医師と製薬会社との”関係”が一目瞭然!マネーデータベース「製薬会社と医師」が公開

      2019/02/10




”2016年度に製薬会社から医師個人に支払われた金銭を一覧できる” マネーデータベース「製薬会社と医師」というものが2019年1月15日から公開されたようです。医師の名前を入力するとその先生がどの製薬会社から講演料等でいくら個人的にもらったかがわかります。

ためしに東京大学大学院医学系研究科のとある先生のお名前を入力してみると、

謝礼受取サマリー 11,636,265円 15社 86件 

となりました。東京大学大学院医学系研究科の別の先生のお名前を入力してみると、

謝礼受取サマリー 11,232,334円 17社 80件 

となりました。国立大学の先生が、製薬会社に呼ばれて講演したりアドバイスをするだけで年間1000万円を超える収入を得ているなんて、ビックリですね。日本の名医としてしばしば名前が挙がる先生の名前を入れてみると、

謝礼受取サマリー 478,426円 3社 3件 

あれ?と思うくらいの違いでした。臨床医学は分野によって製薬企業との繋がり方がかなり違うということでしょうか。基礎医学はどうなのかなと思って、iPS細胞研究の先生のお名前を入力してみると、

謝礼受取サマリー 111,370円 1社 1件 

驚くほどつましい金額でした。同分野の別の超有名な先生の名前を入れてみると、

謝礼受取サマリー 495,766円 3社 4件

 

一般論として、数十万円~数百万円などという多額のお金を自分のポケットに入れてくれた人の利益に反することなど、誰だってできわけがなくて、むしろ、そういう人の利益になるように考え始めるのが人間の基本的な性質なんじゃないかと思います。処方する薬や手術方法の選択など、判断の公正さが必要とされる医師にとっては、こういった製薬会社からのお金は無視できないファクターなのではないでしょうか。企業が自分の利益にならないことにお金を使うとは到底思えないので、利益誘導が目的なのは明らかだと思いますし。

医師個人でなく、製薬会社に注目してみると、全製薬会社別 支払額ランキングの第一位は、第一三共 2,015,000,000円(20億円!)でした。

 

参考

  1. 「一部の医師に製薬マネーが集中」 / データベースの活用テーマに緊急シンポを早大で開催(2019.02.03ワセダクロニクル)
  2. 製薬会社から医師への謝金など 年間1,000万円超が96人 2,000万円超えも / 総額は266億円に 一部の医師に集中: 【特集】製薬マネーと医師(1) (ワセダクロニクル 
  3. 薬価算定トップの秋下雅弘・東大教授、「製薬会社主催の講演会は自粛が必要」:【特集】製薬マネーと医師(4)
    (ワセダクロニクル 2018.06.29)

 - 医学