次期(第31代)東大総長は藤井輝夫理事・副学長(財務、社会連携・産学官協創担当)~予備選挙トップ候補者が第2次候補リストから消えていた謎~

 

次期(第31代)東大総長は藤井輝夫理事・副学長(財務、社会連携・産学官協創担当)に決まりました。

2020年10月2日、東京大学は五神真総長の任期満了に伴う次期総長予定者選考のための総長選考会議を開催し、次期総長予定者として藤井輝夫理事・副学長を選出しました。(次期総長予定者の藤井輝夫理事・副学長が会見 東京大学 本部広報課 2020年10月2日)

  1. 【速報・東大総長選考】次期総長が藤井理事・副学長に事実上決定(2020年10月2日 東大新聞オンライン)

現在の東大の役員・監事

現在の理事・副学長が昇進するのですね。下は、役職、任期、氏名、略歴の一部です。

  • 総長H27.04.01R03.03.31五神 真  S55.03 東京大学理学部卒業 S60.04 理学博士(東京大学) H10.08 東京大学大学院工学系研究科教授
  • 理事・ 副学長 (R02.04.01 ~R03.03.31) 福田 裕穂 担当:総務、入試・高大接続、評価 S52.03 東京大学理学部卒業 S57.03 理学博士(東京大学) H06.05 東北大学理学部教授 H07.10 東京大学理学部附属植物園教授
  • 理事・ 副学長 (R02.04.01 ~R03.03.31)宮園 浩平 担当:研究、懲戒 S56.03 東京大学医学部卒業 H01.12 医学博士(東京大学) H12.08 東京大学大学院医学系研究科教授
  • 理事・ 副学長 (R02.04.01 ~R03.03.31)藤井 輝夫 担当:財務、社会連携・産学官協創 S63.03 東京大学工学部卒業 H05.03 博士(工学)(東京大学) H19.02 国立大学法人東京大学生産技術研究所教授
  • 理事・ 副学長  (R02.04.01 ~R03.03.31)大久保 達也 担当:教育、学生支援、施設 S58.03 東京大学工学部卒業 S63.03 工学博士(東京大学) H18.04 国立大学法人東京大学大学院工学系研究科教授
  • 理事・ 副学長  (R02.04.01 ~R03.03.31)白波瀬 佐和子  担当:国際、総長ビジョン広報 S56.03 同志社女子大学家政学部卒業 H09.03 社会学博士(オックスフォード大学) H22.08 国立大学法人東京大学大学院人文社会系研究科教授
  • 理事  (R02.04.01 ~R03.03.31) 境田 正樹 担当:コンプライアンス、監査、病院 H17.10 弁護士登録(第二東京弁護士会) H27.04 ~R02.03 国立大学法人東京大学理事
  • 理事 (R02.04.01 ~R03.03.31)里見 朋香 担当:事務組織、法務、人事労務 H02.03 早稲田大学法学部卒業 H18.04 国立大学法人東京大学企画調整役・総長秘書室長
  • 理事  (R02.08.01 ~R03.03.31)石井 菜穂子 担当:経営改革特命 S56.03 東京大学経済学部卒業 S56.04 大蔵省(現財務省)入省
  • 監事 (R02.09.01 ~R06.08.31) 田 民 S63.03 横浜国立大学経営学部卒業 S63.10 中央新光監査法人
  • 監事 (R02.09.01 ~R06.08.31)棚橋 元 H02.03 東京大学法学部卒業 H04.04 弁護士登録・森綜合法律事務所入所
  1. 役員・監事略歴 令和2年9月1日現在 東京大学

 

東京大学総長選挙の怪文書について

予備選挙の結果と、次のステップである第二次候補者選びの結果とがあまりにも食い違っていて、波紋を呼んでいるようです。二次候補者は、予備選挙の結果だけでなく「調査」結果も加味されるという内規の変更が効いたということのようです。予備選挙トップだった候補者が2次候補から消えたのは、「調査」の結果ということでしょうか。

PRESIDENT Onlineの10月2日の記事によれば、宮園浩平氏に関する怪文書が流れたのだそうです。中身はというと、過去の共著論文が研究不正論文と認定されていたというもの。このことは、研究不正ウォッチをしてきた人間にしてみれば、ニュースでもなんでもありません。当サイトでも、取り上げたことがあります。

関連記事:加藤茂明研究室から出された51報の「不適切」な論文リスト

該当する論文は、取り下げられています。

J Biol Chem. 1999 May 7;274(19):12971-4. Positive and negative modulation of vitamin D receptor function by transforming growth factor-beta signaling through smad proteins. Yanagi Y, Suzawa M, Kawabata M, Miyazono K, Yanagisawa J, Kato S.

これだけなら怪文書と呼ぶほどのものではありません。東大は、東大自らフタをした臭いものを取り出すわけにもいかないので、対応済み過去を蒸し返しただけのような気がします。そんなことよりも、こちらのほうが問題なのでは?

東京大学が医学部研究不正疑惑論文に関する調査報告書を国民に開示しないのは違法

これを引きずったのだとしたら、今回の東大総長選挙のごたごたは、むしろ東大の良心のなせるわざなのかもしれないとも思えてきます。臭いものにフタをした責任者である(当時の)医学研究科長が次期総長になったら、東大医学部の「膿み」を(もしそうなら)出してほしいというOrdinary_Researchersの願いは永久に叶わないでしょう。

部外者には何もわかりませんが、東大医学部の不正疑惑潰し(棒グラフのエラーバーを手でいじって小さく見せているのにそれを研究における通常の作業と正式な報告書の中で言ってのけたり、医学系の調査内容内容は報告書を黒塗りしてほとんど何も公開しないなど)は誰の目から見ても異常なことであって、東大の中でそれが問題にならないということは考えにくいと思います。22報の調査報告書内のあの支離滅裂な文章を誰が実際に作成したのかはわかりませんが、医学部長・医学研究科長には責任があるでしょう。

宮園浩平氏の略歴

2011年(平成23年)4月 東京大学大学院医学系研究科長・医学部長 (~平成31年3月)

参考:東京大学大学院医学系研究科病因・病理学専攻分子病理学分野宮園子研究室

東大医学部研究不正疑惑関連記事紹介:

  1. 東大医学部論文の告発内容を 画像編集フリーソフトで確認する方法
  2. 医学系論文に関する報告がまだ済んでいない東大
  3. 国民の知る権利を蹂躙する東大
  4. 東京大学は医学部の不正調査をやり直すべき
  5. 東京大学医学部不正疑惑論文調査の懐疑点

 

報道

  1.  「いったい誰が土下座するのか」東大総長選をめぐるドロドロの権力争い 「怪文書」すら飛び交う異例の事態 (2020/10/02 6:00 PRESIDENT Online)  YAHOO!JAPAN NEWS  
  2. 東大総長選挙の選考過程に疑義 結果は10月2日 (中庸時評 2020/10/01 22:31 note.com)
  3. 【速報・東大総長選考】選考過程「透明ではない」が77.2% 本紙独自アンケート分析① (2020年9月30日 東大新聞オンライン)
  4. 東大総長選 “候補者の選考過程に疑義” と4学部長らが要望書 2020年9月25日 17時09分 NHK NEWS WEB
  5. 東大総長選で教員から「透明性」に疑義 有力候補者が選考から漏れる (石田かおる2020.9.25 17:52 AERA)

 

9月7日発表 第二次総長候補者

予備選でダントツトップだった宮園浩平氏が、なぜか第二次総長候補者のリストから消えています。

  • 藤井 輝夫 (理事・副学長) (予備選は54票で2位)
  • 染谷 隆夫(工学系研究科長) (予備選は14票で8位)
  • 永井 良三 (自治医科大学学長、宮内庁皇室医務主管、元東大医学部付属病院長)(経営協議会推薦)

参考

  1.  「いったい誰が土下座するのか」東大総長選をめぐるドロドロの権力争い 「怪文書」すら飛び交う異例の事態 (2020/10/02 6:00 PRESIDENT Online チーム)  YAHOO!JAPAN NEWS  

 

7月7日 予備選の結果

1位 宮園浩平 67票 :理事・副学長、元医学系研究科長

2位 藤井輝夫 54票 :理事・副学長、元生産技術研究所長

3位 (梶田隆章 24票) :宇宙線研究所長(ノーベル物理学賞を受賞)

4位 白波瀬佐和子 23票 :理事・副学長、人文社会系研究科教授

5位 大久保達也 20票  :理事・副学長、元工学系研究科長 

6位 福田裕徳 18票 :理事・副学長、元理学系研究科長

7位 石井洋二郎 16票  :中部大学教授、元理事・副学長、元総合文化研究科長

8位 染谷隆夫 14票:工学系研究科長

9位 相原博昭 14票 :大学執行役・副学長、元理事・副学長、元理学系研究科長 

10位 太田邦史  13票 :総合文化研究科長

11位 (佐藤岩夫 13票):社会科学研究所長

参考

  1.  「いったい誰が土下座するのか」東大総長選をめぐるドロドロの権力争い 「怪文書」すら飛び交う異例の事態 (2020/10/02 6:00 PRESIDENT Online チーム)  YAHOO!JAPAN NEWS  

 

4月28日 総長選考会議の内規が改定

変更点

  • 第二次総長候補者を「5名程度」から「3人以上5人以内」に
  • 「総長予定者の決定」の条の「投票の結果を考慮して総長予定者を決定する」を「調査及び意向投票の結果を考慮して総長予定者を決定する」に。

参考

  1.  「いったい誰が土下座するのか」東大総長選をめぐるドロドロの権力争い 「怪文書」すら飛び交う異例の事態 (2020/10/02 6:00 PRESIDENT Online チーム)  YAHOO!JAPAN NEWS  

参考

  1. 2020東京大学総長選考を考える
  2. 総長選考会議 次期総長予定者の選出について 東京大学

 

NHKスペシャル『追跡 東大研究不正』

2017年12月10日(日)午後9時00分~9時49分に、NHKスペシャル 追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~ が放送されました。NHKの番組説明を読むと、研究不正問題の背景となる日本の科学政策の問題点に関して批判的なメッセージを伝えることが一番の狙いのようです。

激化する国際競争の中で変容してきた科学研究費の配分を巡って、翻弄される科学者の姿。そして、科学技術立国を掲げ、研究成果を国の発展につなげようという施策が、皮肉にも、科学を停滞させかねないという現実。(NHKスペシャル 追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~)

 

視聴者は、この番組をどのように見て、メッセージをどのように受け取ったのでしょうか?番組に関するツイートをいくつか紹介します。

激化する研究費獲得競争が研究不正の要因なのか?

