数学科准教授/YouTube (@Kiwamu_Watanabe) August 7, 2024
科研費の新しい記載項目である(6)国際性だが、書いていない人がしばしばいる。変更を知らないのかと思っていたが、どうもそうではなく、「関係するものがないから」書いていないようだ。ここは評価項目なので、書かないと間違いなく、*が付く。絶対に書いてください。#科研費 #申請書 #添削
— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 17, 2024
わざわざ国際性を書かせることに対して懐疑的な反応も多数見られました。科学研究の成果は、世界で一番だからこそ発表できるわけで、国際性がない研究という概念がそもそもあるのか疑わしいからです。
科研費の申請書、今更ながら国際性を尋ねるフォームになったようだが、まともな研究計画は尋ねるまでもなく国際的なものでしょ…
— よよいは帰りました (@YYOI) July 30, 2024
科研費の申請で今年から新設された「(6) 本研究がどのような国際性を有するか」が厳しい。実験系の医学研究で国際性を有しないものなんてないと思うんだが。
— ふぁっふぉい (@sugikota) August 6, 2024
科研費申請書類を書いていて思うのは、注意事項でやたらと国際性について言及するように求めてくるなと。自分の分野では国際性というのは当たり前であり、なんなら自分の研究は国内よりも海外で最初に理解者が現れるという始末なのだが、そうでない分野もあるのだろうということが伝わってくる
— 松原隆彦(不明なエラー[4000]でアップデートできません) (@tmcosmos_org) August 20, 2024
うーむ.科研費の申請書に「どのような国際性を有するか」を記載することが必須になったのか.日本に限らず,特定の国に特化した研究が全体的にハンディキャップを負いそうな気がするんだけど,どうなんだろう.
— M. Morise (忍者系研究者) (@m_morise) July 16, 2024
このような研究に配慮してか、指示のところには日本独自の研究の例も挙げられています。
(6)本研究がどのような国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究としての高い価値を創出する等)を有するか
科研費の新様式、国際性が前提になっている実験科学では記述スペースの無駄だし、そうでない分野ではこじつけや妄想になるのが容易に想像できるので、誰が得するのか解らないし、審査もしたくない
— 周回遅れbot (@lapdelay) August 20, 2024
うーん。
成果が出た後にその国際的な価値を問うのはわかりますが、研究計画段階でそこを問うても、ただの妄想じゃないですか…
全ての申請書類が「国際的に優位だ」「わが国独自だ」と書いてくるわけですよね?どれも未実現のことの中でそこを評価しろと言われても審査員も辛いだろうなと思います pic.twitter.com/BLRFsEPWxz
— 科研費.com (@kakenhi_com) July 22, 2024
そうなのかもしれませんが、相当にハードル高いですね。
「良い研究ならば国際共同研究」
という傾向があるにせよ、
「国際共同研究ならば良い研究」
は必ずしも真ではないという点に、文科省(と財務省)は早く気づいてほしいです。— 科研費.com (@kakenhi_com) July 24, 2024
科研費、より明確に国際性なき研究は予算を投じるに値する研究にあらずの方針を出してきましたね。 https://t.co/naUUCLgFT6
— યુતકકવસકિ (@suhamma) July 17, 2024
科研費の国際性の評価、微妙だなー。たぶん、国際なんとか?とかを廃止するための布石なんだろう。挑戦的研究はどうなるのかな?全く学振(国?)のやることはよくわからない???#科研費公募 #国際性
— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 1, 2024
(6)どのような国際性を有するか を書くにあたって、下記の資料は必読です。特に太字下線にした部分を読むと、今回の変更の意図が良くわかります。つまり(6)どのような国際性を有するか でアピールすべきことは、「国際共同研究加速基金」や「海外連携研究」の趣旨を反映したものであるべきだと言えるでしょう。
第 1 2 期 研究費部会 における科研費 の 改 善 ・充実及び 今後の 議論の方向性について( 中間まとめ ) 令和6年 6 月 2 4 日 科学技術・学術審議会 学術分科会研究費部会
①国際的に波及効果が高い学術研究の推進
(科研費(基盤研究)における研究の国際化等)
既に基盤研究等の枠組みでも国際競争力のある研究は数多く行われているところ、上記の環境の変化を踏まえ、「国際共同研究加速基金」として別枠で助成する仕組みではなく、審査によりそうした研究を見出し、助成する仕組みが必要である。
また、我が国の研究力の相対的・長期的な低下が懸念される中、現在の物価高や為替安等の厳しい社会情勢も踏まえ、研究者が国際競争力のある研究に十分取り組めるよう、応募額を尊重した研究費配分が望まれる。
このため、本部会及び振興会の学術システム研究センターにおける議論を踏まえ、「国際共同研究加速基金」について、その機能を勘案しつつ可能なものは段階的に「基盤研究種目群」等に統合していくこととする。その際、「基盤研究(B)」との間で実質的な差異がなくなった「海外連携研究」については、令和7年度助成から公募を停止し、速やかに「基盤研究種目群」等に統合することとする。
https://www.mext.go.jp/content/20240624-mxt_gakjokik-000036755_1.pdf
上の資料の経緯」を読めば、(6)国際性 をどう書けばよいかは明らかです。つまり、「基盤研究」に統合される「国際共同研究加速基金」と「海外連携研究」の趣旨を、基盤研究の様式の中で受け継いだのが(6)国際性 の部分なので、それらの趣旨を意識して書けばいいのです。
国際共同研究加速基金
国際先導研究 我が国の優秀な研究者が率いる研究グループが、国際的なネットワークの中で中核的な役割を担うことにより、国際的に高い学術的価値のある研究成果の創出を目指す。ポストドクターや大学院生の参画により、将来、国際的な研究コミュニティの中核を担う研究者の育成にも資する。(7年間(10年間までの延長可) 5億円以下)
国際共同研究強化 科研費に採択された研究者が半年から1年程度海外の大学や研究機関で行う国際共同研究。基課題の研究計画を格段に発展させるとともに、国際的に活躍できる、独立した研究者の養成にも資することを目指す(1,200万円以下)
海外連携研究 複数の日本側研究者と海外の研究機関に所属する研究者との国際共同研究。学術研究の発展とともに、国際共同研究の基盤の構築や更なる強化、国際的に活躍できる研究者の養成も目指す(期間3~6年間 2,000万円以下)
帰国発展研究 海外の日本人研究者の帰国後に予定される研究(期間3年以内、5,000万円以下)
科研費の基盤研究で今年から加わった(6)国際性の部分だが、ここはマイナスにはならない部分だ。プラス評価されると配分額が増えるとか、若手で国際性が評価されると優先的に採択されるなどだ。なので安心して書いていけば良い。5行くらいで十分だろう。#科研費 #申請書 #ジーラント
— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 21, 2024
科研費は公的研究費なので、科研費応募を予定する研究者はコンプライアンス意識をしっかりと持つことが要請されています。そのため、研究倫理(公的研究費のコンプライアンス)教育のための講習動画を視聴する義務が課せられています。
日本の大学の研究者の給料は、その業績に比べると大したことがなくて非常にバランスが悪いことがあります。ノーベル賞級の仕事をしている大学教授と、論文をろくに書かない学大教授の給与体系が基本的には同一なわけです。しかし、獲得する研究費は2~3桁も違っています。
研究費の金額にかかわらず、研究費を正しく使うことが重要で、文科省からガイドラインが出されています。
研究費の不正使用が明らかになった場合には、文科省のサイトでその内容が公開される場合があるようです。
研究費不正の典型的な事例は、カラ出張でしょう。出張していないにも関わらず出張旅費を請求して、研究費を自分の懐に入れるというものです。自分が学生の頃(数十年前)は、カラ出張で小銭を貯めてそのお金で学部学生の学会旅費をねん出するということが比較的広く行われていたということをうわさで聞いたことがあります。しかし現在は、公的研究費の使途の自由度が高められており、研究室の運営のためにカラ出張をする必要はほとんどなくなってきているように思います。
カラ出張でなく、研究業務目的で出張はしたが、交通費や宿泊料を「浮かせる」という不正もあります。ホテルに泊まったことにして友達の家に泊めてもらい宿泊料を請求するのは不正行為になります。ただし、通常は大学が研究者に対して「ホテルが発行する宿泊証明書」の提出を義務付けていることが多いので、この手の方法は通用しないことが多いと思います。また、大学側が研究者に対して、出張先での学会参加など用務を行った証拠(当日配布されるプログラム、学会参加証、現場の写真など)の提出を求めることも多いと思います。何であれば証拠とになるかは絶対的なものがないため、悪意をもった不正を大学事務が完全に防ぐのは難しく、研究者本人の高い倫理観が求められます。
出張用務の証拠提出に関しては、大学ごとにローカルルールがあるようです。
今はないと思うが、某工大学では学会参加の証拠として、写真と学会主催者の出席確認サインを求められていた。写真撮影をして座長にサインをしている人をよく見かけた。国内はまだ良いが国外の学会だと完全に奇人扱いになる。
— Hiroki Fukagawa (@hiroki_f) June 14, 2022
巧妙な不正行為を行う人間が出てくると、それを防止するために研究者には余計な義務が課せられるようになるので、どんどん研究に関するつまらない業務が増えていって肝心の研究に影響しかねないというのが、問題です。
研究費不正でありがち?なものは、PCなどを研究目的以外で購入することです。これに関しては、防止策が徹底されてきており、必ずしも高額でなくても監査においてちゃんとその物品が研究の現場に存在するかが定期的に調べられることが多いと思います。換金性が高く、汎用性が高いデジタル機器に関しては、購入や管理に関してはかなり厳しいルールが大学によって定められていてそれを遵守することが研究者に求められているということが、多いと思われます。
なぜ不正が起こるのか?倫理講習でよく紹介されているのが、「不正のトライアングル」と呼ばれるもので、①機会②動機③正当化という、不正リスクの3要素の存在が提唱されています。
①機会:研究者は巨額の研究費を自分の判断で自由に使える立場にあり、
②動機:プライベートもしくはラボの運営にあたって、お金が何かと足りないので、自由に使えるお金が必要という動機があり、
③正当化:研究者は安い給料で世界の最先端の仕事をしているので全く正当に報われていない、もっと報われるべきだという意識がある
ことから、研究不正がなくならないのかなと勝手に想像しています。まあ一番の理由は、倫理感も持っていない人間が研究業界に紛れ込んでいるからでしょう。
公的研究費を私的流用すると、むこう10年間、公的研究助成への応募ができなくなるという罰則があります。
これは研究者生命が絶たれるくらいの重さだと思います。私的流用は、金額の大小にかかわらないというのが要注意で、金額が小さいとこれくらいならと思う人がいるかもしれませんが、その代償は非常に大きなものになります。また、不正行為を働いた研究者の氏名は公表されてしまうので、次の職探しに影響する恐れがあります。もちろん悪質な場合は、刑事事件として処理される恐れがあります。
また、研究室主宰者には部下の不正に対する監督責任もあります。そのため、善管注意義務の違反によりペナルティが下される恐れもあります。
不正使用を行った研究者に対する応募資格の制限等について
平成24年度の「競争的資金の適正な執行に関する指針」の改正において、特に悪質な不正使用の事案に対しては厳しく対処するとともに、不正使用の内容に応じて、応募資格を制限することとした。
不正使用の程度と応募制限期間:善管注意義務違反を行った研究者 善管注意義務を有する研究者の義務違反の程度に応じ、上限2年、下限1年 https://www.mext.go.jp/content/1395971_01.pdf
研究者としては、何が研究費不正になるのかを正確に理解しておくことが重要で、研究者としては些細だと思たことでも、不正行為と認定される恐れがあります。故意か過失かでいえば、たとえ過失であっても「重大な過失」と判断されると不正に該当してしまいます。故意の場合、私的流用は論外としても、ことなる研究テーマに用いると目的外使用とみなされる恐れもあります。複数の研究テーマの線引きは難しいことが多いのですが、注意が必要です。事前に大学事務に相談しておけば不正にならずにルールにのっとって正しく使える方法が見つかる場合もあるので、まずは大学事務に相談すべきでしょう。
研究費不正の代表格は、業者とグルになって預け金をつくることです。これは、研究期間をまたぐための苦肉の策だと思いますが、いまどき、科研費は使い方がかなり柔軟になってきており、このような不正をする必要がそもそもなくなってきていることが多いと思います。
カラ謝金というのも不正使用の典型で、自分のラボの学生が働いたことにして謝金を出し、実際には学生には渡さずに教授がそのお金をプールして別の目的に使うというのが、大昔はあったと聞いたことがあります。そうやってプールしたお金をラボのために使ったとしても不正であることには変わりはありません。時代が変わると不正に対する考え方や捉え方も180度変わることがあるので、要注意です。
注意すべきは、自分の研究グループのためにという目的であっても、不正にお金を還流させると不正とみなされてしまうということです。どんな理由でも正当化されることはありません。
研究不正の典型としてもうひとつあるのが、「期ずれ」と呼ばれるものだそうです。今年度の予算がもうなくなってしまったけどどうしてもその研究機器が今年度必要だから、納品だけ今年度にしてもらい、支払いは来年度にまわしてもらう。あるいは逆に、今年度予算が余ってしまったのだが、来年度どうしても必要な研究装置があるので、支払いだけ先に今年度済ませて実際の納品は来年度にしてもらうというものです。どっちもアウトで、立派な研究費不正になります。
通常おつきあいのあるまともな業者なら、代償が大きすぎるこういった研究不正に手を貸すことはないでしょう。
参考
科研費で何を買っていいのか、何は買えないのかは研究者が一番知りたいことですが、それに関しては制度によって明確な線引きをしているわけではないので、実際には制度を運用する大学のローカルルールが優先されることになります。
【Q41071】 どういった経費に科研費の「直接経費」として使用することができるのか、支払の可否をリスト化することはできないのでしょうか。
【A】 科研費からの経費支出に当たっては、経費を支出しようとする事柄(「物品」や「料金」等)そのものに着目して支出の可否を判断するのではなく、「当該経費の支出が科研費の研究遂行上必要かどうか」といった観点で可否を判断することになりますので、単純にリスト化することは困難です。例えば、同じパソコン代金の支払いであっても、科研費の研究遂行上必要であれば代金を科研費から支出することができますが、科研費の研究遂行上必要ない場合は目的外使用に当たるため科研費から支出することはできません。https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_faq/kakenhi_faq.pdf
公的資金の使途に関してはある程度の柔軟性が認められるようになってきています。
【Q4411】 共用設備を購入する際、当初予定していたものと同程度の設備を購入しなければならないのですか。
【A】 複数の補助事業において合算して共用設備を購入することで、当初予定していた設備よりも高額でハイスペックな設備を購入することも可能です。
特に、「目的外使用」に関しては概念的な変更がなされていると思います。
【Q4413】 科研費以外の研究者も使用する前提で科研費による共用設備の購入は可能でしょうか。また、科研費共用設備に関する研究機関のルールを定める際に、どのようなことに留意したらよいでしょうか。
【A】 共用設備は、各補助事業の遂行に支障のない範囲で、他の研究のためにも使用されることが望ましいと考えられます。したがって、科研費以外の研究者も使用する前提であっても科研費による購入は可能です。また、この場合、科研費以外の経費(運営費交付金など科研費との合算使用を認めている経費)を加えて購入することも可能です。 各研究機関においては、研究機関内において共用設備が有効に活用されるよう、その使用方法や管理方法などについて適切にルールを定めてください。
【Q4414】 科研費と他の研究費制度の経費を合算して共用設備を購入することはできないのでしょうか。
【A】 科研費と他の研究費制度による共用設備の購入については、科研費以外の競争的研究費制度で合算使用が認められ、科研費による研究に支障が生じない場合には合算使用が可能です。令和2(2020)年度より、合算使用が可能な対象制度が拡大されました。詳細は、以下の申し合わせを確認してください。 「複数の研究費制度による共用設備の購入について(合算使用)」(令和2年3月31日資金配分機関及び所管関係府省申し合わせ) https://www.mext.go.jp/content/20200910-mxt_sinkou02-100001873.pdf
https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_faq/kakenhi_faq.pdf
合算使用制限の例外が認められるのは以下の四つの場合です。
①直接経費に、使途に制限のない他の経費を加えて補助事業に使用する場合
②直接経費と使途に制限のある他の経費(科研費以外)を加えて、他の用務と合わせて1回の出張を行う場合や、他の用途と合わせて1個の消耗品等を購入する場合などに、補助事業に係る用務や、補助事業に用いる数量分を明らかにした上で使用する場合
③直接経費に他の科研費を加えて、各事業の負担額及び算出根拠を明らかにした上で、補助事業に使用する場合
④直接経費に、共用設備の購入が可能な制度の経費を加えて、各事業の負担額及び算出根拠を明らかにした上で、共用設備を購入する場合日本学術振興会 科研費FAQ https://kakenhi.jsps.go.jp/
【Q44071】 科研費で購入した実験装置は、研究期間が終了した後も、別の研究等で使用することは可能でしょうか。
【A】 可能です。科研費により購入した設備等は、購入後直ちに研究機関に寄付することとしていますので、研究期間終了後も、研究機関の定めに従い、別の研究等で使用することは差し支えありません。 また、科研費が交付されている研究者個人のみではなく、有効利用・有効活用の観点から、所属研究機関外の研究者を含め他の研究者の研究に使用することを可能にするなど、積極的に設備の共用化を図ってください。なお、令和2(2020)年度以降に購入する設備等については、研究課題の研究期間終了後(補助事業を廃止した場合も含む)5年間は、【Q4405】のとおり取り扱うこととなります。
