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大隅良典東工大栄誉教授(71)、太田朋子遺伝学研究所名誉教授(83)ら6人に文化勲章

  2016/10/29    Uncategorized

2016年10月28日に政府により、2016年度の文化勲章受章者と文化功労者が発表されました。 文化勲章受章者 大隅良典氏(71) 細胞生物学 太田朋子(83) 集団遺伝学 草間弥生(87) 絵画・彫刻 中野三敏(80) 日本近世文学 平岩弓枝(84) 小説 船村徹(84) 作曲 文化功労者 福山秀敏(74) 物性物理学 古井貞煕(71) 音声工学 篠崎一雄(67) 植物分子生物学 西尾章治郎(65)情報科学・学術振興 岩井克人(69) 経済学 岡井隆(88)  短歌 小野喬(85)  スポーツ 小松和彦(69) 民俗学 小山やす子(92)書(仮名) 尾崎邑鵬(92) 書(漢字) 白石隆(66)  地域研究・国際交流 田中信昭(88) 指揮 辻惟雄(84)  美術評論・文化振興 杉良太郎(72) 俳優・歌手・国際交流 津村節子(88) 小説 参考 大隅氏らに文化勲章、文化功労者に杉良太郎氏ら(読売新聞 YOMIURI ONLINE 2016年10月28日 11時31分):”政府は28日、2016年度の文化勲章受章者6人と文化功労者15人を発表した。” 太田朋子氏文化勲章 三島・遺伝研名誉教授、自然科学で女性初(静岡新聞 2016/10/28 12:32):”太田氏は自然科学分野で女性として初めての受章となる。”

アップル社のノートパソコン マックブックプロが一新

2016年10月27日(現地時間)にアップル社は新しいマックブックプロを発表しました。 キーボード最上部にあったファンクションキーは廃止され、タッチバー(Touch Bar)に置き換えられました。これは、使うアプリケーションなど状況に応じて機能が割り当てられる優れもの。 New Apple MacBook Pro first look サイズも従来のものよりも小さく、軽くなりました。また、トラックパッドが従来の2倍の大きさで、ずいぶん広くなっています。指紋センサー「Touch ID」も搭載されました。外部インターフェイスはThunderbolt 3(USB-C)。 Apple Macbook Pro with Touch Bar -Hands On  (Digital Trends) Touch BarとTouch IDが搭載されない低価格な13インチバージョンも用意されています。RAMのサイズは最上位機種でも16GBどまりで、使用目的によってはちょっと物足りない感じで、がっかりした人も多かったようです。アップル社マーケティング・チーフのフィル・シラー氏は、16GB以上のRAMだと電力を消費しすぎるためとその理由を説明しています。 Many customers have been wondering why Apple didn’t bump up the maximum RAM to 32GB, …

櫻井充議員の『東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書』(平成二十八年十月十二日)および及び答弁書(平成二十八年十月二十一日)

