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ZOZOTOWNの前澤友作氏がスペースXと契約 2023年に民間人世界初となる月周回旅行を予定

SpaceXが前澤友作氏と月旅行契約

First Private Passenger on Lunar BFR Mission(記者会見の模様 YOUTUBE動画1:44:22 開始は28:45~)

スペースX社のCEOイーロン・マスク氏がまず旅行計画の説明を行いました。この計画を実現するためには資金の調達が非常に重要であり、最初の顧客となってくれる人の存在は非常に助けになると述べたあとで、その最初の顧客となる前澤友作氏を紹介しました(動画49:15秒あたりから)。

アメリカの宇宙開発ベンチャーSpaceX(スペースX)は9月18日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの代表取締役社長・前澤友作氏と、月の周囲を飛行する宇宙旅行の契約を結んだと発表した。実現すれば民間人として初めての月周回旅行になる。スペースXは、2002年に起業家のイーロン・マスク氏によって創設された。周回飛行には、同社が人類の火星移住を目指して開発中の大型ロケット「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」を利用する。(前澤友作氏、世界初の「月旅行客」に イーロン・マスク氏のスペースXと契約 実現すれば、民間人として初めての月周回旅行になる。HUFFPOST 生田綾
2018年09月18日 10時35分 JST | 更新 2018年09月18日 12時04分 JST)

ZOZOTOWNの前澤友作氏 民間人初の月周回旅行へ(18/09/18)

月周回計画

乗り込むのは開発中の「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」。全長118メートルの大型ロケットだ。計画では打ち上げ後、上段約55メートルの宇宙船部分が切り離され、3日目に月に接近。着陸せず旋回し、6日目に地上に帰還する。(ZOZO前沢社長、月旅行 民間人初、米人以外初、カップル初? 2018年9月19日 Sponichi Annex)

 

月旅行計画の意義

史上初の民間の月旅行。契約したのは、日本人でした。「スタートトゥデイの前澤社長が記者会見場に姿を現しました。民間人としては世界で初となる、月旅行に挑みます」(記者)… 人類が月に行くのは、NASAが宇宙飛行士を送り込んだ1972年以来のことです。(ZOZOTOWN・前澤社長、民間初の月旅行へ TBS NEWS 2018年9月18日 11時45分)

 

宇宙旅行・月周回観光旅行の費用

旅行代金に関して、前澤氏は「今は答えられない」と話した。これまで米宇宙旅行会社「スペース・アドベンチャーズ」が、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうロケットへの搭乗ツアーを計1億7500万ドル(約200億円)で販売。1人当たりの旅費は約3500万~4500万ドル(約40~50億円)とされる。月旅行は総距離や旅程も長く、関係者は「2倍以上の金額になるのでは」と推測する。(ZOZO前澤氏、民間初の月旅行に世界の芸術家招待 費用1人100億円超!? SANSPO.COM 2018.9.19 05:02)

前沢氏は発表後の会見で「小さい時から月が好きだった。このチャンスを逃せないと思った」と感慨深そうな表情で語った。旅行費用については「まだ答えられない」と語ったが、関係者によると700億~1000億円程度という。(前沢社長、世界初民間月旅行乗客に 費用700億超 日刊スポーツ 2018年9月18日14時12分)

前澤氏がこの契約のために支払った金額は公表されていない。マスク氏は会見で「この飛行を実現できるかどうか100%確実ではない」とする一方、前澤氏がBFR開発に重要な影響を与え得る十分な金額を前払いしたことを明らかにした。(「スペースX」、最初の搭乗者は前澤友作氏に 十分な金額を前払い、マスクCEOが表明 ロイター / 東洋経済ONLINE 2018/09/18 13:00)

 

月旅行の実現可能性

開発中のBFRは全長118メートル。試験機のテストを2020年に開始する。マスク氏は打ち上げ時期を23年としたが「飛行が100%実行できるかはまだ分からない」。開発費用は50億ドル(約5600億円)前後の見込み。マスク氏は「前澤氏が払ったお金は宇宙船とブースターの開発を助けてくれる」と話した。(ZOZO前澤氏、民間初の月旅行に世界の芸術家招待 費用1人100億円超!? SANSPO.COM 2018.9.19 05:02)

月旅行の実現には課題が多い。地球を周回する軌道への打ち上げと違って、強力な推進力をもつ大型ロケットが必要になる。 同社は当初、「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」より先に開発が進む大型ロケット「ファルコンヘビー」を、民間人の月旅行に使う計画で、「2018年にも実施する」と昨年2月に発表していた。その後、火星への有人飛行などを目指して開発中のBFRを使う方針に変更した。しかし、ファルコンヘビーは今年2月に無人での試験打ち上げが成功したのに対し、BFRはまだ試験飛行の段階にも至っていない。 有人飛行には高い信頼性が求められるため、開発には長い時間がかかる可能性もある。(「月旅行」実現へ、多くの課題残るスペースX社 読売新聞 YOMIURI ONLINE 2018年09月18日 13時08分)

