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特定看護師と診療看護師とナース・プラクティショナーの違いについて

特定看護師と診療看護師とナース・プラクティショナー(Nurse Practitioner, NP)は同じなのか違うのか、何なのかについての纏め。 法律上、日本には「NP」も「特定看護師」も「診療看護師」もいません (Vol.244 「特定行為に係る看護師の研修制度」をめぐる現場の混乱-2 医療ガバナンス学会 2018年11月20日 15:00)   特定看護師とは 法律上、「特定看護師」という資格はありません。 2011年に取りまとめられたチーム医療の推進に関する検討会報告書「チーム医療の推進について」において、「特定看護師(仮称)」の提案がされましたが、その後の議論を経て創設された「特定行為に係る看護師の研修制度」はあくまで研修制度であり、新たな資格をつくる制度ではありません。 しかし、特定行為に係る看護師の研修制度の普及・活用にあたっては、「特定行為研修を修了した看護師」を略して「特定看護師」と呼称することは問題ありません。(よくあるご質問 特定行為研修 日本看護協会) 関連記事 ⇒ 特定行為とは   診療看護師とは 診療看護師(NP) 医師や他の医療従事者と連携・協同し、対象とする個々の患者の診療上および療養生活上のニーズを包括的に的確に評価し、倫理的かつ科学的な根拠に基づき、必要とされる絶対的医行為を除く診療を自律して、効果的、効率的、タイムリーに提供し、患者および患者家族のQOL の向上に係る看護師 日本NP教育大学院協議会は、養成教育開始(2008年)直後は,「ナースプラクティショナー(NP)」の名称を用いていたが,広く国民の理解を求める必要があると考え,NPの日本語名称として「診療看護師(NP)」を用いることとした。 (引用元:診療看護師(NP)2019年1月30日 「診療看護師(NP)」について(説明) 一般社団法人日本NP教育大学院協議会)   診療看護師になるには 本領域では,(1) 日本NP教育大学院協議会が指定するプライマリケア領域とクリティカルケア領域の診療看護師(NP)教育カリキュラムの基準を満たす大学院診療看護師養成コース教育 (2) 厚生労働省認可の看護師特定行為研修教育 (3) 臨床看護学に関する研究と修士論文作成の3つの教育を柱としています。(愛知医科大学) 高度実践看護コース【全日制】 学位名:修士(看護学) 高度な判断力と実践力をもって初期医療にも対応できる診療看護師(NP)を育成 (東京医療保健大学)   ナース・プラクティショナー(Nurse Practitioner, NP)とは 米国等では、医師の指示を受けずに一定レベルの診断や治療などを行うことができる「Nurse Practitioner(ナース・プラクティショナー)」という看護の資格があり、医療現場で活躍しています。しかし、現在の日本の法律においては、看護職は、医師の指示を受けなければ医行為を行うことはできず、また、診断や処方を行うことはできません。したがって、米国等の「ナース・プラクティショナー」に相当する資格は現在の日本にはありません。(ナース・プラクティショナー(仮称)制度の構築 日本看護協会) *太字強調は当サイト ナースプラクティショナー(NP)とは 5年以上の実務経験を積んだ看護職が、看護系の大学院で2年以上の教育を受け、比較的安定した状態にある患者に対して、医師と協働して作成したプロトコール内で診断・治療が提供できる新しい看護の人材です。NPを日本NP協議会では「診療看護師」と呼称しています。(引用元:北海道医療大学)   特定看護師と診療看護師とナース・プラクティショナーとの違い 一般社団法人日本NP教育大学院協議会が用いる呼称が、診療看護師で以前はナース・プラクティショナーと呼んでいたそうなので、診療看護師=ナース・プラクティショナーのようです。では特定看護師と診療看護師の違いは何でしょうか?特定看護師は、日本看護協会の説明によれば、特定行為研修を修了した看護師のことで、「資格」ではなく研修の修了者の呼び名です。しかし、修了者は日本NP教育大学院協議会が実施するNP(診療看護師)の受験資格が得られるそうなので、診療看護師は特定看護師(診療看護師ならば、特定看護師でもある)といます。 …