  2016/10/28    科学行政, 論文データ捏造

以下、 櫻井 充議員の質問書です。 * * * 第192回国会(臨時会) 質問主意書 質問第八号 東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。平成二十八年十月十二日 櫻井 充   参議院議長 伊達 忠一 殿 平成二十八年八月、東京大学の医学部と分子細胞生物学研究所に所属する教授六人がそれぞれ発表した計二十二本の論文データについて、不自然な点が多数あるとする匿名の告発があり、同年九月、東京大学は研究不正の有無について本格的な調査をはじめたと報道されている。また、同年八月には、東京大学循環器内科の教授が、いわゆる一連のディオバン事件の臨床研究論文に関して撤回に追い込まれたことが報道されている。  東京大学は日本における最も権威ある大学であり、その医学部で発生した研究不正の調査を適正に行わなければ、日本の科学・医学そのものに対する信頼を失う事態に陥ると考える。  研究不正とその調査のあり方に対する社会の目は非常に厳しく、過去には、理化学研究所が小保方氏によるSTAP細胞の問題において、問題を矮小化し、厳しい調査を避け続けたことで、組織の構造的な欠陥を指摘され、CDBの再編につながった。  しかし、これまでの東京大学の対応を見ると、調査委員会の委員の選考や研究不正の調査を実施する範囲について、不十分であると考える。  そこで、以下の通り質問する。 一 東京大学では、今回告発のあった二十二本の論文について本調査を進めるとしているが、告発されていない論文についての調査は実施しないとしている。さらに、二十二本の論文のなかでも、疑義が指摘されたデータに限って調査を行うべきとする意見もあると言われている。  しかし、過去に東京大学が調査を行った同大学分子細胞生物学研究所の研究不正においては、同研究所が発表した百六十五本の論文すべてを調査した結果、告発された二十四本の論文を上回る、三十三本の論文で不正が見つかったとされている。  このような前例があることから、今回の研究不正の調査において正確な結論を得るためには、疑義が指摘された論文の全データに加え、該当の研究者の過去の論文すべてを調査すべきだと考えるが、いかがか。政府の見解を示されたい。 二 東京大学では現在、調査委員会の委員の選考を行っているが、早急に調査結果を出すために、委員は東京近郊の研究者に限るという方針が示されている。しかし、東京近郊には東京大学医学部の関連病院が多く、実質的に内輪の調査と変わらない状況になりかねない。文部科学省は調査結果の信頼性を高めるためにも、大阪大学や京都大学といった、東京大学医学部の影響が少ない地域の研究者を委員に加えるよう指導すべきだと考えるが、いかがか。 三 国民に対する説明責任を果たし、内部の学生や研究者の不安に答えるとともに、被告発者の名誉を回復(不正が否定されたらいち早く発表)するためにも、東京大学は調査の進捗について中間報告を行うべきだと考えるが、いかがか。政府の見解を示されたい。また、文部科学省は東京大学に対し、そのような指導を行うつもりはあるかどうか明らかにされたい。 四 文部科学省には、度重なる研究不正をうけて研究公正推進室が作られたが、研究公正推進室が作られる以前と比較してなにがどう変わったのか、根拠とともに示されたい。 五 今回の調査で、東京大学の研究不正はすべて明らかになると考えるか、政府の見解を示されたい。また、研究不正がすべて明らかにならない場合、文部科学省の責任が問われると考えるが、いかがか。 六 一般的に、研究不正の調査において、被告発者と利害関係にある人物は調査委員会に入れるべきではないと考えるが、いかがか。 七 一般的に、研究不正の調査委員会の委員や調査の内容は明らかにされるべきであると考えるが、いかがか。 八 東京大学における研究不正の調査のあり方をめぐっては、今回告発対象となっている六名の教授のうち二名について、過去の研究不正の調査にも問題があるという指摘がある。  二名のうちの一人、糖尿病・代謝内科の教授による過去の研究不正の調査については、大学側の予備調査で、問題なしと結論付けられている。しかし、調査委員の名前や調査の内容は全く明らかにされていない。また、調査の責任者は被告発者である同教授と親しい医学部の研究者が務めたと言われている。このような、透明性に欠いた内輪の委員のみで調査を終えてしまったことは問題であり、文部科学省が研究不正の調査に対する指導を行うべきであったと考えるが、いかがか。  一方、循環器内科の教授による過去の研究不正の調査については、調査委員会に、疑義を指摘された論文を掲載した雑誌の編集担当者が入っている。被告発者の利害関係者とみなすべき人物は研究不正の調査委員会から外すべきだと考えるが、いかがか。政府の見解を示されたい。また、同教授は本年八月に自らが実施した臨床研究(VART研究)の主論文の撤回に追い込まれた。既に同教授の前職場の千葉大学が「本研究は臨床研究の基本的なルールから逸脱したものである」と断定する調査報告書を出しているにも関わらず、同教授は撤回の理由を「honest error」と強弁している。このVART研究問題は、今国会で審議される臨床研究法案(いわゆるディオバン法案)の立案に至った中心的な事件であるが、東京大学では十分な調査が行われていない。ディオバン事件に関係した他大学が行ったように、東京大学は学内メンバーに加えて第三者を含むコンプライアンス委員会を設置して真相解明を図るとともに、責任者の適切な処分を行うべきと考えるが、いかがか。政府の見解を示されたい。また、厚生労働省は、このVART研究問題に関してどのような指導を東京大学に行ったか明らかにされたい。 右質問する。 * * * 櫻井議員の質問書には、東大の調査が適切に行われないのではないかという強い懸念が表明されていました。残念なことに、それに対する安倍首相の答弁書は、「ガイドラインに基づき適切に行われると考えている」という定型句を返しただけで、ほとんど答えになっていないものでした。 参考 参議院 質問趣意書 東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書 参議院 第192回国会(臨時会)(平成28年9月26日~ )質問主意書及び答弁書 捏造問題にもっと怒りを 研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて(文部科学省)