NHKスペシャルの番組予告では、「優秀なはずの科学者たちがなぜ不正を?」というフレーズが使われていました。また、番組内では、研究費獲得競争の激化を要因の一つとしてかなり強調していました。その主張を根拠として、番組内では東大の若手PIの言葉を通じて、ラボの運営がいかにお金のかかることかを説明していました。

しかし、東大で新たにPIに採用されるような人は、業績もあり競争的研究資金の獲得能力があると認められた人たちです。また、競争に負けて予算が全く取れなかった人が、実験できないのでデータを捏造するというものでもありません。研究不正で話題になるのは、多くの場合、普通の研究者よりも桁違いの研究予算を取っている人たちです。

優秀な科学者がなぜ捏造するのか?数億円の研究予算を獲得している研究者がなぜ捏造するのか?パーマネント職が欲しい若手研究者がなぜ捏造するのか?これらの疑問を統一的に説明できるのが、上のツイートの『研究費が足りないから不正が起きるのではなくて足りないのは成果に見合う能力です。』という分析ではないかと思います。「研究費の額=その研究費で期待される成果の大きさ」に見合う能力が足りないときに、その人は研究不正を働いて帳尻を合わせようとすると考えると、とてもしっくりきます。だとすれば、研究不正を防止するひとつの方法として、いくら優秀な科学者であっても、その人の能力以上に研究予算をあげないことが考えられます。

 

インパクトファクター至上主義の是非

番組内では、教授が高インパクトファクターの国際誌に論文を掲載しようとしたことがあたかも悪いことと受け取られかねない説明だったと思います。分生研加藤研の不正調査報告書にも同じような論調がありました。しかし、良い研究をして良いとされる雑誌に論文を掲載されるように努力することは研究者として当然のことであり、そのこと自体は何も悪くありません。部下の能力や意志を無視してそれを強要したり、不正を働いてまでするから問題なのです。上で紹介した分析『足りないのは成果に見合う能力』は、ここでも当てはまります。

業績欄にセル、サイエンス、ネイチャーがないと(あっても?)なかなかパーマネントの職が取れないようなご時世なのですから、部下の将来を考えて、これらのいわゆる一流誌に論文を出させようと叱咤激励してくれるボスは、本来なら、むしろ良いボスでしょう。

 

アカデミックにおけるパーマネントなポストの不足に関して

 

研究不正を働く人ってどんな人?

 

番組が東大医学部捏造論文疑惑に触れなかったことに関して

捏造論文を出すラボは、何度でも捏造論文を繰り返し出す不思議な現象が見られます。これもまた、以下の不等式

期待される成果の大きさ > 本人の能力 + 本人のモラル

が成立する限り、捏造が繰り返されると考えれば合点がいきます。

 

参考

  1. NHKスペシャル「追跡 東大研究不正~ゆらぐ科学立国ニッポン~」 2017年12月10日 171210 http://www.dailymotion.com/video/x6bgb75

  2. 捏造、不正論文 総合スレネオ 425ちゃんねる *閲覧注意)

 

同じカテゴリーの記事一覧

東大分生研渡邊教授が論文不正疑惑を説明

NHKニュースなどによれば、東京大学分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授はOrdinary_researchersによって告発された論文に関して、コメントを発表しました。また、告発で指摘された図表に関して説明した文書、および、雑誌編集者とのやり取りなど論文の訂正に関する対応状況を説明した文書を、関連分野の研究者らに対して開示しました。

 


写真:NHKニュースサイト(既にリンク切れ)の画面のキャプチャー

 

 

Corrections in our papers

コミュニティーの皆様へ                           2017.6.17
このたび東京大学に対する匿名の論文不正の告発があり、私どもの研究室から出された7報の
論文について全てのデータに渡る詳細な調査を受けることになり、研究室を上げて全面的に調
査に協力してきました。8ヶ月に及ぶ調査の結果、5報の論文において、いくつかのデータの表示
において不適切な操作およびミスがあったことが調査委員会により指摘されました。私は今回の
調査結果を真摯に受け止め、これらの論文の責任著者として、論文に正確さに欠ける図表が
載ってしまったことに大きな責任を感じております。指摘を受けたいずれの記載も、当該論文自体
の科学的な結論に影響を与えるものではないと考えておりますが、論文の訂正あるいは取り下
げに関しましては、掲載誌と相談した上で最も適切な処置を速やかにとらせて頂く所存です。私
どもの論文疑惑が関連分野の研究者の皆様をいたずらに惑わすことのないように、委員会より
不適切の指摘を受けた記載についての詳細な情報と、それに対する生データに基づいた修正を、
以下に開示いたします。このたびの私どもの軽率な行いにより、研究者コミュニティーの皆様には
大変なご迷惑をおかけしましたことを心より陳謝いたします。
東京大学分子細胞生物学研究所 染色体動態研究分野 渡邊嘉典

 

追記(20170622):Science誌のニュース欄で、渡邊氏が開示した文書Corrections in our papers全文のリンク(link on a personal website)を含む記事が報道されています。

Watanabe goes through the 23 allegations one-by-one in a document placed in a Dropbox reached by following a link on a personal website. He explains where he believes Ordinary_researchers went wrong or misunderstood the image.
(University of Tokyo scientist hit by anonymous allegations fights back By Dennis Normile Science News Jun. 21, 2017 , 1:00 PM)

指摘された図の生データを開示した例が見られるほか、大半の指摘箇所に関しては調査委員会に対して生データ(”original data”)を呈示したという記述がみられます。

  1. We showed unassembled original data, validating the conclusion.
  2. We showed original data. Figures were correctly assembled (Potential aberration in figures pointed by this accuser can be explained by the limited ability of powerpoint operation).
  3. Original data show identical error bars. But another issue arose through the investigation (see Corrections in our papers).
  4. We showed the original image, which excluded the possibility of a copy and paste. However, a faint band in the IP IgG lane was partly erased by flaFening (see Corrections in our papers).
  5. We showed original data. No image manipulation occurred.
  6. We showed original data. All figures were correctly assembled. In graph e, the fold enrichment to the arm region (zfs) is shown (as described in the legend). Therefore, a set of zfs scores is always ‘1’.
  7. We showed original data. Graphs were correctly assembled.
  8. We showed original data. Graphs were correctly assembled.
  9. We showed the original pictures. All pictures were similarly assembled from two parts in the same plate, so they are valid. Erroneously introduced different adjustment does not influence the conclusion.
  10. The original data indicate that there are minus scores in the ChIP assays. The indicated error bars derive from scores near zero or minus. Graphs were correctly assembled.
  11. We explain that the plates contain phloxin B so that the dead cells become darker. No image manipulation occurred.
  12. We showed original graph, which we traced to produce the published version.
  13. We showed original data in all these panels. No image manipulation occurred. The accentuated contrast, however, erased faint bands in the panels of Tubulin (Fig 3e), CAP-H (Fig 3g), Cdc13 (Fig 5a) and Ac-n (Fig S16) (see Corrections in our paper).
  14. We showed original data. No image manipulation occurred.
  15. These are artifacts arising from the PDF conversion. We showed the original data in Powerpoint file. No image aberration occurred.
  16. We showed original data of all panels, including the right upper panel. Although the leZ two panels derive from the same sample, these were concatenated to assemble the published figure (see Corrections in our papers).
  17. We showed original data in the Excel file. These errors were caused by a mis-calculation of the Excel file (see Corrections in our papers).
  18. We showed original data. No image manipulation occurred.
    (出典:Accusation(E).pdf 太字強調は当サイトによる)

 

