学力テスト「万年最下位でいいと思うなよ」吉村洋文大阪市長

      2018/08/10




全国学力テストの結果が政令指定都市の中で最下位の大阪市の吉村洋文市長が、成績向上のための大胆な施策を発表し、大きな反響を呼んでいます。

2018年8月2日(木) 吉村洋文市長 定例会見

吉村洋文市長が2018年8月2日の行なった記者会見の書き起こしの一部を紹介します(一部のみ紹介。太字強調は当サイト)。

全国学テ(「全国学力テスト」の略称。以下同じ)の結果と、それを受けた対応についてです。全国学テの結果ですけれども、ちょっとこの後、一定程度詳細にご報告もしますが、私自身は非常に危機感を感じています。全国と近づいて、少し改善の傾向が見られるということですけども、政令市でいえば最下位、ずっとべったを続けてるというような状況、ずっと最下位の状況が続いてるというような状況であります。この状況は、いい訳はなくてですね、これを変えていかなきゃいけないと思っています。これまでも、課題校に対する集中的な対策というのはとってます。これはこれからも引き続きとっていきますが、やはり抜本的な学校大改革ぐらいのことをしないと、このべったというのは抜け出せないし、意識改革をしなきゃいけないというふうに思っています。

特に大阪市については、課題のある70校というのをピックアップしてですね、選択と集中というのを開始しました。まだ開始して1年ですから、そんなすぐに成果が出るとは思ってませんが、課題のある70校をピックアップして、そこで学校力UP(支援)事業ということで教員の授業力をアップするために、学校にですね、さらに人員を派遣して、いわゆる指導力の強化というのをしているところであります。あとは、校長に裁量を認める施策を打ったり、あるいは、子どもの貧困対策ということで、学校外の、いわゆる勉強できる環境というのを整えているところです。これについては、引き続きですね、地道な努力ということをやっていきます。が、あわせて、やはり今の制度というのを大胆に変えてですね、意識というのを変えないと、僕はこの20位というのはずっと抜け出せないと思っています。当然、学校ではお勉強以外のことも学びますけども、学力の向上というのが非常に大きな求められる要素でありますし、その学力向上させるという意識をですね、学校現場、教育委員会がもっと強烈に持たなきゃいけないと思っています。そのために、意識をみんなで変えましょう、エイエイオーと言ったところで変わりませんから、制度自体を僕は変える必要があるというふうに思っています。そのために、じゃ、どういったことをするのかということですが、やはり、まずは結果というのをやっぱり重視し、結果に対して責任を負う制度に変えていくべきだというふうに思っています。… 大きく三つです。まず一つ目ですけども、全国学テの目標数値というのを定めます。全国学テの目標の数値を定めて、それぞれの学校に具体的な数値として、正答率を何パーセント上げるという目標設定をします。これは学校に独自に任せるとやらないという形になりますから、教育委員会で決めて、そしてこれは学校にきちんと割り当てもして、学校ごとに何パーセント上げるというのを、具体的な目標設定をします。その目標の達成、それから未達成というのを来年度はかります。で、目標の達成してる学校についてはきちんと評価し、そして目標を達成しない学校については校長先生も教員も、これはマイナスの評価をします。

ここで例えばですけども、中学校の平均正答率の合計を0.03ポイント向上させるというのを、これを全部の中学校、小学校に数値設定をします。その上で達成できたとこについては、人事評価に反映させていくと。例えばですけども、勤勉手当を増額したり、あるいは校長戦略予算を増額したり。これは総合教育会議の中で議論していきます。業績未達成のところについては、逆に勤勉手当を減額したり、校長戦略予算を減額するという具体的な措置をとっていきます。これ、総合教育会議で議論したいと思います。ただ、この方向性で僕は考えてます。あと、中身の、じゃあ、どれにするの、勤勉手当にするの、そのあたりは詳細というか、総合教育会議で議論したいと思いますが、要は、きちんと具体的な数値を設定し、それを来年度達成するか、していないかをきちっと見ていきます。達成してないところについては減額し、達成したとこについてはプラスにする。そういった結果に対して責任を負う制度に変えていきます。

数字が物語ってるじゃないですか。ずっとべったのままで推移してる訳だから、この結果をね、僕は良しとしないということなんです。目標数値も、急に20番の大阪市に1番になれっていうふうに僕も言ってる訳じゃなくて、やっぱりまずは最下位の脱出。万年最下位でいいと思うなよということです。最下位の脱出をして、できれば目標数値、15位ぐらいであれば、僕は学校の先生の意識を変えてね、やるだけで十分、僕は達成するんじゃないかと思ってます。(平成30年8月2日 大阪市長会見全文 大阪市 2018年8月6日)

 

大反対の声があがることは吉村市長も想定内だったようです。

先生自身も、これはちゃんと目標立てて、ちゃんとやれば達成するし、ちゃんと目標達成できなかったら、これは自分はマイナスで評価されるんだっていうその緊張感っていうのがいるんじゃないかな。これは嫌だと思いますよ、先生からしたら。また吉村があほなこと言い出したってなると思いますけども、ただ、でもこの学力、この万年べったっていうのをどうやって改善するか。僕、今までいろんな課題校のとかやってますけど、それも当然、地道なこと、ずっとやってますけどね。それだけじゃなくて、現場の先生が、これは絶対上げたるねんっていう気持ち。そして、それは気持ちだけじゃなくて、それが直接、やっぱり反映されるっていうのは必要だと思うんですけどね。まあ、大反対を食らうでしょうね。(平成30年8月2日 大阪市長会見全文 大阪市 2018年8月6日)

 

参考

  1. 吉村洋文大阪市長の「聖域なき教育改革」から迸る「ダメ上司あるある」感 (HARBOR BUSINESS Online 2018/8/9)
  2. 学テ結果を「給与に反映」吉村市長発言に現役教師やOBが「即刻撤回」を求め抗議文 (8カンテレ YAHOO!JAPAN ニュース 2018/8/7(火) 20:03配信)
  3. 塾代月1万円が無料で36万円お得に!塾や家庭教師だけでなく、音楽・ダンス・水泳等の習い事にも使えます!(大阪維新の会 子育て・教育応援 2018.7月現在)

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