宮城県石巻市の大川小学校児童の遺族が勝訴 東日本大震災津波訴訟で14億円余の賠償命令

  2016/10/26    自然災害

2011年3月11日の東日本大震災で起きた津波により宮城県石巻市立大川小学校の多数の児童と教職員が亡くなりました。地震発生後、45分間も児童を校庭にとどめ、走れば1分の距離の学校の裏山に避難させなかったのは学校側の安全配慮義務違反だとして遺族が訴えていた裁判で、仙台地裁は学校側の過失を認め、市と県は計約14億2600万円を原告に支払うよう命じる判決を2016年10月26日に言い渡しました。 仙台地裁「学校の裏山に避難すべきだった」 午後2時46分 地震発生 大川小の教職員は約45分間、児童に校庭で待機するよう指示 午後3時半ごろまでには、石巻市の広報車が津波が松林を越えてきていることを告げながら避難を呼びかけ。 午後3時37分ごろ 高さ8メートルを超す津波にのまれ児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明。助かったのは男性教務主任1人と児童4人。 児童は津波により死に至ったのではない。学校にいたから死ななければならなかった。もし、先生がいなかったら、児童は死ぬことはなかった。本件は、明らかに人災である。(大川小遺族が「明らかに人災」と提訴 総額23億円の損害賠償請求 DIAMOND ONLINE 大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ真実~【第38回】 2014年3月10日) R_20141128-2201-f-NHKスペシャル 東日本大震災「大川小学校・遺族たちの3年8か月」[字]-hl-NHK総合1・東京 市側の主張 学校は海岸まで約4キロあり、津波浸水被害の想定域外だったため津波到達を予測できなかった 裏山は崩落や倒木などの危険があった 同小校庭より約6メートル高い北上川の橋のたもとを避難先に選んだことは合理的 遺族の主張: 地震発生後に大津波警報の防災無線が流され、保護者が津波警報発令を教員に伝えたことから、津波は予測できた 児童を校庭で約45分間待機させた 校庭から小走りで1分程度の裏山に児童を退避させるべきだった 予想された津波の高さは6~10メートルだったのに、標高7メートル余りしかない北上川の堤防付近の交差点に避難しようとした 参考 大川小学校事故検証報告書(石巻市) 大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~(DIAMOND ONLINE) 大川小学校児童津波被害国倍訴訟を支援する会:”あの日大川小の子どもたちを救うためには何が足りなかったのか、有識者会議の議事録や最終報告をいくら読んでも答えが書いてありません。市教委も国や県に実に表面的な報告しかしていません。” 生存者14歳少年が証言する3・11大川小の過ち(女性自身 2014年03月15日):”「おい(俺)は、てっきり山に行くと思っていたけど、もう進んでいたので、『まっ、いいか』って。公民館の前あたりに来たとき教頭先生が戻ってきて、『津波が来たので、早く移動してください』と言われて、小走りで山沿いの道を、民家の間を抜けて県道へ出ようとした。そのとき、波がこぼれてくるのが見えて。家が爆発したと思って、砂煙がパーッと上って、なんだかわかんないけど、『逃げなきゃ』と思って、逆戻りしていた」” 書籍 『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』 池上正樹, 加藤順子 2012年10月24日 青志社 報道 大川小学校の津波訴訟 石巻市などに14億円余の賠償命令(NHK NEWS WEB 10月26日 18時08分):”東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の児童の遺族が訴えた裁判で、仙台地方裁判所は「市の広報車が避難を呼びかけたのを教員らが聞いた時点で、津波が到達する危険を予測できた」と指摘して、石巻市などに対し原告全員に14億円余りの賠償を支払うよう命じました。” <大川小訴訟>石巻市と県に14億円賠償命令(河北新報 10月26日(水)15時16分配信):”東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と宮城県に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校の責任を認め、計約14億2660万円を支払うよう市と県に命じた。” 大川小訴訟、14億円賠償命令 津波襲来「予見できた」(朝日新聞DIGITAL 船崎桜 2016年10月26日15時44分):”東日本大震災の津波で74人の児童と10人の教職員が死亡・行方不明となった宮城県の石巻市立大川小学校をめぐり、児童23人の遺族が石巻市と宮城県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、市と県に約14億円の賠償を命じる判決を言い渡した。” 学校側に過失、14億円賠償命令=管理下の児童、津波で犠牲-大川小訴訟・仙台地裁(時事ドットコムニュース 2016/10/26-19:27):”東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の児童74人のうち、23人の遺族が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、仙台地裁であった。”

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平成基礎科学財団が財政難で解散へ 2002年ノーベル物理学賞の小柴昌俊博士が賞金を投じて日本の基礎科学振興のために設立

  2016/10/24    科学振興

2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊 東京大特別栄誉教授(90)がノーベル賞賞金を含む4,000万円、それに加えて、浜松ホトニクス社長の晝馬輝夫氏個人からの6,000万円、合わせて1億円を基本財産として2003年に財団法人平成基礎科学財団(2011年4月より公益財団法人)が設立されました。 小柴 昌俊博士が理事長となり、日本の基礎科学の振興を目的として設立された財団ですが、来年3月末に財団が解散することになりました。財政難と理事の高齢化が解散の理由として挙げられています。 賛助会員になってもらった地方公共団体に人口一人当たり1円に相当する金額を寄付してもらう「一人一円運動というアイデア」などにより財政を賄ってきましたが、地方自治体の財政が逼迫している状況で賛助会員収入が減り、将来の運営の見通しがつかなくなったそうです。 これは、わが国の基礎科学・芸術等の非営利の文化事業が、その財源を主として国からの財政支援に依存しており、欧米諸国と異なり文化的事業に寄付する慣行が社会的に未だ定着していないこと、このような慣行を確立するための法整備が遅れていることに根本的な原因があると存じます。(平成基礎科学財団解散のお知らせ より) (「平成基礎科学財団解散のお知らせ」のデータをグラフ化) ちなみに2016年度の地方自治体の会員数は、岩手県、富山県、鳥取県、飛騨市、豊橋市、横須賀市、杉並区の7団体にまで減っていました。 公益財団法人平成基礎科学財団の解散は、2016年3月の理事会において小柴昌俊理事長により提案され、理事会および評議員会による検討の末、決定しました。2016年度の事業は平常通り行われ、2017年3月末をもって財団の一切の事業が停止することになります。 財団がこれまで行ってきた事業の内容は、 1.幼児、小・中・高校生の自然科学への興味と関心を高め、科学的な能力の育成を図ることを目的とした小柴昌俊教育賞の授与、 2.素粒子物理学分野の実験または理論研究で優れた業績をあげた研究者の顕彰を行なう戸塚洋二賞・折戸周治賞の授与、 3.高校生・大学生を対象とし全国各地で開催した 「楽しむ科学教室」 、 4.「楽しむ科学教室」実録DVD教材の作製と配布 などです。 基礎科学の研究・教育の振興のために高校生と大学生を対象に主催された「楽しむ科学教室」講演会の記録 第101回 2016年12月11日(日) 「宇宙線がつくるニュートリノを調べる」~ニュートリノの質量の発見~ 梶田 隆章先生  東京大学特別栄誉教授、東京大学宇宙線研究所 所長 第100回  2016年11月20日(日) 「脳はいかにして数学を生み出すのか」 ~脳の数理・言語機能を考える~ 武田 暁先生  平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授 第99回 2016年10月30日(土) 「タイムマシンで宇宙の誕生を見に行こう」 藤本 順平先生 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所 講師 第98回 2016年8月6日(土)  「アインシュタインの相対性理論とビッグバン宇宙」 佐藤 勝彦先生 日本学術振興会 学術システム研究センター長 第97回 2016年5月22日(日) 「ビッグバン以前の宇宙を探る」 ~宇宙背景放射観測の挑戦~  羽澄 昌史先生 高エネルギー加速器研究機構教授、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授、総合研究大学院大学教授 第96回 2016年3月12日(土) 「ちからと宇宙」 ~きれいな形や運動は、何から生まれるのか~ 海部 宣男先生 国立天文台名誉教授 第95回  2015年12月5日(土)  「光について知り、考えよう」~基礎的性質から最先端レーザー技術まで~  酒井 広文先生 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 准教授 …