報道

  1.  University of Tokyo scientist hit by anonymous allegations fights back (By Dennis Normile Science News Jun. 21, 2017 , 1:00 PM)
  2. 東大教授、実験データ“改ざん”研究不正か (日テレNEWS24 2017年6月21日 02:46):”不正が認定されるのは、東大・分子細胞生物学研究所に所属する50歳代の男性教授。教授は、2003年から2016年にかけてアメリカの科学誌「サイエンス」などに掲載された染色体などに関する複数の論文で、実際には行っていない実験のデータをねつ造したグラフを掲載したり、顕微鏡画像の色や明るさを加工して、実験結果に差があるかのように改ざんしたという。” (注:下線太字の強調は当サイトによる)
  3. 東大論文「不正の疑い」 調査委が報告書案 (日本経済新聞 2017/6/20 20:37):”東大では、渡辺教授を含めた生命科学系や医学系の教授6人を責任著者とする計22本の論文に不正の疑いがあるとの告発があり、外部の有識者らで構成する調査委が調べていた。〔共同〕”
  4. 東大教授、科学論文で不正…顕微鏡画像を加工か (読売新聞 YOMIURI ONLINE 2017年06月20日 07時14分):”東京大学は、同大分子細胞生物学研究所(分生研)に所属する50歳代の男性教授が発表した複数の科学論文について、画像の改ざんなどが行われていたとして、研究不正と認定する方針を固めた。… 学内で調査した結果、教授が中心となって2015年までに発表した染色体にかかわる論文で、顕微鏡画像の色や明るさを加工し、実験結果に差があるように見せかける改ざんなどが少なくとも3本の論文で判明したという。調査に対し、教授は「分かりやすくした」と釈明しているという。”
  5. 東大教授が論文の訂正など検討 大学は不正ないか調査 (NHK NEWS WEB 6月19日 17時01分):”東京大学の教授が、ネイチャーなどの科学雑誌で発表した分子生物学の論文5本について、「正確さに欠ける図表が載ってしまった」として、論文の訂正や取り下げについて検討を始めたことがわかりました。”

 

参考

 

更新 20170625 東大分生研の捏造ラボに関するツイートを参考に追加 20170622 サイエンス誌の記事を追加、投稿記事タイトルにも追加 20170620 読売新聞等の報道を追加

 

 

同じカテゴリーの記事一覧

分生研加藤研 研究不正 教員らは懲戒処分相当

2017年(平成29年)3月3日に東京大学が発表したところによれば、東京大学分子細胞生物学研究所(旧)加藤茂明研究室で起きた論文不正に関与した教員らは懲戒処分に相当するという判断が下されました。当時の教授、准教授、助教授、特任講師の4人は懲戒解雇相当、助教が論旨解雇相当という判断です。

 

参考

  1. 懲戒処分(相当)の公表について 平成29年3月3日 東京大学 東京大学は、「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(第一次)」(平成26年8月1日公表)および「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(最終)」(平成26年12月26日公表)の裁定に関連し、当該関係者が本学在職中に行った不正行為について、仮に在職者であったとする場合に懲戒事由に該当する不正行為であったのかを調査した結果、東京大学教職員就業規則(平成16年4月1日東大規則第11号)第39条に規定する懲戒処分に相当するものと判断し、2月17日付けで、下記の通り懲戒処分相当を決定し通知した。元教授 加藤 茂明 懲戒解雇相当 元助教授 栁澤 純 懲戒解雇相当 元准教授 武山 健一 懲戒解雇相当 元特任講師 北川 浩史 懲戒解雇相当 元助教 高田 伊知郎 諭旨解雇相当
  2. Forty-Three University of Tokyo Papers Are Tainted, Says Japanese News Report (By Dennis Normile Science News Jul. 25, 2013 , 1:30 PM):”A leading Japanese newspaper reported today that a University of Tokyo investigative committee has identified 43 papers by a former university researcher that contain falsifications and fabrications.”

 

報道

  1. 東京大元教授ら5人に懲戒処分相当 論文捏造や改ざんで (朝日新聞DIGITAL 2017年3月3日22時12分):”5人はすでに退職している。このうち、退職金を受け取った3人には自主返納を求める。”
  2. 論文不正問題 東大元教授ら5人処分 (毎日新聞2017年3月3日 18時45分):”処分対象の全員が既に退職し、退職金を自主返納した人もいるという。…東大によると、加藤氏の研究室が受け取った公的な研究費のうち、不正な論文の執筆に関連する約200万円を国側に返還したという。”
  3. 東大、辞職の元教授を懲戒解雇 論文不正で5人処分 (東京新聞 TOKYO Web 2017年3月3日 18時55分):”処分は2月17日付。退職金を払った人には返還を求める。”
  4. 元教授ら懲戒解雇相当=論文33本に不正-東大 (時事ドットコムニュース 2017/03/03-16:47)
  5. 東大 研究不正の元教授らに懲戒解雇相当などの処分 (NHK NEWS WEB 3月3日 20時42分)

 

オピニオン

  1. 東京大学の処分で見えた最高学府の凋落 臭いものには蓋、正直者は徹底懲罰・・・ (上 昌広 JBPRESS 2017.3.8 ): “東大の加藤元教授への対応と、医学系研究科への教授の対応はダブルスタンダードだと思う。自ら引責辞任した教授が、退職後も懲戒解雇される一方、頬被りを続けている教授が、現職にとどまり、学会において出世していくのは誰が見てもおかしい。”

 

当サイトの関連記事:東京大学分子細胞生物学研究所加藤茂明研究室における論文不正問題

  1. 東京大学分子細胞生物学研究所(旧)加藤茂明研究室における論文不正に関与した教員らは懲戒処分(相当) (2017年3月3日)
  2. 研究不正が認定された加藤茂明研究室6人の博士号取得者のうち不正の度合いが大きい3人の学位を東京大学が取り消し(2015年3月27日)
  3. 東京大学が分子細胞生物学研究所・加藤茂明研究室における 論文不正に関する最終調査報告を発表 (2014年12月26日)
  4. 東大分生研加藤茂明研究室の論文不正問題で加藤(元)教授が実験ノート捏造を指示:東京大学科学研究行動規範委員会が結論 (2014年8月1日)
  5. 2008年12月 日本分子生物学会 若手教育シンポジウム 記録全文 『今こそ示そう科学者の良心2008 -みんなで考える科学的不正問題- (2013年12月29日)
  6. 2013年分子生物学会年会は研究不正問題にどう向かい合ったのか?  (2013年12月24日)
  7. 加藤茂明研究室の論文不正問題に関して東大がようやく中間発報告を公表 (2013年12月26日)
  8. 加藤茂明 元東大教授がフライデー誌に真情を吐露 (2013年12月26日)
  9. 加藤茂明研究室から出された51報の「不適切」な論文リスト (2013年12月26日)
  10. 加藤茂明 元東大教授、研究不正の背景を語る (2013年7月25日)

 

当サイトの関連記事:東京大学分子細胞生物学研究所におけるその他の研究不正疑惑

  1. 櫻井充議員の『東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書』(平成二十八年十月十二日)および及び答弁書(平成二十八年十月二十一日)(2016年10月28日)
  2. 匿名の告発を受けた医学部教授ら6人の不正疑惑論文22報に関して東京大学が本調査を実施へ (2016年9月20日)
  3. 東大分生研教授のNatureなど7報、東大医学部教授のNature communicationsなど4報の不正疑惑を指摘する告発文書を東大が受理、予備調査へ (2016年9月5日)

 

加藤研の博士号取得者3人の学位を取り消し

東京大学は2015年(平成27年)3月27日に記者会見を行い、研究不正を認定した学位取得者6人のうち、不正行為が学位研究の結論に重大な影響を及ぼす3人に関して学位を取り消すと発表しました。

参考

  1. 「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する学位請求論文の調査報告」(平成27年3月27日 東京大学):学位授与取消しの措置の概要(PDFリンク)
  2. 東大、3人の博士号取り消し 論文の捏造や改ざん認定(朝日新聞DIGITAL 2015年3月27日):” 取り消されたのは、加藤元教授の研究室で2005~07年に博士号を取得した元大学院生の金美善、藤木亮次の両氏と、企業研究者の古谷崇氏。…博士論文に不正が認定された元大学院生らはほかに3人いたが、不正の程度や分量、論旨への影響などを踏まえ、取り消し基準に該当しないと判断した。。”
  3. 東大不正論文:3人の博士号を取り消し(毎日新聞 2015年03月27日):”東大によると、大学から博士号を取り消されたのは、当時大学院生だった藤木亮次元助教ら3人で、「捏造や改ざんをしたと認定された図が博士論文の結論に重要な影響を与える」と判断し、取り消しを決めた。…残り3人は「不正の程度が軽く、論文の結論に影響しない」などとして取り消さないという。”
  4. 3人の博士号取り消し=東大の論文不正で(アメーバニュース/時事通信  2015年03月27日):”東大は、3人は自ら改ざんを行っており、論文で画像が果たした役割も大きかったと認定し、学位を取り消した。他の3人については不正の程度が軽いなどと判断した。”

分生研・加藤研に関する論文不正調査報告書 を東京大学が発表

分子細胞生物学研究所・加藤茂明研究室における 論文不正に関する最終調査報告を東京大学が発表しました。この最終報告書では、史上稀にみる論文捏造の連鎖がどのように生じたのか、研究室内の人間模様にまで踏み込んだ記述があります。

6.発生要因等
(1)本件事案においては、研究室の相当数の者により、不正行為や貼り間違い等の不適切な行為が多数発生している。これほど多くの不正行為等が発生した要因・背景としては、旧加藤研究室において、加藤氏の主導の下、国際的に著名な学術雑誌への論文掲載を過度に重視し、そのためのストーリーに合った実験結果を求める姿勢に甚だしい行き過ぎが生じたことが挙げられる。そうした加藤氏の研究室運営を同研究室において中心的な役割を担っていた栁澤氏、北川氏及び武山氏が助長することにより、特定の研究グループにおいて、杜撰なデータ確認、実験データの取扱い等に関する不適切な指導、画像の「仮置き」をはじめとする特異な作業慣行、実施困難なスケジュールの設定、学生等への強圧的な指示・指導が長期にわたって常態化していた。このような特異な研究慣行が、不正行為の発生要因を形成したものであると判断する。

