大学院生は1日何時間働けばよいのでしょうか?ラボにいる時間が長ければいいってものではないとよく言われますが、教授にしてみれば、大学院生は最低XX時間いてほしいと思う基準がありそう。「自分が学生のときは土曜日も実験していたのに、最近の学生(大学院生)は、土曜日にラボにこない。」とアメリカでPIがこぼすのを聞いたこともあります。
自分が大学4年のときに卒業研究で入ったラボは、毎日夕方の4時ころには実験が終わり、「もう帰っていいよ。」と教授に言われて拍子抜けし、このラボだと研究できないんじゃないかと不安に思って、大学院は別のラボに行きました。あとから振り返ると、当時、教授が院進してきてから鍛えるつもりで学部学生にはあまり期待していなかっただけのような気がします。
自分が行ったさきの大学院のラボは、朝8時半までにラボに来ていないと怒られるような場所でした。ラボの滞在時間をあからさまに強制されてはいませんでしたが、そのラボで一番成果を上げていた人が夜の9時に帰宅していて、「彼は結果を出しているから誰も文句を言えない特別な存在」みたいな位置づけになっていました。大学院生は終電までもしくは歩いて帰れる人は24時くらいまで毎日ラボにいたように思います。
研究室滞在時間は、時代・分野・実験内容・ラボによるね。自分の大学院時代は、14時間。とある教授の要求は12時間。米国でポスドクしたとき同じラボ内でCNSに出した学生やポスドクのラボ滞在時間は9時間~12時間(人による)だった。上記学生はデータが出そろったとき論文初稿を一週末で書き上げてた。
— 博士(理学) (@scitechjp) June 15, 2024
「忙しくて論文が書けないというのは,言い訳にはならず,能力がないといっているのと同じである」。本当に価値あることが確実に得られているのなら,論文(の祖型)は一晩で書ける。書けないのは,足りない点があるからであり,書く力も能力のうちである。https://t.co/XC15leapMZ
— 丸の内電気鼠 (@caesar_wanya) May 17, 2024
自分が大学院生をやった昔の話は今では通用しません。現在の日本の大学において、大学院生はどれくらいラボにいるものなのでしょうか。研究者や大学院生が想定する時間をうかがい知ることができそうなツイートをまとめてみます。
一つ大事な注意点は、大学院生のうち将来PIになって生き残れる割合は多分1%もないという点です。研究者として生き残らない99%以上の大学院生の人の話をしているのか、生き残る1%未満に入るための話をしているのかという前提が異なっていると、議論がかみ合いません。
教授にもらったテーマで強制されて実験するのか、自分で見出した研究テーマを面白いと思って自分の意思で長時間実験するのかでも、長時間労働によるストレスの大きさや疲労度は全く異なります。
研究生活を楽しんでいる院生さんのポストを見かけた。自分のやりたいことができるようになると楽しいよね。私はやりたいテーマに合わせてラボを選んだおかげでバッチリ合ってました✌️
わざわざお金と時間を使って大学院に行くのだから、やりたいことできるのが一番だと思う。— しましま (@yukari_piggy) May 23, 2024
目次
研究室滞在時間:1分以内
東京大学理学部物理学科女子です
勉強しかしてきてないので、本日は研究室vlogをお見せします
傘を回収しただけなので、滞在時間は3秒でしたhttps://t.co/EkJvVjlabh pic.twitter.com/70d7k1pxl2— たむらかえ (@tamurakae_) April 10, 2024
研究室滞在時間:1時間以内
爆速で帰宅です☺️
自宅から大学まで往復で4時間もかかるのに、研究室の滞在時間は20分でした笑 pic.twitter.com/9GZPJ0CYXH
— SHU (@PsyA1s8YrT8K8u0) October 17, 2023
(注意:上の2つのツイートは、本記事との関連性はありません。面白いと思って紹介しました。)
研究室滞在時間と能力と成果との関連性
やっぱり研究には、朝から晩まで時間をとられるんで、両立は無理だね。特に能力のない者はね、時間で稼ぐしかないんで。(戸塚洋二先生の「二十歳の頃」)
ブラック研究室の教授が学生を研究室への滞在時間の長さでしか評価出来ない理由 pic.twitter.com/QpDO2hxvIg
— 限界ポスドクのアライさんbot (@araisan_postdoc) September 8, 2020
18:30に全員ラボからいなくなるってどういうこと?
