研究者になるための100冊

科学者として成功するためのスキルを得る本。(Amazonアソシエイト利用)

注意:実験科学者として成功するには、これらの本を読むよりも、良いラボに行って良い指導者の下で頑張って実験に励み、良い実験データを得て、良い論文の書き方をラボのボスから学ぶことが一番の早道だと思います。それがなかなか叶わない人は、これらの本を読んで自分の状況を客観的に捉え、修正を施すとよいかも。

100冊を軽く超えてしまいましたが、太字は主として自分が読んでみて良かったと思う本。他は読んでないけど良さげに思えるものなどを含みます。

科学論文の書き方が学べる15冊

研究者にとって一番重要なのは、書く力。

  1. Science Research Writing For Non-Native Speakers of English Second Edition (Hilary Glasman-Deal) 2009/12/18  これは万人に勧められる。動詞の時制の使い分けなど、絶対に知っているべき内容。自分がなんとなく習得した気になっていたことが、きちんと説明されていて感動した。
  2. 理系研究者のためのアカデミックライティング 2011/12/8 ヒラリー・グラスマン=ディール 原書Science Research Writing For Non-Native Speakers of English初版の邦訳版 やはり日本語のほうが圧倒的に読みやすいです、自分は。
  3. From Science to Citation (Stephen Lisberger 2011年):研究をすること、および、論文を書くための教科書。これを読めば自信をもって論文執筆を遂行することができる。
  4. Writing Science (Joshua Schimel 2011年)
  5. Scientific Writing = Thinking in Words (David Lindsay 2011年):論文執筆にあたっての考え方が学べる本。
  6. 必ずアクセプトされる医学英語論文 完全攻略50の鉄則 (康永 秀生 2016年)
  7. すばらしい論文を書くための秘訣(日本動物学会近畿支部 2014年)
  8. 査読者が教える 採用される医学論文の書き方 (森本 剛 2013年 中山書店)
  9. これから論文を書く若者のために 大改訂増補版 (酒井 聡樹 2006年)
  10. 科学論文の英語用法百科 第2編: 冠詞用法 (グレン・パケット 2016年 京都大学学術出版会):プロの研究者として科学英文を書く以上、冠詞を極めることは絶対に必要。冠詞の理解=英語力が一段上がること。
  11. 科学論文の英語用法百科〈第1編〉よく誤用される単語と表現 (グレン・パケット 2004年 京都大学学術出版会):英語論文執筆者の机に一冊常備すべき教科書。
  12. 理数系のための技術英語練習帳 (金谷健一 2012年 共立出版)
  13. 英語論文のミス100 (エディテージ 2016年)
  14. Good Style: Writing for Science and Technology (第2版 John Kirkman 2005年 Routledge)
  15. 理系のための英語論文執筆ガイド (原田 豊太郎 2002年)

英語の書き方が学べる2冊

  1. Style (11th Edition) (Joseph M. Williams、Joseph Bizup 2013年)
  2. Sense of Structure (George Gopen 2004年)

ノーベル賞研究の発想法が学べる23冊

科学に向き合う態度、研究の進め方。

  1. ロウソクの科学 (角川文庫) (ファラデー 2012年 三石 巌 訳 角川書店):1861年にファラデーがロンドンで行った少年少女向け講演の記録
  2. 1906年 医学生理学 Santiago Ramón y Cajal Advice for a Young Investigator
  3. 1949年 物理 湯川秀樹 旅人:物理学者の回想録。人となりがわかる。
  4. 1965年 物理 朝永振一郎 量子力学と私
  5. 1965年 物理 リチャード P. ファインマン ご冗談でしょう、ファインマンさん:サイエンティストとして生きることの楽しさが伝わってくる。
  6. 1973年 物理 江崎玲於奈 限界への挑戦
  7. 1981年 化学 福井謙一 学問の創造
  8. 1987年 医学生理学 利根川進 精神と物質:研究人生に指針を与える本。
  9. 2000年 化学 白川英樹 私の歩んだ道
  10. 2001年 化学 野依良治 人生は意図を超えて
  11. 2002年 化学 田中耕一 生涯最高の失敗
  12. 2008年 化学 下村脩 クラゲに学ぶ:一点集中の力の凄さがわかる本。
  13. 2002年 物理 小柴昌俊 物理屋になりたかったんだよ
  14. 2008年 物理 小林誠 いっしょに考えてみようや(共著)
  15. 2008年 物理 益川敏英 僕はこうして科学者になった
  16. 2008年 物理 南部陽一郎 素粒子論の発展
  17. 2010年 化学 根岸英一 夢を持ち続けよう!
  18. 2010年 化学 鈴木章 世界を変えた化学反応
  19. 2012年 医学生理学 山中伸弥 人生とiPS細胞について聞いてみた
  20. 2014年 物理 赤崎勇 青い光に魅せられて
  21. 2014年 物理 天野浩 青色LEDの世界
  22. 2014年 物理 中村修二 考える力、やり抜く力 私の方法
  23. 2015年 物理 梶田隆章 ニュートリノで探る宇宙と素粒子
  24. 2015年 医学生理学 大村智 2億人を病魔から守った化学者

