「 自然 ネイチャー 」 一覧

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呼吸に必要な酵素の遺伝子を持っていない(?)不思議な細菌を発見

  2017/07/22    自然 ネイチャー

地表に現れたマントル由来の岩石に湧く泉で、どのような生物がいるか調べたところ、27種の微生物の遺伝子が見つかった。周辺は強アルカリ性で、約40億年前の地球に似た過酷な環境という。 そのうち、岩石に付着した細菌では、酸素を使った呼吸など生命維持に必要とされるエネルギーを得るための遺伝子を一つも持っていなかった。(どうやって生きてるのか…「常識外れ」の細菌、泉で発見 朝日新聞 DIGITAL7/21(金) 23:27) 論文はこちら。 The ISME Journal , (21 July 2017) | doi:10.1038/ismej.2017.111 Unusual metabolic diversity of hyperalkaliphilic microbial communities associated with subterranean serpentinization at The Cedars Shino Suzuki, Shun’ichi Ishii, Tatsuhiko Hoshino, Amanda Rietze, Aaron Tenney, Penny L …

アフリカツメガエルの受精、卵割(細胞分裂)、尾芽胚形成、孵化まで発生過程48時間がニコニコ生放送される

  2017/05/05    自然 ネイチャー

ゴールデンウィーク中の2017年5月3日(水)17時から5月5月5日(金)17時頃までの48時間にわたって、、アフリカツメガエルの受精から尾芽胚形成までの発生過程がニコニコ生放送で生中継され、20万人以上の視聴者でおおいに盛り上がりました。 (写真の出典:【みんなで数えよう】アフリカツメガエルの細胞分裂〜受精から孵化まで〜基礎生物学研究所×niconico) 発生過程の解説は基礎生物学研究所の上野直人教授および上野研究室のラボメンバーが行いました。 TWEETS タイムシフト予約したアフリカツメガエルの孵化のやつ見てる — ド畜生ガエル吾平 (@midj1010) 2017年5月5日 東京はおでかけ日和だったが、連休中の都内なんぞ出る気にはなれずニコ生でカエルの卵が細胞分裂する配信をずっと観てた。胚ってかわいい( ՞ټ՞) — 沿岸防衛体研究所 (@ganboken) 2017年5月5日 胚人になったはいいがはやくも胚ロスでしにそう — らいち (@tipiropiro) 2017年5月5日 昨日からニコ生でカエルの細胞分裂を途中途中見てたけど、意外と面白かったな — 日和 (@pupucumu) 2017年5月5日 くそ、くそ…アフリカツメガエルの細胞分裂見て癒されないと死ぬ…… — メルトリリスちゃんが来る九下 (@9under_) 2017年5月5日 うおアフリカツメガエルのすげぇ育ってた。 最後見たときまだ桑実胚だったのになー。 — SAKEY (@mystiaSAKEY) 2017年5月5日 なんでカエルの細胞分裂見ながら飯食ってんだろ… — 社畜天国 (@mariymariy) …

ハチにとっての不自然な課題ですら他者を見て学ぶ柔軟性を脳が備えていたことが判明 サイエンス誌に報告

  2017/02/25    自然 ネイチャー

ハチの自然な行動のレパートリーの範疇に入らないような課題であったとしても、ハチは柔軟にそれを学ぶことができ、しかも第三者は既に学んだハチの行動を見ることによりそれを学ぶことができることがわかりました。2017年2月24日号のサイエンス誌が伝えています。下の動画は、ボールを決められた地点まで運ぶと褒美がもらえるということを学習したハチの行動。この研究グループは過去の研究でハチが紐をひっぱって報酬を手に入れる作業を学ぶことができることを発見していましたが、紐を引っ張るような行動はハチの本来の行動に近いものです。それに対して、今回の研究では、ボールを転がして運ぶ行動を学ばせることに成功しています。このように、自然なハチの行動パターンとはいえないような新しい行動を学べるだけの柔軟さをハチの脳が備えている、ということを示した点に、今回の研究の意義があります。 参考 Olli J. Loukola, Clint J. Perry, Louie Coscos, Lars Chittka. Bumblebees show cognitive flexibility by improving on an observed complex behavior. Science  24 Feb 2017:Vol. 355, Issue 6327, pp. 833-836 DOI: 10.1126/science.aag2360 Bumble bees are surprisingly innovative (Science …