第2期叡王戦 羽生九段が稲葉八段を下し 準決勝進出

  2016/10/22    将棋

2016年10月21日に第2期叡王戦本戦トーナメントの羽生三冠vs稲葉八段の対局が行われ、羽生 善治 九段(先手)が稲葉 陽 八段を破り準決勝進出を決めました。 羽生 善治 九段(先手) 対 稲葉 陽 八段(後手) の棋譜 113☗3 六金打まで先手の勝ち(下の写真をクリックすると、叡王戦のウェブサイトに移動し、棋譜の再生やダウンロードができます) 第2期叡王戦の優勝者は、第4回将棋電王トーナメントの優勝ソフトと戦うことになります。羽生善治九段と人工知能との対局を見たいという人は多く、夢の対局へ一歩近づきました。 参考 第2期叡王戦本戦トーナメント 2016年10月21日 羽生三冠vs稲葉八段の対局 棋譜 【将棋】第二期叡王戦 羽生九段 vs 稲葉八段 終盤ハイライト(将棋総合チャンネル) 藤井銀河が初手から解説!!『羽生善治九段 vs 稲葉陽八段』 報道 羽生、叡王戦4強入り ソフトとの対戦者決める棋戦(スポニチ Sponichi Annex 2016年10月21日 21:56):”将棋のプロ棋士とコンピューターソフトが戦う第2期電王戦(来春開催)への出場者を決める第2期叡王戦本戦準々決勝は21日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、羽生善治3冠(46)が稲葉陽八段(28)を破り、ベスト4に進出した。” ネットの反応(http://i2chmeijin.blog.fc2.com/blog-entry-4647.html より一部を紹介) 2016/10/22 (土) 13:35:33 藤井がポナンザの59角見てこんな手は人間には読めない、ソフト使わないと無理からの感想戦で羽生が59角までしっかり読んでて羽生ソフト指し疑惑がヤバイ 当然調査チームを立ちあげて調査するんだよな 2016/10/21 (金) 21:46:33 羽生さん脳内にアヒル将棋ソフト埋め込み疑惑 2016/10/21 …

アフリカツメガエル(Xenopus laevis)のゲノムが解読される

  2016/10/21    ゲノム科学, 科学ニュース

発生生物学の実験材料としてよく用いられるモデル動物アフリカツメガエル(Xenopus laevis)ゲノムの塩基配列が解読され、今週のNature誌に論文が発表されました。 Adam M. Session,    Yoshinobu Uno,    Taejoon Kwon,    Jarrod A. Chapman,    Atsushi Toyoda,    Shuji Takahashi,    Akimasa Fukui,    Akira Hikosaka,    Atsushi Suzuki,    Mariko Kondo,    Simon J. van Heeringen,    Ian Quigley,    Sven Heinz,    Hajime Ogino,    Haruki Ochi,    Uffe Hellsten,    Jessica B. …

