STAP細胞=ES細胞混入説は査読者が指摘済み

ネイチャー誌に掲載され、ようやく取り下げられたSTAP細胞論文ですが、最終的にネイチャーに掲載される前にも、2012年にネイチャー、セル、サイエンスに投稿されていました。ネイチャー掲載後に噴出した疑問の多くは、査読段階ですでに指摘されていたという事実を毎日新聞が伝えています。

参考

  1. STAP論文:12年サイエンス審査時 ES細胞混入指摘 (毎日新聞 2014年07月05日):”STAP細胞の論文不正問題で、小保方(おぼかた)晴子・理化学研究所研究ユニットリーダー(当時は客員研究員)らが、2012年7月にほぼ同じ内容の論文を米科学誌サイエンスに投稿した際、審査した査読者からES細胞(胚性幹細胞)が混入した可能性を指摘されていたことが、毎日新聞が入手した資料で明らかになった。…”
  2. STAP論文:ネイチャー検証不足露呈 編集者判断強く (毎日新聞 2014年07月05日):”…取材で判明した英科学誌ネイチャーなど3誌の査読者たちの指摘は、ES細胞の混入以外にも、専門家の間で現在議論されているSTAP細胞を巡る科学的な疑問点をほぼ網羅していた。…”

インターネット上の研究不正疑義も匿名の告発に準じて取り扱う「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」案 のパブリックコメント募集中~8月1日まで

インターネット上の研究不正疑義も匿名の告発に準じて取り扱うという内容を盛り込んだ「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」案に関するパブリックコメントの募集が現在行なわれています。

本節で対象とする不正行為(特定不正行為)は、投稿論文など発表された研究成果の中に示されたデータや調査結果等の捏造、改ざん及び盗用である。ただし、研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく怠った場合を除き、故意によるものではないことが根拠をもって明らかにされたものは不正行為には当たらない。(第3節 研究活動における不正行為への対応 1-(3))

特定不正行為の疑いがインターネット上に掲載されていることを、当該特定不正行為を指摘された者が所属する機関が確認した場合、当該機関に匿名の告発があった場合に準じて取り扱うものとする。(3-4 告発の受付によらないものの取扱い③)

「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(案)について

ガイドライン案、パブリックコメント提出フォームなどへのリンク:

「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」案のパブリックコメント(意見公募手続)の実施について 意見・情報受付開始日 2014年07月03日 意見・情報受付締切日 2014年08月01日 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000698&Mode=0

参考

  1. パブリックコメント:意見募集中案件詳細 産業一般 /科学技術振興 「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」案のパブリックコメント(意見公募手続)の実施について (電子政府の総合窓口 イーガヴ) 意見・情報受付締切日    2014年08月01日
  2. 不正調査、ネットでの指摘も対象に 文科省の新指針案 (朝日新聞デジタル 2014年7月3日01時21分):”…STAP論文ではネット上の指摘が不正発覚のきっかけになったことから、指摘を把握した段階で調査を始めるよう大学や研究機関に求める。…”
  3. 研究不正、ネットの指摘で調査も 文科省が新指針 (日本経済新聞 2014/7/3 0:00): “…インターネットで疑問点が指摘された場合でも、科学的根拠など必要な情報を含んでいれば、告発と同様に扱うとした。…”
  4. 研究不正新指針:組織の責任明確化 罰則も規定 (毎日新聞 2014年07月03日 00時58分(最終更新 07月03日 01時12分):”…インターネット上で指摘された疑義も告発と同様に扱うことも盛り込んだ。…”
  5. 「研究者の基本」欠落も不正=定義見直し、指針改定へ-文科省 (時事ドットコム 2014/07/03-00:05) :”…STAP細胞問題を受け、改定案は研究不正の定義に「研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を怠った」場合を加え、故意でなくても不正行為に当たるとした。…”

小保方氏の再現実験即時停止を分生が要求

NATURE論文がついに今週撤回されましたが、STAP細胞研究不正の真相の全容解明には程遠い状態です。理研は小保方晴子氏にこれ以上言い訳をさせないために、本人一人による再現実験を行わせる決定を下し、「再現実験」が始まりました。

このような理研のやり方を批判する声明を、日本分子生物学会が発表しています。

2014 年7 月4 日
理事長声明『STAP 細胞論文問題等への対応について、声明その3』
特定非営利活動法人 日本分子生物学会
理事長 大隅 典子
7月2日付けで理化学研究所よりSTAP 細胞に関する2報のNature 論文が撤
回されたとの発表がありました。日本分子生物学会は当該論文について当初か
ら同研究所の適切な対応や早期の論文撤回を求めておりましたので、約半年も
かかったものの、事態が一歩進んだことについては評価致します。
一方で、多くの論文不正についての疑義がきちんと分析されず、それに関わ
った著者らが再現実験に参加することについては、当分子生物学会会員を含め
科学者コミュニティーの中から疑問視する声が多数挙がっております。このよ
うに当該機関が論文不正に対して適切な対応をしないことは、科学の健全性を
大きく損なうものとして、次世代の研究者育成の観点からも非常に憂慮すべき
問題であるとともに、税金という形で間接的に生命科学研究を支えて頂いてい
る国民に対する背信行為です。
今回の研究不正問題が科学者コミュニティーを超えて広く国民の関心を惹く
ことに至ったのは、論文発表当初に不適切な記者発表や過剰な報道誘致が為さ
れたことに原因があり、それらは生命科学研究の商業化や産業化とも関係して
いると考えられます。このように科学を取り巻く環境の変化に対して、われわ
れ科学者はより一層の倫理観の醸成に努める必要があり、多くの優秀な科学者
を擁する理化学研究所にはその模範となるような姿勢を示すことを強く希望し
ます。
上記のような現状を早期に解決して頂くために、ここに改めて日本分子生物
学会理事長として以下の点を理化学研究所に対して希望致します。
・ Nature 撤回論文作成において生じた研究不正の実態解明
・ 上記が済むまでの間、STAP 細胞再現実験の凍結

