「 科学者の責任 」 一覧

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中国で人間の遺伝子を導入されたサルが作り出される

  2019/04/18    生命倫理, 科学者の責任

人間らしさを決めている遺伝子の候補であるMCPH1遺伝子をサルに導入するという実験が中国で行われ、その結果が中国の科学雑誌National Science Reviewに報告されました。 Transgenic rhesus monkeys carrying the human MCPH1 gene copies show human-like neoteny of brain development. National Science Review https://doi.org/10.1093/nsr/nwz043   報道 ヒトの脳の発達に関わる遺伝子をサルに移植、中国で実験(2019年4月12日 18:36 AFP BB NEWS)【4月12日 AFP】中国の研究チームが、ヒトの脳の発達において重要な役割を持つとされるマイクロセファリン(MCPH)遺伝子をアカゲザルの脳に移植する実験を行った。 サルの脳に人間の遺伝子、中国の研究者が移植実験 批判も (2019.04.13 Sat posted at 13:18 JST CNN.co.jp) 中国の研究グループがこのほど、人間の脳の発達に関わる遺伝子をサルに移植することで認知機能を向上させたとの論文を発表し、科学界を二分する論争を引き起こしている。 高い知能の「遺伝子組み替え猿」が誕生、人間の脳発達に関わる遺伝子を注入(2019年4月16日 11:45 BUZZAP!  exciteニュース) …

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おしどりマコ参院選 もっとマシな世の中に

ツイッターを見ていたら、おしどりマコさんが来年立憲民主党の公認で参議院選挙に立候補することが話題になっています。自分は原発関係の話題をあまりフォローしてこなかったので、ネット上の様々な議論をここでまとめておきます。   おしどりマコ&ケンとは? 「おしどり」はマコさんとケンさんという二人が結成したお笑いコンビだそうです。 おしどり マコとケンの夫婦コンビ。横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子。社団法人漫才協会会員。一般社団法人落語協会会員。… ケンは大阪生まれ、パントマイムや針金やテルミンをあやつる。パントマイムダンサーとしてヨーロッパの劇場をまわる。マコと出会い、ぞっこんになり、芸人に。マコは神戸生まれ、鳥取大学医学部生命科学科を中退し、東西屋ちんどん通信社に入門。アコーディオン流しを経て芸人に。(おしどり プロフィール) 一般社団法人漫才協会 所属芸人 おしどり   原発問題の活動家としてのおしどりマコ&ケン ドイツNDR「真実を取材するコメディアン・おしどりマコ」   お笑いと原発問題は、だいぶかけ離れていますが、なぜおしどりマコ&ケンさんらは原発に関する調査ジャーナリストとしての活動をされているのでしょうか? 本当は一体、何が起こってるんだろうと思って、そして、取材を始めました。そうすると、あっという間に仕事を干されて(笑顔)、でー、原発や、政治のことは、みんな、テレビに出てる人達も、みんな色々、考えてるのに、全然口に出せないんだということに、気付きました。政治のことは口にするなと、しゃべるなと、原発には触れるなと。議論するどころか、イエスかノーじゃなくて、タブーだったんです。