旧加藤研究室には当時、大きく3つの研究グループが存在し、上述の栁澤氏が率いた(後に北川氏が引き継いだ)コファクターチーム、武山氏が率いたショウジョウバエ解析チームのほか、学外から旧加藤研究室に参画した研究者が率いたノックアウトマウス作製チームがあった。これら関係教員のうち、最初に助教として採用された栁澤氏の初期の論文に不正行為が確認され、その影響を大きく受けた北川氏がその後の多くの不正論文に関与したと考えられる。したがって、今回の不正行為には、栁澤氏と北川氏が極めて大きな影響を及ぼしており、不正行為に関与した者は両氏の指導下にあった者が大半である。事実、北川氏の転出後は不正論文が激減している。また、不正行為に関わった者の多くは、大学院学生の頃から加藤氏が指導してきた者たちで、加藤氏に従順であり、過大な要求や期待に対し、それを拒否するどころか、無理をしても応えるしかないといった意識を持つような環境が存在していたといえる。

(2)ショウジョウバエ解析チームの中核的役割を担っていた武山氏は研究室の最古のメンバーであり、学生の頃から加藤氏の指導を受け、加藤氏とともに本学にて研究室設立に従事し、栁澤氏に次いで助教となった。武山氏は加藤氏の信頼に応えるべく結果を出すことに腐心し、不正行為に関わったと思われる。栁澤氏又は北川氏と関わりの無いノックアウトマウス作製チームのメンバーの中には不正行為を行った者はいない。また、研究者としてある程度自立(キャリアを積んだ)した段階で旧加藤研究室に参加したメンバーも不正行為に関わってはいない。

(3)以上から、不正行為を行ったのは、栁澤氏、北川氏に直接指導を受け、また加藤氏の大きな影響力の下にあったメンバーであることが明らかになる。これに対し、同じ研究室に所属していた他のメンバーには不正行為とは関わりのない者もいる。それゆえ、本件は研究室全体(又はチーム全体)にわたる不正行為であるとまではいえないと判断できる。最終調査報告4-5ページ

この報告書に拠れば、加藤茂明(元)教授が捏造を部下に指示していたわけではなく、グループリーダー的な役割を担っていた二人が中心になって捏造を主導し、その研究グループに属する学生らがそれに従わざるを得なかった、もしくは上の期待に応えようとして捏造に励んだようです。加藤教授は部下に過大な期待・要求をしてこのような不正を生じさせるような特異な環境を作り出したこと、および不正の露呈を防ごうとしたことに関して責任を問われています。

この調査委員会の決定に関して加藤茂明・元教授は、論文の作製過程で研究員に対して強制的な態度や過度の要求をしたことも、そのような意図を持って発言したこともなく、不正行為が発生する環境を作り上げたとの認定には承服できない、と反論しています(NHKの報道など)。

 

東大 論文不正に元教授ら11人関与と発表

平成24年1月10日、本学に対し、加藤茂明東京大学分子細胞生物学研究所教授(当時)の主宰する研究室の関係者が発表した論文について、不正行為が存在する旨の申立てがあった。これを受け、本学においては、分子細胞生物学研究所における予備調査を経て、科学研究行動規範委員会において調査・審議を行い、論文の不正行為を認定した。このたび、本事案の調査が終了しその結果をまとめたので、公表する。

記者会見「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における
論文不正に関する調査報告( 最終 )」の実施について
日 時:平成26年12月26日(金)9:30~11:00
場 所:東京大学総合図書館3階会議室
出席者:
濱田 純一 東京大学総長
相原 博昭 東京大学理事・副学長(科学研究行動規範担当)
原田  昇 東京大学副学長 科学研究行動規範委員会委員長
鈴木 真二 東京大学広報室長

配付資料一覧(すべてPDFファイル):
1)理事声明
2)分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(最終)
3)分子細胞生物学研究所研究不正再発防止取り組み検証委員会結果報告
4)研究倫理アクションプランに係る取組状況等について
5)東京大学の科学研究における行動規範
6)東京大学科学研究行動規範委員会規則
資料ウェブサイト http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_261226_j.html

参考

  1. 東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(最終)(東京大学平成26年12月26日)
  2. 東大 論文不正に元教授ら11人関与と発表(NHK NEWSWEB 12月26日):”東京大学で学位を取得した当時の学生ら6人についても、学位の取り消しを審議するということです。”
  3. 不正論文に関与、元特任講師の学位取り消し 徳島大 (朝日新聞 DIGITAL 2014年12月26日):”東京大学の加藤茂明元教授の研究グループによる不正論文に関わり博士論文を捏造(ねつぞう)、改ざんしたとして、徳島大学は26日、北川浩史(ひろちか)・元東大特任講師に授与した博士の学位を取り消した、と発表した。”
  4. 東大論文不正:捏造報告に加藤元教授「到底承服できない」(毎日新聞 2014年12月26日):”加藤氏はコメントで「関係各所に膨大な労力をおかけしたことを心よりおわびする。論文作成や受理の過程で、強制的な態度や過度の要求などをしたことはない。最終報告は私の弁明を十分に考慮せず、一部の証言のみに基づいている」と釈明した。”

東大分生研教授が実験ノート捏造を指示と結論

⇒ 東京大学が分子細胞生物学研究所・加藤茂明研究室における 論文不正に関する最終調査報告を発表(2014年12月26日) *残念ながら最終報告では不正を認定された人の数が拡大しています。

東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明(元)教授の研究室で生じた極めて大規模な研究不正に関して、東京大学の科学研究行動規範委員会がようやく結論をまとめ2014年8月1日に公表しました。報道によると、当時の研究室内の研究グループのリーダー3人(柳沢純助教授、北川浩史特任講師、武山健一准教授)のうち柳沢助教授および北川特任講師の二人がデータ捏造を主導していました。加藤元教授は、論文撤回を免れようとしてこの3人に指示して、実験ノートを捏造・改竄させており、東京大学はこの4人が研究不正に関与したと認定しています。

参考

  1. 分子細胞生物学研究所・旧加藤室における論文不正関する調査報告 (第一次)(PDFリンク)(2014年8月1日 東京大学科学研究行動規範委員会)
  2. 東大論文不正:元教授強圧的指導 調査委「懲戒処分相当」(毎日新聞 2014年08月01日):”東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授のグループによる論文不正問題で、同大科学研究行動規範委員会は1日、「論文5本について捏造(ねつぞう)や改ざんの不正があった」と認定したうえで、加藤氏が部下に強圧的な態度で不適切な指示や指導を繰り返したことが不正の背景にあったとする調査結果を発表した。加藤氏が論文撤回を回避するため、不正の証拠となる画像や実験ノートの改ざんを部下に指示したことも認定した。…”
  3. 研究論文で不正、東大が4人の関与を認定(読売オンライン2014年08月01日):”…加藤元教授については、画像の捏造ねつぞうや 改ざんを行った事実は確認できなかったが、研究室内で「強圧的な態度で不適切な指示・指導を日常的に行った」とし、不正行為を大きく促したと認定。論文の 撤回を回避するために実験ノートなどに手を加えるよう指示し、委員会の調査で、虚偽と考えざるを得ない証言をしたという。”
  4. 東大元教授が実験ノート捏造指示 (2014年8月1日 スポーツ報知):”…柳沢氏と北川氏は、複数の画像を合成するなど論文の画像の捏造、改ざんに直接関与し、武山氏は実験ノートの捏造、改ざんに協力した。…”
  5. 「東京大学分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における論文不正に関する調査(中間報告)」東京大学平成25年12月26日(木)記者会見報道資料
  6.  筑波大教授らが研究論文で不正(日本経済新聞2014/3/31 21:06)筑波大は31日、生命環境系の柳沢純教授(50)と村山明子元講師(44)らが発表した3本の論文に不正が見つかったと発表した。柳沢氏は同日付で依願退職したが、筑波大は近く懲戒審査委員会を立ち上げてどう処分するか審議する。柳沢氏らは東京大分子細胞生物学研究所に在職していたときに発表した論文でも改ざんが見つかっている。
  7. 本学生命環境系教授及び元講師論文に関する調査結果について(筑波大学研究推進部研究企画課2014/03/31):本学生命環境系柳澤純教授及び村山明子元講師が本学在籍時に発表した論文に,データの不正がある旨の指摘を受け,本学では,調査委員会を設置し調査を行ってきました。その結果,研究不正行為を認定しましたので公表します。
  8. 群馬大学生体調節研究所核内情報制御分野ウェブサイト(北川浩史教授)
  9. 東大論文不正:北川教授、捏造や改ざん 群大が研究活動精査へ /群馬 毎日新聞 (2014年08月02日):”東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授のグループによる論文不正問題で、中核メンバーだった北川浩史(ひろちか)・群馬大教授が論文の捏造(ねつぞう)や改ざんをしていたと認定された。群馬大は1日、調査委員会を設置し、北川教授の研究活動を精査する方針を決めた。…”

 

 

西塚泰美先生曰く「すべての論文は 嘘だと思って読みなさい」

本庶佑博士がSTAP問題についてコメントした「新潮45」の記事(全文PDF)の中で、他人の書いた論文を読むときの心得が説かれています。これから研究者を目指す人、大学院生にとっては必読の教育的な内容です。

子供の頃から、教科書や本の内容、新聞記事など、印刷されて世に出回っているものは「真実」であると信じて、疑うことを知らずに育って大人になってしまった人は、学術論文も当然真実だけが書かれていると思い込んでいるかもしれません。そのような素直で正直な性格の人は、要注意です。