http://www.mbsj.jp/admins/statement/20140704_seimei.pdf

参考

  1. ネイチャースペシャル THE RISE AND FALL OF STAP (nature.com) :ネイチャー誌がSTAP細胞に関するこれまでの記事を整理して一覧にしています。
  2. 日経サイエンス「STAP細胞の正体」 古田彩(編集部) 詫摩雅子(科学ライター)):”…論文に掲載された「STAP幹細胞」10株は,すべて途中ですり替わっている。STAP幹細胞は若山氏が小保方氏にマウスを渡し,小保方氏がSTAP細胞を作って,若山氏がこれを培養してSTAP幹細胞にした。2株は若山氏が渡したのとは別の系統のマウスの細胞で,その遺伝子的な特徴は,若山氏自身が作ったES細胞に一致する。残る8株は若山研にはなかったマウスの細胞で,出所は不明である。…”
  3. 小保方晴子リーダー「出勤」しばらくは実験ノート揃えたりお茶の準備 (JCASTテレビウォッチ 2014/7/ 3 10:22):”…実証実験の統括責任者・CDBの相澤慎一特別顧問は「実験の準備ができていないので、実験ノートを揃えるとか、お茶の道具を揃えるとか、そういうたぐいのことに時間を使うことになる」と話す。前代未聞の騒動の割にはのんびりしているが、それやこれやの準備で本格的な実証実験に入るのは2か月後の9月ごろになるという。…”
  4. 小保方氏参加の検証実験、第三者監視下 24時間モニターで透明性確保 (産経ニュース 2014.7.2 23:51):”…検証実験の責任者でセンター特別顧問の相沢慎一氏は2日の会見で「本人が参加して、どうしても再現できないというところまでやらせ てもらいたい」と話した。…”

 

2014年7月2日のヴァカンティ氏の声明

Statement for news media

In science, the integrity of data is the foundation for credible findings. I am deeply saddened by all that has transpired, and after thoughtful consideration of the errors presented in the RIKEN report and other concerns that have been raised, I have agreed to retract the papers.  Although there has been no information that cast doubt on the existence of the stimulus-triggered acquisition of pluripotency (STAP) cell phenomenon itself, I am concerned that the multiple errors that have been identified impair the credibility of the manuscript as a whole.  I am encouraged by recent news which suggests that Minister Hakubun Shimomura and RIKEN President Ryoji Noyori will allow sufficient time to replicate the core STAP cell concept that my brother Martin and I originally hypothesized, and trust that it will be verified by the RIKEN as well as independently by others.

– Charles A. Vacanti, MD

July 2, 2014

(https://research.bwhanesthesia.org/research-groups/cterm/statement)

Retraction: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency

Retraction: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency

Haruko Obokata,
Teruhiko Wakayama,
Yoshiki Sasai,
Koji Kojima,
Martin P. Vacanti,
Hitoshi Niwa,
Masayuki Yamato
& Charles A. Vacanti

Nature
511,
112
(03 July 2014)
doi:10.1038/nature13598

Published online
02 July 2014

Several critical errors have been found in our Article and Letter (http://dx.doi.org/10.1038/nature12969), which led to an in-depth investigation by the RIKEN Institute. The RIKEN investigation committee has categorized some of the errors as misconduct (see Supplementary Data 1 and Supplementary Data 2). Additional errors identified by the authors that are not discussed in RIKEN’s report are listed below.

(1) Figure 1a and b in the Letter both show embryos generated from STAP cells, not a comparison of ES- and STAP-derived chimaeric embryos, as indicated in the legend.

(2) Extended Data Fig. 7d in the Article and Extended Data Fig. 1a in the Letter are different images of the same embryo and not, as indicated in the legends, a diploid chimaera embryo and tetraploid chimaera embryo.

(3) There is an erroneous description in Fig. 1a in the Letter. The right panel of Fig. 1a is not a ‘long exposure’ image at the camera level but a digitally enhanced one.

(4) In Fig. 4b of the Letter, STAP cell and ES cell are wrongly labelled in a reverse manner.

(5) In the Article, one group of STAP stem cells (STAP-SCs) was reported as being derived from STAP cells induced from spleens of F1 hybrids from the cross of mouse lines carrying identical cag-gfp insertions in chromosome 18 in the background of 129/Sv and B6, respectively, and that they were maintained in the Wakayama laboratory. However, further analysis of the eight STAP-SC lines indicates that, while sharing the same 129×B6 F1 genetic background, they have a different GFP insertion site. Furthermore, while the mice used for STAP cell induction are homozygous for the GFP transgene, the STAP-SCs are heterozygous. The GFP transgene insertion site matches that of the mice and ES cells kept in the Wakayama laboratory. Thus, there are inexplicable discrepancies in genetic background and transgene insertion sites between the donor mice and the reported STAP-SCs.

We apologize for the mistakes included in the Article and Letter. These multiple errors impair the credibility of the study as a whole and we are unable to say without doubt whether the STAP-SC phenomenon is real. Ongoing studies are investigating this phenomenon afresh, but given the extensive nature of the errors currently found, we consider it appropriate to retract both papers.

http://www.nature.com/nature/journal/v511/n7507/full/nature13598.html

相澤慎一氏がSTAP現象検証計画を説明

【STAP現象】11検証計画 小保方晴子氏の参画や計画の詳細に関する会見【2014/7/2】

小保方氏の実験参画についてや今後の検証実験の詳しい進め方について説明となります。15分19秒のところで、動画が数分飛んでいます。
【出席者】
●相澤慎一 実験総括責任者(理研 発生・再生科学総合研究センター 特別顧問)
●齋藤茂和 理研 神戸事業所 所長