 

前澤友作氏の資産総額・年収

一代で「ZOZOTOWN」を築き上げ、総資産は2830億円の前澤氏(Forbes JAPANより)。(「2023年 月への旅」ZOZO前澤社長。訓練はどれくらい必要なのか? めざましテレビ / FNN PRIME 2018年9月19日 水曜 午後0:00)

会社の時価総額は1兆4000億円、個人資産は5579億円、株の配当だけで年収35億円(!)というZOZOTOWN・前澤友作社長。(前澤友作氏の名言&高額コレクション、剛力はプライスレス ZAKZAK 2018.8.3)

 

前澤友作と一緒に月に行く仲間たち・剛力彩芽さんが月旅行に同伴する可能性について

前澤社長によると、自らのほかに6〜8人の世界的アーティストを招待して月旅行を共にするという。そのため、「BFRを1機まるごと」契約したと語った。(ZOZO前澤氏の月旅行は総額750億円以上か? 搭乗者最大9人の気になる「旅費」 BUSINESS INSIDER JAPAN 秋山文野)

女優剛力彩芽(26)の所属事務所が18日、剛力と交際中の実業家前沢友作氏(42)が23年に予定される月の周回旅行に行くことを発表したことで「剛力が月へ行く予定は現時点ではないと思う」と説明した。(剛力彩芽「月へ行く予定ない」恋人前沢氏に同伴せず 日刊スポーツ / @niftyニュース 2018年09月18日 20時46分)

 

前澤友作氏が月に行く理由

会見に同席した前澤社長は、「小さい時から月が好きだった。このチャンスを逃せないと思った」と語った。… 合わせて発表された資料や公式サイトによれば、このプロジェクトは「#dearMoon」という名前で、内容をざっくりまとめると…・画家、音楽家、映像作家、ファッションデザイナーなど、各界を代表するアーティストを最大8人、月旅行に招待・アメリカの宇宙ベンチャー「スペースX社」の大型ロケットで、1週間かけて月と地球を周回飛行する・月と丸い地球を見て受けたインスピレーションを元に作品を創作してもらう(ZOZO前澤社長が民間人初の「月旅行」へ…アポロ以降約50年も人類が月に行っていない理由 FNN PRIME FNN.jp編集部 2018年9月18日 火曜 午後8:10)

当の前澤氏も今年7月の東洋経済の取材で、「(海外では)“ZOZO”といっても誰も知らない。認知が圧倒的に足りない。世の中にとって新しいビジネスモデルなので、認知さえされれば一定層の方々には比較的早いタイミングで知れ渡る気がする」と語っていた。今後の成長のカギを握るPBのイメージアップを図ろうと、今年に入り、発表会や単独インタビューなど、前澤氏本人がメディアに露出する機会は急増していた。月旅行のプロジェクトも、「民間人初の旅行客にZOZOの前澤氏」とセンセーショナルな見出しが世界に出回れば、前澤氏本人とともにZOZOの宣伝効果が期待できるというわけだ。(ZOZO前澤氏「民間人初の月旅行」に懸ける真意 会社側は「個人的活動」と説明するが… 真城 愛弓 2018/09/18 18:10)

 

前澤友作氏について

「お金は貯めずに使ってしまう」がモットーで、“日本で一番買い物をする男”の異名がついているそうだ。自宅や倉庫にワインを3000本以上保管。車は世界で77台しかないという1億5,000万円以上するアストンマーチンのほか、ブガッティ・ヴェイロンなどのスーパ―カーを多数持ち、プライベートジェットも所有している。 2017年5月には、米国人画家、ジャンミシェル・バスキアの絵画を1億1,050万ドル(当時の為替ルートで約123億円)で落札して美術界で話題になった。 プライベートもド派手だ。女優の剛力彩芽さん(25)と、プライベートジェットでW杯ロシア大会決勝戦をそろって“日帰り”観戦し、芸能界が大騒ぎになった。(ZOZO前澤社長の株価引き上げ大作戦 Net IB News 2018年07月30日 10:58)

前澤さんは1975年、千葉県生まれ。早稲田実業高校に在学中の1993年、ハードコア・パンクバンド「Switch Style」を結成。前澤さんはYOU×SUCKの名前でドラマーとして活躍していた。高校卒業後は大学に進学せず、アメリカに半年間滞在。帰国後の1995年に現在の会社の前身となる有限会社スタート・トゥデイを創業した。この会社で輸入レコード・CDのカタログ通販ビジネスをしながら、バンド活動を続けていたという。「Switch Style」は1998年のアルバム「METRONOME」でメジャーデビューしたが、2001年にバンド活動を停止。前澤さんは会社経営に専念することになった。2004年に通販サイト「ZOZOTOWN」をスタート。2018年には着用してスマホで撮影するだけで、全身を採寸できるボディスーツ「ZOZOSUIT」を無償配布したことも話題を集めた。(前澤友作さんが月旅行を発表、どんな人? パンクバンドの元ドラマーでZOZOTOWN創業者 剛力彩芽さんと交際、プロ野球球団の運営にも意欲 HUFFPOST 安藤健二 2018年09月18日 12時55分 JST | 更新 2018年09月18日 12時55分 JST)