中世イスラムの科学者イブン・アル=ハイサムも、過去の科学者が書いた書物を鵜呑みにするなと戒めています。

真実を捜し求める者というのは、古い書物から学ぶ際に、書かれていることを性格的に信頼してしまうような人間ではなく、むしろ、自分が書物を信じてしまうことに疑いを持ち、書物から集めた事柄に問いかけるような人間である。

論拠や実演には従うが、あらゆる種類の不完全さや欠陥でいっぱいの人間の言葉には従わないような人間である。このように、科学者の書いたものを吟味する人間の義務というのは、もし真実を学ぶことが目的なのであれば、読んだこと全てを敵にまわすこと、書かれた内容の中核および周辺に注意を向けながら、あらゆる側面からその書物に挑むことである。

また、読んだ内容を批判的に吟味する際には、自分自身を信用しないようにしなければならない。そうすることにより、偏見や甘さに陥ることを避けることができよう。(イブン・アル=ハイサム, 965-1040 訳:当サイト)

The seeker after the truth is not one who studies the writings of the ancients and, following his natural disposition, puts his trust in them, but rather the one who suspects his faith in them and questions what he gathers from them, the one who submits to argument and demonstration, and not to the sayings of a human being whose nature is fraught with all kinds of imperfection and deficiency. Thus the duty of the man who investigates the writings of scientists, if learning the truth is his goal, is to make himself an enemy of all that he reads, and, applying his mind to the core and margins of its content, attack it from every side. He should also suspect himself as he performs his critical examination of it, so that he may avoid falling into either prejudice or leniency.(イブン・アル=ハイサム, 965-1040.https://en.wikiquote.org/wiki/Alhazen)

 

本庶先生いわく、

”しばしば秀才が陥る罠ですが論文に書いてあることがすべて正しいと思い一生懸命知識の吸収に励むあまり、真の科学的批判精神を失うという若者が少なくありません”

では一体どのような態度で他人の論文に接するべきなのでしょうか?

”重要なことは雑誌に公表された論文をそのまま信じてはいけないと言うことです。私は大学院の指導教官であった西塚泰美先生(元神戸大学長)から「すべての論文は嘘だと思って読みなさい」と教えられました。まず、疑ってかかることが科学の出発点です。教科書を書きかえなければ科学の進歩はありません。”

なぜ他人の論文を疑ってかからないといけないのか?それは論文を書いた科学者も所詮は人間のため、自分の思い込みによってデータを取捨選択してしまったり、データの解釈を誤ってしまう可能性があるからです。

”データの加工ということは多くの論文である意味で避けられないところがあります。例えば、顕微鏡下で見た写真の中で自分の考え方に合うと思われる一部分の場所を拡大したり、その部分を集めてくるという作業は意識的・無意識的に係わらず多くの研究者たちが行うことだと思います。通常はそれが意図的な変更でないことを別の方法で検証したデータをつけます。読む方としては当然そういうことも計算に入れて論文を読む必要があります。”

実際のところ、世に出回っている論文のうち、どれくらいの割合で間違いが存在するのでしょうか?

”私の大雑把な感覚では論文が公表されて1年以内に再現性に問題があるとか、実験は正しいけれども、解釈が違うとか、実験そのものに誤りがあるとか言った理由で誰も読まなくなる論文が半分はあります。2 番目のカテゴリーとしては、数年ぐらいはいろいろ議論がされ、まともに話題になりますが、やがてこの論文が先と同様に様々な観点から問題があり、やはり消えていくもの30%ぐらいはあるでしょう。論文が出版されてから20 年以上も生き残る論文というのはいわゆる古典的な論文として多くの人が事実と信じるようになる論文で、まず20%以下だと考えております。中には最初誰も注目しなかったのに5~10年と次第に評価が上がる論文もあります。”

以前、「医学生物学論文の70%以上が、再現できない!」というネイチャーの記事が話題になりましたが、ウソや間違いが論文発表されている割合は思いのほか高いようです。

STAP細胞はまだ詳細な調査報告結果が発表されましたが、不正の疑義が呈されても、「研究不正はなかった」の一言で誤魔化して、実験が正しく行われていた証拠を一切見せない大学もあります。そんな論文を信じていいいのかどうか、ご自分でご判断ください。

関連記事 ⇒ 東大医学部疑惑論文をフリーソフトで確認

 

参考

  1. STAP 論文問題私はこう考える 分子生物学会ウェブサイト内 PDFリンク 本庶 佑 元役員 2014年7月9日 新潮社「新潮45」July 2014 p28~p33より転載)
  2. NIH mulls rules for validating key results (31 July 2013):”…In a 2011 internal survey, pharmaceutical firm Bayer HealthCare of Leverkusen, Germany, was unable to validate the relevant preclinical research for almost two-thirds of 67 in-house projects. Then, in 2012, scientists at Amgen, a drug company based in Thousand Oaks, California, reported their failure to replicate 89% of the findings from 53 landmark cancer papers….
  3. ”白楽は、大学院生の頃から、論文を吟味しながら読む習慣がある。というか、まともな研究者は全部そうだろう。論文をハナから信じることはない。むしろ、間違っている点はどこか、不備な点・足りない点はどこかと思って読む。そうでなければ、その論文を越える研究ができない。他の研究者の研究成果は、まず、吟味する。しつこく、徹底的に吟味する。イヤラシイほど吟味する。そして、ほとんどの場合、間違っている点・不備な点・足りない点を見つけてしまう。” (研究倫理 白楽ロックビルのバイオ政治学 研究界の不祥事の全体像

加藤茂明 元東大教授がフライデー誌に真情を吐露

2014年8月1日の記事も合わせて御覧ください ⇒ 東大分生研加藤茂明研究室の論文不正問題で加藤(元)教授が実験ノート捏造を指示:東京大学科学研究行動規範委員会が結論

 

一体どうすればこんな大規模な研究不正が起こり得るのか?みなが首をかしげる事件ですが、加藤茂明東京大学・分子細胞生物学研究所元教授が論文捏造の真実を「フライデー」9月6日号で語っていました。

「私の管理が甘かったので、研究室の一部のメンバーが暴走してしまった。言い 訳がましいかもしれませんが、私はずっと性善説で生きてきました。部下の一部が論文データを改ざん、ねつ造しているなんて思いも寄らず、チェック機能が まったく働いていませんでした。私自身がアナログ人間なので、画像処理でデータが操作できるなんて想像もできなかった。すべての責任は私にあります。」

「けっして研究室ぐるみで不正をしていたのではない。真面目に研究をしているメンバーが大半だったんです。」

研究室には50人ほどのメンバーがいたが、不正に手を染めていたのはそのうちの一つのグループであり、13人ほどのメンバーだという。

参考

加藤茂明研究室から出された51報の「不適切」な論文リスト

2014年8月1日の記事も合わせて御覧ください ⇒ 東大分生研加藤茂明研究室の論文不正問題で加藤(元)教授が実験ノート捏造を指示:東京大学科学研究行動規範委員会が結論

 

科学研究行動規範委員会の調査において、「科学的な適切性を欠いた画像が掲載されていた」とした51報の論文(http://www.u-tokyo.ac.jp/public/pdf/20131226_04-2_appendix1_jp.pdf)。筆頭著者が異なる捏造論文がこれほど大量に出たということは、たまたま血迷った人がいたということではなく、研究室内での組織的な論文捏造と思われます。

