NHKスペシャル「ニッポン“精子力”クライシス」【動画】

      2018/07/31




NHKスペシャル「ニッポン“精子力”クライシス」7月28日(土) 21:00〜21:49

驚きの精子数減少

過去数十年の間に男性の精子数が半減していたという研究があるそうです。さらに、日本人の精子数は他国と比べても少なかったとか。

NHKスペシャルでは精子力をアップさせる方法を紹介。2週間で精子力を取り戻せ!番組の後ろには、「精子くん」たちがうごめいていて、ゲストの方たちはやりにくそうにしています。

【出演】YOU,徳井義実,鈴木おさむ,獨協医科大学 医師…岡田弘,【司会】武田真一,【語り】小倉久寛 (NHK)

「精子くん」たちは何のためにいるのかと思いきや、「精子減少」とか「運動率の低下」、「精子のDNAの損傷」などを演じてみせてくれていました。この3つが、精子力クライシスの中身だそうです。

日本人の精子力調査:28人平均35歳男性

番組の調査に参加した人たちは、精子力に自信のある人たちが多かったようです。検査当日の朝に採取した精液を持ち寄って、いざ検査。受精のためには、精液1ml中に1500万以上、運動率は40%が望まれるそうです。

精子数はOKなのに、多くがとまっていて運動率が足りない人も。また、精子数や運動率はOKなのに、DNAの損傷している割合が全体の26%もあった人など。22%超で自然妊娠が困難といわれているそうです。

自信満々で参加したのに、28人中9人は、基準を下回ったという結果になりました。

722人の精子力 大規模調査

不妊リスクが21%というデータも。現在の日本の初婚平均年齢は31歳だそうですが、この年齢だともう精子力が低下しているということだそうです。ゲストの徳井さんは42歳だそうですが、かなりショックを受けた模様。ヨーロッパでは過去50年間で精子数が半減したというデータがありますが、医師らは日本でも同様の傾向になっているのではないかと疑っています。

折角受精しても流産になる原因には、精子の問題があるそうです。医師の解説では50%は男性側の問題とのこと。

 

性欲と精子力は必ずしも一致しない

ゲストが盛り上がっていましたが、医師も同様の意見で、お盛んな男性の精子力も高いとはいえないとのこと。ゲストの徳井さんの精子力が番組で公開されました。精子数は3636万(自然妊娠のための基準は1500万)、運動率は31%(動いていた精子の数の割合が31%ということ。基準は40%)DNA損傷率は10.4%(基準は22%)という結果でした。一応、面目を保ったようです。

 

スポンサーリンク

精子の受精能力が低下している原因は?

交際相手の女性を喜ばせてあげたいと思って番組の調査に参加した40代男性の結果は、運動率がかなり悪いという結果に。タバコは吸わず、お酒もそれほど飲んでいないというこの男性、なぜ精子力が低下しているのか、精密検査を受けることに。体に活性酸素が溜まり、酸化ストレスが上昇している状態ということが指摘されました。医師の解説によれば、生活習慣の影響を指摘されていました。

 

精子力を低下させる生活習慣

会社から帰宅してずっとPCやテレビを1時間以上も流し見しながら、ずっと座りこんでいるのは、血行に悪いし良くないということ。精巣の血管の血流が悪くなるのは精子にダメージを及ぼすのだそうです。1日5時間以上もテレビを座ってみる人は精子数が30%も少なくなっていたという外国での調査結果があるそうです。ほとんど座りこんだり寝そべっているだけで動かない生活というのはかなり良くないみたいです。

食生活ももちろん大事です。動物性脂肪酸が多い油ものばかり食べているような男性の1人暮らしにありがちの食生活はまずいのです。食事においては、飽和脂肪酸を減らし、オメガ3など魚から摂取するのが良いという医師の解説。

他の要因としても男性ホルモンの一種であるテストステロンの量が低いということを指摘された、番組調査参加者の男性も。この男性は部屋が明るい状態で寝ていることが多くて、それを医師に指摘されていました。睡眠不足はまずいのだそうです。夜勤もあって深く眠れない日が多いというこの男性の場合は、睡眠の量や質の問題を指摘されていました。

 

精子力を低下させる要因

番組では、運動不足、座りすぎ、過度な飲酒、喫煙、脂肪過多、睡眠不足、ストレス、カフェイン取りすぎ、などが挙げられていました。

 

精子バンク

番組では、男性不妊がどうしようもない場合に、精子バンクを利用したという例も紹介されていました。欧米の精子バンクを利用する日本人が増加傾向にあるんだそうです。世界最大の精子バンクはデンマークにあって、日本を含む世界中の国々に提供しているのだそうです。女性からのリクエストはこの10年で5倍という人気。身長、学歴、精子力などで価格が決まっています。

 

精子力の衰えとさまざまな病気との関係

精子の数が少ない人は、糖尿病リスクが50%、心臓疾患のリスクが40%高いという調査結果もあるそうです。これは因果関係を示すわけではなく、生活習慣などのせいで相関関係が生じていると解釈されるようです。つまり、精子数が健康のバロメーターになっているという解説でした。

精液を遠心分離して得られる「精しょう」を分析すると、血液を分析するよりももっと詳細に現在の健康状態がわかるのだそうです。

 

精子力アップのための生活改善

精子はおよそ74日のサイクルでできてくるそうです。番組では、精子力が低かった男性らに、精子力アップの提案をしました。コタツを片付けて、へやの中でも動きまわる機会を増やす。ジョギングをする。食生活を改善する。遮光カーテンをつかって睡眠の質を上げる、など。半月ほど生活を改善した後に、精液検査をしたところ、2週間でテストステロンが倍増していました。また酸化ストレスの指標が3週間でかなり減少したりしました。精子数、運動率、DNA損傷の指標においても、これらの被験者の数値は改善が見られました。薬を飲んだりしたわけでなく、手軽に始められる生活の改善を実行した結果だというのが、みそですね。

 

禁欲の是非

ちなみに、精子力アップのためには、「禁欲」はしなくて良いそうです。禁欲する日数は2日くらいで十分だろうというのが医師のアドバイスでした。何日間も「溜める」ことは勧めないとのこと。

 

以上、NHKスペシャル「ニッポン“精子力”クライシス」の番組の内容を、概要ですが紹介しました。


岡田弘 著『精子力』


話題が別になりますが、女性側の問題として卵の老化に関しても過去のNHKスペシャルで特集されています。

卵の老化

NHKスペシャル「産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~」

 


 

参考

  1. 徳井義実 ヨギータ 「性欲ノ、バケモノヤデ!」

 - 医学, 生殖医療