自分はPCモニタ(LCDモニタ)のブルーライトで目をやられやすいみたいで、2~3時間、保護無しでPCに向かうとてきめん、視野がキラキラしておかしな状態になります。PCのモニタにはブルーカットシートを貼り付け、自分はブルーカット眼鏡をかけて、さらにPCのモニタの設定で「夜間モード」をしてめいいっぱい青色を消した状態で普段PCを使っています。
そんなわけで、タブレットPCを使って読書したいとは思わず、読みたい書類をデジタルで読むときはソニーのデジタルペーパー(電子ペーパー)を使ってきました。
⇒ SONY DIGITAL PAPER DPT-RP1の使い心地と不満な点
ソニーのデジタルペーパーで一番不満だったのは、カラーでないことです。論文の図や生物系の教科書の図はカラフルなので、色の情報がなくなるのは厳しいと思います。色鮮やかでなくていいので、せめて白黒ではない程度のカラーにならないかと長年、心待ちにしてきました。
最近のデジタルペーパー市場をフォローしていなかったのですが、久しぶりにチェックしたら、なんと今年カラーのデジタルペーパー(ソニーではない)が市場に投入されていました。
「iPad」などのカラーディスプレーとは見え方がまったく異なる。カラーとはいえ、全体に発色が悪くくすんでいる。液晶パネルや有機ELパネルと比べると「まったく美しくない」と感じる。だが、電子ペーパーがモノクロしかなかったことを考えると「すごい進化」となる。(カラー電子ペーパー搭載タブレット端末、ペン入力が優秀だった 戸田 覚 2023.05.23 xtech.nikkei.com)
e-inkのような「うだつのあがらない色彩」のカラーではなくて(最近は色がだいぶましになってきたそうですが)、RLCDを採用した普通のいわゆる「フルカラー」のものもあるようです(Eyemoo S1)。自分のようにブルーカラーで目がすぐにおかしくなる人間にしてみれば、これは最強のソリューションだと思いました。電子ペーパーというより、あらゆるPCのモニターをRLCDにして欲しい。
(まだ)カラーではないですがアマゾンがキンドルスクライブを投入してくるなど、電子ペーパー製品市場は戦国時代の様相です。一消費者としては、何を買えばいいの?と悩むところです。
カラーの電子ペーパー
BOOX
e-inkを採用した電子ペーパーでもカラーの製品が出ていたんですね。
- カラー化された10型電子ペーパータブレット「BOOX Note Air3 C」 太田 亮三2023年10月30日 14:22 ImpressWatch SKTは、ONYX Internatinal製の10.3型カラー電子ペーパー搭載タブレット「BOOX Note Air3 C」「BOOX Tab Ultra C Pro」の2製品を発表した。「BOOX Note Air3 C」の価格は86,800円で発売中、「BOOX Tab Ultra C Pro」は109,800円で11月2日発売。
BOOX Note Air3 C
- BOOX Note Air3 C sktgroup.co.jp カラフルで多機能、エレガントなデザイン。BOOX NoteAir3Cは書き心地がより紙に近づいた10.3インチAndroid12搭載のカラー電子ペーパータブレットです。
- カラー電子ペーパー搭載!「BOOX Note Air3 C」を販売開始 2023/11/05 ひつま
BOOX Tab Ultra C
- BOOX TabUltraC Pro sktgroup.co.jp 読み書き全てをこの一台に。TabUltraCのアップグレード版となるTabUltraC Proが登場しました。基本性能が向上し、ページめくりボタンが追加され、トラックパッド付キーボードまで利用可能。ビジネスプロに最適な一台です。
- カラー画面も進化、電子ペーパー端末が楽しくなってきた【IFA2023】 By 山根康宏 2023年10月10日 技術の手帖 「Onyx BOOX Tab Ultra C」は電子ペーパーはモノクロという常識を打ち破るモデルです。E Inkのカラー電子ペーパーも年々改良が進んでおり、Onyx BOOX Tab Ultra Cが搭載する「E Ink Kaleido 3」は4096色対応、彩度も前モデルより3割アップ、さらにフロントライトも青色光を減らした「E Ink ComfortGaze」を採用するなど、自然なカラー表現に一歩近づいています。
