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学会で婚活?分子生物学会2013年12月3日~6日於神戸ポートアイランド

  2013/09/29    科学技術イベント情報

今年の分子生物学会年会の実行委員長は近藤滋氏。熱帯魚の縞模様を始めとして動物の形態が示すパターンがどのようにして形成されるのかを明らかにしてきた業績で世界的に有名ですが、その「かなり個性的」なパーソナリティもまた広く知れ渡っています。 その近藤滋氏が音頭を取る今年の分子生物学会年回は、従来の「学会」の概念をひっくりかえすくらいに面白いものになりそうです。細胞工学(和文レビュー雑誌)に「こんどうしげるの 生命科学の明日はどっちだ!?」という人気コラムを連載していて、 第十六回:来年の分子生物学会は嵐を呼ぶぜ!では以下のような所信表明を行っていました。 諸君、私は分生が好きだ。 諸君、私は分生が好きだ。 諸君、私は分生が大好きだ。 シンポジウムが好きだ。ワークショップが好きだ。プレナリートークが好きだ。ポスター発表が好きだ。ランチョンセミナーが好きだ。企業展示が好きだ。フォーラムが好きだ。受賞講演が好きだ。 横浜で、札幌で、京都で、博多で、神戸で、この日本で行われるあらゆる分子生物学会が大好きだ。 朝一番の講演のために、聴衆が一斉に会場に入ってくるのが好きだ。 座長の挨拶に続いて会場が暗くなり、最初のスライドが映し出されるとこころが踊る。 極めつけのデータを示したスライドで、会場に軽いため息を上げさせるのが好きだ。 ツッコミを入れてくる質問者を、更に決定的なデータでやり込めた時など、胸がすくような気持ちだった。 ずらりと並んだポスターの前を、そぞろ歩きをしながら眺めるのが好きだ。 紳士服の青木で買った新品スーツを来た大学院生が、一生懸命説明している様など感動すらおぼえる。 展示会場で、企業の係員から手渡される粗品を集める楽しさといったら、もうたまらない。 アンケート用紙を手にしたグライナーのコンパニオン部隊が、引き気味の大学院生に、何度もアタックを繰り返すのも最高だ。 マイナーなテーマのシンポを主催するのが好きだ。 頑張って動員をかけたのに、トークの切れ目ごとに人が立ち上がり去っていくのを見るのは、とてもとても悲しいものだ。 コンピートしているラボに先を越されるのが好きだ。 ひとつ前の演者に自分と同じ実験結果を話されてしまい「偶然同じ結果なのですが」と前置きせざるをえなくなるのは屈辱の極みだ。 諸君。 分子生物学会の会員諸君。 君たちは、2013年神戸年会に一体何を望んでいる? 今までどおりの分生を望むか? もっと刺激的なイベントにあふれた学会を望むか? 熱血議論の限りを尽くし、三千世界の新発見があふれる、嵐の様な学会を望むか? 「分生」「分生」「分生」 よろしい。ならば分生だ。 我々は、手に入れた研究結果を、今まさに発表せんとする若手研究者だ。 だが、世間から隔絶された実験室で、1年間耐え続けてきた我々に、ただの学会ではもう足りない。 大学会を! 一心不乱の大学会を! 分子生物学会を面白くするために様々な企画案があったようでそれらのいくつかは実現するようです。海外ポスドクの学会参加支援、TEDフォーマットのプレゼン、楽器経験者によるJAZZ演奏、出会いがない若手研究者男女出会いの場のプロデュースなど、真面目な学術集会にイベント性が付加されており、こんな学会なら参加してみたいと思わせる内容です。 しかし一番取り上げて欲しかったデータ捏造論文不正問題への取り組みが現時点ではウェブサイト上に見当たらないのが気になります。12月までにはまだ間があります。分子生物学会が研究不正防止に向かって真正面から取り組んでいることを示す企画を上げてきてほしいものです。 捏造論文を出したラボヘッドたちをパネリストとして招待するとか、分子生物学会の重鎮を集めて「非捏宣言」をしてもらうとか、データ捏造の現場を目撃したことのある人たちによる覆面座談会とか、リアルタイム匿名掲示板による論文不正防止の議論とか、とにかくなんでも良いので、分子生物学会はこの問題を風化させるつもりはないという意思表示をしてもらいたいものです。それなくしては、分子生物学会に明日はありません。 第36回日本分子生物学会年会(年会長:近藤滋)ウェブサイト

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10月19日(土)筑波宇宙センター特別公開

毎年恒例「宇宙の日」の筑波宇宙センター特別公開。今年の日時は、 日時:10月19日(土)10:00~16:00(入場15:30まで) 場所は、 茨城県 つくば市 千現2-1-1(郵便番号 305-8505、電話番号 029-868-5000) ファンファン!JAXA!:宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)イベント情報ウェブサイト 国際宇宙ステーション(ISS)ライブ映像(http://spacestationlive.nasa.gov/timeline/) Live streaming video by Ustream