対局中にコンピュータ将棋ソフトを使用した疑惑で将棋連盟から処分を受けた三浦弘行九段が無実を訴える声明を発表

  2016/10/18    将棋

追記 2017年1月31日 羽生善治氏の奥様、羽生理恵さんがツイッターでこれまで誤解を解くための説明をしていたので、紹介します。私も、羽生善治氏が三浦九段の将棋ソフト疑惑に関して「グレー」と言ったのは、疑わしいという意味の、つまり黒を匂わせる意味でのグレーという言葉だと週刊誌報道などから理解していました。しかし、羽生理恵さんのツイッターでの説明によれば、実は、まったく正反対でした。将棋連盟が「黒だよね」という振り方をしてきたのに対して、証拠無しに黒と断定することはできない、という意味で「グレー」という言葉を使ったようです。文脈を削って、意味が正反対になるようにした作為的な週刊誌報道を鵜呑みにしてしまったことを反省いたしました。 (13)先ず、秘密会合で主人が処分相談など真っ赤な嘘です。島理事から主人に電話があり、渡辺竜王からどうしても羽生にお話がある。谷川会長、佐藤名人、他にタイトルホルダーも同席だからどうしても来て欲しいと要請があり渋々出掛けた事。そこでは、説明を一方的に受けるに終始した事。 — うさぎ🐰あひる🐣羽生理恵 (@mau28310351) 2017年1月29日 (14)島理事からメールで、証言云々これならどうですか?の返信としての『その経緯が本当に事実でもグレー』発言。しかし、証拠もないのに処分は全く不当!として伝え、疑わしきは罰せずが鉄則ですと明言。疑わしきは〜と書くと法律解釈とかへ理屈が出ますが、要するに証拠無し処分はダメの意味。 — うさぎ🐰あひる🐣羽生理恵 (@mau28310351) 2017年1月29日 (15)その後、理事会での決定と渡辺竜王の週刊文春告発へと続くのです。許せないのはメール前後の文脈は省いた【グレー羽生善治】の所だけに焦点を当てたご都合切取り主義と、主人をあたかも三浦先生告発の一員と誤解を受ける様に名前を利用された事。文春の中吊りや新聞の見出し用に。 — うさぎ🐰あひる🐣羽生理恵 (@mau28310351) 2017年1月29日 当時、三浦九段は完全にクロという報道一色でしたが、結局、完全にシロという結論で落ち着いたようです。東洋経済にわかりやすい解説記事がありました。 *疑惑をかけられた三浦弘行九段と家族のスマートフォンやパソコンからは、不正の証拠は何一つ出てこなかった。 *対局料(挑戦が決まっていた竜王戦でタイトルを奪取すれば4320万円、奪取しなくても1590万円)をフイにした三浦九段 *「疑惑の発端となった『30分の離席』はそもそも存在しない」という驚愕のものだった。久保九段との対局では計2時間40分の離席があったが、重要な局面での離席は6分、3分、3分といずれも短かった。 *「一致率」について、第三者委員会は「同一ソフト・同一局面・同一棋譜でも指し手の一致率には約20%の違いがある」 *「三浦九段よりも一致率が高い棋士も存在するが何ら問題視されていない」 *「検証の対象とした4局で、対局相手やトップ棋士に聞き取り調査をしたが、三浦九段の指し手に不自然さはない」 (将棋界が直面する未曾有の危機とは何か? 将棋ソフトに右往左往、三浦九段は完全シロ 東洋経済 2017年01月04日 山田 雄一) 追記 2016年12月29日 日本将棋連盟の最終的な判断が出たので一部を転載します。 連盟が設置した第三者調査委員会が調査したところ、夕食休憩後に30分ほど離席したという指摘には根拠がなかったという。「三浦九段の指し手が、将棋ソフトの指し手と一致している」という指摘も、計測ごとにばらつく指標だったため、証拠価値はないとしている。さらに、三浦九段が提出したスマートフォン、PCなどを外部企業が解析しても、不正行為の痕跡は見当たらず、十分な証拠がないと判断したという。(三浦九段の将棋ソフト“不正使用疑惑”は「証拠なし」 ただし出場停止処分は「妥当」 ITmedia ニュース 2016年12月26日 19時47分 更新)   第三者委員会調査結果を受けて 日本将棋連盟 更新:2016年12月27日 18:55 12月26日(月)、日本将棋連盟は第三者調査委員会の調査結果に関する答申を受けました。 本日それを踏まえ、記者会見を東京・将棋会館で行いました。 以下に谷川浩司会長の会見要旨を記載いたします。 谷川浩司会長 会見要旨 昨日午前、第三者調査委員会より報告書を頂きました。 委員長の但木先生をはじめ、永井先生、奈良先生には、二ヶ月近くに及ぶ綿密な調査をして頂き、本当に有難うございました。 また、昨日午後に会見を開いていただきました事も重ねて御礼申し上げます。 …

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赤とんぼ研究者 福井大学教職大学院特命准教授の男性(44)が教え子の東邦大学大学院生の女性(25)を殺害した事件の裁判で、嘱託殺人罪の適用が確定

