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三笘薫選手のドリブルの科学

三笘薫選手のドリブル

【報ステ】三笘が実演解説!日本最強ドリブルの極意「インステップ」と「置き所」(2023年6月21日) ANNnewsCH チャンネル登録者数 382万人

【上達加速術#1】伊東純也×三笘薫|スピードは使い方が9割 PUMA JAPAN チャンネル登録者数 1.48万人

三苫選手のドリブルを見ていると、日頃のストレスが全部吹っ飛ぶような爽快感があります。凄すぎて、単純に笑ってしまいます。自分が見ていてるだけですが、三笘選手のフェイントに引っ掛かったり、置き去りにされたりして、不可能に見えるところに実は普通の人に見えていないだけで本当は可能性があるんだという強烈なメッセージがもらえます。

Kaoru Mitoma 2023 – Magical Skills, Assist & Goals | HD F11 Comps チャンネル登録者数 2.96万人

【爽快感MAX 】一瞬で相手を置き去りにする三笘のブチ抜きドリブル15選 人生ダイビングヘッド チャンネル登録者数 12.3万人

厳しい環境を与えないとやらないところがあった。逆に厳しい環境を与えれば、立ち位置を変えるなど工夫が成果としてすぐに表れるんです(“無双ドリブラー”三笘薫が生まれた日 小6の司令塔に恩師が「全部抜け」と指示した理由 2022.11.21 THE ANSWER )

サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究

「サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究」強豪を相手に左サイドを再三突破したMF三笘薫選手(25)。これが、カタールのスタジアムを沸かせたドリブラーが大学で書いた卒業論文のタイトルだ。頭に小型カメラを着けてデータを取り、ボールをもらう際の自分とほかの選手の目の動きの違いを比較した。(突破の三笘薫は卒論も「ドリブル」…恩師は「世界のエースになれる実力」と今後に期待 2022/12/06 22:37 読売新聞)

三笘薫はなぜドリブルを言語化したのか? 筑波大学蹴球部・小井土監督と読み解く卒業研究(前編) 足立 真俊 2020.11.25 footballllista 会員限定記事

なぜ、自分のドリブルは抜けるのか――。川崎フロンターレの三笘薫が、筑波大時代に取り組んだ卒業論文のテーマだ。‥「すごく真面目でしたね。テーマも自分で決めて持ってきましたから。ドリブルするときの視線が他の人とは違うという仮説を立て、グラウンドで実験し、一生懸命に検証していました。最後まで自分で考えるタイプで、すぐに『どうしたらいいですか』と聞きに来ることはなかったです」(「なぜ、自分のドリブルは抜けるのか」意識高すぎルーキー・三笘薫が筑波大で書いた卒業論文 2020/10/14 11:01 NumberWeb)

  1. サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究 三笘薫 専攻学生卒業論文2019 筑波大学 体育専門学群

ドリブルの科学

  1. サッカーのドリブルにおけるフェイント動作の巧さの画像解析を用いた評価手法 松見, 涼輔, 土田, 修平, 寺田, 努, 塚本, 昌彦 20221630-1639
  2. 中学生を対象としたサッカーにおける継続的なドリブルトレーニング がドリブル動作様式及びゲームパフォーマンスに及ぼす効果 多賀 健, 浅井 武 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会670273-296
  3. サッカーゲームにおける速攻プレー特性の測定(測) 松岡 弘樹, 安藤 梢, 西嶋 尚彦 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会720136
  4. 音楽的リズム感に注目したサッカードリブル練習方法としてのリズムゲームの提案 森, 拓輝, 土田, 修平, 寺田, 努, 塚本, 昌彦 情報処理学会20211817-824
  5. サッカー熟練者におけるドリブル技能の「コツ」に関する質的分析 山田 庸 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会710404
  6. 非エリート・ユースサッカー選手における認知機能と体力・ドリブル技術の関係 東浦, 拓郎, 多賀, 健 亜細亜大学総合学術文化学会3681-94
  7. サッカーにおけるボールリフティング技術とドリブルおよびシュート技術との関係 辻本 典央, 絹巻 悟 福井工業大学49171-176
  8. 幼児を対象としたサッカーのドリブルスキル向上における技術的変化 多賀 健, 浅井 武 北海道体育学会5431-41
  9. サッカーにおけるドリブルスキルの獲得に関するコオーディネーション能力について 細野 裕希 日本コーチング学会302205-212
  10. 育成年代サッカー選手における直線ドリブルの標準動作モデルに関する研究 村越 雄太, 山本 大, 上野 広治 日本スプリント学会2473-87
  11. サッカーにおけるドリブル走の加速局面の下肢動作に関するバイオメカニクス的比較 : 育成年代サッカー選手を対象として 村越 雄太, 山本 大, 上野 広治 日本スプリント学会2433-45
  12. 09方-27-口-41 サッカーにおけるドリブル能力の変化に関係する能力の検討(09 体育方法,一般研究発表,2020東京オリンピック・パラリンピックと体育・スポーツ科学研究) 細野 裕希, 漆原 良 一般社団法人 日本体育学会660298
  13. 標準動作モデルからみた男子高校サッカー選手のドリブルの動き出しに関するバイオメカニクス的研究 村越 雄太, 青山 清英 日本スプリント学会2333-41
  14. 心27-010 サッカーのドリブルに関係する能力についての検討(03 体育心理学,一般研究発表抄録) 細野 裕希, 漆原 良 一般社団法人 日本体育学会650105
  15. 育成年代サッカー選手のドリブル速度の相違に関するバイオメカニクス的研究 村越 雄太, 青山 清英 桜門体育学会事務局48245250
  16. サッカーにおけるドリブルの立ち上がり疾走動作に関する研究 村越 雄太, 中平 翔太, 山岡 卓弥, 北島 悠樹, 西澤 修一, 伊佐野 龍司, 青山 清英 日本コーチング学会262267-271
  17. 09方-28-ポ-99 サッカーにおけるドリブル動作の習得に関する研究 : 小学生と高校生を対象として(09 体育方法,一般研究発表抄録) 村越 雄太, 青山 清英 一般社団法人 日本体育学会640324-325
  18. 高校サッカー競技者のドリブル動作に関するバイオメカニクス的研究 村越 雄太, 澤野 大地, 村上 幸史 桜門体育学会事務局47251-59
  19. 09方-24-ポ-86 サッカーにおけるドリブルの立ち上がり疾走動作に関する研究 : 高校生サッカー競技者を対象として(体育方法,ポスター発表,一般研究発表抄録) 村越 雄太, 北島 悠樹, 西澤 修一, 中平 翔太, 山岡 卓弥, 伊佐野 龍司, 青山 清英 一般社団法人 日本体育学会630255
  20. B34 短期間のドリブルトレーニングがスキルに及ぼす影響 : 中学2年生のサッカー選手を対象として(サッカー) 多賀 健, 山中 邦夫, 中山 雅雄, 浅井 武 一般社団法人 日本機械学会20070368-373
  21. 11-5-B302-1 サッカー初心者の技術指導に関する基礎的研究 : ドリブルからと、リフティングから練習する場合の比較(11.体育科教育学,一般研究発表抄録) 山崎 有希, 芹澤 博一, 下田 新, 後藤 幸弘 一般社団法人 日本体育学会580321
  22. ジュニアサッカー選手のスキルテストからみたドリブル能力について 大嶽 真人, 橋口 泰一, 古賀 初 日本大学文理学部人文科学研究所74147-160
  23. ニューラルネットワークによるドリブルスキルの獲得 並川 直樹, 小野 玄基, 横山 智史, 高谷 将裕, 中島 智晴, 石渕 久生 一般社団法人 システム制御情報学会SCI06033-33
  24. 116 F10112 ドリブル戦法期の練習形態の研究 : 児童期のサッカー・ゲームにおける実践研究 福田 純 一般社団法人 日本体育学会540606
  25. 0831601 サッカーのドリブル技能と調整力との関係 : 正選手と補欠選手の比較 長澤 吉則, 出村 慎一, 勝木 豊成 一般社団法人 日本体育学会42B0613
  26. 051K01 サッカーのドリブルにおける重心高(5.バイオメカニクス,一般研究A) 浅井 武, 小林 一敏 一般社団法人 日本体育学会39A0392
  27. サッカーにおけるボールを伴った方向転換(ドリブルターン)動作の研究 榊原, 潔, 直原, 幹, 永木, 耕介, Kiyoshi, Sakakibara, Kan, Jikihara, kosuke, Nagaki 上越教育大学63299-306
  28. 091106 サッカーにおけるボールを伴った方向転換(ドリブルターン)の動作分析(第2報)(9.体育方法,一般研究A) 榊原 潔, 直原 幹 一般社団法人 日本体育学会38A0243
  29. 091303 サッカーにおけるボールを伴った方向転換(ドリブルターン)の動作分析(9.体育方法,一般研究A) 榊原 潔, 木庭 修一, 直原 幹 一般社団法人 日本体育学会37A0301
  30. キックの方向予測に関する実験的研究–サッカーのドリブルシュートについて 前田 明伸 東北学院大学文経法学会73p67-86
  31. 9096 キックの方向予測に関する実験的研究 : サッカーのドリブルシュートについて 前田 明伸, 柳原 英児, 山中 邦夫 一般社団法人 日本体育学会330689
  32. サッカーにおけるスキルテストの検討–ドリブル 太田 茂秋, 服部 恒明 茨城大学教養部13p153-161
  33. 809 サッカーにおけるスキルテストの検討 : ドリブル 太田 茂秋, 服部 恒明 一般社団法人 日本体育学会310543
  34. サッカーにおけるボールリフティング技術とドリブルおよびシュート技術との関係 辻本,典央/絹巻,悟 49171-176