てかずっと思ってたけど、みんな朝10時くらいにラボ来て、1日中お喋りして帰るだけなのに、なぜnatureとかscience 級の研究成果がポンポン出るの?
教授が圧倒的天才なだけなの?
ただ、時間を費やせば費やすほど良いって訳では無いことはわかる。
— とうゆま (@yullyullyu) May 22, 2018
人気ラボの大学院生に所属ラボが人気の理由を聞いたら、先生はコアタイムを強制しないこと、成果主義(ちゃんと成果出せばいちいち何時から何時までいるか監視しないこと、なんでこの時間帯にいないの言われないこと)だそうです。自分も若いごろコアタイム主義大嫌いだったこと思い出しました。
— Josephine Galipon (@jgalipon) August 5, 2023
私がこれまでメンターしたポスドクの中で、一番優秀かつ限られた時間でかなりの成果をあげた方が、第二子出産直後にラボに来られた女性でした
限られた時間をマルチタスキングで最大限に有効に使い、Goodleカレンダーを常駐させ、1日2回搾乳室に通い、複数の実験を上手くこなしていて感動しました https://t.co/Tdt6iu7ou4
— Kazuyo K (@kazuyoyk1) August 3, 2020
こういう時間って,無駄なようだけど,削減すると途端に研究成果がでなくなる.前のラボでは「気を練る」と呼んでいた. https://t.co/KN46800SQ1
— きゅういち (@CUEICHI) July 23, 2019
私はラボで一番滞在時間短かったけど、1番成果でててたので長時間いることは成果には結びつかないのよ
朝起きたらラボに、夕方お腹空いたら帰る、土日はラボに行かないくらいでいいのよ
— こばしり (@cobaetal) June 9, 2021
さて、個人の能力の差は大きいので、本当に人それぞれなんですが、大学院生のラボ滞在時間やコアタイムは何時間程度が一般的 なのでしょうか。ツイートを拾ってみます。
研究室のコアタイムを守れないのに就職したら入社時間守れるの?? pic.twitter.com/MnOAJZp0Y2
— ゆさん (@Yusaaanchem) May 10, 2023
自分のことを振り返ってみると、研究成果が出ない時期ほど長時間働いていました。結果を出さなきゃいけないという焦燥感がありますので、どうしても長くなってしまうわけです。ただ、自分の場合、長時間実験していた大きな理由の一つは、実験が下手で失敗してやり直しが多かったこと。分子生物学はプロトコールが確立されており誰がやっても同じよういうまくいくはずの類の実験なのですが、それでも上手い下手の個人差は歴然とあって、かなり大きな差になっていたと思います。もう一つの理由は、作業仮説が間違っていたもしくは仮説を検証するための実験アプローチが適切でなかったこと。もともとうまくいかないことをどれだけ頑張っても、うまくいくはずがありません。しかし、テーマやアプローチを捨てる判断をするのが非常に難しいのです。実験は始めるのは簡単ですが、何年も労力をつぎ込んだあげくに、うまくいかない実験を諦めて捨てるのは、大変です。
研究とは不思議なもので、あれほど長時間がんばって結果がなかなかだせなかったのに、いったん期待通りの成果が出せるようになると、実にスムーズに事が運ぶようになりました。すると自分の研究の協力者が増えて(ボスが技術員を自分につけてくれたり、強力な学外の共同研究者が得られたりして)、ますます研究が捗りました。狙った通りの結果が出せると(つまり、正しい作業仮説と正しい実験アプローチの採用)、無駄に長時間ラボで働かなくてもよくなりました。自分は論文業績がコンスタントに出せていた時期のほうが、労働時間がはるかに少なかったと思います。ただし、サボっていいというわけではなくて、論文化の見通しがたったあとは、全速力で駆け抜けるイメージです。
問題を選ぶスタートから、解決のゴールまでをゆっくりとした同じペースで進むのではありません。‥ 考えている途中でヤマ場にさしかかると、全力をあげて検討することが必要なのです。(広中平祐の数学教室 昭和55年6月10日 サンケイ出版 120~121ページ 思考法の秘訣)http://scienceandtechnology.jp/archives/9571