前澤友作 日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥデイの創業者、代表取締役社長。スタートトゥデイの時価総額は1兆円を超え、2017年3月の時点で個人資産3330億円。日本長者番付14位。「バスキア」の絵画を123億円で落札した事で海外でも大きく報道された。(ZOZO前澤社長の1日に密着「恋愛は?」「年収35億円、使い道は?」 ヨッピー  2018年07月24日 withnews)

前澤社長「僕は本当に競争が嫌いなんですよ。小学校の頃から徒競走の順番とかテストの点数とか、ああいうので順位をつけられるのが本当に嫌で。『なんで競争しなきゃいけないんだろう』ってずーっと疑問に思ってたんです。かけっこが早いから偉い、とか、勉強が出来るから偉い、って変じゃないですか。みんなそれぞれ違って、それぞれにいい所があるのに、一定の基準で優劣をつけるのっておかしいと思うんです。だから僕は『競争しない』ってずっとそれでやってきたんです。変に優劣をつけずに、みんな一緒でいいじゃん、って」 …

前澤社長「『競争しない』って、つまりは固定概念をひっくり返すことでもあるんですよ。世の中が『こういうもんだ』っていう固定概念を持ってるようなものこそ大きなチャンスなんです。例えば『服は服屋さんで試着して買うものだ』っていう固定概念があるじゃないですか。着てみないとサイズが合うかどうかわからない、って。でも、お客さんが本当に欲しいのは試着室じゃなくてフィットする服なんです。じゃあ試着しなくても、体にフィットする服を選べるような仕組みを作ればいい。それで生まれたのがZOZOSUITです。(ZOZO前澤社長に1日密着してわかった、意外な素顔と経営哲学 ヨッピー | ライター YAHOO!JAPANニュース 7/24(火) 12:00)

ゾゾタウンの開始は2004年。「服はネットで売れない」という常識を覆し、今では年間の商品取扱高が2000億円を超す。今年8月には、上場から10年足らずで時価総額が1兆円を突破した。(41歳で「1兆円帝国」を築いた前澤友作の真価 好調ゾゾタウンが繰り出す次の一手 東洋経済ONLINE 菊地 悠人 : 東洋経済 記者  2017/09/21 6:00)

前澤氏はスタートトゥデイ社員の給料を、同じ肩書きで一律、個人業績給もなし。そして、ボーナスは全社員同額に決めた。給料に差があるのは、あくまで肩書きに応じたものだけだという。「がんばりとお金を切り離したんです。そもそも、人はお金のために働くんじゃなくて、人の幸せのためだったり、世の中の役に立ったり、そういうことのために働いていると思うので。(ZOZOTOWN 時価総額2000億円で全社員ボーナス一律 BOOKSTANDニュース

  • 一代で1兆円企業を築いたZOZOTOWN社長「異形の履歴書」 「競争はいらない」経営哲学 (週刊現代 gendai.ismedia.jp 2017.09.06)
  • ZOZO社員たちが次々に明かす「わが社長、前澤友作伝説」( マネー現代編集部  gendai.ismedia.jp 2018.07.04)

 

世間の反応

スピリチュアリストの江原啓之が19日、TOKYO MXの生番組「5時に夢中!」で水を差した。江原は「これって、要するに企業の宣伝でしょ?ホントにこれ宇宙旅行がどうとかじゃなくて、そういったことに行きますっていう一つの話題性で、宣伝で、宣伝費としてこれ行くんでしょ?っていうことだとすればけっこうなことだと思うし、別にご勝手にどうぞっていう、ご自由にっていう感じで」と、前澤氏の大冒険に疑いの目を向けた。(江原啓之氏が前澤友作氏の月旅行に水を差す「企業の宣伝でしょ?」 デイリースポーツ / livedoorNEWS 2018年9月19日 17時35分)

 

参考(世界の報道)

  1. Elon Musk unveils first tourist for SpaceX ‘Moon loop’ (BBC NEWS 18 September 2018) Elon Musk’s company SpaceX has unveiled the first private passenger it plans to fly around the Moon. Japanese billionaire and online fashion tycoon Yusaku Maezawa, 42, announced: “I choose to go to the Moon.” The mission is planned for 2023, and would be the first lunar journey by humans since 1972. But it is reliant on a rocket that has not been built yet, and Mr Musk cautioned: “It’s not 100% certain we can bring this to flight.”

 

参考

  1. 前澤友作さん、世界初の民間月旅行客にAstroArts