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誰も教えてくれなかった日々の実験ノートのつけ方 ~毎日の行いの小さな差が、数年後には大きな差に~

日々実験を行っている大学院生やポスドクなどの研究者は、毎日必ず実験ノートを付けているわけですが、当たり前のように毎日やっているそのやり方の僅かな差が、数年後には大きな差となって、もしかしたらそれが研究者として成功できるかどうかを決める違いとなってしまうかもしれません。そこで、実験ノートの書き方に関するアドバイスをいくつか紹介します(詳細は、引用元の記事をご覧ください)。   世の中にはトンデモナイ人間も存在するので、一応、当たり前のことの確認から。 実験ノートは実験者が実際にその実験を行ったことを示す唯一の物的証拠 実験したのであれば、実験ノートが存在する。実験ノートが存在しないのであれば、実験していなかったとみなされる。普通の研究者にとって、何の問題もないことです。 実験ノートは実験者が実際にその実験を行ったことを示す唯一の物的証拠(実験ノートには何を記録するのか? Life + Chemistry 2017-04-29) 実験ノートとは、あなたがその実験を実際に行ったことを示す唯一の物的証拠です(信州大学図書館 PDF) 「(ノートを)出さない人は不正をしているとみなします」(国会で山中教授「ノートのチェック徹底を」14/04/04)   では、実験ノートのつけ方に関するアドバイスの記事を2つ紹介(太字強調は当サイト)。独立した2つの記事ですが、これを見ると、成功するノウハウというものは、一つの形に収斂するようです。 ノートは、毎日論文を書いているようなもの ノートの構成は論文と同じようになっていて、「タイトル」、「日付」、「目的」、「方法」、「結果」、「考察」などの事項が箇条書きで示されています。‥‥ 目的に加え、研究の「背景」や「基礎情報」も書いてありますので、自分がどうしてこの実験をしなければならないのかをすぐにつかむことができます。さらには、「操作成功の基準」、「実験成功の基準」、「実験成功の場合の次の実験」、「結果の予想と対策」といった一般的なノートには見慣れない事項も記録されています。「ノートには実験の条件やサンプルのロットなど細かい情報を記録しますが、さらに実験の基準や対照を詳細に書く点が特徴です。記録する事項が非常に多くて大変だし、時間がかかると思われるかもしれません。でも、ノートを書くことでデータを得るために必要な条件が絞られるので、結果的には無駄な実験をしなくてすみます。実験のトータルの時間は変わりませんよ」と木村先生は話します。‥‥ ノートは実験を記録するのではなく、考えることと結び付けられるようになっていて、研究力に不可欠な科学的な思考の訓練や論文の書き方の練習になります。ノートには実験記録と研究力の向上というふたつの目的があります。(研究ノートの意義を考える① 総合研究大学院大学額融合推進センター)   ノートを”プチ論文”化 実験ノートを「プチ論文」にするのです。必要な構成は次のとおり。(1)タイトル(2)日付(3)実験目的(4)材料・方法(5)実際におこなった手技(6)結果(7)考察 ほとんどの学生は指導しないと、ノートには(5)実際におこなった手技、だけをちょこっとメモ程度に書くだけしかしません。しかし大切だけど意外に難しいのは、(1)タイトルと、(3)実験目的ですね。(中略)実験ノートをプチ論文化すると、日々の実験が楽しくなってきます。 目的を明らかにして、しっかりと結果を記載し、それに対していろいろと考察をしてみる。これは論理性や科学的思考の訓練になるだけでなく、実際に論文を執筆するときにとても役に立つはずです。(小保方リーダー&若手研究者必読!今さら人に聞けない「正しい実験ノート」の書き方 中山敬一 [日本分子生物学会副理事長、九州大学教授] DIAMOND ONLINE 2014.4.23)   ノートの付け方以前の話として、ノートの中身となる部分、つまり実験をそもそもどうやるかということも重要です。 「3ない実験」をするな 僕らの研究スタイルというブログで紹介されていたのですが、この「山中教授の『3ない実験』の戒め」は、耳が痛い人も多いはず! 「3つのことが抜けてる実験をしたら俺は叱るぞ」(by 山中教授) ①目的がない実験 目的のはっきりしない実験。実験することそのものが目的となっているような実験。 ②コントロールがない実験 実験をしている人なら説明不要ですね。例えば細胞に薬品Aを与えて、その10時間後の変化を見るといった実験の際は、コントロールとして何も与えていないグループを作成し、比較対象とします。 ‥‥ 意外とパイロット実験でコントロールを行なってない人がいたりしますね。 ③後片付けがない 実験ノートの記録なども含め、実験器具など後片付けのない実験。‥‥ また最近の試みとして、実験結果をこまめにFigure化しています。これで後片付けのない実験を防いでいます。(引用元:山中教授に学ぶ3ないルール 僕らの研究スタイル;出典:「賢く生きるより辛抱強いバカになれ」山中教授・稲盛和夫 共著) 研究者にとって実験ノートとは 研究者にとって、日々の実験結果や思考の過程を記している実験ノートは、「人生そのもの」だと思います。この感覚は、研究者であれば皆が共有しているものでしょう。 世界でただ一つのデータが書かれているラボノートは、命の次に大事なものだよ(伏見先生 研究ノートの意義を考える③) 研究者にとって実験ノートは「命の次に大事なもの」(若山教授 弁護士ドットコムNEWS 2014年06月16日) …

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「このファイルは読み取り専用であるか、 他のユーザーが開いている可能性があります。」のせいで上書き保存ができないトラブル【解決】

  2017/03/27    研究生活ライフハック

ウインドウズPCでの話しですが、論文をPDFで読みながら気付いたことをメモし、上書き保存しようとすると、 「このファイルは読み取り専用であるか、他のユーザーが開いている可能性があります。文書を別の名前で保存するか、別のフォルダー内に保存してください。」 というエラーが、いつからか出るようになってしまいました。毎回名前を変えて保存させられるのは非常に大きなストレスです。アドビのフォーラムを見ると、 Windowsのプレビューウィンドウをオフにして頂く事で解消される可能性がございます。プレビューウィンドウが有効時、ファイル形式に限らず読み取り専用となる場合がございますので、スタート>コンピューター 画面右上のプレビューウィンドウを閉じ、事象が解消されるかお試し頂ければと存じます。 という回答がありました。しかし、この説明では何のことかさっぱりわかりません。 散々悩んだ末にわかったこと: 論文PDFを格納しているフォルダを見ると、PDFのプレビューが表示されています(上図左)。フォルダのウインドウの右上角のアイコンをクリックするとプレビューが消え(上図右)、上書き保存が再びできるようになりました。 これに気付くまでの数ヶ月間、ストレスが蓄積していましたが、今日、ようやくそれを発散できました。   参考 「文書を保存できません・・このファイルは読み取り専用であるか・・別のフォルダ内に保存してください。」と出る (FLAT FLAP 2015/02/16 18:41  Acrobatコミュニティフォーラム (Japan) でのその他のディスカッション ):”実に2年以上これに苦しめられていたのは何だったのかと、あっけにとられてしまいました。” ファイルのプレビュー機能 (Windows 7 の基本操作 情報処理教材):” [プレビューウィンドウを表示する]ボタンをクリックします。選択したファイルの内容がプレビュー表示されるようになります”