科学的とはどういうことか

科学の本質

ミステリーボックスを生徒に見せると、「中身を見せて」と言われますが、絶対に見せません。科学と同じく、ミステリーボックスは「答え」が問題ではないのです。普遍的な真理を得ることは不可能です。疑問を持つことしかできないのです。生徒には、家に帰ったら自分でミステリーボックスを作ってごらん、もし同じように動作をするものが作れたら、成功ということだよ、と言います。しかし、自分のミステリーボックスの中身を見せてあげることは決してしません。これこそが科学のデモンストレーションですよね。

(7:15-) Now, when I show my students the mystery box, they say now show us what’s inside. But, I will never do that. Of course, it’s sealed. Just like science, the mystery box isn’t about the answer. We don’t have access to some sort of universal truth. All we have are the questions. I tell the students, they can go home and make their own mystery box. And, you can do that, too. And, if your mystery box works the same as mine, congratulations, you are successful. But I will never show you the inside of my mystery box. That’s the science demonstration, right?

Teaching science: we’re doing it wrong | Danny Doucette | TEDxRiga

セレンディピティ

現代はある意味でカンニングに近い社会である。情報が溢れ過ぎており、また、便利になり過ぎている。何でも教えてもらえるので、自分自身でとことん考えたり、本当に自力で見つける機会がほとんど無くなっている。‥ 発見に値することは、目の前にいくらでもあるのだ。それを見抜く目があるかどうかが真の問題なのである。その目を確実に育てることこそ創造性教育の原点である。(創造性教育とセレンディピティ 先端科学技術と教育問題 日立製作所、科学技術振興機構研究統括 小泉英明 『危機に立つ日本の理数教育』明石書店 2005年 15~16ページ)

 

参考

  1. http://tedxriga.com/teaching-science-wrong/
  2. 板倉 聖宣科学的とはどういうことか仮説社 1977年

 


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