何をどう研究するかを考えさせられる6冊

先人から学ぶ科学者の考え方や生きざま。

  1. 若き数学者への手紙 (イアン・スチュアート 筑摩書房 2015年)
  2. 数学を志す人に (岡潔 2015年平凡社)
  3. 研究力 (有馬 朗人 2001年 東京図書):読めば、研究する上で発想が広がる。
  4. 研究者 (有馬 朗人 2000年 東京図書):研究者を目指すならお手本になる人たち。
  5. 科学者の熱い心 (ルイス・ウォルパート, アリスン・リチャーズ 講談社 1999年)
  6. Passionate Minds(1997年)

英語の発音を訓練するための2冊

ネイティブのような発音でしゃべりたい。

  1. American Accent Training (Ann Cook 2012年)
  2. Mastering the American Accent (Lisa Mojsin 2009年)

国際学会発表、プレゼンの教科書8冊

良いプレゼンのためには、研究の態度から改める。

  1. 遺伝研メソッドで学ぶ科学英語プレゼンテーション[動画・音声付き] (平田 たつみ、タジ・ゴルマン、 広海 健 2016年 dZERO/インプレス):プレゼン技術にとどまらず、研究の本質を考えさせられる、骨太の教科書。
  2. 理科系のための実戦英語プレゼンテーション (廣岡慶彦 2014年)
  3. 国際学会発表 世界に伝わる情報発信術指南 流れがわかる英語プレゼンテーション How To (佐藤雅昭 2013年)
  4. 国際学会Englishスピーキング・エクササイズ口演・発表・応答 (C.S.ラングハム 2010年)
  5. 科学者・技術者のための英語プレゼンテーション (ロバート・M. ルイス 2008年 東京化学同人)
  6. これから学会発表する若者のために (酒井 聡樹 2008年)
  7. 理系のための口頭発表術 (R.H.R. アンホルト 2008年)
  8. 国際学会English―挨拶・口演・発表・質問・座長進行 (C.S.ラングハム 2007年)

研究者のサバイバル術を学ぶ8冊

研究人生で落とし穴にはまらないために。

  1. なぜあなたは論文が書けないのか? (佐藤雅昭 2016年メディカルレビュー社):筆が進まなくて困っている人、必見。
  2. なぜあなたの研究は進まないのか? (佐藤雅昭 2016年 メディカルレビュー社):研究が煮詰まってる人、必読。
  3. できる研究者の論文作成メソッド (ポール.J・シルヴィア 講談社 2015年) 【書評】
  4. できる研究者の論文生産術  (ポール.J・シルヴィア 講談社 2015年)
  5. 一流の研究者に求められる資質 (志村 史夫 2014年)
  6. ヒラノ教授の論文必勝法  (今野 浩 2013年)
  7. イシューからはじめよ (安宅和人 2010年 英治出版)【書評】
  8. やるべきことが見えてくる研究者の仕事術 (島岡 要 2009年 羊土社)

研究倫理・研究の作法を学ぶ1冊

  1. 科学者の研究倫理( 田中 智之, 小出 隆規, 安井 裕之 2018年 東京化学同人):研究倫理だけでなく、研究のやり方が実践的に学べる、「標準」となるべき教科書。