(有楽町 イトシア前 / 2018年10月3日) 文字起こし 野良放送 2018/10/04 05:13 note.mu) 擁立反対の皆さん、おしどりマコさんの演説を聴いてから文句を言ってよね! 2018/10/04 に公開 そもそもおしどり夫妻が原発取材を始めたきっかけは、3.11の原発事故直後から、政府や東電が繰り返した「直ちに影響はありません」という説明に違和感を感じたことだった。2人には原発に関する知識はなかったというが、しかし妻・マコはかつて医学の世界を目指し、鳥取大学医学部生だった経歴があった。… 神戸出身のマコは、学生時代に阪神淡路大震災を経験している。その際、被災地での惨状を目の当たりにし、“医学では人は救えない、お笑いこそが癒しだ”と感じて大学を中退、お笑いの道に入ったという異色の芸人なのだ。(おしどりマコ“原発”追及のジャーナリズム精神に改めて感動! 会見500回、東電との闘いを描くドキュメントが 2017.02.08 LITERA)   おしどりマコさんが調査ジャーナリストを続けてきた理由 私自身、これを7年続けるとは考えていませんでした。その間に誰か「スーパージャーナリスト」が現れるかと思ったのに、どの記者もみんな入れ替わり立ち替わりで、気づいたら「え、残ってるの私だけ?」みたいになって。(松戸のラッパー市議DELI×芸人おしどりマコ(立候補予定者)対談! 出馬の真意明かす「政治もヒップホップ」「壮大なコントに」2018.11.13 TOCANA)   おしどりマコさんが立憲民主党から参院選出馬へ おしどりマコさんは来年度、参議院議員選挙に立憲民政党から出馬する予定だそうです。 立憲民主党は29日、常任幹事会(持ち回り)を開催し、次期参院選挙で熊谷裕人氏を埼玉選挙区の、川田龍平参院議員、おしどりマコ氏、佐藤かおり氏を比例区の公認候補者とすることを決定しました。 同日夕、都内で枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が同席し記者会見を開きました。 枝野代表は冒頭、「立憲民主党らしさを体現する素晴らしい方に立候補を決意していただいた」と語りました。(次期参院選で熊谷さいたま市議の埼玉、川田参議、おしどりマコ氏、佐藤かおりの比例での公認候補を決定 2018年9月29日 立憲民主党ニュース) 立憲民主党がおしどりマコさんを擁立したいきさつに関しては、菅直人氏がブログで明らかにしています。その部分を引用します。 おしどりマコさんはケンさんと二人組の漫才師です。福島原発事故があってからは、芸人としての活動に加え、原発事故の取材記者として東電の記者会見などに欠かさず出席し、鋭い質問を繰り返し、福島原発事故に関する情報をネット上や集会で広く伝える活動を続けており、原発事故に関心を持つ人たちの間では広く知られている人です。私が「原発ゼロ」を訴える象徴的候補者を探していた時に、全国の脱原発弁護団の代表の河合弘之弁護士に相談したところ、一押しで名前が挙がったのが「おしどりマコ」さんでした。(菅直人事務所忘年会 2018-12-19 菅直人 Official Blog by Ameba) おしどりマコさんは過去には共産党を支持し立憲民主党に批判的な発言(ツイート)もしていたため、ネット上では立憲民主党からの立候補を批判的に指摘する声も聞かれます。 同感。本当は野党第1党は共産党が良かったです。こんな気持ち初めて。立憲民主党は支持するけど、枝野さんとか、どうしても支持できないし。原発事故後の取材を通じて、昨年の野党共闘下での枝野さんの動きを取材して、無いな100%だったので。共産党、今後も本当に支持する。 …