  2016/10/15    大学教員の恋愛事情

赤とんぼの研究者であった福井大学教職大学院特命准教授の男性(44)が、教え子の東邦大学大学院生の女性(25)を殺害した事件の裁判で、2016年9月29日に福井地裁は嘱託(しょくたく)殺人罪を適用し、懲役3年6月(求刑懲役13年)の判決を言い渡しました。これに対して福井地検は「判決内容および証拠関係を精査し上級庁とも協議した結果、控訴しないこととした」と高等裁判所への控訴を断念しました。被告はこの判決を受け入れており、また、10月13日が控訴期限だったため、10月14日をもって福井地裁の判決が確定しました。 殺人罪は、死刑または無期、もしくは5年以上の懲役にあたる犯罪です。しかし、嘱託殺人罪は、被害者が自分の命を放棄しているという点で、通常の殺人罪よりも被害者の生命の保護の必要性が低いことから、軽い法定刑(6ヶ月以上7年以下の懲役または禁錮)が定められています。(弁護士ドットコム 10月4日) 報道によれば、妻子のある赤とんぼ研究者の男性と女子大学院生は、2011年7月に野外調査で知り合い、一ヵ月後には不倫関係になりました。 前園容疑者が2009年から12年にかけて東邦大で非常勤講師をしていたときに、菅原さんと知り合ったとみられる。特に11年8月のある出来事をきっかけに菅原さんは赤とんぼにのめりこんでいく。11年7月31日から8月4日にかけて、菅原さんら16人の東邦大学生が同市内で野外実習を行った。実習の担当者は前園容疑者だった。8月1日に同市内の法恩寺山山頂で菅原さんが羽にマークのついた1匹の赤とんぼを発見した。このマークは以前、平地の水田で羽化したばかりの赤とんぼに前園容疑者がつけたものだった。これが平地から山地に移動する赤とんぼを確認した国内初のケースという大発見で、のちに菅原さんは地元紙の取材に「赤とんぼ1匹で人生が変わった」と振り返っている。… 前園容疑者が書いた13年3月7日付ブログでは「菅原さんが大学院進学を決め、合格しました」と報告し「しっかりしたバックボーンのある『環境教育のプロ』を育てていきたい」と“恩師”として表明。同年11月28日付には同じく前園容疑者が「(菅原さんは)大御所の先生方にもしっかり顔を覚えられており『前園くんの秘書業がすっかり板についてきた』とからかわれたほどです」とつづった。秘書業が板につくほど、2人はいつも一緒だった。…前園容疑者と菅原さんは家族ぐるみの付き合いで、頻繁に同容疑者宅を訪れていたのが目撃されている。(【教え子殺害】赤とんぼ先生 不倫の末か 東スポWeb 2015年03月17日) 女性は事件前に、LINEで〈死ぬのを許されないなら泰徳さん一家を殺す〉〈妻子が消えるなら犯罪者になっても厭わない〉〈(関係を)マスコミにばらす〉というメッセージを送信していました。 被告は、2015年3月、福井県勝山市の路上に止めた車の中で、「殺してくれ」と頼まれたため首を絞めて殺害したと説明しています。 検察側は、菅原さんのこのLINEについて、「自殺するとは考えず、不倫関係の前園被告の気を引くために送信しただけ」と説明し、「家族を失ったり危害を加えられるのを危惧、特命准教授の地位を失いたくないので、犯行に及んだ」と被告を断罪。 判決は、女性が精神的に不安定だったと指摘して、「自殺の意思を有していた可能性は否定できない」「嘱託がなかったと認定するには合理的な疑いが残る」として、殺人罪ではなく嘱託殺人罪が適用されると結論づけました(弁護士ドットコム 10月4日)。 遺族は弁護士を通じてコメントを発表し、「今回の判決の内容は到底承服できるものではありませんでしたので、検察庁は、必ず、控訴するものと信じていました。従って控訴しないという結論は信じられませんし、全く納得できません。このままでは終わらせたくありません。みわがかわいそうです」(NHK NEWS WEB 福井県のニュース2016年10月15日)と述べています。 参考 事件および裁判の経過に関する報道 元准教授、嘱託殺人の判決確定へ 懲役3年6月、福井地検控訴せず(福井新聞 2016年10月13日午後5時20分):”福井地検は13日、赤トンボ研究の教え子で東邦大(千葉県)の大学院生菅原みわさん=当時(25)=を絞殺したとして、殺人の罪に問われ、福井地裁の裁判員裁判の判決で嘱託殺人罪を適用して懲役3年6月(求刑懲役13年)を言い渡された、元福井大大学院特命准教授・前園泰徳被告(44)=福井県勝山市=の判決について、控訴しないと発表した。” 教え子殺害 “嘱託殺人罪”の判決確定へ (日本テレビ系(NNN) 10月13日(木)22時35分配信):”この裁判は、福井大学大学院の元特命准教授・前園泰徳被告(44)が去年3月、福井県勝山市の路上に止めた車の中で、教え子の大学院生・菅原みわさん(当時25)の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われていたもの” 教え子殺害に嘱託殺人罪を適用 元准教授に懲役3年6月判決(福井新聞 2016年9月29日午後4時10分):”入子光臣裁判長は嘱託殺人罪を適用した上で懲役3年6月(求刑懲役13年)を言い渡した。公判では、菅原さんによる殺害嘱託(依頼)の有無が争点になっていた。”  院生遺族怒りあらわ「娘返して」 元准教授被告の裁判で意見陳述(福井新聞 2016年9月21日午前9時15分):”菅原さんの父親、母親、2人の妹が意見陳述した。妹2人は一緒に法廷に立ち「(弁護側の主張で)姉に関し障害という言葉が出て、第三者におかしい人という風に誤解されないか心配だ」と述べた。