https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_faq/kakenhi_faq.pdf
科研費の使用にあたっては、「基金」と「補助金」の区別が大事です。研究者はあまり普段意識しないかもしれませんが、事務処理上大きな問題になります。補助金は年度ごと、基金は研究機関をまたいでOKというのが基本です。
質問番号 Q4439
質問 年度をまたいでの出張を行う場合に、科研費から旅費を支出できますか。
回答 科研費(補助金分)にあっては、年度をまたぐ旅費のうち当該年度分を支出することはできますが、次年度に係る出張の経費を、前年度の補助金から支出することはできませんので注意してください。一方、科研費(基金分)にあっては、年度をまたぐ支出について制約はありませんので、旅費を年度によって分けて支出する必要はありません。 https://kakenhi.jsps.go.jp/
特に海外の学会では、懇親会でアルコールが提供されることが多いと思いますが、科研費でアルコール飲料を購入するわけにはいかないため、この可否が問題になります。懇親会費用のうちアルコール飲料代とその他を分けた明細を出せと事務にいわれたことが自分はありますが、学会主催者に問い合わせてもだいたいそういうことまでは対応してもらえません。これに関してもルールの適用に時代の変化があるかもしれませんので、最新のルールやルールの実施基準を確認することが大事です。
質問番号 Q4474
質問 学会への出席にあたって、学会参加費の中に夕食のレセプション(アルコール類も提供される)費用が含まれており、この部分だけ切り離すことはできないとのことでした。こうした場合に、学会参加費を科研費から支出することはできませんか。
回答 学会参加費の中にその費用が組み込まれ不可分となっているようなレセプションは、学会活動の一環として企画されていると考えられますので、その際にアルコールが供されるか否かを問わず、参加費を科研費から支出することは可能と考えます。なお、実際には、様々なケースがあると思われますので、社会通念上、学会活動を超えるようなケースまで支出を可能とするものではありません。https://kakenhi.jsps.go.jp/
上の回答は微妙で、実際には大学の判断・ローカルルールに従うことになるのだろうと思います。
平凡なこと、些細なこと、それを積み重ね積み重ねて、そのうえに自分の知恵と経験を加えていく、それではじめて、成功をすることができる。うん、成功は小さい努力の積み重ねやね。(松下幸之助)
https://toyokeizai.net/articles/-/58607どのような分野であっても、すばらしい成果を見出すまでには、改良・改善への取り組み、基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがあるのです。(稲盛和夫)https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/thinker/philosophy/words12.html
下の数式のように、前日比で今日1%向上するということを1年間365日続けると、最初よりも38倍も能力がアップすることになります。
1.01^365=37.78 (日曜数学者 柚子)
https://note.com/yuzu_mathlove/n/n07a7a972cf2e
内村航平の「競技人生を振り返って学んだこと」がコレ。結局、成功者はみんな同じことを言っているから、多分本当にそうなんだと思う。pic.twitter.com/DDB4Rs2bt7
— 田草川 俊|楽天モバイル社員 (@Nicotama222) August 9, 2024
小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道(イチロー)
vitup.jp
大谷翔平の「過程の積み重ねは大事だが、技術的なコツを掴むのは一瞬」という言葉は非常に深い。英語などもそうだが、所謂スキルは閾値に達するまでの積み重ねは大事なものの、変わる時というのは本当に一瞬であることが改めて分かるからこそ、その変化の瞬間まで努力を継続できるかが重要だと思う。 pic.twitter.com/A2BsYTDXr1
— アール (@RR_consultant) January 31, 2024
自分は普段、ソニーの電子ペーパーDPT-RP1でPDFの書類を読んでいますが、文書が表示された状態で電子ペーパーを机の上に置いておくと、知らない人が見たとき「紙かと思った。」という驚きの声を上げます。それくらいパッと見が紙のようです。実際、ペンでの書き味も紙に似せられています(つるつるでなくざらっとした感じがある)。長いことお世話になってきたソニーの電子ペーパーDPT-RP1ですが、最近、電源ボタン部分が怪しくなってきました。枠の部品が少し浮いてるせいで、電源ボタンが陥没気味で押しにくくなってしまったのです。そろそろ買い替えどきかなと思います。
目次
カラーの電子ペーパーがあれば即買いですが、残念ながら市場にあるのは白黒がほとんどです。
ソニーストアではも販売終了していますが、アマゾンではまだ売られています。
ソニーが電子ペーパーから撤退するのは非常に残念なことです。今後カラー化すればさらにマーケットは拡大するだろうに。PCのモニタは目を痛めるので電子ペーパーがいい。論文を読むのでA4がいい。書籍や資料なども多量に読みたいし、手書きメモも取りたい。そんな研究者にとっては素晴らしいツールだと思うのですが。研究者は、本当に仕事に役立つなら研究費で電子ペーパーを買うので、一般消費者には買いにくい高額な価格設定であっても売れると思います。
Adventures with SONY Digital Paper Constructive criticism I maintain this list because the SONY DPS has quite literally changed the way I work for the better, and I have become fully committed to helping SONY produce the best possible second version of this device.
https://www.phys.hawaii.edu/~kcroker/sonydps/#wishlist電子ペーパーSONY DPT-RP1は数学者にとって便利な道具ですが, …
How to Use SONY DPT-RP1 on Linux(SONY DPT-RP1をLinuxで使う方法)Here we introduces a python command tool dpt-rp1-py to operate DPT-RP1 on Linux.
Everything About DPT-RP1 When Using LINUX
もう先がない製品を買うのもいやなので、別のメーカーの電子ペーパーを探してみようと思いました。現行品があるのは、富士通のQUADERNOくらいしかなさそうです。写真で見る限り、見た目はソニーとほぼ同じ。
クアデルノは楽譜を見るのにも使えるみたいです。bluetoothのフットペダルで譜めくり可能。これは、便利層。ソニーの電子ペーパーを長いこと使ってきましたが、譜面を見るのに使おうという発想がなぜか浮かびませんでした。
論文を読むならA4サイズが必須なのですが、ソニーも富士通も白黒というのがネックです。ところで、電子ペーパーもカラー化の波が来ています。
上の記事を書いたときはまだ発売前でした。その後発売されたようですが法人向けに販売のみであり、2024年8月現在、まだ個人消費者向けの市場に出てないみたいです。
個人消費者のニーズがあるのに、法人向けのみの販売に限定されているのは、残念。商品を開発した株式会社アイオイ・システムは、物流の会社でそもそも個人消費者向けの商品をつくっている会社ではないからというなのでしょう。
自分もOnyxという会社名もBOOXという製品名もあまり馴染みがありません。
残念ながらOnyxって聞いたことがない人が多いんじゃないでしょうか。残念、というのはここ数年、Onyxはメジャーなブランドが恥ずかしくなるくらいすごい機能・性能の電子書籍、電子メモデバイスを作り続けてるんです。
Kindleも他のアプリも入れられる電子書籍リーダー「Onyx Boox Leaf 2」 2022.12.06 20:00 26,845 author Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]( 福田ミホ )
Onyx社のBOOXの製品も気になります。電子ペーパーというより書籍リーダーという触れ込みで、その分、重量も他社製品より重め。ソニーの349gの電子ペーパーは知らない人にも持ってもらうと「軽い!」という反応が多いです。キンドルスクライブは433gですが、正直、「重い」と思います。10.2インチという小ささなのに433gもあると、電車で手で支えて持つとき「重くて面倒」という気持ちになります。重いと思うかどうかは「サイズに対して」という部分も入ってくるので、13.3インチ(A4サイズ)だと、こんどは「大きくて重い」という印象になりそう。現物を触ったことがないのでなんとも言えませんが。何と比べるかにもよるので、1kgを超えるノートPCと比べれば「軽い」と思うでしょう。
自分は普段アマゾンのキンドル書籍を買って読んでいるので、キンドルが読めない電子書籍リーダーはまったく自分には不向きです。BOOXでキンドルが読めるならBOOXが「次に欲しいものリスト」のトップにきそう。メモリ6GBというのはちょっと少なくて不安があります。外部メモリも使えなさそうなので、ヘビーユーザーだと容量が不足しそう。
アマゾンキンドルはキンドル書籍が読めて、電子ペーパーとしても使えます。しかし一番大きい画面でも10.2インチのサイズしかないのが、電子ペーパーでA4サイズの資料を読みたいには不満なところ。A4サイズのPDFをもちろん10.2インチのモニター上に表示はできますが、やはり文字が小さくなるので、若い人はともかく年齢が高い人(老眼が始まっている人)にはつらいでしょう。
キンドル書籍は図や写真が載っている場合はカラーのものが多いですが、キンドルスクライブは白黒の電子ペーパーE-inkを利用した製品なので、白黒でしか表示されません。これも残念なところ。
A4サイズの電子ペーパーと10.2インチサイズのアマゾンキンドルスクライブの両方を持ち歩くのは面倒なので、個人的には、
が出てきてほしいです。
電子ペーパーは「紙」の代用だけでなく、PCモニタの代用としても使う製品も市場にあるようです。
[広告] 今からでも個人的に頼める科研費申請書添削サービス
巷には、多数の「科研費申請書の書き方ノウハウ」があげられています。知らなきゃ損、見なきゃ損、実践しなきゃ損です。
【2023年度研究会】研究費獲得のための申請書の書き方~あなたも獲れる100万円(研究費)~【東京栄養疫学勉強会】 東京栄養疫学勉強会 東京栄養疫学勉強会 チャンネル登録者数 2060人
科研費申請書の書き方のノウハウが巷に溢れているのに、不採択に悩んでいる人ほど、こういうのに疎い。見てもそれを自分の申請書に落とし込めない。必要なのは国語力。だが自分の国語力に自信が持てず、AIの言いなりになって、文章の中身と表現とが乖離していることに気付けない。小学国語からが早道。
科研費計画調書は日本語で書くので、日本語に自信がないというのは致命的です。とくに、接続語の使い方が怪しい人、具体的に書けない人、逆に、抽象化した記述が苦手な人、論理的に書けない人、メリハリのある日本語の文章が書けない人、言語化がとにかく苦手な人、そういう人たちは小学校からやり直したほうがいいです。小学校の国語から勉強しなおすのに最適な参考書がコレ。
親必読!難関中学への合格者続出! 「本当の国語力」が驚くほど伸びる本: 偏差値20アップは当たり前! 2009/7/18 福嶋 隆史(アマゾン)
いい歳した大人が小学校の国語の勉強からやりなすなんて、プライドが許さない?そんな大人の人向けに、内容は基本的に同じですが大人が読んでいて恥ずかしくないように装いを新たにしたバージョンもあります。
言葉を自在に操るための論理思考トレーニング 考えていることが正しく伝わる、シンプルで確実な方法 「ビジネスマンの国語力」が身につく本 2010/12/11 福嶋隆史 (アマゾン)
上の本は文字数は少なくて1時間弱で読めますので、科研費申請書が書けず煮詰まったときに読むと、劇的な効果があります。なぜ自分が書いた申請書が読みにくかったのかがハッキリと説明できるレベルで理解できるようになるでしょう。
申請書を書く以前の話として、伝えようとする態度の問題があります。「伝わるだろう」ではなく、「伝わらないかもしれない」と謙虚になって、自分の態度を振り返るところから始めるのがいい。
同じ専門分野同士でもわかってもらえていないことのほうが圧倒的に多い。
内容がすばらしいかどうかの前に、読んでわかるかどうかが採択される大きな条件
実は自分がわかりにくい文章を書いていることに気づかずに「これでいい」と思っている研究者は多い
「科研費が採択されない人」が陥りがちなNG思考 2022.02.02 分析計測ジャーナル
科研費申請書の書き方には、厳然とした守るべき「作法」が存在すると同時に、審査委員を納得させることができるのならどう書いてもOKという「自由さ」とがあります。科研費になかなか採択されずにいる研究者は、とりあえず作法を守るために「型」にはまった書き方をマスターするのがいいと思います。
2025年度科研費の様式は、基盤研究(C)は(6)国際性が追加され、(3)にあった「着想に至った経緯」が(1)に移動するなど、少なからぬ変更がありました。そのため、何をどう書けばいいのか戸惑っている人も多いようです。
時代が変わりいまや生成AIになんでも頼めるようになりました。科研費の申請書も一人で悩まずに、チャットGPTやクロード(Claude)やジェミニ(Google Gemini)に査読させてみましょう。プロンプトを適切なものにすれば、かなり有用な助言が得られます。
ChatGPT使う人多いけど、自分がこれら3つのAIを試した限り、Gemini 2.5 Proが、科研費申請書の研究デザインの論理性の不備を一番、的確に指摘してくれた。プロンプトに、「不採択」の原因を教えてと、不採択を前提条件として入れるのが必須。「厳しく査読して」程度だとピンボケのユルい査読になる。 https://t.co/M8dpAChyAh
— 博士(理学) (@scitechjp) July 11, 2025
生成AIはまだ(2025年現在)、万能ではありません。へたに生成AIに文面を作らせると、AI臭い文章になって、審査委員の心証を悪くする恐れもありますので、過度の依存はやめましょう。
科研費の申請書、提出ボタンをクリックする前に聞いて!”これこそが本研究の着想の原点である。”などと内容に見合わない仰々しい文言を書いてない?ChatGPTに丸投げしたのが審査員にバレたら、即、不採択だよ。生成AIは、賢い人をより賢く、〇〇な人をより〇〇に見せてくれるツールだから気を付けて。
— 博士(理学) (@scitechjp) August 24, 2025
2026年現在、AIはだいぶ進化していますが、それでも、まだまだです。壁打ちには良くても、自分で考えることを放棄して鵜呑みにしてしまったら大変なことになりかねません。
科研費申請も大詰めですね
AIで申請書作成しているとありがちな10個のマイナスポイントをまとめました
最後の確認にどうぞhttps://t.co/wSUdPplnsh
— 限界助教|ChatGPT/Claude/Geminiで論文作成と科研費申請 (@genkAIjokyo) August 30, 2026
最近は多くの大学で、その大学で採択された課題の実験計画調書を学内で閲覧できたりするようです。そういう恵まれた大学にいない人は、知り合いのつてと頼ったり、ネット上でおおらかにも申請書の例を出してくれている人のものを参考にしたりできます。
今年からもらってる科研費基盤(C)の申請書はこんな感じ。図は2枚目に載せてる1枚だけで、あとは全部文章です。基盤(C)でそんなに壮大な研究をするわけではないので、ポンチ絵を描くのに血道を上げなくてもいいんではないかと思います。大きな研究費は別ですよ。 pic.twitter.com/1vQBL1Fok1
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) August 7, 2026
ご参考に pic.twitter.com/hMnoX17177
— 濱西栄司/『社会運動は何を行うのか』 (@Eiji_Hamanishi) August 30, 2026
注意:以下は、自分(本ウェブサイト管理人)個人の考えであり、自分の過去の科研費採択経験(生物系の基礎研究、少額の研究種目、研究代表者としての生涯獲得総額は数千万円)、同僚や先輩、その他の人たちの採択調書から学んだこと、さまざまな書籍の内容、ウェブ上の情報、大学で開催された科研費セミナーで聞いた内容、科研費の審査をしたことがあるという先生から聞いた話などを自分なりに総合的にまとめた結果です。書籍やセミナーの内容が自分の考えとは多少ズレると思ったこともありますので、ここにまとめたことが絶対正しいわけでも、全ての科研費応募者に当てはまるわけでもありません。書き方のヒントになれば幸いです。研究内容や書きかた次第で、それぞれのセクションの分量の割合は大きく変わってきます。全体としての整合性、一貫性があることが大事です。
科研費研究計画調書の様式はちょっとずつ変更されてきました。今年度(2025年度科研費)は、また少し変更がありました。基盤研究(C)の場合、「1 研究目的、研究方法など」を4ページにわたって書くことになりますが、書くべき内容が指示されており、
本文には、
(1)本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」、
(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性、
(3)関連分野の研究動向と本研究の位置づけ、
(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか、
(5)本研究の目的を達成するための準備状況、
(6)本研究がどのような国際性(将来的に世界の研究をけん引する、協同を通じて世界の研究の発展に貢献する、我が国独自の研究としての高い価値を創出する等)を有するか
について具体的かつ明確に記述すること。
との指示が様式の上部にあります。新たに(6)国際性についての記述を求めているのが目を引きます。また、いままで(3)の中にあった「本研究の着想に至った経緯」が、(1)の中に移行しているのも要注意です。
科研費申請書の(1)の見出しが2行になる問題。(1)を半角にして、文字を游ゴシック11ポイントにすると、1行にスッキリ収まる。
「(1) 本研究の学術的背景や本研究の着想に至った経緯、研究課題の核心をなす学術的「問い」」の部分だ。#科研費申請書 #見出し #スッキリ— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 4, 2024