- カラー電子ペーパー搭載タブレット端末、ペン入力が優秀だった 戸田 覚 2023.05.23 xtech.nikkei.com 重量はカタログ値で約480g。10インチのタブレットとしては十分な軽さだが、長時間手に持って使い続けるには少々重たい。‥ 電子パーパーを採用したタブレット端末としては珍しく、キーボードケースがアクセサリーとして用意されている。普通のタブレット端末のようにキーボードをたたいてメモをとれる。
- ONYX、カラー表示対応の10.3型電子ペーパー端末「Tab Ultra C」 2023年05月09日 itmedia.co.jp 価格はオープン、予想実売価格は9万1800円前後(税込み)。
BOOX Tab Ultra C Pro 10インチカラー電子ペーパー Androidタブレット (SKT株式会社)
- カラー電子ペーパー端末の良い点、悪い点 ~モノクロ電子ペーパーと比べてみた E Ink採用のAndroid端末「BOOX Tab Mini C」と「BOOX Page」を比較してみた 山口 真弘2023年9月14日 06:45 窓の杜
BigMe
Bigme Cloud Literacy Technology Co., Ltd. は 2008 年に設立され、インテリジェント オフィス ノートブック E-ink スクリーン製品の研究開発、インテリジェント製造、業界チェーン全体にわたるブランド小売に注力しています。 14 年間の開発と変革を経て、【Bigme】は第 7 世代のカラー インク スクリーンを深く育成し、カラー インク スクリーン業界のリーディング ブランドの構築を主導してきました。製品ポートフォリオは6インチ、7インチ、7.8インチ、10.3インチ、13.3インチの5種類です。
- Android搭載のカラー電子インクタブレット「Bigme InkNote Color」がいい 2022.09.03 18:00 34,241 author Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]( そうこ ) GIZMODO
Lifiny
- Linfinyは2017年10月にE Ink社の電子ペーパーを用いた電子ノート(e-Note)の開発会社として、E Inkとソニーセミコンダクタソリューションズの合弁会社として設立されました。‥ 2023年4月よりLinfinyはE Ink社の100%子会社として従来の電子ノート開発事業に加え、電子ペーパーの最新技術を搭載したショーケースの開発も進めてまいります。(Lifiny会社情報)
- デジタルペーパー 4,096色カラーモデル ※2024春リリース予定 (Lifiny)4,096色カラーディスプレイ搭載でA4サイズでは世界最軽量368g!
株式会社ギャザテック Eyemoo S1
ギャザテックが企画した電子ペーパー電子ペーパータブレット Eyemoo S1は、e-inkではなくRLCD(Reflexive LCD)という表示装置だそう。そのため、普通のPCのLCDモニタと同様に綺麗なフルカラー表示ができます。e-inkがカラー化されたといっても、そちらはくすんだ色合いの、とりあえず色が付いているというレベルなので「カラー」といっても全く比較になりません。この製品の開発・製造・販売はクラウドファンディングによって支えられているようで、発売予定時期は2023年12月末とのこと。サイズは10インチ。
世界初!フロントライト搭載のRLCDカラー電子ペーパータブレット「Eyemoo S1」電子ペーパーなのにリフレッシュレート60Hz!Android12搭載!Google Play 対応!! Zukiのスマガジェ!/スマホ&ガジェットチャンネル チャンネル登録者数 12.6万人
「Eyemoo S1」世界初の60HzカラーRLCD電子ペーパーの商品紹介YOUTUBE動画は、下のプレスリリースのリンクからたどれます(YOUTUBEの限定公開となっているので、直リンクは貼らないでおきます)。