JST「創発」3期生 創発的研究支援事業2022年度新規研究 採択 課題が発表される

2022年度の創発の採択者263名が発表されました。

    1. 阿部パネル 大坪 和香子 (助教) 東北大学 大学院農学研究科 動物性食品の健康的摂取の指針となる小腸フローラ制御方法の開発
    2. 阿部パネル 岡野 憲司 (准教授) 関西大学 化学生命工学部 「-(引き算)の科学」が切り拓く腸内細菌の機能研究
    3. 阿部パネル 小倉 由資 (准教授) 東京大学 大学院農学生命科学研究科 合成・酵素・計算化学の融合が拓く化合物創成の新展開
    4. 阿部パネル 加藤 晃代 (助教) 名古屋大学 大学院生命農学研究科 翻訳制御機構の解明とバイオ産業への応用
    5. 阿部パネル 河合(久保田) 寿子 (准教授) 山形大学 学術研究院 光合成エネルギーの自在制御~空気からエネルギーを作る~
    6. 阿部パネル 城所 聡 (助教) 東京工業大学 生命理工学院 植物の温度ストレス感知機構の解明と応用
    7. 阿部パネル 木矢 剛智 (准教授) 金沢大学 理工研究域 ステロイドホルモンを介した昆虫と植物の異種間相互作用
    8. 阿部パネル 草野 修平 (研究員) 理化学研究所 環境資源科学研究センター 植物の物質生産機能を強化・拡張するケミカルバイオロジー
    9. 阿部パネル 杉本 真也 (准教授) 東京慈恵会医科大学 医学部医学科 アミロイドの制御分子から開拓する感染症・神経変性疾患の融合領域研究
    10. 阿部パネル 田中 茂幸 (講師) 摂南大学 農学部 植物病原菌エフェクタータンパク質輸送機構の分子基盤
    11. 阿部パネル 田畑 亮 (特任講師) 名古屋大学 生命農学研究科 植物環状ペプチドの機能解明によるストレス応答の制御
    12. 阿部パネル 戸田 安香 (特任講師) 明治大学 農学部農芸化学科 脊椎動物における旨味・甘味の起源の解明
    13. 阿部パネル 永井 啓祐 (助教) 名古屋大学 生物機能開発利用研究センター イネの茎をモデルとした新規作物耐水性機構の解明
    14. 阿部パネル 吉村 柾彦 (特定助教) 京都大学 高等研究院物質-細胞統合システム拠点 細胞模倣マテリアルによる物質生産テクノロジー
    15. 阿部パネル 米山 香織 (特任准教授) 愛媛大学 農学研究科 植物-植物コミュニケーションにおけるストリゴラクトンの機能解析
    16. 阿部パネル LAOHAVISIT Anuphon (特任准教授) 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 植物におけるキノン受容の分子機構の解明Molecular mechanisms of quinone perception in plants
    17. 井村パネル 伊里 友一朗 (准教授) 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 高エネルギーイオン液体推進システムの創発
    18. 井村パネル 井上 陽登 (助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 フレキシブルかつ超高安定なX線顕微鏡の開発
    19. 井村パネル 翁 岳暄 (助教) 東北大学 学際科学フロンティア研究所 Design-Centered Governance for Human-Robot Co-Existence: Fromthe Ethical Design Perspective 人間とロボット共存のためのデザイン中心ガバナンス:エシカルデザインの視 点から
    20. 井村パネル 亀尾 佳貴 (助教) 京都大学 医生物学研究所 脳形態形成における構造・機能創発の統合的理解
    21. 井村パネル 河野 佑 (准教授) 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 非線形大規模ネットワークの分散多様化制御
    22. 井村パネル 小澤 祐市 (准教授) 東北大学 多元物質科学研究所 空間トランスフォーム光学の創出
    23. 井村パネル 志賀 拓麿 (主任研究員) 産業技術総合研究所 計量標準総合センター物質計測標準研 究部門 時空間サーマルフォノニクスの創生
    24. 井村パネル 嶋田 隆広 (教授) 京都大学 大学院工学研究科 格子欠陥機能力学が拓く極小原子空間の機械機能工学
    25. 井村パネル 鈴木 健仁 (准教授) 東京農工大学 大学院工学研究院 テラヘルツギャップを切り拓く人工構造材料の深化と7G通信への展開
    26. 井村パネル 都甲 薫 (准教授) 筑波大学 数理物質系 ハイブリッド・チャネル相補型薄膜トランジスタ
    27. 井村パネル 永島 壮 (准教授) 名古屋大学 大学院工学研究科 シングルナノ機械要素をつくるRugaリソグラフィの開発
    28. 井村パネル 中村 友祐 (特任助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 超低軌道長期周回衛星による持続的宇宙利用の実現
    29. 井村パネル 西中 浩之 (准教授) 京都工芸繊維大学 電気電子工学系 安定相制御による超低消費電力変換素子に関する研究
    30. 井村パネル 西原 大志 (助教) 京都大学 エネルギー理工学研究所 ナノシステム制御による太陽光利用の技術革新
    31. 井村パネル 堀 琢磨 (准教授) 東京農工大学 大学院工学研究院 超高熱伝導率を有する放熱材の創成
    32. 井村パネル 村田 順二 (准教授) 立命館大学 理工学部 電解液を用いない電気化学的微細表面構造創成
    33. 井村パネル 森本 雄矢 (准教授) 東京大学 大学院情報理工学系研究科 全身性制御を再現可能なミニチュアボディの確立
    34. 井村パネル 焼野 藍子 (助教) 東北大学 流体科学研究所 物体表面の超層的流体科学による次世代輸送機革新
    35. 井村パネル 吉野 大輔 (准教授) 東京農工大学 大学院工学研究院 プラズマ電荷制御によるタンパク質分子状態の自在操作
    36. 井村パネル 若土 弘樹 (准教授) 名古屋工業大学 大学院工学研究科 古典周波数概念を転換する電磁材料の開拓と応用
    37. 塩見パネル 石綿 整 (主任研究員) 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 革新的な生体量子解析法の創生による細胞内動的機能の解明
    38. 塩見パネル 岩崎 由香 (チームリーダー) 理化学研究所 生命医科学研究センター 非コードRNAを用いた核内コンパートメントの制御と理解
    39. 塩見パネル 岡本 直樹 (助教) 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 栄養応答性を司る新規内分泌システムの探索
    40. 塩見パネル 加藤 孝信 (基礎科学特別研究員) 理化学研究所 生命機能科学研究センター 一次繊毛を介したベクトル情報による多細胞統御メカニズム解明
    41. 塩見パネル 清光 智美 (准教授) 沖縄科学技術大学院大学 細胞分裂動態ユニット 初期胚分裂の染色体継承機構とその適応・潜在能の理解
    42. 塩見パネル 黒田 純平 (助教) 大阪大学 大学院生命機能研究科 コラーゲン繊維を直交させずに平面状に一方向に配向させる原理の解明
    43. 塩見パネル 近藤 侑貴 (准教授) 神戸大学 大学院理学研究科 内的・外的要因による植物幹細胞運命制御網の解明
    44. 塩見パネル 佐藤 敦子 (准教授) お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 変化する環境下での卵の品質を管理する方法の開発
    45. 塩見パネル 澁谷 大輝 (Associate Professor) University of Gothenburg Department of Chemistry and MolecularBiology 雄性減数分裂期における中心小体の制御
    46. 塩見パネル 角野 歩 (助教) 金沢大学 ナノ生命科学研究所 連動する三種のイオンチャネルの活性化と集合離散動態
    47. 塩見パネル SEO WOOSEOK (特任准教授) 名古屋大学 大学院医学系研究科 遺伝子位置情報から遺伝子機能予測 – 「転写ファクトリー」概念の立証研究
    48. 塩見パネル 竹俣 直道 (助教) 京都大学 大学院工学研究科 アーキアがもつ始原的クロマチン構造の理解と操作に向けて
    49. 塩見パネル 田尻 怜子 (准教授) 千葉大学 大学院理学研究院 多彩な昆虫クチクラの普遍的な構築原理の解明
    50. 塩見パネル 藤 泰子 (助教) 東京大学 大学院理学系研究科 植物のエピゲノムパターン構築機構の解明と応用
    51. 塩見パネル 中戸 隆一郎 (准教授) 東京大学 定量生命科学研究所 大規模ゲノム解析の新たな価値を拓く情報解析基盤の創出
    52. 塩見パネル 野澤 佳世 (准教授) 東京工業大学 生命理工学院 遺伝子発現を制御するゲノム折り畳み構造のクライオ電子顕微鏡解析
    53. 塩見パネル 藤原 慶 (准教授) 慶應義塾大学 理工学部 創るトランスクリプトームにより迫る生命の設計原理
    54. 塩見パネル 三木 卓幸 (助教) 東京工業大学 生命理工学院 蛋白質超分子システムの細胞内導入による「解析」と「工学」
    55. 塩見パネル 水内 良 (特任助教) 東京大学 大学院総合文化研究科 原始RNA集団における自己複製体の創発と進化
    56. 塩見パネル 元村 一基 (助教) 立命館大学 生命科学部生物工学科 革新的順遺伝学が拓く花粉運命決定機構の包括的理解
    57. 塩見パネル 森田 梨津子 (上級研究員) 理化学研究所 生命機能科学研究センター 恒常性システムの起源の解明 – 形態形成から恒常性維持へのステージ遷 移 –
    58. 塩見パネル 矢木 宏和 (准教授) 名古屋市立大学 大学院薬学研究科 タンパク質に組み込まれた糖鎖修飾コードの解明と糖鎖修飾制御
    59. 塩見パネル 安居 佑季子 (准教授) 京都大学 大学院生命科学研究科 陸上植物の単相世代における有性生殖システムの進化
    60. 吉田パネル 有松 唯 (准教授) 広島大学 大学院人間社会科学研究科 鉄の文明:起源と形成のパラダイム転換
    61. 吉田パネル 宇野 正起 (助教) 東北大学 大学院環境科学研究科 化学反応による岩石破壊が拓く加速度的CO2鉱物固定
    62. 吉田パネル 岡崎 友輔 (助教) 京都大学 化学研究所 湖間比較で拓く高解像度な生態系多様性研究基盤
    63. 吉田パネル 尾﨑 和海 (准教授) 東京工業大学 理学院 地球化学進化史から汎生命惑星進化論への展開
    64. 吉田パネル 木村 善一郎 (准教授) 呉工業高等専門学校 環境都市工学分野 環境微生物ゲノム編集で希少微生物を「狙って」釣る
    65. 吉田パネル 上妻 馨梨 (特任研究員) 自然科学研究機構アストロバイオロジー センター 宇宙生命探査プロジェクト室 反射分光による植物生理応答のリアルタイム計測
    66. 吉田パネル 髙田 昌嗣 (助教) 東京農工大学 大学院農学研究院 リグニン高次構造の解明と革新的発光材料の創製
    67. 吉田パネル 田巻 孝敬 (教授) 鹿児島大学 理工学域工学系 石油化学工業を代替するCO2電解技術の創生
    68. 吉田パネル 藤吉 奏 (助教) 広島大学 IDEC国際連携機構 大気微生物の雲核形成メカニズムから生存戦略と気象への影響を考える
    69. 吉田パネル 安川 和孝 (准教授) 東京大学 大学院工学系研究科 顕生代海洋における堆積性レアメタル鉱床生成史の解明
    70. 吉田パネル 渡邉 友浩 (助教) 北海道大学 低温科学研究所 電子のエネルギーを制御する酵素から理解する微生物エネルギー代謝
    71. 合田パネル 植松 朗 (特任講師) 東京大学 大学院理学系研究科 不快刺激を克服する神経機構の解明
    72. 合田パネル 大島 一正 (准教授) 京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 昆虫が持つ植物操作能を例に進化の方向性を決める要因を探る
    73. 合田パネル 佐藤 達雄 (教授) 鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 細胞コンパートメント演算が生み出す前頭前野の柔軟な計算
    74. 合田パネル 田﨑 英祐 (助教) 新潟大学 教育研究院自然科学系 社会性昆虫モデルを用いた長寿代謝機構の多階層的理解
    75. 合田パネル 辻 かおる (准教授) 神戸大学 大学院理学研究科 生物多様性に関する新分野「多様性輪環学」の創成
    76. 合田パネル 冨菜 雄介 (特任助教) 北海道大学 電子科学研究所 縮重性を備えた神経回路網の動的制御機構の解明
    77. 合田パネル 長井 淳 (チームリーダー) 理化学研究所 脳神経科学研究センター 脳機能向上を生む全脳アストロサイトカタログ
    78. 合田パネル 中島 美保 (副チームリーダー) 理化学研究所 脳神経科学研究センター 好奇心の神経基盤の解明
    79. 合田パネル 二宮 太平 (助教) 自然科学研究機構生理学研究所 システム脳科学研究領域 社会脳ネットワークの動作原理の解明に向けた心理・生理・解剖学的研究
    80. 合田パネル 丹羽 康貴 (助教) 筑波大学 医学医療系 眠りやすさを制御する新しい感覚システムの解明
    81. 合田パネル 乘本 裕明 (准教授) 北海道大学 大学院医学研究院 層構造海馬から生み出される脳波の生成機構・役割の解明
    82. 合田パネル 藤田 幸 (教授) 島根大学 学術研究院医学系研究科 損傷後の神経回路修復を促す手法の開発
    83. 合田パネル 増田 隆博 (教授) 九州大学 生体防御医学研究所 脳内マクロファージの多様性と中枢神経系疾患
    84. 合田パネル MIRYEGANEH Matin (staff scientist) 沖縄科学技術大学院大学 統合群集生態学ユニット 環境変動とマングローブのエピゲノム動態(Modeling plant adaptation in face of climate change using genomics andepigenomics of stress tolerant Mangrove trees)
    85. 合田パネル 村上 知成 (助教) 東京大学 大学院医学系研究科 脳神経ネットワークの形成メカニズム解明への基盤創出
    86. 合田パネル 森本 桂子 (助教) 慶應義塾大学 医学部 免疫の役者による脳発生及び機能解明
    87. 合田パネル REITER Samuel (准教授) 沖縄科学技術大学院大学 計算行動神経科学ユニット 頭足類の行動神経科学から明らかにする睡眠の一般原理(General principles of sleep revealed through neuroethology of cephalopods)
    88. 水島パネル 安藤 康史 (室長) 国立循環器病研究センター 研究所 心臓再生制御部 脳内ペリサイトの新規生理機能の探求
    89. 水島パネル 遠藤 裕介 (室長) かずさDNA研究所 先端研究開発部 脂質代謝による病原性T細胞系譜の追跡と革新的治療法の創出
    90. 水島パネル 王 青波 (准教授) 大阪大学 大学院医学系研究科 ゲノム制御機構を解明する、解釈可能な汎用予測モデルの構築
    91. 水島パネル 河合 喬文 (助教) 大阪大学 大学院医学系研究科 細胞が持つ「電気信号」の意義を多面的に理解する
    92. 水島パネル 小林 祥久 (研究員) 国立がん研究センター 分子病理分野 薬剤耐性から迫る発がん機構
    93. 水島パネル 小松 紀子 (助教) 東京大学 大学院医学系研究科 T細胞分化可塑性に基づく組織恒常性の破綻機構の解明
    94. 水島パネル 佐藤 荘 (教授) 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 疾患特異的マクロファージから繙く抗腫瘍メカニズムの包括的理解
    95. 水島パネル 島田 裕子 (助教) 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 寄生蜂毒研究に基づく上皮選択的な細胞死誘導の解明
    96. 水島パネル 杉浦 大祐 (助教) 東京大学 定量生命科学研究所 シスインタラクトーム解析法の開発による免疫制御機構の解明
    97. 水島パネル 高野 愛 (准教授) 山口大学 共同獣医学部 マダニ臓器間における病原体許容能力の解明
    98. 水島パネル 谷川 俊祐 (講師) 熊本大学 発生医学研究所 新規全胚培養システムを用いた血流と尿排出路を有する次世代腎臓オルガ ノイドの創出
    99. 水島パネル 中西 祐貴 (特定助教) 京都大学 大学院医学研究科 マトリセルラー蛋白を標的としたがん脆弱性誘導の試み
    100. 水島パネル 永安 一樹 (助教) 京都大学 大学院薬学研究科 うつ病のセロトニン仮説の創造的破壊
    101. 水島パネル 西原 秀昭 (助教) 山口大学 医学部神経・筋難病治療学講座 血液脳関門という新たな診断,治療ターゲットの確立
    102. 水島パネル 西村 多喜 (特任講師) 東京大学 大学院医学系研究科 革新的なオンデマンド脂質プローブ作成技術の確立
    103. 水島パネル 福井 一 (室長) 国立循環器病研究センター 研究所 細胞生物学部 血行力学特性が規定する心臓内腔形態の秩序形成
    104. 水島パネル 松田 隆志 (特任助教) 東京工業大学 科学技術創成研究院生体恒常性研究ユ ニット 血圧制御を司る神経機構の研究
    105. 水島パネル 丸山 剛 (准教授(任期付)) 早稲田大学 高等研究所 MHC-I 認識により制御される上皮細胞の細胞競合性免疫
    106. 水島パネル 三野 享史 (助教) 京都大学 大学院医学研究科 免疫におけるRNA制御の分子基盤
    107. 水島パネル 三宅 崇仁 (助教) 京都大学 大学院薬学研究科 神経病態薬理学基盤拡張にむけたプレシナプトロジーの創成
    108. 水島パネル 宮地 孝明 (研究教授) 岡山大学 自然生命科学研究支援センター 小胞型神経伝達物質トランスポーターを切り口とした革新的創薬
    109. 水島パネル 宮西 正憲 (特命教授) 神戸大学 大学院医学研究科 造血幹細胞機能維持体外細胞増幅技術の開発
    110. 水島パネル 森 貴裕 (助教) 東京大学 大学院薬学系研究科 合理的酵素機能改変による革新的生体触媒の創出と利用
    111. 水島パネル 諸石 寿朗 (教授) 熊本大学 大学院生命科学研究部(医学系) 共生と排除が紡ぐ細胞社会の理解と制御
    112. 水島パネル 簗取 いずみ (特定助教) 京都大学 大学院医学研究科 鉄毒性制御による老化進行抑制、疾患予防への挑戦
    113. 水島パネル 山中 聡士 (特定助教) 愛媛大学 プロテオサイエンスセンター 動物界における生体内タンパク質分解誘導分子の発見
    114. 石塚パネル 秋山 雅博 (特任講師) 慶應義塾大学 薬学部 化学修飾に立脚した環境曝露と腸内細菌の新たな関係
    115. 石塚パネル 浅岡 聡 (准教授) 広島大学 大学院統合生命科学研究科 次世代メタン発酵と脂質藻類の融合でエネルギーを創る
    116. 石塚パネル 田中 貴 (准教授) 岐阜大学 応用生物科学部 On-farm experimentationによる農学研究の転換
    117. 石塚パネル 田上 瑠美 (助教) 愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 環境リスクの高い未規制化学物質の探知とリスク低減措置の検討
    118. 石塚パネル 中沢 由華 (講師) 名古屋大学 環境医学研究所 転写共役DNA修復の分子機構と老化関連疾患の分子病態解明
    119. 石塚パネル 西田 梢 (特任助教) 筑波大学 生命環境系 多様な生物の行動生態解明に向けた同位体ロギング法の確立
    120. 石塚パネル 的場 章悟 (専任研究員) 理化学研究所 バイオリソース研究センター 胎盤による胚発生の保護メカニズムとその破綻
    121. 石塚パネル 水野 聖哉 (准教授) 筑波大学 医学医療系 ミニマル染色体コンソミックマウスの創出
    122. 石塚パネル 山本 真也 (准教授) 京都大学 高等研究院 内集団・外集団の形成メカニズムと集団心理の進化・発達
    123. 川村パネル 蘆田 祐人 (准教授) 東京大学 大学院理学系研究科 量子多体物理と量子光学の融合で探る強結合開放系の物理
    124. 川村パネル 生田 力三 (講師) 大阪大学 大学院基礎工学研究科物質創成専攻 非線形量子光学に基づく量子ネットワーク
    125. 川村パネル 池田 暁彦 (助教) 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 新世代量子ビームによる超100テスラ量子物性の解明
    126. 川村パネル 井元 佑介 (特定准教授) 京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点 1細胞ダイナミクスの多層分解による細胞地図の構築
    127. 川村パネル 浦川 優子 (准教授) 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 次世代重力波実験で解き明かす宇宙創世と対称性の破れ
    128. 川村パネル 小川原 亮 (助教) 京都大学 化学研究所附属先端ビームナノ科学セン ター 新たな実験領域を切り開くためのビームリサイクル技術の開発
    129. 川村パネル 高麗 正史 (助教) 東京大学 大学院理学系研究科 大気観測の未踏領域 乱流エネルギー散逸率の全大気分布
    130. 川村パネル 品岡 寛 (助教) 埼玉大学 大学院理工学研究科 2粒子レベルの量子埋め込み理論に基づく新規第一原理計算手法の開発と 実証
    131. 川村パネル 志村 恭通 (助教) 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 オールfスピンメタルの0.1 Kを生成する磁気冷凍機の創製
    132. 川村パネル Dani Keshav (Associate Professor) 沖縄科学技術大学院大学 Femtosecond Spectroscopy Unit Imaging Dark Excitons in Momentum Space運動量空間における暗い励起子の視覚化
    133. 川村パネル 塚本 裕介 (助教) 鹿児島大学 理学部理学科 強化学習による超高速数値計算の実現と星惑星形成の新展開
    134. 川村パネル 永野 中行 (准教授) 金沢大学 理工研究域数物科学系 K3曲面の周期による微分幾何学と整数論の統一的研究
    135. 川村パネル 服部 香里 (特任准教授) 高エネルギー加速器研究機構 量子場計測システム国際拠点 超伝導検出器アレイが拓く暗黒物質探索
    136. 川村パネル 樋口 嵩 (特任助教) 大阪大学 核物理研究センター 超冷中性子スピン・メーザーによる標準模型を超えた物理の探索
    137. 川村パネル Hirschberger Maxi milian (准教授) 東京大学 大学院工学系研究科 中心対称な金属におけるメロン・スキルミオン構造の開拓Pioneering meron and skyrmion textures in centrosymmetric metals
    138. 川村パネル 前多 裕介 (准教授) 九州大学 大学院理学研究院物理学部門 幾何学を軸とするアクティブ乱流物理学の開拓
    139. 川村パネル 松尾 貞茂 (研究員) 理化学研究所 創発物性科学研究センター スピン制御による新奇ジョセフソン超伝導現象の開拓
    140. 天谷パネル 安藤 智暁 (助教) 順天堂大学 大学院医学研究科 眼が物質を取捨選択し能動的に取り込む機構の解明
    141. 天谷パネル 稲垣 舞 (助教) 徳島大学 大学院医歯薬学研究部(薬学域) 胎盤由来エクソソームを中核とする胎盤関門機能予測
    142. 天谷パネル 犬伏 俊博 (講師) 大阪大学 歯学部附属病院 エネルギー代謝から紐解く疾患生物学〜ヒアルロン酸に着目した新たなアプ ローチ〜
    143. 天谷パネル 小川 亜希子 (助教) 東北大学 加齢医学研究所 エピトランスクリプトームが開拓する新しい眼内病態生理学
    144. 天谷パネル 越智 陽太郎 (助教) 京都大学 大学院医学研究科 癌のエピゲノム不均一性の解明
    145. 天谷パネル 金子 直樹 (助教) 九州大学 大学院歯学研究院 多様な疾患環境下で病態に関与する自己抗体産生B細胞の同定
    146. 天谷パネル 菊田 順一 (准教授) 大阪大学 大学院生命機能研究科 線維症の時空間的動態解析による新規治療法の開発
    147. 天谷パネル 北本 祥 (特任准教授) 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター N:Nの臓器連関が切り拓く難治性膵疾患医療の未来
    148. 天谷パネル 小早川 和 (助教) 九州大学 九州大学病院 グリア瘢痕形成メカニズムの包括的理解
    149. 天谷パネル 坂上 倫久 (講師) 愛媛大学 大学院医学系研究科 組織線維化を駆動する血管新生の新概念
    150. 天谷パネル 島田 斉 (教授) 新潟大学 脳研究所 統合脳機能研究センター 脳老化可視化技術の開発と脳機能リザーブ本態の解明
    151. 天谷パネル 城 愛理(渡辺 愛理) (助教) 順天堂大学 大学院医学研究科 重炭酸イオン生物学の創成
    152. 天谷パネル 高野 晴子 (講師) 日本医科大学 先端医学研究所 血管内皮細胞を基軸としたメカニカルシグナルによる肺胞形成メカニズムの 解明
    153. 天谷パネル 田島 健 (准教授) 順天堂大学 大学院医学研究科 可逆性分化モデルによる腫瘍内不均一性の解明と薬剤耐性克服
    154. 天谷パネル 田中 愛 (博士研究員) 信州大学 医学部 血管の恒常性制御により癌転移を抑制する、新規モダリティの創出
    155. 天谷パネル 富田 弘之 (准教授) 岐阜大学 大学院医学系研究科 血管内皮とグリコカリックスの「見える化」から創る新毛細血管学
    156. 天谷パネル 長岡 創 (助教) 奈良県立医科大学 医学部 卵子の「質」構築を理解し、再建へと繋げる次世代卵子学の創出
    157. 天谷パネル 中道 亮 (医員) 岡山大学 岡山大学病院 バイオ腱骨組織創出のための細胞周囲環境の役割の解明
    158. 天谷パネル 新妻 邦泰 (教授) 東北大学 大学院医工学研究科 次世代光技術を用いた革新的脳腫瘍制御法の創発
    159. 天谷パネル 新部 邦透 (講師) 東北大学 東北大学病院 成体幹細胞の神経堤形質を増強した歯胚再生技術の開発
    160. 天谷パネル 福田 直到 (助教) 順天堂大学 医学部 改変マラリア原虫による赤血球の多機能化を利用した新規治療開発
    161. 天谷パネル 松本 知訓 (助教) 大阪大学 微生物病研究所 多倍体細胞の系統分類と特性解明で拓く倍数性治療の創出
    162. 天谷パネル 三島 英換 (客員研究員/非常勤講 師) ヘルムホルツセンター・ミュンヘン/東北 大学 Institute of metabolism and cell death/ 大学院医学系研究科 生命進化における抗フェロトーシスビタミンとしてのビタミンKの役割と治療応 用
    163. 天谷パネル 皆川 栄子 (特任研究室長) 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 睡眠による生理作用の分子基盤に立脚した健康寿命延伸戦略の創出
    164. 天谷パネル 安田 浩之 (准教授) 慶應義塾大学 医学部 非癌肺オルガノイドを用いた発癌プロセス本態解明と先制医療への応用
    165. 天谷パネル 安間 太郎 (助教) 三重大学 大学院医学系研究科 細菌叢由来ペプチドに着目した糖尿病における心腎連関メカニズムの解明
    166. 天谷パネル 由良 義充 (病院助教) 名古屋大学 医学部附属病院 クローン性造血を介した加齢性心血管病の病態解明
    167. 天谷パネル 吉原 弘祐 (主任教授) 新潟大学 大学院医歯学総合研究科 3次元分子病理学による子宮内膜関連疾患の病態解明
    168. 天谷パネル 渡邊 裕之 (講師) 京都大学 大学院薬学研究科 がんの放射線内用療法に資するプラットフォームの創成
    169. 田中パネル 東 直輝 (助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 DNA一分子の遺伝子検出による薬剤耐性菌の迅速検査
    170. 田中パネル 雨宮 歩 (講師) 千葉大学 大学院看護学研究院フロンティア医工学 センター 在宅介護を支えるポイントオブケアAI
    171. 田中パネル 伊藤 綾香 (講師) 名古屋大学 環境医学研究所/高等研究院 脂質リモデリングから読み解く自己・非自己認識と治療への応用
    172. 田中パネル 小栗 靖生 (助教) 京都大学 大学院農学研究科 脂肪組織の栄養・代謝学的な多様性の解明
    173. 田中パネル 小野田 淳人 (助教) 山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部薬学科 超微小粒子は如何にして脳の老化を加速させるのか
    174. 田中パネル 金子 賢太朗 (専任講師) 明治大学 農学部農芸化学科 脂質構造マップによる母子間相互作用の理解と肥満研究の展開
    175. 田中パネル 後藤 義幸 (准教授) 千葉大学 真菌医学研究センター 腸内細菌が司る感染感受性・抵抗性体質の理解
    176. 田中パネル 齋藤(千見寺) 貴子 (教授) 北海道大学 保健科学研究院 細胞老化が形成するストレスレジリエンスな細胞社会の解明
    177. 田中パネル 下田 麻子 (特定研究員) 京都大学 大学院工学研究科 細胞外小胞表層糖鎖プロファイリングと再生医療応用
    178. 田中パネル 高草木 洋一 (サブリーダー/ 上席研究員) 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 超偏極−核磁気共鳴法で創発する未病の科学と代謝診断治療学
    179. 田中パネル 宝田 剛志 (教授) 岡山大学 学術研究院医歯薬学域(医学系) 四肢ヒト化マウスの開発によるがん研究のイノベーション
    180. 田中パネル 富松 航佑 (助教) 九州大学 生体防御医学研究所トランスクリプトミク ス分野 空間マルチオミクスによる加齢性筋萎縮機構の解明
    181. 田中パネル 中澤 直高 (講師) 近畿大学 理工学部 ニューロンがもつ力学刺激の検知機構に基づく生体力学素子の創出
    182. 田中パネル 中村 壮 (特定拠点助教) 京都大学 iPS細胞研究所臨床応用研究部門 巨核球成熟不均一性を解消させる培養法の確立
    183. 田中パネル 西川 昌輝 (講師) 東京大学 大学院工学系研究科 インスタント臓器の作成
    184. 田中パネル 常陸 圭介 (講師) 藤田医科大学 医科学研究センター タンパク質のメチル化修飾に基づいたサルコペニアの克服
    185. 田中パネル 北條 宏徳 (准教授) 東京大学 大学院医学系研究科 形と細胞分化の制御学
    186. 田中パネル 萬代 新太郎 (助教) 東京医科歯科大学 東京医科歯科大学病院血液浄化療法部 循環細胞外小胞の制御によるサルコペニア・慢性腎臓病の克服
    187. 田中パネル 吉原 利典 (助教) 順天堂大学 大学院スポーツ健康科学部スポーツ健康 科学研究科 運動不足が世代を超えて伝播する分子メカニズムの解明
    188. 八木パネル 青山 一真 (特任講師) 東京大学 先端科学技術研究センター Cross Physics Nerve Stimulationによる高度な神経刺激手法の構築
    189. 八木パネル 雨宮 智浩 (准教授) 東京大学 大学院情報理工学系研究科 身体融合錯覚による感覚運動体験の拡張
    190. 八木パネル 五十嵐 歩美 (准教授) 東京大学 情報理工学系研究科 実応用に即した資源配分メカニズムの開発
    191. 八木パネル 池田 佳奈美 (助教) 大阪公立大学 大学院工学研究科 光情報解析システムの創生
    192. 八木パネル 唐木田 亮 (主任研究員) 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 学習力学を数理基盤とした革新的ニューラルネットワークの開拓
    193. 八木パネル 齋藤 卓 (特任講師) 愛媛大学 大学院医学系研究科 蛍光情報工学による高次元1分子計測テクノロジーの創出
    194. 八木パネル 坂本 大介 (准教授) 北海道大学 大学院情報科学研究院 デジタル体験の多様性、公正性、包括性のための情報科学
    195. 八木パネル 篠田 一馬 (准教授) 宇都宮大学 工学部 多元・小型・低容量を同時達成するメタイメージングの創成
    196. 八木パネル 首藤 裕一 (准教授) 法政大学 情報科学部 自己安定アルゴリズムの飛躍的発展に向けた研究
    197. 八木パネル 高道 慎之介 (助教) 東京大学 大学院情報理工学系研究科 計算機が人間に准ずるための音声認識合成技術
    198. 八木パネル 陳 オリビア (准教授) 東京都市大学 情報工学部 高性能非ノイマン型超伝導SoCの開発
    199. 八木パネル 中村 栄太 (特定助教) 京都大学 白眉センター 理論と社会的実験で築く知能と文化の進化動力学
    200. 八木パネル 平原 秀一 (准教授) 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 メタ計算量による暗号の安全性の解析
    201. 八木パネル 廣井 慧 (准教授) 京都大学 防災研究所 防災IT連携基盤によるCrisis Computingの創出
    202. 八木パネル 吉井 和佳 (准教授) 京都大学 大学院情報学研究科 ニューラルタイムマシン:時空間視聴覚場の分析合成系
    203. 福島パネル 相澤 直矢 (助教) 大阪大学 大学院工学研究科 励起一重項と三重項のエネルギー逆転の創発
    204. 福島パネル 井本 裕顕 (准教授) 京都工芸繊維大学 分子化学系 有機ヒ素化学が拓く未踏機能物質
    205. 福島パネル 大松 亨介 (特任准教授) 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 オルソゴナル結合変換が拓く新しい合成化学
    206. 福島パネル 神谷 真子 (教授) 東京工業大学 生命理工学院 次世代型ラマンプローブの創製による生体機能多重解析
    207. 福島パネル 河崎 史子 (助教) 東京大学 定量生命科学研究所 ヘテロな細胞運命を生み出す多階層な分子機構を測る
    208. 福島パネル 菊川 雄司 (准教授) 金沢大学 理工研究域 静電場を制御した分子性金属酸化物のプロトニクス
    209. 福島パネル 草田 康平 (特定准教授) 京都大学 白眉センター 多元素ナノ物質による革新的材料の創出
    210. 福島パネル 草本 哲郎 (准教授) 自然科学研究機構分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域 スピン相関磁性発光体の科学
    211. 福島パネル 倉重 佑輝 (准教授) 京都大学 大学院理学研究科 相対論的多配置理論による光化学スピントロニクスの開拓
    212. 福島パネル 近藤 美欧 (准教授) 大阪大学 大学院工学研究科 革新的物質変換に向けた協奏的機能統合戦略
    213. 福島パネル 佐藤 弘志 (ユニットリーダー) 理化学研究所 創発物性科学研究センター 4次元多孔性結晶の科学
    214. 福島パネル 杉本 敏樹 (准教授) 自然科学研究機構分子科学研究所 物質分子科学研究領域 次世代アクアナノ界面機能化学を拓く高次非線形分子分光
    215. 福島パネル 須田 理行 (准教授) 京都大学 大学院工学研究科 カイラルイオントロニクスによる電磁交差物性創発
    216. 福島パネル 樽谷 直紀 (助教) 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 ナノ粒子の多元複合クラスター化が拓く機能材料開発
    217. 福島パネル 中島 祐 (准教授) 北海道大学 大学院先端生命科学研究院 力と化学変化のカップリングによるゴム様材料の力学機能創発
    218. 福島パネル 永島 佑貴 (助教) 東京工業大学 物質理工学院 周期表横断型の多元素光化学が拓く高度分子変換
    219. 福島パネル 中島 裕美子 (研究チーム長) 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター ケイ素およびリン資源循環に向けた新規ライフサイクルの構築
    220. 福島パネル 西井 祐二 (講師) 大阪大学 大学院工学研究科 三次元芳香族クラスターを活用した高性能触媒の開発と応用
    221. 福島パネル 原渕 祐 (助教) 北海道大学 大学院理学研究院 量子化学計算に基づく光機能性分子の自在設計
    222. 福島パネル 星本 陽一 (准教授) 大阪大学 大学院工学研究科 反応空間を歪めて実現する「有機分活化学」
    223. 福島パネル 正木 慶昭 (助教) 東京工業大学 生命理工学院 微量副反応解析による長鎖核酸の化学合成法の開発
    224. 福島パネル 松野 敬成 (講師(任期付)) 早稲田大学 先進理工学部 微小な圧力を駆動力としたナノ多孔質圧電触媒の開拓
    225. 福島パネル 三代 憲司 (准教授) 金沢大学 新学術創成研究機構 酸性官能基の水中での修飾技術を基盤とする生命科学研究
    226. 福島パネル 村山 恵司 (助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 人工核酸の自己複製・翻訳反応の開発と分子進化法への応用
    227. 福島パネル 森本 大智 (助教) 京都大学 大学院工学研究科 生体内の流れによるタンパク質の構造破壊の理解
    228. 福島パネル 森本 裕也 (理研白眉研究チームリー ダー) 理化学研究所 光量子工学研究センター 光変調された電子線と原子・分子・固体の衝突
    229. 福島パネル 矢崎 亮 (助教) 九州大学 大学院薬学研究院 非天然α-アミノ酸が拓くコンパクトペプチドワールド創発
    230. 北川パネル 浅子 壮美 (上級研究員) 理化学研究所 環境資源科学研究センター 配向電場による非対称化を鍵とする反応制御
    231. 北川パネル 一川 尚広 (准教授) 東京農工大学 大学院工学研究院 三次元トポロジー制御に基づく高分子膜の革新機能創発
    232. 北川パネル 猪股 雄介 (助教) 熊本大学 先端科学研究部 光学活性な無機結晶の触媒化学の開拓
    233. 北川パネル 上杉 祐貴 (助教) 東北大学 多元物質科学研究所 光技術で革新する電子光学の探究と展開
    234. 北川パネル 大島 優 (助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 転位と光の相互作用がもたらす新規材料特性
    235. 北川パネル 岡崎 雄馬 (主任研究員) 産業技術総合研究所 計量標準総合センター 音波の量子計測が拓く核音響共鳴の新展開
    236. 北川パネル 加藤 俊顕 (准教授) 東北大学 大学院工学研究科 次世代量子コンピュータ用高機能原子層超伝導素子の創製
    237. 北川パネル 神戸 徹也 (助教) 東京工業大学 科学技術創成研究院 単原子層からなるXenes類縁体の液相化学合成の開発
    238. 北川パネル 北村 恭子 (准教授) 京都工芸繊維大学 電気電子工学系 オールインクルーシブレーザーの創生
    239. 北川パネル 楠本 周平 (助教) 東京大学 大学院工学系研究科 π結合性軌道設計による新規原子軌道混成状態の実現
    240. 北川パネル コ ソンジェ (助教) 東京大学 大学院工学系研究科 “High Enthalpy”溶液を基軸にした新奇な電気化学機能の発現と蓄電デバイ スの革新化
    241. 北川パネル 近藤 徹 (テニュアトラック講師) 東京工業大学 生命理工学院 揺らぎで拓く高次階層の生体光物理学
    242. 北川パネル 佐藤 勝俊 (特任准教授) 名古屋大学 大学院工学研究科 酸化物ナノフラクションの集積を基軸とした 新奇触媒活性サイトの創出
    243. 北川パネル 佐野 航季 (助教) 信州大学 学術研究院 二次元物質の一次元自己集積化を基軸とする無機超分子ポリマー
    244. 北川パネル 庄司 衛太 (助教) 東北大学 大学院工学研究科 ゆらぎで分ける技術の創出
    245. 北川パネル 高橋 駿 (准教授) 京都工芸繊維大学 電気電子工学系 半導体カイラルフォトニック結晶を用いた無偏極下でのスピン流生成とその 応用
    246. 北川パネル 武田 俊太郎 (准教授) 東京大学 大学院工学系研究科 光量子技術の汎用化による量子アプリケーション創出
    247. 北川パネル 田中 正樹 (助教) 東京農工大学 大学院工学研究院 超高秩序有機アモルファス形成と機能開拓
    248. 北川パネル 湯 代明 (主任研究員) 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 CNT molecular junction based THz electromechanical systems/カーボンナノ チューブ分子接合型テラヘルツ電気機械システムの開発
    249. 北川パネル 土持 崇嗣 (准教授) 神戸大学 システム情報学研究科 未踏化学を拓く革新的エンタングルメント量子計算
    250. 北川パネル 天神林 瑞樹 (独立研究者) 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 液体建築学の開拓
    251. 北川パネル 中野 匡規 (特任准教授) 東京大学 大学院工学系研究科 強相関ファンデルワールス超構造の量子物質科学
    252. 北川パネル 林 博之 (助教) 京都大学 大学院工学研究科 新規多元系物質群の自律探索システム開発
    253. 北川パネル 藤原 宏平 (准教授) 東北大学 金属材料研究所 トポロジカル物質群のアモルファス薄膜材料化
    254. 北川パネル 蒲 江 (助教) 名古屋大学 大学院工学研究科 原子層モアレ超格子の自在構造制御による量子機能デバイスの創製
    255. 北川パネル 松永 隆佑 (准教授) 東京大学 物性研究所 テラヘルツ駆動高速ホール伝導ダイナミクスの精密計測と学理構築
    256. 北川パネル 丸山 美帆子 (教授) 大阪大学 大学院工学研究科 生物における準安定形から安定形への相転移科学
    257. 北川パネル 森山 貴広 (准教授) 京都大学 化学研究所 反強磁性体によるスピン・テラヘルツ波変換
    258. 堀パネル 浦田 淳司 (講師) 東京大学 大学院工学系研究科 災害時都市活動支援のためのsoftware2.0型シミュレータの構築
    259. 堀パネル 久我 一喜 (助教) 九州大学 大学院総合理工学研究院 新興感染症に備えるマルチスケール感染現象学の構築
    260. 堀パネル 才ノ木 敦士 (准教授) 熊本大学 大学院先端科学研究部 CO2鉱物化法を用いた誘発地震抑制技術の基礎的検討
    261. 堀パネル 高橋 佑弥 (准教授) 東京大学 大学院工学系研究科 コンクリート構造物性能評価のDXによる革新的維持管理/設計
    262. 堀パネル 幡本 将史 (准教授) 長岡技術科学大学 技学研究院 バイオフィルム微生物の分離培養と増殖制御技術の開発
    263. 堀パネル 原 祐輔 (准教授) 東北大学 大学院情報科学研究科 都市・交通・活動の共進化の数理