菅原さんは同被告と出会ってから雰囲気が変わったとし、菅原さんの携帯電話を破棄するなど証拠隠滅を図った同被告に「もう真実を知ることができない。不信感しかない」と怒りを込めた。” 院生殺害、被告が語った当日状況 弁護側質問で供述「3度首絞めた」(福井新聞 2016年9月17日午前7時00分):”車に乗り込み、菅原さんを落ち着かせようと車を走らせながら説得を試みたが、車内で菅原さんは「殺してくれないなら(被告を含む家族を)殺します。もう無理です」と繰り返したとした。菅原さんの首を絞めた際、最初の2回はともに菅原さんが失神し、車を動かすと振動で目覚めたとした。2度目の失神から目覚めた後、さらに強く殺害を求められたため、両腕で首を絞めたとし「殺すんじゃなく、楽にしたいという思いだった」と供述した。殺害後、妻に110番通報させ、菅原さんの車にあったドライブレコーダーの記録カードや携帯電話の破棄については「事故死というストーリーにしたいと思っていた」とした。” 殺害元准教授と教え子は不倫関係 検察側が指摘、福井地裁初公判(福井新聞 2016年9月12日午前10時56分):”弁護側は不倫関係などは認めた上で、被害者は「常に愛情に飢え、ゼロか100かの極端な考え方に陥ってしまう『境界性人格障害』だった」と主張。「(被告は)何度も自殺を止めてきた。何とか生きてもらおうとしたが、『もう無理です。殺してください』と何度も言われ、被害者の望みを受け入れた」として「依頼に基づく嘱託殺人」と訴えた。” 前園容疑者は赤トンボの生態研究で知られ、2009~12年に東邦大(千葉県)で非常勤講師を務めた際に、同大の学生だった菅原さんと知り合った。その後13年から福井大大学院の特命准教授として勤務、勝山市で子供たちに環境教育を行う活動をしていた。周囲から菅原さんは、前園容疑者の助手のような立場と認識されていた。 魔王が嘱託殺人を言い出した「赤とんぼ研究」殺人事件(週刊新潮 週刊新潮2015年4月16日号):”「菅原さんから“殺してください。もう無理です”と頼まれた」前園がそう述べたのは3月31日。福井簡裁で開かれた勾留理由開示の法廷でのことだった。…前園は殺害までの経緯を次のように供述している。〈菅原さんは普段から、医師に処方された睡眠薬を服用していた。(事件のあった)3月12日、菅原さんは多量の睡眠薬を飲んで苦しみ、“殺してください。もう無理です”と言った。だから彼女の首を絞めた〉…「被害者が実際に“殺してほしい”と頼んでいた可能性があるとするなら、裁判では、彼女の“真意”がどうであったかということが争点になります」と、筑波大学名誉教授の土本武司氏(元最高検検事)。「例えば激しい口論の中で女性が“もう殺してよ!”と口にしてもそれは彼女の真意ではない。どのような状況で発言が出たのかを見極める必要があるのです」” 赤とんぼ准教授は“魔王様” 菅原さんが「フェイスブック」に記述(SANSPO.COM 2015.3.18):”自身のインターネット交流サイト「フェイスブック」には、前園容疑者との関係を頻繁に投稿。大学院への進学前後には前園容疑者のことを“魔王様”とし「魔王様のおつかいで谷津干潟へ」(13年1月)「いきなり魔王様から『明日までに環境教育学会の口頭発表の申し込みしろ。書類チェックするからさっさと送れ』とご連絡をいただいた」(同4月)などと記述していた。…菅原さんのフェイスブックには“魔王様”とする記述以外にも、2011年夏に赤トンボの生態調査実習に参加した以降「前園先生素敵すぎる…」(11年8月)「厳しくて有名な前園先生に褒められるって、めちゃくちゃ嬉しい!」(12年7月)などと、前園容疑者に傾倒していく様子をつづっている。また、長いつららを持った写真とともに「誰も刺す気はありませんが、この時は私があるお方に刺されそうになりました」(14年3月)という書き込みもしていた。” 判決や事件に関する分析 教え子の女性を殺害した「赤とんぼ先生」、なぜ「嘱託殺人罪」が適用されたのか?(弁護士ドットコム 10月4日):”検察官は、「嘱託がなかったこと」の証明をしなければなりません。「なかったこと」の証明は通常困難ですが、被告人自身に殺害の動機があったことなどに加え、被害者の生活状況、精神状況、人間関係、経済状況など様々な視点から、『この被害者が自分を殺してほしいなどと依頼するはずがない」という間接事実を証明していくことになるのでしょう。他方、弁護人としては、被告人や関係者の証言などから、被害者に自殺願望があったことや、被告人に対して「自分を殺してほしい」と言っていた可能性を指摘していくことになります。” 「これから死ぬ、今すぐ来て」:赤とんぼ先生教え子殺害事件から(碓井真史  | 新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー 2016年9月29日) 教員と学生の恋愛に関する規定 ハーバード大学、教授と学生の性的関係を「禁止」(AFP BB NEWS 2015年02月06日):”米国の一流大学の一つ、ハーバード大学(Harvard University)は先ごろ、学内のセクハラに関する方針の見直しを実施し、教授に対し、学生と性的な関係を持ってはならないと通知した。見直しを行った同大学の委員会によると教授らは、担当の教員や指導教員であるかどうかにかかわらず、学生と「恋愛関係または性的関係」を持つことが禁じられる。学部生にも大学院生にも禁止は適用されるという。”

