バーベキューで消毒用アルコールをかけて服に引火し男子学生が亡くなる事故

2023年5月に福岡・柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」の学生と教員あわせて約480人が参加した、学内で実施された恒例のバーベキューで、火が消えかけたため、燃料が燃えやすいようにと教員が消毒用アルコールをかけたところ炎によって4人の学生の衣服に火が燃え移り、そのうちの一人の男子学生が亡くなるという事故があったことがわかりました。

このバーベキューでは、60代の男性理事長が、火起こしのために消毒用のアルコールを使用していたそうで、その流れで?職員が消毒用のアルコールを使って火を起こそうとしたようです(6月11日文春の報道をみると、理事長が職員に指示したようです)。

【注目ニュース】専門学校BBQで学生1人死亡「教員が火にアルコール」危険性は FBS福岡放送ニュース チャンネル登録者数 1.62

事故を目撃した、学生の保護者「亡くなられた生徒さんの洋服に(火が燃え)移って、みんなで飲み物とかをかけて消そうとしてたらしいんですけども、それでも(火が)消えなくて、近くに水とかもなくて、布とかでバサバサと消そうとしたらしいんですね。そうしたら逆にそれで火が燃え上がって、」(「はっきり言って見殺し」BBQで引火の生徒(18)が死亡  理事長に直接取材“アルコール使用を教師に指示”は明言せず 2023年6/9(金) 19:52 FNNプライムオンライン YAHOO!JAPAN)

現場にいた学生 「地面にぐるぐる、頑張って服を脱ごうとしていて、みんなぼう然。(搬送された学生が)早く回復して、学校に戻ってほしいという一心でした。」(バーベキュー炎上死亡事故 現場にいた学生が当時の状況語る 2023年6/9(金) 18:04 FBS福岡放送)

報道

  1. 「青い炎に包まれた生徒が搬送された後もイベントは続いた」“福岡バーベキュー炎上18歳死亡”問われる学園の“やり過ぎ体質”「理事長のカレーとおでんがいつも出てきて…」 2023年6月11日(日) 11:12 文春オンライン 5月24日午後0時55分ごろ、福岡県柳川市にあるハリウッドワールド美容専門学校の敷地内で開かれたバーベキューで、男子学生4人がやけどするという事故が起きた。うち1人が6月6日に搬送先の病院で死亡。‥ 事故のきっかけは、男性教員がアルコールをコンロに投入したことだった。爆発的に燃え上がった火は瞬く間に学生4人の衣服などに燃え移ったとされている。亡くなった1年生の男性(18)の死因は敗血症性ショック。‥ 60代男性の理事長は12台のコンロの着火担当で、新聞紙などにアルコールを染み込ませ、副理事長と一緒にライターで点火。その後、生徒らを呼びバーベキューを開始しました。事故が起きたのはそれから10分後。火の弱かった1台のコンロに20代の男性教員が手指消毒用のアルコールを直接注いだところ『ボンッ』と音を立てて燃え上がり事故に繋がったといいます。‥ ニュースで学校のコメントが流れた時には耳を疑いました。『アルコールの使用は初めて』とか『教員の不手際』だとか。アルコールは前回のバーベキューでも新聞紙に染み込ませて使っていたのに……。理事長が先生たちに『アルコールを追加してこい』と指示してたのはみんな知ってるはずです

見えないエタノールが燃えているときの炎

アルコールによる爆発の事例