誰も指摘してくれない口臭のひどさ:口臭の原因と予防方法

   




口臭は非常に厄介で、どんなにひどくても誰も注意してくれません。寝ぐせで髪がヘンテコになっていれば親しい人が注意してくれます。しかし、口臭となるとどんなに親しくても誰も指摘してくれません。親兄弟の親しさでも、あまり言わないのではないでしょうか。なぜ口臭となると注意できないのか?不思議です。ちなみに、口臭に限らず、体臭もそうです。お風呂にあまり入っていない大学院生がラボにいると、体臭がひどくてみんなが迷惑しますが、だからといって、お前風呂入ってないだろ?と指摘する人はまずいません。

他人に指摘してもらえることが全く期待できない口臭ですが、残念ながら自分ではそうそう気付けません。新型コロナ防止で今やマスク着用が当たり前になっていますが、マスクを初めて付けた瞬間は自分に口臭があると自分で気づくことが出来ました。ところが、常時マスクを着用していると人間の嗅覚は簡単に馴れてしまうので、もはや気付くすべがありません。

 

口臭を抑制する歯磨き法の一例

口臭が発生する原因はそもそも何なのでしょうか?人によって多少異なると思いますが、歯並びが悪い人の場合には歯と歯の間に食べ物のカスが詰まりやすくなるので、歯に挟まった食べカスが腐って臭いを出しているのだと思います。ですから口臭を予防する一番良い方法は、食後に必ず歯磨きをすることです。

歯ブラシでゴシゴシ歯の表面をこする通常の歯磨きでは、歯の表面はきれいになっても歯と歯の間につまった食べカスはなかなか取れません。フロスを使用したり、水流ジェットを使う必要があります。面倒ですがこれらを全部、毎食後にやっていれば口臭はかなり抑えることができます。口臭がひどい自分がお勧めするのは以下の組み合わせ。

1.歯磨き

ブラウンの電動歯ブラウン オーラルBに、練り歯磨き「ピュオーラ GRAN マルチケア」をほんのちょっとつけて、ブラッシングをします。歯に押し付けすぎるとブラッシングの効果が得られませんので適度な圧力で歯に当てます。だいたい一か所に2秒くらいブラシを当てて次の歯へと移動していきます。オーラルBの場合、強くあてすぎると警告として赤い光が点灯して教えてくれます。ブラッシングしただけで歯磨きを終えたと思わず、次にフロスをします。

2.フロス

フロスは100円ショップなどでも手に入ります。糸状のものを適当な長さに切って使います。歯と歯の間にフロスを入れて、片方の歯に押し当ててゴシゴシやります。次に反対側に押し当てて同様にします。ただ歯と歯の間で上下動させても全く意味がありません。歯の側面に圧力を掛けながらこすることが大事です。フロスをすると汚れがこすり取れますが、それがまだ歯についたままなので、次にそれをジェットウォッシャーで吹き飛ばしましょう。

3.ジェットウォッシャー

綾瀬はるかのCMでもおなじみのジェットウォッシャーですが、これは非常に効果的です。フロスのあとには、ジェットウォッシャーで汚れを落とします。フロスだけでも口臭予防には不十分ですし、ジェットウォッシャーだけでも不十分で、両方やって初めて口臭予防に効果があると思います。

dジェットウォッシャー ドルツ、みるみる取れる篇【パナソニック公式】 2020/05/10


 

(ドルツジェットウォッシャー アマゾンベストセラー1位 amazon.co.jp) 

手抜きせずに上記の3つを組み合わせてやれば、かなりの程度口臭の発生を抑えることができます。

 