さてこのセクションには何を書けばいいのでしょうか?「学術的背景」として何を書くかを考える際の手がかりがあります。それが、もう少し具体的な指示として、様式の真ん中の「留意事項①」に書いてある、
学術の潮流や新たな展開などどのような「学術的背景」の下でどのような「学術的『問い』」を設定したか、
という文言。これを解釈するに、学術的な問いが生まれた妥当性を書けばよいでしょう。審査の観点として、
学術的な意義や独自性、創造性など学術的重要性を評価する
と留意事項①に明確に説明されています。つまり、学術的問いの重要性の説明が求められているわけです。問うに値する面白い問いなのかどうか?ということです。そもそも学術的問いとは何なのか?研究目的とどう違うのかという点に関して、自分の研究テーマに沿って自分の考えをまとめておく必要があります。
申請書を具体的にどう書けばいいのかというと、通常の論文のイントロダクションの書き方が参考になります。まず「何」についての研究なのかを述べて、それに関して何がすでに「わかっていること」なのか、そして何がまだ「わかっていないこと」(=学術的な問い)なのか、なぜそのわかっていないことを知ることが重要なのかを書きます。そして、その「わかっていることとわかっていないことの間のギャップ」を「どうやって」自分が埋めるのか(=研究目的)、そのようなアプローチをどのように発想したのか(=着想に至った経緯)を書きます。
論文を書くときのノウハウで申請書の文章を書こうとしたときに、ここで少しやっかいな問題があることに気づきます。学術的な問いというのはその研究領域における大きめのクエスチョンであったほうがよいわけですが、自分のアプローチまで書いてしまうとそれはもうすこし具体的な「研究目的」になってしまい、研究目的を書くセクションはその次の「(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性」になるという点です。話を具体的に絞り込んでからまた広げなおすと話が戻ってしまったことになり、流れが悪くなります。文章の流れとしては一方向に流れていてほしいわけです。前年度までは、「本研究の着想に至った経緯」は(3)のセクションにあったので、まだ書きやすかったように思いますが、「着想」、特に、研究アプローチ(方法論)に関する着想を(1)の中で書くとなると「研究目的」まで(1)で言及したほうが自然な流れが作りやすいかもしれません。
科研費は人文科学から理学、医学、工学など全く異なる研究領域を対象にするため、研究のスタイルは非常に多様です。しかし科研費の様式はすべての研究領域に対応して1つしか用意されていないので、応募者が自分の研究領域に合わせて、あるい程度柔軟に対応することは許容されると思います。ただし審査の観点は公開されているのでそれを外した書き方は不利になります。何をどう書いているのか意図が明確であれば自由に書いてよいのだと思いますが、例えば、
研究テーマのトピックの提示→わかっていること、わかってきたこと、最近の進展やブレークスルー→それでもまだわかっていないこと→それをわかる必要性、喫緊性→学術的問い→問いに答えるための自分なりのアプローチ(研究目的)の着想(=着想に至った経緯)
という順に書いていくのが一法でしょう。「本研究の着想に至った経緯」が(3)から(1)に移動したというのは実はかなり大きな変更点であり、「何の着想」なのかまで変わってしまった可能性があります。「研究目的を設定するに至った着想」なのか、「学術的な問いを設定するに至った着想」なのか、というあいまいさ、多義性があります。「本研究の着想に至った経緯」を書けという指示を、学術的な問いを設定するに至った経緯と解するのであれば、
研究テーマのトピックの提示→わかっていること、わかってきたこと、最近の進展やブレークスルー→それでもまだわかっていないこと→それをわかる必要性、喫緊性(=着想に至った経緯)→学術的問い
となります。学術的な問いと研究目的との関係をどうするかで書き方が変わってくるでしょう。抽象度ー具体性 という観点で、問い>>目的 とするか、問い>目的 とするか、 問い~目的 とするかは、研究内容によるでしょう。問い=仮説とするか、目的=仮説(の検証)とするかも、研究領域や研究内容によって自由度があるのではないかと思います。
研究者によって各セクションにどれくらい詳しくどれくらいの量を書くかは、異なるでしょう。異なっていてよいのだと思います。ただし大事なことは、書く意図を明確にすることです。応募者がどういう意図で申請書を構成したのかにまぎれがなければ、スタイルが多少違っても審査委員によっては読みやすいものになるはずです。
重要なことは、このセクションを書く目的は何かを意識することです。すべての文章にはその文章を書く目的があります。背景の文章を書く目的は、応募者が学術的問い(もしくは研究目的)を設定した理由を審査委員に納得させることです。
ここで大事なのは「客観性」であり、客観的であることとはすなわち、すべての主張に根拠(文献もしくは予備実験の実際のデータ)を示すことです。引用文献が多くなりすぎると文章が読みにくくなるということもあるので、適度なバランス感覚が要求されます。文献は他人の文献と自分の文献を適度に織り交ぜて書くのが理想です。自分の文献だけだと独りよがりな印象を与えますし、他人の文献だけだと業績が無い人かと思われます。何をどう書くかに関しては、昔の申請書の様式の指示も手掛かりになります。
① 研究の学術的背景(本研究に関連する国内・国外の研究動向及び位置づけ、応募者のこれまでの研究成果を踏まえ着想に至った経緯、これまでの研究成果を発展させる場合にはその内容等) (平成29年度科研費の基盤研究(C)の様式より 太字・下線強調は当サイト)
これを読むと明らかなのですが、科研費の基盤研究というものは、基本的には、応募者がこれまで行ってきた研究の積み重ねの上に、さらに発展的なテーマを設定することが当然のこととされています。現在の様式の指示からはこれらの文言が抜け落ちていますが、この考え方は基本的には生きています。だとすると、新規テーマで応募したい場合どうなるんだ?という声が聞こえてきそうですが、新規テーマだと採択されにくい恐れはあるが、絶対ダメというわけではもちろんないので、様式の自由度が上がるように改善されたのだと思います。
文献の引用の仕方として、(Daresore et al., 2000)と書くか、(Daresore et al.,, 2000, Journa Name)とするか、(Daresore et al.,, 2000, J Nam 1(2):345)などどこまで細かくするかは好みもあるでしょう。(Daresore et al., 2000; Hokano et al., 2001)など論文の区切りに使う記号は表記の中でユニークなものにするなどの細かな配慮も大事です。番号で引用してあとからリストを添えたり、自分の業績の場合には(業績1)などと書くのもありでしょう。ただ、リストの番号で引用した場合にいちいちそれを他のページに見に行って確認する読み手もあまりいないのではないかと思いますので、読む動作・視線の動きを妨げないのが一番だと自分は思います。その考え方にのっとれば、引用文献の位置は句読点の直前がベストです(Daresore et al., 2024)。
背景に書くべきことは、そのトピックに関する一般的な説明ではなく、あくまで設定する問いの妥当性を納得させるための材料に絞ります。背景の書き始めから「問い」までが読んでいて一直線で無駄がないという印象を与えることが大事で、話題がそれたり、戻ったりするのは、学術的意義の重要性を理解されにくくするので要注意です。論文を書くときにIntroductionを書く理由は、hypothesisを導くためですが、それと同様に考えればいいと思います。
「背景」と「関連する研究動向」との書き分けという問題にもなりますが、背景には関連はしていても問いを導き出すことに直接関連しないことは言及する必要はありません。そういったことは関連する研究動向のセクションに書けばよいでしょう。研究動向には、他の研究者がどんなアプローチで自分と同じゴールを目指しているのか、そんな中で自分のアプローチはどんな点で優位なのかを書けばいいのです。こう考えれば、背景と動向の書き分けに悩むことはなくなるはず。
科研費の申請書の「背景」と「動向」の書き分けで悩む人が多いが様式の指示や留意事項にハッキリと書いている。いわく、「問い」がどうやって生まれたかを書くのが「背景」。「位置づけ」を示すために書くのが「動向」。様式の指示や留意事項を真面目に読まずに申請書書いて採択されようなんて甘すぎ。
— 博士(理学) (@scitechjp) July 18, 2025
背景もしくは研究目的のセクションには、仮説を示した模式図を置くのが良いでしょう。良いでしょうというよりも、置くべきと言いたいところです。「仮説を示した模式図」というのは、相当頭の中が整理されていないと描けませので、模式図を描きなおしているうちに頭の中が整理されてきますし、模式図が完成するとあとは模式図を説明する形で本文をスムーズに書き進むことができます。
さて、新たに場所が移動してきた「着想に至った経緯」はどう書けばいいの?という問題があります。なぜこれが(3)から(1)に移動されてきたのかを考える必要があるでしょう。自分が思うに、背景から問いを導く過程がすなわち着想なので、着想に至った経緯は本来、背景→問いの思考そのものであって、不可分です。別物として書く必要はないのではないかと思います。しかしそうはいってももともと(3)にあったものなので、以前の不採択調書の「着想に至った経緯」の部分をコピペして、(1)の背景と問いの間に入れ込んでいる人も多いことでしょう。実際、「背景」として客観的な内容を書き、次に「着想」として自分の業績やアイデアを中心に書き、両者から導きだされる「問い」を書くというスタイルも、おさまりがよいのでお勧めできます。とくに、このセクションの文章量が多くなるとどこに何が書いてあるのか読み手にもわかりにくくなりますし、読む労力も増えてストレスです。「背景」「着想」「問い」と3つのセクションに分ければ、読み手に優しい申請書になるでしょう。
【このセクションでよくある失敗例】、
このセクションをどう書くかも、自由度が高く人それぞれですが、どこに何をどう書いたのかという応募者の意図が明確に読み取れることが大事です。また、(1)のセクションから話がつながっていることも必要です。
「目的」というのは日常語としては、将来の夢や願望、目標という意味もありますが、研究助成への応募書類における「研究目的」は、研究期間内で研究計画において「実際にやること・明らかにすること」を意味します。つまりやらないこと(将来的な願望)を含めてはいけません。時間があればやるとか、研究がうまくいけばもう少し先までやるなどと、あいまいなことを書いてもいけません。
研究目的は、学術的問いに答えるものになっているべきで、きちんとした対応関係がそこにないと不自然です。問いに答えるための実験系や方法論まで含めて具体性を増したものにします。
研究目的の中身は、学術的な問いに答えるためのアプローチを含みます。問いにどんなアプローチで取り組んで答えを出すのか、そのアプローチにはどんな独自性や創造性があるのかを書くことになります。
【研究目的を書くにあたってのよくある失敗事例は】
独自性 originalityは、他人にはないその人だけのものという意味です。科研費が不採択になる人の多くが、「~(研究目的)の研究は報告がないので独自性が高い。」と書いてしまいますが、この書き方は賢明ではありません。科研費は相対評価ですので他人の申請書と比べられて採否が判断されます。「~(研究目的)の研究は報告がないので独自性が高い。」という文は、他の申請書でもそのまま使える文言です。つまり審査委員に対して審査に有用な情報をなんら与えていません。情報量ゼロの文です。なぜ今まで論文報告がなかったのか?重要な課題だとみな思っていたのに適切なアプローチが見つからなかったから?技術的に不可能だったから?重要なのにその重要性が見落とされていたから?なにかしら理由があるはずで、その理由を書く必要があります。
独自性のアピール方法として、他人にはできないということをアピールすることも可能です。自分にしかない技術を使って初めて実現可能になるアプローチだからといった具合です。また、誰よりも早く自分がその重要性に気づいてこの分野を開拓してきたからと、過去の論文業績と絡めて独自性をアピールすることも可能でしょう。
【独自性を書くにあたってのよくある失敗事例】
創造性に何を書けばいいのかは、多くの応募者が頭を悩ませるところです。通常の日本語の意味だと、創造性はcreativityのことであり、creativeといえばゼロから何かを作り出すという意味になります。しかし科研費の申請書においては「創造性」として書くべきことは、多少日常語とはズレているように自分は感じています。
審査のポイントとして、
A.研究計画の内容に関する評定要素
(1)研究課題の学術的重要性
・学術的に見て、推進すべき重要な研究課題であるか。
・研究課題の核心をなす学術的「問い」は明確であり、学術的独自性や創造性が認められるか。
・研究計画の着想に至る経緯や、関連する国内外の研究動向と研究の位置づけは明確であるか。
・本研究課題の遂行によって、より広い学術、科学技術あるいは社会などへの波及効果が期待できるか。
https://www.jsps.go.jp/file/storage/kaken_01_03_shinsahyoutei_2024-1/r6hyoutei03_ja_bc.pdf
ということが言われていますので、「本研究課題の遂行によって、より広い学術、科学技術あるいは社会などへの波及効果が期待できる」ことを申請書のどこかでアピールする必要があることがわかります。しかし明示的なセクションはないため、書くとすれば、「創造性」を書く場所に書くことになろうかと思います。そこで、創造性の欄に、新たな価値を生み出すことができるという内容の説明をする人が多いようです。科研費の書き方を指南した書籍もそのような説明に終始しています。
【創造性に関する失敗事例】
細かい話ですが、2025年度科研費から、様式の指示は、「関連する国内外の研究動向」が、「関連分野の研究動向」に変更されています。これは(6)国際性 の項目を新たに作ったことに伴う措置だと文科省の資料では説明されています。ただ(6)でアピールすることはすこし内容がずれるので、従来通り書けばよいでしょう。「背景」と「研究動向」をどう書き分ければいいのかというのも悩みのタネです。ほとんど同じことを繰り返してしまうのは印象を下げます。
実際のところ、「背景」と「研究動向」で書く内容がある程度重複するのはむしろ自然なことだと思います。内容は重複してもアピールしたいことが異なるので、文は当然異なったものになります。
何を書くべきかで考える必要があるのは、「関連分野の研究動向」という指示において、何に関連する研究の動向かという点です。「何に」というのは普通に考えれば、「学術的な問い」や「研究目的」に関連する研究動向ということになるはずです。「学術的な問い」と「研究目的」のどちらに寄せて書くかというのは、「学術的な問い」と「研究目的」をどう設定したかにもよるので、ケースバイケースでしょう。「研究目的」を非常に狭くとらえてそれに関する研究動向を書いてしまうと、研究の意義が理解されない恐れが強まります。なので、「学術的な問い」に関する研究動向を書いて、国内外の他の研究者がその問いにさまざまな方法でアプローチしているなかで、応募者はどのような独自性・優位性のあるアプローチをしているのかが明確になるように書けばいいと思います。
【研究動向と位置付けを書くにあたってのよくある失敗事例】
このセクションは長ったらしいタイトルでわかりにくいかもしれませんが、以前の「計画・方法」という欄に対応した部分です。まだ科研費の様式に「研究業績」というページがあってそこは単に論文業績を羅列するだけだった当時(平成29年度の例)の様式がどうだったかというと、基盤研究(C)の場合は最初の2ページが「研究目的」で、
研究目的
本欄には、研究の全体構想及びその中での本研究の具体的な目的について、冒頭にその概要を簡潔にまとめて記述した上で、適宜文献を引用しつつ記述し、特に次の点については、焦点を絞り、具体的かつ明確に記述してください(記述に当たっては、「科学研究費助成事業における審査及び評価に関する規程」(公募要領81頁参照)を参考にしてください。)。
① 研究の学術的背景(本研究に関連する国内・国外の研究動向及び位置づけ、応募者のこれまでの研究成果を踏まえ着想に至った経緯、これまでの研究成果を発展させる場合にはその内容等)
② 研究期間内に何をどこまで明らかにしようとするのか
③ 当該分野における本研究の学術的な特色・独創的な点及び予想される結果と意義
つぎの2ページが「研究計画・方法」で、
研究計画・方法
本欄には、研究目的を達成するための具体的な研究計画・方法について、冒頭にその概要を簡潔にまとめて記述した上で、平成29年度の計画と平成30年度以降の計画に分けて、適宜文献を引用しつつ、焦点を絞り、具体的かつ明確に記述してください。ここでは、研究が当初計画どおりに進まない時の対応など、多方面からの検討状況について述べるとともに、研究計画を遂行するための研究体制について、研究分担者とともに行う研究計画である場合は、研究代表者、研究分担者の具体的な役割(図表を用いる等)、学術的観点からの研究組織の必要性・妥当性及び研究目的との関連性についても述べてください。
また、研究体制の全体像を明らかにするため、連携研究者及び研究協力者(海外共同研究者、科研費への応募資格を有しない企業の研究者、その他技術者や知財専門家等の研究支援を行う者、大学院生等(氏名、員数を記入することも可))の役割についても記述してください。
なお、研究期間の途中で異動や退職等により研究環境が大きく変わる場合は、研究実施場所の確保や研究実施方法等についても記述してください。
となっていました。「研究目的」(2ページ)と「研究計画・方法」(2ページ)が「研究目的、研究方法など」(4ページ)の一つに合わせられたわけです。この経緯を見れば、「(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか」が、「研究計画・方法」に対応することは明らかでしょう。
古い様式も今見返してみると申請書を書く上で示唆に富むことに気づきます。
指示がなくなった=書かなくてよくなったと考えるより、自由度を増やすために指示を減らしたと理解したほうがいいでしょう。つまり指示がなくなったことであっても、意識しておいたほうが良いのです。
さて、計画・方法は以前はまるまる2ページ書くようになっていたのですが、今は他との分量のバランスからそこまで多くの紙面を割かなくてもいいようになったと思います。採択された人の研究計画調書を見せてもらったことがありあすが、多くの場合1ページ程度(他の部分に何をどう書いたかとの兼ね合いにより、半ページ~2ページ弱の幅がある)で書いているようです。
抽象>具体 ということで言えば、
学術的問い>研究目的>研究計画・方法 という図式になります。
科研費申請書で学術的問い、研究目的、実験計画を書くのは、まさに、具体ー抽象(のグラデーション)だし、「関連する研究動向」(抽象)ー実際に書く内容(具体)ともいえる。この本は(当然のことながら)科研費出す人にも役立つはず。 細谷 功『具体と抽象』 https://t.co/VZptWyhNY0
