「 科学論文の査読システム 」 一覧

【悲報】ハゲタカジャーナルに東大、阪大などの研究者も投稿しているらしい  (≧▽≦ )

査読システムが機能していない(事実上存在しない)ので、お金を払えば誰でも論文が出せるジャーナルがあります。英語論文を出したい著者の心理に付け込んでお金を巻き上げるイメージなので、研究者を食い物にするハゲタカジャーナル(捕食ジャーナル)と呼ばれています。Beallさんがいかがわしい雑誌社・雑誌リストをつくって公表したBeall’s listが有名ですが、訴訟問題を避けるために公開をやめたようです。しかし、グーグルで検索すれば極めて容易にリストのコピーにたどりつけるので、ここでも面倒をさけるためにリンクは張らないことにします。 こういう雑誌社は、「論文をうちに出しませんか?」というメールをしょっちゅう送りつけてきます。「エディトリアルボードに加わりませんか」というお誘いもスパム的に送りつけてきます。シツコイなあと思ってBeall’s listをチェックすると、大抵の場合そこに名前があるので、無視したほうが無難です。関わってしまうと、研究者としての自分の信用を失うことになります。 事実上査読がないわけですから、はげたかジャーナルに論文を出して「査読つき論文業績」と称するのは、ある意味研究不正と大差がなく、研究者としては終わっていると思います。 インターネット専用の学術誌の中で、質が十分に保証されていない粗悪な「ハゲタカジャーナル」が増えている問題で、こうした学術誌を多数発行する海外の出版社を調べたところ、日本から5000本超の論文が投稿されていた。九州大と東京大、大阪大、新潟大からは各100本以上を確認した(粗悪学術誌 日本から5000本 東大や阪大 論文投稿、業績水増しか 会員限定有料記事 毎日新聞 2018年9月3日 東京朝刊) 毎日新聞が「<粗悪学術誌>論文投稿、日本5000本超 業績水増しか」と報じました。「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる質が十分に保証されていないインターネット専用学術雑誌とみられる中国の出版社に日本関係の論文が5076本も投稿されていたそうです。このうち筆頭著者が大学・研究機関に所属する論文は3972本。(1)九州大学147本(2)東京大学132本(3)大阪大学107本(4)新潟大学102本(5)名古屋大学99本(6)日本大学87本(7)北海道大学74本(8)広島大学73本(9)京都大学66本の順でした。(「学術論文の闇」ハゲタカジャーナル 科学の健全な発展を妨げる腐敗の温床を一掃せよ 2018/9/4(火) 6:28 YAHOO!JAPANニュース 木村正人 | 在英国際ジャーナリスト )   東大や阪大の研究者もはげたかジャーナルのお客さんになっているというのはちょっと驚きです。はげたかジャーナルでも、読んでもらえるのなら良いのではないかというツイートを見かけましたが、はげたかジャーナルはそんなものではありません。 International Journal of Advanced Computer Technology(IJACT)というコンピュータ科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌が、“Get me off Your Fucking Mailing List”と題し、本文にも同じ内容が繰り返されているだけの論文を受理したことが、米コロラド大学デンバー校図書館のJeffrey Beall氏のブログで報じられています。(「そのメーリングリストから私を外せ」と繰り返し書かれているだけの論文が受理される Current Awareness Portal 2014年11月25日)     参考 「学術論文の闇」ハゲタカジャーナル 科学の健全な発展を妨げる腐敗の温床を一掃せよ (2018/9/4(火) 6:28 YAHOO!JAPANニュース 木村正人) 劣悪な学術誌「ハゲタカジャーナル」とは? 掲載料が目当て、 根拠乏しい「疑似科学」を拡散 国内の大学でも、こうした出版業者からの勧誘に載らないよう注意喚起が広まっている。(ハフポスト日本版編集部 2018年09月03日 …

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Nature Communicationsが差読内容公開

通常、投稿論文の査読内容が公開されることはありません。しかし、査読システムの透明性を高めるために、学術誌によっては差読者のコメントおよび論文執筆者と編集者とのやりとりなどを公開する動きがごく一部ながらあります。ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)誌は2016年1月から、論文著者が了解すれば査読内容等を公開することになりました。 as a trial, we will be publishing all reviewer comments to authors and author rebuttal letters for published papers submitted from January 2016, unless the authors ask us not to. (doi:10.1038/ncomms10277) このような試みはNature Communicationsが初めてではありません。数年前からEMBO journalでは、例えばPeer Review Process File -EMBO-2015-92116(PDF)といった形でレフェリーのコメントやそれ対する論文著者らのレスポンスを公開しています。 …