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村中璃子氏に2017年度ジョン・マドックス賞

ジョン・マドックス賞は、学術誌Natureの名物編集長であったジョン・マドックス氏(1925~2009)を記念して創設された賞で、困難や逆風に遭いながらも公共の利益のために科学的な根拠を世に広めることに貢献した人に授与されます。 The John Maddox Prize recognises the work of individuals who promote sound science and evidence on a matter of public interest, facing difficulty or hostility in doing so. (The John Maddox Prize, Sense about science) 2017年度のジョン・マドックス賞は、子宮頸がんワクチンの危険性に関して科学的なエビデンスが無いことを指摘し、子宮頸がん予防ワクチン接種の重要性を訴えてきた医師・ジャーナリストの村中璃子氏が受賞しました。 Great to see …

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1945年8月6日 アメリカが広島に原子爆弾を投下した日

World’s First Atomic Bomb – Manhattan Project Documentary – Films 「はだしのゲン」の被爆体験 Peter Jennings – Hiroshima: Why the Bomb was Dropped (1995)   参考 Voices of the Manhattan Project: “A public archive of our oral history collections of Manhattan Project veterans …

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学術フォーラム「安全保障と学術の関係」開催

日本学術会議主催の学術フォーラム「安全保障と学術の関係:日本学術会議の立場」が平成29年2月4日に日本学術会議講堂で開催されました。 (引用元:プログラム) 総合司会 大政 謙次(日本学術会議第二部会員、東京大学名誉教授、愛媛大学大学院農学研究科客員教授、高知工科大学客員教授) 13:00-13:05 開会挨拶 挨拶 大西 隆(日本学術会議会長・第三部会員、豊橋技術科学大学学長、東京大学名誉教授) <第Ⅰパート:委員会中間とりまとめの状況報告> 13:00-13:05 開会挨拶 挨拶 大西 隆(日本学術会議会長・第三部会員、豊橋技術科学大学学長、東京大学名誉教授) 13:05-13:35 委員会中間とりまとめの状況報告 杉田 敦(日本学術会議第一部会員、法政大学法学部教授) <第Ⅱパート:日本学術会議の内外の意見> 進行 小松 利光(日本学術会議第三部会員、九州大学名誉教授) 13:35-13:50 (演題調整中)兵藤 友博(日本学術会議第一部会員、立命館大学経営学部教授) 13:50-14:05 「学術研究のために」という視点 須藤 靖(日本学術会議第三部会員、東京大学大学院理学系研究科教授) 14:05-14:20 (演題調整中)佐野 正博(日本学術会議連携会員、明治大学経営学部教授) 14:20-14:35 軍民両用(デュアルユース)研究とは何か-科学者の使命と責任について 福島 雅典(日本学術会議連携会員、財団法人先端医療振興財団臨床研究情報センター長(兼)研究事業統括) 14:35-14:50 防衛技術とデュアルユース(予定)西山 淳一(公益財団法人未来工学研究所 政策調査分析センター研究参与) 14:50-15:05 安全保障と学術について(予定)根本 清樹(朝日新聞社論説主幹) <第Ⅲパート:総合討論>進行 …

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自由と平和のための京大有志の会の声明

戦争は、防衛を名目に始まる。 戦争は、兵器産業に富をもたらす。 戦争は、すぐに制御が効かなくなる。 戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。 戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。 戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。 精神は、操作の対象物ではない。 生命は、誰かの持ち駒ではない。 海は、基地に押しつぶされてはならない。 空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。 血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、 知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。 学問は、戦争の武器ではない。 学問は、商売の道具ではない。 学問は、権力の下僕ではない。 生きる場所と考える自由を守り、創るために、 私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。     注:上記の文章は「自由と平和のための京大有志の会」の声明を転載したものです。また、写真やYOUTUBE動画は当サイトscienceandtechnology.jpが紹介のために挿入したものであり、声明とは直接関係ありません 参考 自由と平和のための京大有志の会 まず、総理から前線へ。(広告批評) 糸井重里さん・後編 「ほんとうかな」と自問する力 (毎日新聞 2015年02月17日):”でも、これも今なら戻してって言いますよ。戦争に対する考えが深まっていないですよ。戦争はゲームや子供のチャンバラごっこではない。単純に戦争になった時に総理が前線に行けばすむっていう話じゃないんじゃないって思う。これは何かをやりたければ、「○○をやってから言え」っていうのと同じ論理だもん。紋切り型を上手な決まり文句にしただけですよ。決まり文句で批判するだけで、戦争を無くすこともできなければ、実際のところ何にもなんない。ちょっと考えが甘いし、鳩の絵を描けば平和っていうのと同じ感じで引っかかります。”