— 博士(理学) (@scitechjp) July 27, 2024
当たり前のことですが、「研究計画・方法」で書く内容は、「研究目的」と完全に対応している必要があります。研究目的を達成するうえで過不足がある計画を書いてしまうとまず採択されないでしょう。計画に書く課題が少なくてさみしいので余計な課題を付け足して整合性を失い不採択になるというのは典型的な失敗パターンです。
【研究計画・方法のセクションにありがちな失敗例】
このセクション「準備状況」とあとにでてくる「研究環境」とをどう書き分けるかで悩む人も多いようです。環境は必要な研究機器などであり、準備状況はそれらの研究機器がすでに稼働して予備データが出始めているといったことなんだろうと思います。予備実験データをここに書くのもありでしょう。ただし、予備実験データは研究計画欄のほうに書くというのも効果的です。
科研費必勝法【世界標準】 研究する→結果をまだ論文にせず、”予備的実験結果”と呼ぶ→すでに得た結果に関して科研費申請書を書く→当然、科研費が採択される→得た研究費で次の新しいテーマの研究を行う→はじめに戻り、このサイクルを繰り返す https://t.co/XM0JKtCJbP
— 博士(理学) (@scitechjp) July 6, 2017
実際のところ、予備実験データは背景のところから出してもよくて、好みによると思います。できるだけ早くインパクトを示して読み手(審査委員)の興味をひきたければ、早い段階で出すことです。4ページめの最後など、そもそも審査委員はまともに読んでいないかもしれません(特に最初の部分が稚拙にしか書けていない申請書の場合)。
【準備状況で良くある失敗事例】
このセクションは2025年度科研費からあらたに加わったもので、何を書けば正解なのかは誰も確かには知らないことだと思います(まだ採択された申請書というものが存在していないので)。そのため、日本学術振興会は親切にも様式の指示の中で具体例を挙げて示してくれています。
などを書けばいいのだそうです。「将来的に世界の研究をけん引する」というのは、得られる研究成果を見た他の研究者がこぞって参入してくるので、その結果として、新しい学問の潮流がつくりだせて、自分がその最先端にいて世界の研究を牽引することになるのだと思います。
「協同を通じて世界の研究の発展に貢献する」というのは、得られる研究成果を見た他の研究者がこぞって共同研究を是非やりませんか?と声をかけてくるので、その結果として、協同して研究領域を発展させることになるのでしょう。
「我が国独自の研究としての高い価値を創出する」ということでもOKというのはなかなか興味深いと思いました。つまり、なんでもええんかい!と思ったのですが、これは日本人の起源とか、日本文学の研究、日本の戦後政治など、日本固有の問題に取り組む研究者を想定してのことなのかなと想像しています。
科研費の新しい記載項目である(6)国際性だが、書いていない人がしばしばいる。変更を知らないのかと思っていたが、どうもそうではなく、「関係するものがないから」書いていないようだ。ここは評価項目なので、書かないと間違いなく、*が付く。絶対に書いてください。#科研費 #申請書 #添削
— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 17, 2024
もっと詳しく知りたい人は、文科省のサイトに公開されている国際性の記述が導入された経緯の説明した資料お読みください。この「経緯」を読めば、(6)国際性をどう書けばよいかが自ずと明らかに浮かび上がってきます。つまり、「基盤研究」に統合される「国際共同研究加速基金」と「海外連携研究」の趣旨を、基盤研究の様式の中で受け継いだのが(6)国際性 の部分というわけです。このことを認識しているかどうかで、ピントの合った内容が書けるかどうかの勝敗が決まります。
第 1 2 期 研究費部会 における科研費 の 改 善 ・充実及び 今後の 議論の方向性について( 中間まとめ ) 令和6年 6 月 2 4 日 科学技術・学術審議会 学術分科会研究費部会
①国際的に波及効果が高い学術研究の推進
(科研費(基盤研究)における研究の国際化等)
コロナ禍後の国際研究交流の回復傾向や、「基盤研究種目群」における基金化の拡大状況等により、今後は、「国際共同研究加速基金」以外の研究種目においても、更なる研究活動の国際化が期待される。
既に基盤研究等の枠組みでも国際競争力のある研究は数多く行われているところ、上記の環境の変化を踏まえ、「国際共同研究加速基金」として別枠で助成する仕組みではなく、審査によりそうした研究を見出し、助成する仕組みが必要である。
また、我が国の研究力の相対的・長期的な低下が懸念される中、現在の物価高や為替安等の厳しい社会情勢も踏まえ、研究者が国際競争力のある研究に十分取り組めるよう、応募額を尊重した研究費配分が望まれる。
このため、本部会及び振興会の学術システム研究センターにおける議論を踏まえ、「国際共同研究加速基金」について、その機能を勘案しつつ可能なものは段階的に「基盤研究種目群」等に統合していくこととする。その際、「基盤研究(B)」との間で実質的な差異がなくなった「海外連携研究」については、令和7年度助成から公募を停止し、速やかに「基盤研究種目群」等に統合することとする。
また、令和7年度助成に係る公募から、「基盤研究(A)・(B)・(C)」において「研究課題の国際性」を新たに評定要素に加え、高く評価された研究課題については、研究費配分額の充実により国際競争力のある研究に挑戦できる環境を実現することとする。更に、若手研究者の参画を要件としていた「海外連携研究」の「基盤研究種目群」等への統合後においても、国際共同研究の助成を通じた若手研究者の育成に資するよう、「基盤研究(B)・(C)」において、「研究課題の国際性」の評定要素で高く評価された研究課題であって若手研究者を研究代表者とするものを優先的に採択する枠組み(「国際・若手支援強化枠」)を設けることで、高い国際競争力を有する研究の量的拡大をも目指すこととする。https://www.mext.go.jp/content/20240624-mxt_gakjokik-000036755_1.pdf
上の資料を読んでいてちょっと驚いたのですが、国際性のアピールのセクションは実ははかなり大事みたいです。若手研究者で高い点数がついたものは優先的に採択すると言っています。若手、若手、と若手優遇政策が目につきますが、ついにここまで来たかの感があります。老兵去るのみですね。
しかし、国際性がない科学ってあるのか?と思いますので、今回の様式の変更は、改悪のような気がしています。自分と同じことを考えている人もきっと多いはず。
科研費の基盤研究で今年から加わった(6)国際性の部分だが、ここはマイナスにはならない部分だ。プラス評価されると配分額が増えるとか、若手で国際性が評価されると優先的に採択されるなどだ。なので安心して書いていけば良い。5行くらいで十分だろう。#科研費 #申請書 #ジーラント
— 児島将康 (@kakenhi_g_rant) August 21, 2024
以上、各セクションの書き方をざっと見てきましたが、大事なことは指示を守るということです。つまり、このセクションにはこれを書けという指示がある以上、その指示を守る必要があります。学術的な問いが書いていない、もしくは、どの部分が問いか不明瞭というのは論外です。指示=評価ポイントなので、指示を守らない=得点が得られない=不採択にする格好の理由を審査委員に与える、ということです。また、一貫性があることも大事です。研究課題名と学術的問いと研究目的と研究計画・方法との間に一貫性がなくて、論点がブレていては採択はおぼつきません。
さて4ページを書いたあとで、その内容を概要としてまとめて冒頭部分に書きます。概要から書き始める人がいるようですが、そうすると本文の要約になっていない代物ができあがってしまっていることに気づけない恐れがあります。本文に書いていない情報がなぜか概要に書いてあるというのは、典型的な失敗例です。
概要で第一印象が決まります。人間が初対面の人を判断するときにおそらくぱっと見の数秒でその人がどんな人かの判断を下すと思います。概要は「ぱっと見の数秒」で、ここで悪い印象を持たれると挽回するのは難しいでしょう。特に、日本語が変だったり、何が言いたいのかわからなかったり、論理的な流れが無かったりすると、審査委員の人は本文を真面目に読む気が失せるんじゃないでしょうか。
【概要でよくある失敗事例】
さて、応募者の研究遂行能力及び研究環境を2ページにわたって書くわけですが、「及び」とあるからといって能力と「環境を1ページずつ書くものではありません。審査委員が特に知りたいのは能力のほうなので、能力に関して1.5ページ以上使って書いたほうがよいでしょう。まずは様式の指示を良く読みましょう。
応募者(研究代表者、研究分担者)の研究計画の実行可能性を示すため、(1)これまでの研究活動(主要な研究業績を含む)、(2)研究環境(研究遂行に必要な研究施設・設備・研究資料等を含む)について2頁以内で記述すること。
「(1)これまでの研究活動」の記述には、研究計画に関連した国際的な取組(国際共同研究の実施歴や海外機関での研究歴等)がある場合には必要に応じてその内容を含めること。また、研究活動を中断していた期間がある場合にはその説明などを含めてもよい。
研究分担者についても書く必要があります。特に異分野の研究者と組んで研究体制を構築しているのであれば、研究分担者の業績は重要です。同じラボの人を分担者に置いている場合には、研究代表者の業績のほうが重視されると思います。でなければ分担者が自分で代表者として応募しろよということになるからです。
昔はここは論文のリストを見せるだけだったのですが今は真っ白な2ページが与えられているだけで、何をどう書いても構いません。採択された人がどう書いているのかを見せてもらったことがありますが、典型的な書き方は、文章でこれまでの研究内容を説明し(自分の業績を引用しながら)、そのあとで業績リストを示すというパターンです。やはり業績リストはその人の業績が一目瞭然ですので、審査委員にとって審査しやすいはずです。文章しかないと、この人はファーストで書いた論文はいくつあるんだ?どんなジャーナルに出してるんだ?といちいち細かく読み解く必要があり、そんな面倒なことはやってられません。かといって業績リストだけだと、たとえ論文数が多くてもそれらが今回のこの研究提案とどう関連してるんだ?という疑問が解消できません。やはり文章+業績リストがベストでしょう。
業績が無いからといって余白が半ページもあったりすると、ああ本当に業績がないんだ、そして、応募の熱意もないんだと思われます。業績が少ないのなら少ない業績を丁寧に文章や図で説明したり、原著論文だけでなく学会発表その他なんでも書くようにして、絶対に余白を作らないようにしましょう。原著論文の積み上げがしっかりある人は、学会発表などを書く必要はないでしょう。
余白があるのに、学会発表も書いていないと、学会発表すらしていない人と思われます。余白があるのに、共著論文が書いていないと、共著論文すらない人と思われます。つまり、あることを書いていない=その業績がない と判断されるので、あることは書けるだけ書いて余白をなくすようにしておかないと、損な見られ方をします。
過去の科研費採択歴を書くべきかどうかで悩む人もいるかと思います。十分な実績のある研究者であれば、いちいち過去の科研費採択歴を書く必要は全くありません。そうでない場合は、「科研費採択→論文化」のサイクルがきちんと達成できている人なら、それをアピールするのは効果的です。前回の科研費の結果の論文化が間に合っていないのなら、科研費採択歴を書くと論文のアウトプットがないことを馬鹿正直に申告してマイナスの印象を与えるだけなので、書かないほうが無難でしょう。
【よくある失敗事例】
経費をどれくらい具体的に細かく書くかは人それぞれです。国内 学会発表 と書いても採択される人はされますし、第XX会日本〇〇学会年会(福岡)参加 など具体的に書けばベターだと思います。海外も同様です。学会の開催地がどの国のどの都市あkで航空運賃もかなり変わってきますので、おおざっぱに何十万円と書くだけだといい加減な印象を与えかねません。
経費の必要性を作文する部分も丁寧に書きましょう。大型の機器がすでに研究室や大学に備わっている場合には、これこれはすでに設置されていて、消耗品のみ必要なので経費に計上したといった記述をするのも良いことだと思います。研究計画の内容が具体的にリアルに想像できる書き方が好ましいでしょう。当たり前のことですが、研究計画の欄で必要になりそうな経費が計上されていなかったり、計画欄で全く言及のなかったものが経費として計上されているのは不自然ですので、全体として矛盾がないか再度確認しましょう。
科研費申請書の各セクションの書き方は、別に文科省や日本学術振興会が細かく教えてくれるわけではありません。様式の指示や留意事項を「読み解く」ことは応募者の責任です。実際には審査委員が審査するので、審査委員がどう思ってどう評価するかが全てです。しかし審査委員の考え方も多様ですので、どんな人が読んでも評価される書き方をしておく必要があります。
各セクションの書き方のヒントになりそうなことをつらつらと書いてきましたが、実は申請書を書くまえに「審査区分」を選んでおく必要があります。というのも、専門家向けに書いて申請書を完成させてしまうと、もうより分野融合的な審査区分に変更できなくなるからです。自分のこれまで経験からすると、専門分野の審査区分の中にも採択されやすいユルイところと激戦区なところとがあります。そういう競争の激しい激戦区となっている専門分野の審査区分と比較すると、分野融合的な審査区分あるいはより一般的な学問領域の審査区分のほうが、容易に採択されやすい傾向があるような気がします(肌感覚)。そういう審査区分は、応募者のバックグラウンドもバラバラで審査委員のバックグラウンドもバラバラですので、かなり一般読者向けの言葉遣いで申請書を書く必要があるわけです。オーラルのプレゼンを準備するときにまず聴衆がどんな人たちなのかを知ることが大事といわれるのと全く同じで、申請書の準備をするときには審査委員がどんな人たちなのかを知ることが大事です。多くの人が軽視して不採択をくらっていることですが、読み手が定まらないうちに書き始めてはならないのです。
【よくある失敗事例】
多くの人は概要から書き始めたり、様式の順番通りに背景から書いているのではないでしょうか。様式の6ページの空白を最初から埋めていく書き方が、一番お勧めできない方法です。申請書で重要なのは一貫性や整合性なので、まず最初に書くべきは、申請書全体の骨子、アウトラインだと思います。
以上が、申請書の背骨に相当する部分です。それができたら、手足か肋骨かわかりませんが、周辺部分に関係するところの骨格を書きだします。
このように本文を肉付けする前に、骨格となる部分を簡潔な文で書いてみることをお勧めします。ここまでしてから本文を書けば、申請書全体の骨格がブレる心配がなくなります。
科研費申請書の様式は、すべての学問分野に共通です。人文科学からコンピュータサイエンス、臨床研究、素粒子論、遺伝学、なんでもです。学問分野によっていろいろしきたりや作法が違うので、本来は一つの様式で事足りるとは思えないのですが、個別に様式をつくるわけにもいかないので一つで済ませているわけです。ですから、様式の指示の解釈は複数通りありえます。同じ研究領域でも、何をどのセクションにどれくらいの分量で書くかは、研究者の常識と良識に任されている部分があります。ですから、明確な意図をもって、ここにこれを書いたということが審査委員に伝われば、様式の解釈の正しさに必要以上にこだわる必要はないのではないかと思います。実際、何冊も出版されている科研費の教科書を読み比べても、どのセクションに何を書くべきかは必ずしも一致していません。科研費セミナーを聞いていても、セミナー講師が自分が解釈したことを話しているだけで、それに万人が賛成しているわけでもありません。JSPSや文科省の科研費担当部署に訊いても、何も教えてくれません。つまり、様式の指示は、「研究者の常識」に基づいて解釈して書けばよいのだと思います。
科研費の様式の指示や留意事項は、審査の評点と対応しています。日本学術振興会のウェブサイトには、審査における評定基準等 や 審査の手引 が公開されていますので、これらを読んでおけば、様式の指示を守ることの重要性がより一層感じられるはずです。
かなり丁寧に科研費の書き方の説明をしたつもりですが、こういったノウハウを自分の申請書に日本語の文章として落とし込めない人が実際にはほとんどでしょう。そういう場合は、第三者に読んでもらうことを強く、強くお勧めいたします。大学内にそういう支援をしてくれる人がいない場合は、商用サービスを利用するのも手だと思います。
研究内容を知りすぎているラボの同僚よりも、研究のことは何もわからない素人だが日本語力(論理的思考能力)だけはある配偶者やラボの秘書などのほうが的確な指摘をしてくれる可能性もあります。
科研費を書く際の態度や考え方に関する話を知りたい人は、以下の記事も参考に。
ただ読み返しても不備に気づけません。下のツイート先のスライドシェアに、ポイントがまとまっていました。これらが守られているか、一つ一つ自分の申請書をチェックしてみてはどうでしょうか。
過去の科研費説明会資料を公開することにしました。特別な秘密などなく、常識的なことばかりだと思います。 URAによる科研費セミナー「研究支援で見えてきた みんながハマる 科研費申請書作成の落とし穴」発表スライド https://t.co/EMlL548diV
— 東邦大学医学部研究推進室URA (@TohoUnivRA) March 18, 2025
申請書が書けなくて煮詰まっているのなら、書き方の指南書を通読するのに2時間くらい費やしてから自分の申請書に戻ったほうが、やるべきことが明確になりますので、むしろ効率よく書けます。急がば回れ。メリハリのある文章を書く秘訣を知りたければ、国語力アップのための本がお勧め。
(アマゾンへのリンクです)
キャスリン・ペイジ・ハーデン『遺伝と平等:人生の成り行きは変えられる』2023/10/20 新潮社 を読んでいます。この本を読むのはかなり骨が折れます。
Kathryn Paige Hardenの著書で、原書のタイトルは、The Genetic Lottery: Why DNA Matters for Social Equlityというものです。本の帯には、「親ガチャ」を乗り越えろ! とか、個人でなんとか変えられるとエールを送るような文言がならんでいますが、内容はちょっと違うように思います。別に個人が頑張れば遺伝の影響を超えられるといった話は出てきません。本書の主張は、社会の平等は遺伝的な差異に配慮すべきというものだと思います。
邦訳に限らず書籍は、内容とタイトルが多少乖離するということが、セールスの都合なのかありがちだと思います。『遺伝と平等』はなかなか読み通すにはハードな本です。大型書店にどさっとおかれていたりして、この本を読む人がそんなに多いのかとちょっと驚きます。行動遺伝学の専門家による本なので内容はしっかりしていて引用文献もネット上にまとめられているようですので、非常に信頼できるものだと思いました。
第4章
第7章
第II部
第8章
Christopher Sandy Jencks
科研費研究計画調書には独自性と創造性を書きなさいという場所があります。創造性って何でしょうか?
