[JRECINウォッチ] 歪んだ認識に基づいて公募要項を読む

      2019/08/25




ふた昔にパーマネント職についており外に出ようとしたことがない非PIの人と話をすると、職探しの厳しさを全く認識していなくて、平和でうらやましいなあと思います。

ふた昔前以上前にPIになった人と話をすると、自分が雇用している任期付きの部下たちが直面している職探しの厳しさを全く認識していなくて、その温度差にやはり驚きます。

 

 

 

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歪んだ認識に基づいたいびつな解釈

公募に落ち続けると、どんどん心が荒んできて、事実(Fact)と考え(Thought)の区別が自分の頭の中でつかなくなってきます。そんな人間が教員公募要項を読むと…。

知らない人を面接もしないで採用するなんてありえないから、「書類審査を主とします」という文言は、採用する人はすでに決まっておりこれは公募ではありません、無駄な時間を費やさないでくださいと親切に教えてくれているかのよう(勝手な解釈)。昔ならこれに憤りを感じたが、今ではこういうのを読むと(他の)応募者への愛を感じて涙が出る。ここまで踏み込んだ表現をして、(他の)応募者に伝えるべきことを伝えようとする気持ちに心打たれる(本心)。

そういえば以前、ウチにもこの公募に出せる人間が一人おりますとかいう文言が公募要項に書かれているとツイッターで話題になった大学があったけど、あれにも(他の)応募者を慮る気持ちが感じられて感動した(本当)。誤解のしようがない表現を盛り込んだ勇気に拍手を送りたい(本心)。

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「面接をお願いする場合があります」という文言も非常によく見かけますが、見ず知らずの人間が応募してくる「公募」なのに、面接しないことがあり得るのか?と最初驚きました。これも、公募じゃないよという親切なメッセージなのかも。毎回の募集ごとに文面を変えると勘繰られるので、公募でない場合を含めるための汎用性の高い言葉、あるいは公募の可能性を排除しない逃げの言葉と考えれば納得がいきます(勝手な解釈)。

高校で勉強させられる数学なんて一体人生で何の役に立つんだろうと思っていましたが、「公募⇒面接あり」の対偶は「面接なし⇒デキ公募」というわけで、デキ公募を見抜くのに使えそうです。

だからと言って面接することを明示している募集がデキ公募でないとも思いません。内部昇格させる人間を書類審査で通して、当て馬とともに面接をやらせる(あるいは当人ひとりだけ面接をやらせる)ことで、教授採用のための規定(公募+面接)を満たしたことにできるわけですから(妄想)。

”○○大学教授にふさわしい見識と人格”を候補者に求める募集要項も、なんだか不思議。研究不正疑惑論文を連発しているのに誰も咎められることがないような大学だと特に。そんな大学が求める見識や人格って一体何なのだろう(考えすぎ)。

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なんのつてもなかった大学で高い倍率の書類審査、面接を勝ち抜いて職を得たという人の話を聞くこともごくたまにあるので、本当の公募も混じっているようです(職には呼ばれるもの)。

JREC-INで目に留まった公募情報を主観で選んで紹介します。要綱の一部のみを紹介。太字強調は当サイト。

ヤマザキ動物看護大学

  1. 動物臨床看護学(内科・外科)担当専任教員公募(教授または准教授または講師)(任期あり
  2. 契約期間 2020年4月1日から3年間(教員審査のうえ、定年制への移行制度あり)
  3. 勤務地 東京都八王子市南大沢4-7-2
  4. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080369&ln_jor=0

 

三重大学

  1. 書類審査を主としますが,選考の過程で面接を行う場合があります。面接の場合の旅費は,自己負担となります。
  2. 小型船舶操縦免許(一級または二級)を有していること(着任後の取得も可。)
  3. 水産学の分野で,魚類,無脊椎動物,藻類などの水圏生物の研究と教育に従事し,この研究領域において優れた研究業績と競争的研究資金の獲得実績を有すること。また,特に水圏におけるフィールド教育・研究に豊富な経験を有する者。
  4. 地域圏大学としての三重大学の目標を理解し,また,地域に根ざした水産実験所の教員として,地元の漁業者等を対象とした助言や指導,および地域創生につながる自治体・地元企業等との研究や高大連携活動に積極的に取り組む姿勢があること。
  5. 生物資源学研究科
  6. 教員(紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンター 附帯施設水産実験所・教授あるいは准教授)
  7. 生物資源学研究科附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンターは,山から海までの多様な環境における生態系の知識を学生に体験的かつ体系的に理解させる実習教育を行うとともに,生物資源生産技術や環境管理技術の開発にかかわる基礎・応用研究を行うことを目的として生物資源学研究科の附属教育研究施設として設置されています。
  8. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080498&ln_jor=0