- 目に優しいディスプレイ・60Hzリフレッシュレートでスムーズに漫画や電子書籍をカラーで楽しめる!世界初・フロントライト搭載のRLCDカラー電子ペーパータブレット「Eyemoo S1」 Android 12搭載|Google Play対応|1,300万画素カメラ 株式会社ギャザテック 「Eyemoo S1」おすすめの理由: ・目の疲労軽減を促すRLCDテクノロジーが採用され、目に優しい。 ・鮮やかなカラー&滑らかな60Hz高リフレッシュレートのカラーRLCDディスプレイ。 ・10インチ大画面1300万画素リア&500万画素フロントカメラ、オフィス作業にも読書にも大活躍! ・Android 12搭載で豊富なアプリが利用可能。 長時間画面を凝視していると目の疲れや乾きにより不快感を感じることがありませんか?それは画面から放たれたブルーライトが原因です。 「Eyemoo S1」の革命的なフルリフレクションディスプレイ技術がこのような悩みを解決します。この技術は周囲の光を反射することでブルーライトと画面のちらつきを軽減し、長時間の使用においても快適な視聴体験を提供します。今回は、GREEN FUNDINGを通じて資金調達を行っています。 クラウドファンディングによって集まった資金はGREEN FUNDING手数料を除き、以下の用途に使用させていただきます。 ●「Eyemoo S1」の開発費の回収、商品仕入れ、販促、支援者の皆様への配送の費用 ●製品の改良、改善と新製品の開発、新規プロジェクト立ち上げの費用 ※お客様都合による返品は、お受けいたしかねます。 ※ご支援の数が想定を上回った場合、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合がございます。 支援総額 10,489,200円 2023年9月30日まで 目標200,000円 支援人数 151 人
- RLCDカラー電子ペーパータブレット「Eyemoo S1」のYoutberレビュー公開&クラウンドファンディングの挑戦はまもなく終了! E-inkディスプレイからRLCDディスプレイへ進化の時代が到来!目の疲労を軽減できるカラーディスプレイ&滑らかな映像、操作を実現! 株式会社ギャザテック 2023年9月28日 19時31分 PR Times
まだ発売前のようですが、Eyemoo S1はe-ink採用の現行の他社製品とは比べものにならないと思います。まさにゲームチェンジャーですね。
白黒の電子ペーパー
自分はソニーのデジタルペーパーしか世の中には電子ペーパーは存在しないのかと思っていましたが、そんなことはなくて海外にはいろいろな製品があるようです。無知でした。
OnyxBoox
OnyxBooxのシリーズにはさまざまな画面サイズが用意されています。BOOX Tab Xは、13.3インチでA4サイズの論文がそのままの大きさで読めるというのが嬉しいですね。2画面分割機能を用いて、電子書籍を読みながらデジタルでノートを取るということもできるそうです。これは自分が一番やりたかったことで、かなり魅力的な機能。本を電子書籍で読みながら、ノートに内容を纏めていくということができそうですし、理数系の教科書を読みながら、横で計算するという使い方もありかも。
- BOOX Tab X(SKT株式会社) 世界の買い物楽しもう!SKTはEInk製品の専門店です
【でかい!】13.3インチの大画面電子ペーパーは、ほぼA4サイズノート感覚で使えますよ!「BOOX Tab X」をレビュー 戸田覚:ガジェット【辛口】点数評価 チャンネル登録者数 22.7万人
電子ペーパーの製品をあれこれ見ているうちに、じゃあ、PCモニタを電子ペーパーにできないの?と思ったら、なんとそういう製品が既にありました。下の動画で使い方を紹介していますが、白黒であることに目をつむれば、目を傷めることなくPDFの論文を長時間読むことができそうです。なぜ今までこういう製品があることに気付かなかったんだろう。。
- BOOX Mira BOOX Miraは、WindowsやMac等の各種OSにおいて、USB-CポートやHDMIで接続してお使いいただける 13.3インチE Inkパネル搭載のセカンドモニターになります。(SKG株式会社)