AI による概要創造性とは、独自性があり斬新で生産性が高い発想を生み出す能力、またはクリエイティビティ(creativity)とも呼ばれます。既存の知識や情報を組み合わせ、独自の視点や考え方を取り入れながら、新しい価値を生み出すことができるのが特徴です。
創造性は英語だとクリエイティビティ。上の説明にもありますが、新しい何かを作り出すことだと自分は理解していました。ところが、科研費の書き方の多くの説明では、波及効果などを書くようにアドバイスしています。
AI による概要科学研究費の申請書に書く「創造性」には、本研究の過程や成果による学術の深化や、他の分野への波及効果などが含まれます。具体的には、次のようなことを書くことができます。
- 本研究が今後どのように発展し、他の研究分野に波及していくのか
- 本研究で明らかにすることで、申請者以外の新しい研究や行動を創造しうることを期待できること
また、独自性や創造性の主張には客観的裏付けも必要です。文献や論文などを根拠として示すこともよいでしょう。
これって、「創造性」という日本語の本来の意味じゃないよなあといつも不思議に思っていました。ゼロからなにかを作り出す、存在していたものを題材にしていても斬新なアイデアで何か今までになかったものを作り出すそういう研究に関する創造性なんじゃないかと思ったのですが、科研費の教科書の説明だと、研究がうまくいったその後、何かを創造するということみたいです。なんか違うんじゃない?と思うのですが、皆さんどう書いているのでしょうか。世の中の指南書がみなこうかけと書いているとそれに引きずられてみなそう書いているのでしょうか。
科研費に採択される人と不採択になる人にはどんな違いがあるのでしょうか?
目次
不採択になる理由はいくつもありますが、一番低レベルな不採択の理由は国語力がないこと。つまり、科研費の申請書は日本語で書かれるものですが、その日本語が文法、構文、読みやすさ、論理性といった点でダメダメだということです。まともな日本語の文章になっていない場合、審査委員がわざわざそれを読み解く労を取ってくれるでしょうか。もちろん、そんな親切な審査委員はいないと思います。
日本語の力は小学生の時期につくものだと思います。国語力がない大人は、小学生向けの国語の参考書をつかって勉強するのが早道です。
国語力は読書量であって教えられるものではないと思っていたが、たった3つのことを教えれば誰でも身につくものなんだそう。目からうろこ。説得力あった。この本があれば自分も国語を教えられそう。 福嶋 隆史「本当の国語力」が驚くほど伸びる本: 偏差値20アップは当たり前! https://t.co/rdYXZDlgRZ
— 博士(理学) (@scitechjp) July 19, 2024
#科研費の申請書を書く前に読む本 福地 健太郎・園山 隆輔『図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方 論文・レポートを自力で書けるようになる方法』 https://t.co/YjWTLPORHm @amazonより
— 博士(理学) (@scitechjp) July 16, 2024
科研費に出す研究者はまとまった勉強時間が取れないくらい忙しい人が多いと思いますが、もしなんとか勉強時間をひねりだせる人であれば、この本がおすすめです。文例は医学系で大学の卒論の文章程度の日本語かと思いますが、科研費の文章レベルに近いと思います。みんなが陥りがちな、不明瞭な文章(一意に意味が取れない)を避ける方法などがみっちりトレーニングできます。一冊こなせば、国語力(正確な文章を書く力)に関しては一皮むけるでしょう。自分は一冊一通りやりましたが(リライティングの実戦練習)、正直、結構ハードで疲れました。しかし、書く力が弱いと感じている人は、一度は通るべき道です。
時間がない人は下の本がおすすめ。
具体例を抽象化して概念にすることは研究者が普段行っていることです。自分の実験系から得られデータ(具体例)に基づいて、どれだけ一般化できるかを考え、抽象化したものすなわちコンセプト(概念)のレベルに昇華して議論するわけです。トップジャーナルにリジェクトされる一番の理由がconceptual advanceがないということであることからしても、conceptualization概念化がいかに大事かわかります。
科研費の申請書は審査委員に読んでもらうために書くものです。つまり相手、人間が向こうにいるのです。しかも、応募者の研究内容を初めて聞く人達です。よっぽどうまく説明しない限り、何をやるのか、なぜやるのか、なぜ重要なのかといったことは伝わりません。不採択になる人は、誰に読んでもらうのかという意識が欠如しています。自分が書くことだけでいっぱいいっぱいで、それが人に読まれるものであることがわかっていないのです。
科研費に採択される人はゴルゴ13のように自分を客観視できる人です。不採択になる人は独りよがりな部分が何かしらあります。そもそも研究の仮説が突飛すぎて、根拠がちゃんと書かれていなくて受け入れられない、審査委員は専門家なんだからわかるよなとばかりに難解な語句を散りばめる、略語をいきなり使う、論文の図をコピペしていて中の文字が小さすぎて読めないのに気にもしていない、論文の図中には不要な情報がたくさんあるのに知らんぷり、といった具合です。
採択される人の調書は例えば図を見ると非常に見やすく作られています。図の大きさ、図の中の構成要素の配置、整列のさせ方、強調の仕方、配置、記号の使い分けなどすべてに「意図」が隠されています。それに対して、不採択になる人の調書の図は、雑です。ページのレイアウトからはみ出していたり、図が不必要に大きかったり、図の周りの余白が大きすぎたり、図中の文字のフォントが馬鹿でかかったり、図のなかみが整列されていなかったり、図なのに全然視覚的に情報を伝えるものになっていなかったり。
科研費は、何がやりたいのかが不明瞭な申請書が採択されることはありません。申請書全体を通じて、一貫した主張が大事なのです。それに対して、不採択調書は、何かしら矛盾があります。一番致命的な矛盾は、研究目的と実験課題が合致していないこと。その実験課題はその研究目的を達成するために必要なのか?その研究目的を達成するためにはもっと違う実験が必要だったり、もっと一歩先の解析までやる必要があったり。
申請書に矛盾がある人は人間的にも矛盾があるというわけでは決してありません。気づけていないだけです。そういう意味では、自分の書いたものを客観的に見直すことができる人できない人という違いに帰着できます。
なんでも一人でやろうとする人よりも、周りを巻き込んで行く人のほうが仕事ができるものです。研究者の周りには研究者しかおらず、研究者は皆忙しいので、「読んでもらえない?」とお願いすることは勇気のいることです。ついつい気が引けたり、おっくうになったり、面倒くさく感じて一人で書いて出す人が多いのではないでしょうか。しかし申請書を読むのが第三者である以上、第三者の目に自分の申請書がどう映るのか、初めてその内容に触れる人にとって理解しやすいものなのかどうかを確認する作業は非常に大事です。普段からお互いに科研費申請書を読みあうことができるような信頼関係を築いておくことが大事です。これは科研費に限らず論文を段階においても同様です。
いまどき科研費応募を支援するものはいろいろあります。書籍が何冊も出版されていますし、URAが支援している大学も多いです。事務方が頑張ってしっかり読んでくれているところも多いと思います。どの大学でも科研費の書き方の説明会を開催して、外部から講師を呼んだり、審査委員経験者にしゃべってもらったり、科研費をとりなれている研究者に講師をやってもらったりしています。採択された研究計画調書を閲覧できるようにしている大学も結構あるようです。このようにいくらでも支援ツール、支援の機会があるにもかかわらず、不採択になる人はそれらに興味がなかったり、あまり活用していません。もったいない話です。もちろんネット上にも参考になるノウハウがいくらでも転がっています。
科研費の様式には指示や留意事項がはっきり書かれています。それは評価ポイントと完全に対応しているので、その指示を無視するということは評価されにくいものを書くということです。例えば、学術の潮流や発展を説明してから、問いをどう設定したか書けと書いているのに潮流や最近の発展に言及せずに自分のやってきたことばかり書く人がいます。他人の文献を引用していないということは、その研究領域の潮流の説明をしていないということです。
科研費に採択される人は、書くべき場所に書くべきことを書いているのに対して、不採択になる人は、書くべき場所に書くべきことを書いていなかったり、別の場所に書いていたりします。
応募しなければ採択されないのは当たり前です。しかし不採択が2回くらい続くと応募するのをやめてしまう人が結構います。3年くらいすれば審査委員も入れ替わるので、出し続けていれば評価してくれる顔ぶれになるかもしれません。
投票って紙と鉛筆なのなんで?
今後コレ止めてくれる人支持するわ pic.twitter.com/K8kXZJ6jLI— 定時前に帰ろう (@T_TakaChann) July 7, 2024
鉛筆だと原理的に消しゴムで消して書き直せるので、投票のように書き換えられたらこまる場面で筆記用具は鉛筆しか使ってはいけないというのは不思議に思えます。
都知事選の投票に行ってきた
ボールペン持参してそしたら
「あの…鉛筆で〜…」
「え?なんで?」
このやり取りを3回繰り返し、理由を説明してくれないくせに張り付いてて離れてくれない
もう諦めて鉛筆で書いたよ消せないと何か不都合が生じるの?
鉛筆で書かなきゃダメって記載されてたっけ? pic.twitter.com/2OokTp2C2t
— Mahendra Choudhary (@choudharym300) July 7, 2024
マークシートはえんぴつですが何故でしょうか?理由は、読み取り機が鉛筆に含まれる黒鉛などの電気の流れを読み取っているからです。だからボールペンとかはマークシートは使えない訳です。選挙の開票作業も同様で、開票機で用紙の電気の流れ方で仕分けている関係で、ボールペンではなくて鉛筆にしてね。という話なんです。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14264420874 YAHOO!JAPAN知恵袋
光学式マーク認識 (OMR)が開発される前は、電気伝導性感知方式が利用され、 マークシートの読み取りが行われていました。 電気伝導性感知方式は、鉛筆の芯の黒鉛の電気伝導性を感知して、 マークの位置を直接認識する仕組みです。 しかしながら、19世紀後半以降、 電気伝導性感知方式から光学式マーク認識 方式(OMR)に取って代わり、 現在では、電気伝導性感知方式は使われていないマークシート採点の仕組みとなりました。(マークシート採点の仕組み。OMR・OCR・スキャナの違いを解説 2022.08.25 by ㈱CSC 情報システム事業部)
投票用紙の素材は樹脂をベースにした合成紙。白くて不透明で、書き込みや印刷ができて、という紙のような特性を持っていながら、実は石油から作られるプラスチックの一種でもあるのです。‥ 紙と違い、インクが浸透しないため、水性のボールペンなどで筆記するといつまでもインクが乾かず、こすれてしまうのです。そのため、筆記には鉛筆やシャープペンシル、または油性のペンを使いましょう。(不思議な書き心地の投票用紙。同じ素材で作られたノートがあるって知ってた? 2021.12.21 KOKUYO )
投票用紙は紙かと思いきや、材質は紙ではないのだそうです。
- 選挙の投票用紙は、合成紙「ユポ」に印刷などの加工を施して製造されています。ユポとは、株式会社ユポ・コーポレーションの独自製法によって開発された、フィルム法合成紙です。
- ユポを使った投票用紙は、折り畳んで箱に入れても自然に開くため、開票作業がスムーズにできます。
- ユポは、天然紙よりも水に強く、万が一水に濡れてもふやけたりせず、形状が変わることもありません。
(選挙の投票用紙に使われている素材「ユポ」とは?メリットも解説 2024年03月13日 ユポ・コーポレーション )
使用するのは、「ポリプロピレン樹脂」で、これに無機充填剤を混ぜて熱で溶かし、紙のような厚さになるまで引き延ばす。そうすると、微細な穴が無数に開いたフィルムができる。この穴に鉛筆の黒鉛が削れて入ることできれいに黒が移る仕組みになっている。これが、投票用紙に使われる合成紙「ユポ」の正体だ。(選挙の投票用紙、実は「紙ではありません」…文具マニアも熱視線 2022/05/21 11:45 読売新聞オンライン)
- 68年、科学技術庁(現在の文部科学省)が消費増による森林資源枯渇への危機感と、石油化学の勃興を背景に「合成紙産業育成に関する勧告」 を発表
- ユポ・コーポレーションの前身は三菱油化(現三菱ケミカル)と王子製紙(現王子ホールディングス)
- ユポ(YUPO)は三菱油化(「YU」)と王子製紙(「O」)を、「Paper」(紙)で結びつけるという意味
- ポリプロピレンに、少量の添加剤を混ぜ、熱で溶解した上で、紙同様にシート上に薄く伸ばして製造
- 投票用紙表面の摩擦係数を表と裏で変え、ムサシ製の選挙機器が正しく票数を計測できるよう工夫
- 素材名は企業名と同名の「ユポ」で、共同開発した、選挙機器メーカーのムサシ(東京都港区)から「開く投票用紙」という名称で販売されている。
(実は「紙」じゃなかった! 書き心地“半端ない”「投票用紙」の正体と開発秘話 誕生から35年 2022年07月10日 ITMediaビジネスONLINE )
投票用紙に書かれた候補者の氏名の読み取りは人間が行っているのではなく、機械によって自動的に読まれるのだそうです。
「毎分660票を識別」機械が投票用紙を振り分け 様変わりの開票作業 THE PAGE(ザ・ページ) チャンネル登録者数 37.3万人 2014/12/13 投票用紙「読取分類機」は、投票用紙に書かれた候補者の名前を瞬時に読み取り、候補者ごとのラックに振り分けていく。この読み取りの処理速度が毎分660票で、天地裏表など票の向きも揃えてくれる
投票用紙読取分類機 テラックCRS-VA /株式会社ムサシ 株式会社ムサシ公式チャンネル チャンネル登録者数 111人 投票用紙に書かれた手書き文字(漢字・ひらがな・カタカナ)を毎分660票のスピードで識別し、候補者別 (政党名別) に自動分類します。
投票用紙の計数機などでトップシェアを誇る「株式会社ムサシ」に聞いてみました。‥ 候補者の「漢字」はもちろん、有権者の方によっては「カタカナ」や「ひらがな」、「漢字とひらがなの組み合わせ」等で書かれる方もいますので、様々な表記を事前に設定しておきます。投票用紙の「裏表」や「上下」がバラバラでも自動的にそろえることもできます。(「集計の機械が、投票用紙を書き換えている」ネットで噂される「開票 陰謀論」はあり得るのか?メーカーに聞いてみた 2018/7/20 選挙ドットコム)
SNSなどでは「ムサシのシステムが一定の政治勢力の影響を受けて操作されている」とか「票が書き換えられる」とする偽情報が10年以上前から広がっています。選挙などのたびに関連する投稿が拡散、多いときには3万件近くみられます。(不正選挙? 選挙に関する“偽情報”を調べてみると… 2024年4月27日 15時58分 NHK)
毎年、科研費に応募しているのに全然採択されないという「科研費が採択されない人の特徴」とはどのようなものでしょうか?