振り返って思うのは、長時間働いて結果が出せていなかった大学院時代が必ずしも無駄ではなかったのではないかということです。その時点で自分の最善を尽くして、転んでもただでは起きないようにした、限界を感じたところからさらに頑張って自分の限界を超えたときにようやく何か新しい発見につなげることができたという体験をしたことが、研究で結果を出す感覚をつかむのに役立ったのではないでしょうか。
ラボの拘束時間の長さがネットで話題になっていましたが、自分が研究時間をコントロールしているのであれば問題はないと思います。たいして面白いと思えない研究テーマで、強制されてやるというのが、一番心と体を蝕みます。
大学院で精神を病まない方法は、大学院に行かないことです。大学院は非常に特殊な場所であって、科学に対する強い興味を持ち、能力があり覚悟があり努力が継続できる人しか向いていません。http://scienceandtechnology.jp/archives/77026
少年院、病院、大学院は病んだ人しかいない。めっちゃ名言だ
— ぶりっつ (@f0lgore) September 29, 2015
ラボの拘束時間が長い大学
研究室の拘束時間長いランキング‼️(ぐ調べ)
1位 京大
2位 東工大
3位 東大結論:京大は群抜きでブラック‼️
研究室選びミスると確定で鬼のブラックラボ‼️— ぐ (@justify_222) March 4, 2024
ラボの拘束時間が長い研究領域
@kz_butqn 4月後半で午前1時とかいうラボあるらしいですよ… 特に有機化学系の合成は反応速度が遅い上に単離する処理も遅くてさらに放置できない反応が多いので拘束時間は長くなりますよね… ただ有機合成でなくても反応時間100時間とかありますけど…
— Schwarzeon Blacky (@Schwarzeon) May 30, 2013
有機ラボの拘束時間が長くなるのは設備のせいもあるなと思った。
特に自動カラムやオートサンプラーあると、驚異的に時短できる。あと、試薬もバンバン買えて、ガラス器具やエバポ、ドラフト、自動カラムも個人持ちなのはマジで効率的に研究できる。製薬会社はすごい。— やく有機化学 (@yaku1123) November 28, 2019
合成やってる有機化学とか生化学、バイオ、生物系あたりは研究室の拘束時間がまじでやばいわね
— アニス/旅人騎空士なノスの民 (@AYulva) April 19, 2024
研究室滞在時間:7時間
4月の教授
「うちの研究室は自主性を重んじてるからコアタイムはやってない。だからその辺は安心してほしい。」
8月の教授
「最低でも1日7時間は研究室にいるのが普通。ダメだったらコアタイム作る。健闘を祈る。」— し (@skt4060) August 21, 2017
研究室滞在時間7時間で足りないと言われたけど、みんなそんなに長くいるの?
通学時間も人によりけりだし、研究だけでなくバイトとかしてたら難しくない?
てか、研究室に無駄にダラダラいても意味なくない?
そろそろ研究室滞在時間が長いのが正義とかやめようや— N (@KMIyavion) June 15, 2024
研究室滞在時間:8時間
朝7時から夜10時までの間の8時間を目安に研究室に来てください。コアタイムは10時から15時です。とかが普通なのに、8時間部分をコアタイムとかいう教員がいるからおかしくなってるのでは。 https://t.co/QIJeNg0Jl4
— Botanical(ボタ) (@NX6ZNmRwdyulQul) May 8, 2023
失敗しない「研究室の選び方」(日本編)https://t.co/I71JH36rAl
概ね同意だけど、コアタイム8時間以下の有機系研究室って存在しないと思う— たち悪いひだす (@Hidaspapapapap) September 16, 2016
英国大学院でのラボワークがカルチャーショック
9時過ぎに人が集まり始め17時前にはほぼ帰宅。実験の待ち時間はティータイム。この働き方で成果を出しているから凄い
日本の学部時代の研究室や職場では10分でも隙間時間があると「やった!他のタスクができる」と時間に追われ、早朝や夜も誰かいた。— さむ (@Sam_th1ng) June 10, 2024
研究室滞在時間:9時間
私が所属している研究室も長くいるが正義の風潮はありますね。コアタイムが9時から18時でそれを守って18時に帰っても怒られますね。じゃあ、コアタイムって何て感じですけど… 短い時間で結果だす方が正義だと思います。沢山寝て、次の研究時間をフル活動した方がコスパいいです!