口臭に関する科研費研究

KAKENデータベースを検索したところ、研究課題名に口臭が含まれる採択課題が83件ありました。研究期間 (年度) 研究種目 研究課題名

  1. 2020-04-01 – 2023-03-31 基盤研究(C) 短鎖連続塩基配列に基づく細菌ゲノム・菌叢解析と機械学習による口臭予測への応用
  2. 2020-04-01 – 2023-03-31 基盤研究(C) 身体に為害性がなく、即効性・持続性が期待できる口臭抑制製品の開発および臨床応用
  3. 2019-04-01 – 2022-03-31 若手研究 シアリダーゼのムチン分解による生理的口臭産生の基礎的検討
  4. 2019-04-01 – 2022-03-31 基盤研究(C) 新規作用機序-揮発性硫化物産生酵素阻害-に基づく口臭予防薬の開発
  5. 2018-04-01 – 2021-03-31 基盤研究(C) 疫学研究に適用可能な,唾液の液体分析法による多検体自動処理の口臭検査法の開発
  6. 2018-04-01 – 2021-03-31 基盤研究(C) 枯草菌のプロバイオティクス効果を応用した口腔内環境改善および口臭の抑制
  7. 2017-04-01 – 2020-03-31 基盤研究(C) 食品原料ブラッククミンの抗菌・口臭抑制効果と作用機作解明
  8. 2017-04-01 – 2020-03-31 基盤研究(C) 口臭抑制と歯周病減弱能を備えた、新たな硫化物吸着セラミックス多孔体の開発
  9. 2015-04-01 – 2019-03-31 若手研究(B) 口臭の原因物質産生に関連する細菌の探索-メタゲノム解析を用いて-
  10. 2015-04-01 – 2018-03-31 基盤研究(C) 口臭物質による歯槽骨吸収を制御するメカニカルストレスの生理学的役割
  11. 2014-04-01 – 2017-03-31 若手研究(B) 禁煙による口臭および唾液の測定値変化の検証
  12. 2014-04-01 – 2019-03-31 基盤研究(C) 喫煙による舌苔細菌叢の変化が口臭に及ぼす影響
  13. 2014-04-01 – 2017-03-31 基盤研究(C) 口臭簡易検出キットの開発
  14. 2013-04-01 – 2015-03-31 若手研究(B) 口臭産生の新しいメカニズムの確認
  15. 2013-04-01 – 2016-03-31 基盤研究(C) 亜鉛イオンの特異的口腔内細菌生育抑制に基づく口臭抑制剤の開発
  16. 2013-04-01 – 2016-03-31 基盤研究(C) 硫化水素産生酵素の立体構造と反応機構を基盤とした新規口臭予防薬候補化合物の探索
  17. 2012-04-01 – 2015-03-31 基盤研究(C) 口臭物質の歯槽骨吸収機序の解明:歯周炎幹細胞モデルによる分子標的予防法の確立
  18. 2011 奨励研究 歯周病原細菌のガス産生に関与する遺伝子発現と口臭の関係についての基礎的研究
  19. 2011 – 2013 若手研究(B) 口腔レンサ球菌による唾液ムチン分解が口臭物質の発生機構におよぼす影響
  20. 2011 – 2013 基盤研究(C) 電子嗅覚装置を用いた老人性口臭の検討
  21. 2011 – 2013 基盤研究(C) 新しい口臭測定シートの開発
  22. 2010 – 2012 基盤研究(C) 口腔粘膜上皮細胞における癌関連遺伝子発現への口臭物質の影響
  23. 2010 – 2012 基盤研究(C) 新規ハイスループット口臭検査法の開発を目指した基礎的研究
  24. 2009 – 2010 若手研究(B) 口腔細菌による硫化水素産生機構の解明と酵素の立体構造に基づく新規口臭予防薬の探索
  25. 2009 – 2011 基盤研究(C) 口臭原因物質による破骨細胞誘導と歯槽骨吸収:その分子機構解析
  26. 2009 – 2011 基盤研究(C) 口臭症の診断と治療システム構築に関する研究
  27. 2008 – 2010 若手研究(B) 口腔内環境因子・多菌種間相互作用がもたらす口臭物質産生促進メカニズムの解明
  28. 2008 – 2009 挑戦的萌芽研究 口臭抑制効果を目的とした機能性食品の開発に関する研究
  29. 2008 – 2010 基盤研究(C) 糖尿病患者の口腔内環境を判定するための二次元口臭評価システムの検討
  30. 2007 – 2008 若手研究(B) 口臭に関連する口腔細菌叢の多様性解析
  31. 2007 – 2008 若手研究(B) 口臭対策を中心とした試作生薬成分配合組織調整材の評価に関する研究
  32. 2007 – 2008 萌芽研究 口臭物質測定による全身疾患モニタリングの可能性の検討
  33. 2007 – 2008 基盤研究(C) 口臭原因物質である短鎖揮発性脂肪酸が歯周炎に及ぼす影響についての基礎的研究
  34. 2007 – 2008 基盤研究(C) 生理的口臭に関与する唾液中アミノ酸の解析と口臭抑制成分の検索
  35. 2006 – 2007 若手研究(スタートアップ) 口臭原因への細菌学的・生化学的アプローチ〜科学的口臭予防への礎〜
  36. 2006 – 2007 若手研究(B) 口臭予防剤の効果をIn Vitroで客観的に評価する人工口腔システムの構築
  37. 2006 – 2007 若手研究(B) 口蓋扁桃の膿栓と口臭との関連について