2016年ノーベル医学生理学賞 大隅良典氏のキャリアパス

毛利秀雄名誉教授が書かれた「隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して)」の前半部分では、大隅良典氏の初期のキャリアについて触れられています。今でこそ巨額の研究費が投入されているオートファジー研究ですが、その源流は、ラボの構成員が自分自身だけという小さなラボでの仕事でした(1992年 Journal of Cell Biology 119, 301-311)。後に豊かな実りをもたらすことになる、研究の種をまいた仕事も、この小さな研究室で生まれました(1993年 FEBS Letters 333, 169-174)。 以下、研究者のキャリアパスという観点でこの文章の一部を紹介します。 学部生時代 私が東京大学教養学部の助教授になりたての頃、同じフロアーで生化学の権威であった今堀和友先生の研究室に入ったばかりの卒研生が、バランスのとり方が悪くて生物学教室の冷却遠心機のローターを飛ばしました。それが大器晩成の人、ノーベル賞受賞者・大隅良典君との最初の出会いです。彼は教養学部の理科系のシニア学科として、数学から地学まで幅広いバックグラウンドをもった人物を育てることを目的とした基礎科学科の第二期生で、同学科の神代時代の秀才の一人です。 大学院時代・ポスドク時代 大学院時代、ポスドク時代は離れていたのでよく知りません。ロックフェラー大学で抗体の構造でノーベル賞をとったエーデルマンのところに行ったようです。理学博士にはなっていますが、突出した仕事はやっていなかったように思います。 アカデミック・ポストへの就職 大腸菌の膜輸送の研究で有名な安楽泰広先生に拾われて助手、講師となり、酵母に手を出すようになります。彼はその頃から論文を書かないので有名でした。 独立ポストへの就職 十年ほどして教養学部の生物学教室で助教授のポストが空き、彼が迎えられます。基礎科学科出身ということもあったかもしれません。 独立後の仕事 初めてもった自分の研究室には顕微鏡と培養器だけといった有様です。でもここで後の研究につながる、酵母の液胞でのオートファジーを光学顕微鏡で見るという快挙が1988年になされるのです。43 歳の時でした。論文が出るのにはさらに4年ばかりかかかりました。 東大教養学部における去就 私が東大を去った後、彼にふさわしい教授ポストが空いていたかどうか定かではありません。しかしともかく論文が無いことが問題のようで、心配して訊いたこともありましたが、「大丈夫です」と落ち着いていました。 教授就任 私は1995 年に基礎生物学研究所の所長として岡崎に赴任します。当時多くの教授ポストが空席のままで、私はそれらを埋めることに努力を注ぎました。そのうちの一人が大隅君です。すでに51歳になっていました。上述のように彼とは以前からいささか関係があったものの、この人事に私は一切関わっていません。実は彼の仕事は論文になる前から海外で評判になっており、人事選考委員の先生方の先見の明によって彼の採用が決まったのです。   参考 隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して)(元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄名誉教授の寄稿) 時に沿って 十八年振りの駒場で 大隅 良典(生物学)教養学部報第337号(1989年1月20日):”当時設立された基礎科学科の理念は魅力的に思えて進学したが、そこで様々のタイプの友人に恵まれた。その頃から次第に分子生物学に興味を持つようになり、大学院は今堀和友先生の研究室を選んだ。六〇年代は分子生物学の最盛期であり、大腸菌を用いて遺伝暗号が次々と解明される様を、当事者のような気分で論文を読んだことを鮮明に記憶している。教授が農学部に転任したのを期に博士課程の最後の二年間は京大のこれも設立されたばかりの生物物理教室で過ごした。東大とは違った雰囲気と、意欲的な仲間に出合えたのは幸いだったと思う。その後東大農芸化学の研究生をした後にニューヨークのロックフェラー大学・エーデルマン(IgGの構造解析でノーベル賞を受賞)研に留学した。成果の挙がらない三年間であったが、細胞生物学のメッカであるこの小さな大学での経験はその後の自分の研究に大きな影響を与えた。その後東大理学部植物学教室に十年余りお世話になった。自由でかつ開放的な学科であり、そこで酵母の細胞生物学的な研究を続けることが出来た。そしてこの四月から大学院生の沢山いる大きな研究室を離れ、生物教室に最小単位の研究室を持つことになった。” 大隅氏「東大なら、研究広がらなかった」(日本経済新聞 電子版 2016/10/4 2:00 有料会員限定記事):”大隅良典氏は3日夜、日本経済新聞社の単独インタビューに応じ「東京大学に残っていたら、ここまで研究は広がらなかった」と話した。大隅氏は1996年に東大助教授から岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所(当時)に移籍した。「東大が悪かったわけではないが、本当に全てのことをひとりでやらないといけなかった」と苦労を語った。” オートファジーの集学的研究:分子基盤から疾患まで(Multidisciplinary research on autophagy: from …