【沼】驚きのモバイルディスプレイは、なんと! 電子ペーパーを採用。BOOX Miraをレビューしましょう。 戸田覚:ガジェット【辛口】点数評価
Amazon Kindle Scribe
そう、なんとアマゾンから電子ペーパーが出ていたのには驚きました。自分はキンドルの書籍を多数、過去に買ってしまっているのでキンドルとの相性を考えるとキンドルスクライブは魅力的です。
(アマゾン)
10.2インチなのであくまで読書用なのでしょう。自分は論文をA4サイズのまま読みたいので、13インチを出してほしいのですが、そういう使いかたをする人はごく一部なんだろうなぁ。
あと、自分は本を読むときいろいろ考えたことをページに書き込みたいので、キンドルに書き込めると最高なのですが、まだそういう機能はないみたい。ちなみに、PDFに注釈機能がありますがそれと同様に注釈をつけることならできるようです。自分がやりたいのは自分の自筆でごにょごにょ書き込むことなのですが、それはできないみたい。
- 最新・最大のAmazon「Kindle Scribe」は付属ペンの使い心地が良くてソソるゼ!!! スタパ齋藤2023年3月6日 00:00 2022年9月29日に発表され同年11月から出荷された最新KindleことAmazon「Kindle Scribe(キンドル スクライブ)」。手書きメモは電子書籍に対しても行える(電子書籍によっては手書きメモなどを加えられないなどの制限がある)。電子書籍内のフレーズなどに対して手書きやテキストでのメモを追加できるのだ。追加したメモなどは一覧することもできる。
富士通 クアデルノ
自分は日本で電子ペーパーを出しているのはソニーだけだと思い込んでいましたが実は富士通も出していました。しかもA4サイズもラインアップの中にあり、ソニーデジタルペーパーと完全に互角の製品のようです。
実物を見たことはありませんが、ウェブ上で写真を見る限り、ソニーデジタルペーパーと見間違うくらいに似たデザインです。
- QUADERNO(富士通)
- QUADERNO A4 (Gen. 2) 型名:FMVDP41 13.3型フレキシブル電子ペーパー(解像度 1650×2200ドット)搭載 16階調グレースケール サポートファイルフォーマット(拡張子)PDF(.pdf)
- 書き心地が劇的にアガった!富士通の電子ペーパー「クアデルノ」新型機レビュー 2021/07/08 山本敦 mynavi.jp 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が電子ペーパー「クアデルノ」(QUADERNO)の第2世代にあたる新製品を、7月8日に発売しました。2018年に発売された初代モデルと比較しながら、新しいクアデルノの魅力をレポートしたいと思います。
- 富士通の電子ペーパー「クアデルノ」がどーんと値下げ&スマホ対応、これは買い? 2019/07/28 小口覺 mynavi.jp イタリア語で「ノート」って意味ですから、QUADERNO。
ソニーデジタルペーパー
自分はDPT-S1が初めて使ったデジタルペーパーで、その後、後継機種のDPT-RP1も使っていました。普段の雑記帳として、また、論文PDFを読んだり、教科書のPDFを読んだりと、結構ヘビーユーザーだったと思います。デジタルペーパーにメモを取っていると、「何ソレ?」と興味を持たれることが非常に多かったです。
10万円を超える価格は、個人(貧乏な研究者)がポケットマネーで買えるものではなく、研究費を持っていたからこそ買えたものでした。まあそうはいってもスマホの本体価格が10万円を越えたりしますので、売れるかどうかは必要性とのバランスでしょう。白黒でPDFしか読めない(PDFへの手描きの書き込みはできる)製品に10万円も出すのは、かなりマニアックなので、非常にニッチな製品だと思います。いや、そう思っていたのですが、アマゾンサブスクライブが出たことで、ニッチとは言えなくなってきました。
そんな、自分にとっては思入れのあったソニーのデジタルペーパーですが、販売が終了していました。さらなる後継機種は見当たらないので、ソニーはデジタルペーパーから撤退したみたいですね。