263名のうち助教82名、博士研究員1名、研究員3名、特定研究員1名、特任研究員1名、独立研究者1名、特任助教6名、特定助教5名、病院助教1名、医員1名、特定拠点助教1名、特任講師7名、講師(任期付)1名、特任准教授8名、特定准教授2名、准教授(任期付)1名、特命教授1名、理研白眉研究チームリー ダー1名、副チームリーダー1名、特任研究室長1名、基礎科学特別研究員1名、客員研究員/非常勤講 師1名、staff scientist1名、専任研究員1名、上級研究員2名、サブリーダー/ 上席研究員1名、主任研究員5名、講師16名、テニュアトラック講師1名、専任講師1名、准教授83名、Associate Professor2名、室長3名、研究チーム長1名、チームリーダー2名、ユニットリーダー1名、教授13名、主任教授1名、研究教授1名という内訳です。

肩書だけみると任期付きかどうかがはっきりしないものもありますが、ざっとみて半数近くが任期付きの職位に思えます(助教も任期つきと見なした場合)。教授も10名以上採択されていることを考えれば、教授レベルの業績を挙げている若手研究者であっても多くの人が任期無しの職に就けていないという研究業界における過酷な現実が、この採択者リストから見て取れます。

創発の公募は当初3回と言われていましたが、創発の事業を継続するための予算がめでたくついて、令和5年度以降も公募があるようです(新たに750名程度)。

参考

  1. 創発的研究支援事業における2022年度新規研究課題の決定について 令和5年1月27日 JST
  2. 創発研究者一覧

地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ(総合振興パッケージ)とは?

研究費は、科研費の基盤研究(C,B,A,S)のようなボトムアップ型で研究者個人が応募するもの、研究者個人で応募できるが研究分野やテーマが定められたトップダウンのもの、AMEDのようにピンポイントで研究者にくる(?)トップダウン型などいろいろありますが、大学全体を対象とした支援というものもいろいろあります。選択と集中の極みともいえるのが、10兆円ファンド/国際卓越研究大学でしょう。国際卓越研究大学制度の公募はすでに令和4年12月23日(金曜日) から開始されており、公募締切が 令和5年3月31日(金曜日)15時00分 となっています。

  1. 国際卓越研究大学制度について(文部科学省)

国際卓越研究大学に応募するのは日本のトップレベルの大学を自負する大学に限られるでしょう。東京医科歯科大学と東京工業大学が合併してできる東京科学大学も応募予定みたいです。

  1. 新大学の名称は「東京科学大学」 東京工業大学と東京医科歯科大学|TBS NEWS DIG TBS NEWS DIG Powered by JNN 両校は統合のうえ、「国際卓越研究大学」の認定を目指していて、認定されれば政府の10兆円規模の「大学ファンド」から多額の支援を受けられるようになります。

これから研究者を目指す高校生は、国際卓越研究大学に選ばれた大学(選ばれそうな大学)に入ったほうが、研究者への近道になるかもしれません。研究を取り巻く環境の大学間の格差は、今後ますます大きくなっていきそうです。

さて、そんな世界のトップレベルの大学と伍していける大学とまではいかない大学はどうすればいいのでしょうか。そんな大学を対象とした研究支援として、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」なるものが、令和5年度(2023年度)にできるらしいことを知りました。

地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ(総合振興パッケージ)

G型大学とL型大学の思い出

自分はこの国際卓越研究大学と地域中核・特色ある研究大学の二本立ての支援体制を知ったときに、以前、巷で騒がれた、グローバル人材のためのG型大学とローカル大学(L型大学)の論議を思い出してしまいました。

  1. G 型/ L 型大学と新しい階級制度 山本奈生 佛大社会学 第39号(2014)
  2. 第40回「G型大学、L型大学」論の炎上を受け、議論していくべきこと 濱口桂一郎独立行政法人労働政策研究・研修機構主席統括研究員
  3. G型大学・L型大学(日本の人事部)「G型大学・L型大学」とは、それぞれグローバル(Global)型、ローカル(Local)型の大学という意味で、2014年10月に開かれた文部科学省有識者会議において、経営共創基盤CEOで経営コンサルタントの冨山和彦氏が提言した新しい大学教育のあり方を示す言葉です。
  4. G型とL型って? 大学も人材もこれからは二極化が進んでいく!?2015.3.31 スタディサプリ
  5. 東大だって「L型大学」だ!真の「G型大学」が存在しない日本で教えるべき「経済」とは 2014.10.27 現代ビジネス

まあさすがにG型、L型を復活させるものではないのでしょう。GとLにわけるのではなくて、研究大学の層に厚みを持たせる趣旨のようです。

総合振興パッケージの趣旨

  1. 地域中核・特色ある研究大学の強みやその特色を伸ばすための取組について(最終まとめ)—我が国の大学の研究力及び国際競争力強化への7つの提言— 令和4年 10 月
    国立大学協会 教育・研究委員会
  2. 「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ  の狙いは?」文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 拠点形成・地域振興室 室長 梅原弘史  Between306

上の Between誌の文科省の説明は、語り口が平易なので非常にわかりやすいと思いました。

総合振興パッケージの支援内容

日本の研究の「厚み」に貢献する大学としては、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ(総合振興パッケージ)」で選ばれた場合に、何にをお金を使うことができるのかがきになるところでしょう。下の日刊工業新聞社ニュースイッチの記事は、説明がわかりやすいです。

文部科学省は2023年度から、研究の特色を際立たせるため、戦略的に経営リソースを重点配分する国公私立大学の取り組みを支援する。‥ 文科省は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」として研究力強化と経営改革をセットで後押しする。例えば材料系が強い中規模・中堅大学には、同分野の競争力を高めるため全学の経営戦略に基づき、メリハリをつけてリソースを配分してもらう。‥ 文科省は新事業を通して、各大学が強みに基づく共同研究や起業を大幅に増加することに加え、企業や自治体など外部からの資金獲得につなげる。新事業の予算は研究者・研究支援者の雇用、研究設備・機器の共用体制構築、国際ネットワークの確保など幅広く使えるようにする。(地域中核大学を研究×経営改革で支援、文科省が新たな一手 2022年08月24日 ニュースイッチ)

つまりは、自分の大学の強味をさらに伸ばしなさいということのようです。

総合振興パッケージの支援対象

事業内容、支援対象はというと、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ~改定に向けた検討状況~ 科学技術・イノベーション推進事務局令和4年12月23日」に説明がありました。

支援対象:強みや特色ある研究、社会実装の拠点(WPI、共創の場等)等を有する国公私立大学が、研究力強化に有効な他大学との連携について協議のうえ、研究力の向上戦略を構築した上で、全学としてリソースを投下する取組(単独大学での申請及び国際卓越研究大学への申請中の大学を含む申請は対象外)※ 5年目を目途に評価を行い、進捗に応じて、必要な支援を展開できるよう、文科省及びJSPSにおいて取組を継続的に支援(最長10年を目途)

総合振興パッケージを読んで:極めて個人的な感想

上の説明を読んで自分はかなり驚いたのですが、結構、応募の制限が厳しいようです。一つの大学が単独で出せるものではないんですね。しかも、WPIや「共創の場」に採択された大学が支援対象(の例?)として挙げられていますので、選ばれし者たちをさらに支援するという意図なのでしょうか。結局のところ、選択と集中の路線なのかとちょっと残念な気持ちになりました。

WPIは「世界トップレベル研究拠点プログラム」なので、WPIに採択されている大学は世界トップレベルであって、トップ下の「厚み」に寄与する大学ではないはずで、なんだか一貫していないようにも感じます。また、WPIに関してはあまり社会実装が強調されていなかったように自分は思っていたので、社会実装の拠点WPIという表現をみて、ん?と思いました。支援対象の項目を読んだら、結局、誰をどう支援したいのかが不明瞭に感じてしまいました。

公募はまだこれからみたいです。公募要領で最終形がどうなるのか楽しみにしたいと思います。

総合振興パッケージに関する文書など

  1. 地域中核・特色ある研究大学に向けて(文部科学省)
  2. 地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ 総合科学技術・イノベーション会議 令和4年2月1日 (内閣府)
  3. 地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ~改定に向けた検討状況~ 令和4年12月23日 科学技術・イノベーション推進事務局
  4. 地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ(素案) 令和3年12月 科学技術・イノベーション推進事務局

総合振興パッケージに関する報道

  1. 特集産学連携に関する2022年度予算 文部科学省 地域中核・特色ある研究大学の振興について~社会実装関係を中心に~ 文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 2022年3月15日 産学官連携ジャーナル
  2. 文科省「共創の場形成支援プログラム」、今年度の注目大学は? 2022年12月17日 ニュースイッチ 文部科学省事業の「共創の場形成支援プログラム」(COI―NEXT)の2022年度採択が例年以上に注目されている。政府の「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」で同事業が土台の一つとなったためだ。

参考

  1. 基金制度の沿革と課題(1) - 社会保障政策として始まった基金制度 - 予算委員会調査室 藤井 亮二
  2. JST産学連携事業における令和4年度の施策ご紹介 令和4年3月 JST

東京大学第2次学力試験出願状況【速報】令和5年度 前期日程試験 第1段階 選抜倍率

東大2次試験の出願状況の速報です。定員、出願人数、出願倍率、足切りの倍率などをお伝えします。

令和5年2月3日(金)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人 1,226 人 3.06 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人 1,088 人 3.08 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 1,412 人 3.01 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 2,820 人 2.55 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 2,286 人 4.30 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人    411 人 4.24 倍 約3.0倍

10:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人 1,197 人 2.99 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人 1,043 人 2.95 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 1,388 人 2.96 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 2,745 人 2.48 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 2,251 人 4.23 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人    372 人 3.84 倍 約3.0倍

令和5年2月2日(木)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人 1,197 人 2.99 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人 1,043 人 2.95 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 1,388 人 2.96 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 2,745 人 2.48 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 2,251 人 4.23 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人    372 人 3.84 倍 約3.0倍

令和5年2月1日(水)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人 1,081 人 2.70 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人    903 人 2.56 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 1,284 人 2.74 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 2,514 人 2.27 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 2,079 人 3.91 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人     282 人 2.91 倍 約3.0倍

令和5年1月31日(火)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人    983 人 2.45 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人    811 人 2.30 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 1,129 人 2.41 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 2,289 人 2.07 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 1,827 人 3.43 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人    224 人 2.31 倍 約3.0倍