— 89 (@89kiss_iseatell) June 15, 2024
有機系だと基本的に週5で9:00-21:00∧土曜は昼過ぎまでみたいな話もちらほら聞くから、拘束時間も長くなりがちだし、ラボによっては人間関係も心労が多くなりしんどいのだろうなぁ、、 https://t.co/MO9RkZFv53
— いせきん (@dehydrogenase_2) March 7, 2023
研究室滞在時間:10時間
院生のときは、ラボ滞在約10時間はデフォだったし通学時間も今の2倍近かった。年に複数回は高熱を出してたけどそれも不思議ではないよな
— まっつん (@Mattsun0820) January 8, 2021
2023年 #院生の1日 更新
研究活動をする上でスケジュールや計画を自分で立てて実行するスキルが重要大学院生の登校日数は週平均5.1日と
過去3回の調査結果から0.1日増加研究時間平均
研究室コアタイムあり 修士7.8時間、博士8.5時間
ない場合 修士8.8時間、博士10.0時間https://t.co/cm4lbS23US pic.twitter.com/UtGiDG44Hv— 全国大学生協連 (@nfucaofficialpr) December 20, 2023
研究室滞在時間が1日10時間を超え始め、院生感が出てきた
— あっぷる (@apple_geoph) May 2, 2024
連日研究室滞在時間10時間以上なのよくないな、院生かよ。
— かめもん (@fire_egg) October 3, 2019
研究室滞在時間:12時間
興味のある研究室がコアタイム12時間でした
— 麦茶先輩 (クイズ用) (@B2alIl) May 11, 2024
他大学の研究室に共同研究として1年間勉強させてもらった時、著名な教授に「最初の頃は何していいかわからないと思うから、まず12時間ラボにいる癖をつけるんだ」と言われ、必死に論文を読み、実験した。
結果ポテチ食べながら、TLをみて残り時間を潰す院生となった。先生、変な癖がつきました
— 3D外科医 (@contamiman) August 2, 2021
#2022年の抱負
□ラボ滞在時間は1日12時間迄(ダラダラしない)
□来年発表できるネタを3つ仕込む
□卒業
□週5日は運動をする
□週に1冊は本を読む
□月に2日は外勤以外の外出をする— ケイト (@Keyte148) January 2, 2022
研究を全然理解してなかったけど、半年無休毎日12時間ラボ畜が可能な体力+面倒なことは無反応になる強メンタルのおかげで博士課程はほとんど苦痛じゃなかった生存バイアスガチ勢です(炎上)
— やもす (@ShIma_Megagauss) February 16, 2021
修士の頃は土日の概念なかったのに、最近はやっと週末か…って思うようになったし、次の日に回せる作業なら明日でええかってなって朝方まで残ることはなくなったし、12時間ラボにいたら疲れるようになってしまった(まだD1)
— がんばる細胞ちゃん (@ganbaru_cell) November 1, 2023
「この研究室にはコアタイムがありません!好きなときに来て、やることやったら帰っていいです!」
って教授に言われたから
1日6~8時間研究やってたら
「半日以上は研究しろ」
って怒られて草は?
— ぐぬぬ (@gununununununu0) August 27, 2019
学部4年のとき、教授とラボにいる時間の話になったとき、その教授は、「1日12時間実験すれば、ヘトヘトになるよ。」と言っていた。つまり、根を詰めて実験していたら、毎日12時間以上はそうそう働けるるものじゃないよということ。
教授曰、生産率が高く仕事ができるのは12時間が限界だからコアタイム9am-9pmが設置されていた昔ラボ。ちなみ准教の先生は11時頃までいたのでそれ以前には帰れないという地獄 https://t.co/VJn9VSEzlq
— くらげ (@kurageNYC) October 5, 2022
私が大学院で研究してた時。平日は12時間研究室に篭って実験やゼミの準備・勉強、土日もどちらかは細胞やマウスの世話。バイトもできない、ボランティアなんて知らない。基本的にラボ以外の人と関わらない。すごく狭い世界だった。…
— しまろく☺︎ (@shima6oku) January 11, 2024
大学院の研究室にいた頃毎日コアタイム12時間で教授から「社会に出た時に楽になるよ」って言われて調教されてたけど就職できずにニートになった。 https://t.co/uDFsBmeF6z
