アカデミアのポジションは非常に数が限られており、論文業績が結構ある人でもなかなかパーマネント職が獲れていないのが現状だと思います。研究者として成功できる見込みがない場合には、早期の転職が吉です。なぜなら、1年年取るごとに他業種には雇われにくくなるからです。論文業績を積み上げる必要がない転職であれば、早い段階で決断した人のほうがあとあとハッピーでしょう。
理学部出身者がいちばんつぶしのきかない道だと思いますが、それに対して、医学部出身者や薬学部出身者、獣医学部出身者は、国家資格を活かした転職ができるので、チャンスが広がります。実際に、薬学部出身で薬剤師の資格を持っている研究者が、研究に見切りをつけて薬剤師へ転向してハッピーになっている例を知っています。
やはり国家資格を持っていると強いですね。何学部に行っても研究職を目指すことは可能なのですから、セーフティネットとして国家資格が得られる学部を大学選びのときに考えるというのは賢明だと思います。