  38. 2006 – 2007 基盤研究(C) ピロリ菌の除菌療法がブラキシズムと歯周病および口臭に及ぼす影響の解明
  39. 2005 – 2006 若手研究(B) 高感度酸化物半導体においセンサーを用いた新しい口臭診断法の開発
  40. 2005 – 2006 基盤研究(C) 口臭物質メチルメルカプタンの粘膜上皮細胞の破壊を介した炎症誘導作用の解析と意義
  41. 2005 – 2007 基盤研究(C) 糖質溶液による口腔洗浄が経鼻管栄養患者の口臭に及ぼす影響
  42. 2005 – 2006 基盤研究(C) 食品中のPP-PPO反応系による口臭・体臭の消去
  43. 2005 – 2007 基盤研究(C) 幼児の口臭に関わる生活要因とその対策
  44. 2004 奨励研究 舌苔細菌叢を構成する硫化水素産生菌と口臭との関係
  45. 2004 奨励研究 口臭教育プログラムの作成と教育効果の実践的評価
  46. 2004 – 2006 萌芽研究 唾液の新しい臨床検査法-環境工学を応用した口臭検査-
  47. 2004 – 2006 特別研究員奨励費 口腔細菌叢の解析による口臭症の病因解明
  48. 2003 – 2004 若手研究(B) 機能水を用いた義歯洗浄・消毒と義歯装着者の口臭抑制・義歯臭除去システムの開発研究
  49. 2003 – 2004 基盤研究(C) プロバイオテックスによる歯周病・口臭予防に関する基礎的検討
  50. 2003 – 2004 基盤研究(C) 歯周疾患の病態形成機構における口臭原因物質メチルメルカプタンの機能的役割と意義
  51. 2003 – 2004 基盤研究(B) 口臭原因物質の病原性の解明と新しい治療法の開発
  52. 2003 – 2004 特別研究員奨励費 口臭原因物質産生酵素の機能解析
  53. 2003 – 2005 特別研究員奨励費 歯周病原細菌の口臭原因物質の遺伝学的背景の解析と口臭治療法の開発
  54. 2002 – 2003 若手研究(B) 口腔ケアによる口臭除去効果に関する研究-口腔内細菌と揮発性硫化物質について-
  55. 2002 – 2003 若手研究(B) ストレスマーカーとしての唾液中コルチゾルを指標とした新しい口臭症診断法の開発
  56. 2002 – 2003 若手研究(B) 口腔内常在細菌における口臭原因物質産生のメカニズムの解明
  57. 2002 – 2003 基盤研究(C) 口臭原因物質メチルメルカプタンの歯周病増悪因子としての新たな解析
  58. 2002 – 2003 基盤研究(C) 口臭測定を利用した歯周病リスク判定法の開発
  59. 2002 – 2004 基盤研究(C) 消化管で発生する悪臭の呼気移行-同時に発生する水素を指標とした口臭評価法の開発
  60. 2001 – 2002 若手研究(B) 口臭原因物質産生に関わる遺伝子の解析と口臭抑制剤の開発
  61. 2001 – 2002 基盤研究(B) 各種臭気物質を対象とした新しい口臭の診断法と治療法の開発
  62. 2001 – 2002 基盤研究(B) ヒト嗅覚と類似した機能を持つ酸化物半導体アレイセンサ型口臭測定装置の開発
  63. 2000 萌芽的研究 口臭原因物質合成遺伝子の解析
  64. 2000 – 2001 奨励研究(A) ストレスマーカーとしての唾液中コルチゾルを指標として新しい口臭症診断法の開発
  65. 1999 – 2000 基盤研究(C) 分子生物学的手法を用いた新しい口臭治療法の開発
  66. 1999 – 2001 基盤研究(C) 口臭主訴患者のセルフヘルプグループ療法の開発
  67. 1996 奨励研究(A) 舌苔の細菌叢の組成と代謝が口臭に及ぼす影響
  68. 1995 奨励研究(A) 呼気中の揮発性脂肪酸の分析及び歯肉縁下細菌叢の検索による口臭症診断法の確立
  69. 1994 – 1995 一般研究(C) 口臭スクリーニング法の開発-集団歯科健康診断への導入-
  70. 1992 奨励研究(A) 半導体センサを用いた口臭測定法の臨床応用についての研究
  71. 1992 奨励研究(A) Percoll分画法による歯周疾患の口臭の原因となる歯周病原因菌の分離
  72. 1991 奨励研究(A) 口臭自己臭症患者の口臭成分定量分析に関する検討
  73. 1991 奨励研究(A) 義歯装着者の口臭とデンチャープラーク中の細菌叢に関する研究
  74. 1990 奨励研究(A) 機器計測で判定する集団の口臭有病者率の研究
  75. 1990 奨励研究(A) 義歯装着者における口臭と義歯清掃に関する研究
  76. 1988 – 1989 試験研究 半導体薄膜センサを用いた口臭の簡易測定法の研究
  77. 1988 – 1989 一般研究(C) 口臭の細菌学的研究ー特に歯周ポケット内細菌との関係
  78. 1985 奨励研究(A) 口臭患者のスクリーニング法についての研究
  79. 1980 奨励研究(A) ガスクロマトグラフィー及び質量分析計による口臭成分の固定と微量定量
  80. 1979 – 1980 一般研究(C) 唾液中細胞成分の形態変化と口臭の質・量との相関について
  81. 1978 一般研究(C) 口臭発生原因物質である唾液中細胞成分の形態変化について
  82. 1976 奨励研究(A) ガスクロマトグラフを用いた口臭発生源の検索
  83. 1975 奨励研究(A) 口臭患者呼気のガスクロマトグラフィーによる分析, 呼気中の硫黄化合物の定性と定量

 - 医学