科研費・学振申請書の書き方4冊

これを読まずに申請するのはあまりに無鉄砲。

  1. 科研費 採択される3要素 第2版 (郡健二郎 著 2017年):落ちて嘆く前に、これを読むべき。
  2. 科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版 (児島将康 2017年):版が積み重なるのも納得の良書。
  3. 学振申請書の書き方とコツ  (大上雅史 2016年 講談社):学振向けとして書かれた本は現在これしかない。
  4. 採択される科研費申請ノウハウ (岡田 益男 2014年)

論文を書くのに必要な統計学の教科書5冊

数学が苦手な人に。

  1. バイオ実験に絶対使える統計の基本Q&A (秋山 徹 監修、井元 清哉、河府 和義、藤渕 航 編集 2012年 羊土社)
  2. 学会・論文発表のための統計学 (浜田 知久馬 2012年 興交易医書出版部)
  3. わかりやすい医学統計の報告-医学論文作成のためのガイドライン(Thomas A.Lang,Michelle Secic 2011年 中山書店)
  4. サンプルサイズの決め方 (永田 靖 2003年 朝倉書店)
  5. ユーザーのための教育・心理統計と実験計画法 (田中 敏、山際 勇一郎 1992年 教育出版)

学術的な日本語の文章の書き方1冊

  1. 理科系の作文技術 (木下 是雄 1981年):ロングセラーに納得する良書。

日本語の文章の書き方3冊

日本人であっても、日本語で書くのは難しい。

  1. 日本語の作文技術 (本多勝一 2015年 朝日新聞出版 新版)
  2. 「伝わる文章」が書ける作文の技術 (外岡秀俊 2012年 朝日新聞出版)
  3. 論理トレーニング101題 (野矢 茂樹 2001年 産業図書)

科学者の業績、伝記、エッセイ4冊

論文や出版物は時空を越える。

  1. アインシュタイン論文選: 「奇跡の年」の5論文 (ちくま学芸文庫) (Albert Einstein 1879-1955)
  2. 未来テクノロジーの設計図 ニコラ・テスラの[完全技術]解説書 高電圧高周波交流電源と無線電力輸送のすべて (ニコラ・テスラ 著、井口 和基 訳 2015年 ヒカルランド)(Nikola Tesla 1856-1943)
  3. ガロアの夢―群論と微分方程式 (久賀 道郎 1968年 日本評論社)(Évariste Galois 1811-1832)
  4. 星界の報告 (ガリレオ・ガリレイ 岩波書店 1976年) (Galileo Galilei 1564-1642)

英語総合力3冊

本書で学んで海外へ出よう。

  1. 世界中で通じる! 理系研究者の英語 (森村久美子 2014年 アスク)
  2. Active English for Science: 英語で科学する―レポート,論文,プレゼンテーション (東京大学教養学部ALESSプログラム 編集 2012年 東京大学出版会)
  3. 医学・生物学研究者のための 絶対話せる英会話 (東原 和成、Jennifer Ito 1999年 羊土社

大学改革・教育改革、教育論2冊

  1. 大学教育について(J.S.ミル 2011年 岩波書店)
  2. 大学改革 その先を読む (寺崎 昌男 2007年 東信堂)

サイエンスコミュニケーション1冊

サイエンスをわかりやすい言葉で伝える。

  1. サイエンスライティング: 科学を伝える技術 (デボラ・ブラム、メアリー・クヌードソン、ロビン・マランツ・ヘニグ 編 2013年):大衆にサイエンスを伝えるサイエンスライターになりたければ、これは標準的な教科書になりえるだろう。

コミュニケーションの教科書4冊

人のこころは奥深い。

  1. 人を動かす (D・カーネギー)
  2. 敵を味方に変える技術 (ボブ・バーグ)
  3. 人蕩し術 (無能 唱元)
  4. 斎藤一人の道は開ける

成功の教科書4冊

結局のところ、研究で成功するのも人生で成功するのも同じこと、普遍的な話なのかも。

  1. 道をひらく (松下幸之助)
  2. 運命を拓く (中村天風)
  3. 思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)
  4. 潜在意識が答えを知っている! (マクスウェル・マルツ)

 

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