蓮舫氏の「2位じゃダメなんですか?」発言は、1位を目指さないと何も成し遂げられないのに何をバカなことを言ってるんだ?という強い批判を呼び起こしました。
理化学研究所が開発を進める次世代スーパーコンピュータについて、事業仕分けの際に「本当に世界一になる必要があるのか、2位ではだめなのか」という意見が出たことに対し、利根川氏は皮肉を交えて反論。「世界一を目指してもなれないもの。世界一を目指す意気込みでやらないと、2位にも3位にもなれないことを理解すべきだ」
ノーベル賞受賞者らが仕分け批判で集結 「世界一目指さないと2位にもなれない」 2009年11月25日 22時45分 [岡田有花,ITmedia]
上の記事でみるとおり、研究というものが何もわかっていない素人に政治をさせるとろくなことにならないという認識が、研究者であろうとなかろうと世間一般のものだったと思います。
今回の都知事選で蓮舫氏が頑張っているなあと思ってみていたのですが、あの「2位じゃダメなんですか?」発言が常に頭の中にあったので、それがイメージダウンにつながっていました。
ところが最近の報道で、実は蓮舫氏の発言は、「1位になれなくてもいいじゃないですか」という意味の発言では全くなかったということを知りました。
- 蓮舫氏「2位じゃダメなのか発言」の真相…5つの観点から分析する「報道のキリトリ」と「実際の発言」との相違点 6/18(火) /2024 7:02 集英社オンライン YAHOO!JAPANニュース
- 【都知事選2024】蓮舫氏「2位じゃダメ」発言 15年越しの真実 蓮舫氏が「2位じゃダメなんですか」と発言した次世代スパコン事業仕分けの行政刷新会議(2009年11月13日)。全72分間の議論を徹底的に検証し、「報道が作り上げた虚像」と「現実」のギャップを明らかにします。 犬飼淳 2024.06.09
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— 博士(理学) (@scitechjp) July 6, 2024
実際にあのとき審議していた委員会の動画を見ると、理研の説明に鋭い突込みを入れていたのは、研究者であって、蓮舫氏は要領を得ない回答しかしない理研側の人間に対して「1位でなく2位になってしまったとしても意味があるのではないでしょうか、それを説明してください」という趣旨の発言をして、1位じゃなきゃだめだという理研の人たちを擁護もしくは助け舟を出したともいえるような文脈で使われた言葉だったのです。。
それが、いざ報道されるときには蓮舫氏が完全に悪者され、素人が何を頓珍漢なことを言ってるんだ!という世間の怒りを巻き起こしました。「蓮舫さんて、『2位じゃダメなんですか?』の発言をした人だから、ちょっと、ねぇ。」みたいな印象がその後10年以上もみんなの記憶に残ることになりました。
ノーカット【蓮舫氏「2位じゃダメ」発言 】行政刷新会議 事業仕分け「次世代スパコン事業」2009年11月13日 犬飼淳 / Jun Inukai チャンネル登録者数 6400人
蓮舫氏自身による解説
「スパコン事業では参入していた3社のうち、2社が撤退してしまった。文科省は、その理由を検証しないままに、これまでどおりの枠組みで予算を付けてきた。事業の目的を文科省に聞いても、『夢のため』としか言わない。具体的な(事業目的の)言い方はいくつもあるにもかかわらず、説明はなかった」
仕分け「第2弾」控え 蓮舫議員特派員協会で会見 2010.04.14 16:00 JCASTニュース
一次情報を確認せずに報道を鵜呑みにする恐さを今さらながら再認識しました。