令和5年1月30日(月)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人    832 人 2.07 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人    643 人 1.82 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人    892 人 1.90 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 1,977 人 1.78 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 1,481 人 2.78 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人     168 人 1.73 倍 約3.0倍

令和5年1月27日(金)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人    582 人 1.45 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人    420 人 1.19 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人    578 人 1.23 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 1,318 人 1.19 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人     876 人 1.65 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人       97 人 1.00 倍 約3.0倍

令和5年1月26日(木)

https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400206122.pdf

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文科一類.     401 人  366 人 0.91 倍. 約3.0倍.
文科二類    353人   230 人 0.65 倍 約3.0倍
文 科三類.    469 人  313 人 0.67 倍 約3.0倍
理 科一類. 1,108 人  781 人  0.70 倍. 約2.5倍.
理 科二類.    532 人  457 人 0.86 倍. 約3.5倍.
理 科三類.      97 人    55 人  0.57 倍. 約3.0倍

令和5年1月25日(水)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率

文 科 一 類    401 人 209 人 0.52 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人 122 人 0.35 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 164 人 0.35 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 420 人 0.38 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 255 人 0.48 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人   28 人 0.29 倍 約3.0倍

令和5年1月24日(火)

17:00現在

科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率
文 科 一 類    401 人    77 人 0.19 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人   38 人 0.11 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人   47 人 0.10 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 147 人 0.13 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人   88 人 0.17 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人      3 人 0.03 倍 約3.0倍

令和5年1月23日(月)

令和5年度東京大学第2次学力試験出願状況
<前期日程試験>
令和5年1月23日(月) 〔17:00現在〕
第1段階
科類 募集人員 志願者数 選抜倍率 第1段階選抜倍率
文 科 一 類    401 人 0 人 0.00 倍 約3.0倍
文 科 二 類    353 人 0 人 0.00 倍 約3.0倍
文 科 三 類    469 人 0 人 0.00 倍 約3.0倍
理 科 一 類 1,108 人 0 人 0.00 倍 約2.5倍
理 科 二 類    532 人 0 人 0.00 倍 約3.5倍
理 科 三 類      97 人 0 人 0.00 倍 約3.0倍

※上記「志願者数」は,出願書類等の郵送受付が完了した人数

レビュー論文の書き方

研究者の評価は原著論文の数と質が最重要視されます。レビュー論文は業績とはみなされないと自分は思っていました。しかし論文の数を重視する評価方法においては、レビュー論文も業績としてカウントする場合があるようです。実際、他大学で大学教員の職を得る際や大学内での昇任人事において論文数が足りないから、論文数を稼ぐために急遽レビュー論文をいくつも書いたという話を聞いたこともあります。

そんなわけで、レビュー論文を書く必要に迫られる人は結構多いと思うのですが、レビュー論文とはいったいどのようなもので、どう書けば良いのでしょうか。

レビュー論文の種類

一口にレビュー論文といっても、実はいくつかの種類があるそうです。

  1. レビュー論文(文献レビュー)の目的と書き方 By エナゴ アカデミー PUBLISHED ON Sep 27, 2021 ナラティブレビュー スコーピングレビュー システマティックレビュー

レビュー論文とは

レビュー論文にはナラティブレビューやシステマティックレビューといった種類があるようですが、基礎系の研究でレビュー論文といえばナラティブレビューを指すと思います。

レビュー論文とは、すでに発表されている研究結果の概要や評価をまとめ、何がまだ明らかになっていないのか明確にするためのものです。‥ レビュー論文は、研究論文をもとに今後明らかにすべき内容をまとめたものです。(レビュー論文とは?書き方や必要な要素、ポイントなどについて詳しく解説 2021.06.01 2022.05.20 )

文献レビューでは、当該する研究領域のトレンドや課題、どこまでが既に明らかとなっていて何がまだ分かっていないのかを指摘します。(文献レビューの書き方と注意すべきポイントを解説! acaric)

これまでに明らかにされたことをまとめ、今後の研究の方向性を見出す。先行研究レビューでやることを一文でまとめると、コレに尽きます。(【研究のススメかた】先行研究レビューの実作業のやりかた Dr. MM 2020年1月24日 00:35 note.com)

科学の分野では自分は見たことがなかったのですが、人文科学系の論文の場合は、原著論文の構成要素として「文献レビュー」のセクションが存在することがあるようです。

論文の各セクションの構成順は次の通りです:タイトル、アブストラクト、イントロダクション、文献レビュー、方法、結果、考察、課題、結論および応用。‥文献選びは、広い学術的ランドスケープの中で、研究がどこに、どのように位置し、どのリサーチギャップを埋めようとしているのかを浮き彫りにするもの(ジャーナル編集者が文献レビューに求めていること Caven Mcloughlin 2020年03月17日 EDITAGE)

読む側にとってのレビュー論文の有用性

レビュー論文とは数多くの論文を整理した上で各々の論文を紹介しているもので、その領域の近年の動向を1本の論文で吸収できるお得な論文です。(BLOG2012.10.26【研究に役立つWebサイト】良いレビュー論文を見つけるために fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp)

レビュー論文を書くことの有用性

論文の数を稼ぐためという俗っぽい理由以外に、レビュー論文を執筆するメリットとしてはどのようなことが考えられるのでしょうか。

深く批判的に考えることを余儀なくされます。研究の長所とリミテーションを見極め、その理由を説明できなければなりません。‥ 実施された研究を批判的に評価し、理想的には、そのテーマについて新しい視点を提供しなければなりません。‥ 研究を比較対照することで、その限界を明らかにし、将来の研究への提案を行うことができます。 (なぜ、研究者はレビュー論文を書くべきなのか By Edanz-Learning-Japan)

レビューを書くという目的で、国内外の膨大な文献を集中的に、また、批判的に読み、 さらに、それらを人が読んでわかるようにまとめるという作業を、1 年目に徹底的に行 なうことにより、当該分野に関する専門性を高め、問題点を整理し、当該分野で何がわ かっていて何がわかっていないのか、どのような研究が必要なのかを考えることができ、 その後の研究を進めるための強固な土台を築くことができたように思う。(書き手の立場からみた、博士後期課程におけるレビュー論文執筆の意義 -博士論文への架け橋- 大関 浩美(東京大学留学生センター非常勤講師))

Regardless, the ultimate publication of a review is an important addition to a Curriculum Vitae, and gives evidence that the author has achieved a noteworthy level of recognition from her/his scientific peers. Such evidence is considered at the time of review for Promotion and Tenure: a Curriculum Vitae with ‘only’ original research articles is not quite as impressive as one with a selection of reviews in key journals (it can be overdone). (The impact of review articles Catherine M Ketcham & James M Crawford Laboratory Investigation volume 87, pages1174–1185 (2007))

  1. module 7.1 writing review artilces writing in the sciences stanford university

レビュー論文の書き方

レビュー論文の書き方に関するアドバイスは、メジャーな出版社やジャーナルで取り上げられています。

  1. Writing a good review article Elsevier
  2. How to write a good scientific review article The FEBS Journal
  3. How to write a superb literature review 04 December 2020 Correction 09 December 2020  nature.com
  4. How to Write a Scientific Review Article By Enago Academy Oct 25, 2021
  5. How to write a review article that people will read by Rebecca Schwarzlose December 14, 2016, 09:00 Cell Mentor
  6. How to Write a Good ScientificPaper: Review Articles
  7. How to Write a Good Scientific Paper Chris A. Mack SPIE (124 page PDF)
  8. How to write a Review Paper | How to write a Review Article | Step-by-step process explained WiseUp Communications (YOUTUBE 7:42)
  9. How to Write a Review Paper | Step By Step Guide Thesis Helper (YOUTUBE 6:11)
  10. How to Write an Article Review l What Is an Article Review l Steps for Writing an Article Review Educational hub (YOUTUBE 5:18)

参考

  1. 文献レビューを書く時に重要な10のポイント By エナゴ アカデミー PUBLISHED ON May 9, 2018
  2. 科学的な文献レビュー(Literature Review)の書き方 By エナゴ アカデミー PUBLISHED ON Jun 14, 2021
  3. レビュー論文とは?書き方や必要な要素、ポイントなどについて詳しく解説 2021.06.01 2022.05.20

ニュータウンの今と昔

ニュータウンという名前を与えられて誕生した街も数十年も経てばもはやニューではなくなります。老齢化や過疎化が進んで限界ニュータウンなる言葉も聞かれるようになりました。ニュータウンをいかに再生して繁栄させるか、それを継続させるかは地域社会の大きな課題です。

千里ニュータウン

  1. 日本初の大規模ニュータウン
  2. 所在地:大阪府吹田市・豊中市
  3. 面積:1160ha
  4. 計画人口:15万人
  5. 計画戸数:37330戸
  6. 1962年 入居開始
  7. 2007年 千里ニュータウン再生指針

自分が小学生のときの社会科の教科書には千里ニュータウンが紹介されていました。

「千里ニュータウン -生きている人工都市-」(1968年)

256GB, 512GB, 1TB, 2TBのUSBメモリ製品と市場価格一覧

USBメモリは自分がこれまでよく買っていたのは256GBの容量のものなのですが、市場を見てみると1TBのものも販売されていました。

256GB USBメモリ

CORSAIR USB3.0 Flash / USBメモリ Voyager Slider Series キャップレスモデル CMFSL3X1-256GB 1万円

512GB USBメモリ

ラボのデスクトップPCで日中作業して、通勤途上や家ではノートPCで作業の続きをやったりすることがあるので、ファイルの受け渡しが必要になるのですが、そんなときはノートPCにさしっぱなしにしても出っ張らない外付けメモリが重宝します。自分はSDカードをもっぱら使っていますが、このような超小型で刺したときにでっぱりが少ないのであればUSBメモリもありかなと思います。

SanDisk USBメモリ 512GB サンディスク Ultra Fit USB 3.1 Gen1対応 超小型 [並行輸入品]

1TB USBメモリ

1TB USBメモリは2万4円から4万8千円と倍くらいの幅があるようです。1TBあれば、ひとつのラボで過ごした数年間分のデータや文書がまるまる入るかな。動画データが無ければの話。

SanDisk

サンディスクの製品は自分も(容量は1TBより小さいですが)長年使っていました。速くて使い勝手は良かったです。

【 サンディスク 正規品 】無期限保証 USBメモリ 1TB USB3.2 Gen1 超高速 読取り最大420MB/s SanDisk Extreme PRO SDCZ880-1T00-J57

CORSAIR

CORSAIRも256GBのUSBメモリでお世話になりました。CORSAIRも自分には印象がいいブランド。

CORSAIR USB 3.1 Flash Voyager GTX シリーズ 1TB [GB×枚] CMFVYGTX3C-1TB Amazonでおよそ48000円

ARCANITE

これは信じられない安さですね。自分は安すぎるのが怖くて買えないかな。

ARCANITE USBメモリ 1TB USB 3.1 超高速、最大読出速度400MB/s、最大書込速度200MB/s

2TB USBメモリ

中国製USBメモリだと2TBで1万円以下どころか3千円を切る製品もあるようですが、ちょっと製品として信頼できるのかがわからないので紹介するのは止めておきます。

科研費申請書の書き方の教科書 厳選5冊を解説【書籍レビュー】

科研費の研究計画調書(申請書)の書き方のコツを教える教科書的な書籍が最近は増えてきました。どれを買えばいいのか、独断と偏見でレビューしてみたいと思います。

狙って獲りにいく! 科研費

『人は話し方が9割』などのベストセラーを出しつづけている、すばる舎が、2022年にはついに科研費業界に乱入!『狙って獲りにいく! 科研費 採択される申請書のまとめ方』という本を、2022年の科研費応募シーズンのギリギリに出してきました。発売は2022年8月20日。著者は、海洋研究開発機構の中嶋 亮太氏。海洋研究開発機構の仲間たちの協力を得て誕生した本のようです。

私も、すぐにアマゾンで注文して買って読みました。さすがヒットメーカーの「すばる舎」が出しただけあって、ツボ(壺ではない)を心得た内容でした。これまで出版されている定番の科研費の教科書とはまた違った切り口で、採択される可能性を高める(=不採択に振り分けられる可能性をできるだけ減らす)方法を教えてくれます。この本の一番の特色は、審査委員がどんな気持ちで審査しているのかをかなり詳細に解説しているところ。どういうプロセスで当落線上の応募書類を「不採択」に振り分けているのか。どう書けば、ボーダーライン当たりに引っ掛かった場合に、不採択ではなく採択のほうに振り分けてもらえるのか。

ネタバレさせるわけにもいかないので、これ以上は詳しく書きません。

ヒントは、審査委員の審査の実際をイメージできて、審査委員にストレスを与えない優しさ、思いやり、リスペクトを示せるかどうかが大事ということ。もうひとつの特色は、実例をふんだんに掲載しているところです。採択された調書や、不採択調書がなぜ不採択になったのかの分析などは、なかなかお目にかかることができないので、非常に役にたつことでしょう。ある程度応募歴があるが採択率がいまいちという人は、この一冊で開眼するはず。

狙って獲りにいく! 科研費 採択される申請書のまとめ方  2022/8/20 中嶋 亮太 著(アマゾンへ飛びます)

 

科研費獲得の方法とコツ

研究者でこの本を知らない人はいないというくらいのベストセラー&ロングセラー。科研費獲得の方法とコツ 改訂第8版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略 なんと第8版まで、版を重ねています。それというのも、科研費の制度(様式や審査制度)がちょこちょこ変わるからなんですね、しっかりとそれに対応しているのはさすが、生命科学と医学の専門出版社の羊土社。出版社の科研費応募応援サイトも充実しています。出版が追い付かないときでも、ここで速報を出して、新しい変化をいち早く研究者に伝えています。

児島先生は大学を定年退官されて科研費支援の会社をつくられたそうです。もちろん素晴らしい研究業績をお持ちの方ですが、科研費獲得の方法とコツはライフワークですね。

科研費獲得の方法とコツ 改訂第9版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略 2025/7/4 児島将康(アマゾンへとびます)

 

できる研究者の科研費・学振申請書

ネットで科研費ノウハウを検索すると常にトップにくる科研費.comを知らない人はいないでしょう。ネットの記事を読むだけでも非常にためになりますが、本としてまとまった形のものを手に取って読みたい人もいるわけで、そんな人たちにはありがたい出版です。自分も即買いしました。

『できる研究者の科研費・学振申請書 採択される技術とコツ』刊行2019年7月10 日(アマゾンにとびます)

 

科研費 採択される3要素

書籍のタイトルだけですでに科研費に採択される極意を伝えきっている素晴らしい本。この本の特徴はなんといっても、臨床医学の先生が書いているところ。医学系の研究者にとっては参考になることが多いと思います。惜しいのは、科研費の様式の変化に追従できていないところですが、申請書の書き方という普遍的なことに関しては、古くなることはないので、一読の価値があります。

科研費 採択される3要素 第2版: アイデア・業績・見栄え 科研費 採択される3要素 第2版: アイデア・業績・見栄え 郡 健二郎 2017/7/3 医学書院(アマゾンへのリンク)

 

科研費改革と研究計画書の深化

『科研費改革と研究計画書の深化』 (高等教育ハンドブック) 2018/10/15 この本は、研究支援部署の事務系の人が著者で、支援する立場で書かれています。この本の内容も普遍性が高くて、読み応えがあります。たまに読み返しても、読むたびに、なるほどと納得すること多し。惜しむらくは、この本の入手が困難なこと。

科研費改革と研究計画書の深化: 新審査の要点と留意点/研究PDCA/新調書のチェックと進化策 (高等教育ハンドブック)  2018/10/16 牛尾則文, 長澤公洋, 大澤清二 著 地域科学研究会(アマゾンへとびます)

 

どれを読めばいいのか?全部読むといいです。一冊だけ読むなら、不採択が続いている人や採択が安定しない人には「狙って獲りにいく! 科研費」ですね。初めて応募する人には、「科研費獲得の方法とコツ」が安心して勧められます。

オープンイノベーション機構の整備事業 文部科学省

オープンイノベーション機構の整備事業とは

オープンイノベーション機構の整備事業とは、大学が企業と「組織」対「組織」での本格的な共同研究を進めるため、産業界や専門家等の経験豊富な人材を招聘し、大学の組織・制度を強化しながら、企業の事業戦略に深く関わる大型共同研究の集中的マネジメント体制「オープンイノベーション機構」を、自立的に運営していくための体制整備に対して支援を行う事業だそうです(参照:(オープンイノベーション機構の整備事業中間評価結果について 文部科学省)。

支援期間は5年間で、支援金額は1~1.7億円程度/年、ただし開始後4年目で開始時の75%、5年目(最終年度)で50%(参照:オープンイノベーション機構の整備事業PDF 文部科学省)

日本政府の目標として、2025年度までに大学に対する企業の投資額を3倍(2014年度比)にするというものがあり、この目標を実現するために、平成30年度からオープンイノベーション機構の整備事業が始まっています。

  1. 大学・国研の出資機能の拡大による産学官連携の活性化について 令和元年9月30日 政策統括官(科学技術・イノベーション担当) 内閣府 34ページPDF資料

オープンイノベーション機構の整備事業の応募件数と採択件数、採択大学

平成30年度 申請件数:19件 採択:8件 審査委員名簿

平成30年度 採択校(分野の例)

  1. 東北大学(創薬)
  2. 山形大学(有機材料)
  3. 東京大学(医療機器)
  4. 東京医科歯科大学(創薬)
  5. 名古屋大学(自動運転)
  6. 京都大学(半導体)
  7. 慶應義塾大学(創薬)
  8. 早稲田大学(情報通信)

 

平成31年度(2019年度)オープンイノベーション機構の整備事業公募

募集要領 オープンイノベーション機構の整備事業公募要領  (PDF) 

公募説明会 東京会場 平成31年(2019年)4月4日(木曜日) 大阪会場 平成31年(2019年)4月5日(金曜日)

公募期間 平成31年(2019年)3月27日(水曜日)~平成31年(2019年)5月20日(月曜日)17時00分まで

提出書類

  1. 平成31年度(2019年度)「オープンイノベーション機構の整備事業」公募について

平成30年度(2018年度)オープンイノベーション機構の整備事業公募

公募説明会 大阪会場 平成30年4月16日(月曜日) 東京会場 平成30年4月17日(火曜日) (JST『産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)』との合同説明会)

公募要領 成30年度オープンイノベーション機構の整備事業公募要領  (PDF) 

公募期間 平成30年4月3日(火曜日)~平成30年5月31日(木曜日)17時00分まで

提出書類

  1. 平成30年度オープンイノベーション機構の整備事業の公募について(文部科学省)

参考(オープンイノベーション機構の 整備 文部科学省)

  1. オープンイノベーション機構の整備 文部科学省
  2. 平成28年度経済産業省産業技術関係予算 概算要求 経済産業省における科学技術関係予算の充実・確保に向けた取組 経済産業省産業
  3. オープンイノベーション機構の整備 令和3年度予算額(案) 1,785百万円 (前年度予算額 1,921百万円)3.科学技術イノベーション・システムの構築 令和3年度予算額(案) 291億円 (前年度予算額 306億円)

参考(文科省の概算要求)

  1. 平成30年度文部科学関係概算要求のポイント オープンイノベーション促進システムの整備(大学) 31億円( 新 規 ) 競争領域中心の大型共同研究に係る大学等の集中的なマネジメント体制(オープンイノベーション機構)整備や非競争領域の研究コンソーシアム(産学共創プラットフォーム)形成を支援。
  2. 平成30年度予算概算要求において新規に要求する事業に係る行政事業レビューシート 文科省
  3. 平成30年度概算要求の状況について MEXT

参考(内閣府の事業)

  1. 令和3年度 国立大学イノベーション創出環境強化事業 内閣府
  2. 令和2年度 国立大学イノベーション創出環境強化事業 内閣府

その他

  1. 地域の中核となる大学の振興 令和4年度要求・要望額 227億円

令和5年度 学術変革領域研究(A)(公募研究)を募集する領域一覧

2022年8月1日に令和5年度(2023年度)科研費のうち、若手研究、基盤研究(C)その他の研究種目の公募が開始となりました。科研費の季節が到来し、応募書類作成に取り掛かっている人が多いことと思います。基盤研究等はいわゆるボトムアップ型の研究助成で、研究者個人の自由な発想に委ねられていますが、それに対して、テーマがある程度絞られたトップダウン型助成もあります。科研費の場合は、学術変革領域研究(旧、新学術領域研究)がまさにトップダウンの助成になります。

さて、その学術変革領域研究(A)(公募研究)も公募が始まっています。

  1. 令和5(2023)年度 科学研究費助成事業 公募要領 学術変革領域研究(A)(公募研究)、新学術領域研究(終了研究領域)令和4(2022)年8月1日文部科学省(総ページ数178ページのPDF)

