「 独立した研究者になる方法 」 一覧

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推薦状の書き方およびアカデミアにおける英語・日本語の推薦状の文例

アメリアでは学生やポスドクに頼まれた推薦状をPIが自分で書きますが、日本では推薦状を頼まれた教授は学生やポスドク本人に下書きさせることが多いようです。推薦状を書くことにも、英文を書くことにも不慣れな若い人にとって、これはかなりハードルの高いタスクではないかと思います。そこで、推薦状を書くにあたっての心構え、考え方、実際の文例をみておきます。草案を書かされる学生やポスドク、推薦状を依頼されたPIの双方にとって役にたつはずです。注意事項として、ネットで公開されているものは典型的な「型」を教えるものでしかなく、公開しても問題がない文例しかありません。実際の推薦状はもっとパーソナルなスタイルでその人固有のエピソードを交えて効果的に書かれると思います。日本と欧米とでは「推薦状」の意味するところが全く違うことにも注意を要します。   推薦状を教授が本人に書かせることの是非 アメリカでPIに推薦状を依頼したときに、「草稿を自分で書いて」と頼まれたことはありません。逆に、日本の教授に推薦状を依頼したときに「草稿を自分で書いて」と頼まれなかったことはありません。日本では、教授に推薦状を頼むと教授は推薦状の下書きを学生やポスドクに要求するのが一般的です。 あなたの名前で学生自身に自分の推薦状を書くよう頼まないこと:不幸な事にこれはよく行われているが、私の意見ではこれは学問的不正(academic misconduct)のひとつである。これは推薦状を読む人への敬意を欠き、相手に損害を与える可能性さえある行為ある。なぜならあなたの真の意見が反映されていないからだ。(国外で研究職に就くには(2)西洋アカデミアを理解するために:求職者と推薦書執筆者へのアドバイス エヴァン P. エコノモ 沖縄科学技術大学院大学 生物多様性・複雑性研究ユニット 日本生態学会誌 66:735 – 742(2016)PDF) 推薦状を自筆→教授がサイン?それはアウトです 日英米における(主にアカデミアでの)推薦状の意味の違いを語る。2014年8月2日 togetter 日本の教授が推薦状をゼロから書かない(ひょっとしたら学生が書いた文にサインしかしていない?)ことに関して批判的な人も多いようですが、現実がそうである以上、書いてもらう側の人間にはどうしようもありません。そこで、ものは考えようです。日本から海外のポスドクに行くときには、英文の推薦状が2~3通必要になります。これは自分を3人の異なる人物の視点から見てみて、自分の長所短所を洗い出す作業になります。さらにそれを3通りの異なる英文スタイルで英作文するわけです。海外に出る前に推薦状の草案を自分で書くのは少々高いハードルですが、研究者になるためにはライティング能力は重要ですから、渡航前にこのハードルをクリアすることは自分のスキルアップになります。   こんなことを書く教授に推薦状を頼んではいけない 推薦状を書くことを引き受けてくれた人が、良い推薦文を書いてくれるとは限らないことに注意を要します。良い推薦状になりそうにないのなら、頼まない、引き受けないことが大事です。下は、悪い文例。 In my 2 years of knowing Sandy, I have seen him engaged only sporadically on campus. I have seen …

Research Statementの書き方

リサーチステートメントの書き方 How to Write a Research Statement  (Stony Brook University 2012/09/21 に公開 YOUTUBE Michael Hadjiargyrou  How to Write a Research Statement  April 11, 2012) 参考 https://postdocs.cornell.edu/research-statement https://www.cmu.edu/gcc/handouts/research-statement-pdf https://career.ucsf.edu/sites/career.ucsf.edu/files/PDF/ResearcherResearchStatementTips.pdf https://www.psychologicalscience.org/observer/how-to-write-a-research-statement https://en.wikipedia.org/wiki/Research_statement https://career.uci.edu/students/graduate/academic-careers/writing-a-research-statement/ https://scholar.harvard.edu/files/annika_m_mueller/files/research_statement_annika_mueller.pdf  

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科研費応募のすすめ

研究費のボスは、ラボの運営に必要な資金を得るために科研費に応募するのは当然です。その下の助教などのスタッフもラボの運営を助け、また自らの独立した研究を推進するうえで、科研費の獲得は非常に重要です。 ポスドクの場合はどうでしょうか?ボスがしっかりお金を取ってくるラボであれば、ポスドクは自分で研究費を稼いでくる必要性をあまり感じないかもしれません。もちろん科研費の申請を出せない雇用形態もあります。しかし応募資格があるのにチャレンジしないのだとしたらもったいない話です。なぜなら、科研費獲得実績は、近い将来PI(Principal Investigator 研究代表者)のポジションを獲得するためには、論文業績と同じくらいに重要になってくるからです。 お金を集めてくるのがうまいボスが率いる大きなラボで、ポスドクとして長い年数研究に専念してしまった場合、ジョブアプリケーションの外部資金獲得実績の欄が空欄になってしまうという落とし穴があります。今の自分の業績では無理、などと自分で決め付けてしまわずにチャレンジしましょう。仮に自分の申請が採択されなかったとしても、自分の研究の強みや弱みを再確認してよりよい実験計画へ修正するいい機会です。