  1. Genes Dev. 2010 Jan 15;24(2):159-70. doi: 10.1101/gad.1857410. Epub 2009 Dec 29. A histone chaperone, DEK, transcriptionally coactivates a nuclear receptor. Sawatsubashi S, Murata T, Lim J, Fujiki R, Ito S, Suzuki E, Tanabe M, Zhao Y, Kimura S, Fujiyama S, Ueda T, Umetsu D, Ito T, Takeyama K, Kato S.
  2. J Biol Chem. 2009 Nov 20;284(47):32472-82. doi: 10.1074/jbc.M109.009738. Epub 2009 Sep 23.Phosphorylation of Williams syndrome transcription factor by MAPK induces a switching between two distinct chromatin remodeling complexes.
    Oya H, Yokoyama A, Yamaoka I, Fujiki R, Yonezawa M, Youn MY, Takada I, Kato S, Kitagawa H.
  3. Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12. doi: 10.1038/nature08456. DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
    Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.
  4. Mol Cell Biol. 2009 Jan;29(1):83-92. doi: 10.1128/MCB.00884-08. Epub 2008 Nov 3. Coactivation of estrogen receptor beta by gonadotropin-induced cofactor GIOT-4. Kouzu-Fujita M, Mezaki Y, Sawatsubashi S, Matsumoto T, Yamaoka I, Yano T, Taketani Y, Kitagawa H, Kato S.
  5. Proc Natl Acad Sci U S A. 2009 Mar 10;106(10):3818-22. doi: 10.1073/pnas.0809819106. Epub 2009 Feb 23. Aberrant E2F activation by polyglutamine expansion of androgen receptor in SBMA neurotoxicity. Suzuki E, Zhao Y, Ito S, Sawatsubashi S, Murata T, Furutani T, Shirode Y, Yamagata K, Tanabe M, Kimura S, Ueda T, Fujiyama S, Lim J, Matsukawa H, Kouzmenko AP, Aigaki T, Tabata T, Takeyama K, Kato S.
  6. Genes Cells. 2007 Nov;12(11):1281-7. A reduction state potentiates the glucocorticoid response through receptor protein stabilization. Kitagawa H, Yamaoka I, Akimoto C, Kase I, Mezaki Y, Shimizu T, Kato S.
  7. Nat Cell Biol. 2007 Nov;9(11):1273-85. Epub 2007 Oct 21. A histone lysine methyltransferase activated by non-canonical Wnt signalling suppresses PPAR-gamma transactivation. Takada I, Mihara M, Suzawa M, Ohtake F, Kobayashi S, Igarashi M, Youn MY, Takeyama K, Nakamura T, Mezaki Y, Takezawa S, Yogiashi Y, Kitagawa H, Yamada G, Takada S, Minami Y, Shibuya H, Matsumoto K, Kato S.
  8. Mol Cell Biol. 2007 Jul;27(13):4807-14. Epub 2007 Apr 30. The pituitary function of androgen receptor constitutes a glucocorticoid production circuit. Miyamoto J, Matsumoto T, Shiina H, Inoue K, Takada I, Ito S, Itoh J, Minematsu T, Sato T, Yanase T, Nawata H, Osamura YR, Kato S.
  9. Mol Cell Biol. 2007 Nov;27(21):7486-96. Epub 2007 Aug 20. A regulatory circuit mediating convergence between Nurr1 transcriptional regulation and Wnt signaling. Kitagawa H, Ray WJ, Glantschnig H, Nantermet PV, Yu Y, Leu CT, Harada S, Kato S, Freedman LP.
  10. J Biol Chem. 2006 Jan 6;281(1):20-6. Epub 2005 Oct 31. An hGCN5/TRRAP histone acetyltransferase complex co-activates BRCA1 transactivation function through histone modification. Oishi H, Kitagawa H, Wada O, Takezawa S, Tora L, Kouzu-Fujita M, Takada I, Yano T, Yanagisawa J, Kato S.
  11. Mol Cell Biol. 2007 Nov;27(22):7947-54. Epub 2007 Sep 17. Vitamin K induces osteoblast differentiation through pregnane X receptor-mediated transcriptional control of the Msx2 gene. Igarashi M, Yogiashi Y, Mihara M, Takada I, Kitagawa H, Kato S.
  12. J Pharmacol Exp Ther. 2005 Nov;315(2):545-52. Epub 2005 Aug 3. Human expanded polyglutamine androgen receptor mutants in neurodegeneration as a novel ligand target. Furutani T, Takeyama K, Tanabe M, Koutoku H, Ito S, Taniguchi N, Suzuki E, Kudoh M, Shibasaki M, Shikama H, Kato S.
  13. J Pharmacol Sci. 2005 Feb;97(2):184-9. Epub 2005 Feb 11. Nuclear receptors as targets for drug development: crosstalk between peroxisome proliferator-activated receptor gamma and cytokines in bone marrow-derived mesenchymal stem cells. Takada I, Suzawa M, Kato S.
  14. Genes Cells. 2004 Oct;9(10):983-92. In vivo potentiation of human oestrogen receptor alpha by Cdk7-mediated phosphorylation. Ito S, Takeyama K, Yamamoto A, Sawatsubashi S, Shirode Y, Kouzmenko A, Tabata T, Kato S.
  15. EMBO J. 2004 Apr 7;23(7):1598-608. Transrepression by a liganded nuclear receptor via a bHLH activator through co-regulator switching. Murayama A, Kim MS, Yanagisawa J, Takeyama K, Kato S.
  16. Cell. 2003 Jun 27;113(7):905-17. The chromatin-remodeling complex WINAC targets a nuclear receptor to promoters and is impaired in Williams syndrome. Kitagawa H, Fujiki R, Yoshimura K, Mezaki Y, Uematsu Y, Matsui D, Ogawa S, Unno K, Okubo M, Tokita A, Nakagawa T, Ito T, Ishimi Y, Nagasawa H, Matsumoto T, Yanagisawa J, Kato S.
  17. Nature. 2003 May 29;423(6939):545-50. Modulation of oestrogen receptor signalling by association with the activated dioxin receptor. Ohtake F, Takeyama K, Matsumoto T, Kitagawa H, Yamamoto Y, Nohara K, Tohyama C, Krust A, Mimura J, Chambon P, Yanagisawa J, Fujii-Kuriyama Y, Kato S.
  18. Nat Cell Biol. 2003 Mar;5(3):224-30. Cytokines suppress adipogenesis and PPAR-gamma function through the TAK1/TAB1/NIK cascade. Suzawa M, Takada I, Yanagisawa J, Ohtake F, Ogawa S, Yamauchi T, Kadowaki T, Takeuchi Y, Shibuya H, Gotoh Y, Matsumoto K, Kato S.
  19. Mol Cell Biol. 2002 Jun;22(11):3698-706. Ligand-selective potentiation of rat mineralocorticoid receptor activation function 1 by a CBP-containing histone acetyltransferase complex. Kitagawa H, Yanagisawa J, Fuse H, Ogawa S, Yogiashi Y, Okuno A, Nagasawa H, Nakajima T, Matsumoto T, Kato S.
  20. Nucleic Acids Res. 2002 Mar 15;30(6):1387-93. Transcriptional regulation of the mouse steroid 5alpha-reductase type II gene by progesterone in brain. Matsui D, Sakari M, Sato T, Murayama A, Takada I, Kim M, Takeyama K, Kato S.
  21. Neuron. 2002 Aug 29;35(5):855-64. Androgen-dependent neurodegeneration by polyglutamine-expanded human androgen receptor in Drosophila. Takeyama K, Ito S, Yamamoto A, Tanimoto H, Furutani T, Kanuka H, Miura M, Tabata T, Kato S.
  22. EMBO J. 2001 Mar 15;20(6):1341-52. A subfamily of RNA-binding DEAD-box proteins acts as an estrogen receptor alpha coactivator through the N-terminal activation domain (AF-1) with an RNA coactivator, SRA. Watanabe M, Yanagisawa J, Kitagawa H, Takeyama K, Ogawa S, Arao Y, Suzawa M, Kobayashi Y, Yano T, Yoshikawa H, Masuhiro Y, Kato S.
  23. J Biol Chem. 1999 May 7;274(19):12971-4. Positive and negative modulation of vitamin D receptor function by transforming growth factor-beta signaling through smad proteins. Yanagi Y, Suzawa M, Kawabata M, Miyazono K, Yanagisawa J, Kato S.
  24. Biochem Biophys Res Commun. 1996 May 15;222(2):395-400. Retinoic acid differentially up-regulates the gene expression of retinoic acid receptor alpha and gamma isoforms in embryo and adult rats. Takeyama K, Kojima R, Ohashi R, Sato T, Mano H, Masushige S, Kato S.
  25. Biochem Biophys Res Commun. 2004 Jul 16;320(1):268-72. Ecdysone receptor-dependent gene regulation mediates histone poly(ADP-ribosyl)ation. Sawatsubashi S, Maki A, Ito S, Shirode Y, Suzuki E, Zhao Y, Yamagata K, Kouzmenko A, Takeyama K, Kato S.
  26. Mol Cell Biol. 2009 Feb;29(4):1017-34. doi: 10.1128/MCB.02123-07. Epub 2008 Dec 15. Corepressive action of CBP on androgen receptor transactivation in pericentric heterochromatin in a Drosophila experimental model system. Zhao Y, Takeyama K, Sawatsubashi S, Ito S, Suzuki E, Yamagata K, Tanabe M, Kimura S, Fujiyama S, Ueda T, Murata T, Matsukawa H, Shirode Y, Kouzmenko AP, Li F, Tabata T, Kato S.
  27. EMBO J. 2005 Nov 16;24(22):3881-94. Epub 2005 Oct 27. Ligand-induced transrepression by VDR through association of WSTF with acetylated histones. Fujiki R, Kim MS, Sasaki Y, Yoshimura K, Kitagawa H, Kato S.
  28. Mol Cell Endocrinol. 2007 Feb;265-266:168-73. Epub 2007 Jan 23. 1alpha,25(OH)2D3-induced DNA methylation suppresses the human CYP27B1 gene. Kim MS, Fujiki R, Kitagawa H, Kato S.
  29. Genes Cells. 2008 Dec;13(12):1279-88. doi: 10.1111/j.1365-2443.2008.01244.x. Epub 2008 Nov 20. Activation of facultatively silenced Drosophila loci associates with increased acetylation of histone H2AvD. Tanabe M, Kouzmenko AP, Ito S, Sawatsubashi S, Suzuki E, Fujiyama S, Yamagata K, Zhao Y, Kimura S, Ueda T, Murata T, Matsukawa H, Takeyama K, Kato S.
  30. Mol Cell. 2002 Mar;9(3):553-62. Nuclear receptor function requires a TFTC-type histone acetyl transferase complex. Yanagisawa J, Kitagawa H, Yanagida M, Wada O, Ogawa S, Nakagomi M, Oishi H, Yamamoto Y, Nagasawa H, McMahon SB, Cole MD, Tora L, Takahashi N, Kato S.
  31. Endocrinology. 1999 May;140(5):2224-31. Positive and negative regulations of the renal 25-hydroxyvitamin D3 1alpha-hydroxylase gene by parathyroid hormone, calcitonin, and 1alpha,25(OH)2D3 in intact animals. Murayama A, Takeyama K, Kitanaka S, Kodera Y, Kawaguchi Y, Hosoya T, Kato S.
  32. J Biol Chem. 2001 Nov 16;276(46):42684-91. Epub 2001 Sep 11. The tamoxifen-responsive estrogen receptor alpha mutant D351Y shows reduced tamoxifen-dependent interaction with corepressor complexes. Yamamoto Y, Wada O, Suzawa M, Yogiashi Y, Yano T, Kato S, Yanagisawa J.
  33. Biochem Biophys Res Commun. 2002 Jun 21;294(4):779-84. Stabilization of androgen receptor protein is induced by agonist, not by antagonists. Furutani T, Watanabe T, Tanimoto K, Hashimoto T, Koutoku H, Kudoh M, Shimizu Y, Kato S, Shikama H.
  34. Proc Natl Acad Sci U S A. 2004 Feb 10;101(6):1673-8. Epub 2004 Jan 27. Brain masculinization requires androgen receptor function. Sato T, Matsumoto T, Kawano H, Watanabe T, Uematsu Y, Sekine K, Fukuda T, Aihara K, Krust A, Yamada T, Nakamichi Y, Yamamoto Y, Nakamura T, Yoshimura K, Yoshizawa T, Metzger D, Chambon P, Kato S.
  35. Oncogene. 2004 Aug 5;23(35):6000-5. BRCA1 function mediates a TRAP/DRIP complex through direct interaction with TRAP220. Wada O, Oishi H, Takada I, Yanagisawa J, Yano T, Kato S.
  36. Genes Cells. 2005 Dec;10(12):1095-102. Repressive domain of unliganded human estrogen receptor alpha associates with Hsc70. Ogawa S, Oishi H, Mezaki Y, Kouzu-Fujita M, Matsuyama R, Nakagomi M, Mori E, Murayama E, Nagasawa H, Kitagawa H, Yanagisawa J, Yano T, Kato S.
  37. EMBO J. 2007 Feb 7;26(3):764-74. Epub 2007 Jan 25. A cell cycle-dependent co-repressor mediates photoreceptor cell-specific nuclear receptor function. Takezawa S, Yokoyama A, Okada M, Fujiki R, Iriyama A, Yanagi Y, Ito H, Takada I, Kishimoto M, Miyajima A, Takeyama K, Umesono K, Kitagawa H, Kato S.
  38. Nature. 2007 Mar 29;446(7135):562-6. Dioxin receptor is a ligand-dependent E3 ubiquitin ligase. Ohtake F, Baba A, Takada I, Okada M, Iwasaki K, Miki H, Takahashi S, Kouzmenko A, Nohara K, Chiba T, Fujii-Kuriyama Y, Kato S.
  39. Arch Biochem Biophys. 2007 Apr 15;460(2):166-71. Epub 2006 Aug 14. Multiple co-activator complexes support ligand-induced transactivation function of VDR. Yamaoka K, Shindo M, Iwasaki K, Yamaoka I, Yamamoto Y, Kitagawa H, Kato S.
  40. EMBO Rep. 2008 Jun;9(6):563-8. doi: 10.1038/embor.2008.55. Epub 2008 May 2. Switching of chromatin-remodelling complexes for oestrogen receptor-alpha. Okada M, Takezawa S, Mezaki Y, Yamaoka I, Takada I, Kitagawa H, Kato S.
  41. Nature. 2009 May 21;459(7245):455-9. doi: 10.1038/nature07954. Epub 2009 Apr 19. GlcNAcylation of a histone methyltransferase in retinoic-acid-induced granulopoiesis. Fujiki R, Chikanishi T, Hashiba W, Ito H, Takada I, Roeder RG, Kitagawa H, Kato S.
  42. Proc Natl Acad Sci U S A. 2009 Jun 9;106(23):9280-5. doi: 10.1073/pnas.0901184106. Epub 2009 May 26. Distinct function of 2 chromatin remodeling complexes that share a common subunit, Williams syndrome transcription factor (WSTF). Yoshimura K, Kitagawa H, Fujiki R, Tanabe M, Takezawa S, Takada I, Yamaoka I, Yonezawa M, Kondo T, Furutani Y, Yagi H, Yoshinaga S, Masuda T, Fukuda T, Yamamoto Y, Ebihara K, Li DY, Matsuoka R, Takeuchi JK, Matsumoto T, Kato S.
  43. J Biol Chem. 2010 Jun 11;285(24):18166-76. doi: 10.1074/jbc.M109.077024. Epub 2010 Apr 16. Double PHD fingers protein DPF2 recognizes acetylated histones and suppresses the function of estrogen-related receptor alpha through histone deacetylase 1. Matsuyama R, Takada I, Yokoyama A, Fujiyma-Nakamura S, Tsuji N, Kitagawa H, Fujiki R, Kim M, Kouzu-Fujita M, Yano T, Kato S.
  44. Proc Natl Acad Sci U S A. 2010 Nov 16;107(46):19891-6. doi: 10.1073/pnas.1010307107. Epub 2010 Nov 1. Testis-specific protein on Y chromosome (TSPY) represses the activity of the androgen receptor in androgen-dependent testicular germ-cell tumors. Akimoto C, Ueda T, Inoue K, Yamaoka I, Sakari M, Obara W, Fujioka T, Nagahara A, Nonomura N, Tsutsumi S, Aburatani H, Miki T, Matsumoto T, Kitagawa H, Kato S.
  45. Cold Spring Harb Symp Quant Biol. 2011;76:165-73. doi: 10.1101/sqb.2011.76.010736. Epub 2011 Sep 2. Regulated histone methyltransferase and demethylase complexes in the control of genes by nuclear receptors. Yokoyama A, Fujiki R, Ohtake F, Kato S.
  46. Mol Cell. 2009 Oct 23;36(2):340-7. doi: 10.1016/j.molcel.2009.08.017. Maturation of microRNA is hormonally regulated by a nuclear receptor. Yamagata K, Fujiyama S, Ito S, Ueda T, Murata T, Naitou M, Takeyama K, Minami Y, O’Malley BW, Kato S.
  47. Mol Cell Biol. 1999 Aug;19(8):5363-72. Purification and identification of p68 RNA helicase acting as a transcriptional coactivator specific for the activation function 1 of human estrogen receptor alpha. Endoh H, Maruyama K, Masuhiro Y, Kobayashi Y, Goto M, Tai H, Yanagisawa J, Metzger D, Hashimoto S, Kato S.
  48. J Biol Chem. 2000 Oct 27;275(43):33201-4. Ligand type-specific interactions of peroxisome proliferator-activated receptor gamma with transcriptional coactivators. Kodera Y, Takeyama K, Murayama A, Suzawa M, Masuhiro Y, Kato S.
  49. Proc Natl Acad Sci U S A. 2006 Jan 3;103(1):224-9. Epub 2005 Dec 22. Premature ovarian failure in androgen receptor-deficient mice. Shiina H, Matsumoto T, Sato T, Igarashi K, Miyamoto J, Takemasa S, Sakari M, Takada I, Nakamura T, Metzger D, Chambon P, Kanno J, Yoshikawa H, Kato S.
  50. Nat Cell Biol. 2007 May;9(5):604-11. Epub 2007 Apr 15. DEAD-box RNA helicase subunits of the Drosha complex are required for processing of rRNA and a subset of microRNAs. Fukuda T, Yamagata K, Fujiyama S, Matsumoto T, Koshida I, Yoshimura K, Mihara M, Naitou M, Endoh H, Nakamura T, Akimoto C, Yamamoto Y, Katagiri T, Foulds C, Takezawa S, Kitagawa H, Takeyama K, O’Malley BW, Kato S.
  51. Biochem Biophys Res Commun. 2010 Apr 16;394(4):865-70. doi: 10.1016/j.bbrc.2010.02.167. Epub 2010 Mar 2. Glucose-induced expression of MIP-1 genes requires O-GlcNAc transferase in monocytes. Chikanishi T, Fujiki R, Hashiba W, Sekine H, Yokoyama A, Kato S.