どんな研究領域で公募があるのでしょうか、公募要領を覗いてみたいと思います。

学術変革領域研究の公募スケジュール

学術変革領域研究(A)(公募研究)の公募期間は、令和4年8月1日~令和4年10月5日です。この締切日は大学が文科省に送信する送信期限なので、大学内の締切りはそれより何日も早いはずです。審査結果通知時期は、令和5年2月下旬。(参照PDF page 4)

学術変革領域研究(A)(公募研究)の対象となる領域

令和2(2020)年度及び令和4(2022)年度に開始された33研究領域の公募研究が、応募できる対象になります。(参照 PDF page 23)

学術変革領域研究(A)のうち「公募研究」を募集する研究領域一覧(33研究領域)

  1. 生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新 生涯学 https://www.lifelong-sci.jinkan.kyoto-u.ac.jp/ 
  2. 土器を掘る:22世紀型考古資料学の構築と社会実装をめざした技術開発型研究 土器を掘る http://www.fhss.kumamoto-u.ac.jp/archaeology/earthenware/
  3. 中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ 中国文明起源 http://www.chugokubunmei.jp/
  4. イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造 イスラーム信頼学 https://connectivity.aa-ken.jp/
  5. 貧困学の確立:分断を超えて 子どもの貧困学 https://poverty-research.jp/
  6. 動的エキシトンの学理構築と機能開拓 動的エキシトン https://dynamic-exciton.jp
  7. 次世代アストロケミストリー:素過程理解に基づく学理の再構築 次世代星間化学 https://www.next-astrochem.com/
  8. ダークマターの正体は何か?- 広大なディスカバリースペースの網羅的研究 ダークマター https://member.ipmu.jp/DarkMatter/
  9. 高密度共役の科学:電子共役概念の変革と電子物性をつなぐ 高密度共役 https://x-con.jp/
  10. マテリアルシンバイオシスための生命物理化学 物質共生 https://material-symbiosis.jp
  11. 超秩序構造が創造する物性科学 超秩序構造科学 http:// www.hyperordered.org
  12. 散乱・揺らぎ場の包括的理解と透視の科学 散乱透視学 https://www.org.kobe-u.ac.jp/scattering_clairvoyance/
  13. データ記述科学の創出と諸分野への横断的展開 データ記述科学 https://data-descriptive-science.org/
  14. 「学習物理学」の創成-機械学習と物理学の融合新領域による基礎物理学の変革 学習物理 https://mlphys.scphys.kyoto-u.ac.jp/
  15. 3 生体反応の集積・予知・創出を基盤としたシステム生物合成科学 予知生合成科学 https://bio-4cast.skr.jp/
  16. 光の螺旋性が拓くキラル物質科学の変革 キラル光物質科学 http://light-chiral-materials-science.jp/
  17. 超セラミックス:分子が拓く無機材料のフロンティア 超セラミックス https://supraceramics.jp/
  18. CO環境の生命惑星化学 CO world https://co-world.jp/
  19. グリアデコーディング:脳-身体連関を規定するグリア情報の読み出しと理解 グリアデコード https://gliadecode.com/
  20. 2 不均一環境変動に対する植物のレジリエンスを支える多層的情報統御の分子機構 不均一環境と植物 https://plant-resilience.jp/
  21. 脳の若返りによる生涯可塑性誘導-iPlasticity-臨界期機構の解明と操作 臨界期生物学 http://iplasticity.umin.jp/
  22. マルチファセット・プロテインズ:拡大し変容するタンパク質の世界 多面的蛋白質世界 http://proteins.jp/
  23. DNAの物性から理解するゲノムモダリティ ゲノムモダリティ https://www.genome-modality.com/
  24. 素材によって変わる、『体』の建築工法 からだ工務店 https://www.architect-bio.info/
  25. 行動変容を創発する脳ダイナミクスの解読と操作が拓く多元生物学 行動変容生物学 https://braidyn-bc.jp/
  26. 力が制御する生体秩序の創発 生体秩序力学 https://multicellular-mechanics.org/
  27. 植物の挑戦的な繁殖適応戦略を駆動する両性花とその可塑性を支えるゲノム動態 挑戦的両性花原理 http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/flower/
  28. 生体防御における自己認識の「功」と「罪」 自己指向性免疫学 https://self-ref-imm-percept.biken.osaka-u.ac.jp/
  29. 実世界の奥深い質感情報の分析と生成 深奥質感 https://shitsukan.jp/deep/
  30. 社会変革の源泉となる革新的アルゴリズム基盤の創出と体系化 アルゴリズム基盤 https://afsa.jp/
  31. 分子サイバネティクス -化学の力によるミニマル人工脳の構築 分子サイバネ https://molcyber.org/
  32. 光の極限性能を生かすフォトニックコンピューティングの創成 極限光システム https://sites.google.com/view/photoniccomputing/
  33. マクロ沿岸海洋学:陸域から外洋におよぶ物質動態の統合的シミュレーション マクロ沿岸海洋学 https://macrocoast.jp/

学術変革領域研究(A)公募研究の研究期間

公募研究の研究期間は2年間です。

 

雇止めは違法、理研チームリーダーが理研を提訴

日本の研究における雇止め問題

雇止めは研究者業界で大きな問題になっています。有期雇用の場合、研究室の事務系職員であれば5年、研究者は10年、研究補助職の人は研究職と解釈した場合にやはり10年の上限が課せられており、その年数を過ぎて雇用されると無期転換を要求する権利が発生します。雇用側の大学や研究所は、無期雇用を阻止するために無期転換を要求する権利が発生する前に契約を終了させてしまうわけです。本来は雇用を安定化させる目的で制定された法律が裏目にでて、雇用を不安定にさせるだけになってしまっています。

厚生労働相の労働政策審議会は10日、派遣社員やパートなど有期契約を結ぶ労働者の雇用安定を狙った改正労働契約法の施行日を2013年4月1日と決めた。(改正労働契約法2013年4月に施行 5年超えで無期雇用契約に転換 2012/10/11 企業法務ナビ)

研究者に無期転換の権利が発生するのは10年となったため、2013年4月1日から労働契約を結んでいた研究者(1年契約で更新を続けてきた研究者など)は10年後の2023年4月を迎えるにあたって、無期転換の権利が果たして発生するのかが大きな関心事となります。法律を素直に解釈すれば、2023年4月1日にめでたく無期転換できそうですが、実際には、多くの大学や研究機関において、無期転換を阻止するための方策がとられているようです。つまり、10年を超えないように、契約を終了させてしまう、いわゆる雇止めの強行です。

 

雇止めの法的根拠

個々のケースで雇止めが合法なのか違法なのかを判断するためには、法律を知っている必要があります。

有期労働契約が反復して更新されて期限の定めのない労働契約と同視される状態に至った場合や、契約更新の期待を持つことに合理的な理由がある場合、雇止めを行うには客観的合理的理由・社会通念上の相当性が必要になります(労働契約法19条)。

不更新条項と合理的期待の喪失 契約更新の期待を持つことの合理性を失わせるためのテクニックとして、不更新条項というものがあります。これは、契約の更新をするのは今回限りで、次回の更新はしないということを内容とする契約条件をいいます。(雇止めを争いにくい職業類型-大学助教 2020-06-30 弁護士 師子角允彬のブログ)

研究者が任期付きの職を得る場合に、雇用は最長10年を超えることはないと募集要項に書いてあれば、契約更新の期待を持つ合理的な理由がないので、雇止めをされても文句を言えないということだと思います。

今回、理研を提訴した理研グループリーダーのケースは、有期契約を反復してきており、契約更新の合理的期待もあり、しかも、雇止めされる特段の理由もないという主張なのだろうと思います。

 

理研グループリーダーが理研を提訴

理化学研究所のチームリーダーが、雇止めは違法であるとして、2022年7月28日付けで理研を提訴しました。

  1. 理研雇い止め通告撤回を 無期転換逃れ研究壊すもの 研究リーダーが提訴 さいたま地裁 2022年7月29日(金)  しんぶん赤旗 日本共産党
  2. 現職研究者が理研提訴 来年3月の雇い止め撤回求め さいたま地裁 7/28(木) 17:54配信 JIJI.COM YAHOO!JAPANニュース
  3. 理化学研究所の研究者 “雇用契約の打ち切りは不当”と提訴 2022年7月28日 21時28分 NHK

大学特任教授などを歴任したのち、2011年4月から理研で1年更新の有期労働契約を結び、関西にある理研の研究所で研究チームのリーダーを務めています。当初、契約期間の上限がなかったにもかかわらず、理研が2016年年4月に研究系職員を10年上限で雇い止めできるように就業規則を変更し、雇用開始の起算日を13年4月以降としました。このような就業規則の変更は「不利益変更」に当たるという主張だそうです。このチームリーダーの男性記者会見で、

「雇用が不安定では、研究が職業として成り立たず、若い人材を登用できない」

と訴えています。

200人が対象「研究者の大量雇い止めを阻止したい」理化学研究所の任期付き職員が提訴(2022年7月28日)2022/07/28 MBS NEWS

  1. 「10年で雇い止めは違法」理研の研究者が提訴 「職業として成り立たなくなる」と訴え 7/28(木) 17:07 コメント782件  弁護士ドットコムニュース

世間の反応と論点

上のヤフー記事には780件余のコメントが寄せられておりますが、この記事が研究者の職位などの詳細を書いていないため、個人的な憶測に基づくコメントがほとんどになってしまっています。特に、この提訴した人はグループリーダー(PI)であることを知らずに、一研究員として批判しているコメントが非常に多いのですが、冒頭に紹介した記事のほうがもっと詳しく書いてあって、実情がわかります。提訴されたこの方は、雇用期間の上限が無い条件で2011年4月から1年契約で更新を続けてきているので、最初からわかっていたことだろという批判も当たりません。

以下、論点となりそうなコメントをいくつか紹介します。

多くの研究者が裁判を起こせない理由

30代40代でこの訴えを起こすならまだしも、さすがに60代は若手研究者のために引退しろと言いたい。 自分が博士課程途中で辞めた理由の一部としては上が詰まりすぎてることもあったし。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590771150513.29a1.26315

年配の研究者は若手研究者に早く職を譲れという意見はよく目にするものです。しかし、雇止めが違法だといって自分の雇用主である大学を30代、40代の研究者が訴えて、仮に勝ったとしても、その間、研究がストップしますし、次の雇用先の研究機関から煙たがられるでしょうから、研究者としてのキャリアは絶えることになるでしょう。なので、本当であれば一番訴えたいであろう働き盛りの年代の研究者は沈黙せざるをえないのだと思います。

研究者を使い捨てる国、研究者を大事にする国

結局はその場限りの使い捨てを認めているだけ。雇用側を保護するだけの法律だ。最悪の法律だと思う。こんな小さな国に派遣と正社員の壁を作った。不幸な人が多く生み出されていると思う。この法律は廃止すべき。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590675930561.29a1.26339

自分も、今の日本の研究業界において、研究者が人として大事にされていないと感じます。中国の千人計画が批判の対象になっていますが、千人計画で雇用された日本人研究者のコメントなどを読むと、中国のほうが業績を挙げた研究者にちゃんとキャリアがつながるようなチャンスを与える制度を用意してくれていると思います。

関連記事 ⇒ 中国の千人計画(千人计划)とは?

中国への研究人材流出に関しては、科学ジャーナリストの榎木英介氏による分析的な記事が理解を助けます。

中国への人材流出の背景として、高給により研究者が次々と中国に引き抜かれているといった理由より、日本側がむしろ積極的に追い出しているというのが実情だ。(理研600名リストラ危機が示す研究現場の疲弊 榎木英介 病理専門医&科学・医療ジャーナリスト 2022/4/2(土) 7:01 YAHOO!JAPANニュース)

中国に渡る日本人研究者は、中国のほうが日本より給与が良いからといったような理由で異動している訳ではないということだ。若手からベテランの研究者に至るまで、日本に安定した職がないという切実な実態が背景にある。(「10兆円大学ファンド」~「選択と集中」「毒まんじゅう」で日本の大学は再生できるか? 榎木英介病理専門医&科学・医療ジャーナリスト 2022/1/31(月) 7:32 YAHOO!JAPANニュース)

「中国に千人計画で技術を狙われている!」と日本が警戒する中、実際には中国は天文学のような基礎研究にも力を入れている。そして、日本自身が「役に立つ研究」ばかりを重視する一方、実際に中国に流出する人材の多くが、日本では「役に立たない研究」として見捨てられつつある分野の研究者というのは、この上なく皮肉な状況である。(「日本からの応募が増えました」読売「千人計画」バッシングが加速させる「人財」の中国流出 榎木英介病理専門医&科学・医療ジャーナリスト 2021/7/5(月) 7:16 YAHOO!JAPANニュース)

無期雇用を進める研究機関

大量の雇止めを行う理研のような研究組織がある一方で、産総研のように無期雇用を行う研究組織もあるようです。

募集職種 研究職員(任期の定めなし:定年60歳)基本給月額 大学院博士課程修了者 基本給月額276,100円をベースとして研究経験年数等を考慮して加算 ※所内規程の改正により変更となる場合があります。 ○参考:モデル年収 約500万円 (大学院博士課程修了者(採用年度末年齢が28歳)であって、勤務形態が裁量労働制の場合 ) (産総研 採用情報  研究職員募集 パーマネント型研究員)

この件に関しては、まとめて雇い止めを行う機関と、まとめて任期なしに踏み切る機関に別れているように思うが違いはなんだろう?https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590594763875.d93d.01456

研究職で無期転換になった例を自分はまだ知らないのですが、大学によっては研究関連の事務員に対して雇止めを行わず、ちゃんと無期転換している例があることは聞いたことがあります。機関によっては、事務員を雇止めした例ももちろん知っています。

2023年3月末で10年間の任期が満了となる研究者が相次ぐ見通し。この事態への対処は大学や研究機関が個別に進めており、一律で無期契約への転換を認める動きがある一方、無期転換を認めないために雇止めしようとする動きも見られる。‥ 日本学術会議幹事会はこの問題の解決に雇用維持制度の確立や財源の確保などが欠かせず、個別機関の対応で解決するのが困難だと指摘した。そのうえで、最悪の事態を回避するために、政府と大学、研究機関、日本学術会議が状況の深刻さを共有し、抜本的な解決策を打ち出す必要があると強調している。(研究者雇止め、学術会議が問題解決へ関係機関の協力提唱 2022年7月26日 大学ジャーナルONLINE)

雇止めは日本の研究者・教職員・事務職員みんなの問題

PIの雇止め・任期付き雇用問題

理研職員です。ただの研究者ではなく、研究室をもっているPIですら容赦なく首を切られます。10年目に無期雇用に挑戦する制度がありますが、今年も有能なPIが多数失敗し、研究室そのものがなくなっていきました。そうなると、研究室所属の他の研究員も全員やめることになります。 また、お給料もアカデミアは低いです。 研究者のおかれている環境は本当に厳しいです。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590559261195.ddff.09725

上は、理研の中の人の声。

任期付き助教の雇止め問題

任期付き助教の場合は、XX年契約、更新はY回までなどと最初の契約書や公募要項に明示してあって、トータル10年を超えることながいようになっている場合が多いと思います。10年を超えて継続して雇用される期待が最初からゼロなので、雇止めという概念がそもそも当てはまらないとも言えます。

不更新条項付きで労働契約を更新した場合、次回更新時に不更新条項を根拠に雇止めをすることができるのか否かに関して、裁判例は分かれており、事件の見通しを正確に立てることは、非常に困難になっています。

裁判所が言っていることは少し分かりにくいですが、意訳すると、 ① 助教はキャリアパスであって、ずっといる職位ではない、 ② 若手を登用するために、ポストの空きを作る必要がある、 ③ ポストに空きを作ることと任期制は馴染みやすい、 ④ 業績が挙がらず昇任できなければ去るという厳格なルールも仕方ない、 ということなのだと思います。(雇止めを争いにくい職業類型-大学助教 2020-06-30 弁護士 師子角允彬のブログ)

関連記事 ⇒ 任期付き大学教員の任期について

事務員・ラボテクニシャンの雇止め・任期付き雇用問題

理研に限らず国立大学などでも同じ状況ですね。教員、研究者に限らず事務職員も同じです。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590160996371.f623.15485

上のコメントにある通り、この提訴は、この研究者一人の問題でもなければ、来年3月で雇止めされる予定の200人の理研職員の問題でもなく、日本全国の研究および教育に携わる全ての人の問題だと思います。すでにパーマネントの職を得ている研究者(PI)は無関係かというと、全くそんなことはありません。PIは自分が雇うラボテクニシャンや研究員に対して安定した雇用を提供する必要があります。いなくなってはこまる優秀なラボテクニシャンを切らざるを得なくなったり、ラボに多大な貢献をした部下のプロモーションに力及ばず部下が研究を断念せざるをえなくなると、研究の継続性が失われて、大きな損失だと思います。

雇止めがいかに矛盾に満ちた制度かということは、雇止めされた技術補佐員(ラボテクニシャン)が6か月後に再度雇用されたり、異なる研究所・大学のラボヘッド同士が結託して技術補佐員を6か月間交換して、雇用を維持しようとしている例からも明らかです。

ラボテクニシャンの場合には、このような裏技が使われて雇用をなんとか維持しようという動きがあるのですが、研究者の場合には、雇止めされると次を探すしかありません。しかしパーマネント職が非常に限られている現在の研究業界では、タイミングよくパーマネント職に就くのは至難の業です。「特任」研究員、「特任」大学教員といった、有期職を繰り返す例が多くみられます。

  1. 東京大学で起こった、非常勤職員の「雇い止め争議」その内幕 最大10万人に影響が及ぶ可能性も 田中 圭太郎 2017.08.17 現代ビジネス

非常勤講師の雇止め・任期付き雇用問題

私立大学だってそうですよ。非常勤の講師等10年目は「一旦契約解除して半年後に再契約」だって。バカにしてるとしか思えない。文句言おうものなら「なら再契約しなくて結構」だそうで。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590130710748.f50f.29641

非常勤講師の問題はまたこれはこれで根が深いです。正規大学教員と同じように講義を担当しているのに、待遇に天と地ほどの差があるのは、本当にあってはならないことだと思います。

  1. 専修大の非常勤講師、「5年で無期転換」高裁も認める 特例「10年ルール」の適用否定 7/20(水) 18:32 弁護士ドットコムニュース YAHOO!JAPANニュース 大学の研究者などについては、イノベ法(科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律)などで「10年ルール」の特例があり、裁判では5年と10年のどちらが適用されるかが争われていた。この点について、地裁、高裁はともに、小野さんが担当していたドイツ語の授業が初級から中級レベルまでだったことなどの実態から、イノベ法が規定する「研究者」の定義には該当しないとして、10年ルールの適用を否定した。
  2. 大学非常勤講師も含めて、 「通算5年超で無期転換」の動き広がる ―労働契約法第 18 条(無期転換ルール)に対する各大学の対応状況について― 東京私大教連中央執行委員会 2018.01.31 第 56 回単組代表者会議

任期付き職と成果主義の弊害

成果主義ってほんとにいい方式なのか謎。去っていった人たちの方が優秀だった気がしなくもない今日このごろ。https://news.yahoo.co.jp/profile/comments/16590050128549.28a0.12423

上のコメントに通じることですが、優秀が大学生(学部学生)が大学院に進学せずに民間企業に就職したりするのも同じ傾向なのでしょう。

 

雇止め問題は個々の研究機関・大学の問題なのか

以前、記事にしたのですが、文部科学省の大臣の考えを紹介。

末松文部科学大臣:先生から今 国立大学の雇止めの話が出ましたんですけれども、平成31年2月でも独立行政法人、特殊法人、国立大学法人におけ るう無期転換ルールの円滑な運用についてということで細かく指示はしております。 どういう結果で、なっておるかということについては定かで はありませんけれど。まあ先生から今日、理化学研究所の話をよく伺いました。そういうことでございます。答えとしましては国立大学の法人の教職員の雇用形態というのは労働 関係法令に基づきまして各法人が経営方針等に基づいて適切に定めた運用にすべきものであると考えております。 文科省としては国立大学法人の学長が参加する会議において労働契約法の趣旨を 踏まえて適切に対応いただくよう繰り返しお願いしてきたところでございます。(研究者の雇用問題に対する末松文科大臣の考え)

この国会の議論は多くの人に是非見ていただきたいと思います。

物価高騰 年金減らすな/国立大の運営費交付金減額の抜本的転換を 2022.3.28 2022/03/28 にライブ配信 日本共産党

各大学・研究機関のの無期転換ルールへの対応状況

  1. 各国立大学法人及び大学共同利用機関法人における 無期転換ルールへの対応状況に関する調査 結果概要(平成30年度) 文部科学省大臣官房人事課 調査内容 ○ 全国立大学法人(86法人)及び大学共同利用機関法人(4法人)に対し、平成31年 3月31日時点における無期転換ルールへの対応方針について調査を実施。

雇止め問題は国を挙げて対処すべき問題

今回、理研を提訴したグループリーダーは、研究が職業として成り立っていないことを問題視しています。これはまさにその通りで、今回の裁判はこの提訴した研究者一人の問題では全くありません。日本の研究者コミュニティ全体の問題であることは明らかです。

日本学術会議幹事会はこの問題の解決に雇用維持制度の確立や財源の確保などが欠かせず、個別機関の対応で解決するのが困難だと指摘した。そのうえで、最悪の事態を回避するために、政府と大学、研究機関、日本学術会議が状況の深刻さを共有し、抜本的な解決策を打ち出す必要があると強調している。(研究者雇止め、学術会議が問題解決へ関係機関の協力提唱 2022年7月26日 大学ジャーナルONLINE)

  1. 有期雇用研究者・大学教員等のいわゆる「雇止め」問題の解決を目指して 日本学術会議幹事会声明 令和 4 年 7 月 12 日 日本学術会議幹事会 会長 梶田 隆章 ほか(PDF)

参考

  1. 理化学研究所労働組合(理研労)@riken_union 理化学研究所労働組合の正式アカウント
  2. 理化学研究所は約600人の研究系職員の雇止めをやめてください! 研究の発展のために雇用上限の撤廃を求めます。 change.org
  3. 理研600人雇い止め問題の本質は何なのか 寛和久満夫の深読み科学技術政策 第335回 2022.06.02 日経バイオテク
  4. 雇い止めと隣り合わせ、冷遇されるポスドク 国政策が翻弄、若手研究者「綱渡り生活いつまで…」2022/4/21 20:00 神戸新聞NEXT
  5. 「理化学研究所における大量雇止め問題」金井保之 2021年7月3日
  6. 理研で365人が雇い止め 改正労働契約法の“抜け道”が生んだ悲劇 2018/02/25 16:00 AERA

 

 

エンタメ物理

物理はエンタメになるということを示してくれたのが、Walter Lewin氏のMITレクチャー。

下の動画では、運動エネルギーと位置エネルギーが相互に移り変わるけど、一定だということを体を張って説明している。重い球を勢いをつけて離したら、離した高さ以上に上がるが、ある高さから静かに手を離すと戻ってきたときに最初の高さまでしかこないということを教えてくれるデモンストレーション。

8.01x-レク11-仕事、運動エネルギーと位置エネルギー、重力、保存力 2015/02/08 Lectures by Walter Lewin. They will make you ♥ Physics.