小保方氏の現在の状態について

24:28 (記者)小保方さんに今日お会いになった方(音声不明瞭)でいいんですけど、今日の様子どうだったのかということと、皆さんに、検証実験に参加する上での挨拶ですとか意気込みを語るようなことはあったんでしょうか?
(相沢氏)小保方さんは、まだそのへん、使い物になるような状態じゃ、あっ、すいません。星野監督が松井に言うように、使い物にならないなんて、30を越した女性のユニットリーダーに使う言葉としては全く不適当な言葉なんで、取り消させて下さい。要するにまだそんなに、彼女に納得がいくような条件よりもはるかに遠く、物事はできないような状態なんです、精神状態が。少しそれが落ち着いて彼女なりに実験ができるという状態にいつなってくれるのかという、生活環境も含めたですね、配慮が、当面私としては最大のテーマで、今の時点で彼女にすぐ実験をやってどこまで行くのよ?とか、そういうことは、正直言ってとてもできる状態ではありません。というのは、なぜそういうことを申し上げられるのかと言うと、一ヶ月前ほどから主治医の許可のあるとき時々こちらに来られるようになって、その時助言を求めるというふうな時間があったときの彼女とのコンタクトの中での私の判断はそういうことで、少し生活的にある程度きちっとした生活が送れるようにすることが今まず第一という状態です。

小保方氏が検証実験中にも不正を行いかねないという危惧について

23:11 (記者)そもそもなぜモニタリングをするということなんでしょうか?
(相沢氏)なぜモニタリングをするかというのはですね、そのようにしなさいという改革推進本部からの指示なので、それは推測をするしかできないんですけれども。推測をすると、「多く世の中には、そこまでやらないと彼女は何か魔術を使って不正を持ち込むのではなかろうかという危惧があるためにそれを求めてる」と、これは私の推測です。

23:56(記者)小保方氏と丹羽氏との実験を分ける理由は何でしょうか?
(相沢氏)それも基本的に改革推進本部から、2つに分けて基本的に行いなさいということで、「同じところでやっていると、丹羽さんの、(丹羽)責任者の行なう実験の中に、彼女がこそっと細胞とか何とかを混ぜてしまうかもしれない」とか、そういうことを危惧されてのことであろうと、これも私の推測です。

検証実験の意義について

34:14 (記者)そもそもこの検証実験の目的というか意義は何なのでしょうか?論文が撤回されて、科学的根拠がないということだと、あるかどうかを示すんだったらもう一回論文を出し直せばいいと大多数の人は考えると思うんですけど。これをやる意味っていうのは何なんでしょうかね?

34:29 (相沢氏)そういうご意見のあることは重々承っています。もう無いものなんだから検証実験をわざわざ国民の税金を使ってまでやる必要はないんではなかろうかというご意見を承っております。そういうご意見の強いことも重々承知しておりますが、しかし、科学的に見たときに全て、一点の曇りも無く(STAP細胞が)無いよというわけではなくて、やっぱり最終的な決着は本人が参加して、「しかし、やっぱり、どうしても再現できませんでしたね。」というのがですね、STAP現象・細胞は無いよということには、できるならばそこまでやることが、最善の、科学研究をやるものとしては、そこまでなんとかやらせていただきたいと、そういうふうに思っています。

実験の練習の必要性について

54:00 日経サイエンスの古田です。準備段階と、その後の実際の実験に入る段階というところの違いを教えていただきたいんですが。…
55:30(古田氏)準備って何ですか?マウスを渡して練習するってことですか?
(相沢氏)そうですね。
(古田氏)実験手技の練習をする?
(相沢氏)はい。酸浴の練習もすることになると思いますね。そういうふうにして再現できたとしても、それは再現できたとは認めない。あくまで再現は管理された新たな実験室で第三者の立会いのもとでやった実験だけを再現されたとみなす。…

 

高橋PL「理研の倫理観にもう耐えられない」

「理研の倫理観にもう耐えられない」と、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターに所属する高橋政代プロジェクトリーダーが理研を厳しく批判しました。

NHKの報道ですが、

“高橋リーダーはSTAP細胞の問題で、小保方リーダーに指摘されている数多くの疑義について説明させないまま、検証実験に参加させるなどの対応を取っている理化学研究所について、「理研の倫理観に、もう耐えられない」などと、ツイッターを通じて批判しました。”(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140702/k10015693461000.html)

と、ついに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)内部の研究者から批判の声が上がりました。

参考

  1.  Masayo Takahashi@masayomasayo 理化学研究所 発生再生科学総合研究センター 網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー。眼科歴25年。網膜変性疾患専門。(高橋政代氏のTWITTERアカウント)
  2. 「理研の倫理観にもう耐えられない」 (NHK NEWSWEB 7月2日 18時11分):”iPS細胞を使った世界初の臨床研究を進めている理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーはSTAP細胞の問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーに、指摘されている数多くの疑義について説明させないまま検証実験に参加させるなどした理化学研究所の対応は問題だとして、今後、新たな患者への臨床研究を中止する可能性を示しました。…”
  3. 高橋政代プロジェクトリーダーコメント 高橋政代プロジェクトリーダーの個人のツイッター上での発言について、多数お問合せを頂いております。これを受け、高橋リーダーから以下のコメントがありましたのでお知らせ致します。(独立行政法人理化学研究所 2014年7月2日):お騒がせして申しわけありません。現在移植手術に向け細胞培養を行っている患者さんの臨床研究については順調に推移しており予定通り遂行します。ネット上で「中止も含めて検討」と申し上げたのは、様々な状況を考えて新規の患者さんの組み入れには慎重にならざるを得ないというのが真意で、中止の方向で考えているということではありません。臨床研究そのものには何の問題もありませんし、一刻も早く治療法を作りたいという信念は変わっておりません。理研が一日も早く信頼を回復し、患者さんが安心して治療を受けられる環境が整うことを期待しています。高橋政代
  4. Masayo Takahashi at TEDxTokyo 2014

    (⇒日本語通訳版 高橋 政代 at TEDxTokyo 2014
  5. 小保方氏が理研に出勤、STAP細胞検証実験に参加

 