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2013年のノーベル賞受賞候補者を予測

  2013/09/25    Uncategorized

学術情報、研究動向の分析を行うトムソン・ロイター社が、論文・引用データに基づいてノーベル賞クラスの研究者を選出し、本年度のトムソン・ロイター引用栄誉賞の対象者として発表しました。選ばれたのは以下の3氏です。 大隅 良典 氏(医学・生理学分野「オートファジーの分子メカニズムおよび生理学的機能の解明」)→東京工業大学  大隅研究室ウェブサイト 水島 昇 氏(医学・生理学分野「オートファジーの分子メカニズムおよび生理学的機能の解明」)→東京大学 水島研究室ウェブサイト 細野 秀雄 氏 (物理学分野 「鉄系超伝導体の発見」)→東京工業大学 細野研究室ウェブサイト トムソン・ロイターによると、トムソン・ロイター引用栄誉賞の選出は、ノーベル賞受賞と高い相関性を示しているそうです。つまり、上記3氏はノーベル賞の有力候補と言えます。 参考 「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を発表。日本からは、東京工業大学の細野秀雄氏、大隅良典氏、東京大学の水島昇氏 (トムソン・ロイター 2013年 プレスリリース) 日本人3人含むノーベル賞有力候補を発表=トムソン・ロイター(朝日新聞デジタル2013年9月25日)

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科研費申請書の書き方

  2013/09/23    Uncategorized

* これは古い(2013年9月)記事です。最新版(2014年9月)のこちらの記事をご覧ください ⇒ 【平成27年度】誰も教えてくれなかった「通る」科研費申請書の書き方   今年も科研費申請の時期がやってきました。 文科省の予算配分もあって、ここ数年リサーチアドミニストレーター(URA)を大学が雇用する動きが活発になってきました。URAの重要な職務の一つが、外部資金獲得支援です。今まで科研費をどう書いたら良いか悩んでいた研究者も今年は強力な助っ人を得て、今までよりもずっと良い申請書が書く人が増えそうです。 申請書の書き方テクニック~科学研究費(若手研究B)を例に~ 福井大学URAオフィス (PDF14ページ):望ましくない言葉遣いを具体的に列挙するなど、丁寧・親切。 科研費計画調書の書き方指南 九州大学大学院数理学研究科 三町勝久(PDF5ページ):典型的な採択されないポイント6点、採択される申請書を書く際の心構えなど。 現時点で一般に公開されていませんが、京大も科研費申請書指南書を作成しています。 「科研費申請書の教科書」~サステイナブルな研究活動を行うために 京都大学学術研究支援室:落ちる申請書には理由があった!京都大学で採択・不採択になった科研費申請書を網羅的に分析すると、明らかな差があることに気付いた。優れた研究でも「伝わらない」申請書は採択されない。審査委員に「伝わる」申請書の書き方を、学術研究支援室が説く!(*本書は学内の科研費説明会の参加者にお配りし,また教員の方々には部局を通じて本書を配布させていただきました.既に数々のお問い合わせを頂いており,本書への強いニーズを実感しております.) 今年の申請に合わせたタイミングで新しく書籍も出版されています。 科研費獲得の方法とコツ 改訂第3版〜実例とポイントでわかる申請書の書き方と応募戦略 児島 将康  (出版年月日:2013/8/10): ビジュアル図解 科研費のしくみと獲得法がわかる: 応募の方法から、申請書の書き方・仕上げ方まで 佐藤 成美  (出版年月日2013/7/23)

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「霊長類認知ゲノミクス」キックオフワークショップ 9月30日(月)-10月1日(火)@生理研

  2013/09/23    Uncategorized

「霊長類認知ゲノミクス」キックオフワークショップ 期日:9月30日(月)-10月1日(火)@ 会場:自然科学研究機構生理学研究所 ヒトの高次認知機能やその破綻として現れる精神・神経疾患の根本的な理解には、マウスやラットなどのげっ歯類に代わる、ヒトにより近縁な霊長類モデルの開発が必要不可欠であると考えられます。ヒトの疾患、特に高次認知機能に関わる病態機序の解明には、そもそもヒト脳との形態や機能分化の程度において大きな差異があるマウス脳やラット脳で得られた結果を、ヒトに外挿する方法論の限界も指摘されており、一方、ヒトにおいては、病態と遺伝子・分子の相関関係は明らかにできる可能性がありますが、実験的な操作や侵襲的な実験が不可能なため、因果律の解明まで踏み込む事が極めて難しいのが現状です。 そこで、本プロジェクトでは、ヒト脳との形態的・機能的類似性を持ち高次認知機能課題の遂行に優れているマカクザル(ニホンザルおよびアカゲザル)、また、高度の社会性・認知機能を有し、かつ世代時間の短いマーモセットを対象に、げっ歯類でもヒトでも行えないエビデンスベースの因果律の解明を目指した霊長類精神・神経疾患モデルの作出を行う事を目標とするものであります。 上記の目的を達成するために、具体的に3つのフェーズを想定しています。 ① みつける(ゲノム解析:エキソーム解析、CNV 解析、など) ② はかる(中間表現型解析:遺伝子発現解析、タンパク質機能解析、脳構造・機能イメージング、認知行動解析、など) ③ そうさする(操作・介入実験:遺伝子導入、クローンサル作製、など) 上記の3つのフェーズ間をシームレスかつ体系的につなぎ合わせることで、「霊長類認知ゲノミクス」研究を推進しようというのが本ワークショップのねらいです。 (http://www.nins.jp/cnsi/brain/index.php#bs_infoより一部転載)