下の動画の宇宙人の存在可能性に関する話も面白かった。

東京大学理学部ホームカミングデイ2021 講演「宇宙人はいるのだろうか?」須藤靖教授 東京大学大学院理学系研究科・理学部 School of Science, The University of Tokyo チャンネル

 

ビッグバンの話も興味深い。爆発というから何か小さな部分でしかなかった宇宙が爆発によって大きくなったのかと、よくあるイラストのイメージで誤解していたことがわかった。ビッグバンが起こる前でも宇宙は無限に広かったらしい。自分の想像力を超えてしまっているが。

須藤 靖「科学の役割と物理学的世界観」(2017年度学術俯瞰講義「物質のはじまりとはたらき ―フェムト、ナノ、エクサの世界」第1回) 18,859 回視聴2020/04/14 241 低評価 共有 オフライン クリップ 保存 OCW UTokyo

 

素粒子物理学のひも理論(ストリングセオリー)の説明もミチオ・カク氏の説明はとてもシンプル。なんだ、そうだったのかって思えた。

天才物理学者ミチオ・カクだけど質問ある? | Tech Support | WIRED.jp 602,374 回視聴2022/02/24 1.8万 低評価 共有 オフライン クリップ 保存 WIRED.jp

参考

  1. ブラックホールの最新の研究 2012年12月26日@北海道大学 高橋 労太(苫小牧高専)
  2. 宇宙に「ブラックホール」は存在するのか? 愛知教育大学 理科教育講座 高橋真聡 日本学術振興会 ひらめき☆ときめき サイエンス 2010 ~ ようこそ大学の研究室へ ~

 

大学教員YOUTUBER:大学の理数系科目(数学、物理、化学、生物)をYOUTUBE動画で学ぶ

最近はYOUTUBEで大学レベルの授業内容を分かりやすく解説してくれるYOUTUBERが増えてきました。また、大学も、講義をそのまま動画で公開していたりします。わかりやすい教え方の人を探してYOUTUBEで勉強するということができてしまう時代になりました。大学教員や研究者がYOUTUBERとしても活躍する例が多くなってきています。

大学生が授業で躓かないですむように、ここでは、特に大学の理数系の講義を理解する助けになりそうなYOUTUBE動画を作成しているYOUTUBER、大学の公開講義動画などを紹介します。

科学全般

Chad’s Prep @ChadsPrep • チャンネル登録者数 9.48万人 • 837 本の動画 ウェブサイト:Chad’s Prep® DAT, MCAT, OAT & Science Prep Elementary Biochemistry

集合論

チャンネル佐賀大学 チャンネル登録者数 1160人
[理工学部数理分野]模擬講義「集合論」[ManabiFes]

解析学

Kenichi Bannai チャンネル登録者数 2930人

【微分積分】関数の連続性(イプシロン・デルタ論法)

線形代数

村田佳樹 チャンネル登録者数 752人

線形代数第1回 1 集合 線形代数第28回 線形空間の例

グラフ理論

早稲田大学 早水桃子研究室 チャンネル登録者数 3.3万人

離散数学入門#0: グラフ理論へのイントロダクション,授業ガイダンス・基本的な用語の準備

力学

Physics Demos チャンネル登録者数 7.43万人

Angular Momentum Demo: Hoberman Sphere

熱力学

北海道大学バランスドオーシャン チャンネル登録者数 846人

分析化学_化学平衡② 自由エネルギーとエントロピー

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」 チャンネル登録者数 91.2万人
【大学物理】熱力学入門①(概観と魅力)【非物理学科も歓迎】

【大学物理】熱力学入門⑥(ギブスの自由エネルギー) 

慶應義塾Keio University チャンネル登録者数 8.65万人

慶應大学 理工学部 講義 熱物理 第一回 内部エネルギー

YaleCourses チャンネル登録者数 118万人

21. Thermodynamics

電磁気学

Lectures by Walter Lewin. They will make you ♥ Physics. チャンネル登録者数 136万人

1:03 / 51:23 8.02x – Lect 16 – Electromagnetic Induction, Faraday’s Law, Lenz Law, SUPER DEMO

量子力学

Hal Tasaki チャンネル登録者数 2150人

量子力学とはなにか:「波」と「粒子」の二重性? part 1/3

有機化学

もろぴー有機化学・研究ちゃんねる チャンネル登録者数 2.36万人

  1. 【大学有機化学】有機化学基礎講義~これだけは知っておかなければならない有機化学の大原則~ 新しい有機化学反応が教科書に出てきたら、一方のプラス部分とマイナス部分が結合すると理解するのがよいそうです。どこがプラス、マイナスになるかを知るためには、電気陰性度や共鳴という概念を押さえておくといいとのこと。

機械学習

Stanford Online チャンネル登録者数 35.7万人
Stanford CS229: Machine Learning I Lecture 1 – Andrew Ng (Autumn 2018)

マイケル・ファラデー(1791-1867)

マイケル・ファラデー(Michael Faraday 1791.9.22-1867.8.25)は、高校の物理で勉強する「ファラデーの電磁誘導の法則」や高校の化学で勉強する「ファラデーの電気分解の法則」でおなじみの科学者です。

 

【物理】電磁気【第23講】ファラデーの電磁誘導の法則とレンツの法則 2021/09/24 「ただよび」ベーシック理系

 

スタディサプリ高校講座 【化学】90秒でわかる!特別講義 坂田講師 2016/02/29 スタディサプリ

 

ファラデーが発見した電磁誘導は、電気回路のそばで磁石を動かすと、その回路に電流が発生するというもので、力学的なエネルギーが電気エネルギーに変換できるということを示した大発見です。つまりこれは発電所で電気が作られている原理そのものであり、今私たちが自由に電気を使えているのはファラデーの発見のおかげというわけです。

  1. エネルギー偉人館 偉人 File – No.7 マイケル・ファラデー 電気がある暮らしを可能にした ファラデーの発見「電磁誘導の法則」(マイ大阪ガス)

ファラデーは、普通の科学者なら一生かかってこれ一つ発見できれば十分、偉大な科学者の仲間入りというような大きな発見を一人でいくつも成し遂げとげているのが凄いところですが、科学者としてのキャリアパスはかなり異色です。

ファラデーのキャリアパス

貧しい鍛冶屋の4人の子供のうちの一人であったマイケルは小学校までしか行っておらず、14歳のときから製本所で働き始めました。製本所で科学関係の本を読み、科学に興味を持ち独学したようです。21歳のときにイギリス王立研究所の化学者ハンフリー・デービーの市民向け講演を聴いて科学者を志し、22歳になってようやく念願かなってデービーの実験助手・雑用係になったのが科学研究の道に入るきっかけで、その後、才覚を表して科学的な偉業を次々と成し遂げていったのです。このように中等教育、高等教育を受けることなく独学し、高名な化学者に手紙を書いて弟子入りし、研究の世界に飛び込んで数々の業績を挙げたその生き方は、強烈だと思います。

ファラデーの実験ノート

彼は実験ノート(実験日誌)を非常にきちんとつけていて、それが全部残っており本として出版されて誰でも読めるようになっているのも素晴らしいことです。この日記のおかげで、電流が磁場を発生するというエルステッドの発見の追試を始めたのが1821年9月3日で、逆に電気回路(コイル)を貫く磁場の変化が電流を発生させるという電磁誘導の現象を見つけたのが1831年8月29日だったということまでわかるそうです(参照:アマゾンレビュー)。ファラデーが苦労して電磁誘導の法則に辿り着くまでの10年間の思考錯誤を読者が追体験できるは素晴らしいことだと思います。

 

ろうそくの科学

ファラデーの名前は「ろうそくの科学」の著者としても広く知られていますが、一般市民向けに科学の真髄をわかりやすく伝える活動をしていたほか、科学者として社会に貢献する活動をそれ以外にも数多く行っていました。

  1. ノーベル化学賞受賞者・吉野彰、出版界に『ロウソクの科学』ブームを起こすきっかけを作った著者がその魅力を語りつくす。NHK出版 2020年10月12日 12時30分 PRTIMES 彼の生きている時代にノーベル賞があったなら、都合6回は受賞していただろうと言われるほどの19世紀を代表する化学者・物理学者です。最先端の研究を生涯続けただけでなく、科学を一般の人たち、とくに子どもたちに広く理解してもらうことに尽力した人物でもあります。‥ 吉野彰氏が『ロウソクの科学』に出合ったのは、小学校4年生の時。「子どもに対して科学のおもしろさを伝えようとしたファラデーの思惑は、私に対しては見事に成功したわけだ」と本書『読書の学校』で語っています。

 

ファラデーが1831年に発見した電磁誘導の法則は、その後、1864年にジェームズ・クラーク・マクスウェル(James Clerk Maxwell、1831-1879)がまとめた電磁気学の根本原理マクスウェルの方程式(4つの式のセット)の一つを成しています。

ファラデーが科学者として成功した秘訣

ファラデーは、科学者としての成功の秘訣を質問されたときに、

Work, Finish, Publish.

と答えたそうです。「仕事をし、仕事を完結させ、論文発表しなさい」というわけです。

参考

  1. マイケル・ファラデー (ウィキペディア)
  2. ファラデーの電磁誘導の法則(ウィキペディア)

世の中に無駄に作り出された物7選

大学院に進学して毎日、朝から夜中まで実験して博士号を取得し、海外までいってポスドクをやり、極貧の状態で日本で職を探しながら研究を続けているうちに、職の任期が切れて人生半ばで研究を辞めなくてはいけなくなると、自分の人生が全て無駄だったような気がします。

世の中に無駄なものなんてない、というありきたりの言葉が偽善に聞こえてしまうのですが、そんなときに、下で紹介する無駄に作り出されたものを見たら、負けた!と思いました。自分の人生よりももっと無駄なものを作っているひとが世の中にはいたのです。

 ゴミくずのプラモデル

頑張って作ったプラモデルの完成品が実はゴミくずというのは、考えようによっては自分の人生にも当てはまりそうで、ちょっと怖い。

水が跳ねるスプーン

ストレスで神経がやられますが、どうせならもっとストレスフルにしてしまえというもの。

PCでパスワードを入力するための物理的に実在する鍵

デジタルよりアナログな自分は、この鍵が欲しい。

タイプ入力時に声援を送ってくれるキーボード

リアルじゃないから空しくなるかというと、これが案外そうでもなくて、やはり人間は勝手に反応して気持ちよくなってしまうものなんです。

ステルステクノロジーで見えなくした弁当箱

無駄なハイテク。

汚くて読めない字のフォント

無駄具合が、意味不明なレベル。自分も人に読まれたくないことをメモするときには自分にしか読めない字にまで崩して書くことがありますが、それがPC上でもできるところがミソ。

土下座したまま動ける装置

これを使う機会がないような人生を送りたい。

以上、無駄なもの7つ紹介しました。誰が何のためにこんな無駄なものをつくっているのかと思ったら、ご本人が講演会で解説されていました。

無駄とは何か

『無駄とは何か―無駄なことを想像する力』講師:藤原 麻里菜(札幌市中央図書館講演会) 2022/03/16 SapporoPRD

稲盛 和夫(1932年(昭和7年)1月21日- )

「ザ・リーダー」12月31日(土)放送 京セラ 創業者 稲盛 和夫 2017/01/16 MBS(毎日放送)

 

会社の研究での成功

「研究室で実験漬けの暮らしをしよう。厳しい環境から逃げずに、逆にそこに自分を追い込もう」 決意も新たに、私は鍋、釜、七輪などの自炊道具を研究室に持ち込んで泊まり込み、朝から深夜まで研究に心血を注いだのです。すると、不思議なことに、すばらしい実験結果がでるようになったのです。(稲盛和夫『ど真剣に生きる』66ページ)

 

妻との馴れ初めと結婚

当時の私は会社に寝泊まりして研究に没頭するあまり、食事をしたりしなかったりと、不規則な生活が続いていました。あるとき、ふと私の机の上を見ると、弁当が置いてあります。(稲盛和夫『ど真剣に生きる』 68~69ページ)

 

嫁入道具一式そろえた娘さんに、まだ海のものとも、山のものとも分からぬ一人の男が、結婚を申し込み、承諾を得るのだから、いかにそこに熱意があり、誠心があふれ、人を感動させる力があったかがうかがわれる。昭和33年12月13日、稲盛は松風を退社した。翌14日、松風で先輩の北大路李正を媒酌人とし、蹴上(けあげ)の京都市庁公舎で稲盛と朝子さんは結婚式を挙げた。(稲盛和夫の結婚記念日2018/12/15 kyocera.co.jp)

小学校のさくらんぼ計算とは

小学校の算数では、筆算をやるときに横線を定規で引かないと減点されたりバツをつけられたりするということに驚いたのですが、ツイッターをあれこれ見ていたら、「さくらんぼ算」なるものも教えられているということを知りました。さくらんぼ算というのは初めて聞きました。

さくらんぼ計算の強要

またしても、答えは合っているのに「さくらんぼ算」を使わなかったから減点という、意味不明の採点。これが日本の公教育の姿かと思うと、ゾッとします。小学校は強制収容所か何かなのか?

 

さくらんぼ計算とは

下の写真がさくらんぼ算らしいのですが、何をやっているのかよくわかりません。やば、小1の算数ができない自分。14-6=8じゃだめなのか。。

おお、これがさくらんぼか。確かに、サクランボに見える。

さくらんぼ算は授業で先生が工夫したものとか、塾が編み出したテクニックではなく、文部省検定済の教科書でしっかりと説明されているようです。


7+8=7+(3+5)=(7+3)+5=10+5=15とやるらしい。

9+4=9+(1+3)=(9+1)+3=10+3=13でいいのか。

ここで疑問に思ったのですが、上の例で3がどこから来たのかといえば、実際に頭の中でやっていたのは、

7+8=(10-3)+(3+5)=15だったように思います。

9+4=(10-1)+(1+3)=13 というわけですね。

普段自分は頭の中でどういう計算をしていたのかと考えてみると、

7+8=7+(3+5)のこともあれば、7+8=(5+2)+8=5+(2+8)=5+10=15 のこともあります。いずれにしても、確かにサクランボ計算を頭の中でやっていたようです。

さくらんぼ計算が何かわかったので、さっきわからなかった問題にチャレンジ。

14-6=14-(4+2)=(14-4)-2=10-2=8

上の写真の図のように考えるなら、

14-6=(10+4)-6=(10-6)+4=8 ということですね。さくらんぼ算を無事マスターできました。というか、頭の中ですでにやっていました。

上のツイートにもあるように、みんな、頭の中でサクランボ計算をやっているみたいです。

だとすると、なぜサクランボ算が非難されているのでしょうか。

上のツイートの写真の答えだと、

16-9=(16-9+9)-9=(7+9)-9=7 と、16-9の計算を頭の中でやったあと、サクランボをつくっているようなので、サクランボにする意味がなくなっているように思います。おそらく、通常のサクランボ計算だと、

16-9=(10+6)-9=(10-9)+6=1+6=7

11-8=(10+1)-8=(10-8)+1=2+1=3

ということになるのだと思います。

 

サクランボ算の問題点

自分はサクランボ算という言葉を知りませんでしたが、自分が暗算だと思って頭の中でやっていた計算が実はサクランボ算そのものだということがわかりましたので、サクランボ算の何がけしからんのかがわかりません。

  1. 「さくらんぼ計算」をけしからんと言う親の大問題 小学1年生から「さくらんぼ検算」に親しみ日本を支える人材を育てよう 2018.11.20(火) 伊東 乾 JBPress

上の記事を読んだら、べつにサクランボ計算そのものには何も問題はなさそう。暗算するときに頭の中で行っている計算のステップを紙に書き出すよう、小学校の先生が強要していることが問題なのでしょう。

  1. 小学校算数の「さくらんぼ計算」に戸惑う声 文科省の見解は? 2018年11月15日20時01分 JCASTニュース

 

サクランボ計算はいいとして、自分が知りたいのは、2桁+2桁の計算をみながどうやっているのかということ。自分は、もしやるとしたら、

63+58=(60+3)+(50+8)=(60+50)+(3+8)=110+11=121 のようにやるかなと思いますが、いまどき、ウェブブラウザのグーグル検索画面で計算したり、エクセルで計算したりするので、暗算をやることはまずありません。気分によっては、

63+58=(60+3)+(60-2)=(60+60)+(3-2)=121 とするかもしれません。暗算をしても、不安が残るので、やはり計算機を使うでしょう。小学校では計算ドリルという面倒な宿題がありましたが、その後計算が必要になったのは、大学受験のときの入試の化学で4桁÷4桁みたいな計算が面倒くさかった記憶があるだけで、それ以外は計算機でしか計算したことはありません。

筆算で定規使用を強制する小学校の算数教育

日本の教育において理系離れをいかに食い止めるかがよく議論されていますが、小学校のときに算数嫌いの子供を量産しそうな謎ルールが存在することを初めて知りました。

小学校では筆算で定規を使わなかったら答えがあっていてもダメ!?