小保方晴子研究ユニットリーダーらによるSTAP細胞の検証実験7月1日~11月30日

理化学研究所はSTAP細胞の存在を調べるための検証実験に小保方晴子研究ユニットリーダーを参加させると発表しました。検証実験の期間は7月1日~11月30日の5ヶ月間。

生物学の研究者の本音が飛び交うインターネット匿名掲示板(STAP細胞の懐疑点 PART488 http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/life/1404116917/)での反応の一部を紹介します(字句の一部を●●に変更)。

133 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 19:52:22.36
スゴいね理研って
山ほど残っている論文疑惑については消極的なのに
捏造容疑者に再現実験させるとか狂気の沙汰

336 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 20:44:26.34
理研ぐるみで捏造するんだろw

337 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 20:44:34.25
理研が再現実験しても
だれも信用しないから
やっても マジ意味無い。

347 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 20:45:55.73
論文の取り下げ決定したんだろ
再現するための根拠からして消滅、全ては白紙ってことじゃないか
実験自体全くの無意味なのに何をやろうというんだ
再現実験=これから1から論文作りなおすということ?
理研が何をしようとしてるのか全く理解できない

398 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 20:55:56.48
再現実験したければ小保方が引き受けてくれるところを自力で探すべきなのだが

467 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 21:12:09.22
再現実験では捏造そのものを断定することは出来ないんだよ。
失敗しても
「もしかしたら、まだ把握できていない繊細な条件があり、再現できなくなったのかも」
とか言われたら、「科学的な検証」を重視する竹市センター長は否定できないものw
だから、サンプル調査や論文疑惑調査の方に注力すべきなんだよ。
こんな当たり前のことすら理研のお●●さん達は理解できないのですね。

472 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 21:13:30.88
本人がやりたければ来てもいいよ
ではなく
小保方様、どうかきてくださいませ
理研終わり過ぎ

521 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 21:28:25.73
捏造の張本人が検証実験!!
腹痛いわ 理研の誰が決めてんのよ

952 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 23:13:06.85
オボコメントを堂々とホームページに載せる理研
恥知らずにも程がある

984 :名無しゲノムのクローンさん:2014/06/30(月) 23:21:04.65
日本の科学は狂っている

参考

  1. 小保方氏がSTAP検証に参加 懲戒委の審査、一時停止 (日本経済新聞2014/6/30 19:10):理化学研究所は30日、STAP細胞が存在するかどうかの検証実験に、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)を参加させると発表した。期間は7月1日~11月30日の5カ月間を予定し、実験をビデオで記録するなど透明性を確保するとしている。…

STAP細胞ネイチャー論文撤回

報道によると英科学誌ネイチャー(NATURE)に掲載されていた小保方晴子氏らによるSTAP細胞論文2報は、7月3日号で撤回されるとのことです。

参考

  1. STAP細胞:ネイチャーが論文撤回へ 研究成果白紙に (毎日新聞 2014年06月30日):STAP細胞の論文不正問題で、英科学誌ネイチャーが7月3日号で関連論文2本を撤回する見通しであることが、複数の関係者への取材で分かった。…
  2. STAP「白紙」に…論文撤回へ、小保方氏同意 (YOMIURI ONLINE 2014年06月30日 13時26分): … 論文の筆頭著者である理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーを始め、14人の著者全員が撤回に同意しているといい、ネイチャーにその経緯や理由などを説明した文書が掲載される。…

STAP問題の闇

STAP細胞捏造事件は、立場の異なるさまざまな人々の思惑が交錯して生じたものであり、真実の姿がなかなか見えてきません。

なぜすぐにばれるような幼稚なデータ捏造をしたのか?

なぜそれが周りの誰にも気付かれずに、NATURE論文2報掲載に至ったのか?

なぜ研究実績ゼロ(どころか博士論文ですでに捏造)の人を日本のサイエンスの最高峰に位置する理化学研究所がほとんど「無試験」で研究リーダー(=大学准教授相当の役職)として迎え入れたのか?

誰がどこまで研究不正に加担したのか?

共同研究者らはいつからデータ捏造に気付いていたのか?

研究不正の事実がこれほど明らかなのに、なぜ理化学研究所はまともな調査をしないのか?(調査で明らかになってしまっては困ることは何なのか?)

なぜ理研CDBは捏造を確定させたにも関わらず規程に則って解雇するどころか、雇用の延長を保証し「助言」まで仰ぐのか?(理研CDBは、小保方氏に暴露されては困るような弱みを何か握られているのか?)

なぜ竹市理研CDBセンター長、野依理研理事長、下村博文文部科学大臣らは、捏造データの上に成り立っていて科学的根拠が皆無のSTAP現象を小保方氏に「再現」をしてもらいたがるのか?

なぜ理研の科学者は何の科学的根拠もない仮説を魅力的だとして、それを検証をしようとするのか?

なぜこのような国民の税金をドブに捨て続ける行為が今の日本で許されるのか?

なぜ理研内部の研究者から、事を正そうとする声がもっと出てこないのか?

なぜ誰も責任を取らないのか?

誰が理研をコントロールしているのか?

 

 

SAP細胞捏造は科学研究の世界の3大不正として教科書に載ると言われましたが、教科書に掲載する事例とするなら、事件の全体像が明らかになっていなければなりません。

STAP細胞で大儲けした人間を許してはいけない」というインターネットの記事は、これまでの報道では全く見えてこない部分に光を当て、”米国ではとっくに時代遅れになりつつある「特許」「科学研究」「インサイダー」三位一体の経済犯罪が、法規制の進んでいない日本に持ち込まれ、あざとく利ざやが抜かれた可能性”を指摘しています。