— おのおの (@onoono_FF14) May 9, 2024
東工大のとある研究室ならコアタイム12時間で教員より早く帰ろうとすると怒られるし土曜日もあるから充実した学生生活が送れる。研究室では研究以外の事は禁止。 https://t.co/mWyoL7YWvZ
— おのおの (@onoono_FF14) January 26, 2024
研究室滞在時間:14時間
うちのコアタイムは同調圧力によってできたようなものなので特に強制力はないしちょいちょい遅刻しても何も言われない感じだけど、世にはそれが14時間に及び、その間トイレに行く時間も計られ長いと教授に報告され注意がいくという研究室もあるとの噂なので、恐ろしい
— 野犬 (@wanwantanosiina) September 12, 2018
うちの研究室でコアタイム聞いたら「コア…?何それ?」って言われた。教授に。 RT @tokudakeita
研究室コアタイムが13時間とか14時間。。。しかもあくまで「コアタイム」だからそれ以外の時間帰っていいというわけじゃないんだよね。— 杉山奈津子 (@suginat) November 13, 2012
研究室滞在時間は、時代・分野・実験内容・ラボによるね。自分の大学院時代は、14時間。とある教授の要求は12時間。米国でポスドクしたとき同じラボ内でCNSに出した学生やポスドクのラボ滞在時間は9時間~12時間(人による)だった。上記学生はデータが出そろったとき論文初稿を一週末で書き上げてた。
— 博士(理学) (@scitechjp) June 15, 2024
研究室滞在時間:16時間
プライベートもキープするのであれば、やはり時間内にいかに成果を上げるのかを考える方がいいのかな?と思います。
特に出産を挟む予定の女性研究者や、持病がある方には、ヨーロッパのラボを一度Visitするのをお勧めしたいです 「案外やれる?」と勇気をもらえるかも?
— さすらいの研究者 (@PI_in_abroad) April 12, 2024
研究室の滞在時間を競い合うのは全く意味がないが、実験系出身の理事が週に80時間働いているらしく、それでも以前よりだいぶ楽になったと言っていて、その前までは週に100時間は研究に費やしているのが普通だったらしく、すいません、という気持ちになったことは言っておかねばなるまい
— 松原隆彦(不明なエラー[4000]でアップデートできません) (@tmcosmos_org) June 15, 2024
ラボ滞在時間が週に114時間くらいなら普通では?
— 電子計算機の沼 (@Hishinuma_t) August 26, 2020
研究室滞在時間:24時間365日?
末法系研究室(超超超時間労働、休日なし)って日本だけの問題かと思いきや、USでもところによりあるんだな…というのを昔当該研究室にいた友人から聞いて戦慄した。
実験がラボでしかできない、実験の数をこなしまくることが成果につながりがち、とかな分野だとそうなりがちなのか…
— Hajime Fujita (@fujita_d_h) May 12, 2023
ラボに長時間いる必要はあるのか
ラボ選びTips:
生体扱うとこならどこでも拘束時間は長くなる— うを (@AgzlWUhoFISHsx2) May 30, 2024
人気ラボの大学院生に所属ラボが人気の理由を聞いたら、先生はコアタイムを強制しないこと、成果主義(ちゃんと成果出せばいちいち何時から何時までいるか監視しないこと、なんでこの時間帯にいないの言われないこと)だそうです。自分も若いごろコアタイム主義大嫌いだったこと思い出しました。
— Josephine Galipon (@jgalipon) August 5, 2023
そして、これもいつも言うことだが、「実験」はラボでしかできないけれど、「研究」はどこでもできる、歩きながらでも、風呂入りながらでも、と思っているので、ラボ滞在時間=研究従事時間とは思っていない。
— サクセスリバーコーテシーinエイトプリンス (@rei_nari) May 7, 2023
どちらの言い分も分かるのだが、本当にみるべきなのはラボに居る時間に何を成したかなので、単にラボに居る時間で評価できるものではない。
ラボに長く居る人を評価するPIは、自分がラボに長く居たからそれを正義だと思っている。
そうではないPIは、違う基準を持っている。— Yoshinobu (@Haruto611416748) June 15, 2024
労働量∝労働時間
tips. 朝30分早くラボに行くと…なんと活動時間が30分増えて成果も増えるんです!
