グラウンデッド・セオリー(Grounded Theory)とは
グラウンデッド・セオリー法(Grounded Theory Approach: 以下 GTA)は,社会科学の研究アプローチとして半世紀近い歴史をもつ。質的研究においては,エスノグラフィを凌いで恐らくもっとも頻繁に用いられているのが GTA であるとされている(Morse, 2009)。GTA の誕生と発展の歴史は,戦後から現在に至るまでの社会科学研究の発展の経緯そのものであるともいえる。(引用元:理論からストーリーへ : 構成主義的グラウンデッド・セオリー法とは 抱井 尚子)
グラウンデッド・セオリーの歴史的な変遷と3つのバージョン
下の動画では、グラウンデッド・セオリーの3つの”流派”についての説明があります。
5 6 versions of Grounded theory
- Glaser & Strauss, 1967
- Glaser, 1978
- Struass & Corbin, 1990. Basics of Grounded Theory Methods. ストラウス派のグランデッドセオリーの根拠となる文献。アクシャルコーディングを使用。オープンコーディング。 動画は2:51~
- Glaser, 1992. Emergence vs. Forcing. Basics of Grunded THory Analysis(グレイザー派のグランデッドセオリーの根拠となる文献。18種類のコーディング法。ストラウス派のグランデッドセオリーに対して非常に批判的。)動画は7:04~
- Charmas, 2004 (3つめのバージョンとなる構成主義的グラウンデッド・セオリー法(Constructivist Grounded Thoery)。研究者はco-constructorという考え方) 解説は動画9:10~
参考
- 理論からストーリーへ : 構成主義的グラウンデッド・セオリー法とは Shifting from Theory-Generalization to Story-Construction : An Overview of Constructivist Grounded Theory Approach 抱井 尚子(青山学院大学基機関リポジトリ)
- グラウンデッド・セオリー・アプローチを支える3つのパースペクティブ 2018-08-30
- Constructing Grounded Theory A Practical Guide Through Qualitative Analysis Kathy Charmaz (224-page PDF)