参考

  1. STAP細胞で大儲けした人間を許してはいけない(JBPRESS 2014.06.23):”STAP問題の闇は深い”
  2. 小保方発表で暴騰したセルシード株(http://sonarmc.com 2014年3月18日):”…つまり「何かうまい話」がセルシードの経営者から伝えられなければ「継続性に疑義の生じた会社」(会計監査でつぶれる可能性を指摘された会社)の ファイナンスに応じることは通常はない。それも半端でない総発行株数の30%近い大量の株式が新たに発行されるわけだから、「何か」がなければ株価は大幅 に下がるのである。ところが同社株は1月30日に小保方発表で40%も暴騰し、UBSは新株予約権を1月30日と31日の2日間で全部行使して市場で即座に売却し、数億円のサヤぬきに見事に成功している。以上記述したことは全部公表事実で誰でもネットで確認できる。…”
  3. 小保方研究に関与する企業の株価が急上昇――STAP細胞騒動に株価操作疑惑 (週刊金曜日ニュース 2014 年 4 月 30 日)”…STAP細胞の真偽をめぐる騒動で、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの共同執筆者である大和雅之・東京女子医科大学教授の上司が取締役を務めるベンチャー企業の株価が、英科学誌『ネイチャー』電子版がその存在をトップ記事で載せたあと、急上昇していたことがわかった。…”
  4. ヤフーファイナンス (株)セルシード

ホールケーキの残りが3日後でもぱさつかない科学的な切り分け方

The Scientific Way to Cut a Cake

参考

  1. Francis Galton. Cutting a Round Cake on Scientific Principles. Nature 75, 173 (20 December 1906) | doi:10.1038/075173c0; ((閲覧にはNATUREに対して購読料を支払うことが必要))
  2. 100年以上前に考案された「ケーキをダメにしない切り方」がネットで爆発的シェア! 意外な発想に驚くこと間違いなし!! (ロケットニュース24)

CAG-GFPを15番染色体の片方に持つマウスの謎

「CAG-GFPを15番染色体にヘテロで持つマウスはどこ由来なのか?」

京都大学iPS細胞研究所で遺伝子組み換えマウスが管理区域外で見つかり、文部科学省が厳重注意、山中伸弥所長が謝罪記者会見を開くということが以前ありました。

今回のSTAP細胞論文捏造事件では、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)で正体不明の遺伝子組み換えマウス(CAG-GFPを15番染色体にヘテロで持つマウス)が使われていたことが明らかになっており、遺伝子組み換えマウス管理の杜撰さという点では、事の重大さは先の京大の件とは比較になりません。小保方氏が若山氏から供給されたマウス以外は使っていないというのなら、一体誰がどこからこの遺伝子組み換えマウスを理研CDB内に持ち込み、小保方氏の実験にそれが入り込んできたのか?大きな謎です。このようなデタラメなことが起きた真相を明らかにすることもせずに、このようなデタラメの上に成り立っていた「STAP現象」の再現性を科学的に検証しよ うとするのはあまりにも不毛です。ましてや世界に冠たる理研の科学者たちが、データ捏造が確定した(理研調査委員会 による)人間の「助言」を求めるなど、あり得ないことです。

参考

  1. 「監視下で小保方氏参加実験を」 理研・竹市センター長(神戸新聞 2014/6/26 22:03):”… 理研再生研で進められている検証実験には、小保方氏は助言しているが、立ち会ってはいないという。…”

2014年6月16日
CDBに保全されているSTAP関連細胞株に関する検証について
発生・再生科学総合研究センター
センター長 竹市雅俊

背景
STAP論文では、脾臓から採取された免疫細胞が弱酸性にさらされることにより、多能性を獲得することを報告した。STAP細胞から増殖可能な細胞株としてSTAP幹細胞が作製された。STAP論文に関する疑惑が明らかになった後、山梨大学若山教授は第三者研究機関にSTAP幹細胞株のDNA解析を依頼した。その情報は理研と共有され、理研はCDBに保全されているSTAP関連幹細胞株の解析を進めてきた。
CDB小保方研STAP幹細胞株の検討目的
CDBに保全されているSTAP関連細胞株(STAP幹細胞、FI-幹細胞株)およびそれらから作出されたキメラマウスの遺伝子情報を比較解析し、各細胞株間の遺伝子レベルの相違と起源に関する客観的に検証可能なデータを得ることを目的とする。

CDBで保全されている小保方研細胞株の解析と結果
小保方研細胞株サンプルの遺伝子解析(遺伝的背景およびCAG-GFP挿入部位の確認)
• 小保方研細胞株サンプルのSTAP幹細胞6株に関して、遺伝的背景を6種のSNPマーカーを用いて検査したところ、以下の結果が得られた。GLS-1およびGLS-11については核型の解析も行った。
1. FLS-3およびFLS-4: B6129F1: CAG-GFP, ♂
2. GLS-1およびGLS-11: B6: oct4-GFP, ♂(核型の解析ではY染色体の一部に欠失が見られる)
3. AC129-1およびAC129-2: 129B6F1: CAG-GFP ♂ (129 CAG-GFP マウス由来とされたが, 129B6F1由来であることが判明)。
• CDBでは、若山氏から、STAP幹細胞のCAG-GFP遺伝子挿入位置の情報提供を受け、上記STAP幹細胞株のCAG-GFP遺伝子挿入部位を検証した。
STAP幹細胞株AC129-1およびAC129-2は、18番染色体GFPの挿入を持つ若山研GFPマウスと同じ部位に、1コピーのCAG-GFP遺伝子の挿入を持つことが判明した。かつ、相同染色体の両方に挿入されていることも若山研GFPマウスと一致した。他方、FLS-3およびFLS-4に関しては、15番染色体の片方の染色体にGFP遺伝子が挿入されていることが判明した。また、CAG-GFP遺伝子は複数コピーがタンデムに並んだ形で挿入されていた。
これらの結果は若山研のサンプルの解析結果と一致した。

解析結果に対する見解
1.若山氏が提供されたとされる光るマウス(CAG-GFP遺伝子保持マウス)から小保方氏がSTAP細胞を作成し、それを若山氏が受け取って樹立したSTAP幹細胞株に関して、保管されていたストックの解析から、CAG-GFP遺伝子の挿入状況の違いにより、STAP幹細胞は2種類の異なる遺伝子型のマウス由来であることがわかった。一方は、若山氏が提供した(CAG-GFPを18番染色体にホモで持つ)もの、もう一方は由来不明(CAG-GFPを15番染色体にヘテロで多コピー持つ)のものであった。
2.CAG-GFPを15番染色体にヘテロで持つマウスがどこ由来なのか、そのマウス個体がSTAP細胞からSTAP幹細胞が樹立された時期に若山研(あるいは小保方研)に生存個体として存在していたのかは不明であり、今後、さらなる検証を進める。
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20140616_2/20140616_2_1.pdf

小保方氏 年間研究費2千万円 笹井氏6億円

理化学研究所は研究費使途の全面開示を~小保方晴子氏(年間2千万円)と笹井芳樹氏(年間6億円)は研究費を何に使ったのか?