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安全保障関連法案に反対する学者の会

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1995.3.20地下鉄サリン事件から20年

1995年3月20日の地下鉄サリン事件から20年が経ちました。オウム真理教の教団内でなぜ化学兵器が開発できたのでしょうか?オウム真理教では、東大、京大、阪大、東工大、早大、慶應大、筑波大などの出身者で大学院まで修めたような非常に高学歴な人間も入信しており、教団の幹部になっていました。また、遺伝子工学や有機合成の経験者がテロのための化学兵器、生物兵器の開発を行っていました。 村井秀夫:1958年生まれ。1981年大阪大学物理学科卒業。宇宙物理学分野で卒業研究を行い、天体のX線放射を研究。大阪大学大学院理学研究科修士課程修了、理学修士。1987年、出家僧としてオウムに入信。麻原につぐNo.2の地位にいた。1995年4月23日に東京都港区南青山の教団東京総本部前で刺殺された。 上祐史浩:1962年生まれ。早稲田大学電子通信学科卒業。早稲田大学大学院で電気通信学を専攻。1986年夏、オウムのセミナーに参加。1987年修士号を取得、宇宙開発事業団に就職するが、1ヶ月後に退職しオウムの出家僧に。1992年以降はロシア支部にいたことなどから一連のオウム真理教テロ事件への関与で起訴されることなく、別件で懲役3年の実刑判決を受けた。 早川紀代秀:1949年生まれ。神戸大学卒業、大阪府立大学大学院で農芸工学 (緑地計画) 専攻。1986年、オウムに入信。2009年7月17日、死刑判決が確定。 遠藤誠一:1961年生まれ。帯広畜産大学卒業、京都大学大学院医学研究科大学院生となり、ウイルス研究センターでAIDS関連遺伝子研究に取り組む。1987年オウム入信、1988年には出家僧となる。オウムでは生物兵器開発を担当。2011年11月21日、死刑判決が確定。 中川智正:1962年生まれ。1988年京都府立医科大学卒。1988年オウムに入信。大学卒業後、研修医となったが、1989年に出家し、麻原の主治医となった。2011年11月18日、死刑判決が確定。 土谷正実:1965年生まれ。1989年、オウム真理教の道場 (瞑想の場) に参加。筑波大学では化学 (物理化学と有機化学) 専攻で修士号を取得。1991年に出家。サリン製造で中心的な役割を果たした。2011年2月15日、死刑判決が確定。 なぜ高等教育を受けて科学を学んだ人たちが、麻原 彰晃(本名:松本 智津夫)の教義を信じて、無差別殺人の命令に従い実行したのでしょうか?Center for a New American Securityの報告書を読むと、教団における生物・化学兵器開発研究がどのように行われ、テロに使われたのかをうかがい知ることが出来ます。 オウム真理教内では遠藤誠一がまずボツリヌス菌を用いて生物兵器を作ろうとしましたが、結果的に失敗しています。 1990年2月の選挙敗北と、破滅論アプローチへの回帰の後、麻原は早川、新実、遠藤、村井に対し、ボツリヌス毒素を産生する細菌であるボツリヌス菌(Clostridium botulinum 、C. botulinum)を入手するよう命じた。…遠藤は1990年春、北海道の石狩川流域に行き土壌から細菌を採取した。…この生成物は大量であったけれども意図した効力はなかったことが、さまざまなことからわかる。教団信者たちは、攻撃により誰も死亡しなかったことを知った。実際、ある信者が発酵槽タンクに滑って落ち、おぼれかけたが、発病の徴候は見られなかった。中川は、生成物質の科学的な評価を試みた。2000~3000匹のマウスを購入し、生成物質に曝露させ、およびボツリヌス毒素のマウス検定を用いて、その結果を評価したのである。この試験によりマウスには毒性影響はないことが明らかになったが、一部のマウスは死んだため、ある程度のあいまいさが残ったと中川は考えた。(Center for a New American Security 2012年12月) 遠藤誠一はさらに、炭疽菌で生物兵器を作ろうと試みましたが、やはり、失敗に終わりました。 1992年、遠藤をリーダーとして生物プログラムが再開した。このときは遠藤は炭疽菌 (Bacillus anthracis、B. anthracis) に取り組んだ。…関係者全員が、これがワクチン菌株であることを認識していたのは明らかであった。…Sterne菌株は、2つのプラスミド(pXO1、pXO2) のうちpXO1を有しているがpXO2を欠いている。効果的な毒性を有する炭疽菌を生み出すには、これらが2つとも必要となる。遠藤は、第2の (Pasteur) ワクチン菌株が逆に、第2のプラスミドを保持し第1のプラスミドを取り除かれていることで、致死性を避けながら免疫を提供していることに気がついたのかもしれない。1989年のロシアの科学者による論文で、遠藤は、この2つの良性菌株を両方とも入手すれば、これらを合わせて、両方のプラスミドを含む効力の強い菌株を生成できることを知っていた可能性がある。.. …

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大地震を予測できずに安全宣言をして有罪判決を受けた科学者6人が二審では無罪に

  2014/11/11    科学と社会, 科学者の責任

地震の予知に失敗した科学者の罪を問えるのか?309人が死亡した大地震の予知に失敗して禁固6年の有罪判決を受けていたイタリアの科学者6人に対して、二審では無罪の判決が下りました。「安全だという情報を科学者が発信したために被害にあった」と遺族らが訴えているのに対して、責任を問われた科学者らは「地震を予知することは誰にも不可能だ」と反論していました。 伊 地震情報巡り有罪の学者らに逆転無罪 有罪判決から一転、科学者らに無罪判決が言い渡されたことに納得できない遺族らは怒りを露わにしています。 L’Aquila earthquake scientists have their convictions overturned 下の動画は、一審で禁固6年の判決が言い渡される様子、および判決に対する遺族の反応。 Italian scientists convicted over earthquake warning 地震学者が安全だと言ったから家にとどまり被害にあったのだと、科学者の責任を訴える遺族。 Scientists found guilty in Italy quake trial 耐震基準を順守していなかった工事のせいで建物倒壊による被害が拡大したのではないかという指摘もなされています。 ACHTNER PressTV – L’Aquila Earthquake Victims State Funeral TERREMOTO L’AQUILA 6/4/2009 (ラクイラ地震2009年4月6日) 参考 …