- 「デジタルペーパーマイページ」終了のお知らせ 2023年7月21日 ソニーマーケティング株式会社 2023年12月18日をもちまして、製品登録サイト「デジタルペーパーマイページ」を終了する予定です。
- デジタルペーパーDPT-RP1 読みやすさと書き味を大きく進化させた「A4サイズ」デジタルペーパー販売終了
- デジタルペーパーDPT-S1 A4サイズがほぼそのまま読める大画面。紙のような「読みやすさ・書きやすさ」を備えた“新しい紙”それがデジタルペーパー
- ソニーデジタルペーパー sony.jp デジタルの紙はここから始まった。 SINCE 2013 紙のように読める、書き込める。 ソニーのデジタルペーパー。
- T教授の「戦略的衝動買い」 第472回 機能が衰退? ソニー「デジタルペーパー」の後継モデルを衝動買い 2018年03月14日 ascii.jp 文● T教授、編集●編集部ハシモト 新モデルの専用スタイラスペンはアップルペンシルと同じように面倒な充電式になった。加えて旧モデルでは背面にあった内蔵のmicroSDカードスロットがなくなった。‥ 内蔵のWi-Fiを利用して、自宅のWi-FiルーターやWi-Fiモバイルルーター経由でクラウドサービスに直接手書きデータをアップロードできなくなったことだ。加えて従来は内蔵されていたブラウザーアプリがなくなった。
- “非常に薄いが意外に頑丈”A4サイズのデジタルペーパーが狙う市場 2013年11月13日 itmedia.co.jp ソニービジネスソリューションは11月8日、「教育ソリューションフォーラム2013」を都内で開催した。副題に「大学におけるデジタルペーパーの効用とその期待について」とあるように、早稲田大学、立命館大学、法政大学などで行われているデジタルペーパーの実証実験に関する最新情報や、ソニーが12月3日から発売するデジタルペーパー「DPT-S1」を体験できるとあって、多くの教育関係者が来場していた。
- ソニーが3週間バッテリーがもつA4サイズ「デジタルペーパー」端末を開発、2013年度内に商品化を目指すことに 2013年05月13日 12時19分 Gigazine ソニー独自のプラスチック基板上に薄膜トランジスタ(TFT)を高精度に形成する技術を用いた最新の13.3型(1200×1600ドット)フレキシブル電子ペーパー(E Ink社の「E Ink Mobius」)を採用し、細かい文字も紙のようにくっきりして読みやすく、さらに薄さ6.8mm・重さ358gの薄型軽量ボディを実現した端末を開発、ソニーは2013年度内に本端末の商品化を目指している、とのことです。‥ 早稲田大学・立命館大学・法政大学と「デジタルペーパー」端末を授業で活用する実証実験を2013年度後期より順次行う予定
- ソニー:13.3型デジタルペーパー端末のデモ(Sony Digital Paper) 38,658 回視聴 2013/05/15 Mac Otakara チャンネル登録者数 1.29万人
どの電子ペーパーを次に買うか
なかなか、自分のやりたいことを全て叶えてくれる電子ペーパーは出てきません。
もうしばらく自分は既に持っているソニーのデジタルペーパー(もちろん白黒)を我慢してつかって、Eyemoo S1(フルカラー!)が広く売り出されるのを待つか、アマゾンスクライブ(キンドルを読むのには便利)を買ってしまうか、悩むところです。
PDFを読むのが自分の場合はメインですが、実は、ePUBもなかなか捨てがたいと最近感じています。カーソルをあてて知らない英単語の意味がサッと表示される機能はePUBならでは。また、ePUBだとPDFよりも活字が大きいです。この活字の大きさが実は、文の読みやすいさ、ひいては、頭への入りやすさに通じているように思います。単行本も文庫化されると、場所を取らなくてよいですが、活字が小さくなった分、頭に入りにくくなるような気がします。字の大きさって非常に大事。コントラストも大事。だからPCの画面上で読むより紙のほうが、内容の理解には良い(コントラストがはるかに高い)のです。
自分の理想の電子ペーパーは、