— あばばばば (@hbc_abbbb) November 14, 2019
実験系の場合、単純に労働量が労働時間に比例する場合があります。つまりあまり頭を使う必要がない、もしくは先輩や教員が研究を計画して下の立ち場の人間を手足として使うようなケースです。そういう状況で頑張りすぎると、肉体的にも精神的にもくたくたに疲れるだけで、人生を消耗してしまい、本来の大学院の目的である頭脳を鍛える訓練が不足する恐れがあります。自分の大学院時代=分子生物学(土木作業)花盛りの時代でしたので、上から与えられたテーマでの体力の消耗と自分のテーマを探すために頭を鍛えることのバランスをとるのが難しいと思っていました。
結局、真の狙いが労働力として募集しているラボに入った院生は悲惨の一言に尽きる。研究時間が半分以上取られるなんて序の口。例え誘ってくれた人が知り合いでも、人生の責任をとってくれるわけじゃない。いろんな道がある。よく調べて。
— Op-sapou (@usa_jong) September 11, 2021
単なる労働力が欲しいだけで院生指導は放置なラボは注意。実験時間は土日祝祭日潰さざるを得なくなり、論文読む時間も極限まで削られ、知識が追いついていないので指導者らとまともな討論すらできない。これで病まないわけがない。事前にどういうラボかは調べること。知り合いとか紹介とか関係ないぞ。
— Op-sapou (@usa_jong) January 30, 2021
ウェット系のラボではまぁ基本的にやった実験量と成果が比例しがちなので、時間拘束したがるのはわかるけど、金銭関係が無い人に対してやる所業では無い、とは思う。
— Kemtaro (@oxt23) May 8, 2023
ラボ選びの重要性
ぶっちゃけブラックラボの本質って拘束時間が長いこと自体ではなく、ボスが人格破綻者→長時間拘束の部分にあるのでは。
分野によってはどうしても長時間いないとダメだったりするし。— mai3ben (@mainichi30study) April 3, 2023
ラボに拘束され続けるのに慣れたからラボに拘束されない時間というのが変な感じ。適応というのは恐ろしい。
— 東大院生ショータ@D3 (@Shota_output) April 3, 2019
大学院生が育つかどうかは、本人の資質によるところも大きいですが、同時に、入ったらラボにもよります。ラボ選びを間違うと、学生本人に資質があったとしてもつぶされかねません。
長時間拘束×アカハラ教授
のラボは本当にクソ
自由時間、自己肯定感、失うものしかない— 黒研@理系大学院生24卒 (@kuroken_1) August 25, 2023
ポスドクの時のラボ、外から見たら間違いなくビックラボだと思うけど、ボスはラボメンとの1対1のディスカッションの時間は必ず確保してたし(年に3-4回だったけど)、盛り上がったら6時間とか付き合ってくれてた。
院生の時が完全放置ラボだったからね、こんな世界もあるのか、と驚きました。
— 山田です (@sato_dehanai) September 30, 2019
日本では大学院生が労働力としてとらえられており、アメリカでは大学院生は研究者(の卵)として尊重される(PIには教育責任がある)といった、扱いの違いが存在しているように自分は感じました。
私がMITのススムラボにきて驚いたのは、院生やポスドクがラボに入ったあと、短くて3ヶ月、長いと1年くらい実験をやらせてもらえないこと。逆にいうと、取り組むべき重要なクエスチョンを探し、じっくり考え、まわりの人と議論して検討する贅沢な時間をめちゃくちゃたっぷりともらえるということ。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) January 20, 2024
ラボ選びの重要性:成長できる場所かどうか
成長:もし退院に成功して学外に出たら、一年くらいの時を置いて、かつてのラボ、院生共同研究室、図書館などを覗いてみよう。そこに誰がいるか?先輩、同期、後輩…「何一つ変わってない」人たちを目にするかもしれない。そのとき、あなたは時間の意味と、あなた自身の成長を悟ることになるだろう。
— 院生版 悪魔の辞典 (@ddforgraduates) November 16, 2021
ワークライフバランス
教授が准教授以下の教員の土曜日出勤を義務づけているラボを見たことがありますが、そこに所属する大学院生も当然土曜日はラボに来ることが当然なのでしょう。
院生がプレゼントをもらった時に言う「ラボで使うわ」は普段使いしたくないと言う意味ではなくて、ラボという大変なストレスがかかる場所で安寧をもたらしてくれるこのプレゼントはマジで最高だ という意味合いがあります
— カンタ / kanta (@ammonite_boy) April 15, 2024
家族より長い時間一緒にいるからラボではキムワイフとか呼ばれてたわね https://t.co/kOtzhdGtCx
— 中田:‖ (@paddy_joy) March 1, 2023