 

神奈川工科大学

  1. 神奈川工科大学 応用バイオ科学部 栄養生命科学科教授、准教授、または助教(助教は任期制)1名の公募
  2. 書類審査による一次選考の後、面接/模擬授業による二次選考を行う。 
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080065&ln_jor=0

 

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帯広畜産大学

  1. 家畜生産科学分野における、家畜肥育・産肉科学に関係する教育研究に高い能力を有し、意欲的に取り組むことのできる方。特に肉生産の現場での十分な経験を有し、現在の家畜生産科学分野の教員とともに教育研究のグローバル化の推進に積極的に参画できる方。
  2. 生命・食料科学研究部門 家畜生産科学分野 教授又は准教授の公募
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080303&ln_jor=0

 

日本女子大学

  1. 任期付専任教員(教授、准教授または講師)の公募
  2. 専門分野:動物を対象とした発生生物学(動物を対象とした発生生物学などの講義、実習が担当出来る方。専門分野として、系統学、形態学、進化学、生理学なども可)
  3. 常勤(任期あり) 任期は2022年3月31日までとする。更新なし。ただし、本法人が要請し、本人が合意した場合に限り、2022年4月1日以降、任期なしの専任教員に採用する。なお、本学の専任教員の定年は68歳です。
  4. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=1&id=D119081098&ln_jor=0

 

鳥取大学

  1. 以下の条件をすべて満たすこと。(1)免疫学分野で独創的な研究を進めており,医学の発展に貢献できる者(2)基礎および臨床の免疫学関連研究において,学内の共同研究を活発に実施し,研究業績を挙げることができる者(3)医学部及び医学系研究科の学生に対する教育・研究指導を熱意と使命感を持って担当できる者(4)本学の委員会等の運営業務に参画し,これらに積極的かつ責任感を持って取り組むことができる者
  2. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080356&ln_jor=0

 

静岡県立大学

  1. 選考の過程でプレゼンテーション・面接をお願いする場合があります。プレゼンテーション・面接の予定日 令和元年12月21日(土曜日)
  2. 講座を構成する他の教員と協力して講座運営にあたり、講座配属された学生の進路に責任をもって取り組む人材を募集する。
  3. 薬学部 薬科学科 生命薬科学大講座 免疫微生物学分野 大学院薬学研究院 薬科学専攻(博士前期課程)、薬食生命科学専攻(博士後期課程)免疫微生物学講座
  4. 他の教員との協力により、以下の科目を担当する。 学部:免疫学、微生物学、薬理学Ⅳ、遺伝子工学、生物系薬学実習Ⅱ ※学部全体で分担:総合薬学研究、総合薬科学研究、総合薬学演習 等 全学共通科目:生物学入門 大学院:免疫微生物学特論、健康長寿科学特論、講座特別演習、薬科学特別実験、薬科学特別演習、先端薬科学特別実験、先端薬科学特別演習 等
  5. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080292&ln_jor=0

 

北海道大学

  1. 北海道大学遺伝子病制御研究所教授の公募
  2. がんや免疫を含む基礎医学分野,基礎生命科学分野で国際的に優れた研究業績を有し,優れた人格,高い見識と指導力を持って先端的・先進的な研究を積極的に展開できる気鋭の人材を求めております。 採用者には,北海道大学大学院医学院,あるいは北海道大学大学院総合化学院の大学院教育を担当していただく予定です。
  3. 次の各号のいずれかに該当すること。(1)博士の学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む)を有し,研究上の業績を有する者(2)研究上の業績が前号の者に準ずる者
  4. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080169&ln_jor=0

 

