人工知能が小説を執筆 人間に混じって、星新一賞の一次選考を通過する快挙

      2016/06/10

人工知能を使って執筆した小説が星新一賞一次選考を通過したんだそうです。

この部屋に来た当初は、洋子さんは何かにつけ私に話しかけてきた。
「今日の晩御飯、何がいいと思う?」
「今シーズンのはやりの服は?」
「今度の女子会、何を着ていったらいい?」
私は、能力を目一杯使って、彼女の気に入りそうな答えをひねり出した。スタイルがいい
とはいえない彼女への服装指南は、とてもチャレンジングな課題で、充実感があった。しか
し、3か月もしないうちに、彼女は私に飽きた。

(第三回星新一賞応募作品 有嶺雷太「コンピュータが小説を書く日」より )

こちらは本家本元、星新一の「きまぐれロボット」のワンシーン。

しかし二日ほどすると、ようすが少しおかしくなってきた。ふいに、ロボットが動かなくなったのだ。大声で命令しても、頭をたたいてもだめだった。わけを聞いても答えない。
「やれやれ、故障したらしいぞ」
エヌ氏はやむをえず、自分で食事を作らなければならなかった。
(星新一「きまぐれロボット」より)

参考

  1. きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ
  2. 人工知能が書いた小説、星新一賞の一次審査を通過「洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り…」 (THE HUFFINGTON POST/朝日新聞デジタル 板垣麻衣子 2016年03月22日):”現状では、「8割方」人間の手が加わっている段階という。”
  3. <小説創作ソフト>星新一賞、受賞には至らず (Yahoo News/毎日新聞 3月21日):”応募したのは「作家ですのよ」が書いた「コンピュータが小説を書く日」「私の仕事は」の2作と、鳥海不二夫・東京大准教授がプロジェクトリーダーを務める「人狼知能プロジェクト」による「汝(なんじ)はAIなりや?TYPE-S」「同TYPE-L」の2作の計4作。どれが1次審査を通ったか主催者は明らかにしていない。”
  4. An AI Written Novel Has Passed Literary Prize Screening (futurism.com March 24, 2016):”Titled ‘The Day A Computer Writes A Novel,’ the short story was a team effort between human authors, led by Hitoshi Matsubara from the Future University Hakodate, and, well, a computer. Matsubara, who selected words and sentences for the book, set the parameters for the AI to construct the novel before letting the program take over and essentially “write” the novel by itself.”
  5. News of the Week: AI Writes (FutureOfLife, Ariel Conn March 26, 2016)

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