 

まさかこんな小学校が大多数とは思いませんが、科学技術立国の日本の小学校において、算数の能力とは全く何の関係もないところで算数のテストの点数が付けられているというのは衝撃的です。

 

  • 夏休みの宿題を提出したところ、横線が手書きだったとして、担任に「書き直し」を命じられたという。
  • 担任から保護者に書き直しを求める電話があった。対象は160問分。理由を尋ねると「計算ミスが減るし、みんなにやらせている」。
  • 「手書きより見直しやすいし、面倒くさがらずにやる子の方が学力が伸びる」(県内のベテラン教諭)
  • 「30年前にはそう指導していた」(小学校教諭)

(引用元:筆算の線、手書きなぜダメ? 小5が160問「書き直し」命じられる 2019/9/24 西日本新聞)

  • 小学3年生の娘の、算数の宿題をみていたら筆算の線を定規で引きはじめました。なぜフリーハンドで書かないのか聞くと、「定規を使わないとバツになる」といいます。
  • 「公教育なので、一定のルールの中で勉強をしてもらうことが必要になります」(教頭先生)

引用元:筆算の線、定規で引かないとダメ? 算数指導の謎ルール 有料会員記事 020年2月27日 10時00分 朝日新聞

 

筆算で定規を使う子供たち

定規の使用は誰が言い出したのか

自分も知りたいです。

 

親にできること・親はどう対処すべきか


 

子供の創意工夫

 

手段の目的化・本末転倒・思考停止の小学校教育

目的を達成するための手段だったはずのものが、いつのまにか手段が目的と化する状況に陥ってしまうことがよくあります。


 

 

 


 

 

ノートが綺麗なほど学力が高いのウソ

『東大合格生のノートはかならず美しい』などという人を惑わせるようなタイトルの書籍も売られていますが、ノートが綺麗な人もいるのかもしれないけれど、汚い人もいるのではないでしょうか。

 

数学者の見解

定規使う子供のほうが学力が伸びるって、数学者になった人はみんな小学校のときに定規をあてて筆算をやっていたとでもいうのでしょうか。数学者が見たら卒倒するんじゃないかと思ったら、定規使用を肯定する数学者もいるようでまたびっくり。

多くの数学者は、定規の強要はナンセンスだと思っているはず。


 

筆算における定規の使用を広めた人の見解

定規を使う指導を受けた子供が大学受験で困ること

 

定規を使う指導を受けた子供の将来


 

 

筆算に定規を使わず線引きを使う県

 

変わらない小学校教育

「30年前にはそう指導していた」(小学校教諭)

(引用元:筆算の線、手書きなぜダメ? 小5が160問「書き直し」命じられる 2019/9/24 西日本新聞)

小学校の算数教育の実態

筆算の定規の使用だけでなく、いろいろ不思議な教え方があるようです。


 


 

 

恐ろしすぎる小学校教育

  • 4×5=20について5×4=20と書くとバツ
  • 4.1+3.9=8.0と書くと減点
  • 「時間が経つと影の向きが変わるのはなぜか」という問いに対して、「地球が自転しているから」と回答するとバツ

筆算は定規を使わないとバツ?日本の学校でヘンな指導が増えているワケ 2019.9.28 加谷 珪一 mi-mollet.com

 

 

参考

  1. 筆算の線、手書きなぜダメ? 小5が160問「書き直し」命じられる 指導の背景は 2019/9/24 6:00 (2021/4/5 12:06 更新) 四宮 淳平 西日本新聞
  2. 小学校で、筆算を解く際、線を定規で引くようにと言われますが、どうしてですか? 2018/8/3 13:40  YAHOO!JAPAN知恵袋
  3. 小学生4年生の親です。うちの子は算数の計算時に定規を使って筆算の下のラインを引いてます。‥ 先生は定規を使って書きなさいという指導をしているようなのです。 2017/8/14 11:19 YAHOO!JAPAN知恵袋
  4. 担任の指導について 小学3年生の担任の先生ですが、 掛け算の筆算の「わ」(最後に引く線)を定規で引かなければ0点にすると指導をしています。2012/1/31 21:04 YAHOO!JAPAN知恵袋

 

宇宙際タイヒミュラー理論の誕生、論争、浸透

宇宙際タイヒミュラー理論(Inter-universal Teichmüller Theory)とは何でしょうか?宇宙際の読み方は、国際(こくさい inter-national)のさいと同じで宇宙際(うちゅうさい inter-universal)なのだそうです。国際は「国と国との間の」の意味なので、同様に宇宙際は「宇宙と宇宙の間の」ということ。ここでいう宇宙とは、「数学の世界」ということだそう。

常識的には「数学」の世界は一つだと思うのですが、銀河団みたいに、数学がいくつもあるその「数学」と別の「数学」との間を行き来するという意味での「宇宙際」ということなのでしょうか。

Credit:NASA, ESA, and J. Lotz, M. Mountain, A. Koekemoer, and the HFF Team https://hubblesite.org/contents/media/images/2014/01/3277-Image.html

*上の写真はイメージ図です。

タイヒミュラーという名前は、もともとあったタイヒミュラー理論から来ており、望月氏はこれを発展させたp進タイヒミュラー理論なるものを過去に作りあげていました。これらからアイデアを得ているため、新しい理論の名前が宇宙際タイヒミュラー理論となったようです。

宇宙際タイヒミュラー理論(Inter-universal Teichmüller Theory; TUT Theory)のNスぺ放映で、ラボでも話題に挙がったところが多かったのではないでしょうか。自分もこれを機に、加藤文元 著『宇宙と宇宙をつなぐ数学』を読んでみました。宇宙際タイヒミュラー理論が白紙の上で唐突に生まれたわけではなく、いろいろなアイデアに基づいたアナロジーなどを手掛かりに構築されてきたらしいということはわかりました。新しい理論がどうやって構築されてきたのかということに関する数学以外の部分は、数学とは無縁の他の研究分野にもinspirationを与えるものだと思います。

 

望月氏自身による比喩的な説明

「逃げ恥」では、少なくともみくりと平匡の場合の「マクロ対ミクロ落差」問題に対する「突破口」として浮上するのは「契約結婚」という形の対応であり、このような「突破口」を採用することによって発生する様々な結果への対処が正にドラマのストーリー展開の基本ともいえます。このように、難しい問題に対して、最初から完璧な「模範解答=満額回答」を求めずに、寧ろ、一種の「仮想的な満額回答」を勝手に宣言し設定した上で、その「仮想的な満額回答」によって生じる「歪み・不具合・誤差」を計算するという筋書きは正にIUTeichにおける「Θリンク」(=「仮想的な満額回答」)と、そのΘリンクによって生じる「歪み・不具合・誤差」を、アルゴリズムによる明示的記述を用いることによって計算するという展開とそっくり(!)です。つまり、標語的なレベルで整理すると、

  「契約結婚」=「仮想的満額回答の設定」
        =「Θリンク」
といった寸法になります。

関連記事 ⇒ TBS火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

宇宙際タイヒミュラー理論は、ABC予想と呼ばれる数学の超難問を証明してしまうものであるため、その公開は数学者に大きな衝撃を与えました。ところが、この理論がほとんどの数学者に理解されなかったため、いまだに(2022年現在)、宇宙際タイヒミュラー理論の論文には重大な欠陥があるため、ABC予想は証明されていないままであるという主張が著名な数学者によってなされているそうです。日本ではテレビや書籍で一般市民向けに啓蒙活動がなされていますが、「宇宙際タイヒミュラー理論」が世界で受け入れられているといえる状況にはないと思います。

実験科学とは異なり、正しいか間違っているかの議論が誰にでも参加可能な数学という学問分野において、このように論文公開から何年経ってもいまだに論争に決着がついていないというのは大変不思議なことです。

 

宇宙際タイヒミュラー理論の誕生

宇宙際タイヒミュラー理論を誕生させた望月新一氏は昭和44年3月に東京で誕生。5歳のときに父親の仕事の都合で渡米、1985年にフィリップス・エクセター・アカデミー(高校)を卒業しプリンストン大学に入学。1988年にプリンストン大学を卒業し同大大学院に進学。学位指導教官はゲルト・ファルティングス教授。モーデル予想(Mordell conjecture)の証明によりフィールズ賞を受賞したばかりであったファルティングス教授が望月氏に与えた研究テーマは、実効版モーデル予想(effective Mordell conjecture)。ちなみに実効版モーデル予想とABC予想は同値だそうなので、宇宙際タイヒミュラー理論へ向かう道は、学位研究のときから始まっていたともいえそうです。1992年に同大学院を卒業し(23歳)、京都大学数理解析研究所の助手、助教授(1986年、27歳)を経て、2002年に同研究所教授(32歳)となり現在に至る。宇宙際タイヒミュラー理論の構築は2000年頃には着手していた。2005年7月12日から2011年2月15日まで、加藤文元氏と2人でのセミナーを開催(月数回~1回のペース、望月氏が話し手で、加藤氏が聞き手)。このセミナーは望月氏が宇宙際タイヒミュラー理論の構築の進捗状況を加藤氏に講義するというスタイル。ちなみに、2009年7月20日のセミナーはABC予想の証明。加藤氏が京大を離れることになったことでこのセミナーは終了したが、この時期に宇宙際タイヒミュラー理論がほぼ固まった。

参考 加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(角川書店)

 

宇宙際タイヒミュラー理論の発表

2010年 望月新一氏が宇宙際タイヒミュラー理論の概要を口演で発表

2010年10月25日~30日に開催されたJoint MSJ RIMS Conference:The 3rd Seasonal Institute of the Mathematical Society of Japan. “Development of Galois Teichmuller Theory and Anabelian Geometry””において、10月29日10時~11時の1時間の講演で、望月新一氏が宇宙際タイヒミュラー理論の概要を発表しました。

October 29 Friday 10:0011:00

S. Mochizuki:

Inter-universal Teichmüller Theory: A Progress Report

Abstract: The analogy between number fields and function fields of curves (e.g., hyperbolic curves) over finite fields is quite classical. In the present talk, we survey work in progress concerning a theory developed by the lecturer during the last decade — in the spirit of this analogy — whose goal is to construct an analogue for number fields “equipped with an elliptic curve” of the p-adic Teichmüller theory developed by the lecturer during the early 1990’s for hyperbolic curves over a finite field “equipped with a nilpotent ordinary indigenous bundle”. From an even more classical point of view, one may think of this theory as a sort of analogue for number fields of classical complex Teichmüller theory, in which canonical deformations of the holomorphic structure of a hyperbolic Riemann surface of finite type are constructed by dilating one of the two underlying real dimensions of the Riemann surface, while leaving the other dimension fixed (i.e., “undeformed”). In the case of number fields equipped with an elliptic curve, one thinks of the ring structure of the number field as a sort of “arithmetic holomorphic structure”. One then constructs canonical deformations of this arithmetic holomorphic structure — i.e., analogues of the canonical liftings of p-adic Teichmüller theory — by applying the general theory of Frobenioids, as well as the theory of the Frobenioid-theoretic theta function (developed in earlier papers by the lecturer). At a more concrete level, if one thinks of the ring structure (i.e., “arithmetic holomorphic structure”) of the given number field as consisting of “two underlying combinatorial dimensions” corresponding to addition and multiplication, then working with Frobenioids corresponds, roughly speaking, to performing operations with the multiplicative monoids involved (i.e., multiplicative portions of the rings involved) — in a fashion motivated by the theory of log structures; in particular, such operations are not necessarily compatible with the additive portions of the ring structures involved. Alternatively, if one thinks of the ring structure (i.e., “arithmetic holomorphic structure”) of the various local fields that arise as localizations of the given number field as consisting of “two underlying combinatorial dimensions” corresponding to the group of units and the value group, then one may think of these canonical deformations of the arithmetic holomorphic structure as deformations in which the value groups are (canonically!) dilated — by means of the theta function — while the units are left undeformed. Since such “arithmetic Teichmüller dilations” are manifestly incompatible with the ring structure of the given number field, it follows that they are not compatible, in general, with various classical scheme-theoretic constructions performed over the number field which depend on this ring structure. In particular, these arithmetic Teichmüller dilations fail to be compatible with the various basepoints of arithmetic fundamental groups involved (e.g., Galois groups) which are defined by considering scheme-theoretic geometric points. The resulting incompatibility of (conventional scheme-theoretic) basepoints on either side of the “arithmetic Teichmüller dilation” gives rise to numerous indeterminacies; these indeterminacies lead naturally to the introduction of tools from anabelian geometry. It is this fundamental aspect of the theory that is referred to by the term “inter-universal”. The (expected) main theorem of inter-universal Teichmüller theory consists of a fairly explicit computation, up to certain relatively mild indetermacies, of the “arithmetic Teichmüller deformations of a number field equipped with an elliptic curve” discussed above by applying various results obtained in previous papers by the lecturer concerning local and global absolute anabelian geometry, tempered anabelian geometry, and the étale theta function. This passage from the Frobenioid-theoretic definition of the arithmetic deformations involved to a more explicit Galois-theoretic description may be thought of as a sort of global arithmetic analogue of the classical computation of the Gaussian integral (i.e., R ∞ −∞ e −x 2 dx) by means of the passage from cartesian to polar coordinates. Inequalities of interest in diophantine geometry may then be obtained as (expected) corollaries of this (expected) main theorem.

転載元:http://www4.math.sci.osaka-u.ac.jp/~nakamura/GTAG2010/JointMSJ-RIMSbooklet.pdf

2012年 宇宙際タイヒミュラー理論の論文のプレプリントが公開される

望月新一氏は2012年8月30日に宇宙際タイヒミュラー理論の論文のプレプリントを自身が所属する京都大学数理解析研究所のプレプリントサーバーに投稿しました。

  1. Shinichi MOCHIZUKI INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY I: CONSTRUCTION OF HODGE THEATERS August 2012(PDF)(RIMS-1756 京都大学数理解析研究所プレプリント)
  2. Shinichi MOCHIZUKI INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY II: HODGE-ARAKELOV-THEORETIC EVALUATION August 2012 (PDF)(RIMS-1757 京都大学数理解析研究所プレプリント)
  3. Shinichi MOCHIZUKIINTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY III: CANONICAL SPLITTINGS OF THE LOG-THETA-LATTICE August 2012 (PDF)(RIMS-1758 京都大学数理解析研究所プレプリント)
  4. Shinichi MOCHIZUKI INTER-UNIVERSAL TEICHMLLER THEORY IV: LOG-VOLUME COMPUTATIONS AND SET-THEORETIC FOUNDATIONSAugust , 2012(PDF)(RIMS-1759 京都大学数理解析研究所プレプリント)

報道

  1. A Possible Breakthrough in Explaining a Mathematical Riddle By Kenneth Chang Sept. 17, 2012 The New York Times
  2. 数学の難問「ABC予想」、京大教授が解明か 2012年9月18日 22:02 日本経済新聞 現代の数学に未解明のまま残された問題のうち、「最も重要」ともいわれる整数の理論「ABC予想」を証明する論文を、望月新一京都大教授(43)が18日までにインターネット上で公開した。整数論の代表的難問であり、解決に約350年かかった「フェルマーの最終定理」も、この予想を使えば一気に証明できてしまう。欧米のメディアも「驚異的な偉業になるだろう」と伝えている。
  3. 21世紀数学史上最大の偉業!?:「ABC予想」を日本の数学者が証明 2012.09.24 WIRED 数学コミュニティは、望月教授の研究に大きな関心を寄せている。「もし正しければ、多くのディオファントス問題が一瞬のうちに解決されるだろう。21世紀における数学で最も驚くべき結果のひとつだろう」と、ニューヨーク、コロンビア大学のドリアン・ゴールドフェルドは保証する。

熱狂から諦め、困惑、懐疑、不信へ

  • 論文が発表されて数か月もすると、若手から老練な大学教授にいたるまで多くの数学者が、望月教授の論文を読んで理解するのを諦め始めたのです。(32ページ)
  • 数学者たちの多くは、しだいに彼の理論から一定の距離を置くようになっていったと思います。(33ページ)
  • ときおりIUT理論のその後について話題になることもありましたが、話す彼らの論調は苛立ち、諦め、不信感といった内容になることが常でした。(33ページ)

(引用元:加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』2019年4月25日 角川書店)*太字強調は当サイト

2015年オクスフォード大学でのカンファレンス

  1. 「異世界からきた」論文を巡って: 望月新一による「ABC予想」の証明と、数学界の戦い 2016.07.06 WIRED 2015年12月初旬、3年間にわたって注目を集めていた「ミステリー」の新たな進展を目当てに、オックスフォード大学に数学界の目が向けられた。京都大学の著名な数学者・望月新一教授の研究に関するカンファレンスが行われたのだ。

2017年10月 MATH POWER 2017 加藤文元氏による一般向け講演

加藤文元による宇宙際タイヒミュラー理論(英語字幕付き)[PROPER]

2018年3月 京都でのカンファレンス

  1. REPORT ON DISCUSSIONS, HELD DURING THE PERIOD MARCH 15 – 20, 2018, CONCERNING INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY (IUTCH) Shinichi Mochizuki February 2019

2018年 ショルツェ氏とスティック氏が望月氏の理論に誤りがあると主張する論文を発表

  1. PETER SCHOLZE AND JAKOB STIX Why abc is still a conjecture(PDF) Date: August 23, 2018.
  2. Titans of Mathematics Clash Over Epic Proof of ABC Conjecture Two mathematicians have found what they say is a hole at the heart of a proof that has convulsed the mathematics community for nearly six years. Erica Klarreich Contributing Correspondent September 20, 2018 quantamagazine.org
  3. Scholze and Stix on the Mochizuki Proof September 20, 2018 Not Even Wrong (math.columbia.edu/~woit/)

2018年 望月氏がショルツェ氏とスティック氏の論文に反論

  1. COMMENTS ON THE MANUSCRIPT BY SCHOLZE-STIX CONCERNING INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY (IUTCH) Shinichi Mochizuki  July 2018  (kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/)

2019年4月 加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(角川書店)

加藤文元氏による一般向け講演が2017年10月にMATH POWER 2017のイベントで行われましたが、その講演内容が書籍化されました。宇宙際タイヒミュラー理論とは、自然数の足し算と掛け算からなる「環」と呼ばれる構造の数学的対象に対して、本来強固な関係にある足し算と掛け算という2つの自由度を引き離して解体し、両者の定性的な性質を緩い不定性を許して復元するものだそうです。

  1. 独占! 初公開! 『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』の幻の3ページとは? カドブン

『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』には、宇宙際タイヒミュラー理論に深く関連する数学の分野の紹介があります。下の説明は伝言ゲームじゃないですが自分が書きまとめたことで不正確な要素が入ってきていると思いますので、元の書籍をお読みください。

タイヒミュラー理論:複素構造(縦と横、あるいは長さと角度といった固く結びついた2つの次元を持つ図形)の固い結び付き(正則構造(holomorphic structure))を、一つの次元を固定して他方の次元を伸び縮みさせるような変形(タイヒミュラー変形)をさせて、変形された図形がもつあらたな正則構造もとの正則構造の差異によって図形の変形を定量化する理論。

p進タイヒミュラー理論:従来のタイヒミュラー理論が複素数による構造について行っていたことをp進数という数体系に置き換えた状況で遂行する理論

宇宙際タイヒミュラー理論:2つの次元(「足し算」と「掛け算」)が一蓮托生に絡み合っている状況を正則構造として、タイヒミュラー理論と同様のことを考える理論。複数の宇宙(数学の舞台)を用意して、足し算と掛け算の正則構造という絡み合いをほぐす。異なる”宇宙”間の通信には、遠アーベル幾何学を利用する。通信ー復元で生じる不完全さ(ひずみ、不定性)は、定量的に測定する。

遠アーベル幾何学:アーベル的(=可換)な性質を持つ群は構造が簡単になる傾向があるが、それとは逆(「遠」)に十分複雑な群によって「図形」を復元する理論。異なる”宇宙”にモノ(図形)そのものを送ることはできないが、そのモノに関する情報(対称性)を送ることができるので、その対称性という情報に基づいて、受けた側でそのモノを(完全に同じではないが)復元することができる。

ホッジ・アラケロフ理論:「楕円曲線」と呼ばれるものが持つ構造を明らかにした理論。望月教授はホッジ=アラケロフ理論のある側面を数体上で大域的に実現できればABC予想が解けると考えた。

宇宙際タイヒミュラー理論の要諦:

テータリンクは、掛け算系のモノイドと、抽象的な群としての局所的なガロア群だけで構成し、その「モノイド+群」というデータから「足し算」を《復元》すること、つまり、復元しようとしたときどれくらいのひずみが発生するかを計算することが、理論のポイント」(43~44ページ)

*太字強調は当サイト

第8章(最終章)がクライマックスで、その前はそこに至るまでの準備といった印象でした。

参考 加藤文元『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(角川書店)

 

2020年1月 望月氏が論文受理の遅さに対して怒りを表明

  • 未だにときどき、ネット等で、「理論の正しさはまだ確認されていない」といったような主旨の主張を目にすることがありますが、多数の研究者による、この7年半に及ぶ膨大な時間や労力による壮大な規模の検証活動の中身や重みを鑑みるに、これは甚だしい事実誤認としか言いようがありません。
  • IUTeichの論文が未だに正式に出版されていないことは大変不思議で不自然・不可解・不条理なことであり‥
  • 2012年8月、IUTeichの連続論文4編を某数学雑誌に投稿
  • 査読報告書は一回(=2016年5月=ちょうど論文の投稿から3年8ヶ月程経過した時点)しか受け取っていません。その査読報告書(英語・約5頁)は(公開するつもりはありませんが)IUTeichの連続論文を絶賛した上で、「論文の出版を非常に強く薦める」内容
  • 2017年9月に雑誌から論文の完成版(=つまり、ニュアンスとしては、「本番の出版用の最終版」)の提出を求める連絡があり、その後暫くして論文の完成版を提出しました。
  • どのような理由によって論文が事実上放置される状況が発生しているのでしょうか。
  • 誤解の数学的に出鱈目な内容に端を発した、海外の数学界のとある勢力による、私の研究に対する「激しい敵意」については、恐れを成してしまっている(=平たくいうと、「ビビってしまっている」)のでしょうか
  • 雑誌の関係者の独自の判断によるものなのか、海外の有力者の(何等かの人脈を介した)直接的な圧力によるものなのか、海外の「激しい敵意」に対して文科省官僚や大学の行政関係者が「忖度」をして雑誌に掛けた圧力によるものなのか、無数の可能性が頭が浮かびます