理化学研究所は小保方晴子氏が研究データを捏造したという判断を下しましたが、小保方晴子氏はそれを否定しています。小保方晴子氏の年間予算は2千万円、共同研究者である笹井芳樹氏の年間予算は6億円。STAP細胞研究不正の過程を明らかにするためには、小保方晴子氏や笹井芳樹氏ら他の共同研究者が研究費で何を購入していたのか、何に使っていたのか、その詳細を明らかにすることが絶対必要です。研究費の出所は国民が払っている税金なのですから、国民には真相を知る権利があり、理化学研究所には説明責任があります。

週刊誌で報道された理化学研究所の開示内容によれば、小保方晴子氏と笹井芳樹氏の11ヶ月間の出張回数は計55回で旅費総額が496万円にも上るそうです。情報開示の要請に対して詳細を「黒塗り」にしているようでは、公表すると問題が生ずるようなやましい使い方であったと疑われても仕方がないでしょう。「黒塗り」開示は、データ捏造にとどまらず研究費の不正使用まで疑わせるものであり、理研CDBの組織ぐるみの不正が危惧されます。その疑いを払拭するためには、理研CDBは全てを明らかにすべきです。そうでなければ、自浄作用のない理研CDBは一度解体すべきという意見への反論も全く説得力を持ちません。

【週刊文春】告発スクープ 小保方晴子さん笹井教授 年間6億円の研究費の使い道

「理研CDB解体」提言に理研CDB研究者が反論

理研CDBのグループディレクターの一人として理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)の運営に関わる林茂生氏が神戸新聞の取材に答え、理研CDB解体論に反対する意見を述べました。

6月12日に公表された「研究不正再発防止のための提言書」では、STAP細胞論文捏造事件が起きた原因は理研CDBの構造的な問題であると断定されています。

STAP問題の背景には、研究不正行為を誘発する、あるいは研究不正行為を抑止できない、CDBの組織としての構造的な欠陥があった

(1)このようにSTAP問題の背景には複合的な原因があるが、以上に見たとおり、これらの原因はCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。すなわち、小保方氏のRULへの採用過程においては、竹市センター長、西川副センター長(当時)、相澤副センター長(当時)を始めとする人事委員会メンバーはSTAP細胞の研究成果獲得を第一義とするあまり、客観的資料を基に本人の資質と研究内容を精査する通常の採用プロセスの手順を、悉く省略した。小保方氏がPIとして率いる研究ユニットは、国立大学法人大学院においては准教授クラスが運営する研究部門(講座)に匹敵するのであり、そのようなハイレベルの研究ユニットを運営するPIとしてのスタンダード域に達していない研究者を職権により杜撰なプロセスを以て採用した、竹市センター長をはじめとする理研CDBのトップ層の責任は極めて重いと言わざるをえない。またCDBの運営にあたるGD会議は、STAP研究の秘密保持を最優先とする方針を容認し、結果としてSTAP研究について多くの研究者による研究内容の評価の機会が失われた。さらに、CDBにおいてはデータの記録・管理の実行は研究者任せであり、CDBの組織全体としての取り組みはほとんどなかった。これらSTAP問題の背景にある原因は、いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来するものでもあった。言い換えれば、研究不正行為を誘発する、あるいは研究不正行為を抑止できない、CDBの組織としての構造的な欠陥があり、これを背景にSTAP問題が生じた、と言わなければならない。

(2)このCDBのガバナンスについて、CDB報告書は次のとおり指摘している。
「CDBは2000年4月発足以来、竹市センター長の下、2013年3月末に2名の副センター長(GD)が退任するまで、2005年に1名のGDが交代した以外、同じGDメンバーで運営されてきた。・・・一方、この10年余の間に、運営主体を構成するメンバーは、それぞれが担当するマネージメント領域を牽引する立場となり、このことがCDBの運営における専門化、分業化をもたらし、同時に醸成された相互信頼意識が、「彼が言うことなら間違いない」、「彼に任せておけば安心」との無意識のお任せ、寄り掛かりをもたらし、又はその結果としての独善を拡大させてきた可能性がある」(CDB報告書16頁)。ほとんど同一のメンバーによる長期のガバナンスは、相互信頼意識を醸成するが、同時に馴れ合いを生む土壌となる。研究不正行為を誘発する、あるいは研究不正行為を抑止できない、CDBの構造的な欠陥の背景には、このようなCDBトップ層の馴れ合い関係によるガバナンスの問題があると指摘せねばならない。

研究不正再発防止のための提言書より一部転載)

参考

  1. 研究不正再発防止のための提言書 (研究不正再発防止のための改革委員会委員長 岸輝雄 平成26年6月12日)(理研ウェブサイト上のPDFリンク)
  2. 「解体提言は不当」理研再生研幹部研究員・林氏に聞く (神戸新聞2014/6/18 08:00):”…林氏は「組織運営への批判は率直に認めるが、組織全体が否定されるのは心外。誠実に科学に向き合う研究員や日本の将来のためにならない」と訴えた。…”
  3. 小保方氏の採用経緯、通常と違った 理研・林氏一問一答 (神戸新聞 2014/6/18 08:00):”…過去に不正があったかどうかや、積み上げてきた研究成果などの認識なしに、(再生研が)『不正を生む構造的欠陥があった』『解体すべき』と断言するのはさすがに不当ではないか。誠実に研究している研究者が大勢いる」…”