- 表示部分はA4サイズ(13.3インチ):論文PDFがA4サイズで読めて、余白などに手描きでメモを書き込める。(候補:Lifiny デジタルペーパー 4,096色カラーモデル ※2024春リリース予定)
- フォーマット:PDFだけでなくePUBにも対応している。(候補:アマゾンキンドルスクライブ ただし10.3インチしかない。カラーではない)
- 辞書機能:カーソル(指、ペン)を当てるだけで英単語の意味を表示してくれる。
- フルカラー:普通のPCモニタレベルの美しさでありながら、発光せず、目に優しい。(候補:RLCD採用のギャザテック Eyemoo S1 )
- 軽量:長時間手にもっていても腕がプルプルしない。(候補:Lifiny デジタルペーパー 4,096色カラーモデル ※2024春リリース予定 A4サイズでは世界最軽量368g)
- バッテリーの持ち:1週間以上充電しなくても連続して使えること。
- 記憶容量:最低でも数十GBは欲しい。SDカードなどが使えるといい。
- 通信機能:PCやクラウドなどにリアルタイムで送信できると便利。(仕事で使うメインはPCなので)
- 価格は10万円を税込みで切ってほしい。(候補:BOOX Note Air3 C 86,800円 10.3インチですが)
全部を満たす製品は、現在のところ見当たりません。
BOOXはモノクロなら「BOOX Tab X A4サイズ 13.3インチ 電子ペーパー Android11 タブレット」という製品を出していたので、これのカラーバージョンを出してくれないかなあと期待しています。BOOXはPC用のモニタも電子ペーパーでつくっていて(BOOX Mira,13.3インチEInkモニター)、まだ白黒しかありませんが、これでカラーになれば、持ち運びを諦めれば候補になります。PCでePUBやPDFを読むときに目に優しいモニタとして使えそう。自分は仕事のほとんどがPCのモニタに向かう時間なため、通常のLCDは本当に目に堪えます。PCモニタをカラーのeinkに変えるというのは、かなり現実味のある検討事項です。
アマゾンがもしキンドルスクライブで13.3インチを出してくれれば絶対買いますが、多分そこまで大型なものを作ることはないでしょう。PDFを諦めてePUBで論文や本を読むと決めてしまえば、キンドルスクライブが現状でも候補になります。
数学や物理の本をよむときに、計算を雑記帳にやるようなのりで電子ノートを使いたいという気持ちもあるのですが、そうなるとやはりA4でないと大きさがたりません。そうでなくても電子ペーパーのペンはいまいち細かい字が書けないので、なおさらです。ソニーのデジタルペーパーでそういうことをしてみたこともありますが、細かい字が書けないので諦めました。本物の紙に細いボールペンで書いたほうが、はるかに効率が良かったため。
eink市場の参考
- シャープ、IGZO搭載カラー電子ペーパーディスプレイ「ePoster」。0Wで表示保持。A2サイズ 山崎健太郎 2023年10月30日 impress.co.jp シャープは、電子ペーパー分野の世界最大手E Inkの協力のもと、IGZOバックプレーンを搭載したA2サイズのカラー電子ペーパーディスプレイ「ePoster」を開発。11月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催するシャープの技術展示イベント「SHARP Tech-Day」で初披露する。 試作したePosterは、E Inkの最新電子ペーパープラットフォーム「Spectra 6」をいち早く搭載。表示できる色域が従来のプラットフォームから拡大し、コンテンツをより鮮やかに映し出せるという。
- The Greatest Looking EINK of All Time | Spectra 6 Good e-Reader 2023/04/21 We are on the Scene at TOUCH TAIWAN 2023
- ほぼ液晶並みのキレイさ。電子ペーパーがかなり進化してた… 2023.04.19 Andrew Liszewski – Gizmodo US[原文]( そうこ ) GIZMODE