分生研 加藤研論文不正問題 東大が中間発報告

2014年8月1日の記事も合わせて御覧ください ⇒ 東大分生研加藤茂明研究室の論文不正問題で加藤(元)教授が実験ノート捏造を指示:東京大学科学研究行動規範委員会が結論

 

加藤茂明研究室の論文不正問題に関して東大がようやく中間発報告を公表しました。不正に関する申立てを東京大学が受けたのが去年の1月10日ということですから、中間報告の公表に至るまでに、実に丸2年もの年月がかかったことになります。東京大学が公式にデータ捏造を認めたという意味は大きいですが、それ以上目新しいことは何もありません。申立てを行った方のウェブサイトに、”捏造の疑い”が誰の目にも明らかな形で詳細に示されていたのですから。

 

誰がどのような動機でどういう状況下でこのような不正に手を染めたのか、どうしてファーストオーサーが異なる論文でもこのような「捏造工場」が長期間にわたって機能しえたのか、研究室運営の構造上の問題点を明らかにしてほしいところですが、最終的な報告にはまだ時間がかかりそうです。

今後、研究不正の事実認定に基づいて誰にどう責任を問うのか、東京大学の判断が注目されます。

記者会見「東京大学分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における
論文不正に関する調査(中間報告)」の実施について

日 時:平成25年12月26日(木)14:00~15:00
場 所:東京大学医学図書館3階会議室
出席者:大和 裕幸 東京大学理事・副学長(コンプライアンス担当)
科学研究行動規範委員会委員長
秋山 徹 東京大学分子細胞生物学研究所長
吉村 忍 東京大学広報室長
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_251226_j.html

