2018年ノーベル化学賞は酵素進化工学のFrances H. Arnold博士, ファージディスプレイのGeorge P. Smith博士、Sir Gregory P. Winter博士の3氏に

2018年ノーベル化学賞は酵素進化工学のFrances H. Arnold博士, ファージディスプレイのGeorge P. Smith博士、Sir Gregory P. Winter博士の3氏に授与されました。

ことしのノーベル化学賞の受賞者に、アメリカのカリフォルニア工科大学のフランシス・アーノルド博士、ミズーリ大学のジョージ・スミス博士、それにイギリスのMRC分子生物学研究所のグレゴリー・ウィンター所長の3人が選ばれました。3人は、生物の進化の仕組みを応用して、人工的に酵素や抗体などのたんぱく質を合成する技術を開発した研究が評価されました。(ノーベル化学賞 米英の研究者3人に 進化分子工学を評価 NHK 2018年10月3日 18時51分)

 

わかりやすい解説

  1. 【詳報】 2018年ノーベル化学賞!~タンパク質を進化させよ!~(梶井宏樹)(科学未来館コミュニケーターブログ マイナビ 2018/10/03 23:00:00)「タンパク質を人類にとって有用なものに進化させる!」という考え方を切り開いた方々について簡単に紹介させていただきました。

参考

  1. フランシス・アーノルド Frances H. Arnold (Chem-Station)
  2. グレッグ・ウィンター Gregory P. Winter(Chem-Station)

  3. George P. Smith (Wikipedia)
  4. Phage display  was first described by George P. Smith in 1985, when he demonstrated the display of peptides on filamentous phage by fusing the peptide of interest onto gene III of filamentous phage.[1] (Wikipedia)
  5. [1]  Smith GP (June 1985). “Filamentous fusion phage: novel expression vectors that display cloned antigens on the virion surface”. Science. 228 (4705): 1315–7.
  6. Phage Display George P. Smith and Valery A. Petrenko 

  7. ファージディスプレイ(Phage display)とは、タンパク質間相互作用あるいはタンパク質とその他標的物質との相互作用を検出する方法の一つである。バクテリオファージに遺伝子を組み込んでその表面に発現させ、標的との結合を指標として相互作用を検出する。トゥーハイブリッド法に似た点もあるが、よりスクリーニングに適している。ディスプレイされたタンパク質とそれをコードする遺伝子とがファージ粒子という形で一対一に対応し、目的の遺伝子が容易に得られ増やせるのが特長である。現在では同様にタンパク質と遺伝子が一対一に得られる方法としてインビトロウイルス法やリボソームディスプレイ法もあるが、これらの中で最初に開発され、現在も盛んに用いられている方法である。(ウィキペディア

 

2018年ノーベル化学賞受賞者の発表、業績の説明、その意義の解説

Announcement of the Nobel Prize in Chemistry 2018

ニコ生

ノーベル化学賞受賞者の予想、発表の瞬間の共有、直後の解説が楽しめる。

【化学賞】ノーベル賞発表の瞬間をみんなで迎えよう@日本科学未来館