一回も採択されたことがない若手と、以前は採択されていたのに最近はサッパリというベテラン研究者で原因が異なると思います。そこで「若手」と「ベテラン」それぞれについて考えてみます。
「若手」で採択未経験の人が不採択の泥沼に陥る理由の一つが、「無知」です。
どういう研究テーマや研究デザインが科研費で採択されるのかを知らない。
科研費の様式の指示や留意事項を無視してはいけないことを知らない。
自分が書いた日本語が全然日本語になっていない(つまり自分には国語力がない)ことを知らない。
採択される研究計画調書がどのようなものかを知らない(見たことがない)。
自分には業績がないから科研費に採択されるなんて無理と思う謙虚な人もいるかもしれません。しかし「若手研究」は博士号をとりたてほやほやの人もたくさん応募しており、誰かが採択されています。博士とりたてだと、せいぜい博士論文一報しか原著論文がないということは普通にあります。業績がないからと諦めるのは早いのです。
不採択が続く若手研究者が不採択沼に陥るもう一つの理由、「持たざること」です。
採択されるコツを教えてくれる先輩や先生が身近に存在しない。
科研費採択のための教科書(市販されている書籍)を持っていない。
持ってない人はまず買いましょう。
科研費の教科書を持っていても、読んで内容を理解してそれを自分の申請書に落とし込むことができていないというケースがあります。指導者がいないとどうしようもないですね。
東大をはじめとする旧帝大などの研究大学でアクティビティが高いラボであれば、科研費に採択されるのが当たりまえの人たちが多いので、そういう人の採択調書を見せてもらったりアドバイスを受ければなんてことないのですが、自分のラボも周りのラボもそのレベルの人がいない場合は、孤独に書いて出して落ち続けている人が多いのだろうなと思います。
周りに科研費申請書の書き方を指導してくれる人がいない人は、元大学教員、元研究支援職員などが提供している個人サービスが利用できます。
ココナラで科研費チェックを依頼する(Coconalaサイトにとびます)![]()
個人のスキルが売買されている上記サイト「ココナラ」で、”科研費 研究計画調書 チェック”などのキーワードで検索すると、科研費申請書をチェックして添削しブラッシュアップしてくれるようなサービス提供者(個人)が見つかります。令和5年度の応募件数は約89000件です。ココナラで科研費に特化した添削サービスを提供している個人はざっと数えて30名程度のようです。科研費はシーズンがありますので、締め切り前の1~2か月は多分依頼が殺到して捌ききれないんじゃないかと思うので、早く動いたもの勝ちでしょうね。
ベテラン研究者が科研費を獲れなくなった一番大きい理由は、科研費制度の進化と競争の激化、つまり「変化」についていけていないからでしょう。
科研費の制度や申請書の様式はかなり変化しました。改善されてきたというべきでしょうか。2018年には審査区分の「細目」が「小区分」となり数が激減しました。これにより自分の「居場所」(必ず採択されていた審査区分)を失った人もいるはずです。
時代の流れに取り残されているというのも理由だと思います。つまり、科研費申請書の書き方が複数刊行され若い人ほどそういった書籍をよく読んでソツのない見栄えの良い申請書を仕上げてきます。それに対して、過去の栄光にとらわれているベテラン研究者は「科研費申請書はこう書けばいいんだ」という思い込みから脱却できなくて、いつまでも古臭いスタイルの申請書を書いているため、見栄えという点でも大きく見劣りしている可能性があります。
ベテランの年齢になって大学での雑務が増えて研究に割ける時間が減り、科研費の申請書作成に注力する時間が十分とれなくなったからということも考えられます。
人間は年を取ると頭が固くなり考え方が硬直するので、一度自分がそういう状態に陥っていないかを第三者に見てもらったほうがいいのではないでしょうか。まあ大学教員はみなプライドが高いので、いい歳してなかなか他人にアドバイスを求めたりはできないものです。それこそが不採択が続く理由なんですが。
ココナラで科研費研究計画調書をチェックしますというサービスを提供している個人の経歴を見ると元科研費審査委員・元大学教授というかなりシニアレベルの方もいらっしゃるようなので、そいう科研費採択のコツを熟知した人に今さらながらでも指導を仰ぐというのがいいのではないでしょうか。
以上、科研費が採択されていない研究者の特徴をまとめると、「無知、情報弱者」の場合と、時代の変化についていくための「自分のバージョンアップができていない」場合の2つがあるのではないかと思います。
ここまで科研費申請書作成のノウハウがネット上に氾濫していて、書籍もいくつも出版されているのにつたない申請書しか書けない人は、第三者に助言を求めたほうが早いです。
若手、ベテラン問わず、もう少し一般的な話に広げてみたいと思います。科研費への応募というよりも、人間対人間のコミュニケーションというところまで広げて考えると普遍的な原理が見えてきます。
例えば、女性の気持ちがわかる男性はモテるのと同じで、審査委員の気持ちがわかる応募者は採択されやすいのではないかと思います。大学教員の公募に応募する場合に、大学側・採用側の本音が理解できているほど、それにピッタリの応募書類が書けるというのも同じでしょう。要するに、「相手が望むものを与えてあげられる人が、自分が望む結果を得られる」ということですね。
イエスの教え「己の欲する所を人に施せ」(自分がしてもらいたいように、人にもしなさい)(新約聖書 マタイ伝・七)というものがありますが、自分がしてもらいたいことと、相手がしてもらいたいと思っていることとはたいていの場合異なりますので、この教えは人生であまり役立ちません。あくまで、相手が何を望んでいるのかを理解することが大事。話がちょっとズレました。さて、と。
審査委員は専門家なんだから、これくらい専門的な内容を理解できないわけないよなみたいな態度で研究計画調書を書いたときに、それを読まされる側はどう思うのか?そもそも誰がそれを読むことになるのか、あなた(応募者)はわかってるの?という話もあります。今年の審査委員が誰かはわかりませんが、過去にその審査区分を誰が審査していたのかの情報は科研費のサイトで公開されています。もちろん審査委員になっている人は研究者としてはそれなりの人ばかりです。しかしだからといって、応募書類全部を短時間で読んで隅々まで完全に理解できるかというとそれはありえないでしょう。自分がやったこともない実験手法の細かいことが書いてあってもピンとこないはずです。研究の興味が同じだとしても、自分がやっていないアプローチを書かれたらそのアプローチのロジックが完全にわかるとも限りません。ましてや初めて聞いた研究トピックだった場合、そもそもなぜそれが面白い研究なの?というところからのスタートになります。「俺の研究の面白さがわからないなんて審査委員はレベルが低いぜ」などと内心どこかしらで思っているような傲慢な人間には、決して「採択」は近づいてこないでしょう。業績で相手をぶん殴るような申請書は、もはや相手にされません。いくら業績アピールしても、読みにくくて理解されないものが採択されることはないでしょう。何しろ、わかりやすく書くことに関しては、申請書のレベルは昔よりもかなり上がっているのですから。
結論として、不採択が続く人には、「相手の望むことを理解できず、独りよがりな申請書を書いていることに自分で気づけていない」という特徴があるといえます。無知ゆえか、傲慢ゆえか、いずれにせよそうなっているのでしょう。
まあ、科研費の申請書の個々の書き方以前の話ですね。
さて、多くの人は、採択の常連さんと不採択続きの人の間、つまり採択されたり落としたりとボーダーラインを越えたり越えなかったりという辺りに位置しているのではないでしょうか。そういう人たちは、行き当たりばったりに書いてあとは運に任せているだけで、確固たるノウハウが身についていないのだと思います。
大学院生は1日何時間働けばよいのでしょうか?ラボにいる時間が長ければいいってものではないとよく言われますが、教授にしてみれば、大学院生は最低XX時間いてほしいと思う基準がありそう。「自分が学生のときは土曜日も実験していたのに、最近の学生(大学院生)は、土曜日にラボにこない。」とアメリカでPIがこぼすのを聞いたこともあります。
自分が大学4年のときに卒業研究で入ったラボは、毎日夕方の4時ころには実験が終わり、「もう帰っていいよ。」と教授に言われて拍子抜けし、このラボだと研究できないんじゃないかと不安に思って、大学院は別のラボに行きました。あとから振り返ると、当時、教授が院進してきてから鍛えるつもりで学部学生にはあまり期待していなかっただけのような気がします。
自分が行ったさきの大学院のラボは、朝8時半までにラボに来ていないと怒られるような場所でした。ラボの滞在時間をあからさまに強制されてはいませんでしたが、そのラボで一番成果を上げていた人が夜の9時に帰宅していて、「彼は結果を出しているから誰も文句を言えない特別な存在」みたいな位置づけになっていました。大学院生は終電までもしくは歩いて帰れる人は24時くらいまで毎日ラボにいたように思います。
研究室滞在時間は、時代・分野・実験内容・ラボによるね。自分の大学院時代は、14時間。とある教授の要求は12時間。米国でポスドクしたとき同じラボ内でCNSに出した学生やポスドクのラボ滞在時間は9時間~12時間(人による)だった。上記学生はデータが出そろったとき論文初稿を一週末で書き上げてた。
— 博士(理学) (@scitechjp) June 15, 2024
「忙しくて論文が書けないというのは,言い訳にはならず,能力がないといっているのと同じである」。本当に価値あることが確実に得られているのなら,論文(の祖型)は一晩で書ける。書けないのは,足りない点があるからであり,書く力も能力のうちである。https://t.co/XC15leapMZ
— 丸の内電気鼠 (@caesar_wanya) May 17, 2024
自分が大学院生をやった昔の話は今では通用しません。現在の日本の大学において、大学院生はどれくらいラボにいるものなのでしょうか。研究者や大学院生が想定する時間をうかがい知ることができそうなツイートをまとめてみます。
一つ大事な注意点は、大学院生のうち将来PIになって生き残れる割合は多分1%もないという点です。研究者として生き残らない99%以上の大学院生の人の話をしているのか、生き残る1%未満に入るための話をしているのかという前提が異なっていると、議論がかみ合いません。
教授にもらったテーマで強制されて実験するのか、自分で見出した研究テーマを面白いと思って自分の意思で長時間実験するのかでも、長時間労働によるストレスの大きさや疲労度は全く異なります。
研究生活を楽しんでいる院生さんのポストを見かけた。自分のやりたいことができるようになると楽しいよね。私はやりたいテーマに合わせてラボを選んだおかげでバッチリ合ってました✌️
わざわざお金と時間を使って大学院に行くのだから、やりたいことできるのが一番だと思う。— しましま (@yukari_piggy) May 23, 2024
目次
東京大学理学部物理学科女子です
勉強しかしてきてないので、本日は研究室vlogをお見せします
傘を回収しただけなので、滞在時間は3秒でしたhttps://t.co/EkJvVjlabh pic.twitter.com/70d7k1pxl2— たむらかえ (@tamurakae_) April 10, 2024
爆速で帰宅です☺️
自宅から大学まで往復で4時間もかかるのに、研究室の滞在時間は20分でした笑 pic.twitter.com/9GZPJ0CYXH
— SHU (@PsyA1s8YrT8K8u0) October 17, 2023
(注意:上の2つのツイートは、本記事との関連性はありません。面白いと思って紹介しました。)
やっぱり研究には、朝から晩まで時間をとられるんで、両立は無理だね。特に能力のない者はね、時間で稼ぐしかないんで。(戸塚洋二先生の「二十歳の頃」)
ブラック研究室の教授が学生を研究室への滞在時間の長さでしか評価出来ない理由 pic.twitter.com/QpDO2hxvIg
— 限界ポスドクのアライさんbot (@araisan_postdoc) September 8, 2020
18:30に全員ラボからいなくなるってどういうこと?
てかずっと思ってたけど、みんな朝10時くらいにラボ来て、1日中お喋りして帰るだけなのに、なぜnatureとかscience 級の研究成果がポンポン出るの?
教授が圧倒的天才なだけなの?
ただ、時間を費やせば費やすほど良いって訳では無いことはわかる。
— とうゆま (@yullyullyu) May 22, 2018
人気ラボの大学院生に所属ラボが人気の理由を聞いたら、先生はコアタイムを強制しないこと、成果主義(ちゃんと成果出せばいちいち何時から何時までいるか監視しないこと、なんでこの時間帯にいないの言われないこと)だそうです。自分も若いごろコアタイム主義大嫌いだったこと思い出しました。
— Josephine Galipon (@jgalipon) August 5, 2023
私がこれまでメンターしたポスドクの中で、一番優秀かつ限られた時間でかなりの成果をあげた方が、第二子出産直後にラボに来られた女性でした
限られた時間をマルチタスキングで最大限に有効に使い、Goodleカレンダーを常駐させ、1日2回搾乳室に通い、複数の実験を上手くこなしていて感動しました https://t.co/Tdt6iu7ou4
— Kazuyo K (@kazuyoyk1) August 3, 2020
こういう時間って,無駄なようだけど,削減すると途端に研究成果がでなくなる.前のラボでは「気を練る」と呼んでいた. https://t.co/KN46800SQ1
— きゅういち (@CUEICHI) July 23, 2019
私はラボで一番滞在時間短かったけど、1番成果でててたので長時間いることは成果には結びつかないのよ
朝起きたらラボに、夕方お腹空いたら帰る、土日はラボに行かないくらいでいいのよ
— こばしり (@cobaetal) June 9, 2021
さて、個人の能力の差は大きいので、本当に人それぞれなんですが、大学院生のラボ滞在時間やコアタイムは何時間程度が一般的 なのでしょうか。ツイートを拾ってみます。
研究室のコアタイムを守れないのに就職したら入社時間守れるの?? pic.twitter.com/MnOAJZp0Y2
— ゆさん (@Yusaaanchem) May 10, 2023
自分のことを振り返ってみると、研究成果が出ない時期ほど長時間働いていました。結果を出さなきゃいけないという焦燥感がありますので、どうしても長くなってしまうわけです。ただ、自分の場合、長時間実験していた大きな理由の一つは、実験が下手で失敗してやり直しが多かったこと。分子生物学はプロトコールが確立されており誰がやっても同じよういうまくいくはずの類の実験なのですが、それでも上手い下手の個人差は歴然とあって、かなり大きな差になっていたと思います。もう一つの理由は、作業仮説が間違っていたもしくは仮説を検証するための実験アプローチが適切でなかったこと。もともとうまくいかないことをどれだけ頑張っても、うまくいくはずがありません。しかし、テーマやアプローチを捨てる判断をするのが非常に難しいのです。実験は始めるのは簡単ですが、何年も労力をつぎ込んだあげくに、うまくいかない実験を諦めて捨てるのは、大変です。
研究とは不思議なもので、あれほど長時間がんばって結果がなかなかだせなかったのに、いったん期待通りの成果が出せるようになると、実にスムーズに事が運ぶようになりました。すると自分の研究の協力者が増えて(ボスが技術員を自分につけてくれたり、強力な学外の共同研究者が得られたりして)、ますます研究が捗りました。狙った通りの結果が出せると(つまり、正しい作業仮説と正しい実験アプローチの採用)、無駄に長時間ラボで働かなくてもよくなりました。自分は論文業績がコンスタントに出せていた時期のほうが、労働時間がはるかに少なかったと思います。ただし、サボっていいというわけではなくて、論文化の見通しがたったあとは、全速力で駆け抜けるイメージです。
問題を選ぶスタートから、解決のゴールまでをゆっくりとした同じペースで進むのではありません。‥ 考えている途中でヤマ場にさしかかると、全力をあげて検討することが必要なのです。(広中平祐の数学教室 昭和55年6月10日 サンケイ出版 120~121ページ 思考法の秘訣)http://scienceandtechnology.jp/archives/9571
振り返って思うのは、長時間働いて結果が出せていなかった大学院時代が必ずしも無駄ではなかったのではないかということです。その時点で自分の最善を尽くして、転んでもただでは起きないようにした、限界を感じたところからさらに頑張って自分の限界を超えたときにようやく何か新しい発見につなげることができたという体験をしたことが、研究で結果を出す感覚をつかむのに役立ったのではないでしょうか。
ラボの拘束時間の長さがネットで話題になっていましたが、自分が研究時間をコントロールしているのであれば問題はないと思います。たいして面白いと思えない研究テーマで、強制されてやるというのが、一番心と体を蝕みます。
大学院で精神を病まない方法は、大学院に行かないことです。大学院は非常に特殊な場所であって、科学に対する強い興味を持ち、能力があり覚悟があり努力が継続できる人しか向いていません。http://scienceandtechnology.jp/archives/77026
少年院、病院、大学院は病んだ人しかいない。めっちゃ名言だ
— ぶりっつ (@f0lgore) September 29, 2015
研究室の拘束時間長いランキング‼️(ぐ調べ)
1位 京大
2位 東工大
3位 東大結論:京大は群抜きでブラック‼️
研究室選びミスると確定で鬼のブラックラボ‼️— ぐ (@justify_222) March 4, 2024
@kz_butqn 4月後半で午前1時とかいうラボあるらしいですよ… 特に有機化学系の合成は反応速度が遅い上に単離する処理も遅くてさらに放置できない反応が多いので拘束時間は長くなりますよね… ただ有機合成でなくても反応時間100時間とかありますけど…
— Schwarzeon Blacky (@Schwarzeon) May 30, 2013
有機ラボの拘束時間が長くなるのは設備のせいもあるなと思った。
特に自動カラムやオートサンプラーあると、驚異的に時短できる。あと、試薬もバンバン買えて、ガラス器具やエバポ、ドラフト、自動カラムも個人持ちなのはマジで効率的に研究できる。製薬会社はすごい。— やく有機化学 (@yaku1123) November 28, 2019
合成やってる有機化学とか生化学、バイオ、生物系あたりは研究室の拘束時間がまじでやばいわね
— アニス/旅人騎空士なノスの民 (@AYulva) April 19, 2024
4月の教授
「うちの研究室は自主性を重んじてるからコアタイムはやってない。だからその辺は安心してほしい。」
8月の教授
「最低でも1日7時間は研究室にいるのが普通。ダメだったらコアタイム作る。健闘を祈る。」— し (@skt4060) August 21, 2017
研究室滞在時間7時間で足りないと言われたけど、みんなそんなに長くいるの?