小保方晴子研究ユニットリーダーの研究室の冷凍庫から『ES細胞』が見つかる

小保方晴子研究ユニットリーダーが”STAP細胞”として若山教授に渡していたものは実はES細胞であったという疑惑を裏付ける事実が次々と明らかになっています。

NHKなどの報道によると、小保方研究室の冷凍庫からは「ES」とラベルされた容器が見つかり、その中の細胞の遺伝子を解析したところ、若山教授が保存していたSTAP幹細胞の遺伝子の特徴と一致するという調査結果が出ました。

また、日経サイエンスなどの報道にあるように、小保方氏らのNATURE論文に付随するデータとして公開されていたSTAP細胞の遺伝子データ内に、胎児のうちに死亡するはずの「トリソミー」を示す情報が含まれていることが指摘されました。胎児のうちに必ず死亡してしまうので、STAP細胞を作るときに使われたはずの「生まれてから1週間のマウス」は存在しえないことになります。「存在しないもの」からSTAP細胞を作ったという小保方氏の主張は、信憑性が全くないといわざるを得ません。

STAP細胞が存在する可能性を示す科学的証拠などもともと何もなかったというのに、それでもなおSTAP細胞の存在の可能性を検証しようとすることは、果たして科学的な態度と言えるのでしょうか?

参考

  1. STAP細胞 元細胞の由来 論文と矛盾 (日経サイエンス 号外 2014年6月11日):”理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが作ったSTAP細胞の一部が,論文に記したような新生児マウスの細胞から作った ものではないことが,理研の内部資料から明らかになった。小保方氏らが論文とともに公開した遺伝子データを新たな手法で解析したところ,STAP細胞に含 まれるほぼすべての細胞が,8番染色体が3本ある「トリソミー」であることが判明。マウスの場合,8番トリソミーは胎児のうちに死亡し,生まれることはな い。STAP細胞は新生児マウスから取って作ったのではなく,シャーレで培養された細胞だと考えられる。8番トリソミーは研究室で培養されているES細胞 (胚性幹細胞)の2 ~ 3割に見られるとの報告があり,この“STAP細胞” はES細胞だった可能性が高い。”
  2. STAP問題 冷凍庫に「ES」容器(NHK NEWSWEB 6月16日 19時51分):”…これについて日本分子生物学会の副理事長で九州大学の中山敬一教授は、「これまではSTAP細胞はあるという前提で話が進んでいたが、今回の分析結果は実際にはES細胞だった可能性を強く示している。こうしたデータが明らかになった以上、ミスでは説明がつかず、人為的な混入も考えられるので、小保方さんや笹井さんがみずから会見し、説明するのが科学者としての義務だ」と指摘しています。”
  3. STAP細胞:小保方研究室に「ES」と書かれた容器(毎日新聞 2014年06月16日 23時32分 最終更新 06月17日 05時29分) “「STAP細胞」の論文不正問題で、理化学研究所の関係者によると、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーの研究室の冷凍庫からラベルに「ES」と書かれた容器が見つかった。

竹市雅俊センター長らによる記者会見【2014/6/12】

【STAP細胞】9竹市雅俊センター長らによる記者会見【2014/6/12】

参考

  1. STAP細胞の論文問題で 独立行政法人 理化学研究所 は、小保方晴子研究ユニットリーダーが所属する理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の竹市雅俊センター長らが12日に会見し、一連の経緯や問題点などを自己点検した検証結果を公表すると発表しました。再発防止のため見直すべき点などを盛り込んだ「提案書」の取りまとめに向けた作業を行う、外部の有識者でつくる改革委員会が終了次第、生中継でお届けいたします。

■18:30メド~ 改革委員会によるブリーフィング

【登壇者】
岸輝雄   委員長
間島進吾  委員長代理
市川家國  委員
塩見美喜子 委員
竹岡八重子 委員
中村征樹  委員

■20:00メド~ 竹市雅俊センター長らによる記者会見
【登壇者】
坪井裕  理化学研究所 理事
竹市雅俊 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター長
鍋島陽一 CDB自己点検検証委員会 委員長

(http://live.nicovideo.jp/watch/lv182653123)

「勇気ある行動をとっている研究者が複数名いることは、理研にとって大きな救い」

理化学研究所の研究不正再発防止のための改革委員会は、2014年6月12日に「研究不正再発防止のための提言書」を理研理事長野依良治氏に提出し、その内容が公開されました。

「小保方さん所属組織”解体”を」理研の改革委員会(14/06/12)

日本を代表する研究機関である理研で起きた前代未聞の研究不正の解明にあたり、理研内で真相と科学的真実の解明のため勇気ある行動をとっている研究者が複 数名いることは、理研にとって大きな救いである。本委員会はかかる研究者の勇気に敬意を表すると共に、このような行動により不利益な扱いをされることがな いよう、理研に対し、強く求めるものである。

Nature論文は全て撤回される見通しとなったが、STAP問題が日本の科学研究の信頼性を傷つけている事実は消えることはない。日本の代表的な研究機 関である理研が、STAP問題を真摯に総括し再発防止策を実行することができるのか、国内外から注目されている。STAP問題のような研究不正をめぐる不 祥事は、科学者自らによって解明、解決されなくてはならない。(http://news.mynavi.jp/news/2014/06/12/526/)

