岡山大学と国立循環器病研究センターが令和5年3月 2 4 日に発表した「研究活動の不正行為及び倫理指針不適合に関する調査結果報告について」によれば、
Genetic manipulation of autonomic nerve fiber innervation and activity and its effect on breast cancer progression https://www.nature.com/articles/s41593-019-0430-3
Kamiya A, Hayama Y, Kato S, Shimomura A, Shimomura T, Irie K, Kaneko R, Yanagawa Y, Kobayashi K, Ochiya T Nature Neuroscience 22(8): 1289-1305, 2019 doi.org/10.1038/s41593-019-0430-3.の論文で特定不正行為が認定されたそうです。計113 か所に捏造箇所があったとのこと。
① 特定不正行為に関与したと認定した研究者 岡山大学学術研究院医歯薬学域教授 元国立研究開発法人国立循環器病研究センター研究所循環動態制御部室長 神谷 厚範
行為の悪質性について 両機関の調査委員会において,相当広い範囲にわたって,架空の実験結果で構成され,大量の特定不正行為が認定されていること等から,悪質性が高い(大きい)と判断した。
今回,特定不正行為が認定された論文については,速やかに撤回が行われるよう,被告発者に勧告した。
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/news/20230324houkoku01.pdf
プレスリリース
研究成果の内容
神谷教授らの研究チームは、自律神経が乳がんの増大に伴って乳がん組織内に入り込み(図1)、がんの増殖や転移に強い影響を及ぼすことを発見しました。また、ヒト乳がん組織解析により、交感神経密度の高い患者群は、交感神経密度の低い患者群に比べて予後不良であることを発見しました(図2)。
研究資金
本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)革新的先端研究開発支援事業(PRIME)「メカノバイオロジー機構の解明による革新的医療機器及び医療技術の創出」研究開発領域における研究開発課題「圧反射求心性神経のメカノバイオロジー機構の解明と神経操作医療の試作」(研究開発代表者:神谷厚範)の支援を受けて行われました。
報道
- 岡山大学・神谷厚範教授 がんの論文で捏造113か所 実験に使われたマウスは13分の1以下 3/24(金) 17:08 コメント559件 RSK山陽放送 YAHOO!JAPAN
2023年3月25日付毎日新聞31面「岡山大教授『神谷厚範』論文不正」 pic.twitter.com/UZzemjZTiq
— たっくん☺️ (@hofu_tk) March 24, 2023
岡山大教授、乳がんの論文1本で113か所捏造
「過去に類を見ない悪質さ」 https://t.co/CXkmWBbfhu➡️岡山大学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授(56)が2019年に国際科学誌で発表した研究論文1本で113か所の 捏造ねつぞう があったとする調査結果を、同大学などが24日発表 pic.twitter.com/kyw4ZoxOD5
— Ryo #警告者 #地蔵菩薩 #仁義礼智信厳勇空 (@RenpougunFx) March 24, 2023
岡大と国循の不正防止策
不正を働く人間が、こんな研修で矯正されるわけがない。実効性無さすぎ。岡山大医も国立循環器病センターも、本気で研究不正を防止する気はさらさらなさそう。もし本気なら、実験データの管理を個人にさせず、全て大学や研究所など機関レベルで管理するとかすべきでしょ。 https://t.co/Nc19xKWPsO
— 日本の科学と技術 (@scitechjp) March 24, 2023
参考