通学時間も人によりけりだし、研究だけでなくバイトとかしてたら難しくない?
てか、研究室に無駄にダラダラいても意味なくない?
そろそろ研究室滞在時間が長いのが正義とかやめようや— N (@KMIyavion) June 15, 2024
朝7時から夜10時までの間の8時間を目安に研究室に来てください。コアタイムは10時から15時です。とかが普通なのに、8時間部分をコアタイムとかいう教員がいるからおかしくなってるのでは。 https://t.co/QIJeNg0Jl4
— Botanical(ボタ) (@NX6ZNmRwdyulQul) May 8, 2023
失敗しない「研究室の選び方」(日本編)https://t.co/I71JH36rAl
概ね同意だけど、コアタイム8時間以下の有機系研究室って存在しないと思う— たち悪いひだす (@Hidaspapapapap) September 16, 2016
英国大学院でのラボワークがカルチャーショック
9時過ぎに人が集まり始め17時前にはほぼ帰宅。実験の待ち時間はティータイム。この働き方で成果を出しているから凄い
日本の学部時代の研究室や職場では10分でも隙間時間があると「やった!他のタスクができる」と時間に追われ、早朝や夜も誰かいた。— さむ (@Sam_th1ng) June 10, 2024
私が所属している研究室も長くいるが正義の風潮はありますね。コアタイムが9時から18時でそれを守って18時に帰っても怒られますね。じゃあ、コアタイムって何て感じですけど… 短い時間で結果だす方が正義だと思います。沢山寝て、次の研究時間をフル活動した方がコスパいいです!
— 89 (@89kiss_iseatell) June 15, 2024
有機系だと基本的に週5で9:00-21:00∧土曜は昼過ぎまでみたいな話もちらほら聞くから、拘束時間も長くなりがちだし、ラボによっては人間関係も心労が多くなりしんどいのだろうなぁ、、 https://t.co/MO9RkZFv53
— いせきん (@dehydrogenase_2) March 7, 2023
院生のときは、ラボ滞在約10時間はデフォだったし通学時間も今の2倍近かった。年に複数回は高熱を出してたけどそれも不思議ではないよな
— まっつん (@Mattsun0820) January 8, 2021
2023年 #院生の1日 更新
研究活動をする上でスケジュールや計画を自分で立てて実行するスキルが重要大学院生の登校日数は週平均5.1日と
過去3回の調査結果から0.1日増加研究時間平均
研究室コアタイムあり 修士7.8時間、博士8.5時間
ない場合 修士8.8時間、博士10.0時間https://t.co/cm4lbS23US pic.twitter.com/UtGiDG44Hv— 全国大学生協連 (@nfucaofficialpr) December 20, 2023
研究室滞在時間が1日10時間を超え始め、院生感が出てきた
— あっぷる (@apple_geoph) May 2, 2024
連日研究室滞在時間10時間以上なのよくないな、院生かよ。
— かめもん (@fire_egg) October 3, 2019
興味のある研究室がコアタイム12時間でした
— 麦茶先輩 (クイズ用) (@B2alIl) May 11, 2024
他大学の研究室に共同研究として1年間勉強させてもらった時、著名な教授に「最初の頃は何していいかわからないと思うから、まず12時間ラボにいる癖をつけるんだ」と言われ、必死に論文を読み、実験した。
結果ポテチ食べながら、TLをみて残り時間を潰す院生となった。先生、変な癖がつきました
— 3D外科医 (@contamiman) August 2, 2021
#2022年の抱負
□ラボ滞在時間は1日12時間迄(ダラダラしない)
□来年発表できるネタを3つ仕込む
□卒業
□週5日は運動をする
□週に1冊は本を読む
□月に2日は外勤以外の外出をする— ケイト (@Keyte148) January 2, 2022
研究を全然理解してなかったけど、半年無休毎日12時間ラボ畜が可能な体力+面倒なことは無反応になる強メンタルのおかげで博士課程はほとんど苦痛じゃなかった生存バイアスガチ勢です(炎上)
— やもす (@ShIma_Megagauss) February 16, 2021
修士の頃は土日の概念なかったのに、最近はやっと週末か…って思うようになったし、次の日に回せる作業なら明日でええかってなって朝方まで残ることはなくなったし、12時間ラボにいたら疲れるようになってしまった(まだD1)
— がんばる細胞ちゃん (@ganbaru_cell) November 1, 2023
「この研究室にはコアタイムがありません!好きなときに来て、やることやったら帰っていいです!」
って教授に言われたから
1日6~8時間研究やってたら
「半日以上は研究しろ」
って怒られて草は?
— ぐぬぬ (@gununununununu0) August 27, 2019
学部4年のとき、教授とラボにいる時間の話になったとき、その教授は、「1日12時間実験すれば、ヘトヘトになるよ。」と言っていた。つまり、根を詰めて実験していたら、毎日12時間以上はそうそう働けるるものじゃないよということ。
教授曰、生産率が高く仕事ができるのは12時間が限界だからコアタイム9am-9pmが設置されていた昔ラボ。ちなみ准教の先生は11時頃までいたのでそれ以前には帰れないという地獄 https://t.co/VJn9VSEzlq
— くらげ (@kurageNYC) October 5, 2022
私が大学院で研究してた時。平日は12時間研究室に篭って実験やゼミの準備・勉強、土日もどちらかは細胞やマウスの世話。バイトもできない、ボランティアなんて知らない。基本的にラボ以外の人と関わらない。すごく狭い世界だった。…
— しまろく☺︎ (@shima6oku) January 11, 2024
大学院の研究室にいた頃毎日コアタイム12時間で教授から「社会に出た時に楽になるよ」って言われて調教されてたけど就職できずにニートになった。 https://t.co/uDFsBmeF6z
— おのおの (@onoono_FF14) May 9, 2024
東工大のとある研究室ならコアタイム12時間で教員より早く帰ろうとすると怒られるし土曜日もあるから充実した学生生活が送れる。研究室では研究以外の事は禁止。 https://t.co/mWyoL7YWvZ
— おのおの (@onoono_FF14) January 26, 2024
うちのコアタイムは同調圧力によってできたようなものなので特に強制力はないしちょいちょい遅刻しても何も言われない感じだけど、世にはそれが14時間に及び、その間トイレに行く時間も計られ長いと教授に報告され注意がいくという研究室もあるとの噂なので、恐ろしい
— 野犬 (@wanwantanosiina) September 12, 2018
うちの研究室でコアタイム聞いたら「コア…?何それ?」って言われた。教授に。 RT @tokudakeita
研究室コアタイムが13時間とか14時間。。。しかもあくまで「コアタイム」だからそれ以外の時間帰っていいというわけじゃないんだよね。— 杉山奈津子 (@suginat) November 13, 2012
研究室滞在時間は、時代・分野・実験内容・ラボによるね。自分の大学院時代は、14時間。とある教授の要求は12時間。米国でポスドクしたとき同じラボ内でCNSに出した学生やポスドクのラボ滞在時間は9時間~12時間(人による)だった。上記学生はデータが出そろったとき論文初稿を一週末で書き上げてた。
— 博士(理学) (@scitechjp) June 15, 2024
プライベートもキープするのであれば、やはり時間内にいかに成果を上げるのかを考える方がいいのかな?と思います。
特に出産を挟む予定の女性研究者や、持病がある方には、ヨーロッパのラボを一度Visitするのをお勧めしたいです 「案外やれる?」と勇気をもらえるかも?
— さすらいの研究者 (@PI_in_abroad) April 12, 2024
研究室の滞在時間を競い合うのは全く意味がないが、実験系出身の理事が週に80時間働いているらしく、それでも以前よりだいぶ楽になったと言っていて、その前までは週に100時間は研究に費やしているのが普通だったらしく、すいません、という気持ちになったことは言っておかねばなるまい
— 松原隆彦(不明なエラー[4000]でアップデートできません) (@tmcosmos_org) June 15, 2024
ラボ滞在時間が週に114時間くらいなら普通では?
— 電子計算機の沼 (@Hishinuma_t) August 26, 2020
末法系研究室(超超超時間労働、休日なし)って日本だけの問題かと思いきや、USでもところによりあるんだな…というのを昔当該研究室にいた友人から聞いて戦慄した。
実験がラボでしかできない、実験の数をこなしまくることが成果につながりがち、とかな分野だとそうなりがちなのか…
— Hajime Fujita (@fujita_d_h) May 12, 2023
ラボ選びTips:
生体扱うとこならどこでも拘束時間は長くなる— うを (@AgzlWUhoFISHsx2) May 30, 2024
人気ラボの大学院生に所属ラボが人気の理由を聞いたら、先生はコアタイムを強制しないこと、成果主義(ちゃんと成果出せばいちいち何時から何時までいるか監視しないこと、なんでこの時間帯にいないの言われないこと)だそうです。自分も若いごろコアタイム主義大嫌いだったこと思い出しました。
— Josephine Galipon (@jgalipon) August 5, 2023
そして、これもいつも言うことだが、「実験」はラボでしかできないけれど、「研究」はどこでもできる、歩きながらでも、風呂入りながらでも、と思っているので、ラボ滞在時間=研究従事時間とは思っていない。
— サクセスリバーコーテシーinエイトプリンス (@rei_nari) May 7, 2023
どちらの言い分も分かるのだが、本当にみるべきなのはラボに居る時間に何を成したかなので、単にラボに居る時間で評価できるものではない。
ラボに長く居る人を評価するPIは、自分がラボに長く居たからそれを正義だと思っている。
そうではないPIは、違う基準を持っている。— Yoshinobu (@Haruto611416748) June 15, 2024
tips. 朝30分早くラボに行くと…なんと活動時間が30分増えて成果も増えるんです!
— あばばばば (@hbc_abbbb) November 14, 2019
実験系の場合、単純に労働量が労働時間に比例する場合があります。つまりあまり頭を使う必要がない、もしくは先輩や教員が研究を計画して下の立ち場の人間を手足として使うようなケースです。そういう状況で頑張りすぎると、肉体的にも精神的にもくたくたに疲れるだけで、人生を消耗してしまい、本来の大学院の目的である頭脳を鍛える訓練が不足する恐れがあります。自分の大学院時代=分子生物学(土木作業)花盛りの時代でしたので、上から与えられたテーマでの体力の消耗と自分のテーマを探すために頭を鍛えることのバランスをとるのが難しいと思っていました。
結局、真の狙いが労働力として募集しているラボに入った院生は悲惨の一言に尽きる。研究時間が半分以上取られるなんて序の口。例え誘ってくれた人が知り合いでも、人生の責任をとってくれるわけじゃない。いろんな道がある。よく調べて。
— Op-sapou (@usa_jong) September 11, 2021
単なる労働力が欲しいだけで院生指導は放置なラボは注意。実験時間は土日祝祭日潰さざるを得なくなり、論文読む時間も極限まで削られ、知識が追いついていないので指導者らとまともな討論すらできない。これで病まないわけがない。事前にどういうラボかは調べること。知り合いとか紹介とか関係ないぞ。
— Op-sapou (@usa_jong) January 30, 2021
ウェット系のラボではまぁ基本的にやった実験量と成果が比例しがちなので、時間拘束したがるのはわかるけど、金銭関係が無い人に対してやる所業では無い、とは思う。
— Kemtaro (@oxt23) May 8, 2023
ぶっちゃけブラックラボの本質って拘束時間が長いこと自体ではなく、ボスが人格破綻者→長時間拘束の部分にあるのでは。
分野によってはどうしても長時間いないとダメだったりするし。— mai3ben (@mainichi30study) April 3, 2023
ラボに拘束され続けるのに慣れたからラボに拘束されない時間というのが変な感じ。適応というのは恐ろしい。
— 東大院生ショータ@D3 (@Shota_output) April 3, 2019
大学院生が育つかどうかは、本人の資質によるところも大きいですが、同時に、入ったらラボにもよります。ラボ選びを間違うと、学生本人に資質があったとしてもつぶされかねません。
長時間拘束×アカハラ教授
のラボは本当にクソ
自由時間、自己肯定感、失うものしかない— 黒研@理系大学院生24卒 (@kuroken_1) August 25, 2023
ポスドクの時のラボ、外から見たら間違いなくビックラボだと思うけど、ボスはラボメンとの1対1のディスカッションの時間は必ず確保してたし(年に3-4回だったけど)、盛り上がったら6時間とか付き合ってくれてた。
院生の時が完全放置ラボだったからね、こんな世界もあるのか、と驚きました。
— 山田です (@sato_dehanai) September 30, 2019
日本では大学院生が労働力としてとらえられており、アメリカでは大学院生は研究者(の卵)として尊重される(PIには教育責任がある)といった、扱いの違いが存在しているように自分は感じました。
私がMITのススムラボにきて驚いたのは、院生やポスドクがラボに入ったあと、短くて3ヶ月、長いと1年くらい実験をやらせてもらえないこと。逆にいうと、取り組むべき重要なクエスチョンを探し、じっくり考え、まわりの人と議論して検討する贅沢な時間をめちゃくちゃたっぷりともらえるということ。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) January 20, 2024
成長:もし退院に成功して学外に出たら、一年くらいの時を置いて、かつてのラボ、院生共同研究室、図書館などを覗いてみよう。そこに誰がいるか?先輩、同期、後輩…「何一つ変わってない」人たちを目にするかもしれない。そのとき、あなたは時間の意味と、あなた自身の成長を悟ることになるだろう。
— 院生版 悪魔の辞典 (@ddforgraduates) November 16, 2021
教授が准教授以下の教員の土曜日出勤を義務づけているラボを見たことがありますが、そこに所属する大学院生も当然土曜日はラボに来ることが当然なのでしょう。
院生がプレゼントをもらった時に言う「ラボで使うわ」は普段使いしたくないと言う意味ではなくて、ラボという大変なストレスがかかる場所で安寧をもたらしてくれるこのプレゼントはマジで最高だ という意味合いがあります
— カンタ / kanta (@ammonite_boy) April 15, 2024
家族より長い時間一緒にいるからラボではキムワイフとか呼ばれてたわね https://t.co/kOtzhdGtCx
— 中田:‖ (@paddy_joy) March 1, 2023
研究者は英語で論文を書いたり、英語でプレスリリースを出したりすることにより、自分の研究成果を世界に伝えます。たとえ優れた研究成果があったとしても、日本語で発表しているだけでは、英語しか理解しない世界の人々には内容の良さが伝わりません。IDLEのYOUTUBE動画を見ていて、それを再認識させられました。
YOASOBIのIDLEは、アニメ「推しの子」の主題歌で、世界中で視聴されていますが、YOASOBIが英語でも歌ったことにより、さらに深く理解されて、その内容の濃さが多くの人を驚かせています。
最近はリアクションビデオがYOUTUBEで流行っていますが、YOASOBIの英語版IDLEを初めて聴いて、初めてその歌詞の内容を理解した人達の反応を紹介したいと思います。英語で伝えることの意義の大きさが良くわかります。『推しの子』のエピソード1を見た人は、このIDLEの歌詞がその内容を含んでいることを英語の歌詞で初めて知って驚いているようです。
日本語の歌詞がそもそも、単に作品に音楽がランダムにカップリングされたというわけではなく、『推しの子』の作品に対して作られたという経緯があります。
Ayaseは元々同作の原作のファンだったといい「読んだときに感動して、何かで表現したいとなったときにデモが上がって」と元々リリースの予定はないまま先に同作に合わせた楽曲を作っていた ‥ 実際にオープニング主題歌のオファーをもらった
(YOASOBI、話題の「アイドル」は「推しの子」OPテーマ依頼前から制作 裏話告白 2023.06.21 12:15 モデルプレス)
英語版でも歌詞の内容はもちろん、音楽的な言葉の響きという点でも日本語版と英語版で違和感がないようにしよう
自分の中で楽曲と小説への理解を一番深くまで掘り下げて、作品の世界観の中に完全に身を投じた状態で歌詞と向き合おう
完全にストーリーの中に自分が入り込んで、主人公の目線とAyaseさんが構築した歌詞の世界観にリンクできているなと実感した瞬間から、実際に翻訳していく作業が始まる
(YOASOBI、“日本語のように聴こえる英語詞”はどう生まれた? 訳詞担当 Konnie Aokiに聞くこだわりの手法 2023.01.19 19:00 Real Sound)
上の英訳者の説明によれば、英語に翻訳する作業は、単に日本語の歌詞を訳したというものではなく、『推しの子』の原作が表現したものに合ったものであり、しかもさらにそれだけではなく、日本語の歌詞との対応や日本語の歌詞によってつくられた音楽から離れたものにならないように細心の注意が払われています。英語版の歌詞を知った世界の人達が、そのことを知って深く感銘を受けていることが、以下のリアクションビデオを見ると良くわかります。
MUSIC DIRECTOR REACTS | YOASOBI / Idol (「アイドル」English Ver. ) DrumRollTony Reacts チャンネル登録者数 21.5万人 “Oh, my god. I love it. This is done so well.” “The key change means a lot more now.”