1種からなると考えられていた動物のキリンは、DNAの解析から少なくとも4種に分類されることが明らかに

  2016/09/10    自然 ネイチャー

動物のキリンは、種としてはひとつだけから成っており、亜種としていくつかに分かれるとこれまで考えられてきました。しかし、見た目は同じようにみえるキリンですが、DNAレベルでの解析から4種に分けるべきだと主張する論文が、カレント・バイオロジーに掲載されました。DNAの差がこれほど大きければ、これらの4種間が野生で交尾することはないだろうと著者は述べています。 “We have studied the genetic relationships of all giraffe subspecies from across the continent. We found, that there are not only one, but at least four genetically highly distinct groups of giraffe, which apparently do not mate with each …

ニワトリの有精卵から殻なしで孵化に成功 千葉県立生浜(おいはま)高等学校生物部が卵からヒヨコになるまでの発生過程をつぶさに観察

  2016/06/22    自然 ネイチャー

殻無しの状態で卵を培養してヒヨコを誕生させることは、長らく不可能と考えられていました。 しかし、千葉県立生浜(おいはま)高等学校生物部(顧問:田原豊先生)では、食用鶏卵を割卵した内容物を透明プラスチックラップの中へ移して胚を培養する「ラップ法」の研究を続けた結果、2012年6月22日、7月8日、7月15日に計3個体のヒヨコを誕生させることに成功しています。その年度の実験だけでも300個以上の卵を用いて試行錯誤を続けたそうですが、成功したときの条件下での実験に限れば、10個中3個が孵化したため、成功率率30%とのこと。 最初の成功例では、56時間保温後に割卵していたそうですが、その後の研究により保温時間無しでも孵化に成功。また、最近では鶏卵だけでなくウズラ卵の孵化にも成功しているそうです。 生浜高校生物部のこれらの研究成果は数々の賞に輝いていますが、今年、NHK番組『ガッテン!(ためしてガッテン)』(5月18日(水)放送)で取り上げられたことがきっかけとなり、世界的な反響を呼んでいます。 Does this answer which one came first? Amazing video shows an egg transform into a chicken using a plastic cup and cling film but NO SHELL in school science experiment (Mail Online By Louise Cheer for …

相手の体に触れない新しい”体位” カエルで発見

  2016/06/18    自然 ネイチャー

カエルの受精は体外で起こりますので、雌が産んだ未受精卵に雄がただちに精子をかけられるよう、予め雄が雌を抱きかかえるような体勢をとります。この行動は「包接」と呼ばれますが、カエルの包接の”体位”はこれまで6種類が知られていました。 (PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117) インドの研究者らは、ボンベイナイトフロッグ(英語名:Bombay night frogs, 学名:Nyctibatrachus humayuni)が、この6つのいずれでもない、新しい体位で包接することを発見し、この新しい体位を「背面またぎ」(Dorsal straddle)と命名しました。 (PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117) この体位の特徴は、雄は雌を抱きかかえることはせず、葉や木の枝をつかんだりして体を保持しながら雌の背中の上にまたがる格好になり、雌の背中に精子を放出するというものです。射精後に雄は雌から離れ、そのあと、雌が産卵します。背中を伝わり落ちてきた精子が、産み出された未受精卵に到達して受精が起こると考えられます。 … しかし、ハンケン氏が面白いと思ったのはその後だった。 「ほとんどのカエルは、メスが産卵するのと同時にオスが精子を出します。ボンベイナイトフロッグの場合、メスはオスが去ってだいぶ経ってから卵子を放出します。これにはとても驚きました」  ダス氏とその研究チームは、この時間差はオスの精子がメスの背中を下りてきて受精するのを待つためではないかと考えている。ハンケン氏も、おそらくその 推測は正しいだろうとしながらも、卵子と精子が正確にいつどこで出会うのかについてこの研究は言及していないと指摘した。 (カエルの交尾に「7番目の体位」発見 NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 2016.06.17) Froggy Style: New Sex Position Discovered Among Frogs and Toads 参考 Willaert B, Suyesh R, Garg S, …