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特定行為とは

特定行為とは 特定行為は、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる次の38行為です。 (注)「歯科医行為」の場合は「医師」を「歯科医師」と読み替えるものとする。 特定行為 特定行為の概要 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 医師の指示の下、手順書により、身体所見(呼吸音、一回換気量、胸郭の上がり等)及び検査結果(経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)、レントゲン所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、適切な部位に位置するように、経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの深さの調整を行う。 侵襲的陽圧換気の設定の変更 医師の指示の下、手順書により、身体所見(人工呼吸器との同調、一回換気量、意識レベル等)及び検査結果(動脈血液ガス分析、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、酸素濃度や換気様式、呼吸回数、一回換気量等の人工呼吸器の設定条件を変更する。 非侵襲的陽圧換気の設定の変更 医師の指示の下、手順書により、身体所見(呼吸状態、気道の分泌物の量、努力呼吸の有無、意識レベル等)及び検査結果(動脈血液ガス分析、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の設定条件を変更する。 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 医師の指示の下、手順書により、身体所見(睡眠や覚醒のリズム、呼吸状態、人工呼吸器との同調等)及び検査結果(動脈血液ガス分析、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、鎮静薬の投与量の調整を行う。 人工呼吸器からの離脱   医師の指示の下、手順書により、身体所見(呼吸状態、一回換気量、努力呼吸の有無、意識レベル等)、検査結果(動脈血液ガス分析、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)及び血行動態等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、人工呼吸器からの離脱(ウィーニング)を行う。 気管カニューレの交換   医師の指示の下、手順書により、気管カニューレの状態(カニューレ内の分泌物の貯留、内腔の狭窄の有無等)、身体所見(呼吸状態等)及び検査結果(経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、留置されている気管カニューレの交換を行う。 一時的ペースメーカの操作及び管理 医師の指示の下、手順書により、身体所見(血圧、自脈とペーシングとの調和、動悸の有無、めまい、呼吸困難感等)及び検査結果(心電図モニター所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、ペースメーカの操作及び管理を行う。 一時的ペースメーカリードの抜去 医師の指示の下、手順書により、身体所見(血圧、自脈とペーシングとの調和、動悸の有無、めまい、呼吸困難感等)及び検査結果(心電図モニター所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、経静脈的に挿入され右心室内に留置されているリードを抜去する。抜去部は、縫合、結紮閉鎖又は閉塞性ドレッシング剤の貼付を行う。縫合糸で固定されている場合は抜糸を行う。 経皮的心肺補助装置の操作及び管理 医師の指示の下、手順書により、身体所見(挿入部の状態、末梢冷感の有無、尿量等)、血行動態(収縮期圧、肺動脈 楔 入圧(PCWP)、心係数(CI)、混合静脈血酸素 飽和度(SvO2 ※ )、中心静脈圧(CVP)等)及び検査結果(活性化凝固時間(ACT)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、経皮的心肺補助装置(PCPS)の操作及び管理を行う。    ※:「v」 の上に 「-」 がつく 大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整 医師の指示の下、手順書により、身体所見(胸部症状、呼吸困難感の有無、尿量等)及び血行動態(血圧、肺動脈 楔 入圧(PCWP)、混合静脈血酸素飽和度(SvO2 ※ )、心係数(CI)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、大動脈内バルーンパンピング(IABP)離脱のための補助の頻度の調整を行う。      ※:「v」 の上に 「-」 がつく  心 嚢のう ドレーンの抜去 医師の指示の下、手順書により、身体所見(排液の性状や量、挿入部の状態、心タンポナーデ症状の有無等)及び検査結果等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、手術後の出血等の確認や液体等の貯留を予防するために挿入されている状況又は患者の病態が長期にわたって管理され安定している状況において、心 嚢のう 部へ挿入・留置されているドレーンを抜去する。抜去部は、縫合、結紮閉鎖又は閉塞性ドレッシング剤の貼付を行う。縫合糸で固定されている場合は抜糸を行う。 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更 医師の指示の下、手順書により、身体所見(呼吸状態、エアリークの有無、排液の性状や量等)及び検査結果(レントゲン所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、吸引圧の設定及びその変更を行う。 胸腔ドレーンの抜去 医師の指示の下、手順書により、身体所見(呼吸状態、エアリークの有無、排液の性状や量、挿入部の状態等)及び検査結果(レントゲン所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、手術後の出血等の確認や液体等の貯留を予防するために挿入されている状況又は患者の病態が長期にわたって管理され安定している状況において、胸腔内に挿入・留置されているドレーンを、患者の呼吸を誘導しながら抜去する。抜去部は、縫合又は結紮閉鎖する。縫合糸で固定されている場合は抜糸を行う。 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された 穿せん刺針の抜針を含む。) …