YOASOBI 「アイドル ] IDOL | Oshi No Ko 英語バージョンの反応 GazMASH Cuts! チャンネル登録者数 4.11万人 “It makes so much sense now.”
Rapper Re-Reacts to YOASOBI ‘IDOL’「アイドル」English Ver. | Oshi No Ko OP A2R + チャンネル登録者数 9610人 “Even from the jump, it’s just hitting different.”
Initial Discussion and Reaction Reacting to English Version of YOASOBI – Idol「アイドル」Official Music Video [Oshi no Ko OP] David & Roiess チャンネル登録者数 2240人 “My leg hairs are actually standing, Bro.” “So, good.”
YOASOBI – “Idol” (English Ver.) REACTION | Oshi no Ko Opening Reaction Neel Desai チャンネル登録者数 11.3万人 “Watching this with lyrics, now it makes sense.”
MUSICIAN First Time Reaction to – YOASOBI「アイドル」Idol – Oshi No Ko OP – Singer Reaction Millie Mochi Anime チャンネル登録者数 6200人
Reacting to YOASOBI – IDOL ENGLISH VERSION (OSHI NO KO OP) MV REACTION Defiant With Style チャンネル登録者数 4.98万人
YOASOBI Idol「アイドル」英語Verの歌もすごい!! 推しの子(OP) 海外の反応 今朝のJ-DiP チャンネル登録者数 1.04万人
英語版でも歌詞の内容はもちろん、音楽的な言葉の響きという点でも日本語版と英語版で違和感がないようにしよう(YOASOBI、“日本語のように聴こえる英語詞”はどう生まれた? 訳詞担当 Konnie Aokiに聞くこだわりの手法 2023.01.19 19:00 Real Sound)
翻訳を担当したKonnie Aoki氏が自ら説明しているように、英語の歌詞にしても音楽的に違和感がないようにと細心の注意が払われており、そのことは英語圏の人が聴いたときにしっかりと伝わっているようです。また同じ歌手が日本語版と英語版の両方を歌っていることに対する驚きも大きいようです。
YOASOBI – Idol【海外の反応】 (「アイドル」English Ver. ) 彼女は日本人のように聞こえるwww 英語の方がいいのか? PATRICK MORDI チャンネル登録者数 22.6万人 チャンネル登録
Drummer React to Idol by Yoasobi English Version (from Oshi no Ko) Covers & Commentary チャンネル登録者数 5280人 “They could not have picked better lyrics for the English version. Holy crap!”
日本語バージョンを聞きなれたファンにとっても、この英語訳は大成功で完璧だという賞賛の声に溢れています。翻訳を担当したConnie Aoki氏が語ったことと全く同じ言葉を、この英語版を聞いたファンが口にしています。
First Time Hearing Idol (「アイドル」English Ver. ) | Oshi No Ko | YAOSOBI | Reaction Marp チャンネル登録者数 5010人 “It’s like perfect. It’s translated to English but at the same time, it’s giving the same flow and everything.” ”This captured that same essence of the Japanese version and still kept it but in English! Perfect! Amazing! “
【 YOASOBI – Idol (「アイドル」English Ver. ) 】どう考えても日本語に聞こえるwww「推しの子(OP)」 MrFuji from Japan《目指せトリリンガル》 チャンネル登録者数 22.7万人
公式 YOASOBI / Idol (「アイドル」English Ver. ) Ayase / YOASOBI チャンネル登録者数 636万人 3255万 回視聴 7 か月前
公式 YOASOBI「アイドル」 Official Music Video Ayase / YOASOBI チャンネル登録者数 636万人 416,316,637 回視聴 9 か月前
国立大学に対する国からの補助金である運営費交付金は、”成果を中心とする実績状況”を示す各指標に基づいて配分されるのだそうです。
これがあるから国立大学を辞める若手が多いのです。
40過ぎたら使い捨てられると言っていた通りのことが起きている。40過ぎの大学教員が企業へ転職するのは大変ですよ。 https://t.co/vsxVDOLUCa— ポスドク問題 (@UNIONTELLING) January 13, 2024
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国立大学の運営費交付金に成果配分が取り入れられて、総額は変わらずに大学同士の相対評価で増減
「常勤教員数あたり」の評価項目があるのでポストを増やせない。前にいたところ、配分が減ってテニュアが遠のいたとPI准教授が泣いてた https://t.co/UhNDkoGrkj— たゆtayu (@tayutau19) July 5, 2021
大学の教員ポストが少ないのがかなり根本的な問題なんだけど、その理由は少なくとも国立大学に感じでは運営費交付金が削減されたせいです。これは日本の文部科学行政の問題なんだけど、実はそれを主導してるのは財務省なんだよ。そこはきちんと理解しておくべき。様々な問題の元凶はそこ
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) June 11, 2023
国立大学の運営費交付金の大部分は人件費ですからね。毎年1%減らされてるってことは人件費を毎年減らさざるをえない。定年などで空いたポストが補充されないのはそういうこと。東京藝大なんかは芸術の総合大学なんだから教員数は非常に多いんだろうと推察される。
— yayataro (@orhdydjrhdjsgs1) April 19, 2023
ちなみに減ってるのは人件費とかになる大学への運営交付金。https://t.co/aU2vQRuFFU
「常勤の特に若い人のつく助教、准教授のポストを毎年のように減らしている(…)将来を担う若手研究者が付く常勤の教員ポストの絶対数がどんどん少なくなっている。」
国連も同じ道を辿っていると思う。 https://t.co/HLBq1X4W5v— N. (@Kiwialafrique) August 30, 2022
「地方国立大学は、運営費交付金削減の影響をもろに被って、教員の新規採用凍結(定年などで退職した教員のポストの不補充)……を余儀なくされた。教員は減っても、授業は既存の教員が受け持たなければならないので、教育負担は増えて研究時間は減った。 」https://t.co/SAoPgA6ZRp
— Yosuke OKADA (@ellhgj) June 14, 2022
RT @enodon: 博士課程修了者の就職難「人件費削減の影響」宮本議員に政府答弁書 http://ow.ly/22WyW 答弁書は、35歳以下の大学教員の割合の減少など、若手研究者ポストの減少は、国立大学の運営費交付金の削減と行革推進法の人件費削減の義務付けの影響によるもの
— Yumiko Yamaguchi (@clione) June 24, 2010
35歳未満の大学教員の割合が15年前の19%から13%に減少しているように、若手研究者ポストは減少している。これは運営費交付金が自公政権下の五年間で720億円も削減され、また行政改革推進法による「2006年度以降5年間で5%以上の人件費削減」が義務付けられたからでは?(一部改変)
— ヨートゥーン (@jotun82) May 30, 2011
大学教員数が増えているのは定年が延長されたから。
運営費交付金が減る中で、高齢の教員(給与の高い教員)が増えているのだから、大学の運営はカツカツ。若手には任期付きで明日をも知れないポストしか与えられない。— ぽこぺん (@coffee_break015) November 10, 2016
(承前)少ないのではないでしょうか。また、(2)については、運営費交付金が減らされ、専任教員人事が凍結され、といった中で、ポストが大型資金に依存し、また大学の運営そのものが大型資金の間接経費に依存する、というようなことが起こっているわけです。そういった中で、大学の研究者の構成(続)
— KASUGA, Sho (@skasuga) March 24, 2019
この点朝日はしっかり書いていて「90年代に国が進めた「大学院重点化」大学院生は増加したが大学の財政難で教員のポストは増えず競争倍率は91年の4・1倍から07年は7・7倍に。しかも国立大の運営費交付金は04年度以降に減らされ続け、非正規の教員や非常勤講師が増えた。」のだ。
— k o h 0 5 1 6 (@koh0516) April 21, 2019
問題の核心。
”90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。ただ、財政難に苦しむ大学で、教員のポストは増えなかった。”
”大学に自立を促す国の政策のもと、国立大の基盤を支える「運営費交付金」が04年度以降に減り続け、(中略)非常勤講師が増えた。”https://t.co/YW9H0135ZA— 小池 英雄 (@rongo_to_sonshi) April 18, 2019
先細る日本の「ノーベル賞人材」 30年代に受賞者急減も https://t.co/LA9rFAc0px 国立大学法人化で運営費交付金を毎年1%減額、若手研究者の待遇や研究環境も悪化、大学正規教員で25〜39歳の割合は90年代に比べ3割強も減少、安定したポストが少なく将来不安から博士課程への進学が敬遠されている。
— Tatsuhiko Fujimoto (@Tatsu_Fujimoto) March 4, 2023
とした制度設計のみなおしを求めてはいる
国立大学は、人件費などに充てられる運営費交付金が2004年の法人化以降1600億円以上減、研究者ポストの縮小と非正規化が進行
若手教員の約7割が不安定な任期付き雇用
苦労して博士号を取得しても安定した研究職に就けないことが
〝博士離れ〟の最大の原因— 淳平 (@JunkoTjunpey) October 6, 2023
大学の運営費交付金を少なくとも法人化前の額まで戻すべきだし、できればもっと増やすべき。
それをやらない限り、パーマネントの教員ポストは増やせず、若手の使い捨てが続く— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) September 22, 2023
1. 運営費交付金の削減で教員ポストを減らさざるを得ない
2. 若手教員比率を上げることを求められている今大学に課されているこのふたつの条件から導かれる結論はただひとつで、若手教員の使い捨てです。
2は1と両立しない。若手比率を上げたければ、教員ポストを増やすべき
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) June 12, 2022
女性限定公募を出す大学は、アカデミアを目指す大学院生たちの良い道標になると思う。
・運営がお上のいいなり
→教職員の意向なく、数値目標だけで考えもなしに動く
→組織運営次第で給与もポストも削られる
・運営費交付金が厳しく個人研究費が少ない
→助成金目当て— ポスドク問題 (@UNIONTELLING) October 4, 2022
日本の大学で若手教員のパーマネントなポストが減っているのは運営費交付金を毎年(少し例外はあるにせよ)削減し続けるという財務省主導による狂気の政策によるもので、解決法は運営費交付金を大規模に増やすしかないし、それだけで解決する問題はかなり多いでしょう。がんばってください
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) March 8, 2023
財務省は国立大学の研究力を削ぐことに全力をあげていて、文科省はその言いなりです。
大学の研究力を上げるには、運営費交付金を倍増させて、自由に使える研究費を増やすとともに、パーマネントの教員ポストを増やすことが絶対に必要です。
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) October 5, 2022
大学の運営交付金を毎年1%ずつ減らし、そのぶん競争的資金(科研費など)を増やした。しかし競争的資金では任期なし常勤教員は雇えない。任期付き研究職のみ。結果、大学教員のポストが減り、研究者の雇用環境が悪化した。伴って教員数も不足し、教育環境も劣化している。大学改革は明らかな失敗。
— ばく (@kapibaku) March 29, 2023
競争的資金をいくら増やしても任期つき教員ポストが作れるだけで、任期なしポストは増やせません。任期なしにするには恒常的な財源の裏付けが必要です。
国立大学の場合、恒常的な財源は国からの運営費交付金しかありません。運営費交付金が少ないと、設備のメンテも教育環境の整備もできません
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) July 10, 2023
日本の大学には教員ポストが少なすぎます。若い研究者をきちんと任期なしポストで雇いたいわけですよ、僕たちは。しかし、そのためには運営費交付金が必要です。競争的資金をいくら増やしても、任期なしポストは作れない。
財務省主導で運営費交付金を減らしてきたのが問題です。運営費交付金の倍増を
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) June 12, 2023
何度も書くけど、若手研究者の雇用問題の根本にあるのは国立大学の運営費交付金が減らされて無期雇用の教員ポストが増えないことにあるんですよ。
競争的資金をいくら増やしても任期付きのポスドクが増えるだけです。
運営費交付金を増やして無期雇用ポストを増やさないと解決しない https://t.co/7s5lL4p4kE
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) May 18, 2022
ちなみに、運営費交付金を競争的資金埋戻した結果、任期付き雇用の大学教員が激増して任期なしの教員ポストが激減してしまうという不可逆な変形が生じてしまったので、元通りに戻すには3000億円以上はかかるはずです。だから財務省はあほ。
— Yoshi-aki Shimada (@yoshi_and_aki) June 28, 2023
競争的資金によるポスドクを増やして、その一方で運営費交付金削減によってパーマネントの教員ポストを減らすという政策がうまくいくはずはないわけで、とにかく大学の運営費交付金を増やして無期雇用教員ポストを増やすのは急務。特にこれからの時代は地方大の運営費交付金を増やすべきです
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) May 18, 2022
若手研究者には比較的短い任期の不安定なポジションが多いことをシニアの研究者はきちんと理解するべきだよ。
財務省が大学の運営費交付金を削り続ける限り、大学の教員ポストは減る一方で、そこにさらに「若手研究者比率を高めるべし」とかいうお達しがきたら、何が起きるかは明らか
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) June 8, 2022
東北大学副学長「優秀な若手男性がポストに恵まれないことは周囲を見ていて無いと思います。」(東北大学の女性限定教授公募の波紋「教授って合コンサークルか何かなのか?」)
これは何度でも書くけど、競争的研究資金をいくら増やしたって、それだけでは日本の「研究力」は上がらないです。
大学の運営費交付金を倍増させて、パーマネントの教員ポストを増やす以外に解決策はありませんよ。
運営費交付金を毎年削るというあまりに愚かな政策が続く限り無理
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) September 10, 2022