(転載元: 宇宙際タイヒミューラー理論(IUTeich)の論文を巡る現状報告: 「数学界に出現している悲惨なブラックホールの物語」2020.01.05 新一の「心の一票」)*太字強調は当サイト

2020年1月 望月氏が宇宙際タイヒミュラー理論の論文が誤解されているポイントを解説

上と同じブログ記事(2020.01.05)では、誤解の元凶についても解説がありました。

2019年の夏頃までは個別の誤解への対応が済んでいても、それらの誤解の発生の仕組みはまだ謎のままでした。2019年の夏頃になって誤解学上の大きな決定的な進展として、数々の個別の誤解=「症状」を発生する大元の「ウィルス・病原菌」のような誤解 を特定することができました。この「大元誤解の特定」は私のこれまでの誤解学の研究の中でも非常に決定的な、大きな進歩になりました。 さて、以下では、この大元誤解の内容について詳しく解説してみたいと思います。

(転載元: 宇宙際タイヒミューラー理論(IUTeich)の論文を巡る現状報告: 「数学界に出現している悲惨なブラックホールの物語」2020.01.05 新一の「心の一票」)*太字強調は当サイト

2020年4月 宇宙際タイヒミュラー理論の論文がアクセプトされる

望月新一氏の宇宙際タイヒミュラー理論に関する論文は、自身が所属する京都大学数理解析研究所が発行していて、自分自身がチーフエディターを務めている「Publications of the Research Institute for Mathematical Sciences (RIMS)」というジャーナルに受理されました。

  1. Inter-universal Teichmuller Theory I: Construction of Hodge Theaters. PDF 
  2. Inter-universal Teichmuller Theory II: Hodge-Arakelov-theoretic Evaluation. PDF
  3. Inter-universal Teichmuller Theory III: Canonical Splittings of the Log-theta-lattice. PDF
  4. Inter-universal Teichmuller Theory IV: Log-volume Computations and Set-theoretic Foundations. PDF

自分がチーフエディターをやっているジャーナルが審査して公正さが保証されるのかという疑問が生じます。そのため、この論文の査読過程には望月新一氏は一切関与していないということを雑誌側がわざわざ説明しているそうです。

難問ABC予想 京大教授が証明|04月03日 京都府のニュース 2020/04/09 我不是台獨貓嗎?あむばるわりあAmbarvalia

  1. Mathematical proof that rocked number theory will be published But some experts say author Shinichi Mochizuki failed to fix fatal flaw in solution of major arithmetic problem. Davide Castelvecchi nature.com 03 April 2020

査読に8年

2012年にプレプリントが公開されているので、その時点で投稿したのだと思いますが、雑誌に受理されて公開されたのが2020年なので、なんと査読に8年もかかったことになります。

  1. 未解明だった数学の超難問「ABC予想」を証明 京大の望月教授 斬新・難解で査読に8年  毎日新聞 2020/4/3 未解明だった数学の超難問「ABC予想」を証明したとする望月新一・京都大数理解析研究所教授(51)の論文が、同所が編集する数学専門誌に掲載されることが決まった。3日、京大が発表した。ABC予想は、素因数分解と足し算・かけ算との関係性を示す命題のこと。4編計646ページからなる論文は、斬新さと難解さから査読(論文の内容チェック)に8年かかったが、その正しさが認められることになった。

受理された論文への批判・懐疑

「重要な論文が望月氏に近い雑誌で審査されたのは驚きだ」(ABC予想を提唱したジョゼフ・オステルレ仏ソルボンヌ大名誉教授)

「証明の疑問点は明らかなのに出版された論文でも解消できていない。納得できる説明をしてほしい」(フィールズ賞受賞者のピーター・ショルツ独ボン大教授)

(ABC予想「証明に疑問点」指摘も 出版後も割れる評価 2021年7月27日 石倉徹也 朝日新聞 有料会員記事)

((もし読んだのであれば、)あなた方が特に問題だとしていた論文の「系 3.12」についての議論は、改善されていましたか?)

No. (いいえ。)

(引用元:Peter Scholze さんからのコメント 2021/03/08 月 21:01  tar0log.tumblr.com)

2022年3月 望月氏が宇宙際タイヒミュラー理論論文の読み方を解説

この論文において望月氏は、宇宙際タイヒミュラー理論が間違っていると主張する人々は単純化しすぎていると注意しています。

Unfortunately, it has been brought to my attention that, despite the developments discussed in §1.1, fundamental misunderstandings concerning the mathematical content of inter-universal Teichmuller theory persist in certain sectors of the mathematical community. These misunderstandings center around a certain oversimplification — which is patently flawed, i.e., leads to an immediate contradiction — of inter-universal Teichmuller theory. This oversimplified version of interuniversal Teichmuller theory is based on assertions of redundancy concerning various multiple copies of certain mathematical objects that appear in interuniversal Teichmuller theory.

(引用元:Shinichi Mochizuki March 2022)

  1. ON THE ESSENTIAL LOGICAL STRUCTURE OF INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY IN TERMS OF LOGICAL AND “∧”/LOGICAL OR “∨” RELATIONS: REPORT ON THE OCCASION OF THE PUBLICATION OF THE FOUR MAIN PAPERS ON INTER-UNIVERSAL TEICHMULLER THEORY Shinichi Mochizuki March 2022

2022年4月10日  NHKスぺシャル放映

  1. 数学者は宇宙をつなげるか?abc予想証明をめぐる数奇な物語(前編)
  2. 数学者は宇宙をつなげるか?abc予想証明をめぐる数奇な物語(後編)

下のブログ(Peter Woit氏のNot Even Wrong)では、望月氏の論文に関してはPeter Scholze氏とJacob Stix氏が欠陥を指摘しており、それに対して適切な説明が望月氏からも論文を掲載したジャーナルエディターからもなされていないので、「ABC予想は証明されていない」というのが現在の数学界の認識であると説明しています。

  • In case the documentary doesn’t make this clear, the current consensus of experts in the field is that there is no proof. Peter Scholze and Jacob Stix identified a problem with Mochizuki’s proof in 2018 (discussed in detail by Scholze and othershere), and Mochizuki has not provided a convincing answer to their objections. No one else (including the journal editors who published the proof in PRIMS) has been able to provide a clear explanation of the problematic part of the proof.
  • Taylor Dupuy is stillmaking implausible claimsthat Scholze’s criticism of the proof is invalid. To judge for yourself, seeherea long detailed discussion of the issue between them involving several other experts.

(引用元:ABC on NHK Posted on April 9, 2022 by woit)太字強調は当サイト

 

インターネット掲示板での望月氏の成果に関する議論

mathoverflow.net

  1. Philosophy behind Mochizuki’s work on the ABC conjecture

math.stackexchange.com/

  1. ABC conjecture Proof “Why is Shinichi Mochizuki’s proof on the conjecture still not accepted? It has been 6 years, surely there must be some approval or disapproval regarding his proof?”

reddit

  1. What is the status on Shinichi Mochizukis abc conjecture proof?

5ちゃんねる(旧称 2ちゃんねる)

  1. Inter-universal geometry と ABC予想 (応援スレ) 65 343コメント229KB 2月12日〜4月17日

 

参考

  1. 新一の「心の一票」
  2. 望月新一の論文(kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/)
  3. 宇宙際タイヒミューラー理論の拡がり(kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/)
  4. 京都大学数理解析研究所
  5. IVAN FESENKO https://ivanfesenko.org/

世界で最初のウェスタンブロット法:ウェスタンブロットを発明した人は誰?

ウエスタンブロッティングは生物系の研究においては非常にポピュラーな実験で、目的とするタンパク質が試料中に存在することを確認するものです。自分も大学院に入ってすぐにやった実験の一つです。ウェスタンは生物系の実験としては極めてありふれたものなのですが、だからといって簡単に誰もが上手くできるものではありません。実験が下手な人のウェスタンと実験が上手い人のウェスタンの結果には、雲泥の差があります。

ウエスタンブロッティングとは

ウエスタンブロッティング(Western blotting)(ウエスタンブロット法(Western blot analysis)とも呼ばれる)は、タンパク質のサンプルをSDSポリアクリルアミドゲルで電気泳動した後(SDS-PAGE;SDS Polyacrylamide gel electrophoresis)、ゲル内で分子量に応じて分けられたタンパク質をメンブレンにブロットし(電圧をかけてタンパク質をゲルから出てこさせて、ゲルに密着させたメンブレン上に吸着させる)、その後、メンブレン上のタンパク質を特定の抗体を用いて検出する解析手段です。試料の中に、目的とするタンパク質が存在するかどうかを調べる目的で行われます。ラボ内の会話では、ウエスタンブロット、あるいは単にウエスタンと呼ばれることが多いです。また、イムノブロット(immunoblot)と呼ばれることもあります。

 

ウエスタンの名前の由来・命名した人

ウエスタンブロットのウェスタンという名前はどこから来たのでしょうか。これは非常に有名な話なので、ラボに入った学生は先輩から最初に聞く小話だと思います。エドウィン・サザン(Sir Edwin Mellor Southern)という人が、DNAをゲル電気泳動で分離してからメンブレンにブロットし、特定のDNAを検出する実験法を考案して、それがサザンブロットと名付けられました。DNAが南なら、RNAは北で、タンパク質は西となったのです。

With due respect to Southern (l), the established tradition of “geographic” naming of trans-fer techniques (“Southern,” “Northern”) is continued; the method described in this manuscript is referred to as “Western” blotting. (W.NealBurnette Analytical Biochemistry, April 1981;112(2):195-203)

東と西がまだ空いていたのになぜ西になったのかというと、ウェスタンブロット法を編み出したBurnetteが当時いたNowinski ラボはFred Hutchinson Cancer Research Center内にあり、その場所はワシントン州の都市シアトル、つまり西海岸にある都市だったからだそうです。

DNA blotting was called Southern blotting after its inventor, Edwin Southern at Oxford University. RNA blotting, developed in 1977, was called “Northern blotting” by James Alwine, David Kemp and George Stark at Stanford University as a play on Southern blotting. During a quick chat, Nowinski and Burnette decided to continue the directional joke. They dubbed Burnette’s method “Western blotting” simply because the laboratory was located on the West Coast. (The man behind the Western blot: W. Neal Burnette ASBMBTODAY)

東だけは対応する実験がありません。ないというよりも、いろいろな研究者が自分がコレと思う実験手法をEastern blottingと名付けたために混乱を招き、どれも一般には受け入れられないまま今日に至るのだと思います(ウィキペディア参照)。

  1. Eastern blot (Wikipedia)
  2. The Early Days of Blotting Edwin Southern

 

Western blottingのWは小文字にすべき?

サザンブロッティングのサザンは人の名前なのでSouthernとSは大文字ですが、他は方角の名前由来なので、文中では大文字にしないのが正しいという意見があります。


そうはいっても、自分もそんなことは今の今まで知りませんでした。聞いて忘れただけかもですが。


ランダムに文献を見てみると、

, and Western blotting also identifies HDAC3 as the preferred cellular target of the inhibitor. (Cell Chemical Biology10.1016/j.chembiol.2009.07.010)

as shown by Western blotting and immunoprecipitation using Xenopus anti-B-type cyclin antibodies. (Cell 10.1016/0092-8674(90)90599-A

was incubated with 10 μL RBD-beads overnight, followed by western blotting. (Cell10.1016/j.cell.2021.03.031)

followed by immunoprecipitation and western blot analyses. (PLOS Biology10.1371/journal.pbio.3001113)

確かにちゃんと小文字で書いている論文もあります。これに関してはツイッターでアンケート調査がありましたので紹介。


しかし研究者の中には大文字派と小文字派がいて、雑誌のエディターが気にしないのであれば、無理にどちらが正しいか決めないほうが平和だと思います。

There are people who strongly believe that we should always write Western blot, and there are also people who strongly believe that the term should be written as western blot except at the beginning of a sentence.

Journals don’t specify how you should write this in their author guidelines. I browsed some recent papers in a few journals:Nature Communications,Scientific Reports,Science Advances, andPLOS Biology. They have all published papers where authors write Western blot and those where authors write western blot. So either way is allowed by journals.

(The funny thing about writing the term western blot letpub.com) *太字強調は当サイト

私は個人的には、ウェスタンやノーザンも大文字で書くことのほうが理にかなっているように思います。ウェスタンブロッティングのウェスタンに、実験内容を反映するような「西」の意味はないので、サザンに合わせるほうが一貫性があって良いと思うからです。下の意見に賛成。

Because Southern is capitalized, some people argue that western blot should follow the same convention, so western should always be capitalized. If not, the word western means a geographic direction, which would not make sense here. (The funny thing about writing the term western blot letpub.com) *太字強調は当サイト

命名した本人(W.NealBurnette)は、その論文( Analytical Biochemistry, April 1981;112(2):195-203)でどう表記しているかというと、

  • Compared to the electrophoretic transfer of proteins to DBM paper, Western blotting with unmodified nitrocellulose gives markedly better resolution, is significantly easier to perform, and does not re-quire preequilibration of the gel nor diazoti-zation of the nitrocellulose (R. Eisenman and W. Mason, personal communication).
  • It must be emphasized that sensitivity in Western blotting is primarily a function of the specific antibody titer of the immune serum being utilized.
  • A disadvantage of the Western blot from SDS-gels is the tendency of antigenically reactive sites (epitopes) on the fractionated molecules to be irreversibly denatured by the detergent (26,27).
  • Therefore, when selecting monoclonal antibodies for use in Western blotting analysis it is necessary to test the SDS sensitivity of the specific epi-topes.
  • Unlike blotting to diazotized paper (1,2,6), the radiolabeled probes of Western blotting are not readily removed from non-derivatized nitrocellulose for reuse of the replicas with different probes.
  • The technique of Western blotting should prove valuable for the analysis of proteins fractionated on the basis of molecular weight in SDS gel electrophoresis.
  • Coupled with antigen de-tection by antibody and IPA, the Western blot is a very sensitive method for visualizing specific proteins in complex antigenic mix-tures.

とあるように文中でも大文字で書いています。

参考

  1. Daniel J. Klionsky Blame it on Southern, but it’s a western blot  Autophagy. 2017; 13(1): 1–2. 2016 Nov 28. doi: 10.1080/15548627.2016.1255382
  2. Do I Capitalize Western Blot? November 25, 2013 advansta.com Many science editing sites online also agree with not capitalizing western blot. However, the CDC page on writing style recommends Western blot, the online Oxford Dictionary gives the following example for use of the term, “The sample could not be confirmed positively by Western blot,” and the Merriam Webster Dictionary recognizes both Western and western blot.

 

世界最初のウエスタンブロット: ウエスタンブロット法の発明者は誰か

ウエスタンブロット法を発明したのは誰でしょうか?自分が編み出した実験手法をウエスタンブロッティングと名付けたのはW. Neal Burnetteでしたが、その論文はリジェクトを食らってしまい論文発表が遅れているうちに、スイスのHarry Towbinのグループおよびスタンフォード大(アメリカ)のGeorge Stark のグループが、同様の手法に関する報告を1979年に相次いで出しました。Burnetteが論文発表できたのは彼らよりも2年遅れの1981年です。

科学研究業界の掟として、最初に論文を出した人が最初の発見者とみなされます。そのルールに則ればBurnetteはウエスタンブロット法の発明者ではなくなってしまいますので、誰がウェスタンブロット法を発明したのかが第三者には少しわかりにくくなっています。しかし、Burnetteの論文がリジェクトされた理由は、査読者がジョークによる命名を気に入らなかっただけという不条理なものでした。また、Burnette は自分の方法が他の2つよりも簡便かつ優れていると考え、論文のプレプリントを知り合いの研究者に配布したところ、それが他の研究者にもコピーされて彼の手法が爆発的に広まりました。Burnetteは、Analytical Biochemistryに対して1979年のリジェクトの不条理さを訴えて結果的に1981年のアクセプトにこぎつけました。こういった事情から、W. Neal Burnetteがウェスタンブロットの発明者とみなされているようです。

When Burnette submitted his methodology to Analytical Biochemistry in 1979, it was not very well received and his manuscript was rejected. This was largely due to their distaste for the naming convention. (South, north, east and west-ern: the story of how the western blot came into being 18 JUL 2018 WRITTEN BY ABIGAIL SAWYER BioTechniques)

論文投稿は、投稿先の雑誌を変更してしまうとまたゼロからのやり直しですが(最初の投稿のタイミングが、認められない)、同じ雑誌社でのアクセプトを目指して再投稿する権利を確保しながら粘った場合には、投稿からアクセプトまでが途切れていないので、最初の投稿のタイミングが成果のクレジットを与える根拠として確保されます。

 

3グループによる初期のイムノブロット法の比較

論文化が2年おくれはしましたがNeal Burnetteは自分の方法が一番優れていると信じていたそうです。3つの論文で報告された手法は何が同じで何が異なるのでしょうか?比較してみます。

研究グループ W. Neal Burnetteら(アメリカ シアトル) Harry Towbinら(スイス) George Starkら(アメリカ スタンフォード大学)
論文発表年と雑誌 1981年 Analytical Biochemistry ただし最初の投稿は1979年 1979年9月1日 PNAS

(communicated, June 12, 1979 )

1979年7月1日 PANS

(communicated, April 4,1979 )

論文名 “Western Blotting”: Electrophoretic transfer of proteins from sodium dodecyl sulfate-polyacrylamide gels to unmodified nitrocellulose and radiographic detection with antibody and radioiodinated protein A Electrophoretic transfer of proteins from polyacrylamide gels to nitrocellulose sheets: procedure and some applications. Transfer of proteins from gels to diazobenzyloxymethyl-paper and detection with antisera: a method for studying antibody specificity and antigen structure.
DOI 10.1016/0003-2697(81)90281-5 10.1073/pnas.76.9.4350 10.1073/pnas.76.7.3116
電気泳動 sodium dodecyl sulfate-polyacrylamide gel polyacrylamide/agarose composite gels, with or without sodium
dodecyl sulfate
タンパク質をメンブレンへ転写する方法 電圧をかける blotting overnight at room temperature, using 50mM sodium phosphate, pH 7.5, essentialy as described
for DNA transfers by Southern
メンブレンの種類 sheets of pure, unmodified nitrocellulose Diazobenzyloxymethyl (DBM)-paper
一次抗体 specific antiserum
一次抗体の検出方法 radioiodinated Staphylococcus protein A 125I-labeled
protein A
可視化の方法 autoradiographed, by
using Kodak XR-5 film and a Du Pont Cronex Lightning-plus
XL screen at -700C.

 

  1. Mukhopadhyay, R. W. Neal Burnette: the man behind the Western blot. ASBMB Today, January 2012:17 – 19.
  2. J Renart, J Reiser, and G R Stark. Transfer of proteins from gels to diazobenzyloxymethyl-paper and detection with antisera: a method for studying antibody specificity and antigen structure. Proc Natl Acad Sci U S A. 1979 Jul; 76(7): 3116–3120. doi: 10.1073/pnas.76.7.3116
  3. H Towbin, T Staehelin, and J Gordon. Electrophoretic transfer of proteins from polyacrylamide gels to nitrocellulose sheets: procedure and some applications. Proc Natl Acad Sci U S A. 1979 Sep; 76(9): 4350–4354. doi: 10.1073/pnas.76.9.4350
  4. WESTERN BLOTTING PAST, PRESENT AND FUTURE June 21, 2017  azure biosystems:   One of the first Western blots. Adapted from Renart J, Reiser J, Stark GR. PNAS, 1979.
  5. The man behind the Western blot: W. Neal Burnette Burnette made his seminal contribution to molecular biology and biochemistry as a postdoc and went on to have an unusual career. Rajendrani Mukhopadhyay By Rajendrani Mukhopadhyay Dec. 29, 2011 ASBMBTODAY https://www.asbmb.org/asbmb-today/people/122911/the-man-behind-the-western-blot-w-neal-burnette