相手の体に触れない新しい”体位” カエルで発見

      2017/08/09

カエルの受精は体外で起こりますので、雌が産んだ未受精卵に雄がただちに精子をかけられるよう、予め雄が雌を抱きかかえるような体勢をとります。この行動は「包接」と呼ばれますが、カエルの包接の”体位”はこれまで6種類が知られていました。

Willaert2016PeerJGraphicalAbstract6Positions(PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117)

インドの研究者らは、ボンベイナイトフロッグ(英語名:Bombay night frogs, 学名:Nyctibatrachus humayuni)が、この6つのいずれでもない、新しい体位で包接することを発見し、この新しい体位を「背面またぎ」(Dorsal straddle)と命名しました。

DorsalStraddle(PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117)

この体位の特徴は、雄は雌を抱きかかえることはせず、葉や木の枝をつかんだりして体を保持しながら雌の背中の上にまたがる格好になり、雌の背中に精子を放出するというものです。射精後に雄は雌から離れ、そのあと、雌が産卵します。背中を伝わり落ちてきた精子が、産み出された未受精卵に到達して受精が起こると考えられます。

… しかし、ハンケン氏が面白いと思ったのはその後だった。

「ほとんどのカエルは、メスが産卵するのと同時にオスが精子を出します。ボンベイナイトフロッグの場合、メスはオスが去ってだいぶ経ってから卵子を放出します。これにはとても驚きました」

 ダス氏とその研究チームは、この時間差はオスの精子がメスの背中を下りてきて受精するのを待つためではないかと考えている。ハンケン氏も、おそらくその 推測は正しいだろうとしながらも、卵子と精子が正確にいつどこで出会うのかについてこの研究は言及していないと指摘した。 (カエルの交尾に「7番目の体位」発見 NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 2016.06.17)

Froggy Style: New Sex Position Discovered Among Frogs and Toads

参考

  1. Willaert B, Suyesh R, Garg S, Giri VB, Bee MA, Biju SD. (2016) A unique mating strategy without physical contact during fertilization in Bombay Night Frogs (Nyctibatrachus humayuni) with the description of a new form of amplexus and female call. PeerJ 4:e2117 https://doi.org/10.7717/peerj.2117
  2. Doing it froggy style: Kermit Sutra’s seventh position revealed (New Scientist By Sandrine Ceurstemont 14 June 2016)
  3. The ‘Dorsal Straddle’ Is a Newly Discovered Froggy Sex Position (Discover By Carl Engelking | June 14, 2016 6:00 am)
  4.  New sex position ‘froggy style’ found by studying mating habits of FROGS (MIRROR Online 11:59, 14 Jun 2016 Updated 12:18, 14 Jun 2016 By Katherine Clementine)
  5. カエルの交尾に「7番目の体位」発見 メスの背中に射精する「背中またぎ」、「ドラマを見ているよう」とインドの研究者 (NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 2016.06.17)
  6. カエルの特異な交尾、体に触れない「7番目の体位」 研究 (YAHOO!JAPANニュース AFP=時事 6月15日(水)16時37分配信)

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