参考

  1. 研究不正再発防止のための提言書 (独立行政法人理化学研究所 平成26年6月12日)(理研ウェブサイト内PDFリンク):”…また本委員会の聴取に対し、竹市センター長は、小保方氏の採用を決めた人事委員会のメンバーは、「同時に採用された他のPIに比べ、小保方氏は研究者としてのトレーニングが不足している」、と認識していたが、小保方氏自身の研究テーマに研究予算をつける必要等を考慮すると研究員ではなくRULとして採用する必要があった、と答えている。以上の経過から、理研CDBは、小保方氏の研究者としての資質と実績を評価して、というよりも、小保方氏のSTAP研究の成果が魅力的であり、小保方氏をRULに採用することにより、iPS細胞研究を凌駕する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれて小保方氏を採用した可能性がきわめて高い。…”
  2. CDB 自己点検の検証について (平成26 年6 月10 日 CDB 自己点検検証委員会) (理研ウェブサイト上のPDFリンク)
  3. 研究不正の再発防止にはCDB解体など抜本的な改革が必要 – 理研改革委員会 (マイナビニュース 2014/06/12):”…また、提言書では小保方氏の採用に信じがたい杜撰さがあったとしており、採用に加担した竹市センター長や西川副センター長(当時)、相澤副センター長(当時)などの理研 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)のトップにも責任があるとするほか、理研本体の研究不正防止に対する認識不足やガバナンス体制の脆弱性、責任の所在が明らかになることを怖れての及び腰での取り組みなどを指摘しており、再発防止に向け、理研に対し、対象となる論文が取り下げられた場合であっても、個人および責任の明確化と相応の厳しい処分の実施、ならびにコンプライアンス担当理事と研究担当理事の交代、そしてCDBの解体ともし新たに発生・再生科学分野を含む新組織を立ち上げるのであれば、トップ人員を刷新し、理研のためではなく、日本全体の研究力強化に貢献できる体制の構築などを掲げている。…”
  4. 理研:改革委、再生研の解体提言…「関係者厳しい処分を」 (毎日新聞 最終更新 06月12日 22時09分):”…小保方氏には「研究者としての資質に重大な疑義がある」として「極めて厳しい処分」を求め、CDBの竹市雅俊・センター長、共著者の笹井芳樹・副センター長ら幹部の処分と交代を盛り込んだ。…”
  5. 竹市・笹井氏ら4人の辞任求める 理研改革委(日本経済新聞 2014/6/12 19:58):”…再生医療の中核拠点である理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市、CDB)を早急に解体するとともに、竹市雅俊センター長、笹井芳樹副センター長ら上層部4人の辞任を求めた。…”
  6. 「小保方氏の採用過程、信じがたい杜撰さ」 理研改革委 (朝日新聞DIGITAL 2014年6月12日21時27分):”…通常実施する英語による公開、非公開のセミナーをせず、推薦状もない状態だったのに採用を決めるなど、「にわかには信じがたい杜撰(ずさん)さ」と批判した。…”

改革委員会が理研理事全員の交代を求める

報道によれば、研究不正再発防止のための改革委員会が理化学研究所の理事の入れ替えを求める内容を盛り込んだ報告書を来週にも公表するそうです。STAP細胞論文不正事件の真相究明は、日本のサイエンスの信頼を取り戻すためには不可欠です。理化学研究所の運営には、自分自身の保身や組織の防衛でなく、日本の科学研究の将来を本当に考えられる人が望まれます。

理事長 野依 良治 (就任年月日 2003年10月1日)
主要経歴
1963年4月     京都大学採用
1968年2月     名古屋大学理学部助教授
1972年8月     同大学理学部教授
1997年1月     同大学大学院理学研究科長・理学部長(併任)
2002年4月     同大学高等研究院長(併任)

理事 川合 眞紀 (就任年月日2010年4月1日)
主要経歴
1985年5月     理化学研究所採用
1991年5月     同研究所表面化学研究室主任研究員
2004年3月     東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
独立行政法人理化学研究所表面化学研究室招聘主任研究員(非常勤)
2009年4月     独立行政法人理化学研究所基幹研究所副所長(非常勤)

理事 古屋 輝夫 (就任年月日2009年4月1日)
主要経歴
1979年4月     理化学研究所採用
2006年2月     独立行政法人理化学研究所横浜研究所研究推進部長
2008年7月     同総務部長

理事 大江田 憲治 (就任年月日 2011年4月1日)
主要経歴
1980年4月     日本学術振興会奨励研究員
1982年4月     住友化学工業(株)採用
2002年7月     住友化学工業(株)生物環境科学研究所
分子生物グループ・グループマネージャー
2007年1月     内閣府 大臣官房審議官(科学技術政策担当)
2010年4月     住友化学(株)フェロー

理事 坪井 裕 (就任年月日 2012年9月19日)
主要経歴
1982年4月     科学技術庁採用
2000年6月     科学技術庁原子力局核燃料課長
2008年8月     文部科学省研究開発局開発企画課長
2009年7月     文部科学省大臣官房政策課長
2010年7月     経済産業省大臣官房審議官(地域経済担当)
2012年9月     退職(役員出向)

理事 米倉 実 (就任年月日2013年4月1日)
主要経歴
1981年4月     科学技術庁採用
2004年1月     文部科学省研究振興局基礎基盤研究課長
2006年7月     独立行政法人理化学研究所経営企画部長
2009年7月     経済産業省大臣官房審議官(地域経済担当)
2010年7月     独立行政法人宇宙航空研究開発機構執行役
2012年1月     筑波大学理事・副学長
2013年3月     退職(役員出向)
http://www.riken.jp/about/executive/

 

研究不正再発防止のための改革委員会 (平成26 年4 月10 日現在)
市川 家國 信州大学医学部 特任教授
岸 輝雄 新構造材料技術研究組合 理事長
塩見 美喜子 東京大学大学院理学系研究科 教授
竹岡 八重子 光和総合法律事務所 弁護士
中村 征樹 大阪大学全学教育推進機構 准教授
間島 進吾 中央大学商学部 教授、公認会計士
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20140410_2/140410_1.pdf

参考

  1. 理研の全理事に交代要求へ 改革委「自浄作用が不十分」 野依氏は除く (産経ニュース 2014.6.6 10:00)新型万能細胞とされる「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、外部有識者でつくる理化学研究所の改革委員会が、理研の理事全員の交代を求める方針を固めたことが5日、分かった。来週にも公表する報告書に盛り込む。トップの野依良治理事長(75)の交代は求めず、同氏に理事5人の最適な配置を求める。