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AMEDの公募ってやっぱり出来レースだったの?

  2021/03/09    研究助成

自分は文科省科研費しかもらったことがないので、AMEDの実態は全然知りませんが、自分のような完全な部外者であっても、たまに、「AMEDは出しても無駄、どうせ採択される人は決まっているから。」という声を聞くことがあります。 実際のところAMEDは出来レースなのでしょうか?ネット上の情報を纏めてみたいと思います。 AMED公募の出来レース AMED公募の中に出来レースが含まれていることは、多くの研究者が知るところであることを本庶氏が公の場で指摘していました(「AMEDシンポジウム2019」2019年12月13日の講演)。 本庶氏、AMED選考の「出来レース」に苦言 末松理事長「5年前よりは少し良くなっている」https://t.co/0WpscWzhIZ 「採択課題の選考過程に関して「誰が取るか想定されているような案件があるのはおかしい」と苦言を呈した。」 — 山形方人(nihonGO) (@yamagatm3) December 18, 2019   下のツイートに紙面が紹介されていますが、是非皆さんに読んで頂きたい重要な内容なので文字に書き起こしておきます。 AMEDには批判すべき点が幾つかある。第1の問題は、基礎的な研究に研究資金を出さないところだ。基礎研究は治療薬や技術のシーズを出す部分なので、それを育てることが国にとって重要なはずだ。もし良いシーズが出てくれば、AMEDが資金援助をせずとも、企業が向こうから寄ってきて、応用につながる。だからいいシーズを出すことが一番重要だ。 しかしAMEDは臨床応用が見えなければ採択されない。その一方、科学技術振興機構(JST)に応募しようとすれば、医学関係はAMEDへ応募せよと言われる。医学系の基礎研究を応募する先が現状では抜け落ちている。  そして、国が大企業にお金を出すのはおかしい。営利目的で事業を行う企業は、いいシーズを選んでその実用化に向けて自らリソースを投入すべきだし、国はアカデミアのシーズを生み出す場所に資金を出すべきだ。だから比重を十分に考えてほしい。  また、AMED全体を眺めると、細かい公募枠がたくさんある。がんでも何十個あるのか分からないほど細かい。そして多くの人が言っているが、その公募枠の中に細かい指示があって、「これを満たす人はあの人だろう」と、当事者を誰もが予想できるような公募がある。しかも情報リークがあって、事前に公募内容が分かっていたりする。これは断じて許すべきではない。特定のテーマと研究者を採択したいならば、最初から指定しておくべきで、これを公募にすることによって多くの人に無駄なエネルギーを使わせている。絶対に改めるべきだ。  提案書のボリュームも課題だ。本当に審査委員が全部読んでいるのか。企業との連携内容など細かいことを山のように書かされ、企業とつながっているものは駄目だとか、いったい何なんだと感じる。提案書を出して、採択されて報告書を出したら、ほとんどの人は研究する時間が取れない。もっと簡素化しても十分だろう。(2019年12月13日「AMEDシンポジウム2019」での講演から抜粋 「出来レース」の公募はやめよ 京都大学 本庶 佑 特別教授 日経バイオ年鑑2021より) 確かにAMED申請書は長すぎだよなぁ。 書いてるだけで、他の実験や仕事が全然出来なくなる。 出来レースでとるつもりもないってなら、かなり悪質だな… — ねこ( ˃ ⌑ ˂ഃ ) (@NekotatsuSan) March 5, 2021   本庶さんの意見に大賛成。1点訂正しておくならば、AMEDでも応用研究はあまり採択されていない。何年経っても応用へは行きそうにもない出来レースが殆どだ。応用に行っているように見えるのは、本当に薄っぺらい研究とは言えないような課題だけ。 …