クラゲの中に入り込んで泳ぐ魚をオーストラリアの写真家が撮影

  2016/06/11    自然 ネイチャー

オーストラリアの写真家ティム・サミュエル(Tim Samuel)氏が海中で不思議な光景を目撃し、撮影した写真をインスタグラムに投稿したものが話題になっています(2015年12月、オーストラリアのバイロン・ベイで撮影)。 I’m loving hearing where you are all from and where you saw this posted, keep it up, it’s putting a big smile on my face It is crazy how much attention this little guy is getting. When @franny.plumridge …

30年間冷凍保存されていたクマムシが生き返る

  2016/01/15    自然 ネイチャー

国立極地研究所の研究者らは、1983年11月に南極昭和基地周辺で採取されたコケ試料を30年ぶりに解凍し、コケ試料中に含まれていたクマムシの個体を蘇生させ繁殖能力を確認することに成功しました。 餌のクロレラを与えて飼育すると、1匹はあまり食べずに死んだが、もう1匹は5回産卵し、14匹がかえった。また、コケの中から卵が見つかり、水につけると6日後にかえり、餌を与えると成長して産卵した。 (毎日新聞2016年1月15日) Long-term survival has been one of the most studied of the extraordinary physiological characteristics of cryptobiosis in micrometazoans such as nematodes, tardigrades and rotifers. In the available studies of long-term survival of micrometazoans, instances of survival have …

アマミホシゾラフグ ミステリーサークルをつくる不思議な魚が2015年度「新種トップ10」に選出

  2015/05/21    自然 ネイチャー

何年も前から奄美大島の海底でダイバーらによって目撃されていたミステリーサークル。誰が一体何の目的でこのような不思議な幾何学模様を海底の砂場に作っていたのか、その謎が解けたのが2014年でした。ミステリーサークルをつくっていたのは、新種のフグ。このフグが「新種トップ10」に選ばれました。 「新種トップ10」は、米ニューヨーク州立大の国際生物種探査研究所(State University of New York College of Environmental Science and Forestry (ESF))が毎年選び、分類学の父と呼ばれる植物学者リンネの誕生日5月23日に合わせて発表しているものです。 ESF: Top 10 New Species for 2015 Pufferfish: ‘Crop Circles’ under the Sea Torquigener albomaculosus Location: Japan How it made the Top 10: Scientists recently solved a …

辛い状況の仲間を助ける、ドブネズミの「共感力」

  2015/05/14    自然 ネイチャー

大変な思いをしている人に手を差し伸べるのは、人間や犬などの高等な動物だけが持つ優しさかというとそうでもないようです。関西学院大学の研究グループが、ラット(ドブネズミ)にも仲間を助ける感覚が存在していることを2015年5月12日にAnimal Cognition誌で報告しました。 下の写真に示すように、2つの区画のうち水を張ったほうに一匹のラットを入れ、他方にも別のラットを入れます。真ん中の透明な仕切りにはドアがついていて、水がないほうにいるラットはそのドアを開けて、水中にいるラットを助け出すことができるつくりになっています。このような装置で、ラットが水中の仲間を助けるため仕切りのドアを開けるかどうかを調べる実験を行いました。 (説明の語句を除く写真部分は関西学院大学報道資料より転載) この実験の結果、ラットが、水中にいる仲間のラットを助ける行動をとることが明らかになりました。 面白いことに、自分自身にこの辛い”水責め”経験があるラットのほうが、仲間を助けるまでの時間が早いということが示されました。下記の図で、横軸はセッション回数、縦軸はドアを開けるのにかかった時間。自らも”水責め”された経験があるラットは、2、3回のセッション後には仲間を速やかに助けることを学習しています。 (関西学院大学報道資料より転載) 自分自身が過去に苦しんだことがある人のほうが、他人の苦しみを察する能力が高いということに通じるのでしょうか。 参考 Nobuya Sato, Ling Tan, Kazushi Tate, Maya Okada. Rats demonstrate helping behavior toward a soaked conspecific. Animal Cognition, 12 May 2015 ; DOI: 10.1007/s10071-015-0872-2 溺れる友に手を差し伸べるラット  —ラットにおける援助行動— (関西学院大学 報道資料2015年5月11日)(PDFファイル3ページ):”関西学院大学文学部・佐藤暢哉教授およびその研究グループは、齧歯(げっし)類であるラットが、窮地に陥っている仲間のラットに対して共感し、その苦境から助け出すことを示しました。” Rats will try to …