神戸大学

  1. 講師または准教授の公募(動物を対象とする細胞生物学,生理学分野)
  2. 大学院理学研究科生物学専攻
  3. 着任後は独立した研究室を主宰するとともに専攻内の教員と協力して理学研究科・理学部における教育・研究に従事
  4. 2019年09月30日 必着
  5. その他参考となる事項(学会活動などを含む社会貢献や,新聞・雑誌・テレビなどメディア報道での紹介など).
  6. 生物学専攻 生体分子機構講座 教員 [2019年7月現在] 分子生理 教育研究分野 尾崎 まみこ(教授);洲崎 敏伸(准教授);佐倉 緑(准教授) 細胞機能 教育研究分野 三村 徹郎(教授);深城 英弘(教授);石崎 公庸(准教授) 情報機構 教育研究分野 宮本 昌明(教授);森田 光洋(准教授);柏崎 隼(助教)
  7. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=1&id=D119071039&ln_jor=0

 

広島大学

  1. 教授または准教授の公募(応用動物生命科学)
  2. 採用時の業績審査により,テニュア教員(教授)テニュアトラック教員(准教授)のいずれかに決定
  3. テニュア審査基準の詳細については,お問い合わせください
  4. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080143&ln_jor=0

 

大阪大学

  1. 薬理学講座(分子・細胞薬理学)教授候補者の推薦について
  2. 選考方針: (1) 薬理学(化合物と生体の相互作用に関連する研究領域)及び関連する生命科学の分野において深い学識を持ち、研究・教育に積極的に取り組み、その成果を国内外に発信できる人 (2)大阪大学教授にふさわしい見識と人格を有する人
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080119&ln_jor=0

大阪大学

  1. 生命機能研究科個体機能学講座/医学系研究科生化学・分子生物学講座 (分子生体情報学)教授候補者の推薦について
  2. 選考方針:(1)生命科学分野において深い学識と卓越した研究業績を持ち、研究・教育に積極的に取り組む人(2)大阪大学教授にふさわしい見識と人格を有する人

東京大学

  1. 教授の公募(医科学研究所)
  2. 広く生命科学、生命情報科学の分野で卓越した研究業績をあげ、高度な学識と見識を持ち、専門分野の研究において世界的なリーダーとなる人材
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080965&ln_jor=0

 

国立医薬品食品衛生研究所

  1. 生化学部 室長の公募 (生化学・分子生物学・遺伝子改変分野)
  2. 応募資格(1)薬学農学又は生命科学系の研究領域において博士の学位を取得後、概ね10年以上の研究経験を有していること。(2)生化学や分子生物学に関する幅広い知識と研究経験、並びに関連分野での実績を十分に有していること。分析法バリデーションに必要な統計学の知識を有することが望ましい。(3)遺伝子工学および細胞分子生物学に関する専門知識を有し、遺伝子改変動物の作製やそれを用いた細胞や組織・個体レベルでの機能解析に関する研究経験、並びに、関連分野において研究業績があること。(4)研究所内外の研究者と連携・協力して必要な研究業務を主導的に推進する意欲や能力、並びに人柄を有すること。(5)厚生労働省所管の研究機関における試験・研究の意義と役割を理解し、必要な行政支援業務に対して積極的に取り組む意欲を有すること。(6)外国人との専門分野の打ち合わせや、討論を行うに十分な英語力を有すること。
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080923&ln_jor=0

 

東京大学

  1. 農学国際専攻(国際植物資源科学研究室) 教授の公募
  2. 2)国際植物資源学、すなわち植物資源の利用を基礎とする国際的な農業の研究において、優れた実績を有する 3)国際農業開発学コースの学生も含む国内外からの学生に対して、上記6-2)の講義・実験・実習などを英語で教育指導できる 4)開発途上国の農学的な課題解決に資する研究教育を積極的に進められる 5)管理業務を日本語で行える。ただし、
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119080117&ln_jor=0

 

京都大学

  1. 教授または准教授の公募(ゲノム作動原理解明)
  2. 1)ゲノムの作動原理を解明する新しい方法論の開発、または、2)ゲノム情報を解析する情報科学的・数学的方法論の開発、において優れた業績を有し、次世代の生命科学を牽引しうる教授または准教授候補を公募
  3. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119071892&ln_jor=0

 

岡山大学

  1. 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 薬科学専攻 創薬分子生命科学講座 天然医薬品開発学分野の教授1名を公募
  2. https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=3&id=D119070934&ln_jor=0

 

公募連敗の心を癒す音楽

Tom Waits – Emotional Weather Report


 

 


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