キーエンスの蛍光顕微鏡はボックスの中に収納されているので、暗室が不要です。しかもコンパクトなので机の片隅に置くことができます。
#キーエンス#蛍光顕微鏡#培養細胞
暗室が要らない蛍光顕微鏡はとても便利です。 pic.twitter.com/1V8JrYFhvr— 大阪大学放射線科学基盤機構 (@uDnZ4GQFrdV4QJa) December 17, 2020
接眼レンズを覗き込んで試料の蛍光像を自分の目で直接見たりせずに、PCのモニターに映し出された蛍光画像をみながら操作します。ステージのXY軸のノブを手で動かしてサンプルの位置合わせをすることはせず、PCのマウス操作、カーソルの位置で見たい視野を決めてピントも合わせます。
准教授のI先生のほうは、キーエンスのフルスペックの蛍光顕微鏡で初代培養した神経細胞を見せていました。
こちらも評判がとても良かったです! pic.twitter.com/PkxY4akiKY— 松原 守 (@matsubara_m) June 21, 2020
そういう意味で、蛍光顕微鏡の概念(暗室が一部屋必要、肉眼で実際に覗き込んでみるもの)をガラリと変える製品でした。
僕もキーエンスの最初の実体蛍光顕微鏡のとほぼ同時期発売のナノドロップにはかなりのインパクト感じた。お手軽に「見る」という作業のハードルを下げる事に特化したキーエンスは主流になるかもとも思った。けどずっと買ってない。教育には不向きだったので。
— バイクくん@超お嬢様のパグ (@Micheletto_D) February 17, 2015
とにかく研究者がやりたい機能が手軽にできてしまうというのがキーエンスの製品の特長でしょう。
- 20x対物レンズで視野をずらしながら撮影してタイリングして大きな画像になるので、4x対物レンズで撮影できる範囲の大きな切片(マウスの脳全体など)が20xという高解像度で撮影できる。それが全部自動。
- 手持ちのニコンやオリンパスのレンズが余っていれば、それも使える。キャリブレーションは自動。
- マルチウェルプレートでも、プレパラート(スライドグラス)でも、ディッシュでも使える。
- タイムラプスイメージングができる。
- 3Dイメージもとれる
- ソフトウェアが充実していて細胞の数を数えたりしてくれる。
- 明視野、暗視野(蛍光画像)がとれる。
- 蛍光の光源はLED光源(水銀ランプやレーザーではない)
- 多波長の蛍光が取得可能
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気になるお値段ですが、キーエンスの営業さんにちらっと聞いたところ、フルスペックで2500万円くらい、ミニマムだと500万円程度だそうです。研究費が潤沢なラボなで自分で買えそうですし、そうでなければ大学が共通機器として買う価格帯ですかね。