平成24年1月10日、本学に対し、加藤茂明東京大学分子細胞生物学研究所教授(当時)の主宰する研究室の関係者が発表した論文24報について、不 正行為が存在する旨の申立てがあった。 これを受け、本学においては、分子細胞生物学研究所において予備調査を実施するとともに、科学研究行動規範委員会 において調査・審議を行い、今回これまでの調査の経過を取りまとめ、中間報告として公表するものである。今後、同委員会において引き続き調査を行い、最終 的な調査の結果を取りまとめる。

配付資料一覧:
1)記者会見「東京大学分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における論文不正に関する調査(中間報告)」の実施について
2)研究倫理をめぐる問題事案について―中間報告の公表に当たって― (総長)
3)分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における論文不正の疑いに関する調査(中間報告)の概要
4-1)分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における論文不正の疑いに関する調査(中間報告)
4-2)【別添資料1】分子細胞生物学研究所旧加藤研究室における論文不正の疑いに関する調査状況
4-3)【別添資料2】科学的な適切性を欠いた画像データの態様の例
4-4)参考資料
1.高い研究倫理を東京大学の精神風土に(平成25年10月8日 総長)
2.東京大学の科学研究における行動規範
3.東京大学科学研究行動規範委員会規則

(英語版資料[一部抜粋]):
Summary of the Interim Report
A High Standard of Research Ethics as the Ethos of the University of Tokyo(President’s message)

参考サイト

 

加藤元東大教授、研究不正の背景を語る

昨年の春に発覚した、東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授(2012年3月退職)の研究室による前代未聞の大規模な論文データ捏造事件に関して、ようやく東京大学の調査結果が公表されました。毎日新聞の記事によると、加藤研究室が東大在職中に発表した全論文の4分の1にあたる43本の論文が「撤回することが妥当」だと判断されたそうです。東京大学分子細胞生物学研究所加藤茂明グループの論文不正を告発するサイトでは、24本の論文に関してデータ捏造の手口を指摘していましたが、そこで露見したよりももっと大きな規模で論文の捏造が行われていたようです。どうしてこのような組織ぐるみとしか考えられない大規模な不正が起きたのか、誰が先導したのか、なぜ誰も不正を止められなかったのかが一番知りたいところですが、それに関して、ついに、加藤茂明元教授が語りました。毎日新聞のインタビューです。

「私が主導して研究室ぐるみでやったことではない。」
「コンピューターが苦手なので図の作成はメンバーに任せた。」
「(不正を指示したことは)全くない。既に教授になっていたし(不正をする)理由がない。」

と、教授が全く知らないところでデータの捏造が行われていたと説明しています。(参考記事:毎日新聞 2013年07月26日 00時20分)。

東京新聞(2013年7月25日 夕刊)によると、今回東京大学が行った調査の対象となったのは、1996年から2011年の間の加藤元教授が関与した論文165本です。加藤元教授は2004年~2009年の間に約18億円もの公的助成を受けた大型研究プロジェクトを率いていたとのことです。加藤元教授は、

「当方が無能だったため、間違いを犯していた者を見抜けなかった。すべて当方の責任。(研究室には)常時四十人以上が在籍しており、研究グループもいくつか に分かれ、不正は一つのグループに集中していた。悪質な不正を繰り返していた者は少ない。今回問題になっている不正箇所の多くは、図表を良く見せるための お化粧と理解している。」

とコメントしています。

加藤研究室から発表された論文で行われたデータ捏造の手法をJuuichiJigen氏が推察した動画。
東京大学 分生研 不正論文疑惑(コピペ画像掲載の論文捏造疑惑)

今回の東大の報告書は、論文不正を追及しているJuuichiJigen氏の申立てに対しする回答として出されたもののようです。

東大分生研第52号 平成25年7月5日
(申立者)様 
国立大学法人東京大学分子細胞生物学研究所所長秋山徹
加藤茂明分子細胞生物学研究所(元)教授に係る論文の不正行為に関する予備調査の結果について(通知)
貴殿より平成24年1月10日付けで申立のあった件については、東京大学科学研究行動規範委員会委員長からの要請を受け、分子細胞生物学研究所で予備調査を実施してきたところです。
 この度、別紙のとおり予備調査結果をまとめましたので、東京大学分子細胞生物学研究所における東京大学科学研究行動規範委員会規則第8条に定める予備調査に関する規則第7条第2項に基づき、通知いたします。

JuuichiJigen氏のウェブサイト(http://blog.goo.ne.jp/bnsikato)で、別紙にまとめられた各論文に対する調査委員会の判断の部分が閲覧できます。

対照実験のデータであっても、データを捏造すること自体がそもそも「悪質な」行為なのであって、「悪質な不正を繰り返していた者は少ない」とか、「不正箇所の多くは、図表を良く見せるための お化粧」という加藤元教授の考え方は、論文不正をはびこらせる一因だったのではないかと思われます。

加藤元教授は不正に対する自身の関与を否定して、「既に教授になっていたし(不正をする)理由がない。」と述べていますが。この言葉は裏を返せば、研究社会が熾烈な競争社会であり教授になるためには不正をするくらいのことがあってもおかしくないことを物語っています。正直者が馬鹿をみる世界にならないように、今回のような不正に対しては研究費返還、学位取り消し、解職などを含めた厳正な処分が下されるべきでしょう。捏造したもの勝ちという風潮をはびこらせることになれば、永久に研究不正はなくなりません。

NHKニュースWEB(7月25日 14時18分)によると、加藤茂明教授は、文部科学省など国の機関からおよそ30億円の研究費を受け取っていたということです。人の財布から100円でも盗んだら逮捕されるというのに、国民から30億円受け取って、それで組織ぐるみで論文捏造を続けてきて誰も何の責任を問われないのだとしたらおかしな話です。東京大学大学院で長年にわたってこのような不正が行われてきたということは、東京大学の大学院生たちは長年にわたってこのような不正行為を働くことを強いられてきたはずで、教育機関としてあるまじきことです。研究室という場所は上に逆らったら絶対に生きていけない社会なので、普通の正義感や倫理観を持って入学してきた学生にしてみたらいきなり監獄にぶち込まれたような気持だったのではないでしょうか。教授が知らなかったで済む話ではありません。まともな学生の人生を破壊して、まともでない人間たちを出世させるシステムを作り上げていたということです。先導した中ボスだけの責任でなく、ラボヘッドだけの責任でもなく、研究所や東京大学が責任を取るべきレベルの犯罪的行為と言えるでしょう。

朝日新聞は社説で、

こうした不正は、治療や後続の研究を誤らせかねない。研究によっては多額の税金が投入されている。社会全体に対する背信として、厳しく対処しなければならない。背景には、不正を犯す誘惑が強まっているなか、それを防ぐ仕組みが伴っていないという事情がある。例えば、若手研究者はまず期限のある研究職に就き、任期中にあげた業績によって次の職場を探すことが一般的だ。一流誌に論文を発表することは、安定した職と多額の研究費を得ることにつながる。成果を求める教授や研究リーダーのプレッシャーも大きい。一方、論文は通常、身内の研究グループ内部と学術誌側でチェックされるだけだ。「研究者は不正はしない」という前提から、日本は欧米と違って研究倫理に関する教育も貧弱だ。こうした性善説ではもはや立ち行かないことは明らかだ。米国では90年代に政府に研究公正局をつくり、不正行為を調査、公表している。日本でもこうした機関の設置や、不正を告発できる仕組みの導入を検討すべきではないか。不正にかかわった本人だけでなく、研究の中核となった教授や所属研究機関の責任も厳しく問わねばなるまい。

と、不正を調査する機関の設置を提言しています。

 

東京大学分子細胞生物学研究所加藤茂明研究室における論文不正問題関連記事

  1. 東京大学分子細胞生物学研究所(旧)加藤茂明研究室における論文不正に関与した教員らは懲戒処分(相当) (2017年3月3日)
  2. 研究不正が認定された加藤茂明研究室6人の博士号取得者のうち不正の度合いが大きい3人の学位を東京大学が取り消し(2015年3月27日)
  3. 東京大学が分子細胞生物学研究所・加藤茂明研究室における 論文不正に関する最終調査報告を発表 (2014年12月26日)
  4. 東大分生研加藤茂明研究室の論文不正問題で加藤(元)教授が実験ノート捏造を指示:東京大学科学研究行動規範委員会が結論 (2014年8月1日)
  5. 2008年12月 日本分子生物学会 若手教育シンポジウム 記録全文 『今こそ示そう科学者の良心2008 -みんなで考える科学的不正問題- (2013年12月29日)
  6. 2013年分子生物学会年会は研究不正問題にどう向かい合ったのか?  (2013年12月24日)
  7. 加藤茂明研究室の論文不正問題に関して東大がようやく中間発報告を公表 (2013年12月26日)
  8. 加藤茂明 元東大教授がフライデー誌に真情を吐露 (2013年12月26日)
  9. 加藤茂明研究室から出された51報の「不適切」な論文リスト (2013年12月26日)
  10. 加藤茂明 元東大教授、研究不正の背景を語る (2013年7月25日)

 

東京大学分子細胞生物学研究所における新しい研究不正疑惑の関連記事

  1. 櫻井充議員の『東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書』(平成二十八年十月十二日)および及び答弁書(平成二十八年十月二十一日)(2016年10月28日)
  2. 匿名の告発を受けた医学部教授ら6人の不正疑惑論文22報に関して東京大学が本調査を実施へ (2016年9月20日)
  3. 東大分生研教授のNatureなど7報、東大医学部教授のNature communicationsなど4報の不正疑惑を指摘する告発文書を東大が受理、予備調査へ (2016年9月5日)

更新 20170304関連記事を付記